JP2018035883A - 長尺体支持構造及び長尺体支持具 - Google Patents

長尺体支持構造及び長尺体支持具 Download PDF

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Abstract

【課題】2つ一組の長尺体支持具を背合わせ状態で棒状部材に取り付けて長尺体を横架姿勢で支持する長尺体支持構造において、並び方向のサイズを小さくして省スペース化を図る。【解決手段】長尺体支持構造(S)において、受け部(32)にて長尺体(7)を支持する支持本体部(3)の背面側に、棒状部材(6)の軸芯方向(A)に対してそれぞれ斜め方向に延出して互いに異なる位置で棒状部材(6)に係止される一対の係止部(21,27)を備えた長尺体支持具(1)を2つ一組で用い、2つの長尺体支持具(1)が背合わせ状態で棒状部材(6)に取り付けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、長尺体支持構造及び長尺体支持具に関する。
配設方向に沿って設置される長尺体を、吊り下げ状態で設置される棒状部材に対して横架姿勢で支持する長尺体支持構造が利用されている。上記のような長尺体支持構造において、長尺体を支持する支持本体部の背面側に棒状部材に係止される一対の係止部を備えた長尺体支持具を2つ一組で用い、当該2つの長尺体支持具が背合わせ状態で棒状部材に取り付けられた構造が利用されている。かかる構造は、例えば「空調冷媒配管用金具 SC キープハンガー 仮置き&背合わせタイプ」のパンフレット(非特許文献1;本願の図7に転載)によって公知となっている。
しかし、図7に示すように、非特許文献1の長尺体支持構造で用いられている長尺体支持具101では、一対の係止部102が、棒状部材106の軸芯方向に対してそれぞれ直交する方向に延出している。そして、背合わせ状態とされる2つの長尺体支持具101の係止部102どうしは、上下に重ね合せて配置されている。このため、2つの長尺体支持具101の並び方向(以下、単に「並び方向」と言う。)における一方の長尺体支持具101の配設位置が、他方の長尺体支持具101の係止部102との干渉が生じない位置に制約される。その結果、2つ一組の長尺体支持具の全体での並び方向のサイズが大きくならざるを得なかった。
昭和コーポレーション、"空調冷媒配管用金具 SC キープハンガー 仮置き&背合わせタイプ"パンフレット、[online]、2011年4月、[2016年8月18日検索]、インターネット<http://www.showa-cp.jp/image/topix_image/new_09.pdf>
2つ一組の長尺体支持具を背合わせ状態で棒状部材に取り付けて長尺体を横架姿勢で支持する長尺体支持構造において、並び方向のサイズを小さくして省スペース化を図ることが求められている。
本発明に係る長尺体支持構造は、
吊り下げ状態で設置される棒状部材に対して長尺体を横架姿勢で支持する長尺体支持構造であって、
受け部にて前記長尺体を支持する支持本体部の背面側に、前記棒状部材の軸芯方向に対してそれぞれ斜め方向に延出して互いに異なる位置で前記棒状部材に係止される一対の係止部を備えた長尺体支持具を2つ一組で用い、2つの前記長尺体支持具が背合わせ状態で前記棒状部材に取り付けられている。
すなわち、本発明に係る長尺体支持構造は、
吊り下げ状態で設置される棒状部材に対して長尺体を横架姿勢で支持する長尺体支持構造であって、
受け部にて前記長尺体を支持する支持本体部の背面側に、前記棒状部材の軸芯方向の互いに異なる位置で前記棒状部材に係止される一対の係止部を備えた長尺体支持具を2つ一組で用い、2つの前記長尺体支持具が背合わせ状態で前記棒状部材に取り付けられており、
前記長尺体支持具の一対の前記係止部が、前記軸芯方向に対してそれぞれ斜め方向に延出している。
この構成によれば、2つの長尺体支持具の係止部がそれぞれ棒状部材の軸芯方向に対して斜め方向に延出するので、互いに、相手方の長尺体支持具の並び方向における配設位置をあまり制約しない。よって、並び方向において2つの長尺体支持具を極力近づけて配設することができ、並び方向のサイズを小さくして省スペース化を図ることができる。
本発明に係る長尺体支持具は、
吊り下げ状態で設置される棒状部材に対して長尺体を横架姿勢で支持する長尺体支持具であって、
受け部にて前記長尺体を支持する支持本体部の背面側に、前記棒状部材の軸芯方向に対してそれぞれ斜め方向に延出して互いに異なる位置で前記棒状部材に係止される一対の係止部を備え、
一対の前記係止部が、非ばね鋼材で構成されている。
長尺体支持具の一対の係止部をばね板部材で構成する場合には、棒状部材に係止する際には一対の係止部のそれぞれの先端部を操作する必要があるため、2つの長尺体支持具を背合わせ状態で棒状部材に取り付けることが困難である。これに対して、上記の構成のように一対の係止部を非ばね鋼材で構成することで、支持本体部を把持した状態で操作して一対の係止部を棒状部材に係止することができるため、2つの長尺体支持具を背合わせ状態で棒状部材に取り付けることが容易となる。そして、背合わせ状態とされる2つの長尺体支持具の係止部がそれぞれ棒状部材の軸芯方向に対して斜め方向に延出するので、互いに、相手方の長尺体支持具の並び方向における配設位置をあまり制約しない。よって、並び方向において2つの長尺体支持具を極力近づけて配設することができ、並び方向のサイズを小さくして省スペース化を図ることができる。
以下、本発明の好適な態様について説明する。但し、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定される訳ではない。
一態様として、
前記係止部が、切欠開口を有して前記棒状部材に対して径方向から係止可能なC字状に形成されているとともに、当該係止部のうち前記棒状部材に対して背面側から係止する背面側係止部位を、前記棒状部材よりも前記支持本体部側に位置する基端側部位に対して前記軸芯方向の外側にオフセットさせる段差部を有していることが好ましい。
この構成によれば、段差部による軸芯方向のオフセット幅に応じて、軸芯方向における2つの長尺体支持具どうしの相対位置の許容幅を拡大することができる。よって、2つの長尺体支持具の設置位置における周囲環境に、柔軟に対応することができる。
一態様として、
前記長尺体支持具が、一対の前記係止部を有する係止部材を備え、
前記係止部材の厚みが、前記支持本体部の厚みよりも厚いことが好ましい。
この構成によれば、一対の係止部を有する係止部材を支持本体部とは別部材で構成することで、両部材の厚みをそれぞれの機能に応じて好適化することができる。そして、棒状部材との接点となる係止部材を相対的に厚く形成することで、その強度を高めて、棒状部材への長尺体支持具の取付状態を安定化することができる。また、例えば長尺体を十分に支持できる程度に支持本体部を相対的に薄く形成することで、軽量化を図ることができるとともに、材料コストを低減することができる。
一態様として、
一対の前記係止部が、非ばね鋼材で構成されていることが好ましい。
長尺体支持具の一対の係止部をばね板部材で構成する場合には、棒状部材に係止する際には一対の係止部のそれぞれの先端部を操作する必要があるため、2つの長尺体支持具を背合わせ状態で棒状部材に取り付けることが困難である。これに対して、上記の構成のように一対の係止部を非ばね鋼材で構成することで、支持本体部を把持した状態で操作して一対の係止部を棒状部材に係止することができる。よって、2つの長尺体支持具を背合わせ状態で棒状部材に取り付けることが容易となる。
一態様として、
前記長尺体支持具が、一対の前記係止部と、これら一対の前記係止部の間に設けられて前記支持本体部に固定される連結部と、を有する係止部材を備え、
前記連結部と前記係止部とのなす角が、それぞれ120°以上150°以下に設定されていることが好ましい。
棒状部材への長尺体支持具の取付状態を安定化するためには、それぞれの長尺体支持具の係止部の棒状部材への係り代(棒状部材に対して背面側から係止する部位の支持長さ)を一定長さ確保することが好ましい。それを前提とした場合、連結部と係止部とのなす角が120°未満であれば、並び方向において棒状部材を超えて突出する係止部の突出量がある程度大きくなって、相手方の長尺体支持具との干渉が生じやすくなる。一方、連結部と係止部とのなす角が150°を超えて大きくなると、棒状部材側に向かう係止部の傾斜が緩やかになって、係止部ひいては係止部材が過度に大型化してしまう。そこで、上記のように連結部と係止部とのなす角を120°以上150°以下とすることで、使用する長尺体支持具の大型化を最小限に抑えつつ、全体の省スペース化を図ることができる。
本発明のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
実施形態に係る長尺体支持構造を示す斜視図 長尺体支持構造の正面図 長尺体支持具の分解斜視図 蓋部の閉止後の状態を示す縦断面図 長尺体支持具の平面図 長尺体支持具の取付位置の調整の様子を示す図 従来仕様の長尺体支持構造の斜視図
長尺体支持構造の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る長尺体支持構造Sは、吊り下げ状態で設置される棒状部材6に対して長尺体7を横架姿勢で支持する構造である。この長尺体支持構造Sでは、湾曲板部32にて長尺体7を支持する支持本体部3の背面側に、軸芯方向Aの互いに異なる位置で棒状部材6に係止される一対の係止部21,27を備えた長尺体支持具1を2つ一組で用い、2つの長尺体支持具1が背合わせ状態で棒状部材6に取り付けられている。このような構成において、長尺体支持構造Sは、長尺体支持具1の一対の係止部21,27が棒状部材6の軸芯方向Aに対してそれぞれ斜め方向に延出している点によって特徴付けられる。これにより、背合わせ状態で配設される2つ一組の長尺体支持具1の並び方向Pのサイズを小さくして省スペース化を図ることができる。以下、本実施形態に係る長尺体支持構造Sについて、詳細に説明する。
図1及び図2に、背合わせ状態で配設される2つ一組の長尺体支持具1を用いた長尺体支持構造Sを示す。長尺体支持具1は、吊り下げ状態で設置される棒状部材6に対して係止され、長尺体7を横架姿勢で支持する。棒状部材6は、その上端部が躯体に固定されることで吊り下げ状態で設置されている。このような棒状部材6としては、例えばその外周面にネジ部62(図2を参照)を有する吊りボルト61を用いることができる。長尺体支持具1による支持対象となる長尺体7は、例えば冷媒経路を形成する金属製の配管部材71と、その周囲を被覆する断熱材72(ウレタンフォームやグラスウール等で構成可能)とを有するものである。
なお、図示は省略しているが、長尺体7の配設方向に沿う複数箇所に、所定間隔を隔てて複数の吊りボルト61が設置されている。長尺体7は、それぞれの吊りボルト61に取り付けられた長尺体支持具1により、配設方向の全体に亘って吊り支持されている。本実施形態では、各位置において、2つ一組の長尺体支持具1により、複数の長尺体7が2束に分かれて互いに平行に支持されている。
図1〜図3に示すように、長尺体支持具1は、係止部材2と、支持本体部3と、蓋部4と、弾性板状部材5とを主要な構成要素として備えている。係止部材2と支持本体部3と弾性板状部材5とは、リベット等の固着手段を用いて一体化されている。蓋部4は、支持本体部3に対して開閉自在に連結されている。
係止部材2は、金属製の板状部材で構成されている。係止部材2は、第一係止部21と連結板部25と第二係止部27とを備えている。これらは、一体的に形成されている。第一係止部21と第二係止部27とは、連結板部25の両側に分かれて設けられており、言い換えれば連結板部25は第一係止部21と第二係止部27との間に設けられている。第一係止部21と連結板部25とは、所定角度(好適には120°以上150°以下)をなすように屈曲形成されている。また、第二係止部27と連結板部25とも、所定角度(好適には120°以上150°以下)をなすように屈曲形成されている。こうして、連結板部25は、棒状部材6の軸芯方向Aに平行に配置され、第一係止部21及び第二係止部27は、棒状部材6の軸芯方向Aに対してそれぞれ斜め方向に延出するように配置されている。本実施形態では、第一係止部21及び第二係止部27が「一対の係止部」に相当する。
第一係止部21と連結板部25とのなす角と、第二係止部27と連結板部25とのなす角とは、互いに異なっていても良いが、同程度の大きさであることが好ましい。本実施形態では、いずれもおよそ135°に設定されている。
なお、構成材である金属製の板状部材は比較的板厚の厚いものが用いられており、係止部材2は高剛性に構成されている。例えば、係止部材2の厚みは、支持本体部3の厚みよりも厚く設定されている。係止部材2は、例えば従来仕様の長尺体支持具で用いられる場合がある、弾性復元力によって棒状部材6に係止可能なばね板部材とは異なり、作業者の手動操作によっては実質的には弾性変形しない。高剛性の板状部材(非ばね鋼材)で係止部材2を構成することで、係止部材2の強度を高め、棒状部材6への長尺体支持具1の取付状態の安定化が図られている。
図3に示すように、第一係止部21は、切欠開口22を有するC字状に形成されている。第一係止部21は、切欠開口22を介して棒状部材6に対して径方向から係脱自在に構成されている(図5を参照)。第一係止部21は、連結板部25との接続部側に位置する基端側部位21Aと、棒状部材6の側方を延びる側方側部位21Bと、棒状部材6に対して背面側から係止する背面側係止部位21Cとを有する。なお、「背面側」は、「棒状部材6に対して長尺体7を支持する支持本体部3とは反対側」の意である。切欠開口22は、幅方向で側方側部位21Bとは反対側の側辺から中央部側に向かって切り欠くようにして形成されている。切欠開口22は、基端側部位21Aと背面側係止部位21Cの間において幅方向で側方側部位21Bとは反対側に向かって開口している。
連結板部25は、矩形状に形成されている。連結板部25の中央部には、突出片部26が切り起こし形成されている。この突出片部26は、長尺体支持具1が棒状部材6に取り付けられたときに先端部が棒状部材6側を向くように設けられている(図4を参照)。また、突出片部26は、弾性板状部材5の付勢板部52の基端側部分に交差(本例では直交)する状態で、当該基端側部分に沿って配置されている。本実施形態では、連結板部25と第一係止部21との境界部における幅方向中央部には、連結板部25と第一係止部21とに亘る矩形状の開口部24が形成されている。この開口部24には、蓋部4の係止片42が挿通可能となっている。この連結板部25によって、第一係止部21及び第二係止部27を有する係止部材2が、支持本体部3に連結されている。また、連結板部25の支持本体部3とは反対側の面には、弾性板状部材5が固定されている。本実施形態では、連結板部25が「連結部」に相当する。
第二係止部27は、切欠開口28を有するC字状に形成されている。第二係止部27は、切欠開口28を介して、第一係止部21とは軸芯方向の異なる位置で棒状部材6に対して径方向から係脱自在に構成されている。第二係止部27は、連結板部25との接続部側に位置する基端側部位27Aと、棒状部材6の側方を延びる側方側部位27Bと、棒状部材6に対して背面側から係止する背面側係止部位27Cとを有する。切欠開口28は、幅方向で側方側部位27Bとは反対側の側辺から中央部側に向かって切り欠くようにして形成されている。切欠開口28は、基端側部位27Aと背面側係止部位27Cの間において幅方向で側方側部位27Bとは反対側に向かって開口している。
本実施形態では、第一係止部21の切欠開口22と第二係止部27の切欠開口28とが、幅方向で互いに逆向きに開口している。このような構成では、2つの切欠開口22,28がそれぞれ棒状部材6に対向するように棒状部材6に対して係止部材2を斜めに配置した状態で、長尺体支持具1を回転操作して棒状部材6に取り付けることができる。この場合、棒状部材6に対して横向きの力がほとんど作用しないようにしながら、棒状部材6に長尺体支持具1を取り付けることができる。
図3に示すように、本実施形態では、第一係止部21に段差部23が形成されているとともに、第二係止部27に段差部29が形成されている。第一係止部21において、段差部23は側方側部位21Bに形成されている。段差部23は、背面側係止部位21Cを基端側部位21Aに対して軸芯方向Aの外側にオフセットさせるように形成されている(図4を参照)。この段差部23による基端側部位21Aに対する背面側係止部位21Cのオフセット幅は、例えば係止部材2を構成する板状部材の厚みの2倍〜10倍程度であって良い。
また、第二係止部27において、段差部29は側方側部位27Bに形成されている。段差部29は、背面側係止部位27Cを基端側部位27Aに対して軸芯方向Aの外側にオフセットさせるように形成されている(図4を参照)。この段差部29による基端側部位27Aに対する背面側係止部位27Cのオフセット幅は、例えば係止部材2を構成する板状部材の厚みの1倍〜7倍程度であって良い。
支持本体部3は、金属製の板状部材で構成されている。本実施形態では、支持本体部3は、係止部材2とは別部材として構成されているとともに、係止部材2を構成する板状部材よりも板厚の薄い板状部材で構成されている。支持本体部3は、長尺体7を十分に支持できる程度の強度を確保可能な板厚に形成されれば良く、これにより材料コストの低減が図られている。支持本体部3は、長尺体7を支持するための中核として機能する。支持本体部3は、第一平板部31と湾曲板部32と第二平板部33と枢支部34とを備えている。これらは、一体的に形成されている。第一平板部31は、長尺体7よりも棒状部材6側を上下方向に沿って平板状に延びている。第一平板部31の上端部に、係止部材2の連結板部25が固定されている。湾曲板部32は、長尺体7の下方において断面円弧状に湾曲しており、長尺体7を下方から支持する。本実施形態では、湾曲板部32が「受け部」に相当する。第二平板部33は、長尺体7に対して棒状部材6とは反対側を上下方向に沿って平板状に延びている。枢支部34は、第二平板部33の上端部にフック状又はループ状に湾曲形成されている。
蓋部4は、金属製の板状部材で構成されている。本実施形態では、蓋部4は、支持本体部3を構成する板状部材と同程度の板厚の板状部材で構成されている。蓋部4は、一端にて、支持本体部3の枢支部34に連結されている。蓋部4は、枢支部34を支点として上下に揺動することにより、支持本体部3に対して開閉自在に連結されている。蓋部4は、蓋本体41にて支持本体部3の上部開口を閉じる閉止姿勢(図4を参照)と、支持本体部3の上部開口を開け放つ開放姿勢(図3を参照)とに姿勢変更自在となっている。蓋部4の他方端は揺動端部4sであり、この揺動端部4sに、蓋本体41から下方に向かう係止片42が切り起こし形成されている。係止片42は、蓋部4の閉止姿勢で、係止部材2の開口部24に挿通される。係止片42には、外側(枢支部34から見て外側)に向かって突出する係合突起43が形成されている。
弾性板状部材5は、金属製の板状部材を屈曲形成して構成されている。弾性板状部材5は、支持本体部3や蓋部4よりもさらに板厚の薄い板状部材で構成されており、部品全体としての弾性が相対的に高い。弾性板状部材5は、被固定部51と付勢板部52と挟持板部53とを備えている。これらは、一体的に形成されている。被固定部51は、係止部材2の突出片部26に対して幅方向に隣接する状態で、係止部材2の連結板部25における支持本体部3とは反対側の面に固定されている。
付勢板部52は、被固定部51の下側領域において、当該被固定部51から起立形成されている。付勢板部52は、その板面が上下方向に沿い、かつ、係止部材2の幅方向に揺動自在な状態となるように設けられている。付勢板部52は、被固定部51との境界部を基点とする弾性変形により、被固定部51に対して相対変位可能となっている。付勢板部52は、係止爪52Aと第一操作部52Bとを含む。係止爪52Aは、棒状部材6を構成する吊りボルト61のネジ部62(図2を参照)の螺旋形状に沿う傾斜姿勢で、付勢板部52における上下の縁部を一部切り起こして形成されている。第一操作部52Bは、付勢板部52における揺動遊端側に設けられている。
付勢板部52は、棒状部材6を押し付けることによって被固定部51に対して相対変位するので、この状態で、棒状部材6に長尺体支持具1を取り付けることができる。その後、付勢板部52は、被固定部51との境界部を基点とする弾性復元力によって棒状部材6を圧接付勢する。これにより、付勢板部52の係止爪52Aが棒状部材6を構成する吊りボルト61のネジ部62に嵌合するとともに、第一係止部21や第二係止部27の内縁もネジ部62に嵌合する(図5を参照)。言い換えれば、付勢板部52は、第一係止部21及び第二係止部27に対して棒状部材6を圧接付勢する。これにより、長尺体支持具1を棒状部材6に対してガタツキのない状態で簡便に取り付けることができる。なお、第一操作部52Bを棒状部材6に対する圧接付勢力の作用方向とは反対側へ押圧操作することにより、圧接付勢状態を解除することができ、棒状部材6に対する長尺体支持具1の軸芯方向A(上下方向)の取付位置を変更することができる。
挟持板部53は、被固定部51の上方に、係止部材2の連結板部25に平行に、かつ、連結板部25との間に所定隙間を隔てる状態となるように設けられている。挟持板部53と連結板部25との間の隙間の大きさは、概ね、蓋部4の係止片42の板厚相当分である。挟持板部53は、被固定部51との境界に設けられた段差部を基点とする弾性変形により、被固定部51に対して相対変位可能となっている。挟持板部53は、本体部53Aと屈曲辺部53Bと第二操作部53Cとを含む。本体部53Aは、挟持板部53を構成する主要部であり、平板状に形成されている。本体部53Aには、その中央部付近に、当該本体部53Aを厚み方向に貫通する係合孔53Hが形成されている。屈曲辺部53Bは、本体部53Aから、その上端の辺部に沿って、棒状部材6に近接する側(支持本体部3とは反対側)に向かって屈曲形成されている。第二操作部53Cは、挟持板部53における幅方向で被固定部51との境界の段差部とは反対側の端部に設けられている。
蓋部4を閉じるのに伴い、蓋部4の揺動端部4sに設けられた係止片42が、係止部材2の開口部24に挿通されて、連結板部25と挟持板部53との間の隙間に進入する。その際、係止片42に突出形成された係合突起43は、挟持板部53を棒状部材6側に押しやるようにして棒状部材6側に突出変位させる。蓋部4が完全に閉じられると、図4に示すように、係止片42の係合突起43が本体部53Aの係合孔53Hに進入し、それに伴い、挟持板部53の変位状態が解消して係合突起43と係合孔53Hとが係合する。この係合突起43と係合孔53Hとの係合状態で、蓋部4が閉止姿勢に保持される。本実施形態では、係止片42に設けられた係合突起43と、挟持板部53に設けられて係合突起43が進入する係合孔53Hとで、蓋ロック機構Lが構成されている。
なお、第二操作部53Cを本体部53Aが連結板部25から離間する側へ押圧操作することにより、係合突起43と係合孔53Hとの係合状態を解除することができ、蓋部4を閉止姿勢から開放姿勢へと姿勢変更することができる。逆に言えば、作業者の手動操作によって第二操作部53Cを押圧操作しない限り、係合突起43と係合孔53Hとの係合状態が維持されて、蓋部4が閉止姿勢に保持される。
図1〜図5に示すように、本実施形態の長尺体支持具1は、蓋部4の揺動端部4sに、開口閉塞部45を備えている。本実施形態では、蓋部4の揺動端部4sには、蓋本体41から斜め上方に向かって延びる延設板部44が設けられている。延設板部44は、閉止姿勢で、係止部材2の第一係止部21に面接触する状態で当該第一係止部21に沿って配置される。延設板部44は、第一係止部21のうち基端側部位21Aのおよそ全体を覆う大きさに形成されている(図5を参照)。そして、その延設板部44の蓋本体41とは反対側の端部(蓋部4の先端部)に、開口閉塞部45が設けられている。開口閉塞部45は、蓋部4の幅方向一方側(具体的には、幅方向において切欠開口22が開口している方の側)に偏って配置されている。開口閉塞部45は、閉止姿勢において切欠開口22を少なくとも部分的に埋めるように配置される。開口閉塞部45は、第一延在部45Aとそれに交差(本例では直交)する一対の第二延在部45Bとを有する断面コの字状のボックス状に形成されている。
図5に示すように、棒状部材6の軸芯方向Aに沿って上から見た場合に、背面側係止部位21Cと開口閉塞部45との間の最小幅が、棒状部材6の直径よりも小さく(本例では棒状部材6の半径分程度)なっている。このため、棒状部材6が第一係止部21から離脱するのを抑制することができ、棒状部材6からの長尺体支持具1の脱落を抑止することができる。しかも、蓋部4を開放姿勢とした状態で棒状部材6に長尺体支持具1を取り付け、その後、長尺体7を支持してから、蓋部4を閉止姿勢とする一動作だけで切欠開口22の少なくとも一部を埋めることができるので、作業性も良好である。蓋部4の閉止姿勢は蓋ロック機構Lによって保持されるので、長期間に亘って長尺体支持具1の脱落を抑止することができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態の長尺体支持構造Sは、上述した長尺体支持具1を2つ一組で用い、それらが軸芯方向Aの所定範囲を占める領域において背合わせ状態で棒状部材6に取り付けられた構造を有する。「背合わせ状態」とは、2つの長尺体支持具1のそれぞれの支持本体部3の“背面側”に設けられる一対の係止部21,27どうしを互いに向かい合わせて配置した状態である。それぞれの長尺体支持具1において、一対の係止部21,27は、軸芯方向Aに対してそれぞれ斜め方向に延出して互いに異なる位置で棒状部材6に係止される。このような長尺体支持具1を用いて実現される長尺体支持構造Sでは、図2に示すように、長尺体7の配設方向に見て、2つの長尺体支持具1の第一係止部21どうしが互いに交差し、かつ、第二係止部27どうしも互いに交差する。
各長尺体支持具1の第一係止部21は、それぞれ支持本体部3及び蓋部4よりも斜め上方に向かって延出するように配置されている。それぞれの長尺体支持具1の第一係止部21の背面側係止部位21Cは、それぞれ相手方の長尺体支持具1の支持本体部3及び蓋部4よりも十分に上方に位置しており、当該相手方の長尺体支持具1との間で物理的干渉は生じない。また、各長尺体支持具1の第二係止部27は、各長尺体支持具1の支持本体部3の第一平板部31どうしが対向する領域において、斜め下方に向かって延出するように配置されている。それぞれの長尺体支持具1の第二係止部27の背面側係止部位27Cは、それぞれ相手方の長尺体支持具1の第一平板部31と棒状部材6との間に斜めに配置されており、当該相手方の長尺体支持具1との間で物理的干渉は生じていない。
このように、一対の係止部21,27を軸芯方向Aに対してそれぞれ斜め方向に延出するように設けることで、背合わせ状態の2つの長尺体支持具1は、互いに、相手方の長尺体支持具1の並び方向Pにおける配設位置をほとんど制約しない。よって、並び方向Pにおいて2つの長尺体支持具1を極力近づけて配設することができ、並び方向Pのサイズを小さくして省スペース化を図ることができる。
なお、係止部材2が例えばばね板部材で構成される場合には、作業者は、棒状部材6に係止する際には一対の係止部21,27のそれぞれの先端部を互いに近付けるように操作する必要がある。このため、2つの長尺体支持具を背合わせ状態で棒状部材6に取り付けることが困難である。すなわち、一対の係止部21,27の先端部に対する操作は棒状部材6を挟んで反対側からとなるため、先に棒状部材6に取り付けられた長尺体支持具が物理的障害となって、それと背合わせにして第2の長尺体支持具を取り付ける際の作業性が悪くなる。よって、係止部材2がばね板部材で構成された2つの長尺体支持具を背合わせ状態で棒状部材6に取り付けることは、通常考えにくい。
連結板部25と第一係止部21とのなす角、及び、連結板部25と第二係止部27とのなす角は、鈍角であれば特に限定されないが、中でも、それぞれ120°以上150°以下であることが好ましい。連結板部25と各係止部21,27とのなす角が120°未満であれば、並び方向Pにおいて棒状部材6を超えて相手方の長尺体支持具1側に向かって突出する係止部21,27の突出量がある程度大きくなる。特に、水平に近い姿勢となる第二係止部27の背面側係止部位27Cが、相手方の長尺体支持具1の第一平板部31と干渉しやすくなる。一方、連結板部25と各係止部21,27とのなす角が150°を超えて大きくなると、棒状部材6側に向かう各係止部21,27の傾斜が緩やかになって、各係止部21,27ひいては係止部材2が過度に大型化してしまう。このような観点から、連結板部25と各係止部21,27とのなす角を120°以上150°以下とすることで、使用する長尺体支持具1の大型化を最小限に抑えつつ、全体の省スペース化を図ることができる。
配設経路における所定位置で長尺体7を支持するには以下のようにすれば良い。まず、蓋部4の開放姿勢で、2つの切欠開口22,28が棒状部材6に対向するように配置した状態で、第1の長尺体支持具1を回転操作して棒状部材6に取り付ける。また、その長尺体支持具1に対して背合わせ状態となるように、第2の長尺体支持具1を、蓋部4の開放姿勢で、2つの切欠開口22,28が棒状部材6に対向するように配置する。この状態で、第1の長尺体支持具1に対する回転操作方向とは反対方向に回転操作して、第2の長尺体支持具1を棒状部材6に取り付ける。このとき、作業者は、それぞれの長尺体支持具1について、係止部材2には触れることなく、支持本体部3を把持した状態で操作することができる。
次に、それぞれの長尺体支持具1について、第一操作部52Bを押圧操作して棒状部材6に対する付勢板部52の圧接付勢状態を解除して、軸芯方向A(上下方向)の取付位置を調整する。このとき、第一係止部21に段差部23が形成されているとともに、第二係止部27に段差部29が形成されているので、2つの長尺体支持具1の軸芯方向Aにおける相対位置を調整することができる(図6を参照)。そして、これらの段差部23,29による軸芯方向Aのオフセット幅に応じて、軸芯方向Aにおける2つの長尺体支持具1どうしの相対位置の許容幅を拡大することができる。よって、2つの長尺体支持具1の設置位置における周囲環境に柔軟に対応することができる。例えば、互いに平行に配設される2束の長尺体7を、周囲環境に応じて、上下方向の位置を揃えて支持したり、上下方向の位置を互いに異ならせて支持したりすることが容易となる。2つの長尺体支持具1のそれぞれの取付位置の調整が完了すると、それぞれの支持本体部3に、上部開口から横架姿勢の長尺体7を挿入して支持する。
その後、蓋部4を閉止姿勢とすると、その姿勢変更動作に伴い、揺動端部4sに設けられた係止片42の係合突起43が、弾性板状部材5の挟持板部53の係合孔53Hに進入して両者が係合する。こうして、蓋ロック機構Lが働く状態となって蓋部4の閉止姿勢が保持される。また、蓋部4の閉止姿勢が保持された状態で、揺動端部4sに設けられた開口閉塞部45により、切欠開口22が少なくとも部分的に埋められる。本実施形態の長尺体支持具1は、このような開口閉塞部45を蓋部4の揺動端部4sに備えているので、施工時の作業性を向上させつつ、大きな振動が作用した場合にも棒状部材6からの脱落を有効に抑止することができる。
〔その他の実施形態〕
(1)上記の実施形態では、第一係止部21の切欠開口22と第二係止部27の切欠開口28とが幅方向で互いに逆向きに開口している構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば第一係止部21の切欠開口22と第二係止部27の切欠開口28とが、幅方向で同じ向きに開口するように形成されても良い。このような構成では、2つの切欠開口22,28が棒状部材6に対向するように棒状部材6に対して係止部材2を隣接配置させた状態で、長尺体支持具1を横方向にスライド操作して棒状部材6に取り付けることができる。
(2)上記の実施形態では、第一係止部21に段差部23が形成されているとともに、第二係止部27に段差部29が形成されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば第一係止部21及び第二係止部27がいずれも段差を有さない平坦状に形成されても良い。
(3)上記の実施形態では、係止部材2の厚みが支持本体部3の厚みよりも厚い構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば係止部材2の厚みが支持本体部3の厚みと同じとされ、或いは、係止部材2の厚みが支持本体部3の厚みよりも薄くされても良い。
(4)上記の実施形態では、蓋ロック機構Lが、係止片42に設けられた係合突起43と、挟持板部53に設けられて係合突起43が進入する係合孔53Hとで構成されている例について説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば係止部材2に形成された開口部24に挿通可能なフック片の係止先端部と、係止先端部が係止される開口部24の周縁部とで構成される等、蓋ロック機構Lの具体的構造は任意であって良い。また、必ずしも蓋ロック機構Lが設けられなくても良い。
(5)上記の実施形態では、開口閉塞部45が、第一延在部45Aとそれに交差する一対の第二延在部45Bとを有する断面コの字状のボックス状に形成されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば第二延在部45Bを有さずに第一延在部45Aだけで構成される等、開口閉塞部45の具体的構造は任意であって良い。この場合において、第一延在部45Aが第一係止部21の背面側係止部位21Cに対して上下に重ねて配置される部分をさらに有するように構成され、開口閉塞部45が蓋部4の閉止姿勢において切欠開口22を完全に埋めるように配置されても良い。また、必ずしも開口閉塞部45が設けられなくても良い。
(6)上記の実施形態では、支持本体部3における長尺体7を支持する部位が断面円弧状の湾曲板部32とされている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば支持本体部3が第一平板部31と第二平板部33とを接続する平板状の接続板部を備えて構成され、この平板状の接続板部が「受け部」として長尺体7を支持しても良い。すなわち、支持本体部3において「受け部」として働く部位の具体的構造は任意であって良い。
(7)上記の実施形態では、第一係止部21及び第二係止部27が係止部材2に設けられ、その係止部材2が支持本体部3に固定されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば第一係止部21が支持本体部3に一体的に設けられるとともに係止部材2には第二係止部27だけが設けられ、それらが互いに固定されて長尺体支持具1が構成されても良い。また、第一係止部21と第二係止部27とがそれぞれ独立した別部材に設けられ、それらが個別に支持本体部3に固定されて長尺体支持具1が構成されても良い。
(8)上記の実施形態では、長尺体7の配設方向に沿う各位置において、2つの長尺体支持具1を用い、これら2つの長尺体支持具1が背合わせ状態で棒状部材6に取り付けられた長尺体支持構造Sを例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば各位置において1つの長尺体支持具1だけを用い、当該1つの長尺体支持具1が単独で棒状部材6に取り付けられて長尺体7を支持するように構成しても良い。
(9)上記の実施形態では、棒状部材6として、外周面にネジ部62を有する吊りボルト61を用いた例について説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば軸芯方向に沿って多数の係止突起が周方向の一部に形成してある棒状の部材を用いても良い。
(10)上記の実施形態では、長尺体7として、断熱材72で被覆された配管部材71を用いた例について説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば長尺体7として、露出した配管部材71やケーブル等を用いても良い。
(11)上述した各実施形態(上記の実施形態及びその他の実施形態を含む;以下同様)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 長尺体支持具
2 係止部材
3 支持本体部
6 棒状部材
7 長尺体
21 第一係止部(係止部)
21A 基端側部位
21C 背面側係止部位
22 切欠開口
23 段差部
25 連結板部(連結部)
27 第二係止部(係止部)
27A 基端側部位
27C 背面側係止部位
28 切欠開口
29 段差部
32 湾曲板部(受け部)
S 長尺体支持構造
A 軸芯方向

Claims (6)

  1. 吊り下げ状態で設置される棒状部材に対して長尺体を横架姿勢で支持する長尺体支持構造であって、
    受け部にて前記長尺体を支持する支持本体部の背面側に、前記棒状部材の軸芯方向に対してそれぞれ斜め方向に延出して互いに異なる位置で前記棒状部材に係止される一対の係止部を備えた長尺体支持具を2つ一組で用い、2つの前記長尺体支持具が背合わせ状態で前記棒状部材に取り付けられている長尺体支持構造。
  2. 前記係止部が、切欠開口を有して前記棒状部材に対して径方向から係止可能なC字状に形成されているとともに、当該係止部のうち前記棒状部材に対して背面側から係止する背面側係止部位を、前記棒状部材よりも前記支持本体部側に位置する基端側部位に対して前記軸芯方向の外側にオフセットさせる段差部を有している請求項1に記載の長尺体支持構造。
  3. 前記長尺体支持具が、一対の前記係止部を有する係止部材を備え、
    前記係止部材の厚みが、前記支持本体部の厚みよりも厚い請求項1又は2に記載の長尺体支持構造。
  4. 一対の前記係止部が、非ばね鋼材で構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の長尺体支持構造。
  5. 前記長尺体支持具が、一対の前記係止部と、これら一対の前記係止部の間に設けられて前記支持本体部に固定される連結部と、を有する係止部材を備え、
    前記連結部と前記係止部とのなす角が、それぞれ120°以上150°以下に設定されている請求項1から4のいずれか一項に記載の長尺体支持構造。
  6. 吊り下げ状態で設置される棒状部材に対して長尺体を横架姿勢で支持する長尺体支持具であって、
    受け部にて前記長尺体を支持する支持本体部の背面側に、前記棒状部材の軸芯方向に対してそれぞれ斜め方向に延出して互いに異なる位置で前記棒状部材に係止される一対の係止部を備え、
    一対の前記係止部が、非ばね鋼材で構成されている長尺体支持具。
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