発明の形態では、発明をよりよく理解するために、いくつかの具体的詳細を説明する。しかしながら、当業者であればこれらの具体的詳細がなくても本発明を実行できるであろう。他にも、本発明をあいまいにするのを避けるため、周知の特徴は説明しないこととする。
1つ以上の本開示は、一般に、システム概念ならびに物理レイヤおよびリンクレイヤの設計に関し、上記の欠点、たとえば、接続性/移動性の問題、キャリアアグリゲーション動作における問題、下位互換性の問題などをなくして、低コストかつ低複雑性でスモールセルユニットを増やすことで、セル容量を増大させることを可能にするものである。1つ以上の本発明の形態は、特に、非常に高い密度(非常に小型のセル)でキャリア周波数が高い状態での使用に適している。
システム概念は、マクロシステム(BS2UEシステム)からトラフィックをオフロードするのに動的に(opportunistically)D2UE接続を使用できるようにする、低コストなD2UEとBS2UEとのハイブリッドシステムにある。ここで、マクロはマクロ基地局に相当する。高密度かつ低コスト/低複雑性は、D2UE接続をサポートする安価な「小ノード」装置を配置することにより達成される。小ノード装置は、移動局(すなわち、ユーザ端末)がマクロ基地局との通信を維持しつつ同時に通信するフェムト/ピコ基地局とみなすことができる。なお、ピコ/フェムト基地局は上記マクロ基地局とはノードが異なるため、ユーザ端末は、従来のキャリアアグリゲーション動作を利用して、マクロ基地局と同時にフェムト/ピコ基地局と接続できない。
これらの小ノード装置は、それぞれD2UEリンクによりMacro2UE(BS2UE)システムのオフロードを実行する。オフロードの概念を以下に説明する。
これらの小ノード装置はそれぞれインターネットまたはコアネットワークに接続されたバックホール接続を有し、インターネットまたはコアネットワークにおけるサーバと通信するとともに、バックホールリンクおよびD2UE接続を利用してユーザ端末とサーバの間で転送されるべきデータの一部を転送する。たとえば、ウェブ閲覧データ、電子メールデータなどのベストエフォート型パケットはD2UE接続で転送され、RRCメッセージ、NASメッセージなどの制御信号または音声パケットはBS2UE接続で転送される。
D2UE接続はマクロ基地局によって制御される。さらに具体的には、接続の確立、ハンドオーバ、接続の解放、呼受付制御などのD2UE接続のための基本的な無線リソース制御はマクロ基地局によって制御される。さらに、ユーザ端末とマクロ基地局の間のBS2UE接続は、D2UE接続が構成されている間維持される。
結果として、Macro2UE(BS2UE)とD2UE接続との間に高品質な相互作用が得られ、小ノード装置においてデータオフロードを行うことができる。D2UE接続におけるデータの信号処理を、マクロ基地局ではなく小ノード装置で行うため、マクロ基地局の複雑性/コストを低減できる。
さらに、D2UE接続におけるデータの信号処理を、マクロ基地局とは異なる小ノード装置で行うため、図27に示したような問題は生じない。図28に示すように、ユーザ端末100は、サービングマクロ基地局に関係なく小ノード装置をよりフレキシブルに選択できるためである。それは、ネットワーク事業者が、マクロセルのカバレッジエリアと小ノードのカバレッジエリアを非常に厳密に調整する必要がなく、かつ、スモールセル配置のための努力をD2UEとBS2UEのハイブリッドシステムにおいては低減できることを意味している。
さらに、小ノード装置は報知信号のような制御信号を送信しない。それらの信号は、マクロ基地局によって送信されるためである。結果として、マクロ基地局はユーザ端末が小ノード装置と通信するか否かを、ユーザ端末の情報、たとえばそのバージョンやリリースなどに基づいて決めるため、上記の下位互換性の問題は低減される。
本発明の1つ以上の実施形態における特徴の1つは、低コストかつ低複雑性でマクロトラフィックの負担を軽減するD2UEとMacro2UE(BS2UE)のハイブリッドシステムにある。他の特徴は、小ノード装置がサーバとのバックホールリンク、ユーザ端末とのD2UEリンクを有し、サーバとユーザ端末との間で転送されるべき転送データが、バックホールリンクおよびD2UEリンクを介して送信されることである。加えて、D2UE接続はマクロにより制御される。さらに、ユーザ端末を小ノード装置に関連付けるプロトコル設計やD2UE接続をサポートする物理レイヤの設計も特徴に含まれる。
本発明の1つ以上の実施形態の技術的な効果は、低コストで高い配置密度効果を実現できるところにある。高い密度は、高容量で改善されたチャネル条件下で利点がある。
本発明の1つ以上の実施形態の他の技術的な効果は、システムが強固であるところにある。Macro2UE(BS2UE)接続はマクロにより維持され、常にD2UE接続へバックアップされる。さらに、D2UE接続はマクロよって制御されるため、Macro2UEとD2UE接続間の高品質な相互作用が得られる。
本発明の1つ以上の実施形態のさらに他の技術的な効果は、マクロ基地局によって制御されるRRHまたはリモートアンテナのためにある。RRHまたはリモートアンテナの数が増えると、マクロ基地局が、RRHまたはリモートアンテナが送受信するUプレーンデータを扱う必要があるため、マクロ基地局における信号処理の複雑性が増す。しかしながら、本発明において、マクロ基地局は、D2UE接続で送信されるUプレーンデータを扱う必要がなく、Uプレーンデータの処理は複数の小ノード装置で分配することができる。すなわち、Macro2UE(BS2UE)およびD2UEのハイブリッドシステムによって分散制御が得られる。したがって、マクロ基地局の複雑性は最小限に抑えられる。
さらに、本発明の1つ以上の実施形態の他の技術的な効果は、D2UE接続におけるデータの信号処理が、マクロ基地局とは異なる小ノード装置によって実行されるところにある。結果として、ユーザ端末100は、マクロ基地局とは関係なく、小ノード装置をよりフレキシブルに選択することができる。それは、ネットワーク事業者が、マクロセルのカバレッジエリアと小ノードのカバレッジエリアを非常に厳密に調整する必要がなく、かつ、スモールセル配置のための努力をD2UEとBS2UEのハイブリッドシステムにおいては低減できることを意味している。
加えて、本発明の1つ以上の実施形態の他の技術的な効果は、小ノード装置が報知信号のような制御信号を送信しないところにある。これらの制御信号は、小ノード装置の周波数キャリアとは異なるマクロ基地局の周波数キャリアによって送信されるためである。結果として、マクロ基地局はユーザ端末が小ノード装置と通信するか否かを、ユーザ端末の情報、たとえばそのバージョンやリリースなどに基づいて決めるため、上記の下位互換性の問題は低減される。
したがって、本発明の1つ以上の実施形態によれば、大容量、高接続性、低コストそして低複雑性を可能とする無線通信システムを提供することができる。
無線ネットワークにおいて容量を増加させるための選択肢の1つとして、基地局またはリモートアンテナユニットの配置密度(ユニットエリアごとの装置数)を増やすことが挙げられる。以下、このように配置される基地局またはリモートアンテナユニットを「スモールセルユニット」と称する。スモールセルユニットの密度が上がれば、周波数再利用効果によってセル容量が増加する。しかしながら、配置密度を上げることにはいくつかの困難が伴い、特にスモールセルユニット自体が従来の基地局として動作可能でなければならない場合に困難が伴う。
本発明の1つ以上の実施形態は、低コストかつ低複雑性で配置密度を増大することによってセル容量を増やすことができるシステム概念ならびに物理レイヤおよびリンクレイヤの設計に関する。特に、非常に高い密度(非常に小さいセル)で高いキャリア周波数での使用に適している。
システム概念は、マクロシステムからトラフィックをオフロードするのに動的に(opportunistically)D2UE接続を使用できるようにする、低コストなD2UEとBS2UEとのハイブリッドシステムにある。高密度かつ低コスト/低複雑性は、小ノード装置の配置によって実現される。ここで、ユーザ端末は、小ノード装置と通信し、同時にマクロ基地局と通信する。すなわち、BS2UE接続は、D2UE接続においてデータオフロードが実行されている間、維持される。また、小ノード装置はマクロ基地局とは異なるノードであるため、マクロ基地局と小ノード装置との間で従来のキャリアアグリゲーション動作を行うことはできない。
これらの小ノード装置は、それぞれユーザ端末により生成されるトラフィックをオフロードするために、ユーザ端末にD2UEリンクを提供する。オフロードの概念を以下に説明する。
これらの小ノード装置はそれぞれインターネットまたはコアネットワークに接続されたバックホール接続を有し、インターネットまたはコアネットワークにおけるサーバと通信するとともに、バックホールリンクおよびD2UE接続を利用してユーザ端末とサーバの間で転送されるべきデータの一部を転送する。たとえば、ウェブ閲覧データ、電子メールデータなどのベストエフォート型パケットはD2UE接続で転送され、RRCメッセージ、NASメッセージなどの制御信号または音声パケットはBS2UE接続で転送される。
D2UE接続はマクロ基地局によって制御される。さらに具体的には、接続の確立、ハンドオーバ、接続の解放、呼受付制御などのD2UE接続のための基本的な無線リソース制御はマクロ基地局によって制御される。さらに、ユーザ端末とマクロ基地局の間のBS2UE接続は、D2UE接続が構成されている間維持される。
小ノード装置は、D2UEリンクとしてD2UEのデータ転送をサポートするためにいくつかの機能をサポートしている。D2UE接続は、D2D接続と類似させることができる。
小ノード装置は、Macro2D(BS2D)リンクをサポートしており、D2UEリンクはマクロ基地局によって制御される。ユーザ端末に関して、ユーザ端末はMacro2UE(BS2UE)リンクをサポートしており、D2UEリンクもまたマクロによって制御される。D2UE接続用の制御信号はMacro2UE接続を介してユーザ端末に送信され、D2UE接続用の他の制御信号はMacro2D(BS2D)接続を介して小ノード装置に送信される。
D2UEリンクに加えて、小ノード装置は、インターネットやコアネットワークへの有線接続のようなバックホールリンクをサポートしている。バックホールリンクはインターネットやコアネットワークへの有線接続に限定されず、WiFiおよびセルラシステムなどのインターネットやコアネットワークへの無線接続も含まれる。
高品質な接続性を得るために、RRC接続状態制御やNAS制御などの、より重要な機能をMacro2UE(BS2UE)リンクにより維持する。D2UE接続の無線インタフェース用制御は、Macro2D(BS2D)およびMacro2UE(BS2UE)で行う。制御には、接続確立、接続管理、接続再構成、ハンドオーバ、接続解放、無線リソース選択管理、電力制御、リンクアダプテーション、呼受付制御、無線ベアラ割り当て、トラフィック管理、無線測定制御、ベアラ管理、セキュリティ関連などの少なくとも1つが含まれるが、これに限定されない。
実施形態においては、D2UEおよびMacro2UE(BS2UE)の送信を、無線周波数(RF)コンポーネントの観点からキャリアアグリゲーション機能を使用する帯域とは異なる帯域で行うことができる。RFコンポーネントのキャリアアグリゲーション機能は、送信部による信号の送信と受信部による信号の受信が同時に複数のキャリアで行われる機能である。D2UE送信は1つの帯域で行うことができ、Macro2UE(BS2UE)送信は同じ時間に別の帯域で行うことができる。
実施形態によっては、D2UEおよびMacro2UE(BS2UE)送信は、時間分割多重機能を用いて異なる帯域で行うことができる。その場合、D2UE送信は選択された時間だけで行い、Macro2UE(BS2UE)送信は残りの時間で行う。
本発明の1つ以上の実施形態による無線通信システムを、図1および図2を参照して説明する。
無線通信システム(移動通信システム)1000は、基地局200、複数のユーザ端末(UEあるいは移動局)100(1001,1002,1003,…,100n,nはn>0を満たす整数)、および複数の小ノード装置500(5001,5002,5003,…,500m,mはm>0を満たす整数)を有する。
図2は、小ノード装置500とユーザ端末100との間の接続(D2UE接続710)、基地局200とユーザ端末100との間の接続(BS2UE接続720)および基地局200と小ノード装置500との間の接続(BS2D接続730)を示す。D2UE接続710をD2UEリンクと呼んでもよい。BS2UE接続720をBS2UEリンクと呼んでもよい。BS2D接続730をBS2Dリンクと呼んでもよい。
図2において、バックホール接続も示されており、たとえば基地局200とアクセスゲートウェイ装置との間のバックホール接続(バックホール接続740)、小ノード装置500とコアネットワーク(CN)400との間のバックホール接続(バックホール接続750)が示されている。後述するように、バックホール接続750は、小ノード装置500とコアネットワーク400との間の接続に代わって、小ノード装置500と基地局200との間の接続とすることもでき、小ノード装置500とアクセスゲートウェイ装置300の間の接続とすることもできる。バックホール接続740をバックホールリンク740と呼んでもよい。バックホール接続750をバックホールリンク750と呼んでもよい。
以下の説明では、ユーザ端末100(1001,1002,1003,…,100n)は構成、機能および状態が同じであるとし、特に明記しない限り、以下ではユーザ端末100として説明する。
以下の説明では、小ノード装置500(5001,5002,5003,…,500n)は構成、機能および状態が同じであるとし、特に明記しない限り、以下では小ノード装置500として説明する。
基地局200は、セル50において、Evolve UTRAおよびUTRAN(別名LTE)を用いて、BS2UEリンクでユーザ端末100と通信する。なお、基地局200とユーザ端末100の間の通信システムはLTEに限定されない。通信システムは、LTE Advanced、WiMAX、WiFiまたは他のシステムを含み、それらに限定されない。通信システムはFDD(frequency division duplex)やTDD(time division duplex)を使用してもよい。
基地局200は、上位レイヤ局、たとえば、バックホール接続740においてアクセスゲートウェイ装置300に接続されている。アクセスゲートウェイ装置300は、コアネットワーク(CN)400に接続されている。アクセスゲートウェイは、MME/SGW(Mobility Management Entity/Serving Gateway)と呼ぶこともできる。サーバ600はコアネットワーク400に接続することもできる。
基地局200は、BS2D接続730において小ノード装置500と接続される。
小ノード装置500は、セル50において、BS2D接続730を用いて基地局200と通信する。たとえば、3GPPで定義されているX2リンクをBS2Dリンク730に適用することができる。あるいは、X2リンクの拡張版をBS2Dリンク730に適用することができる。あるいは、X2リンクとは異なる有線または無線リンクをBS2D接続730に適用することができる。
あるいは、BS2D接続730にLTEリンクを適用することもできる。この場合、小ノード装置500を、基地局200と通信するときはユーザ端末とし、ユーザ端末100と通信するときは基地局として動作させる。
小ノード装置500はD2UE接続710を用いてユーザ端末100と通信する。LTEリンクや簡易LTEリンクをD2UE接続710に適用する。すなわち、小ノード装置500は、D2UE接続710においてLTEリンクや簡易LTEリンクを用いてユーザ端末100と通信する。なお、小ノード装置500とユーザ端末100の間の通信システムはLTEに限定されない。通信システムはLTE Advanced、WiMAX、WiFiまたは他のシステムとすることができる。システムはまた、FDDやTDDを使用することができる。
小ノード装置500は、バックホール接続750においてコアネットワーク(CN)400と接続される。
ユーザ端末100は、BS2UE接続720において基地局200と通信し、D2UE接続710において小ノード装置500と通信する。
図3は、無線通信システムにおけるデータフローを示す。データ#1はアクセスゲートウェイ装置300から基地局200にバックホール接続740で送信され、ついで、下りリンク(DL)でBS2UE接続720によりユーザ端末100に送信され、あるいは上りリンク(UL)で逆に送信される。それは、従来の無線通信システムにおけるデータの流れと同じである。データ#1に加えて、データ#2をコアネットワーク400から小ノード装置500にバックホール接続750において送信し、ついで、オフロード目的で、DLにおいてD2UE接続710でユーザ端末100に送信され、ULでは逆に送信される。D2UE接続710の制御信号は、BS2D接続730で送信され、基地局200はD2UE接続710における通信を制御することができる。D2UE接続710の制御信号はまた、BS2UE接続720においても送信され、基地局200はD2UE接続710における通信を制御することができる。BS2UE接続720における制御信号はRRC(radio resource control)シグナリングとすることができる。さらに具体的に、データ#1はRRCシグナリング、NASシグナリング、ボイスパケットなどとすることができ、データ#2はベストエフォート型パケット、FTPデータ、Web閲覧パケットなどとすることができる。すなわち、この種類のデータをデータ#1あるいはデータ#2として転送するかはデータベアラによって決めることができる。結果として、接続性をBS2UE接続720によって維持することができるとともに、同時にUプレーンデータのオフロードをD2UE接続710において得ることができる。
小ノード装置500は基地局200と異なるノードであり、したがって、無線通信システムは従来のキャリアアグリゲーションを採用することができない。基地局200は、符号化、復号化、変調、復調などをUプレーンデータ(データ#2)に行う必要がない。したがって、従来のキャリアアグリゲーションと比較して、基地局200の複雑性を低減することができる。
さらに注意すべきことに、データ#1は小ノード装置500とコアネットワーク400の間をオフロード目的で転送される。それにより、無線通信システムは、従来のソフトハンドオーバとは異なる。さらに、BS2UE接続720は、D2UE接続710が使用しているのと異なる周波数キャリアを使用しており、それにより、無線通信システムは従来のソフトハンドオーバとは異なる。さらに、従来のソフトハンドオーバでは2つのリンクに違いがないが、D2UE接続710はBS2UE接続720と、各接続で送られる無線ベアラと接続制御処理の点で異なる。
上記のD2UEとBS2UEのハイブリッドシステムによると、ネットワーク事業者は、基地局200において信号処理の複雑さを増すことなく、小ノード装置の数を簡単に増やすことができ、結果として、セル容量を増大させることができる。
無線通信システムのシステム構造は様々な実施形態をとり得る。たとえば、小ノード装置500は、図1において、バックホール接続750でコアネットワーク(CN)400に接続されるが、図4に示すように、バックホール接続750でインターネット410に接続することもできる。すなわち、小ノード装置500は、コアネットワーク400を介してサーバ600に接続されるのではなく、インターネット410を介してサーバ610に接続することができる。図4に示す無線通信システムにおいて、コアネットワーク400は、ネットワーク事業者により制御されたネットワークとみなすことができる。コアネットワーク400には、MME、S/P−GW、課金システム用ノード、HLS(カスタマデータベース)などを含めることができる。
あるいは、図5に示すように、システムを図1と図4の組み合わせとすることもできる。小ノード装置500は、バックホールリンク750において、コアネットワーク400を介してサーバ600、あるいはインターネット410を介してサーバ610に接続することができる。データの転送を、小ノード装置500とインターネット410を介して行うか、あるいは小ノード装置500とコアネットワーク400を介して行うかはデータベアラで決めることができる。データベアラは論理チャネルあるいは論理チャネルタイプとすることができる。
あるいは、図6に示すように、小ノード装置500をゲートウェイ装置310にバックホール接続750で接続し、ゲートウェイ装置310をさらに、コアネットワーク400やインターネット410に接続することができる。小ノード装置500と通信するゲートウェイ装置310は、具体的に小ノード装置500との接続に使用されるゲートウェイとすることができる。あるいは、図7に示すように、小ノード装置500を、バックホール接続750でゲートウェイ装置300に、基地局200同様、接続することができる。
あるいは、図8に示すように、小ノード装置をバックホール接続750において基地局200に接続することもできる。この場合、BS2D接続730をバックホール接続750と同じとすることができる。
あるいは、図9に示すように、小ノード装置500を中央小ノード装置510に接続し、中央小ノード装置510を、ゲートウェイ装置310を介してコアネットワーク400やインターネット410に接続することもできる。このゲートウェイ装置は省略してもよい。プロトコルレイヤは中央小ノード装置510や小ノード装置500で共有することができる。たとえば、中央小ノード装置510がRLC/PDCPレイヤを処理し、小ノード装置500が物理/MACレイヤを処理してもよい。レイヤを共有する他の方法を適用することもできる。
すなわち、ユーザ端末100は、LTE(BS2UE接続720)を用いて基地局200と通信することができ、同時に、D2UE接続710を用いて小ノード装置500と通信することができる。基地局200は小ノード装置500と異なるノードであり、D2UE接続710は基地局200により制御され、BS2UE接続720により転送されるデータもあれば、オフロード目的によりD2UE接続710で転送されるデータもある。
小ノード装置500はD2UE接続710を用いてユーザ端末100と通信することができ、BS2D接続730を用いて基地局200と通信することもでき、バックホールリンク750を用いてコアネットワーク400と通信することもできる。基地局200は小ノード装置500と異なるノードであり、D2UE接続710は基地局200により制御され、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータのなかには、オフロード目的でD2UE接続710に転送されるものもある。
基地局200はBS2UE接続720を用いてユーザ端末100と通信することもでき、BS2UE接続720とBS2D接続730を用いてD2UE接続710を制御することもでき、バックホール接続740を用いてアクセスゲートウェイ装置300とコアネットワーク400と通信することもできる。基地局200は小ノード装置500と異なるノードであり、BS2UE接続720において転送されるデータもあれば、オフロード目的でD2UE接続710において転送されるデータもある。
D2UE接続710におけるキャリア周波数はBS2UE接続における周波数と異なっていてもよい。あるいは、D2UE接続710のキャリア周波数をBS2UE接続720におけるキャリア周波数と同じであってもよい。
本発明の実施形態では、D2UE接続710におけるキャリア周波数を3.5GHzと仮定する。D2UE接続710にTDDを適用する。さらに、BS2UE接続720におけるキャリア周波数を2GHzと仮定する。BS2UE接続720にFDDを適用する。
他の実施形態では、3.5GHz以外のキャリア周波数をD2UE接続710で使用することができ、2GHz以外のキャリア周波数をBS2UE接続720で使用することができる。さらに、他の実施形態では、FDDをD2UE接続710で使用することができ、TDDをBS2UE接続720で使用することができる。
ユーザ端末100がサーバ600と通信するとき、基地局200はD2UE接続710をBS2UE接続720に加えて構成し、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部をオフロードすることができる。
本開示の1つ以上の実施形態による、BS2UE接続720とD2UE接続710を構成するためのさらに詳細な例を以下に示す。第一に、ユーザ端末100は、通信開始時にRRC接続要求を基地局200に送り、基地局200がBS2UE接続720を構成する。あるいは、基地局がユーザ端末100にページング信号を送信し、ユーザ端末100が、ページング信号に対応するRRC接続要求を基地局200に送信し、基地局200がBS2UE接続720を構成する。次いで、基地局200はユーザ端末100とサーバ600の間の接続を、基地局200、アクセスゲートウェイ装置300およびコアネットワーク400を介して構成する。
BS2D接続730は常に、基地局200と小ノード装置500の間で構成される。
あるいは、基地局200は、実施形態によっては、BS2D接続730を、上記のBS2UE接続720と同様に構成する。すなわち、小ノード装置500は、使用していないとき、パワーダウンしたりスリープ状態にしたりする機能を有することができる。基地局200は小ノード装置500に、無線ネットワーク上で起動する信号を送信することができる。あるいは、基地局200は小ノード装置500に、無線ネットワークに代えて、有線ネットワーク上で起動する信号を送ることができ、BS2D接続730を構成することもできる。これは、BS2D接続730においてプロトコル設計によりサポートすることができる。さらに具体的に、プロトコル設計をX2インタフェースや他のインタフェースとすることもできる。
他の実施形態において、プロトコル設計をLTEインタフェースとすることができる。さらに、小ノード装置は、ユーザ端末と同じく、スタンバイモードのように、パワーセーブモードを使用することができる。この場合、かかるパワーセーブモードの終了はユーザ端末100と同様に行うことができ、可能性としては、基地局200から送信される、あるいは予想する信号に応じて行うことができる。信号はMAC制御信号や物理レイヤ信号などの制御信号やページング信号とすることができる。
あるいは、BS2D接続730を基地局200と小ノード装置500で常に構成することができ、D2UE接続710が小ノード装置500とユーザ端末100の間で構成されないとき、小ノード装置500をBS2D接続730において間欠受信モードとすることができる。この場合、D2UE接続710が小ノード装置500とユーザ端末100の間で構成されないとき、小ノード装置100は信号を送信しないか、きわめて少ない頻度で信号を送信する。たとえば、D2UE接続710が小ノード装置500とユーザ端末100の間で構成されないときでも、小ノード装置500はパイロット信号だけ少ない頻度で送信し、ユーザ端末100が小ノード装置500を検出できるようにする。パイロット信号の周期はたとえば100ミリ秒、1秒または10秒とすることができる。あるいは、D2UE接続710が小ノード装置500とユーザ端末100の間で構成されないときでも、小ノード装置500は、基地局200からの要求に応じてパイロット信号を送信し、ユーザ端末100は小ノード装置500を検出することができる。
第二に、基地局200はユーザ端末100に、BS2UE接続720の制御信号を用いてD2UE接続710を構成するように要求する。さらに、基地局200は小ノード装置500に、BS2D接続730の制御信号を用いてD2UE接続710を構成するように要求する。D2UE接続710の構成はD2UE接続710の確立と呼ぶこともできる。
さらに、基地局200はD2UE接続710を制御する。たとえば、基地局200はユーザ端末100と小ノード装置500にD2UE接続710を再構築あるいは再確立するように要求する。基地局200はユーザ端末100と小ノード装置500にD2UE接続710を解除するように要求することもできる。基地局200は、ユーザ端末にD2UE接続710を他の小ノード装置との接続に変更するように要求することもできる。すなわち、基地局200は、ユーザ端末100にキャリア内の他の小ノード装置へのハンドオーバを実行するように要求することができ、そこでD2UE接続710における通信が行われる。基地局200は、上記処理を、RRCシグナリングを用いてBS2UE接続720において制御することができる。基地局200は、BS2D接続730において制御信号を用いて上記処理を制御することができる。
さらに、D2UE接続710が中断されると、基地局200はユーザ端末100とサーバ600の間の通信を、BS2UE接続720を用いて維持する。
さらに、基地局200はD2UE接続710の無線リソースを制御することができる。D2UE接続710の無線リソース制御の詳細を以下に示す。あるいは、小ノード装置500がD2UE接続710の無線リソースを制御することができる。あるいは、D2UE接続710の無線リソースを基地局200と小ノード装置500の両方で制御することができる。
基地局200は通信用に1つ以上の無線ベアラを構成する。無線ベアラを構成する制御信号をBS2UE接続720においてユーザ端末100に送信する。無線ベアラを構成するための制御信号はBS2D接続730において小ノード装置500に送信される。
無線ベアラを論理チャネルと呼んでもよい。基地局200は、BS2UE接続720用の無線ベアラを構成し、D2UE接続710用の無線ベアラも構成する。BS2UE接続720用の無線ベアラは、D2UE接続710用の無線ベアラと同じであってもよい。あるいは、BS2UE接続720用の無線ベアラはD2UE接続710の無線ベアラと異なっていてもよい。
たとえば、Web閲覧や、電子メール、FTPなどのノンリアルタイムサービスのパケットの無線ベアラはD2UE接続710で構成することができる。VoIPやストリーミングなどのリアルタイムサービスのパケット用の無線ベアラはBS2UE接続720において構成することができる。
あるいは、ノンリアルタイムサービスのパケット用の無線ベアラを、D2UE接続710とBS2UE接続720の両方で構成し、好ましくはノンリアルタイムサービスのパケットをD2UE接続710で送信するようにすることもできる。
あるいは、リアルタイムサービスのパケット用の無線ベアラを、D2UE接続710とBS2UE接続720の両方で構成し、好ましくは、リアルタイムサービスのパケットをBS2UE接続720において送信するようにすることもできる。あるいは、リアルタイムサービスのパケットを好ましくは、D2UE接続710において送信することもできる。
このようなパケットの優先順位は基地局200により構成することができる。すなわち、基地局200は、各無線ベアラについて、D2UE接続710あるいはBS2UE接続720のどの接続を使用するのが好ましいか構成することができる。
Cプレーン(C-plane)シグナリンク、たとえば、NASシグナリングやRRCシグナリングは、BS2UE接続720において送信することができる。たとえば、RRCシグナリングには、RRC接続確立、初期セキュリティ活性化、RRC接続再構成、RRC接続解除、RRC接続再確立、無線リソース構成、測定報告、ハンドオーバコマンドなどのためのシグナリングメッセージが含まれる。Cプレーンシグナリングの無線ベアラをシグナリング無線ベアラと呼ぶことができる。
実施形態によっては、Cプレーンシグナリングはまた、D2UE接続710において送信することができる。
あるいは、1つの無線ベアラ用のデータの一部をD2UE接続710で送信し、残りのデータをBS2UE接続720で送信することもできる。
小ノード装置は、共通のチャネル/共通の信号、たとえば、PSS(primary synchronization signals)、SSS(secondary synchronization signals)、CRS(common reference signals)、報知チャネルなどを、D2UE接続710において送信することができる。あるいは、小ノード装置500は、どの共通チャネル/信号も送信しないか、あるいは非常に低い頻度で共通チャネル/信号を送信するようにすることもできる。たとえば、小ノード装置500はパイロット信号を低い頻度で送信して、ユーザ端末100が小ノード装置500を検出する。パイロット信号の周期は、たとえば、1秒や10秒とすることができる。あるいは、小ノード装置500は、基地局200からの要求に基づいてパイロット信号を送信し、ユーザ端末100が小ノード装置500を検出するようにすることもできる。
ユーザ端末100はD2UE接続710における通信と、BS2UE接続720における通信を同時に実行する。ユーザ端末100は、D2UE接続710における通信とBS2UE接続720における通信を同時に実行する無線周波数装置セットを2つ備えることができる。言い換えれば、ユーザ端末100は、キャリアアグリゲーション機能(2つのキャリアで送信と受信を同時に行う)を用いてD2UE接続710における通信とBS2UE接続720における通信を同時に実行する。
あるいは、ユーザ端末100は、D2UE接続710における通信とBS2UE接続720における通信を時分割多重で実行することもできる。たとえば、期間#Aと期間#Bの2つのセットを図10に示すように定義し、ユーザ端末100が期間の1つのセット(図10における期間#A)でBS2UE接続720の通信を実行し、もう1つのセット(図10における期間#B)でD2UE接続710を実行するようにすることができる。D2UE接続710の期間はBS2UE接続720の期間よりも長くすることができ、それによりデータオフロード効果が増す。たとえば、期間#Aの長さは8ミリ秒であり、期間#Bの長さは1.28秒とすることができる。
BS2UE接続720の期間(図10における期間#A)は、BS2UE接続720のDRX制御におけるON期間に対応し、D2UE接続710の期間は、BS2UE接続720のDRX制御におけるOFF期間に対応してもよい。OFF期間はDRX制御のスリープモードを意味し、ユーザ端末100はBS2UE接続720において基地局200から送信される物理制御チャネルを監視する必要はない。
ユーザ端末100がD2UE接続710通信とBS2UE接続720通信を時分割多重により実行する場合、D2UE接続710とBS2UE接続720の両方の同時通信能力をサポートする必要はない。すなわち、BS2UE接続720をD2UE接続710に、あるいはその逆に無線周波数装置を切り替えることができる。結果として、ユーザ端末100のコストや複雑性を低減することができる。
基地局200はD2UE接続710の無線リソースを制御することができる。無線リソースは時間リソース、周波数リソースおよびコードリソースの少なくとも1つとすることができる。
たとえば、基地局200はD2UE接続710における周波数リソースを構成することができる。さらに具体的に、基地局200はD2UE接続710で使用するキャリアの中心周波数を構成することができる。基地局200はD2UE接続710における周波数リソースを構成することができ、それは他の小ノード装置で使用されている周波数リソースと重複することはない。結果として、D2UE接続710で使用するキャリアの干渉を軽減させることができる。
たとえば、基地局200はD2UE接続710において時間リソースを構成することができる。それは、他の小ノード装置が使用する時間リソースと重複することはない。結果、D2UE接続710の干渉を緩和することができる。
たとえば、基地局200はD2UE接続710におけるコードリソースを構成することができる。それは、他の小ノード装置が使用するコードリソースと重複することはない。結果、D2UE接続710における干渉を緩和することができる。
D2UE接続710の無線リソースパラメータには、基地局200によって構成することができるものもあれば、小ノード装置710により構成することができるものもある。さらに具体的に、D2UE接続710の周波数領域リソースを基地局200により構成し、D2UE接続710の時間領域リソースを小ノード装置500により構成することもできる。あるいは、D2UE接続710の中心キャリア周波数を基地局200により構成し、他の周波数領域リソース、たとえば、リソースブロックの識別番号、リソースブロックの数など、そしてD2UE接続710の時間領域リソースを小ノード装置500により構成してもよい。
あるいは、基地局200がD2UE接続710用に無線リソースのセットをいくつか構成し、小ノード装置500がD2UE接続710用の無線リソースのいくつかのセットのうちの1つを構成してもよい。
基地局200はBS2UE接続720においてユーザ端末100に制御信号を送信して、上述のようにD2UE接続710用の無線リソースを構成する。さらに、基地局200は、BS2D接続730において小ノード装置500に制御信号を送信し、上述のようにD2UE接続710の無線リソースを構成する。
基地局200はD2UE接続710のDLの送信電力を制御する。さらに具体的に、基地局200はD2UE接続710においてDLの最大送信電力を構成してもよい。さらに、基地局200はD2UE接続710においてULの送信電力を制御する。さらに具体的に、基地局200はD2UE接続710のULの最大送信電力を構成してもよい。
基地局200は、小ノード装置500が無線通信サービスを提供するセルにおいて、ユーザ端末100の数に基づいてD2UE接続710のDLまたはULの最大送信電力を設定してもよい。たとえば、基地局200は、セルにおけるユーザ端末100の数が比較的少ない場合、最大送信電力をより高く設定する。結果として、ユーザ端末100がたくさんある場合、D2UE接続710において使用しているキャリアの干渉レベルを、最大送信電力を下げることにより低減することができる。ユーザ端末の数が多くない場合、D2UE接続710のカバレッジエリアを、最大送信電力を高めることにより広げることができる。
あるいは、基地局200は、D2UE接続710の通信が行われている周波数に基づいて、D2UE接続710の最大送信電力を設定してもよい。さらに具体的に、D2UE接続710の通信が行われている周波数が、他のシステムで使用している周波数に近い場合、最大送信電力を下げることによりシステムの干渉レベルを低減することができる。D2UE接続710の通信が行われている周波数が、他のシステムが使用している周波数に近くない場合、最大送信電力を高めることによりD2UE接続710のカバレッジエリアを広げることができる。
ユーザ端末100は、D2UE接続710におけるデータスループットが最大になり、D2UE接続710による干渉を最小限にするように、測定を行って最も近い小ノード装置500を検出することができる。さらに、ユーザ端末100は、測定結果と検出した最も近くの小ノード装置を基地局200に報告することができる。基地局は、ユーザ端末100が報告した結果と検出された最も近くの小ノード装置に基づいてD2UE接続710を制御する。たとえば、最も近くの小ノード装置が変更になった場合、基地局200は、ユーザ端末に現在接続している小ノード装置との通信を停止し、新たに検出された最も近い小ノード装置との新たな通信を開始するように命令する。
この実施形態による小ノード装置500を、図11を参照して説明する。
本実施形態による小ノード装置500は、BS2D通信部502と、D2UE通信部504と、バックホール通信部506とを有する。BS2D通信部502、D2UE通信部504およびバックホール通信部506は互いに接続される。
BS2D通信部502は、BS2D接続730を利用して基地局200と通信する。
さらに具体的に、BS2D通信部502は、D2UE接続710用の制御信号を基地局200から受信し、D2UE接続710用の制御信号を基地局200に送信する。制御信号には、D2UE接続710を確立/構成/再構成/再確立/解除するためのシグナリングが含まれる。D2UE接続ハンドオーバのシグナリングもまた、制御信号に含めることができる。制御信号は、D2UE通信部504に送信される。
上述のように、LTEリンクは、BS2D接続730に適用することができる。この場合、制御信号は、LTEにおけるRRCレイヤシグナリングとすることができる。あるいは、制御信号は、LTEにおけるMACレイヤシグナリングとすることができる。あるいは、制御信号の一部をRRCシグナリングとし、他をMACレイヤシグナリングとすることもできる。
制御信号は、D2UE接続710における物理レイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤあるいはRRCレイヤの少なくとも1つのパラメータを含めることができる。制御信号は、D2UE接続710における無線ベアラの情報を含めることができる。
さらに、制御信号は、D2UE接続710の無線リソース制御のための情報を含めることができる。上述の通り、D2UE接続710の無線リソース制御の情報には、D2UE接続710で使用することのできる無線リソースの情報や、D2UE接続710で使用することのできない無線リソースの情報を含めることができる。無線リソースには、時間領域リソース、周波数領域リソースおよびコード領域リソースの少なくとも1つを含めることができる。無線リソース制御の情報はまた、D2UE通信部504に送信される。
さらに、制御信号は、D2UE接続710のリンクアダプテーションの情報を含むことができる。さらに具体的に、リンクアダプテーションは、電力制御および適応変調符号化の1つとすることができる。電力制御の情報は、D2UE接続710における最大送信出力電力の情報を含むことができる。
さらに、制御信号は、D2UE接続710の測定結果を含むことができる。具体的には、BS2D通信部502は測定結果を送信することができ、それはD2UE通信部504により実行される。測定結果には、D2UE接続710における上りリンクの無線リンク品質を含めることができる。無線リンク品質は、小ノード装置500とユーザ端末100の間のパスロス、上りリンクの受信信号対干渉比(SIR:signal-to-interference ratio)等の少なくとも1つを含めてもよい。さらに、測定結果には、D2UE接続710における上りリンクの干渉電力を含めてもよい。
D2UE通信部504はD2UE接続710を利用してユーザ端末100と通信する。
さらに具体的に、D2UE通信部504は、小ノード装置500とユーザ端末100の間のD2UE接続710を管理する。すなわち、D2UE通信部504は、小ノード装置500とユーザ端末100の間のD2UE接続710を確立/構成/再構成/再確立/解除する。D2UE接続710の管理は、基地局200が送信する制御信号に基づいて行ってもよい。
D2UE通信部504は、電力制御、適応変調符号化などのD2UE接続710用のリンクアダプテーションを実行してもよい。リンクアダプテーションは基地局200からシグナリングされるパラメータに基づいて実行してもよい。
D2UE通信部504は、オフロード目的で、D2UE接続710を用いて、データをユーザ端末100に送信し、データをユーザ端末100から受信する。上述の通り、一部の無線ベアラ用のデータをD2UE接続710において送信してもよい。
以下、ユーザ端末100からサーバ600に転送されるデータを、「上りリンクデータ」と呼び、サーバ600からユーザ端末100に転送されるデータを、「下りリンクデータ」と呼ぶ。
D2UE通信部504は、D2UE接続710を用いて下りリンクデータをユーザ端末100に送信する。下りリンクデータはサーバ600からコアネットワーク400およびバックホール通信部506を介して転送される。
D2UE通信部504は、D2UE接続710を用いてユーザ端末100から上りリンクデータを受信する。上りリンクデータはバックホール通信部506およびコアネットワーク400を介してサーバ600へ転送される。
D2UE通信部504はまた、D2UE接続710について測定を行う。さらに具体的に、D2UE通信部504は、小ノード装置500とユーザ端末100の間のD2UE接続710の無線リンク品質を測定する。無線リンク品質は、パイロット信号の受信電力、パスロス、信号対干渉比(SIR:signal-to-interference ratio)、チャネル状態情報、チャネル品質インジケータ、D2UE接続710におけるULの受信信号強度インジケータの少なくとも1つとしてもよい。無線リンク品質は、ユーザ端末100が送信するパイロット信号により算出してもよい。パスロスは、小ノード装置500とユーザ端末100の間のものとすることができる。測定は、D2UE接続710の通信が行われる周波数帯域における干渉電力レベルを含んでもよい。
D2UE通信部504は、BS2D通信部502とBS2D接続730を介して、基地局200に測定結果を報告する。
バックホール通信部506は、バックホールリンクを介してコアネットワーク400に接続される。バックホールリンクは、有線接続、無線接続、あるいは有線接続と無線接続との組合せとすることができる。無線通信は、WiFi(Wireless LAN)あるいはセルラシステムにより提供される接続としてもよい。
バックホール通信部506は、D2UE通信部504に下りリンクデータを送信し、そのデータはコアネットワークからバックホールリンクを介して転送される。バックホール通信部506は、コアネットワーク400にバックホールリンクを介して上りリンクデータを送信し、そのデータはD2UE通信部504から転送される。
本実施形態によるユーザ端末100を、図12を参照して説明する。
本実施形態によるユーザ端末100は、BS2UE通信部102およびD2UE通信部104を備える。BS2UE通信部102およびD2UE通信部104は、互いに接続されている。
BS2UE通信部102は、BS2UE接続720を用いて基地局200と通信する。上述の通り、一部の無線ベアラ用のデータは、BS2UE接続720で送信される。たとえば、RRSシグナリングやNASシグナリング、MACレイヤシグナリングなどの制御信号を、BS2UE接続720において送信してもよい。さらに、VoIP(Voice over IP)パケットはまた、BS2UE接続720において送信してもよい。他のベアラのデータもまた、BS2UE接続720において送信してもよい。
上述の通り、BS2UE通信部102は、D2UE接続710が切れたとき、または利用できないとき、すべての無線ベアラのデータを、基地局200へ送信または基地局200から受信してもよい。
さらに、BS2UE通信部102は、D2UE接続710の制御信号を基地局200から受信し、D2UE接続710の制御信号を基地局200へ送信する。制御信号には、D2UE接続710を確立、構築、再構築、再確立、解除するためのシグナリングが含まれる。D2UE接続ハンドオーバのシグナリングもまた、制御信号に含めてもよい。制御信号は、D2UE通信部104へ送信される。制御信号は、LTEにおけるRRCレイヤシグナリングとしてもよい。あるいは、制御信号は、LTEにおけるMACレイヤシグナリングとしてもよい。あるいは、制御信号は一部を、RRCシグナリングとし、残りをMACレイヤシグナリングとしてもよい。
制御信号は、D2UE接続710において、物理レイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤあるいはRRCレイヤの少なくとも1つのパラメータを含めてもよい。制御信号は、D2UE接続710において無線ベアラの情報を含めてもよい。
さらに、制御信号には、D2UE接続710のための無線リソース制御の情報を含めてもよい。上述のように、D2UE接続710の無線リソース制御の情報には、D2UE接続710で使用することができる無線リソースの情報を含めてもよく、あるいはD2UE接続710で使用することができない無線リソースの情報を含めてもよい。無線リソースには、時間領域リソース、周波数領域リソース、コード領域リソースの少なくとも1つを含めてもよい。無線リソース制御の情報はまた、D2UE通信部504へ送信される。
さらに、制御信号には、D2UE接続710のリンクアダプテーションための情報を含めてもよい。さらに具体的に、リンクアダプテーションは、電力制御、適応変調符号化の1つとしてもよい。電力制御の情報は、D2UE接続710における最大送信出力電力に関する情報を含めてもよい。
さらに、制御信号には、D2UE接続710の測定結果を含めてもよい。さらに具体的に、BS2UE通信部102は、D2UE通信部104により実行される測定結果を送信してもよい。測定結果には、小ノード装置とユーザ端末100の間の下りリンク無線リンク品質が含まれる。小ノード装置は、接続(serving)小ノード装置、あるいは周辺(neighbor)小ノード装置としてもよい。接続小ノード装置は、D2UE接続710を用いてユーザ端末100と通信する装置に対応する。下りリンク無線リンク品質の詳細を以下に説明する。
D2UE通信部104は、小ノード装置500と、D2UE接続710を使用して通信する。
さらに具体的に、D2UE通信部104は、小ノード装置500とユーザ端末100の間のD2UE接続710を管理する。すなわち、D2UE通信部104は、小ノード装置500とユーザ端末100の間のD2UE接続710を確立、構築、再構築、再確立、解除する。D2UE接続710の管理は、基地局200が送信する制御信号に基づいて行われる。
D2UE通信部104は、D2UE接続710のリンクアダプテーション、たとえば、電力制御や適応変調符号化を実行してもよい。リンクアダプテーションは、基地局200から送信されるパラメータに基づいて行ってもよい。
D2UE通信部104は、オフロード目的でD2UE接続710を介して上りリンクで小ノード装置500にデータを送信し、下りリンクで小ノード装置500からデータを受信する。上述の通り、一部の無線ベアラのデータは、D2UE接続710で送信してもよい。
すなわち、D2UE通信部104は、D2UE接続710を用いて小ノード装置500から下りリンクデータを受信する。下りリンクデータは、サーバ600からコアネットワーク400と小ノード装置500を介して転送される。D2UE通信部104は、上りリンクデータを、D2UE接続710を用いて小ノード装置500に送信する。上りリンクデータは、小ノード装置500とコアネットワーク400を介してサーバ600に転送される。
D2UE通信部104はまた、D2UE接続のための測定を実行する。さらに具体的に、D2UE通信部104は、接続小ノード装置500あるいは周辺小ノード装置の下りリンク無線リンク品質を測定する。下りリンク無線リンク品質は、パイロット信号の受信電力、パスロス、信号対干渉比(SIR)、チャネル状態情報、チャネル品質インジケータ、受信信号強度インジケータの少なくとも1つとしてもよい。無線リンク品質は、接続小ノード装置または周辺小ノード装置により送信されるパイロット信号により算出してもよい。パスロスは、ユーザ端末100と接続小ノード装置の間のパスロス、あるいは、ユーザ端末100と周辺小ノード装置の間のパスロスとすることができる。
D2UE通信部104は、BS2UE通信部102とBS2UE接続720を介して、測定結果を基地局200に報告する。
本実施形態による基地局200を、図13を参照して説明する。
本実施形態による基地局200は、BS2UE通信部201と、BS2D通信部202と、D2UE通信制御部204と、バックホール通信部206と、を備える。BS2UE通信部201、BS2D通信部202、D2UE通信制御部204およびバックホール通信部206は、互いに接続されている。
BS2UE通信部201は、BS2UE接続720を用いてユーザ端末100と通信する。上述のように、一部の無線ベアラのデータは、BS2UE接続720において送信される。たとえば、RRCシグナリング、NASシグナリング、MACレイヤシグナリングなどの制御信号は、BS2UE接続720で送信してもよい。さらに、VoIP(Voice over IP)パケットもまた、BS2UE接続720で送信してもよい。他のデータベアラ用のデータもまた、BS2UE接続720で送信してもよい。
上述の通り、D2UE接続710が切れているときまたは利用できないとき、BS2UE通信部201は、すべての無線ベアラについてのデータを、ユーザ端末100と送受信することができる。データの一部、たとえば、Uプレーンデータはユーザ端末100から送信されて、BS2UE通信部201とバックホール通信部206を介してコアネットワーク400に転送される。サーバ400から送信されるUプレーンデータなどのデータの一部は、バックホール通信部206とBS2UE通信部201を介してユーザ端末100に転送される。
さらに、BS2UE通信部201は、D2UE接続710のための制御信号をユーザ端末100から受信し、D2UE接続710のための制御信号をユーザ端末100に送信する。制御信号についての説明は、ユーザ端末100のものと同じであり、ここでは省略する。
BS2D通信部202は、BS2D接続730を用いて小ノード装置500と通信する。BS2D通信部202は、D2UE接続710の制御信号を小ノード装置500から受信し、D2UE接続710の制御信号を小ノード装置500に送信する。制御信号についての説明は、小ノード装置500のものと同じであり、ここでは省略する。
D2UE接続710の制御信号は、以下に説明するように、D2UE通信制御部204で作成され、Macro2UE通信部201を介してユーザ端末100に転送される。制御信号は、BS2D通信部202を介して小ノード装置500にも送信される。
D2UE通信制御部204は、D2UE接続710について無線リンク接続制御を行う。無線リンク接続制御には、D2UE接続710の確立、構成、再構成、再確立、解除の少なくとも1つが含まれる。無線リンク接続制御用のパラメータが、Macro2UE通信部201を介してユーザ端末100に送信される。無線リンク接続制御のパラメータはまた、BS2D通信部202を介して小ノード装置500に送信される。パラメータには、物理レイヤ、MACレイヤパラメータ、RLCレイヤパラメータ、PDCPレイヤパラメータ、RRCレイヤパラメータの少なくとも1つを含めてもよい。パラメータは、無線ベアラの情報を含めてもよい。無線リンク接続制御は、無線リソース制御と呼んでもよい。
さらに具体的に、D2UE通信制御部204は、ユーザ端末100と小ノード装置500の間のパスロスがしきい値より高い場合、D2UE接続710を解除すべきであると決定してもよい。すなわち、D2UE通信制御部204は、D2UE接続710を解除するための制御信号を送ってもよい。D2UE通信制御部204は、ユーザ端末100と小ノード装置500の少なくとも1つにより送信される測定報告に基づき、その決定を行ってもよい。さらに具体的に、ユーザ端末100と小ノード装置500の少なくとも1つが、パスロスがしきい値より高いか否かを検出し、パスロスがしきい値より高い場合に測定報告を送信する。D2UE通信制御部204は、測定報告を受け取ると、ユーザ端末100と小ノード装置500の少なくとも1つに制御信号を送信してもよい。上記例において、D2UE接続710におけるDL送信電力またはUL送信電力をパスロスの代わりに使用してもよい。
さらに、D2UE通信制御部204は、ユーザ端末100と小ノード装置500の間のD2UE接続のハンドオーバを制御する。
さらに具体的に、D2UE通信制御部204は、ユーザ端末が送信した測定報告を受信し、ユーザ端末100が、接続(serving)小ノード装置よりユーザ端末100に近い周辺(neighbor)小ノード装置にハンドオーバすべきか否かを決定する。ここで、接続小ノード装置は、現在ユーザ端末100とD2UE接続710を有する装置を意味する。
さらに、D2UE通信制御部204は、D2UE接続710の無線リソースを制御してもよい。さらに具体的に、D2UE通信制御部204は、D2UE接続710の無線リソースを割り当て、周辺小ノード装置とのD2UE接続と干渉しないようにしている。さらに具体的に、D2UE通信制御部204は、D2UE接続710の無線リソースの割当てを、周辺小ノード装置の他のD2UE接続と重ならないようにすることができる。無線リソースは、時間領域リソース、周波数領域リソース、コード領域リソースの少なくとも1つを含む。
無線リソースは、無線リソース制御用のパラメータの一部によりユーザ端末100と小ノード装置500に指示してもよい。パラメータは、周波数領域リソースのID、時間領域リソースの識別のID、コード領域リソースの識別のIDの少なくとも1つを含んでいてもよい。
D2UE接続710に割り当てられる無線リソースは、小ノード装置500が無線通信サービスを提供するセルにおけるユーザ端末の数で決めてもよい。あるいは、無線リソースは、D2UE接続710で通信が行われている周波数帯域における干渉電力レベルに基づいて決めてもよい。
さらに、D2UE通信制御部204は、D2UE接続710のリンクアダプテーションを制御してもよい。さらに具体的に、リンクアダプテーションは、電力制御と、適応変調符号化の1つとしてもよい。電力制御の情報は、D2UE接続710における下りリンクまたは上りリンクの最大送信出力電力の情報を含んでいてもよい。
D2UE通信制御部204において上記制御に基づき定められる制御信号は、BS2UE通信部201を介してユーザ端末100に送信される。制御信号は、BS2D通信部202を介して小ノード装置に送信される。
バックホール通信部206は、コアネットワークに繋がるバックホールリンクを有する。バックホール通信部206は、コアネットワーク400から受け取る下りリンクデータをBS2UE通信部201に送信し、BS2UE通信部201から受け取る上りリンクデータをコアネットワーク400に送信する。
図14および図14Aを参照して、本発明の1つ以上の実施形態による移動通信システムの処理を説明する。
図14において、ステップS801では、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるべきトラフィックデータが発生する。トラフィックデータは、下りリンクでも上りリンクでも送信することができる。あるいは、トラフィックデータは、下りリンクか上りリンクのみで送信可能とする。さらに具体的に、トラフィックデータの発生は、電子メール、webサイト閲覧、ファイルのダウンロード、ファイルのアップロード等に相当する。トラフィックデータは「データ」と呼んでもよい。
ステップS802において、基地局200とユーザ端末100の間のLTE接続(図2のBS2UE接続720)を確立する。ユーザ端末がトリガーとなった場合、ユーザ端末100はランダムアクセス手順により接続を開始することができる。サーバ600がトリガーとなった場合、基地局はページングメッセージを送信し、接続を開始する。ステップS802は、図14AにおいてステップA802に対応する。
本実施形態において、BS2D接続730を、基地局200と小ノード装置500の間で常に構成する。
他の実施形態によっては、しかしながら、基地局200と小ノード装置500の間の接続(BS2D接続730)をステップS802で、あるいはステップS802の直後に確立する。この確立は、基地局200の制御信号をトリガーとしてもよい。さらに、小ノード装置500は、上記の確立手続きにおいて基地局200からの要求の後、D2UE接続710のパイロット信号の送信を開始してもよい。結果として、パイロット信号を送信しないときに、その周波数帯域において他の通信との重大な干渉を起こすことがなくなる。
ステップS803において、後述のように、ユーザ端末100はD2UE接続を測定する。つまり、ユーザ端末100は、D2UE接続において、下りリンク無線リンク品質について測定を行う。さらに具体的に、ユーザ端末100は基地局200に測定報告を送信し、それにより基地局200は下りリンク無線リンク品質の最も高い小ノード装置の識別番号を知ることとなる。
さらに具体的に、D2UE接続のための測定を、図14AのステップA803a、A803bおよびA803cに示すように実行してもよい。
ステップA803aにおいて、基地局200はBS2UE接続においてユーザ端末100に制御信号を送信し、ユーザ端末100にD2UE接続の測定を命令し、ユーザ端末100は無線リンク品質の最も高い小ノード装置を検出する。
制御信号は、測定用の情報を含めることができる。たとえば、制御信号は、D2UE接続のキャリア周波数、D2UE接続の帯域幅、小ノード装置の識別番号、測定品質の情報、小ノード装置が送信するパイロット信号の情報などの少なくとも1つを含んでいてもよい。測定品質についての情報は、RSRPやRSRQのインジケータとしてもよい。
パイロット信号の情報は、パイロット信号の無線リソースの情報としてもよい。さらに具体的に、パイロット信号の情報は、パイロット信号の送信周期、パイロット信号の周波数領域リソースの情報、パイロット信号の時間領域リソースの情報などの少なくとも1つとしてもよい。後述するように、D2UE接続とBS2UE接続の間の時間オフセットもまた、パイロット信号の情報に含めてもよい。さらに、パイロット信号の送信電力をパイロット信号の情報に含めてもよい。
さらに、基地局200に測定結果を送信するルールもまた、測定の情報に含めてもよい。ルールには、LTEと同様の基準、たとえば、イベントA1、A2、A3、A4、A5などTS36.331に規定されている基準を含めてもよい。しきい値、レイヤ3フィルタリング係数、Time-to-triggerもまた、測定の情報に含めてもよい。
さらに、セル選択/再選択のための制御信号もまた、測定の情報に含めてもよい。すなわち、アイドルモード測定のための制御信号も測定の情報に含めてもよい。
制御信号は、専用の制御信号あるいは報知情報で送信してもよい。
さらに、ステップS803Aにおける制御信号は、基地局200がユーザ端末100に無線通信システムを提供するセルにおいてD2UE接続を利用できるか否かを示すインジケータを含んでいてもよい。
制御信号は、ステップA803aに代えてステップA802で送信してもよい。
ステップA803bにおいて、ユーザ端末100は、D2UE接続のDL無線リンク品質を測定する。
ステップA803cにおいて、ユーザ端末100は基地局200に、BS2UE接続720において測定結果を送信し、それにより、基地局200にDL無線リンク品質が最も高い小ノード装置の識別番号を通知する。
ステップS804において、ユーザ端末100と小ノード装置500の間のD2UE接続(D2UE接続710)を確立する。基地局200は、ユーザ端末100と小ノード装置500に、D2UE接続710を構成するように命令する。D2UE接続710のパラメータを、基地局200からユーザ端末100と小ノード装置500に、それぞれBS2UE接続720とBS2D接続730で送信する。さらに、D2UE接続710の確立は、ユーザ端末100と小ノード装置500の両方、またはいずれか一方によって、基地局200に報告してもよい。ステップS804は図14Aにおいて、ステップA804aからA804fに対応する。
すなわち、D2UE接続710の確立は、図14AのステップA804a、A804b、A804c、A804d、A804eおよびA804fに示すように実行してもよい。
ステップA804aにおいて、基地局200は、BS2D接続730において小ノード装置500に制御信号を送信し、小ノード装置500にユーザ端末100とD2UE接続710を確立するように命令する。一般に、小ノード装置500は、測定結果に基づきDL無線リンク品質が最も高い装置である。ステップA804bにおいて、小ノード装置500は、ステップA804aの命令について確認を送信してもよい、制御信号は、ユーザ端末100の識別番号、ユーザ端末100の性能情報等の少なくとも1つを含んでいてもよい。
ステップA804cにおいて、基地局200は、BS2UE接続720においてユーザ端末100に制御信号を送信し、ユーザ端末100に小ノード装置500とD2UE接続710を確立するように命令する。
本開示の1つ以上の実施形態によると、たとえば、ステップA804cの制御信号は、少なくとも以下のパラメータの1つを含んでいてもよい。
D2UE接続710用の無線ベアラ情報
D2UE接続710のキャリア周波数情報
D2UE接続710の周波数帯域インジケータ
D2UE接続710のシステム帯域幅(チャネル帯域幅)
D2UE接続710の禁止セル情報
小ノード装置500の識別番号
D2UE接続710の上りリンク最大送信電力
D2UE接続710におけるDLおよびULスロットの情報(TDDの場合)
D2UE接続710のランダムアクセスチャネル情報
D2UE接続710のPUCCHなどの上りリンク物理制御チャネルの情報
D2UE接続710のPDCCH、PHICHなどの下りリンク物理制御チャネルの情報
D2UE接続710の上りリンク物理共有チャネルの情報
D2UE接続710の下りリンク物理共有チャネルの情報
D2UE接続710の上りリンクSRS(sounding reference signal)の情報
D2UE接続710の上りリンク電力制御情報の情報
D2UE接続710の下りリンクまたは上りリンクサイクリックプレフィックス情報の情報
D2UE接続710の上りリンクの時間アラインメント制御の情報
D2UE接続710の各無線ベアラのRLCまたはPDCP構成の情報
D2UE接続710のMAC構成の情報
D2UE接続710のセキュリティの情報
ステップA804cにおける情報の一部またはすべてを、ステップA804aにおいて小ノード装置500に送信してもよい。
無線ベアラ情報は、D2UE接続710についてどの無線ベアラを構成するべきか、あるいは、どんな優先順位を各無線ベアラに指定すべきか示してもよい。
D2UE接続710のパラメータをステップA804cにおいて送信してもよいので、小ノード装置500が報知チャネルを送信する必要がなくなり、したがって、小ノード装置500の複雑性を低減することができる。
ステップA804dにおいて、ユーザ端末100は制御信号を送信し、ユーザ端末100と小ノード装置500の間に接続(D2UE接続710)を確立する。制御信号は、ランダムアクセスシグナリングとしてもよい。あるいは、制御信号は、あらかじめ割り当てられたアクセスシグナリングとしてもよい。あらかじめ割り当てられたアクセスシグナリングの無線リソース情報は、ステップA804cにおいて基地局200によりユーザ端末100に送信されてもよい。
あらかじめ割り当てられたアクセスシグナリングの無線リソース情報は、基地局200により構成されてもよい。この場合、基地局200は、小ノード装置500にステップA804aにおける情報を通知してもよい。あるいは、あらかじめ割り当てられたアクセスシグナリングの無線リソース情報は、小ノード装置500により構成されてもよい。この場合、小ノード装置500は、基地局200にステップA804bの情報を通知してもよい。
ステップA804eにおいて、小ノード装置500は、ステップA804dで送信された制御信号の確認を送信する。結果として、D2UE接続710を確立することができる。
ステップA804fにおいて、ユーザ端末100は、基地局200に制御信号を送信し、基地局200にD2UE接続710が無事確立されたことを通知する。
ステップS805において、トラフィックデータの一部(図3におけるデータ#2)を、ユーザ端末100とサーバ600の間でD2UE接続710と小ノード装置500を介して、図3に示すように転送する。D2UE接続710において送信されるデータは、一部の無線ベアラのデータとしてもよく、それはユーザ端末100とサーバ600の間の通信用に構成される。さらに具体的に、D2UE接続710を介して転送されるデータは、ベストエフォート型パケット、ノンリアルタイムサービスパケット、リアルタイムサービスパケットの少なくとも1つとしてもよい。D2UE接続710により転送されるデータは、Uプレーンデータとしてもよい。ステップS805は、図14AにおいてステップA805に対応する。
ステップS806において、トラフィックデータの一部(図3におけるデータ#1)を、ユーザ端末100とサーバ600の間でBS2UE接続720と基地局200を介して、図3に示すように転送する。Cプレーンデータも、D2UE接続710に代えて、BS2UE接続720において送信してもよい。ステップS806は、図14AにおけるステップA806に対応する。
図14に示す動作を、以下に示すように、小ノード装置500における動作の観点から説明してもよい。小ノード装置500の動作は、ユーザ端末100とD2UE接続710を確立するステップ(ステップS804)と、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、D2UE接続710を用いて転送するステップ(ステップS805)と、を含んでいる。
図14に示す動作を、以下に示すように、ユーザ端末100における動作の観点から説明してもよい。ユーザ端末100の動作は、基地局200とLTE接続(BS2UE接続720)を確立するステップ(ステップS802)と、小ノード装置について測定するステップ(ステップS803)と、小ノード装置500とD2UE接続710を確立するステップ(ステップS804)と、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、D2UE接続710と小ノード装置500を介して転送するステップ(ステップS805)と、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部をBS2UE接続720と基地局200を介して転送するステップ(ステップS806)と、を含んでいる。
図14に示す動作を、以下に示すように、基地局200における動作の観点から説明してもよい。基地局200の動作は、ユーザ端末100とLTE接続(BS2UE接続720)を確立するステップ(ステップS802)と、D2UE接続710を確立するための制御信号を送信するステップ(ステップS804)と、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、BS2UE接続720を用いて転送するステップ(ステップS806)と、を含んでいる。D2UE接続710において、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、D2UE接続710と小ノード装置500を介して転送する。
図15を参照して、本発明の1つ以上の実施形態による移動通信システムの動作を説明する。
図15に示すように、ステップS901において、トラフィックデータの一部を、ユーザ端末100とサーバ600の間で、D2UE接続710と小ノード装置500を介して転送する。ステップS902において、トラフィックデータの一部を、ユーザ端末100とサーバ600の間でBS2UE接続720と基地局200を介して転送する。ステップS901およびステップS902は、それぞれステップS805およびS806と同じとしてもよい。すなわち、ステップS901およびS902は、ステップS805およびS806の続きとしてもよい。
ステップS903において、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送すべきトラフィックデータが消えている。さらに具体的に、トラフィックデータの消失は電子メールの送受信や、ウェブサイトの閲覧、ファイルのダウンロード、ファイルのアップロード等の終了に対応してもよい。
ステップS904において、基地局200は、制御信号を小ノード装置500に送信し、小ノード装置500にD2UE接続710を解除すべきと通知する。ステップS905において、小ノード装置500はステップS904の通知の確認を送信する。
ステップS906において、基地局200は、ユーザ端末100に制御信号を送信し、ユーザ端末100にD2UE接続710を解除すべきと通知する。ステップS907において、ユーザ端末100は、ステップS906の通知の確認を送信する。ステップS906およびS907は、ステップS904およびS905に先立って実行してもよい。あるいは、ステップS906およびS907は、ステップS904およびS905と同時に行ってもよい。
ステップS904およびS906における制御信号によると、D2UE接続710はステップS908において解除される。
ステップS905およびS907は、ステップS908の後に実行してもよく、ユーザ端末100または小ノード装置500が、D2UE接続710が解除されたことを報告することができる。
ステップS909において、基地局200は、ユーザ端末100に制御信号を送信し、ユーザ端末100にBS2UE接続720が解除されたことを通知する。ステップS910において、ユーザ端末100がステップS909の制御信号の確認を基地局200に送信する。ステップS909およびS910は、LTE接続を解除する標準的な手順に対応する。
図15に示す実施形態において、基地局200は、制御信号を送信してD2UE接続710の解除を通知する。あるいは、ユーザ端末100または小ノード装置500が、制御信号を送信してもよい。
図15に示す動作を、以下に示すように、小ノード装置500の動作の観点から説明してもよい。小ノード装置500の動作は、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、D2UE接続710を介して転送するステップ(ステップS901)と、基地局200が送信する制御信号を受信するステップ(ステップS904)と、制御信号の確認を基地局200に送信するステップ(ステップS905)と、ユーザ端末100とのD2UE接続710を解除するステップ(ステップS908)と、を含んでいる。
図15に示す動作を、以下に示すように、ユーザ端末100の動作の観点から説明してもよい。ユーザ端末100の動作は、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、D2UE接続710と小ノード装置500を介して転送するステップ(ステップS901)と、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、BS2UE接続720を介して転送するステップ(ステップS902)と、基地局200が送信する制御信号を受信するステップ(ステップS906)と、制御信号の確認を基地局200に送信するステップ(ステップS907)と、ユーザ端末100とのD2UE接続710を解除するステップ(ステップS908)と、ステップS909とS910においてLTE接続(BS2UE接続720)を解除するステップと、を含んでいる。
図15に示す動作を、以下に示すように、基地局200の動作の観点から説明してもよい。基地局200の動作は、D2UE接続710解除の制御信号を小ノード装置500に送信するステップ(ステップS904)と、D2UE接続710解除の制御信号をユーザ端末100に送信するステップ(ステップS906)と、BS2UE接続720を解除するステップ(ステップS909およびS910)と、を含んでいる。
図16を参照して、本発明の1つ以上の実施形態による移動通信システムの動作を説明する。
図16に示すように、ステップS1001において、トラフィックデータの一部を、ユーザ端末100とサーバ600の間でD2UE接続710と小ノード装置500を介して転送する。ステップS1002において、トラフィックデータの一部を、ユーザ端末100とサーバ600の間でBS2UE接続720と基地局200を介して転送する。ステップS1001とステップS1002は、ステップS805とステップS806と、それぞれ同じとしてもよい。すなわち、ステップS1001とステップS1002は、ステップS805とステップS806の続きとしてもよい。
ステップS1004において、基地局200は小ノード装置500に制御信号を送信し、小ノード装置500にD2UE接続710が再構成されるべきであると通知する。ステップS1005において、基地局200はユーザ端末100に制御信号を送信し、ユーザ端末100にD2UE接続710が再構成されるべきであると通知する。
さらに具体的に、ステップA804cについて説明するパラメータを、ステップ1004やステップS1005の制御信号に含めてもよい。
ステップS1006において、D2UE接続710を再構成する。さらに具体的に、D2UE接続710について一部のパラメータを変更する。パラメータは、周波数領域リソースのパラメータ、時間領域リソースのパラメータ、コード領域リソースのパラメータ、D2UE接続710のパイロット信号のパラメータ、D2UE接続710の初期アクセスのパラメータ、無線ベアラのパラメータ、D2UE接続710の電力制御のパラメータの少なくとも1つを含んでいてもよい。電力制御のパラメータには、D2UE接続710の下りリンクまたは上りリンクの最大送信出力電力の情報が含まれる。
ステップS1007において、小ノード装置500は、基地局200に制御信号を送信し、基地局200にD2UE接続710が無事に再構成されたことを通知する。ステップS1008において、ユーザ端末100は基地局200に制御信号を送信し、基地局200にD2UE接続710が無事再構成されたことを通知する。
図16に示す動作を、以下に示すように、小ノード装置500の動作の観点から説明してもよい。小ノード装置500の動作は、ユーザ端末100とサーバ600の間でD2UE接続710を介してデータの一部を転送するステップ(ステップS1001)と、制御信号を受信してD2UE接続710を再構築するステップ(ステップS1004)と、D2UE接続710を再構成するステップ(ステップS1006)と、制御信号を送信して、D2UE接続710が再構成されたことを報告するステップ(ステップS1008)と、を含んでいる。
図16に示す動作を、以下に示すように、ユーザ端末100における動作の観点から説明してもよい。ユーザ端末100の動作は、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、D2UE接続710を介して転送するステップ(ステップS1001)と、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部分を、BS2UE接続720を介して送信するステップ(ステップS1002)と、制御信号を受信してD2UE接続710を再構成するステップ(ステップS1005)と、D2UE接続710を再構成するステップ(ステップS1006)と、制御信号を送信してD2UE接続710が再構成されたことを報告するステップ(ステップS1008)と、を含んでいる。
図16に示す動作を、以下に示すように、基地局200における動作の観点から説明してもよい。基地局200の動作は、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、BS2UE接続720を介して転送するステップ(ステップS1002)と、制御信号を小ノード装置500に送信してD2UE接続710を再構成するステップ(ステップS1003)と、制御信号をユーザ端末100に送信してD2UE接続710を再構成するステップ(ステップS1004)と、D2UE接続710が再構成されたことを報告する制御信号を受信するステップ(ステップS1007)と、D2UE接続710が再構成されたことを報告する制御信号を受信するステップ(ステップS1008)と、を含んでいる。
図17を参照して、本発明の1つ以上の実施形態による移動通信システムの動作を説明する。
図17に示すように、ステップS1101において、トラフィックデータの一部が、ユーザ端末100とサーバ600の間でD2UE接続710とソース小ノード装置500を介して転送される。ステップS1102において、トラフィックデータの一部がユーザ端末100とサーバ600の間で、BS2UE接続720と基地局200を介して転送される。ステップS1101およびステップS1102は、ステップS805とステップS806とそれぞれ同じとしてもよい。すなわち、ステップS1101とステップS1102は、ステップS805とステップS806の続きとしてもよい。
ステップS1103において、ユーザ端末100はD2UE接続について、以下に示すように測定を行う。すなわち、ユーザ端末100は、接続小ノード装置と周辺小ノード装置のDL無線リンク品質について測定を行う。DL無線リンク品質は、パイロット信号受信電力、パスロス、信号対干渉比(SIR)、チャネル状態情報、チャネル品質インジケータ、受信信号強度インジケータ等の少なくとも1つとすることができる。
さらに具体的に、ユーザ端末100は、接続小ノード装置よりユーザ端末100に近い周辺小ノード装置が検出されたか否か判定し、周辺小ノード装置が検出された場合、図17Aに示すように検出結果を基地局に送信する。
すなわち、ユーザ端末100は、ステップA1103aにおいてD2UE接続について測定を行う。
ステップA1103bにおいて、ユーザ端末100は、接続小ノード装置よりユーザ端末100に近い周辺小ノード装置が検出されたか否かを判定する。接続(serving)小ノード装置は、ユーザ端末100と現在通信中の小ノード装置(ソース小ノード装置500S)を意味する。さらに具体的に、周辺小ノード装置の無線リンク品質が、接続小ノード装置の無線リンク品質よりも高いとき、周辺小ノード装置は、接続小ノード装置よりユーザ端末100に近いと判定することができる。
接続小ノード装置よりユーザ端末に近い周辺小ノード装置が検出された場合(ステップA1103b:YES)、ユーザ端末100は、測定結果を基地局200に送信し、基地局に周辺小ノード装置が検出されたことを通知する。ステップA1103bは、図17におけるステップS1104に対応する。
接続小ノード装置よりユーザ端末に近い周辺小ノード装置が検出されない場合(ステップA1103b:NO)、ユーザ端末100は、基地局200に測定結果を送信しない。
ステップA1103aとステップA1103bは、図17のステップS1103に対応する。
ステップS1104において、ユーザ端末100は測定報告を基地局200に送信し、基地局200に、接続小ノード装置よりユーザ端末に近い周辺小ノード装置が検出されたことを報告する。
以降、接続中の小ノード装置を「ソース小ノード装置」と称し、周辺小ノード装置を「ターゲット小ノード装置」と称する。
基地局200は、ステップS1105において、ユーザ端末が周辺小ノード装置(ターゲット小ノード装置500T)にハンドオーバすべきか決定する。
ステップS1106において、基地局200は、ターゲット小ノード装置500Tにハンドオーバ処理のための制御信号を送信する。制御信号を、D2UE接続のためのハンドオーバ要求と呼んでもよい。さらに具体的に、基地局200は、ターゲット小ノード装置500Tがユーザ端末100とD2UE接続を確立するためのパラメータを通知する。ステップA804aで示すパラメータは、ステップS1108の制御信号に含まれていてもよい。
ステップS1107において、ターゲット小ノード装置500Tは、ステップS1106の制御信号の確認を送信する。
ステップS1108において、基地局200は、ユーザ端末100に制御信号を送信し、ユーザ端末100にターゲット小ノード装置500Tへのハンドオーバを命令する。
制御信号は、D2UE接続710用の接続情報を含んでいてもよい。さらに具体的に、接続情報は、D2UE接続710の測定構成の情報、D2UE接続710のモビリティ制御の情報、D2UE接続710の無線リソース制御情報などの少なくとも1つを含んでいてもよい。
さらに、D2UE接続710の無線リソース情報は、D2UE接続710の無線ベアラ情報、D2UE接続710のPDCPレイヤ構成の情報、D2UE接続710のRLCレイヤ構成の情報、D2UE接続710のMACレイヤ構成の情報、D2UE接続710の物理レイヤの情報などの少なくとも1つを含んでいてもよい。
さらに具体的に、ステップA804cに示すパラメータを、D2UE接続710の無線リソース制御情報に含めてもよい。
ステップS1109において、基地局200は、ソース小ノード装置500Sに制御信号を送信し、ユーザ端末100がターゲット小ノード装置500Tへハンドオーバすべきであると通知する。ソース小ノード装置500は、制御信号に基づきユーザ端末100との通信を終了する。すなわち、ソース小ノード装置はD2UE接続710を解除する。
ステップS1110において、ユーザ端末100は、制御信号を送信し、ユーザ端末100とターゲット小ノード装置500Tの間の接続を確立する。制御信号は、ランダムアクセスシグナリングとしてもよい。制御信号は、ステップA804cのシグナリングと同じとしてもよい。
ステップS1111において、ターゲット小ノード装置500Tは、ステップS1110において送信された制御信号の確認を送信する。結果として、D2UE接続をユーザ端末100とターゲット小ノード装置500Tの間で確立することができる。
ステップS1112において、ユーザ端末100は、基地局200に制御信号を送信し、基地局200にターゲット小ノード装置500Tへのハンドオーバが成功したことを通知する。
ステップS1113において、トラフィックデータの一部を、ユーザ端末100とサーバ600の間で、D2UE接続710とターゲット小ノード装置500Tを介して転送する。
ステップS1114において、トラフィックデータの一部を、ユーザ端末100とサーバ600の間で、BS2UE接続720と基地局200を介して転送する。ステップS1114は、ステップS1102と同じである。つまり、ステップ(S1102およびS1114)は図17に示すプロセスの間、連続して実行することができる。
図17に示す動作を、以下に示すように、ソース小ノード装置500Sの動作の観点から説明してもよい。ソース小ノード装置500Sの動作は、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、D2UE接続710を使用して転送するステップ(ステップS1101)と、ソース小ノード装置500Sにユーザ端末100がターゲット小ノード装置500Tへハンドオーバすべきであることを通知する制御信号を受信するステップと、ユーザ端末100とのD2UE接続710を終了するステップと、を含んでいる。
図17に示す動作を、以下に示すように、ターゲット小ノード装置500Tの動作の観点から説明してもよい。ターゲット小ノード装置500Tの動作は、基地局200が送信するハンドオーバ準備のための制御信号を受信するステップ(ステップS1106)と、制御信号の確認を送信するステップ(ステップS1107)と、ユーザ端末100とターゲット小ノード装置500との間に接続を確立するための制御信号を受信するステップ(ステップS1110)と、制御信号の確認を送信するステップ(ステップS1111)と、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、D2UE接続710を介して転送するステップ(ステップS1113)と、を含んでいる。
図17に示す動作を、以下に示すように、ユーザ端末100の動作の観点から説明してもよい。ユーザ端末100の動作は、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送すべきデータの一部を、ソース小ノード装置とのD2UE接続710を介して転送するステップ(ステップS1101)と、ユーザ端末とサーバ600の間で転送すべきデータの一部を、BS2UE接続720を使用して転送するステップ(ステップS1102)と、D2UE接続を測定するステップ(ステップS1103)と、基地局200に測定報告を送信するステップ(ステップS1104)と、ユーザ端末100にターゲット小ノード装置500Tへのハンドオーバを命令する制御信号を受信するステップ(ステップS1108)と、ユーザ端末100とターゲット小ノード装置500Tの間に接続を確立するための制御信号を送信するステップ(ステップS1110)と、基地局200にターゲット小ノード装置500Tへのハンドオーバが成功したことを通知するための制御信号を基地局200に送信するステップ(ステップS1112)と、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、ターゲット小ノード装置500TとのD2UE接続710を使用して転送するステップ(S1113)と、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、BS2UE接続720を介して転送するステップ(S1114)と、を含んでいる。なお、ステップS1102は、ステップS1114と同じであり、このプロセスはステップの間連続して行われる。
図17に示す動作を、以下に示すように、基地局200における動作の観点から説明してもよい。基地局200の動作は、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、BS2UE接続720を介して転送するステップ(ステップS1102)と、ユーザ端末100が送信する測定報告を受信するステップ(ステップS1104)と、ユーザ端末100がターゲット小ノード装置500Tへハンドオーバすべきという決定をするステップ(ステップS1105)と、ハンドオーバ処理のためにターゲット小ノード装置500Tに制御信号を送信するステップ(ステップS1106)と、制御信号の確認を受信するステップ(ステップS1107)と、ユーザ端末100にターゲット小ノード装置500Tへのハンドオーバを命令する制御信号をユーザ端末100に送信するステップと、ソース小ノード装置500Sに、ユーザ端末100がターゲット小ノード装置500Tにハンドオーバすべきであると通知する制御信号を送信するステップと、基地局200にターゲット小ノード装置500Tへのハンドオーバが成功したことを通知する制御信号を受信するステップ(ステップS1112)と、ユーザ端末100とサーバ600の間で転送されるデータの一部を、BS2UE接続720を用いて転送するステップ(ステップS1114)と、を含んでいる。
図18を参照して、本発明の1つ以上の実施形態による基地局200の動作を説明する。図18に示す制御方法は、本発明の1つ以上の実施形態におけるD2UE接続710の無線リソース制御または呼受付制御の一例である。
ステップS1201において、基地局200は、D2UE接続710を使用するユーザ端末の数が所定のしきい値より大きいか否か判定する。
あるいは、基地局200は、アクティブなユーザ端末の数、D2UE接続の数、トラフィックデータ量、D2UE接続が行われている周波数帯域の干渉レベル等の少なくとも1つに基づき混雑度を定義してもよい。また、基地局200は、混雑度がしきい値よりも高いか否か判定してもよい。すなわち、基地局200は、ステップS1201において混雑度がセルで高いか否かを判定してもよい。
ユーザ端末の数がしきい値よりも大きくない場合(ステップS1201:NO)、基地局200は、ステップS1202において小ノード装置500とユーザ端末100の間のD2UE接続を新たに構成することを許可する。さらに具体的に、ステップS801同様にトラフィックデータが発生し、ユーザ端末100が基地局200と新たなBS2UE接続や小ノード装置500と新たなD2UE接続を構成しようとすると、基地局200は、基地局200との新たなBS2UE接続に加えて、小ノード装置500との新たなD2UE接続の構成を許可する。さらに、ユーザ端末100が基地局200とBS2UE接続を有する状態で小ノード装置と新たなD2UE接続を構成しようとする場合に、基地局200が小ノード装置500との新たなD2UE接続を許可してもよい。
ユーザ端末の数がしきい値よりも大きい場合(ステップS1201:YES)、基地局200は、ステップS1203において小ノード装置500とユーザ端末100の間のD2UE接続を新たに構成することを許可しない。さらに具体的に、ステップS801同様にトラフィックデータが発生し、ユーザ端末100が基地局200との新たなBS2UE接続や小ノード装置500との新たなD2UE接続を構成しようとすると、基地局200は、小ノード装置500との新たなD2UE接続の構成を許可しない。ここで、基地局200は、基地局200との新たなBS2UE接続の構成を許可してもよいが、小ノード装置500との新たなD2UE接続は許可することができない。あるいは、ユーザ端末100が基地局200とBS2UE接続を有している状態で小ノード装置との新たなD2UE接続構成しようとすると、基地局200は小ノード装置500との新たなD2UE接続を許可することができない。
上記例において、小ノード装置500は、1つのユーザ端末100と1つのD2UE接続を有するが、通常の基地局同様、2つ以上のユーザ端末とは、2つ以上のD2UE接続を有してもよい。D2UE接続の無線リソースは、複数のユーザ端末と共有してもよく、基地局200あるいは小ノード装置500により制御してもよい。
上記例において、D2UE(D2UE接続710)およびBS2UE(BS2UE接続720)送信は、異なる周波数帯域で実行することができるが、他の実施形態では、D2UEを同時にマクロシステム(BS2UE)と同じ周波数帯域で実行してもよい。このシナリオでは、同じ周波数帯域でのD2UEとBS2UEの共存を可能にするために、何らかの干渉緩和技術が用いられ得る。
たとえば、基地局200がD2UE接続710を構成するので、基地局200は、ユーザ端末100が様々な周波数/時間スロットにおいて基地局によるシグナリングに応答していないことに気付く。かかる実施形態によっては、D2UE接続710は、基地局200による継続的な接続や管理をサポートするためにBS2UE(基地局200からユーザ端末100)通信が行われている送信スロットを許可するように構成される。言い換えれば、ユーザ端末100は、所定のON期間において、基地局200と通信することができ、ユーザ端末100は、他の期間(OFF期間)では小ノード装置500と通信することができる。
あるいは、他の実施形態では、ユーザ端末100に対する小ノード装置500の通信リンクをサポートするD2UE接続710が基地局200の送信と同じ帯域で同時に発生した場合、様々なリソースブロック(RBs:resource blocks)のOFDMリソースエレメント(RE:resource elements)をリンクごとに確保する。ある実施形態では、制御信号に使用するREがD2UEリンクで使用されず、したがって、D2UEリンク送信ではブランクとなっている。D2UEリンク送信は、ユーザ端末100宛ての制御信号を含め、他のREで送信される。このような実施形態において、ユーザ端末100は実際、小ノード装置500からの通信と同時に、基地局200からREを受信し、たとえば、制御することができる。基地局は、送信を切断してもよいし、また無線リソースにおけるBS2UEリンクでの送信電力を低減してもよい。そのリソースでは、D2UEリンクにおける送信が発生してもよい。無線リソースは、時間領域リソースまたは周波数領域リソースとしてもよい。
上述の実施形態では、D2UEリンクは通常のBS2UEリンクと同じようにしてもよい。すなわち、小ノード装置500は、共通のパイロット信号、報知信号、同期信号、物理レイヤ制御信号などを送信してもよい。あるいは、D2UEリンクにおいて、信号やチャネルの一部を送信し、他を送信しないようにしてもよい。たとえば、共有のパイロット信号や物理レイヤ制御信号はD2UEリンクで送信し、他の、報知信号や同期信号などのチャネルや信号は、D2UEリンクで送信しないようにしてもよい。あるいは、共通のパイロット信号をD2UEリンクで送信し、他の物理レイヤ制御信号、報知チャネル/信号、同期信号などをD2UEリンクで送信しないようにしてもよい。あるいは、他の、低い頻度で送信されるパイロットまたは同期信号をD2UEリンクで送信し、共通のパイロット信号や、物理レイヤ制御信号、報知チャネル/信号、従来の同期信号などをD2UEリンクで送信しないようにしてもよい。
あるいは、D2UEリンクは、D2D(device-to-device)リンクとしてもよい。そのようなシナリオにおいて、共有信号/チャネル、たとえば、共通のパイロット信号、報知信号、同期信号、物理レイヤ制御信号などのほとんどは、D2UEリンクで省略することができ、データを転送するチャネルのみがD2UEリンクで送信されてもよい。あるいは、低い頻度で送信されるパイロットまたは同期信号や、物理レイヤ制御信号などのチャネル/信号は、このシナリオにおいてもD2UEリンクで送信されてもよい。
D2UEリンクが通常のBS2UEリンク、あるいはD2Dリンクに似ているか否かにかかわらず、D2UEリンクはLTEベースの無線インタフェースに基づくものとしてもよく、他のシステムのインタフェースに基づくものとしてもよい。たとえば、D2UEリンクは、WCDMA、CDMA2000、WiFi、WiMAX、LTE−A、TD−SCDMAまたはTD−LTEに基づくものとしてもよい。
たとえば、D2UE接続710は、WiFiベースの無線インタフェースに基づいて特定されてもよい。たとえば、WiFiのアクセスポイントは、小ノード装置500とみなすされてもよい。つまり、小ノード装置500のD2UE通信部504は、WiFi無線インタフェースを利用してユーザ端末100と通信し、WiFi無線インタフェースの無線リソース制御は、基地局200により制御されてもよい。無線リソースを制御するための制御信号は、BS2UE接続720とBS2D接続730において送信されてもよい。
本発明の1つ以上の実施形態における特徴の1つは、移動局がサーバと通信する移動通信システムの移動局にある。移動局は、無線基地局と通信するように構成された第1通信ユニットと、装置(device)と通信するように構成された第2通信ユニットを備える。第1通信ユニットは、移動局とサーバの間を転送されるデータの一部を、基地局を介して転送するように構成される。第2通信ユニットは、移動局とサーバの間を転送されるデータの一部を、装置を介して転送するように構成される。
上記移動局において、第1通信ユニットは、制御信号を、装置との通信を制御する無線基地局と送受信するように構成される。
上記装置において、第2通信ユニットは、無線基地局からシグナリングされるパラメータに基づいて装置と通信するように構成される。ここで、パラメータは、装置との通信用に時間領域リソースを示していてもよい。
上記移動局において、第2通信ユニットは、移動局とサーバの間を転送されるデータを、装置を介してオフロードするように構成される。
上記装置において、無線基地局と通信するための第1周波数は、装置と通信するための第2周波数と異なる。
上記装置において、第1通信ユニットと第2通信ユニットは、移動局が異なる周波数帯域で同時に信号を送受信できる機能を用いて同時に通信するように構成される。
上記装置において、第1通信ユニットと第2通信ユニットは、時分割多重方式で同時に通信することができるように構成される。
本発明の1つ以上の実施形態における特徴の1つは、移動局が無線基地局あるいは装置を介してサーバと通信する移動通信システムにおける装置にある。装置は、無線基地局と通信するように構成された第1通信ユニットと、移動局と通信するように構成された第2通信ユニットと、サーバと通信するように構成されたバックホールユニットと、を備える。第1通信ユニットは、移動局と装置の間の通信を制御する制御信号を、無線基地局と送受信するように構成されてもよい。第2通信ユニットは、移動局からサーバに転送されるデータの一部を受信するように構成され、バックホールユニットは、それをサーバに送信し、サーバから移動局に転送するデータを受信するように構成され、第2通信ユニットは、それを移動局に送信するように構成される。
上記装置において、第2通信ユニットおよびバックホールユニットは、移動局とサーバの間で転送されるデータをオフロードするように構成される。
本発明の1つ以上の実施形態における特徴の1つに、移動局がサーバと通信する移動通信システムにおける無線基地局がある。無線基地局は、移動局と通信するよう構成された第1通信ユニットと、装置と通信するように構成された第2通信ユニットと、移動局と装置の間の通信を制御するように構成された制御ユニットと、を備える。移動局とサーバの間で転送されるデータの一部は、装置を介して転送される。
上記無線基地局において、第1の通信ユニットを、移動局と制御信号を送受信するように構成し、その信号により移動局と装置の間の通信を制御する。
上記無線基地局において、第2の通信ユニットを、装置と制御信号を送受信するように構成し、その信号により移動局と装置の間の通信を制御する。
上記無線基地局において、装置は、移動局とサーバの間で転送されるデータをオフロードするように構成される。
本発明の1つ以上の実施形態による特徴の1つは、移動局がサーバと通信する移動通信システムにおける移動局の通信方法であり、方法は以下のステップを具備する。
(ステップB1)無線基地局と通信するステップ
(ステップB2)装置と通信するステップ
ステップB2において、サーバと移動局の間で転送するデータの一部は、装置を介して転送される。
本発明の1つ以上の実施形態による特徴の1つは、移動局がサーバと通信する移動通信システムにおける装置の通信方法であり、その方法は以下のステップを具備する。
(ステップA1)無線基地局と通信するステップ
(ステップA2)移動局と通信するステップ
(ステップA3)サーバと通信するステップ
ステップA1において、移動局との通信のための制御信号が送信される。ステップA2およびA3では、サーバと移動局の間で転送されるデータの一部が、装置を介して転送される。
本発明の1つ以上の実施形態による特徴の1つは、移動局が無線基地局を介してサーバと通信する移動通信システムにおける無線基地局の通信方法であり、その方法は以下のステップを具備する。
(ステップC1)移動局と通信するステップ
(ステップC2)装置と通信するステップ
(ステップC3)移動局と装置の間の通信を制御するステップであり、ステップC1/C2/C3において、サーバと移動局の間で転送されるデータの一部を、装置を介して転送するステップ
本発明のモビリティ手順や無線リソース管理、たとえば、セル識別、測定、ハンドオーバ、セル選択/再選択、トランスポートフォーマットの変更、呼受付制御、無線リソース制御、リンクアダプテーション制御、電力制御、接続解除などについて、さらにいくつかの実施形態を以下に説明する。以下の手順は、D2UE接続710についての上記RRC接続状態制御のさらに詳細な例である。
移動通信システムにおいて、モビリティ手順、たとえば、セル識別、測定、ハンドオーバ、セル選択/再選択などは非常に重要である。というのも、移動通信の接続性は、移動局(ユーザ端末)があるセルから別のセルへ移動しても維持されるべきであるからである。ここで注意すべきことに、移動局が周辺セルを検出し、検出した周辺セルについて非常に頻繁に測定しようとすると、接続性が改善されるが、移動局のバッテリ消費が増し、移動通信システムのサービス品質が落ちることになる。すなわち、移動局は、良質のモビリティ性能を得ると同時に、モビリティ手順によるバッテリ消費を最小限に抑えなければならない。
さらに、モビリティ手順は、移動通信システムの干渉面でも極めて重要である。すなわち、移動局が、無線リンク品質の最も高い基地局と通信することが極めて重要である。無線リンク品質は、パスロス、パイロット信号の受信電力、信号対干渉比等の少なくとも1つに等しい。移動局が最もリンク品質の高い基地局と通信していない場合、すなわち、二番目に品質の高い基地局と通信している場合、図19に示すように、送信電力が他の無線リンクに対して非常に大きくなるので、他の通信と干渉することになる。
図19(a)において、移動局#A1が、最も無線リンク品質の高い基地局ではなく、二番目に無線リンク品質が高い基地局と通信している。結果として、移動局#A1が送信する信号は、無線リンク品質の最も高い基地局と他の移動局との通信と干渉する可能性がある。しかしながら、図19(b)において、移動局#A1は、無線リンク品質の最も高い基地局と通信しており、したがって、移動局#A1が送信する信号は他の通信と干渉することはない。
干渉は、周波数内干渉かもしれず、または周波数間干渉かもしれない。周波数間干渉の場合、送信側の周辺チャネル干渉や、受信側の受信ブロック特性により他の通信の品質が落ちることになる。
干渉の問題は、モビリティ手順だけでなく、他の無線リソース管理手順も扱ってもよい。
要するに、モビリティ手順および他の無線リソース管理手順は、良質な接続性、移動局における長いバッテリ寿命、システムにおける低干渉などを得るために、移動通信システムにおいて適切に実行されるべきである。
上記のD2UEとBS2UEのハイブリッドシステムにおいて、かかるモビリティ手順および無線リソース管理手順は、Macro2UEリンクに加えて、D2UEリンクで実行される。なお、D2UEリンクにおけるセルサイズは小さいので、モビリティの性能はより簡単に落ちやすく、干渉問題がより頻繁に起きることになる。したがって、上記モビリティ手順や他の無線リソース管理手順は、D2UEリンクにとって極めて重要である。D2UEリンクにおけるモビリティ手順および他の無線リソース管理手順をさらに詳細に以下に説明する。
以下の例において、D2UE接続710のキャリア周波数を3.5GHzとし、上記例同様、基地局200とユーザ端末100の間のBS2UE接続の周波数を2GHzとする。この周波数帯域は単なる例に過ぎず、他の周波数帯域を他の実施形態で適用することも可能である。
図20は、少なくとも1つの実施形態による無線通信システムを示す。基本的に、図1と同じであるが、無線通信システムのモビリティ手順および無線リソース管理を示すように、図1と比較してわずかに変更されている。図20において、3つの小ノード装置(500A、500Bおよび500C)が例示されている。
図21を参照して、本発明の1つ以上の実施形態による移動通信システムの動作を説明する。この動作は、D2UE接続710における接続確立に関連するものである。動作は、図14のステップS803およびS804、または図14AにおけるA803a、A803b、A803c、A804a、A804b、A804c、A804d、A804eおよびA804fの細部に対応してもよい。
ステップS1301において、基地局200は、D2UE接続710の制御信号をユーザ端末100に送信する。制御信号は、ステップS1301の代わりに、図14AにおけるステップA803aで送信されてもよい。あるいは、制御信号は、報知情報の一部としてユーザ端末100に送信されてもよい。
制御信号は、D2UEパイロット信号の周波数リソースについての情報、D2UEパイロット信号の時間リソースについての情報、D2UEパイロット信号のコードリソースについての情報の少なくとも1つを含んでいてもよい。D2UEパイロット信号の例をいくつか、後に説明する。
制御信号は、D2UEパイロット信号の送信電力の情報を含んでいてもよい。すなわち、D2UEパイロット信号の送信電力は、制御信号の情報の一要素として送信されてもよい。さらに、制御信号は、ユーザ端末100における測定動作の情報を含んでいてもよい。
ステップS1302において、小ノード装置500はD2UEパイロット信号を所定の無線リソースで送信する。さらに具体的に、小ノード装置500A、500Bおよび500Cは、所定の無線リソースでD2UEパイロット信号を送信する。無線リソースは、時間リソース、コードリソースおよび周波数リソースの少なくとも1つで構成されてもよい。所定の無線周波数に関する情報は、ステップS1301で説明した制御信号により送信されてもよい。この意味で、「所定の無線リソース」は基地局200が示す無線リソースに対応する。
D2UEパイロット信号のさらなる細部を以下に説明する。
図22は、D2UEパイロット信号の無線リソースの一例を示す図である。図22において、周波数リソース#3が周波数無線リソースとして割り当てられ、時間リソース#6が時間無線リソースとして割り当てられる。さらに、1つのコードリソースを1つの小ノード装置に割り当てる。たとえば、コードリソース#0、#1および#2を小ノード装置500A、500Bおよび500Cにそれぞれ割り当てる。コードリソースは、CAZACシーケンス(あるいはZadoff−Chuシーケンス)とサイクリックシフトとの組み合わせとしてもよく、それを以下に示す。
すべてのD2UE接続について時間同期を得る。すなわち、すべてのD2UE接続の時間スロットを互いに揃えると仮定する。
小ノード装置500のために、時間同期は各小ノード装置のGPSにより実現されてもよい。あるいは、時間同期はD2UE接続により実現されてもよい。つまり、BS2UE接続の時間フレームのタイミングは基地局200が送信する信号に基づいており、それによりD2UE接続の時間フレームのタイミングが互いに揃う。D2UE接続について時間同期を実現するために、他の時間同期技術が用いられてもよい。どの場合でも、D2UE接続の時間フレームタイミングを指定し、D2UE接続の時間フレームタイミングを互いに時間同期させるべきである。
ユーザ端末100のために、時間同期はBS2UE接続720により実現されてもよい。すなわち、D2UE接続の時間フレームのタイミングは基地局200が送信する信号に基づくものである。したがって、D2UE接続の時間フレームのタイミングは互いに揃っている。D2UE接続の時間同期を実現するために、他の時間同期技術が用いられてもよい。
結果として、D2UE接続の時間フレームのタイミングは、小ノード装置500とユーザ端末100の両方について時間的に互いに同期される。
時間同期をさらに以下に説明する。たとえば、図22Aに示すように、D2UE接続の時間スロットを完全にBS2UE接続の時間スロットと揃えてもよい。あるいは、図22Bに示すように、D2UE接続の時間スロットとBS2UE接続の時間スロットの間の時間オフセットを設けてもよい。
さらに具体的に、図22Cおよび図22Dに示すように、D2UE接続の時間スロットとBS2UE接続の時間スロットとの時間オフセットは、それぞれ各基地局200がサポートするエリアに対応するマクロ(基地局)のカバレッジエリアごとに指定されてもよい。図22Cは、2つのマクロ(基地局)のカバレッジエリアを示す説明図であり、いくつかの小ノード装置が配置されている。図22Dは、BS2UE接続とD2UE接続の時間関係を示す説明図である。図22Dにおいて、時間オフセット#Aがマクロ(基地局)#Aのカバレッジエリアについて指定され、時間オフセット#Bがマクロ(基地局)#Bのカバレッジエリアについて指定される。各時間オフセットが指定されると、D2UE接続を時間に関して互いに揃えることができる。基地局200はユーザ端末に時間オフセット値(図22Dにおける時間オフセット#Aまたは時間オフセット#B)を制御信号の一部として通知してもよい。さらに、基地局200は、小ノード装置500に時間オフセット値(図22Dにおける時間オフセット#Aまたは時間オフセット#B)を制御信号の一部として通知してもよい。時間オフセット値は、ステップS1301において制御信号に含まれていてもよい。結果として、マクロ(基地局)ネットワークに時間の同期がないとしても、すなわち、マクロ#Aが時間的にマクロ#Bに揃ってないとしても、マクロ#AのカバレッジエリアのD2UE接続をマクロ#Bのカバレッジエリアの接続と、図22Dに示すように揃えることができる。
ユーザ端末100の受信機の観点から、ユーザ端末100は、複数の小ノード装置が所定の無線リソース(周波数リソース#3および時間リソース#6)においてのみ送信したD2UEパイロット信号を復号するだけでよく、D2UEパイロット信号の復号化の電力消費を最小限に抑えることができる。さらに詳細な例を以下に示す。すなわち、ユーザ端末100は、複数の小ノード装置と時間同期する必要はなく、というのも、上記の通りBS2UE接続とすでに時間同期が得られているからである。それでセル識別の複雑性を低減することができ、結果として、セル識別の電力所費を減らすことができる。
D2UEパイロット信号を受信するユーザ端末の行動をさらに以下に説明する。
図22Eに示すように、小ノード装置500A、500B、500Cおよび500Dは、ユーザ端末100にD2UEパイロット信号を送信する。上記の通り、すべてのD2UEパイロット信号に対し時間と周波数領域のリソースを1つ用いて、パイロット信号毎に異なるコードを割り当ててもよい。たとえば、コードリソース#0、#1、#2および#3を、小ノード装置500A、500B、500Cおよび500Dにそれぞれ割り当ててもよい。
ここで、CAZAC(constant amplitude zero autocorrelation)シーケンスをコードに使用してもよい。さらに、Zadoff−Chuシーケンスをコードに使用してもよい。あるいは、ウォルシュシーケンスをコードに使用してもよい。
さらに具体的に、パイロット信号は図22Fに示す物理レイヤフォーマットを有していてもよい。すなわち、パイロット信号は、サイクリックプレフィックス、シーケンスパート、ガード期間から構成されてもよい。ガード期間はブランクと同じである。上記CAZACシーケンスはシーケンスパートに適用してもよい。
このシナリオでは、ユーザ端末100が、図22Gに示すように受信ウィンドウを備えていてもよく、いくつかの小ノード装置によって一度送信されたD2UEパイロット信号を復号すればよい。ユーザ端末100は、図22Hに示すようにD2UEパイロット信号ごとに遅延プロファイルを取得してもよい。D2UEパイロット信号ごとの遅延プロファイルは、図22Hに示すようにZadoff−Chuシーケンスのサイクリックシフトによりシフトしてもよい。なお、小ノード装置500Aのサイクリックシフトは、図ではゼロと仮定されている。結果として、ユーザ端末100は、小ノード装置ごとにD2UEパイロット信号の遅延や受信電力レベルを簡単に測定することができる。結果として、セルサーチや測定についてのユーザ端末の複雑性を低減することができる。
サイクリックシフトは、小ノード装置500のセル範囲に基づき調整されてもよい。あるいは、サイクリックシフトは、基地局200のセル範囲に基づき調整されてもよい。セル範囲が大きい場合、D2UEパイロット信号の時間差が大きくなり、したがって、サイクリックシフトは大きく設定されてもよい。他方、セル範囲が小さい場合、D2UEパイロット信号間の時間差が小さく、したがって、サイクリックシフトは小さく設定されてもよい。基地局200は、ユーザ端末100に、制御信号を使用して各小ノード装置のサイクリックシフトの情報を通知してもよい。さらに具体的に、サイクリックシフトの情報は、ステップS1301における制御信号に含められてもよい。基地局200は、小ノード装置500に小ノード装置500のサイクリックシフトの情報を通知してもよい。
PRACH(physical random access channel)あるいはPRACH類似の物理チャネルは、D2UEパイロット信号に使用されてもよい。PRACHは、TS 36.211にLTE物理チャネルとして定義されている。すなわち、小ノード装置500は、所定の無線リソースにおいてランダムアクセスプリアンブルに類似の信号を送信する。ランダムアクセスプリアンブルは、基地局200によって小ノード装置500に専門に割り当ててもよい。すなわち、信号用の無線リソースは、基地局200によって割り当ててもよい。
D2UEパイロット信号は、上述のように、少ない頻度で送信されてもよい。たとえば、D2UEパイロット信号は、1秒につき一度送信されてもよい。BS2UE接続を用いることによって時間の同期が得られるので、D2UEパイロット信号は頻繁に送信する必要はない。結果として、ユーザ端末100は、1秒に1回D2UEパイロット信号を復号すればよく、測定の電力消費を最小限に抑えることができる。さらに、D2UEパイロット信号は、LTEにおいて共通の参照信号や同期信号に比較して非常に少ない頻度で送信されるので、D2UEパイロット信号により引き起こされる干渉を最小限にすることができる。D2UEパイロット信号の周期は非常に長く、たとえば、1秒または2秒としてもよく、かなり長く、たとえば、100ミリ秒や20ミリ秒としてもよい。周期が非常に長い場合、測定の電力消費や干渉の問題を大きく低減することができるが、ユーザ端末100が周辺の小ノード装置を検出したりそれを測定したりするには、多く時間が必要である。正確さを得るには測定サンプルが必要であるからである。結果として、モビリティ測定の待ち時間が長くなることになる。周期をかなり長くした場合、測定の電力消費や干渉の問題がある程度低減されるが、待ち時間も減ることになる。したがって、D2UEパイロット信号の周期は、上記観点、たとえば測定の電力消費や、干渉問題、モビリティ処理の待ち時間等から最適化することができる。D2UEパイロット信号の周期はネットワークで構成してもよく、基地局200がユーザ端末に制御信号を利用して周期を通知してもよい。それは、ステップS1301において制御信号に含めてもよい。基地局200は、小ノード装置500に制御信号を利用して周期を通知してもよい。
ユーザ端末100が、BS2UE接続720の周波数キャリアとD2UE接続710の周波数キャリアについて同時送受信をサポートする複数の無線周波数コンポーネントを指示していない場合、ユーザ端末100は、D2UEパイロット信号を送信している間BS2UE接続720において信号の送受信を停止してもよく、それにより、D2UE接続710について測定することができる。この場合、基地局200は、ユーザ端末100のかかる行動をBS2UE接続72のスケジューリングで考慮してもよく、すなわち、基地局200は、D2UEパイロット信号が送信されている間、ユーザ端末100に対する無線リソースの割当てを避けてもよい。
D2UEパイロット信号は、D2UEサウンディング参照信号あるいはD2UE同期信号と呼んでもよい。
D2UEパイロット信号は、周波数領域に分散してマッピングしてもよく、したがって、レイリーフェージングによる信号強度の変動を抑制することができるとともに、無線リンク品質についてより正確な測定をすることが可能となる。
基地局200は、ユーザ端末100に、小ノード装置ごとのD2UEパイロット信号についての情報を通知してもよい。情報は、ステップS1301において制御信号に含められてもよい。情報の例については、いくつか上述したが、それを以下に列挙する。
D2UEパイロット信号のコード領域リソース、たとえば、Zadoff−Chuシーケンスのインデックス
D2UEパイロット信号の周波数領域リソース
D2UEパイロット信号の時間領域リソース
D2UE接続とBS2UE接続との時間オフセット
D2UEパイロット信号の送信電力
D2UEパイロット信号のサイクリックシフト情報
上記情報は、小ノード装置ごとに指定されており、したがって、小ノード装置の周辺セルリストに含められていてもよい。上記情報は、BS2UE接続における報知情報やBS2UE接続における専用シグナリングにより送信されてもよい。
上記例において、1つの時間領域リソースと周波数領域リソースは、図22に示すように特定される。しかしながら、2つ以上の時間領域リソースまたは周波数領域リソースを小ノード装置500に構成してもよい。特に、小ノード装置が多く存在する場合、コード領域リソースの数は十分でないかもしれず、2つ以上の時間領域リソースや周波数領域リソースが使用されてもよい。
ステップS1303において、ユーザ端末100は、D2UEパイロット信号を受信し、所定の無線リソースにおいてD2UEパイロット信号を測定する。すなわち、ユーザ端末100は、複数の小ノード装置500が送信するD2UEパイロット信号を復号し、複数の小ノード装置について測定する。さらに具体的に、ユーザ端末100は、自身と複数の小ノード装置の間のD2UE接続の無線リンク品質を得る。無線リンク品質は、パスロス、D2UEパイロット信号の受信電力、D2UEパイロット信号のSIR、D2UEパイロット信号の受信品質の少なくとも1つとしてもよい。ユーザ端末100は、測定に基づき無線リンク品質が最も高い小ノード装置を検出してもよい。
パスロスは、D2UEパイロット信号の受信電力やD2UEパイロット信号の送信電力から導き出してもよく、それらはステップS1301において制御信号に含まれる。D2UEパイロット信号の受信品質は、D2UEパイロット信号の受信電力対総受信信号強度の比としてもよい。
ステップS1304において、ユーザ端末100は、基地局200に測定報告を送信する。測定報告は、ステップS1303で得られた測定結果を含む。
さらに具体的に、測定報告は、無線リンク品質が最も高い小ノード装置についての情報を含んでいてもよい。言い換えれば、ユーザ端末100は、ステップS1304においてD2UE接続の無線リンク品質に関して最善の小ノード装置を報告してもよい。小ノード装置についての情報は、小ノード装置の識別番号や小ノード装置の無線リンク品質を含んでいてもよい。
さらに、測定報告は、最高無線リンク品質でない小ノード装置についての情報を含んでいてもよい。すなわち、測定報告は、無線リンク品質が2番目あるいは3番目に高い小ノード装置についての情報を含んでいてもよい。2番目あるいは3番目というのは一例であり、4番目あるいはそれ以降を含んでいてもよい。測定報告にいくつの小ノード装置の情報を含めるかについて、ステップS1301において基地局よりシグナリングしてもよい。
あるいは、測定報告は、無線リンク品質がしきい値よりも高い小ノード装置を含んでいてもよい。しきい値は、ステップS1301において基地局200からユーザ端末100に通知してもよい。
あるいは、測定報告は、無線リンク品質がしきい値よりも低い小ノード装置を含んでいてもよい。しきい値は、ステップS1301において基地局200からユーザ端末100に通知してもよい。
ステップS1305において、基地局200は、D2UE接続710を確立する。さらに具体的に、基地局200は、ユーザ端末100と無線リンク品質が最も高い小ノード装置との無線リンクを確立し、それはステップS1304にて報告される。
ステップS1305において、基地局200は、無線リソースの確立に加えて、無線リソースをD2UE接続710に割り当ててもよい。無線リソースは、周波数領域リソース、時間領域リソース、コード領域リソースなどの少なくとも1つとしてもよい。さらに具体的に、無線リソースは、D2UE接続710のキャリア周波数としてもよい。たとえば、基地局200は、無線リンク品質が2番目あるいは3番目に高い小ノード装置が使用していない無線リソースを選択してもよく、それをステップS1304において報告する。結果として、ステップS1305において確立されたD2UE接続が周辺の小ノード装置との他のD2UE接続と干渉を引き起こすことを避けることができる。あるいは、基地局200は、無線リンク品質が最も高い小ノード装置の近くに位置する、他の小ノード装置が使用していない無線リソースを割り当ててもよい。基地局は、小ノード装置500の位置情報を有していてもよい。
図21に示すような実施形態によると、測定に対し電力消費を低くすることができる。さらに、干渉の軽減も実現することができる。
図23を参照して、本発明の1つ以上の実施形態による移動通信システムの動作を説明する。その動作とは、D2UE接続710において接続確立に関する動作である。その動作は、図14のステップS804の細部または図14AのステップA803a、A803b、A803c、A804a、A804b、A804c、A804d、A804eおよびA804fに対応してもよい。
ステップS1401からS1404は、図21におけるステップS1301からS1304と同じなので、ステップS1401からS1404の説明は省略する。
ステップS1405において、基地局200は、パスロスがしきい値よりも低いか否かを判定する。さらに具体的に、基地局200は、無線リンク品質の最も高い小ノード装置のパスロスがしきい値よりも低いか否かを判定する。
無線リンク品質が最も高い小ノード装置のパスロスがしきい値よりも低い場合(ステップS1405:YES)、基地局200は、ステップS1406において、D2UE接続710を確立する。ステップS1406において、基地局200は、ステップS1305同様、無線リソースの確立に加えて、無線リソースをD2UE接続710に割り当ててもよい。
無線リンク品質が最も高い基地局のパスロスがしきい値よりも低くない場合(ステップS1405:NO)、基地局200は、ステップS1407においてD2UE接続710を確立しない。すなわち、基地局200は、ユーザ端末100および小ノード装置500にD2UE接続710の確立を要求することはなく、結果として、ユーザ端末100は、サーバ600とBS2UE接続720のみで通信する。
パスロスが高く、要求される送信電力が高いので、D2UE接続は、他のD2UE接続や通信と干渉する可能性がある。かかる干渉問題は、図23に示す制御を利用することで軽減できる。
ステップS1405において、パスロスが判定に利用されているが、他の無線リンク品質、たとえば、D2UEパイロット信号の受信電力や、D2UEパイロット信号の受信品質、D2UEパイロット信号のSIRなどを使用することもできる。この場合、無線リンク品質がしきい値よりも良い場合、ステップS1405において、判定はYESとするべきであり、そうでなければ、判定はNOとするべきである。
さらに、無線リンク品質の最も高い小ノード装置のパスロスだけでなく、2番目あるいは3番目に無線リンク品質が高い小ノード装置のパスロスを使用してもよい。さらに具体的に、最も高い無線リンク品質と2番目に高い無線リンク品質の差を判定に使用してもよい。すなわち、差がしきい値よりも高い場合、基地局200は、D2UE接続710を確立してもよく(S1406)、差がしきい値より高くない場合、基地局200は、D2UE接続710を確立しない(S1407)。差が小さい場合、D2UE接続により他の通信との干渉が起こることがある。したがって、上記制御をすることでこのような干渉の問題を軽減してもよい。上記制御は、2番目あるいは3番目に無線リンク品質が高い小ノード装置が、無線リソースにおいて他のユーザ端末とD2UE接続を持つときに適用してもよい。
図24を参照して、本発明の1つ以上の実施形態による無線通信システムの動作を説明する。その動作は、D2UE接続710におけるモビリティ制御に関連するものである。その動作は、図16のステップS1103からS1112に対応してもよい。
ステップS1501からS1503は、ステップS1301からS1303にほぼ等しい。わずかな違いは、ステップS1301からS1303が、D2UE接続が確立される前に実行されるのに対し、ステップS1501からS1503はD2UE接続がすでに確立された状態で実行されることにある。D2UE接続がすでに確立されているとしても、ユーザ端末は、既知のあるいは未知の周辺小ノード装置について測定を実行しなければならない。この意味で、ステップS1301からS1303における測定は、ステップS1501からS1503と等しい。したがって、ステップS1501からS1503の説明は省略する。
ステップS1504において、ユーザ端末100は、接続小ノード装置よりユーザ端末100に近い周辺小ノード装置が検出されたか否かを判定する。接続(serving)小ノード装置とは、現在ユーザ端末100と通信している小ノード装置(小ノード装置500)を意味する。さらに具体的に、周辺小ノード装置の無線リンク品質が接続小ノード装置の無線リンク品質より高いと、周辺小ノード装置が接続小ノード装置よりユーザ端末100に近いと判定することができる。
判定において、ヒステリシスが考慮されてもよい。さらに具体的に、以下の式が当てはまる場合、接続小ノード装置よりユーザ端末100に近い周辺小ノード装置が検出されたと判定してもよい。
(周辺セルの無線リンク品質)>(接続セルの無線リンク品質)+Hyst
式において、Hystはヒステリシスに対応する。たとえば、Hystは、3[dB]としてもよい。ヒステリシスだけでなく、時間領域ヒステリシスも使われてもよい。時間領域ヒステリシスはTTT(time-to-trigger)と呼ばれてもよい。
接続小ノード装置よりユーザ端末に近い周辺小ノード装置が検出された場合(ステップS1504:YES)、ユーザ端末100は、ステップS1505において基地局200に測定報告を送信する。測定報告は、接続小ノード装置よりユーザ端末に近い周辺小ノード装置が検出されたことを報告する。
ステップS1506において、基地局200は、ユーザ端末100にハンドオーバコマンドを送信する。基地局200は、制御信号を周辺小ノード装置500に送信し、ハンドオーバを準備する。さらに、基地局200は、接続小ノード装置に、ユーザ端末100が周辺小ノード装置にハンドオーバされることを通知してもよい。
ステップS1507において、ユーザ端末100は、周辺小ノード装置にハンドオーバする。
接続小ノード装置よりユーザ端末に近い周辺小ノード装置が検出されなかった場合(ステップS1504:NO)、ユーザ端末100は、ステップS1508において、小ノード装置500とのD2UE接続を維持する。
図25を参照して、本発明の1つ以上の実施形態による移動通信システムの動作を説明する。その動作は、D2UE接続710におけるモビリティ制御に関連するものである。その動作は、D2UE接続がすでに確立しているときに実行される。
ステップS1601からS1603までは、ステップS1301からS1303にほぼ等しい。わずかな違いとして、ステップS1301からS1303は、D2UE接続が確立される前に実行され、ステップS1601からS1603はD2UE接続がすでに確立された状態で実行されることが挙げられる。したがって、S1601からS1603の説明は省略する。
ステップS1604において、ユーザ端末100は、パスロスがしきい値より高いか否かを判定する。さらに具体的に、ユーザ端末100は、接続小ノード装置についてのパスロスが、しきい値より高いか否かを判定する。基地局200は、ユーザ端末100に、ステップS1601において制御信号を使用してしきい値を通知してもよい。
上記ステップS1602および1603では、ユーザ端末100が、D2UEパイロット信号を用いてパスロスについて測定する。しかし、他の信号やチャネルがパスロスの測定に使用されてもよい。たとえば、D2UE接続710におけるチャネル推定や復調用のパイロット信号が、パスロス測定用に使用されてもよい。チャネル推定や復調用のパイロット信号は、モビリティ測定に使用されるD2UEパイロット信号よりもパスロス測定をより正確に行うことができる。パスロスを他の信号やチャネルを用いて計算する場合、他の信号やチャネルの送信電力の情報が、他の信号やチャネルに含まれていてもよい。ユーザ端末100は、他の信号やチャネルの受信電力や、他の信号やチャネルの送信電力に基づいてパスロスを計算してもよい。
接続小ノード装置のパスロスがしきい値より高い場合(ステップS1604:YES)、ユーザ端末100は、ステップS1605において基地局200に測定報告を送信する。測定報告は、接続小ノード装置のパスロスがしきい値より高いことを報告する。
ステップS1606において、基地局200は、D2UE接続710の無線リソースを解放する。さらに具体的に、基地局200は、D2UE接続710を解除するための制御メッセージを送信する。結果として、D2UE接続710は解除される。
接続小ノード装置のパスロスがしきい値よりも高くない場合(ステップS1604:NO)、ユーザ端末100は、ステップS1607において小ノード装置500とのD2UE接続を維持する。
上記例においてはパスロスを使用しているが、無線リンク品質を示す他の値が使用されてもよい。たとえば、パイロット信号の受信電力、パイロット信号のSIR、パイロット信号の受信品質などの少なくとも1つが使用されてもよい。この場合、無線リンク品質がしきい値より低い場合、ステップS1604において、判定はYESとするべきであり、そうでない場合、判定はNOとすべきである。
図25に示す無線リソース管理に基づいて、他の通信と干渉する可能性のあるD2UE接続は除くことができ、したがって、好適なシステム品質を維持することができる。
上記特徴を以下に説明する。
本発明の1つ以上の実施形態の特徴の1つは、移動局が、BS2UE接続の使用に加えて、オフロード目的でD2UE接続を使用する装置を介してサーバと通信する移動通信システムにおける通信方法である。
(第1ステップ)装置においてD2UE接続用のパイロット信号を送信する。
(第2ステップ)移動局においてパイロット信号を受信し、D2UE接続の無線リンク品質を測定する。
(第3ステップ)装置と移動局において測定に基づきD2UE接続を確立する。
第1ステップにおいて、パイロット信号の送信タイミングの時間をBS2UE接続における信号と同期させる。
本発明の1つ以上の実施形態の特徴の1つは、移動局が、BS2UE接続の使用に加えて、オフロード目的でD2UE接続を使用する装置を介してサーバと通信する移動通信システムにおける通信方法である。
(第1ステップ)装置においてD2UE通信用にパイロット信号を送信する。
(第2ステップ)移動局において、パイロット信号を受信し、D2UE接続のパスロスを測定する。
(第3ステップ)移動局において測定に基づきD2UE接続を確立する。
第3ステップでは、パスロスが所定のしきい値より高い場合には、D2UE接続が確立されない。
本発明の1つ以上の実施形態に基づき、高品質の通信接続性、移動局における低電力消費、D2UEとBS2UEのハイブリッドシステムにおける低干渉が実現され得る。
小ノード装置500が実行する上記処理手順は、D2UE通信部504で実行することができる。ユーザ端末100が実行する上記処理手順は、D2UE通信部104で実行することができる。基地局200が実行する上記処理手順は、D2UE通信制御部204で実行することができる。
実施形態において、従来のBS2UE動作は、D2UE接続710において省略されてもよい。さらに具体的に、以下の動作の少なくとも1つが省略されてもよい。
下りリンクにおける報知チャネルの送信
下りリンクにおける共通参照信号の送信
下りリンクにおけるプライマリ同期信号またはセカンダリ同期信号の送信
下りリンクにおけるページング信号の送信
接続確立、接続再確立、接続設定、接続再構成、接続解除などのRRC処理に関する専用のRRCシグナリングの送信
測定構成の制御情報、測定制御、ハンドオーバコマンド、ハンドオーバコンプリートなどのハンドオーバ用の制御信号の送信
以下の処理は、上述のように、BS2UE接続729およびBS2D接続730によりサポートされ得る。結果として、小ノード装置500の複雑性は低減され得る。
従来のBS2UE動作の他の部分については、D2UE接続710においてサポートされてもよい。さらに具体的に、以下の処理の少なくとも1つがサポートされてもよい。
下りリンクにおけるPDCCHの送信
下りリンクにおけるPHICHの送信
下りリンクにおけるPCFICHの送信
上りリンクにおけるPUCCHの送信
上りリンクにおけるPUSCHの送信
上りリンクにおけるPRACHの送信
上りリンク電力制御
下りリンク電力制御
下りリンクおよび上りリンクの適応変調符号化
DRX
HARQ
(1つ以上の実施形態による例#1:D2UE接続710におけるハンドオーバ)
従来のRRH CA動作に対して、図27に示すように、ユーザ端末は、マクロ基地局およびマクロ基地局に属さないRRHと同時に通信できない。さらに、ユーザ端末100は、図27における基地局200BおよびRRH500A−4と同時に通信できない。RRH500A−4は、基地局200Bに属さないためである。
ユーザ端末100は、基地局200Bのカバレッジエリアに移ると、2GHzの基地局200Aから基地局200Bにハンドオーバする。
したがって、図27Aに示すように、ユーザ端末100が、ハンドオーバ前に基地局200AおよびRRH500A−4とキャリアアグリゲーションしている場合には、ユーザ端末100は、RRH500A−4との通信を解放する必要があり、ハンドオーバ後にはRRH500A−4とはもはや通信できない。RRH500A−4は、基地局200Bに属さないためである。上述するような制限は、ユーザ端末100がマクロセル領域端にあるRRHとたまに通信できないので、システム容量を低下させる可能性がある。
しかしながら、本発明の1つ以上の実施形態は、図28に示すように、上述のマクロ基地局およびRRHとの厳格な相互作用は要求しない。したがって、厳格な相互作用および容量低下に含まれるこのような欠点は起こらない。しかしながら、マクロ基地局とユーザ端末間の接続におけるハンドオーバ前後に小ノード装置とユーザ端末間の接続をどのように扱うかということは明らかになっていない。
図28Aに示すように、1つの簡単な扱いは、マクロ基地局とユーザ端末間の接続におけるハンドオーバ前に小ノード装置とユーザ端末間の接続が解放され、そしてマクロ基地局とユーザ端末間の接続におけるハンドオーバ後に小ノード装置とユーザ端末間の接続が再度確立されることである。しかし、上記手順は高効率ではない。すなわち、不必要な制御信号が送られて、小ノード装置とユーザ端末間の接続がハンドオーバの間解放される必要があるため、ユーザスループットが低下する可能性がある。
さらなる詳細な実施形態を以下に記載する。
図29は、図5に示したものとほぼ同じシステム構成を示している。図5と図29との違いは、図29には2つの基地局(基地局200Aおよび基地局200B)が存在し、小ノード装置500のカバレッジエリアが2つの基地局のカバレッジエリアと重なるところである。基地局の数は一例に過ぎず、2つ以上であってもよい。さらに、図29において、サーバ600とコアネットワーク400は簡単に図示されているに過ぎず、小ノード装置500は、いくつかの実施形態と同様に、インターネット410およびサーバ610と接続していてもよい。
以下に示す例では、ユーザ端末100が、基地局200Aから基地局200Bにハンドオーバすると仮定する。
この場合、ユーザ端末100は、2GHzのBS2UE接続においてある基地局から他の基地局へハンドオーバし、小ノード装置500は、3.5GHzでユーザ端末100と接続し続ける。すなわち、ユーザ端末100は、ハンドオーバの間、D2UE接続710において小ノード装置500と接続し続ける。
換言すると、ユーザ端末100は、ユーザ端末100がBS2UE接続においてある基地局から他の基地局へハンドオーバする場合に、小ノード装置500とD2UE接続710を維持する。すなわち、ユーザ端末100は、ユーザ端末100がBS2UE接続においてある基地局から他の基地局へハンドオーバする場合に、小ノード装置500とのD2UE接続710を解放することなく、小ノード装置500とのD2UE接続710を保つことができる。
結果として、ユーザ端末100がBS2UE接続においてある基地局から他の基地局へハンドオーバする場合に、D2UE接続710制御用の不必要な制御信号を最小化してもよく、ハンドオーバの間、D2UE接続710を維持できる。これにより、ユーザスループットの低下を避けることが可能となる。
ここで、ユーザ端末100は、BS2UE接続720のためのハンドオーバの間、小ノード装置500と完全に接続し続けることができる。
あるいは、ユーザ端末100は、D2UE接続710は維持するが、ハンドオーバ手順の間、小ノード装置500との接続を停止してもよい。すなわち、ユーザ端末100は、基地局200Aから基地局200Bへのハンドオーバを行うと通知されたときに、小ノード装置500との接続を停止してもよい。そして、ユーザ端末100は、基地局200Aから基地局200Bへのハンドオーバが終了したと通知されたときに、小ノード装置500との接続を開始してもよい。
さらに、ユーザ端末100は、BS2UE接続720の無線リンク障害を検出したときに、小ノード装置500との接続を停止する。結果として、もしユーザ端末100がBS2UE接続720において基地局と通信できない場合には、D2UE接続710もまた解放されるので、ユーザ端末100は、基地局200がD2UE接続710を制御できない状況下でいかなる信号も送信できない。すなわち、ユーザ端末100が、基地局200がD2UE接続710を制御できない状況下で干渉信号を送信することは避けられる。
上記との関連でさらに詳細な実施形態を以下に記載する。
図30は、ユーザ端末100がBS2UE接続720に関して基地局200Aから基地局200Bへハンドオーバを実行する実施形態における、基地局200A、基地局200B、小ノード装置500およびユーザ端末100を示している。
図30に示す基地局200Aまたは200Bは、図13に示す基地局と基本的に同じであるが、基地局200Aまたは200Bそれぞれにおいて、BS2BS通信部208Aまたは208Bという新たな部が加わっている。BS2BS通信部208Aは、BS2UE通信部201A、BS2D通信部202A、D2UE通信制御部204A、バックホール通信部206Aと接続され、これらと通信する。BS2BS通信部208Bは、BS2UE通信部201B、BS2D通信部202B、D2UE通信制御部204B、バックホール通信部206Bと接続され、これらと通信する。他の実施形態では、BS2BS通信部208は、バックホール通信部206の一部であってもよい。BS2BS通信部208Aまたは208Bは、互いにBS2BSリンクで通信する。図30に示すユーザ端末100は、図13に示すユーザ端末100とほとんど同じである。図30に示す小ノード装置500は、図13に示す小ノード装置500とほとんど同じである。
図31および図32を参照して、各部で実行される手順を説明する。
図31を参照して、本発明の1つ以上の実施形態による移動通信システムの動作を説明する。この手順において、ユーザ端末100は、BS2UE接続720においてソース基地局200Aからターゲット基地局200Bへのハンドオーバを実行する。ユーザ端末は、小ノード装置500とのD2UE接続710を維持する。
図31に示すように、ステップS1701において、トラフィックデータの一部が、D2UE接続710および小ノード装置500を介してユーザ端末100とサーバ600との間で転送される。ステップS1702において、トラフィックデータの一部が、BS2UE接続720およびソース基地局200Aを介してユーザ端末100とサーバ600との間で転送される。ステップS1701およびS1702は、それぞれステップS805およびS806と同じであってもよい。すなわち、ステップS1701およびS1702は、ステップS805およびS806の延長であってもよい。
ステップS1703において、ユーザ端末100は、TS 36.331に規定されているように、BS2UE接続用の測定をする。すなわち、ユーザ端末は、接続基地局(基地局200A)および周辺基地局のRSRP(reference signal receive power)用の測定をする。RSRPに代えて、RSRQ(reference signal received quality)が利用されてもよい。
さらに具体的に、ユーザ端末100は、ステップS1703において、周辺基地局のRSRPが接続(ソース)基地局200AのRSRPより大きいか否かを評価し、ステップS1704において、周辺基地局のRSRPが接続(ソース)基地局200AのRSRPよりも大きければ、接続(ソース)基地局200Aへ測定報告を送信する。ステップS1705において、接続(ソース)基地局200Aは、ユーザ端末100がソース基地局200Aから、RSRPが接続(ソース)基地局200AのRSRPよりも大きいターゲット基地局200Bへハンドオーバすべきと決定する。
ステップS1706において、ソース基地局200Aは、BS2BSリンクでターゲット基地局200Bへ制御信号を送信する。その制御信号は、ハンドオーバリクエストまたはハンドオーバコマンドと呼ばれてもよい。ここで、その制御信号は、ユーザ端末100用のD2UE接続710と関連する次の情報のうち少なくとも1つを含んでいる。
ユーザ端末100用のD2UE接続710用の無線ベアラ情報
ユーザ端末100用のD2UE接続710のキャリア周波数情報
ユーザ端末100用のD2UE接続710の周波数帯指標
ユーザ端末100用のD2UE接続710のシステム帯域幅(チャネル帯域幅)
ユーザ端末100が通信する小ノード装置500の識別番号
ユーザ端末100用のD2UE接続710における上りリンク最大送信電力
ユーザ端末100用のD2UE接続710(TDDの場合)における下りリンクおよび上りリンクのスロット情報
ユーザ端末100用のD2UE接続710用のPUCCHのような、上りリンク物理制御チャネル情報
ユーザ端末100用のD2UE接続710用のPDCCH、PHICHのような、下りリンク物理制御チャネル情報
ユーザ端末100用のD2UE接続710用の上りリンク物理共有チャネル情報
ユーザ端末100用のD2UE接続710用の下りリンク物理共有チャネル情報
ユーザ端末100用のD2UE接続710用の上りリンクSRS情報
D2UE接続710用の上りリンク電力制御情報の情報
ユーザ端末100用のD2UE接続710用の下りリンクまたは上りリンクサイクリックプレフィックス情報の情報
ユーザ端末100用のD2UE接続710用の上りリンクにおけるタイムアライメント制御情報
ユーザ端末100用のD2UE接続710用の各無線ベアラに関するRLCまたはPDCP構成情報
ユーザ端末100用のD2UE接続710用のMAC構成情報
ユーザ端末100用のD2UE接続710用のセキュリティ情報
ステップS1706において、ターゲット基地局200Bは、ソース基地局200Aからターゲット基地局200BへのハンドオーバがBS2UE接続で行われるよう、決定する。さらに、ターゲット基地局200Bは、ユーザ端末がハンドオーバ後に小ノード装置500と通信できるよう、決定する。
ステップS1707において、ターゲット基地局200Bは、小ノード装置500へ、ユーザ端末100がハンドオーバ後に小ノード装置500と通信できるよう通知する制御信号を送信する。ここで、ターゲット基地局200Bと小ノード装置500との間の接続が構成されていない場合は、ステップS1707前に接続を構成する手順を行ってもよい。ステップS1708において、小ノード装置500は、ステップS1707の制御信号の応答を送信する。
ステップS1709において、ターゲット基地局200Bは、ソース基地局200AへステップS1706の制御信号の肯定応答を送信する。肯定応答は、単に「応答」とも呼ばれる。
ステップS1710において、ソース基地局200Aは、ユーザ端末へソース基地局200Aからターゲット基地局200Bへのハンドオーバを指示する制御信号を送信する。その制御信号は、「ハンドオーバコマンド」と呼ばれてもよい。ここで、その制御信号は、ユーザ端末100がハンドオーバ後にD2UE接続710で小ノード装置500と通信を続けることを許可されたことを、ユーザ端末100に通知する情報を含んでいる。
ステップS1711において、ユーザ端末100は、ユーザ端末100がハンドオーバが実行されたことを確認するために、ターゲット基地局200Bへ制御信号を送信する。その制御信号は、「ハンドオーバ確認」と呼ばれてもよい。その制御信号は、ユーザ端末100がハンドオーバ後にD2UE接続710で小ノード装置500と通信を継続することをターゲット基地局200Bへ通知する情報を含んでいてもよい。
ステップS1712において、トラフィックデータの一部が、D2UE接続710および小ノード装置500を介してユーザ端末100とサーバ600との間で転送される。ステップS1712は、ステップS1701と同じである。すなわち、ステップ(S1701およびS1712)は、図31に示す手続の間連続して行われていてもよい。
ステップS1713において、トラフィックデータの一部が、BS2UE接続720Bおよびターゲット基地局200Bを介してユーザ端末100とサーバ600との間で転送される。
図32を参照して、本発明の1つ以上の実施形態による移動通信システムの動作を説明する。この手順において、ユーザ端末100は、BS2UE接続720においてソース基地局200Aからターゲット基地局200Bへのハンドオーバを実行する。しかし、ユーザ端末100は、ターゲット基地局200Bがユーザ端末100に小ノード装置500と通信することを許可していないため、ハンドオーバ直前に小ノード装置500とのD2UE接続710を解放する。
ステップS1801からS1806は、ステップS1701からS1706と同じである。したがって、ここではステップS1801からS1806の記載は省略する。
ステップS1806Aにおいて、ターゲット基地局200Bは、基地局200Aから基地局200BへのハンドオーバがBS2UE接続で行われるように決定する。さらに、ターゲット基地局200Bは、ユーザ端末100がハンドオーバ後に小ノード装置500と通信することを許可しないよう決定する。たとえば、ターゲット基地局200BがD2UE接続710処理をサポートしていない場合、ターゲット基地局200Bは、ハンドオーバ後に小ノード装置500と通信することを許可しないよう決定する。
ステップS1807において、ターゲット基地局200Bは、ユーザ端末100がハンドオーバ後に小ノード装置500と通信することを許可しないことを小ノード装置500に通知するための制御信号を、小ノード装置500へ送信する。ここで、ターゲット基地局200Bと小ノード装置500との間の接続が構成されていない場合は、ステップS1807前に接続を構成する手順を行ってもよい。ステップS1808において、小ノード装置500は、ステップS1807の制御信号の応答を送信する。ターゲット基地局200Bと小ノード装置500との間で接続が構成されていない場合は、ステップS1807およびS1808は省略されてもよい。
ステップS1809において、ターゲット基地局200Bは、ソース基地局200AへステップS1806の制御信号の応答を送信する。すなわち、ターゲット基地局200Bは、ソース基地局200Aに、ハンドオーバが行われたこと、ハンドオーバ後にユーザ端末100が小ノード装置500との通信を許可されないことを通知する。換言すれば、制御信号は、ハンドオーバの肯定応答を示し、ハンドオーバ後のD2UE接続710におけるユーザ端末100と小ノード装置500との間の通信の否定応答を示している。
ステップS1810において、ソース基地局200Aは、ユーザ端末100へソース基地局200Aからターゲット基地局200Bへのハンドオーバを知らせるための制御信号を送信する。その制御信号は、「ハンドオーバコマンド」と呼ばれてもよい。ここで、その制御信号は、ユーザ端末100がハンドオーバ後にD2UE接続710で小ノード装置500との通信を許可されないことをユーザ端末に通知する情報を含んでいる。
ステップS1811において、ユーザ端末100は、D2UE接続710を解放する。
ステップS1812において、ユーザ端末100は、ユーザ端末100がハンドオーバが実行されたことを確認するために、ターゲット基地局200Bへ制御信号を送信する。その制御信号は、「ハンドオーバ確認」と呼ばれてもよい。その制御信号は、ユーザ端末が小ノード装置500とのD2UE接続710を解放することをターゲット基地局200Bへ通知する情報を含んでいてもよい。
ステップS1813において、トラフィックデータが、BS2UE接続720Bおよびターゲット基地局200Bを介してユーザ端末100とサーバ600との間で転送される。
他の実施形態では、解放されたD2UE接続1811は、図15に示した手順に基づいて実行されていてもよい。
図31または図32に示すように、ターゲット基地局200Bは、ユーザ端末がBS2UE接続720においてハンドオーバ後に小ノード装置500と通信できるか否かを決定するため、D2UE接続は、ユーザ端末100がBS2UE接続720においてソース基地局200Aからターゲット基地局200Bへのハンドオーバをする場合、ソース基地局200Aまたはターゲット基地局200Bに制御され得る。結果として、D2UE接続710用の不必要な制御信号が最小化され、D2UE接続710がハンドオーバの間維持されることにより、ユーザスループットの低下を避けることが可能となる。
すなわち、ソース基地局200Aは、ターゲット基地局200Bへ、ステップS1706において、小ノード装置500とユーザ端末100との間のD2UE接続710に関する情報を転送する。したがって、ユーザ端末100は、BS2UE接続720のハンドオーバの際にも、小ノード装置500とのD2UE接続710を維持できる。
上述のとおり、1つ以上の実施形態では、D2UE接続710は、D2UE接続710における放送信号がなくても、ユーザ端末100が小ノード装置500と通信できるように、常に基地局200Aまたは200Bの制御を必要としている。すなわち、「受信後の送信」規則は、BS2UE接続720に基づいて維持され得る。
図31および図32において、本発明の1つ以上の実施形態と直接関連しないため、基地局とMMEまたはS−GWとの間の制御信号の交換は省略した。さらに、図31および図32はX2ハンドオーバを示すが、上述の手順はS1ハンドオーバにも適用可能である。
S1ハンドオーバの場合、上述したユーザ端末100用のD2UE接続710に関連する情報は、MMEを介してソース基地局からターゲット基地局へ送信されてもよい。S1ハンドオーバにおいて、あるMME(ソースMME)が他のMME(ターゲットMME)に切り替えられる場合、上述の情報は、ソースMMEおよびターゲットMMEを介してソース基地局200Aからターゲット基地局200Bへ送信されてもよい。
ユーザ端末100が小ノード装置500と通信することを許可することを示す制御信号、またはユーザ端末100が小ノード装置500と通信することを許可しないことを示す制御信号も、S1ハンドオーバにおいて、MMEを介してターゲット基地局200Bからソース基地局200Aへ送信されてもよい。
ステップS1701は、ユーザ端末100のD2UE通信部104ならびに小ノード装置500のD2UE通信部504およびバックホール通信部506で実行される。ステップS1702は、基地局200AのBS2UE通信部201Aおよびバックホール通信部206Aならびにユーザ端末100のBS2UE通信部102で実行される。ステップS1703およびS1704は、ユーザ端末のBS2UE通信部102で実行される。ステップS1705は、基地局200AのBS2UE通信部201Aで実行される。
ステップS1706は、基地局200AのBS2BS通信部208Aおよび基地局200BのBS2BS通信部208Bで実行される。ステップS1706におけるハンドオーバの決定は、基地局200BのBS2UE通信部201Bで実行される。ステップS1706におけるD2UE接続710処理の決定は、基地局200BのD2UE通信制御部204Bで実行される。ステップS1707およびS1708は、小ノード装置のBS2D通信部502および基地局200BのBS2D通信部202Bで実行される。ステップS1709は、基地局200AのBS2BS通信部208Aおよび基地局200BのBS2BS通信部208Bで実行される。
ステップS1710は、基地局200AのBS2UE通信部201Aおよびユーザ端末100のBS2UE通信部102で実行される。ステップS1711は、基地局200BのBS2UE通信部201Bおよびユーザ端末100のBS2UE通信部102で実行される。ステップS1712は、ユーザ端末100のD2UE通信部104ならびに小ノード装置500のD2UE通信部504およびバックホール通信部506で実行される。ステップS1713は、基地局200BのBS2UE通信部201Bおよびバックホール通信部206Bならびにユーザ端末100のBS2UE通信部102で実行される。
ステップS1801は、ユーザ端末100のD2UE通信部104ならびに小ノード装置500のD2UE通信部504およびバックホール通信部506で実行される。ステップS1802は、基地局200AのBS2UE通信部201Aおよびバックホール通信部206Aならびにユーザ端末100のBS2UE通信部102で実行される。ステップS1803およびS1804は、ユーザ端末のBS2UE通信部102で実行される。ステップS1805は、基地局200AのBS2UE通信部201Aで実行される。
ステップS1806は、基地局200AのBS2BS通信部208Aおよび基地局200BのBS2BS通信部208Bで実行される。ステップS1706Aにおけるハンドオーバの決定は、基地局200BのBS2UE通信部201Bで実行される。ステップS1806AにおけるD2UE接続710処理の決定は、基地局200BのD2UE通信制御部204Bで実行される。ステップS1807およびS1808は、小ノード装置500のBS2D通信部502および基地局200BのBS2D通信部202Bで実行される。ステップS1809は、基地局200AのBS2BS通信部208Aおよび基地局200BのBS2BS通信部208Bで実行される。
ステップS1810は、基地局200AのBS2UE通信部201Aおよびユーザ端末100のBS2UE通信部102で実行される。ステップS1811は、小ノード装置500のD2UE通信部504およびユーザ端末100のD2UE通信部104で実行される。ステップS1812は、ユーザ端末100のBS2UE通信部104および基地局200BのBS2UE通信部201Bで実行される。ステップS1813は、基地局200BのBS2UE通信部201Bおよびバックホール通信部206Bならびにユーザ端末100のBS2UE通信部102で実行される。
本発明の1つ以上の実施形態における特徴の1つは、移動局がサーバと通信する移動通信システムにおける無線基地局である。無線基地局は、第1リンクを用いて装置と通信するための第1通信ユニットと、第2リンクを用いて移動局と無線通信する第2通信ユニットと、第3リンクを用いて第2無線基地局と通信する第2通信ユニットと、装置と移動局との間の第4リンクをどのように構成するか決定する制御ユニットと、を備える。第1通信ユニットは、第4リンク確立用の第1制御信号を装置と交換する。第2通信ユニットは、第4リンク確立用の第2制御信号を移動局と交換する。第3通信ユニットは、一連の第4リンク用情報を第2無線基地局と交換する。第1データは、移動局から、第4リンクを介して最終的な送付先であるサーバへ転送される。サーバから送付される第2データは、第4リンクを介して移動局へ転送される。
ここで、無線基地局は、基地局200(200Aまたは200B)に対応する。移動局は、ユーザ端末100に対応する。装置は、小ノード装置500に対応する。第1リンクは、BS2D接続730に対応する。第2リンクは、BS2UE接続720に対応する。第3リンクは、図30に示すBS2BSリンクに対応する。第4リンクは、D2UE接続710に対応する。
上記無線基地局において、一連の情報には、第2リンクにおける無線基地局と第2無線基地局との間のハンドオーバ要求用の第4制御信号が含まれる。ハンドオーバ要求用の第4制御信号は、ハンドオーバリクエストまたはハンドオーバコマンドと呼ばれてもよい。
上記無線基地局において、一連の情報には、図31のステップS1706で記載したように、第3リンクの無線ベアラ情報、第3リンクの周波数領域情報、第3リンクの時間領域情報、装置の識別情報、第3リンクの送信電力制御情報、第3リンクの制御チャネル情報、第3リンクのデータチャネル情報、第3リンクのMAC/RLC/PDCPレイヤ構成、および第3リンクのセキュリティ情報のうち少なくとも1つが含まれる。
本発明の他の実施形態によれば、上記無線基地局において、一連の情報には、図31のステップS1706で記載したように、第4リンクの無線ベアラ情報、第4リンクの周波数領域情報、第4リンクの時間領域情報、装置の識別情報、第4リンクの送信電力制御情報、第4リンクの制御チャネル情報、第4リンクのデータチャネル情報、第4リンクのMAC/RLC/PDCPレイヤ構成、および第4リンクのセキュリティ情報のうち少なくとも1つが含まれる。
上記無線基地局において、第3通信ユニットは、移動局がハンドオーバ後に装置と通信することを許可することを通知する第5制御信号を、第2無線基地局と交換する。上記無線基地局において、第3通信ユニットは、移動局がハンドオーバ後に装置と通信することを許可しないことを通知する第5制御信号を、第2無線基地局と交換する。
上記無線基地局において、第2通信ユニットは、移動局が第2リンクでハンドオーバ後に装置と通信することを許可することを通知する第6制御信号を、移動局へ送信する。第6制御信号には、第2リンクにおけるハンドオーバコマンドが含まれていてもよい。上記無線基地局において、第2通信ユニットは、移動局が第2リンクでハンドオーバ後に装置と通信することを許可しないことを通知する第6制御信号を、移動局へ送信する。第6制御信号には、第2リンクにおけるハンドオーバコマンドが含まれていてもよい。
上記無線基地局において、第1通信ユニットは、移動局が第2リンクでハンドオーバ後に装置と通信することを許可することを通知する第7制御信号を、装置へ送信する。第7制御信号には、第2リンクにおけるハンドオーバコマンドが含まれていてもよい。上記無線基地局において、第2通信ユニットは、移動局がハンドオーバ後に装置と通信することを許可しないことを通知する第7制御信号を、移動局へ送信する。第7制御信号には、第2リンクにおけるハンドオーバコマンドが含まれていてもよい。
本発明の1つ以上の実施形態における特徴の1つは、移動局がサーバと通信する移動通信システムにおける装置である。装置は、第1リンクを用いて第1無線基地局と通信し、第2リンクを用いて第2無線基地局と通信する第1通信ユニットと、第3リンクを用いて移動局と無線通信する第2通信ユニットと、第4リンクを用いてサーバと通信する第3通信ユニットと、を備える。第1通信ユニットは、第3リンク確立用の第1制御信号を第1無線基地局と交換する。第2通信ユニットは、第1制御信号を受信して第3リンクを確立する。第2通信ユニットは、移動局からサーバへ送られる第1データを第3リンクで受信する。第3通信ユニットは、第4リンクでサーバへ第1データを送信する。第3通信ユニットは、サーバから移動局へ送られる第2データを受信する。第2通信ユニットは、移動局へ第2データを送信する。
ここで、第1の無線基地局または第2の無線基地局は、それぞれ基地局200Aまたは基地局200Bに対応する。移動局は、ユーザ端末100に対応する。装置は、小ノード装置500に対応する。第1リンクまたは第2リンクは、BS2D接続730に対応する。第3リンクは、D2UE接続710に対応する。第4リンクは、バックホール接続750に対応する。
上記装置において、第1通信ユニットは、移動局が第1無線基地局から第2無線基地局へハンドオーバするときに、移動局がハンドオーバ後に装置と通信することを許可することを装置に通知する第2制御信号を、第2基地局から受信する。
上記装置において、第1通信ユニットは、移動局が第1無線基地局から第2無線基地局へハンドオーバするときに、移動局がハンドオーバ後に装置と通信することを許可しないことを装置に通知する第2制御信号を、第2基地局から受信する。
本発明の1つ以上の実施形態における特徴の1つは、移動局がサーバと通信する移動通信システムにおける移動局である。移動局は、第1リンクを用いて第1無線基地局と無線通信し、第2リンクを用いて第2無線基地局と無線通信する第1通信ユニットと、第3リンクを用いて装置と無線通信する第2通信ユニットと、を備える。第1通信ユニットは、第3リンク確立用の第1制御信号を、第1無線基地局と交換する。第2通信ユニットは、第1制御信号を受信して第3リンクを確立する。第2通信ユニットは、第3リンクを介して第1ユーザデータを最終的な送付先であるサーバへ送信する。第2通信ユニットは、第3リンクを介してサーバから送付される第2ユーザデータを受信する。
ここで、第1の無線基地局または第2の無線基地局は、それぞれ基地局200Aまたは200Bに対応する。移動局は、ユーザ端末100に対応する。装置は、小ノード装置500に対応する。第1リンクまたは第2リンクは、BS2UE接続720に対応する。第3リンクは、D2UE接続710に対応する。
上記移動局において、第1通信ユニットは、移動局が第1無線基地局から第2無線基地局へハンドオーバするときに、移動局がハンドオーバ後に装置と通信することを許可することを移動局に通知する第2制御信号を、第1基地局から受信する。
上記移動局において、第1通信ユニットは、移動局が第1無線基地局から第2無線基地局へハンドオーバするときに、移動局がハンドオーバ後に装置と通信することを許可しないことを移動局に通知する第2制御信号を、第1基地局から受信する。
上記基地局200、ユーザ端末、小ノード装置500の動作は、ハードウェアにより実行されてもよく、またプロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにより実行されてもよく、さらに両方の組み合わせにより実行されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、ROM(read only memory)、EPROM(erasable programmable ROM)、EEPROM(electronically erasable and programmable ROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル・ディスクおよびCD−ROMなどの任意のフォーマットの記録媒体に設けてもよい。
プロセッサが記録媒体に情報を書き込み、記憶媒体から情報を読み出すことができるように、このような記録媒体はプロセッサに接続される。このような記録媒体は、プロセッサに蓄積されてもよい。かかる記録媒体およびプロセッサは、ASICに配置されてもよい。このようなASICは、基地局装置200、ユーザ端末および小ノード装置500に配置されてもよい。個別部品としては、このような記録媒体やプロセッサは、基地局200、ユーザ端末100および小ノード装置500に配置されてもよい。
このように、本発明を詳細に上述の実施形態により説明してきた。しかしながら、当業者にとって、本発明が上述の実施形態に限定されないことは明らかであろう。本発明は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を逸脱することなく修正および変更した態様として実施することができる。したがって、明細書の説明は例を示すためだけであり、本発明の意味を限定するものではない。
略語
LTE:Long Term Evolution
PHY:Physical(物理)
D2UE:Device to UE(装置対ユーザ端末)
Macro2UE:Macro to UE(マクロ対ユーザ端末)
UE:User Equipment(ユーザ端末)
NAS:Non Access Stratum(非アクセス層)
RRC:Radio Resource Control(無線リソース制御)
TDD:Time Division Duplex(時分割複信)
FDD:Frequency Division Duplex(周波数分割複信)
D2D:Device to Device(装置から装置)
CN:Core Network(コアネットワーク)
本発明を限られた数の実施形態に関して説明してきたが、本開示の恩恵を受ける当業者なら、本書で説明した発明の範囲を逸脱することなく他の実施形態を考え出すことができるであろう。したがって、本発明の範囲は別紙の特許請求の範囲でのみ限定されるものではない。