JP2018040652A - 磁場計測装置、電子時計、計測磁場の補正設定方法、及びプログラム - Google Patents

磁場計測装置、電子時計、計測磁場の補正設定方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】よりユーザに負担をかけずに効率良く適切な計測磁場の補正データを取得することが出来る磁場計測装置、電子時計、計測磁場の補正設定方法及びプログラムを提供する。【解決手段】磁場計測装置は、ホスト制御部(401)と、ホスト制御部よりも演算処理能力の高いモジュール制御部(52)と、自機の運動状態を計測する加速度センサ(65)と、磁場を計測する地磁気センサ(64)と、を備え、ホスト制御部は、一部の処理をモジュール制御部に行わせ、モジュール制御部は、加速度センサにより計測された運動状態が所定レベル以上であると判別された場合に、一部の処理の一つとして、地磁気センサから運動状態に応じて変化する複数の姿勢での磁場の計測値を取得し、計測値に基づいて地磁場に対するオフセット補正値を同定する磁場補正設定動作を行う。【選択図】図1

Description

この発明は、磁場計測装置、電子時計、計測磁場の補正設定方法、及びプログラムに関する。
従来、磁場、特に地磁場を計測して計測結果に応じた信号を出力するセンサ(地磁気センサ)を備えた電子機器(磁場計測装置)がある。地磁気センサの計測結果は、磁北を示す方位磁針としての機能に用いられる他、機器の姿勢や移動方向などの検出、同定に用いられるものもある。
磁場計測装置では、磁石や帯磁したものなどが近傍にあると、これらによる磁場と地磁場とが合成された磁場が計測される。特に、磁場計測装置の部品が帯磁すると、当該部品が各計測軸方向に対して一定のオフセット磁場を発生させる。従って、正確な磁場を求めるには、このオフセット磁場の大きさを同定して、計測値から当該オフセット磁場に応じた補正を行う必要がある。
電子機器の部品には、当該電子機器の動作などに伴って時間経過とともに帯磁し、また、帯磁の度合が変化するものがある。従って、電子機器では、適切に補正データが更新される必要がある。しかしながら、従来、オフセット磁場の同定には、ユーザが所定の動作を要求されるといった手間がかかってユーザの負担となることから、しばしば行われないまま放置されるという問題があった。これに対し、特許文献1には、方位角計測装置における地磁気検出手段の姿勢を変更させながら、即ち、方位角計測装置の移動回転動作を行いながら、種々の姿勢で計測を行い、当該地磁気検出手段が計測する値の重心のずれを統計的に求めることによって、ユーザに要求する動作を簡略化しつつ好適に補正値を取得する技術が開示されている。
国際公開第2004/003476号
しかしながら、上述の技術では、結局ユーザが意図的に姿勢の変更などを行う手間が必要となる。また、統計的に補正値を算出する処理には、通常の磁場計測や方位の算出などに係る処理と比較して、より高い演算能力やメモリ容量が必要となり、通常動作には低い演算能力しか必要としない電子機器では、その処理の間ユーザに動作を行わせ続ける必要が生じる。その一方で、補正値の算出のために演算処理能力の高い演算能力を常に用いるのは動作の効率が悪いという課題がある。
この発明の目的は、よりユーザに負担をかけずに効率良く適切な計測磁場の補正データを取得することが出来る磁場計測装置、電子時計、計測磁場の補正設定方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、
第1の制御部と、
前記第1の制御部よりも演算処理能力の高い第2の制御部と、
自機の運動状態を計測する運動計測部と、
磁場を計測する磁場センサと、
を備え、
前記第1の制御部は、一部の処理を前記第2の制御部に行わせ、
前記第2の制御部は、前記運動計測部により計測された運動状態が所定レベル以上であると判別された場合に、前記一部の処理の一つとして、前記磁場センサから前記運動状態に応じて変化する複数の姿勢での磁場の計測値を取得し、当該計測値に基づいて地磁場に対するオフセット補正値を同定する磁場補正設定動作を行う
ことを特徴とする磁場計測装置である。
本発明に従うと、よりユーザに負担をかけずに効率良く適切な計測磁場の補正データを取得することが出来るという効果がある。
実施形態の電子時計の機能構成を示すブロック図である。 モジュール制御部で実行されるモジュール動作制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 衛星電波受信処理部により実行される測位制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 ホスト制御部で実行される磁場補正設定制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 モジュール制御部で実行される補正値同定処理の制御手順を示すフローチャートである。 衛星電波受信処理部により実行される測位制御処理の制御手順の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の電子時計1の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態の電子時計1は、例えば、バンドを有し、当該バンドによりユーザの腕に装着される腕時計型の電子時計である。
電子時計1は、マイコン40と、衛星電波受信処理部50及びアンテナA1と、操作受付部61と、表示部62と、報知動作部63と、地磁気センサ64(磁気センサ)と、加速度センサ65(運動計測部)と、ROM66(Read Only Memory)と、電力供給部70などを備える。
マイコン40は、ホストCPU41(Central Processing Unit)と、RAM42(Random Access Memory)と、発振回路46と、分周回路47と、計時回路48(計時部)などを備える。
ホストCPU41は、各種演算処理を行うプロセッサである。このホストCPU41が行う演算処理は、主に電子時計1の時計としての日時計数及び表示に係る処理であり、低負荷且つ長期間に亘り継続的反復的に行われるものであって、これらの処理に対応してホストCPU41は、衛星電波受信処理部50が備えるモジュールCPU521よりも演算処理能力が低い。ホストCPU41は、モジュールCPU521(モジュール制御部52)に負荷の大きな一部の処理を選択的に行わせる命令を行うことが出来る。このような処理は、ここでは予め定められており、当該処理に係るプログラムなどは、記憶部53やROM66などに記憶されていて、速やかにモジュールCPU521(モジュール制御部52)により実行可能となっている。
RAM42は、ホストCPU41に作業用のメモリ空間を提供し、一時データや設定データを記憶する。設定データには、後述する磁場補正値421が含まれる。
CPU41とRAM42とによりホスト制御部401(第1の制御部)が構成される。
発振回路46は、所定の周波数の信号を生成して出力する。信号の生成には、例えば、水晶発振器などが用いられる。この水晶発振器は、マイコン40に対して外付けされて良い。
分周回路47は、発振回路46から入力された周波数信号を設定された分周比で分周した分周信号を出力する。分周比の設定は、ホストCPU41により変更されて良い。
計時回路48は、分周回路47から入力された所定の周波数の分周信号を計数することで現在日時(少なくとも現在時刻)を計数、保持する。計時回路48の計数する現在日時は、衛星電波受信処理部50が取得した正確な現在日時などに基づいて、ホストCPU41からの制御信号により修正(制御)可能となっている。この計時回路48は、カウンタなどのハードウェアであっても良いし、ホストCPU41がRAM42を用いて計時回路48の計数動作をソフトウェア的に行っても良い。
衛星電波受信処理部50は、アンテナA1を介して米国のGPS(Global Positioning System)といった衛星測位システムの測位衛星から送信されている電波(衛星電波)を受信して日時情報(現在日時情報)や測位衛星の位置に係る情報(エフェメリスなどの軌道情報や、位置及び速度の情報)を取得し、これらの情報(測位情報)に基づいて正確な現在日時や現在位置を算出する測位を行ってホストCPU41に出力する処理を行うことを主目的として構成されたモジュールである。衛星電波受信処理部50は、受信部51(衛星電波受信部)と、モジュール制御部52(第2の制御部)と、記憶部53などを備え、LSIとして一体形成されている。また、衛星電波受信処理部50は、発振回路46及び分周回路47とは別個に図示略の発振回路や分周回路、特に、発振周波数の高いものを備えることが出来る。
受信部51は、受信対象の測位衛星からの電波を受信、検出してその測位衛星の識別及び送信信号の位相の同定といった捕捉動作を行い、また、捕捉した測位衛星からの電波を追尾して継続的に信号を復調、取得する。
モジュール制御部52は、主に衛星電波の受信制御及び受信された信号に基づく現在日時の同定や現在位置の算出(即ち、測位)といった処理を行う。また、モジュール制御部52は、ホストCPU41からの命令に基づいてその他の処理を行うことが出来る。モジュール制御部52は、モジュールCPU521と、メモリ522などを備える。
モジュールCPU521は、各種演算処理を行い、衛星電波受信処理部50の動作の制御を行う。モジュールCPU521(モジュール制御部52)は、ホストCPU41(ホスト制御部401)よりも演算処理能力が高く、上述の測位演算といった、日時の計数表示動作と比較して高負荷の処理を実行することが可能となっている。これに応じて、モジュールCPU521の消費電力は、ホストCPU41において同程度の対応する処理が行われる場合の消費電力よりも大きい。モジュールCPU521とホストCPU41との間は、ICバスなど、電力消費効率が良い接続がなされている。
メモリ522は、モジュールCPU521に作業用のメモリ空間(キャッシュメモリを含む)を提供するDRAMやSRAMなどの揮発性メモリと、初期設定データなどを格納するROMなどを有する。ROMは、マスクROMの他、書き換え更新可能な不揮発性メモリであっても良い。ここでは、メモリ522の揮発性メモリの容量は、RAM42の容量よりも大きく、リフレッシュ動作などに係る消費電力も容量に応じて大きい。
記憶部53は、補助記憶装置であり、電力供給状態によらず保持される各種設定データ、履歴データやプログラムなどが記憶される。記憶部53には、フラッシュメモリなどが用いられている。
衛星電波受信処理部50には、ホストCPU41など時計の動作に係る各部とは別個に電力供給部70からの電力供給の有無を切替可能となっている。
操作受付部61は、ユーザ操作などの外部からの入力動作を受け付ける。操作受付部61は、例えば、一又は複数の押しボタンスイッチを備え、当該押しボタンスイッチの押下動作に応じた信号をホストCPU41に出力する。
表示部62は、ホストCPU41の制御に基づいて各種情報の表示動作を行う。表示部62は、表示画面とその駆動回路を有する。表示画面としては、例えば、液晶表示画面(LCD)が用いられ、駆動回路は、当該液晶表示画面による表示に係る駆動動作を行う。表示部62に表示される内容には、現在日時に係る情報(即ち、日時、少なくとも時刻の表示)、及び表示画面を含む平面内における磁北方向成分の向きの表示(電子方位計)が含まれる。
報知動作部63は、ユーザに対する各種報知動作を行う。報知動作の発生機構としては、スピーカ、ビープ音を発生する圧電素子や振動モータなどが挙げられる。
地磁気センサ64は、3軸方向の磁場を地磁場程度の磁場強度範囲及び分解能で計測する磁場センサである。磁場の計測としては、例えば、磁気抵抗素子(MR素子)が用いられ、計測値を電気信号としてホストCPU41及びモジュールCPU521に出力する。出力先は、ホストCPU41及び/又はモジュールCPU521による設定や動作状態に応じて切替可能である。
加速度センサ65は、3軸方向の加速度、即ち、電子時計1の運動状態を計測する加速度センサである。このような加速度センサとしては、特には限られないが、圧電素子の加速度による変形を用いたものなどが利用される。加速度センサ65の計測値は、電気信号としてホストCPU41及びモジュールCPU521に出力される。出力先は、ホストCPU41及び/又はモジュールCPU521による設定や動作状態に応じて地磁気センサ64からの計測値の出力先とは独立して切替可能である。
ROM66は、ホストCPU41やモジュールCPU521が各種処理動作を実行するためのプログラム661や初期設定データなどを格納し、ホスト制御部401及びモジュール制御部52が共通にアクセス可能な記憶部である。ROM66としては、マスクROMの他、データの書き換え更新が可能なフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを有していても良い。
電力供給部70は、電子時計1の各部が動作に要する電力を当該各部へ供給する。電力供給部70は、バッテリ71から出力される電力を各部の動作電圧で供給する。動作電圧が動作部位によって異なる場合には、電力供給部70は、レギュレータを用いて電圧変換を行って出力する。バッテリ71としては、電力供給部70が入射光に応じた発電を行うソーラパネルや発電された電力を蓄電する二次電池などを備えていても良いし、電力供給部70に対して乾電池や充電池などが着脱可能に設けられても良い。
これらの各構成のうち、ホスト制御部401、モジュール制御部52、地磁気センサ64及び加速度センサ65により磁場計測装置が構成される。
次に、本実施形態の電子時計1における磁場計測について説明する。
本実施形態の電子時計1では、地磁気センサ64は、上述のように、直交する3軸方向の磁場をそれぞれ計測可能であり、ここでは、表示画面に平行な面内で直交する2軸方向及び表示画面に直交する1軸方向の磁場をそれぞれ計測し、全磁場方向とその強度を算出して磁場強度が適切な範囲内にある場合に、当該全磁場方向を磁北の向きとして同定する。
地磁場の計測は、ここでは、押しボタンスイッチに対する所定の押下動作の検出に基づいて開始され、予め定められた計測時間の間所定の時間間隔で複数回なされて、各々磁北の向きが同定される。方位磁針機能としての表示を行う場合には、ホスト制御部401の制御により表示部62によって表示画面内における磁北方向の算出及び表示がなされる。
なお、磁北方向が表示画面に対して大きく傾いている場合(表示画面に直交方向に近い場合)には、磁北方向の検出精度(同定精度)が低下するので、表示画面に直交方向に対して所定の角度以内である場合には、その旨注意表示を行ったり磁北方向の指示を行わなかったりするようにすることが出来る。また、近傍に強い磁場の発生源があったり、磁気を遮蔽する構造などがある場合には、地磁場の強度と比して著しく大きく又は小さい強度の磁場が計測されたり、或いは、交流磁場によって磁場強度及び磁場の方向が一定に定まらなかったりする。このような場合には、磁場計測が正確に行われていない旨を示す表示を行わせることが出来る。
また、磁北方向の表示分解能は、ユーザの操作受付部61の操作などによる入力動作に応じて変更されることが出来る。例えば、電子時計1では、表示ステップが45度単位8方向から12度単位30方向まで切替可能とされる。磁北方向の検出精度は、この表示分解能に応じたレベルである必要があるので、表示分解能に応じて検出精度の基準が変更される。
この磁場計測時に電子時計1の部品が帯磁(磁化)していると、当該部品による磁場と地磁場との和が地磁気センサ64により計測されることになる。帯磁した部品による磁場は、新たな帯磁や消磁の要因、例えば、電子時計1と磁石との接触動作などが無ければ、数日〜数ヶ月程度の期間内では、当該電子時計1の姿勢、即ち、地磁気センサ64の3軸方向に対して常に同方向同強度でかかるオフセット磁場となるので、この各軸方向のオフセット磁場の大きさを求めて記憶保持しておき、3軸方向の計測値(計測磁場)から補正値としてそれぞれ差し引くことで地磁場が得られる。ここでは、例えば、RAM42に磁場補正値421として記憶されてホストCPU41から参照可能とされるが、ROM66のフラッシュメモリなどに記憶されて衛星電波受信処理部50からも参照、利用可能としても良い。
次に、オフセット磁場の補正値の同定動作について説明する。
上述のように、オフセット磁場の補正値は、3軸方向に対して各々決まった大きさとなるので、地磁場の向きが3軸方向に対して異なる向きとなるように様々な態勢で磁場を計測してその平均的なずれ方向から得ることが出来る。平均的なずれ方向は、周知の各種方法の何れかが選択されて用いられ、即ち、オフセット値を差し引いた値の分散が最小となるようなオフセット値を回帰的に/フィッティングにより求める各種方法が利用可能である。
本実施形態の電子時計1では、ユーザの腕振りなどによる所定レベル以上の運動(活動状態)を検出して、当該活動状態に応じて変化する種々の向き(複数の姿勢)で地磁気センサ64により磁場の計測を行わせて計測値を取得する。この場合の向きの変化(腕振りの大きさ)は、大きく幅広い方がより好ましく、例えば、腕時計を装着した腕(手)で荷物を持たずに歩いて又は走っている状況などである。電子時計1では、活動状態の検出基準を適宜調整することで向きの変化の大きい場合に限ったり多少の振れでも許容して補正値の同定動作を行ったりすることが出来る。
また、本実施形態の電子時計1では、ホストCPU41からの命令に基づいて、この磁場のオフセット値の同定(地磁場に対するオフセット補正値の同定)に係る演算処理(磁場補正設定動作)をモジュールCPU521及びメモリ522により行う。この実行命令は、モジュールCPU521による他の処理と並列に実行されるようにタイミングが定められ得る。
図2は、本実施形態の電子時計1により実行されるモジュール動作制御処理のホストCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
このモジュール動作制御処理は、ホストCPU41が所定の条件でモジュール制御部52を起動させて測位衛星からの電波受信による測位動作を行わせる場合に併せてオフセット磁場を同定する磁場補正処理を行わせる制御処理である。
モジュール動作制御処理が開始されると、ホストCPU41(ホスト制御部401)は、モジュール制御部52を起動させる(ステップS101)。ホストCPU41は、受信部51を起動させ、また、モジュール制御部52にオフセット磁場の補正値の同定及び測位動作(所定の処理)を並行に行わせる命令を出力する(ステップS102)。
ホストCPU41は、衛星電波受信処理部50からの信号入力を待ち受け、測位結果を取得する(ステップS103)。ホストCPU41は、衛星電波受信処理部50から補正値の同定がなされたか否かを判別する(ステップS104)。同定されていないと判別された場合には(ステップS104で“NO”)、ホストCPU41の処理は、ステップS107に移行する。
補正値が同定されたと判別された場合には(ステップS104で“YES”)、ホストCPU41は、モジュールCPU521からオフセット磁場の補正値を取得し、磁場補正値421としてRAM42に記憶させる(ステップS105)。ホストCPU41は、表示部62に制御信号を出力して、取得された結果を表示部62に表示させる(ステップS106)。それから、ホストCPU41の処理は、ステップS107に移行する。
ステップS107の処理に移行すると、ホストCPU41は、衛星電波受信処理部50への電力供給を停止させる(ステップS107)。そして、ホストCPU41は、表示部62への表示開始から所定時間経過後にモジュール動作制御処理を終了する。
図3は、ホストCPU41により起動された衛星電波受信処理部50により実行される測位制御処理(磁場補正設定ステップ、磁場補正設定手段)のモジュールCPU521(モジュール制御部52)による制御手順を示すフローチャートである。
測位制御処理が開始されると、モジュールCPU521(モジュール制御部52)は、起動時の初期設定を行う(ステップS201)。モジュールCPU521は、起動された受信部51による衛星電波の捕捉動作及び捕捉した衛星電波の追尾動作を開始させる(ステップS202)。また、モジュールCPU521は、加速度センサ65による加速度計測値の取得を開始する(ステップS203)。
モジュールCPU521は、追尾している衛星電波から測位に必要な受信情報が取得されたか否かを判別する(ステップS204)。取得されていないと判別された場合には(ステップS204で“NO”)、モジュールCPU521は、衛星電波の受信継続時間がタイムアウトとなったか、即ち、所定の上限時間以上となったか否かを判別する(ステップS205)。タイムアウトとなったと判別された場合には(ステップS205で“YES”)、モジュールCPU521の処理は、ステップS222に移行する。
タイムアウトとなっていない(所定の時間内である)と判別された場合には(ステップS205で“NO”)、モジュールCPU521は、既にオフセット磁場の補正値が同定されて取得済みであるか否かを判別する(ステップS206)。取得済みであると判別された場合には(ステップS206で“YES”)、モジュールCPU521の処理は、ステップS204に戻る。
取得済みではないと判別された場合には(ステップS206で“NO”)、モジュールCPU521は、加速度センサ65からの計測値に基づいて、電子時計1の運動状態が活動状態(アクティブ)となっているか否かを判別する(ステップS207)。ここで、活動状態とは、ステップS203の処理で加速度計測値の取得が開始されて以降の加速度の変化に基づいて、所定レベル以上の姿勢変化を伴う移動や振動が計測されたことを示す。即ち、一度活動状態となったと判別された場合には、以降では活動状態との判別が維持される。
活動状態になっていないと判別された場合には(ステップS207で“NO”)、モジュールCPU521の処理は、ステップS204に戻る。活動状態になっていると判別された場合には(ステップS207で“YES”)、モジュールCPU521は、地磁気センサ64から計測値を取得する(ステップS208)。モジュールCPU521は、オフセット磁場の補正値の算出に必要な磁場データが取得されたか否かを判別する(ステップS209)。即ち、モジュールCPU521は、計測されたデータ数が所定数(下限計測数)以上であり、且つ、磁場ベクトルが所定のレベル以上に亘って分布しているか否かを判別する。この所定のレベルの基準としては、従来補正値の算出に必要な程度の周知なレベルが適宜設定され、例えば、所定の立体角ごとなどで全球方向を分割して、当該分割された方向のうち幾つ(又は何割)の方向に計測された磁場ベクトルが向いているかなどにより定められる。また、上述のように、表示分解能が設定されている場合には、表示分解能に応じた磁北方向の検出精度に従って、必要な補正値の精度も変更されるので、この所定のレベルも表示分解能に応じて変更される。
必要な磁場データ取得されていないと判別された場合には(ステップS209で“NO”)、モジュールCPU521の処理は、ステップS204に戻る。必要な磁場データが取得されたと判別された場合には(ステップS209で“YES”)、モジュールCPU521は、当該磁場データを用いてオフセット磁場の補正値を算出し、補正に係る設定を行う(ステップS210)。モジュールCPU521は、加速度センサ65及び地磁気センサ64の動作及び計測値の取得を停止させる(ステップS211)。それから、モジュールCPU521の処理は、ステップS204に戻る。
ステップS204の判別処理で、測位に必要な受信情報が衛星電波から取得されたと判別された場合には(ステップS204で“YES”)、モジュールCPU521は、取得された受信情報に基づいて測位演算処理を行う(ステップS221)。測位演算処理の内容は、従来周知のものであり、また、各種公知の改良アルゴリズムなどが用いられて良い。それから、モジュールCPU521の処理は、ステップS222に移行する。
ステップS221及びステップS205の処理からステップS222に移行すると、モジュールCPU521は、取得された測位結果をホストCPU41に出力し、次いで、オフセット磁場の補正値が同定されている場合には、結果をホストCPU41に出力する(ステップS222)。モジュールCPU521は、受信部51による受信動作を停止させ、また、地磁気センサ64及び加速度センサ65が未だ動作している場合には、各々の動作及び計測値の取得を停止する(ステップS223)。モジュールCPU521は、自身の動作を停止させるシャットダウン動作を行い(ステップS224)、そして、測位制御処理を終了する。
図4は、本実施形態の電子時計1により実行される磁場補正設定制御処理のホストCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この磁場補正設定制御処理は、補正値の同定を行う所定の条件を満たした場合に、測位動作とは独立して自動的に起動される。所定の条件としては、例えば、前回の補正から所定時間が経過し、電力供給部70から所定値以上の電圧での電力供給がなされている場合である。また、所定の条件として操作受付部61による磁場補正設定動作の実行命令の操作検出が含まれていても良い。
この磁場補正設定制御処理は、上述のモジュール動作制御処理におけるステップS101の処理がステップS101aに置き換えられ、ステップS102〜S104の処理が省略されて、代わりにステップS111〜S115の処理が追加されている。その他の同一の処理については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
磁場補正設定制御処理が開始されると、ホストCPU41は、加速度センサ65の動作及び計測値の取得を開始する(ステップS111)。ホストCPU41は、加速度センサ65からの計測値が取得開始されてから所定の上限時間が経過してタイムアウトとなったか否かを判別する(ステップS112)。タイムアウト時間が経過していない(所定の時間内)と判別された場合には(ステップS112で“NO”)、ホストCPU41は、上述の運動判定を行う(ステップS113)。なお、このホストCPU41による加速度計測値の取得に係るサンプリングレート及び活動状態の判定の具体的な基準などは、演算処理能力の差に応じて、上述のモジュールCPU521によるサンプリングレート及び活動状態の判定の基準と異なっていて良い。活動状態になっていないと判別された場合には(ステップS113で“NO”)、ホストCPU41の処理は、ステップS112に戻る。
活動状態になっていると判別された場合には(ステップS113で“YES”)、ホストCPU41は、衛星電波受信処理部50のモジュール制御部52に電力供給部70から電力の供給を開始させてモジュール制御部52を起動させる。ホストCPU41は、起動したモジュール制御部52(モジュールCPU521)にオフセット磁場の補正値同定命令を出力する(ステップS101a)。また、ホストCPU41は、加速度センサ65の動作及び計測値の取得を停止する(ステップS114)。それから、ホストCPU41の処理は、ステップS105に移行する。
ステップS105の処理で、同定されたオフセット磁場の補正値を取得すると、ホストCPU41は、モジュールCPU521のシャットダウン動作の終了後に衛星電波受信処理部50の動作を停止させ(ステップS107)、それから、表示部62に制御信号を出力して取得結果を表示部62に表示させる(ステップS106)。表示部62は、所定時間表示を行わせた後、磁場補正設定制御処理を終了する。
ステップS112の判別処理で、タイムアウト時間が経過したと判別された場合には(ステップS112で“YES”)、ホストCPU41は、加速度センサ65の動作及び計測値の取得を停止させ(ステップS115)、そして、磁場補正設定制御処理を終了する。
図5は、本実施形態の電子時計1により実行される補正値同定処理のモジュールCPU521による制御手順を示すフローチャートである。
この補正値同定処理は、上述の磁場補正設定制御処理におけるステップS101aの処理でホストCPU41からの命令によりモジュールCPU521が起動された場合に開始される。
補正値同定処理の処理内容は、上述の測位制御処理におけるステップS202〜S207、S221の処理が省略され、ステップS222、S223の処理がそれぞれ、ステップS222a、S223aの処理に置き換えられ、また、ステップS231の処理が追加された点を除いて同一であり、同一の処理内容については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
モジュールCPU521の処理は、ステップS201の処理の後に、ステップS208の処理に移行する。また、ステップS210の処理に続いて、モジュールCPU521は、同定されたオフセット磁場の補正値の精度が所定の基準を満たす(OKである)か否かを判別する(ステップS231)。満たさないと判別された場合には(ステップS231で“NO”)、モジュールCPU521の処理は、ステップS208に戻り、追加でもう一度オフセット磁場の補正値の算出に必要な個数の磁場データを取得する。
オフセット値の精度が所定の基準を満たすと判別された場合には(ステップS231で“YES”)、モジュールCPU521は、補正値の同定結果をホストCPU41に出力する(ステップS222a)。また、モジュールCPU521は、地磁気センサ64の動作及び計測値の取得を停止する(ステップS223a)。それから、モジュールCPU521は、ステップS224の処理に移行し、処理の終了後に補正値同定処理を終了する。
[変形例]
次に、本実施形態の電子時計1において衛星電波受信処理部50により実行される測位制御処理の変形例について説明する。
衛星電波受信処理部50により測位動作の実施中に並行して補正値の同定を行う場合、ユーザ(電子時計1)の運動状態によっては、補正値の同定に必要な数の異なる姿勢で磁場の計測値が取得されないうちに測位動作が終了する場合があり得る。このとき、取得された磁場の計測値を記憶部53に記憶させておき、次回の補正値の同定に係る動作時に読み出して利用することが出来る。この場合、無条件に利用可能とすると、2回の動作の間に補正値が変化している場合があり得るので、所定の条件で利用を不可とする。
図6は、本実施形態の電子時計1において衛星電波受信処理部50により実行される測位制御処理の制御手順の変形例を示すフローチャートである。
この測位制御処理では、上述の図3に示した測位制御処理と比較して、ステップS251、S252、S261、S262の処理が追加されており、その他の処理は同一であるので、同一の処理内容には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
ステップS207の判別処理で、活動状態となっていると判別された場合には(ステップS207で“YES”)、モジュールCPU521は、未使用磁場データであって、現在の日時までに所定の経過時間内(期限内)の磁場データが記憶部53に記憶されているか否かを判別する(ステップS251)。記憶されていないと判別された場合には(ステップS251で“NO”)、モジュールCPU521の処理は、ステップS208に移行する。記憶されていると判別された場合には(ステップS251で“YES”)、モジュールCPU521は、未使用の磁場データを記憶部53から読み出す(ステップS252)。それから、モジュールCPU521の処理は、ステップS208に移行する。
また、ステップS222の処理で、測位の結果を出力した後、モジュールCPU521は、計測されたもののオフセット磁場の補正値の同定を行うに至らなかった未使用の磁場データがあるか否かを判別する(ステップS261)。ないと判別された場合には(ステップS261で“NO”)、モジュールCPU521の処理は、ステップS223に移行する。あると判別された場合には(ステップS261で“YES”)、モジュールCPU521は、未使用磁場データを現在の日時情報とともに記憶部53に記憶させる(ステップS262)。それから、モジュールCPU521の処理は、ステップS223に移行する。
また、ステップS252の処理で未使用の磁場データを読み出した場合、モジュールCPU521は、ステップS210の処理において、単純にオフセット磁場の補正値をまとめて算出するだけではなく、当該読みだされた磁場データを含む場合と含まない場合とで各々補正値を算出し、基準角度以上のずれがないか否かの判別処理を行って、ずれがある場合には補正値の利用を中止することとしても良い。この場合、補正値を用いなくてもオフセット磁場の補正値を算出可能な程度に磁場の計測を続けるようにステップS209の判別条件を定めることが出来る。
以上のように、本実施形態の磁場計測装置を含む電子時計1は、ホスト制御部401と、ホスト制御部401よりも演算処理能力の高いモジュール制御部52と、電子時計1の運動状態を計測する加速度センサ65と、磁場を計測する地磁気センサ64と、を備え、ホスト制御部401は、一部の処理をモジュール制御部52に行わせ、モジュール制御部52は、加速度センサ65により計測された運動状態が所定レベル以上の活動状態であると判別された場合に、一部の処理の一つとして、地磁気センサ64から運動状態に応じて変化する複数の姿勢での磁場の計測値を取得し、当該計測値に基づいて地磁場に対するオフセット補正値を同定する磁場補正設定動作を行う。
これにより、ユーザに意図して電子時計1を回転移動させたりさせるといった手間を要さずとも、ユーザの動作を利用してより容易且つ適切に磁場のオフセット補正値の設定が可能となる。また、このようなオフセット補正値の算出処理を演算処理能力の高いモジュール制御部52で行わせることにより、短時間での処理が可能となり、ユーザの腕振りなどの動作から効率良く多くのデータを取得してオフセット補正値が可能となる。また、モジュール制御部52を一時的に呼び出して動作させるので、必要以上に消費電力を増加させない。また、ホストCPU41にそのスペック以上の過負荷をかけないので、継続的に行われるホストCPU41の処理動作に悪影響を及ぼさない。従って、よりユーザに負担をかけずに効率良く適切な計測磁場の補正データを取得することが出来る。
また、ホスト制御部401は、加速度センサ65による計測値を取得して運動状態が活動状態となっているか否かを判別し、活動状態となっていると判別した場合に、モジュール制御部52に磁場補正設定動作を行わせる。即ち、ユーザの動きがホスト制御部401により検知されてからモジュール制御部52による磁場補正設定動作を開始させるので、モジュール制御部52を必要以上に動作させる必要が無く、より電力消費の効率を改善しながら適切な計測磁場の補正データを取得することが出来る。
また、ホスト制御部401は、所定の条件を満たした場合に加速度センサ65による計測値の取得を開始し、開始から所定の時間内に運動状態が活動状態となっていると判別した場合に、モジュール制御部52に磁場補正設定動作を行わせる。
このように、適切な間隔や電力条件、ユーザの希望などに応じて条件が満たされた場合にのみ当該同定に係る動作が行われるので、必要以上にオフセット補正値の同定を頻繁に行う必要がなく、電力を必要以上に要さないで適切なオフセット補正値を設定することが出来る。
また、モジュール制御部52が所定の処理、ここでは測位処理を実行中に、運動状態が活動状態となっていると判別された場合には、モジュール制御部52は、当該所定の処理と並行して磁場補正設定動作を行う。
このように、他のモジュール制御部52の動作時に並行してオフセット補正値の取得を行うので、必要以上にモジュール制御部52を起動する必要が無く、より効率良くオフセット補正値を取得することが出来る。
また、設定された精度でオフセット補正値を算出するのに必要な下限計測数未満の磁場の計測値が測位処理の実行中に地磁気センサ64から取得された場合には、モジュール制御部52は、取得された計測値を保持して次回の磁場補正設定動作時に読み出して利用する。これにより、時刻情報のみを取得する場合のように衛星電波の受信、処理時間が短い場合や、活動状態の期間が短かった場合に取得されたデータを無駄にせずに必要な磁場計測データをトータルで取得し、オフセット補正値を算出することが出来る。
また、モジュール制御部52は、磁場補正設定動作時に前回取得された計測値が保持されている場合、当該計測値の取得時からの経過時間に応じて計測値を利用するか否かを判別する。
上述のように、オフセット磁場は、変化する要因がなければ短期間では大きく変化しないが、経過時間が長くなるほど変化する要因に遭遇する可能性も上昇するので、経過時間の長い古いデータと新しいデータとを併用しないようにすることで異なるオフセット磁場の状態でのデータを併用する可能性を低減させることが出来る。また、本実施形態の電子時計1のように、定期的且つ自動的にオフセット磁場の補正値を同定する動作を起動可能な場合には、このような場合に通常よりも動作間隔を短く設定することも出来るので、先に取得されている未使用データをより有効に活用することが可能となる。
また、ホスト制御部401は、地磁気センサ64の計測により求める地磁場の方向の精度を変更可能であり、当該精度に応じてオフセット補正値の同定精度を設定する。このように、磁場の計測、表示精度をあまり高くする必要の無い場合には、補正値の精度もあまり高くする必要が無いので、より短時間で効率的にオフセット磁場の補正値を求めておき、継続して広い範囲の変動を伴う運動状態が検出された場合や、複数回の磁場計測が積算可能な場合などにより正確なオフセット磁場の補正値を改めて算出するなどすることも可能となる。
また、電子時計1は、衛星電波を受信する受信部51を備え、モジュール制御部52は、ホスト制御部401がモジュール制御部52に行わせる一部の処理の一つとして、受信された衛星電波に含まれる測位情報に基づいて測位を行うための演算処理を行う。
このように、測位に利用可能な程度の演算処理能力を有する制御部(CPUやRAM)を用いてオフセット磁場の補正値を算出可能なので、これより演算処理能力の低いホスト制御部401での処理と比較してより短時間で効率良くオフセット磁場の補正値を求めることが可能となり、短時間のユーザの活動状態でオフセット磁場の補正値を取得することが出来る。
また、電子時計1は、ユーザ操作を受け付ける操作受付部61を備え、ホスト制御部401は、操作受付部61により磁場補正設定動作の実行命令が受け付けられてから所定時間内に活動状態となっていると判別された場合には、モジュール制御部52により磁場補正設定動作を行わせる。
このように、ユーザ操作に基づいて適宜なタイミングでオフセット磁場の補正値の取得動作を行わせても良く、補正値が変化し得る要因があった場合などに適切に補正値を更新させることが出来る。また、このような場合でも、開始操作のみを行えば、その後普通に歩いて腕を振る動作などに応じて補正値が取得されるので、ユーザの手間を低減させることが出来る。
また、運動状態の計測に加速度センサ65を用いることで、容易且つ少ない構成により軽負荷で迅速に活動状態の検出が可能となり、速やかに磁場計測に移行し、オフセット磁場の補正値を求めることが出来る。
また、電子時計1は、上述の磁場計測装置と、現在日時を計数する計時回路48と、計時回路48が計数する現在時刻を表示する表示部62と、を備え、ホスト制御部401は、表示部62による表示動作を制御する。このように、電子時計1、特に、携帯して用いられる腕時計などでは、歩行時などのユーザの腕の振れを利用して効率良くオフセット磁場の補正値を同定することが出来る。また、日時の計数や、日時を表示する程度の表示部62の制御動作に必要な演算処理能力は大変低いので、わざわざオフセット磁場の補正値の同定に必要なスペックのホスト制御部401を備えないで演算処理能力の高いモジュール制御部52に磁場補正設定動作を行わせることで、効率良く適切な電力消費で補正値を同定、取得することが出来る。
また、ホスト制御部401は、地磁気センサ64により計測され、ホスト制御部401自身で同定した地磁場に基づいて表示部62の表示画面内における磁北方向成分の向きを算出し、表示部62に表示させる電子方位計として電子時計1を機能させることが出来る。
このように軽い負荷の処理については、ホスト制御部401が処理を行って容易且つ低消費電力で電子時計1の多機能化を図ることが出来る。
また、ホスト制御部401と、このホスト制御部401よりも演算処理能力の高いモジュール制御部52と、自機の運動状態を計測する加速度センサ65と、磁場を計測する地磁気センサ64と、を備え、ホスト制御部401が処理をモジュール制御部52に行わせることの出来る磁場計測装置において、加速度センサ65により計測された運動状態が活動状態となっている判別された場合に、モジュール制御部52が地磁気センサ64から運動状態に応じて変化する複数の姿勢での磁場の計測値を取得し、当該計測値に基づいて地磁場に対するオフセット補正値を同定する磁場補正設定動作を行う計測磁場の補正設定方法を用いることで、よりユーザに負担をかけずに効率良く、適切な計測磁場の補正データを取得することが出来る。
また、上述の磁場補正設定動作に係るプログラム661をROM66にインストールして、ホスト制御部401と、モジュール制御部52と、加速度センサ65と、地磁気センサ64と、を備え、ホスト制御部401が一部の処理をモジュール制御部52に行わせるコンピュータにおいて当該プログラムを実行させて磁場補正設定動作を行わせることで、よりユーザに負担をかけずに効率良く、適切な計測磁場の補正データを取得することが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、衛星電波受信処理部50が備えるモジュール制御部52に対し一時的に磁場補正設定動作に係る処理を行わせることとしたが、他の処理を主目的とした制御部であっても良いし、不特定の高負荷処理を行うための制御部がホスト制御部401と別個に設けられているものであっても良い。
また、上記実施の形態では、ホスト制御部401のホストCPU41の演算能力がモジュール制御部52のモジュールCPU521より低く、ホスト制御部401のRAM42の容量がメモリ522における揮発性メモリの容量よりも小さいこととしたが、何れかのみであっても良く、全体として磁場補正設定動作においてモジュール制御部52によりホスト制御部401よりも迅速且つ過負荷にならないレベルで処理がなされる構成であれば良い。
また、上記実施の形態では、測定対象が地磁場である地磁気センサ64を備えることとしたが、本実施形態で用いられる周知のオフセット磁場の同定方法が利用可能な精度の範囲において、他の局所的な発生源からの磁場や人工的な磁場の計測に用いられる磁場センサであって、計測磁場強度の範囲などが異なっていても良い。但し、この場合でも、磁場補正設定動作では、地磁場の計測データが用いられるのが好ましく、従って、通常の地磁場の計測範囲の磁場であって、補正値の算出時の算出精度をより厳密に評価してオフセット磁場が同定されたか否かを判断するのが好ましい。
また、上記実施の形態では、運動状態を加速度センサ65により計測することとしたが、これに限られない。また、地磁気センサ64自身の出力の変動を考慮して運動状態を判断しても良い。
また、上記実施の形態では、ユーザ操作に応じた入力動作に基づいて随時磁場補正設定動作を可能としたが、ユーザ操作が検出された場合でも、電力供給状態などに応じて所定時間以上の間隔を開けて当該動作を行わせるように条件を定めても良い。
また、上記実施の形態では、電子時計1に搭載された地磁気センサ64に係る地磁場の計測値のオフセット磁場を同定する場合について例を挙げて説明したが、電子時計1以外の電子機器であっても良い。例えば、方位を計測可能な歩数計や活動量計などに本発明が適用されても良い。
また、計測された磁場は、電子方位計の機能に係る磁北方向の表示に用いられるだけではなく、予め設定されたナビゲーションルートの方向などのナビゲーション動作など、他の用途に用いられても良い。
また、プログラム661としては、最低限モジュール制御部52による動作手順を記述したものがモジュールCPU521によって実行されれば良く、ホストCPU41は、上述の条件に従ってモジュールCPU521により当該プログラム661を実行させることが可能に別途設定されていても良い。
また、表示部62としては、デジタル表示を行う構成に限られず、指針や回転板が回転動作されて所定の位置が指示され、及び/又は所定の標識が露出されるものであっても良い。
また、以上の説明では、本発明のモジュール制御部52(第2の制御部)の処理動作に係る捕捉制御処理などの動作処理のプログラム661のコンピュータ読み取り可能な媒体としてマスクROMや不揮発性メモリなどからなるROM66を例に挙げて説明したが、これに限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、HDD(Hard Disk Drive)や、CD−ROMやDVDディスクなどの可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も本発明に適用される。
その他、上記実施の形態で示した構成、制御内容や手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
第1の制御部と、
前記第1の制御部よりも演算処理能力の高い第2の制御部と、
自機の運動状態を計測する運動計測部と、
磁場を計測する磁場センサと、
を備え、
前記第1の制御部は、一部の処理を前記第2の制御部に行わせ、
前記第2の制御部は、前記運動計測部により計測された運動状態が所定レベル以上であると判別された場合に、前記一部の処理の一つとして、前記磁場センサから前記運動状態に応じて変化する複数の姿勢での磁場の計測値を取得し、当該計測値に基づいて地磁場に対するオフセット補正値を同定する磁場補正設定動作を行う
ことを特徴とする磁場計測装置。
<請求項2>
前記第1の制御部は、前記運動計測部による計測値を取得して運動状態が前記所定レベル以上であるか否かを判別し、前記所定レベル以上であると判別した場合に、前記第2の制御部に前記磁場補正設定動作を行わせることを特徴とする請求項1記載の磁場計測装置。
<請求項3>
前記第1の制御部は、所定の条件を満たした場合に前記運動計測部による計測値の取得を開始し、開始から所定の時間内に運動状態が前記所定レベル以上であると判別した場合に、前記第2の制御部に前記磁場補正設定動作を行わせることを特徴とする請求項2記載の磁場計測装置。
<請求項4>
前記第2の制御部が所定の処理を実行中に、運動状態が前記所定レベル以上であると判別された場合には、前記第2の制御部は、当該所定の処理と並行して前記磁場補正設定動作を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の磁場計測装置。
<請求項5>
設定された精度で前記オフセット補正値を算出するのに必要な下限計測数未満の磁場の計測値が前記所定の処理の実行中に前記磁気センサから取得された場合には、前記第2の制御部は、取得された前記計測値を保持して次回の前記磁場補正設定動作時に読み出して利用することを特徴とする請求項4記載の磁場計測装置。
<請求項6>
前記第2の制御部は、前記磁場補正設定動作時に前回取得された前記計測値が保持されている場合、当該計測値の取得時からの経過時間に応じて前記計測値を利用するか否かを判別することを特徴とする請求項5記載の磁場計測装置。
<請求項7>
前記第1の制御部は、前記磁場センサの計測により求める地磁場の方向の精度を変更可能であり、当該精度に応じて前記オフセット補正値の同定精度を設定することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の磁場計測装置。
<請求項8>
衛星電波を受信する衛星電波受信部を備え、
前記第2の制御部は、前記一部の処理の一つとして、受信された前記衛星電波に含まれる測位情報に基づいて測位を行う
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の磁場計測装置。
<請求項9>
ユーザ操作を受け付ける操作受付部を備え、
前記第1の制御部は、前記操作受付部により前記磁場補正設定動作の実行命令が受け付けられてから所定時間内に運動状態が前記所定レベル以上であると判別された場合には、前記第2の制御部により前記磁場補正設定動作を行わせる
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の磁場計測装置。
<請求項10>
前記運動計測部には、加速度センサが含まれることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の磁場計測装置。
<請求項11>
請求項1〜10の何れか一項に記載の磁場計測装置と、
現在時刻を計数する計時部と、
前記計時部が計数する現在時刻を表示する表示部と、
を備え、
前記第1の制御部は、前記表示部による表示動作を制御する
ことを特徴とする電子時計。
<請求項12>
前記第1の制御部は、前記磁場計測装置により同定された地磁場に基づいて前記表示部の表示画面内における磁北方向成分の向きを算出し、前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項11記載の電子時計。
<請求項13>
第1の制御部と、前記第1の制御部よりも演算処理能力の高い第2の制御部と、自機の運動状態を計測する運動計測部と、磁場を計測する磁場センサと、を備え、前記第1の制御部が一部の処理を前記第2の制御部に行わせる磁場計測装置の計測磁場の補正設定方法であって、
前記運動計測部により計測された運動状態が所定レベル以上であると判別された場合に、前記一部の処理の一つとして、前記第2の制御部が前記磁場センサから前記運動状態に応じて変化する複数の姿勢での磁場の計測値を取得し、当該計測値に基づいて地磁場に対するオフセット補正値を同定する磁場補正設定動作を行う磁場補正設定ステップ
を含むことを特徴とする計測磁場の補正設定方法。
<請求項14>
第1の制御部と、前記第1の制御部よりも演算処理能力の高い第2の制御部と、自機の運動状態を計測する運動計測部と、磁場を計測する磁場センサと、を備え、前記第1の制御部が一部の処理を前記第2の制御部に行わせる磁場計測装置のコンピュータを
前記運動計測部により計測された運動状態が所定レベル以上であると判別された場合に、前記一部の処理の一つとして、前記第2の制御部が前記磁場センサから前記運動状態に応じて変化する複数の姿勢での磁場の計測値を取得し、当該計測値に基づいて地磁場に対するオフセット補正値を同定する磁場補正設定動作を行う磁場補正設定手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
1 電子時計
40 マイコン
401 ホスト制御部
41 ホストCPU
42 RAM
421 磁場補正値
46 発振回路
47 分周回路
48 計時回路
50 衛星電波受信処理部
51 受信部
52 モジュール制御部
521 モジュールCPU
522 メモリ
53 記憶部
61 操作受付部
62 表示部
63 報知動作部
64 地磁気センサ
65 加速度センサ
66 ROM
661 プログラム
70 電力供給部
71 バッテリ
A1 アンテナ

Claims (14)

  1. 第1の制御部と、
    前記第1の制御部よりも演算処理能力の高い第2の制御部と、
    自機の運動状態を計測する運動計測部と、
    磁場を計測する磁場センサと、
    を備え、
    前記第1の制御部は、一部の処理を前記第2の制御部に行わせ、
    前記第2の制御部は、前記運動計測部により計測された運動状態が所定レベル以上であると判別された場合に、前記一部の処理の一つとして、前記磁場センサから前記運動状態に応じて変化する複数の姿勢での磁場の計測値を取得し、当該計測値に基づいて地磁場に対するオフセット補正値を同定する磁場補正設定動作を行う
    ことを特徴とする磁場計測装置。
  2. 前記第1の制御部は、前記運動計測部による計測値を取得して運動状態が前記所定レベル以上であるか否かを判別し、前記所定レベル以上であると判別した場合に、前記第2の制御部に前記磁場補正設定動作を行わせることを特徴とする請求項1記載の磁場計測装置。
  3. 前記第1の制御部は、所定の条件を満たした場合に前記運動計測部による計測値の取得を開始し、開始から所定の時間内に運動状態が前記所定レベル以上であると判別した場合に、前記第2の制御部に前記磁場補正設定動作を行わせることを特徴とする請求項2記載の磁場計測装置。
  4. 前記第2の制御部が所定の処理を実行中に、運動状態が前記所定レベル以上であると判別された場合には、前記第2の制御部は、当該所定の処理と並行して前記磁場補正設定動作を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の磁場計測装置。
  5. 設定された精度で前記オフセット補正値を算出するのに必要な下限計測数未満の磁場の計測値が前記所定の処理の実行中に前記磁場センサから取得された場合には、前記第2の制御部は、取得された前記計測値を保持して次回の前記磁場補正設定動作時に読み出して利用することを特徴とする請求項4記載の磁場計測装置。
  6. 前記第2の制御部は、前記磁場補正設定動作時に前回取得された前記計測値が保持されている場合、当該計測値の取得時からの経過時間に応じて前記計測値を利用するか否かを判別することを特徴とする請求項5記載の磁場計測装置。
  7. 前記第1の制御部は、前記磁場センサの計測により求める地磁場の方向の精度を変更可能であり、当該精度に応じて前記オフセット補正値の同定精度を設定することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の磁場計測装置。
  8. 衛星電波を受信する衛星電波受信部を備え、
    前記第2の制御部は、前記一部の処理の一つとして、受信された前記衛星電波に含まれる測位情報に基づいて測位を行う
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の磁場計測装置。
  9. ユーザ操作を受け付ける操作受付部を備え、
    前記第1の制御部は、前記操作受付部により前記磁場補正設定動作の実行命令が受け付けられてから所定時間内に運動状態が前記所定レベル以上であると判別された場合には、前記第2の制御部により前記磁場補正設定動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の磁場計測装置。
  10. 前記運動計測部には、加速度センサが含まれることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の磁場計測装置。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載の磁場計測装置と、
    現在時刻を計数する計時部と、
    前記計時部が計数する現在時刻を表示する表示部と、
    を備え、
    前記第1の制御部は、前記表示部による表示動作を制御する
    ことを特徴とする電子時計。
  12. 前記第1の制御部は、前記磁場計測装置により同定された地磁場に基づいて前記表示部の表示画面内における磁北方向成分の向きを算出し、前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項11記載の電子時計。
  13. 第1の制御部と、前記第1の制御部よりも演算処理能力の高い第2の制御部と、自機の運動状態を計測する運動計測部と、磁場を計測する磁場センサと、を備え、前記第1の制御部が一部の処理を前記第2の制御部に行わせる磁場計測装置の計測磁場の補正設定方法であって、
    前記運動計測部により計測された運動状態が所定レベル以上であると判別された場合に、前記一部の処理の一つとして、前記第2の制御部が前記磁場センサから前記運動状態に応じて変化する複数の姿勢での磁場の計測値を取得し、当該計測値に基づいて地磁場に対するオフセット補正値を同定する磁場補正設定動作を行う磁場補正設定ステップ
    を含むことを特徴とする計測磁場の補正設定方法。
  14. 第1の制御部と、前記第1の制御部よりも演算処理能力の高い第2の制御部と、自機の運動状態を計測する運動計測部と、磁場を計測する磁場センサと、を備え、前記第1の制御部が一部の処理を前記第2の制御部に行わせる磁場計測装置のコンピュータを
    前記運動計測部により計測された運動状態が所定レベル以上であると判別された場合に、前記一部の処理の一つとして、前記第2の制御部が前記磁場センサから前記運動状態に応じて変化する複数の姿勢での磁場の計測値を取得し、当該計測値に基づいて地磁場に対するオフセット補正値を同定する磁場補正設定動作を行う磁場補正設定手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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