JP2018029022A - 蓄電素子 - Google Patents

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Tsukasa Mano
司 眞野
佑紀 落合
Yuki Ochiai
佑紀 落合
大輔 平田
Daisuke Hirata
大輔 平田
直昭 西村
Naoaki Nishimura
直昭 西村
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Abstract

【課題】形状の設計自由度が高く、小型で薄型の高い体積容量密度を備えた蓄電素子を提供する。【解決手段】ポリイミドフィルムを基体(211a、211b)とした2枚のフレキシブルプリント配線板(111a、111b)から構成された外装体111内にシート状の電極体10が電解液とともに収納された蓄電素子1であって、基体は、電極体を包含する平面領域(112a、112b)から帯状に突出する凸片(113a、113b)が一体的に形成された平面形状を有し、外装体の内面となる面に導電体層(311a、311b)が形成され、導電体層は、電極体の正極20および負極30の平面領域を包含する集電部(121、131)と当該集電部から基体の前記凸片に沿って帯状に延長するリード部(123、133)とから構成され、外装体は、集電部を囲繞する周縁領域12が溶着された枠状のシールフィルム150によって封止されている。【選択図】 図2

Description

本発明は蓄電素子に関する。具体的には、蓄電素子の小型薄型化技術に関する。
近年、電子ペーパ、ICタグ、ICカード、電子キーなど、極めて薄くて小さな電子機器が実用化されてきている。そしてこれらの電子機器の電源には、薄型小型化に適したラミネート型蓄電素子(一次電池、二次電池、電気二重層コンデンサーなど)や周知のコイン形の電池が用いられる。図1にラミネート型蓄電素子1の概略構造を示した。ここではリチウム一次電池として動作するラミネート型蓄電素子1の構造を示した。図1(A)はラミネート型蓄電素子1の外観図であり、図1(B)は当該蓄電素子1の内部構造を示す分解斜視図である。なお図1(B)では一部の部材にハッチングを施し、他の部材と区別しやすいようにしている。図1(A)に示したようにラミネート型蓄電素子1は、平板状の外観形状を有し、この例では、矩形平面形状を有する外装体11の一辺13から外側に向かって正極端子板23および負極端子板33が導出されている。
外装体11内には、図1(B)に示したようにシート状の正極20とシート状の負極30がセパレーター40を介して積層された状態で圧着されてなる電極体10が電解液とともに封入されている。正極20は金属箔などからなる正極集電体21の一主面に二酸化マンガンなどの正極活物質を含んだスラリー状の正極材料22を塗布して乾燥させたものであり、正極材料22は正極集電体21のセパレーター40と対面する側の面に塗布されている。負極30は、金属箔などからなる負極集電体31のセパレーター40側の面に平板状の金属リチウムやリチウム合金からなる負極リチウム32を圧着させた構造を有している。
外装体11は、互いに重ね合わせた矩形状の二枚のラミネートフィルム(11a、11b)の周縁領域12が熱圧着法により溶着されて内部が密閉されたものである。ラミネートフィルム(11a、11b)は、周知のごとく、基材となる金属箔(アルミ箔など)の表裏に1層以上の樹脂層が積層された構造となっており、一般的には、外装体11の外面となるおもて面に例えばポリアミド樹脂などからなる保護層が積層され、外装体11の内面となる裏面には例えばポリプロピレンなどの熱溶着性を有する接着層が積層された構造を有している。
なお外装体11内に電極体10を収納する手順としては、例えば、対面させた二枚のラミネートフィルム(11a、11b)の内側に電極体10を配置し、その矩形のラミネートフィルム(11a、11b)の周縁領域12の3辺を溶着して残りの1辺側を開口させる。それによって袋状の外装体11が形成される。またこのとき正負両極(20、30)の端子板(23、33)を外装体11の一辺13から外方に突出させる。次いで、上記開口から袋状の外装体11内に電解液を注入するとともに、周縁領域12において開口している一辺を溶着し、図1(A)に示したラミネート型蓄電素子1を完成させる。
なお外装体11において電極端子板(23、33)が導出されている縁辺13ではラミネートフィルム(11a、11b)の接着層同士を溶着させただけでは電極端子板(23、33)とラミネートフィルム(11a、11b)との接着強度を十分に確保できない場合があることから、一般的なラミネート型蓄電素子1では、外装体11において電極端子(23、33)が導出される縁辺13を確実に封止するための構造を備えている。例示する蓄電素子1では、図1(B)に示したように、周知のタブリード50を用いることで電極端子(23、33)が導出される縁辺13を確実に封止している。タブリード50は、以下の特許文献1にも記載されているように、実質的な電極端子板(23、33)である金属板や金属箔などからなる帯状の端子リード51の延長途上に、絶縁樹脂製のシール材(以下、タブフィルム52)が当該端子リード51を狭持するように接着された構造を有している。なお端子リード51の一方の端部53は外装体11の外側に露出し、他方の端部は正極集電体21および負極集電体31の一部に超音波溶着などの方法によって接続されている。
タブフィルム52はポリイミドなどからなる絶縁性のベースフィルムの表裏両面にポリプロピレンなどの樹脂フィルムを接着層として積層させた構造を有している。そして互いに対面し合うラミネートフィルム(11a、11b)の周縁領域12を熱圧着して扁平袋状の外装体11に成形する際、外装体11の周縁領域12において、電極端子板(23、33)が突出する側の縁辺13ではタブリード50のタブフィルム52をラミネートフィルム(11a、11b)とともに熱溶着する。それによってタブフィルム52がラミネートフィルム(11a、11b)の接着層に溶着され、端子リード51の導出部分が強固に封止される。
なおラミネート型蓄電素子の構造などについては、例えば以下の特許文献2にも記載されている。また以下の非特許文献1には実際に製品として提供されているラミネート型蓄電素子である薄型リチウム一次電池の外形サイズや放電容量などが記載されている。以下の非特許文献2には製品として提供されているコイン形リチウム一次電池の外形や放電容量などが記載されている。
特開2014−86139号公報 特開2006−281613号公報
FDK株式会社、"薄型リチウム一次電池"、[online]、[平成28年7月25日検索]、インターネット<URL:http://www.fdk.co.jp/battery/lithium/lithium_thin.html> FDK株式会社、"コイン形リチウム一次電池"、[online]、[平成28年7月25日検索]、インターネット<URL:http://www.fdk.co.jp/battery/lithium/lithium_coin.html>
電子機器の小型化、薄型化への要求は極めて高く、それに伴って蓄電素子にもさらなる小型化と薄型化が要求されている。もちろん小型薄型化とともに、放電容量を確保することも必要である。すなわち高い体積容量密度が求められている。上述したように薄型化、小型化に適した蓄電素子としては、ラミネート型蓄電素子とコイン形電池がよく知られている。しかしながら、ラミネート型蓄電素子では、ラミネートフィルムの周囲を熱溶着することで外装体を形成している。そして金属箔に樹脂層を積層したラミネートフィルムでは、ピンホールなどの発生によって金属箔が腐食し易く、外部から水分が侵入する可能性があることから、周縁領域の幅を広くする必要があった。上記非特許文献1に記載されているラミネート型蓄電素子では、2〜10mm程度の幅が必要である。そのため、ラミネート型蓄電素子は薄型化には適しているものの、面積を小さくすることができず、小型化が難しい。また柔らかいラミネートフィルムは変形しやすく、外装体内における発電反応によってガスなどが発生すると、外装体が膨らみ、周縁領域にはシールを上下方向に剥がそうとする応力が発生する。したがって、周縁領域の幅は、封止強度という観点からも現状よりも狭くすることが難しい。
一方コイン形電池は、外装体に一方の電極集電体を兼ねる扁平な有底円筒状の金属製電池缶を用い、その円筒の開口端部に他方の電極端子となる金属製円板からなる端子板を樹脂製の絶縁ガスケットを介して嵌着することで電池缶内を密閉している。そのため、封止に要する周縁領域が不要で平面形状における面積を小さくすることができる。すなわち小型化に適している。しかし厚い金属板から形成された電池缶と端子板を用いているため薄型化が難しい。とくにICカードは規格によって厚さが0.76mmに規定されており、コイン形電池をICカード型の電子機器に組み込むことは不可能である。またコイン形電池は、規格によってサイズが規定されており、規格外のサイズのコイン形電池を作製しようとすれば、規格外のサイズの電池缶を作製することになり、金型などの専用の製造設備が必要となり、コストアップは免れない。
そこで本発明は、形状の設計自由度が高く、小型で薄型の高い体積容量密度を備えた蓄電素子を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、外装体内に、シート状の正極と負極がセパレーターを介して上下方向に積層されてなる電極体が電解液とともに収納されてなる蓄電素子であって、
前記外装体は、ポリイミドフィルムを基体とした2枚のフレキシブルプリント配線板から構成され、
前記基体は、前記電極体を包含する平面領域から帯状に突出する凸片が一体的に形成された平面形状を有し、前記外装体の内面となる面に導電体層が形成され、
前記導電体層は、前記正極および負極の平面領域を包含する集電部と当該集電部から前記基体の前記凸片に沿って帯状に延長するリード部とから構成され、
前記外装体は、前記集電部を囲繞する周縁領域が溶着された枠状のシールフィルムによって封止されている、
ことを特徴とする蓄電素子としている。
また上記蓄電素子は、金属リチウムあるいはリチウム合金からなる負極を備えたリチウム一次電池であってもよい。シート状の正極と負極を一つずつ備えた1層分の電極体を備えた蓄電素子とすればより好ましい。
本発明によれば、形状の設計自由度が高く、小型かつ薄型であり、高い体積容量密度を備える蓄電素子が提供される。なおその他の効果については以下の記載で明らかにする。
一般的なラミネート型蓄電素子の構造を示す図である。 本発明の実施例に係る蓄電素子の構造を示す図である。 上記実施例に係る蓄電素子の体積容量密度を示す図である。
本発明の実施例について、以下に添付図面を参照しつつ説明する。なお以下の説明に用いた図面において、同一または類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。ある図面において符号を付した部分について、不要であれば他の図面ではその部分に符号を付さない場合もある。
===実施例===
本発明の実施例に係る蓄電素子としてリチウム一次電池を挙げる。図2に本発明の実施例に係る蓄電素子101を示した。図2(A)は当該蓄電素子101の外観を示す斜視図であり、図2(B)は蓄電素子101の内部構造を示す分解斜視図である。また図2(C)は蓄電素子101の内部構造を示す断面図であり、図2(A)におけるa−a矢視断面に対応している。図2(A)に示したように、例示した蓄電素子101は、外装体111の形状が円板状で、その円板状の平面領域112から放射外方向に帯状に二つの凸片(113a、113b)が突出している。そして円板状の平面領域112の外縁を周回する所定幅wの領域が外装体111を封止するための周縁領域12となっている。
図2(B)、(C)に示したように、蓄電素子101は、先に図1に示したラミネート型の蓄電素子1と同様にシート状の正極20と負極30をセパレーター40を介して対向配置させてなる電極体10を備えている。しかし本実施例の蓄電素子101では、外装体111の構造がラミネート型蓄電素子とは大きく異なり、フレキシブルプリント配線板(Flexible Printed Circuits:以下、FPC(111a、111b)とも言う)の周縁領域12同士を溶着させた構造を有している。FPC(111a、111b)は、絶縁性フィルムからなる基体(211a、211b)の表面に銅箔などを貼り合わせてなる導電体層(311a、311b)が形成されたものである。そして導電体層(311a、311b)によって電気回路が形成されている。本実施例では、ポリイミドフィルムを基体(211a、211b)とし、外装体111の内側となる面(以下、裏面とも言う)に導電体層(311a、311b)が貼り合わされている。基体(211a、211b)は円板領域(112a、112b)の一部に帯状の凸片 (113a、113b)が一体的に形成された平面形状を有し、導電体層(311a、311b)は基体(211a、211b)における円板領域(112a,112b)の内側に同心円状に形成された円形領域(121、131)とその円形領域(121、131)から帯状に放射外方向に延長する凸部(以下、リード部(123、133)とも言う)が接続された平面形状を有している。そして導電体層(311a、311b)における円形領域(121、131)が集電体として機能する領域(以下、集電部(121、131)とも言う)であり、リード部(123、133)の先端側で、基体(211a、211b)の円板領域(112a、112b)よりも外方に突出する部分が電極端子板に相当する。
またFPC(111a、111b)において、集電部(121、131)を囲繞する円環状の領域が周縁領域12であり、この周縁領域12に円環状のシールフィルム150が溶着されることで外装体111が封止される。シールフィルム150は上述したタブフィルムと同様の構造を有し、例えば、ポリイミドからなるベースフィルムの表裏両面にポリプロピレンなどの熱溶着性を有する樹脂層が接着層として形成されたものである。そして円環状のシールフィルム150の内方に電極体10が配置されている。
このように本実施例にかかる蓄電素子101は、ポリイミドフィルムを基体(211a、211b)としたFPC(111a、111b)からなる外装体111を備えており、周縁領域12がシールフィルム150によって封止されている。シールフィルム150は、リードタブにおけるタブフィルムと同様に極めて強固に外装体11を封止することができる。そのため周縁領域12の幅を狭くしても十分な封止強度が得られ、蓄電素子101を小型にすることができる。しかもFPC(111a、111b)からなる外装体111では、正極と負極の集電体として機能する集電部(121、131)と電極端子板として機能するリード部(123、133)が一体となった導電体層(311a、311b)を基体(211a、211b)に貼り合わせた構造になっている。すなわち外装体111が集電体と電極端子板を兼ねている。そのため集電体となる別体の部材が不要になり、ラミネート型蓄電素子よりも薄くすることができる。
またリード部(123、133)は薄い導電体層(311a、311b)からなり、外装体外に導出される部分でも段差がほとんどない。すなわちラミネート型蓄電素子のように、厚さのあるタブリードを2枚のラミネートフィルムで挟持した状態で熱圧着する必要がない。そのため、周縁領域12において、リード部(123、133)を跨ぐ部分の封止強度が低下することがない。もちろん電極端子板となるタブリードなどを取り付けるための工程が不要となり製造コストを低減させることができ、蓄電素子101をより安価に提供することも可能となる。さらにポリイミドフィルムを基体(211a、211b)としたFPC(111a、111b)は、ラミネートフィルムよりも高剛性であり、形状を維持し易い。そのため発電反応に伴って外装体111の内圧が上昇した場合でも基体(211a、211b)が変形し難く、周縁部12の封止が剥がれる可能性が低い。さらに、FPC(111a、111b)は、基体(211a、211b)を容易に裁断することができ、自由な形状に加工することができる。また導電体層(311a、311b)の平面形状は印刷技術によって自由にかつ容易に変更することができる。そのため蓄電素子101が組み込まれる電子機器の形状に柔軟に対応することができる。形状変更に伴うコストアップもほとんどない。
なお図2(B)に基づいて本実施例の蓄電素子101の製造手順について説明すると、上述した集電部(121、131)とリード部(123、133)が形成されたFPC(111a、111b)を用意し、正極20側の集電部121の表面にスラリー状の正極材料22を塗布し、負極30側の集電部131の表面に円板状の金属リチウムあるいはリチウム合金からなる負極リチウム32を配置する。そして円形のセパレーター40を介して正極材料22と負極リチウム32を対面させつつ、これら正極材料22、セパレーター40、および負極リチウム32を円環状のシールフィルム150の内方に配置する。また電解液をシールフィルム150の内方に充填させつつ、2枚のFPC(111a、111b)を対面させる。本実施例では、2枚のFPC(111a、111b)を対面させる際にリード部同士(123−133)が対面方向で重ならないように、基体(211a、211b)の凸片(113a、113b)を異なる方向に突出させる。そしてFPC(111a、111b)の周縁領域12を熱圧着してシールフィルム150の接着層を2枚のFPC(111a、111b)の裏面に溶着させる。それによって図2(A)に示した蓄電素子101が完成する。なお外装体111を封止する手順としては、周縁領域12の一部を開放させた状態で2枚のFPC(111a、111b)を溶着して袋状の外装体111をまず作製し、その開放部分から電解液を注入した後、開放部分を熱圧着して外装体111を封止してもよい。またシールフィルム150の外縁とFPC(111a、111b)における円板領域( 112a、112b)の外縁とを精度良く位置合わせすることができるのであれば、正極20と負極30のリード部(123、133)は対面していてもよい。そして、蓄電素子101を電子機器に組み込む際には、凸片(113a、113b)を互いに反対方向に折り曲げるなどして正極20と負極30のリード部同士(123−133)が短絡しないようにすればよい。
===体積容量密度===
本実施例に係る蓄電素子は、小型化と薄型化を高い次元で両立させることができる。そこで本実施例に係る蓄電素子を実際に作製し、体積容量密度を測定した。ここでは本実施例に係る蓄電素子として、周縁領域の幅を1mmとしたリチウム一次電池を作成した。正極材料、負極リチウム、セパレーター、電解液は、上記非特許文献1に記載の薄型リチウム一次電池と同様である。図3に本実施例の蓄電素子の体積容量密度を示した。なお図3では、製品として提供されている非特許文献1に記載の4種類の薄型リチウム一次電池の体積容量密度も併せて示した。なお薄型リチウム一次電池は厚さが0.45mm〜0.55mmであり、本実施例の蓄電素子では、その薄型リチウム一次電池よりも厚さを0.08mm薄くすることができた。もちろん本実施例の蓄電素子では、周縁領域の幅が1mmと狭いため、平面形状についても薄型リチウム一次電池よりも小さくすることができた。
図3に示したように、ラミネートフィルムの外装体を備えた薄型リチウム一次電池の体積は約300mm〜500mmであり、体積容量密度は、0.05mAh/mmから0.07mAh/mmであった。一方本実施例の蓄電素子では、体積が約20mmで極めて小さく、体積容量密度は0.20mAh/mmよりも大きく、極めて高い体積容量密度を有していることが分かった。しかも本実施例の蓄電素子はリチウム一次電池であり、電圧が3Vである。すなわち他の種類の電池(アルカリ電池など)と比較して電圧が高く、体積エネルギー密度も大きなものとなっている。
===その他の実施例===
本発明に係る蓄電素子は、平板状の電極体をFPCからなる外装体内に密封した構造であれば、リチウム一次電池に限らず、様々な種類の蓄電素子(リチウム二次電池、電気二重層コンデンサーなど)に適用することができる。もちろん外装体の外形を形成する基体、および集電体や電極端子となる導電体層の平面形状は自由に変更することができることから、電極体の平面形状や外装体の周縁領域の形状は円形に限らず、矩形などその他の形状にすることができる。
また上記実施例に係る蓄電素子は、外装体内にシート状の正極と負極が一つずつ収納された1層型の蓄電素子であったが、本発明は、セパレーターを介して対面する一組の正極と負極を1層分の電極体として、複数層分の電極体を備えた「多層型」の蓄電素子に適用することもできる。確かに従来の1層型の蓄電素子は、最も少ない層数の電極体のみを備えて薄型化を達成するための基本構造を有しており、実施例に係る蓄電素子では、1層型の蓄電素子の構造と、FPCからなる外装体との相乗効果によって薄型化の効果を絶大なものとすることができる。もちろん多層型の蓄電素子であっても、最外層の集電体が不要であり、周縁領域の幅も狭くすることができる。そしてFPCを用いた外装体によって外装体内の圧力変動によって封止が剥がれることもない。したがって本発明の蓄電素子は、多層型であっても、多層型のラミネート型蓄電素子と比較すれば、確実に薄型化と小型化が達成でき、かつ高い封止強度を備えて高い信頼性を備えたものとなる。
1,101 ラミネート型蓄電素子、10 電極体、11、111 外装体、
11a,11b ラミネートフィルム、12 周縁領域、20 正極、
21 正極集電体、22 正極材料、23 正極端子板、
32 負極材料(負極リチウム)、32 負極端子板、40 セパレーター、
111a,111b FPC、112 外装体の円板領域、
112a,112b 円板領域、113a,113b 凸片、121,131 集電部、123,133 リード部、150 シールフィルム、
211a,211b FPCの基体、311a,311b FPCの導電体層

Claims (3)

  1. 外装体内に、シート状の正極と負極がセパレーターを介して上下方向に積層されてなる電極体が電解液とともに収納されてなる蓄電素子であって、
    前記外装体は、ポリイミドフィルムを基体とした2枚のフレキシブルプリント配線板から構成され、
    前記基体は、前記電極体を包含する平面領域から帯状に突出する凸片が一体的に形成された平面形状を有し、前記外装体の内面となる面に導電体層が形成され、
    前記導電体層は、前記正極および負極の平面領域を包含する集電部と当該集電部から前記基体の前記凸片に沿って帯状に延長するリード部とから構成され、
    前記外装体は、前記集電部を囲繞する周縁領域が溶着された枠状のシールフィルムによって封止されている、
    ことを特徴とする蓄電素子。
  2. 請求項1において、金属リチウムあるいはリチウム合金からなる負極を備えたリチウム一次電池であることを特徴とする蓄電素子。
  3. 請求項1または2において、前記外装体内には、シート状の前記正極と前記負極が一つずつ収納されていることを特徴とする蓄電素子。
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