JP2018040510A - 制御装置、空調制御システム、制御方法及びプログラム - Google Patents

制御装置、空調制御システム、制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】経済性、快適性を両立した空調機の制御を行うことができる制御装置を提供する。【解決手段】制御装置は、時間ごとの電力料金単価の情報を取得する料金情報取得部と、機器の運転状態に関する運転状態情報を取得する運転情報取得部と、運転状態情報と予測モデルとに基づいて所定期間における機器の運転状態を予測する予測部と、予測した運転状態に基づく所定期間における快適性の評価値、電力料金単価に基づく必要な電力料金の評価値、に基づく所定期間の機器の運転に関する評価値を算出する評価部と、機器の運転に関する評価値が最適な値となるように運転するための制御情報を算出する制御情報算出部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、制御装置、空調制御システム、制御方法及びプログラムに関する。
電力の需要と供給のバランスを、例えば電力料金を上下させることによって調整し、ピーク時の電力供給量を抑制するADR(Automated Demand Response)と呼ばれる技術が存在する。例えば、米国では、OpenADRによる電力料金のリアルタイム化が一般市場において展開されており、リアルタイムで安い電力供給会社を選択する等の運用が可能になっている。我が国においても政府主導のもとADR規格として、米国のOpenADR2.0の国内版を展開する動きがある。
ところで、空調機においては、電力消費量を抑制して電力料金を安く抑えつつ、利用者の快適性を損なうことのない制御が要求される。例えば、特許文献1には、エアコンなどの機器について、機器の動作状態を変更した場合の快適度や電力消費量等を予測して、予測結果を表示する機器マネージメントシステムについて記載がある。
特許第5491891号公報
従来の空調機では、電力料金が一定期間変化しないことを前提とし、その条件下で快適さを損なわず且つ電力料金を抑える制御方法が追及されてきた。しかし、電力料金がリアルタイムに変化する条件下で、所望の快適温度を達成しつつ、電力料金を安く抑える制御方法についてはこれまでに提供されていない。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる制御装置、空調制御システム、制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様は、時間ごとの電力料金単価の情報を取得する料金情報取得部と、機器の運転状態に関する運転状態情報を取得する運転情報取得部と、前記運転状態情報と所定の予測モデルとに基づいて、未来の所定期間における前記機器の運転状態を予測する予測部と、前記予測部が予測した運転状態に基づく前記所定期間における快適性の評価値と、前記時間ごとの電力料金単価の情報に基づく前記所定期間の前記機器の動作に必要な電力料金の評価値と、に基づく前記所定期間の前記機器の運転に関する評価値を算出する評価部と、前記機器の運転に関する評価値が最適な値となるように運転するための前記機器に対する制御情報を算出する制御情報算出部と、を備える制御装置である。
本発明の第2の態様における前記制御情報は、前記所定期間において前記機器を運転するのに必要な電力の所定時間ごとの上限値である。
本発明の第3の態様における前記制御情報算出部は、前記時間ごとの電力料金単価の情報が示す電力料金単価が上昇する時間の前に、前記機器の運転の強度を上昇させる制御情報を算出する。
本発明の第4の態様における前記機器は空調機であって、前記制御情報算出部は、前記空調機が冷房運転を行っている場合、当該空調機が備えられた空間の温度が、設定された設定温度よりも低い温度に到達するように前記空調機が備える圧縮機の回転数を上昇させる制御情報を算出し、前記空調機が暖房運転を行っている場合、当該空調機が備えられた空間の温度が、設定された設定温度よりも高い温度に到達するように前記空調機が備える圧縮機の回転数を上昇させる制御情報を算出する。
本発明の第5の態様における前記機器は空調機であって、前記快適性の評価値は、設定された設定温度と前記空調機による空調温度との温度差と、前記空調機が備える室内機の容量と、の積に基づく値である。
本発明の第6の態様における前記機器は空調機であって、設定された設定温度と前記空調機による空調温度の温度差と、前記電力料金単価と、に対応付けて設定された重み係数を前記温度差に乗じて前記快適性の評価値を算出する。
本発明の第7の態様は、上記の何れかに記載の制御装置と、前記制御装置が算出する制御情報に基づいて運転する空調機と、を備える空調制御システムである。
本発明の第8の態様は、時間ごとの電力料金単価の情報を取得するステップと、機器の運転状態に関する運転状態情報を取得するステップと、前記運転状態情報と所定の予測モデルとに基づいて、未来の所定期間における前記機器の運転状態を予測するステップと、前記予測した運転状態に基づく前記所定期間における快適性の評価値と、前記時間ごとの電力料金単価の情報に基づく前記所定期間の前記機器の動作に必要な電力料金の評価値と、に基づく前記所定期間の前記機器の運転に関する評価値を算出するステップと、前記機器の運転に関する評価値が最適な値となるように運転するための前記機器に対する制御情報を算出するステップと、を有する制御方法である。
本発明の第9の態様は、制御装置のコンピュータを、時間ごとの電力料金単価の情報を取得する手段、機器の運転状態に関する運転状態情報を取得する手段、前記運転状態情報と所定の予測モデルとに基づいて、未来の所定期間における前記機器の運転状態を予測する手段、前記予測した運転状態に基づく前記所定期間における快適性の評価値と、前記時間ごとの電力料金単価の情報に基づく前記所定期間の前記機器の動作に必要な電力料金の評価値と、に基づく前記所定期間の前記機器の運転に関する評価値を算出する手段、前記機器の運転に関する評価値が最適な値となるように運転するための前記機器に対する制御情報を算出する手段、として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、時々刻々と変化する電力料金に対応して、経済性、快適性を両立した機器の制御を行うことができる。
本発明の第一実施形態における空調制御システムの一例を示す図である。 本発明の第一実施形態における制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態における電力料金スケジュール情報の一例を示す図である。 本発明の第一実施形態における運転制限スケジュール情報の一例を示す図である。 本発明の第一実施形態における電力制限運転を説明する第一の図である。 本発明の第一実施形態における電力制限運転を説明する第二の図である。 本発明の第一実施形態における設定温度からの乖離に対するペナルティの設定例を示す図である。 本発明の第一実施形態における電力制限値の探索範囲設定の一例を示す図である。 本発明の第一実施形態における制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態における制御装置の構成例を示すブロック図である。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態による空調制御システムを図1〜図9を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態における空調制御システムの一例を示す図である。
空調制御システム100は、ビル4等に備えられた空調機31等を、ユーザの快適性を保ちつつ、低コストで運転するための制御システムである。空調制御システム100は、DRASサーバ1と、DRASクライアント2と、ゲートウェイ3と、空調機31、空調機32、空調機3mと、を含んで構成される。DRASサーバ1は、例えば電力会社が運用するサーバ端末装置である。電力会社は、電力料金単価を例えば10分ごとに変更する。例えば、電力会社は、電力の需要による電力不足が見込まれる場合には、電力料金単価を上昇させて需要家に節電を促し、電力需要が比較的少ないと見込まれる時間には電力料金単価を下げて電力の消費を促す。DRASサーバ1とDRASクライアント2とは通信可能に接続されており、一般に公開されたプロトコル(例えばOpenADR2.0等)に基づく通信を行う。例えば、DRASサーバ1は、未来における所定期間分の電力料金のスケジュール情報を、DRASクライアント2に送信する。
DRASクライアント2は、例えば空調機31等の運用を行う企業が運用するサーバ端末装置である。DRASクライアント2は、DRASサーバ1から取得した電力料金のスケジュール情報に基づいて、どのような運転を行えば、ユーザの設定温度を実現しつつ安い電力料金で空調機を運転できるかを示す運転制限スケジュール情報を算出する。DRASクライアント2は、インターネット等のネットワークを介して、ゲートウェイ3と通信可能に接続されている。DRASクライアント2は、算出した運転制限スケジュール情報をゲートウェイ3に送信する。
ゲートウェイ3は、ビル4に設けられた通信装置である。ビル4には、複数の室内機を有するマルチ型の空調機31,32,3mが設けられている。空調機31は、室外機301と、室内機311,31n等を備える。空調機32は、室外機302と、室内機321,32n等を備える。空調機3mは、室外機30mと、室内機3m1,3mn等を備える。例えば、室外機301は、圧縮機、熱交換器等を有しており、冷媒を室内機311,31n等へ送出する。室内機311等は、ビル4の部屋に設けられており、その部屋の温度を、ユーザ所望の温度となるように空調を行う。
ゲートウェイ3は、DRASクライアント2から取得した空調機ごとの運転制限スケジュール情報を、対応する空調機31等へ出力する。空調機31は取得した運転制限スケジュール情報に基づいて、自装置の運転を制御する。
図2は、本発明の第一実施形態における制御装置の構成例を示すブロック図である。
図2を用いてDRASクライアント2の構成について説明する。DRASクライアント2は、運転情報取得部21と、料金情報取得部22と、制御情報算出部23と、運転状態予測部24と、評価部25と、通信部26と、記憶部27とを備える。
運転情報取得部21は、空調機31,32,3m等の運転情報を取得する。運転情報とは、例えば、空調機31の運転による電力消費量、運転時の室内温度、設定温度および室外温度等である。運転情報取得部21は、例えば所定の時間毎に空調機31,32,3m等の運転情報を取得し、記憶部27に取得した運転情報を記録する。
料金情報取得部22は、DRASサーバ1が送信した電力料金のスケジュール情報を取得する。電力料金のスケジュール情報については、後に図3を用いて説明する。
制御情報算出部23は、所定の最適化手法を用いて、ユーザの快適性を保ちつつ、電力料金を最小にする空調機31等の運転を実現する運転制限スケジュール情報を算出する。所定の最適化手法とは、例えば、焼きなまし法(Simulated Annealing)、遺伝的アルゴリズム、粒子群最適化などの手法である。また、ユーザの快適性を保ちつつ、電力料金を最小にする運転制限スケジュール情報とは、後述する評価部25が出力する評価値が最も小さな値となる場合の運転制限スケジュールのことをいう。本実施形態の場合、運転制限スケジュール情報とは、所定時間ごとの空調機31,32,3mのそれぞれが消費する電力の上限値である。
運転状態予測部24は、運転制限スケジュール情報が示す条件下での空調機31,32,3m等の運転状態を予測する。例えば、運転状態予測部24は、運転情報取得部21が取得した空調機31の現在の運転状態に基づいて数分先の空調機31の運転状態を予測する。また、例えば、運転状態予測部24は、現在の運転状態に基づいて予測した数分先の空調機31の運転状態に基づいて、さらに数分先の空調機31の運転状態を予測する。運転状態の予測には、例えば、ニューラルネットワークと呼ばれる機械学習アルゴリズムを用いる。
評価部25は、運転状態予測部24が予測した所定時間先の空調機31等の運転状態を後述する評価関数によって評価する。より具体的には、評価部25は、電力料金評価部251と快適性評価部252とを備えており、電力料金(コスト)とユーザにとっての快適性の2つの面から運転状態予測部24が予測した未来における空調機31等の運転に対する評価を行う。
通信部26は、他装置との通信を行う。例えば、通信部26は、DRASサーバ1とデータ通信を行い、電力料金のスケジュール情報を取得する。あるいは、通信部26は、ゲートウェイ3とデータ通信を行い、運転制限スケジュール情報をゲートウェイ3へ送信する。
記憶部27は、運転制限スケジュール情報の算出に必要な種々のデータを記憶する。例えば、記憶部27は、運転状態予測部24が運転状態の予測に用いる予測モデルを記憶している。この予測モデルは、ある運転制限スケジュール情報を与えた場合の過去の運転状態の実績情報に基づいてニューラルネットワーク等の手法で生成した予測モデルである。この予測モデルは、電力制限スケジュール情報と、実際の電力消費量、室内温度、室外温度を入力すると、所定時間先の未来における室内温度とそれまでに消費される電力消費量の予測値を出力する。
次に電力料金のスケジュール情報について説明する。
図3は、本発明の第一実施形態における電力料金スケジュール情報の一例を示す図である。電力料金のスケジュール情報には、所定時間(例えば10分)ごとの電力料金単価が含まれている。図3の例の場合、本日の14:00〜14:10では1kWhあたりの電力料金が30円、14:10〜14:20では10円、14:20〜14:30では100円となっている。DRASサーバ1は、例えば、時間が10分経過する毎に、30分先までの10分毎の電力料金単価が含まれたスケジュール情報をDRASクライアント2へ送信する。DRASクライアント2では、料金情報取得部22が電力料金単価のスケジュール情報を、通信部26を介して取得し、記憶部27へ記録する。
次に運転制限スケジュール情報について説明する。
図4は、本発明の第一実施形態における運転制限スケジュール情報の一例を示す図である。運転制限スケジュール情報には、所定時間(例えば5分)ごとの電力制限値が含まれている。
この電力制限値は、図3で例示した電力料金単価の場合に、ユーザが設定した室内の設定温度をなるべく達成しつつ、最安の電力料金で空調機31等を運転するための空調機31等が消費する電力の上限値である。
図4の例の場合、単価が30円の時間帯(14:00〜14:10)では、前半が14kW、後半が7kwとなっている。続いて、単価が10円の時間帯(14:10〜14:20)では前半が3kW、後半が7kwとなっている。最後に単価が100円の時間帯(14:20〜14:30)では前半、後半ともに0kwとなっている。
DRASクライアント2では、制御情報算出部23が算出した運転制限スケジュールの条件下での30分後までの空調機31等の運転状態を運転状態予測部24が予測し、評価部25がその30分間の運転による電力料金や快適性を評価する。そして、制御情報算出部23は、評価部25による評価結果に基づいて、より適切な運転制限スケジュール情報を再設定する。例えば、快適性が良好でも電力料金が高額になる場合は、制御情報算出部23は運転制限スケジュールの電力制限値を抑え、より低電力で運転を行う条件を再設定する。また、例えば、電力料金は非常に安くなるが快適性も低い場合、制御情報算出部23は運転制限スケジュールの電力制限値を上昇させ、電力料金が相対的に上昇してもユーザが設定した設定温度を実現することにより、快適性を向上させる条件を再設定する。図4に例示する電力制限運転のスケジュール情報は、このようにして最適化された所定時間ごとの電力制限値である。
次に評価部25が使用する評価関数について説明する。以下の式(1)が本実施形態の評価関数の一例である。
Figure 2018040510
ここで、式(1)のαは電力料金評価に対する重み係数、αは快適性評価に対する重み係数、Yはj単位時間時の電力単価、Wはj単位時間時の機器使用電力量(Wh)、Tsetjiはj単位時間時の運転中の室内機iのユーザ設定温度(℃)、Troomjiはj単位時間時の運転中の室内機iの室内温度(吸い込み温度)(℃)、Capは室内機iの機器容量(kW)、Total_Capacityは運転中の全室内機の機器容量合計値(kW)、iは運転中の室内機の識別番号、i=(1,2、・・・Imax)、jは単位時間番号、j=(1,2、・・・Jmax)である。電力料金評価部251は、式(1)右辺の第1項の式により電力料金の評価値を算出し、快適性評価部252は、式(1)右辺の第2項の式により快適性の評価値を算出する。式(1)右辺の第1項は単位時間あたりの電力料金を所定期間にわたって合計する式であるから、電力料金が高い程、この値は大きくなる。一方、第2項は、単位時間あたりの室内機ごとにユーザによる設定温度と実際の室内温度(空調温度)の温度差の2乗に室内機容量を乗じた値をさらに1つの空調機が備える全室内機の容量の合計で除算した値を所定期間にわたって合計したものを、全室内機について足し合わせる式であるから、ユーザが設定した設定温度と実際の室内温度の差が大きい程、大きな値となる。つまり快適性が低い程大きな値となる。従って、電力料金が安く、快適性が高い程、式(1)の値は小さな値となる。制御情報算出部23は、評価部25が算出した式(1)による評価値がなるべく小さくなるように電力制限運転のスケジュール情報を最適化する。
なお、式(1)の右辺第1項のWについては、室外機が消費する電力量のみであってもよいし、室外機と全室内機が消費する電力量の合計であってもよい。数式で表すと以下のように表すことができる。
=Pouj ・・・・(2)
Figure 2018040510
ここで、Poujは、j単位時間に室外機が消費する電力量(Wh)、PIUjiは、j単位時間に室内機iが消費する電力量(Wh)である。
次に電力制限運転のスケジュール情報の最適化処理について説明する。
図5は本発明の第一実施形態における電力制限運転を説明する第一の図である。
図6は本発明の第一実施形態における電力制限運転を説明する第二の図である。
図5、図6において縦軸は電力消費量(kW)、横軸は時間(分)を示している。図6の場合、縦軸はさらに電力制限値(kW)を示している。
図5に示すグラフ51は、通常の制御(本実施形態の電力制限値による運転制限を設けない制御)によって空調機31を運転したときの電力消費量の時間推移を示している。 図6に示すグラフ61は、本実施形態の電力制限値による運転制限を設けた制御によって空調機31を運転したときの電力消費量の時間推移を示している。また、グラフ62は、制御情報算出部23が算出した空調機31に対する運転制限スケジュール(電力制限値の時間推移)を示している。図5、図6何れの場合も室内機311〜31nにおけるユーザの設定温度は25℃である。また、ほぼ同じ気温条件下で時間0に空調を開始したとする。
まず、運転状態予測部24が、運転情報取得部21が取得した最新の空調機31の運転状態情報(電力制限値、実際の電力、室内温度、設定温度、室外温度)と予測モデルによって5分先までの1分毎の空調機31の運転状態を予測する。次に運転状態予測部24が、自らが予測した5分後の空調機31の運転状態情報と予測モデルによってさらに5分先(つまり時間5分から10分)までの1分毎の空調機31の運転状態を予測する。運転状態予測部24は、同様の5分単位の予測を計6回繰り返し、時間0を基準として30分後までの運転状態を模擬する。なお、これら6回の模擬において電力制限値については任意の値を与える。
次に評価部25が式(1)に、運転状態予測部24が模擬した30分間の運転状態情報(Tsetjiは25℃)を代入し評価値を算出する。なお、α、α、Cap、Total_Capacity等の定数については予め設定され記憶部27に記録されている。また時間毎の電力料金単価Yには料金情報取得部22が取得した電力料金スケジュール情報を用いる。
次に制御情報算出部23が、評価部25が算出した評価値に基づいて、5分毎の電力制限値の最適化を行う。例えば、開始から5分間(1回目の模擬区間)は目標の設定温度を達成するために高めの電力制限値を設定し、空調機31の運転を促進する。また、4回目の模擬区間(15〜20分)について次が電力料金単価が100円と高額になる区間なので、高額区間(5〜6回目の模擬区間)での運転を抑制するために予め強めの運転を行って部屋を涼しくしておくなど、電力料金単価の変動と設定温度と室内温度との乖離具合(快適性)とに応じた電力制限値を設定する。
しかし、電力制限値は電力消費量の上限を定めるものにすぎないから、制御情報算出部23が高めの電力制限値を設定しても、空調機31がその高めの電力制限値に応じて、電力料金単価が安いうちに運転の強度を増加させて動作するとは限らない。従ってこのような状況のために、制御情報算出部23は、電力料金単価が上昇する時間の前の模擬区間に、空調機31の運転強度を上昇させる制御情報を算出する。具体的には、制御情報算出部23は、空調機31が冷房運転を行っている場合、設定温度25℃よりも低い温度(例えば23℃)を暗に設定し、その温度に到達するように室外機301が備える圧縮機(図示せず)の回転数を上昇させる制御情報を算出する。同様に、暖房運転を行っている場合は、設定温度よりも高い温度を暗に設定し、部屋の温度がその温度に到達するように圧縮機の回転数を上昇させる制御情報を算出する。なお、暗に設定した部屋の目標温度に対応する圧縮機の回転数については予め定められ記憶部27に記録されているとする。このように制御情報算出部23は、状況に応じて、電力制限値と共に圧縮機の回転数の制御情報を含んだ運転制限スケジュール情報を算出する。
次に運転状態予測部24は、制御情報算出部23が設定した6つの区間に対する新たな運転制限スケジュール情報(時間ごとの電力制限値、または時間ごとの電力制限値および圧縮機の回転数)を用いて、再度、未来の30分間における空調機31の運転状態を模擬する。また、評価部25はその模擬結果を式(1)の評価関数Eによって評価する。また、制御情報算出部23が、焼きなまし法などの最適化手法を用いて評価関数Eを最小にする運転制限スケジュール情報を算出する。仮に5分毎30分間の運転制限スケジュール情報を算出する場合、制御情報算出部23は、計6回分の電力制限値を解とする6次元空間探査を実行することになる。
このような運転制限スケジュール情報の最適化を繰り返し、評価関数Eの値を最小にする運転制限スケジュールが決定されると、制御情報算出部23が最適化された運転制限スケジュール情報を、通信部26を介してゲートウェイ3に送信する。ゲートウェイ3は最適化された運転制限スケジュール情報を空調機31に送信し、空調機31は、運転制限スケジュール情報が示す5分毎の電圧制限値を超えないように運転を行う(ときには圧縮機をより高速に回転させる)。このような制御を、実際の環境で検証したところ、多少室温を犠牲にしつつも電力料金が安くなるような運転を実現することができた。なお、式(1)のα、αの値を調整することで、快適性、電力料金の何れに重きを置いた運転とするかを任意に調整することが可能である。
次に快適性の評価値に影響する係数αの設定例について説明する。
最も単純に係数αを設定する場合は、α=1−αとする。これにより、経済性と快適性のトレードオフを調整することができる。
また、設定温度との乖離度合いを評価値に反映させたい場合、例えば図7のように、設定温度からの乖離に対するペナルティを設定する。
図7に示すように評価関数の係数αは設定温度からの乖離度合いと電力料金単価に応じて変化させることができる。例えば、冷房運転時において多少の冷やし過ぎについては許容する運転を行うためには、同じ3℃の乖離でも−側に3.0℃乖離する場合よりも+側に3.0℃乖離する場合について、より大きな値をαに設定することで実現することができる。図中、冷房運転時の電力料金単価が10円の場合の設定例は、このような考えに基づく設定である。つまり、同じ温度乖離していても+側に乖離している(室内温度が設定温度より高い)場合、−側に乖離している(室内温度が設定温度より低い)場合よりも大きなペナルティ値が設定されている。
また、電力料金単価が高い場合は、多少暑くても許容する設定を行うことが可能である。例えば、同じ+3℃の乖離でも単価が10円の場合(「10」)よりも、単価が100円の場合(「5」)により小さな値を設定することで実現することができる。
また、図7に示すように暖房運転時において、例えば、暖め過ぎに対しても暖め足りない状態に対しても同様のペナルティを課す設定とすることができる。図7の例では、暖房運転時の設定において同じ温度乖離していれば+側に乖離していても−側に乖離しても同じ大きさの値が設定されている。
また、電力料金単価が高い場合は、多少寒くても許容する運転を行うことが可能である。例えば、図7に示すように同じ+3℃の乖離でも単価が10円の場合(「10」)よりも、単価が100円の場合(「5」)により小さな値を設定することでそのような運転を実現することができる。
なお、図7に例示するデータテーブルを、設定用インタフェースと共にユーザ毎(室内機毎)に用意し、ユーザが自由に設定できるよう構成してもよい。
図8は、本発明の第一実施形態における電力制限値の探索範囲設定の一例を示す図である。
ところで、経済性と快適性の両立を実現する本実施形態の運転制御スケジュール情報は、空調機の運転中に逐次算出しなければならないものである。制御情報算出部23がリアルタイムに変化する電力料金単価に合わせて逐次最適な運転制御スケジュール情報を算出するためには、最適解を見つける時間を短縮する必要がある。図8に示すデータテーブルは、焼きなまし法によって制御情報算出部23が最適な電力制限値を見つける場合に、その探索範囲や探索単位(解像度)に加える制限を定めたものである。例えば、1行目の設定値によれば、室外機301が容量4HPという比較的小容量の室外機であれば、電力制限値の探索範囲は0kW〜15kW、探索単位は5kW毎に制限することを示している。このように探索範囲テーブルを用いることで、探索時間を少なくでき、無駄な領域探索を行うことなく最適解を導くことができる。なお、探索範囲と探索単位は、計算処理の能力に応じて調整できる。
図9は、本発明の第一実施形態における制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。
図9を用いて運転制限スケジュール情報の生成処理の流れについて説明する。
まず、料金情報取得部22が、DRASサーバ1が生成した電力料金単価スケジュール情報を取得し(ステップS11)、記憶部27に記録する。電力料金スケジュール情報には、例えば、30分先までの10分毎の電力料金単価が含まれている。
次に運転情報取得部21が、空調機31、32、・・・、3mの運転状態情報を取得する(ステップS12)。運転状態情報には、空調機31等単位での単位時間毎の電力消費量、外気温度、室内機単位での室内温度、ユーザによる設定温度等の情報が含まれている。運転情報取得部21は、取得した運転状態情報を記憶部27に記録する。
次に制御情報算出部23が、未来の所定期間(例えば30分間)における所定時間ごと(例えば5分毎)の運転制限スケジュール情報を算出する(ステップS13)。例えば、制御情報算出部23は、初回では任意の初期値を30分間にわたる5分毎の電力制限値として設定しても良い。あるいは、運転条件に応じた運転制限スケジュール情報の初期設定が予め記憶部27に記録されていて、制御情報算出部23は、電力料金スケジュール情報や外気温度、各室内機の室内温度等に応じてこれらの運転条件に適した電力料金スケジュール情報の初期設定の情報を記憶部27から読み出し、読み出した初期設定の情報を、30分間にわたる5分毎の電力制限値として設定しても良い。
次に運転状態予測部24が、未来の所定期間における所定時間ごとの運転状態を予測する(ステップS14)。より具体的には、運転状態予測部24は、ステップS12で取得した運転状態情報と、ステップS13で設定した運転制限スケジュール情報とを予測モデルに入力し、未来の5分間における1分毎の空調機単位の実際の電力消費量と、室内機単位の室内温度を予測する。次に、運転状態予測部24は、ステップS12で取得した運転状態情報とステップS13で設定した運転制限スケジュール情報とのうち、実際の電力消費量と室内温度とを、予測モデルによって予測した5分後の予測値で置き換えた情報を、予測モデルに入力し、さらに5分先(開始時間から5分後〜10分後までの5分間)までの1分毎の空調機単位の実際の電力消費量と、室内機単位の室内温度を予測する。以下、同様にして5分毎の予測を計6回繰り返し、30分間分の実際の電力消費量と、室内温度の予測を行う。
次に評価部25が、運転状態予測部24によって予測された運転状態に対する評価値を算出する(ステップS15)。具体的には、ステップS14の予測により、1分毎の実際の電力消費量、室内機毎の室内温度の予測値が算出されているので、評価部25は、式(1)を用いて空調機単位で評価値を算出する。このとき、評価部25(快適性評価部252)は、電力料金単価と許容できる温度偏差および偏差の方向(温度が目標とする設定温度と比べて高いか低いか)とに応じて重み係数αを変更して快適性に関する評価値を算出しても良い(図7参照)。なお、α、α、Cap、Total_Capacity、図7で例示したαに関するデータテーブル等については予め記憶部27に記録されている。評価部25は、算出した評価値を制御情報算出部23へ出力する。
次に制御情報算出部23が、評価値が最小値に収束したかどうかを判定する(ステップS16)。評価値の収束判断は、例えば、評価値の繰り返し計算が規定回数に到達することや規定閾値と比較することで実施される。最小値に収束した場合(ステップS16;Yes)、制御情報算出部23は、評価値を最小にする場合の空調機31等毎の運転制限スケジュール情報を、ゲートウェイ3へ出力する(ステップS17)。ゲートウェイ3は、運転制限スケジュール情報を対応する空調機31〜3mへ出力し、各空調機31〜3mは、運転制限スケジュール情報に従って、次の30分の間、運転を行う。これにより、ユーザ所望の設定温度をできるだけ達成し快適性を維持しつつ、空調機の運転に必要な電力料金を低減することができる。
最小値に収束していない場合(ステップS16;No)、評価値が収束するまで、ステップS13からの処理を繰り返す。具体的には、制御情報算出部23が焼きなまし法などの最適化手法を用いて、評価値を最小化する新たな運転制限スケジュール情報を算出する(ステップS13)。このとき、計算時間の短縮のために例えば、図8で例示した探索範囲、探索単位を限定するデータテーブルを参照して、電力制限値を算出してもよい。また、必要に応じて圧縮機の回転数を上昇させる制御情報を運転制限スケジュール情報に含めても良い。
本実施形態によれば、電力料金単価が変動する環境下でも、ユーザの快適性を満たしつつ、電力料金を抑えた空調機の運転が可能になる。
なお、上記例では、運転制限スケジュール情報の算出を行う機能を、DRASクライアント2に実装する場合を例に説明を行ったが、これに限定されない。例えば、これらの機能をゲートウェイ3に実装してもよい。
なお、運転状態予測部24は、ある時刻において運転情報取得部21が取得した運転状態情報と、例えば5分後に運転情報取得部21が取得した運転状態情報と、その間設定されていた運転制限スケジュール情報とを取得して、ニューラルネットワーク等の機械学習手法を用いて、記憶部27に記録された予測モデルを継続的に更新するように構成されていてもよい。
<第二実施形態>
以下、本発明の第二実施形態による空調制御システムを、図10を参照して説明する。
第二実施形態では、快適性の評価について、さらに湿度、天気情報、人感センサ情報等を利用する。
図10は、本発明の第二実施形態における制御装置の構成例を示すブロック図である。
本発明の第二実施形態に係る構成のうち、本発明の第一実施形態に係るDRASクライアント2を構成する機能部と同じものには同じ符号を付し、それらの説明を省略する。第二実施形態に係るDRASクライアント2aは、第一実施形態の構成に加えて、センサ情報取得部28、天気情報取得部29を備えている。また、DRASクライアント2aは、評価部25および快適性評価部252に代えて評価部25aおよび快適性評価部252aを備えている。
センサ情報取得部28は、各室内機が備えられた部屋に設けられた人感センサ又は画像センサ(カメラ)、湿度センサの計測した計測値を取得する。
天気情報取得部29は、気象データを保存した気象データサーバ端末装置(図示せず)から気象データを取得する。気象データには、日々の最高気温と最低気温の予報値が含まれる。
快適性評価部252aは、第一実施形態の評価項目に加え、外温偏差係数、湿度係数、密集度係数などを考慮した評価式によって快適性の評価を行う。
評価部25aは、電力料金評価部251が算出した評価値と、快適性評価部252aが算出した評価値とを合計して評価関数Eの値を算出する。
次に快適性評価部252aによる快適性の算出方法を説明する。
第二実施形態の快適性評価部252aによる快適性評価値は以下の数式で算出することができる。
(冷房時)
Figure 2018040510
(暖房時)
Figure 2018040510
なお、外温偏差係数は、以下で定義する。
(冷房時)
外温偏差係数 = β1 × (最高気温 − 室内温度) ・・・・(6)
(暖房時)
外温偏差係数 = β1 × (室内温度 − 最低気温) ・・・・(7)
ここで、β1は任意の定数である。また、最高気温と最低気温は、それぞれ、天気情報取得部29が取得した日々の最高気温の予報値と最低気温の予報値である。但し、冷房運転時に(最高気温−室内温度)が負の値となる場合、快適性評価部252aはβ1=0を設定する。同様に暖房運転時に(室内温度−最低気温)が負の値となる場合、快適性評価部252aはβ1=0を設定する。また、室内温度とは、例えば最新の室内温度である。
また、湿度係数は、以下で定義する。
湿度係数 = β2 × {100÷(100−湿度)}
ここで、β2は任意の定数である。また、湿度はセンサ情報取得部28が取得した各部屋の湿度の計測値である。
また、密集係数は、以下で定義する。
密集係数 = β3 × 密集度
ここで、β3は任意の定数である。また、密集度はセンサ情報取得部28が取得した人感センサ又は画像センサが検出した各部屋に存在する人の数に応じた値である。例えば、記憶部27には部屋ごとの人感センサ等の検出値と密集度とが対応付けられたデータテーブルが記録されており、快適性評価部252aは、人感センサの検出値とこのデータテーブルに基づいて密集度を算出する。
本実施形態によれば、湿度、最高・最低気温、人の密集度などを考慮したさらに精緻な快適性の指標に従って空調制御を行うことができる。
なお、上述したDRASクライアント2、2aにおける各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをDRASクライアント2、2aのコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、本実施形態では空調機の制御を例に説明を行ったが、他の機器(冷蔵庫、ヒートポンプ等)に適用することも可能である。なお、DRASクライアント2、2aは制御装置の一例である。
100・・・空調制御システム
1・・・DRASサーバ
2、2a・・・DRASクライアント
3・・・ゲートウェイ
31、32、3m・・・空調機
4・・・ビル
301、302、30m・・・室外機
311,31n、321,32n、3m1,3mn・・・室内機
21・・・運転情報取得部
22・・・料金情報取得部
23・・・制御情報算出部
24・・・運転状態予測部
25、25a・・・評価部
251・・・電力料金評価部
252、252a・・・快適性評価部
26・・・通信部
27・・・記憶部
28・・・センサ情報取得部
29・・・天気情報取得部

Claims (9)

  1. 時間ごとの電力料金単価の情報を取得する料金情報取得部と、
    機器の運転状態に関する運転状態情報を取得する運転情報取得部と、
    前記運転状態情報と所定の予測モデルとに基づいて、未来の所定期間における前記機器の運転状態を予測する予測部と、
    前記予測部が予測した運転状態に基づく前記所定期間における快適性の評価値と、前記時間ごとの電力料金単価の情報に基づく前記所定期間の前記機器の動作に必要な電力料金の評価値と、に基づく前記所定期間の前記機器の運転に関する評価値を算出する評価部と、
    前記機器の運転に関する評価値が最適な値となるように運転するための前記機器に対する制御情報を算出する制御情報算出部と、
    を備える制御装置。
  2. 前記制御情報は、前記所定期間において前記機器を運転するのに必要な電力の所定時間ごとの上限値である、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御情報算出部は、前記時間ごとの電力料金単価の情報が示す電力料金単価が上昇する時間の前に、前記機器の運転の強度を上昇させる制御情報を算出する、
    請求項1又は請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記機器は空調機であって、前記制御情報算出部は、前記空調機が冷房運転を行っている場合、当該空調機が備えられた空間の温度が、設定された設定温度よりも低い温度に到達するように前記空調機が備える圧縮機の回転数を上昇させる制御情報を算出し、前記空調機が暖房運転を行っている場合、当該空調機が備えられた空間の温度が、設定された設定温度よりも高い温度に到達するように前記空調機が備える圧縮機の回転数を上昇させる制御情報を算出する、
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記機器は空調機であって、前記快適性の評価値は、設定された設定温度と前記空調機による空調温度との温度差と、前記空調機が備える室内機の容量と、の積に基づく値である、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の制御装置。
  6. 前記機器は空調機であって、設定された設定温度と前記空調機による空調温度の温度差と、前記電力料金単価と、に対応付けて設定された重み係数を前記温度差に乗じて前記快適性の評価値を算出する、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の制御装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の制御装置と、
    前記制御装置が算出する制御情報に基づいて運転する空調機と、
    を備える空調制御システム。
  8. 時間ごとの電力料金単価の情報を取得するステップと、
    機器の運転状態に関する運転状態情報を取得するステップと、
    前記運転状態情報と所定の予測モデルとに基づいて、未来の所定期間における前記機器の運転状態を予測するステップと、
    前記予測した運転状態に基づく前記所定期間における快適性の評価値と、前記時間ごとの電力料金単価の情報に基づく前記所定期間の前記機器の動作に必要な電力料金の評価値と、に基づく前記所定期間の前記機器の運転に関する評価値を算出するステップと、
    前記機器の運転に関する評価値が最適な値となるように運転するための前記機器に対する制御情報を算出するステップと、
    を有する制御方法。
  9. 制御装置のコンピュータを、
    時間ごとの電力料金単価の情報を取得する手段、
    機器の運転状態に関する運転状態情報を取得する手段、
    前記運転状態情報と所定の予測モデルとに基づいて、未来の所定期間における前記機器の運転状態を予測する手段、
    前記予測した運転状態に基づく前記所定期間における快適性の評価値と、前記時間ごとの電力料金単価の情報に基づく前記所定期間の前記機器の動作に必要な電力料金の評価値と、に基づく前記所定期間の前記機器の運転に関する評価値を算出する手段、
    前記機器の運転に関する評価値が最適な値となるように運転するための前記機器に対する制御情報を算出する手段、
    として機能させるためのプログラム。
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