JP2018040498A - 加熱調理器セット - Google Patents
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Abstract
Description
上記文献の第0053段落には、加熱調理器の下の位置に、調理器具を収納する使い方が開示されている。しかしながら、調理作業中に跳ねた油や水分が、当該位置に侵入してしまうので、調理器具や加熱調理器の下側が汚れてしまう課題がある。
図1、図2、図5を参照して加熱調理器1を説明する。
加熱調理器1の外郭は、天板10と本体ケース20により構成される。天板10は、結晶化ガラスにより構成される平板状のトッププレート11と、このトッププレート11を支持する枠12から構成される。
トッププレート11の上面には、加熱調理を行う際に調理容器を置く位置である加熱部10aを示す加熱部表示11aと、加熱調理器1を操作する際に設定入力を行う操作部を示す表示である操作部表示11bが表示されている。
操作部表示11bは、例えば、電源ON/OFF、火力(出力)の調整、タイマー時間の設定/変更、等を示すキー表示であり、トッププレート11に印刷により表示される。この操作表示部11bは、トッププレート11の下面側に設けられる静電容量スイッチから成る操作部スイッチ11cの上方に位置する。
つまり、加熱調理器1の操作部は、操作部表示11bと操作部スイッチ11cから構成されている。
尚、本実施の形態では、静電容量スイッチを用いて操作部スイッチ11cを構成しているが、天板10の上面にトッププレート11で覆われない領域を形成し、当該領域にタクトスイッチを配置して操作部スイッチ11cを構成しても良い。
吸気口21aは、円形状の開口を中心から放射状のリブと円環状のリブで、格子状に塞ぐように構成されている。排気口21bは、複数のスリット状の開口が左右方向に整列して構成されている。
なお、吸気口21aは、誘導加熱コイル24の下側に位置している。また、排気口21bは、本体ケース20の後側に位置している。そして、吸気口21aと排気口21bの間には、制御部22、インバーター23、誘導加熱コイル24が位置している。
インバーター23は、制御部22からの入力に基づき動作し、誘導加熱コイル24に電流を供給する。また、インバーター23は、動作時に生じる熱を放熱する為の放熱部(ヒートシンク)23aを有する。
ファン25は、吸気口21aに対向して底板21に設けられる。このファン25は、制御部22からの入力に基づき動作することで、吸気口21aから空気を吸い込み本体ケース20の内部空間Rに空気を導入し、排気口21bから本体ケース20の外部に空気を排出する気流W1の流れを作る。
加熱調理器セット100は、加熱調理器1と支持装置110と収納庫となる引出し体130から構成される。
支持装置110は、加熱調理器1を下方より支持するものであり、左側から加熱調理器1を支持する左側の支持体120と、右側から加熱調理器1を支持する右側の支持体120の一対の支持体120から構成されている。
この支持装置110で加熱調理器1を支持することにより、キッチンにおいて、加熱調理器1の設置位置と隣り合う調理台と、加熱調理器1の天板1の高さを合わせることができる。又は、加熱調理器1を調理作業のし易い高さにすることができる。
底部121は、支持体120が加熱調理器1を支持した状態において、設置位置と対向する部位である。
前面壁122は、底部121の前端から垂直方向に立ち上がる面、つまり、前方を向く面を構成する部位である。
内面壁124は、支持体120が加熱調理器1を支持した状態において、加熱調理器セット100の内側を向く面を構成する部位である。つまり、内面壁124は、加熱調理器1の下部に形成される空間を向く。
後面壁125は、底部121の後端から垂直方向に立ち上がる面、つまり、後方を向く面を構成する部位である。
尚、本実施の形態においては、支持体120は、内部が中空の部材で説明するが、内部に合成樹脂などが詰まった中空でなない部材でもよい。
また、内面壁124の下側には、下段部126が設けられている。下段部126は、内面壁124の前端から所定の幅D1だけ後方側の位置から後端に至り、内面壁124から突出した部分であり、上面126aが平らに形成されている。
更に、上段部127の上端には、加熱調理器セット100の内側に突出する鍔部128が形成されている。鍔部128にはネジ穴128aが開口している。
トレイ131は、矩形状の底板131aの前端から垂直方向に立ち上がる前壁131bと、底板131aの左端から垂直方向に立ち上がる左壁131cと、底板131aの右端から垂直方向に立ち上がる右壁131dと、後端から垂直方向に立ち上がる後板131eから成る上面が開口する箱体である。
扉131は、トレイ131の前壁131bを覆う部材であり、厚さがD1又はD1より小さい板状を成す部材である。また、扉132の下端には、凹部を形成することにより手掛け部132aが形成されている。更に、扉132の上下方向の高さは、前壁131bの上下方向の高さより高く構成されている。扉131は、トレイ131の前壁131bに取り付けられている。
図3〜図5を参照すると、加熱調理器1の左側及び右側の下面に、それぞれ支持体120が設けられる。支持体120は鍔部128のネジ穴128aにネジを通し、底板21に形成されたネジ受け部(図示せず)にネジ止めすることで、加熱調理器1に固定される。
このように加熱調理器1の左側に取り付けられた支持体120の内面壁124と、右側に取り付けられた支持体120の内面壁124は、間隔を空けて向かい合う。
この状態において、トレイ131は、下段部126と上段部127の間に位置し、底板131aは下段部126に載った状態となる。下段部126の上面126aは、平らに構成されているので、トレイ131は下段部126の上面126aを前後に移動することができる。つまり、引き出し体130を左右の支持体120の間から出し入れできる。
特に、トレイ131の上側に上段部127が位置しているので、トレイ131を当該位置に対して出し入れするときに、斜めになることを防ぐことができる。
このとき、扉132は、加熱調理器1と向かい合う左右の支持体120により囲まれる空間R2を塞ぐ。
このように、支持体120を構成することで、加熱調理器1の下の空間に収納スペースとして用いることができる引き出し体130を出し入れ可能に設けることができ、加熱調理器1の下の空間を有効に利用することができる。
この様に、加熱調理器1と扉132の間に隙間Xが形成されているので、ファン25を動作させることにより、加熱調理器セット100の外部の空気を隙間Xから加熱調理器1の下部の空間に取り込み、そして、吸気口21aから加熱調理器1の内部へと流れる冷却風の気流W1を形成することができる。
これにより、下面に吸気口21aが形成された加熱調理器1であっても、加熱調理器1の下の空間に、収納スペースとして用いることができる引き出し体130を設けることができる。
これにより、収納スペースである引き出し体130の内部に、排気口21bから排出される温められた気流W1が流入し難い。つまり、引き出し体130の内部の温度上昇を防止できる。
また、排気口21bが閉鎖された空間である引き出し体130の外側に位置するので、排気口21bから気流W1が排出されやすい。つまり、加熱調理器1の内部を冷却する気流がスムーズ流れるように構成することができる。
図6〜図7を参照して実施の形態2に係る加熱調理器セット100を説明する。尚、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
トレイ131は、左壁131cと右壁131dは、同じ高さとなるように構成されている。また、後壁131eは、上段部127と左右方向の位置に至るように、左壁131cと右壁131dより高く構成されている。
つまり、後壁131eは、左壁131c及び右壁131dより高くすることで、加熱調理器1との隙間Yや支持体120(上段部127)との隙間を小さくするように構成されている。
特に、後壁131eと加熱調理器1の隙間Y、及び、後壁131eと支持体120(上段部127)との隙間Yを、加熱調理器1と扉132の隙間Xより小さく構成することで、排気口21bから排出された気流が、よりトレイ131の内部に入り込みにくく構成することができる。
図8〜図10を参照して実施の形態3に係る加熱調理器セット100を説明する。尚、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
支持体120の外面壁123の上側には、外面開口123aが形成されている。また、支持体120の内面壁124には、内面開口124aが形成されている。本実施の形態では、内面壁124に形成されている上段部127の内側を向く面に内面開口124aが形成されている。
つまり、支持体120には、加熱調理器セット100の外部から内部に気流が流れる第1の連通部Raが形成されている。また、外面開口123aと内面開口124aは、吸気口21aの側方に位置する。
これにより、下面に吸気口21aが形成された加熱調理器1であっても、加熱調理器1の下の空間に、収納スペースとして用いることができる引き出し体130を設けることができる。
また、外面開口123aを手が入る程度の大きさとすることにより、加熱調理器セット100を設置位置に据え付ける際の手掛け部として用いることができる。
図11〜図17を参照して実施の形態3に係る加熱調理器セット100を説明する。なお、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
支持体120の下端には、前後方向に幅がある凹部120aが形成されている。この凹部120aは、外面壁123から底部121に至る部位である。つまり、凹部120aは支持体120か下端の角の部分であり、支持体120の下方及び側方に開口している。
そして、凹部120aの内部には、底面開口121aが形成されている。底面開口121aは、スリット形状の複数の開口が前後方向に並んで形成されている開口群である。また、底面開口121aは、下方向を向いて開口している。
底面開口121aと内面開口124aは、底面開口121aから支持体120に入った気流W3が、内面開口124aから加熱調理器セット100の内部である加熱調理器1と支持体120により囲まれた空間に流入できるように連通している。
つまり、支持体120には、底面開口121aから支持体120の内部を通り、内面開口124aに至る加熱調理器セット100の外部から内部に気流が流れる第2の連通部Rbが形成されている。
これにより、下面に吸気口21aが形成された加熱調理器1であっても、加熱調理器1の下の空間に、収納スペースとして用いることができる引き出し体130を設けることができる。
これにより、調理中に天板10の上に置かれた調理容器から跳ねた油や水分、油煙や水蒸気が、空気を取り込む開口である底面開口121aに至るのを低減することができる。
更に、凹部120aは、支持体120の側面方向から手が入る程度の大きさとすることにより、加熱調理器セット100を設置位置に据え付ける際の手掛け部として用いることができる。
この様に前面開口122aを形成することで、加熱調理セット100の設置位置の左右の領域に設置物が位置して、空気を取り込む開口を塞いでしまう場合であっても、支持体120の前方から空気を吸い込むことが可能となる。
そして、取付座129は、このヒンジを介して支持体120の外面壁123に取り付けられる。外面壁123の取付座129の取り付け位置は、凹部123bとなっている。
取付座129は、外面壁123に対して閉じた状態では、取り付け位置の凹部123bの内部に入り込んだ状態となり、外面壁123から突出した状態とならない。
また、取付座129は、外面壁123に対して開いた状態では、取り付け位置となる面と平行となり接する。この状態において、取付座129の開口129aに、ネジを通し手ネジ止めすることで、加熱調理セット100は取り付け位置に固定することができる。
11b 操作部表示、11c 操作部スイッチ、12 枠、20 本体ケース、
21 底板、21a 吸気口、21b 排気口、21c 脚部、22 制御部、
23 インバーター、24 誘導加熱コイル、25 ファン、26 印刷配線基板、
110 支持装置、120 支持体、120a 凹部、121 底部、
121a 底面開口、122 前面壁、123 外面壁、124 内面壁、
125 後面壁、126 下段部、126a 上面、127 上段部、128 鍔部
128a ネジ穴、129 取付座、130 引き出し体、131 トレイ、
131a 底板、131b 前壁、131c 左壁、131d 右壁、132 扉
132 手掛け
Claims (5)
- 加熱調理器と、該加熱調理器を支持する支持装置と、収納庫を有し、
前記支持装置は複数の支持体を有し、前記加熱調理器と向かい合う支持体により形成される空間に、前記収納庫を設けたことを特徴とする加熱調理器セット。 - 前記加熱調理器の下面には、内部に空気を取り込む吸気口が形成されており、
前記収納庫は、前記加熱調理器と向かい合う前記支持体により形成される空間を塞ぐ扉を有し、
前記加熱調理器と前記扉の間には、隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器セット。 - 前記加熱調理器の下面には、内部の空気を排出する排気口が形成されており、
前記収納庫は、前記加熱調理器と向かい合う支持体により形成される空間に位置した状態において、前記排気口より前方に位置することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器セット。 - 前記収納庫は、前記扉を取り付けるトレイを有し、前記トレイの後壁と前記加熱調理器の隙間を、前記扉と前記加熱調理器の隙間より小さくすることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器セット。
- 加熱調理器と、該加熱調理器を支持する支持装置と、収納庫を有する加熱調理器セットにおいて、
前記支持装置は複数の支持体を有し、前記加熱調理器と向かい合う支持体により形成される空間に、前記収納庫を設け、
前記支持体には、前記加熱調理器セットの外部から、前記加熱調理器と向かい合う前記支持体により形成される空間の内部に気流が流れる連通部を有することを特徴とする加熱調理器セット。
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