JP2018029449A - 軸シール装置および回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸シール装置の密封特性を向上できる軸シール装置を提供することを目的とする。【解決手段】実施の形態による軸シール装置10は、回転軸4の径方向外側に周方向に配置されるとともに、高圧油5が供給される環状のシールケーシング20と、シールケーシング20に保持される一対のシールリング30と、を備えている。このうち一対のシールリング30は、各々が回転軸4の外周面6に対向する内周面32を有するとともに、回転軸4の軸方向に高圧油5が通るリング間隙31を介して並設されている。この一対のシールリング30の各々は、内周面32に開口するとともに周方向に延びるポケット溝34を有している。【選択図】図2

Description

本発明の実施の形態は、軸シール装置および回転電機に関する。
一般に、タービン発電機などの回転電機内には水素ガスが封入され、封入された水素ガスが冷却用ガスとして回転子(回転軸)と固定子とを冷却している。この回転電機は、水素ガスが回転電機外に漏洩することを防止するために、軸シール装置を備えている。
図32に示すように、軸シール装置100は、回転軸101の外周側に設けられた一対のシールリング102と、シールケーシング103とを備えている。このうち、各シールリング102は上下に2分割されており、上下の分割面を図示しないボルトで締付けることにより環状のリングとなっている。各シールリング102はシールケーシング103内に収納され、上側と下側で別々に設けられたコイルスプリング104から付勢力を受けている。上側のコイルスプリング104により与えられる付勢力と、下側のコイルスプリング104により与えられる付勢力とは異なっている。一般的に下側のコイルスプリング104により与えられる付勢力の方が大きく、シールリング102の重量を支持し得るように設定されている。
回転電機の運転時、この軸シール装置100のシールケーシング103内には、高圧油105(密封油)が供給され、供給された高圧油105によって、シールリング102と回転軸101との間のシール間隙106に高圧油105が満たされて油膜が形成される。このような油膜を形成するために、高圧油105は、回転電機内の水素ガス圧力よりも0.05MPa程度大きくなるように加圧されており、この高圧油105の油膜によって水素ガスの漏洩を防止し、水素ガスを密封している。
このようなシール構造は、フローティング型シール構造とも呼ばれている。フローティング型シール構造では、回転軸の回転に起因する軸受反力等により、回転軸がシールリングに対して偏心する場合がある。この場合、シールリングと回転軸との間のシール間隙に形成される油膜内で発生する動圧により、シールリングが径方向に移動し、回転軸とシールリングとが同芯状態となるように自動的に調芯される。
ところで、フローティング型シール構造では、シールリング102は、図32に示すように、コイルスプリング104により与えられる付勢力と、供給される高圧油105により与えられる供給圧力との合力を受けている。より具体的には、シールリングは、回転軸101の軸方向の合力Fxと、径方向の合力Fyとを受けている。このうち軸方向の合力Fxにより、各シールリング102が回転軸101の軸方向に押圧され、シールリング102がシールケーシング103に当接する。このことにより、回転軸101とシールリング102とが自動調芯する場合、シールリング102はシールケーシング103と摺動しながら、シールリング102が径方向に移動する。このとき、シールリング102の摺動面とシールケーシング103の被摺動面とに、局所的な温度上昇や焼付きが生じる可能性がある。このことに対処するため、シールリング102の内周面に螺旋形状などの溝を設けて動圧効果を高める構造や、シールケーシング103の被摺動面に摩擦係数が小さい材料をコーティングして摩擦力を小さくする構造等が知られている。
特開平7−75291号公報 特開平10−14158号公報 特開平6−193743号公報
佐野貴彦、外5名、「タービン発電機水素シール部を要因としたラビング振動抑制技術」、日本機械学会論文集(C編)、2010年7月、第76巻、第767号、p1655−1661
しかしながら、一般的な軸シール装置は、回転電機の大容量化に伴い、封入される水素ガスが高圧化している。このため、シールケーシング内に供給される高圧油も高圧化される傾向にある。このことにより、シールリングをシールケーシングに押圧する力が強まり、シールリングの摺動面とシールケーシングの被摺動面との間に生じる摩擦力は増大する傾向にある。このため、この摩擦力によって、シールリングの径方向の移動が抑制され、自動調芯機能が低下し得る。この場合、局所的な温度上昇や焼付きが生じ、冷却用ガスの密封性が低下する可能性がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、軸シール装置の密封特性を向上できる軸シール装置および回転電機を提供することを目的とする。
実施の形態による軸シール装置は、回転軸の径方向外側に周方向に配置されるとともに、密封油が供給される環状のシールケーシングと、シールケーシングに保持される一対のシールリングと、を備えている。このうち一対のシールリングは、各々が回転軸の外周面に対向する内周面を有するとともに、回転軸の軸方向に、密封油が通るリング間隙を介して並設されている。この一対のシールリングの各々は、内周面に開口するとともに周方向に延びる第1溝を有している。
実施の形態による回転電機は、本発明による軸シール装置と、回転軸と、軸シール装置を保持するケーシングと、を備えている。
本発明によれば、軸シール装置の密封特性を向上できる。
図1は、第1の実施の形態における回転電機の軸シール装置付近を示す部分断面図である。 図2は、図1の軸シール装置の全体構成を示す断面図である。 図3は、図2のシールリングの内周面を示す展開図である。 図4は、図3のポケット溝および導入溝を拡大して示す拡大図である。 図5は、図4のA−A線断面図である。 図6は、図5のシールリングに作用する高圧油の動圧分布を説明する図である。 図7は、第2の実施の形態における軸シール装置の全体構成を示す断面図である。 図8は、回転軸の側から見た、図7のポケット溝および導入孔を拡大して示す展開図である。 図9は、図7の変形例(第1の変形例)を示す断面図である。 図10は、図8の変形例(第2の変形例)を示す展開図である。 図11は、図8のB−B線断面図と、シールリングに作用する高圧油の動圧分布とを示す図である。 図12は、図11のC部での幅方向に沿った動圧分布を説明する図である。 図13は、図11のD部での幅方向に沿った動圧分布を説明する図である。 図14は、図10のE−E線断面図と、シールリングに作用する高圧油の動圧分布とを説明する図である。 図15は、図14のF部での幅方向に沿った動圧分布を説明する図である。 図16は、図14のG部での幅方向に沿った動圧分布を説明する図である。 図17は、図8の変形例(第3の変形例)を示す展開図である。 図18は、図8の変形例(第4の変形例)を示す展開図である。 図19は、図8の変形例(第5の変形例)を示す展開図である。 図20は、図19のH−H線断面図である。 図21は、図8の変形例(第6の変形例)を示す展開図である。 図22は、図21のI−I線断面図である。 図23は、図8の変形例(第7の変形例)を示す断面図であって、図8のB−B線断面図に相当する図である。 図24は、図8の変形例(第8の変形例)を示す展開図である。 図25は、図8の変形例(第9の変形例)を示す展開図である。 図26は、図8の変形例(第10の変形例)を示す展開図である。 図27は、図8の変形例(第11の変形例)を示す展開図である。 図28は、第3の実施の形態における軸シール装置の全体構成を示す断面図である。 図29は、回転軸の側から見た、図28のポケット溝および導入溝を拡大して示す展開図である。 図30は、回転軸の側から見た、第4の実施の形態における軸シール装置のポケット溝を拡大して示す展開図である。 図31は、図30のJ−J線断面図である。 図32は、一般的な軸シール装置の全体構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態における軸シール装置および回転電機について説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図6を用いて、第1の実施の形態における軸シール装置および回転電機について説明する。ここで、軸シール装置とは、タービン発電機等の回転電機内に封入された冷却用ガスを高圧油(密封油)によって密封する装置である。ここでは、まず、この回転電機について図1を用いて説明する。
図1に示すように、回転電機1は、冷却用ガス(例えば水素ガス)が封入されたガス室2を画定するケーシング3と、ケーシング3を回転可能に貫通する回転軸4と、を備えている。このガス室2の両側には、軸シール装置10(片側のみ図示)が設けられ、各軸シール装置10は、冷却用ガスが大気中に漏洩することを防止し、冷却用ガスをガス室2に密封している。各軸シール装置10には高圧油5(図2参照)が供給され、各軸シール装置10に供給される高圧油5の供給圧力は、ガス室2内の冷却用ガスのガス圧力よりも高くなるように調整されている。このことにより、冷却用ガスが、機内側1aから機外側1bに、各軸シール装置10を通過して大気中に漏洩することを防止し、冷却用ガスの密封特性を高めている。
次に、軸シール装置10について図2乃至図5を用いて説明する。軸シール装置10には、上述した回転軸4が貫通している。軸シール装置10は、回転軸4の径方向外側に周方向に配置されるとともに、高圧油5が供給される環状のシールケーシング20と、シールケーシング20内に収容されてシールケーシング20に保持された一対のシールリング30と、を備えている。軸シール装置10、すなわちシールケーシング20およびシールケーシング20に保持される一対のシールリング30は、回転軸4の軸方向内側(機内側1a)と軸方向外側(機外側1b)とを画定している。このような軸シール装置10は、シールケーシング20および一対のシールリング30により画定される回転軸4の軸方向内側が回転電機1のケーシング3の機内側1aとなるように、ケーシング3に保持されている。
図2に示すように、シールケーシング20は、高圧油5が供給されるケーシング室21と、ケーシング室21より回転軸4の側に設けられたケーシング開口部22と、を有している。このケーシング開口部22を介して、ケーシング室21は回転軸4の側に開口している。また、シールケーシング20は、後述するシールリング30の摺動面33が摺動する一対の被摺動面23を含んでおり、一対の被摺動面23によって、ケーシング開口部22が画定されている。このケーシング開口部22を、各シールリング30が貫通している。
図2に示すように、一対のシールリング30は、回転軸4の軸方向に、リング間隙31を介して並設されている。このリング間隙31には、シールケーシング20のケーシング室21に供給された高圧油5が通るようになっている。
各シールリング30は、回転軸4の外周面6に対向する内周面32を有している。この内周面32は、回転軸4の外周面6にシール間隙7を介して対向している。リング間隙31に供給された高圧油5は、このシール間隙7に供給され、油膜を形成する。
また、各シールリング30は、シールケーシング20の被摺動面23に対して径方向に摺動可能な摺動面33を含んでいる。この摺動面33が、対応する被摺動面23上を摺動することにより、シールリング30が径方向に移動するようになっている。
各シールリング30は、上下に2つに分割されており、上下の分割面を図示しないボルトで締め付けることにより環状のリングとして構成されている。そして各シールリング30は、弾性体60によって回転軸4の側に付勢されているとともに、軸方向において互いに反対側(機内側1aのシールリング30は機内側1aに、機外側1bのシールリング30は機外側1bに)付勢されている。より具体的には、弾性体60の付勢力および高圧油5の供給圧力の合力の軸方向の成分Fx(図2参照)により各シールリング30は軸方向に付勢され、弾性体60の付勢力および高圧油5の供給圧力の合力の径方向の成分Fy(図2参照)により、各シールリング30は回転軸4の側に付勢されている。このうち合力Fxによって、シールリング30の摺動面33がシールケーシング20の被摺動面23に当接している。弾性体60は、ケーシング室21内に収容されており、ここでは、弾性体60は、コイルスプリングとなっている例が示されている。
図2および図3に示すように、一対のシールリング30の各々は、内周面32に開口するように設けられたポケット溝34であって、周方向に延びるポケット溝34(第1溝)と、ポケット溝34にシールケーシング20のケーシング室21に供給された高圧油5を導入する導入部50と、を含んでいる。
ポケット溝34は、内周面32の幅方向中央部に設けられている。このポケット溝34は、図3に示すように、回転軸4の側から見たときに、周方向に沿うように矩形状に形成されていることが好適である。また、ポケット溝34の底面35から回転軸4の外周面6までの距離H1が略一定になっていることが好適である(図5参照)。そして、ポケット溝34の回転方向Rの側の端面(以下、下流側端面36と記す)が、シールリング30の幅方向(回転軸4の軸方向)に延びるように形成されていることが好適である。このようにして、回転軸4の回転に伴い、ポケット溝34の後述する上流側端部37に導入された高圧油5が回転方向Rに流れ、この高圧油5が下流側端面36に近づくと、高圧油5の動圧P(図6参照)が高まるようになっている。
図4および図5に示すように、導入部50は、内周面32に設けられた導入溝51(第2溝)を含んでいる。この導入溝51は、ポケット溝34のうち回転軸4の回転方向Rとは反対側の端部(以下、上流側端部37と記す)に連通しており、リング間隙31から高圧油5を上流側端部37に導入する。より具体的には、導入溝51は、ポケット溝34の上流側端部37に隣接して設けられている。また、導入溝51は、図3に示すようにリング間隙31から幅方向に延びるように設けられており、回転軸4の側から見たときに幅方向に沿うように矩形状に形成されている。このようにして、導入溝51は、ポケット溝34の上流側端部37に幅方向に均等に高圧油5を導入可能になっている。
上述したようなポケット溝34および導入溝51は、いわゆるレイリーステップ溝を構成している。本実施の形態においては、図3および図4に示すように、このようなレイリーステップ溝が、周方向に離間して複数設けられている。すなわち、シールリング30の内周面32には、周方向に複数のポケット溝34が離間して設けられており、一のポケット溝34と、当該ポケット溝34に回転方向Rの側(下流側)で隣り合う導入溝51とは離間して設けられているとともに、隔離されている。なお、本実施の形態では、ポケット溝34の深さよりも導入溝51の深さが深くなっている。このことにより、導入溝51に充満される高圧油5の油量を増大させて、ポケット溝34の上流側端部37に十分な量の高圧油5を導入溝51から導入することができるように構成されている。
以下に、上述したポケット溝34および導入溝51の構成について、より詳細に説明する。
図4および図5に示すように、ポケット溝34の幅をB1、導入溝51の幅をB2、ポケット溝34の周方向の長さをL1、導入溝51の周方向の長さをL2、ポケット溝34の底面35から回転軸4の外周面6までの距離をH1、導入溝51の底面52から外周面6までの距離をH2としたときに、B1、B2、L1、L2、H1、H2は、
B1×L1×H1≦B2×L2×H2
を満たしていることが好適である。すなわち、導入溝51の底面52と回転軸4の外周面6との間に形成される空間の容積が、ポケット溝34の底面35と回転軸4の外周面6との間に形成される空間の容積以上になっていることが好適である。このことにより、導入溝51内に充満される高圧油5の油量をポケット溝34内に充満される高圧油5の油量よりも増大させることができる。このため、導入溝51からポケット溝34に十分な量の高圧油5を導入することができる。この結果、高圧油5の導入が不足することによる高圧油5への気泡の混入や、不連続な動圧の発生を抑制できる。また、ポケット溝34に、十分な量の高圧油5を幅方向に均等に導入することができる。この結果、シールリング30に作用する動圧を幅方向に均等化させることができる。
また、図4に示すように、導入溝51の周方向ピッチをL、ポケット溝34の周方向の長さをL1、導入溝51の周方向の長さをL2としたときに、L、L1、L2は、
0.45≦L1/(L−L2)≦0.85
を満たしていることが好適である。すなわち、ポケット溝34の長さL1が、導入溝51の周方向ピッチLから導入溝51の長さL2を引いた値の0.45倍以上になっていることが好適である。このことにより、ポケット溝34内における高圧油5の回転方向Rへの移動距離を確保し、動圧を高めることができる。このため、ポケット溝34に導入された高圧油5により発生する動圧を高めることができる。一方、ポケット溝34の長さL1を導入溝51の周方向ピッチLから導入溝51の長さL2を引いた値の0.85倍以下とすることが好適である。このことにより、ポケット溝34の長さL1が過度に長くなることを抑制し、ポケット溝34から高圧油5が幅方向に漏れ出ることを抑制できる。このため、高圧油5により発生する動圧が低下することを抑制できる。
また、図4に示すように、シールリング30の内周面32の幅をB、ポケット溝34の幅をB1としたときに、B、B1は、
0.25≦B1/B≦0.35
を満たしていることが好適である。すなわち、ポケット溝34の幅B1が、内周面32の幅Bの0.25倍以上になっていることが好適である。このことにより、ポケット溝34内に充満された高圧油5の動圧の発生領域の幅を広くすることができる。このため、シールリング30に作用する動圧を幅方向に均等化させることができる。一方、ポケット溝34の幅B1を内周面32の幅Bの0.35倍以下とすることが好適である。このことにより、ポケット溝34内の高圧油5が内周面32の幅方向両端から漏れる量を抑制し、動圧が低下することを抑制できる。
また、図4に示すように、シールリング30の内周面32の幅をB、導入溝51の周方向ピッチをL、導入溝51の周方向の長さをL2としたときに、B、L、L2は、
2.5≦(L−L2)/B≦6.5
を満たしていることが好適である。すなわち、導入溝51の周方向ピッチLから導入溝51の長さL2を引いた値が、内周面32の幅Bの2.5倍以上になっていることが好適である。このことにより、内周面32の幅Bに応じて、ポケット溝34内における高圧油5の回転方向Rへの移動距離を確保し、動圧を効果的に高めることができる。一方、導入溝51の周方向ピッチLから導入溝51の長さL2を引いた値を内周面32の幅Bの6.5倍以下とすることが好適である。このことにより、内周面32の幅Bに応じて、導入溝51の周方向ピッチLから導入溝51の長さL2を引いた距離が過度に長くなることを抑制し、ポケット溝34から高圧油5が幅方向に漏れ出ることを効果的に抑制できる。このため、高圧油5により発生する動圧が低下することを抑制できる。
さらに、図5に示すように、シールリング30の内周面32から回転軸4の外周面6までの距離をH、ポケット溝34の底面35から外周面6までの距離をH1としたときに、H、H1は、
3≦H1/H≦4
を満たしていることが好適である。すなわち、ポケット溝34の底面35から回転軸4の外周面6までの距離H1が、シールリング30の内周面32から外周面6までの距離Hの3倍以上になっていることが好適である。このことにより、ポケット溝34内に充満される高圧油5の油量を増大させることができる。このため、ポケット溝34に導入された高圧油5により発生する動圧を高めることができる。一方、底面35から外周面6までの距離H1が、内周面32から外周面6までの距離Hの4倍以下とすることが好適である。このことにより、高圧油5により発生する動圧が低下することを抑制できる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について、説明する。
図1に示す回転電機1の運転中、回転電機1の軸シール装置10のシールケーシング20のケーシング室21に高圧油5が供給される。
ケーシング室21に供給された高圧油5は、2つのシールリング30の間のリング間隙31を通って、シールリング30と回転軸4との間のシール間隙7に流れる。このシール間隙7に高圧油5が満たされることで高圧油5の油膜が形成される。この油膜を形成する高圧油5の動圧が、弾性体60の付勢力および高圧油5の供給圧力の合力の径方向の成分Fy(図2参照)に抗して、シールリング30が外周側に押圧される。このことにより、シールリング30と回転軸4との間のシール間隙7が維持される。また、このシール間隙7に形成された油膜によって、回転電機1のガス室2に封入された冷却用ガスがシール間隙7を通って漏洩することを防止して、回転電機1内に冷却用ガスが密封される。このシール間隙7において油膜を形成した高圧油5は、シールリング30の幅方向両端から流出して、当該シール間隙7から排出される。排出された高圧油5は、回収されて再利用され得る。
回転電機1の運転中、回転軸4が回転に起因する軸受反力等を受けた場合、回転軸4がシールリング30に対して偏心する場合がある。例えば、回転軸4が図2における上方に移動した場合には、この回転軸4の移動に伴い、回転軸4の上方部分における油膜の動圧が高まる。このことにより、当該上方部分において高まった動圧によってシールリング30が上方に移動する。一方、回転シャフトの下方部分における油膜の動圧は低下する。このことにより、当該下方部分においてシールリング30は弾性体60の付勢力によって上方に移動する。すなわち、回転軸4が上方に移動するとシールリング30も上方に移動し、シールリング30と回転軸4との間のシール間隙7が回転軸4の周方向において均一になるようにシールリング30が追従する。このようにして、回転軸4とシールリング30とが同芯状態となるように自動的に調芯される。
とりわけ本実施の形態では、回転電機1の運転中、一対のシールリング30の間のリング間隙31を通る高圧油5の一部が、導入溝51を介してポケット溝34に導入される。ポケット溝34に導入された高圧油5は、回転軸4の回転に伴い、ポケット溝34の上流側端部37から下流側端面36に向かって回転方向Rに流れ、当該下流側端面36に達する。下流側端面36に達すると、高圧油5は回転方向Rの速度を失い、その失われた運動エネルギーが、圧力エネルギーに変換される。このことにより、高圧油5の動圧Pは、図6に示すように、ポケット溝34内の下流側端面36の近傍において高められる。ポケット溝34内で高められた高圧油5の動圧Pは、シールリング30を外周側へ押圧する押圧力としてシールリング30に作用する。このため、シールリング30に外周側に向かって作用する押圧力を高めることができ、自動調芯機能を向上させることができる。
ところで、回転電機1の大容量化に伴い、封入される水素ガスが高圧化しており、シールケーシング20に供給される高圧油5も高圧化される傾向にある。この場合、シールケーシング20の被摺動面23とシールリング30の摺動面33との間の摩擦力が増大する傾向にある。しかしながら、上述したように、シールリング30に作用する外周側への押圧力を高めることができるため、増大した摩擦力に抗して、シールリング30を径方向へ移動させることができる。
このように本実施の形態によれば、回転電機1の運転中、一対のシールリング30の間のリング間隙31から、導入溝51を介してポケット溝34に高圧油5が導入される。そして、ポケット溝34に導入された高圧油5は、回転軸4の回転に伴い、ポケット溝34の上流側端部37から下流側端面36に向かって回転方向Rに流れ、当該下流側端面36に達する。このことにより、ポケット溝34内の高圧油5の動圧Pを高めることができ、この動圧Pによって、シールリング30に作用する外周側への押圧力を高めることができる。この結果、シールケーシング20の被摺動面23とシールリング30の摺動面33との間の摩擦力が増大した場合であっても、当該摩擦力に抗して、シールリング30を径方向へ移動させることができる。このため、シールリング30に作用する動圧を高めることにより、軸シール装置10の自動調芯機能を向上させて密封特性を向上できる。
(第2の実施の形態)
次に、図7および図8を用いて、本発明の第2の実施の形態における軸シール装置および回転電機について説明する。
図7および図8に示す第2の実施の形態においては、導入部が、シールケーシングに供給された高圧油をポケット溝に導入する導入孔を含んでいる点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図7および図8において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7および図8に示すように、本実施の形態においては、導入部50は、内周面32の幅方向中央部に設けられた導入溝51と、シールケーシング20に供給された高圧油5をポケット溝34に導入する導入孔53と、を含んでいる。このうち導入溝51の幅は、ポケット溝34の幅と一致するように形成されており、導入溝51は、リング間隙31まで延びていない。このことにより、回転電機1のガス室2に封入された冷却用ガスが、ポケット溝34または導入溝51を通って漏洩する可能性を低減することができる。また、導入溝51は、図8に示すように、回転軸4の側から見たときに周方向に沿うように矩形状に形成されている。更に言えば、導入溝51は、図11に示す断面視においても矩形状に形成されており、導入溝51の回転方向Rとは反対側の端面(以下、上流側端面54と記す)は、回転方向Rに沿う方向に垂直に延びている(図11参照)。
導入孔53は、導入溝51を介してポケット溝34に高圧油5を導入することが好適である。より具体的には、導入孔53は、シールリング30の外周面41に設けられた油入口55と、導入溝51の底面52に設けられた単一の油出口56と、を含んでおり、シールリング30の外周面41から導入溝51の底面52に延びている。このことにより、ケーシング室21に供給された高圧油5は、2つのシールリング30の間のリング間隙31に供給されるとともに、導入孔53を通って導入溝51に供給される。このようにして、図7および図8に示す形態では、リング間隙31を通ることがない高圧油5が、導入溝51に供給されるようになっている。
図8に示す形態では、油出口56は、導入溝51の幅方向全域にわたって形成されることなく、導入溝51の周方向中央部および幅方向中央部に設けられている。この油出口56は、円形状に形成されており、油出口56の直径が導入溝51の幅よりも小さくなっている。
本実施の形態では、回転電機1の運転中、ケーシング室21に供給された高圧油5の一部は、2つのシールリング30の間のリング間隙31を通って、シールリング30と回転軸4との間のシール間隙7に流れる。高圧油5の他の一部は、導入孔53を通って、導入溝51に供給される。導入溝51に供給された高圧油5は、導入溝51内において幅方向に均等化される。とりわけ、導入溝51の深さが、ポケット溝34の深さよりも深いため、導入溝51内の高圧油5を幅方向により一層均等化させることができる。そして、導入溝51からポケット溝34に高圧油5が導入される。ポケット溝34に導入された高圧油5は、回転軸4の回転に伴い、回転方向Rに流れ、下流側端面36に達する。このことにより、ポケット溝34内の高圧油5の動圧Pを高めることができ、この動圧Pによって、シールリング30に作用する外周側への押圧力を高めることができる。
このように本実施の形態によれば、回転電機1の運転中、ケーシング室21に供給された高圧油5を、導入孔53を通って、導入溝51に供給することができる。このことにより、ポケット溝34内の高圧油5の動圧Pを高めることができ、この動圧Pによって、シールリング30に作用する外周側への押圧力を高めることができる。また、導入溝51に導入孔53から高圧油5が供給されるため、導入溝51をリング間隙31まで延すことを不要にできる。このことにより、回転電機1のガス室2に封入された冷却用ガスが、ポケット溝34および導入溝51のうちの少なくとも一方を通って漏洩する可能性を低減することができる。このため、密封特性をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、導入孔53が、導入溝51に高圧油5を供給することにより、導入溝51内において高圧油5を幅方向に均等化することができる。このため、ポケット溝34に、高圧油5を幅方向に均等に導入することができ、シールリング30に作用する動圧Pを幅方向に均等化させることができる。
(第1の変形例)
なお、上述した本実施の形態においては、導入孔53の油入口55が、シールリング30の外周面41に設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはない。例えば、シールリング30が、他方のシールリング30に対向するとともにリング間隙31を画定する対向面42を含み、図9に示すように、導入孔53の油入口55が、当該導入孔53が設けられた対応する一方のシールリング30の対向面42に設けられていてもよい。図9に示す導入孔53は、対向面42のうちの外周側の部分から、導入溝51の底面52に延びている。この場合においても、リング間隙31のうち外周側の部分に供給された高圧油5を、導入孔53を通って導入溝51に供給させることができる。このことにより、高圧油5により発生する動圧Pをシールリング30に作用させ、シールリング30に作用する外周側への押圧力を高めることができる。また、この場合においても、導入溝51をリング間隙31まで延すことを不要にでき、回転電機1のガス室2に封入された冷却用ガスが、ポケット溝34および導入溝51のうちの少なくとも一方を通って漏洩する可能性を低減することができる。
(第2の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、導入孔53の油出口56が、導入溝51の底面52において、周方向中央部および幅方向中央部に設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図10に示すように、油出口56が、導入溝51のうち回転軸4の回転方向Rとは反対側の端部(以下、上流側端部57と記す)に設けられ、導入孔53が、上流側端部57に高圧油5を導入するようになっていてもよい。
ここで、上流側端部57における高圧油5の動圧Pについて図11乃至図13を用いて説明する。ここで、図11は、図8のB−B線断面図と、シールリングに作用する高圧油の動圧分布とを示す図であり、図12は、図11のC部での幅方向に沿った動圧分布を説明する図であり、図13は、図11のD部での幅方向に沿った動圧分布を説明する図である。図8に示す形態においては、図11に示すように、導入溝51の底面52から外周面6までの距離H2は、シールリング30の内周面32から回転軸4の外周面6までの距離Hよりも長くなっている。このことにより、上流側端部57において、回転方向Rに流れる高圧油5の流路面積は、急激に増大する。このため、上流側端部57における高圧油5の動圧Pは、上流側端部57において低下し得る(図11に示すC部参照)。上流側端部57に流入した高圧油5は、導入孔53から導入された高圧油5を伴って回転方向Rに流れ、この高圧油5が導入溝51の回転方向Rの側の端面(以下、下流側端面58と記す)に近づくと、高圧油5の動圧Pが高まる(図11に示すD部参照)。
図11に示すC部においては、図12に示すように、上流側端部57における高圧油5の動圧Pが、ポケット溝34および導入溝51の周辺において油膜を形成した高圧油5の動圧よりも低くなる場合がある。なお、図12の横軸はシールリング30の内周面32の幅方向位置を示している。より具体的には、b1は導入溝51のうち機内側1a(または機外側1b)の端面の幅方向位置を示し、b2は導入溝51のうちリング間隙31の側の端面の幅方向位置を示している。また、縦軸は高圧油5の動圧を示している。
一方、図11に示すD部においては、図13に示すように、導入溝51に導入された高圧油5により発生する動圧Pは、ポケット溝34および導入溝51の周辺において油膜を形成した高圧油5の動圧よりも高くなり得る。
そこで、第2の変形例においては、図10に示すように、油出口56は上流側端面54に隣接して設けられている。この場合の上流側端部57における高圧油5の動圧Pについて、図14乃至図16を用いて説明する。ここで、図14は、図10のE−E線断面図と、シールリングに作用する高圧油の動圧分布とを説明する図であり、図15は、図14のF部での幅方向に沿った動圧分布を説明する図であり、図16は、図14のG部での幅方向に沿った動圧分布を説明する図である。この場合、導入孔53が、回転方向Rに流れる高圧油5の流路面積が急激に増大する上流側端部57に高圧油5を供給することができる。このことにより、上流側端部57を流れる高圧油5の流量を増大させることができる。このため、上流側端部57における高圧油5の動圧Pの低下を抑制することができる(図14に示すF部参照)。そして、上流側端部57に流入した高圧油5は、導入孔53から導入された高圧油5を伴って回転方向Rに流れ、この高圧油5が下流側端面58に近づくと、高圧油5の動圧Pを効果的に高めることができる(図14に示すG部参照)。
この場合、図14に示すF部においては、図15に示すように、上流側端部57における高圧油5の動圧Pを、ポケット溝34および導入溝51の周辺において油膜を形成した高圧油5の動圧よりも高くすることができる。また、図14に示すG部においては、図16に示すように、導入溝51に導入された高圧油5により発生する動圧Pを、ポケット溝34および導入溝51の周辺において油膜を形成した高圧油5の動圧よりもより一層高くすることができる。このことにより、ポケット溝34および導入溝51の周辺において油膜を形成した高圧油5が、導入溝51の機内側1aから導入溝51に流れ込むことを抑制できる。このため、回転電機1のガス室2に封入された冷却用ガスが、導入溝51を通って漏洩する可能性を低減できる。
(第3の変形例)
また、上述した第2の変形例においては、導入孔53に、単一の油出口56が設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図17に示すように、導入溝51に、幅方向に複数の油出口56が設けられていてもよい。この場合、導入孔53が、高圧油5の流路面積が急激に増大する上流側端部57に広範囲にわたって高圧油5を供給することができる。このことにより、上流側端部57における高圧油5の動圧Pをより一層高めることができる。
(第4の変形例)
また、上述した第2の変形例においては、油出口56が、回転軸4の側から見たときに、円形状に形成されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図18に示すように、油出口56が、回転軸4の側から見たときに、幅方向に延びるように形成されていてもよい。この場合においても、導入孔53が、高圧油5の流路面積が急激に増大する上流側端部57に広範囲にわたって高圧油5を供給することができ、上流側端部57における高圧油5の動圧Pを効果的に高めることができる。なお、油出口56は、回転軸4の側から見たときに、楕円形状、長円形状またはレーストラック形状に形成されていてもよい。
(第5の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、導入溝51の上流側端面54が、回転方向Rに沿う方向に垂直に延びている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図19および図20に示すように、上流側端面54が、径方向内側に向かうにつれて回転方向Rとは反対方向に傾斜し、油出口56が、上流側端面54の最も下流側に位置する部分に隣接して設けられていてもよい。この場合、上流側端部57における高圧油5の流路面積は、下流側に向かって、徐々に増大するように変化している。このことにより、高圧油5の流路面積が、導入溝51の上流側端部57において急激に増大することを回避できる。また、高圧油5の流路面積が最大に達する部分に油出口56が設けられている。このことにより、導入孔53が、最も高圧油5により発生する動圧Pの低下が起こり得る当該部分に高圧油5を供給することができる。このため、高圧油5により発生する動圧Pの低下を抑制することができる。この結果、導入溝51に導入された高圧油5により発生する動圧Pが、導入溝51の幅方向両側の内周面32において油膜を形成した高圧油5の動圧よりも低下することを回避できる。このため、回転電機1のガス室2に封入された冷却用ガスが、導入溝51を通って漏洩する可能性を低減できる。
(第6の変形例)
また、上述した第2の変形例においては、導入溝51の深さが、ポケット溝34の深さよりも深くなっている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図21および図22に示すように、導入溝51の深さが、ポケット溝34の深さと同一となっていてもよい。この場合、導入溝51の深さを浅くすることができ、シールリング30の内周面32から回転軸4の外周面6までの距離Hと、上流側端部57における導入溝51の底面52から外周面6までの距離H2との間の差を小さくできる。このことにより、高圧油5の流路面積が上流側端部57において急激に増大することを抑制できる。このため、上流側端部57における高圧油5の動圧Pの低下を抑制することができる。また、この場合においても、回転方向Rに流れる高圧油5がポケット溝34の下流側端面36に達すると、高圧油5は回転方向Rの速度を失い、その失われた運動エネルギーが、圧力エネルギーに変換される。このことにより、高圧油5の動圧Pをポケット溝34内の下流側端面36の近傍において高めることができる。なお、導入溝51の深さを、ポケット溝34の深さと同一とすることにより、シールリング30の溝加工の工数を低減することができる。
(第7の変形例)
また、上述した第2の変形例においては、ポケット溝34の底面35から回転軸4の外周面6までの距離H1が略一定になっている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図23に示すように、ポケット溝34は、回転軸4の回転方向Rに向かうにつれて径方向内側に傾斜していてもよい。そして、ポケット溝34は、下流側端面36を含まなくてもよい。この場合、高圧油5がポケット溝34を回転方向Rに流れると、高圧油5の流路面積が減少する。このことにより、導入溝51に導入された高圧油5により発生する動圧Pを高めることができる。
(第8の変形例)
また、上述した第2の変形例においては、一のポケット溝34と、当該ポケット溝34に回転方向Rの側で隣り合う導入溝51とが、隔離されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図24に示すように、ポケット溝34が、内周面32に設けられた連結溝59を介して、当該ポケット溝34に回転方向Rの側で隣り合う導入溝51に連通していてもよい。この場合、ポケット溝34内の高圧油5を、連結溝59を介して、当該ポケット溝34に回転方向Rの側で隣り合う導入溝51の上流側端部57に供給することができる。このことにより、上流側端部57における高圧油5の動圧Pを効果的に高めることができる。なお、連結溝59の幅は、ポケット溝34の幅よりも小さいことが好適である。この場合、ポケット溝34の下流側端面36に達した高圧油5の運動エネルギーを圧力エネルギーに変換することができ、高圧油5の動圧Pを高めることができる。このため、連結溝59の幅は、高圧油5の動圧Pをポケット溝34内の下流側端面36の近傍において高めることができる程度の幅とすることが好適である。
(第9の変形例)
また、上述した第2の変形例においては、導入溝51が、回転軸4の側から見たときに周方向に沿うように矩形状に形成されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図25に示すように、上流側端部57は、回転軸4の側から見たときに、回転軸4の回転方向Rとは反対方向に向かって凸となる湾曲状に形成されていてもよい。この場合、上流側端部57に、導入孔53から導入された高圧油5が行き届き難い角部が形成されることを防止できる。このため、上流側端部57の上流側部分における高圧油5の動圧Pを効果的に高めることができる。
(第10の変形例)
また、上述した第9の変形例においては、油出口56が、導入溝51の幅方向全域にわたって形成されることなく、導入溝51の底面52において、幅方向中央部に設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図26に示すように、油出口56は、導入溝51の幅方向全域にわたって形成されていてもよい。すなわち、油出口56の直径が導入溝51の幅と等しくてもよい。この場合、導入孔53が、高圧油5の流路面積が急激に増大する上流側端部57の全範囲にわたって高圧油5を供給することができる。このことにより、上流側端部57における高圧油5の動圧Pをより一層高めることができる。なお、油出口56は、回転軸4の側から見たときに、円形状、楕円形状、長円形状またはレーストラック形状に形成されていてもよい。
(第11の変形例)
また、上述した第2の変形例においては、ポケット溝34および導入溝51が、内周面32の幅方向中央部に設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図27に示すように、ポケット溝34および導入溝51は、内周面32の幅方向中央に対してリング間隙31の側に偏心していてもよい。より具体的には、シールリング30のうち機内側1a(または機外側1b)の端面から、導入溝51のうち機内側1a(または機外側1b)の端面までの距離b3は、シールリング30のうちリング間隙31の側の端面から、導入溝51のうちリング間隙31の側の端面までの距離b4よりも長くなっていてもよい。この場合、導入溝51の上流側端部57を、機内側1aから遠ざけることができる。このことにより、冷却ガスが機内側1aから導入溝51へ流れ込むことを抑制できる。このため、回転電機1のガス室2に封入された冷却用ガスが、導入溝51を通って漏洩する可能性を低減することができる。
(第3の実施の形態)
次に、図28および図29を用いて、本発明の第3の実施の形態における軸シール装置および回転電機について説明する。
図28および図29に示す第3の実施の形態においては、シールリングに、ポケット溝からシールリングの摺動面に延びる油供給孔が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図28および図29において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図28および図29に示すように、本実施の形態においては、シールリング30は、摺動面33に延びる油供給孔43を備えている。より具体的には、油供給孔43は、ポケット溝34からシールリング30の摺動面33に延びており、油供給孔43の油入口44は、ポケット溝34の底面35に設けられ、油出口45は、摺動面33に設けられている。このようにして、ポケット溝34内の高圧油5の一部は、油供給孔43を通ってシールケーシング20の被摺動面23とシールリング30の摺動面33との間の空間に供給されるようになっている。
本実施の形態においては、シールケーシング20の被摺動面23に、環状溝24が設けられており、この環状溝24に、油供給孔43から高圧油5が供給されるようになっている。このようにして、環状溝24に供給される高圧油5を潤滑剤とし、被摺動面23と摺動面33との間の摩擦力を減少させるようになっている。なお、油供給孔43の油出口45は、摺動面33の径方向中央部に設けられており、環状溝24は、被摺動面23の径方向中央部に設けられている。このため、油供給孔43の油出口45が環状溝24に対向し、油供給孔43から供給される高圧油5は、環状溝24に直接的に供給されるようになっている。
このように本実施の形態によれば、回転電機1の運転中、ポケット溝34に導入された高圧油5は、油供給孔43を通って、シールケーシング20の被摺動面23とシールリング30の摺動面33との間の空間に供給される。このことにより、シールケーシング20の被摺動面23とシールリング30の摺動面33との間の摩擦力を低減させることができる。このため、シールリング30を径方向にスムースに移動させることができ、軸シール装置10の自動調芯機能をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、シールケーシング20の被摺動面23に、環状溝24が設けられている。このことにより、油供給孔43を通った高圧油5を環状溝24に供給することができる。このため、被摺動面23と摺動面33との間に介在される高圧油5の油量を増大させることができ、被摺動面23と摺動面33との間の摩擦力をより一層低減させることができる。
なお、上述した本実施の形態においては、油供給孔43が、ポケット溝34からシールリング30の摺動面33に延びている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、油供給孔43が、導入溝51からシールリング30の摺動面33に延びていてもよい。この場合においても、油供給孔43が、導入溝51内の高圧油5を、シールケーシング20の被摺動面23とシールリング30の摺動面33との間の空間に供給することができ、シールリング30の摺動面33と、シールケーシング20の被摺動面23との間の摩擦力を低減させることができる。
(第4の実施の形態)
次に、図30および図31を用いて、本発明の第4の実施の形態における軸シール装置および回転電機について説明する。
図30および図31に示す第4の実施の形態においては、ポケット溝が、回転軸の回転方向に向かうにつれて径方向外側に傾斜している点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図30および図31において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図30および図31に示すように、本実施の形態においては、ポケット溝34の底部38は、回転軸4の回転方向Rに向かうにつれて径方向外側に傾斜している。より具体的には、ポケット溝34の底面35から回転軸4の外周面6までの距離H1は、上流側端部37から下流側端面36に向かって、徐々に長くなるように変化している。また、上流側端部37は、導入溝51を介することなく、シールリング30の内周面32と滑らかに連続している。このようにして、回転軸4の回転に伴い、ポケット溝34に導入された高圧油5が回転方向Rに流れ、この高圧油5が下流側端面36に近づくと、第1の実施の形態と同様に、高圧油5の動圧Pが高まるようになっている。
本実施の形態においては、導入溝51は設けられていない。このため、シール間隙7からポケット溝34に高圧油5が供給される。すなわち、ポケット溝34よりもリング間隙31の側のシール間隙7に供給された高圧油5が、回転軸4の回転に伴い、ポケット溝34に供給されるようになっている。
このように本実施の形態によれば、ポケット溝34に導入された高圧油5は、回転軸4の回転に伴い、ポケット溝34の下流側端面36に向かって回転方向Rに流れ、当該下流側端面36に達する。このことにより、ポケット溝34内の高圧油5の動圧Pを高めることができ、この動圧Pによって、シールリング30に作用する外周側への押圧力を高めることができる。このため、シールリング30に作用する動圧Pを高めることにより、軸シール装置10の自動調芯機能を向上させて密封特性を向上できる。
また、本実施の形態によれば、ポケット溝34の底部38が、回転軸4の回転方向Rに向かうにつれて径方向外側に傾斜しているため、ポケット溝34の底面35から回転軸4の外周面6までの距離H1が、ポケット溝34の下流側端面36から上流側端部37に向かうにつれて短くなっている。このことにより、ポケット溝34内の高圧油5の動圧Pを高めるために下流側端面36における距離H1を長くした場合であっても、ポケット溝34の上流側端部37における距離H1を短くし、シールリング30の内周面32から回転軸4の外周面6までの距離Hに近づけることができる。このため、ポケット溝34の上流側端部37において、高圧油5の流路面積が急激に増大することを抑制できる。この結果、回転方向Rに流れる高圧油5の動圧Pが、ポケット溝34の上流側端部37において低下することを抑制できる。
なお、上述した本実施の形態においては、ポケット溝34の底部38が、回転軸4の回転方向Rに向かうにつれて径方向外側に傾斜している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、ポケット溝34の底面35から回転軸4の外周面6までの距離H1が略一定になっていてもよい。この場合においても、ポケット溝34の下流側端面36に達した高圧油5により、ポケット溝34内の高圧油5の動圧Pを高めることができ、この動圧Pによって、シールリング30に作用する外周側への押圧力を高めることができる。このため、シールリング30に作用する動圧Pを高めることにより、軸シール装置10の自動調芯機能を向上させて密封特性を向上できる。
以上述べた実施の形態によれば、シールリングに作用する動圧を高めることにより、自動調芯機能を向上させて密封特性を向上できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
1:回転電機、3:ケーシング、4:回転軸、5:高圧油、6:外周面、10:軸シール装置、20:シールケーシング、23:被摺動面、24:環状溝、30:シールリング、31:リング間隙、32:内周面、33:摺動面、34:ポケット溝、35:底面、37:上流側端部、43:油供給孔、50:導入部、51:導入溝、52:底面、R:回転方向、B:内周面の幅、B1:ポケット溝の幅、B2:導入溝の幅、L:導入溝の周方向ピッチ、L1:ポケット溝の周方向の長さ、L2:導入溝の周方向の長さ、H:内周面から外周面までの距離、H1:ポケット溝の底面から外周面までの距離、H2:導入溝の底面から外周面までの距離

Claims (12)

  1. 回転軸の径方向外側に周方向に配置されるとともに、密封油が供給される環状のシールケーシングと、
    前記シールケーシングに保持され、各々が前記回転軸の外周面に対向する内周面を有するとともに、前記回転軸の軸方向に、前記密封油が通るリング間隙を介して並設された一対のシールリングと、を備え、
    前記一対のシールリングの各々は、前記内周面に開口するとともに周方向に延びる第1溝を有することを特徴とする軸シール装置。
  2. 前記シールリングは、前記第1溝に、前記シールケーシングに供給された前記密封油を導入する導入部を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の軸シール装置。
  3. 前記導入部は、前記内周面に設けられた第2溝であって、前記第1溝のうち前記回転軸の回転方向とは反対側の端部に、前記リング間隙から前記密封油を導入する第2溝を含んでいることを特徴とする請求項2に記載の軸シール装置。
  4. 前記シールリングの前記内周面に、周方向に複数の前記第1溝が離間して設けられ、一の前記第1溝と、当該第1溝に前記回転方向の側で隣り合う前記第2溝とは離間して設けられ、
    前記第2溝の周方向ピッチをL、前記第1溝の周方向の長さをL1、前記第2溝の周方向の長さをL2としたときに、
    0.45≦L1/(L−L2)≦0.85
    を満たしていることを特徴とする請求項3に記載の軸シール装置。
  5. 前記第2溝の周方向ピッチをL、前記第2溝の周方向の長さをL2としたときに、
    2.5≦(L−L2)/B≦6.5
    を満たしていることを特徴とする請求項4に記載の軸シール装置。
  6. 前記第1溝の幅をB1、前記第2溝の幅をB2、前記第1溝の周方向の長さをL1、前記第2溝の周方向の長さをL2、前記第1溝の底面から前記回転軸の前記外周面までの距離をH1、前記第2溝の底面から前記外周面までの距離をH2としたときに、
    B1×L1×H1≦B2×L2×H2
    を満たしていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の軸シール装置。
  7. 前記シールリングの前記内周面から前記回転軸の前記外周面までの距離をH、前記第1溝の底面から前記外周面までの距離をH1としたときに、
    3≦H1/H≦4
    を満たしていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の軸シール装置。
  8. 前記シールケーシングは、被摺動面を含み、
    前記シールリングは、前記シールケーシングの前記被摺動面に対して径方向に摺動可能な摺動面と、前記摺動面に延びる油供給孔と、を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の軸シール装置。
  9. 前記被摺動面に、前記油供給孔から前記密封油が供給される環状溝が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の軸シール装置。
  10. 前記第1溝の底面は、前記回転軸の回転方向に向かうにつれて径方向外側に傾斜していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の軸シール装置。
  11. 前記シールリングの前記内周面の幅をB、前記第1溝の幅をB1としたときに、
    0.25≦B1/B≦0.35
    を満たしていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の軸シール装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の軸シール装置と、
    前記回転軸と、
    前記軸シール装置を保持するケーシングと、を備えたことを特徴とする回転電機。
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