JP2018031833A - 現像剤担持体、現像装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像剤担持体の周面における現像剤の移動性を向上させることが可能な現像剤担持体、現像装置、及び画像形成装置を提供すること。【解決手段】現像ローラーは、磁石と、現像スリーブと、現像スリーブの周面において現像スリーブの回転方向に沿って所定間隔ごとに設けられ、現像スリーブの回転軸の軸方向に沿って延在し、前記回転方向に沿って前記回転軸側に向けて屈曲する第1曲面543Aを有する第1溝部543と、前記周面において隣り合う二つの第1溝部543の間に設けられ、前記回転軸の軸方向に沿って延在し、前記回転方向に沿って前記回転軸側に向けて湾曲する第2曲面544Aを有し、第1溝部543より浅い第2溝部544と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明は、電子写真方式の画像形成装置、画像形成装置に搭載される現像装置、及び現像装置に設けられる現像剤担持体に関する。
電子写真方式で画像を形成可能なプリンターのような画像形成装置では、トナー及びキャリアを含む現像剤を用いて画像の形成が行われることがある。この種の画像形成装置は、現像ローラーなどの現像剤担持体を含む現像装置を備える。前記現像剤担持体は、感光体ドラムなどの像担持体と対向して回転可能に設けられ、現像剤を周面に引き寄せる磁石を内包する。前記磁石によって引き寄せられた現像剤は、現像剤担持体の周面で磁気ブラシを形成する。現像剤担持体は、周面に磁気ブラシが形成された状態で回転することで、現像剤を像担持体と対向する対向位置へ搬送する。また、現像剤担持体は、前記対向位置で像担持体と接触する磁気ブラシの上層に含まれるトナーを像担持体に供給する。
ここで、回転軸の軸方向に沿って延在する溝が周面に設けられた現像剤担持体が従来技術として知られている(特許文献1参照)。この現像剤担持体では、溝内部に形成された磁気ブラシと溝外部に形成された磁気ブラシとの間で、像担持体と接触する際の接触圧力に差が生じる。そのため、この現像剤担持体では、磁気ブラシと像担持体とが接触する際に磁気ブラシを形成する現像剤の配列が乱されて、磁気ブラシの下層を形成する現像剤と磁気ブラシの上層を形成する現像剤との間で入れ替わりが発生する。従って、磁気ブラシの下層を形成する現像剤に含まれるトナーを像担持体へ供給することが可能となり、現像剤担持体から像担持体へのトナーの供給量が増加する。
しかしながら、前記従来技術では、現像剤担持体の周面における現像剤の移動が溝の側壁によって阻害される。そのため、磁気ブラシと像担持体とが接触する際の磁気ブラシの下層を形成する現像剤の配列の乱れが小さくなって、磁気ブラシの下層を形成する現像剤と磁気ブラシの上層を形成する現像剤との間の入れ替わりが少なくなる。なお、現像剤担持体から像担持体へのトナーの供給量が少ない場合、現像装置の内部におけるトナーの代謝効率が低下して、劣化の進んだ古いトナーが現像装置の内部に残存しやすくなる。劣化したトナーは、過剰に帯電して現像装置の外部へ飛散し、画像形成装置の内部を汚染することがある。
本発明の目的は、現像剤担持体の周面における現像剤の移動性を向上させることが可能な現像剤担持体、現像装置、及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る現像剤担持体は、磁石と、回転体と、第1溝部と、第2溝部とを備える。前記磁石は、トナー及びキャリアを含む現像剤を引き寄せる。前記回転体は、像担持体と対向して回転可能に設けられ、前記磁石によって周面に引き寄せられた前記現像剤を前記像担持体と対向する対向位置まで搬送して、前記対向位置で前記現像剤に含まれるトナーを前記像担持体に供給する。前記第1溝部は、前記周面において前記回転体の回転方向に沿って予め定められた間隔ごとに設けられ、前記回転体の回転軸の軸方向に沿って延在し、前記回転方向に沿って前記回転軸側に向けて屈曲又は湾曲する第1曲面を有する。前記第2溝部は、前記周面において隣り合う二つの前記第1溝部の間に設けられ、前記回転体の回転軸の軸方向に沿って延在し、前記回転方向に沿って前記回転軸側に向けて屈曲又は湾曲する第2曲面を有し、前記第1溝部より浅い。
本発明の他の局面に係る現像装置は、前記現像剤担持体を備える。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記現像装置を備える。
本発明によれば、現像剤担持体の周面における現像剤の移動性を向上させることが可能である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置10の構成]
まず、図1を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置10の構成を示す断面模式図である。
まず、図1を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置10の構成を示す断面模式図である。
なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能な設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示される画像形成装置10の紙面右側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10の正面を基準として左右方向D3を定義する。
画像形成装置10は、原稿Pから画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能と共に、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、本発明は、プリンター装置、ファクシミリ装置、及びコピー機などの画像形成装置に適用可能である。
図1に示されるように、画像形成装置10は、自動原稿搬送装置(ADF)1、画像読取部2、画像形成部3、及び給紙部4を備える。
ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備える。ADF1では、前記原稿セット部にセットされた原稿Pが複数の前記搬送ローラーにより画像読取部2による画像読取位置を経由して前記排紙部まで搬送される。
画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCDを備える。画像読取部2では、前記原稿台に載置された原稿P、又はADF1により搬送される原稿Pから画像データが読み取られる。具体的に、画像読取部2では、前記光源から原稿Pに照射されて反射した光が複数の前記ミラー及び前記光学レンズを経由して前記CCDに入力されることで、原稿Pの画像データが読み取られる。
画像形成部3は、画像読取部2で読み取られた画像データに基づいて、電子写真方式で画像を形成可能である。また、画像形成部3は、外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて画像を形成することも可能である。図1に示されるように、画像形成部3は、感光体ドラム31、帯電装置32、光走査装置(LSU)33、現像装置5、トナー補給部34、転写ローラー35、クリーニング装置36、定着ローラー37、加圧ローラー38、及び排紙トレイ39を備える。
給紙部4は、画像形成部3において画像が形成されるシートSを給送する。図1に示されるように、給紙部4は、シートSを収容する給紙カセット41を備える。給紙部4では、給紙カセット41に収容されたシートSが一枚ずつ取り出されて、画像形成部3による画像形成位置まで給送される。
画像形成部3では、給紙部4から供給されるシートSに以下の手順で画像が形成されて、画像形成後のシートSが排紙トレイ39に排出される。なお、シートSは、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート材料である。
まず、帯電装置32によって感光体ドラム31の表面が所定の電位に一様に帯電される。次に、光走査装置33により感光体ドラム31の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム31の表面に画像データに対応する静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム31上の静電潜像は現像装置5によってトナー像として現像(可視像化)される。
続いて、感光体ドラム31に形成されたトナー像は転写ローラー35によってシートSに転写される。その後、シートSに転写されたトナー像は、シートSが定着ローラー37及び加圧ローラー38の間を通過する際に定着ローラー37で加熱されて溶融定着する。なお、感光体ドラム31の表面に残存したトナーはクリーニング装置36で除去される。
[現像装置5の構成]
次に、図2〜図4を参照しつつ、現像装置5について詳細に説明する。ここで、図2は現像装置5の構成を示す断面模式図である。また、図3はハウジング51の第1収容部51B及び第2収容部51Cの構成を示す断面模式図である。また、図4は現像スリーブ542の周面542Bの構成を示す図である。
次に、図2〜図4を参照しつつ、現像装置5について詳細に説明する。ここで、図2は現像装置5の構成を示す断面模式図である。また、図3はハウジング51の第1収容部51B及び第2収容部51Cの構成を示す断面模式図である。また、図4は現像スリーブ542の周面542Bの構成を示す図である。
現像装置5は、現像剤を用いて感光体ドラム31の表面に形成される静電潜像を現像する。
ここで、前記現像剤は、トナー及びキャリアを含む2成分現像剤である。例えば、前記現像剤には、前記トナー及び前記キャリアと共に前記トナーの搬送性及び帯電性を調整するための酸化チタン及びシリカなどの外添剤が含まれている。例えば、前記トナーは、平均粒径が6.8マイクロメートルである。前記トナーは、前記キャリアとの摩擦により正極性に帯電する。また、前記キャリアは、平均粒径が35マイクロメートルである。前記キャリアは、前記トナーとの摩擦により負極性に帯電する。例えば、前記キャリアは、フェライトなどの粒状の磁性体及びその磁性体の表面にコーティングされたエポキシ樹脂などの合成樹脂被膜を含む粒状体である。
図2及び図3に示されるように、現像装置5は、ハウジング51、第1搬送部材52、第2搬送部材53、現像ローラー54、及び規制部材55を備える。
ハウジング51は、現像装置5の各構成部材を収容すると共に、前記現像剤を収容する。ハウジング51は、左右方向D3に沿って長尺状である。図2及び図3に示されるように、ハウジング51の内部は、仕切壁51Aによって第1収容部51B及び第2収容部51Cに区分されている。仕切壁51Aは、左右方向D3に沿って長尺状に設けられている。仕切壁51Aの左右方向D3における両端部には、第1収容部51B及び第2収容部51Cを連通させる連通路51F〜51Gが設けられている。
図2に示されるように、ハウジング51の第1収容部51Bにおける上側の壁面には、開口部51Dが設けられている。開口部51Dは、トナー補給部34と接続されている。トナー補給部34は、前記トナーを収容しており、ハウジング51に前記トナーを供給する。トナー補給部34から供給される前記トナーは、開口部51Dを経由して、第1収容部51Bに収容される。
図2に示されるように、ハウジング51の第2収容部51Cにおける後端部には、開口部51Eが設けられている。画像形成装置10において、現像装置5は、開口部51Eが感光体ドラム31と対向する位置に配置される。
第1搬送部材52は、ハウジング51の第1収容部51Bに回転可能に設けられる。例えば、図2及び図3に示されるように、第1搬送部材52は、回転軸52Aに沿って形成された螺旋羽52Bを有する搬送スクリューである。第1搬送部材52には、モーターなどの不図示の駆動源から駆動力が供給される。これにより、第1搬送部材52が回転方向D4(図2参照)に回転されて、螺旋羽52Bにより第1収容部51Bに収容されている前記現像剤が撹拌されつつ搬送方向D8(図3参照)に沿って搬送される。また、前記現像剤に含まれる前記トナー及び前記キャリアは、螺旋羽52Bによる撹拌で摩擦帯電する。
第1搬送部材52により搬送される前記現像剤は、第1収容部51Bの搬送方向D8における下流側に設けられた連通路51Fを経由して第2収容部51Cに収容される。
第2搬送部材53は、ハウジング51の第2収容部51Cに回転可能に設けられる。例えば、図2及び図3に示されるように、第2搬送部材53は、回転軸53Aに沿って形成された螺旋羽53Bを有する搬送スクリューである。第2搬送部材53には、第1搬送部材52と同様に不図示の前記駆動源から駆動力が供給される。これにより、第2搬送部材53が回転方向D5(図2参照)に回転されて、螺旋羽53Bにより第2収容部51Cに収容されている前記現像剤が撹拌されつつ搬送方向D9(図3参照)に沿って搬送される。また、前記現像剤に含まれる前記トナー及び前記キャリアは、螺旋羽53Bによる撹拌で摩擦帯電する。
第2搬送部材53により搬送される前記現像剤の一部は、現像ローラー54に供給される。また、第2搬送部材53により搬送される前記現像剤のうち、現像ローラー54に供給されない残部は、第2収容部51Cの搬送方向D9における下流側に設けられた連通路51Gを経由して第1収容部51Bに収容される。即ち、現像装置5では、第1収容部51B、連通路51F、第2収容部51C、及び連通路51Gにより、前記現像剤が循環搬送される循環搬送路が形成されている。そして、現像装置5では、ハウジング51に収容された前記現像剤が、第1搬送部材52及び第2搬送部材53により前記循環搬送路内を循環して搬送される。
現像ローラー54は、前記現像剤に含まれる前記トナーを感光体ドラム31の表面に供給する。感光体ドラム31の表面に形成される静電潜像は、現像ローラー54から供給される前記トナーによってトナー像として現像される。ここに、現像ローラー54が、本発明における現像剤担持体の一例である。また、感光体ドラム31が、本発明における像担持体の一例である。
図2に示されるように、現像ローラー54は、磁石541及び現像スリーブ542を備える。
磁石541は、現像スリーブ542の内部において固定して設けられる。磁石541は、前記現像剤を現像スリーブ542の周面542Bに引き寄せる。磁石541は、現像スリーブ542の回転方向D6に沿って配置された複数の磁極を有する。
現像スリーブ542は、図2に示されるように、第2収容部51Cにおいて第2搬送部材53よりも後方側の位置に設けられる。現像スリーブ542は、左右方向D3に沿って長尺状な円筒形状に形成される。現像スリーブ542の左右方向D3の両端部には、回転軸542A(図2参照)が設けられる。回転軸542Aは、ハウジング51に回転可能に支持される。現像スリーブ542の周面542Bの一部は、開口部51Eからハウジング51の外部に露出しており、感光体ドラム31と対向している。例えば、周面542Bと感光体ドラム31の表面との間には、0.3ミリメートルの離間距離が設けられる。例えば、現像スリーブ542は、外径が20ミリメートルで形成される。現像スリーブ542は、アルミニウム等の非磁性素材によって形成される。
現像ローラー54では、磁石541の磁極により、前記現像剤に含まれる前記キャリアが現像スリーブ542の周面542Bに引き寄せられる。また、前記現像剤に含まれる前記トナー及び前記キャリアは、第1搬送部材52及び第2搬送部材53による撹拌で摩擦帯電している。これにより、前記トナー及び前記キャリアには、静電気力によって互いに引き寄せ合う力が働く。そのため、第2搬送部材53により搬送される前記現像剤の一部は、現像スリーブ542と第2搬送部材53とが対向する対向位置X1(図2参照)において周面542Bに付着する。周面542Bに付着した前記現像剤は、周面542B上で磁気ブラシを形成する。
現像スリーブ542は、不図示の前記駆動源から供給される駆動力により、回転方向D6(図2参照)へ回転する。これにより、現像スリーブ542は、磁石541によって引き寄せられて周面542B上で前記磁気ブラシを形成する前記現像剤を感光体ドラム31と対向する対向位置X2(図2参照)まで搬送する。
現像スリーブ542は、対向位置X2で前記現像剤に含まれる前記トナーを感光体ドラム31に供給する。具体的に、画像形成装置10では、対向位置X2において、現像スリーブ542の周面542B上に形成された前記磁気ブラシの上層と感光体ドラム31の表面とが接触する。また、現像ローラー54には、不図示の電源装置から直流電圧及び交流電圧が重畳された重畳電圧が印加される。これにより、現像スリーブ542と感光体ドラム31との間に電界が形成されて、前記磁気ブラシの上層に含まれる前記トナーが感光体ドラム31の表面に移行する。ここに、現像スリーブ542が、本発明における回転体の一例である。
規制部材55は、現像スリーブ542の周面542B上に形成された前記磁気ブラシの厚みを規制する。図2に示されるように、規制部材55は、対向位置X1より回転方向D6における下流側であって、対向位置X2より回転方向D6における上流側の位置に設けられる。規制部材55は、左右方向D3に沿って長尺状なブレード状に設けられる。規制部材55と現像スリーブ542の周面542Bとの間には、予め定められた離間距離が設けられる。例えば、規制部材55は、磁性を有する金属等により形成される。
ところで、現像スリーブ542の回転軸542Aの軸方向に沿って延在する溝が現像スリーブ542の周面542Bに設けられた構成が知られている。この構成では、溝内部に形成された前記磁気ブラシと溝外部に形成された前記磁気ブラシとの間で、感光体ドラム31と接触する際の接触圧力に差が生じる。そのため、この構成では、前記磁気ブラシと感光体ドラム31とが接触する際に前記磁気ブラシを形成する前記現像剤の配列が乱されて、前記磁気ブラシの下層を形成する前記現像剤と前記磁気ブラシの上層を形成する前記現像剤との間で入れ替わりが発生する。従って、前記磁気ブラシの下層を形成する前記現像剤に含まれる前記トナーを感光体ドラム31へ供給することが可能となり、現像ローラー54から感光体ドラム31へのトナーの供給量が増加する。
しかしながら、上記構成では、現像スリーブ542の周面542Bにおける前記現像剤の移動が溝の側壁によって阻害される。そのため、前記磁気ブラシと感光体ドラム31とが接触する際の前記磁気ブラシの下層を形成する前記現像剤の配列の乱れが小さくなって、前記磁気ブラシの下層を形成する前記現像剤と前記磁気ブラシの上層を形成する前記現像剤との間の入れ替わりが少なくなる。なお、現像ローラー54から感光体ドラム31への前記トナーの供給量が少ない場合、現像装置5の内部における前記トナーの代謝効率が低下して、劣化の進んだ古い前記トナーが現像装置5の内部に残存しやすくなる。劣化した前記トナーは、過剰に帯電して現像装置5の外部へ飛散し、画像形成装置10の内部を汚染することがある。
これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置10では、以下に説明するように、現像スリーブ542の周面542Bにおける前記現像剤の移動性(移動のしやすさ)を向上させることが可能である。
具体的に、現像ローラー54は、図4に示されるように、第1溝部543及び第2溝部544を備える。
第1溝部543は、現像スリーブ542の周面542Bにおいて現像スリーブ542の回転方向D6に沿って予め定められた間隔ごとに設けられる。第1溝部543は、現像スリーブ542の回転軸542A(図2参照)の軸方向(左右方向D3)に沿って延在して設けられる。
例えば、現像スリーブ542の周面542Bには、120本の第1溝部543が設けられている。例えば、現像スリーブ542の外径が20ミリメートルである場合、周面542Bにおける第1溝部543の配置間隔L1(図4参照)は、約500マイクロメートルになる。なお、現像スリーブ542の周面542Bに設けられる第1溝部543の数は、以上に述べた数と異なっていてもよい。
図4に示されるように、第1溝部543は、回転方向D6に沿って回転軸542A(図2参照)側に向けて屈曲する第1曲面543Aを有する。具体的に、第1曲面543Aは、第1傾斜面543A1、第2傾斜面543A2、及び角部543A3を有する。第1傾斜面543A1は、回転方向D6に向けて回転軸542A側へ傾斜して形成される。第2傾斜面543A2は、回転方向D6とは逆方向に向けて回転軸542A側へ傾斜して形成される。角部543A3は、第1傾斜面543A1及び第2傾斜面543A2によって形成される。即ち、第1溝部543は、周面542BにおいてV字状に形成されている。
現像ローラー54では、対向位置X2(図2参照)における第1溝部543内部と感光体ドラム31との間の離間距離が、第1溝部543外部と感光体ドラム31との間の離間距離より長くなる。そのため、現像ローラー54では、第1溝部543内部に形成された前記磁気ブラシと第1溝部543外部に形成された前記磁気ブラシとの間で、感光体ドラム31と接触する際の接触圧力に差が生じる。これにより、現像ローラー54では、前記磁気ブラシと感光体ドラム31とが接触する際に前記磁気ブラシを形成する前記現像剤の配列が乱されて、前記磁気ブラシの下層を形成する前記現像剤と前記磁気ブラシの上層を形成する前記現像剤との間で入れ替わりが発生する。
ここで、現像ローラー54では、第1溝部543が第1曲面543Aを有している。第1曲面543Aは、前記磁気ブラシと感光体ドラム31とが接触する際に、前記磁気ブラシの下層を形成する前記現像剤を回転方向D6とは逆方向へ案内する。これにより、現像ローラー54では、現像スリーブ542の周面542Bにおける前記現像剤の移動が第1溝部543によって妨げられることがない。即ち、現像ローラー54では、第1溝部543が周面542Bに沿った滑らかな形状に形成されることで、第1溝部543の内外で前記磁気ブラシと感光体ドラム31との間の接触圧力に差を生じさせつつ、周面542Bにおける前記現像剤の移動性が向上されている。
現像スリーブ542の周面542Bにおける前記現像剤の移動性が向上されることで、前記磁気ブラシと感光体ドラム31とが接触する際の、前記磁気ブラシの下層を形成する前記現像剤の配列の乱れが大きくなる。これにより、前記磁気ブラシの下層を形成する前記現像剤と前記磁気ブラシの上層を形成する前記現像剤との間の入れ替わりが多くなり、現像ローラー54から感光体ドラム31への前記トナーの供給量が増加する。そのため、現像装置5の内部における前記トナーの代謝効率が上昇して、劣化の進んだ古い前記トナーが現像装置5の内部に残存することが抑制される。従って、劣化した前記トナーが過剰に帯電して現像装置5の外部へ飛散し、画像形成装置10の内部を汚染することが抑制される。
例えば、第1溝部543は、回転方向D6における幅L2(図4参照)が前記現像剤に含まれる前記キャリアの平均粒径(35マイクロメートル)より大きい。例えば、第1溝部543の幅L2は、200マイクロメートルである。なお、第1溝部543の幅L2は、以上に述べた値と異なっていてもよい。例えば、第1溝部543の幅L2は、感光体ドラム31と前記磁気ブラシとが接触する接触領域の回転方向D6における長さ、感光体ドラム31の回転速度、及び現像ローラー54の回転速度等に基づいて適宜の値に設定されてよい。
また、第1溝部543は、周面542Bからの深さL3が前記現像剤に含まれる前記キャリアの平均粒径より大きい。例えば、第1溝部543の深さL3は、80マイクロメートルである。これにより、第1溝部543に形成される前記磁気ブラシは、下層の前記キャリアが第1溝部543に完全に没した状態となり、周面542Bから脱落しにくくなる。そのため、現像スリーブ542による前記現像剤の搬送性が向上する。なお、第1溝部543の深さL3は、以上に述べた値と異なっていてもよい。例えば、第1溝部543の深さL3は、第1傾斜面543A1及び第2傾斜面543A2の傾斜角度と第1溝部543における前記現像剤の撹拌機能との関係性を考慮して適宜の値に設定されてよい。
なお、第1溝部543の第1曲面543Aは、回転方向D6に沿って回転軸542A(図2参照)側に向けて湾曲する湾曲面であってもよい。
第2溝部544は、現像スリーブ542の周面542Bにおいて隣り合う二つの第1溝部543の間に設けられ、現像スリーブ542の回転軸542A(図2参照)の軸方向(左右方向D3)に沿って延在している。
例えば、現像スリーブ542の周面542Bには、第1溝部543と同様に、120本の第2溝部544が設けられている。また、周面542Bにおける第2溝部544の配置間隔も、第1溝部543と同様に、約500マイクロメートルになる。なお、現像スリーブ542の周面542Bに設けられる第2溝部544の数は、以上に述べた数と異なっていてもよい。
図4に示されるように、第2溝部544は、回転方向D6に沿って回転軸542A側に向けて湾曲する第2曲面544Aを有する。また、第2溝部544は、第1溝部543より浅く形成される。
第2溝部544においても、第1溝部543と同様に、第2溝部544内部に形成された前記磁気ブラシと第2溝部544外部に形成された前記磁気ブラシとの間で、感光体ドラム31と接触する際の接触圧力に差が生じる。これにより、前記磁気ブラシと感光体ドラム31とが接触する際に前記磁気ブラシを形成する前記現像剤の配列が乱されて、前記磁気ブラシの下層を形成する前記現像剤と前記磁気ブラシの上層を形成する前記現像剤との間で入れ替わりが発生する。
第2曲面544Aは、第1曲面543Aと同様に、前記磁気ブラシと感光体ドラム31とが接触する際に、前記磁気ブラシの下層を形成する前記現像剤を回転方向D6とは逆方向へ案内する。これにより、現像ローラー54では、二つの第1溝部543の間の領域においても、前記現像剤の移動性が向上される。
例えば、第2溝部544は、回転方向D6における幅L4(図4参照)が前記現像剤に含まれる前記キャリアの平均粒径(35マイクロメートル)より大きい。例えば、第2溝部544の幅L4は、100マイクロメートルである。また、第2溝部544は、周面542Bからの深さL5が前記現像剤に含まれる前記キャリアの平均粒径より小さい。例えば、第2溝部544の深さL5は、10マイクロメートルである。このように、第2溝部544において、深さL5が幅L4に対して大幅に小さく設定される場合には、周面542Bにおける前記現像剤の回転方向D6とは逆方向に沿った移動性がより向上する。そのため、二つの第1溝部543間における前記現像剤の移動が促進される。なお、第2溝部544の幅L4及び深さL5は、以上に述べた値と異なっていてもよい。
なお、第2溝部544の第2曲面544Aは、回転方向D6に沿って回転軸542A(図2参照)側に向けて屈曲する屈曲面であってもよい。
このように、画像形成装置10では、現像スリーブ542の周面542Bに、第1曲面543Aを有する第1溝部543及び第2曲面544Aを有する第1溝部543より浅い第2溝部544が設けられている。これにより、現像スリーブ542の周面542Bにおける前記現像剤の移動性を向上させることが可能である。
なお、図5に示されるように、第2溝部544は、隣り合う二つの第1溝部543の間に複数設けられてもよい。隣り合う二つの第1溝部543の間に設けられる第2溝部544の数を多くすることで、二つの第1溝部543の間の領域における前記現像剤の移動性をより向上させることが可能である。
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 現像装置
10 画像形成装置
51 ハウジング
52 第1搬送部材
53 第2搬送部材
54 現像ローラー
55 規制部材
541 磁石
542 現像スリーブ
543 第1溝部
544 第2溝部
543A 第1曲面
544A 第2曲面
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 現像装置
10 画像形成装置
51 ハウジング
52 第1搬送部材
53 第2搬送部材
54 現像ローラー
55 規制部材
541 磁石
542 現像スリーブ
543 第1溝部
544 第2溝部
543A 第1曲面
544A 第2曲面
Claims (5)
- トナー及びキャリアを含む現像剤を引き寄せる磁石と、
像担持体と対向して回転可能に設けられ、前記磁石によって周面に引き寄せられた前記現像剤を前記像担持体と対向する対向位置まで搬送して、前記対向位置で前記現像剤に含まれるトナーを前記像担持体に供給する回転体と、
前記周面において前記回転体の回転方向に沿って予め定められた間隔ごとに設けられ、前記回転体の回転軸の軸方向に沿って延在し、前記回転方向に沿って前記回転軸側に向けて屈曲又は湾曲する第1曲面を有する第1溝部と、
前記周面において隣り合う二つの前記第1溝部の間に設けられ、前記回転体の回転軸の軸方向に沿って延在し、前記回転方向に沿って前記回転軸側に向けて屈曲又は湾曲する第2曲面を有し、前記第1溝部より浅い第2溝部と、
を備える現像剤担持体。 - 前記第2溝部は、隣り合う二つの前記第1溝部の間に複数設けられる請求項1に記載の現像剤担持体。
- 前記第1溝部は、前記回転方向における幅が前記現像剤に含まれるキャリアの平均粒径より大きく、且つ前記周面からの深さが前記現像剤に含まれるキャリアの平均粒径より大きく、
前記第2溝部は、前記回転方向における幅が前記現像剤に含まれるキャリアの平均粒径より大きく、且つ前記周面からの深さが前記現像剤に含まれるキャリアの平均粒径より小さい請求項1又は2に記載の現像剤担持体。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の現像剤担持体を備える現像装置。
- 請求項4に記載の現像装置を備える画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016162468A JP2018031833A (ja) | 2016-08-23 | 2016-08-23 | 現像剤担持体、現像装置、画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016162468A JP2018031833A (ja) | 2016-08-23 | 2016-08-23 | 現像剤担持体、現像装置、画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018031833A true JP2018031833A (ja) | 2018-03-01 |
Family
ID=61303231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016162468A Pending JP2018031833A (ja) | 2016-08-23 | 2016-08-23 | 現像剤担持体、現像装置、画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018031833A (ja) |
-
2016
- 2016-08-23 JP JP2016162468A patent/JP2018031833A/ja active Pending
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