JP2020161361A - 気液分離器 - Google Patents

気液分離器 Download PDF

Info

Publication number
JP2020161361A
JP2020161361A JP2019060451A JP2019060451A JP2020161361A JP 2020161361 A JP2020161361 A JP 2020161361A JP 2019060451 A JP2019060451 A JP 2019060451A JP 2019060451 A JP2019060451 A JP 2019060451A JP 2020161361 A JP2020161361 A JP 2020161361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
cathode
flow path
discharge
introduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019060451A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7283168B2 (ja
Inventor
中根 英樹
Hideki Nakane
英樹 中根
実海 西村
Miu Nishimura
実海 西村
二咲代 藥師
Fusayo Yakushi
二咲代 藥師
梶尾 克宏
Katsuhiro Kajio
克宏 梶尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2019060451A priority Critical patent/JP7283168B2/ja
Publication of JP2020161361A publication Critical patent/JP2020161361A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7283168B2 publication Critical patent/JP7283168B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池からのカソードオフガスの流れを抑制することなく、小型でありながら良好に水を分離する気液分離器を構成する。【解決手段】カソードオフガスを受け入れる導入部Aと、カソードオフガスを排出する排出部Bと、導入部Aと排出部Bとの境界に配置され、カソードオフガスに含まれる水を分離して回収する回収部Cとを備えている。導入部Aにおけるカソードオフガスの導入流路21aと、排出部Bにおけるカソードオフガスの排出流路22cとがずれた位置関係に配置され、導入流路21aと排出流路22cとのずれた位置に導入流路21aからのカソードオフガスが接触して水を分離する分離壁Wが配置され、回収部Cの分離壁Wより下側に貯水空間Sが配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池から排出されるガスから水を分離する気液分離器に関する。
上記構成の気液分離器として特許文献1には、下部に貯水部を有する気液分離器本体が構成され、気液分離器本体の貯水部より高い位置に導入口と、導出口とを備えている。
この特許文献1では、気液分離器本体の内部で、導入口と導出口との中間位置に縦壁状の衝突壁を備え、貯水部(文献では貯溜部)より上側に跳ね返り低減板を備えている。この構成から、導入口から導入されたガスは、衝突壁に衝突することで水が分離し、分離した水が貯水部に貯留され、衝突壁に衝突して水が分離した後のガスは導出口から排出される。
更に、上記構成の気液分離器として特許文献2には、チャンバの上部に吸入管を備え、チャンバ上面に吐出管を備え、チャンバ下端にドレン管を備え、チャンバの内部にスクリーン(フィルタ)を備えている。
この特許文献2では、チャンバが上側の渦流チャンバと、下側の収集チャンバとで構成され、これらの中間にスクリーンが配置されている。吸入管は、渦流チャンバに対して接線方向に流体を供給することで、チャンバ内に渦を作り出し、流体から水を分離するように構成されている。この構成では、流体から分離された水をスクリーンで濾過した後にドレン管から排出し、水が分離された流体を吐出管から排出する。
特開2017−147159号公報 特開2016−72183号公報
燃料電池はスタックのアノード側に水素ガスが供給され、スタックのカソード側に空気(酸素)が供給されることで発電が行われる。また、発電時にはアノード側からのアノードオフガスに含まれる水素をリサイクルしてアノード側に戻す処理が行われ、このアノードオフガスに含まれる水を分離するために特許文献1と特許文献2とに示される気液分離器が用いられる。
燃料電池では、発電時にはカソード側において酸素と水素とが反応して水が発生するためカソードオフガスには多くの水が含まれることになり、水を除去した状態でカソードオフガスを排出することも望まれている。
そこで、カソードオフガスに含まれる水を除去するため特許文献1あるいは特許文献2に記載されている気液分離器を用いることも考えられるが、これらの文献に記載される気液分離器は、ガスの流れが複雑であるため圧損が比較的大きいものである。また、自動車に備えられる燃料電池は、小型化が求められるものの、特許文献1あるいは特許文献2に記載される気液分離器は、構造が複雑であるため小型化が困難な面もあった。
このような理由から、燃料電池からのカソードオフガスの流れを大きく抑制することなく、小型でありながら良好に水を分離する気液分離器が求められる。
本発明に係る気液分離器の特徴構成は、燃料電池から排出されるカソードオフガスを受け入れる導入部と、カソードオフガスを排出する排出部と、前記導入部と前記排出部との境界に配置され、カソードオフガスに含まれる水を分離して回収する回収部とを備え、前記導入部におけるカソードオフガスの導入流路と、前記排出部におけるカソードオフガスの排出流路とが互いにずれた位置関係に配置され、このずれた位置に前記導入流路からのカソードオフガスが接触して水を分離する分離壁が配置され、この分離壁より下側に前記回収部の貯水空間が配置されている点にある。
この特徴構成によると、燃料電池から排出されたカソードオフガスは、分離壁に接触した後に導入部から排出部に流れる。カソードオフガスが分離壁に接触することによりカソードオフガスに含まれる水が分離し、回収部の貯水空間に貯留される。特に、カソードオフガスが、互いにずれた位置関係に配置された導入流路と排出流路を流通し、このずれた位置に対して分離壁が形成されるため、分離壁にカソードオフガスが接触しても、カソードオフガスの流れが大きく抑制されることがなく、圧損が大きくなることもない。
従って、燃料電池からのカソードオフガスの流れを大きく抑制することなく、小型でありながら良好に水を分離する気液分離器が構成される。
他の構成として、前記ずれた位置関係として、前記導入流路と前記排出流路とが互いに食い違う関係で配置されることで段差部が形成され、この段差部に前記分離壁が形成されても良い。
これによると、導入流路と排出流路とが互いに食い違う関係に配置されることから段差部が形成され、この段差部に分離壁が形成されるため、分離壁を形成するために特別な部材を必要とすることはない。また、導入流路からのカソードオフガスを段差部に形成された分離壁に接触させてカソードオフガスに含まれる水を分離できるため、カソードオフガスの流れに無理がなく、円滑な流れにできる。
他の構成として、前記導入流路の流路中心に対し、前記排出流路の流路中心が傾斜しても良い。
これによると、導入流路に流れるカソードオフガスが、分離壁に接触した後に排出流路に流れる際には、導入流路から離間する方向にカソードオフガスを流すため、例えば、導入流路の流路中心と排出流路の流路中心とが同一位置に配置されたものと比較して気液分離性能の向上を図ることが可能となる。
燃料電池ユニットの構成を示す図である。 気液分離器の断面図である。 別実施形態(a)の気液分離器の断面図である。 別実施形態(b)の気液分離器の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、燃料電池車(FCV)に搭載される燃料電池ユニットFCを示している。この燃料電池ユニットFCは、燃料電池1に燃料ガスとしての水素ガスを給排するアノード側ブロックFCa(同図で燃料電池1より左側)と、酸素ガスを含む空気を給排するカソード側ブロックFCc(同図で燃料電池1より右側)とを備えている。
アノード側ブロックFCaには、アノードガス流路2と、アノードオフガス流路3とを備えている。カソード側ブロックFCcには、カソードガス流路4と、カソードオフガス流路5とを備えている。
アノード側ブロックFCaのアノードガス流路2には、水素ガスを貯留するタンク7と、水素ガスの供給量を制御する流量制御バルブ8と、エゼクタ9とを備えている。アノードオフガス流路3には、気液分離ユニット10を備え、この気液分離ユニット10で分離された水素ガスをエゼクタ9に供給する還元流路11を備えている。
気液分離ユニット10は、特許文献1(特開2017−147159号公報)あるいは特許文献2(特開2016−72183号公報)等に記載された一般的な構成を有している。この気液分離ユニット10は、排水制御バルブ10aによりアノードオフガスから分離した水が排出され、排ガス制御バルブ10bによりアノードオフガスから分離した水素ガスの排出が可能に構成されている。
カソード側ブロックFCcは、カソードガス流路4とカソードオフガス流路5とに亘る領域に加湿装置13を備えており、この加湿装置13を通過させずに空気を送るバイパス流路4aを備えている。加湿装置13は、カソードオフガス流路5のカソードオフガスから水分と熱とを取り込み、取り込んだ水分と熱とをカソードガス流路4のカソードガスに与える温度湿度交換型に構成されている。
カソードガス流路4には、空気を供給するエアーポンプ14を備えると共に、空気を加湿装置13に供給する状態と、バイパス流路4aに空気を流す状態とに切り換え自在な三方弁型の切換バルブ15を備えている。
カソードオフガス流路5は、カソードオフガスに含まれる水を除去する気液分離器20(この気液分離器20の詳細は後述する)と、カソードオフガスの排出を制御する排出制御バルブ16とを備えている。また、カソードガス流路4とカソードオフガス流路5との間で空気の流れを可能にする合流制御バルブ17を備えている。
この燃料電池ユニットFCでは、流量制御バルブ8と排水制御バルブ10aと排ガス制御バルブ10bと、排出制御バルブ16と、合流制御バルブ17とが電磁ソレノイドの駆動により開閉作動を行い、電磁ソレノイドに供給される電流に対応した開度の設定が可能な電磁弁として構成されている。また、切換バルブ15は電動モータの駆動により流路の切り換えを行えるように構成され、エアーポンプ14は電動モータの駆動により空気を供給できるように構成されている。
〔燃料電池の作動〕
このように燃料電池ユニットFCが構成されることにより、流量制御バルブ8の制御によりタンク7の水素ガスをアノードガス流路2から燃料電池1のアノード側に供給し、これと同時にエアーポンプ14の駆動により空気がカソードガス流路4から燃料電池1のカソード側に供給することにより燃料電池1での発電が実現する。
この発電時には、アノードオフガス流路3にアノードオフガスが排出され、気液分離ユニット10によってアノードオフガスに含まれる水素と水とが分離される。分離された水素は還元流路11によりエゼクタ9に戻され、このエゼクタ9からアノードガス流路2に供給される。また、分離された水は、分離器内部に一時的に貯留され、排水制御バルブ10aの開放により外部に排出される。
また、発電時には、カソードオフガス流路5にカソードオフガスが排出され、気液分離器20によってカソードオフガスに含まれる空気と水とが分離される。分離された空気は排出制御バルブ16を介して排出される。分離した水は分離器内部に一時的に貯留され、排出バルブ24の開放作動により排出される。
加湿装置13では、カソードオフガスが内部に流れることにより、カソードオフガスから水分と熱を取り込み、カソードガスに与える。これにより水分を含み温度が上昇したカソードガスが、カソードガス流路4から燃料電池1のカソード側に供給される。
特に、このカソードオフガス流路5では、気液分離器20より下流側に加湿装置13が配置されているため、気液分離器20ではカソードオフガスに含まれる水を一部残すように気液分離を行うことが望ましい。
〔気液分離器〕
図2に示すように、気液分離器20は、本体ブロック21に排出管22と回収ブロック23を連結して構成され、回収ブロック23に排出バルブ24を備えている。これら本体ブロック21と、排出管22と、回収ブロック23とは樹脂によって形成されている。
気液分離器20は、本体ブロック21の導入部Aからカソードオフガスを導入し、導入されたカソードオフガスを排出管22の突出端の排出部Bから排出すると共に、カソードオフガスに含まれる水を、導入部Aと排出部Bとの境界に配置した回収部Cとしての回収ブロック23で回収する。
図2に示すように、本体ブロック21は、水平方向Xへの流れを許容するようにカソードオフガスを受け入れる導入流路21aと、受け入れたカソードオフガスを斜上方向Yに案内する導出流路21bと、回収した水を鉛直下方向Zに案内する回収流路21cとが形成されている。また、排出管22の内部には、排出流路22cでカソードオフガスを排出方向Exに案内するように構成され、この排出方向Exは、斜上方向Yの延長線上に配置される。
図2において水平方向Xとして示した矢印は、導入流路21aの流路中心の位置も示している。これと同様に排出方向Exは排出流路22cの流路中心の位置も示している。同図から明らかなように導入流路21aの流路中心に対して、導出流路21bの流路中心が傾斜している。
カソードオフガスの導入部Aは、本体ブロック21の導入流路21aの導入方向の上流側の端部位置に配置されている。図2に示すように、導入流路21aの内径Dと、導出流路21bの内径Dと、回収流路21cの内径Dとが等しい値に設定されている。これにより、各々の流路の断面形状が等しい円形となる。更に、排出管22の内径は導出流路21bの内径Dと等しい内径の円形に形成されている。カソードオフガスが気液分離器20を通過するときの圧損を抑制するために、導出流路21bの内径を導入流路21aの内径Dより大きくしても良い。
回収流路21cの上端部分のうち、導入流路21aに沿って流れるカソードオフガスに接触する部位によって分離壁Wが形成されている。この分離壁Wは、回収流路21cに連なる位置に配置されるため回収流路21cの円筒内面状に沿う形状に形成されている。
図2に示すように、排出管22は、筒状の部材を湾曲させた形状を有している。排出管22は、斜上方向Yに沿って流れるカソードオフガスを受け入れる基端管部22aと、この基端管部22aからのカソードオフガスを水平に送り出す排出管部22bとが一体的に形成されている。この排出管22の内部に排出流路22cが形成され、この排出管22の排出側の端部に排出部Bが配置されている。
排出管22の基端管部22aの端部にはフランジ状部を備えており、このフランジ状部が、本体ブロック21の導出流路21bに連通する位置に対し熱溶着や接着の技術、あるいは、ボルト類を用いた技術により固定されている。
図2に示すように、回収ブロック23は、鉛直下方向Zに沿う姿勢で形成された案内筒部23aと、この案内筒部23aの下端を塞ぐ位置に配置された底壁部23bとを有すると共に、この底壁部23bの上部位置に濾過ユニットFを備え、底壁部23bの外部に排出バルブ24を備えている。
この回収ブロック23は、案内筒部23aの下端部分と底壁部23bとで取り囲まれる空間で貯水空間Sが形成され、この貯水空間Sの上方位置に濾過ユニットFが配置されている。濾過ユニットFは案内筒部23aの内周に密着する環状フレーム26の内周に金属線またはナイロンを用いた網材で成るフィルタ27とで構成され、回収した水に含まれる異物を除去するように機能する。
底壁部23bには横方向に向けて排水流路23cが形成され、排水流路23cの下流側には、排出バルブ24が接続されている。排出バルブ24は、排水流路23cを開閉する弁体24aと、通電により弁体を作動させる電磁ソレノイド24bとを備えている。
案内筒部23aの上端部分はフランジ状部を備えており、このフランジ状部が、本体ブロック21の回収流路21cに連通する位置に対し、熱溶着や接着の技術、あるいは、ボルト類を用いた技術により固定されている。
〔気液分離器での気液分離〕
図2に示すように、気液分離器20は、導入流路21aと排出流路22cとが上下方向にずれた位置関係に配置されている。このような位置関係から、導入流路21aと排出流路22cとが食い違う段差部が形成され、この段差部に分離壁Wが形成されている。
また、導入流路21aの流路中心(水平方向Xとして図面に示す位置)と排出流路22cの流路中心(排出方向Exとして図面に示す位置)とが傾斜している。従って、導入流路21aにおいて水平方向Xに流れるカソードオフガスの一部は分離壁Wに接触した後に、斜上方向Yに流れ、更に、排出流路22cの排出方向Exに沿って流れ外部に送り出される。
つまり、ミスト等の状態の水を含んだカソードオフガスが分離壁Wに接触することによりガスに含まれる水が分離壁Wに付着し、分離壁Wの表面を流下する。また、カソードオフガスが分離壁Wに接触しない場合でも、流動方向が斜上方向Yに変化する際に重量の大きい水が自重により下方に落下する。
このように、分離壁Wの作用によりカソードオフガスから分離した水(水滴)は、鉛直下方向Zに沿って落下し、回収ブロック23の底部の貯水空間Sに貯留される。
特に、この構成では、カソードオフガスが、単一の分離壁Wに接触する構成であるため、例えば、複数の壁体に接触させる構成や、カソードオフガスで渦流を作り出すものと比較して、構造が簡単で、カソードオフガスの圧損が少なく、カソードオフガスを円滑に送り出せる。
また、回収ブロック23(回収部C)で回収された水は、貯水空間Sに貯留されるものの、排出バルブ24の開放作動により外部に排出される。燃料電池ユニットFCでは、燃料電池1から出力される電流値等の情報に基づいてカソードオフガスに含まれる水量を推定しており、推定される水量の増大に伴い排出バルブ24を開放するインターバルを短くするように制御形態が設定されている。
このように気液分離器20は、小型で簡単な構造でありながらカソードオフガスから良好に水を分離して回収する。しかも、カソードオフガスの一部が分離壁Wに接触することなく排出部Bから排出される構造であるため、カソードオフガスに含まれる水の一部を残した状態で排出される。これにより、加湿装置13においてカソードオフガスから水を取り込み、カソードガスに与える処理が無理なく行われる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)図3に示すように、分離壁Wの上下方向の寸法を、導入流路21aの内径Dより大きくする。その具体例として、本体ブロック21の導入流路21aの上端レベルLtより高い位置に達するように分離壁Wの上端位置を決める。
このように構成することにより、導入部Aから導入されたカソードオフガスが分離壁Wに接触する確率を高め、カソードオフガスが上方に流れる際の流動方向に変化(角度変化)を大きくして水の分離性能を高めることになる。
尚、この別実施形態(a)の構成でも、「実施形態」の図2において説明したものと同様に導入流路21aの断面形状と、導出流路21bの断面形状とが、等しい内径Dの円形に形成される。カソードオフガスが気液分離器20を通過するときの圧損を抑制するために、導出流路21bの内径を導入流路21aの内径Dより大きくしても良い。
(b)図4に示すように、分離壁Wの姿勢を、導出流路21bが形成される方向(斜上方向Y)と等しくする。その具体例として、本体ブロック21の導入流路21aの下端レベルLbと等しい位置に分離壁Wの下端位置を決め、分離壁Wの姿勢を決めている。
このように構成することにより、導入部Aから導入されたカソードオフガスが分離壁Wに接触した際の圧損を小さくすると共に、カソードオフガスを円滑に上方に流すことも可能にする。
尚、この別実施形態(a)の構成でも、「実施形態」の図2において説明したものと同様に導入流路21aの断面形状と、導出流路21bの断面形状とが、等しい内径Dの円形に形成される。カソードオフガスが気液分離器20を通過するときの圧損を抑制するために、導出流路21bの内径を導入流路21aの内径Dより大きくしても良い。
(c)分離壁Wを平坦な面で形成する、あるいは、緩やかに湾曲する面で形成する。つまり、「実施形態」として図2において説明した分離壁Wと、別実施形態(a)の分離壁Wとは、回収流路21cの一部で構成されるため、回収流路21cの円筒状の内面の一部で形成されるものである。これに対して、この別実施形態(c)では、分離壁Wを平坦な面、あるいは、緩やかに湾曲する面で形成することにより、導入部Aから水平方向Xに沿って流れるカソードオフガスが接触する分離壁Wの面積を拡大し、気液の分離性能の向上が可能となる。また、この別実施形態(c)では、水平方向Xに沿う方向で見たときに、導入流路21aと導出流路21bの一部が重なっている。このため、カソードオフガスが気液分離器20を流通するときの圧損を更に低下させることができる。
(d)本体ブロック21の導入流路21aと導出流路21bとの内面に、小さい凹凸を形成することや粗面に形成することによりカソードオフガスが接触する面積を増大させる。このように構成することにより、カソードオフガスが接触した場合には、カソードオフガスに含まれる水を水滴化させることも可能となり、水の分離性能の向上が可能となる。
(e)導入部Aより高い位置でカソードオフガスを水平(水平方向Xと平行する方向に)に送り出すようにカソードオフガスの排出方向を設定する。この構成では、導入部Aと排出部Bとの間に段差部が形成され、この段差部に分離壁Wが形成される単純な構成となるものであるが、カソードオフガスから水の分離性能を高くできる。
この別実施形態(d)の変形例として、導入部Aにおいてカソードオフガスを斜め上方から斜め下方に送り込む等、非水平姿勢で供給するように構成する。また、排出部Bにおいてカソードオフガスを斜め下方等非水平方向に送り出すように構成する。
(f)本体ブロック21の内部に専用の部材を備えることで分離壁Wを構成する。つまり、「実施形態」あるいは「別実施形態」においては分離壁Wを回収流路21cの内壁に連なる内面により構成していたが、専用の板状材等を用いて分離壁Wを構成することにより、気液分離に適した材料の使用が可能になるだけでなく、分離壁Wの角度の調節を可能にする。
本発明は、燃料電池のカソードオフガスの気液分離を行う気液分離器に利用することができる。
1 燃料電体
21a 導入流路
22c 排出流路
A 導入部
B 排出部
C 回収部
S 貯水空間
W 分離壁

Claims (3)

  1. 燃料電池から排出されるカソードオフガスを受け入れる導入部と、
    カソードオフガスを排出する排出部と、
    前記導入部と前記排出部との境界に配置され、カソードオフガスに含まれる水を分離して回収する回収部とを備え、
    前記導入部におけるカソードオフガスの導入流路と、前記排出部におけるカソードオフガスの排出流路とが互いにずれた位置関係に配置され、
    このずれた位置に前記導入流路からのカソードオフガスが接触して水を分離する分離壁が配置され、この分離壁より下側に前記回収部の貯水空間が配置されている気液分離器。
  2. 前記ずれた位置関係として、前記導入流路と前記排出流路とが互いに食い違う関係で配置されることで段差部が形成され、この段差部に前記分離壁が形成されている請求項1に記載の気液分離器。
  3. 前記導入流路の流路中心に対し、前記排出流路の流路中心が傾斜している請求項1に記載の気液分離器。
JP2019060451A 2019-03-27 2019-03-27 気液分離器 Active JP7283168B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019060451A JP7283168B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 気液分離器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019060451A JP7283168B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 気液分離器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020161361A true JP2020161361A (ja) 2020-10-01
JP7283168B2 JP7283168B2 (ja) 2023-05-30

Family

ID=72639714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019060451A Active JP7283168B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 気液分離器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7283168B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021082546A (ja) * 2019-11-22 2021-05-27 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
DE102021107639A1 (de) 2021-03-26 2022-09-29 Mann+Hummel Gmbh Wasserabscheider mit einem Drosselelement, Verwendung eines Wasserabscheiders und Brennstoffzellensystem mit einem Wasserabscheider

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009129874A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム
JP2010234289A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Toyota Motor Corp 気液分離器
JP2014154283A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Toyota Industries Corp 燃料電池式産業車両
JP2018041539A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP2019008991A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 小島プレス工業株式会社 燃料電池用気液分離器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009129874A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム
JP2010234289A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Toyota Motor Corp 気液分離器
JP2014154283A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Toyota Industries Corp 燃料電池式産業車両
JP2018041539A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP2019008991A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 小島プレス工業株式会社 燃料電池用気液分離器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021082546A (ja) * 2019-11-22 2021-05-27 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
JP7120983B2 (ja) 2019-11-22 2022-08-17 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
US11552307B2 (en) 2019-11-22 2023-01-10 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell system
DE102021107639A1 (de) 2021-03-26 2022-09-29 Mann+Hummel Gmbh Wasserabscheider mit einem Drosselelement, Verwendung eines Wasserabscheiders und Brennstoffzellensystem mit einem Wasserabscheider

Also Published As

Publication number Publication date
JP7283168B2 (ja) 2023-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7102813B2 (ja) 気液分離器
CN212039396U (zh) 气液分离器
JP7283168B2 (ja) 気液分離器
US20060086074A1 (en) Gas-liquid separator for a fuel cell system onboard a vehicle
WO2005083826A1 (ja) 燃料電池システム
KR20200092353A (ko) 기체 성분에서 적어도 하나의 액체 성분을 분리하기 위한 기액 분리 장치
JP7155364B2 (ja) 燃料電池用気液分離器
CN113782777B (zh) 一种用于燃料电池的分水器以及进氢系统
CN108232240A (zh) 燃料电池系统
CN111900437A (zh) 一种汽水分离器及集成式燃料电池系统
JP4799403B2 (ja) 流体供給装置およびこれを備えた燃料電池システム
US10741868B2 (en) Fuel cell stack and vehicle with a fuel cell stack
JP7003758B2 (ja) 気液分離器
CN212648290U (zh) 一种用于直接液体燃料电池的气液分离器
JP6163604B2 (ja) 流体制御弁
US20070237654A1 (en) Air supply system
CN213853724U (zh) 一种汽水分离器
JP7163903B2 (ja) 燃料電池システム及びその掃気方法
JP2006024427A (ja) 燃料電池用気液分離器
CN217933943U (zh) 化成设备
CN112151835B (zh) 空气净化器
JP2006216312A (ja) 燃料電池システム
CN219716905U (zh) 燃料电池氢气循环系统及其气水分离器
US20200411890A1 (en) Air cleaner
JP4839590B2 (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190628

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7283168

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150