JP2018034476A - 印刷装置、および印刷方法 - Google Patents

印刷装置、および印刷方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018034476A
JP2018034476A JP2016171534A JP2016171534A JP2018034476A JP 2018034476 A JP2018034476 A JP 2018034476A JP 2016171534 A JP2016171534 A JP 2016171534A JP 2016171534 A JP2016171534 A JP 2016171534A JP 2018034476 A JP2018034476 A JP 2018034476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flushing
unit
head
liquid receiving
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016171534A
Other languages
English (en)
Inventor
徳孝 満尾
Noritaka Mitsuo
徳孝 満尾
俊哉 岡田
Toshiya Okada
俊哉 岡田
原 和彦
Kazuhiko Hara
和彦 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2016171534A priority Critical patent/JP2018034476A/ja
Publication of JP2018034476A publication Critical patent/JP2018034476A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】ヘッドメンテナンスによる生産性の低下を抑制しつつ、より長時間の稼動を行うことができる印刷装置を低コストで提供する。
【解決手段】印刷装置は、プラテン29、ヘッド、ヘッドから吐出されたインクを受ける第1フラッシングユニット351、第2フラッシングユニット352、コントローラーを備え、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352が、ヘッドを搭載するキャリッジの移動経路と重なる位置に配置され、第1フラッシングユニット351が第2フラッシングユニット352よりもプラテン29側に配置されており、第1モードの選択を受け付けたとき、第1フラッシングユニット351のみにヘッドからインクをフラッシングし、第2モードの選択を受け付けたとき、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の両方にヘッドからインクをフラッシングする。
【選択図】図6

Description

本発明は、印刷装置、および印刷方法に関する。
インクジェットプリンターなどの印刷装置では、インクを吐出するノズルの詰まりなどを防止するために、強制的にインクを吐出させるフラッシングと呼ばれるメンテナンスを行う場合がある。
特許文献1には、フラッシングによって吐出された液体(インク)が液体受け部において堆積し、ヘッドに接触してしまうことを抑制する技術(液体吐出装置および液体吐出装置の制御方法)が記載されている。特許文献1に記載の液体吐出装置は、液体受け部に乾燥した液体が堆積してヘッドに接触するのを回避するために、液体受け部を回転可能に設け、所定の期間ごとに液体受け部を回転させることで一か所に液体が堆積しないようにしている。
特開2012−61617号公報
しかしながら、特許文献1に記載の液体吐出装置のような機構を設けると、装置構成が複雑化するため装置コストが高くなってしまうという課題があった。そこで装置コストを低減するために、液体受け部を手動にすることが考えられたが、所定の期間ごとに作業者が手動で液体受け部を回転させたり、液体受け部に固化あるいは増粘して堆積したインクを取り除いたりするメンテナンスが必要となるため、例えば、作業者が不在となる夜間稼動ができなくなってしまう場合があるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1] 本適用例に係る印刷装置は、印刷媒体を支持する印刷媒体支持部と、前記印刷媒体支持部に支持された前記印刷媒体に液体を吐出して印刷を行うヘッドと、前記ヘッドを保持しつつ往復移動するキャリッジと、前記ヘッドから吐出された液体を受けることが可能な第1液体受け部および第2液体受け部と、制御部と、を備え、前記第1液体受け部および前記第2液体受け部が、前記キャリッジの移動経路と重なる位置に配置されると共に、前記往復移動の方向において、前記第1液体受け部が前記第2液体受け部よりも前記印刷媒体支持部側に配置されており、前記制御部が、第1モードの選択を受け付けたとき、前記第1液体受け部と前記第2液体受け部の内、前記第1液体受け部のみに前記ヘッドから前記液体をフラッシングし、前記制御部が、第2モードの選択を受け付けたとき、前記第1液体受け部と前記第2液体受け部の両方に前記ヘッドから前記液体をフラッシングすることを特徴とする。
本適用例によれば、制御部が、第1モードの選択を受け付けたとき、第1液体受け部と第2液体受け部の内、第2液体受け部よりも印刷媒体支持部側に配置されている第1液体受け部のみにヘッドから液体(インクなど印刷用の液体)をフラッシングし、制御部が、第2モードの選択を受け付けたとき、第1液体受け部と第2液体受け部の両方にヘッドから液体をフラッシングする。
つまり、第1モードの選択を受け付けたときには、印刷を行う印刷媒体支持部の領域により近い第1液体受け部にのみフラッシングを行うようになる。そのため、フラッシングを行うためにヘッドが移動する時間が、第1液体受け部と第2液体受け部とにフラッシングを行う場合や、第2液体受け部にのみフラッシングを行う場合に比較して短くなり、生産性の低下を抑制することができる。
また、第2モードの選択を受け付けたときには、第1液体受け部と第2液体受け部の両方にフラッシングするようになる。このように液体が固化あるいは増粘して堆積してしまう領域を分散させることにより、堆積した液体がヘッドに接触してしまうまでの時間をより長くすることができる。そのため、作業者が堆積した液体を取り除いたりするメンテナンスの対応頻度をより少なくすることができる。
すなわち、本適用例によれば、作業者の対応ができるときには、第1モードの選択をすることにより、生産性の低下を抑制できるようにしつつ、作業者の対応ができないときには、第2モードの選択をすることにより、より長時間の稼動を行うことができるようになる。そのため、例えば、作業者が不在となる夜間稼動ができなくなってしまう場合があるという課題が解決される。また、複雑な装置構成を必要としないため、装置コストの上昇を抑えることができる。
[適用例2] 上記適用例に係る印刷装置において、前記印刷の時間が所定時間に達したとき、もしくは、前記第1液体受け部に前記フラッシングを行った回数が所定回数に達したときに、報知する報知部を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、印刷の時間が所定時間に達したとき、もしくは、第1液体受け部にフラッシングを行った回数が所定回数に達したときに報知する報知部を備えるため、作業者に対して、報知に基づいてフラッシングにより堆積した液体を取り除いたりするメンテナンスの対応を行わせることができるようになる。
[適用例3] 上記適用例に係る印刷装置において、前記印刷の時間が所定時間に達したとき、もしくは、前記第1液体受け部に前記フラッシングを行った回数が所定回数に達したときに、前記制御部が前記印刷を停止することを特徴とする。
本適用例によれば、印刷の時間が所定時間に達したとき、もしくは、第1液体受け部にフラッシングを行った回数が所定回数に達したときに、制御部が印刷を停止するため、フラッシングにより堆積した液体がヘッドに付着してしまう不具合を未然に防ぐことができるようになる。
[適用例4] 本適用例に係る印刷方法は、印刷媒体を支持する印刷媒体支持部と、前記印刷媒体支持部に支持された前記印刷媒体に液体を吐出して印刷を行うヘッドと、前記ヘッドを保持しつつ往復移動するキャリッジと、前記ヘッドから吐出された液体を受けることが可能な第1液体受け部および第2液体受け部と、を備え、前記第1液体受け部および前記第2液体受け部が、前記キャリッジの移動経路と重なる位置に配置されると共に、前記往復移動の方向において、前記第1液体受け部が前記第2液体受け部よりも前記印刷媒体支持部側に配置された印刷装置における印刷方法であって、第1モードの選択を受け付けたときに、前記第1液体受け部と前記第2液体受け部の内、前記第1液体受け部のみに前記ヘッドから前記液体をフラッシングする工程と、第2モードの選択を受け付けたときに、前記第1液体受け部と前記第2液体受け部の両方に前記ヘッドから前記液体をフラッシングする工程と、を含むことを特徴とする。
本適用例によれば、第1モードの選択を受け付けたときは、第1液体受け部と第2液体受け部の内、第2液体受け部よりも印刷媒体支持部側に配置されている第1液体受け部のみにヘッドから液体をフラッシングし、第2モードの選択を受け付けたときは、第1液体受け部と第2液体受け部の両方にヘッドから液体をフラッシングする。
つまり、第1モードの選択を受け付けたときには、印刷を行う印刷媒体支持部の領域により近い第1液体受け部にのみフラッシングを行う。そのため、フラッシングを行うためにヘッドが移動する時間が、第1液体受け部と第2液体受け部とにフラッシングを行う場合や、第2液体受け部にのみフラッシングを行う場合に比較して短くなり、生産性の低下を抑制することができる。
また、第2モードの選択を受け付けたときには、第1液体受け部と第2液体受け部の両方にヘッドから液体をフラッシングする。液体が固化あるいは増粘して堆積してしまう領域を分散させることにより、堆積した液体がヘッドに接触してしまうまでの時間をより長くすることができる。そのため、作業者が堆積した液体を取り除いたりするメンテナンスの対応頻度をより少なくすることができる。
すなわち、本適用例によれば、作業者の対応ができるときには、第1モードの選択をすることにより、生産性の低下を抑制できるようにしつつ、作業者の対応ができないときには、第2モードの選択をすることにより、より長時間の稼動を行うことができるようになる。
実施形態1に係る印刷装置の構成の断面を示す概略図 「印刷媒体支持部」としてのプラテンの部分を上から平面視した概略図 印刷装置のブロック図 従来技術におけるフラッシングユニットの構成例を示す斜視図 従来技術におけるフラッシングユニット、ヘッド、プラテンの位置関係を説明する概念図 本実施形態におけるフラッシングユニットの構成例を示す概念図 変形例1に係るフラッシングユニットの構成例を示す概念図 変形例2に係る印刷装置のブロック図
以下に本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して説明する。以下は、本発明の一実施形態であって、本発明を限定するものではない。なお、以下の各図においては、説明を分かりやすくするため、実際とは異なる尺度で記載している場合がある。
また、図面に付記する座標においては、Z軸方向が鉛直方向における上下方向、+Z方向が上方向、X軸方向が前後方向、−X方向が手前方向、Y軸方向が左右方向、+Y方向が左方向、X−Y平面が水平面としている。
(実施形態1)
<<印刷装置1の構成>>
図1は、本実施形態に係る印刷装置1の構成の断面を示す概略図である。図2は、「印刷媒体支持部」としてのプラテン29の部分を上から平面視した概略図である。図3は、印刷装置1のブロック図である。
印刷装置1の構成例について、図1、図2および図3を参照して説明する。
また、本実施形態においては、「印刷媒体」としてロール紙2(連続紙)を用いた例を説明する。
印刷装置1は、図1および図3に示すように、搬送ユニット20と、搬送ユニット20がロール紙2を搬送する搬送経路に沿って、給送ユニット10と、プラテン29と、巻き取りユニット90と、を有している。また更に、印刷装置1は、搬送経路上の印刷領域Rにおいて印刷を行うためのヘッドユニット30と、キャリッジユニット40と、これらのユニットを制御し印刷装置としての動作を司る「制御部」としてのコントローラー60と、検出器群50と、を有している。
なお、以下において、キャリッジユニット40によって搬送方向(Y軸方向)に移動されるヘッドユニット30が、プラテン29上においてロール紙2に対して「液体」としてのインクを吐出することにより画像を印刷することができる領域を印刷領域R(図1、図2参照)とする。
給送ユニット10は、ロール紙2を搬送ユニット20に給送するものである。この給送ユニット10は、ロール紙2が巻かれ回転可能に支持される巻軸18と、巻軸18から繰り出されたロール紙2を巻き掛けて搬送ユニット20に導くための中継ローラー19などを有している。
搬送ユニット20は、給送ユニット10により送られたロール紙2を、予め設定された搬送経路に沿って搬送するものである。この搬送ユニット20は、図1に示すように、中継ローラー19に対して水平右方に位置する中継ローラー21と、中継ローラー21の右斜め下方に位置する中継ローラー22と、中継ローラー22の右斜め上方(プラテン29の搬送方向上流側)に位置する第1搬送ローラー23と、第1搬送ローラー23の右方(プラテン29の搬送方向下流側)に位置する第2搬送ローラー24と、第2搬送ローラー24の鉛直下方に位置する反転ローラー25と、反転ローラー25の右方に位置する中継ローラー26と、中継ローラー26の上方に位置する送り出しローラー27と、を有している。
中継ローラー21は、中継ローラー19から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて下方に向かって弛ませるローラーである。
中継ローラー22は、中継ローラー21から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
第1搬送ローラー23は、モーター(図示省略)により駆動される第1駆動ローラー23aと、第1駆動ローラー23aに対してロール紙2を挟んで対向するように配置された第1従動ローラー23bとを有している。この第1搬送ローラー23は、下方に弛んだロール紙2を上方に引き上げ、プラテン29上へ搬送するローラーである。第1搬送ローラー23は、プラテン29上のロール紙2に対して印刷が行われている期間、一時的に搬送を停止させるようになっている。なお、コントローラー60の駆動制御による第1駆動ローラー23aの回転駆動によって、プラテン29上に位置させるロール紙2の搬送量が調整される。
搬送ユニット20は、中継ローラー21、22と第1搬送ローラー23との間に巻き掛けたロール紙2の部位を下方に弛ませて搬送する機構を有している。このロール紙2の弛み(張力)は、コントローラー60により、弛み検出用センサー(図示省略)からの検出信号に基づき監視、調整される。
第2搬送ローラー24は、モーターにより駆動される第2駆動ローラー24aと、第2駆動ローラー24aに対してロール紙2を挟んで対向するように配置された第2従動ローラー24bとを有している。この第2搬送ローラー24は、ヘッドユニット30により画像が印刷された後のロール紙2の領域を、プラテン29の支持面に沿って水平右方向に搬送した後に鉛直下方に搬送するローラーである。なお、コントローラー60の駆動制御による第2駆動ローラー24aの回転駆動によって、プラテン29上に位置するロール紙2に対して付与される所定の張力が調整される。
反転ローラー25は、第2搬送ローラー24から送られたロール紙2を、左側上方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
中継ローラー26は、反転ローラー25から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて上方に向かって搬送するローラーである。
送り出しローラー27は、中継ローラー26から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて巻き取りユニット90に送り出すようになっている。
このように、ロール紙2が各ローラーを順次経由して移動することにより、ロール紙2を搬送するための搬送経路が形成されることになる。なお、ロール紙2は、搬送ユニット20により、印刷された領域の搬送方向長さ分の距離だけ当該領域での印刷が完了する毎にその搬送経路に沿って搬送される。
ヘッドユニット30は、搬送ユニット20により搬送経路上の印刷領域Rに(プラテン29上に)送り込まれたロール紙2に、インクを吐出するためのものである。このヘッドユニット30は、ヘッド31とバルブユニット(図示省略)とを有している。
ヘッド31の下面には、多数のインク吐出ノズル(図示略)が前後方向(X軸方向)に列設されている。各ノズルには、インク滴を吐出するための駆動素子としてピエゾ素子(図示省略)が設けられている。ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定の電圧パルスを印加すると、電圧パルスに応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって各色の各ノズルから吐出される。
バルブユニットは、インクを一時貯留するためのものであり、インク供給チューブ(図示省略)を介してヘッド31に接続されている。このため、ヘッド31は、バルブユニットから供給されたインクをノズルからプラテン29上に搬送されて停止された状態のロール紙2の部位に向けて吐出することにより、印刷を行うことができる。
キャリッジユニット40は、ヘッド31を往復移動させるためのものである。このキャリッジユニット40は、左右方向(Y軸方向)に延びるガイドレール41(図1に2点鎖線で示す)と、ガイドレール41に沿って左右方向へ往復移動可能に支持されたキャリッジ42と、モーター(図示省略)と、モーターの駆動力をキャリッジ42に伝達するキャリッジベルト43と、を有する。
キャリッジ42は、ヘッド31を保持し、モーターの駆動力がキャリッジベルト43を介してキャリッジ42に伝達されることにより、ヘッド31と一体となって移動するよう構成されている。キャリッジ42(ヘッド31または各ノズル列)のガイドレール41における位置(Y軸上の位置)は、コントローラー60がモーターに設けられたエンコーダーから出力されるパルス信号における立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出してこのエッジをカウントすることにより、求めることができる。
キャリッジ42は、印刷動作の合間に「液体受け部」としてのフラッシングユニット35上に移動し、その位置においてヘッド31はフラッシング動作を行う。なお、フラッシングユニット35およびフラッシング動作については、後に詳述する。
キャリッジベルト43は歯付タイプのベルトであり、キャリッジベルト43の内周面には長手方向に一定ピッチで歯部と溝部が交互に設けられ、モーターから得た駆動力をキャリッジ42に伝達する。
プラテン29は、搬送経路上の印刷領域Rに位置するロール紙2を支持するものである。このプラテン29は、図1に示すように、搬送経路上の印刷領域Rに対応させて設けられ、かつ、第1搬送ローラー23と第2搬送ローラー24との間の搬送経路に沿った領域に配置されている。
巻き取りユニット90は、搬送ユニット20により送られたロール紙2(印刷済みのロール紙2)を巻き取るためのものである。この巻き取りユニット90は、送り出しローラー27から送られたロール紙2を、左側上方から巻き掛けて右斜め下方へ搬送するための中継ローラー91と、回転可能に支持され中継ローラー91から送られたロール紙2を巻き取る巻き取り駆動軸92と、を有している。
コントローラー60は、印刷装置1の制御を行うための制御ユニットである。このコントローラー60は、図3に示すように、インターフェイス部(I/F)61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64と、を有している。
インターフェイス部61は、外部装置であるホストコンピューター110と印刷装置1との間でデータの送受信を行うためのものである。
CPU62は、印刷装置1全体の制御を行うための演算処理装置である。
メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域などを確保するためのものである。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従いユニット制御回路64により各ユニットを制御する。
検出器群50は、印刷装置1内の状況を監視するものであり、例えば、搬送ローラーに取り付けられてロール紙2の搬送などの制御に利用されるロータリー式エンコーダー、搬送されるロール紙2の有無を検出する検出センサー、キャリッジ42(またはヘッド31)の移動方向(Y軸方向)の位置を検出するためのリニア式エンコーダーなどがある。
<<従来技術におけるフラッシングユニットの構成>>
次に、従来技術におけるフラッシングユニット35の構成例について、図4、図5を参照して説明する。図4は、フラッシングユニット35の構成例を示す斜視図である。図5は、フラッシングユニット35、ヘッド31、およびプラテン29の位置関係を説明する概念図である。
フラッシングユニット35は、液体受け部の一例としての円筒パイプ36、トレー37などから構成されている。
円筒パイプ36は、印刷領域RのX軸方向の幅よりもやや長く、プラテン29のX軸方向の幅に略等しい長さの円筒体であり(図2参照)、プラテン29の搬送方向上流側(+Y側)に、X軸方向に延在するように設けられている。
円筒パイプ36は、フラッシング時にノズルから吐出されたインク滴を、その外周面で受ける液体受け部であり、図4に示すように、軸A−Aを回転軸として手動で回動させることができる。
円筒パイプ36の外周面は、好適例としてSUS(Stainless Used Steel)により構成している。
トレー37は、X軸方向の両端部に円筒パイプ36を回転可能に支持する支持部38を備えたインクの受け皿であり、円筒パイプ36の下方に配置される。フラッシングにより、円筒パイプ36に吐出され、円筒パイプ36外周面から垂れ落ちるインクを溜めることができる。
<<印刷動作およびフラッシング動作>>
次に、印刷動作および従来技術におけるフラッシング動作について、図5を参照して説明する。
なお、印刷装置1の各種動作は、主としてコントローラー60により実現される。
特に、本実施形態においては、メモリー63に格納されたプログラムをCPU62が処理することにより実現される。プログラムは、以下に説明する各種の動作を行うものとして構成されている。
まず、ホストコンピューター110からの印刷装置1への印刷の制御信号がインターフェイス部61を介してコントローラー60に入力されると、コントローラー60(ユニット制御回路64)の制御により、キャリッジ42が印刷領域Rに移動し、印刷動作を開始する。具体的には、キャリッジ42がヘッド31と共に搬送方向下流側(−Y側)に移動しつつ、印刷領域R上に位置するヘッド31からロール紙2に対してインクを吐出する。ヘッド31が、印刷領域Rの搬送方向下流側端に到達すると、折り返して搬送方向上流側(+Y側)に移動しつつ、印刷領域R上に位置するヘッド31からロール紙2に対してインクを吐出する。
更に、キャリッジ42(ヘッド31)が、ガイドレール41に沿って搬送方向上流側(+Y側)へ移動し、プラテン29から外れてフラッシングユニット35に対応する位置に到達する。
ヘッド31に設けられた各ノズル列が、フラッシングユニット35(円筒パイプ36)の所定位置に移動すると、各ノズル列から円筒パイプ36に向けてインクを吐出するフラッシング動作を実行する。
フラッシング動作の終了後、キャリッジ42は、搬送方向下流側(−Y側)へ移動し、印刷領域Rに戻って再び印刷動作を実行する。以降、プラテン29に支持されたロール紙2の印刷領域Rに対する所望の印刷が完了するまで印刷動作とフラッシング動作とを繰り返す。
フラッシングは、ノズルの詰まりなどを防止するために強制的にインクを吐出させる動作であり、1回の吐出において比較的多量のインクを吐出するため、吐出に伴いインクミストがより多く発生する場合がある。インクミストは、印刷装置1の内部を浮遊して内部を汚してしまう虞があるため、できるだけその発生量を少なくする必要がある。
ミストを抑制するためには、ヘッド31から吐出されたインク滴の分裂を防ぐことや、分裂した微粒のインクがミストとして浮遊しないように早めにトラップできるようにすること、そのために、ノズル先端からインク滴が着弾する面までの距離を小さくすることが有効である。しかしながら、インクに樹脂エマルジョンを含むレジンインクなどを用いた場合、この距離を小さくすると、吐出したインクが着弾面に溜まって(特に粘度が増したり固化したりしたインクが堆積して)ギャップが無くなり、インクがヘッド31に付着するようになってしまうことがある。
これに対して、フラッシングユニット35は、図5に示すように、円筒パイプ36が、その最上部(円筒の頂点)の高さがプラテン29の上面の高さと略同じ高さとなる位置に配置され、円筒パイプ36の最上部から左右(Y軸方向)に所定の長さだけわずかにずらした傾斜面に対してフラッシングが行われるように構成されている。このように構成することで、ノズル先端からインク滴が着弾する面までの距離がそれほど大きくならないようにすることができ、また、着弾したインクが円筒パイプ36の傾斜した外周に沿って下に移動する(垂れる)ため、着弾したインクが堆積してヘッド31に付着するようになることが抑制される。
また、円筒パイプ36を、定期的に、軸A―A(図4参照)で、例えば90度〜180度回転することで、インクが着弾する位置を新しい面にすることができるため、粘度が増したり固化したりしたインクが堆積し、ヘッド31に付着するまでの時間をより長くすることができる。
なお、フラッシングは、ヘッド31が有する複数のノズル列の各位置に応じて、キャリッジ42(ヘッド31)をY軸方向に移動させながら、円筒パイプ36の所定の位置に対して行う。
このようなフラッシングユニット35の構成は、円筒パイプ36を定期的に自動回転させる手段などを備えないので、比較的装置コストを低減させることができるが、所定の期間ごとに作業者が手動で円筒パイプ36を回転させたりするメンテナンスが必要となるため、例えば、作業者が不在となる夜間などにおいて長時間稼動させることができなくなってしまう場合があるという課題があった。
<<本実施形態におけるフラッシングユニットの構成>>
これに対し、本実施形態の印刷装置1は、ヘッド31から吐出されたインク(フラッシング)を受けることが可能な「第1液体受け部」としての第1フラッシングユニット351および「第2液体受け部」としての第2フラッシングユニット352を備え、第1フラッシングユニット351および第2フラッシングユニット352が、キャリッジ42の移動経路と重なる位置に配置されると共に、キャリッジ42の往復移動の方向において、第1フラッシングユニット351が第2フラッシングユニット352よりもプラテン29側に配置されており、コントローラー60が、第1モードの選択を受け付けたとき、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の内、第1フラッシングユニット351のみにヘッド31からインクをフラッシングし、コントローラー60が、第2モードの選択を受け付けたとき、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の両方にヘッド31からインクをフラッシングすることを特徴としている。
また、本実施形態の印刷方法としては、第1モードの選択を受け付けたときに、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の内、第1フラッシングユニット351のみにヘッド31からインクをフラッシングする工程と、第2モードの選択を受け付けたときに、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の両方にヘッド31からインクをフラッシングする工程と、を含むことを特徴としている。
以下に具体的に説明する。
図6は、本実施形態におけるフラッシングユニット350の構成例を示す概念図であり、従来技術における図5に対応している。
フラッシングユニット350は、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352とを備えている。第1フラッシングユニット351、第2フラッシングユニット352のそれぞれの構成は、フラッシングユニット35と同じであり、円筒パイプ36、トレー37などから構成されている。つまり、フラッシングユニット350の構成は、上述したフラッシングユニット35(第1フラッシングユニット351)の+Y側に更にフラッシングユニット35(第2フラッシングユニット352)を配置した構成になっている。すなわち、第1フラッシングユニット351および第2フラッシングユニット352が、キャリッジ42の移動経路と重なる位置に配置されると共に、キャリッジ42の往復移動の方向において、第1フラッシングユニット351が第2フラッシングユニット352よりもプラテン29側に配置されている。
<<フラッシングユニットの選択>>
このような構成において、コントローラー60は、コントローラー60が受け付ける指示(制御モード)に応じ、ヘッド31がフラッシングする位置、すなわちフラッシングで吐出されるインクを受けるフラッシングユニット(円筒パイプ36)を選択する。
コントローラー60が受け付ける指示とは、例えば、作業者がホストコンピューター110を介して行う指示である。具体的には、作業者は、印刷を実行する際に、ホストコンピューター110が有する入力手段から、フラッシングの制御モードを選択して指示することができる。この指示は、インターフェイス部61を介してコントローラー60に入力される。なお、フラッシングの制御モードの選択は、ホストコンピューター110を介して行う方法以外に、例えば、印刷装置1に、コントローラー60に対して情報を入力できる入力手段を設け、この入力手段から制御モードの選択情報を入力する方法であっても良い。
また、コントローラー60が受け付ける指示は、作業者が入力する指示以外に、例えば、印刷装置1の稼動を制御するプログラムから入力される指示であっても良い。例えば、印刷装置1の稼動時間帯に応じて、制御モードが選択され、コントローラー60に入力される方法であっても良い。
本実施形態では、フラッシングの制御モードとして、生産性を優先する「第1モード」と、メンテナンス間隔を長くすることが可能な「第2モード」とを選択することができる。
印刷装置1は、コントローラー60が、第1モードの選択を受け付けたとき、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の内、第1フラッシングユニット351のみにヘッド31からインクをフラッシングする。また、コントローラー60が、第2モードの選択を受け付けたとき、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の両方にヘッド31からインクをフラッシングする。
第1モードにおける「第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の内、第1フラッシングユニット351のみにフラッシングを行う動作」とは、第2フラッシングユニット352を備えない構成、すなわち上述した従来技術におけるフラッシング動作と同じ動作を行うことを意味する。この場合、プラテン29に近い場所に位置する第1フラッシングユニット351にフラッシングを行うように制御される。
また、第2モードにおける「第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の両方にフラッシングを行う動作」とは、印刷動作の合間に行うフラッシング動作が対象とする吐出先を第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352のいずれかから選択するように選択先として拡大するということである。
具体的には、例えば、プラテン29に近い位置の第1フラッシングユニット351からフラッシング対象として使用し、第1フラッシングユニット351に対するフラッシングの回数が、予め定めておいた限界の回数に達したところで、次に第2フラッシングユニット352に対してフラッシングを行うようにする。限界のフラッシング回数とは、円筒パイプ36に着弾したインクが堆積してヘッド31に付着するようになる前の回数であり、予め充分な評価の下に求めておく。
なお、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352のいずれかから選択する選択の方法は、上記のようにプラテン29に近い位置の第1フラッシングユニット351を優先して使用する方法に限定するものではない。例えば、均等にフラッシング先として使用されるように、フラッシング動作の都度、順次、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352とを切り替えていく方法であっても良い。第2モードの選択を受け付けたときのコントローラー60がフラッシング先を選択するアルゴリズムは、予め、プログラムとして定めておき、メモリー63に格納されたそのプログラムをCPU62が処理することにより実現される。
以上述べたように、本実施形態による印刷装置、および印刷方法によれば、以下の効果を得ることができる。
コントローラー60が、第1モードの選択を受け付けたとき、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の内、第2フラッシングユニット352よりもプラテン29側に配置されている第1フラッシングユニット351のみにヘッド31からインクをフラッシングし、コントローラー60が、第2モードの選択を受け付けたとき、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の両方にヘッド31からインクをフラッシングする。
つまり、第1モードの選択を受け付けたときには、印刷を行うプラテン29の領域(印刷領域R)により近い第1フラッシングユニット351にのみフラッシングを行うようになる。そのため、フラッシングを行うためにヘッド31が移動する時間が、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352とにフラッシングを行う場合や、第2フラッシングユニット352にのみフラッシングを行う場合に比較して短くなり、生産性の低下を抑制することができる。
また、第2モードの選択を受け付けたときには、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の両方にヘッド31からインクをフラッシングするようになる。このようにして、インクが固化あるいは増粘して堆積してしまう領域を分散させることにより、堆積したインクがヘッド31に接触してしまうまでの時間をより長くすることができる。そのため、作業者が堆積したインクを取り除いたりするメンテナンスの対応頻度をより少なくすることができる。
すなわち、本実施形態によれば、作業者の対応ができるときには、第1モードの選択をすることにより、生産性の低下を抑制できるようにしつつ、作業者の対応ができないときには、第2モードの選択をすることにより、より長時間の稼動を行うことができるようになる。そのため、例えば、作業者が不在となる夜間稼動ができなくなってしまう場合があるという課題が解決される。また、複雑な装置構成を必要としないため、装置コストの上昇を抑えることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。ここで、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略している。
(変形例1)
図7は、変形例1に係るフラッシングユニット350の構成例を示す概念図であり、実施形態1における図6に対応している。
実施形態1では、図6に示すように、「第1液体受け部」としての第1フラッシングユニット351および「第2液体受け部」としての第2フラッシングユニット352は、それぞれ1つのフラッシングユニット35で構成されている例で説明したが、この構成に限定するものではない。例えば、図7に示すように、第1フラッシングユニット351および第2フラッシングユニット352のそれぞれが、2つ(あるいは3つ以上)のフラッシングユニット35で構成されていても良い。図7に示す例では、第1フラッシングユニット351は、フラッシングユニット351aとフラッシングユニット351bとで構成されている。また、第2フラッシングユニット352は、フラッシングユニット352aとフラッシングユニット352bとで構成されている。フラッシングユニット351a、フラッシングユニット351b、フラッシングユニット352a、フラッシングユニット352bのそれぞれは、フラッシングユニット35と同じ構成である。
なお、それぞれを構成するフラッシングユニット35の数が同じである必要はなく、例えば、第1フラッシングユニット351が4つのフラッシングユニット35で構成され、第2フラッシングユニット352が2つのフラッシングユニット35で構成されていても良い。
本変形例においても、コントローラー60が、第1モードの選択を受け付けたとき、第1フラッシングユニット351のみにフラッシングを行うようになる。この場合、第1フラッシングユニット351が有する複数のフラッシングユニット35の中からのフラッシング先の選択方法としては、例えば、プラテン29に近い方のフラッシングユニット35から優先して使用し、予め定めておいた限界の回数に達したところで、次にプラテン29に近い位置のフラッシングユニット35に対してフラッシングを行うようにする。
あるいは、ヘッド31が有するノズル列の数が多い場合において、ノズル列の位置が、複数のフラッシングユニット35の位置に亘る場合においては、複数のフラッシングユニット35に対して、異なるノズル列から同時にフラッシングを行うようにしても良い。
また、コントローラー60が、第2モードの選択を受け付けたとき、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の両方にフラッシングを行うようになる。この場合、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の両方が有するフラッシングユニット35の中から選択するように選択先として拡大される。
具体的には、例えば、プラテン29に近い位置のフラッシングユニット35からフラッシング対象として使用し、そのフラッシングユニット35に対するフラッシングの回数が、予め定めておいた限界の回数に達したところで、順次、次に近い位置のフラッシングユニット35に対してフラッシングを行うようにする。
なお、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の両方が有するフラッシングユニット35からのフラッシング先としての選択の方法は、上記のようにプラテン29に近い位置のフラッシングユニット35を優先して使用する方法に限定するものではない。例えば、均等にフラッシング先として使用されるように、フラッシング動作の都度、順次、フラッシングユニット35を切り替えていく方法であっても良い。第2モードの選択を受け付けたときのコントローラー60がフラッシング先のフラッシングユニット35を選択するアルゴリズムは、予め、プログラムとして定めておき、メモリー63に格納されたそのプログラムをCPU62が処理することにより実現される。
本変形例のように、第1フラッシングユニット351および第2フラッシングユニット352を複数のフラッシングユニット35で構成することにより、ヘッド31が有するノズル列の数が多く、フラッシングを同時に行うことができる場合においてフラッシングに要する時間を短縮することができる。
また、インクが固化あるいは増粘して堆積してしまう領域をより多くの箇所に分散させることにより、堆積したインクがヘッド31に接触してしまうまでの時間をより長くすることができる。そのため、作業者が堆積したインクを取り除いたりするメンテナンスの対応頻度をより少なくすることができる。
(変形例2)
図8は、変形例2に係る印刷装置1Aのブロック図である。
印刷装置1Aは、印刷装置1において、印刷の時間が所定時間に達したとき、もしくは、第1フラッシングユニット351にフラッシングを行った回数が所定回数に達したときに、報知する「報知部」としての報知ユニット51を備えることを特徴としている。
印刷の時間とは、前回の報知を行ったとき以降に印刷を行った印刷の総時間(積算時間)である。また、フラッシングを行った回数とは、前回の報知を行ったとき以降にフラッシングを行った積算回数である。
報知ユニット51は、表示パネルや表示灯、アラート音発生部などを備え、作業者に対し印刷装置1Aが所定の状態になった場合にその状態を報知する。所定の状態としては、印刷の時間が所定時間に達した状態、および、第1フラッシングユニット351にフラッシングを行った回数が所定回数に達した状態である。所定時間、所定回数は、予めホストコンピューター110を介して設定し、メモリー63に記憶しておくことができる。
コントローラー60は、印刷装置1Aの稼動状態を感知し、所定の状態になった場合に表示灯を点灯し、アラート音発生部からアラート音を発生する。また、表示パネルに、アラートを報知することになった要因(印刷装置1Aの状態)を明示する。
本変形例によれば、印刷の時間が所定時間に達したとき、もしくは、第1フラッシングユニット351にフラッシングを行った回数が所定回数に達したときに報知する報知ユニット51を備えるため、作業者に対して、報知に基づいて円筒パイプ36を回転させてインクが着弾する位置を新しい面にしたり、フラッシングにより堆積したインクを取り除いたりするメンテナンスの対応を行わせることができるようになる。
(変形例3)
変形例3に係る印刷装置1Bは、印刷装置1において、印刷の時間が所定時間に達したとき、もしくは、第1フラッシングユニット351にフラッシングを行った回数が所定回数に達したときに、コントローラー60が印刷を停止することを特徴としている。
コントローラー60は、印刷装置1Bの稼動状態を感知し、印刷の時間が所定時間に達したとき、もしくは、第1フラッシングユニット351にフラッシングを行った回数が所定回数に達したときに、コントローラー60が印刷を停止する。所定時間、所定回数は、予めホストコンピューター110を介して設定し、メモリー63に記憶しておくことができる。
本変形例によれば、印刷の時間が所定時間に達したとき、もしくは、第1フラッシングユニット351にフラッシングを行った回数が所定回数に達したときに、コントローラー60が印刷を停止するため、フラッシングにより堆積したインクがヘッド31に付着してしまう不具合を未然に防ぐことができるようになる。
(変形例4)
変形例4に係る印刷装置1Cは、印刷装置1において、キャリッジ42の往復移動の方向において、第1フラッシングユニット351が第2フラッシングユニット352よりもプラテン29側に配置されていたのに対し、キャリッジ42の往復移動の方向において、プラテン29を挟んだ一方側に第1フラッシングユニット351を配置し、プラテン29を挟んだ他方側に第2フラッシングユニット352を配置したことを特徴としている。そして第1モードでは、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352のうちいずれか一方のみに対してフラッシングを実施し、第2モードでは、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の両方に対してフラッシングを実施する。
つまり、第1モードの選択を受け付けたときには、プラテン29の両側に設けられたフラッシングユニットのうち一方のみに対してフラッシングを行うようになる。そのため、フラッシングを行うためにヘッド31が移動する時間が、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352とにフラッシングを行う場合に比較して短くなり、生産性の低下を抑制することができる。
また、第2モードの選択を受け付けたときには、第1フラッシングユニット351と第2フラッシングユニット352の両方にヘッド31からインクをフラッシングするようになる。このようにして、インクが固化あるいは増粘して堆積してしまう領域を分散させることにより、堆積したインクがヘッド31に接触してしまうまでの時間をより長くすることができる。そのため、作業者が堆積したインクを取り除いたりするメンテナンスの対応頻度をより少なくすることができる。
すなわち、本変形例によれば、作業者の対応ができるときには、第1モードの選択をすることにより、生産性の低下を抑制できるようにしつつ、作業者の対応ができないときには、第2モードの選択をすることにより、より長時間の稼動を行うことができるようになる。そのため、例えば、作業者が不在となる夜間稼動ができなくなってしまう場合があるという課題が解決される。また、複雑な装置構成を必要としないため、装置コストの上昇を抑えることができる。
1…印刷装置、2…ロール紙、10…給送ユニット、18…巻軸、19…中継ローラー、20…搬送ユニット、21、22…中継ローラー、23…第1搬送ローラー、24…第2搬送ローラー、25…反転ローラー、26…中継ローラー、27…送り出しローラー、29…プラテン、30…ヘッドユニット、31…ヘッド、35…フラッシングユニット、36…円筒パイプ、37…トレー、38…支持部、40…キャリッジユニット、41…ガイドレール、42…キャリッジ、43…キャリッジベルト、50…検出器群、51…報知ユニット、60…コントローラー、61…インターフェイス部、62…CPU、63…メモリー、64…ユニット制御回路、90…巻き取りユニット、91…中継ローラー、92…巻き取り駆動軸、110…ホストコンピューター、350…フラッシングユニット、351…第1フラッシングユニット、352…第2フラッシングユニット。

Claims (4)

  1. 印刷媒体を支持する印刷媒体支持部と、
    前記印刷媒体支持部に支持された前記印刷媒体に液体を吐出して印刷を行うヘッドと、
    前記ヘッドを保持しつつ往復移動するキャリッジと、
    前記ヘッドから吐出された液体を受けることが可能な第1液体受け部および第2液体受け部と、
    制御部と、を備え、
    前記第1液体受け部および前記第2液体受け部が、前記キャリッジの移動経路と重なる位置に配置されると共に、前記往復移動の方向において、前記第1液体受け部が前記第2液体受け部よりも前記印刷媒体支持部側に配置されており、
    前記制御部が、第1モードの選択を受け付けたとき、前記第1液体受け部と前記第2液体受け部の内、前記第1液体受け部のみに前記ヘッドから前記液体をフラッシングし、
    前記制御部が、第2モードの選択を受け付けたとき、前記第1液体受け部と前記第2液体受け部の両方に前記ヘッドから前記液体をフラッシングすることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷の時間が所定時間に達したとき、もしくは、前記第1液体受け部に前記フラッシングを行った回数が所定回数に達したときに、報知する報知部を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記印刷の時間が所定時間に達したとき、もしくは、前記第1液体受け部に前記フラッシングを行った回数が所定回数に達したときに、前記制御部が前記印刷を停止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 印刷媒体を支持する印刷媒体支持部と、
    前記印刷媒体支持部に支持された前記印刷媒体に液体を吐出して印刷を行うヘッドと、
    前記ヘッドを保持しつつ往復移動するキャリッジと、
    前記ヘッドから吐出された液体を受けることが可能な第1液体受け部および第2液体受け部と、を備え、
    前記第1液体受け部および前記第2液体受け部が、前記キャリッジの移動経路と重なる位置に配置されると共に、前記往復移動の方向において、前記第1液体受け部が前記第2液体受け部よりも前記印刷媒体支持部側に配置された印刷装置における印刷方法であって、
    第1モードの選択を受け付けたときに、前記第1液体受け部と前記第2液体受け部の内、前記第1液体受け部のみに前記ヘッドから前記液体をフラッシングする工程と、
    第2モードの選択を受け付けたときに、前記第1液体受け部と前記第2液体受け部の両方に前記ヘッドから前記液体をフラッシングする工程と、を含むことを特徴とする印刷方法。
JP2016171534A 2016-09-02 2016-09-02 印刷装置、および印刷方法 Pending JP2018034476A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016171534A JP2018034476A (ja) 2016-09-02 2016-09-02 印刷装置、および印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016171534A JP2018034476A (ja) 2016-09-02 2016-09-02 印刷装置、および印刷方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018034476A true JP2018034476A (ja) 2018-03-08

Family

ID=61566274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016171534A Pending JP2018034476A (ja) 2016-09-02 2016-09-02 印刷装置、および印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018034476A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7510829B2 (ja) 2020-09-18 2024-07-04 株式会社Screenホールディングス 印刷装置および印刷方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7510829B2 (ja) 2020-09-18 2024-07-04 株式会社Screenホールディングス 印刷装置および印刷方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5786456B2 (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出方法
WO2016009941A1 (ja) インクジェット記録装置
JP7131263B2 (ja) 画像形成システム
CN109249718B (zh) 印刷方法以及印刷装置
JP2012056207A (ja) 液体吐出装置及び液体吐出方法
US9643420B2 (en) Liquid discharge apparatus and tube position correcting method
JP2018034476A (ja) 印刷装置、および印刷方法
JP6424429B2 (ja) 液滴吐出装置、及び液滴吐出方法
JP2010240911A (ja) 吐出不良検出方法及び吐出不良検出装置
JP4747701B2 (ja) フルラインヘッドのメンテナンス方法及びインクジェットプリンタ
JP5928093B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6366945B2 (ja) 印刷制御装置及び印刷装置、インクジェット印刷装置並びに印刷方法
JP2012020518A (ja) 印刷装置及び印刷装置における準備動作制御方法
JP6241078B2 (ja) プリンターおよびその制御方法
JP2009226839A (ja) 画像記録装置
JP2018161882A (ja) 記録装置
EP3109053B1 (en) Liquid discharging apparatus
JP7099025B2 (ja) 液体吐出装置
JP4816820B2 (ja) フルラインヘッドのメンテナンス方法及びインクジェットプリンタ
JP2012171199A (ja) インクジェット記録装置、及び、そのインクジェット記録装置における記録制御方法
JP2012030529A (ja) 液体噴射装置、液体噴射方法
JP2007090793A (ja) 記録装置および液体噴射装置
JP2012020517A (ja) 印刷装置及び印刷装置における準備動作制御方法
JP6615278B2 (ja) 印刷装置
JP5712619B2 (ja) 液体吐出装置及び液体吐出方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20180910

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190402