JP2018039532A - ラッシングロッド - Google Patents

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篤志 南
Atsushi Minami
篤志 南
山下 和之
Kazuyuki Yamashita
和之 山下
かおり 山本
Kaori Yamamoto
かおり 山本
貴史 大山
Takashi Oyama
貴史 大山
瑞穂 阪上
Mizuho Sakagami
瑞穂 阪上
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Abstract

【課題】 ロッド取り付け部とラッシングロッド本体とが干渉することがない、ラッシングロッドを提供する。【解決手段】 貨物船で運搬されるコンテナ100を固縛するために使用され、ラッシングロッド本体2の先端に前記コンテナ100の隅金具101に係合固定する固定部材3が接続されたラッシングロッド1である。前記ラッシングロッド本体2は、先端に前記隅金具101側に拡幅した長孔12を有する拡幅部11を有し、前記固定部材3は、前記長孔12に挿通され、係合位置を前記拡幅部11の拡幅方向に沿って移動可能に前記拡幅部11と係合する係合ピン13を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、ラッシングロッド本体とコンテナの隅金具に係合固定する固定部材とを備え、ターンバックルと組み合わされて貨物船などで運搬されるコンテナを固縛するラッシング装置を構成するラッシングロッドに関する。
コンテナは、その内部空間に貨物を積載可能な、規格化された輸送積載容器であり、積み重ねられて船舶上に設置されて、海上の運輸サービスに貢献する。航海中において船舶上に積み重ねて設置されたコンテナは、船舶の揺れによって生じる水中への転落を防ぐため、図17に示すようにラッシング装置80を用いてコンテナを固定する方法が知られている。
このラッシング装置80は、例えば、特許文献1(特表2016-520473号公報)や特許文献2(特表2016-508929号公報)などに記載されているように、ラッシングロッド80aとターンバックル80bとが組合わされて構成される。ラッシングロッド80aとターンバックル80bの先端には、それぞれ固定部材82、83が接続されている。各コンテナ100の角部に設けられている隅金具101の係合孔102の中にラッシングロッド80a側の固定部材82が連結されており、船舶のデッキやラッシングブリッジなどに設けられたアイプレート110にターンバックル80b側の固定部材83が接続される。このようにして、ラッシング装置80が各コンテナ100とアイプレート110を連結することにより、各コンテナ100は、所定位置に安定的に固定される。
図18に、ラッシングロッド80aの固定部材が隅金具101と係合している状態を示す。ラッシングロッド80aの固定部材82は、隅金具101の係合孔102に引っ掛けるフック部84とロッド取り付け部85とを備える。ロッド取り付け部85には、ラッシングロッド本体81を取り付けるための長孔86が設けられている。また、ラッシングロッド本体81は、その先端に2つに分岐した先端部87を備え、ロッド取付部85の長孔86に係止ピン88を挿通させることで、固定部材82に対するラッシングロッド本体81のアイプレート101に対して接離する方向に変更可能に両者が係合する。
このように長孔86を介して固定部材82とラッシングロッド本体81を係合させることで、長孔86内におけるラッシングロッド本体81の位置を隅金具101に対して接離する方向に変更することができる。
ところで、ラッシング装置80によるコンテナ100の固縛方法としては、固定対象となる1つのコンテナに対して別のコンテナを挟むようにしてアイプレート110と固縛するエクスターナルラッシング方式が存在している。当該エクスターナルラッシング方式では、固定部材82が互いに近接するような向きとなって固縛されるため、ラッシング装置80同士の干渉が発生することがある。
例えば、図17に示すラッシング装置80を2本一組として用いるパラレルラッシング方式においては、4つのラッシング装置80が近接する隅金具近傍部分91において、ラッシングロッド同士が干渉するという問題が生じる。これについては、ロッド取り付け部85の長孔86に対する係合位置を移動させ、ラッシングロッド本体の位置を変更することでラッシングロッド同士の干渉を解消可能である。
特表2016-520473号公報 特表2016-508929号公報
しかしながら、隅金具近傍部分91においては、ラッシングロッド本体81をコンテナに近づけて配置させた場合には、ロッド取り付け部85が当該ラッシングロッド本体81よりも後方側に突出した状態となる。このため、図19に示すように、固定部材82のロッド取り付け部85とラッシングロッド本体81との干渉が生じる場合があり、問題となっていた。
特許文献2のラッシング装置80では、当該問題を解消するために固定部材とラッシングロッド本体の接続部分の少なくとも一部が、隅金具の係合孔102に対して、上方に位置させることで、ロッド取り付け部85の位置をずらすことができ、これにより固定部材とラッシングロッド本体81との干渉を解消している。
しかし、特許文献2のラッシングロッド80においても、現在広く使われている2つの異なる高さ、すなわち、8フィート6インチ並びに9フィート6インチのコンテナが混在して使用されている場合などは、固縛しようとするコンテナの隅金具の高さ位置が変わるため、異なる角度でラッシング装置80が取り付けられることになる。このように、ラッシング装置80の使用状況によっては、ロッド取り付け部85と他のラッシング装置80のラッシングロッド本体81との干渉が発生する場合があった。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、ロッド取り付け部とラッシングロッド本体とが干渉することがない、ラッシングロッドを提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成のラッシングロッドを提供する。
本発明のラッシングロッドは、貨物船で運搬されるコンテナを固縛するために使用され、ラッシングロッド本体の先端に前記コンテナの隅金具に係合固定する固定部材が接続されたラッシングロッドであって、
前記ラッシングロッド本体は、先端に前記隅金具側に拡幅した拡幅部を有し、
前記固定部材は、係合位置を前記拡幅部の拡幅方向に沿って移動可能に前記拡幅部と係合する係合部を備える、ことを特徴とする。
前記拡幅部は、前記拡幅部の拡幅方向に伸びる長孔を備え、
前記係合部は、前記長孔に挿通され前記長孔内を移動可能に配置された係合ピンで構成されていることが好ましい。
また、前記固定部材は、前記拡幅部を挟むように伸びる一対のアームを備え、前記係合ピンは前記アーム間に架設されるように配置されることが好ましい。
また、前記一対のアームは、前記拡幅部上端側周縁に当接することで前記拡幅部の固定部材に対する角度範囲を規制する回転規制部を備えることができる。
前記拡幅部には、前記係合部を嵌入し前記係合位置を特定する凹部を設けてもよい。
前記ラッシングロッド本体と前記拡幅部は、ヒンジ手段を介して角度変更可能に接続してもよい。
本発明に係るラッシングロッドによれば、ラッシングロッド本体と固定部材との係合位置を変更するにあたり、ラッシングロッド本体側に隅金具側に拡幅した拡幅部を備えているため、拡幅部と係合部との係合位置によらず、ラッシングロッド本体の手前側に部材が突出することがない。このため、隅金具の近傍において、固定部材やラッシングロッド本体が、他のラッシングロッドのラッシングロッド本体と干渉することがない。
したがって、異なる高さ寸法のコンテナを混在して使用し、異なる角度でラッシング装置が取り付けられたとしても、固定部材とラッシングロッド本体との干渉を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係るラッシングロッドの外観構成を示す部分拡大斜視図である。 図1のラッシングロッドを隅金具に取り付けた状態を示す模式図である。 ラッシングロッド本体が後方位置にあるときのラッシングロッドの外観構成を示す部分拡大斜視図である。 図3のラッシングロッドを隅金具に取り付けた状態を示す模式図である。 本実施形態に係るラッシングロッドの使用状態を示す斜視図である。 本実施形態に係るラッシングロッドの使用状態を示す他の角度から見た斜視図である。 ラッシングロッド本体に加わるモーメントを説明する図である。 フック部材の構成を示す断面図である。 フック部材とラッシングロッド本体の旋回の状態を示す図である。 フック部材とラッシングロッド本体の旋回の状態を示す図である。 図1の変形例に係るラッシングロッドのラッシングロッド本体の構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係るラッシングロッドの外観構成を示す部分拡大図である。 本発明の第3実施形態に係るラッシングロッドの外観構成を示す部分拡大斜視図である。 図13のラッシングロッドの側面図である。 本発明の第4実施形態に係るラッシングロッドの外観構成を示す部分拡大斜視図である。 図15のラッシングロッドを側面側から見た断面図である。 ラッシングロッドの使用状態を示す図である。 従来のラッシングロッドの構成を示す部分拡大図である。 従来のラッシングロッドをコンテナの固縛に用いた状態を示す部分拡大斜視図である。 本発明の変形例に係るラッシングロッド本体の構成を示す模式図である。
以下、本発明の各実施形態に係るラッシングロッドについて、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかるラッシングロッドの外観構成を示す部分拡大図である。図2は、本実施形態のラッシングロッドを隅金具に取り付けた状態を示す模式図である。
ラッシングロッド1は、貨物船で運搬されるコンテナを固縛して支持するために使用されるラッシング装置(図17参照)を構成する部材であり、ラッシングロッド本体2とフック部材3とが連結手段4を介して接続された構成を有する。フック部材3は、コンテナ100の隅金具101の係合孔102の中に挿入されて連結されるものであり、本発明の固定部材の一例として機能する。
ラッシングロッド本体2は、長さ調整が可能に構成された棒状の部材であり、一端側に上記フック部材3が設けられ、他端側にターンバックル(図17符号80b参照)と連結するための係合突起(図示なし)が複数箇所に設けられている。ラッシング装置の長さ調整などの手段としては、ターンバックルとラッシングロッドの係合突起位置で大まかな寸法を決定し、さらに使用時において、コンテナ100,ラッシングロッド1,ターンバックル及びアイプレート110が連結された状態でターンバックルを操作することで、種々の状況において、コンテナをしっかりと固縛することができるようになっている。
ラッシングロッド本体2は、断面円形の金属製の棒状部材で構成されたロッド軸2aの先端側に連結手段4の一部として機能する拡幅部11が一体的に設けられている。拡幅部11は、ラッシングロッド本体2と一体的に構成され、ラッシングロッド本体2のロッド軸2aに対して、隅金具101側に突出するように拡幅して構成される。また、拡幅部11は、ロッド軸2aの後方に突出しないように構成することが好ましいが、設計上許容される範囲で、後方に多少突出するように構成することもできる。なお、実施形態においては、コンテナ100に近づく方向を前方とし、コンテナに遠ざかる方向を後方と定義する。
また、拡幅部11には、長孔12が設けられる。長孔12は、ロッド軸の軸芯に対して直交する方向に直線的に伸びており、本実施形態では、拡幅部11の厚み方向に貫通する貫通孔として設けられる。なお、長孔12は、湾曲した形状とすることもできる。
フック部材3は、隅金具101の係合孔102に挿入されるフック部5と、連結手段4として機能するロッド取り付け部6とを備えている。フック部5とロッド取り付け部6とをつなぐ接続部7は、隅金具101の肉厚と略同じに構成される。また、フック部5は、先端5a側が接続部7よりも上方に突出し、係合孔102に係止できるようになっている。
フック部5は、先端5a側から係合孔102に挿入され、図2に示すように、フック部材3を起すように回動させて隅金具101に係合させる。具体的には、フック部5の先端5aが係合孔102の裏面周縁に係合すると供に、フック部5の先端5a反対側に設けられた係止突部8が、隅金具101の係合孔102表面周縁に当接することで、フック部材3が隅金具101に固定される。
フック部材3のロッド取り付け部6は、ラッシングロッド本体2の拡幅部11を収容可能な程度の高さ寸法を有し、拡幅部11の厚み方向に所定の離間距離を置いて一対設けられたアーム9を備える。ロッド取り付け部6の下端は、係止突部8を構成する。アーム9には所定の高さ位置に、係合ピン13を挿入するピン取付孔6aが設けられている。係合ピン13は、本発明の係合部に相当するものであり、一対のアーム9を跨ぐように取り付けられ、拡幅部11の長孔12に挿入されて、フック部材3とラッシングロッド本体2とを連結する。すなわち、ラッシングロッド本体2の拡幅部11、アーム9、係合ピン13は、協働してフック部材3とラッシングロッド本体2とを連結する連結手段4として機能する。
係合ピン13と長孔12は、相対的に移動可能であり、図3、図4に示すように、ロッド軸の直交方向に対する離間距離が異なるように係合ピン13と長孔12との係合位置を変更することができる。これにより、フック部材3に対するラッシングロッド本体2の位置を変更することができる。
なお、係合ピン13の位置は、ラッシングロッド本体2が最も隅金具に近づいた位置にある場合に、拡幅部11の先端が、隅金具101に干渉しないように、係止突部8よりも後方側になる位置とすることが好ましい。
また、本実施形態に係るラッシングロッド1は、ラッシングロッド本体の前後位置を変更したとしても、その位置変更のための手段としての長孔12及び拡幅部11が、ラッシングロッド本体2側にあるため、ラッシングロッド本体2の軸の後方側には、他の部材が存在しない。したがって、図5,図6に示すように、フック部材3とラッシングロッド本体2の連結部分の近傍(図17の符号91参照)において、ラッシングロッド本体2とフック部材3との干渉を防止することができる。
なお、図7に示すように、本実施形態に係るラッシングロッド1は、ロッド軸2aが矢印95に示すように長さ方向に引っ張られるのに対して、矢印96に示すように、この牽引力に拮抗する力が係合ピン13との係合位置に加わる。よって、ラッシングロッド本体2とフック部材3との係合位置がロッド軸軸芯延長上の位置に存在しない場合には、牽引時にモーメントが発生し、拡幅部11が傾倒する方向に力が働き、ラッシングロッド本体2が反る場合がある。
このため、ラッシングロッド本体2とフック部材3との回転角度をある程度許容すると共に、必要でない場合には、所定角度以上に傾倒することを規制することが好ましい。一方で、ラッシング装置を隅金具に取り付ける場合に、ラッシングロッド本体2に対してフック部材3が使用時に近い角度を維持していることも必要であるため、本実施形態では、当該角度範囲を超えないような回転規制のための手段を備える。
この回転規制のための手段として、本実施形態に係るラッシングロッド1は、図8に示すように、フック部材3のアーム9の周縁15の形状を、拡幅部11の上端部11s形状に沿った形状とし、拡幅部11の上端部が当該周縁15に当接することでラッシングロッド本体の回転を規制する回転規制部としている。また、周縁15の後端は、回転を許容するためにアールが形成された逃がし部16を設けている。
図9は、ラッシングロッド本体が後方側位置にあるときのフック部材の回転範囲を示す図である。モーメントが大きくなるラッシングロッド本体2が後方側位置にあるときには、回転角度が大きくなるように構成されている。具体的には、図9(a)に示すように、フック部材3の角度が大きくなる方向には、逃がし部16により回転角度を大きくすることができる。また、図9(b)に示すように、フック部材3の角度が小さくなる方向には、拡幅部11の上端前方11bの形状に応じて、回転角度を制限することができる。
図10は、ラッシングロッド本体が前方位置にあるときのフック部材の回転範囲を示す図である。図10に示すように、モーメントが小さくなるラッシングロッド本体2が前方の位置にあるときには、図10(a)に示すように、図9と同様に、フック部材3の角度が大きくなる方向には、フック部材の逃がし部16により回転範囲を大きくすることができる。一方で、図10(b)に示すように、フック部材3の角度が小さくなる方向には、拡幅部11の上端前方11bが周縁15に当接し、回転角度が制限される。
以上、本実施形態に係るラッシングロッド1によれば、ロッド軸2aに一体的に設けられた拡幅部11に長孔12を設け、フック部材3側に係合ピンを設けたため、ラッシングロッド本体の前後位置を変更したとしても、ラッシングロッド本体2よりも後方側に部材が突出することがない。このため、ラッシングロッド本体2と他のラッシングロッド1のフック部材3との干渉を防止することができる。したがって、図5,6に示すようなパラレルラッシングにおいても、ラッシングロッド1同士の干渉を防止することができる。
図11は、第1実施形態の変形例に係るラッシングロッドのラッシングロッド本体の構成を示す図である。本変形例におけるラッシングロッド本体は、長孔12aに係合ピン13を嵌入させるための凹部14を設け、ラッシングロッド本体とフック部材3との連結位置を特定することができるように構成されたものである。図11の例では凹部14は、3つ設けられているが、これに限定されるものではなく、必要に応じて凹部の数を決定すればよい。
この変形例に係るラッシングロッドによれば、ラッシングロッド本体2とフック部材3との位置を凹部の位置に応じて容易に選択することができ、ラッシングロッド1の干渉を防止させることができる。
(第2実施形態)
図12は、本発明の第2実施形態に係るラッシングロッド20の構成を示す部分拡大図である。本実施形態は、ラッシングロッド本体22が、ロッド軸22aと拡幅部23とがヒンジ手段24を介して接続されている点において、第1実施形態と異なる。
上述のとおり、ラッシングロッド20には、ロッド軸の牽引力とその拮抗力としての係合ピン13に加わる力が、係合位置に応じて異なるため、ラッシングロッド本体22へのモーメントが加わる。本実施形態に係るラッシングロッド20は、このモーメントに応じて生じる可能性があるラッシングロッド本体22の反りを、拡幅部23とロッド軸22aとの間に設けられたヒンジ手段24で吸収しようとするものである。
この反りは、ラッシングロッド本体とフック部材21との相対角度で吸収することも可能であるが、係合ピン13に強く押し当てられた拡幅部23は、その押圧力により、引っ張る時において自由回転が制限される場合がある。本実施形態に係るラッシングロッド20は、当該モーメントにより発生する可能性があるラッシングロッド本体2の反りを吸収するために、専用のヒンジ手段24を備えている。
本実施形態のラッシングロッド20は、具体的には、ロッド軸22aと拡幅部23とを別部材で構成し、両者をヒンジ手段24を介して角度変更可能に接続した。
ヒンジ手段24としては、拡幅部23とロッド軸22aとを連結ピン25で結合し回転可能とした。具体的には、図12に示すように拡幅部の後端下部側に連結孔26を備えた連結部23aを設け、当該連結部23aを両側から挟むように、ロッド軸22aの先端部22bを分肢して、連結孔26に連結ピン25を挿通させて両者を連結する。
これにより、連結ピン25の周りに、拡幅部23とロッド軸22aとが回動可能に接続され、ロッド軸と拡幅部との間に生じるモーメントに応じて、両者の相対角度が変化し、牽引時におけるロッド軸の反りの発生を防止することができる。
(第3実施形態)
図13は、本発明の第3実施形態に係るラッシングロッド30の構成を示す部分拡大斜視図である。図14は、図13のラッシングロッド30の構成を示す部分拡大図である。本実施形態に係るラッシングロッド30は拡幅部33に長孔を設けず、フック部材31に設けられた挿入部位に拡幅部33を挿入することで、両者を連結させるものである。
本実施形態に係るラッシングロッド30は、ロッド軸32aに対して隅金具側に伸びる拡幅部33を備えている。拡幅部33には、長孔は設けられておらず、前方側に抜け止め突起34が設けられている。
拡幅部33とラッシングロッド本体32は、ロッド軸32aの先端に設けられた環状部32bに拡幅部33の後端が挿入されるようにして係止する。また、拡幅部33の後端には、当該環状部32bとの脱落を防止するための係止突起33aが設けられている。
フック部材31は、拡幅部33を幅方向に収納可能な程度離間した状態に配置された一対のアーム35と、アーム35をつなぐ係合ピン36を備えることで、拡幅部33を挿入可能な環状構造とし、当該アーム35と係合ピン36とで囲まれた領域部分に拡幅部33を挿入することで、ラッシングロッド本体32とフック部材31とを連結することができる。すなわち、本実施形態では、拡幅部33、アーム35、連結ピン36が連結手段を構成する。
また、拡幅部33の端部には、可動範囲を特定するための凹部37が設けられている。
本実施形態によれば、拡幅部に長孔を有しないため、拡幅部のロッドに沿った方向の寸法を小さくすることができ、ラッシングロッド本体のロッド軸以外の部分を小さく構成することにより、ラッシングロッド本体と拡幅部とが干渉しないように構成することができる。
(第4実施形態)
図15は、本発明の第4実施形態に係るラッシングロッド40の構成を示す部分拡大斜視図である。図16は、図15のラッシングロッド40の断面図である。本実施形態に係るラッシングロッド40は、拡幅部43がフック部材41を内部に収容可能なコの字状に構成され、ラッシングロッド本体42にヒンジ手段を介して回転可能に取り付けられた構成を有する。
本実施形態に係るラッシングロッド本体42の先端には、拡幅部43を取り付けるためのピン孔44aを有するピン挿通部44が形成されている。拡幅部43は、金属板を断面がコの字状となるように成型される。対向する側壁部分43aはほぼL字形であり、後方下端部にロッド取り付け部43bが設けられている。
拡幅部43は、ラッシングロッド本体42のピン挿通部44を対向するロッド取り付け部43bの間に挟むように配置し、ロッド取り付け部43b及びピン挿通部44に連結ピン45を挿通することにより、ラッシングロッド本体42と連結する。すなわち、ロッド取り付け部43b、ピン挿通部44、連結ピン45はヒンジ手段に相当する。
また、拡幅部43の側壁部分43aには、その内側に収納されるフック部材41と連結するための長孔46が設けられている。長孔46と対応する位置に、フック部材41の係止ピン取付孔が設けられており、長孔46及び係止ピン取付孔41aに係合ピン47が挿通されることで、フック部材41が、長孔46に沿って相対的に移動可能となるように、拡幅部43に取り付けられる。
フック部材41は、拡幅部43の内側に収まるように構成された略角柱形状のロッド取り付け部41bとロッド取り付け部41bの前方に位置するフック部5とを備える。ロッド取り付け部41bの前方下端側には、係止突部8が形成されている。係止突部8の後方側は、ラッシングロッドロッド本体42のピン挿通部44が配置されるために、逃げが設けられている。
本実施形態によれば、連結ピン45の周りに、拡幅部43とロッド軸42aとが回動可能に接続され、ロッド軸42aと拡幅部43との間に生じるモーメントに応じて、両者の相対角度が変化し、牽引時におけるロッド軸の反りの発生を防止することができる。
以上説明したように、本発明の各実施形態にかかるラッシングロッドは、ラッシングロッド本体側にフック部材との連結位置変更のための拡幅部を設けたため、ラッシングロッド本体の前後位置に関係なく、ラッシングロッド本体の後方に他の部材が突出することがない。したがって、当該フック部材と他のラッシングロッド本体との干渉を防止することができるという効果を有する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例えば、上記実施形態では、いずれも、長孔をロッド軸に対する直交方向に貫通させて形成しているが、例えば、図20に示すように、拡幅部11に設けた長孔12をロッド軸に沿った方向に貫通させ、フック部材3側に設けられた連結ピン13を当該長孔12に挿通させるように構成することも可能である。この構成によれば、フック部材側の連結手段の構成を小さくすることができ、フック部材を軽量化することが可能である。
1、20,30,40 ラッシングロッド
2,22,32,42 ラッシングロッド本体
2a,22a,32a,42a ロッド軸
3,21,31,41 フック部材
4 連結手段
5 フック部
6 ロッド取り付け部
7 接続部
8 係止突部
9,35 アーム
11,23,33,43 拡幅部
12,12a,46 長孔
13,36,47 係合ピン
14,37 凹部
15 周縁
16 逃がし部
22b 先端部
23a 連結部
24 ヒンジ手段
25 連結ピン
26 連結孔
43a 側壁部分
44 ピン挿通部
80 ラッシング装置
80a ラッシングロッド
80b ターンバックル
81 ラッシングロッド本体
82,83 固定部材
84 フック部
85 ロッド取付部
86 長孔
87 先端部
88 係止ピン
90 ロッド交差部分
91 隅金具近傍部分
100 コンテナ
101 隅金具
102 係合孔
110 アイプレート

Claims (6)

  1. 貨物船で運搬されるコンテナを固縛するために使用され、ラッシングロッド本体の先端に前記コンテナの隅金具に係合固定する固定部材が接続されたラッシングロッドであって、
    前記ラッシングロッド本体は、先端に前記隅金具側に拡幅した拡幅部を有し、
    前記固定部材は、係合位置を前記拡幅部の拡幅方向に沿って移動可能に前記拡幅部と係合する係合部を備えることを特徴とする、ラッシングロッド。
  2. 前記拡幅部は、前記拡幅部の拡幅方向に伸びる長孔を備え、
    前記係合部は、前記長孔に挿通され前記長孔内を移動可能に配置された係合ピンで構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のラッシングロッド。
  3. 前記固定部材は、前記拡幅部を挟むように伸びる一対のアームを備え、前記係合ピンは前記アーム間に架設されるように配置されることを特徴とする、請求項2に記載のラッシングロッド。
  4. 前記一対のアームは、前記拡幅部上端側周縁に当接することで前記拡幅部の固定部材に対する角度範囲を規制する回転規制部を備えることを特徴とする、請求項3に記載のラッシングロッド。
  5. 前記拡幅部は、前記係合部を嵌入し前記係合位置を特定する凹部を備えることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載のラッシングロッド。
  6. 前記ラッシングロッド本体と前記拡幅部は、ヒンジ手段を介して角度変更可能に接続されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載のラッシングロッド。
JP2016174937A 2016-09-07 2016-09-07 ラッシングロッド Pending JP2018039532A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7370422B2 (ja) 2021-10-29 2023-10-27 台鍛工業股▲フン▼有限公司 アイプレートモジュール

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