JPWO2013080286A1 - 移動通信方法、基地局、及びユーザ端末 - Google Patents
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Abstract
MDT(Minimization of Drive Tests)をサポートするUEと、UEとの通信を行うネットワークと、を含む移動通信システムにおける移動通信方法は、MDTにおける測定データ収集のためにUEが選択された後、Logged Measurement ConfigurationをネットワークからUEが受信するステップと、UEが、ネットワークからのLogged Measurement Configurationに従って、ネットワークに対する測定処理を行うステップB、を有する。Logged Measurement Configurationは、測定データ収集のためにUEを選択したネットワークエンティティに関するTrace情報を含む。
Description
本発明は、3GPP規格に基づく移動通信システムにおける移動通信方法、基地局、及びユーザ端末に関する。
移動通信システムでは、基地局の周辺にビルが建設されたり、当該基地局の周辺基地局の設置状況が変化したりすると、当該基地局に係る無線通信環境が変化する。このため、従来では、オペレータにより、測定機材を搭載した測定用車両を使用し、基地局からの受信信号状態を測定して測定データを収集するドライブテストが行われている。
このような測定及び収集は、例えば基地局のカバレッジの最適化に貢献できるが、工数が多く、且つ費用が高いという課題がある。そこで、移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、ユーザが所持するユーザ端末を使用して、当該測定及び収集を自動化するためのMDT(Minimization of Drive Tests)の仕様策定が進められている(非特許文献1及び2参照)。
MDTの一種として、記録型のMDT(「Logged MDT」と称される)がある。現行の仕様において、Logged MDTは、アイドル状態のユーザ端末が、ネットワークから設定された測定パラメータ(測定条件)に従って受信信号状態の測定を行い、測定結果を位置情報及び時間情報と共に測定データとして記録し、記録した測定データを後でネットワークに報告するものである。
また、MDTの一種として、即座報告型のMDT(「Immediate MDT」と称される)がある。現行の仕様において、Immediate MDTは、コネクティッド状態のユーザ端末が、ネットワークから設定された測定パラメータ(測定条件)に従って受信信号状態の測定を行い、測定結果を位置情報と共に測定データとしてネットワークに直ちに報告するものである。
3GPP TR 36.805 v9.0.0
3GPP TS 37.320 v10.2.0
MDTでは、複数のユーザ端末が様々な条件で測定を行うことから、ネットワークにとって重要な測定データと、そうでない測定データとが混在すると考えられる。しかしながら、現行の仕様においては、測定データは全て同様の取り扱いがなされているため、ネットワーク(すなわちオペレータ)が重要な測定データを十分に収集することができない虞がある。
そこで、本発明は、ネットワークが重要な測定データを収集し易くすることができる移動通信方法、基地局、及びユーザ端末を提供する。
本発明に係る移動通信方法は、MDT(Minimization of Drive Tests)をサポートするユーザ端末例えば、UE200)と、前記ユーザ端末との通信を行うネットワーク(例えば、E−UTRAN10、EPC300)と、を含む移動通信システムにおける移動通信方法であって、前記MDTにおける測定データ収集のために前記ユーザ端末が選択された場合に、MDT構成情報を前記ネットワークから前記ユーザ端末に送信するステップAと、前記ユーザ端末が、前記ネットワークからの前記MDT構成情報に従って、前記ネットワークに対する測定処理を行うステップBと、を有し、前記MDT構成情報は、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティに関する第1の情報(例えば、Trace情報)を含むことを特徴とする。
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記第1の情報は、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティが基地局(例えば、eNB100)であるか否かを示す。
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記第1の情報は、Management based trace procedure又はSignaling based trace procedureの何れかを示し、前記Management based trace procedureでは、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティが基地局(例えば、eNB100)であり、前記Signaling based trace procedureでは、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティが基地局の上位装置(例えば、EM320)である。
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記ステップAにおいて、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティが基地局の上位装置である場合にのみ、前記第1の情報を前記MDT構成情報に含める。
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記ステップBは、前記ネットワークに対する測定結果を記録するステップを含み、前記移動通信方法は、前記測定結果を含む測定データの可用性を示す可用性情報(例えば、Availability Indicator)を前記ユーザ端末から前記ネットワークに送信するステップCをさらに有し、前記ステップCは、前記第1の情報に対応する第2の情報(例えば、Trace情報)を、前記可用性情報と共に前記ネットワークに送信するステップを含む。
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記ネットワークが、前記ユーザ端末からの前記可用性情報及び前記第2の情報に基づいて、前記測定データの送信を要求するための要求メッセージ(例えば、UE Information Request)を前記ユーザ端末に送信するステップDをさらに有する。
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記ユーザ端末のバッテリ残量と前記第1の情報とに基づいて、前記ユーザ端末が前記測定処理を制御するステップEをさらに有する。
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記ステップEは、前記バッテリ残量がバッテリ閾値を下回った場合で、前記第1の情報が基地局を示す場合に、前記測定処理を中止するステップを含む。
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記ステップEは、前記バッテリ残量が前記バッテリ閾値を下回った場合で、前記第1の情報が基地局の上位装置を示す場合に、前記測定処理を継続するステップを含む。
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記MDT構成情報は、前記測定処理のための測定パラメータをさらに含み、前記ステップEは、前記バッテリ残量がバッテリ閾値を下回った場合で、前記第1の情報が基地局を示す場合に、前記測定処理を抑制するように前記測定パラメータを変更するパラメータ変更ステップを含む。
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記測定パラメータは、第1の記録間隔を含み、前記ステップBは、前記第1の記録間隔に従って、測定結果を周期的に記録するステップを含み、前記パラメータ変更ステップは、前記第1の記録間隔よりも長い第2の記録間隔に変更するステップを含む。
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記測定パラメータは、第1の閾値を含み、前記ステップBは、前記第1の閾値よりも通信状態が劣化したことをトリガとして、測定結果を記録するステップを含み、前記パラメータ変更ステップは、前記第1の閾値よりも劣化した通信状態に対応する第2の閾値に変更するステップを含む。
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記測定パラメータは、複数のトリガ種別を含み、前記ステップBは、前記複数のトリガ種別に従って、測定結果を記録するステップを含み、前記パラメータ変更ステップは、前記複数のトリガ種別のうち一部のトリガ種別を非適用とするよう変更するステップを含む。
本発明に係る基地局は、MDT(Minimization of Drive Tests)をサポートするユーザ端末との通信を行うネットワークに含まれる基地局(例えば、eNB100)であって、前記MDTにおける測定データ収集のために前記ユーザ端末が選択された後、MDT構成情報を前記ユーザ端末に送信する送信部(例えば、Configuration制御部141、無線通信部110)を有し、前記MDT構成情報は、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティに関する第1の情報を含むことを特徴とする。
本発明に係るユーザ端末は、MDT(Minimization of Drive Tests)をサポートするユーザ端末(例えば、UE200)であって、前記MDTにおける測定データ収集のために前記ユーザ端末が選択された後、MDT構成情報をネットワークから受信する受信部(例えば、無線通信部210)を有し、前記MDT構成情報は、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティに関する第1の情報を含む。
図面を参照して、本発明の第1実施形態〜第5実施形態、及びその他の実施形態を説明する。以下の各実施形態に係る図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付す。
[第1実施形態]
(移動通信システムの全体構成)
図1は、本実施形態に係る移動通信システム1の全体構成図である。本実施形態に係る移動通信システム1は、3GPPで仕様が策定されているLTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedに基づいて構成されており、上述したLogged MDTをサポートする。
(移動通信システムの全体構成)
図1は、本実施形態に係る移動通信システム1の全体構成図である。本実施形態に係る移動通信システム1は、3GPPで仕様が策定されているLTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedに基づいて構成されており、上述したLogged MDTをサポートする。
図1に示すように、移動通信システム1は、eNB(evolved Node−B)100、UE(User Equipment)200、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(ServingGateway)310、EM(Element Maneger)320、及びHSS(Home Subscriber Server)330を有する。図1では、UE200を1つのみ図示しているが、実際には移動通信システム1は多数のUE200を含む。
eNB100は、LTEの無線アクセスネットワークであるE−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10を構成する。MME/S−GW310、EM320、HSS330は、LTEのコアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)300を構成する。本実施形態において、eNB100は基地局に相当し、UE200はユーザ端末に相当する。また、E−UTRAN10及びEPC300は、ネットワークを構成する。
各eNB100は、オペレータによって設置される固定型の無線通信装置であり、UE200との無線通信を行うように構成される。各eNB100は、隣接する他のeNB100との通信をX2インターフェイス上で行い、MME/S−GW310との通信をS1インターフェイス上で行う。各eNB100は、無線通信エリアの最小単位であるセルを1つ又は複数形成する。各eNB100は、セルを識別可能な参照信号を常時ブロードキャストしている。
UE200は、ユーザが所持する可搬型の無線通信装置である。UE200は、バッテリを有しており、当該バッテリに蓄えられている電力によって駆動される。UE200は、eNB100に接続し、eNB100を介して通信先との通信を実行可能に構成される。UE200が通信先と通信実行中の状態はコネクティッド状態と称され、UE200が待ち受け中の状態はアイドル状態と称される。
eNB100は、詳細については後述するが、Logged MDTを行うためのメッセージであるLogged Measurement Configurationを、自局に接続する(コネクティッド状態の)UE200に送信する。本実施形態において、Logged Measurement Configurationは、MDT構成情報に相当する。
Logged Measurement Configurationを受信したUE200は、アイドル状態において、E−UTRAN10からの受信信号状態を測定するとともに測定結果を含む測定データ(「測定ログ」とも称される)を記録する測定処理を行う。Logged MDTにおけるこのような測定処理は、「ロギング処理」と称される。
なお、受信信号状態とは、例えば参照信号受信電力(RSRP)や参照信号受信品質(RSRQ)である。測定データは、受信信号状態の測定結果に加え、測定時の位置情報と測定時の時間情報(タイムスタンプ)とを含む。位置情報とは、UE200がGPS機能を有している場合にはGPS位置情報であり、UE200がGPS機能を有していない場合にはRFフィンガープリント情報である。
測定データを保持するUE200は、アイドル状態からコネクティッド状態に移行した以降、E−UTRAN10からの要求に応じて、当該測定データをE−UTRAN10に送信する。UE200からの測定データを受信したeNB100は、受信した測定データをOAM(不図示)に転送する。オペレータは、OAMに転送された測定データから、カバレッジ問題等、自身のネットワークで問題が起こっている場所を特定する事が出来る。またOAMは、問題を解消するためのネットワーク自己最適化を行う事が出来る場合もある。
UE200は、移動に伴って、在圏するセルを切り替える。UE200がコネクティッド状態時のセル切り替えはハンドオーバと称され、UE200がアイドル状態時のセル切り替えはセルリセレクションと称される。移動通信システム1では、1つ又は複数のセルによって1つのトラッキングエリア(TA)が構成される。TAは、位置登録及びページングを行うエリア単位である。
MMEは、UE200が在圏するTA及び/又はセルを管理しており、UE200に対する各種モビリティ管理を行うように構成される。S−GWは、UE200が送受信するユーザデータの転送制御を行うように構成される。EM320は、ネットワークを構成する各エンティティ(エレメント)を管理するためのパッケージを提供する。HSS330は、加入者情報を管理しており、サービス制御や加入者データを取り扱う。
移動通信システム1では、Management based trace procedure、又はSignaling based trace procedureの何れかを使用して、MDTにおける測定データ収集のためのUEを選択する。すなわち、MDTに使用するUEを選定するため、加入者/セルのトレース機能が再利用及び拡張される。
Management based trace procedure及びSignaling based trace procedureの詳細は3GPP TS 32.422に記載されているが、以下に、Management based trace procedure及びSignaling based trace procedureの概要を説明する。
特定のUE200に対してMDTが開始される場合、Signaling based trace procedureが使用される。特定のUE200は、加入者識別情報であるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)、及び/又は、UE識別情報であるIMEI(International Mobile Equipment Identity)により示される。特定のUEに対してMDTを開始する場合でなければ、Management based trace procedureが使用される。
Management based trace procedureでは、eNB100は、EM320から受信した情報と、eNB100に保存されているMDT同意情報と、に基づいて、MDTにおける測定データ収集のためのUE200を選択する。
これに対し、Signaling based trace procedureでは、EM320は、IMSI及び/又はIMEIにより特定のUE200を指定し、HSS330及びMME310を介してMDT ConfigurationをeNB100に通知する。EM320は、MDTの対象となるエリア情報をさらに通知してもよい。
以下においては、MME310、EM320、及びHSS330を、適宜「eNB100の上位装置」と称する。
Management based trace procedure又はSignaling based trace procedureによるUE選択は、Logged MDT及びImmediate MDTの両方に適用されるが、以下においてはLogged MDTを主として説明する。
(eNBの構成)
次に、eNB100の構成を説明する。図2は、eNB100のブロック図である。
次に、eNB100の構成を説明する。図2は、eNB100のブロック図である。
図2に示すように、eNB100は、アンテナ101、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130、及び制御部140を有する。
アンテナ101は、無線信号の送受信に用いられる。無線通信部110は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、アンテナ101を介して無線信号を送受信する。ネットワーク通信部120は、他のネットワーク装置(MME/S−GW310、OAMや他のeNB100等)との通信を行う。記憶部130は、例えばメモリを用いて構成され、eNB100の制御等に用いられる各種の情報を記憶する。制御部140は、例えばプロセッサを用いて構成され、eNB100が備える各種の機能を制御する。
制御部140は、Configuration制御部141、及び測定データ取得処理部142を有する。
Signaling based trace procedureの場合、Configuration制御部141は、上位装置からネットワーク通信部120が受信するMDT Configurationに基づいて、Logged Measurement Configurationを生成し、当該Logged Measurement Configurationを、上位装置からIMSI及び/又はIMEIにより指定されたUE200(すなわち、上位装置により選択されたUE200)に送信するよう無線通信部110を制御する。
Management based trace procedureの場合、Configuration制御部141は、MDTにおける測定データ収集のためのUEを自ら選択し、Logged Measurement Configurationを生成して、当該Logged Measurement Configurationを、当該選択したUE200に送信するよう無線通信部110を制御する。
Logged Measurement Configurationは、各種の測定パラメータを含む。測定パラメータは、ロギングトリガ(測定トリガ)、ロギング期間(測定期間)、ネットワーク絶対時間、ロギングエリアなどである。ロギングトリガは、ロギング処理を行うトリガを指定するものである。ロギングトリガは、「定期的」又は「イベントトリガ」である。ロギング期間は、測定パラメータが設定されてからロギング処理を終了するまでの期間を指定するものである。ネットワーク絶対時間は、UE200における時間基準となるものである。ロギングエリアは、オプションであり、ロギング処理を行うべきセル又はTAを指定するものである。
Configuration制御部141は、MDTにおける測定データ収集のためのUE200を選択したネットワークエンティティに関するTrace情報(第1の情報)をLogged Measurement Configurationに含める。Trace情報は、Management based trace procedure又はSignaling based trace procedureの何れかを示す。
本実施形態では、Trace情報は、Management based trace procedureの場合は“0”、Signaling based trace procedureの場合は“1”という1ビットのフラグで構成される。上述したように、Management based trace procedureでは、UE選択の主体がeNB100であり、Signaling based trace procedureでは、UE選択の主体がeNB100の上位装置である。
なお、eNB100の上位装置は、eNB100が知り得る情報よりも多くの情報を知ることができる。また、Signaling based trace procedureによるUE選択は、オペレータの意向が十分に反映されている。したがって、Signaling based trace procedureでUE200が選択された場合の方が、Management based trace procedureでUE200が選択された場合よりも重要度が高い。
測定データ取得処理部142は、UE200から測定データを取得する処理を行う。測定データ取得処理部142は、UE200における測定データの可用性(すなわち、測定データを保持していること)を示すAvailability Indicatorを無線通信部110が受信した場合で、当該測定データを取得すると決定した場合に、当該測定データを取得するためのUE Information Requestメッセージを生成し、当該UE Information Requestメッセージを当該UE200に送信するよう無線通信部110を制御する。
本実施形態では、UE200は、ネットワークから受信したTrace情報を記憶しており、Availability Indicatorをネットワークに送信する際に、記憶しているTrace情報(第2の情報)をネットワークに送信する。
そして、測定データ取得処理部142は、UE200から無線通信部110が受信したTrace情報に基づいて、測定データを取得するか否かを決定する。例えば、測定データ取得処理部142は、Trace情報がSignaling based trace procedureを示す場合には、Management based trace procedureを示す場合に比べ、UE200が保持している測定データを取得すると決定する確率を高くする。
測定データ取得処理部142は、UE Information Requestメッセージに応じてUE200から送信されたUE Information Responseメッセージを無線通信部110が受信すると、受信したUE Information Responseメッセージに含まれる測定データを取得する。そして、測定データ取得処理部142は、取得した測定データを上位装置に転送するようネットワーク通信部120を制御する。なお、測定データ取得処理部142は、測定データを上位装置に転送するケースに限らず、当該測定データの内容を解釈し、eNB100自身のパラメータ調整に使用してもよい。
(UEの構成)
次に、UE200の構成を説明する。図3は、UE200のブロック図である。
次に、UE200の構成を説明する。図3は、UE200のブロック図である。
図3に示すように、UE200は、アンテナ201、無線通信部210、ユーザインターフェイス部220、GPS受信機230、バッテリ240、記憶部250、及び制御部260を有する。ただし、UE200は、GPS受信機230を有していなくてもよい。
アンテナ201は、無線信号の送受信に用いられる。無線通信部210は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、アンテナ201を介して無線信号を送受信する。ユーザインターフェイス部220は、ユーザとのインターフェイスとして機能するディスプレイやボタン等である。バッテリ240は、充電可能なバッテリであって、UE200の各ブロックに供給される電力を蓄える。記憶部250は、例えばメモリを用いて構成され、UE200の制御等に用いられる各種の情報を記憶する。制御部260は、例えばプロセッサを用いて構成され、UE200が備える各種の機能を制御する。
制御部260は、ロギング処理を行うロギング処理部261と、ロギング処理を制御するロギング制御部262と、ロギング期間を計時するためのDurationタイマ263と、48時間を計時するための48時間タイマ264と、測定データを管理する測定データ管理部265と、ネットワークへの測定データの報告を制御する報告制御部266と、を有する。
ロギング制御部262は、コネクティッド状態において、Logged Measurement Configurationを無線通信部210が受信すると、受信したLogged Measurement Configurationに含まれる測定パラメータを設定(すなわち、記憶部250に格納)する。さらに、ロギング制御部262は、Logged Measurement Configurationに含まれるTrace情報を記憶部250に格納する。ロギング処理部261は、測定パラメータのうちのロギング期間をDurationタイマ263に設定して、Durationタイマ263を起動する。
ロギング処理部261は、アイドル状態において、記憶部250に記憶された測定パラメータに従ってロギング処理を行う。詳細には、測定パラメータのうちのロギングトリガで指定されたトリガが発生すると、受信信号状態の測定を行い、測定結果、位置情報及び時間情報を含む測定データを記録(すなわち、記憶部250に蓄積)する。ここで測定データ(ログ)に含められる位置情報は、有効時間内かつ最新に得られたものである。また、時間情報は、測定パラメータのうちのネットワーク絶対時間に基づいて生成される。なお、測定パラメータのうちのロギングエリアが設定されている場合には、ロギング処理部261は、当該ロギングエリアで指定されたセル又はTAにおいてロギング処理を行う。
ロギング制御部262は、Durationタイマ263を起動した後、Durationタイマ263を監視する。ロギング制御部262は、Durationタイマ263が満了すると、ロギング処理を終了するようロギング処理部261を制御し、測定パラメータの設定を解除し、且つ、48時間タイマ264を起動する。
測定データ管理部265は、ロギング期間の満了後において、48時間タイマ264が満了するまでは測定データを記憶部250に保持し、48時間タイマ264が満了すると当該測定データを削除する。
報告制御部266は、記憶部250に測定データが保持されている場合に、Availability Indicatorの送信トリガが発生したか否かを監視する。Availability Indicatorの送信トリガとは、アイドル状態からコネクティッド状態に遷移したこと(RRC connection establishment)、ハンドオーバを行ったこと(RRC connection re−establishment)、上位レイヤでの新たな設定がなされたこと(RRC re−configuration)である。
報告制御部266は、記憶部250に測定データが保持されている場合に、Availability Indicatorの送信トリガが発生すると、記憶部250に保持されているTrace情報を取得し、Availability Indicator及びTrace情報をネットワークに送信する。例えば、Availability Indicatorの送信トリガが、アイドル状態からコネクティッド状態への遷移を検知したことである場合、報告制御部266は、Availability Indicator及びTrace情報をRRC Connection Setup Completeメッセージに含めてネットワークに送信するよう制御する。なお、RRC Connection Setup Completeメッセージとは、アイドル状態からコネクティッド状態への遷移が完了したことを示すメッセージである。
報告制御部266は、Availability Indicatorに応じてeNB100から送信されたUE Information Requestメッセージを無線通信部210が受信すると、記憶部250に保持されている測定データを取得し、当該測定データをUE Information Responseメッセージに含めてネットワークに送信するよう制御する。このようにして測定データを送信(報告)すると、測定データ管理部265は、記憶部250に保持されている測定データを削除する。
(UEの動作)
以下において、Logged MDTに関連するUE200の動作を説明する。
以下において、Logged MDTに関連するUE200の動作を説明する。
まず、測定パラメータの設定からロギング終了までの動作を説明する。図4は、本実施形態に係るUE200の動作フロー図であって、測定パラメータの設定からロギング終了までの動作を示す。図4の初期状態では、UE200はコネクティッド状態であるとする。
図4に示すように、ステップS101において、無線通信部210は、eNB100からのLogged Measurement Configurationを受信する。Logged Measurement Configurationは、測定パラメータ及びTrace情報を含む。
ステップS102において、制御部260のロギング制御部262は、無線通信部210が受信したLogged Measurement Configurationに含まれる測定パラメータを取得して設定する。詳細には、ロギング制御部262は、測定パラメータのうちのロギング期間をDurationタイマ263に設定してDurationタイマ263を起動するとともに、残る測定パラメータを記憶部250に格納する。また、ロギング制御部262は、無線通信部210が受信したLogged Measurement Configurationに含まれるTrace情報を記憶部250に格納する。
ステップS103において、UE200は、アイドル状態に移行し、ロギング制御部262は、ロギング処理を開始する。
ステップS104において、ロギング処理部261は、測定パラメータのうちのロギングトリガに対応するトリガが発生したか否かを確認する。例えば、ロギングトリガが「周期的」である場合には、指定された周期に該当するタイミングになったか否かを確認する。ロギングトリガが「イベントトリガ」(例えば、サービングセルの受信信号状態が閾値を下回ったこと)である場合には、指定されたイベントが発生したか否かを確認する。ロギングトリガに対応するトリガが発生していない場合(ステップS104;NO)、処理がステップS106に進む。
ロギングトリガに対応するトリガが発生した場合(ステップS104;YES)、ステップS105において、ロギング処理部261は、受信信号状態の測定を行い、測定結果と位置情報と時間情報とを含む測定データを記憶部250に格納する。その後、処理がステップS106に進む。
ステップS106において、ロギング制御部262は、Durationタイマ263が満了したか否かを確認する。Durationタイマ263が満了していない場合(ステップS106;NO)には、処理がステップS104に戻る。
一方、Durationタイマ263が満了した場合(ステップS106;YES)、ステップS107において、ロギング制御部262は、ロギング処理を終了するようロギング処理部261を制御し、48時間タイマ264を起動する。
次に、ロギング終了後における動作を説明する。図5は、本実施形態に係るUE200の動作フロー図であって、ロギング終了後における動作を示す。
図5に示すように、ステップS111において、測定データ管理部265は、48時間タイマ264が満了したか否かを確認する。48時間タイマ264が満了した場合(ステップS111;YES)、ステップS112において、測定データ管理部265は、記憶部250に保持されている測定データを削除する。
一方、48時間タイマ264が満了していない場合(ステップS111;NO)、ステップS113において、報告制御部266は、Availability Indicatorの送信トリガが発生したか否かを確認する。ここでは、Availability Indicatorの送信トリガとして、アイドル状態からコネクティッド状態への遷移を想定している。Availability Indicatorの送信トリガが発生していない場合(ステップS113;NO)、処理がステップS111に戻る。
これに対し、Availability Indicatorの送信トリガが発生した場合(ステップS113;YES)、ステップS114において、報告制御部266は、Trace情報を記憶部250から取得し、Availability Indicator及びTrace情報をRRC Connection Setup Completeメッセージに含めてeNB100に送信するよう無線通信部210を制御する。なお、Availability Indicatorの送信先のeNB100は、Logged Measurement Configurationの送信元のeNB100とは異なるものである可能性が高い。
ステップS115において、報告制御部266は、eNB100からのUE Information Requestメッセージを無線通信部210が受信したか否かを確認する。UE Information Requestメッセージを無線通信部210が受信しない場合(ステップS115;NO)、処理がステップS111に戻る。
これに対し、UE Information Requestメッセージを無線通信部210が受信した場合(ステップS115;YES)、ステップS116において、報告制御部266は、記憶部250に保持されている測定データを取得し、当該測定データをUE Information Responseメッセージに含めてeNB100に送信するよう無線通信部210を制御する。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態では、eNB100は、Trace情報を含んだLogged Measurement ConfigurationをUE200に送信し、UE200は、当該Trace情報を記憶する。UE200は、測定データの可用性を示すAvailability Indicatorをネットワークに送信する際、記憶しているTrace情報をeNB100に送信する。
以上説明したように、本実施形態では、eNB100は、Trace情報を含んだLogged Measurement ConfigurationをUE200に送信し、UE200は、当該Trace情報を記憶する。UE200は、測定データの可用性を示すAvailability Indicatorをネットワークに送信する際、記憶しているTrace情報をeNB100に送信する。
これにより、ネットワークは、UE200がManagement based trace procedureで選択されたのか、Signaling based trace procedureで選択されたのかを考慮して、当該UE200が保持する測定データを取得するか否かを判断することができる。例えば、Signaling based trace procedureで選択されたUE200の測定データを優先的に取得するといったMDTの運用が可能になる。したがって、重要度の高い測定データをネットワークが収集し易くすることができる。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について、上述した実施形態との相違点を説明する。
以下において、第2実施形態について、上述した実施形態との相違点を説明する。
Logged MDTにおいて、UE200は、ネットワークから指定されたロギング期間が満了するまでロギング処理を継続的に行うため、そのような処理を行わない場合に比べ、UE200の消費電力が増加する。その結果、UE200のバッテリ残量が尽きると、たとえ緊急呼であっても発着信できなくなってしまう。そこで、以下の各実施形態では、UE200のバッテリ残量が尽きる可能性を低減する方法について説明する。
本実施形態では、UE200は、バッテリ残量がバッテリ閾値を下回る場合に、Trace情報に基づいて、ロギングの中止が可能か否かを判断する。そして、UE200は、ロギングの中止が可能である場合に、ロギングを中止する。
本実施形態では、UE200の記憶部250は、バッテリ閾値を予め記憶している。バッテリ閾値は、ゼロよりも大きい値に設定される。例えば、バッテリ閾値は、バッテリ残量がバッテリ閾値に達した場合でも、少なくとも緊急呼の発着信が(一定時間)可能な程度の値に設定されることが好ましい。本実施形態では、バッテリ閾値は、予め記憶部250に記憶されているものとする。上述したように、バッテリ残量はバッテリ電圧値の比(percentage)で表現されるため、バッテリ閾値もバッテリ電圧値の比(percentage)で表現される。一例として、バッテリ閾値は、20%〜40%程度の範囲内とすることができる。
あるいは、バッテリ閾値をネットワークが指定してもよい。この場合、ネットワークは、Logged Measurement Configurationにバッテリ残量を含める。バッテリ閾値は、例えばロギング処理の重要度やUE200の状態などに応じて決定される。例えば、UE200の能力を示すUE capabilityから、UE200がサポートしていると思われるリリースを推定し、古いリリースのUEであると判断した場合には、長年使用されているUEであるとみなし、バッテリ閾値を通常よりも高めに設定する(すなわち、ロギングを止めやすくする)といった方法が考えられる。
(UEの動作)
以下において、本実施形態に係るUE200の動作を説明する。図6は、本実施形態に係るUE200の動作フロー図であって、測定パラメータの設定からロギング終了までの動作を示す。図6の初期状態では、UE200はコネクティッド状態であるとする。
以下において、本実施形態に係るUE200の動作を説明する。図6は、本実施形態に係るUE200の動作フロー図であって、測定パラメータの設定からロギング終了までの動作を示す。図6の初期状態では、UE200はコネクティッド状態であるとする。
図6に示すように、ステップS201において、無線通信部210は、eNB100からのLogged Measurement Configurationを受信する。本実施形態では、Logged Measurement Configurationは、ロギングトリガ、ロギング期間、ネットワーク絶対時間、ロギングエリアなどの測定パラメータに加え、上述したTrace情報を含む。
ステップS202において、制御部260のロギング制御部262は、無線通信部210が受信したLogged Measurement Configurationに含まれる測定パラメータを取得して設定する。詳細には、ロギング制御部262は、測定パラメータのうちのロギング期間をDurationタイマ263に設定してDurationタイマ263を起動するとともに、残る測定パラメータを記憶部250に格納する。さらに、ロギング制御部262は、Logged Measurement Configurationに含まれるTrace情報を記憶部250に格納する。
ステップS203において、UE200は、アイドル状態に移行し、ロギング制御部262は、ロギング処理を開始する。本実施形態では、ロギング制御部262は、ロギング期間中において、バッテリ240の残量(バッテリ残量)を監視する。バッテリ残量は、バッテリ240の電圧値に応じて定められる。本実施形態では、バッテリ残量は、バッテリ240の最大電圧値に対する現在の電圧値の比(percentage)である。このようなバッテリ残量値は、通常、ユーザインターフェイス部220に含まれるディスプレイでの表示に使用されるものであるため、報告制御部266は、比較的容易にバッテリ残量値を取得できる。
ステップS204において、ロギング処理部261は、測定パラメータのうちのロギングトリガに対応するトリガが発生したか否かを確認する。例えば、ロギングトリガが「周期的」である場合には、指定された周期に該当するタイミングになったか否かを確認する。ロギングトリガが「特定のトリガ」(例えば、サービングセルの受信信号状態が閾値を下回ったこと)である場合には、指定されたトリガが発生したか否かを確認する。ロギングトリガに対応するトリガが発生していない場合(ステップS204;NO)、処理がステップS206に進む。
ロギングトリガに対応するトリガが発生した場合(ステップS204;YES)、ステップS205において、ロギング処理部261は、受信信号状態の測定を行うとともに、位置情報及び時間情報を取得し、測定結果と位置情報と時間情報とを含む測定データを記憶部250に格納する。その後、処理がステップS206に進む。
ステップS206において、ロギング制御部262は、Durationタイマ263が満了したか否かを確認する。
Durationタイマ263が満了した場合(ステップS206;YES)、ステップS207において、ロギング制御部262は、ロギング処理を終了するようロギング処理部261を制御し、48時間タイマ264を起動する。
一方、Durationタイマ263が満了していない場合(ステップS206;NO)、ステップS208において、ロギング制御部262は、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回ったか否かを確認する。バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回っていない場合(ステップS208;NO)、処理がステップS204に戻る。
これに対し、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回っている場合(ステップS208;YES)、ステップS209において、ロギング制御部262は、Trace情報がManagement based trace procedureを示すかSignaling based trace procedureを示すかを確認する。Trace情報がSignaling based trace procedureを示す場合(ステップS209;NO)、ロギング処理の中止が許容されないと判断し、処理がステップS204に戻る。
一方、Trace情報がManagement based trace procedureを示す場合(ステップS209;YES)、ロギング処理の中止が許容されると判断し、ステップS210において、ロギング制御部262は、ロギング処理を中止するようロギング処理部261を制御し、Durationタイマ263を強制的に停止し、48時間タイマ264を起動する。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態によれば、UE200は、ロギング処理を行っている場合で、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、且つ、Trace情報がManagement based trace procedureを示す場合(すなわち、当該UE200に対してロギング処理を行わせると決定したネットワークエンティティがeNB100である場合)に、ロギング処理を中止する。
以上説明したように、本実施形態によれば、UE200は、ロギング処理を行っている場合で、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、且つ、Trace情報がManagement based trace procedureを示す場合(すなわち、当該UE200に対してロギング処理を行わせると決定したネットワークエンティティがeNB100である場合)に、ロギング処理を中止する。
これに対し、UE200は、ロギング処理を行っている場合で、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合であっても、Trace情報がSignaling based trace procedureを示す場合(すなわち、当該UE200に対してロギング処理を行わせると決定したネットワークエンティティがeNB100の上位装置である場合)には、ロギング処理を中止せずに継続する。
これにより、UE200のバッテリ残量が少ない場合において、ロギング処理の重要度を考慮して、当該ロギング処理を中止するか否かを判断できる。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について、上述した実施形態との相違点を説明する。
以下において、第3実施形態について、上述した実施形態との相違点を説明する。
以下の第3実施形態〜第5実施形態は、第2実施形態をベースとするが、ロギング処理を中止するのではなく、ロギング処理を抑制するようにロギングトリガを変更する。
本実施形態では、ロギングトリガとして「周期的」が指定される。この場合、ロギングトリガは、ロギング処理を行う周期であるロギング間隔(記録間隔)を定める。ロギング処理を行う間隔は、アイドルモードDRXの倍数となるように定められる。
UE200のロギング制御部262は、ロギング期間中において、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報に基づきロギング間隔の変更が許容されると判断した場合に、ネットワークから指定された測定パラメータとしての第1のロギング間隔(第1の記録間隔)よりも長い第2のロギング間隔(第2の記録間隔)に変更する。
第2のロギング間隔を示す情報(例えば、ロギング間隔をどの程度長くするかの情報)は、記憶部250に予め記憶されており、ロギング制御部262は、当該情報を参照して第2のロギング間隔を決定する。あるいは、第2のロギング間隔は、ネットワーク(eNB100)が指定してもよい。この場合、第2のロギング間隔を示す情報をLogged Measurement Configurationに含める。
(UEの動作)
図7は、本実施形態に係るUE200の動作フロー図であって、測定パラメータの設定からロギング終了までの動作を示す。図7の初期状態では、UE200はコネクティッド状態であるとする。
図7は、本実施形態に係るUE200の動作フロー図であって、測定パラメータの設定からロギング終了までの動作を示す。図7の初期状態では、UE200はコネクティッド状態であるとする。
図7に示すように、ステップS301において、無線通信部210は、eNB100からのLogged Measurement Configurationを受信する。
ステップS302において、制御部260のロギング制御部262は、無線通信部210が受信したLogged Measurement Configurationに含まれる測定パラメータを取得して設定する。詳細には、ロギング制御部262は、測定パラメータのうちの第1のロギング間隔を記憶部250に格納する。また、ロギング制御部262は、測定パラメータのうちのロギング期間をDurationタイマ263に設定してDurationタイマ263を起動するとともに、残る測定パラメータを記憶部250に格納する。さらに、ロギング制御部262は、Logged Measurement Configurationに含まれるTrace情報を記憶部250に格納する。
ステップS303において、UE200は、アイドル状態に移行し、ロギング制御部262は、ロギング処理を開始するようロギング処理部261を制御する。詳細には、ロギング制御部262は、ロギング処理部261に設けられたロギング間隔計時用の内部タイマに対して第1のロギング間隔を設定し、当該内部タイマを起動する。
ステップS304において、ロギング処理部261は、測定パラメータのうちの第1のロギング間隔に対応するロギングタイミングになったか否かを確認する。詳細には、ロギング処理部261は、ロギング間隔を計時するための内部タイマが満了したか否かを確認する。第1のロギング間隔に対応するロギングタイミングになっていない場合(ステップS304;NO)、処理がステップS306に進む。
これに対し、第1のロギング間隔に対応するロギングタイミングになった場合(ステップS304;YES)、ステップS305において、ロギング処理部261は、受信信号状態の測定を行い、測定結果と位置情報と時間情報とを含む測定データを記憶部250に格納する。その後、処理がステップS306に進む。
ステップS306において、ロギング制御部262は、Durationタイマ263が満了したか否かを確認する。
Durationタイマ263が満了した場合(ステップS306;YES)、ステップS307において、ロギング制御部262は、ロギング処理を終了するようロギング処理部261を制御し、48時間タイマ264を起動する。
一方、Durationタイマ263が満了していない場合(ステップS306;NO)、ステップS308において、ロギング制御部262は、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回ったか否かを確認する。バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回っていない場合(ステップS308;NO)、処理がステップS304に戻る。
これに対し、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回っている場合(ステップS308;YES)、ステップS309において、ロギング制御部262は、Trace情報がManagement based trace procedureを示すかSignaling based trace procedureを示すかを確認する。Trace情報がSignaling based trace procedureを示す場合(ステップS309;NO)、処理がステップS304に戻る。
一方、Trace情報がManagement based trace procedureを示す場合(ステップS309;YES)、ステップS310において、ロギング制御部262は、ロギング間隔を変更済みであるか否かを確認する。ロギング間隔を変更済みである場合(ステップS310;YES)、処理がステップS304に戻る。ロギング間隔を変更済みでない場合(ステップS310;NO)、処理がステップS311に進む。
ステップS311において、ロギング制御部262は、第1のロギング間隔よりも長い第2のロギング間隔に変更するようロギング処理部261を制御する。詳細には、ロギング制御部262は、ロギング処理部261に設けられたロギング間隔計時用の内部タイマに対して、第1のロギング間隔に代えて第2のロギング間隔を設定し、当該内部タイマを起動する。なお、第2のロギング間隔を適用した場合でも、測定データに含めるべき時間情報(タイムスタンプ)は第1のロギング間隔に基づいて更新することが望ましい。これにより、時間情報(タイムスタンプ)の精度を維持することができる。
ステップS311が完了すると、処理がステップS304に戻る。ロギング間隔変更後のステップS304においては、ロギング処理部261は、第2のロギング間隔に対応するロギングタイミングになったか否かを確認する。詳細には、ロギング処理部261は、ロギング間隔を計時するための内部タイマが満了したか否かを確認する。
このように、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回る前におけるロギング間隔である第1のロギング間隔よりも、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った後におけるロギング間隔である第2のロギング間隔を長くすることによって、ロギング処理を継続しつつ、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った後におけるロギング頻度を低減することができる。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態によれば、UE200は、ネットワークから指定された第1のロギング間隔に従ってロギング処理を周期的に行う。そして、UE200は、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報がManagement based trace procedureを示す場合に、第1のロギング間隔よりも長い第2のロギング間隔に変更する。一方、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報がSignaling based trace procedureを示す場合には、第1のロギング間隔から第2のロギング間隔に変更せずに第1のロギング間隔を維持する。これにより、UE200のバッテリ残量が少ない場合において、ロギング処理の重要度を考慮して、バッテリ残量を適切に節約できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、UE200は、ネットワークから指定された第1のロギング間隔に従ってロギング処理を周期的に行う。そして、UE200は、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報がManagement based trace procedureを示す場合に、第1のロギング間隔よりも長い第2のロギング間隔に変更する。一方、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報がSignaling based trace procedureを示す場合には、第1のロギング間隔から第2のロギング間隔に変更せずに第1のロギング間隔を維持する。これにより、UE200のバッテリ残量が少ない場合において、ロギング処理の重要度を考慮して、バッテリ残量を適切に節約できる。
[第4実施形態]
以下において、第4実施形態について、上述した実施形態との相違点を説明する。
以下において、第4実施形態について、上述した実施形態との相違点を説明する。
本実施形態は、ロギングトリガとして「周期的」が指定されるのではなく、「イベントトリガ」が指定される。イベントトリガの場合、特定のイベント(例えば、「サービングセルの受信信号状態が閾値を下回ったこと」)をトリガとしてロギングを行う。
本実施形態では、eNB100は、ロギングトリガとしてイベントトリガを指定するLogged Measurement Configurationを生成する。この場合、Logged Measurement Configurationは、イベントトリガのトリガ種別と、当該トリガ種別に対応する閾値(第1の閾値)と、を測定パラメータとして含む。
イベントトリガのトリガ種別とは、「サービングセルの受信信号状態が閾値を下回ったこと」や、「UEの送信電力余裕(power headroom)が閾値を下回ったこと」などである。アイドル状態でのLogged MDTの場合、例えばイベントトリガのトリガ種別として「サービングセルの受信信号状態が閾値を下回ったこと」が適用される。
UE200は、Logged Measurement Configurationを受信すると、受信したLogged Measurement Configurationに含まれるトリガ種別及び第1の閾値を設定(すなわち、記憶部250に記憶)する。そして、UE200は、ロギング処理の開始時においては第1の閾値を適用するようロギング処理部261を制御し、バッテリ低下時においては第2の閾値を適用するようロギング処理部261を制御する。ここで、第2の閾値は、第1の閾値よりも劣化した通信状態に対応する値、すなわち、第1の閾値よりも低い値である。
なお、第2の閾値を示す情報(例えば、閾値をどの程度低くするかの情報)は、UE200の記憶部250に予め記憶されており、ロギング制御部262は、当該情報を参照して第2の閾値を決定する。あるいは、第2の閾値は、eNB100が指定してもよい。この場合、Logged Measurement Configurationに第2の閾値の情報を含める。
(UEの動作)
図8は、本実施形態に係るUE200の動作フロー図であって、測定パラメータの設定からロギング終了までの動作を示す。図8の初期状態では、UE200はコネクティッド状態であるとする。
図8は、本実施形態に係るUE200の動作フロー図であって、測定パラメータの設定からロギング終了までの動作を示す。図8の初期状態では、UE200はコネクティッド状態であるとする。
図8に示すように、ステップS401において、無線通信部210は、eNB100からのLogged Measurement Configurationを受信する。
ステップS402において、制御部260のロギング制御部262は、無線通信部210が受信したLogged Measurement Configurationに含まれる測定パラメータを取得して設定する。詳細には、ロギング制御部262は、測定パラメータのうちのトリガ種別及び第1の閾値を記憶部250に格納する。また、ロギング制御部262は、測定パラメータのうちのロギング期間をDurationタイマ263に設定してDurationタイマ263を起動するとともに、残る測定パラメータを記憶部250に格納する。さらに、ロギング制御部262は、Logged Measurement Configurationに含まれるTrace情報を記憶部250に格納する。
ステップS403において、UE200は、アイドル状態に移行し、ロギング制御部262は、ロギング処理を開始するようロギング処理部261を制御する。詳細には、ロギング制御部262は、測定パラメータのうちのトリガ種別に対応する通信状態を測定するようロギング処理部261を制御する。
ステップS404において、ロギング処理部261は、トリガ種別に対応する通信状態を第1の閾値と比較し、トリガ種別に対応する通信状態が第1の閾値よりも劣化したか否かを確認する。トリガ種別に対応する通信状態が第1の閾値よりも劣化していない場合(ステップS404;NO)、処理がステップS406に進む。
これに対し、トリガ種別に対応する通信状態が第1の閾値よりも劣化している場合(ステップS404;YES)、ステップS405において、ロギング処理部261は、トリガ種別に対応する通信状態の測定結果と、位置情報と、時間情報と、を含む測定データを記憶部250に格納する。その後、処理がステップS406に進む。
ステップS406において、ロギング制御部262は、Durationタイマ263が満了したか否かを確認する。
Durationタイマ263が満了した場合(ステップS406;YES)、ステップS407において、ロギング制御部262は、ロギング処理を終了するようロギング処理部261を制御し、48時間タイマ264を起動する。
一方、Durationタイマ263が満了していない場合(ステップS406;NO)、ステップS408において、ロギング制御部262は、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回ったか否かを確認する。バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回っていない場合(ステップS408;NO)、処理がステップS404に戻る。
これに対し、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回っている場合(ステップS408;YES)、ステップS409において、ロギング制御部262は、Trace情報がManagement based trace procedureを示すかSignaling based trace procedureを示すかを確認する。Trace情報がSignaling based trace procedureを示す場合(ステップ409;NO)、処理がステップS404に戻る。
一方、Trace情報がManagement based trace procedureを示す場合(ステップS409;YES)、ステップS410において、ロギング制御部262は、閾値を変更済みであるか否かを確認する。閾値を変更済みである場合(ステップS410;YES)、処理がステップS404に戻る。閾値を変更済みでない場合(ステップS410;NO)、処理がステップS411に進む。
ステップS411において、ロギング制御部262は、第1の閾値よりも劣化した通信状態に対応する第2の閾値に変更するようロギング処理部261を制御する。トリガ種別が「サービングセルの受信信号状態が閾値を下回ったことである場合、第2の閾値は第1の閾値よりも低い値である。
ステップS411が完了すると、処理がステップS404に戻る。閾値変更後のステップS404においては、ロギング処理部261は、トリガ種別に対応する通信状態が第2の閾値よりも劣化しているか否かを確認する。
このように、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回る前における閾値である第1の閾値よりも、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った後における閾値である第2の閾値を低くすることによって、ロギング処理を継続しつつ、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った後におけるロギング頻度を低減することができる。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態によれば、UE200は、ネットワークから指定された第1の閾値に従ってロギング処理を行う。そして、UE200は、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報がManagement based trace procedureを示す場合に、第1の閾値よりも低い第2の閾値に変更する。一方、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報がSignaling based trace procedureを示す場合に、第1の閾値から第2の閾値に変更せずに第1の閾値を維持する。これにより、UE200のバッテリ残量が少ない場合において、ロギング処理の重要度を考慮して、バッテリ残量を適切に節約できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、UE200は、ネットワークから指定された第1の閾値に従ってロギング処理を行う。そして、UE200は、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報がManagement based trace procedureを示す場合に、第1の閾値よりも低い第2の閾値に変更する。一方、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報がSignaling based trace procedureを示す場合に、第1の閾値から第2の閾値に変更せずに第1の閾値を維持する。これにより、UE200のバッテリ残量が少ない場合において、ロギング処理の重要度を考慮して、バッテリ残量を適切に節約できる。
[第5実施形態]
以下において、第5実施形態について、上述した実施形態との相違点を説明する。
以下において、第5実施形態について、上述した実施形態との相違点を説明する。
本実施形態は、「周期的」及び/又は「イベントトリガ」を含む複数のトリガ種別が指定される。本実施形態では、eNB100は、ロギングトリガとして複数のトリガ種別を含むLogged Measurement Configurationを生成する。この場合、Logged Measurement Configurationは、複数のトリガ種別と、当該複数のトリガ種別毎の付随情報(ロギング間隔や閾値)と、を測定パラメータとして含む。
そして、eNB100は、複数のトリガ種別と、当該複数のトリガ種別毎の付随情報(ロギング間隔や閾値)と、を含むLogged Measurement Configurationを、コネクティッド状態の当該UE200に送信する。
本実施形態では、UE200のロギング制御部262は、コネクティッド状態において、Logged Measurement Configurationを無線通信部210が受信すると、受信したLogged Measurement Configurationに含まれる複数のトリガ種別と当該複数のトリガ種別毎の付随情報(ロギング間隔や閾値)とを設定(すなわち、記憶部250に記憶)する。
そして、ロギング制御部262は、ロギング処理の開始時においては当該複数のトリガ種別を適用するようロギング処理部261を制御し、バッテリ低下時においては当該複数のトリガ種別のうち一部のトリガ種別を非適用とするようロギング処理部261を制御する。
なお、非適用とされるトリガ種別を示す情報(例えば、どのトリガ種別であれば非適用とすることができるかの情報)は、UE200の記憶部250に予め記憶されており、ロギング制御部262は、当該情報を参照して非適用とされるトリガ種別を決定する。あるいは、非適用とされる一部のトリガ種別は、ネットワーク(eNB100)が指定してもよい。この場合、非適用とされる一部のトリガ種別を示す情報をLogged Measurement Configurationに含める。
(UEの動作)
以下において、本実施形態に係るUE200の動作を説明する。図9は、本実施形態に係るUE200の動作フロー図であって、測定パラメータの設定からロギング終了までの動作を示す。図9の初期状態では、UE200はコネクティッド状態であるとする。
以下において、本実施形態に係るUE200の動作を説明する。図9は、本実施形態に係るUE200の動作フロー図であって、測定パラメータの設定からロギング終了までの動作を示す。図9の初期状態では、UE200はコネクティッド状態であるとする。
図9に示すように、ステップS501において、無線通信部210は、eNB100からのLogged Measurement Configurationを受信する。
ステップS502において、制御部260のロギング制御部262は、無線通信部210が受信したLogged Measurement Configurationに含まれる測定パラメータを取得して設定する。詳細には、ロギング制御部262は、測定パラメータのうちの複数のトリガ種別及びその付随情報を記憶部250に格納する。また、ロギング制御部262は、測定パラメータのうちのロギング期間をDurationタイマ263に設定してDurationタイマ263を起動するとともに、残る測定パラメータを記憶部250に格納する。さらに、ロギング制御部262は、Logged Measurement Configurationに含まれるTrace情報を記憶部250に格納する。
ステップS503において、UE200は、アイドル状態に移行し、ロギング制御部262は、ロギング処理を開始するようロギング処理部261を制御する。詳細には、ロギング制御部262は、測定パラメータのうちの複数のトリガ種別に対応する通信状態を測定するようロギング処理部261を制御する。
ステップS504において、ロギング処理部261は、複数のトリガ種別毎にロギングトリガが発生したか否かを確認する。トリガ種別に対応するロギングトリガが発生していない場合(ステップS504;NO)、処理がステップS506に進む。
これに対し、トリガ種別に対応するロギングトリガが発生している場合(ステップS504;YES)、ステップS505において、ロギング処理部261は、当該トリガ種別に対応する通信状態の測定結果と、位置情報と、時間情報と、を含む測定データを記憶部250に格納する。その後、処理がステップS506に進む。
ステップS506において、ロギング制御部262は、Durationタイマ263が満了したか否かを確認する。
Durationタイマ263が満了した場合(ステップS506;YES)、ステップS507において、ロギング制御部262は、ロギング処理を終了するようロギング処理部261を制御し、48時間タイマ264を起動する。
一方、Durationタイマ263が満了していない場合(ステップS506;NO)、ステップS508において、ロギング制御部262は、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回ったか否かを確認する。バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回っていない場合(ステップS508;NO)、処理がステップS504に戻る。
これに対し、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回っている場合(ステップS508;YES)、ステップS509において、ロギング制御部262は、Trace情報がManagement based trace procedureを示すかSignaling based trace procedureを示すかを確認する。Trace情報がSignaling based trace procedureを示す場合(ステップS509;NO)、処理がステップS504に戻る。
一方、Trace情報がManagement based trace procedureを示す場合(ステップS509;YES)、ロギング制御部262は、トリガ種別を変更(削減)済みであるか否かを確認する。トリガ種別を変更済みである場合(ステップS509;YES)、処理がステップS504に戻る。トリガ種別を変更済みでない場合(ステップS509;NO)、処理がステップS511に進む。
ステップS511において、ロギング制御部262は、測定パラメータとしての複数のトリガ種別のうち一部のトリガ種別を非適用とするよう制御する。詳細には、ロギング制御部262は、記憶部250に記憶されている当該一部のトリガ種別を削除するよう記憶部250を制御する、又は、記憶部250に記憶されている当該一部のトリガ種別を無視するようロギング処理部261を制御する。
ステップS511が完了すると、処理がステップS504に戻る。トリガ種別削減後のステップS504においては、ロギング処理部261は、非適用とされていないトリガ種別についてロギングトリガが発生したか否かを確認する。
このように、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回る前におけるトリガ種別の数よりも、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った後におけるトリガ種別の数を少なくすることによって、ロギング処理を継続しつつ、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った後におけるロギング頻度を低減することができる。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態によれば、UE200は、ネットワークから指定された複数のトリガ種別に従って、E−UTRAN10に対するロギング処理を行う。そして、UE200は、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報がManagement based trace procedureを示す場合に、当該複数のトリガ種別のうち一部のトリガ種別を非適用とするよう変更する。一方、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報がSignaling based trace procedureを示す場合には、当該複数のトリガ種別のうち一部のトリガ種別を非適用とせずに当該複数のトリガ種別を維持する。これにより、UE200のバッテリ残量が少ない場合において、ロギング処理の重要度を考慮して、バッテリ残量を適切に節約できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、UE200は、ネットワークから指定された複数のトリガ種別に従って、E−UTRAN10に対するロギング処理を行う。そして、UE200は、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報がManagement based trace procedureを示す場合に、当該複数のトリガ種別のうち一部のトリガ種別を非適用とするよう変更する。一方、バッテリ残量値がバッテリ閾値を下回った場合で、Trace情報がSignaling based trace procedureを示す場合には、当該複数のトリガ種別のうち一部のトリガ種別を非適用とせずに当該複数のトリガ種別を維持する。これにより、UE200のバッテリ残量が少ない場合において、ロギング処理の重要度を考慮して、バッテリ残量を適切に節約できる。
[その他の実施形態]
上記のように、本発明は各実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上記のように、本発明は各実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、Trace情報は、Signaling based trace procedureの場合は“1”、Management based trace procedureの場合は“無し”としてもよい。この場合、ネットワーク(eNB100)は、Signaling based trace procedureの場合にのみTrace情報(“1”)をLogged Measurement Configurationに含める。
上述した各実施形態では、アイドル状態のUE200によってロギング処理が行われる形態のLogged MDTであるLogged MDT in Idleに対して本発明を適用する一例を説明した。しかしながら、コネクティッド状態のUE200によってロギング処理が行われる形態のLogged MDTであるLogged MDT in Connectedに対して本発明を適用してもよい。さらに、Logged MDTに限らず、Immediate MDTに対して本発明を適用してもよい。Immediate MDTは、コネクティッド状態のUE200が、測定を行い、測定結果を含む測定データを即座にネットワークに報告(送信)するものである(3GPP TS 37.320 v10.1.0参照)。
また、上述した各実施形態では、LTEに基づいて構成される移動通信システムを例に説明したが、LTEに限らず、MDTをサポートする他の移動通信システム(例えば、W−CDMA)に対して本発明を適用してもよい。
以上のように、本発明に係る移動通信方法、基地局、及びユーザ端末によれば、ネットワークが重要な測定データを収集し易くすることができるため、移動体通信などの無線通信において有用である。
Claims (15)
- MDT(Minimization of Drive Tests)をサポートするユーザ端末と、前記ユーザ端末との通信を行うネットワークと、を含む移動通信システムにおける移動通信方法であって、
前記MDTにおける測定データ収集のために前記ユーザ端末が選択された場合に、MDT構成情報を前記ネットワークから前記ユーザ端末に送信するステップAと、
前記ユーザ端末が、前記ネットワークからの前記MDT構成情報に従って、前記ネットワークに対する測定処理を行うステップBと、を有し、
前記MDT構成情報は、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティに関する第1の情報を含むことを特徴とする移動通信方法。 - 前記第1の情報は、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティが基地局であるか否かを示すことを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
- 前記第1の情報は、Management based trace procedure又はSignaling based trace procedureの何れかを示し、
前記Management based trace procedureでは、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティが基地局であり、
前記Signaling based trace procedureでは、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティが基地局の上位装置であることを特徴とする請求項2に記載の移動通信方法。 - 前記ステップAにおいて、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティが基地局の上位装置である場合にのみ、前記第1の情報を前記MDT構成情報に含めることを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
- 前記ステップBは、前記ネットワークに対する測定結果を記録するステップを含み、
前記移動通信方法は、前記測定結果を含む測定データの可用性を示す可用性情報を前記ユーザ端末から前記ネットワークに送信するステップCをさらに有し、
前記ステップCは、前記第1の情報に対応する第2の情報を、前記可用性情報と共に前記ネットワークに送信するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。 - 前記ネットワークが、前記ユーザ端末からの前記可用性情報及び前記第2の情報に基づいて、前記測定データの送信を要求するための要求メッセージを前記ユーザ端末に送信するステップDをさらに有することを特徴とする請求項5に記載の移動通信方法。
- 前記ユーザ端末のバッテリ残量と前記第1の情報とに基づいて、前記ユーザ端末が前記測定処理を制御するステップEをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
- 前記ステップEは、前記バッテリ残量がバッテリ閾値を下回った場合で、前記第1の情報が基地局を示す場合に、前記測定処理を中止するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の移動通信方法。
- 前記ステップEは、前記バッテリ残量が前記バッテリ閾値を下回った場合で、前記第1の情報が基地局の上位装置を示す場合に、前記測定処理を継続するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の移動通信方法。
- 前記MDT構成情報は、前記測定処理のための測定パラメータをさらに含み、
前記ステップEは、前記バッテリ残量がバッテリ閾値を下回った場合で、前記第1の情報が基地局を示す場合に、前記測定処理を抑制するように前記測定パラメータを変更するパラメータ変更ステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の移動通信方法。 - 前記測定パラメータは、第1の記録間隔を含み、
前記ステップBは、前記第1の記録間隔に従って、測定結果を周期的に記録するステップを含み、
前記パラメータ変更ステップは、前記第1の記録間隔よりも長い第2の記録間隔に変更するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の移動通信方法。 - 前記測定パラメータは、第1の閾値を含み、
前記ステップBは、前記第1の閾値よりも通信状態が劣化したことをトリガとして、測定結果を記録するステップを含み、
前記パラメータ変更ステップは、前記第1の閾値よりも劣化した通信状態に対応する第2の閾値に変更するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の移動通信方法。 - 前記測定パラメータは、複数のトリガ種別を含み、
前記ステップBは、前記複数のトリガ種別に従って、測定結果を記録するステップを含み、
前記パラメータ変更ステップは、前記複数のトリガ種別のうち一部のトリガ種別を非適用とするよう変更するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の移動通信方法。 - MDT(Minimization of Drive Tests)をサポートするユーザ端末との通信を行うネットワークに含まれる基地局であって、
前記MDTにおける測定データ収集のために前記ユーザ端末が選択された場合に、MDT構成情報を前記ユーザ端末に送信する送信部を有し、
前記MDT構成情報は、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティに関する第1の情報を含むことを特徴とする基地局。 - MDT(Minimization of Drive Tests)をサポートするユーザ端末であって、
前記MDTにおける測定データ収集のために前記ユーザ端末が選択された場合に、MDT構成情報をネットワークから受信する受信部を有し、
前記MDT構成情報は、前記測定データ収集のために前記ユーザ端末を選択したネットワークエンティティに関する第1の情報を含むことを特徴とするユーザ端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013546868A JPWO2013080286A1 (ja) | 2011-11-28 | 2011-11-28 | 移動通信方法、基地局、及びユーザ端末 |
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JP2011223118A (ja) * | 2010-04-05 | 2011-11-04 | Ntt Docomo Inc | 移動通信方法、上位ノード及び無線基地局 |
KR20110123866A (ko) * | 2010-05-10 | 2011-11-16 | 삼성전자주식회사 | 이동통신 시스템에서 위치 예측 정보를 구성하는 방법 및 장치 |
WO2013111906A1 (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-01 | 京セラ株式会社 | 移動通信システム、基地局、ユーザ端末、及びプロセッサ |
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2011
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