JP2018030610A - 分注装置および包装物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】供給容器の内容物を分注して充填容器に充填する分注装置において、内容物の品質の劣化を防止することができ、規定量の内容物を正確に充填することを可能にする。【解決手段】供給容器10と充填容器20を接続する供給管30と、充填容器20に設けられ供給管30に接続される入口ポート21が充填容器20の下端に位置するように充填容器20を支持する支持部40と、供給管30に差圧を発生させて内容物Cを充填容器20へ移送する移送部50と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、分注装置および包装物の製造方法に関する。
従来から生物流体等の供給容器からの溶液の無菌移送に関する発明が知られている(下記特許文献1を参照)。このような従来のシングルユースマニホールド装置は、生物学的処理用途において必要とされる移送を実施する。この従来の発明を用いて、使い捨て導電率センサおよび遠隔制御ピンチ弁と関連して、自動分注が達成される(同文献、段落0002等を参照)。
特許第5043035号公報
前記特許文献1に記載された従来のマニホールド装置は、供給元のシングルユース袋に収容された生物工学流体、医薬流体、化学流体などの流体を、ポンプユニットによって配管を通して移送し、供給先のシングルユース袋へ充填する。
このような従来のマニホールド装置において、供給元のシングルユース袋から移送された流体は、供給先のシングルユース袋の上端部に設けられたアクセスポートを介して、供給先のシングルユース袋に充填される(同文献、図1から図12等を参照)。そのため、供給先のシングルユース袋への流体の充填時に、流体に気泡が発生して製品の品質が劣化したり、複数のシングルユース袋に対する流体の充填が不均一または不正確になったりするおそれがある。
本開示は、前記課題に鑑みてなされたものであり、内容物の品質の劣化を防止することができ、規定量の内容物を正確に充填することが可能な分注装置および包装物の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本開示に係る分注装置は、供給容器の内容物を分注して充填容器に充填する分注装置であって、前記供給容器と前記充填容器を接続する供給管と、前記充填容器の下端に設けられ前記供給管に接続される入口ポートと、前記供給管に差圧を発生させて前記内容物を前記充填容器へ移送する移送部と、を備えることを特徴とする。
前記分注装置は、前記供給管に対する前記内容物の供給と該内容物を移送する移送用気体の供給とを切り替える切替部と、前記移送部を制御する制御部とを備えることができる。前記制御部は、前記移送部を作動させて前記充填容器に充填される充填量の前記内容物を前記供給容器から前記供給管へ送出し、前記切替部によって前記供給が前記内容物から前記移送用気体へ切り替えられたのちに、前記移送部を作動させて前記充填量に対応する体積の前記移送用気体を前記供給管へ送出する。
前記分注装置において、前記供給管の容積は、前記内容物の前記充填量以下であってもよい。
前記分注装置において、前記切替部は、前記供給管に接続されて前記移送用気体を供給する気体供給管を備えてもよい。
前記分注装置において、前記供給容器は、前記供給管に接続される出口ポートを有するとともに内部に前記内容物および前記移送用気体が収容されてもよい。前記切替部は、前記供給容器を支持し、前記内容物の下方に前記出口ポートが位置する内容物供給姿勢と、前記内容物の上方に前記出口ポートが位置する気体供給姿勢とに、前記供給容器の姿勢を切り替え可能に構成されてもよい。
前記分注装置において、前記供給管は、前記移送部と前記充填容器との間に設けられた分岐部と、該分岐部に接続された複数の分岐管と、を有してもよい。前記充填容器は、各々の前記分岐管の端部に接続されてもよい。
前記分注装置は、前記入口ポートが前記充填容器の下端に位置するように前記充填容器を支持する支持部を備え、前記支持部は、複数の前記分岐管に一対一で接続される複数の前記充填容器のそれぞれの前記入口ポートを同一の高さ位置に支持してもよい。
前記分注装置において、複数の前記分岐管の容積が等しくてもよい。
前記分注装置において、前記分岐部に接続された複数の前記分岐管は、前記分岐部における前記分岐管の接続側とは反対側に接続された前記供給管の端部の横断面に垂直な中心線に対して線対称に分岐していてもよい。
前記分注装置において、前記供給容器および前記充填容器と前記供給管との接続部を含む前記供給管の接続部は、すべて無菌接続部であってもよい。
前記分注装置において、前記供給容器、前記充填容器、および前記供給管の少なくともひとつは、無菌フィルターを介して外部空間に連通してもよい。
本開示に係る包装物の製造方法は、供給容器の内容物を分注して充填した充填容器を密封した包装物の製造方法であって、前記供給容器と前記充填容器とを供給管によって接続する接続工程と、前記充填容器に設けられ前記供給管に接続された入口ポートが前記充填容器の下端に位置するように前記充填容器を支持する支持工程と、前記供給管に差圧を発生させて前記供給容器の前記内容物を前記充填容器へ移送する移送工程と、前記充填容器の前記入口ポートを密封する封止工程と、を有することを特徴とする。
前記包装物の製造方法において、前記移送工程は、前記充填容器に充填される充填量の前記内容物を前記供給容器から前記供給管へ送出する内容物送出工程と、前記供給管に対する供給を前記内容物から前記内容物を移送する移送用気体へ切り替える切替工程と、前記充填量に対応する体積の前記移送用気体を前記供給管へ送出する気体送出工程と、を有してもよい。
前記包装物の製造方法は、前記接続工程において、前記内容物の前記充填量以下の容積の前記供給管を用いてもよい。
前記包装物の製造方法は、前記気体送出工程において、前記供給管に接続された気体供給管を介して前記移送用気体を供給してもよい。
前記包装物の製造方法は、前記気体送出工程において、前記供給管に接続される出口ポートを有するとともに内部に前記内容物および前記移送用気体が収容された前記供給容器を用い、該供給容器の姿勢を、前記内容物の下方に前記出口ポートが位置する内容物供給姿勢から、前記内容物の上方に前記出口ポートが位置する気体供給姿勢に切り替えて、前記供給容器の内部の前記移送用気体を前記供給管へ供給してもよい。
前記包装物の製造方法は、前記接続工程において、分岐部と、該分岐部に接続された複数の分岐管と、を有する前記供給管を用い、各々の前記分岐管の端部に前記充填容器を接続してもよい。
前記包装物の製造方法は、前記接続工程において、複数の前記分岐管に一対一で複数の前記充填容器を接続し、前記支持工程において、複数の前記充填容器の前記入口ポートを同一の高さ位置に支持してもよい。
前記包装物の製造方法は、前記接続工程において、複数の前記分岐管の容積が等しい前記供給管を用いてもよい。
前記包装物の製造方法は、前記接続工程において、前記分岐部に接続された複数の前記分岐管が前記分岐部における前記分岐管の接続側とは反対側に接続された前記供給管の端部の横断面に垂直な中心線に対して線対称に分岐している前記供給管を用いてもよい。
前記包装物の製造方法は、前記接続工程において、前記供給容器および前記充填容器と前記供給管との接続部を含む前記供給管の接続部がすべて無菌接続部である前記供給管を用いてもよい。
前記包装物の製造方法は、前記接続工程において、前記供給容器、前記充填容器、および前記供給管の少なくともひとつを、無菌フィルターを介して外部空間に連通させてもよい。
本開示によれば、供給容器の内容物を分注して充填容器に充填する分注装置および供給容器の内容物を分注して充填した充填容器を密封した包装物の製造方法において、内容物の品質の劣化を防止することができ、規定量の内容物を正確に充填することができる。
本開示の一実施形態に係る分注装置の概略構成図。 本開示の一実施形態に係る包装物の製造方法の各工程を示すフロー図。 図2に示す移送工程に含まれる工程の一例を示すフロー図。 図3に示す気体送出工程における供給管の拡大断面図。 図1に示す分注装置の変形例を示す拡大断面図。 図1に示す分注装置の別の変形例を示す概略構成図。
以下、図面を参照して本開示の分注装置および包装物の製造方法の一実施形態を説明する。以下では、まず、分注装置の一実施形態について説明し、次に、包装物の製造方法の一実施形態について説明する。
(分注装置)
図1は、本開示の一実施形態に係る分注装置100の概略構成図である。本実施形態の分注装置100は、たとえば内容物Cの無菌環境下での取扱いに好適であり、洗浄や再使用を行わないシングルユースシステムとして構成することができる。分注装置100によって取り扱われる内容物Cとしては、たとえば、無菌的な取り扱いを必要とする薬液、細胞懸濁液、細胞外液、輸液、または流動性を有する食品等を例示することができる。
分注装置100は、供給容器10の内容物Cを分注して充填容器20に充填する装置である。より具体的には、相対的に容積の大きい供給容器10に収容された内容物Cを、相対的に容積の小さい複数の充填容器20に分配して充填する装置である。分注装置100は、主な構成として、供給管30と、充填容器20の下端に設けられた入口ポート21と、移送部50とを備えている。また、分注装置100は、その一部に供給容器10および充填容器20を含むことができ、さらに、支持部40と切替部60と制御部70とを備えることができる。
供給容器10および充填容器20の素材は、内容物Cを密封することができる素材であれば特に限定されないが、たとえば低温凍結保存が可能な低温耐久性に優れた素材であるポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニルコポリマー等の樹脂素材を使用することができる。供給容器10および充填容器20は、たとえば滅菌処理が施された無菌バッグまたは滅菌バッグである。
供給容器10の一端には、供給容器10に収容された内容物Cを供給するための出口ポート11が設けられている。出口ポート11は、たとえば開閉コックを有し、開閉可能に設けられていてもよい。出口ポート11は、たとえば無菌的接続が可能な無菌コネクターを備えることができる。また、供給容器10は、内部に内容物Cとともに移送用気体Gが収容されていてもよい。移送用気体Gとしては、たとえばガンマ線等により滅菌処理された空気や無菌フィルターを通した無菌的な空気等の気体を用いることができる。また、図示は省略するが、供給容器10は、無菌フィルターを備えた通気口を有し、無菌フィルターを介して外部空間に連通してもよい。
充填容器20の一端には、供給管30に接続され、供給容器10から供給される内容物Cを受け入れる入口ポート21が設けられている。入口ポート21は、たとえば開閉コックを有し、開閉可能に設けられていてもよい。入口ポート21は、たとえば無菌的接続が可能な無菌コネクターを備えることができる。また、図示は省略するが、充填容器20は、無菌フィルターを備えた通気口を有し、無菌フィルターを介して外部空間に連通してもよい。通気口は、充填容器20の下端の入口ポート21から充填容器20内に入って充填容器20の上端部に溜まる気体を効率よく排出する観点から、充填容器20の上端で入口ポート21とは反対側に位置していることが望ましい。充填容器20の通気口は、内容物Cの充填後に、たとえば無菌溶着によって封止することができる。
また、充填容器20の内部に溜まった気体の排出は、充填容器20の入口ポート21を鉛直方向の上方に向けた状態で、内容物Cを移送する場合と逆方向に差圧を生じさせるように移送部50を作動させることによって行うことができる。この場合、充填容器20から排出された気体は、気体供給元に移送されるか、または供給管30に設けられ無菌フィルターを備えた気体排出口から外部へ排出することができる。
供給管30は、たとえば一端が供給容器10の出口ポート11に接続され、他端が充填容器20の入口ポート21に接続され、供給容器10と充填容器20を接続する。供給管30は、たとえば無菌溶着接合によって、供給容器10と充填容器20にそれぞれ無菌的に接続することが可能である。また、供給管30は、たとえば両端部に無菌コネクターを備えることができ、無菌コネクターを介して供給容器10および充填容器20に無菌的に接続されてもよい。なお、供給管30は、両端部の間にひとつ以上の無菌コネクターまたは無菌溶着接合等による接続部を有してもよい。
供給管30の素材は、特に限定されないが、たとえばオートクレーブ滅菌、ガンマ線滅菌、エチレンオキサイド滅菌、電子線滅菌等の滅菌が可能な素材であること、−196℃から135℃までの幅広い温度範囲で使用可能な素材であること、無菌的に熱溶着が可能な素材であることの少なくとも1つを満たす素材であることが好ましい。供給管30の素材としては、たとえば、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニルコポリマー、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、またはフッ素樹脂、シリコン等を例示することができる。また、供給管30として、たとえばサンゴバン株式会社製のC−Flex(登録商標)等、市販のチューブを使用してもよい。
移送部50は、供給管30に差圧を発生させて供給容器10に収容された内容物Cを充填容器20へ移送する。移送部50としては、たとえば、供給管30を外部から加圧して内容物Cを移送する蠕動ポンプ、供給管30に無菌溶着接合部または無菌コネクター等の無菌接続部を介して接続されたシリンジポンプまたは加圧ポンプ等を用いることができる。なお、無菌接続部は、無菌溶着接合部または無菌コネクターに限定されず、たとえば、十分に清浄度が管理された空間で移送部50に供給管30を結束バンド等によって機械的に接続した接続部や、固定溶剤で溶解後に乾燥させて固定した接続部などを含む。
本実施形態の分注装置100において、供給管30は、移送部50と充填容器20との間に設けられた分岐部31と、該分岐部31に接続された複数の分岐管32と、を有している。充填容器20は、各々の分岐管32の端部に接続されている。分岐管32の端部と充填容器20との接続部は、前述のように、たとえば無菌コネクターまたは無菌溶着接合等の無菌接続部である。本実施形態の分注装置100において、供給容器10および充填容器20と供給管30との接続部を含む供給管30の接続部は、たとえば、すべて無菌接続部である。複数の分岐管32の容積は、概ね等しいことが好ましい。具体的には、複数の分岐管32の容積の差は、充填容器20に充填される内容物Cの体積の許容誤差以下で可能な限り小さいことが好ましい。
分岐部31に接続された複数の分岐管32は、分岐部31の反対側に接続された供給管30の端部の横断面に垂直な中心線Lに対して線対称に分岐することができる。また、複数の分岐管32は、たとえば等角度間隔で放射状に分岐することができる。また、分岐部31は、たとえば分岐部31に接続された複数の分岐管32のいずれかひとつまたは複数と、分岐部31の反対側に接続された供給管30とを選択的に連通させる開閉コックまたはピンチ弁等の開閉機構を有してもよい。また、分岐部31は、供給容器10の内容物Cを供給容器10から分岐部31まで導入するための排出路33を有してもよい。排出路33は、先端と分岐部31との間に開閉コックまたはピンチ弁等の開閉機構34を有することができる。
本実施形態の分注装置100において、既定充填量の内容物Cを充填容器20に正確に充填するために、供給管30の容積は、たとえば個々の充填容器20に対する内容物Cの規定充填量以下にすることができる。ここで、供給管30の容積とは、供給管30の内部空間の容積である。図1に示すように、供給管30が複数の分岐管32を有する場合には、供給容器10に接続された供給管30の端部から分岐部31までの容積と、分岐部31の容積と、分岐部31からひとつの充填容器20までのひとつの分岐管32の容積との和を、個々の充填容器20に対する内容物Cの規定充填量以下にすることができる。なお、この場合、すべての分岐管32の容積は、たとえば同一の容積にすることができる。また、すべての分岐管32の内径と長さは、同一であることが好ましい。
支持部40は、たとえば金属や樹脂製の支持台であり、充填容器20の入口ポート21が充填容器20の下端に位置するように充填容器20を支持する。支持部40は、たとえば、複数の容器収容部41を有し、ひとつの容器収容部41にひとつの充填容器20を収容することで、複数の充填容器20を支持することができる。なお、充填容器20が形状を維持可能な剛性を有し、入口ポート21が下端に位置した状態で自立可能である場合には、分注装置100は、支持部40を有しなくてもよい。
支持部40は、複数の分岐管32に一対一で接続される複数の充填容器20のそれぞれの入口ポート21を同一の高さ位置に支持することができる。なお、複数の充填容器20のそれぞれの入口ポート21の高さ位置は、複数の充填容器20の内容物Cの充填に影響を与えない程度の誤差を含んでいてもよい。具体的には、支持部40は、凹状の容器収容部41に充填容器20の少なくとも一部を収容し、充填容器20の入口ポート21が充填容器20の下端に位置するように充填容器20を保持する。図示の例において、支持部40は、容器収容部41の底面41aに、充填容器20の入口ポート21を挿通させる貫通孔42を有している。
ここで、充填容器20の入口ポート21側の部分である底部を支持する容器収容部41の底面41aは、たとえば、充填容器20の底部の形状に対応する形状に設けられ、複数の容器収容部41において、底面41aの鉛直方向の高さ位置が等しくなるように設けられている。図示の例において、充填容器20は、概ね矩形のバッグであり、底部は概ね平坦である。また、容器収容部41の底面41aは、概ね水平であり、複数の容器収容部41において、底面41aの鉛直方向の高さ位置が等しくなっている。
個々の充填容器20の入口ポート21に接続されたそれぞれの分岐管32は、支持部40の近傍に開閉コックまたはピンチ弁等の開閉機構35を有してもよい。分岐管32が、支持部40の近傍に開閉機構35を有する場合には、開閉機構35を開閉することで分岐管32の流路を開閉することができる。なお、分岐部31または分岐部31と各分岐管32との接続部近傍に各分岐管32を開閉する開閉機構が設けられている場合には、分岐管32は、支持部40の近傍に開閉機構35を有しなくてもよい。
切替部60は、供給管30に対する供給を、供給容器10の内容物C、または、内容物Cを移送する移送用気体Gに切り替える。本実施形態の分注装置100において、切替部60は、供給容器10の姿勢を切替可能に供給容器10を支持している。切替部60は、供給容器10の姿勢を、内容物Cの下方に出口ポート11が位置する内容物供給姿勢と、内容物Cの上方に出口ポート11が位置する気体供給姿勢とに切り替え可能に構成されている。
図示の例において、切替部60は、回転駆動部61と、供給容器支持部62とを有している。回転駆動部61は、たとえばモータ等の駆動軸に連結され、180度の角度範囲で回転可能に設けられている。供給容器支持部62は、回転駆動部61に固定され、回転駆動部61とともに180度の角度範囲で回転する。供給容器支持部62は、供給容器10の形状に対応する形状の収容部63を有し、収容部63に供給容器10を収容することで、供給容器10を収容部63に支持して固定する。
供給容器支持部62は、収容部63の一端に供給容器10の出口ポート11を挿通させる開口部64を有している。供給容器支持部62の開口部64は、回転駆動部61の回転角度範囲の上限で供給容器支持部62の下端に位置し、回転駆動部61の回転角度範囲の下限で供給容器支持部62の上端に位置するように設けられている。切替部60は、たとえば、供給容器支持部62の収容部63に供給容器10を収容して支持および固定した状態で、回転駆動部61の回転角度範囲の上限と下限と間で回転させる。これにより、供給容器10の姿勢は、内容物Cの下方に出口ポート11が位置する内容物供給姿勢と、移送用気体Gの上方に出口ポート11が位置する気体供給姿勢との間で切り替えられる。
制御部70は、たとえばCPU等の演算装置、メモリやハードディスク等の記憶装置、および、記憶装置に記憶された制御プログラム等によって構成される。制御部70は、切替部60および移送部50に対し、制御信号を送受信可能に、信号線を介して接続され、切替部60および移送部50を制御する。
具体的には、制御部70の制御プログラムは、たとえば移送部50を作動させて充填容器20に充填される充填量の内容物Cを供給容器10から供給管30へ送出させたのち、切替部60を作動させて供給管30への供給を供給容器10の内容物Cから移送用気体Gへ切り替えるように構成されている。さらに、制御部70の制御プログラムは、供給管30への供給の切替後に、たとえば移送部50を作動させて充填量に対応する体積の移送用気体Gを供給管30へ送出させるように構成されている。
より詳細には、制御部70の制御プログラムは、たとえば切替部60を作動させて、供給容器10の内容物Cの下方に出口ポート11が位置する内容物供給姿勢と、供給容器10の内容物Cの上方に出口ポート11が位置する気体供給姿勢とに、供給容器10の姿勢を切り替えるように構成されている。また、制御部70は、供給容器10の出口ポート11の開閉機構、分岐部31の開閉機構、および充填容器20の入口ポート21の開閉機構35、排出路33の開閉機構34等の開閉を制御するように構成してもよい。
(包装物の製造方法)
以下、前述の分注装置100を用いた本開示の一実施形態に係る包装物の製造方法について、分注装置100の作用と併せて説明する。
図2は、本実施形態に係る包装物の製造方法S100の各工程を示すフロー図である。本実施形態に係る包装物の製造方法S100は、供給容器10の内容物Cを分注して充填した充填容器20を密封した包装物の製造方法であって、たとえば前述の分注装置100を用いて実施することができる。本実施形態に係る包装物の製造方法S100は、接続工程S10と、支持工程S20と、移送工程S30と、封止工程S40と、を有している。
(接続工程)
接続工程S10は、供給容器10と充填容器20とを供給管30によって接続する工程である。接続工程S10では、供給容器10および充填容器20と供給管30との接続部を含む供給管30の接続部が、すべて無菌接続部である供給管30を用いることができる。無菌接続部としては、前述の無菌コネクターまたは無菌溶着によって形成した接合部を用いることができる。接続工程S10では、前述のように、充填容器20の内容物Cの充填量以下の容積の供給管30を用いることができる。
本実施形態に係る包装物の製造方法S100では、接続工程S10において、たとえば、分岐部31と、該分岐部31に接続された複数の分岐管32と、を有する供給管30を用い、各々の分岐管32の端部に充填容器20を接続する。ここでは、複数の分岐管32の容積が等しい供給管30を用いることが好ましい。また、本実施形態に係る包装物の製造方法S100では、接続工程S10において、たとえば分岐部31に接続された複数の分岐管32が分岐部31の反対側に接続された供給管30の端部の横断面に垂直な中心線Lに対して線対称に分岐している供給管30を用いる。
接続工程S10では、たとえば、複数の分岐管32に一対一で複数の充填容器20を接続する。このとき、複数の分岐管32のすべてに充填容器20をひとつずつ接続してもよいが、ひとつの分岐管32にひとつの充填容器20を接続し、後述する各工程を経てひとつの充填容器20に内容物Cの充填が完了した後に、別のひとつの分岐管32に別のひとつの充填容器20を、順次、接続するようにしてもよい。この場合、充填容器20が接続されていない他の分岐管32の流路は、たとえば分岐部31に設けられた開閉機構や各分岐管32に設けられた開閉機構35等によって閉鎖することができる。接続工程S10の終了後は、図2に示す支持工程S20が行われる。
(支持工程)
支持工程S20は、充填容器20に設けられ供給管30に接続された入口ポート21が充填容器20の下端に位置するように充填容器20を支持する工程である。本実施形態に係る包装物の製造方法S100では、支持工程S20において、複数の充填容器20の入口ポート21を同一の高さ位置に支持する。具体的には、たとえば前述の分注装置100の支持部40に設けられた複数の容器収容部41の各々に充填容器20をひとつずつ収容する。これにより、複数の充填容器20の入口ポート21を、充填容器20の下端に配置して同一の高さ位置に支持することができる。
また、支持工程S20は、供給容器10に設けられ供給管30に接続された出口ポート11が供給容器10の下端に位置するように供給容器10を支持する工程を含むことができる。具体的には、たとえば、前述の分注装置100の切替部60に設けられた供給容器支持部62に供給容器10を収容して支持および固定する。このとき、切替部60の回転駆動部61は、供給容器支持部62に設けられ供給容器10の出口ポート11を挿通させる開口部64が、供給容器支持部62の下端に位置する角度位置で固定される。
前述のように、供給容器10の内部に内容物Cとともに移送用気体Gが収容されている場合には、供給容器10を出口ポート11が下端に位置するように支持することで、内容物Cが供給容器10の出口ポート11側に収容され、移送用気体Gが供給容器10の出口ポート11の反対側に収容された状態になる。これにより、供給容器10の姿勢は、下端の出口ポート11およびその周囲が内容物Cによって満たされ、出口ポート11から内容物Cのみを送出可能な内容物供給姿勢になる。この段階では、出口ポート11またはその近傍に設けられた開閉機構が閉鎖され、供給容器10から供給管30への内容物Cの供給は行われない。支持工程S20の終了後は、図2に示す移送工程S30が行われる。
(移送工程)
図3は、図2に示す移送工程S30に含まれる工程の一例を示すフロー図である。移送工程S30は、供給管30に差圧を発生させて供給容器10の内容物Cを充填容器20へ移送する工程である。移送工程S30は、たとえば、内容物送出工程S31と、切替工程S32と、気体送出工程S33と、を有することができる。
(内容物送出工程)
内容物送出工程S31は、充填容器20に充填される充填量の内容物Cを供給容器10から供給管30へ送出する工程である。具体的には、前述の分注装置100の制御部70の制御の下で移送部50を作動させ、供給管30に差圧を発生させて内容物Cを充填容器20へ移送する。このとき、供給容器10の出口ポート11が開閉機構を有する場合は、手動により、または、制御部70からの制御信号により自動的に開放され、供給容器10の内容物Cが出口ポート11から供給管30へ供給される。なお、たとえば移送部50によって供給管30の流路を閉鎖することが可能な場合には、出口ポート11は開閉機構を有しなくてもよい。
また、分岐部31に設けられた開閉機構または各充填容器20の入口ポート21に設けられた開閉機構35は、たとえば手動により、または、制御部70からの制御信号によって自動的に、ひとつの分岐管32の流路のみを開放し、その他の分岐管32の流路を閉鎖することができる。これにより、供給容器10の内容物Cを個々の充填容器20に対して、順次、充填していくことができる。
内容物送出工程S31における1回の供給容器10の内容物Cの送出量は、たとえば、個々の充填容器20に対する内容物Cの充填量に対応する体積とすることができる。ここで、充填量に対応する体積とは、たとえば、充填容器20の充填量に等しい体積、または、後述する気体送出工程S33において供給管30に残存する内容物Cの体積を充填容器20の充填量に加えた体積である。充填容器20の内容物Cの送出量は、たとえば、制御部70によって移送部50を作動させる時間によって制御することができる。
ここで、前述のように、供給管30の容積が個々の充填容器20に対する内容物Cの充填量と等しい場合には、供給容器10の出口ポート11から個々の充填容器20までの供給管30の内部空間の全体が、供給容器10から送出された内容物Cによって満たされた状態となる。また、供給管30の容積が個々の充填容器20に対する内容物Cの充填量よりも小さい場合には、さらに、供給容器10から送出された内容物Cの一部が、供給管30を出て充填容器20の下端の入口ポート21から充填容器20の内部に充填される。
また、分岐部31が排出路33を有する場合には、内容物Cによって押し出された供給管30内の気体を排出路33から排出して、充填容器20に入り込む気体の体積を減少させることができる。また、充填容器20が無菌フィルターを介して外部と連通している場合には、内容物Cによって押し出されて充填容器20に入り込んだ気体を、無菌フィルターを介して外部へ排出することができる。内容物送出工程S31の終了後は、図3に示す切替工程S32が行われる。
(切替工程)
切替工程S32は、供給管30に対する供給を、内容物Cから、内容物Cを移送する移送用気体Gへ切り替える工程である。具体的には、本実施形態の包装物の製造方法S100では、前述の分注装置100を用い、供給管30に対する供給を内容物Cから移送用気体Gへ切り替える。分注装置100の制御部70は、図1に示すように、切替部60を作動させて、内容物Cの下方に出口ポート11が位置する内容物供給姿勢から、内容物Cの上方に出口ポート11が位置する気体供給姿勢へ、供給容器10の姿勢を切り替える。
これにより、供給容器10の上下が反転し、供給容器10の上部の出口ポート11側に移送用気体Gが収容され、移送用気体Gの下方で供給容器10の出口ポート11と反対側に内容物Cが収容された状態になる。すなわち、供給容器10の姿勢が、上端の出口ポート11およびその周囲が移送用気体Gで満たされ、出口ポート11から移送用気体Gのみを送出可能な気体供給姿勢になる。この段階では、出口ポート11またはその近傍に設けられた開閉機構が閉鎖され、供給容器10から供給管30への移送用気体Gの供給は行われない。切替工程S32の終了後は、図3に示す気体送出工程S33が行われる。
(気体送出工程)
気体送出工程S33は、充填容器20の充填量に対応する体積の移送用気体Gを供給管30へ送出する工程である。本実施形態の包装物の製造方法S100では、気体送出工程S33において、前述のように、供給管30に接続される出口ポート11を有するとともに内部に内容物Cおよび移送用気体Gが収容された供給容器10を用いる。気体送出工程S33では、前述のように、供給容器10の姿勢を、内容物Cの下方に出口ポート11が位置する内容物供給姿勢から、内容物Cの上方に出口ポート11が位置する気体供給姿勢に切り替えた状態で、供給容器10の内部の移送用気体Gを供給管30へ供給する。
具体的には、前述の分注装置100を用い、制御部70による制御の下で移送部50を作動させて、充填容器20に対する内容物Cの充填量に対応する体積の移送用気体Gを供給容器10から供給管30へ送出する。このとき、供給容器10の出口ポート11の開閉機構は、手動により、または、制御部70からの制御信号により自動的に開放され、供給容器10内の移送用気体Gが出口ポート11から供給管30へ供給される。
図4は、気体送出工程S33における移送用気体Gと内容物Cを示す供給管30の断面図である。供給容器10から供給管30へ供給された移送用気体Gは、供給管30内の内容物Cを充填容器20に押し込むように作用する。すなわち、移送部50によって供給管30に差圧を発生させ、供給容器10から供給管30へ移送用気体Gを供給することで、供給管30内に残存する内容物Cが移送用気体Gによって押し出され、充填容器20に充填される。
ここで、充填容器20は、支持部40によって支持され、供給管30に接続される入口ポート21が充填容器20の下端に位置している。そのため、充填容器20の上端に入口ポート21が位置する場合と比較して、充填容器20に充填される内容物Cに気泡が発生するのを抑制することができ、内容物Cをより正確な充填量で充填することができる。
より詳細には、たとえば入口ポート21が充填容器20の上端に位置する状態で充填容器20に内容物Cを注ぎ込む場合には、重力の影響によって上方から下方へ勢いよく注ぎ込まれた内容物Cが泡立ち、内容物Cに気泡が巻き込まれる。そのため、内容物Cの品質が劣化するおそれがある。また、充填容器20の上端に位置する入口ポート21に対する内容物Cの注ぎ込みを停止した後にも、内容物Cが重力の影響で余分に投入されるなど、充填容器20に対して内容物Cが既定の充填量よりも過剰に充填され、複数の充填容器20の充填量が不均一または不正確になるおそれがある。
これに対し、本実施形態の分注装置100および包装物の製造方法S100では、供給管30に接続される充填容器20の入口ポート21が充填容器20の下端に位置し、移送部50によって移送された内容物Cが充填容器20の下方から上方へ充填される。そのため、重力の影響による内容物Cの泡立ちや余分な投入を抑制することができる。したがって、本実施形態の分注装置100および包装物の製造方法S100によれば、充填容器20に充填される内容物Cの品質の劣化を防止することができ、規定量の内容物Cを充填容器20に均一かつ正確に充填することができる。
なお、気体送出工程S33において、供給容器10またはその他の気体供給元から供給管30へ送出する移送用気体Gの送出量は、たとえば、供給容器10またはその他の気体供給元からそれぞれの充填容器20までの供給管30の容積以上にすることができる。これにより、供給管30に残存する内容物Cを移送用気体Gによってすべて充填容器20の内部へ移送することができ、充填容器20に余分な移送用気体Gが入り込むのを抑制することができる。
ここで、供給容器10またはその他の気体供給元からそれぞれの充填容器20までの供給管30の容積が、充填容器20に対する内容物Cの充填量よりも少ない場合には、内容物送出工程S31において移送部50によって充填容器20に対する充填量の内容物Cを送出することができる。その後、気体送出工程S33において、内容物送出工程S31における内容物Cの送出量と同一の送出量の移送用気体Gを送出する。この場合、充填容器20に多少の移送用気体Gが入り込むが、内容物送出工程S31と気体送出工程S33における移送部50の設定を変更することなく、供給管30内の内容物Cを移送用気体Gによってすべて押し出して、充填容器20に規定の充填量の内容物Cを正確に充填することが可能になる。したがって、移送部50の操作を簡便にしつつ、充填容器20に内容物Cを確実に充填することができる。
また、供給容器10またはその他の気体供給元からそれぞれの充填容器20までの供給管30の容積が、充填容器20に対する内容物Cの充填量と概ね等しい場合にも、内容物送出工程S31において移送部50によって充填容器20に対する充填量の内容物Cを送出することができる。その後、気体送出工程S33において、内容物送出工程S31における内容物Cの送出量と同一の送出量の移送用気体Gを送出する。この場合、充填容器20に移送用気体Gが入り込むのを抑制しつつ、内容物送出工程S31と気体送出工程S33における移送部50の設定を変更することなく、供給管30内の内容物Cを移送用気体Gによってすべて押し出して、充填容器20に規定の充填量の内容物Cを正確に充填することが可能になる。供給容器10またはその他の気体供給元からの移送用気体Gの送出量は、たとえば、制御部70によって移送部50を作動させる時間によって制御することができる。
図3に示す気体送出工程S33の終了後、すなわち移送工程S30の終了後は、図2に示す封止工程S40が行われる。
(封止工程)
封止工程S40は、充填容器20の入口ポート21を密封する工程である。封止工程S40では、たとえば図1に示すように、充填容器20の入口ポート21と分岐管32の端部に設けられた開閉機構35との間の部分の流路を、たとえば二点鎖線で示す既定の位置Pで無菌溶着によって閉塞し、充填容器20の入口ポート21を密封する封止部を形成する。そして、封止部よりも開閉機構35側で分岐管32を切断することで、供給容器10の内容物Cが分注されて充填容器20に充填された包装物が製造される。
以上説明したように、前述の実施形態によれば、供給容器10の内容物Cを分注して充填容器20に充填する分注装置100、および、内容物Cが充填された充填容器20を密封した包装物の製造方法S100において、内容物Cの品質の劣化を防止することができ、規定量の内容物Cを正確に充填することができる。
なお、本開示の分注装置および包装物の製造方法は、前述の実施形態の分注装置100および包装物の製造方法S100に限定されない。以下、本開示の分注装置および包装物の製造方法の変形例について説明する。
図5は、図1に示す分注装置100の変形例を示す拡大断面図である。図1に示す分注装置100は、切替部60が、供給容器10の姿勢を内容物供給姿勢と気体供給姿勢とに切替可能に供給容器10を支持する例について説明した。これに対し、変形例の分注装置は、図1に示す切替部60に替えて、供給容器10の出口ポート11と移送部50との間に、図5に示す切替部60Aを備えている。この変形例に係る切替部60Aは、供給管30に接続されて移送用気体Gを供給する気体供給管36を備えている。
切替部60Aは、気体供給管36に設けられた無菌フィルター37を備え、無菌フィルター37を介して気体供給管36に取りこまれた無菌的な空気である移送用気体Gを供給管30に供給する。また、切替部60Aは、気体供給管36と、供給管30における気体供給管36の接続部よりも上流側(供給容器10側)とに、開閉コックまたはピンチ弁等の開閉機構38,39を備えている。
この変形例の分注装置を用いた包装物の製造方法では、接続工程S10において、無菌フィルター37を備えた気体供給管36を介して供給管30を外部空間に連通させる。また、移送工程S30に含まれる気体送出工程S33において、切替部60Aを作動させ、供給管30の開閉機構39を閉じ、気体供給管の開閉機構38を開いて、供給管30に接続された気体供給管36を介して移送用気体Gを供給する。これにより、前述の実施形態に係る分注装置100および包装物の製造方法S100と同様の効果を得ることができる。
図6は、図1に示す分注装置100の別の変形例を示す概略構成図である。図6に示す変形例の分注装置100Aは、回転駆動部61および制御部70を有しない点と、供給管30が複数の分岐部31を有している点で、図1に示す前述の分注装置100と異なっている。本変形例の分注装置100Aのその他の点は、前述の実施形態と同様であるので、同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図1に示す分注装置100を用いた包装物の製造方法S100では、図2に示す移送工程S30が図3に示す内容物送出工程S31、切替工程S32、および気体送出工程S33を含む例について説明した。しかし、図6に示す変形例の分注装置100Aを用いた包装物の製造方法では、移送工程S30が内容物送出工程S31、切替工程S32、および気体送出工程S33を有しなくてもよい。
この変形例の分注装置100Aを用いた包装物の製造方法では、接続工程S10において、複数の分岐管32に一対一で複数の充填容器20を接続し、支持工程S20において、複数の充填容器20の入口ポート21を同一の高さ位置に支持する。そして、移送工程S30において、各分岐管32の開閉機構35を開放した状態で、移送部50を作動させて、供給容器10の内容物Cを複数の充填容器20に一括して充填する。
これにより、複数の充填容器20に充填される内容物Cの高さ、すなわち液面の位置が等しくなり、複数の充填容器20に内容物Cを均一かつ正確な充填量で充填することができる。なお、この変形例においては、充填容器20は、内容物Cの充填前と充填後に概ね同一の形状を維持可能な剛性を有することが好ましい。充填容器20がこのような剛性を有することで、形状が一定の充填容器20の内部空間に内容物Cを充填することができる。そのため、複数の充填容器20に充填される内容物Cの高さ、すなわち液面の位置を制御して、複数の充填容器20に内容物Cを均一かつ正確な充填量で充填することができる。
この変形例の包装物の製造方法によれば、前述の実施形態の包装物の製造方法S100と同様に、供給管30に接続される充填容器20の入口ポート21が充填容器20の下端に位置し、移送部50によって移送された内容物Cが充填容器20の下方から上方へ充填される。そのため、前述の包装物の製造方法S100と同様に、内容物Cの品質の劣化を防止することができ、規定量の内容物Cを正確に充填することを可能にすることができる。また、複数の充填容器20に内容物Cを均一かつ正確な充填量で一括して充填することができる。
なお、図1に示す分注装置100を用い、図6に示す分注装置100Aを用いた包装物の製造方法と同様に、複数の充填容器20に内容物Cを一括して充填してもよい。この場合、供給管30の分岐部31は開閉機構を有しなくてよい。移送工程S30においては、前述の内容物送出工程S31、切替工程S32、および気体送出工程S33を省略し、各分岐管32の開閉機構35を開放した状態で、移送部50を作動させて、供給容器10の内容物Cを複数の充填容器20に一括して充填する。
ここで、図1に示す分注装置100を用いた包装物の製造方法の場合、分岐部31に接続された複数の分岐管32は、分岐部31の反対側に接続された供給管30の端部の横断面に垂直な中心線Lに対して線対称に分岐している。そのため、供給管30の上流側から分岐部31を介して分岐管32へ流入する内容物Cの流れを、複数の分岐管32に対してより均一に分流することができる。したがって、図6に示す分注装置100Aを用いた包装物の製造方法よりもさらに複数の充填容器20に対してより均一かつ正確な充填量で内容物Cを一括して充填することができる。
以上、図面を用いて本開示の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本開示に含まれるものである。たとえば、分岐部に接続された分岐管の先端にさらに分岐部および複数の分岐管を接続することで、分注可能な充填容器の数を増加させることが可能である。
また、前述の実施形態では、移送部が1つである場合について説明したが、分注装置は、複数の移送部を備えてもよい。たとえば、供給容器の出口ポートに接続された供給管に単数または複数の分岐部を設け、分岐した複数の供給管にそれぞれ移送部を設けてもよい。また、供給容器が複数の出口ポートを有する場合には、それぞれの出口ポートに接続された供給管に移送部を設けてもよい。このように、分注装置が複数の移送部を備える場合には、複数の移送部を同時に稼働させて並列的に分注することで、複数の充填容器の分注に要する時間を短縮することができる。
特に、供給容器の出口ポートに接続された供給管が、第1の分岐部において複数の分岐管に分岐され、さらに各分岐管が第2の分岐部において複数の分岐管に分岐する構成を採用することができる。このように分岐された分岐管にさらに分岐部を設けて、供給管を同じように複数回にわたって分岐させていくことができる。これにより、最後の分岐部から分岐した分岐管の末端に接続された多くの充填容器に一括して内容物を分配することが可能になる。
また、移送部として用いることができるシリンジポンプの構成は、特に限定されない。たとえば、シリンジとポンプが一体になったシリンジポンプにチューブを接合するものを用いることができる。また、シリンジとポンプが一体になっておらず、シングルユースのシリンジにチューブを無菌的に接合しておき、そのシリンジを外部からポンピングするものを用いることができる。
10 供給容器
11 出口ポート
20 充填容器
21 入口ポート
30 供給管
31 分岐部
32 分岐管
36 気体供給管
37 無菌フィルター
40 支持部
50 移送部
60 切替部
60A 切替部
70 制御部
100 分注装置
100A 分注装置
C 内容物
G 移送用気体
L 中心線
S10 接続工程
S20 支持工程
S30 移送工程
S31 内容物送出工程
S32 切替工程
S33 気体送出工程
S40 封止工程
S100 包装物の製造方法

Claims (22)

  1. 供給容器の内容物を分注して充填容器に充填する分注装置であって、
    前記供給容器と前記充填容器を接続する供給管と、前記充填容器の下端に設けられ前記供給管に接続される入口ポートと、前記供給管に差圧を発生させて前記内容物を前記充填容器へ移送する移送部と、を備えることを特徴とする分注装置。
  2. 前記供給管に対する前記内容物の供給と該内容物を移送する移送用気体の供給とを切り替える切替部と、前記移送部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記移送部を作動させて前記充填容器に充填される充填量の前記内容物を前記供給容器から前記供給管へ送出し、前記切替部によって前記供給が前記内容物から前記移送用気体へ切り替えられたのちに、前記移送部を作動させて前記充填量に対応する体積の前記移送用気体を前記供給管へ送出することを特徴とする請求項1に記載の分注装置。
  3. 前記供給管の容積は、前記内容物の前記充填量以下であることを特徴とする請求項2に記載の分注装置。
  4. 前記切替部は、前記供給管に接続されて前記移送用気体を供給する気体供給管を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の分注装置。
  5. 前記供給容器は、前記供給管に接続される出口ポートを有するとともに内部に前記内容物および前記移送用気体が収容され、
    前記切替部は、前記供給容器を支持し、前記内容物の下方に前記出口ポートが位置する内容物供給姿勢と、前記内容物の上方に前記出口ポートが位置する気体供給姿勢とに、前記供給容器の姿勢を切り替え可能に構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の分注装置。
  6. 前記供給管は、前記移送部と前記充填容器との間に設けられた分岐部と、該分岐部に接続された複数の分岐管と、を有し、
    前記充填容器は、各々の前記分岐管の端部に接続されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の分注装置。
  7. 前記入口ポートが前記充填容器の下端に位置するように前記充填容器を支持する支持部を備え、
    前記支持部は、複数の前記分岐管に一対一で接続される複数の前記充填容器のそれぞれの前記入口ポートを同一の高さ位置に支持することを特徴とする請求項6に記載の分注装置。
  8. 複数の前記分岐管の容積が等しいことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の分注装置。
  9. 前記分岐部に接続された複数の前記分岐管は、前記分岐部における前記分岐管の接続側とは反対側に接続された前記供給管の端部の横断面に垂直な中心線に対して線対称に分岐していることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の分注装置。
  10. 前記供給容器および前記充填容器と前記供給管との接続部を含む前記供給管の接続部は、すべて無菌接続部であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の分注装置。
  11. 前記供給容器、前記充填容器、および前記供給管の少なくともひとつは、無菌フィルターを介して外部空間に連通することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の分注装置。
  12. 供給容器の内容物を分注して充填した充填容器を密封した包装物の製造方法であって、
    前記供給容器と前記充填容器とを供給管によって接続する接続工程と、前記充填容器に設けられ前記供給管に接続された入口ポートが前記充填容器の下端に位置するように前記充填容器を支持する支持工程と、前記供給管に差圧を発生させて前記供給容器の前記内容物を前記充填容器へ移送する移送工程と、前記充填容器の前記入口ポートを密封する封止工程と、を有することを特徴とする包装物の製造方法。
  13. 前記移送工程は、前記充填容器に充填される充填量の前記内容物を前記供給容器から前記供給管へ送出する内容物送出工程と、前記供給管に対する供給を前記内容物から前記内容物を移送する移送用気体へ切り替える切替工程と、前記充填量に対応する体積の前記移送用気体を前記供給管へ送出する気体送出工程と、を有することを特徴とする請求項12に記載の包装物の製造方法。
  14. 前記接続工程において、前記内容物の前記充填量以下の容積の前記供給管を用いることを特徴とする請求項13に包装物の製造方法。
  15. 前記気体送出工程において、前記供給管に接続された気体供給管を介して前記移送用気体を供給することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の包装物の製造方法。
  16. 前記気体送出工程において、前記供給管に接続される出口ポートを有するとともに内部に前記内容物および前記移送用気体が収容された前記供給容器を用い、該供給容器の姿勢を、前記内容物の下方に前記出口ポートが位置する内容物供給姿勢から、前記内容物の上方に前記出口ポートが位置する気体供給姿勢に切り替えて、前記供給容器の内部の前記移送用気体を前記供給管へ供給することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の包装物の製造方法。
  17. 前記接続工程において、分岐部と、該分岐部に接続された複数の分岐管と、を有する前記供給管を用い、各々の前記分岐管の端部に前記充填容器を接続することを特徴とする請求項12から請求項16のいずれか一項に記載の包装物の製造方法。
  18. 前記接続工程において、複数の前記分岐管に一対一で複数の前記充填容器を接続し、
    前記支持工程において、複数の前記充填容器の前記入口ポートを同一の高さ位置に支持することを特徴とする請求項17に記載の包装物の製造方法。
  19. 前記接続工程において、複数の前記分岐管の容積が等しい前記供給管を用いることを特徴とする請求項17または請求項18に記載の包装物の製造方法。
  20. 前記接続工程において、前記分岐部に接続された複数の前記分岐管が前記分岐部における前記分岐管の接続側とは反対側に接続された前記供給管の端部の横断面に垂直な中心線に対して線対称に分岐している前記供給管を用いることを特徴とする請求項17から請求項19のいずれか一項に記載の包装物の製造方法。
  21. 前記接続工程において、前記供給容器および前記充填容器と前記供給管との接続部を含む前記供給管の接続部がすべて無菌接続部である前記供給管を用いることを特徴とする請求項12から請求項20のいずれか一項に記載の包装物の製造方法。
  22. 前記接続工程において、前記供給容器、前記充填容器、および前記供給管の少なくともひとつを、無菌フィルターを介して外部空間に連通させることを特徴とする請求項12から請求項21のいずれか一項に記載の包装物の製造方法。
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