JP2018031688A - タイヤの接地力計測装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤの接地力計測位置を確認できる、タイヤの接地力計測装置及び方法を提供する。【解決手段】タイヤ(12)が接地する路面(22)に埋設されるプレート(14)と、タイヤ(12)の外周面に取付けられるピン(6)と、プレート(14)に埋設状態で固定され、タイヤ(12)が接した際に接地力を計測する接地力センサ(18)と、プレート(14)にかかる荷重を計測する少なくとも3以上の荷重センサ(16)とを備えるタイヤ接地力計測装置(2)を提供する。このタイヤ接地力計測装置(2)によれば、タイヤの荷重重心(G)を算出することにより、接地力を計測するとともに、接地力を計測したタイヤ(12)の位置を確認できる。【選択図】図1

Description

本発明はタイヤが路面から受ける接地力を計測する装置とその方法に関する。
近年、路面を転動するタイヤにかかる負荷(接地力)を正確に把握する試みが成されている。たとえば特許文献1は、プレート、荷重センサ、接地力センサを組み合わせたプレートセンサユニットが路面に埋設されており、タイヤが転動する際の接地力を3分力(上下力、前後力、横力)として計測できるようになっている。接地力センサは、タイヤの転動する方向と直交する方向にライン状に複数配置されており、タイヤの接地力をタイヤ幅方向に複数ヶ所で計測できるようになっており、タイヤ幅方向の接地力の分布が計測できるようになっている。これらの接地力センサは状況に応じて複数列に配置され、タイヤの転動する方向においても接地力の分布や変動が計測できるようになっている。
特願2015−195796号 特許4367613号
ところで、このような試験においては、精度の向上を図るため、同じ条件で複数回の繰り返しの試験(以下、繰り返し試験)が行われる。接地力にはタイヤのトレッドパターンが影響を与えているため、接地力のタイヤ計測位置が異なると、他の条件が同じでも計測結果が異なる可能性がある。このため、タイヤの接地力計測位置を正確に確認できる、タイヤ接地力計測試験をすることが望まれる。
これに対し、例えば、文献2では、接地力を計測するセンサ近辺に、タイヤに塗料を付着させるマーカー器を設置して、センサ上を走行したタイヤに印をつけることで、タイヤ上の計測位置を確認している。しかし、これでは、付着した塗料の形状にムラが出来るために値がばらつくおそれがある上、試験を行う毎に塗料を消去する作業が必要である。
本発明は、このような事情に鑑みて、タイヤの接地力計測位置を正確かつ容易に確認できる、タイヤの接地力計測装置及び方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、請求項1として、タイヤが接地する路面に埋設されるプレートと、前記プレートに埋設状態で固定され、前記タイヤが接した際に接地力を計測する接地力センサと、前記プレートにかかる荷重を計測する少なくとも3以上の荷重センサと、前記タイヤ外周面に取付けられる衝撃付与部材とを備えたことを特徴とするタイヤ接地力計測装置を提供する。
本発明によれば、少なくとも3以上の荷重センサによりプレートにかかる荷重を計測するため、プレートに接しているタイヤの荷重重心を求めることができる。
タイヤ外周面には衝撃付与部材が取り付けられている。衝撃付与部材とは、タイヤ外周面に取付けられ、タイヤがプレートに接した際に、荷重センサが衝撃付与部材を介して作用する荷重(衝撃荷重)を計測できるものであり、例えば、タイヤの外周面から突き出して装着する硬い金属製のピンの突起物などである。衝撃付与部材が、タイヤに取付けられ、タイヤがプレート上を転動した際、衝撃付与部材が、周辺部よりも高い荷重をプレートに与えるため、衝撃付与部材が接した時を荷重センサで計測できる。
また、接地力センサがプレートに埋没状態で固定されているため、タイヤの荷重を荷重センサで計測しながら、接地力計測センサでタイヤの接地力を計測することもできる。即ち、接地力計測時のタイヤ荷重重心を求める事ができる。これにより、衝撃付与部材がプレートに接した時のタイヤ荷重重心と、接地力センサで接地力の計測された時のタイヤ荷重重心の、二つの位置関係を、タイヤ上の衝撃付与部材の位置と照らし合わせることで、接地力を計測したタイヤの周方向位置を特定できる。また、接地力を計測したタイヤの相対的な幅方向位置を把握できる。
また、請求項2として、前記衝撃付与部材が少なくとも2以上であり、それぞれ周方向に離れてタイヤに取付けられることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ接地力計測装置を提供する。
複数の衝撃付与部材を使用することで、接地力を計測したタイヤ位置を確認するための目印が増える。これにより、前回試験と同じタイヤ位置で接地力を計測したが否かの確認が精度良く行うことができる。
さらに、請求項3として、タイヤが接地する路面に埋設されるプレートと、前記プレートに埋設状態で固定され、前記タイヤが接した際に接地力を計測する接地力センサと、前記プレートにかかる荷重を計測する少なくとも3以上の荷重センサと、前記タイヤ外周面に取付けられる衝撃付与部材とを備えたタイヤ接地力計測装置を用いて、タイヤ上の接地力計測位置を算出する方法であって、前記衝撃付与部材が前記プレートに接した時のタイヤ荷重重心、及び前記接地力センサで接地力を計測した時のタイヤ荷重重心を算出し、前記タイヤに取付けられた衝撃付与部材の位置関係を参照することで、接地力を計測したタイヤ上の位置を算出することを特徴とするタイヤの接地力計測方法を提供する。
この方法により、接地力を計測したタイヤ上の位置を算出できる。
さらに、請求項4として、前記衝撃付与部材が少なくとも2以上であり、それぞれ周方向に離れてタイヤに取付けられる、ことを特徴とするタイヤ接地力計測装置であって、少なくとも2以上の前記衝撃付与部材が前記プレートに接した時のタイヤ荷重重心を算出することを特徴とする請求項3に記載のタイヤの接地力計測方法を提供する。
タイヤ接地力計測位置を確認するために目印となる衝撃付与部材が2以上あるため、接地力を計測したタイヤ位置の確認を、精度良く行うことができる。
本発明によれば、衝撃付与部材とタイヤ荷重重心を目印として、接地力を計測したタイヤの位置を確認できる。このため、接地力を前回試験と同じタイヤ位置で計測したか否かの判定が可能である。
目印は衝撃付与部材とタイヤ荷重重心であるため、塗料などを目印として使用した場合と比較して、付着した塗料のムラによる値のばらつきが無く、試験を行う毎に塗料を消去する作業も必要がないため、接地力を計測した位置を容易かつ正確に確認できる。
繰り返し試験が容易であり、また、効果の高い繰り返し試験を行うことができる。実質的に精度のよい接地力を得ることができる。
本発明の実施形態に係るタイヤ接地力計測装置を示す斜視説明図 プレートセンサユニットの概略構成を示す斜視図 プレートセンサユニットを路面に埋め込んだ状態を示す縦断面図 接地力センサを示す斜視図 タイヤ接地力計測装置の構成を模式的に示すブロック図 本発明の実施形態に係るタイヤ接地力計測方法のフローチャート タイヤ荷重重心の軌跡を示すプレートセンサユニット平面図 タイヤ上のピン位置を示す斜視図 タイヤ荷重重心を示すプレートセンサユニット平面図
以下、本発明に係るタイヤの接地力計測位装置及び方法の好ましい実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るタイヤ接地力計測装置を示す斜視説明図である。
図1に示すように、符号2はタイヤ接地力計測装置を示し、符号22は、被計測体のタイヤ12を転動させる路面である。
タイヤ接地力計測装置2は、計測が行われるプレートセンサユニット10、タイヤ12に取付けられるピン6、各計測センサの制御等を行う制御装置24から構成される。制御装置24は、表示部26を備える。プレートセンサユニット10は、路面22に埋設され、タイヤ12が転動する位置に配置されている。
図2は、プレートセンサユニット10の概略構成を示す斜視図である。プレートセンサユニット10は、タイヤの接地力及び荷重を計測する。図2に示すように、プレートセンサユニット10は、主として、プレート14、荷重センサ16、接地力センサ18、ベース20で構成されている。プレート14及びベース20は、略同じ大きさの矩形状に成形されている。プレート14とベース20は上下に間隔をあけて配置されており、その間の四隅の位置には、それぞれ、荷重センサ16が配置されている。荷重センサ16は、プレート14に作用する荷重を計測するセンサであり、その構成は特に限定するものではないが、例えばロードセルが用いられる。ロードセルの場合、起歪体の固定部がベース20に固定され、起歪体の可動部がプレート14に固定されるとともに、起歪体の変形部位に張り付けられた歪ゲージによってプレート14に作用する荷重が検出される。各荷重センサ16は制御装置24に接続されている。
本形態では荷重センサ16を四個設けたが、これに限定されるものではなく、少なくとも三個以上必要であって、五個以上であってもよい。プレート14に作用する荷重を少なくとも三か所以上で計測するため、タイヤ12がプレート14を転動する際の、プレート14にかかるタイヤ荷重の重心位置、即ち、タイヤ荷重重心Gを求めることができる。
図3は、プレートセンサユニット10の縦断面図である。タイヤ12がプレートセンサユニット10上を転動している状態を示す。
図3に示すように、プレート14の中央位置には、凹部14Aがタイヤ12の幅方向に形成されており、この凹部14Aに複数の接地力センサ18が一列に並んで配置される。
タイヤ12には、衝撃付与部材として、ピン6が二個取り付けられる。衝撃付与部材とは、タイヤ12の外周面に取付けられ、タイヤ12がプレート14に接した際に、荷重センサ16が荷重伝達媒体を介して作用する荷重(衝撃荷重)を計測できるものであり、例えば、タイヤ12の外周面から突き出して装着する硬い金属製のピンの突起物などである。 具体的には、トレッドにスパイクピンを打ち込む、溝にスパイクピンを植え付ける、金属やプラスチックやシリコンなどの突起をトレッドに打ち込む又は接着剤で貼り付ける、金属やプラスチックやシリコンなどの形成物を溝に植え付ける、画鋲・釘・ネジ・杭を打ち込む、ウレタンスプレーを吹き付けて突起を作る、チェーンを巻く、などが考えられる。
荷重伝達媒体は、通常時にタイヤ12の外周面から突出している突起物に限られるものではない。例えば、硬い金属製のピン等が、タイヤ12のトレッドに埋め込まれ、上面がタイヤ12外周面と面一であっても、タイヤ12より硬いため、タイヤ12がプレート14に接した際に、タイヤ12がプレート14に押され変形しても、ピン自体は変形せず、プレート14に対して強い荷重を与えるなど、タイヤ12がプレート14に接した際に、タイヤ12の荷重とは異なる荷重を与え、それを荷重センサ16が計測できるものであればよい。
本実施形態では、衝撃付与部材として、金属製のピン6をタイヤ外周面から突出するように取り付けた。ピン6が、タイヤ12に取付けられ、タイヤ12がプレート14上を転動した際、ピン6が、周辺部よりも高い荷重をプレート14に与えるため、ピン6が接した時を荷重センサ16で計測できる。
図4は、接地力センサ18を示す。図4に示すように、柱状に形成された起歪体18Aと、その側面に張り付けられた歪ゲージ18Bとを備える。起歪体18Aはその下部がプレート14の凹部14Aの底面に固定され、接地力センサ18とプレート14が一体化されている。起歪体18Aの上部は、タイヤ12が転動する方向(前後方向)にわずかに突出して形成されており、起歪体18の上面は、プレート14の上面と面一になるように形成される。また、起歪体18Aは、その下部を除き、プレート14に対して若干の隙間を持って配置されており、起歪体18Aが微妙に変形できるようになっている。一方、歪ゲージ18Bは、制御装置24に接続されており、制御装置24において三分力(上下力、前後力、横力)を算出できるようになっている。なお、接地力センサ18の構成、特に起歪体18Aの形状は、上述した例に限定されるものではなく、タイヤ12から受ける力を計測できるものであればよい。また、図2には、十個の接地力センサ18を一列に並べた例を示したが、接地力センサ18の個数や配置はこれに限定されるものではない。たとえば、より多くの(一例として六十個程度の)接地力センサ18を一列に並べて配置したり、タイヤ12の転動方向に複数の列になるように配置したりしてもよい。
上記の如く構成されたプレートセンサユニット10は、図3に示すように、路面22の凹部22Aに配置される。路面22の凹部22Aは、プレート14よりも僅かに大きく形成されており、プレート14が凹部22Aに接触しないようになっている。また、凹部22Aの深さは、プレートセンサユニット10の高さに一致するようになっており、プレート14の上面と路面22が面一となっている。
図5は、プレートセンサユニット10及び制御装置24の構成を模式的に示すブロック図である。各荷重センサ16と、各接地力センサ18は、制御装置24に接続されている。制御装置24は、アンプ、AD変換器、演算回路、メモリ等を内部に備えており、荷重センサ16の信号や接地力センサ18の信号を増幅してAD変換し、各種の演算処理を行い、それらのデータを記録できるようになっている。演算処理としては、例えば、荷重センサ16の信号に基づいて、タイヤ荷重重心Gを算出したり、接地力センサ18の信号に基づいて各接地力センサ18にかかる三分力を算出したりするようになっている。
制御装置24は表示部26を備え、表示部26に各種の情報が表示される。たとえば、横軸に接地力センサ18の位置座標、縦軸に時間(あるいは前後方向に変換した位置座標)を設定したときの垂直方向の荷重を表示したり、前後方向と横方向の荷重をベクトルで表示した図を表示したりすることができる。これらの表示に合わせて、タイヤ荷重重心Gも一緒に表示することもできる。また、記憶している過去の試験結果を呼び出して、新しい試験結果と同時に表示することもできる。
次に、上記の如くに構成されたタイヤ接地力計測装置2を用いたタイヤ接地力計測方法の好適な実施形態について、説明する。
図6は、本発明の実施形態に基づく接地力計測の試験のフローチャートである。
まず、ステップ1で、ピン6をタイヤ12に取付ける。ピン6は二つ取り付け、タイヤが転動した際、一つ目のピン6Aはタイヤ接地力が計測される前にプレート14に接し、二つ目のピン6Bはタイヤ接地力が計測された後にプレート14に接するよう、周方向に離して取り付ける。
次に、ステップ2で、スタート位置を調整する。後述するが、一回目の試験は任意の位置でよいが、二回目以降は一回目の試験結果を基にスタート位置を調整する。
次に、ステップ3で、ピン6が取り付けられたタイヤ12を、路面22上で転動させ、転動時の各種データを取得する。タイヤ12がプレート14に接した際、荷重センサ16がタイヤ12の荷重を計測する。荷重センサ16は、タイヤ12に取付けられたピン6を介して作用する衝撃荷重も計測するため、ピン6がプレート14に接した時を知ることができる。また、接地力センサ18にて、タイヤ12の接地力が計測される。接地力センサ18はプレート14に埋設してあるため、接地力センサ18にてタイヤ接地力を計測した時にも、荷重センサ16でタイヤの荷重を計測することが可能である。これら全ての計測データは制御装置24へ送られ、記憶される。
次に、これら記憶したデータの演算処理を行う。
ステップ4で、接地力を算出する。三分力を表示部26に表示させてもよい。
ステップ5で、接地力を計測した位置の算出をする。これは、周方向と幅方向に分けて算出する。
まず、上記荷重センサ及び接地力センサの計測データから、周方向のタイヤ接地力計測位置Rを特定する。
3以上の荷重センサ16でタイヤ荷重が計測されたため、タイヤ荷重重心Gが演算できる。ピン6が接した時のタイヤ荷重重心GP、及び接地力センサで接地力計測した時のタイヤ荷重重心GSをそれぞれ求める。タイヤ12のプレート14のタイヤ荷重重心の軌跡GTも算出する。
図7はタイヤ荷重重心の軌跡GTの一例を表示した図である。符号L1は、一つ目のピン6Aがプレート14に接した時のタイヤ荷重重心GPAから、タイヤ接地力が計測された時のタイヤ荷重重心GSまでの距離であり、符号L2は、二つ目のピン6Bがプレート14に接した時のタイヤ荷重重心GPBから、タイヤ接地力が計測された時のタイヤ荷重重心GSまでの距離である。
図8に、図7の試験の際のタイヤ12に取付けられたピン6の位置を例として示す。符号L3はピン6Aからタイヤ接地力計測位置Rまでの周方向距離であり、符号L4は、ピン6Bからタイヤ接地力計測位置Rまでの周方向距離である。
ここで、L1:L2=L3:L4であることから、周方向のタイヤ接地力計測位置Rを特定することができる。
本実施形態においては、接地力センサ18はタイヤ12の幅方向に対して一直線に並んでおり、周方向のタイヤ接地力計測位置Rを特定するだけで、タイヤ接地力計測位置を確認することが可能である。
次に、幅方向の接地力計測位置について算出する。これは、相対的な位置の算出及び把握となる。
タイヤ接地力計測位置の幅方向に対しては、接地力計測の時のタイヤ荷重重心GSが演算されるため、これを目印として確認することができる。
図9は、タイヤ荷重重心Gを示すプレートセンサユニット10の平面図である。符号Dは、一回目の試験での接地力計測の時のタイヤ荷重重心GS1と二回目の試験での接地力計測の時のタイヤ荷重重心GS2との距離である。
例えば、繰り返し試験などにより、同じ条件で再度タイヤの接地力を計測した際、前回試験よりも左右方向にずれてタイヤ接地力が計測された場合であっても、距離Dを確認することで、前回試験よりも、左右どちらに、どれだけずれたかを確認することができる。
上記に示すように、本実施形態によれば、タイヤ接地力計測位置を周方向にも、幅方向にも確認できる、タイヤ接地力計測を行うことができる。
次に、ステップ6として、上記結果を利用して、再度試験を行う。繰り返し試験においては、同じ条件で何度も試験を行うが、ステップ5で接地力の計測位置を確認した際に、前回試験と計測位置にずれが生じた際には、ずれの分だけスタート位置を修正し(ステップ2)、再度試験を行う(ステップ3〜ステップ5)。
このように、接地力計測位置を確認しながら、接地力の計測を繰り返す。
最後に、ステップ7として、全てのデータの集計を行い、試験を終了する。
次に、上記実施形態のタイヤ接地力計測装置及び方法の効果について説明する。
本実施形態では、ピン6が接した時のタイヤ荷重重心GPと、接地力センサ18で接地力が計測された時のタイヤ荷重重心GSの、二つの位置関係を、タイヤ上のピン6の位置と照らし合わせることで、接地力を計測したタイヤ位置を確認できる。これにより、タイヤの同じ場所の接地力を何度も計測したい場合に、ピン6とタイヤ荷重重心を目印として、接地力を前回試験と同じタイヤ位置で計測したか否かの確認が可能である。また、上記のように同じ場所で接地力計測の繰り返し試験を行うことで、実質的に接地力の精度を上げることが可能となる。
また、繰り返し試験において、目印としてピン6とタイヤ荷重重心を使用するため、塗料などを使用した場合と比較して、付着した塗料のムラによる値のばらつきが無く、試験を行う毎に塗料を消去する作業も必要がないため、接地力を計測した位置を容易かつ正確に確認できる。
本形態では、タイヤに取付けられるピン6が例として二個であったが、少なくとも一個以上のピン6がプレート14に接する位置に取付けられていればよい。ピン6が三個以上でもよい。目印となるピン6が増えることで精度向上が見込める。その場合、好ましくは、少なくとも二個のピン6がプレート14に接する位置に取り付けられる。さらに好ましくは、接地力が計測されるよりも前に、少なくとも一個のピン6の荷重がプレート14に接地し、さらに接地力が計測された後に、少なくとも一個のピン6の荷重が、プレート14に接地するよう、ピン6が取り付けられると良い。プレート14に接したピン6が三個以上であっても、その中の二つを選択することで、同様に周方向のタイヤ接地力計測位置Rを特定することができる。
本実施形態では、一つ目のピン6Aはタイヤ接地力が計測される前にプレート14に接し、二つ目のピン6Bはタイヤ接地力が計測された後にプレート14に接する位置であったが、二つのピン6が、共にタイヤ接地力が計測される前にプレート14に接した場合も、同様に周方向のタイヤ接地力計測位置Rを特定することができる。タイヤ接地力が計測された後に、二つのピン6が共にプレート14に接した場合でも同様である。
また、プレート14に接したピン6が一個であった場合、L1=L3から直接求めることができる。プレート14に接したピン6が二個以上である場合は、タイヤ12のすべりまでも考慮に入れるため、精度良く周方向のタイヤ接地力計測位置Rを求めることができる。
さらに、制御装置24に過去の計測結果を記憶させ、繰り返し試験を行った際に、同じタイヤ接地力計測位置であるかの合否判定や、結果の平均化なども行うことが可能である。
さらに、接地力計測位置の確認が可能であるため、ステップ6で繰り返しの計測を行う際に、周方向あるいは幅方向に少しずつずらしてスタート位置を調整し(ステップ2)、接地力を計測することで、トレッドパターンが接地力に与える影響が確認できる。トレッドパターンには横溝と縦溝が存在するため、周方向計測位置を知ることで、横溝の影響を確認でき、幅方向の計測位置を確認することで、縦溝の影響を確認できる。接地力センサの位置分解能は接地力センサ間距離であるが、実質的に位置分解能を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態及び変形例を述べたが、形態及び変形例を当業者の知識に基づいて組み合わせることも可能であり、そのような形態は本発明の範囲に含まれる。
2 タイヤ接地力計測装置
6 ピン
6A (一つ目の)ピン
6B (二つ目の)ピン
10 プレートセンサユニット
12 タイヤ
14 プレート
14A プレート凹部
16 荷重センサ
18 接地力センサ
18A 起歪体
18B 歪ゲージ
20 ベース
22 路面
22A 凹部
24 制御装置
26 表示装置
D 距離
G タイヤ荷重重心
GP (ピン6がプレートに接した時の)タイヤ荷重重心
GPA (ピン6Aがプレートに接した時の)タイヤ荷重重心
GPB (ピン6Bがプレートに接した時の)タイヤ荷重重心
GS (接地力計測の時の)タイヤ荷重重心
GT タイヤ荷重重心の軌跡
L1 GSからGPAまでの距離
L2 GSからGPBまでの距離
L3 Rから6Aまでのタイヤ周方向距離
L4 Rから6Bまでのタイヤ周方向距離
R (周方向の)接地力計測位置

Claims (4)

  1. タイヤが接地する路面に埋設されるプレートと、
    前記プレートに埋設状態で固定され、前記タイヤが接した際に接地力を計測する接地力センサと、
    前記プレートにかかる荷重を計測する少なくとも3以上の荷重センサと、
    前記タイヤ外周面に取付けられる衝撃付与部材と、
    を備えたことを特徴とするタイヤ接地力計測装置。
  2. 前記衝撃付与部材が少なくとも2以上であり、それぞれ周方向に離れてタイヤに取付けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ接地力計測装置。
  3. タイヤが接地する路面に埋設されるプレートと、
    前記プレートに埋設状態で固定され、前記タイヤが接した際に接地力を計測する接地力センサと、
    前記プレートにかかる荷重を計測する少なくとも3以上の荷重センサと、
    前記タイヤ外周面に取付けられる衝撃付与部材と、
    を備えたタイヤ接地力計測装置を用いて、タイヤ上の接地力計測位置を算出する方法であって、
    前記衝撃付与部材が前記プレートに接した時のタイヤ荷重重心、及び前記接地力センサで接地力を計測した時のタイヤ荷重重心を算出し、
    前記タイヤに取付けられた衝撃付与部材の位置関係を参照することで、接地力を計測したタイヤ上の位置を算出する、
    ことを特徴とするタイヤの接地力計測方法。
  4. 前記衝撃付与部材が少なくとも2以上であり、それぞれ周方向に離れてタイヤに取付けられる、ことを特徴とするタイヤ接地力計測装置であって、
    少なくとも2以上の前記衝撃付与部材が前記プレートに接した時のタイヤ荷重重心を算出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のタイヤの接地力計測方法。
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