JP2018029858A - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

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Yu Kaneuchi
優 金内
道太 菅原
Michita Sugawara
道太 菅原
幸太郎 高橋
Kotaro Takahashi
幸太郎 高橋
和田 努
Tsutomu Wada
努 和田
康之 上甲
Yasuyuki Joko
康之 上甲
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Abstract

【課題】脱水工程において,ドラムの前方でアンバランスの発生を低減でき、従ってアンバランス修正回数を低減でき、もってアンバランス修正のための時間や,消費電力量,使用水量を低減できるドラム式洗濯乾燥機を提供する。【解決手段】回転軸を略水平又は奥側が下になるように傾斜した回転自在なるドラム21と,ドラム21を内包すると共に洗濯水を溜める外槽11と,外槽11を内包する筐体1と,ドラム21に温風を送風するための乾燥装置25とを有し,ドラム21の内周面に突出して回転軸方向に延び,周方向に間隔を置いて複数設けられたバッフル23を有するドラム式洗濯乾燥機において,バッフル23は,ドラム21の中央側に突出した頂部23aを有し,頂部23aは,バッフル23の前端から,ドラム21の前後の中心L1/2の間に設ける。【選択図】図2

Description

本発明は,洗濯,脱水及び乾燥を行うドラム式洗濯機及び洗濯乾燥機に関する。
ドラム式洗濯乾燥機は,水を溜める外槽に衣類を投入するドラムを内包している。ドラム式洗濯乾燥機は,洗いと,すすぎと,脱水と,乾燥の各工程を行う。ドラム内に収容した衣類は,ドラムの内周面に設けたバッフルとドラムの回転による遠心力で持ち上げられ,重力で落下するような動きを繰り返しながら洗濯工程,あるいは乾燥工程が行われる。脱水工程は,洗いと,すすぎの各工程後に行われる。脱水を開始すると,衣類はバッフルとドラムの回転で持ち上げられ,重力で落下する動きを繰り返しながら,ある回転速度以上でドラムの内周面に張り付き,脱水工程が行われる。
従来技術には,特開2010−207450号公報(特許文献1)がある。この公報には「ドラム11の内周部に設けるバッフル13の前側13aを、後側13bよりドラム11の回転中心Oに対する角度を大きくして設けた(θa>θb)。」と記載されている。また,特開2010−194014号公報(特許文献2)には,「ドラム12の周壁内面の前部の領域に、ドラム12の軸線方向(回転中心軸方向)に延びるバッフル82が複数固定されている。バッフル82は、ドラム12の径方向において隙間無くドラム12の内周面に固定され、且つ、周方向に等間隔に配置されている。」と記載されていると共に、「剥離用腕部81は、先端部がバッフル82の後端部に近い位置まで延びている。例えば、ドラム12の軸方向において、バッフル82がドラム12の前部側たるほぼ半分を占め、剥離用腕部81がドラム12の後部側たるほぼ半分を占めている。剥離用腕部81の高さ寸法は、ドラム12の前面側に向かうにつれて小さくしている。」と記載されている。
特開2010−207450号公報 特開2010−194014号公報
特許文献1は,バッフルの前端が高く,バッフルの前端がドラムの前端に位置するバランサに近いため,バッフルとバランサで囲まれた空間(ドラムの前方の空間)が狭くなり,その空間に衣類が挟まりやすくなる。衣類がドラムの前方の空間に挟まった状態で,ドラムの回転とバッフルによってドラムの前方の空間に挟まった衣類が持ち上げられても,衣類はドラムの前方の空間に挟まったままとなる。脱水工程前の衣類は,洗い工程時または,すすぎ工程時の水を含んでいるため,乾燥した衣類と比べて,重くなっている。複数のバッフルが,ドラムの周方向に等間隔に配置されている場合は,一部のバッフルとバランサで囲まれた空間に,水を含んだ衣類が挟まり込むと,衣類の片寄りの原因となり,ドラムの前方でアンバラスが発生する。ドラムの前方でアンバランスが発生すると,ドラムから外槽に加わる加振力が大きくなることで,外槽の振動振幅が増加する。
また,ドラムの前方でアンバランスが発生すると,アンバランスの位置と,ドラム後方のドラムと外槽の結合部となるシャフトまでの距離が長くなることで,ドラムから外槽に加わるモーメントが大きくなり,外槽が振れやすくなるため,外槽の振動振幅が増加する。一般的に外槽の振動振幅は,振動センサによって,検知している。ドラムの前方でアンバランスが発生して,外槽の振動振幅が振動センサの所定の値より大きくなると,アンバランスを小さくするために,脱水運転を停止して,ドラムを正転と逆転あるいは注水を行い,ドラムの内周面への衣類の張り付けの分布を修正する(以下,脱水の修正と呼ぶ)。そのため,ドラムの前方でアンバランスが発生すると,脱水の修正を行う回数が増えるため,脱水時間の増加や,脱水時間の増加に伴う消費電力量の増加,脱水の修正時に注水を行うため使用水量が増加する。
また,ドラムの前方でアンバランスが発生して,外槽の振動振幅が増加すると,外槽の振動振幅が過大となりやすいため,外槽と筺体の衝突による異音の発生や,外槽の振動が外槽と筺体の接続部から筺体に伝達しやすくなり,筺体の振動振幅が増加するため,使用者の不快感に繋がりやすい。
特許文献2は,バッフルと剥離用腕部が一体となっていないため,バッフルと剥離用腕部の間に隙間があり,その隙間に衣類が挟まり込みやすくなる。バッフルと剥離用腕部の隙間に脱水工程前の洗い工程時または,すすぎ工程時の水を含んだ衣類が挟まった状態では,水を含んだ衣類がドラムの回転とバッフルによって持ち上げられても,水を含んだ衣類はバッフルと剥離用腕部の隙間に挟まったままとなる。複数のバッフルと剥離用腕部が,ドラムの周方向に等間隔に配置されている場合において,一部のバッフルと剥離用腕部の隙間に水を含んだ衣類が挟まり込むと,特許文献1と同様に,ドラムの前方でアンバランスが発生して,外槽の振動振幅が増加する。
また,特許文献2は,ドラムの後方の剥離用腕部が,ドラムの前方のバッフルに比べて高いため,ドラムの後方の容積がドラムの前方の容積に比べて小さく,ドラムの前方に衣類が多く分布しやすい。そのため,衣類はドラムの前方の内周面に張り付きやすくなり,ドラムの内周面に張り付いた際に,衣類が片寄っていると,ドラムの前方でアンバランス発生して,前述した様に,外槽の振動振幅が増加する。外槽の振動振幅が増加すると,特許文献1と同様に,脱水の修正回数が増加することで,脱水時間や,消費電力量,さらに使用水量が増加する。また,外槽の振動振幅の増加による異音の発生や,筺体の振動振幅が増加するため,使用者の不快感に繋がりやすい。
本発明の目的は,ドラムの前方におけるアンバランスの発生を抑制して,外槽の振動振幅の増加を防ぐことで脱水の修正回数の増加を抑制して,脱水時間や,消費電力量,使用水量の増加を防ぐ。さらに,外槽と筺体が衝突することで発生する異音や,筺体の振動振幅の増加を防ぐドラム式洗濯乾燥機を提供することである。
本発明は上記課題を解決する手段の一例を挙げるならば,回転軸を略水平又は奥側が下になるように傾斜した回転自在なるドラムと,該ドラムの水を排出する脱水孔と前記ドラムを内包すると共に洗濯水を溜める外槽と,該外槽を内包する筐体と,前記ドラムに温風を送風するための乾燥装置とを有し,前記ドラムの内周面に突出して回転軸方向に延び,周方向に間隔を置いて複数設けられたバッフルを有するドラム式洗濯乾燥機において,前記バッフルは,前記ドラムの中央側に突出した頂部を有し,該頂部は,前記バッフルの前端から,前記ドラムの前後の中心の間に備えたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
本発明によれば,外槽の振動振幅の増加を防ぐことで脱水の修正回数の増加を抑制して脱水時間や,消費電力量,使用水量の増加を防ぐ。さらに,外槽と筺体が衝突することで発生する異音や,筺体の振動振幅の増加を防ぐドラム式洗濯乾燥機を提供することができる。
本発明の実施の形態例に係るドラム式洗濯乾燥機の斜視図である。 本発明の実施の形態例に係るドラム式洗濯乾燥機の内部構造を示す側面図である。 第一の実施例におけるバッフルの一例を示すためのドラムの正面図である。 第一の実施例における図3のA−A断面図である。 第一の実施例におけるバッフルの効果の一例を示す図である。 第二の実施例におけるバッフルの一例を示すためのドラムの正面図である。 第二の実施例における図6のB−B断面図である。 第二の実施例におけるバッフルの効果の一例を示す図である。
以下,本発明を実施するための形態例について,図面を参照して説明する。なお,上下方向,左右方向,前後方向については図1に示す方向とする。
(実施例1)
図1は本発明におけるドラム式洗濯乾燥機100の斜視図,図2はドラム式洗濯乾燥機100の内部構造を示す側面図をそれぞれ示す。図1と図2を用いて,ドラム式洗濯乾燥機100の構成と動作を説明する。
図1に示すドラム式洗濯乾燥機100の外郭を構成する筐体1は,ベース1aの上に取付けられており,左右の側板1b(図1では左の側板のみを図示),前面カバー1c,背面カバー1d(図2参照),上面カバー1e,下部前面カバー1fで構成されている。上面カバー1eには,水道栓からのドラム式洗濯乾燥機100に給水するための給水ホース接続口30を設けている。筐体1は,ベース1aを含めて箱状の外枠を形成し,外枠として十分な強度を有している。
ドア2は,前面カバー1cの略中央に設けた衣類を出し入れするための投入口1g(図2参照)を塞ぐためのもので,前補強材13(図2参照)に設けたヒンジで開閉可能に支持されている。ドア2は,ドア開放取手2aを引くことでロック機構(図示せず)が外れて開き,ドア2を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じる。前補強材13(図2参照)は,後述する外槽11の開口部と略同心に,衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。
筐体1の上部に設けた操作・表示パネル3は,電源スイッチ4,操作スイッチ5,表示器6を備える。操作・表示パネル3は外枠の下部に設けた制御装置7(図2参照)に電気的に接続している。制御装置7には冷却ファン(図示せず)が取付けられている。ベース1aの近傍には,排水を行うための排水ホース14が取付けられている。
図2に示すドラム式洗濯乾燥機100の筐体1の内部には,水を溜める外槽11が備えられる。外槽11は筐体1の下方に備えたサスペンション26と,筐体1の上方に備えた吊ばね8により,上下方向が防振支持されている。外槽11は,衣類を収納するためのドラム21を内包する。外槽11の後方には,ドラム21を回転させるためのモータ22を備える。モータ22は,回転軸となるシャフト22aが外槽11を貫通し,ドラム21と結合している。モータ22が駆動すると,ドラム21は,正転(ドラム式洗濯乾燥機100を正面から見て時計回り),逆転(ドラム式洗濯乾燥機100を正面から見て反時計回り)方向の両方向に回転駆動される。図2示すドラム21の回転軸Azは,ドラム式洗濯乾燥機100の前方から後方に向けて略水平又は奥側が下になるように傾斜(図2では奥側が下になるように図示)している。
ドラム21の内周面には,複数個の脱水孔21bと,ドラム21の周方向に間隔をおいて,複数個(図2では1個のみを図示)のバッフル23が設けられている。バッフル23は,ドラム21の前後方向に延在している。バッフル23の前端は,ドラム21の前後の中心L1/2よりも前方となり,バッフル23の後端は,ドラム21の前後の中心L1/2よりも後方となる。このバッフル23は,ドラム21の中央側に突出した頂部23aを有している。この頂部23aは,バッフル23の前端からドラム21の前後の中心L1/2の間に設けている。そのため,バッフル23の前端の高さは,頂部23aよりも低くなり,バッフル23とドラム21の前端に設けられた円筒状の流体バランサ21cで囲まれた空間(以下,ドラム21の前方の空間と呼ぶ)を広げることができる。なお,頂部23aは,回転軸Azを略水平とした場合でも,バッフル23の前後方向で最も高くなる。
ドラム21の前端には,円筒状の流体バランサ21cが設けられている。外槽11は,前方を開口として,後方を閉じた有底の略円筒を形成している。外槽11の前方の開口部は,衣類を出し入れするための外槽11の開口部11aを形成している。この外槽11の開口部11aと筺体1の投入口1gは,前後方向に伸縮しやすいベローズ16により接続される。ベローズ16は,環状のパッキンである弾性体のエラストマーや合成ゴム材料で成形され,ドア2を閉めることでドラム21を水封する。また,筐体1の投入口1g,外槽の開口部11a,ドラム21の開口部21aは連通しており,ドア2を開くことでドラム21内への衣類の出し入れが可能となる。なお,外槽11は,開口部11aを含む側と,モータ22の取り付けられる側とに分割することができる。
外槽11には,給水弁15ならびに洗剤容器12を介して給水ホース17の一端を接続している。給水弁15を開くことで,給水ホース接続口30から外槽11内に洗濯水の供給を行う。排水ホース14は,排水経路に排水弁14aを有しており,この排水弁14aを開くことで,外槽11内の洗濯水の排水を行う。外槽11の下方には,振動センサ18が備えられており,外槽11の振動振幅が振動センサ18の閾値を超えると,脱水運転を停止する。
筺体1には,ドラム21内の衣類に温風を吹きつける,送風手段である乾燥装置25が固定されて設けられている。乾燥装置25からの温風をドラム21内に導くために,乾燥装置25の前方に通風路25aと外槽11の前方の外周の一部に流入口11bとが対面して設けられている。乾燥装置25の通風路25aと外槽11の流入口11bとは,送風ホース24により,上下方向に接続される。この送風ホース24は,弾性体のエラストマーや合成ゴム材料で成形されて,上下方向に伸縮しやすい特長を備える。
上記構成において,ドラム式洗濯乾燥機100の動作を説明する。電源スイッチ4を押すと,ドラム式洗濯乾燥機100が起動する。ドア開放取手2aを引いて,ドア2を開いてドラム21内に衣類を投入し,ドア2を閉じた後,操作スイッチ5を操作することで,運転を開始する。運転を開始すると,ドラム21が回転して,注水前の衣類の重量を算出する。尚,モータ22の回転速度と電流値に基づいて,ドラム21内の衣類の重量を算出する。算出した衣類の重量に基づいて,投入する洗剤量を表示器6に表示する。洗剤容器12内に所定量の洗剤量を投入後,始めに洗い工程を開始する。洗い工程において,給水弁15を開いて,給水ホース接続口30から供給した水を給水ホース17ならびに洗剤容器12を介して,洗剤と共に外槽11内に給水する。この動作を所定時間実行した後,ドラム21が正転,停止,逆転,停止を繰り返す洗い動作を所定時間行う。このとき,衣類がバッフル23によって持ち上げられ落下する。この落下によるたたき動作を繰り返す,洗い工程を行う。
洗い工程を行った後,脱水工程を実行する。この脱水工程においては,まずドラム21内の水を脱水孔21bから外槽11に排水する。次に,排水弁14aを開いて,外槽11内の水が排水ホース14を介してドラム式洗濯乾燥機100の外に排水する。次に,詳細は後述する衣類をドラム21の内周面への張り付け動作を行う。ドラム21が低速回転数(例えば60r/min)で一方向に回転して,洗い工程で水を含んだ衣類がドラム21の回転時にバッフル23によって持ち上げられ,落下する際にドラム21の内周面に広げられる。次に,ドラム21の回転速度を徐々に上昇させて,ドラム21の内周面に衣類を張り付かせる。外槽11の振動振幅が,振動センサ18の所定の値より低いと,ドラム21が所定回転数(例えば,900r/min)に到達する。その後,ドラム21が所定時間回転することで,衣類に含まれる水を遠心脱水する。
なお,ドラム21の内周面に張り付いた衣類が片寄っていると,アンバランスが発生して,ドラム21から外槽11に加わる加振力が大きくなり,外槽11の振動振幅が増加しやすくなる。アンバランスによって,外槽11の振動振幅が増加して,振動センサ18の所定の値を超えると,アンバランスを小さくするために,脱水運転を停止して,ドラム21を正転と逆転動作や,あるいは注水を行い,脱水の修正をする。
この脱水工程を行った後,給水弁15を開いて水を外槽11に供給する。その供給された水は,洗剤容器12および給水ホース17を介して,外槽11内に給水される。外槽11内に給水を行った後,すすぎ工程を行う。このすすぎ工程においては,前述した洗い工程と同様に,ドラム21が正転,停止,反転,停止の動作を繰り返す。このとき,バッフル23によって持ち上げられた衣類が落下する攪拌動作を繰り返す,すすぎ動作を所定時間行う。
その後,前述した脱水工程およびすすぎ工程を所定回数繰り返し,最終脱水工程に移行する。この最終脱水工程における脱水時間は,前述の脱水工程より長く設定してある。この最終脱水工程を行った後,乾燥工程を行う。
乾燥工程では,乾燥装置25からの温風を通風路25aから乾燥ホース24を介して,外槽11の流入口11bから,外槽11内への送風を衣類の湿度と乾燥具合に応じた時間行う。その際,前述した洗い工程と同様に,ドラム21が正転,停止,反転,停止の動作を繰り返す。このとき,衣類がバッフル23によって持ち上げられ落下する攪拌動作を繰り返し,乾燥動作を衣類の湿度と乾燥具合に応じた時間行う。
次に,本実施の形態例の脱水工程において,ドラム21の前方でアンバランスの発生を抑制して,脱水の修正回数の増加を抑制する衣類の張り付け動作の詳細を図3と図4を用いて説明する。図3は,本実施の形態例のバッフル23とドラム21の正面図を示す。図4は,図3のA−A断面図を示す。
脱水工程前の衣類は,洗い工程時または,すすぎ工程時の水を含んでいる(以下,水を含んだ衣類と呼ぶ)ため,乾燥した衣類と比べて,重くなっている。また,脱水工程前の洗い工程の衣類は,洗い工程のたたき洗いまたは,すすぎ工程の撹拌によって,水を含んだ衣類がドラム21の前後方向に分散している。脱水工程を開始すると,ドラム21が回転方向110に低速で回転して,水を含んだ衣類がドラム21の回転時に,バッフル23によって,持ち上げられる。
この際ドラム21の前方の水を含んだ衣類は,頂部23aに引っ掛かることで,持ち上げられる。頂部23aは,バッフル23の前後方向で最も高いため,頂部23aによって持ち上げられた水を含んだ衣類は,頂部23aを乗り越えにくくなり,ドラム21の回転により,ドラム21のより高い位置まで持ち上げられやすくなる。ドラム21の前方の水を含んだ衣類が,頂部23aによって,ドラム21のより高い位置まで持ち上げられると落下距離が長くなり,また頂部23aに引っ掛かりながら落下すれば,ドラム21の内周面に水を含んだ衣類が広がるため,水を含んだ衣類がドラム21の内周面に均一に張り付きやすくなる。ドラム21の内周面に水を含んだ衣類が均一に張り付くと,衣類の片寄りを抑制でき,アンバランスが発生しにくくなる。そのため,ドラム21から外槽11に加わる加振力を小さくできるため,外槽11の振動振幅の増加を防止できる。
頂部23aは,バッフル23の前端からドラム21の前後中心L1/2の間に設けて,バッフル23の前端を低くしているので,バッフル23の前端を最も高くした場合と比較して,ドラム21の前方の空間を広くすることができる。そのため,ドラム21の前方の水を含んだ衣類が,ドラム21の前方の空間に挟み込まれることを抑制でき,ドラム21の回転時に,ドラム21の前方の水を含んだ衣類が頂部23aによって持ち上げられやすくなる。ドラム21の前方の水を含んだ衣類が,頂部23aによって持ち上げられると,前述した様に,ドラム21の内周面に均一に張り付き易くなるので,衣類の片寄りを抑制して,アンバランスが発生しにくくなるため,外槽11の振動振幅の増加を防止できる。
上述の様に,外槽11の振動振幅の増加を防止すると,外槽11の振動振幅が振動センサ18の所定の値を超えにくくなるので,脱水の修正回数の増加を抑制できるため,脱水時間や,消費電力量,使用水量の増加を防止できる。また,アンバランスの発生を抑制して,外槽11の振動振幅の増加を防止すると,外槽11の振動振幅が過大となることを防げるため,外槽11と筺体1との衝突を抑制して異音の防止や,外槽11と筺体1との接続部から,外槽11の振動が筺体1に伝達することを低減でき,筺体1の振動振幅の増加を防止できるので,使用者の不快感を低減することができる。
次に図5を用いて,バッフル23の頂部23aの位置について述べる。ここでは,ドラム21の前後の長さL1が280mmに対して,バッフル23aの長さを180mm,頂部23aの高さを40mmとした場合で,横軸はドラム21の前後の長さL1と頂部23aの前後位置L2の比(以下L2/L1と呼ぶ)を示している。縦軸は,ドラム21の前後の中心となるL2/L1が0.5における脱水工程1回当たりの脱水の修正回数を基準の1とした時の比(以下脱水の修正回数比と呼ぶ)で示している。
図5に示す様に,L2/L1が0から0.5の間で,脱水の修正回数比が極小値を得て,L2/L1を0.24から0.5とすると,脱水の修正回数比はほぼ1以下となり,より好ましい。つまり,ドラム21の前方の空間を確保して,水を含んだ衣類がその空間に挟まり込みにくくする且つ,ドラム21の回転時に,ドラム21の前方の水を含んだ衣類が頂部23aによって持ち上げられることで,ドラム21の前方でアンバランスの発生をより抑制できるため,外槽11の振動振幅が増加することを防ぎ,外槽11の振動振幅が振動センサ18の所定の値を超えにくくなるため,脱水の修正回数の増加を抑制することができる。
(実施例2)
次に実施例2について図6と図7を参照して詳細に説明する。
なお,ドラム式洗濯乾燥機100については,実施例1と基本的に同様な構成であるので,以下では,異なる部分について説明する。
図6は,本実施の形態例のバッフル23bとドラム21の正面図を示す。図7は,図6のB−B断面図を示す。
実施例2では,脱水工程時のドラム21の回転方向110の上流側がバッフル23bの前端,脱水工程時のドラム21の回転方向110の下流側がバッフル23bの後端となる様に,バッフル23bをドラム21の周方向に傾斜あるいはひねって配置している。また,バッフル23bは,ドラム21の中央側に突出した頂部23cを有している。この頂部23cは,バッフル23bの前端からドラム21の前後の中心L1/2の間に設けている。
脱水工程の開始時に,ドラム21が低速で回転すると,頂部23cによってドラム21の前方の水を含んだ衣類が持ち上げられる。頂部23cは,バッフル23bの前後方向で最も高くなるため,頂部23cによって持ち上げられたドラム21の前方の水を含んだ衣類は,バッフル23bを乗り越えにくくなるため,ドラム21の回転によりドラム21の高い位置まで持ち上げられやすくなる。また,前述した様に,バッフル23bの前端と後端が,ドラム21の周方向に傾斜あるいはひねって配置しているため,ドラム21の水を含んだ前方の衣類は,頂部23cに持ち上げられると,頂部23cが傾斜あるいはひねった方向に向くため,水を含んだ衣類はドラム21の後方に向きやすくなる。
ドラム21の前方の水を含んだ衣類が,頂部23cとドラム21の回転によって,ドラム21の高い位置まで持ち上げられることで,落下距離が長くなり,また頂部23cに引っ掛かりながら落下すれば,水を含んだ衣類はドラム21の後方の内周面に広がるため,水を含んだ衣類がドラム21の後方の内周面に均一に張り付きやすくなる。ドラム21の前方の水を含んだ衣類が,ドラム21の後方の内周面に均一に張り付くと,ドラム21の前方の水を含んだ衣類が少なくなり,ドラム21の前方でアンバランスが発生しにくくなる。また,ドラム21の後方の内周面に水を含んだ衣類が均一に張り付くと,ドラム21の後方で衣類の片寄りを抑制でき,アンバランスが発生しにくくなるため,ドラム21から外槽11に加わる加振力を小さくできる。また,アンバランスの発生位置とドラム21の後方のドラム21と外槽11の結合部となるシャフト22aまでの距離を,ドラム21の前方でアンバランスが発生した場合と比べて短くできるので,ドラム21から外槽11に加わるモーメントを小さくできるため,外槽11の振動振幅の増加をより防止することができる。
また,頂部23cは,バッフル23bの前端からドラム21の前後の中心L1/2の間に設けて,バッフル23bの前端を低くしているので,バッフル23bの前端を最も高くした場合と比較して,ドラム21の前方の空間を広くすることができる。そのため,実施例1と同様に,ドラム21の前方の水を含んだ衣類が,ドラム21の前方の空間に挟み込まれることを抑制でき,ドラム21の回転により,ドラム21の前方の衣類が頂部23cによって持ち上げられやすくなることで,ドラム21の前方でアンバランスが発生しにくくなるため,外槽11の振動振幅の増加を防止できる。
上述の様に,外槽11の振動振幅の増加をより防止すると,実施例1と比較して,外槽11の振動振幅が振動センサ18の所定の値を超えにくくなり,脱水の修正回数の増加をより抑制できるため,脱水時間や,消費電力量,使用水量の増加をより防止することができる。さらに,実施例1と同様に外槽11の振動振幅の増加を防止できると,外槽11の振動振幅が過大となることを防げるため,外槽11と筺体1との衝突を抑制して異音の防止や,外槽11と筺体1との接続部から外槽11の振動が筺体1に伝達することを低減できるため,筺体1の振動振幅の増加を防止でき,使用者の不快感を低減することができる。
次に図8を用いて,バッフル23の前端から後端の傾斜角度θについて述べる。ここでは,ドラム21の前後の長さL1が280mmに対して,バッフル23bの長さ180mm,頂部23cの高さを40mmとした場合で,横軸はバッフル23bの前端から後端の傾斜角度θを示している。縦軸は,傾斜角度θが0度を基準の1として,脱水の修正回数を比で示している。
図8に示す様に,傾斜角度θを0度より大きくすることで,脱水の修正回数比が低減する。より好ましくは,傾斜角度θを10度から15度とすると,脱水の修正回数比は0.5となる。つまり,ドラム21の前方の水を含んだ衣類が頂部23cに持ち上げられて落下する際に,ドラム21の前方の水を含んだ衣類がドラム21の後方に移動して,ドラム21の後方の内周面に均一に張り付きやすくなるため,ドラム21の前方でアンバランスが発生しにくくなり,外槽11の振動振幅の増加を防止して,外槽11の振動振幅が振動センサ18の所定の値を超えにくくなることで,脱水の修正回数の増加を抑制できる。
なお,バッフル23bの前端から後端の傾斜角度θをより大きく(例えば45度)すると,ドラム21の前後の長さL1に対して,バッフル23bが傾斜角度θの影響を受けて,バッフル23bが左右方向に向き易くなり,ドラム21の前方の衣類を持ち上げにくくなる。バッフル23bの傾斜角度θをより大きくした場合に,ドラム21の前後の長さL1に対して,バッフル23bを前後方向に伸ばすためには,バッフル23bの大型化が必要となる。しかし,バッフル23bを大型化すると,成形時に樹脂の使用量が増加するため重量が増加する。また,ドラム21の内周面は曲面となっているため,バッフル23bが大型化すると,取り付け時の寸法精度を必要とするため,作業性が悪化する恐れがある。そのため,バッフル23bの前端から後端の傾斜角度θは15度以下として,より好ましくは10度から15度とする。
1・・・筐体
1a・・・ベース
1b・・・左右の側板
1c・・・前カバー
1d・・・背面カバー
1e・・・上面カバー
1f・・・下部前面カバー
1g・・・投入口
2・・・ドア
2a・・・ドア開放取手
3・・・操作・表示パネル
4・・・電源スイッチ
5・・・操作スイッチ
6・・・表示器
7・・・制御装置
8・・・吊ばね
11・・・外槽
11a・・・外槽開口部
11b・・・外槽の流入口
12・・・洗剤容器
13・・・前補強部材
14・・・排水ホース
14a・・・排水弁
15・・・給水弁
16・・・ベローズ
17・・・給水ホース
18・・・振動センサ
21・・・ドラム
21a・・・開口部
21b・・・脱水孔
21c・・・流体バランサ
22・・・モータ
22a・・・シャフト
23・・・バッフル
23a・・・頂部
23b・・・バッフル
23c・・・頂部
24・・・乾燥ホース
25・・・乾燥装置
25a・・・通風路
26・・・サスペンション
30・・・給水ホース接続口
100・・・ドラム式洗濯乾燥機

Claims (2)

  1. 回転軸を略水平又は奥側が下になるように傾斜した回転自在なるドラムと,該ドラムの水を排出する脱水孔と前記ドラムを内包すると共に洗濯水を溜める外槽と,該外槽を内包する筐体と,前記ドラムに温風を送風するための乾燥装置とを有し,前記ドラムの内周面に突出して回転軸方向に延び,周方向に間隔を置いて複数設けられたバッフルを有するドラム式洗濯乾燥機において,
    前記バッフルは,前記ドラムの中央側に突出した頂部を有し,該頂部は,前記バッフルの前端から,前記ドラムの前後の中心の間に設けたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 請求項1におけるドラム式洗濯乾燥機において,
    前記ドラムの脱水時の回転方向の上流側に前記バッフルの前端を配置して,前記ドラムの脱水時の回転方向の下流側に前記バッフルの後端を配置していることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
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