JP2018033171A - 移動通信システム、ユーザ端末、及びプロセッサ - Google Patents
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Abstract
【課題】詳細位置情報を得ることが可能なMDT技術を提供する。【解決手段】ユーザ端末は、無線環境の測定結果を含む測定報告を基地局に送信する送信部と、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いた詳細位置情報を利用可能にするよう試みることを要求する要求情報を前記基地局から受信する受信部と、前記受信部が前記要求情報を受信した場合に、前記詳細位置情報を前記測定報告に含めるように、前記詳細位置情報を利用可能にするよう試みる制御部と、を有する。【選択図】図6
Description
本発明は、MDT技術をサポートするユーザ端末、及び当該ユーザ端末を含む移動通信システムに関する。
移動通信システムでは、基地局の周辺にビルが建設されたり、当該基地局の周辺基地局の設置状況が変化したりすると、当該基地局に係る無線通信環境が変化する。このため、従来では、オペレータにより、測定機材を搭載した測定用車両を使用し、無線環境を測定して測定データを収集するドライブテストが行われている。
このような測定及び収集は、ネットワーク最適化(例えばカバレッジ最適化)に貢献できるが、工数が多く、且つ費用が高いという課題がある。そこで、移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース10以降において、ユーザ端末を使用して当該測定及び収集を自動化するためのMDT(Minimization of Drive Tests)の仕様策定が進められている(例えば、非特許文献1参照)。
MDTの一方式として、記録型のMDT(「Logged MDT」と称される)がある。現行の仕様において、Logged MDTは、アイドル状態のユーザ端末が、ネットワークから設定された測定構成情報に従って無線環境の測定を行い、測定結果を位置情報及び時間情報と共に測定データとして記録し、当該測定データを後でネットワークに報告するものである。
また、MDTの他の方式として、即座報告型のMDT(「Immediate MDT」と称される)がある。現行の仕様において、Immediate MDTは、コネクティッド状態のユーザ端末が、ネットワークから設定された測定構成情報に従って無線環境の測定を行い、測定結果を位置情報と共に測定データとして即座にネットワークに報告するものである。
3GPP技術仕様 TS 37.320 V10.4.0 (2011-12)
現状のMDT技術には、次のような問題がある。具体的には、ユーザ端末で得られる位置情報の精度が保証されていないため、ユーザ端末からネットワークに報告される測定データの信頼性が低い。
そこで、本発明は、MDT技術を改善することを目的とする。
実施形態に係る移動通信システムは、基地局と、無線環境の測定結果を含む測定報告を前記基地局に送信するユーザ端末と、を有する。前記基地局は、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いた詳細位置情報を利用可能にするよう試みることを要求する要求情報を前記ユーザ端末に送信する。前記ユーザ端末は、前記基地局から前記要求情報を受信した場合に、前記詳細位置情報を前記測定報告に含めるように、前記詳細位置情報を利用可能にするよう試みる。
[実施形態の概要]
実施形態に係る移動通信システムは、基地局と、無線環境の測定結果を含む測定報告を前記基地局に送信するユーザ端末と、を有する。前記基地局は、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いた詳細位置情報を利用可能にするよう試みることを要求する要求情報を前記ユーザ端末に送信する。前記ユーザ端末は、前記基地局から前記要求情報を受信した場合に、前記詳細位置情報を前記測定報告に含めるように、前記詳細位置情報を利用可能にするよう試みる。
実施形態に係る移動通信システムは、基地局と、無線環境の測定結果を含む測定報告を前記基地局に送信するユーザ端末と、を有する。前記基地局は、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いた詳細位置情報を利用可能にするよう試みることを要求する要求情報を前記ユーザ端末に送信する。前記ユーザ端末は、前記基地局から前記要求情報を受信した場合に、前記詳細位置情報を前記測定報告に含めるように、前記詳細位置情報を利用可能にするよう試みる。
実施形態では、前記ユーザ端末は、前記基地局から前記要求情報を受信した際にGNSS受信機がオフ状態である場合に、前記要求情報の受信に応じて前記GNSS受信機をオン状態にする。
実施形態では、前記ユーザ端末は、前記基地局から前記要求情報を受信していても、有効な詳細位置情報を保持していない場合には、前記詳細位置情報を含まない前記測定報告を前記基地局に送信する。
実施形態では、前記基地局は、Logged MDTに前記要求情報を適用せずに、Immediate MDTに前記要求情報を適用する。
実施形態では、前記基地局は、前記測定報告に位置情報を含めるべきことを示す設定情報と共に、前記要求情報を前記ユーザ端末に送信する。前記ユーザ端末は、前記設定情報と共に前記要求情報を受信する。
実施形態では、前記要求情報は、通信規格の所定のリリース番号(3GPP規格リリース11)において規定される情報要素である。前記設定情報は、前記所定のリリース番号だけでなく、前記所定のリリース番号よりも古いリリース番号(3GPP規格リリース10)においても規定される情報要素である。
実施形態に係る基地局は、ユーザ端末から、無線環境の測定結果を含む測定報告を受信する受信部と、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いた詳細位置情報が前記測定報告に含まれるように、前記詳細位置情報を利用可能にするよう試みることを要求する要求情報を前記ユーザ端末に送信する送信部と、を有する。
実施形態に係るユーザ端末は、無線環境の測定結果を含む測定報告を基地局に送信する送信部と、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いた詳細位置情報を利用可能にするよう試みることを要求する要求情報を前記基地局から受信する受信部と、前記受信部が前記要求情報を受信した場合に、前記詳細位置情報を前記測定報告に含めるように、前記詳細位置情報を利用可能にするよう試みる制御部と、を有する。
実施形態に係るプロセッサは、基地局に備えられる。前記プロセッサは、ユーザ端末から、無線環境の測定結果を含む測定報告を受信するための処理と、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いた詳細位置情報が前記測定報告に含まれるように、前記詳細位置情報を利用可能にするよう試みることを要求する要求情報を前記ユーザ端末に送信するための処理と、を実行する。
実施形態に係るプロセッサは、ユーザ端末に備えられる。前記プロセッサは、無線環境の測定結果を含む測定報告を基地局に送信するための処理と、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いた詳細位置情報を利用可能にするよう試みることを要求する要求情報を前記基地局から受信するための処理と、前記要求情報を受信した場合に、前記詳細位置情報を前記測定報告に含めるように、前記詳細位置情報を利用可能にするよう試みる処理と、を実行する。
また、MDT技術をサポートするユーザ端末を含む移動通信システムにおいて、前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末の詳細な位置を示す詳細位置情報を取得するための測位手段を含む。無線環境の測定結果と共に前記詳細位置情報を取得するMDT測定処理を行うようネットワークから指示された場合に、前記ユーザ端末は、当該指示のタイミング又はアイドル状態に遷移するタイミングで、前記測位手段をオン状態にするよう制御する。これにより、ユーザ端末は、高精度な位置情報である詳細位置情報を取得できる状態でMDT測定処理を行うことができる。
前記ユーザ端末は、所定のトリガで、前記無線環境の測定結果と共に前記詳細位置情報を取得したか否かを示す情報をネットワークに送信する。これにより、ネットワークは、ユーザ端末から得られる測定データが詳細位置情報を含んでいるか否か(すなわち、信頼性の高い測定データであるか否か)を判別することができる。
前記移動通信システムは、測位手段を含むユーザ端末に対して、前記MDT測定処理を行うよう指示するとともに、前記測位手段をオン状態にするよう指示するネットワーク装置をさらに含んでもよい。これにより、ユーザ端末が詳細位置情報を取得できる状態にした上で、当該ユーザ端末に対してMDT測定処理を行わせることができる。
なお、ネットワーク装置とは、例えば、基地局、又は基地局よりも上位のネットワークノードである。
前記測位手段をオン状態にするよう制御した後、前記測位手段がオフ状態になった場合に、前記ユーザ端末は、前記詳細位置情報を取得することなく前記無線環境の測定結果を取得してもよい。
前記MDT測定処理が要求される場合で、かつ、前記測位手段がオン状態であっても前記詳細位置情報を取得できなかった場合に、前記ユーザ端末は、前記詳細位置情報を含まず、かつ、前記無線環境の測定結果を含んだ測定データをネットワークに報告してもよい。
本発明に係るユーザ端末は、MDT技術をサポートするユーザ端末であって、前記ユーザ端末の詳細な位置を示す詳細位置情報を取得するための測位手段と、無線環境の測定結果と共に前記詳細位置情報を取得するMDT測定処理を行うようネットワークから指示された場合に、当該指示のタイミング又はアイドル状態に遷移するタイミングで、前記測位手段をオン状態にするよう制御する制御手段と、を含むことを特徴とする。
また、MDT技術をサポートするユーザ端末を含む移動通信システムにおいて、前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末の詳細な位置を示す詳細位置情報を取得するための測位手段を含む。無線環境の測定結果と共に前記詳細位置情報を取得するMDT測定処理が要求される場合に、前記ユーザ端末は、前記測位手段を用いて前記詳細位置情報を取得可能か否かに応じて、前記MDT測定処理を制御する。
これにより、ユーザ端末は、測位手段を用いて詳細位置情報を取得可能か否かを考慮して、ネットワークに報告する位置情報の精度が保証されるようにMDT測定処理を行うことができる。
前記ユーザ端末は、所定のトリガで、前記無線環境の測定結果と共に前記詳細位置情報を取得したか否かを示す情報をネットワークに送信する。
これにより、ネットワークは、ユーザ端末から得られる測定データが詳細位置情報を含んでいるか否か(すなわち、信頼性の高い測定データであるか否か)を判別することができる。
前記移動通信システムは、測位手段がオン状態である複数のユーザ端末の中から、前記MDT測定処理を行うべきユーザ端末を選択するネットワーク装置をさらに含む。
これにより、詳細位置情報を取得できるユーザ端末に対してMDT測定処理を行わせることができる。
或いは、前記移動通信システムは、測位手段を含むユーザ端末に対して、前記MDT測定処理を行うよう指示するとともに、前記測位手段をオン状態にするよう指示するネットワーク装置をさらに含む。
これにより、ユーザ端末が詳細位置情報を取得できる状態にした上で、当該ユーザ端末に対してMDT測定処理を行わせることができる。
なお、ネットワーク装置とは、例えば、基地局、又は基地局よりも上位のネットワークノードである。
[実施形態]
本実施形態においては、リリース10以降の3GPP規格に基づいて構成される移動通信システムに対して本発明を適用する場合の実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、リリース11以降において、詳細位置情報を得ることが可能なMDTを実現することに主眼を置いている。
本実施形態においては、リリース10以降の3GPP規格に基づいて構成される移動通信システムに対して本発明を適用する場合の実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、リリース11以降において、詳細位置情報を得ることが可能なMDTを実現することに主眼を置いている。
以下において、移動通信システムの概要、MDTの概要、内部構成、動作シーケンスの順に説明する。
(移動通信システムの概要)
図1は、本実施形態に係る移動通信システムの構成を示す。
図1は、本実施形態に係る移動通信システムの構成を示す。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)と、複数のUE(User Equipment)と、EPC(Evolved Packet Core)と、を有する。本実施形態においてE−UTRAN及びEPCは、ネットワークを構成する。
E−UTRANは、複数のeNB(evolved Node−B)を含む。eNBは基地局に相当する。eNBは、セルを管理しており、セルとの接続を確立したUEとの無線通信を行う。なお、「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UEとの無線通信を行う機能としても使用される。また、eNBは、例えば、無線リソース管理(RRM)機能と、ユーザデータのルーティング機能と、モビリティ制御及びスケジューリングのための測定制御機能と、を有する。
EPCは、MME(Mobility Management Entity)と、S−GW(Serving−Gateway)と、OAM(Operation and Maintenance)と、E−SMLC(Evolved Serving Mobile Location Centre)と、を含む。
MMEは、UEに対する各種モビリティ制御等を行うネットワークノードであり、制御局に相当する。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行うネットワークノードであり、交換局に相当する。
eNBは、X2インターフェイスを介して相互に連結される。また、eNBは、S1インターフェイスを介してMME及びS−GWと連結される。
OAMは、オペレータによって管理されるサーバ装置であり、E−UTRANの保守及び監視を行う。OAMは、UEに対する制御を行うこともできる。
E−SMLCは、位置情報を生成及び管理するためのサーバ装置である。E−SMLCは、コネクティッド状態のUEとの間にセッション(例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)セッション)を確立し、UEが位置情報を生成するためにUEと連携して動作する。E−SMLCの詳細については、3GPP TS 36.305を参照されたい。
UEは、移動型の無線通信装置であり、接続を確立したセル(サービングセルと称される)との無線通信を行う。本実施形態では、UEはユーザ端末に相当する。
UEは、待ち受け中の状態に相当するアイドル状態において、待ち受けセルを選択し、選択したセルにおいてeNBからの指示を待ち受ける。アイドル状態において待ち受けセルを変更する処理は、セル再選択と称される。また、UEは、通信中の状態に相当するコネクティッド状態において、サービングセルとの無線通信を行う。コネクティッド状態においてサービングセルを変更する処理は、ハンドオーバと称される。
図2は、移動通信システムの無線インターフェイスのプロトコルスタックを示す。
図2に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルのレイヤ1〜レイヤ3に区分されており、レイヤ1は物理(PHY)レイヤである。レイヤ2は、MAC(Media Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、を含む。レイヤ3は、RRC(Radio Resource Control)レイヤを含む。
物理レイヤは、データ符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。物理レイヤは、物理チャネルを用いて上位レイヤに伝送サービスを提供する。UEの物理レイヤとeNBの物理レイヤとの間では、物理チャネルを介してデータが伝送される。物理レイヤは、トランスポートチャネルを介してMACレイヤと連結される。
MACレイヤは、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UEのMACレイヤとeNBのMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータが伝送される。eNBのMACレイヤは、上下リンクのトランスポートフォーマット及びリソースブロックを決定するMACスケジューラを含む。トランスポートフォーマットは、トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS)、及びアンテナマッピングを含む。
RLCレイヤは、MACレイヤ及び物理レイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UEのRLCレイヤとeNBのRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータが伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRCレイヤは、制御プレーンでのみ定義される。UEのRRCレイヤとeNBのRRCレイヤとの間では、無線ベアラを介してデータが伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UEのRRCとeNBのRRCとの間にRRCコネクションがある場合、UEはコネクティッド状態であり、そうでない場合、UEはアイドル状態である。
RRCレイヤの上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)レイヤは、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図3は、本実施形態に係る移動通信システムで使用される無線フレームの構成を示す。移動通信システムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)を採用する。
図3に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成され、各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各シンボルの先頭には、サイクリックプレフィックス(CP)と呼ばれるガード区間が設けられる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームの残りの区間は、主に物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用されるデータ領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームにおける周波数方向の中央部は、主に物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用されるデータ領域である。
(MDTの概要)
本実施形態に係る移動通信システムは、MDT技術をサポートする。MDT技術の詳細は非特許文献1に記載されているが、ここではその概要を説明する。
本実施形態に係る移動通信システムは、MDT技術をサポートする。MDT技術の詳細は非特許文献1に記載されているが、ここではその概要を説明する。
まず、Logged MDTの概要を説明する。
Logged MDTは、アイドル状態のUEが、ネットワークから設定された測定構成(Logged Measurement Configuration)に従って無線環境(参照信号受信電力(RSRP)及び参照信号受信品質(RSRQ)など)の測定を行い、測定結果を位置情報及び時間情報と共に測定データとして記録する。
測定構成(Logged Measurement Configuration)は、測定トリガ、測定期間、ネットワーク絶対時間などの各種パラメータを含む。測定トリガは、測定を行う契機(イベント)を指定するパラメータである。測定期間は、測定構成が設定されてからMDT測定処理を終了するまでの期間を指定するパラメータである。ネットワーク絶対時間は、時間情報の基準となるパラメータである。
UEは、コネクティッド状態において測定構成(Logged Measurement Configuration)を受信すると、測定構成に含まれる測定期間をUE内部のDurationタイマに設定して、Durationタイマを起動する。そして、UEは、アイドル状態において、測定トリガで指定された契機を検知すると、無線環境の測定を行い、測定結果、位置情報及び時間情報を含む測定データを記録する。ここで測定データ(ログ)に含められる位置情報は、有効時間内かつ最新に得られたものである。また、時間情報は、測定パラメータのうちのネットワーク絶対時間に基づいて生成される。
UEは、測定データを保持している場合に、Availability Indicatorの送信契機が発生したか否かを監視する。Availability Indicatorの送信契機とは、アイドル状態からコネクティッド状態に遷移したこと(RRC connection establishment)、ハンドオーバを行ったこと(RRC connection re−establishment)、上位レイヤでの新たな設定がなされたこと(RRC re−configuration)である。
そして、UEは、Availability Indicatorに応じてネットワークから測定データの送信要求を受信すると、保持している測定データをネットワークに送信(報告)する。OAMは、このようにして得られた測定データに基づいて問題を発見すると、発見した問題をオペレータに通知する、もしくは解消するためのネットワーク最適化を行うことができる。
次に、Immediate MDTの概要を説明する。
Immediate MDTは、コネクティッド状態のUEが、ネットワークから設定された測定構成に従って無線環境の測定を行い、測定結果を位置情報と共に測定データとして即座にネットワークに報告するものである。なお、Immediate MDTは、測定報告(Measurement report)手順を拡張して行われる。eNBは、UEからの測定データを受信すると、当該測定データに時間情報を付与してOAMに転送する。OAMは、このようにして得られた測定データに基づいて問題を発見すると、発見した問題をオペレータに通知する、もしくは解消するためのネットワーク最適化を行うことができる。
(内部構成)
次に、OAM、eNB、及びUEの内部構成を説明する。
次に、OAM、eNB、及びUEの内部構成を説明する。
図4は、OAMのブロック図である。図4に示すように、OAMは、ネットワーク通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を有する。ネットワーク通信部11は、E−SMLC、eNB、及びUEとの通信を行う。記憶部12は、制御部13による制御に使用される情報を記憶する。制御部13は、後述する各種の制御を行う。
図5は、eNBのブロック図である。図5に示すように、eNBは、アンテナ101と、無線送受信機110と、ネットワーク通信部120と、記憶部130と、制御部(プロセッサ)140と、を有する。アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。ネットワーク通信部120は、ネットワークインターフェイス(X2インターフェイス及びS1インターフェイス)上で通信を行う。記憶部130は、制御部140による制御に使用される情報を記憶する。制御部140は、上述した各レイヤでの処理を行うと共に、後述する各種の制御を行う。
図6は、UEのブロック図である。ここでは、GNSS受信機を有するUEの構成を説明するが、GNSS受信機を有しないUEも存在することに留意すべきである。
図6に示すように、UEは、アンテナ201と、無線送受信機210と、GNSS受信機220と、ユーザインターフェイス230と、バッテリ240と、記憶部250と、制御部(プロセッサ)260と、を有する。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。GNSS受信機220は、UEの詳細な位置を示す詳細位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号を制御部260に出力する。
ユーザインターフェイス230は、UEを所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス230は、ユーザからの操作を受け付けて、当該操作の内容を示す信号を制御部260に出力する。
バッテリ240は、充電可能なバッテリであって、UEの各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
記憶部250は、制御部260による制御に使用される情報を記憶する。制御部260は、上述した各レイヤでの処理及びMDTに従った処理を行うと共に、後述する各種の制御を行う。
制御部260は、GNSS受信機220の出力信号に基づいて詳細位置情報を取得する。この場合、制御部260は、コネクティッド状態において、E−SMLCとセッションを確立することにより、GNSS受信機220の出力に基づく詳細位置情報を補正してもよい。これにより、高精度な詳細位置情報を得ることができる。このような手法はnetwork assisted GNSSと称される。
また、制御部260は、GNSS受信機220(network assisted GNSSを含む)以外の測位方法を実行してもよい。例えば、制御部260は、無線送受信機210が複数のeNB(複数のセル)から受信する無線信号に基づく測位方法(OTDOAなど)を実行してもよい。この場合、制御部260は、コネクティッド状態において、E−SMLCとセッションを確立し、E−SMLCは、UEから受信した複数eNBからの同期信号の時間差情報からUEの位置を計算後、測定結果をUEに送信する。これにより、詳細位置情報を得ることができる。
さらに、制御部260は、GNSS受信機220(network assisted GNSSを含む)を用いる測位方法と、複数のeNB(複数のセル)から受信する無線信号を用いる測位方法と、を併用する方法であるハイブリッド測位方法を実行してもよい。
(動作シーケンス)
以下において、本実施形態に係る動作シーケンスを説明する。
以下において、本実施形態に係る動作シーケンスを説明する。
本実施形態に係る動作シーケンスは、OAM主導の動作(シグナリングベース)と、eNB主導の動作(マネジメントベース)と、を含む。
シグナリングベース及びマネジメントベースのそれぞれは、Logged MDTに係る動作と、Immediate MDTに係る動作と、を含む。
Logged MDT及びImmediate MDTのそれぞれにおいて、詳細位置情報を得るためのアプローチは、詳細位置情報を取得できるUEを選択するアプローチ(アプローチ1)と、MDTのための位置情報を要求する「オンデマンド」型のアプローチ(アプローチ2)と、アプローチ1,2の混合パターンと、を含む。
(1)シグナリングベース
(1.1)Logged MDT
まず、シグナリングベースでのLogged MDTについて説明する。
(1.1)Logged MDT
まず、シグナリングベースでのLogged MDTについて説明する。
(1.1.1)アプローチ1
図7は、シグナリングベースでのLogged MDTにおいてアプローチ1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図7は、シグナリングベースでのLogged MDTにおいてアプローチ1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図7に示すように、ステップS1100において、OAMは、どのUEがコネクティッド状態にあるのかをネットワークノード(eNB又はMME)に問い合わせる。
ステップS1101において、ステップS1100で問い合わせを受けたネットワークノード(eNB又はMME)は、当該問い合わせに対する応答として、コネクティッド状態にあるUEをOAMに通知する。
ステップS1102において、OAMは、ステップS1100で受けた通知により、どのUEがコネクティッド状態にあるのかを把握する。
ステップS1103において、OAMは、コネクティッド状態にあるUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションについてE−SMLCに問い合わせる。なお、他のネットワークノードがUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションを把握している場合には、OAMは、当該他のネットワークノードに対して問い合わせを行ってもよい。
ステップS1104において、E−SMLCは、ステップS1103での問い合わせに対する応答として、コネクティッド状態にあるUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションについてOAMに通知する。
ステップS1105において、OAMは、ステップS1100で受けた通知に基づいて、詳細位置情報を取得できるUEをMDTのために選択する。具体的には、OAMは、GNSS受信機220を有するUEであって、かつ、現在進行中のE−SMLCとのセッションを有するUEを選択する。
ステップS1106において、OAMは、eNBを介してLogged MDTをUEに設定する。具体的には、OAMは、eNBを介してLogged MDTの設定情報(Logged Measurement Configuration)をUEに送信する。OAM(又はeNB)は、UEが選択された理由(すなわち、詳細位置情報が取得可能であるという理由、又は、リリース11以降のMDTを行うという理由)を示す情報(例えば、1ビットのインジケータ)をLogged Measurement Configurationに含めてもよい。
ステップS1107において、UEは、コネクティッド状態からアイドル状態に遷移する。
ステップS1108において、UEは、Logged Measurement Configurationに従って、MDT測定処理(Logged MDT measurement)を行う。
UEは、ユーザがGNSS受信機220をオフ状態にする操作を行う場合に、以下の(a1)〜(e1)の何れかの制御を行う。ただし、UEが選択された理由がステップS1106で示されていなければ、UEは、(a1)、(c1)、及び(d1)の制御を選択することができない。
(a1)コネクティッド状態からアイドル状態に遷移する前においてユーザがGNSS受信機220をオフ状態にした場合、又は、MDTの他に位置情報を必要としておらず、GNSS受信機220をオン状態に保っておく必要が無くなり、GNSS受信機220がオフ状態になった場合(例えば、位置情報が必要なアプリケーションが終了した場合)に、UEは、アイドル状態に遷移する際に自動的に(すなわち、ユーザに通知することなく)GNSS受信機220をオン状態にする。
(b1)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にする。そして、UEは、詳細位置情報を取得することなくMDT測定処理(Logged MDT measurement)を行う。
(c1)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にする。そして、UEは、所定の基準(例えば、バッテリ残量が少ない状態)に合致しなければ、自動的に(すなわち、ユーザに通知することなく)GNSS受信機220をオン状態にする。
(d1)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にするとともに、MDT測定処理(Logged MDT measurement)を停止する。これは、詳細位置情報が取得できなければ、MDT測定処理(Logged MDT measurement)が役に立たないからである。その際、UEは、設定されているLogged Measurement Configurationを消去しても良い。
(e1)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にすることを拒否する。
なお、UEがアイドル状態である期間においては、E−SMLCとのセッションが確立されていない状態となるものの、UEがアイドル状態に遷移した時点において位置情報の精度は保証されている。このため、UEは、アイドル状態で行われるMDT測定処理(Logged MDT measurement)において、高精度な位置情報(詳細位置情報)を取得できる可能性が高い。
ステップS1109において、UEは、アイドル状態からコネクティッド状態に遷移する。UEが選択された理由がステップS1106で示されている場合、UEは、MDT測定処理(Logged MDT measurement)により得られた測定データを保持していることを示す情報(Availability Indicator)をネットワークに送信する際に、測定データに詳細位置情報が含まれていることを示す第1の情報(例えば、1ビットのインジケータA)を送信してもよい。
ステップS1110において、UEは、ネットワークからの要求に応じて、MDT測定処理(Logged MDT measurement)により得られた測定データをネットワークに送信(報告)する。具体的には、UEは、当該要求に対する応答(UE Information Response)に当該測定データを含めて送信する。UEが選択された理由がステップS1106で示されている場合、UEは、測定データを含むUE Information Responseをネットワークに送信する際に、測定データに詳細位置情報が含まれていることを示す第1の情報(例えば、1ビットのインジケータA)をUE Information Responseに含めて送信してもよい。
なお、ステップS1108において、MDT測定処理(Logged MDT measurement)が開始された後に上記(b1)の制御を行った場合には、詳細位置情報を含む測定データと詳細位置情報を含まない測定データとが混在することになる。この場合、UEは、詳細位置情報を含む測定データと詳細位置情報を含まない測定データとが混在していることを示す第2の情報(例えば、1ビットのインジケータB)をAvailability Indicator又はUE Information Responseと共に送信してもよい。また、当該第2の情報(例えば、1ビットのインジケータB)は、上述した第1の情報(例えば、1ビットのインジケータA)と併用してもよい。
(1.1.2)アプローチ2
図8は、シグナリングベースでのLogged MDTにおいてアプローチ2を採用する場合の動作シーケンス図である。
図8は、シグナリングベースでのLogged MDTにおいてアプローチ2を採用する場合の動作シーケンス図である。
図8に示すように、ステップS1200において、OAMは、コネクティッド状態にあるUEの測位機能に関する能力(例えば、GNSS受信機220を有しているか否か(stand−aloneで動作するGNSSを有しているか否か))についてネットワークノード(eNB又はMME)に問い合わせる。
ステップS1201において、ステップS1200で問い合わせを受けたネットワークノード(eNB又はMME)は、当該問い合わせに対する応答として、コネクティッド状態にあるUEについての能力をOAMに通知する。
ステップS1202において、OAMは、ステップS1200で受けた通知により、どのUEがコネクティッド状態にあるのかを把握する。
ステップS1203において、OAMは、コネクティッド状態にあるUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションについてE−SMLCに問い合わせる。なお、他のネットワークノードがUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションを把握している場合には、OAMは、当該他のネットワークノードに対して問い合わせを行ってもよい。
ステップS1204において、E−SMLCは、ステップS1203での問い合わせに対する応答として、コネクティッド状態にあるUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションについてOAMに通知する。
なお、ステップS1203及びステップS1204は必須ではなく、ステップS1203及びステップS1204を行うことなく以降のステップを行ってもよい。
ステップS1205において、OAMは、詳細位置情報を取得できるUEをMDTのために選択する。具体的には、OAMは、GNSS受信機220を有するUEを選択する。OAMは、GNSS受信機220を有するUEであって、かつ、現在進行中のE−SMLCとのセッションを有するUEを選択してもよい。
ステップS1206において、OAMは、eNBを介してLogged MDTをUEに設定する。具体的には、OAMは、eNBを介してLogged MDTの設定情報(Logged Measurement Configuration)をUEに送信する。OAMは、詳細位置情報を要求する情報(例えば、1ビットのインジケータ)をLogged Measurement Configurationに含める。また、詳細位置情報を取得するための測位方法(例えばGNSS)を指定する情報をLogged Measurement Configurationに含めてもよい。
UEは、Logged Measurement Configurationを受信すると、Logged Measurement Configurationに含まれるロギング期間(測定期間)をDurationタイマに設定して、Durationタイマを起動する。また、UEは、Logged Measurement Configurationを受信した時点でGNSS受信機220がオフ状態である場合には、詳細位置情報を要求する情報(例えば、1ビットのインジケータ)に従い、GNSS受信機220をオン状態にする。
UEは、詳細位置情報を要求する情報(例えば、1ビットのインジケータ)を含むLogged Measurement Configurationを受信した後、コネクティッド状態において、ユーザがGNSS受信機220をオフ状態にする操作を行う場合に、以下の(a2)〜(d2)の何れかの制御を行う。
(a2)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にする。そして、UEは、アイドル状態に遷移する際に、自動的に(すなわち、ユーザに通知することなく)GNSS受信機220をオン状態にする。
(b2)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にする。そして、UEは、アイドル状態に遷移した後、詳細位置情報を取得することなくMDT測定処理(Logged MDT measurement)を行う。
(c2)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にする。そして、UEは、アイドル状態に遷移した後、MDT測定処理(Logged MDT measurement)を行わない。この場合、UEは、アイドル状態からコネクティッド状態に遷移した際に、MDT測定処理(Logged MDT measurement)を停止中であることをネットワークに通知してもよい。
(d2)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にすることを拒否する。
ステップS1207において、UEは、コネクティッド状態からアイドル状態に遷移する。
ここで、UEは、Durationタイマが満了する前にコネクティッド状態に復帰した場合には、以下の(e2)又は(f2)の制御を行う。
(e2)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にする。そして、UEは、コネクティッド状態からアイドル状態に遷移する際に、Durationタイマが満了していなければ、自動的にGNSS受信機220をオン状態にする。
(f2)UEは、Durationタイマが満了していなければ、コネクティッド状態とアイドル状態との間の遷移とは無関係にGNSS受信機220をオン状態のまま維持する。
ステップS1208において、アイドル状態にあるUEは、Logged Measurement Configurationに従って、MDT測定処理(Logged MDT measurement)を行う。
UEは、ユーザがGNSS受信機220をオフ状態にする操作を行う場合に、以下の(g2)〜(i2)の何れかの制御を行う。
(g2)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にする。そして、UEは、詳細位置情報を取得することなくMDT測定処理(Logged MDT measurement)を行う。
(h2)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にすることを拒否する。
(i2)UEは、MDT測定処理(Logged MDT measurement)を停止する。その際、UEは、設定されているLogged Measurement Configurationを消去しても良い。
ステップS1209において、UEは、アイドル状態からコネクティッド状態に遷移する。詳細位置情報が要求されていることがステップS1206で示されている場合、UEは、MDT測定処理(Logged MDT measurement)により得られた測定データを保持していることを示す情報(Availability Indicator)をネットワークに送信する際に、詳細位置情報が要求されていることを示す第1の情報(例えば、1ビットのインジケータA)を送信してもよい。
ステップS1210において、UEは、ネットワークからの要求に応じて、MDT測定処理(Logged MDT measurement)により得られた測定データをネットワークに送信(報告)する。具体的には、UEは、当該要求に対する応答(UE Information Response)に当該測定データを含めて送信する。詳細位置情報が要求されていることがステップS1206で示されている場合、UEは、測定データを含むUE Information Responseをネットワークに送信する際に、詳細位置情報が要求されていることを示す第1の情報(例えば、1ビットのインジケータA)をUE Information Responseに含めて送信してもよい。
なお、MDT測定処理(Logged MDT measurement)が開始された後に上記(b2)又は(g2)の制御を行った場合には、詳細位置情報を含む測定データと詳細位置情報を含まない測定データとが混在することになる。この場合、UEは、詳細位置情報を含む測定データと詳細位置情報を含まない測定データとが混在していることを示す第2の情報(例えば、1ビットのインジケータB)をAvailability Indicator又はUE Information Responseと共に送信してもよい。また、当該第2の情報(例えば、1ビットのインジケータB)は、上述した第1の情報(例えば、1ビットのインジケータA)と併用してもよい。
(1.1.3)アプローチ1,2の混合パターン1
図9は、シグナリングベースでのLogged MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図9は、シグナリングベースでのLogged MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図9に示すように、ステップS1300において、OAMは、どのUEがコネクティッド状態にあるのかをネットワークノード(eNB又はMME)に問い合わせる。
ステップS1301において、ステップS1300で問い合わせを受けたネットワークノード(eNB又はMME)は、当該問い合わせに対する応答として、コネクティッド状態にあるUEをOAMに通知する。
ステップS1302において、OAMは、ステップS1300で受けた通知により、どのUEがコネクティッド状態にあるのかを把握する。
ステップS1303において、OAMは、コネクティッド状態にあるUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションについてE−SMLCに問い合わせる。なお、他のネットワークノードがUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションを把握している場合には、OAMは、当該他のネットワークノードに対して問い合わせを行ってもよい。
ステップS1304において、E−SMLCは、ステップS1303での問い合わせに対する応答として、コネクティッド状態にあるUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションについてOAMに通知する。
ステップS1305において、OAMは、ステップS1300で受けた通知に基づいて、詳細位置情報を取得できるUEをMDTのために選択する。具体的には、OAMは、GNSS受信機220を有するUEであって、かつ、現在進行中のE−SMLCとのセッションを有するUEを選択する。
GNSS受信機220を有するUEであって、かつ、現在進行中のE−SMLCとのセッションを有するUEが存在する場合(ステップS1305;YES)、以降の処理は、(1.1.1)で説明したアプローチ1に従う(ステップS1306)。
これに対し、GNSS受信機220を有するUEのうち、現在進行中のE−SMLCとのセッションを有するUEが存在しない場合(ステップS1305;NO)、OAMは処理をステップS1307に進める。
ステップS1307において、OAMは、GNSS受信機220を有するUEに対し、GNSS受信機220が既に起動しているのか、GNSS受信機220を起動可能であるのか、GNSS受信機220を起動不能であるのか、を問い合わせる。
ステップS1308において、OAMからの問い合わせを受けたUEは、当該問い合わせに対する応答として、GNSS受信機220が既に起動しているのか、GNSS受信機220を起動可能であるのか、GNSS受信機220を起動不能であるのか、をOAMに通知する。
ステップS1309において、OAMは、ステップS1308でUEから通知されたGNSS受信機220の利用可能性に基づいて、詳細位置情報を取得できるUEをMDTのために改めて選択(再選択)する。具体的には、OAMは、GNSS受信機220が既に起動しているUE或いはGNSS受信機220を起動可能なUEを選択する。
以降の処理は、(1.1.2)で説明したアプローチ2に従う。具体的には、ステップS1310〜ステップS1314の各処理は、(1.1.2)で説明したアプローチ2のステップS1206〜ステップS1210の各処理と同様である。
(1.1.4)アプローチ1,2の混合パターン2
図10は、シグナリングベースでのLogged MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン2を採用する場合の動作シーケンス図である。混合パターン2は、UEに対するGNSS受信機220の利用可能性の問い合わせを行わない点で、上述した混合パターン1とは異なる。
図10は、シグナリングベースでのLogged MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン2を採用する場合の動作シーケンス図である。混合パターン2は、UEに対するGNSS受信機220の利用可能性の問い合わせを行わない点で、上述した混合パターン1とは異なる。
図10に示すように、ステップS1400〜ステップS1406の各処理は、上述した混合パターン2のステップS1300〜ステップS1306の各処理と同様である。
ステップS1407において、OAMは、GNSS受信機220を有するUEを選択する。
以降の処理は、(1.1.2)で説明したアプローチ2に従う。具体的には、ステップS1408〜ステップS1412の各処理は、(1.1.2)で説明したアプローチ2のステップS1206〜ステップS1210の各処理と同様である。
(1.2)Immediate MDT
次に、シグナリングベースでのImmediate MDTについて説明する。
次に、シグナリングベースでのImmediate MDTについて説明する。
Immediate MDTにおいて、UEは、コネクティッド状態でMDT測定処理を行うため、MDT測定処理を実行中においてもE−SMLCとのセッションを維持できることに留意すべきである。
(1.2.1)アプローチ1
図11は、シグナリングベースでのImmediate MDTにおいてアプローチ1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図11は、シグナリングベースでのImmediate MDTにおいてアプローチ1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図11に示すように、ステップS1500において、OAMは、どのUEがコネクティッド状態にあるのかをネットワークノード(eNB又はMME)に問い合わせる。
ステップS1501において、ステップS1500で問い合わせを受けたネットワークノード(eNB又はMME)は、当該問い合わせに対する応答として、コネクティッド状態にあるUEをOAMに通知する。
ステップS1502において、OAMは、ステップS1500で受けた通知により、どのUEがコネクティッド状態にあるのかを把握する。
ステップS1503において、OAMは、コネクティッド状態にあるUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションについてE−SMLCに問い合わせる。なお、他のネットワークノードがUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションを把握している場合には、OAMは、当該他のネットワークノードに対して問い合わせを行ってもよい。
ステップS1504において、E−SMLCは、ステップS1503での問い合わせに対する応答として、コネクティッド状態にあるUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションについてOAMに通知する。
ステップS1505において、OAMは、ステップS1500で受けた通知に基づいて、詳細位置情報を取得できるUEをMDTのために選択する。例えば、OAMは、現在進行中のE−SMLCとのセッションを有するUEを選択する。
ステップS1506において、OAMは、eNBを介してImmediate MDTをUEに設定(Configuration)する。具体的には、OAMは、位置情報を含む測定報告を送信するよう要求する情報(includeLocationInfo)を設定情報として測定報告の設定(reportConfig)に含めて送信する。includeLocationInfoは、リリース10で導入された情報要素である。さらに、OAM(又はeNB)は、UEが選択された理由(すなわち、詳細位置情報が取得可能であるという理由、又は、リリース11以降のMDTを行うという理由)を示す情報(例えば、1ビットのインジケータ)を要求情報として当該Configuration(Immediate Measurement Configuration)に含めてもよい。また、詳細位置情報を取得するための測位方法(例えばGNSS)を指定する情報を要求情報として当該Configurationに含めてもよい。
ステップS1507において、UEは、Immediate Measurement Configurationに従って、MDT測定処理(Immediate MDT measurement)を行う。UEは、MDT測定処理(Immediate MDT measurement)において、network assisted GNSSを除き、E−SMLCとのセッションを維持しなければならない。
UEは、GNSS受信機220を使用して詳細位置情報を取得しながらMDT測定処理(Immediate MDT measurement)を行う場合において、ユーザがGNSS受信機220をオフ状態にする操作を行う場合には、以下の(a3)〜(c3)の何れかの制御を行う。ただし、UEが選択された理由がステップS1506で示されていなければ、UEは、(b3)及び(c3)の制御を選択することができない。
(a3)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にして、他の測位方法を使用して詳細位置情報の取得を継続する。UEは、GNSS受信機220以外の測位方法を実行していない場合(例えば、UEがハイブリッド測位方法をサポートしていない場合)には、詳細位置情報を取得することなくMDT測定処理(Immediate MDT measurement)を行ってもよいし、詳細位置情報を取得するために他の測位方法を実行してもよい。
(b3)UEは、GNSS受信機220以外の測位方法を実行している場合(すなわち、ハイブリッド測位方法を実行している場合)には、GNSS受信機220をオフ状態にする。
(c3)UEは、GNSS受信機220をオフ状態にすることを拒否する。
ステップS1508において、UEは、MDT測定処理(Immediate MDT measurement)により得られた測定データを含む測定報告をネットワークに送信する。
(1.2.2)アプローチ2
図12は、シグナリングベースでのImmediate MDTにおいてアプローチ2を採用する場合の動作シーケンス図である。
図12は、シグナリングベースでのImmediate MDTにおいてアプローチ2を採用する場合の動作シーケンス図である。
図12に示すように、ステップS1600〜ステップS1605の各処理は、(1.2.1)で説明したアプローチ1のステップS1500〜ステップS1505の各処理と同様である。
ステップS1606において、OAMは、eNBを介してImmediate MDTをUEに設定(Configuration)する。具体的には、OAMは、位置情報を含む測定報告を送信するよう要求する情報(includedetailedLocationInfo)を設定情報として測定報告の設定(reportConfig)に含めて送信する。さらに、OAMは、詳細位置情報を要求する(或いはE−SMLCとのセッションの確立を要求する)情報(例えば、1ビットのインジケータ)を要求情報として当該Configuration(Immediate Measurement Configuration)に含める。また、詳細位置情報を取得するための測位方法(例えば、GNSS、OTDOA)を指定する情報を要求情報としてImmediate Measurement Configurationに含めてもよい。
ステップS1607及びステップS1608の各処理は、(1.2.1)で説明したアプローチ1のステップS1507及びステップS1508の各処理と同様である。
(1.2.3)アプローチ1,2の混合パターン1
図13は、シグナリングベースでのImmediate MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図13は、シグナリングベースでのImmediate MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図13に示すように、ステップS1700において、OAMは、どのUEがコネクティッド状態にあるのかをネットワークノード(eNB又はMME)に問い合わせる。
ステップS1701において、ステップS1700で問い合わせを受けたネットワークノード(eNB又はMME)は、当該問い合わせに対する応答として、コネクティッド状態にあるUEをOAMに通知する。
ステップS1702において、OAMは、ステップS1700で受けた通知により、どのUEがコネクティッド状態にあるのかを把握する。
ステップS1703において、OAMは、コネクティッド状態にあるUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションについてE−SMLCに問い合わせる。なお、他のネットワークノードがUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションを把握している場合には、OAMは、当該他のネットワークノードに対して問い合わせを行ってもよい。
ステップS1704において、E−SMLCは、ステップS1703での問い合わせに対する応答として、コネクティッド状態にあるUEの測位能力及び現在進行中のE−SMLCとのセッションについてOAMに通知する。
ステップS1705において、OAMは、ステップS1700で受けた通知に基づいて、詳細位置情報を取得できるUEをMDTのために選択する。具体的には、OAMは、現在進行中のE−SMLCとのセッションを有するUEを選択する。
測位能力を有するUEであって、かつ、現在進行中のE−SMLCとのセッションを有するUEが存在する場合(ステップS1705;YES)、以降の処理は、(1.2.1)で説明したアプローチ1に従う(ステップS1706)。
これに対し、測位能力を有するUEのうち、現在進行中のE−SMLCとのセッションを有するUEが存在しない場合(ステップS1705;NO)、OAMは処理をステップS1707に進める。
ステップS1707において、OAMは、測位能力を有するUEに対し、E−SMLCとのセッションを確立可能であるのか否かを問い合わせる。
ステップS1708において、OAMからの問い合わせを受けたUEは、当該問い合わせに対する応答として、E−SMLCとのセッションを確立可能であるのか否かをOAMに通知する。
ステップS1709において、OAMは、ステップS1708でUEから通知されたE−SMLCとのセッションの利用可能性(及び当該UEの測位能力)に基づいて、詳細位置情報を取得できるUEをMDTのために改めて選択(再選択)する。具体的には、OAMは、E−SMLCとのセッションを確立可能なUEを選択する。
以降の処理は、(1.2.2)で説明したアプローチ2に従う。具体的には、ステップS1710〜ステップS1712の各処理は、(1.2.2)で説明したアプローチ2のステップS1606〜ステップS1608の各処理と同様である。
(1.2.4)アプローチ1,2の混合パターン2
図14は、シグナリングベースでのImmediate MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン2を採用する場合の動作シーケンス図である。混合パターン2は、UEに対するE−SMLCとのセッションの利用可能性の問い合わせを行わない点で、上述した混合パターン1とは異なる。
図14は、シグナリングベースでのImmediate MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン2を採用する場合の動作シーケンス図である。混合パターン2は、UEに対するE−SMLCとのセッションの利用可能性の問い合わせを行わない点で、上述した混合パターン1とは異なる。
図14に示すように、ステップS1800〜ステップS1806の各処理は、上述した混合パターン2のステップS1700〜ステップS1706の各処理と同様である。
ステップS1807において、OAMは、UEの測位能力に基づいて、詳細位置情報を取得できるUEをMDTのために改めて選択(再選択)する。具体的には、測位能力を有するUEを選択する。
以降の処理は、(1.2.2)で説明したアプローチ2に従う。具体的には、ステップS1808〜ステップS1810の各処理は、(1.2.2)で説明したアプローチ2のステップS1606〜ステップS1608の各処理と同様である。
(2)マネジメントベース
(2.1)Logged MDT
次に、マネジメントベースベースでのLogged MDTについて説明する。
(2.1)Logged MDT
次に、マネジメントベースベースでのLogged MDTについて説明する。
(2.1.1)アプローチ1
図15は、マネジメントベースのLogged MDTにおいてアプローチ1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図15は、マネジメントベースのLogged MDTにおいてアプローチ1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図15のステップS2100〜ステップS2109に示すように、シグナリングベースにおいてOAMが実行していた処理をeNBが実行する点で、(1.1.1)で説明した動作シーケンスとは異なる。その他の点は(1.1.1)で説明した動作シーケンスと同様である。
(2.1.2)アプローチ2
図16は、マネジメントベースのLogged MDTにおいてアプローチ2を採用する場合の動作シーケンス図である。
図16は、マネジメントベースのLogged MDTにおいてアプローチ2を採用する場合の動作シーケンス図である。
図16のステップS2200〜ステップS2209に示すように、シグナリングベースにおいてOAMが実行していた処理をeNBが実行する点で、(1.1.2)で説明した動作シーケンスとは異なる。その他の点は(1.1.2)で説明した動作シーケンスと同様である。
(2.1.3)アプローチ1,2の混合パターン1
図17は、マネジメントベースのLogged MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図17は、マネジメントベースのLogged MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図17のステップS2300〜ステップS2313に示すように、シグナリングベースにおいてOAMが実行していた処理をeNBが実行する点で、(1.1.3)で説明した動作シーケンスとは異なる。その他の点は(1.1.3)で説明した動作シーケンスと同様である。
(2.1.4)アプローチ1,2の混合パターン2
図18は、マネジメントベースのLogged MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン2を採用する場合の動作シーケンス図である。
図18は、マネジメントベースのLogged MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン2を採用する場合の動作シーケンス図である。
図18のステップS2400〜ステップS2411に示すように、シグナリングベースにおいてOAMが実行していた処理をeNBが実行する点で、(1.1.4)で説明した動作シーケンスとは異なる。その他の点は(1.1.4)で説明した動作シーケンスと同様である。
(2.2)Immediate MDT
次に、マネジメントベースベースでのImmediate MDTについて説明する。
次に、マネジメントベースベースでのImmediate MDTについて説明する。
(2.2.1)アプローチ1
図19は、マネジメントベースのImmediate MDTにおいてアプローチ1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図19は、マネジメントベースのImmediate MDTにおいてアプローチ1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図19のステップS2500〜ステップS2507に示すように、シグナリングベースにおいてOAMが実行していた処理をeNBが実行する点で、(1.2.1)で説明した動作シーケンスとは異なる。その他の点は(1.2.1)で説明した動作シーケンスと同様である。
(2.2.2)アプローチ2
図20は、マネジメントベースのImmediate MDTにおいてアプローチ2を採用する場合の動作シーケンス図である。
図20は、マネジメントベースのImmediate MDTにおいてアプローチ2を採用する場合の動作シーケンス図である。
図20のステップS2600〜ステップS2607に示すように、シグナリングベースにおいてOAMが実行していた処理をeNBが実行する点で、(1.2.2)で説明した動作シーケンスとは異なる。その他の点は(1.2.2)で説明した動作シーケンスと同様である。
(2.2.3)アプローチ1,2の混合パターン1
図21は、マネジメントベースのImmediate MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図21は、マネジメントベースのImmediate MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン1を採用する場合の動作シーケンス図である。
図21のステップS2700〜ステップS2711に示すように、シグナリングベースにおいてOAMが実行していた処理をeNBが実行する点で、(1.2.3)で説明した動作シーケンスとは異なる。その他の点は(1.2.3)で説明した動作シーケンスと同様である。
(2.2.4)アプローチ1,2の混合パターン2
図22は、マネジメントベースのImmediate MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン2を採用する場合の動作シーケンス図である。
図22は、マネジメントベースのImmediate MDTにおいてアプローチ1,2の混合パターン2を採用する場合の動作シーケンス図である。
図22のステップS2800〜ステップS2809に示すように、シグナリングベースにおいてOAMが実行していた処理をeNBが実行する点で、(1.2.4)で説明した動作シーケンスとは異なる。その他の点は(1.2.4)で説明した動作シーケンスと同様である。
(まとめ)
上記のようにして、Immediate MDT及びLogged MDTにおいて詳細位置情報の可用性を強化する。また、詳細位置情報を利用可能とすることができないMDT測定を避けることができる。特に、RRCコネクティッド状態のUEについて、MDTのための追加的な位置情報(MDTのためのオンデマンドの位置情報)を要求することを可能とする。Logged MDTについては、位置情報を得るためにUEがRRCコネクティッド状態に移行することを要しない。
上記のようにして、Immediate MDT及びLogged MDTにおいて詳細位置情報の可用性を強化する。また、詳細位置情報を利用可能とすることができないMDT測定を避けることができる。特に、RRCコネクティッド状態のUEについて、MDTのための追加的な位置情報(MDTのためのオンデマンドの位置情報)を要求することを可能とする。Logged MDTについては、位置情報を得るためにUEがRRCコネクティッド状態に移行することを要しない。
リリース11のMDTは、特に位置情報の取り扱いの点でリリース10のMDTと異なる。リリース10のMDTはベストエフォートに基づく位置情報の取得であるが、リリース11のMDTでは詳細位置情報が要求される。
詳細位置情報が要求される場合のMDT設定(MDT configuration): リリース10のMDTでは、MDT測定結果は、対応する測位情報と関連づけられる。しかしながら、測位情報はMDT以外のアプリケーション向けのものであるため、UEがMDT測定結果の全てについて詳細位置情報を得る保証は無い。よって、UEが測位実行中であることをネットワークが把握している場合であっても、ネットワークは、選択したUEが測位セッションを継続して必要な詳細位置情報が提供されると期待することができない。従って、詳細位置情報が要求されるか否かをネットワークが例えばMDT設定時にUEに知らせて、MDTのためにUEが測位手段をアクティブに保つことは重要である。UEの選択方法とは無関係に、Immediate MDT又はLogged MDTにおいて詳細位置情報を必要とする場合には、UEが実行中の測位セッションを有する場合であっても、詳細位置情報が必要か否かを例えばMDT設定時にUEに明示的に知らせるべきである(提案1)。
詳細位置情報が利用できない場合のUEの動作: 提案1が採用され、UEがMDTのために測位手段をアクティブに保つ場合であっても、UEが測位手段としてGNSSのみを使用する場合には、ある状況下(例えば室内)でUEは詳細位置情報を得ることができない。このような場合において、Immediate MDT及びLogged MDTにおいてUEに適切な命令を設定することが必要である。以下の3つの選択肢が考えられる。選択肢1は、UEが詳細位置情報なしでMDT測定を継続するというものである。選択肢2は、UEがMDT測定を停止するというものである。ここでUE100は、既にあるMDT設定及び測定結果を保持しても保持しなくてもよい。選択肢3は、代わりの測位手段を始動して、詳細位置情報を得るMDTを継続するというものである。選択肢4は、UEの実装依存とするというものである。選択肢3は、複雑であり、かつ、Logged MDTに適用できない可能性がある。選択肢2は、UEにとって合理的であるが、リリース10のMDTの方針から外れるものである。選択肢4は、UEごとに異なる動作となり得るためネットワークにとって好ましくない。選択肢1は、シンプルであり、かつ、既存のMDT要件と矛盾しない。よって、選択肢1が好ましい。UEは、詳細位置情報を取得できない場合には、詳細位置情報なしでMDT測定を継続するべきである(提案2)。
上述した実施形態では、UE選択時に、Immediate MDT及びLogged MDTにおいて、利用可能な位置情報及びオンデマンドの位置情報の有用性について記載した。また、シグナリング負荷を最小化し、詳細位置情報のないUEに対する不要なMDT設定を削減する方法について記載した。
UE選択の方法としては、2つのアプローチがある。アプローチ1(利用可能な位置情報という解決手法)は、詳細位置情報を利用可能なUEを選択するものである。アプローチ2(オンデマンドの位置情報という解決手法)は、MDTのために位置情報を要求するものである。
アプローチ1:
提案する利用可能な位置情報という解決手法は、次のものである。解決手法1は、ネットワークはUEが測位を実行中である場合にMDTをUEに始動させ(MDTのためにUEを選択し)、ネットワークが測位の状況を把握している。解決手法2は、ネットワークはUEが測位を実行中である場合にMDTをUEに始動させ(MDTのためにUEを選択し)、UEが測位の状況をネットワークに通知する。解決手法3は、詳細位置情報が利用可能である場合にMDT測定が行われる。解決手法3は、基本的にはリリース10の既存の解決手法であり、UEがいつ測位を実行するかを特定するか把握できないため、解決手法3が適用されるべきではない。従って、以下において、解決手法1及び2による利益を記載し、Immediate MDT及びLogged MDTについて比較する。
提案する利用可能な位置情報という解決手法は、次のものである。解決手法1は、ネットワークはUEが測位を実行中である場合にMDTをUEに始動させ(MDTのためにUEを選択し)、ネットワークが測位の状況を把握している。解決手法2は、ネットワークはUEが測位を実行中である場合にMDTをUEに始動させ(MDTのためにUEを選択し)、UEが測位の状況をネットワークに通知する。解決手法3は、詳細位置情報が利用可能である場合にMDT測定が行われる。解決手法3は、基本的にはリリース10の既存の解決手法であり、UEがいつ測位を実行するかを特定するか把握できないため、解決手法3が適用されるべきではない。従って、以下において、解決手法1及び2による利益を記載し、Immediate MDT及びLogged MDTについて比較する。
リリース11のMDT UE選択方法の基本方針: 解決手法1は、ネットワーク(E−SMLC又はMME)は実行中の測位セッションを把握しているため、実行中の測位の状況についてUEに問い合わせる必要はない。解決手法2は、UEが実行中の測位をeNB又はネットワークに通知しなければならず、追加のRRCシグナリングが生じる。シグナリング負荷の観点では解決手法2よりも解決手法1が好ましい。しかしながら、解決手法1のみでは、UEのスタンドアロンのGNSS状況(実行中であるか否か)をeNBもネットワークも判断できない。特にLogged MDTにおいてスタンドアロンのGNSSは最も有用な測位システムの1つであるため、実行中測位情報についてのフィードバックをeNB及び/又はネットワークがUEに対して要求できるようにすべきである。詳細位置情報を伴わないMDT測定を避けるためには、ネットワークがUEにフィードバックを要求せずに、ネットワーク補助測位を実行しているか否かをネットワークが把握することが考えられるが、主にImmediate MDTに適用可能である。Logged MDTについてはスタンドアロンのGNSSを実行中であるか否かを知ることが重要である。利用可能な位置情報の解決手法については次の2つの選択肢を基本方針として考慮することができる。選択肢1は、解決手法1と解決手法2(スタンドアロンのGNSSを問い合わせる場合のみ)との組み合わせである。選択肢2は、解決手法2のみとするものである。選択肢2は、UEが実行中の測位方法の全てをeNB又はネットワークに通知することになるため、シグナリング負荷の観点では選択肢1が好ましい。特に、選択肢1は、UEのスタンドアロンGNSSの状況についてのみネットワークが問い合わせるため、RRCシグナリングが限定される。しかしながら、ネットワークの複雑性の観点では、解決手法2のみをサポートすることが好ましいかもしれない。追加の拡張が無ければスタンドアロンGNSS情報が利用できない点で解決手法1は不十分であるからである。従って、利用可能な位置情報の解決手法として選択肢1又は選択肢2を適用すべきである(提案1)。選択肢1が適用される場合、eNB又はネットワークがスタンドアロンのGNSSが実行中であるか否かを把握するために、UE選択時又はUE選択前に、実行中測位情報についてのフィードバックを送信するようネットワークがUEに要求できるようにすべきである(提案2)。
アプローチ2:
オンデマンド位置情報の必要性: RRCコネクティッドのUEについてネットワークがUEからのMDTのための追加の位置情報(オンデマンドの位置情報)を要求できるようするだけでなく、アイドル状態のUE(すなわち、Logged MDT)についてもオンデマンドの位置情報がサポートされるべきである。測位実行中のUEが少なくベストエフォートの位置報告によるLogged MDTは役に立たず、Immediate MDTにおいてのみ詳細位置情報を要求することはカバレッジマッピングの精度が劣化するからである。オンデマンドの位置情報の解決手法がImmediate MDT及びLogged MDTの両方に適用される場合、オペレータはMDTが設定された全てのUEから詳細位置情報を期待できるため、MDTを要求すべきUEの数をより正確に決定できる。Logged MDTについてオンデマンド位置情報が無いと、いくつかのUEはMDTが無駄に設定されてしまう。さらに、Logged MDTについてオンデマンド位置情報が適用されない場合、いくつかのUE(すなわち、詳細位置情報の無いUE)はMDTが無駄に設定されてUEが何回も再選択されるため、エンドユーザにとって好ましくない。従って、Immediate MDT及びLogged MDTの両方について、利用可能な位置情報の解決手法に加えて、オンデマンドの位置情報の解決手法も適用されるべきである(すなわち、ハイブリッドの解決手法)。オンデマンドの位置情報のトリガについて何らかの制約が必要であるか否かについては、検討の余地がある。Immediate MDT及びLogged MDTの両方について、利用可能な位置情報の解決手とオンデマンドの位置情報の解決手法とのハイブリッドの解決手法を適用すべきである(提案3)。
オンデマンド位置情報の必要性: RRCコネクティッドのUEについてネットワークがUEからのMDTのための追加の位置情報(オンデマンドの位置情報)を要求できるようするだけでなく、アイドル状態のUE(すなわち、Logged MDT)についてもオンデマンドの位置情報がサポートされるべきである。測位実行中のUEが少なくベストエフォートの位置報告によるLogged MDTは役に立たず、Immediate MDTにおいてのみ詳細位置情報を要求することはカバレッジマッピングの精度が劣化するからである。オンデマンドの位置情報の解決手法がImmediate MDT及びLogged MDTの両方に適用される場合、オペレータはMDTが設定された全てのUEから詳細位置情報を期待できるため、MDTを要求すべきUEの数をより正確に決定できる。Logged MDTについてオンデマンド位置情報が無いと、いくつかのUEはMDTが無駄に設定されてしまう。さらに、Logged MDTについてオンデマンド位置情報が適用されない場合、いくつかのUE(すなわち、詳細位置情報の無いUE)はMDTが無駄に設定されてUEが何回も再選択されるため、エンドユーザにとって好ましくない。従って、Immediate MDT及びLogged MDTの両方について、利用可能な位置情報の解決手法に加えて、オンデマンドの位置情報の解決手法も適用されるべきである(すなわち、ハイブリッドの解決手法)。オンデマンドの位置情報のトリガについて何らかの制約が必要であるか否かについては、検討の余地がある。Immediate MDT及びLogged MDTの両方について、利用可能な位置情報の解決手とオンデマンドの位置情報の解決手法とのハイブリッドの解決手法を適用すべきである(提案3)。
オンデマンドの位置情報要求前のUEからのフィードバックの必要性: オンデマンドの位置情報の解決手法には潜在的な問題がある。例えば、ユーザがMDTを行うことに同意しても、低バッテリ状態及び/又はUEが長時間に渡って衛星を検出できない(室内の場合など)のように、測位システム(GNSS)をオンすべきでない状況であり得る。よって、オンデマンド測位要求は、測位システムの始動が望ましいかについてUEからのフィードバックが無いのであればMDTのために設定されるべきではない。オンデマンド測位要求を許容するか否かのフィードバックをUEからネットワークが受信しない場合、UEは、詳細位置情報を伴うMDT測定を提供できずに終わる可能性がある。上記の提案2が適用される場合、実行中の測位セッションの無いUEが、利用可能な位置情報のフィードバック時に、測位システムがアクティブであるか否かを通知することついて、考慮すべきである。Immediate MDT及びLogged MDTの両方について、ネットワークは、UEの測位システムをアクティブにすることが適切であるか否かのUEからのフィードバックが得られていないのであれば、MDTのためのオンデマンド測位要求を当該UEに設定すべきでない(提案4)。上記の提案2が適用される場合、UEは、利用可能な位置情報要求での実行中の測位のフィードバック(主に実行中の測位セッションの無いUEに適用される)と共に、測位をアクティブにすることが好ましいかについてのフィードバックも送信できるようにしてもよい。
[その他の実施形態]
この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、詳細位置情報を取得するための測位システムを指定する情報をMDTのConfigurationに含める一例を説明したが、このような方法に代えて、次の方法を使用してもよい。具体的には、UEは、使用する測位システムの優先度情報を保持しており、ネットワークから測位システムを指定されない場合は、前記優先度情報と動作中の測位システム情報とに基づいて測位システムを決める。優先度情報はネットワークから事前に指定されても良く、UEが静的に持っていてもよい。
また、上述した実施形態では、Durationタイマが満了した場合のUEの動作について特に説明していなかったが、UEは、Durationタイマが満了した際にMDTの他に位置情報を必要としておらず、GNSSをオン状態に保っておく必要が無い場合には、GNSSを停止することが可能である。
要求位置情報のためのUE選択: 詳細位置情報の可用性を強化するのは、詳細位置情報を持たないMDT測定を避けるためである。よって、eNBは、詳細位置情報を得るために、GNSS測定を行うようUEに要求できる。しかしながら、GNSSが既にアクティブなUEにのみ適用可能であるのか、アクティブなGNSSを持たないUEも含まれるのかについて検討が必要である。前者のケースではUEはGNSSをアクティブに維持することになり、後者のケースではUEはGNSS受信機をオンにすることが要求される。GNSS位置情報を利用可能にすることを要求するUEをeNBが選択することは、慎重に計画すべきである。UEのバッテリが少ない場合、ユーザはUEのGNSS受信機をオフにするかもしれない。また、バッテリの電力を節約できるときは常にGNSSをオフすることが推奨されることもあり得る。緊急呼を含む呼を正常に遂行できないレベルまでUEのバッテリが少なくなることもあり得る。従って、良好なユーザエクスペリエンスを提供するために、GNSS位置情報を利用可能にするようeNBから要求されるUEは、測位システムが既にアクティブなUEに制限されるべきである。また、GNSS受信機が既にオフであるUEがeNBからGNSS測定を行うよう要求された場合のUEの動作について考慮すべきである。この場合、アクティブなGNSSを持たないUEは、E−CID位置情報のみを伴うImmediate MDTが許容されるべきである。GNSS位置情報と共にUEのMDT測定応答が返信される場合、eNBは、GNSSがオンにされたことを把握できる。その時点で、eNBは、GNSS測定を継続するようUEに要求できる。UEからのレポートがGNSS位置情報が無いことを示す場合、eNBは、UEにおけるMDTを停止する、又はGNSS測定を伴うMDTをUEに強要しないという選択肢がある。Logged MDTはUEからの即座のフィードバックをeNBが得ることができないため、かかる処理はImmediate MDTでのみ有効であり得る。eNBがMDT設定の前にUEのGNSS状態を判定できる場合には、Logged MDTのためにGNSS位置情報を実現できる。詳細位置情報の可用性をeNBが要求する又はUEが通知しない場合、UEのGNSSの状態情報をeNBは利用できない。従って、Logged MDTには要求位置情報(詳細位置情報)を適用しないようにすべきである。
提案1:GNSS測定を行うようeNBからUEに要求するのは、GNSSが既にアクティブのUEに限定されるべきである。
提案2:GNSS受信機がオフにされている場合にGNSS測定要求を受信した場合のUEの動作について検討が必要である。アクティブなGNSSを持たないUEについては、E−CID位置情報を用いたImmediate MDTを行うことが許容され得る。
提案3:eNBがUEからのGNSS位置情報を要求する場合、アクティブなGNSSを持つUEは、MDT測定の間(例えば周期的な測定間隔)はGNSSをアクティブに保つべきである。
提案4:Logged MDTについては要求位置情報を適用しないようにするべきである。
GNSS位置測定及び報告: 上記提案3が適用される場合、各無線測定についてUEがGNSS位置情報を提供するかについて検討が必要である。図23は、各MDT周期的測定について位置情報がGNSSに基づく場合を示す(選択肢1)。選択肢1において、UEが全ての測定結果にGNSS位置情報を含めること、特にms120, ms240, ms480, ms640といった小さい値のReportIntervalについては、位置情報を更新するタイミングの問題に起因して、現実的ではない。また、室内などではUEがGNSS位置情報を得ることは困難である。従って、eNBがUEにGNSS位置情報を得るよう要求する場合、新しいGNSS位置情報をMDT測定結果に含めるか及びいつ含めるかはUEで判断すべきである。かかる選択肢(選択肢2)を図24に示す。GNSS位置情報は、MDT測定結果のうちいくつかに付けられる。新しく得られた位置情報の有効性に基づいて新しいGNSS位置情報を必要とするかをUEが自律的に判断するか否かについては検討が必要である。
提案5:要求位置情報については、位置測定報告の基本として選択肢2を適用すべきである。
上述したように、eNBはUEへImmediate MDTをconfigureし、MDT reportの中にGNSSを用いて取得した位置情報が含まれていた場合(ある種のfeedback)のみ、当該UEへRequested Location measurement(GNSSを利用した位置情報取得要求)を行なうことが出来る。
また、図25(Immediate MDTにおけるUEの動作を示すフロー図)に示すように、Requested Location measurement(GNSSを利用した位置情報取得要求)を行なうよう要求されているUEであっても、有効なGNSS位置情報を保持していない場合にはGNSS位置情報を含めずにmeasurement結果をreportする。
なお、上述した実施形態では、LTEに基づく移動通信システムを例に説明したが、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)などの他の通信規格に対して本発明を適用してもよい。
また、米国仮出願第61/591438号(2012年1月27日出願)、米国仮出願第61/591448号(2012年1月27日出願)、米国仮出願第61/646009号(2012年5月11日出願)、の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
Claims (4)
- 基地局と、
無線環境の測定結果を含む測定報告を前記基地局に送信するユーザ端末と、を有し、
前記基地局は、前記測定報告に位置情報を含めるべきことを示す設定情報と、前記設定情報とは異なる、GNSS(Global Navigation Satellite System)を利用可能にしてGNSS位置情報を前記測定報告に含めることを要求する要求情報と、を前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、
前記設定情報及び前記要求情報を前記基地局から受信する受信部と、
ユーザからのマニュアル操作を受け付けるユーザインターフェイスと、
前記受信部が前記設定情報及び前記要求情報を受信し、かつ、前記ユーザインターフェイスがユーザから前記GNSSをオフする操作を受け付けた場合には、前記GNSSをオフ状態にするとともに、前記GNSS位置情報とは異なる情報であって前記ユーザ端末の位置を判断するための情報を前記測定報告に含めることによりImmediate MDT測定処理を継続する制御部と、を有することを特徴とする移動通信システム。 - 前記ユーザ端末は、前記測定報告を周期的に前記基地局に送信する送信部を有し、
前記制御部は、前記受信部が前記設定情報及び前記要求情報を前記基地局から受信したことに応じて、前記基地局に送信する周期的な測定報告のそれぞれにGNSS位置情報を含めることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。 - 無線環境の測定結果を含む測定報告を基地局に送信する送信部と、
前記測定報告に位置情報を含めるべきことを示す設定情報と、GNSS(Global Navigation Satellite System)を利用可能にしてGNSS位置情報を前記測定報告に含めるよう要求する要求情報とを前記基地局から受信する受信部と、
前記受信部が前記設定情報及び前記要求情報を受信した場合に、前記GNSS位置情報を前記測定報告に含めるように前記GNSS位置情報を利用可能にする制御部と、
ユーザからのマニュアル操作を受け付けるユーザインターフェイスと、を備え、
前記制御部は、前記受信部が前記設定情報及び前記要求情報を前記基地局から受信し、かつ、前記ユーザインターフェイスがユーザから前記GNSSをオフする操作を受け付けた場合には、前記GNSSをオフ状態にするとともに、前記GNSS位置情報とは異なる情報であって前記ユーザ端末の位置を判断するための情報を前記測定報告に含めることによりImmediate MDT測定処理を継続することを特徴とするユーザ端末。 - ユーザからのマニュアル操作を受け付けるユーザインターフェイスを有するユーザ端末に備えられるプロセッサであって、
無線環境の測定結果を含む測定報告を基地局に送信するための処理と、
前記測定報告に位置情報を含めるべきことを示す設定情報と、GNSS(Global Navigation Satellite System)を利用可能にしてGNSS位置情報を前記測定報告に含めるよう要求する要求情報とを前記基地局から受信するための処理と、
前記設定情報及び前記要求情報を受信した場合に、前記GNSS位置情報を前記測定報告に含めるように、前記GNSS位置情報を利用可能にする処理と、
前記設定情報及び前記要求情報を前記基地局から受信し、かつ、前記ユーザインターフェイスがユーザから前記GNSSをオフする操作を受け付けた場合には、前記GNSSをオフ状態にするとともに、前記GNSS位置情報とは異なる情報であって前記ユーザ端末の位置を判断するための情報を前記測定報告に含めることによりImmediate MDT測定処理を継続する処理と、
を実行することを特徴とするプロセッサ。
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