JP2018041539A - 燃料電池システム - Google Patents

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Yugo Ichida
有吾 市田
貴己 細井
Takaki Hosoi
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Abstract

【課題】気液分離器で分離された生成水が凍結した際の凍結生成水の速やかな解凍を図る。【解決手段】気液分離器が気液分離して貯留する記生成水を気液分離器の機器底部から延出した生成水排出路から排出する排出弁は、気液分離器の機器底部および生成水排出路と共にオフガス排出配管の管路内に配設されている。そして、この排出弁は、生成水排出路を開閉する弁体と、生成水排出路の流路開閉用の弁体を駆動する駆動機器部と備え、駆動機器部を、オフガス排出配管の管路内において弁体よりも上流側に配設させている。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池は、燃料ガス(例えば、水素ガス)と酸素含有ガス(例えば空気)の供給を受け、水素と酸素の電気化学反応を経て発電する。一般的に、水素ガスは、発電で消費されるガス量に余剰ガス量αを加えて供給されるので、効率向上のため、水素ガス供給系は、燃料電池からの排出水素ガスを燃料電池に循環させる循環流路と、この循環流路に設けられた循環ポンプとを備える。排出水素ガスには、電気化学反応で生じる生成水が含まれるので、循環流路において循環ポンプより上流側に気液分離器を組み込んで、生成水を排出している。
ところで、燃料電池の使用環境は種々雑多であり、寒冷地での使用、或いは寒冷期間での使用が想定される。そうすると、寒冷地や寒冷期間において、気液分離器で分離された分離生成水が、燃料電池の非運転期間に凍結することが危惧される。こうした分離生成水の凍結は、新たな生成水の排出を阻害することから、燃料電池の始動性の低下を招き得るので、燃料電池起動時において分離生成水の解凍を図る手法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2006−147440号公報
この特許文献では、気液分離器の貯水部をカソードオフガスの排気流路に近接配置することで、分離生成水の解凍を図っているものの、次のような問題点が指摘されるに到った。凍結した分離生成水の解凍は、排気流路を通過するカソードオフガスの熱が排気流路の流路壁から凍結箇所周囲の貯水部構成壁を経て凍結箇所に伝搬することで起きる。そうすると、排気流路の流路壁と貯水部構成壁を極めて密に接触しないと、カソードオフガスの熱の熱伝搬が活発とならず、凍結した分離生成水の解凍が速やかに進まないことが危惧される。こうしたことから、凍結した分離生成水の速やかな解凍を図る新たな手法が要請されるに到った。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、燃料ガスと酸素含有の酸化ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、前記燃料ガスを前記燃料電池に供給する燃料ガス供給流路に、前記燃料電池から排出される前記燃料ガスを循環させる燃料ガス循環流路と、該燃料ガス循環流路に配設され、前記燃料ガス循環流路を通過する前記燃料ガスに含まれる生成水を気液分離して貯留する気液分離器と、前記気液分離器の機器底部から延出した生成水排出路に設けられ、前記気液分離器が貯留した前記生成水を排出する排出弁と、前記燃料電池から排出される前記酸化ガスを前記燃料電池から外部に導くオフガス排出配管とを備える。そして、前記排出弁は、前記機器底部および前記生成水排出路と共に前記オフガス排出配管の管路内に配設され、前記生成水排出路を開閉する弁体と、前記オフガス排出配管の前記管路内において前記弁体よりも上流側に配設されて前記弁体を駆動する駆動機器部とを備える。
この形態の燃料電池システムは、気液分離器が貯留した生成水を気液分離器の機器底部の側の生成水排出路から排出する排出弁を、機器底部および生成水排出路と共にオフガス排出配管の管路内に配設する。オフガス排出配管を流れるガスは、燃料電池から排出された酸化ガス(以下、排出酸化ガスと称する)であり、この排出酸化ガスは燃料電池の始動に伴う水素と酸素の電気化学反応の反応熱により、そのガス温度は外気温から速やかに上昇する。よって、この形態の燃料電池システムでは、燃料電池の始動に伴い昇温済みの排出酸化ガスに排出弁と機器底部および生成水排出路を直接晒すので、排出弁と機器底部および生成水排出路への熱伝搬が活発となる。しかも、この形態の燃料電池システムは、生成水排出路の流路開閉用の弁体を駆動する駆動機器部をオフガス排出配管の上流側に配設しているので、この駆動機器部を、昇温済みの排出酸化ガスに最先、且つ直接的に晒す。これらの結果、この形態の燃料電池システムによれば、排出弁の駆動機器部や気液分離器の機器底部および生成水排出路において燃料電池の駆動前に生成水の凍結が起きたとしても、その凍結した生成水を燃料電池の始動に伴い速やかに解凍できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、燃料電池システムを搭載した車両や定置式の発電装置の形態で実現することができる。
本実施形態の燃料電池システムを搭載した車両を概略的に平面視して示す説明図である。 本実施形態における放出流路と開閉バルブの配設の様子を模式的に示す説明図である。 放出管路への開閉バルブ等の装着形態の変形例を示す説明図である。 放出管路への開閉バルブ等の装着形態の他の変形例を示す説明図である。
図1は本実施形態の燃料電池システム30を搭載した車両20を概略的に平面視して示す説明図である。車両20は、車体22に、燃料電池システム30を搭載する。この燃料電池システム30は、燃料電池100と、水素ガスタンク110を含む水素ガス供給系120と、モータ駆動のコンプレッサ130を含む空気供給系140と、ラジエータ150およびファン152を含む冷却系160と、センサ群190と、制御装置300とを備える。燃料電池システム30は、燃料電池100の発電電力、或いは図示しない2次電池の充電電力を、前輪駆動用の図示しないモータを始めとする負荷に供給する。
燃料電池100は、発電単位である図示しない電池セルユニットを積層して構成されたスタック構造とされ、前輪FWと後輪RWの間において車両床下に搭載されている。そして、燃料電池100は、後述の水素ガス供給系120からの燃料ガスである水素ガスの供給と、後述の空気供給系140からの酸素含有の酸化ガスである空気の供給とを受け、水素ガス中の水素と空気中の酸素との電気化学反応を各電池セルユニットにて起こして発電し、その発電電力にてモータ等の負荷を駆動する。燃料電池100の発電状態は電流センサ106にて計測され、その計測結果は電流センサ106から後述の制御装置300に出力される。この場合、燃料電池100を構成する電池セルユニットの積層数は、燃料電池100に要求される出力に応じて任意に設定可能である。
水素ガス供給系120は、水素ガスタンク110から燃料電池100に到り燃料電池100に燃料ガスたる水素ガスを供給する水素ガス供給流路121と、燃料電池100から排出された未消費の水素ガス(以下、適宜、アノードオフガスと称する)を水素ガス供給流路121に循環させる水素ガス循環流路122と、アノードオフガスを大気放出するための放出流路123とを備える。水素ガス供給流路121は、本願における燃料ガスの燃料ガス供給流路に相当する。そして、この水素ガス供給系120は、水素ガス供給流路121の開閉バルブ124の流路開閉と、減圧バルブ125での減圧を経て、水素ガスタンク110の水素ガスを燃料電池100(詳しくは、各電池セルユニットの図示しないアノード)に供給する。この際、水素ガス供給系120は、減圧バルブ125の下流の水素供給機器126にて調整した流量と、水素ガス循環流路122の水素ガス循環ポンプ127にて調整した循環流量とを合算した流量の水素ガスを、燃料電池100のアノードに供給する。水素ガス供給量は、アクセル180の操作に基づいて、後述の制御装置300にて定められ、燃料電池100に求められる負荷に応じた供給量となる。水素ガス循環流路122は、燃料電池100から排出される未消費の燃料ガス(水素ガス)を循環させる燃料ガス循環流路であり、水素ガス循環ポンプ127は、後述の気液分離器128より下流側の水素ガス循環流路122に配設される。
この他、水素ガス供給系120は、水素ガス循環流路122に気液分離器128を配設して備える。気液分離器128は、水素ガス循環流路122を通過する水素ガスに含まれる生成水を気液分離して貯留する。そして、水素ガス循環ポンプ127は、気液分離器128で気液分離したアノードオフガスを水素ガス供給流路121に循環させる。気液分離器128で分離された生成水とアノードオフガスに含まれる窒素は、気液分離器128から分岐した放出流路123の開閉バルブ200の開閉調整を経て、放出管路142から外部に大気放出される。放出流路123は、気液分離器128の機器底部から延出した生成水排出路であり、開閉バルブ200は、制御装置300の制御を受けて放出流路123を開閉し、気液分離器128の貯留した生成水を放出流路123の開放に伴い放出流路123から排出する排出弁である。
空気供給系140は、コンプレッサ130を経て燃料電池100に到る酸素供給流路141と、放出管路142とを備える。放出管路142は、燃料電池100から排出される未消費の空気(以下、適宜、カソードオフガスと称する)を外部に導いて大気放出するオフガス排出配管である。そして、この放出管路142には、放出流路123および開閉バルブ200が配設されているが、その配設の様子については、後述する。なお、図1では、放出流路123と開閉バルブ200の配設の様子を模式的に示すために、放出管路142の一部を模式的に拡大して示しているが、放出管路142は、燃料電池100からの分岐箇所から、ほぼ一律の流路径の流路とされ、下流側に行くほど鉛直方向の高さが低くなるように、傾斜配置されている。
空気供給系140は、酸素供給流路141の開口端からエアークリーナー144を経て取り込んだ空気を、コンプレッサ130にて流量調整した上で燃料電池100(詳しくは、各電池セルユニットの図示しないカソード)に、通常は酸素供給流路141を経て供給しつつ、放出管路142の排出流量調整バルブ143で調整された流量でカソードオフガスを放出管路142を経て大気放出する。このように空気供給系140にて空気供給とカソードオフガス排出とを行う場合、空気供給系140は、酸素供給流路141の排出流量調整バルブ143を所定開度にした上で、コンプレッサ130にて空気を供給する。この際の空気供給量にあっても、水素ガスと同様に、アクセル180の操作に基づいて制御装置300にて定められ、燃料電池100に求められる負荷に応じた供給量となる。なお、排出流量調整バルブ143は、流量調整を経て、カソード側の背圧についてもこれを調整する。また、空気供給系140は、燃料電池100の上流側に三方弁145を備え、当該弁の制御装置300による制御を経て、供給空気の一部を放出管路142に排出する。放出管路142は、その流路にマフラー146を備えるので、消音してガスを大気放出し、ガス中に含まれる水分については、マフラー146にて凝集させ、マフラー下流側にガスと一緒に排出する。
冷却系160は、ラジエータ150から燃料電池100への冷媒の循環を図る冷媒循環流路161と、バイパス流路162と、流路合流点の三方流量調整弁163と、冷媒循環ポンプ164とを備える。そして、この冷却系160は、ラジエータ150にて熱交換した冷媒を冷媒循環流路161を経て燃料電池100に循環供給して、冷媒を燃料電池100の図示しないセル内循環流路に導き、燃料電池100を所定温度に冷却する。この場合、冷媒循環ポンプ164の駆動量、即ち冷媒の循環供給量や、三方流量調整弁163によるラジエータパイパス流量は、図示しない温度センサの検出温度たる燃料電池温度や電流センサ106の検出した発電状況に基づいて、制御装置300にて定められる。本実施形態では、冷却系160で循環供給する冷媒としてエチレングリコールと水の混合液を用いた。
センサ群190は、アクセル180の踏込操作量を検出するアクセルセンサや燃料電池100の温度を検出する温度センサの他、車両20に発生する加速度、具体的には車両のカーブ走行や車両の幅方向の傾斜に伴い車両幅方向に発生する加速度を検出する車幅方向加速度センサ、車速センサ、ハンドル操作検知センサなどを含み、各センサの検出値は制御装置300に出力される。
制御装置300は、論理演算を実行するCPUやROM、RAMの他、上記した電流センサ106を始めとするセンサ群190の各センサやバルブ等の制御機器が接続される入出力インタフェース回路と、外部の地図情報ネットワークとの無線接続が可能な通信関連インタフェース回路等を備えるマイクロコンピュータとして構成されている。制御装置300に備えられたCPUは、ROMに記録された制御プログラムをRAMにロードして実行することにより、燃料電池100の発電運転制御や、図示しない2次電池の充放電制御等の種々の制御を担う。本実施形態においては、制御装置300は、燃料電池100の始動時において、アイドリングのための水素ガスおよび空気の供給制御の他、開閉バルブ200の開弁制御を行う。
図2は本実施形態における放出流路123と開閉バルブ200の配設の様子を模式的に示す説明図である。図示する放出管路142は、既述したように傾斜しており、流路頂上部位に気液分離器128がゴム製のグロメット128gを介して液密に装着されている。この図2では、気液分離器128を一律な径の円筒形として模式的に示しているが、気液分離器128は、その機器底部128bを含む放出管路142への装着円筒形部位、則ちグロメット128gが装着された装着円筒部位を、放出管路142の径より小径とする。その一方、生成水の気液分離には所定の気液分離容積が必要な事から、気液分離器128は、グロメット128gが装着された装着円筒形部位より上方の円筒形部位、則ちアノードオフガスに含まれる生成水の気液分離を行う円筒形部位を大径の円筒形部位としている。そして、大径の円筒形部位においても、気液分離器128は、図示しない固定金具により車体22に固定されている。
図2に示すように、放出流路123は、気液分離器128の機器底部128bから延出し、開閉バルブ200で閉鎖された状態の放出流路123には、気液分離器128で分離された生成水DWが入り込んでいる。開閉バルブ200は、駆動機器部210で弁体220を駆動することで、放出流路123をその開口において開閉する。弁体220は、放出流路123の開口を取り囲むシールリング223を備え、このシールリング223を放出流路123の開口周囲の機器底部壁面に押し付けて、放出流路123を閉鎖する。
駆動機器部210は、アルミ製のケース211に、電磁コイル212とコイルスプリング213とプレート214を収容して備える。プレート214は、弁体220に固定されシールリング224とシールリング225で液密に案内されるシャフト221の他端と固定されている。そして、この駆動機器部210は、電磁コイル212をオフとしてプレート214の押し付けを解除することで、コイルスプリング213の弾発力により弁体220を放出流路123の側に引きつけ、弁体220による放出流路123の閉鎖を図る。また、駆動機器部210は、電磁コイル212をオンとして、コイルスプリング213を圧縮しつつプレート214を押し付けることで、弁体220を放出流路123から離間させ、放出流路123を開放する。こうした構成の開閉バルブ200は、気液分離器128の機器底部128bおよび放出流路123と共に放出管路142の管路内に配設され、放出流路123の流路開閉用の弁体220を駆動する駆動機器部210を、放出管路142の管路内において弁体220より上流側に配設している。なお、電磁コイル212に駆動電流を印加するケーブル215は、気液分離器128を構成する樹脂製容器壁に液密に埋設された状態で、電磁コイル212から制御装置300(図1参照)まで架設されている。
制御装置300は、燃料電池100の運転停止に伴い、開閉バルブ200を駆動制御して、詳しくは駆動機器部210の電磁コイル212をオフとして弁体220により放出流路123を閉鎖する。そして、制御装置300は、放出流路123の閉鎖状態を、燃料電池100のオフ期間(非運転期間)に亘って維持する。その一方、制御装置300は、オフ期間の後の燃料電池100の始動時において、電磁コイル212をオンとして弁体220を放出流路123の開口から離間させ、放出流路123を開放する。この放出流路123の開放により、機器底部128bおよび放出流路123の生成水DWは、弁体220の弁体収納部227を通過して、放出管路142に放出(排出)される。なお、燃料電池100のオフ期間において、放出流路123に入り込んだ生成水DWが機器底部128bの貯留部位を含めて凍結していることが危惧される場合、制御装置300は、凍結した生成水DWの解凍に要する時間の経過後、電磁コイル212をオンとして放出流路123を開放する。こうすることで、シールリング223の損傷が回避可能となる。
以上説明した本実施形態の燃料電池システム30は、生成水DWを機器底部128bの側の放出流路123から排出する開閉バルブ200を、図2に示すように、機器底部128bおよび放出流路123と共に放出管路142の管路内に配設する。放出管路142を流れるガスは、燃料電池100から排出されたカソードオフガスであり、このカソードオフガスの温度は、燃料電池100の始動に伴い外気温から速やかに上昇する。よって、本実施形態の燃料電池システム30では、燃料電池100の始動に伴い昇温済みのカソードオフガスに開閉バルブ200と機器底部128bおよび放出流路123を直接晒すので開閉バルブ200と機器底部128bおよび放出流路123への熱伝搬が活発となる。しかも、本実施形態の燃料電池システム30は、放出流路123の流路開閉用の弁体220を駆動する駆動機器部210を放出管路142の上流側に位置させるので、この駆動機器部210を、昇温済みのカソードオフガスに最先、且つ直接的に晒す。これらの結果、本実施形態の燃料電池システム30によれば、開閉バルブ200の駆動機器部210や気液分離器128の機器底部128bおよび放出流路123において燃料電池100の駆動前に生成水DWが凍結したとしても、その凍結した生成水DWを燃料電池100の始動に伴い速やかに解凍できる。
本実施形態の燃料電池システム30では、駆動機器部210を放出管路142の管路内において弁体220より上流側に位置させ、駆動機器部210により駆動する弁体220および排出生成水の通過流路でもある弁体収納部227を放出管路142の下流側に位置させる。よって、本実施形態の燃料電池システム30によれば、弁体収納部227を通過して放出管路142に排出された排出生成水を、放出管路142を流れるカソードオフガスにより、放出管路142に沿って簡便に外部に持ち去ることができる。そして、駆動機器部210が放出管路142の上流側に位置することから、駆動機器部210を排出生成水で濡れないようにできる。
本実施形態の燃料電池システム30では、駆動機器部210の構成部材をアルミ製のケース211に収容した上で、このケース211を放出流路123の近くまで配設した。アルミ製のケース211は、高い伝熱性を発揮することから、このケース211が放出管路142を通過する昇温済みのカソードオフガスに直に晒されることで、開閉バルブ200の駆動機器部210や気液分離器128の機器底部128bおよび放出流路123において燃料電池100の駆動前に凍結した生成水DWを燃料電池100の始動に伴いより速やかに解凍できる。
本実施形態の燃料電池システム30では、気液分離器128を放出管路142に装着するに当たり、ゴム製のグロメット128gを用いたので、開閉バルブ200と機器底部128bおよび放出流路123を容易に放出管路142に液密に装着できる。なお、グロメット128gに代えて、気液分離器128の外周壁にシールリングを埋め込み装着し、このシールリングにより、開閉バルブ200と機器底部128bおよび放出流路123を放出管路142に液密に装着してもよい。
図3は放出管路142への開閉バルブ200等の装着形態の変形例を示す説明図である。図示するように、この変形例では、放出管路142にフランジ142fを隆起して設け、このフランジ142fにシールリング142cを配設する。そして、気液分離器128においても容器外壁に分離器側フランジ128fを設け、フランジ142fに分離器側フランジ128fを重ねた上で、両フランジをボルト129で固定する。この変形例にあっても、既述した効果を奏することができる。
図4は放出管路142への開閉バルブ200等の装着形態の他の変形例を示す説明図である。この変形例では、放出管路142は、小径の傾斜管路とされており、開閉バルブ200と機器底部128bおよび放出流路123の装着範囲において拡径されている。この変形例にあっても、既述した効果を奏することができる。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
既述した実施形態では、開閉バルブ200のケース211を放出流路123の近くまで配設したが、気液分離器128の機器底部128bに装着したケース211に、放出流路123を形成してもよい。こうすれば、開閉バルブ200の駆動機器部210や気液分離器128の機器底部128bおよび放出流路123において燃料電池100の駆動前に凍結した生成水DWを、高い伝熱性を発揮するアルミ製のケース211により、燃料電池100の始動に伴いより一層速やかに解凍できる。この場合には、弁体220による放出流路123の開口の開閉箇所をケース211の壁面で形成すると共に、弁体収納部227もケース211の構成部材となるようにしてもよい。こうすれば、弁体220による放出流路123の開閉箇所周辺への熱伝搬を、高い伝熱性を発揮するアルミ製のケース211により高めて、燃料電池100の始動に伴う速やかな解凍を図ることができる。
既述した実施形態では、開閉バルブ200のケース211をアルミ製としたが、開閉バルブ200のケースとして用いられている既存の金属製、或いは樹脂製のケースとしてもよい。こうすれば、既存構成の開閉バルブ200を転用できる。
20…車両
22…車体
30…燃料電池システム
100…燃料電池
106…電流センサ
110…水素ガスタンク
120…水素ガス供給系
121…水素ガス供給流路
122…水素ガス循環流路
123…放出流路
124…開閉バルブ
125…減圧バルブ
126…水素供給機器
127…水素ガス循環ポンプ
128…気液分離器
128b…機器底部
128f…分離器側フランジ
128g…グロメット
129…ボルト
130…コンプレッサ
140…空気供給系
141…酸素供給流路
142…放出管路
142c…シールリング
142f…フランジ
143…排出流量調整バルブ
144…エアークリーナー
145…三方弁
146…マフラー
150…ラジエータ
152…ファン
160…冷却系
161…冷媒循環流路
162…バイパス流路
163…三方流量調整弁
164…冷媒循環ポンプ
180…アクセル
190…センサ群
200…開閉バルブ
210…駆動機器部
211…ケース
212…電磁コイル
213…コイルスプリング
214…プレート
215…ケーブル
220…弁体
221…シャフト
223…シールリング
224…シールリング
225…シールリング
227…弁体収納部
300…制御装置
DW…生成水
FW…前輪
RW…後輪

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料ガスと酸素含有の酸化ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、
    前記燃料ガスを前記燃料電池に供給する燃料ガス供給流路に、前記燃料電池から排出される前記燃料ガスを循環させる燃料ガス循環流路と、
    該燃料ガス循環流路に配設され、前記燃料ガス循環流路を通過する前記燃料ガスに含まれる生成水を気液分離して貯留する気液分離器と、
    前記気液分離器の機器底部から延出した生成水排出路に設けられ、前記気液分離器が貯留した前記生成水を排出する排出弁と、
    前記燃料電池から排出される前記酸化ガスを前記燃料電池から外部に導くオフガス排出配管とを備え、
    前記排出弁は、
    前記機器底部および前記生成水排出路と共に前記オフガス排出配管の管路内に配設され、
    前記生成水排出路を開閉する弁体と、前記オフガス排出配管の前記管路内において前記弁体よりも上流側に配設されて前記弁体を駆動する駆動機器部とを備える、
    燃料電池システム。
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