JP2018030373A - 3次元積層造形システム、3次元積層造形方法、積層造形制御装置およびその制御方法と制御プログラム - Google Patents

3次元積層造形システム、3次元積層造形方法、積層造形制御装置およびその制御方法と制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数照射部の照射位置間のガスの流れによる影響を除去すること。
【解決手段】積層材料を照射する複数照射部と積層表面に流路を生成して照射された積層材料から発生した粉塵を除去する除去部とを有し、積層材料からなる各層を複数の照射部で照射してセル領域の集合として積層造形物を造形する積層造形部と、流路の上流のセル領域で発生した粉塵が流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように複数照射部のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御部とを備え、積層造形制御部は、第1照射部が第1セル領域を照射している時に第2照射部が第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射するよう、または、第3照射部が第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って複数照射部のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、3次元積層造形における造形物の造形位置を制御する技術に関する。
上記技術分野において、特許文献1には、3次元ワークピースを、矩形領域に分割して複数の照射部の照射により造形する装置において、ガス流入システムとガス流出システムとを設けて、プロセスチャンバー内に微粒子の不純物を含むガスの流れを生成してガスを排出する装置が開示されている。特許文献1においては、微粒子の不純物を含むガスの流れの方向が、プロセスチャンバー周囲からプロセスチャンバーの中央であって、各照射部による照射位置間のガスの流れによる影響は少ない。
特開2015−078434号公報
しかしながら、上記文献に記載の技術は、複数の照射部の照射位置間にガスの流れによる影響がある場合に、その影響を除去する造形位置の制御には対応できない。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る3次元積層造形システムは、
積層材料を照射する複数の照射手段と、積層表面に流路を生成して、照射された前記積層材料から発生した粉塵を除去する除去手段とを有し、前記積層材料からなる各層を前記複数の照射手段で照射してセル領域の集合として積層造形物を造形する積層造形手段と、
前記流路の上流のセル領域で発生した前記粉塵が前記流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように、前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御手段と、
を備え、
前記積層造形制御手段は、前記複数の照射手段の第1照射手段が第1セル領域を照射している時に、前記複数の照射手段の第2照射手段が、前記第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射するよう、または、前記複数の照射手段の第3照射手段が、前記第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する。
上記目的を達成するため、本発明に係る3次元積層造形方法は、
積層材料を照射する複数の照射手段と、積層表面に流路を生成して、照射された前記積層材料から発生した粉塵を除去する除去手段とを有する積層造形手段を用いて、前記積層材料からなる各層を前記複数の照射手段で照射してセル領域の集合として積層造形物を造形する積層造形ステップと、
前記流路の上流のセル領域で発生した前記粉塵が前記流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように、前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御ステップと、
を含み、
前記積層造形制御ステップにおいては、前記複数の照射手段の第1照射手段が第1セル領域を照射している時に、前記複数の照射手段の第2照射手段が、前記第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射するよう、または、前記複数の照射手段の第3照射手段が、前記第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する。
上記目的を達成するため、本発明に係る積層造形制御装置は、
積層造形の対象となる積層造形物のデータを取得するデータ取得手段と、
積層材料を照射する複数の照射手段と、積層表面に流路を生成して、照射された前記積層材料から発生した粉塵を除去する除去手段とを有し、前記積層材料からなる各層を前記複数の照射手段で照射してセル領域の集合として前記積層造形物を造形する積層造形手段を制御する積層造形制御手段であって、前記流路の上流のセル領域で発生した前記粉塵が前記流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように、前記積層造形物のデータに基づいて前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御手段と、
を備え、
前記積層造形制御手段は、前記複数の照射手段の第1照射手段が第1セル領域を照射している時に、前記複数の照射手段の第2照射手段が、前記第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射するよう、または、前記複数の照射手段の第3照射手段が、前記第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する。
上記目的を達成するため、本発明に係る積層造形制御装置の制御方法は、
積層造形の対象となる積層造形物のデータを取得するデータ取得ステップと、
積層材料を照射する複数の照射手段と、積層表面に流路を生成して、照射された前記積層材料から発生した粉塵を除去する除去手段とを有し、前記積層材料からなる各層を前記複数の照射手段で照射してセル領域の集合として前記積層造形物を造形する積層造形手段を制御する積層造形制御ステップであって、前記流路の上流のセル領域で発生した前記粉塵が前記流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように、前記積層造形物のデータに基づいて前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御ステップと、
を含み、
前記積層造形制御ステップにおいては、前記複数の照射手段の第1照射手段が第1セル領域を照射している時に、前記複数の照射手段の第2照射手段が、前記第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射するよう、または、前記複数の照射手段の第3照射手段が、前記第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する。
上記目的を達成するため、本発明に係る積層造形制御装置の制御プログラムは、
積層造形の対象となる積層造形物のデータを取得するデータ取得ステップと、
積層材料を照射する複数の照射手段と、積層表面に流路を生成して、照射された前記積層材料から発生した粉塵を除去する除去手段とを有し、前記積層材料からなる各層を前記複数の照射手段で照射してセル領域の集合として前記積層造形物を造形する積層造形手段を制御する積層造形制御ステップであって、前記流路の上流のセル領域で発生した前記粉塵が前記流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように、前記積層造形物のデータに基づいて前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御ステップと、
をコンピュータに実行させる積層造形制御装置の制御プログラムであって、
前記積層造形制御ステップにおいては、前記複数の照射手段の第1照射手段が第1セル領域を照射している時に、前記複数の照射手段の第2照射手段が、前記第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射するよう、または、前記複数の照射手段の第3照射手段が、前記第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する。
本発明によれば、複数の照射部の照射位置間のガスの流れによる影響を除去することができる。
本発明の第1実施形態に係る3次元積層造形システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る3次元積層造形システムによる造形状態を示す概念図である。 本発明の第2実施形態に係る3次元積層造形システムによる造形状態を示す概念図である。 本発明の第2実施形態に係る3次元積層造形システムにおける積層造形部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る積層造形部の複数の照射部による造形と粉塵を除去する流路との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る3次元積層造形システムにおける積層造形制御部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る照射セル選択部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る照射セル位置選択テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る照射セル選択用データベースの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る積層造形指令テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る積層造形制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る積層造形制御部の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る3次元積層造形処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る3次元積層造形システムによる造形状態を示す概念図である。 本発明の第3実施形態に係る照射セル位置選択テーブルの構成を示す図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。本明細書で使用される文言“セル領域”は、3次元積層造形において各層の造形領域を微細に分割した領域を示す(例えば、0.1mm四方の矩形など)。本実施形態の3次元積層造形システムは、このセル領域内を種々の走査パターンで照射することにより、セル領域の集合として各層の造形を実現する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての3次元積層造形システム100について、図1を用いて説明する。3次元積層造形システム100は、積層材料を照射して3次元積層造形を行なうシステムである。
図1に示すように、3次元積層造形システム100は、積層造形部101と、積層造形制御部102と、を含む。積層造形部101は、積層材料を照射する複数の照射部111と、積層表面に流路を生成して、照射された積層材料から発生した粉塵を除去する除去部112とを有する。そして、積層造形部101は、積層材料からなる積層造形物の各層を複数の照射部111で照射してセル領域の集合として造形する。積層造形制御部102は、流路の上流のセル領域で発生した粉塵が流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように、複数の照射部のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する。
本実施形態によれば、流路の上流のセル領域で発生した粉塵が流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように、複数の照射部のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御することにより、複数の照射部の照射位置間のガスの流れによる影響を除去することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る3次元積層造形システムによる積層造形について説明する。本実施形態に係る3次元積層造形システムは、積層材料を積層造形物の上層に敷き詰めるためのスキージングブレードの移動方向に対して、3次元造形データに基づいて照射部によるセル領域内の積層材料の走査方向を予測してセル領域ごとに変化させる。
本実施形態においては、複数の照射部の第1照射部が第1セル領域を照射している場合に、第2照射部が、第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射するように制御する。また、複数の照射部の第3照射部が第3セル領域を照射している場合に、第4照射部が、第3セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第4セル領域を照射するように制御する。さらに、複数の照射部の第1照射部が第1セル領域を照射している時に、第2照射部が、第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射し、かつ、第3照射部が、第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って複数の照射部のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する。なお、影響範囲は、少なくとも、照射部の照射強度および走査速度と、除去部により生成された流路の流速と、セル領域の寸法と、を考慮して設定される。
《3次元積層造形システムの造形概念》
図2Aおよび図2Bは、本実施形態に係る3次元積層造形システムによる造形状態を示す概念図である。なお、図2Aおよび図2Bにおいては、1つの積層面における造形部200を例に説明する。
図2Aは、造形部200を2つに分割して、2つの照射部で積層造形する場合である。図2Aの左図は、現在照射部211による照射中の照射セル位置に対して、もう1つの照射部212による照射で発生する粉塵が影響しない照射セル位置を選択して照射した場合を示す。図2Aの中央図は、現在照射部221により照射中の照射セル位置からの粉塵が影響を与えない照射セル位置を選択して、もう1つの照射部222により照射した場合を示す。図2Aの右図は、現在照射部231により照射中の照射セル位置と、現在照射部232により照射中の照射セル位置とが、互いに粉塵が影響を与えないように選択された場合を示す。
図2Bは、本実施形態に係る3次元積層造形システムによる造形状態を示す概念図である。造形部200を4つに分割して、4つの照射部で積層造形する場合である。図2Bの左図は、現在照射部241による照射中の状態を示す。図2Bの中央図は、次に、現在照射部241による照射中の位置に基づいて、互いに粉塵の影響を与えないように、照射部242aあるいは照射部243bが選択され照射した状態を示す。図2Bの右図は、さらに、現在照射部241および照射部242a、または、現在照射部241および照射部243bによる照射中の位置に基づいて、互いに粉塵の影響を与えないように、照射部243aあるいは照射部242bが選択され照射した状態を示す。
なお、図2Aは2照射部の場合、図2Bは4照射部の場合を説明したが、これに限定されず、本実施形態によれば、複数の照射部にいて粉塵が影響しない照射セル位置の選択をすることができる。
《積層造形部の機能構成》
図3Aは、本実施形態に係る3次元積層造形システム300における積層造形部310の機能構成を示すブロック図である。
3次元積層造形システム300は、積層造形部310と、積層造形制御部320と、情報処理装置330と、を備える。積層造形部310は、積層造形制御部320の各種の制御指令に従って、3次元積層造形物を生成する。積層造形制御部320は、情報処理装置330が生成した3次元造形データに従って、積層造形部310を制御するための各種の制御指令を生成する。制御指令は、照射用アンプ311により照射部312を制御するための照射指令と、走査用アンプ313により回転ステップモータ314を介して操作方向を制御するための走査指令と、造形テーブル318の移動を制御するための移動指令と、集塵用アンプ315により、照射セルから発生した粉塵を除去する集塵指令と、を含む。情報処理装置330は、3次元造形対象の積層造形物の情報を取得して、3次元造形データを生成する。なお、情報処理装置330は、汎用のコンピュータであっても、本実施形態に対応する特殊なコンピュータであってもよい。
積層造形部310は、複数の照射用アンプ311(なお、1つで代表させる)と、複数の照射部312と、を有する。また、積層造形部310は、複数の走査用アンプ313と、対応する回転ステップモータおよびミラー部を有する。また、積層造形部310は、移動用アンプ317と、造形テーブル318と、を有する。さらに、積層造形部310は、集塵用アンプ315と、吸気機構316と、排気機構(あるいは集塵機構)319と、を有し、エアーフロー340を生成する。
図3Bは、本実施形態に係る積層造形部の複数の照射部314による造形と粉塵を除去する流路との関係を示す図である。なお、図3Bにおいて、図3Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
図3Bのように、エアーフローは、例えば、4つの照射部314の各々が照射する4つの分割領域A〜Dにおいて、分割領域AおよびCから分割領域BおよびDの方向とする。そして、図2Aおよび図2Bに示した現在の積層造形面の造形部(照射部)200とする。なお、エアーフローの方向は図3Bに限定されない。図3Bと逆方向や直角方向、あるいは、それらを組み合わせた方向であっても、本実施形態の処理は実現できる。
《積層造形制御部の機能構成》
図4は、本実施形態に係る3次元積層造形システム300における積層造形制御部320の機能構成を示すブロック図である。図4においては、図3の積層造形制御部320と情報処理装置330の機能構成を示す。ここで、積層造形部310と積層造形制御部320とは、3次元造形装置420、いわゆる3Dプリンタを構成してもよい。積層造形部310の構成は図3Aと同様であり、重複する説明は省略する。なお、図4においては、積層造形制御部320を含む3次元造形装置420と情報処理装置330とを別の装置として図示しているが、1つの装置として構成されても、積層造形制御部320を情報処理装置330に合体させてもよい。
積層造形制御部320は、通信制御部421と、3次元造形データ記憶部422と、セル選択用データベース424と、照射セル選択部425と、積層造形指令部426と、を備える。
通信制御部421は、積層造形制御部320と情報処理装置330との通信を制御し、情報処理装置330から3次元造形データや指示コマンドなどを情報処理装置330から受信したり、積層造形制御部320や積層造形部310の状況を情報処理装置330へ送信したりする。3次元造形データ記憶部422は、情報処理装置330から受信した3次元造形データを記憶する。なお、3次元造形データの記憶は、3次元造形物単位であったり、積層する層単位であったりしてよく、3次元造形装置420の積層造形速度や情報処理装置330の処理速度、あるいは、情報処理装置330と積層造形制御部320との通信容量などに基づいて、適切に決定される。そして、本実施形態においては、層単位の造形データが層単位の積層造形ごとに出力される。
セル選択用データベース424は、積層造形部310における積層造形条件に基づいて、現在照射中のセル領域位置からの粉塵により影響を受けない照射候補のセル領域位置を生成するために使用されるデータを格納する。照射セル選択部425は、本実施形態においては、3次元造形データ記憶部422から層単位の造形データを取得する。そして、照射セル選択部425は、現在積層造形中の照射セル位置とセル選択用データベース424から取得した次に照射可能な照射候補セルとに基づいて、照射により発生する粉塵の影響を受けない、照射部と次の照射セル位置との組を積層造形指令部426に通知する。そして、照射セル選択部425は、各層の造形が完了すると、3次元造形データ記憶部422に次の層の造形データを要求する。なお、本実施形態においては、照射セル選択部425が層単位に照射セル位置を選択したが、複数層の造形データをまとめてあらかじめ照射セル位置を予測した選択を行なってもよい。積層造形指令部426は、照射セル選択部425により選択された照射部と次の照射セル位置との組に対応して、積層造形部310の各部への指令を行なう。ここで、セル選択用データベース424と、照射セル選択部425と、積層造形指令部426と、が照射セル制御部の全てあるいはその一部を構成する。
情報処理装置330は、PC(パーソナルコンピュータ)などの汎用コンピュータでよい。情報処理装置330は、通信制御部431と、3次元造形データ生成部432と、表示部433と、操作部434と、3次元造形データベース435と、3次元造形対象データ取得部436と、を備える。なお、情報処理装置330が3次元造形対象データの生成機能を含む場合、3次元造形対象データ取得部436は3次元造形対象データ生成部となる。
通信制御部431は、外部装置である3次元造形装置420または3次元造形対象データ生成装置との通信を制御する。3次元造形データ生成部432は、表示部433に表示された操作指示に従い操作部434からのオペレータによる入力あるいは操作に従って、3次元造形データベース435に格納されたデータを用いて、3次元造形装置420が3次元造形対象物を積層造形するための3次元造形データを生成する。表示部433は、3次元造形装置420や情報処理装置330の状況を報知すると共に、オペレータに対して3次元造形物の積層造形に必要となるパラメータの入力を要請する。操作部434は、キーボード、ポインティングデバイス、タッチバネルなどを含み、表示部433に表示された指示に従い、オペレータからの入力や操作指示を受け付ける。3次元造形データベース435は、3次元造形データ生成部432が3次元造形データを生成するために用いるデータである、3次元造形対象物のデータや生成アルゴリズム、生成パラメータなどを格納する。3次元造形対象データ取得部436は、3次元造形対象データ生成装置から提供される3次元造形対象データを、通信制御部431を介して、あるいは、記憶媒体などからI/Oインタフェースを介して取得する。
(照射セル選択部)
図5は、本実施形態に係る照射セル選択部425の機能構成を示すブロック図である。
照射セル選択部425は、照射セル領域受信部501と、照射セル位置選択部502と、を有する。照射セル領域受信部501は、本実施形態において、一層の造形データを3次元造形データ記憶部422から受信して、照射セル位置選択部502に送る。照射セル位置選択部502は、照射セル位置選択テーブル502aを有し、現在の照射セル位置から、粉塵の影響無しに照射する次のセルを選択する。そのために、照射セル位置選択部502は、現在の照射セル情報をセル選択用データベース424に送り、セル選択用データベース424から現在の照射セル情報に基づいて生成された照射可能セル情報を取得する。そして、照射セル位置選択テーブル502aを用いて、照射可能セル情報から各照射部が次に照射するセル領域位置を選択して、照射部と照射セル位置との組を積層造形指令部426に出力する。また、照射セル位置選択部502は、3次元造形データ記憶部422から受信した一層の造形データの造形が完了すると、3次元造形データ記憶部422に次の層の造形データを要求する。
(照射セル位置選択テーブル)
図6は、本実施形態に係る照射セル位置選択テーブル502aの構成を示す図である。照射セル位置選択テーブル502aは、一層の造形データおよび照射状態と、現在の照射部情報と、セル選択用データベース424からの照射可能セル情報と、に基づいて、次に照射する照射部と照射セルとの組を生成するために使用される。
照射セル位置選択テーブル502aは、一層の造形データで照射すべき照射セル位置601に対応付けて、照射状態602と、照射中の場合の照射部ID603と、セル選択用データベース424からの照射可能セル情報604と、を記憶する。そして、照射セル位置選択テーブル502aは、照射中の場合の照射部ID603と、セル選択用データベース424からの照射可能セル情報604と、から次に照射すべき照射選択結果605を、記憶する。
照射状態602は、未照射状態と、照射済状態と、照射中状態と、を含む。また、次に照射すべき照射選択結果605は、照射する照射部と、オプションとして照射順序と、を記憶する。図6の、照射選択結果605の照射部と、未照射状態の照射セル位置601との組を、次に照射すべき組とする。なお、本実施形態においては、粉塵の影響のみを考慮したが、次に照射すべき組の選択として、照射セルの距離などを考慮してもよい。
(セル選択用データベース)
図7は、本実施形態に係るセル選択用データベース424の構成を示す図である。セル選択用データベース424は、現在の照射セル位置と積層造形部310の動作条件とに基づいて、照射可能なセル位置情報を生成するためのデータを格納する。
セル選択用データベース424は、積層造形部310の全積層造形領域の照射セル位置情報701と、積層造形部310の動作条件702とに対応付けて、次に照射可能なセル位置情報703を記憶する。積層造形部310の動作条件702としては、セル領域のサイズ、照射強度や照射速度を含む照射条件、粉塵除去のためのガスの風量や流速、などを含む
(積層造形指令テーブル)
図8は、本実施形態に係る積層造形指令テーブル800の構成を示す図である。積層造形指令テーブル800は、積層造形指令部426が、照射セル選択部425により選択された照射部とセル領域との組に対応した、積層造形部310に送信する命令(コマンド)を生成するために使用される。
積層造形指令テーブル800は、各々の照射部ID801に対応付けて、現在の照射セル位置802と、次の照射セル位置803と、オプションとして照射タイミング804と、を記憶する。
《積層造形制御部のハードウェア構成》
図9は、本実施形態に係る積層造形制御部320のハードウェア構成を示すブロック図である。
図9で、CPU(Central Processing Unit)910は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図4の積層造形制御部320の機能構成部を実現する。ROM(Read Only Memory)920は、初期データおよびプログラムなどの固定データを記憶する。また、通信制御部421は、ネットワークなどを介して情報処理装置330と通信する。なお、CPU910は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPU(Graphics Processing Unit)を含んでもよい。特に、受信した3次元造形データに基づいて、照射するセル領域の選択をするためのプロセッサと、セル領域内での照射の走査を制御する各種指令を生成するプロセッサとは、別のプロセッサであるのが望ましい。また、通信制御部421は、CPU910とは独立したCPUを有して、RAM(Random Access Memory)940の領域に送受信データを書き込みあるいは読み出しするのが望ましい。
RAM940は、CPU910が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM940には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。3次元造形データ941は、現在積層造形されている3次元造形物のデータである。照射セル位置選択テーブル502aは、図6で説明した次の照射セル位置を選択するためのテーブルである。積層造形指令テーブル800は、図8で説明した積層造形部310に送信する命令(コマンド)を生成するために使用されるテーブルである。送受信データ945は、通信制御部421を介して送受信されるデータである。
ストレージ950には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。セル選択用データベース424は、図7で説明した、現在の照射セル位置と、積層造形部310の動作条件とに基づいて、次の照射可能なセル位置情報を生成するためのデータベースである。セル選択用条件952は、本実施形態で使用する積層造形部310の動作条件と、その動作条件による次の照射可能なセル位置情報の生成への関連データである。セル選択アルゴリズム953は、現在の照射セル位置と、積層造形部310の動作条件とに基づいて、次の照射可能なセル位置情報を選択するアルゴリズムである。
ストレージ950には、以下のプログラムが格納される。積層造形制御部制御プログラム955は、本積層造形制御部320の全体を制御する制御プログラムである。照射セル位置選択モジュール956は、現在の照射セル位置と、積層造形部310の動作条件とに基づいて、次の照射可能なセル位置情報を選択するモジュールである。
なお、図9のRAM940やストレージ950には、積層造形制御部320が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《積層造形制御部の処理手順》
図10Aは、本実施形態に係る積層造形制御部320の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図9のCPU910がRAM940を使用して実行し、図4の積層造形制御部320の機能構成部を実現する。
積層造形制御部320は、ステップS1001において、情報処理装置330から3次元造形データを受信して3次元造形データ記憶部422に記憶する。積層造形制御部320は、ステップS1003において、本実施形態に従った照射位置から発生する粉塵に影響されない3次元積層造形処理を実行する。
(3次元積層造形処理)
図10Bは、本実施形態に係る3次元積層造形処理(S1003)の手順を示すフローチャートである。
積層造形制御部320は、ステップS1011において、3次元造形データ記憶部422から一層分の照射セルデータを取得する。積層造形制御部320は、ステップS1013において、一層分の照射セルデータに対応する照射セル位置選択テーブル502aを生成する。そして、積層造形制御部320は、ステップS1017において、セル選択用データベース424から現在の照射セル位置に対応する、照射可能な照射位置を取得する。なお、初期選択においては、照射セル位置間の距離や、以降の照射順序、あるいは、トータルの照射時間、などから選択される。
積層造形制御部320は、ステップS1019において、次に照射する照射位置を、セル選択用データベース424からのデータに基づき、照射セル位置選択テーブル502aを使用して選択する。ここでも、初期選択においては、照射セル位置間の距離や、以降の照射順序、あるいは、トータルの照射時間、などから選択されてよい。そして、次に照射する照射位置の情報は、セル選択用データベース424にフィードバックされる。
積層造形制御部320は、ステップS1021において、照射指令を生成して積層造形部310に出力する。そして、積層造形制御部320は、ステップS1023において、照射セル位置選択テーブル502aにおいて、未照射のセル領域を照射中に、さらに照射済に更新する。積層造形制御部320は、ステップS1025において、一層の全造形セルが照射済みか否かを判定する。一層の全造形セルを照射済みでなければ、積層造形制御部320は、ステップS1017に戻って、粉塵が影響しないように未照射のセル領域の照射を繰り返す。
一層の全造形セルを照射済みであれば、積層造形制御部320は、ステップS1027において、3次元積層造形物の造形が終了したか否かを判定する。3次元積層造形物の造形が終了してない場合、積層造形制御部320は、ステップS1011に戻って、次の層の照射セルデータを、3次元造形データ記憶部422から取得する。3次元積層造形物の造形が終了すれば、3次元積層造形を終了する。
本実施形態によれば、各層において、現在の照射セル位置に基づいて、粉塵が影響しない領域に次の照射セル位置を選択することによって、複数の照射部の照射位置間のガスの流れによる影響を除去することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る3次元積層造形システムによる積層造形について説明する。本実施形態に係る3次元積層造形システムは、上記第2実施形態と比べると、照射セル位置から発生する粉塵がお互いに影響しないように、あらかじめ照射位置の順序を計画する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《3次元積層造形システムの造形概念》
図11は、本実施形態に係る3次元積層造形システムによる造形状態を示す概念図である。なお、図11において、図2Aおよび図2Bと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
図11においては、セル位置の照射順序が、互いの粉塵が影響を与えないように、あらかじめセル位置に付された番号順に決まっている。図11の左図は、造形部200を2つに分割して、2つの照射部1111および1112で積層造形する場合である。ここで、同じ番号が付された位置は、2つの照射部1111および1112が同時に照射する。このようにすれば、照射時間が短縮される。図11の右図は、造形部200を4つに分割して、4つの照射部1121〜1124で積層造形する場合である。ここで、同じ番号が付された位置は、照射部1121〜1124のいずれかが同時に照射する。このようにすれば、照射時間が短縮される。このように、あらかじめ計画する照射位置の順序は、照射セル位置から発生する粉塵がお互いに影響しない条件に加えて、照射時間の短縮、すなわち、造形時間の短縮をも考慮して計画されるのが望ましい。
(照射セル位置選択テーブル)
図12は、本実施形態に係る照射セル位置選択テーブル1202aの構成を示す図である。照射セル位置選択テーブル1202aは、第2実施形態の照射セル位置選択テーブル502aに代替して、一層の造形データおよび照射状態と、現在の照射部情報と、セル選択用データベース424からの照射可能セル情報と、に基づいて、照射する照射部と照射セルとの組をあらかじめ計画するために使用される。なお、照射セル位置選択テーブル1202aにおいて、図6と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
照射セル位置選択テーブル1202aは、一層の造形データで照射すべき照射セル位置601に対応付けて、あらかじめ粉塵が影響しないように選択された照射選択順位1205を記憶する。
本実施形態によれば、3次元積層整形物の積層中に照射部の照射位置を選択する処理を省けるので、複数の照射部の照射位置間のガスの流れによる影響を除去しながら造形速度を速くすることができる。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。

Claims (8)

  1. 積層材料を照射する複数の照射手段と、積層表面に流路を生成して、照射された前記積層材料から発生した粉塵を除去する除去手段とを有し、前記積層材料からなる各層を前記複数の照射手段で照射してセル領域の集合として積層造形物を造形する積層造形手段と、
    前記流路の上流のセル領域で発生した前記粉塵が前記流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように、前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御手段と、
    を備え、
    前記積層造形制御手段は、前記複数の照射手段の第1照射手段が第1セル領域を照射している時に、前記複数の照射手段の第2照射手段が、前記第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射するよう、または、前記複数の照射手段の第3照射手段が、前記第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する3次元積層造形システム。
  2. 積層材料を照射する複数の照射手段と、積層表面に流路を生成して、照射された前記積層材料から発生した粉塵を除去する除去手段とを有する積層造形手段を用いて、前記積層材料からなる各層を前記複数の照射手段で照射してセル領域の集合として積層造形物を造形する積層造形ステップと、
    前記流路の上流のセル領域で発生した前記粉塵が前記流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように、前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御ステップと、
    を含み、
    前記積層造形制御ステップにおいては、前記複数の照射手段の第1照射手段が第1セル領域を照射している時に、前記複数の照射手段の第2照射手段が、前記第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射するよう、または、前記複数の照射手段の第3照射手段が、前記第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する3次元積層造形方法。
  3. 積層造形の対象となる積層造形物のデータを取得するデータ取得手段と、
    積層材料を照射する複数の照射手段と、積層表面に流路を生成して、照射された前記積層材料から発生した粉塵を除去する除去手段とを有し、前記積層材料からなる各層を前記複数の照射手段で照射してセル領域の集合として前記積層造形物を造形する積層造形手段を制御する積層造形制御手段であって、前記流路の上流のセル領域で発生した前記粉塵が前記流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように、前記積層造形物のデータに基づいて前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御手段と、
    を備え、
    前記積層造形制御手段は、前記複数の照射手段の第1照射手段が第1セル領域を照射している時に、前記複数の照射手段の第2照射手段が、前記第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射するよう、または、前記複数の照射手段の第3照射手段が、前記第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御装置。
  4. 前記積層造形制御手段は、前記複数の照射手段の第1照射手段が第1セル領域を照射している時に、前記複数の照射手段の第2照射手段が、前記第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射し、かつ、前記複数の照射手段の第3照射手段が、前記第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する、請求項3に記載の積層造形制御装置。
  5. 前記影響範囲は、少なくとも、前記照射手段の照射強度および走査速度と、前記除去手段により生成された前記流路の流速と、前記セル領域の寸法と、を考慮して設定される、請求項3または4に記載の積層造形制御装置。
  6. 前記積層造形制御手段は、前記各層を分割した複数の分割領域に含まれる前記セル領域を前記複数の照射手段の各照射手段で照射させて、前記積層造形物を造形するよう前記積層造形手段を制御する請求項3乃至5のいずれか1項に記載の積層造形制御装置。
  7. 積層造形の対象となる積層造形物のデータを取得するデータ取得ステップと、
    積層材料を照射する複数の照射手段と、積層表面に流路を生成して、照射された前記積層材料から発生した粉塵を除去する除去手段とを有し、前記積層材料からなる各層を前記複数の照射手段で照射してセル領域の集合として前記積層造形物を造形する積層造形手段を制御する積層造形制御ステップであって、前記流路の上流のセル領域で発生した前記粉塵が前記流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように、前記積層造形物のデータに基づいて前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御ステップと、
    を含み、
    前記積層造形制御ステップにおいては、前記複数の照射手段の第1照射手段が第1セル領域を照射している時に、前記複数の照射手段の第2照射手段が、前記第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射するよう、または、前記複数の照射手段の第3照射手段が、前記第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御装置の制御方法。
  8. 積層造形の対象となる積層造形物のデータを取得するデータ取得ステップと、
    積層材料を照射する複数の照射手段と、積層表面に流路を生成して、照射された前記積層材料から発生した粉塵を除去する除去手段とを有し、前記積層材料からなる各層を前記複数の照射手段で照射してセル領域の集合として前記積層造形物を造形する積層造形手段を制御する積層造形制御ステップであって、前記流路の上流のセル領域で発生した前記粉塵が前記流路の下流のセル領域での造形に影響を与えないように、前記積層造形物のデータに基づいて前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御ステップと、
    をコンピュータに実行させる積層造形制御装置の制御プログラムであって、
    前記積層造形制御ステップにおいては、前記複数の照射手段の第1照射手段が第1セル領域を照射している時に、前記複数の照射手段の第2照射手段が、前記第1セル領域に影響を与える上流の影響範囲外の第2セル領域を照射するよう、または、前記複数の照射手段の第3照射手段が、前記第1セル領域への照射が影響を与える下流の影響範囲外の第3セル領域を照射するよう、あらかじめ設計された照射手順の情報に従って前記複数の照射手段のそれぞれが照射するセル領域の選択を制御する積層造形制御装置の制御プログラム。
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