JP2018041633A - 電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】バスバーを覆うカバーのコストアップを抑制しつつ、カバーの剛性を向上して、カバーとバスバーとの接触を抑制することである。【解決手段】電池ホルダ14に保持された複数の電池群を覆う箱形状のケース18と、正極バスバー24と負極バスバー30とを接続する電池群間バスバー34であって、ケース18の外側において隣り合ってそれぞれ配設される複数の電池群間バスバー34と、電池群間バスバー34の外側を覆う側方カバー38と、隣り合う電池群間バスバー34の間において側方カバー38に設けられ、ケース18に当接して側方カバー38を支持する複数のリブ39とを備えた。【選択図】図4
Description
本発明は、電池モジュールに関し、特に、複数の電池を電気的に接続するバスバーを備えた電池モジュールに関する。
高出力が要求される電池としては、円柱形状や角柱形状の複数の単電池を、電気的に並列接続あるいは直列接続して構成される電池モジュールが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特に、ハイブリッド自動車や電気自動車等の電動車両においては、走行用モータを駆動するために高出力の電池が必要とされ、多数の単電池を電気的に接続した電池モジュールが使用される。この電池モジュールでは、複数の円柱状電池の電極端子を平板状のバスバーによって電気的に接続している。
バスバーは、例えば、樹脂製のカバーによって覆われて保護されている。電池モジュールに大きな荷重が加わると、カバーが変形してバスバーに接触する可能性があるため、カバーには容易に変形しない剛性が求められる。カバーの剛性を向上するためには、例えば、樹脂製のカバーであればカバーの材質を金属とすることや、カバーの板厚を厚くする対策が考えられる。また、カバーの変形によるバスバーとの接触を防止するためには、カバーとバスバーとの間隔を大きくする対策も考えられる。
しかし、前者の対策では、カバーの材質変更や板厚アップにより、カバーのコストアップになる。特に、カバーの材質を金属に変更する場合には、カバーに絶縁コーティングする必要もありコストアップになる。また、後者の対策では、電池モジュールが大型化してしまう。
そこで、本発明では、バスバーを覆うカバーのコストアップを抑制しつつ、カバーの剛性を向上して、カバーとバスバーとの接触を抑制することを目的とする。
本発明の電池モジュールは、正極または負極の向きが揃えられた状態の複数の電池を含む複数の電池群と、複数の前記電池群を保持する電池ホルダと、前記電池ホルダに保持された複数の前記電池群を覆う箱形状のケースと、前記電池群における複数の前記電池の正極同士または負極同士を互いに接続する電池間バスバーであって、複数の前記電池群にそれぞれ設けられる複数の電池間バスバーと、一つの前記電池群の正極同士を接続する前記電池間バスバーと、隣接する他の前記電池群の負極同士を接続する前記電池間バスバーとを接続する電池群間バスバーであって、前記ケースの外側において隣り合ってそれぞれ配設される複数の電池群間バスバーと、複数の前記電池群間バスバーの外側を覆うカバーと、隣り合う前記電池群間バスバーの間において前記カバーまたは前記ケースに設けられ、前記ケースに当接して前記カバーを支持する複数のリブとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、バスバーを覆うカバーのコストアップを抑制しつつ、カバーの剛性を向上して、カバーとバスバーとの接触を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、2は本実施形態の電池モジュール10の要部構成を示す図であり、図1は分解斜視図、図2は図1中のA方向から見た断面図である。以下の説明において、上下左右、側方、手前、奥などの方向を表す語句は、特段の断りがない限り、説明に用いている図における方向を示し、電池モジュール10が実際に設置される方向とは関連しない。
ハイブリッド自動車や電気自動車等の電動車両に搭載される電池モジュール10は、複数の電池12を収容する。複数の電池12は、所定の電気的接続がなされて、組電池を形成している。電池12の形状は柱状、例えば略円柱状であり、円柱の一端に正極が、他端に負極がそれぞれ設けられている。この電池モジュール10においては、電池12は、正極のある端を上にして配置されている。各電池12は、その下端部が電池ホルダ14に設けられた収容孔16に収容されて、電池ホルダ14に保持される。電池ホルダ14は略板形状であり、板平面に収容孔16が二次元的に配置されている。この実施形態では、収容孔16は、図1において右手前から左奥に向けて延びる列が4列配置され、隣の列の収容孔16同士は、半ピッチずれて配置されている。各収容孔16は、電池12の円柱形状と嵌まり合う円筒形状であり、この円筒内に電池12が挿入され、電池ホルダ14に保持される。収容孔16の円筒中心軸線方向の長さは、保持した電池12がぐらつかないよう十分な長さとなっている。収容孔16は、電池ホルダ14を、その板厚方向において貫通しており、電池12の下端は下方に露出している。
電池ホルダ14に保持され二次元的に配列された電池12全体の側方および上方を囲うように箱形状のケース18が設けられている。ケース18は、その下端が電池ホルダ14の上面に当接した状態で、電池ホルダ14に固定されている。ケース18は、その上端近傍に天井板20を有する。天井板20には、配列された各電池12にそれぞれ対応する保持開口22が設けられている。保持開口22は、図2に示すように周縁に段が形成されており、段の部分が各電池12の上端の周縁に係合して、各電池12をその上端にて保持する。
天井板20の上方には電池間バスバーとしての正極バスバー24が配置されている。正極バスバー24は各電池12の正極に電気的に接続している。正極バスバー24は、4枚設けられている。電池ホルダ14の下方には、負極バスバーモジュール28が配置されている。負極バスバーモジュール28は、4枚の負極バスバー30を樹脂モールド成形により一体にしたものである。負極バスバー30は、負極接続線32を介して各電池12の負極に電気的に接続している。さらに、正極バスバー24の3枚と負極バスバー30の3枚を電気的に接続する電池群間バスバー34がケース18の側面に沿って斜め下方に延びている。各バスバーおよび電池の電気的な接続関係は後に詳述する。
天井板20および正極バスバー24の上方全体は上方カバー36に覆われ、また、ケース18の電池群間バスバー34が設けられた側面および電池群間バスバー34は側方カバー38によって覆われている。上方カバー36と側方カバー38とは一端縁が互いに接続されている。側方カバー38の内側には、ケース18に当接するリブ39が設けられている。このリブ39については後述する。
電池ホルダ14の下方には排気室カバー40が配置され、電池ホルダ14と排気室カバー40によって負極バスバーモジュール28が挟持されている。電池ホルダ14と排気室カバー40の間に排気室42が形成される。
複数の電池12は、電池モジュール10の長手方向に関して4つの電池群に分かれており、これらの電池群に4枚の正極バスバー24および4枚の負極バスバー30が対応している。図1において、4つの電池群について、右手前の電池群を第1電池群、第1電池群から左奥に順に第2電池群、第3電池群、第4電池群と記す。第1電池群に対応する正極バスバーおよび負極バスバーを第1正極バスバー24−1および第1負極バスバー30−1と記し、第2電池群以降の電池群に対応する正極および負極バスバーについても電池群と同じ序数(第2、第3、第4)を記して説明する。
第1電池群に属する電池12は、第1正極バスバー24−1、および第1負極バスバー30−1により並列接続されている。第2電池群以降の電池群に関しても、その電池群に属する電池は、対応する正極および負極バスバーによって並列接続されている。第1正極バスバー24−1と第2負極バスバー30−2が第1電池群間バスバー34−1により電気的に接続される。第1電池群間バスバー34−1は、第1正極バスバー24−1と一体に形成されており、その反対側の端において第2負極バスバー30−2の端子30a−2に電気的に接続されている。これにより、第1電池群と第2電池群が直列接続される。第2正極バスバー24−2と一体の第2電池群間バスバー34−2が第3負極バスバーの端子30a−3に接続され、第2電池群と第3電池群が直列接続される。第3電池群と第4電池群についても同様に第3電池群間バスバー34−3により直列接続される。第4正極バスバー24−4には、電池モジュール10と外部機器とを接続するための外部接続端子(不図示)が接続されている。第1負極バスバー30−1の端子30a−1には、もう1つの外部接続端子(不図示)に接続されるバスバー(不図示)が接続されている。以上のように複数の電池は、電気的に並列接続された電池により電池群を形成し、そして各電池群は電気的に直列接続されている。
次に、図2〜5を参照して、側方カバー38及びリブ39の構成について詳しく説明する。図3は図2中のB方向から見た断面図である。図4は図2中のC方向から見た断面図である。なお、図4は、ケース18、側方カバー38、リブ39及び電池群間バスバー34の配置関係を説明するための図であり、リブ39及び電池群間バスバー34の形状を簡略化(一部省略)して示している。
側方カバー38は、ケース18から所定間隔離れて配設されている。この所定間隔の間に電池群間バスバー34が配設されている。側方カバー38の内側面には、この内側面からケース18に向かって突出して、ケース18に当接する複数のリブ39が設けられている。リブ39の先端がケース18に当接することによって、側方カバー38はケース18に支持される。リブ39は、電池群間バスバー34の間に設けられており、電池群間バスバー34に沿って斜め下方に延びて形成されている。すなわち、リブ39は、側方カバー38の上端部から下端部まで、電池群間バスバー34に沿って斜め下方に延びる平板形状である(特に図5参照)。
また、図4に示すように、側方カバー38の内側面、リブ39及びケース18の外側面によって隔離された空間Sが形成されている。そして、この空間Sに電池群間バスバー34が配置されている。このため、電池群間バスバー34は、他の電池群間バスバー34から隔離された状態となっている。
なお、リブ39は、側方カバー38に一体形成されているが、別体形成して側方カバー38に取り付けてもよいし、ケース18にリブ39を設けてもよい。
次に、電池モジュール10に外部から荷重が加わった場合について説明する。電池モジュール10に荷重が加わり、例えば、側方カバー38のリブ39の部分に、図4中矢印F1で示すように荷重が加わると、その荷重はリブ39を介してケース18や電池ホルダ14に伝わり、ケース18や電池ホルダ14によって受け止められる。特に、電池ホルダ14は、電池12を収容している構成であるので、荷重が加わっても変形しない十分な剛性を備えている。このため、側方カバー38の変形が抑制されて、側方カバー38と電池群間バスバー34との接触が防止される。
また、図4中矢印F2で示すように、側方カバー38のリブ39,39間の部分に荷重が加わった場合でも、側方カバー38は、両リブ39,39に支えられているので、側方カバー38の変形は最小限に抑制され、電池群間バスバー34との接触が防止される。
さらに、電池モジュール10に結露が発生した場合について説明する。電池モジュール10において結露が発生すると、電池群間バスバー34やリブ39の表面に水滴が付着することがある。この水滴は、図3中矢印F3で示すようにリブ39の表面を伝わり、電池モジュール10の下方に流れ落ちる。この際、電池群間バスバー34は、側方カバー38の内側面、リブ39及びケース18の外側面によって隔離されているので、他の電池群間バスバー34との水滴による短絡が防止される。
例えば、第1電池群間バスバー34−1と第2電池群間バスバー34−2との間にリブ39が設けられているので、第1電池群間バスバー34−1と第2電池群間バスバー34−2とは隔離された状態であり、第1電池群間バスバー34−1における水滴と第2電池群間バスバー34−2における水滴との合流が阻止されて水滴による短絡が防止される。
以上説明したように、側方カバー38に、ケース18に当接するリブ39を設けたので、側方カバー38に加わる荷重に対する剛性を向上することができる。すなわち、側方カバー38に荷重が加わっても、リブ39によって側方カバー38の変形を抑制することができる。
また、側方カバー38にリブ39を一体成形することにより、側方カバー38の剛性を向上することができるので、側方カバー38の材質を金属に変更する必要や、側方カバー38の板厚を厚くする必要がなく、また、側方カバー38と電池群間バスバー34との間隔を大きくする必要もない。
その結果、電池群間バスバー34を覆う側方カバー38のコストアップを抑制しつつ、側方カバー38の剛性を向上して、側方カバー38と電池群間バスバー34との接触を抑制することができる。
10 電池モジュール、12 電池、12a 電極端子、14 電池ホルダ、16 収容孔、18 ケース、20 天井板、22 保持開口、24 正極バスバー、28 負極バスバーモジュール、30 負極バスバー、32 負極接続線、34 電池群間バスバー、36 上方カバー、38 側方カバー、39 リブ、40 排気室カバー、42 排気室。
Claims (1)
- 正極または負極の向きが揃えられた状態の複数の電池を含む複数の電池群と、
複数の前記電池群を保持する電池ホルダと、
前記電池ホルダに保持された複数の前記電池群を覆う箱形状のケースと、
前記電池群における複数の前記電池の正極同士または負極同士を互いに接続する電池間バスバーであって、複数の前記電池群にそれぞれ設けられる複数の電池間バスバーと、
一つの前記電池群の正極同士を接続する前記電池間バスバーと、隣接する他の前記電池群の負極同士を接続する前記電池間バスバーとを接続する電池群間バスバーであって、前記ケースの外側において隣り合ってそれぞれ配設される複数の電池群間バスバーと、
複数の前記電池群間バスバーの外側を覆うカバーと、
隣り合う前記電池群間バスバーの間において前記カバーまたは前記ケースに設けられ、前記ケースに当接して前記カバーを支持する複数のリブと、
を備えたことを特徴とする電池モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016175227A JP2018041633A (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | 電池モジュール |
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Family
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---|---|---|---|---|
JP2019192418A (ja) * | 2018-04-20 | 2019-10-31 | カルソニックカンセイ株式会社 | 組電池 |
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