JP2018037450A - 圧電アクチュエータ - Google Patents

圧電アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP2018037450A
JP2018037450A JP2016166972A JP2016166972A JP2018037450A JP 2018037450 A JP2018037450 A JP 2018037450A JP 2016166972 A JP2016166972 A JP 2016166972A JP 2016166972 A JP2016166972 A JP 2016166972A JP 2018037450 A JP2018037450 A JP 2018037450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inclined portion
cylindrical body
groove
piezoelectric
piezoelectric actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016166972A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6809845B2 (ja
Inventor
英和 真田
Hidekazu Sanada
英和 真田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2016166972A priority Critical patent/JP6809845B2/ja
Publication of JP2018037450A publication Critical patent/JP2018037450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6809845B2 publication Critical patent/JP6809845B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

【課題】 溶接部におけるクラックの進展を抑制し、所望の変位量を長期間安定して得られる圧電アクチュエータを提供する。【解決手段】 圧電アクチュエータ10は、圧電素子1と、圧電素子1を上下から挟むように内部に収容した、筒体21および蓋体22を有するケース2とを備え、筒体21の一端側開口部から蓋体22が挿入されて筒体21と蓋体22とが接合されている。そして、筒体21は、上端近傍の外面から上端にかけて内側に向かって傾斜した傾斜部211を有し、傾斜部211を上下方向に切断した断面で見たときに、傾斜部211の外表面に溝50がある。【選択図】 図4

Description

本開示は、マスフローコントローラ、XYテーブルの精密位置決め装置等に用いられる圧電アクチュエータに関する。
圧電素子と、圧電素子を上下から挟むように内部に収容した、筒体および蓋体を有する金属ケースとを備えた圧電アクチュエータが知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。この圧電アクチュエータは、例えば、圧電素子に圧縮荷重を印加した状態で、筒体の上端近傍の内面を蓋体の側面にレーザー溶接や抵抗溶接で接合することで作製される。
特開2005−124272号公報 特開2012−174947号公報
このような圧電アクチュエータでは、駆動時の変位で溶接部に引張り応力が繰り返しかかる。
最近では、圧電素子の変位量を更に大きくすることが求められており、溶接部への負荷が大きくなっている。
ここで、金属ケースの溶接部が耐性限界に達すると、溶接部の表面にクラックが発生する。そのクラックが溶接部の内部に進展すると、圧電アクチュエータの変位量が変化する。最悪の場合、溶接部が破損するおそれもある。
本開示は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、溶接部におけるクラックの進展を抑制し、所望の変位量を長期間安定して得られる圧電アクチュエータを提供することを目的とする。
本開示の圧電アクチュエータは、圧電素子と、圧電素子を上下から挟むように内部に収容した、筒体および蓋体を有するケースとを備え、前記筒体の一端側開口部から前記蓋体が挿入されて前記筒体と前記蓋体とが接合されており、前記筒体は、上端近傍の外面から上端にかけて内側に向かって傾斜した傾斜部を有し、前記傾斜部を上下方向に切断した断面で見たときに、前記傾斜部の外表面に溝があることを特徴とする。
本開示の圧電アクチュエータによれば、筒体の上端近傍に傾斜部があることから、この部位が撓みやすくなって溶接部にかかる応力を分散させ、低減させることができる。さらに、傾斜部の外表面に溝があることから、溝の口が開閉することで、溶接部にかかる応力を低減させることができる。したがって、所望の変位量を長期間安定して得られる圧電アクチュエータを実現することができる。
圧電アクチュエータの一例を示す概略斜視図である。 図1に示すA−A線で切断した圧電アクチュエータの概略断面図である。 図2に示す圧電素子の概略斜視図である。 図2に示す領域Bの一例の拡大図である。 図2に示す領域Bの他の例の拡大図である。 図2に示す領域Bの他の例の拡大図である。 図2に示す領域Bの他の例の拡大図である。 図2に示す領域Bの他の例の拡大図である。 図2に示す領域Bの他の例の拡大図である。
以下、本実施形態の圧電アクチュエータの例について図面を参照して説明する。
図1は圧電アクチュエータの一例を示す概略斜視図、図2は図1に示すA−A線で切断した圧電アクチュエータの概略断面図、図3は図2に示す圧電素子の概略斜視図、図4は図2に示す領域Bの一例の拡大図である。
図1〜図4に示す圧電アクチュエータ10は、圧電素子1と、圧電素子1を上下から挟むように内部に収容した、筒体21および蓋体22を有するケース2とを備え、筒体21の一端側開口部から蓋体22が挿入されて筒体21と蓋体22とが接合されている。そして、筒体21は、上端近傍の外面から上端にかけて内側に向かって傾斜した傾斜部211を有し、傾斜部211を上下方向に切断した断面で見たときに、傾斜部211の外表面に溝50がある。
圧電アクチュエータ10を構成する圧電素子1は、図3に示すように、例えば圧電体層11と内部電極層12とが交互に複数積層された活性部と、活性部の積層方向の両端に積層された圧電体層11からなる不活性部とを有する積層体13を備えた積層型の圧電素子である。ここで、活性部は駆動時に圧電体層11が積層方向に伸長または収縮する部位であり、不活性部は駆動時に圧電体層11が積層方向に伸長または収縮しない部位である。
圧電素子1を構成する積層体13は、例えば縦4〜7mm、横4〜7mm、高さ20〜50mm程度の直方体状に形成されている。なお、図3に示す積層体13は、四角柱形状であるが、例えば六角柱形状や八角柱形状などであってもよい。
積層体13を構成する圧電体層11は、圧電特性を有する圧電セラミックスからなり、当該圧電セラミックスは平均粒径が例えば1.6〜2.8μmとされたものである。圧電セラミックスとしては、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PbZrO−PbTiO)からなるペロブスカイト型酸化物、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)などを用いることができる。
また、積層体13を構成する内部電極層12は、例えば銀、銀−パラジウム、銀−白金、銅などの金属を主成分とするものである。例えば、正極と負極とがそれぞれ積層方向に交互に配置されている。積層体13の一つの側面に正極が引き出され、他の側面に負極が引き出されている。この構成により、活性部において、積層方向に隣り合う内部電極層12同士の間に挟まれた圧電体層11に駆動電圧を印加することができる。
なお、積層体13には、応力を緩和するための層であって内部電極層として機能しない金属層等が含まれていてもよい。
そして、内部電極層12の正極または負極が引き出された積層体13の対向する一対の側面にはそれぞれ外部電極14が設けられ、引き出された内部電極層12と電気的に接続
されている。外部電極14は、例えば銀およびガラスの焼結体からなるメタライズ層である。
一方、積層体13の対向する他の一対の側面には、内部電極層12の正極および負極の両極が露出しており、この側面には必要により絶縁体からなる被覆層15が設けられている。被覆層15を設けることにより、駆動時に高電圧をかけた際に発生する両極間での沿面放電を防止することができる。この被覆層15となる絶縁体としては、セラミック材料が挙げられ、特に、圧電アクチュエータ10を駆動した際の積層体13の駆動変形(伸縮)に追随でき、被覆層15が剥がれて沿面放電が生じるおそれのないように、応力によって変形可能な材料を用いることができる。具体的には、応力が生じると局所的に相変態して体積変化して変形可能な部分安定化ジルコニア、Ln1−XSiAlO3+0.5X(Lnは、Sn,Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,TmおよびYbのうちから選ばれるいずれか少なくとも一種を示す。x=0.01〜0.3)などのセラミック材料、あるいは、生じた応力を緩和するように結晶格子内のイオン間距離が変化するチタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛などの圧電材料が挙げられる。この被覆層15は、例えばインク状にした後、ディッピングやスクリーン印刷によって積層体13の側面に塗布され、焼結することによって形成される。
また、圧電アクチュエータ10は、圧電素子1を上下から挟むように内部に収容したケース2を備えている。ケース2は、筒体21および蓋体22を有している。より具体的には、基体23と、基体23の上面に下端部が接合された筒体21と、筒体21の上端部に接合された蓋体22とを含んでいる。そして、基体23の上面に圧電素子1の下端面が当接され、蓋体22の下面に圧電素子1の上端面が当接されている。
基体23、筒体21および蓋体22は、例えばSUS304やSUS316Lなどの金属からなるものである。
筒体21は、上下に延びる円筒状部と、円筒状部の下端に接続された鍔部とを有している。この筒体21は、例えば、所定の形状でシームレス管を作製した後、圧延加工や静水圧プレスなどによりベロー(蛇腹)形状に形成されたものである。筒体21は、圧電素子1(積層体13)の伸縮に追従できるように、所定のバネ定数を有しており、厚み、溝形状および溝数によってそのバネ定数を調整している。例えば、筒体21の厚みは例えば0.1〜0.5mmとされる。また、筒体21の直径は例えば5〜50mmとされる。
筒体21の上下に延びる筒状部から一端側開口(上端側開口)までは円筒状のものであるが、筒体21の他端側開口(下端側開口)は径方向外側に向かって広がるいわゆるラッパ状になっている。このように、筒体21の他端側開口がラッパ状になっていることで、筒体21が鍔部を有する構造になっている。
また、蓋体22は外径が筒体21の一端側開口の内径と同じ程度にされたものである。この蓋体22は、筒体21の一端側開口から嵌め込まれ、筒体21の一端側開口の近傍(上端近傍)の内壁にその側面(外周)を溶接により接合されている。ここで、図4に示すように、蓋体22と筒体21とが接合された領域を溶接部3とする。溶接により筒体21を蓋体22の側面に接合することで、高い接合強度を得ることができる。
また、基体23は円板状のもので、図に示す例では周縁部が他の部位よりも薄肉になっている。そして、基体23の周縁部と筒体21の鍔部とは、圧電素子1に圧縮荷重がかかるようにして例えば溶接により接合されている。
なお、基体23にはリードピン43を挿通可能な貫通孔が2つ形成されており、この貫
通孔にリードピン43を挿通させている。そして、貫通孔の隙間には例えば軟質ガラス44が充填されていて、リードピン43が固定されている。また、リードピン43の先端にはリード線41が接続されているとともに、このリード線41がはんだ42で外部電極14に取り付けられていて、リードピン43およびリード線41を介して圧電素子1に駆動電圧を印加するようになっている。
そして、図4に示すように、筒体21は上端近傍の外面から上端にかけて内側に向かって傾斜した傾斜部211を有している。また、傾斜部211を上下方向に切断した断面で見たときに、傾斜部211の外表面に溝50がある。
筒体21の上端近傍に傾斜部211があることから、この部位が撓みやすくなって溶接部にかかる応力を分散させ、低減させることができる。さらに、傾斜部211の外表面に溝50があることから、溝50の口が開閉することで、溶接部3にかかる応力を低減させることができる。したがって、所望の変位量を長期間安定して得られる圧電アクチュエータ10を実現することができる。
なお、傾斜部211は、上端と上端近傍の外面との間の稜部を面取りするなどして予め加工されたものでもよく、筒体21を蓋体22に溶接することによって筒体21の一部が溶けてなるものであってもよい。ここで、傾斜部211は、筒体21の上端から、筒体21の長手方向に沿って、溶接部3の長さと同じ程度かまたはこれよりも若干長い程度とされる。また、筒体21を上下方向に切断した断面で見たときに傾斜部211が直線である場合において、筒体21の上下方向に対する傾斜部211の傾斜角度θは、この部位における筒体21の変形しやすさと強度とのバランスを考慮すると、例えば15°〜45°に設定される。
また、溝50は、長さ(筒体21の周方向に沿った方向の長さ)は例えば0.2〜5mmで、その長さは筒体21の周方向の長さの例えば1〜5%とされる。また、溝50の開口部の最大幅(筒体21の長手方向に沿った方向の距離)は、例えば0.05〜1mmとされる。
ここで、図5に示すように、傾斜部211を上下方向に切断した断面で見たときに、傾斜部211は外側に向かって凸となるように丸みを帯びている構成とすることができる。この構成によれば、より溝50に応力が加わって開閉しやすくなるため、所望の変位量をより長期間安定して得ることができる。
また、図6に示すように、傾斜部211を上下方向に切断した断面で見たときに、溝50と傾斜部211の外表面とのなす角度が45度〜135度の範囲内である構成とすることができる。言い換えると、溝50の開口部の幅の中央における傾斜部211の接線Tに対し、溝50の深さ方向の向き(開口部の幅の中央と最も深い部位とを結ぶ線分の向き)が45度〜135度の範囲内に位置している。さらに言い換えると、溝50の深さ方向の向きが、接線Tに垂直な垂線Pを基準としてプラスマイナス45度の範囲内にある。この範囲内であれば、溝50の開口部を効果的に開閉させ、溶接部3の応力緩和に寄与させることができる。
また、図7に示すように、傾斜部211を上下方向に切断した断面で見たときに、溝50が曲がっている構成とすることができる。溝50が、蓋体22と筒体21との境界に近づかないように、途中で向きを変えてある程度の深さを有する構成としたことで、溝50の周辺の強度を十分に確保しつつ、溝50の開口部を効果的に開閉させ、溶接部3の応力の分散に寄与することができる。なお、図では溝50が下側に向かって折れ曲がっているが、溝50の周辺の強度を十分に確保する点では、傾斜部211の厚みが薄くなっていく
上側よりも傾斜部211の厚みが厚くなっていく下側に折れ曲がっているのがよい。
さらに、図8に示すように、傾斜部211を上下方向に切断した断面で見たときに、溝50が曲線状に曲がっている構成とすることができる。この構成によれば、溝50の周辺の強度を十分に確保しつつ、直線状に折れ曲がっている構成に比べて溝50の開口部をより大きく開閉させることができ、溶接部の応力の分散にさらに寄与することができる。
また、図9に示す例では、溶接部よりも下側で蓋体22と筒体21との間に隙間があり、溶接部の近傍における筒体21の内面側の角部に溝51がある。この構成によれば、さらに溶接部の応力を分散させることができる。
次に、本実施形態にかかる圧電アクチュエータ10の製造方法について説明する。
まず、圧電体層11となるセラミックグリーンシートを作製する。具体的には、圧電セラミックスの仮焼粉末と、アクリル系,ブチラール系等の有機高分子からなるバインダーと、可塑剤とを混合してセラミックスラリーを作製する。そして、周知のドクターブレード法、カレンダーロール法等のテープ成型法を用いることにより、このセラミックスラリーからセラミックグリーンシートを作製する。圧電セラミックスとしては、圧電特性を有するものであればよく、例えば、PbZrO−PbTiOからなるペロブスカイト型酸化物などを用いることができる。また、可塑剤としては、フタル酸ジブチル(DBP),フタル酸ジオクチル(DOP)などを用いることができる。
次に、内部電極層12となる導電性ペーストを作製する。具体的には、銀−パラジウム合金の金属粉末にバインダーおよび可塑剤を添加混合することによって、導電性ペーストを作製する。この導電性ペーストを上記のセラミックグリーンシート上にスクリーン印刷法を用いて印刷し、次に、導電性ペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを複数枚積層するとともに積層方向の両端部に導電性ペーストが印刷されていないセラミックグリーンシートを複数枚積層して積層成形体を得る。この積層成形体を所定の温度で脱バインダー処理した後、900〜1200℃で焼成することによって積層体13が得られる。
次に、必要により、積層体13の側面のうち両内部電極層(正極および負極)が導出された一対の側面に、酸化物のインクをスクリーン印刷によって印刷した後、900〜1200℃で焼成し、被覆層15を形成する。なお、酸化物のインクは、酸化物の粉体を溶剤、分散剤、可塑剤、及びバインダーの溶液に分散させた後、3本ロールを数回通すことにより、粉体の凝集を解砕するとともに、粉体を分散させて作製される。
次に、メタライズ層からなる外部電極14を形成する。まず、銀粒子およびガラス粉末にバインダーを加えて銀ガラス含有導電性ペーストを作製し、内部電極層12の正極または負極が導出された積層体13の対向する一対の側面にスクリーン印刷法によって印刷し、500〜800℃程度の温度で焼き付け処理を行なう。これにより、メタライズ層からなる外部電極14を形成して、圧電素子1が完成する。
次に、外部電極14とリード線41をはんだ付けする。また、穴加工にて貫通孔を形成してなる図2に示すような形状の基体23(下側蓋体)を用意し、この基体23に形成された2つの貫通孔にそれぞれリードピン43を挿通するとともに隙間に軟質ガラス44を充填して固定し、さらに基体23の上面に圧電素子1の下端を接着剤で接着する。そして、圧電素子1の外部電極14にはんだ42にてはんだ付けしたリード線41と基体23に取り付けられたリードピン43とをはんだで接続する。
次に、例えばSUS304製のシームレスの円筒状の筒体21に圧延加工によりベロー
形状を形成する。ここで、この筒体21の一端側(上端側)は開口し、他端側(下端側)には鍔部が形成されている。また、圧延加工時に金型形状を変更することにより、溝部の厚み、及び曲率半径の変更することができる。
この筒体21の一端側(上端側)の開口を塞ぐように、SUS304製の蓋体22を当該開口に嵌め込んで、例えばレーザー溶接によって溶接する。
ここで、図に示すような筒体21が上端近傍の外面から上端にかけて内側に向かって傾斜した傾斜部211を有する構成とするには、例えば筒体21上端のエッジ部をあらかじめ面取り加工しておく方法が挙げられる。また、筒体21上端の斜め上方から筒体21上端のエッジ部付近にレーザーの照準をあわせて照射し、溶接と同時に傾斜部211を形成してもよい。
そして、傾斜部211に溝50を作るには、溶接した後に、ダイヤモンドディスクでスリット(切り込み)を入れる方法が挙げられる。
また、蓋体22および筒体21がSUS304製の場合において、1100〜1700℃程度の高温にて溶接した後、急激に冷却する方法を用いることもできる。通常100〜500℃/minの冷却速度で冷却するのに対し、ここでは冷却開始してから100℃までの冷却速度を100〜500℃/secとして急激に冷却する。この高温状態から急激に冷却することにより、溝50を生じさせることができる。
さらに、蓋体22と筒体21とを異なる金属材料からなる構成とし、溶接後に急激に冷却してもよい。異なる材料は熱膨張率が異なるので、両者が隣接または混ざり合った部分に冷却時に応力が集中しやすいことにより、溝50を生じさせることができる。
次に、筒体21および蓋体22を基体23に接着した圧電素子1に被せ、所定の荷重で筒体21を引張り、圧電素子1に荷重を加える。この状態で、筒体21の鍔部と基体23とを例えば抵抗溶接によって溶接する。
最後に、基体23に取り付けられたリードピン42に0.1〜3kV/mmの直流電界を印加し、積層体13を分極することによって、本実施形態の圧電アクチュエータ10が完成する。
そして、リードピン43と外部電源とを接続して、圧電体層11に電圧を印加することにより、各圧電体層11を逆圧電効果によって大きく変位させることができる。
10・・・圧電アクチュエータ
1・・・圧電素子
11・・・圧電体層
12・・・内部電極層
13・・・積層体
14・・・外部電極
15・・・被覆層
2・・・ケース
21・・・筒体
211・・・傾斜部
22・・・蓋体
23・・・基体
3・・・溶接部
41・・・リード線
42・・・はんだ
43・・・リードピン
44・・・軟質ガラス
50、51・・・溝

Claims (5)

  1. 圧電素子と、該圧電素子を上下から挟むように内部に収容した、筒体および蓋体を有するケースとを備え、前記筒体の一端側開口部から前記蓋体が挿入されて前記筒体と前記蓋体とが接合されており、前記筒体は、上端近傍の外面から上端にかけて内側に向かって傾斜した傾斜部を有し、前記傾斜部を上下方向に切断した断面で見たときに、前記傾斜部の外表面に溝があることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 前記傾斜部を上下方向に切断した断面で見たときに、前記傾斜部は外側に向かって凸となるように丸みを帯びていることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記傾斜部を上下方向に切断した断面で見たときに、前記溝と前記傾斜部の外表面とのなす角度が45度〜135度の範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記傾斜部を上下方向に切断した断面で見たときに、前記溝が曲がっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
  5. 前記傾斜部を上下方向に切断した断面で見たときに、前記溝が曲線状に曲がっていることを特徴とする請求項4に記載の圧電アクチュエータ。
JP2016166972A 2016-08-29 2016-08-29 圧電アクチュエータ Active JP6809845B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016166972A JP6809845B2 (ja) 2016-08-29 2016-08-29 圧電アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016166972A JP6809845B2 (ja) 2016-08-29 2016-08-29 圧電アクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018037450A true JP2018037450A (ja) 2018-03-08
JP6809845B2 JP6809845B2 (ja) 2021-01-06

Family

ID=61566033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016166972A Active JP6809845B2 (ja) 2016-08-29 2016-08-29 圧電アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6809845B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03248581A (ja) * 1990-02-27 1991-11-06 Nec Corp 電歪効果素子
JPH04179286A (ja) * 1990-11-14 1992-06-25 Nec Corp 積層圧電アクチュエータ
JPH0638559A (ja) * 1992-07-10 1994-02-10 Olympus Optical Co Ltd 超音波アクチュエータ及びその駆動方法
JP2013146143A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Kohei Hayamizu 振動力発電装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03248581A (ja) * 1990-02-27 1991-11-06 Nec Corp 電歪効果素子
JPH04179286A (ja) * 1990-11-14 1992-06-25 Nec Corp 積層圧電アクチュエータ
JPH0638559A (ja) * 1992-07-10 1994-02-10 Olympus Optical Co Ltd 超音波アクチュエータ及びその駆動方法
JP2013146143A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Kohei Hayamizu 振動力発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6809845B2 (ja) 2021-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017199668A1 (ja) 圧電アクチュエータ
JP5496341B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP5795127B2 (ja) 圧電アクチュエータおよびこれを備えたマスフローコントローラ
JP6809822B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP2015106569A (ja) 圧電アクチュエータおよびこれを備えたマスフローコントローラ
JP6313175B2 (ja) 積層型圧電素子、圧電アクチュエータおよびこれを備えたマスフローコントローラ
JP6809845B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP6809818B2 (ja) 圧電アクチュエータ
WO2014025050A1 (ja) 積層型圧電素子およびこれを備えた圧電アクチュエータ、噴射装置ならびに燃料噴射システム
JP6818466B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP5717869B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP6940330B2 (ja) 積層型圧電素子
JP7129478B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP5832338B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP6898167B2 (ja) 積層型圧電素子
JP6927848B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP7354264B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP5937692B2 (ja) 圧電アクチュエータおよびこれを備えたマスフローコントローラ
JP6144577B2 (ja) 圧電アクチュエータ
WO2014034867A1 (ja) 圧電アクチュエータおよびこれを備えたマスフローコントローラ
JP6294190B2 (ja) 圧電アクチュエータおよびこれを備えたスピーカー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6809845

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150