JP2018030247A - タイヤ部材成形用の押圧ローラ - Google Patents

タイヤ部材成形用の押圧ローラ Download PDF

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【課題】 タイヤ部材を効果的に押圧する。【解決手段】 未加硫のゴム部材で作られたタイヤ部材2の表面2sを押圧するための押圧ローラ1である。押圧ローラ1は、支持軸6と、支持軸6に支持されかつ支持軸6の軸方向に並ぶ複数の弾性変形可能なローラ片7とを有する。各ローラ片7は、タイヤ部材2の表面2sに接触する押圧面19を具える。少なくとも1つのローラ片7の押圧面19には、タイヤ部材2との粘着を防ぐための凹凸部31が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤ部材成形用の押圧ローラに関し、詳しくは、複数のローラ片が軸方向に並べられた押圧ローラに関する。
近年、未加硫のリボン状のゴムストリップを巻き付けて、タイヤ部材を製造するストリップワインド工法が知られている。この工法で作られたタイヤ部材は、各ストリップの重なり部分に空気が含まれることがある。また、タイヤ部材の表面が、ストリップのエッジによって少し凸凹することがある。従来、これらのタイヤ部材から空気を抜くとともに、各ゴムストリップ同士を強固に接着させるために、タイヤ部材を、押圧ロールで押さえ付けることが下記特許文献1で提案されている。
特開2015−131428号公報
タイヤ部材は、未加硫のゴムストリップで作られているため、粘着性を有している。このため、押圧ロールでタイヤ部材を押圧すると、ゴムの一部が押圧ロール側に貼りついて、タイヤ部材を十分に押圧できないという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、タイヤ部材を効果的に押圧しうるタイヤ部材成形用の押圧ローラを提供することを主たる目的としている。
本発明は、未加硫のゴム部材で作られたタイヤ部材の表面を押圧するための押圧ローラであって、支持軸と、前記支持軸に支持されかつ前記支持軸の軸方向に並ぶ複数の弾性変形可能なローラ片とを有し、前記各ローラ片は、前記タイヤ部材の表面に接触する押圧面を具えるとともに、少なくとも1つの前記ローラ片の前記押圧面には、前記タイヤ部材との粘着を防ぐための凹凸部が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る前記タイヤ部材成形用の押圧ローラにおいて、前記凹凸部は、1.3〜2.5μmの十点平均粗さ(Rz)を有する部分を含むのが望ましい。
本発明に係る前記タイヤ部材成形用の押圧ローラにおいて、前記凹凸部は、ローレット部分を含むのが望ましい。
本発明に係る前記タイヤ部材成形用の押圧ローラにおいて、前記ローレット部分は、前記ローラ片の周方向に隔設された条溝を有し、前記条溝の溝幅が0.5〜2.0mmであり、前記条溝の深さが0.5〜2.0mmであるのが望ましい。
本発明に係る前記タイヤ部材成形用の押圧ローラにおいて、前記ローレット部分は、前記ローラ片の周方向に隔設された条溝を有し、前記条溝は、前記ローラ片の軸方向に対して傾斜しているのが望ましい。
本発明に係る前記タイヤ部材成形用の押圧ローラにおいて、前記各ローラ片は、互いに独立して回転可能に、前記支持軸に支持されているのが望ましい。
本発明に係る前記タイヤ部材成形用の押圧ローラにおいて、前記各ローラ片は、互いに独立した軸受を介して、前記支持軸に支持されているのが望ましい。
本発明に係る前記タイヤ部材成形用の押圧ローラにおいて、前記各ローラ片は、前記支持軸側の内輪部分と、前記タイヤ部材に接触する側の外輪部分と、これらの間を螺旋状にのびて弾性的につなぐ渦巻状の連結部とを含むのが望ましい。
本発明のタイヤ部材成形用の押圧ローラは、支持軸と、支持軸に支持されかつ支持軸の軸方向に並ぶ複数の弾性変形可能なローラ片とを有している。各ローラ片は、タイヤ部材の表面に接触する押圧面を具えるとともに、少なくとも1つのローラ片の押圧面には、タイヤ部材との粘着を防ぐための凹凸部が形成されている。これにより、本発明のタイヤ部材成形用の押圧ローラは、ローラ片の押圧面にタイヤ部材が貼りつくのを防ぐことができるため、タイヤ部材の表面を効果的に押圧することができる。
本発明のタイヤ部材成形用の押圧ローラを用いたタイヤの製造工程の一例を説明する斜視図である。 図1の押圧ローラの分解斜視図である。 図1の押圧ローラの断面図である。 ローラ片の一例を示す側面図である。 タイヤ部材の表面に押し当てられたローラ片を示す側面図である。 タイヤ部材に押し当てられた押圧ローラの正面図である。 (a)は、本発明の他の実施形態のローラ片の一例を示す斜視図、(b)は、(a)の拡大斜視図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明のタイヤ部材成形用の押圧ローラ(以下、単に「押圧ローラ」ということがある)を用いたタイヤの製造工程の一例を説明する斜視図である。本実施形態の押圧ローラ1は、未加硫のゴム部材で作られたタイヤ部材2の表面2sを押圧するためのものである。
本実施形態のタイヤ部材2としては、例えば、未加硫のゴムストリップ4を螺旋状に積層して形成される。ゴムストリップ4は、アプリケータ8から供給されて、円筒状の成形フォーマ5に巻回されている。本実施形態の押圧ローラ1は、タイヤ部材2を押圧することで、積層されたゴムストリップ4、4間の空気を排出している。なお、押圧ローラ1は、タイヤ部材2の表面2sを押圧することにより、例えば、タイヤ部材2の成形や、タイヤ部材2の表面2sの均し等に用いることができる。
図2は、図1の押圧ローラ1の分解斜視図である。図3は、図1の押圧ローラ1の断面図である。本実施形態の押圧ローラ1は、支持軸6と、複数のローラ片7とを含んで構成されている。
支持軸6は、その軸心6cが水平方向にのびている。この支持軸6は、例えば、駆動手段(図示省略)に取り付けられたアーム10によって移動可能に支持されている。本実施形態のアーム10は、支持軸6の軸方向の一方側に固定されている。なお、アーム10は、例えば、支持軸6の軸方向の両側に設けられてもよい。
支持軸6には、一対のローラ保持手段11、11が設けられている。一対のローラ保持手段11、11は、複数のローラ片7の軸方向の両外側に配置されている。このような一対のローラ保持手段11、11は、複数のローラ片7の軸方向の位置ずれを防ぐことができる。
本実施形態の一対のローラ保持手段11、11は、止めネジ13によって、支持軸6に取り外し可能に取り付けられている。これにより、押圧ローラ1は、ローラ片7を支持軸6から取り外すことができるため、ローラ片7のメンテナンス性を高めることができる。
複数のローラ片7は、支持軸6の軸方向に並べて配されている。本実施形態の各ローラ片7は、互いに独立した軸受12を介して、支持軸6に支持されている。図4は、ローラ片7の一例を示す側面図である。
ローラ片7は、内輪部分16と、外輪部分17と、連結部18とを含んで構成されている。本実施形態において、内輪部分16、外輪部分17及び連結部18は、一体に形成されている。ローラ片7の外径D1(図2に示す)は、例えば、30〜60mm程度に設定されている。ローラ片7の幅W1(図3に示す)は、例えば、2〜8mm程度に設定されている。
本実施形態のローラ片7は、例えば、樹脂材料によって形成されている。樹脂材料としては、例えば、MCナイロン(クオドラントポリペンコジャパン株式会社の登録商標)、6ナイロン、又は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等を採用することができる。本実施形態では、柔軟性を有し、かつ、耐衝撃性を有する6ナイロンが採用されている。なお、ローラ片7は、このような樹脂材料に限定されるわけでなく、例えば、金属等で形成されてもよい。また、内輪部分16、外輪部分17及び連結部18がそれぞれ異なる材料で形成されてもよい。
内輪部分16は、支持軸6(図3に示す)側に配置されている。内輪部分16は、その軸心に円形状の孔部16hが設けられたリング状に形成されている。孔部16hの内径は、軸受12(図2及び図3に示す)の外径と略同一に設定されている。
外輪部分17は、タイヤ部材2(図1に示す)に接触する側に配置されている。外輪部分17は、その軸心に円形状の孔部17hが設けられたリング状に形成されている。本実施形態の孔部17hの内径は、内輪部分16の外径よりも大に設定されている。外輪部分17の外周面(即ち、ローラ片7の外周面7o)は、タイヤ部材2の表面2s(図1に示す)に接触する押圧面19として形成される。
連結部18は、内輪部分16と外輪部分17との間を螺旋状にのびて弾性的につないでいる。連結部18は、側面視において、渦巻状に形成されている。本実施形態の連結部18は、内側部21、外側部22及び接続部23を含んで構成されている。これらの内側部21、外側部22及び接続部23は、一体に形成されている。
内側部21は、内輪部分16の外周面に固定されている。本実施形態の内側部21は、内輪部分16の周方向において、内輪部分16の外周面の一部分に配置されている。
外側部22は、外輪部分17の内周面に固定されている。本実施形態の外側部22は、外輪部分17の周方向において、外輪部分17の内周面の一部分に配置されている。
接続部23は、内側部21と外側部22との間を螺旋状(渦巻状)にのびている。本実施形態の接続部23は、内側部21の一端21aから外側部22の一端22aにかけて、ローラ片7の軸心7cと接続部23の外周面との距離L2を漸増させながらのびている。また、接続部23と内輪部分16との間、及び、接続部23と外輪部分17との間には、螺旋状(渦巻状)にのびる隙間24が設けられている。これにより、接続部23は、内輪部分16と外輪部分17との間で弾性変形することができる。このような接続部23により、ローラ片7は、弾性変形可能に形成される。
隙間24は、内輪部分16と連結部18との間の第1隙間24Aと、外輪部分17と連結部18との間の第2隙間24Bとを含んでいる。第1隙間24Aは、内側部21の一端21aから外側部22の他端22bにかけて、その幅W3が漸増している。他方、第2隙間24Bは、外側部22の他端22bから一端22aにかけて、その幅W4が漸減している。これにより、ローラ片7は、接続部23の弾性変形量を、周方向で均一にすることができる。
図5は、タイヤ部材2の表面2sに押し当てられたローラ片7を示す側面図である。ローラ片7がタイヤ部材2に押し当てられると、連結部18の接続部23がローラ片7の半径方向に弾性変形し、外輪部分17がタイヤ部材2の凹凸に対して追従するように、ローラ片7の半径方向に移動する。この接続部23の弾性変形により、ローラ片7は、外輪部分17の押圧面19をタイヤ部材2の表面2sに追従させつつ、表面2sに対して反力を生じさせることができる。
図2及び図3に示されるように、軸受12は、各ローラ片7の内輪部分16の内周面と、支持軸6の外周面との間に配置されている。図3に示されるように、本実施形態の軸受12は、従来のベアリング(即ち、転がり軸受)と同様に、内輪26、外輪27、及び、転動体28とを含んで構成されている。このような軸受12により、各ローラ片7は、互いに独立して回転可能に、支持軸6に支持される。なお、軸受12としては、各ローラ片7を独立して回転可能なものであれば、本実施形態のようなベアリングに限定されない。また、軸受12と内輪部分16との固着、及び、軸受12と支持軸6との固着には、例えば、接着剤等を用いることができる。
図6は、タイヤ部材2に押し当てられた押圧ローラ1の正面図である。複数のローラ片7が取り付けられた押圧ローラ1は、支持軸6の軸方向の広範囲にわたって、タイヤ部材2を押圧することができる。さらに、各ローラ片7は、独立して弾性変形することができるため、タイヤ部材2の凹凸に対して追従しつつ、タイヤ部材2に反力を効果的に生じさせることができる。これにより、本実施形態のタイヤ部材2が、ゴムストリップ4を螺旋状に積層して形成される場合、ゴムストリップ4、4間の空気を効果的に排出させることができる。
本実施形態の各ローラ片7は、互いに独立して回転可能に、支持軸6に支持されている。これにより、本実施形態の押圧ローラ1は、表面に凹凸のあるタイヤ部材2の形状に沿って、各ローラ片7が上下に変位した状態で回転しても、特定のローラ片7に大きな捻じれが生じるのを防ぐことができる。このような捻じれは、連結部18の接続部23において、内側部21付近又は外側部22付近での切断を生じさせやすい。従って、本実施形態の押圧ローラ1は、各ローラ片7の破損を長期にわたって防止することができるため、耐久性を向上しうる。
図4に示したローラ片7は、周方向のバネレートが一定ではない。このため、図2及び図3に示されるように、ローラ片7は、連結部18の螺旋の向きが互いに逆向きとなるように、支持軸6に並べられるのが望ましい。これにより、押圧ローラ1は、隣り合うローラ片7A、7Bのバネレートの傾向を逆にして、周方向のバネレートを平均化(均一化)できる。これにより、本実施形態の押圧ローラ1は、タイヤ部材2への反力のバラツキを低減することができる。
ところで、タイヤ部材2(図6に示す)は、未加硫のゴム部材で作られているため、粘着性を有している。このため、押圧ローラ1でタイヤ部材2を押圧すると、タイヤ部材2が押圧ローラ1に貼りついて、タイヤ部材2を十分に押圧できないおそれがある。
図2に示されるように、本発明の押圧ローラ1は、少なくとも1つのローラ片7の押圧面19(外周面7o)に、タイヤ部材2との粘着を防ぐための凹凸部31が形成されている。本実施形態の凹凸部31は、1.3〜2.5μmの十点平均粗さ(Rz)を有する部分(以下、単に「梨地部分」ということがある。)32を含んでいる。十点平均粗さ(Rz)は、JISB0601(1994)に準拠して測定されるものとする。また、梨地部分32は、ローラ片7の押圧面19がブラスト加工されることで形成することができる。
このような凹凸部31は、ローラ片7の押圧面19とタイヤ部材2の表面2sとの接触面積を小さくできる。従って、本発明のローラ片7は、その押圧面19にタイヤ部材2が貼りつくのを防ぐことができるため、タイヤ部材2の表面2sを効果的に押圧することができる。
本実施形態では、押圧ローラ1を構成する全てのローラ片7の押圧面19に、凹凸部31が形成されている。これにより、本実施形態の押圧ローラ1は、各ローラ片7の押圧面19に、タイヤ部材2が貼りつくのを効果的に防ぐことができる。
凹凸部31の十点平均粗さ(Rz)が1.3μm未満であると、ローラ片7の押圧面19とタイヤ部材2との接触面積を、十分に小さくできないおそれがある。逆に、十点平均粗さ(Rz)が2.5μmを超えると、ローラ片7の押圧面19とタイヤ部材2との接触面積が小さくなり、タイヤ部材2の表面2sを十分に押圧できないおそれがある。このような観点より、十点平均粗さ(Rz)は、好ましくは1.6μm以上であり、好ましくは2.2μm以下である。
凹凸部31の十点平均粗さ(Rz)は、例えば、タイヤ部材2の貼りつきやすさに応じて、ローラ片7毎に異ならせてもよい。とりわけ、タイヤ部材2が貼りつきやすいローラ片7の十点平均粗さ(Rz)を大きくすることが望ましい。これにより、各ローラ片7は、タイヤ部材2が張り付くのを効果的に防ぐことができる。
本実施形態の凹凸部31は、梨地部分32を含むものを例示したが、このような態様に限定されない。図7(a)は、本発明の他の実施形態のローラ片7の一例を示す斜視図、(b)は、(a)の拡大斜視図である。
この実施形態の凹凸部31は、ローレット部分33を含んでいる。本実施形態のローレット部分33は、ローラ片7の周方向に隔設された条溝34で形成された平目ローレットとして構成されている。なお、ローレット部分33は、平目ローレットに限定されるわけではなく、条溝34が交差する綾目ローレットでもよい。
このような凹凸部31も、ローラ片7の押圧面19とタイヤ部材2との接触面積を小さくできる。従って、この実施形態のローラ片7は、ローラ片7の押圧面19にタイヤ部材2が貼りつくのを防ぎつつ、タイヤ部材2の表面2sを効果的に押圧することができる。
ローレット部分33の条溝34の溝幅W5については、適宜設定することができる。溝幅W5が小さいと、ローラ片7の押圧面19とタイヤ部材2との接触面積を、十分に小さくできないおそれがある。逆に、溝幅W5が大きいと、ローラ片7の押圧面19とタイヤ部材2との接触面積が小さくなり、タイヤ部材2の表面2sを十分に押圧できないおそれがある。このような観点より、溝幅W5は、好ましくは0.5mm以上であり、また、好ましくは2.0mm以下である。同様に、条溝34の深さD5は、好ましくは0.5mm以上であり、また、好ましくは2.0mm以下である。
条溝34の溝幅W5及び深さD5は、例えば、タイヤ部材2の貼りつきやすさに応じて、ローラ片7毎に異ならせてもよい。とりわけ、タイヤ部材2が貼りつきやすいローラ片7は、条溝34の溝幅W5及び深さD5を大きくするのが望ましい。これにより、各ローラ片7は、タイヤ部材2の貼りつきを、効果的に防ぐことができる。
条溝34は、ローラ片7の軸方向に対して傾斜していてもよい。このような凹凸部31は、タイヤ部材2の表面2s(図1に示す)に接触するローレット部分33の稜線33rの長さを大きくできるため、表面2sへの食い込みを小さくすることができる。なお、条溝34のローラ軸方向に対する角度は、0〜30度に設定されるのが望ましい。これにより、タイヤ部材2の長手方向にのびる筋状の凹凸(図示省略)が形成されるのを防ぐことができる。
また、押圧ローラ1は、例えば、タイヤ部材2の貼りつきやすさに応じて、梨地部分32(図2に示す)が設けられたローラ片7と、ローレット部分33(図7(a)に示す)が設けられたローラ片7とが混在してもよい。なお、ローレット部分33は、梨地部分32に比べて、ローラ片7の押圧面19とタイヤ部材2との接触面積を効果的に小さくすることができる。このような押圧ローラ1は、ローラ片7の押圧面19に、タイヤ部材2が貼りつくのを効果的に防ぐことができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図2〜4に示した基本構造を有する押圧ローラが製造された(実施例1、実施例2)。実施例1及び実施例2は、各ローラ片が、互いに独立した軸受を介して、支持軸に支持されている。実施例1のローラ片の押圧面は、1.9μmの十点平均粗さ(Rz)を有する凹凸部が形成された。実施例2及び実施例3のローラ片の押圧面は、溝幅W5が1.2mm、深さD5が1.2mmのローレット部分(図7(a)、(b)に示す)を有する凹凸部が形成された。なお、実施例2のローレット部分の条溝は、ローラ片の軸方向に平行にのびている。実施例3のローレット部分の条溝は、ローラ片の軸方向に対して、20度の角度で傾斜している。
比較のために、回転可能な支持軸に固着された複数のローラ片を有する押圧ローラが製造された(比較例)。比較例の各ローラ片は、実施例1〜3の各ローラ片とは異なり、押圧面が平滑に形成された。
そして、実施例1〜3及び比較例の押圧ローラを、タイヤ部材の表面に転動させて、ローラ片の押圧面へのタイヤ部材の貼り付き(即ち、ローラ片の押圧面へのゴムの付着の有無)が目視にて確認された。共通仕様は、次のとおりである。
ローラ片の材料:6ナイロン
ローラ片の外径:45mm
ローラ片の個数:7個
テストの結果、実施例1〜3の押圧ローラは、比較例の押圧ローラに比べて、ローラ片の押圧面にタイヤ部材が貼りつくのを防ぐことができた。従って、実施例1〜3の押圧ローラは、比較例の押圧ローラに比べて、タイヤ部材を効果的に押圧することができた。
また、実施例1〜3の押圧ローラは、タイヤ部材の表面を2週間転動しても、ローラ片が破損しなかった。これは、実施例1〜3の各ローラ片が、上下に変位した状態で回転しても、特定のローラ片に大きな捻じれが生じるのを防げたためである。従って、実施例1〜3の押圧ローラは、各ローラ片の破損を長期にわたって防止することができ、耐久性を向上させることができた。
1 押圧ローラ
2 タイヤ部材
6 支持軸
7 ローラ片
19 押圧面

Claims (8)

  1. 未加硫のゴム部材で作られたタイヤ部材の表面を押圧するための押圧ローラであって、
    支持軸と、前記支持軸に支持されかつ前記支持軸の軸方向に並ぶ複数の弾性変形可能なローラ片とを有し、
    前記各ローラ片は、前記タイヤ部材の表面に接触する押圧面を具えるとともに、
    少なくとも1つの前記ローラ片の前記押圧面には、前記タイヤ部材との粘着を防ぐための凹凸部が形成されているタイヤ部材成形用の押圧ローラ。
  2. 前記凹凸部は、1.3〜2.5μmの十点平均粗さ(Rz)を有する部分を含む請求項1記載のタイヤ部材成形用の押圧ローラ。
  3. 前記凹凸部は、ローレット部分を含む請求項1又は2記載のタイヤ部材成形用の押圧ローラ。
  4. 前記ローレット部分は、前記ローラ片の周方向に隔設された条溝を有し、
    前記条溝の溝幅が0.5〜2.0mmであり、
    前記条溝の深さが0.5〜2.0mmである請求項3記載のタイヤ部材成形用の押圧ローラ。
  5. 前記ローレット部分は、前記ローラ片の周方向に隔設された条溝を有し、
    前記条溝は、前記ローラ片の軸方向に対して傾斜している請求項3又は4記載のタイヤ部材成形用の押圧ローラ。
  6. 前記各ローラ片は、互いに独立して回転可能に、前記支持軸に支持されている請求項1乃至5のいずれかに記載のタイヤ部材成形用の押圧ローラ。
  7. 前記各ローラ片は、互いに独立した軸受を介して、前記支持軸に支持されている請求項6記載のタイヤ部材成形用の押圧ローラ。
  8. 前記各ローラ片は、前記支持軸側の内輪部分と、前記タイヤ部材に接触する側の外輪部分と、これらの間を螺旋状にのびて弾性的につなぐ渦巻状の連結部とを含む請求項1乃至7のいずれかに記載のタイヤ部材成形用の押圧ローラ。
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