JP2018039608A - 運転負荷軽減機能を有するエスカレーター - Google Patents

運転負荷軽減機能を有するエスカレーター Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、輸送効率を低下させずに駆動装置の負荷を軽減させることができる運転負荷軽減機能を有するエスカレーターを提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係る運転負荷軽減機能を有するエスカレーターは、エスカレーターの駆動装置4の負荷を検出する負荷検出部16と、トラス1の上部において往路側ステップの下方且つ帰路側ステップの上方に設けられ、内部におもり11を格納可能であり、帰路側ステップの内側におもり11を排出するおもり排出機構13を有する上部仕掛装置9と、を備え、上部仕掛装置9のおもり排出機構13は、往路側ステップが上向きに移動している状態において、予め設定された上限閾値以上の負荷が負荷検出部16により検出された場合に動作するものである。【選択図】図6

Description

本発明は、エスカレーターに関する。
下記特許文献1には、駆動装置の負荷が一定の値を超えた場合に当該駆動装置の負荷を軽減させ得る制御を行う乗客コンベアが記載されている。
特開2004−123348号公報
特許文献1に記載の乗客コンベアでは、駆動装置の負荷を軽減させるために運転速度を低下させる。このため、駆動装置の負荷を軽減させると輸送効率が低下する。
本発明は、上記の課題を解決するためになされた。その目的は、輸送効率を低下させずに駆動装置の負荷を軽減させることができる運転負荷軽減機能を有するエスカレーターを提供することである。
本発明に係る運転負荷軽減機能を有するエスカレーターは、エスカレーターの駆動装置の負荷を検出する負荷検出部と、トラスの上部において往路側ステップの下方且つ帰路側ステップの上方に設けられ、内部におもりを格納可能であり、帰路側ステップの内側におもりを排出するおもり排出機構を有する上部仕掛装置と、を備え、上部仕掛装置のおもり排出機構は、往路側ステップが上向きに移動している状態において、予め設定された上限閾値以上の負荷が負荷検出部により検出された場合に動作するものである。
本発明において、上部仕掛装置は、帰路側ステップの内側におもりを排出するおもり排出機構を有する。上部仕掛装置のおもり排出機構は、往路側ステップが上向きに移動している状態において、予め設定された上限閾値以上の負荷が負荷検出部により検出された場合に動作する。このため、本発明によれば、輸送効率を低下させずに駆動装置の負荷を軽減させることができる。
実施の形態1におけるエスカレーターの一例を示す斜視図である。 実施の形態1におけるエスカレーターの構造の一例を模式的に示す側面図である。 実施の形態1における仕掛装置の構造を示す模式図である。 実施の形態1におけるエスカレーターの構成図である。 実施の形態1におけるエスカレーターの駆動装置が重負荷状態である時の仕掛装置の動作を示す模式図である。 実施の形態1におけるエスカレーターの駆動装置が重負荷状態である時のおもりの移動経路を示す模式図である。 実施の形態1におけるエスカレーターの駆動装置が軽負荷状態である時の仕掛装置の動作を示す模式図である。 実施の形態1におけるエスカレーターの駆動装置が軽負荷状態である時のおもりの移動経路を示す模式図である。 実施の形態1におけるエスカレーターの動作例を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるエスカレーターの構成図である。 制御盤のハードウェア構成図である。
添付の図面を参照して、運転負荷軽減機能を有するエスカレーターを詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるエスカレーターの一例を示す斜視図である。図2は、実施の形態1におけるエスカレーターの構造の一例を模式的に示す側面図である。
図1及び図2に示すように、エスカレーターは、トラス1、上部乗降口2、下部乗降口3、駆動装置4及び制御盤5を備えている。トラス1は、上階と下階との間に架け渡されている。上部乗降口2は、上階に設けられている。下部乗降口3は、下階に設けられている。駆動装置4は、トラス1の内部において、例えば、上部乗降口2よりも下方且つ下部乗降口3よりも上方に設けられている。つまり、駆動装置4は、例えば、トラス1の傾斜部に設けられている。制御盤5は、トラス1の内部の上階側に設けられている。なお、駆動装置4は、例えば、トラス1の上階側に設けられてもよい。
図1及び図2に示すように、エスカレーターは、ステップ6、手摺7及びステップリンク8を備えている。手摺7及びステップリンク8は、無端状に形成されている。手摺7及びステップリンク8は、複数のステップ6が並ぶ方向に沿って、ステップ6の左右両側に設けられている。複数のステップ6は、下階と上階の間に並ぶように、ステップリンク8によって連結されている。なお、複数のステップ6を連結する連結部材としては、ステップリンク8でなくステップチェーンを用いてもよい。
ステップ6及び手摺7は、駆動装置4が動作することにより上階と下階との間を循環移動する。トラス1の外部に位置している状態のステップ6を「往路側ステップ」とも呼ぶ。また、トラス1の内部に位置している状態のステップ6を「帰路側ステップ」とも呼ぶ。エスカレーターが上り運転されている場合、往路側ステップは上向きに移動し、帰路側ステップは下向きに移動する。
図2に示すように、エスカレーターは、上部仕掛装置9及び下部仕掛装置10を備える。上部仕掛装置9は、トラス1の上部に設けられている。上部仕掛装置9は、例えば、トラス1の傾斜部のうち上階に隣接する部分に設けられている。下部仕掛装置10は、トラス1の下部に設けられている。下部仕掛装置10は、例えば、トラス1の傾斜部のうち下階に隣接する部分に設けられている。上部仕掛装置9及び下部仕掛装置10は、往路側ステップの下方且つ帰路側ステップの上方に設けられている。
下部仕掛装置10の構造は、例えば、上部仕掛装置9の構造と同一である。以下、上部仕掛装置9と下部仕掛装置10とを区別しない場合、単に「仕掛装置」とも呼ぶ。
図3は、実施の形態1における仕掛装置の構造を示す模式図である。図3は、エスカレーターが上り運転されている状態を示している。
図3に示すように、仕掛装置は、複数のおもり11を格納可能な空間を内部に有する。おもり11は、例えば、一定の形状及び重量を有する物体である。仕掛装置の内部には、例えば、おもり11を1つずつ保持可能な機構又は構造物等が設けられている。図3は、おもり11が上部仕掛装置9の内部にのみ存在する状態を例示している。
図3に示すように、上部仕掛装置9には、排出口9a及び回収口9bが形成されている。下部仕掛装置10には、排出口10a及び回収口10bが形成されている。排出口9a及び排出口10aは、例えば、帰路側ステップに対向する位置にある。回収口9b及び回収口10bは、例えば、往路側ステップに対向する位置にある。排出口9a、回収口9b、排出口10a及び回収口10bは、例えば、少なくともおもり11が通過可能な大きさに形成されている。おもり11は、例えば、ステップ6の内側の空洞に収まる大きさに形成されている。
おもり11が排出口9a又は排出口10aを下向きに通過すると、当該おもり11は、帰路側ステップである1つのステップ6の内側に入る。当該おもり11は、例えば、当該ステップ6の内側に設けられた留め具等により保持される。当該おもり11は、当該ステップ6が移動して往路側ステップになっても、当該ステップ6から自然に分離することはない。
図4は、実施の形態1におけるエスカレーターの構成図である。
図4に示すように、駆動装置4、上部仕掛装置9及び下部仕掛装置10は、制御盤5と電気的に接続されている。上部仕掛装置9及び下部仕掛装置10は、おもり検出部12、おもり排出機構13及びおもり回収機構14を有する。制御盤5は、運転制御部15、負荷検出部16、判定部17及び仕掛装置制御部18を有する。
おもり検出部12は、仕掛装置の内部に存在するおもり11を検出する。おもり検出部12としては、例えば、光センサ又は重量センサ等を用いてもよい。
おもり排出機構13は、仕掛装置の内部に存在するおもり11を排出口9a又は排出口10aから排出する。つまり、おもり排出機構13は、例えば、仕掛装置から帰路側ステップの内側に向けておもり11を落下させる。おもり排出機構13は、例えば、仕掛装置の内部におけるおもり11の保持を解除するものである。
おもり回収機構14は、ステップ6に保持されているおもり11を回収口9b又は回収口10bから回収する。つまり、おもり回収機構14は、例えば、往路側ステップの内側から仕掛装置に向けておもり11を落下させる。おもり回収機構14は、例えば、ステップ6の内側におけるおもり11の保持を解除するものである。
おもり排出機構13及びおもり回収機構14は、例えば、回転モータ、リニアモータ、ソレノイド又はマグネット等により駆動されてもよい。おもり排出機構13及びおもり回収機構14によっておもり11を落下させるタイミングは、例えば、ステップ6の移動速度に対応して予め設定されてもよい。当該タイミングは、例えば、ステップの位置を検出する図示しないセンサの検出信号に基づいて決定されてもよい。
運転制御部15は、駆動装置4を制御することで、エスカレーターの運転を制御する。つまり、運転制御部15は、ステップ6の移動を制御する。
負荷検出部16は、エスカレーターの駆動装置4の負荷を検出する。負荷検出部16は、例えば、駆動装置4の駆動電流に基づいて負荷を検出する。
判定部17は、負荷検出部16により検出された負荷を予め設定された閾値と比較する。閾値は、例えば、上限閾値及び下限閾値を含む。上限閾値は、例えば、エスカレーターの駆動装置が重負荷状態であるか否かの基準である。下限閾値は、例えば、エスカレーターの駆動装置が軽負荷状態であるか否かの基準である。なお、軽負荷状態とは、ステップ6に乗客が一人も乗っていない無負荷状態も含む。
仕掛装置制御部18は、仕掛装置の動作を制御する。仕掛装置制御部18は、例えば、判定部17による判定結果に基づいて、おもり排出機構13及びおもり回収機構14を動作させる。
仕掛装置制御部18は、例えば、仕掛装置のおもり検出部12による検出結果から当該仕掛装置の内部におもり11が存在しないと判定された場合には、当該仕掛装置のおもり排出機構13を動作させなくともよい。仕掛装置制御部18は、例えば、仕掛装置のおもり検出部12による検出結果から当該仕掛装置の内部におもり11を格納する空きスペースが無いと判定された場合には、当該仕掛装置のおもり回収機構14を動作させなくともよい。
図5は、実施の形態1におけるエスカレーターの駆動装置が重負荷状態である時の仕掛装置の動作を示す模式図である。図6は、実施の形態1におけるエスカレーターの駆動装置が重負荷状態である時のおもりの移動経路を示す模式図である。図5及び図6は、エスカレーターが上り運転されている状態を示している。
仕掛装置制御部18は、エスカレーターが上り運転されている状態において、上限閾値以上の負荷が負荷検出部16により検出された場合に、上部仕掛装置9のおもり排出機構13を動作させる。つまり、図5に示すように、上り運転されているエスカレーターの駆動装置4が重負荷状態である時に、上部仕掛装置9の内部に存在するおもり11が排出口9aから排出される。これにより、帰路側ステップのうち上部仕掛装置9よりも下流にあるステップ6は、おもり11を保持して移動していく。
仕掛装置制御部18は、エスカレーターが上り運転されている状態において、上限閾値以上の負荷が負荷検出部16により検出された場合に、下部仕掛装置10のおもり回収機構14を動作させる。つまり、図5に示すように、上り運転されているエスカレーターの駆動装置4が重負荷状態である時に、ステップ6に保持されているおもり11が回収口10bから下部仕掛装置10に回収される。これにより、往路側ステップのうち下部仕掛装置10よりも下流にあるステップ6は、おもり11を保持せずに移動していく。
このように、上り運転されているエスカレーターの駆動装置4が重負荷状態である時に、おもり11は、上部仕掛装置9から排出され下部仕掛装置10に回収される。つまり、図6に示すように、おもり11は、ステップ6の移動経路のうち、トラス上部側における上部仕掛装置9の下方からトラス下部側における下部仕掛装置10の上方までの範囲を移動する。
図7は、実施の形態1におけるエスカレーターの駆動装置が軽負荷状態である時の仕掛装置の動作を示す模式図である。図8は、実施の形態1におけるエスカレーターの駆動装置が軽負荷状態である時のおもりの移動経路を示す模式図である。図7及び図8は、エスカレーターが上り運転されている状態を示している。
仕掛装置制御部18は、エスカレーターが上り運転されている状態において、下限閾値以下の負荷が負荷検出部16により検出された場合に、下部仕掛装置10のおもり排出機構13を動作させる。つまり、図7に示すように、上り運転されているエスカレーターの駆動装置4が軽負荷状態である時に、下部仕掛装置10の内部に存在するおもり11が排出口10aから排出される。これにより、帰路側ステップのうち下部仕掛装置10よりも下流にあるステップ6は、おもり11を保持して移動していく。
仕掛装置制御部18は、エスカレーターが上り運転されている状態において、下限閾値以下の負荷が負荷検出部16により検出された場合に、上部仕掛装置9のおもり回収機構14を動作させる。つまり、図7に示すように、上り運転されているエスカレーターの駆動装置4が軽負荷状態である時に、ステップ6に保持されているおもり11が回収口9bから上部仕掛装置9に回収される。これにより、往路側ステップのうち上部仕掛装置9よりも下流にあるステップ6は、おもり11を保持せずに移動していく。
このように、上り運転されているエスカレーターの駆動装置4が軽負荷状態である時に、おもり11は、下部仕掛装置10から排出され上部仕掛装置9に回収される。つまり、図8に示すように、おもり11は、ステップ6の移動経路のうち、トラス下部側における下部仕掛装置10の下方からトラス上部側における上部仕掛装置9の上方までの範囲を移動する。
図9は、実施の形態1におけるエスカレーターの動作例を示すフローチャートである。図9は、エスカレーターが上り運転されている場合について示している。
エスカレーターが上り運転されている状態において(ステップS101)、駆動装置4が重負荷状態であるか否かが判定される(ステップS102)。ステップS102で駆動装置4が重負荷状態であると判定された場合、上部仕掛装置9の内部におもり11があるか否かが判定される(ステップS103)。ステップS103で上部仕掛装置9の内部におもり11があると判定された場合、上部仕掛装置9からおもり11が排出される(ステップS104)。ステップS103で上部仕掛装置9の内部におもり11が無いと判定された場合、ステップS104の処理は行われない。
ステップS103又はステップS104に続いて、下部仕掛装置10に空きスペースがあるか否かが判定される(ステップS105)。ステップS105で下部仕掛装置10に空きスペースがあると判定された場合、下部仕掛装置10におもり11が回収される(ステップS106)。ステップS105で下部仕掛装置10に空きスペースが無いと判定された場合、ステップS106の処理は行われない。ステップS105又はステップS106の後は、ステップS102の処理が行われる。
ステップS102で駆動装置4が重負荷状態でないと判定された場合、駆動装置4が軽負荷状態であるか否かが判定される(ステップS107)。ステップS107で駆動装置4が軽負荷状態であると判定された場合、下部仕掛装置10の内部におもり11があるか否かが判定される(ステップS108)。ステップS108で下部仕掛装置10の内部におもり11があると判定された場合、下部仕掛装置10からおもり11が排出される(ステップS109)。ステップS108で下部仕掛装置10の内部におもり11が無いと判定された場合、ステップS109の処理は行われない。
ステップS108又はステップS109に続いて、上部仕掛装置9に空きスペースがあるか否かが判定される(ステップS110)。ステップS110で上部仕掛装置9に空きスペースがあると判定された場合、上部仕掛装置9におもり11が回収される(ステップS111)。ステップS110で上部仕掛装置9に空きスペースが無いと判定された場合、ステップS111の処理は行われない。ステップS110又はステップS111の後は、ステップS102の処理が行われる。ステップS107で駆動装置4が軽負荷状態でないと判定された場合も、ステップS102の処理が行われる。
なお、ステップS103及びステップS108の判定は、省略してもよい。仕掛装置の内部におもり11が存在しない状態でおもり排出機構13が動作したとしても、おもり11の移動に関する結果は同じである。また、ステップS105及びステップS110の判定は、上部仕掛装置9が全てのおもり11を格納可能であり且つ下部仕掛装置10が全てのおもり11を格納可能であれば、省略してもよい。
実施の形態1において、上部仕掛装置9は、トラス1の上部において往路側ステップの下方且つ帰路側ステップの上方に設けられ、内部におもり11を格納可能である。上部仕掛装置9は、帰路側ステップの内側におもり11を排出するおもり排出機構13を有する。上部仕掛装置9のおもり排出機構13は、往路側ステップが上向きに移動している状態において、予め設定された上限閾値以上の負荷が負荷検出部16により検出された場合に動作する。上部仕掛装置9のおもり排出機構13が動作すると、往路側ステップに掛かる重量と帰路側ステップに掛かる重量との差が小さくなる。このため、実施の形態1によれば、エスカレーターの乗客が増加した時に、ステップ6の移動速度を低下させることなく駆動装置4の負荷を軽減させることができる。つまり、実施の形態1におけるエスカレーターは、輸送効率を低下させずに駆動装置の負荷を軽減させる運転負荷軽減機能を有する。その結果、エスカレーターの省エネルギー化を実現できる。
実施の形態1において、下部仕掛装置10は、トラス1の下部において往路側ステップの下方且つ帰路側ステップの上方に設けられ、内部におもり11を格納可能であり、往路側ステップの内側からおもり11を回収するおもり回収機構14を有する。下部仕掛装置10のおもり回収機構14は、往路側ステップが上向きに移動している状態において、上限閾値以上の負荷が負荷検出部16により検出された場合に動作する。下部仕掛装置10のおもり回収機構14が動作すると、往路側ステップの大部分には、おもり11の重量は掛からない。このため、実施の形態1によれば、エスカレーターの乗客が増加した時に、ステップ6の移動速度を低下させることなく駆動装置4の負荷を軽減させることができる。
実施の形態1において、下部仕掛装置10のおもり排出機構13は、往路側ステップが上向きに移動している状態において、予め設定された下限閾値以下の負荷が負荷検出部16により検出された場合に動作する。上部仕掛装置9のおもり回収機構14は、往路側ステップが上向きに移動している状態において、例えば、予め設定された下限閾値以下の負荷が負荷検出部16により検出された場合に動作する。このため、実施の形態1によれば、エスカレーターの乗客が減少した時に、使用済みのおもり11を上部仕掛装置9に戻すことができる。
実施の形態1において、上部仕掛装置9のおもり回収機構14は、負荷検出部16による検出結果に関係なく常に動作してもよい。この場合であっても、おもり11の移動に関する結果は同じである。
実施の形態2.
以下、実施の形態1との相違点を中心に、運転負荷軽減機能を有するエスカレーターの構成を説明する。実施の形態1と同一又は相当する部分には同一の符号を付して、一部の説明を省略する。
図10は、実施の形態2におけるエスカレーターの構成図である。
実施の形態2における制御盤5は、重負荷予測部19を有する。重負荷予測部19は、駆動装置4に重負荷が掛かることを予測する。重負荷予測部19による予測は、例えば、予め設定されたスケジュールに基づいて行われてもよい。重負荷予測部19による予測は、例えば、図示しないカメラ又はセンサ等によって検出されたエスカレーターに乗り込もうとする乗客の数に基づいて行われてもよい。仕掛装置制御部18は、判定部17による判定結果及び重負荷予測部19による予測結果に基づいて、おもり排出機構13及びおもり回収機構14を動作させる。
仕掛装置制御部18は、エスカレーターが上り運転されている状態において、負荷検出部16により負荷が検出されていなくとも、駆動装置4に重負荷が掛かることが重負荷予測部19により予測された場合には、上部仕掛装置9のおもり排出機構13を動作させる。仕掛装置制御部18は、エスカレーターが上り運転されている状態において、例えば、負荷検出部16により負荷が検出されていなくとも、駆動装置4に重負荷が掛かることが重負荷予測部19により予測された場合には、下部仕掛装置10のおもり回収機構14を動作させてもよい。
実施の形態2において、上部仕掛装置9のおもり排出機構13は、往路側ステップが上向きに移動している状態において、駆動装置4に重負荷が掛かることが重負荷予測部19により予測された場合には、上限閾値以上の負荷が負荷検出部16により検出される前に動作する。このため、実施の形態2によれば、エスカレーターに乗客が乗り込む前の時点で予め運転負荷軽減機能を実行することができる。その結果、より高い省エネルギー効果を得ることができる。
実施の形態1及び2において、判定部17及び仕掛装置制御部18は、上部仕掛装置9及び下部仕掛装置10のそれぞれに設けられてもよい。実施の形態2において、重負荷予測部19は、上部仕掛装置9及び下部仕掛装置10のそれぞれに設けられてもよい。この場合であっても、駆動装置4の負荷を軽減させることができる。
実施の形態1及び2において、おもり11は、一定の形状を有しないものであってもよい。おもり11は、例えば、水等の液体又は粒状の物体であってもよい。この場合であっても、仕掛装置のおもり排出機構13がおもり11の排出量を調整可能に形成されていれば、駆動装置4の負荷を軽減させることができる。
実施の形態1及び2における仕掛装置は、エスカレーターが下り運転されている状態で動作させることも可能である。例えば、エスカレーターが下り運転されている状態で下部仕掛装置10からおもり11を排出すると、駆動装置4で発生する回生電力が減少する。この場合、回生抵抗の発熱を抑制することができる。
図11は、制御盤のハードウェア構成図である。
制御盤5の運転制御部15、負荷検出部16、判定部17、仕掛装置制御部18及び重負荷予測部19の各機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用ハードウェア50であってもよい。処理回路は、プロセッサ51及びメモリ52を備えていてもよい。処理回路は、一部が専用ハードウェア50として形成され、更にプロセッサ51及びメモリ52を備えていてもよい。図11は、処理回路が、その一部が専用ハードウェア50として形成され、プロセッサ51及びメモリ52を備えている場合の例を示している。
処理回路の少なくとも一部が、少なくとも1つの専用ハードウェア50である場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ51及び少なくとも1つのメモリ52を備える場合、運転制御部15、負荷検出部16、判定部17、仕掛装置制御部18及び重負荷予測部19の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ52に格納される。プロセッサ51は、メモリ52に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ51は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ52は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、制御盤5の各機能を実現することができる。なお、上部仕掛装置9及び下部仕掛装置10の各機能も、図11に示す処理回路と同様の処理回路により実現される。
1 トラス
2 上部乗降口
3 下部乗降口
4 駆動装置
5 制御盤
6 ステップ
7 手摺
8 ステップリンク
9 上部仕掛装置
9a 排出口
9b 回収口
10 下部仕掛装置
10a 排出口
10b 回収口
11 おもり
12 おもり検出部
13 おもり排出機構
14 おもり回収機構
15 運転制御部
16 負荷検出部
17 判定部
18 仕掛装置制御部
19 重負荷予測部
50 専用ハードウェア
51 プロセッサ
52 メモリ

Claims (4)

  1. エスカレーターの駆動装置の負荷を検出する負荷検出部と、
    トラスの上部において往路側ステップの下方且つ帰路側ステップの上方に設けられ、内部におもりを格納可能であり、帰路側ステップの内側におもりを排出するおもり排出機構を有する上部仕掛装置と、
    を備え、
    前記上部仕掛装置の前記おもり排出機構は、往路側ステップが上向きに移動している状態において、予め設定された上限閾値以上の負荷が前記負荷検出部により検出された場合に動作する運転負荷軽減機能を有するエスカレーター。
  2. トラスの下部において往路側ステップの下方且つ帰路側ステップの上方に設けられ、内部におもりを格納可能であり、往路側ステップの内側からおもりを回収するおもり回収機構を有する下部仕掛装置を備え、
    前記下部仕掛装置の前記おもり回収機構は、往路側ステップが上向きに移動している状態において、前記上限閾値以上の負荷が前記負荷検出部により検出された場合に動作する請求項1に記載の運転負荷軽減機能を有するエスカレーター。
  3. 前記下部仕掛装置は、前記おもり排出機構を有し、
    前記上部仕掛装置は、前記おもり回収機構を有し、
    前記下部仕掛装置の前記おもり排出機構は、往路側ステップが上向きに移動している状態において、予め設定された下限閾値以下の負荷が前記負荷検出部により検出された場合に動作する請求項2に記載の運転負荷軽減機能を有するエスカレーター。
  4. 前記駆動装置に重負荷が掛かることを予測する重負荷予測部を備え、
    前記上部仕掛装置の前記おもり排出機構は、往路側ステップが上向きに移動している状態において、前記駆動装置に重負荷が掛かることが前記重負荷予測部により予測された場合には、前記上限閾値以上の負荷が前記負荷検出部により検出される前に動作する請求項1から3のいずれか1項に記載の運転負荷軽減機能を有するエスカレーター。
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