JP2018040459A - シールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット - Google Patents

シールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】ラビリンスシール内への異物の侵入を確実に防止すると共に、耐久性の向上を図れる構造を実現する。
【解決手段】芯金2aを構成する外向鍔部5aの外周縁から、全周に亙り軸方向外方に略直角に折れ曲がった状態で、折れ曲がり部30を設ける。シール材3aを構成する庇リップ9aを、この折れ曲がり部30を覆う状態でこのシール材3aの全周に亙って設けると共に、同じく堰部10aを、前記外向鍔部5aのうちで外輪7の軸方向外端面外周縁よりも径方向外方に突出する部分を覆う状態で前記シール材3aの全周に亙って設ける。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動車等の車両の車輪を懸架装置に支持する為のシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニットの改良に関する。
自動車の車輪及び制動用回転体は、車輪支持用転がり軸受ユニットにより、懸架装置に対して回転自在に支持されている。この車輪支持用転がり軸受ユニットは、懸架装置に支持固定された外輪と、車輪及び制動用回転体を支持固定する為の回転側フランジを有するハブとを、複数個の転動体を介して回転自在に組み合わせて成る。
又、転動体を設置した内部空間の軸方向外側(軸方向に関して「外側」とは、自動車への組み付け状態で幅方向外側となる、図1〜7の左側を言い、反対に、自動車への組み付け状態で車両の幅方向中央側となる、図1〜7の右側を、軸方向に関して「内側」と言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)の開口部を塞ぐ為に、外輪の軸方向外端部内周面とハブの軸方向中間部外周面との間にシールリングを装着した車輪支持用転がり軸受ユニットも従来から広く知られている。
図7は、特許文献1に記載のシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニットの1例を示している。シールリング1は、金属製で円環状の芯金2と、ゴムの如きエラストマー等の弾性材製のシール材3とから構成されている。このうちの芯金2は、嵌合筒部4と、この嵌合筒部4の軸方向外端縁から径方向外方に折れ曲がった外向鍔部5と、この嵌合筒部4の軸方向内端縁から径方向内方及び軸方向外方に向けてU字形に折り返された内径支持部6とを備える。この様な芯金2は、前記嵌合筒部4を、外輪7の軸方向外端部内周面に締り嵌めで内嵌固定すると共に、前記外向鍔部5の軸方向内側面を、前記外輪7の軸方向外端面に、前記シール材3の一部を介在させた状態で突き当てている。
前記シール材3は、前記芯金2に加硫成形接着により結合固定されており、3本のシールリップ8a、8b、8cと、庇リップ(ラビリンスリップ)9と、堰部10とを備える。これら各シールリップ8a、8b、8cは、それぞれの先端縁を、回転側フランジ11の軸方向内側面或いはハブ12の軸方向中間部外周面に、全周に亙って摺接させている。前記庇リップ9は、前記各シールリップ8a、8b、8cよりも更に径方向外側に設けられており、先半部(軸方向外半部)を軸方向外方に向かう程外径が大きくなる方向に傾斜した部分円すい筒状としている。そして、前記庇リップ9の先半部内周面と、前記回転側フランジ11の軸方向内側面に設けられた段部26とを全周に亙り近接対向させると共に、前記庇リップ9の先端面と前記回転側フランジ11の軸方向内側面とを近接対向させている。これにより、前記庇リップ9の先半部とこの回転側フランジ11との間にラビリンスシール13を設け、前記外輪7の軸方向外端面とこの回転側フランジ11の軸方向内側面との間の隙間から比較的大きな砂粒等の異物が侵入する事を防止している。
前記堰部10は、前記外向鍔部5のうちで前記外輪7の軸方向外端面外周縁よりも径方向外方に突出する部分を覆う状態で設けられている。この様な堰部10により、前記外輪7の外周面に付着した水分が、この外輪7の外周面を伝って前記庇リップ9の外周面へと滴り落ちて、前記ラビリンスシール13内に侵入するのを防止している。
特開2015−17674号公報
上述の様なシールリング1は、ラビリンスシール13内への異物の侵入をより確実に防止すると共に、耐久性の向上を図る面からは更なる改良の余地がある。即ち、例えば冠水路等の水中を走行する場合の様に、シールリング1の周囲に強い水流が発生したり、車両の洗浄の際、洗浄機から噴射した高圧の水が庇リップ9にかかる等すると、この庇リップ9が径方向に弾性変形し、前記ラビリスシール13内に異物が侵入し易くなる可能性がある。又、前記庇リップ9が径方向に繰り返し弾性変形させられると、この庇リップ9、延いては、前記シールリング1の耐久性が損なわれる可能性がある。
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ラビリンスシール内への異物の侵入をより確実に防止すると共に、耐久性の向上を図れるシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニットの構造を実現する事を目的としている。
本発明のシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニットは、外輪と、ハブと、複数個の転動体と、シールリングとを備える。
このうちの外輪は、内周面に複列の外輪軌道を有し、使用状態で懸架装置に支持されて回転しない。
前記ハブは、外周面に複列の内輪軌道を有し、この外輪の内径側にこの外輪と同軸に配置され、外周面のうちでこの外輪の軸方向外端部よりも軸方向外方に突出した部分に車輪及び制動用回転体を支持する為の回転側フランジが設けられている。
前記各転動体は、前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に設けられている。
前記シールリングは、前記外輪の内周面と前記ハブの外周面との間に存在する内部空間の軸方向外側の開口部を塞ぐ為のものである。
そして、前記回転側フランジを、内径側に設けられた厚肉部と外径側に設けられた薄肉部とを、軸方向内側面に設けられた段部により連続させて成るものとしている。
特に本発明のシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニットにおいては、前記シールリングが、芯金とシール材とを備える。
このうちの芯金は、金属製で全体を円環状に構成されたもので、前記外輪の軸方向外端部に固定される。
前記シール材は、ゴムの如きエラストマー等の弾性材製で、前記芯金に加硫成形接着等により結合固定されており、少なくとも1本のシールリップと、庇リップと、堰部とを有する。
このうちのシールリップは、先端縁を前記ハブの表面に全周に亙り摺接させている。
前記庇リップは、庇状(略円筒状)で、軸方向外方に突出する状態で、前記シールリップよりも径方向外方に設けられており、前記芯金により補強されている。換言すれば、前記庇リップは、この芯金の一部を覆う状態で設けられている。
前記堰部は、前記外輪の軸方向外端部外周面よりも径方向外方に突出した状態で設けられており、前記芯金により補強されている。換言すれば、前記堰部は、この芯金の一部を覆う状態で設けられている。
そして、前記庇リップの軸方向外端部内周面を前記段部に近接対向させると共に、この庇リップの軸方向外端面を前記薄肉部の軸方向内側面に近接対向させる事により、この庇リップと、前記段部及びこの薄肉部との間にラビリンスシールを設けている。
上述の様な本発明のシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニットを実施する場合に、具体的には請求項2に記載した発明の様に、前記芯金を、嵌合筒部と、外向鍔部と、折れ曲がり部とを有するものとする。
このうちの嵌合筒部は、前記外輪の軸方向外端部内周面に内嵌固定される。
前記外向鍔部は、この嵌合筒部の軸方向外端部から径方向外方に折れ曲がった状態で設けられている。
前記折れ曲がり部は、前記外向鍔部から軸方向外方に折れ曲がった状態で設けられている。
そして、前記庇リップを、前記折れ曲がり部を覆う状態で設ける。
上述の様な請求項2に記載した発明を実施する場合、例えば請求項3に記載した発明の様に、前記外向鍔部を、円輪状の円輪部と、この円輪部の外周縁の周方向1乃至複数箇所から径方向外方に延出する延出部とから構成する。そして、前記堰部を、この延出部を覆う状態で設ける。又、前記折れ曲がり部を、この円輪部の外周縁のうちで前記延出部が設けられた部分から周方向に外れた部分に、軸方向外方に折れ曲がった状態で設ける。
上述の様な本発明のシールリングを実施する場合に好ましくは、請求項4に記載した発明の様に、前記シール材を、前記堰部の軸方向内側面から軸方向内方に突出する状態で設けられ、前記外輪の軸方向外端部の外径よりも大きな内径を有する庇部を更に備えるものとする。そして、この庇部を前記芯金により補強する。換言すれば、この庇部を、この芯金を覆う状態で設けている。
上述の様に構成する本発明のシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニットによれば、庇リップを芯金により補強している為、この庇リップの径方向に関する剛性を、前述の図7に記載の従来構造よりも高くできる。従って、例えば冠水路等の水中を走行する場合の様に、シールリングの周囲に強い水流が発生したり、車両の洗浄の際、洗浄機から噴射した高圧の水が前記庇リップや前記堰部にかかる等しても、この庇リップが径方向に弾性変形し難くできる。この結果、ラビリンスシール内への異物の侵入をより確実に防止できると共に、前記庇リップ、延いては、前記シールリングの耐久性を向上させる事ができる。
本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。 図1のX部拡大図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同様の図。 同第3例を示す、図2と同様の図。 同第4例を示す、図2と同様の図。 同第5例を示す、図2と同様の図。 従来構造の1例を示す、要部拡大断面図。
[実施の形態の第1例]
図1〜2は、請求項1、2、5に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット14は、外輪7と、ハブ12と、複数個の転動体15、15と、シールリング1aと、カバー34とを備える。このうちの外輪7は、内周面に複列の外輪軌道16a、16bを、外周面にこの外輪7を懸架装置に結合固定する為の静止側フランジ17を、それぞれ設けている。
前記ハブ12は、ハブ本体18と内輪19とを組み合わせて成るもので、外周面のうちの軸方向外端寄り部分に回転側フランジ20を、同じく中間部及び内端部に複列の内輪軌道21a、21bを、それぞれ設けている。即ち、前記ハブ本体18は、外周面のうちの軸方向外端寄り部分に前記回転側フランジ20を、同じく中間部に、前記複列の内輪軌道21a、21bのうち軸方向外側の内輪軌道21aを、同じく軸方向内端部に、軸方向外側に隣接する部分よりも外径が小さい小径段部22を、それぞれ設けている。一方、前記内輪19は、外周面に、前記複列の内輪軌道21a、21bのうち軸方向内側の内輪軌道21bを設けている。この様な内輪19を、前記ハブ本体18の小径段部22に外嵌固定した状態で、この内輪19の軸方向内端面を、この小径段部22のうちでこの内輪19の軸方向内端面よりも軸方向内方に突出した部分に螺合したナット23により抑え付けて、前記ハブ本体18に対し結合固定している。但し、ハブ本体の軸方向内端部に設けられた円筒部を径方向外方に塑性変形させて成るかしめ部により、内輪の軸方向内端面を抑え付けて、この内輪を前記ハブ本体に結合する事もできる。
又、前記回転側フランジ20は、基端寄り部分(内径寄り部分、根元部分)に設けられた厚肉部24と、先端寄り部分(外径寄り部分)に設けられた、この厚肉部24よりも肉厚(軸方向厚さ)が小さい薄肉部25とを、軸方向内側面に設けられた段部26により連続させている。この薄肉部25の円周方向複数箇所に、当該部分を軸方向に貫通した通孔27を設け、これら各通孔27の内側にスタッド28を圧入固定して、前記回転側フランジ20に、ディスクロータ等の制動用回転体や、車輪を構成するホイールを支持固定できる様にしている。
前記各転動体15、15は、前記複列の外輪軌道16a、16bと前記複列の内輪軌道21a、21bとの間にそれぞれ複数個ずつ、転動自在に設けられている。尚、図示の例では、前記各転動体15、15として、玉を使用しているが、重量の嵩む自動車用の転がり軸受ユニットの場合には、円すいころを使用する場合もある。又、図示の例では、複列に配置した転動体15、15のピッチ円直径を互いに同じとしているが、ピッチ円直径を互いに異ならせる(軸方向外側列の転動体のピッチ円直径を、軸方向内側列の転動体のピッチ円直径よりも大きくするか、又は小さくする)事もできる。
本例の場合、前記外輪7の内周面と前記ハブ12の外周面との間に存在し、前記各転動体15、15を設置した内部空間29の軸方向外側開口部を、前記シールリング1aにより塞いでいる。このシールリング1aは、金属製で全体を円環状に構成された芯金2aと、ゴムの如きエラストマー等の弾性材製で、この芯金2aに加硫成形接着等により結合固定されたシール材3aとから構成されている。このうちの芯金2aは、軟鋼板等の金属板を曲げ成形して成るもので、円筒状の嵌合筒部4と、この嵌合筒部4の軸方向外端部から全周に亙り径方向外方に折れ曲がった状態で設けられた円輪状の外向鍔部5aと、この外向鍔部5aの外周縁(径方向外端部)から全周に亙り連続して軸方向外方に略直角に折れ曲がった状態で設けられた円筒状の折れ曲がり部30と、前記嵌合筒部4の軸方向内端縁から径方向内方及び軸方向外方に向けてU字形に折り返された内径支持部6とを備える。このうちの嵌合筒部4を、前記外輪7の軸方向外端部内周面に内嵌固定すると共に、前記外向鍔部5aの軸方向内側面(の内径寄り部分)を前記外輪7の軸方向外端面に、前記シール材3aの一部を介在させた状態で突き当てる事により、前記シールリング1aを、前記外輪7aの軸方向外端部内周面と前記ハブ12の軸方向中間部外周面との間に装着している。又、本例の場合、前記外向鍔部5aの外径を前記外輪7の軸方向外端面の外径よりも大きくすると共に、前記折れ曲がり部30の内径を前記段部26の外径よりも大きくしている。
前記シール材3aは、基部31と、3本の接触式のシールリップ8a、8b、8cと、庇リップ(ラビリンスリップ)9aと、堰部10aと、突き当て部42とを備える。このうちの基部31は、前記嵌合筒部4の内周面、前記外向鍔部5aの軸方向外側面及び前記内径支持部6の軸方向外側面に支持されている。前記各シールリップ8a、8b、8cは、前記基部31から延出する(基端部を連続させた)状態で設けられており、それぞれの先端縁を前記回転側フランジ20の厚肉部24の軸方向内側面或いは前記ハブ12の軸方向中間部外周面に、全周に亙って摺接させている。
前記庇リップ9aは、庇状(略円筒状)で、前記折れ曲がり部30の全体(内周面、外周面、及び軸方向外端縁)を覆う状態で、前記各シールリップ8a、8b、8cよりも更に径方向外側に、前記シール材3aの全周に亙って設けられている。即ち、前記庇リップ9aは、全周に亙って前記折れ曲がり部30により補強されている。この様な庇リップ9aの先端部(軸方向外端部)の径方向及び軸方向に関する位置を、前記回転側フランジ20の段部26との関係で規制して、前記庇リップ9aの先半部とこの回転側フランジ20の薄肉部25の軸方向内側面との間にラビリンスシール13aを設けている。即ち、前記庇リップ9aの先半部をこの段部26よりも径方向外方に位置させると共に、この庇リップ9aの先半部とこの段部26とを径方向に重畳させている。これにより、この庇リップ9aの先半部内周面とこの段部26とを全周に亙って近接対向させて、この庇リップ9aの先半部内周面とこの段部26との間に軸方向のラビリンスシール32を設けると共に、前記庇リップ9aの先端面と前記薄肉部25の軸方向内側面とを全周に亙って近接対向させて、この庇リップ9aの先端面とこの薄肉部25の軸方向内側面との間に径方向のラビリンスシール33を設けている。この様な構成により、前記外輪7の軸方向外端面と前記回転側フランジ20の軸方向内側面との間の隙間から比較的大きな砂粒等の異物が侵入する事を防止している。
又、前記シール材3aのうちで前記庇リップ9aの基端部から軸方向内方に連続する部分により、前記外向鍔部5aの軸方向内側面を覆う事で、この外向鍔部5aの軸方向内側部分にこの外向鍔部5aの軸方向内側面に支持された、それぞれが円輪状である前記堰部10aと前記突き当て部42とを設けている。即ち、本例の場合には、前記シール材3aのうち、前記外輪7の軸方向外端面外周縁よりも径方向外方に突出した前記外向鍔部5aの軸方向内側面の径方向外端部を覆う部分を前記堰部10aとし、同じく前記外向鍔部5aの軸方向内側面の径方向中間部を覆う部分を前記突き当て部42としている。従って、本例の場合、前記堰部10aは、全周に亙って前記外向鍔部5aにより補強されている。又、この堰部10aの外周縁は、前記庇リップ9aの基端部外周面に連続している(この堰部10aの外周縁と、この庇リップ9aの基端部外周面とを、同一円筒面上に存在させている)。又、前記突き当て部42は、前記外輪7の軸方向外端面に全周に亙って当接している。この様な堰部10aは、前記外輪7の外周面に付着した水分が、この外輪7の外周面を伝って前記庇リップ9aの外周面へと滴り落ちて、前記ラビリンスシール13a内に侵入するのを防止している。
前記カバー34は、円筒状の円筒部35と、円板状の底部36とから構成されており、このうちの円筒部35の軸方向外端部を、前記外輪7の軸方向内端部内周面に内嵌固定する事により、この外輪7の軸方向内側開口部を塞いでいる。但し、この外輪7の軸方向内端部内周面と前記内輪19の軸方向内端部外周面との間にシールリングを装着する事により、前記内部空間29の軸方向内側開口部を塞ぐ事もできる。
上述の様な本例のシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット14は、前記庇リップ9aを、前記芯金2aの折れ曲がり部30を覆う状態で設けている為、即ち、この庇リップ9aを、金属製の芯金2aにより補強している為、この庇リップ9aの径方向に関する剛性を、前述の図7に記載の従来構造よりも高くできる。従って、例えば冠水路等の水中を走行する場合の様に、前記シールリング1aの周囲に強い水流が発生したり、車両洗浄の際、洗浄機から噴射した高圧の水が前記庇リップ9aにかかる等した場合にも、この庇リップ9aが径方向に弾性変形し難くできる。これにより、前記ラビリンスシール13a内への異物の侵入を長期間に亙って防止できると共に、前記庇リップ9a、延いては、前記シールリング1aの耐久性を向上させる事ができる。
尚、本発明を実施する場合、庇リップや堰部を、必ずしも全周に亙って連続して設ける必要はない。具体的には例えば、庇リップのうち、車両への取付状態で下方に位置する部分に、排水孔として機能する不連続部を設けても良い。この場合には、芯金を構成する折れ曲がり部のうちでこの不連続部と一致する部分に、切り欠き部を設ける。
[実施の形態の第2例]
図3は、請求項1〜3、5に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例のシールリング1bは、芯金2bを構成する折れ曲がり部30aを、外向鍔部5bの径方向中間部から、周方向に関して等間隔で間欠的(不連続)に軸方向外方に略直角に折れ曲がった状態で設けている。これにより、前記各折れ曲がり部30aを櫛歯円筒状に構成している。この為に、前記外向鍔部5bを、円輪状の円輪部37と、この円輪部37の外周縁の周方向複数箇所から径方向外方に延出する、それぞれが扇形状の延出部38とから構成している。このうちの円輪部37の外径を外輪7の軸方向外端面の外径とほぼ同じとし、前記各延出部38の外径をこの外輪7の軸方向外端面の外径よりも大きくしている。そして、前記各折れ曲がり部30aを、前記円輪部37の外周縁のうちで前記各延出部38が設けられた部分から周方向に外れた部分に、軸方向外方に折れ曲がった状態で設けている。即ち、本例の場合には、前記円輪部37の外周縁に、前記各折れ曲がり部30aと前記各延出部38とを周方向に関して交互に設けている。
この様な芯金2bは、素材となる円輪状の金属板の外周縁部の周方向複数箇所に、この金属板の外周縁まで達する切り込みを形成し、周方向に隣り合う切り込み同士の間部分を、1つ置きに軸方向外方に向けて略直角に折り曲げて、前記各折れ曲がり部30aを設けると共に、残部を前記各延出部38としている。
そして、前記シールリング1bを構成するシール材3bは、庇リップ9bを、前記各折れ曲がり部30aを覆う状態で、堰部10bを、前記各延出部38を覆う状態で、それぞれ前記シール材3bの全周に亙って設けている。即ち、本例の場合には、前記庇リップ9bは、前記各折れ曲がり部30aにより、前記堰部10bは、前記各延出部38により、それぞれ周方向複数箇所を間欠的に補強されている。
この様な本例のシールリング1bによれば、前記庇リップ9bの径方向に関する剛性及び前記堰部10bの軸方向に関する剛性を良好に確保しつつ、この堰部10bの径方向高さ(前記外輪7の軸方向外端面外周縁から径方向外方への突出量)を、上述の実施の形態の第1例のシールリング1aに比べて確保し易くできる。この様な本例のシールリング1bは、前記堰部10bの径方向高さに対して前記段部26の軸方向長さが短い構造に好ましく適用できる。尚、本例の場合、前記各折れ曲がり部30a(及び前記各延出部38)を周方向に関して等間隔に設けているが、不等間隔に設ける事もできる。即ち、前記各折れ曲がり部30aの周方向長さ及び前記各延出部38の周方向長さは、必要とされる前記庇リップ9bの径方向に関する剛性及び前記堰部10bの軸方向に関する剛性に応じて適宜設定する。
その他の部分の構成及び作用は、前記実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第3例]
図4は、請求項1〜5に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例のシールリング1cは、芯金2cを構成する折れ曲がり部30bを、外向鍔部5cの外周縁から周方向に関して等間隔で間欠的に、軸方向外方に略直角に折れ曲がった状態で設けている。これにより、本例の場合にも、上述の実施の形態の第2例の場合と同様に、前記各折れ曲がり部30bを櫛歯円筒状に構成している。又、この外向鍔部5cの外周縁のうちで前記各折れ曲がり部30bが設けられた部分から周方向に外れた部分に、軸方向内方に略直角に折れ曲がった状態で第二折れ曲がり部39を設けている。この為、本例の場合には、これら各第二折れ曲がり部39も、櫛歯円筒状に構成されている。そして、本例の場合には、前記外向鍔部5cの外周縁に、前記各折れ曲がり部30bと前記各第二折れ曲がり部39とが周方向に関して交互に設けられている。又、本例の場合、前記各折れ曲がり部30bの直径(外径及び内径)と、これら各第二折れ曲がり部39の直径とを互いに等しくすると共に、前記各折れ曲がり部30bの軸方向長さと、これら各第二折れ曲がり部39の軸方向長さとを互いに等しくしている。
この様な芯金2cは、素材となる円輪状の金属板の径方向外端寄り部分の周方向複数箇所に、この金属板の外周縁まで達する切り込みを形成し、周方向に隣り合う切り込み同士の間部分を、1つ置きに軸方向外方に向けて略直角に折り曲げ、前記各折れ曲がり部30bを設けると共に、残部を軸方向内方に向けて略直角に折り曲げ、前記各第二折れ曲がり部39を設ける。
そして、前記シールリング1cを構成するシール材3cは、庇リップ9cを、前記各折れ曲がり部30bを覆う状態で、堰部10cを、前記外向鍔部5cのうちで外輪7の軸方向外端部外周面よりも径方向外方に突出した部分を覆う状態で、ぞれぞれ前記シール材3bの全周に亙って設けている。更に、本例の場合には、前記シール材3cのうちで前記庇リップ9cの基端部及び前記堰部10cの外周縁部から連続する部分により、前記芯金2cの第二折れ曲がり部39を覆う様にして、庇部40を、前記シール材3cの全周に亙って設けている。この庇部40の内径は、前記外輪7の軸方向外端部外周面の外径よりも大きくしている。これにより、この外輪7の軸方向外端部の外径側部分に、この外輪7の軸方向外端部外周面と、前記堰部10cの軸方向内側面と、前記庇部40の内周面とにより三方を囲まれて、軸方向内方が開口した凹溝41を設けている。又、本例の場合には、前記庇リップ9cは、前記各折れ曲がり部30bにより周方向複数箇所を間欠的に補強されており、前記堰部10cは、前記外向鍔部5cにより全周に亙って補強されている。更に、前記庇部40は、前記各第二折れ曲がり部39により周方向複数箇所を間欠的に補強されている。
上述の様な本例によれば、前記外輪7の軸方向外端部の外径側部分に、軸方向外側が塞がれた凹溝41を設けている為、前記堰部10cにより堰き止められる水分量を、上述した実施の形態の第1〜2例の構造と比べて多くでき、前記外輪7の外周面に付着した水分が、この外輪7の外周面を伝って前記庇リップ9cの外周面へと滴り落ちて、ラビリンスシール13a内に侵入するのをより有効に防止できる。
その他の部分の構成及び作用は、前記実施の形態の第1〜2例と同様である。
[実施の形態の第4例]
図5は、請求項1〜5に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例のシールリング1dは、芯金2dを構成する折れ曲がり部30cを、外向鍔部5dの径方向中間部から周方向に関して等間隔で間欠的に、軸方向外方に略直角に折れ曲がった状態で設け、同じく第二折れ曲がり部39aを、前記外向鍔部5dの外周縁から周方向に関して等間隔で間欠的に、軸方向内方に略直角に折れ曲がった状態で設けている。これにより、本例の場合には、前記各折れ曲がり部30c及び前記各第二折れ曲がり部39aが、櫛歯円筒状に構成されている。この為に、前記外向鍔部5dを、円輪状の円輪部37aと、この円輪部37aの外周縁の周方向複数箇所から径方向外方に延出する、それぞれが扇形状の延出部38aとから構成している。又、前記各折れ曲がり部30cを、前記円輪部37aの外周縁のうちで前記各延出部38aが設けられた部分から周方向に外れた部分に、軸方向外方に略直角に折れ曲がった状態で設けている。更に、前記各第二折れ曲がり部39aを、前記各延出部38aの外周縁から軸方向内方に略直角に折れ曲がった状態で設けている。本例の場合、前記円輪部37aの外径を外輪7の軸方向外端面の外径とほぼ同じとし、前記各延出部38aの外径をこの外輪7の軸方向外端面の外径よりも大きくしている。又、前記各折れ曲がり部30cの内径を回転側フランジ20の段部26の外径よりも大きくしている。更に、前記各第二折れ曲がり部39aの内径を前記各折れ曲がり部30cの内径よりも大きくしている。
この様な芯金2dは、素材となる円輪状の金属板の径方向外端寄り部分の周方向複数箇所に、この金属板の外周縁まで達する切り込みを形成し、周方向に隣り合う切り込み同士の間部分の径方向外端部を1つ置きに切断し(切り落とし)、更に軸方向外方に向けて略直角に折り曲げて、前記各折れ曲がり部30cを設ける。又、残部の外径寄り部分を軸方向内方に向けて略直角に折り曲げる事により、前記各第二折れ曲がり部39aを設けると共に、内径寄り部分を前記各延出部38aとしている。
そして、前記シールリング1dを構成するシール材3dは、庇リップ9dを、前記各折れ曲がり部30cを覆う状態で、堰部10dを、前記各延出部38aを覆う状態で、それぞれ前記シール材3dの全周に亙って設けている。更に、本例の場合には、前記シール材3dのうち、前記堰部10dの外周縁部から連続する部分により、前記芯金2dの第二折れ曲がり部39aを覆う様にして、庇部40aを、前記シール材3dの全周に亙って設けている。この庇部40aの内径は、前記外輪7の軸方向外端部外周面の外径よりも大きくしている。これにより、この外輪7の軸方向外端部の外径側部分に、この外輪7の軸方向外端部外周面と、前記堰部10dと、前記庇部40aの内周面とにより三方を囲まれて、軸方向内方が開口した凹溝41aを設けている。又、本例の場合には、前記庇リップ9d、前記堰部10d及び前記庇部40aがそれぞれ、前記各折れ曲がり部30c、前記各延出部38a及び前記各第二折れ曲がり部39aにより、周方向複数箇所を間欠的に補強されている。
この様な本例のシールリング1dによれば、前記堰部10dの径方向高さを確保し易くでき、更に、この堰部10dにより堰き止められる水分量を多くできて、前記外輪7の外周面に付着した水分が、この外輪7の外周面を伝って前記庇リップ9dの外周面へと滴り落ちて、ラビリンスシール13a内に侵入するのをより有効に防止できる。この様な本例のシールリング1dも、前述の実施の形態の第2例と同様に、前記堰部10dの径方向高さに対して前記段部26の軸方向長さが短い構造に好ましく適用できる。
その他の部分の構成及び作用は、前記実施の形態の第1〜3例と同様である。
[実施の形態の第5例]
図6は、請求項1〜5に対応する、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例のシールリング1eは、外輪7の軸方向外端面の外径よりも段部26aの外径が大きい構造に好ましく適用できる。本例のシールリング1eを構成する芯金2eは、外向鍔部5eを、円輪状の円輪部37bと、この円輪部37bの外周縁の周方向複数箇所から径方向外方に延出する状態で設けられた延出部38bとから構成している。本例の場合、前記円輪部37bの外径を前記外輪7の軸方向外端面の外径よりも大きくしている。そして、前記各延出部38bの外周縁から軸方向外方に折れ曲がった状態で折れ曲がり部30dを設けている。これにより、これら各折れ曲がり部30dを、前記外向鍔部5eの径方向外端部に設けている。又、前記円輪部37bの外周縁のうちで、前記各延出部38bが設けられた部分から周方向に外れた部分に、軸方向内方に折れ曲がった状態で第二折れ曲がり部39bを設けている。即ち、本例の場合には、前記各折れ曲がり部30dの内径をこれら各第二折れ曲がり部39bの内径よりも大きくしている。
この様な芯金2eは、素材となる円輪状の金属板の径方向外端寄り部分の周方向複数箇所に、この金属板の外周縁まで達する切り込みを形成し、周方向に隣り合う切り込み同士の間部分の径方向外端部を1つ置きに切り落とし、更に軸方向内方に向けて略直角に折り曲げて前記各第二折れ曲がり部39bを設ける。又、残部の外径寄り部分を軸方向外方に向けて略直角に折り曲げる事により、前記各折れ曲がり部30dを設けると共に、内径寄り部分を延出部38bとしている。
そして、前記シールリング1eを構成するシール材3eは、堰部10eを、前記円輪部37bのうちで外輪7の軸方向外端面外周縁よりも径方向外方に突出した部分を覆う状態で、同じく庇リップ9eを、前記各折れ曲がり部30dを覆う状態で、同じく庇部40bを、前記各第二折れ曲がり部39bを覆う状態で、それぞれ前記シール材3eの全周に亙って設ける。この為、本例の場合には、前記庇リップ9e及び前記庇部40bがそれぞれ、前記各折れ曲がり部30d及び前記各第二折れ曲がり部39bにより周方向に関して間欠的に補強されるのに対し、前記堰部10eは、前記円輪部37bにより全周に亙り補強される。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1〜4例と同様である。
1、1a〜1e シールリング
2、2a〜2e 芯金
3、3a〜3e シール材
4 嵌合筒部
5、5a〜5e 外向鍔部
6 内径支持部
7 外輪
8a、8b、8c シールリップ
9、9a〜9d 庇リップ
10、10a〜10d 堰部
11 回転側フランジ
12 ハブ
13、13a ラビリンスシール
14 シールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット
15 転動体
16a、16b 外輪軌道
17 静止側フランジ
18 ハブ本体
19 内輪
20 回転側フランジ
21a、21b 内輪軌道
22 小径段部
23 ナット
24 厚肉部
25 薄肉部
26、26a 段部
27 通孔
28 スタッド
29 内部空間
30、30a〜30d 折れ曲がり部
31 基部
32 軸方向のラビリンスシール
33 径方向のラビリンスシール
34 カバー
35 円筒部
36 底部
37、37a、37b 円輪部
38、38a、38b 延出部
39、39a、39b 第二折れ曲がり部
40、40a、40b 庇部
41、41a、41b 凹溝
42 突き当て部

Claims (4)

  1. 内周面に複列の外輪軌道を有し、使用状態で懸架装置に支持されて回転しない外輪と、
    外周面に複列の内輪軌道を有し、この外輪の内径側にこの外輪と同軸に配置され、外周面のうちでこの外輪の軸方向外端部よりも軸方向外方に突出した部分に車輪及び制動用回転体を支持する為の回転側フランジが設けられたハブと、
    前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、
    前記外輪の内周面と前記ハブの外周面との間に存在する内部空間の軸方向外側の開口部を塞ぐシールリングとを備え、
    前記回転側フランジが、内径側に設けられた厚肉部と外径側に設けられた薄肉部とを、軸方向内側面に設けられた段部により連続させて成るものであるシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニットであって、
    前記シールリングが、前記外輪の軸方向外端部に固定される金属製で円環状の芯金と、この芯金に結合固定された弾性材製のシール材とを備え、
    このうちのシール材は、先端縁を前記ハブの表面に全周に亙り摺接させる少なくとも1本のシールリップと、軸方向外方に突出する状態で、このシールリップよりも径方向外方に設けられ、前記芯金により補強された庇状の庇リップと、前記外輪の軸方向外端部外周面よりも径方向外方に突出する状態で設けられ、前記芯金により補強された堰部とを有するものであり、
    前記庇リップの軸方向外端部内周面を前記段部に近接対向させると共に、この庇リップの軸方向外端面を前記薄肉部の軸方向内側面に近接対向させる事により、この庇リップと、前記段部及びこの薄肉部との間にラビリンスシールを設けている事を特徴とするシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット。
  2. 前記芯金が、前記外輪の軸方向外端部内周面に内嵌固定される円筒状の嵌合筒部と、この嵌合筒部の軸方向外端部から径方向外方に折れ曲がった状態で設けられた外向鍔部と、この外向鍔部から軸方向外方に折れ曲がった状態で設けられた折れ曲がり部とを有するものであり、
    前記庇リップが、前記折れ曲がり部を覆う状態で設けられている、
    請求項1に記載のシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット。
  3. 前記外向鍔部が、円輪部と、この円輪部の外周縁の周方向1乃至複数箇所から径方向外方に延出する延出部とから構成されており、
    前記堰部が、前記延出部を覆う状態で設けられており、
    前記折れ曲がり部が、前記円輪部の外周縁のうちで前記延出部が設けられた部分から周方向に外れた部分に、軸方向外方に折れ曲がった状態で設けられている、
    請求項2に記載のシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット。
  4. 前記シール材が、前記堰部の軸方向内側面から軸方向内方に突出する状態で設けられ、前記外輪の軸方向外端部の外径よりも大きな内径を有する庇部を更に備え、
    この庇部が前記芯金により補強されている、
    請求項1〜3のうちの何れか1項に記載のシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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