JP2018028290A - スクリュ圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機本体の運転開始に合わせて、圧縮機本体の軸受への給油がすぐに行われる、スクリュ圧縮機を提供する。【解決手段】スクリュ圧縮機1は、スクリュロータ22と、スクリュロータのロータ軸26を支持する軸受23,24と、ロータ軸を回転駆動するモータ3と、モータの駆動開始に合わせて潤滑オイルの送出を開始するオイルポンプ34と、オイルポンプから送出された潤滑オイルをオイルクーラ4によって冷却する冷却流路11と、冷却流路の下流側に位置して、少なくとも軸受に給油する供給流路15,16と、オイルクーラの上流側において冷却流路から分岐されるとともにオイルクーラの下流側において冷却流路と合流して供給流路に接続されるバイパス流路であって、オイルポンプから送出された潤滑オイルをオイルクーラを経由することなく軸受に給油するバイパス流路51とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、スクリュ圧縮機に関し、詳細には、スクリュ圧縮機における潤滑オイルの給油構造に関する。
スクリュ圧縮機では、スクリュロータのロータ軸を支持する軸受、モータからの回転駆動力をロータ軸に伝達する歯車機構等の各給油箇所に対して、オイル流路を通じて潤滑オイルが供給される。各給油箇所に供給された潤滑オイルは油溜まり部に溜められたあと、オイルポンプによってオイルクーラで冷却した潤滑オイルが、再び各給油箇所に供給される。
スクリュ圧縮機では、圧縮機本体を中心にした配置及び構成がなされており、オイルクーラの配置場所の優先度合いが低く、圧縮機本体から離れた場所に配置されることが多い。特に、パッケージ型のスクリュ圧縮機においては、スペース上の制約が大きくて、限られたスペース内に各種構成要素を収納する必要がある。そのため、圧縮機本体が優先的に配置され、そのあとの残りのスペースにオイルクーラが配置されることが多い。このような事情により、オイルクーラは、圧縮機本体から離れた場所に配置されることになってしまう。
オイルクーラが圧縮機本体から離れた場所に配置されたパッケージ型のスクリュ圧縮機が、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平8−296574号公報
スクリュ圧縮機では、通常、圧縮機本体の運転開始に合わせて、オイルポンプの運転が開始される。オイルポンプから送出された潤滑オイルは、オイルクーラを経由して圧縮機本体の軸受に供給される。オイルクーラが圧縮機本体から離れた場所に配置されているため、オイルポンプからオイルクーラを経由して圧縮機本体の軸受までの流路長が長い。流路長が長いスクリュ圧縮機では、圧縮機本体の運転が開始されても、圧縮機本体の軸受への給油がすぐに行われないため、軸受への給油が不十分になる。そのため、運転開始時に圧縮機本体の軸受が正常に機能することが妨げられるおそれがある。
したがって、この発明の解決すべき技術的課題は、圧縮機本体の運転開始に合わせて、圧縮機本体の軸受への給油がすぐに行われる、スクリュ圧縮機を提供することである。
上記技術的課題を解決するために、この発明によれば、以下のスクリュ圧縮機が提供される。
すなわち、圧縮機本体の本体ケーシング内に収容されたスクリュロータと、前記スクリュロータのロータ軸を支持する軸受と、前記ロータ軸を回転駆動するモータと、前記モータの駆動開始に合わせて潤滑オイルの送出を開始するオイルポンプと、前記オイルポンプから送出された潤滑オイルをオイルクーラによって冷却する冷却流路と、前記冷却流路の下流側に位置して、少なくとも前記軸受に給油する供給流路と、前記オイルクーラの上流側において前記冷却流路から分岐されるとともに前記オイルクーラの下流側において前記冷却流路と合流して前記供給流路に接続されるバイパス流路であって、前記オイルポンプから送出された潤滑オイルを前記オイルクーラを経由することなく前記軸受に給油するバイパス流路とを備えることを特徴とする。なお、オイルポンプは、前記モータから動力伝達されて回転駆動するものであってもよい。
上記構成によれば、バイパス流路を含む流路では、オイルポンプから圧縮機本体の軸受までの流路長が、冷却流路を含む他の流路よりも相対的に短くなっている。そのため、圧縮機本体の運転開始に合わせて、圧縮機本体の軸受への給油がすぐに行われる。その結果、軸受が適量の潤滑オイルを含み、軸受が、運転開始直後から正常に機能する。
この発明の第1実施形態に係るスクリュ圧縮機の模式的縦断面図。 この発明の第2実施形態に係るスクリュ圧縮機の模式的縦断面図。 この発明の第3実施形態に係るスクリュ圧縮機の模式的縦断面図。
まず、この発明の第1実施形態に係るスクリュ圧縮機1について、図1を参照しながら詳細に説明する。
スクリュ圧縮機1は、例えば、一点鎖線で示すパッケージ内に収容されたパッケージ型のスクリュ圧縮機1である。パッケージ型のスクリュ圧縮機1では、パッケージ内に、各種構成要素が収容されて、ファンの駆動により空気流入部55から空気を吸い込むとともに、吸込んだ空気を空気流出部56から排出させている。スクリュ圧縮機1は、圧縮機本体2、モータ3,潤滑オイルを冷却するオイルクーラ4、圧縮ガスを冷却するガスクーラ(不図示)、スクリュ圧縮機1の運転を制御する制御部(不図示)、およびオイル流路8等の各種構成要素を備える。
圧縮機本体2は、例えば、本体ケーシング21のロータ室内に収容された互いに噛合する雄雌一対のスクリュロータ22を有するオイルフリースクリュ圧縮機である。各スクリュロータ22の一端側及び他端側には、ロータ軸26が設けられている。一端側の各ロータ軸26は、それぞれ、第1軸受23によって回転可能に支持されている。他端側の各ロータ軸26は、それぞれ、第2軸受24によって回転可能に支持されている。一端側のロータ軸26には、それぞれ、タイミングギア25が取り付けられている。他端側のロータ軸26の一方には、従動ギア27が取り付けられている。従動ギア27は、モータ軸に連結された回転駆動軸31に取り付けられた駆動ギア32と噛合している。
モータ3の回転駆動力は、駆動ギア32及び従動ギア27を介して、一方のスクリュロータ22に伝達される。そして、一方のスクリュロータ22に伝達された回転駆動力は、タイミングギア25を介して他方のスクリュロータ22に伝達される。このようにして、一対のスクリュロータ22が、非接触状態で同期して回転する。
本体ケーシング21の他端側が、歯車箱28に接続されている。歯車箱28には、上述した従動ギア27及び駆動ギア32が収納されている。歯車箱28の下部には、潤滑オイルを溜めるための油溜まり部33が設けられている。油溜まり部33と潤滑を必要とする給油箇所との間で潤滑オイルを循環させるためのオイル流路8が、歯車箱28に接続されている。歯車箱28に接続されたオイル流路8上には、オイルポンプ34、オイルクーラ4、オイルフィルタ41及び圧縮機本体2が設けられている。
油溜まり部33に溜められた潤滑オイルは、オイルポンプ34によってポンプ流路9に送出される。オイルポンプ34は、モータ3の駆動開始すなわち圧縮機本体2の運転開始に合わせて、潤滑オイルの送出を開始するものであればよい。オイルポンプ34による潤滑オイルの送出開始は、モータ3の運転開始と実質的に同時であるか、モータ3の運転開始よりも若干早めであることが望ましい。オイルポンプ34は、回転駆動軸31によって回転駆動されるが、圧縮機本体2を駆動するモータ3から動力伝達されて回転駆動されるものに限らない。モータ3とは別個の独立したモータによって回転駆動される構成とすることもできる。
オイルクーラ4は、オイルクーラ4の近傍に設けられた冷却ファン又はパッケージ内であってオイルクーラ4から離れたところに設けられた冷却ファンで作り出された空気の流れによって、潤滑オイルを冷却する空冷式のものである。冷却ファンは、モータ3とは独立した別個のモータにより駆動される。
オイル流路8は、オイルポンプ34から送出された潤滑オイルを、圧縮機本体2において潤滑を必要とする各種給油箇所に供給したあと、歯車箱28の油溜まり部33に戻すように構成されている。これにより潤滑オイルがスクリュ圧縮機1を循環するように構成されている。オイル流路8は、ポンプ流路9と冷却流路11と供給流路14と排出流路18とを接続する第1ルート61、及び、ポンプ流路9とバイパス流路51と供給流路14と排出流路18とを接続する第2ルート62を備える。第1ルート61及び第2ルート62を比較すると、第1ルート61が冷却流路11を有するのに対して第2ルート62がバイパス流路51を有する点で相違するが、それ以外の流路は共通している。ポンプ流路9の下流側が、分岐ポイント37で冷却流路11とバイパス流路51とに分岐されている。冷却流路11及びバイパス流路51の下流側が、合流ポイント38で合流して供給流路14に接続されている。
ポンプ流路9は、油溜まり部33の下部と分岐ポイント37とをつなぎ、ポンプ流路9上にはオイルポンプ34が設けられている。冷却流路11は、分岐ポイント37と合流ポイント38とをつなぎ、冷却流路11上にはオイルクーラ4が設けられている。本実施形態においては、オイルクーラ4よりも下流側の冷却流路11上には、冷却ジャケット29が設けられている。供給流路14は、合流ポイント38と圧縮機本体2の各給油箇所とをつなぎ、合流ポイント38よりも下流側の供給流路14上には、オイルフィルタ41が設けられている。当該オイルフィルタ41によって異物等が除去されたクリーンな潤滑オイルが、第1軸受23及び第2軸受24に供給される。供給流路14は、オイルフィルタ41の下流側でさらに分岐された、第1軸受流路15と第2軸受流路16とギア流路17とを含む。排出流路18は、第1軸受23及び第2軸受24と、油溜まり部33の上部とをつないでいる。
図1に示したスクリュ圧縮機1では、供給流路14の一部を構成する第1軸受流路15及び第2軸受流路16を通じて、圧縮機本体2の第1軸受23及び第2軸受24に、潤滑オイルが供給される。また、供給流路14の一部を構成するギア流路17を通じて、歯車箱28の従動ギア27及び駆動ギア32に対して潤滑オイルが供給される。このように、潤滑オイルが、供給流路14を通じて、圧縮機本体2の第1軸受23と第2軸受24と従動ギア27及び駆動ギア32と(以下、これらを圧縮機本体2の給油箇所という。)に供給される。
また、冷却流路11を通じて、本体ケーシング21に配設された冷却ジャケット29に対して、潤滑オイルが供給される。冷却ジャケット29を流れる潤滑オイルにより、本体ケーシング21が冷却される。冷却ジャケット29を冷却するための流路を別途に設けるよりも、冷却構造が簡略化され、低コストになる。
冷却流路11を含む第1ルート61によって、圧縮機本体2から離れた位置に配置されたオイルクーラ4を経由して冷却された潤滑オイルが、圧縮機本体2の給油箇所に給油される。したがって、潤滑性能が良好である潤滑オイルが、圧縮機本体2の給油箇所に供給される。しかしながら、冷却流路11を含む第1ルート61では、オイルクーラ4を経由する分、オイルポンプ34から圧縮機本体2の給油箇所までの流路長が、相対的に長くなっている。
これに対して、第2ルート62のバイパス流路51は、上述したように、オイルポンプ34の下流側に位置する分岐ポイント37で分岐し、合流ポイント38で合流したあと供給流路14に接続されている。したがって、オイルクーラ4を経由しない潤滑オイルが、圧縮機本体2の給油箇所に供給される。バイパス流路51を含む第2ルート62では、オイルクーラ4を経由しない分、オイルポンプ34から圧縮機本体2の給油箇所までの流路長が、相対的に短くなっている。
当該給油構造によれば、モータ3の運転開始すなわち圧縮機本体2の運転開始に合わせて、圧縮機本体2の給油箇所すなわち第1軸受23及び第2軸受24への給油が、バイパス流路51を通じてすぐに行われる。その結果、第1軸受23及び第2軸受24が適量の潤滑オイルを含み、第1軸受23及び第2軸受24が、運転開始直後から正常に機能する。
好ましくは、冷却流路11の断面積は、バイパス流路51の断面積に対して、大きく構成されている。例えば、冷却流路11の断面積は、バイパス流路51の断面積のおおよそ10倍の大きさを有するように構成されている。また、冷却流路11の内容積は、バイパス流路51の内容積に対して、大きく構成されている。例えば、冷却流路11の内容積は、バイパス流路51の内容積のおおよそ100倍以上の大きさを有するように構成されている。当該構成によれば、冷却流路11には多量の冷却された潤滑オイルが流れて、バイパス流路51には給油箇所を潤滑するための適量の潤滑オイルが流れる。その結果、運転開始直後にはバイパス流路51からの適量の潤滑オイルで圧縮機本体2の給油箇所すなわち第1軸受23及び第2軸受24が潤滑される。そして、運転開始から少し時間が経過した以降では、バイパス流路51に加えて、冷却流路11によって冷却された多量の潤滑オイルで圧縮機本体2の給油箇所すなわち第1軸受23及び第2軸受24が潤滑される。例えば、潤滑オイルの温度が0℃以下の条件でスクリュ圧縮機1を作動させたとき、運転開始から第1軸受23及び第2軸受24に給油されるまでの時間(軸受給油時間)が、バイパス流路51が無い場合の約3分の2に短縮されるという結果が得られている。
次に、この発明の第2実施形態のスクリュ圧縮機1について、図2を参照しながら詳細に説明する。なお、この第2実施形態において、上記第1実施形態での構成要素と同じ機能を有する構成要素には同じ符号を付して、重複する説明を省略する。
第2実施形態では、温度調節弁43がバイパス流路51上には設けられている。運転開始直後の潤滑オイルは、通常、低い温度になっているが、運転時間が長くなるにつれて、潤滑オイルの温度が徐々に上昇する。冷却流路11を流れる潤滑オイルは、オイルクーラ4を経由することで、所定温度以下になるように冷却される。バイパス流路51を流れる潤滑オイルがオイルクーラ4を経由しないために、バイパス流路51を通じて供給される潤滑オイルが高温になりやすい。潤滑オイルが高温になると、潤滑性能が劣化する。そのため、潤滑性能の劣化している潤滑オイルが、バイパス流路51を通じて、圧縮機本体2の給油箇所すなわち第1軸受23及び第2軸受24に供給されるおそれがある。
そこで、バイパス流路51を流れる潤滑オイルが所定温度を超えたときにバイパス流路51を閉じる温度調節弁43が、バイパス流路51上に設けられている。温度調節弁43の開閉に使用される所定温度は、潤滑オイルの潤滑性能が劣化する温度よりも低い温度である。この発明を限定しない数字として、温度調節弁43の開閉に使用される所定温度は、例えば、65℃から75℃である。温度調節弁43により、運転開始直後の比較的低温の潤滑オイルはバイパス流路51を流れるものの、運転開始から少し時間が経過して比較的高温になった潤滑オイルは、バイパス流路51を流れずに冷却流路11を流れる。したがって、高温のために潤滑性能の劣化している潤滑オイルが、圧縮機本体2の給油箇所すなわち第1軸受23及び第2軸受24に供給されるのを防止できる。
図2に示した第2実施形態での温度調節弁43は、バイパス流路51を流れて弁の内部を通過する潤滑オイルの温度に応じて自力で開閉する自立型の温度調節弁43である。自立型の温度調節弁43は、例えば、中空な弁体の内部に、温度に応じて急激に体積変化を起こすワックスが封入されたワックス式の温度調節弁43である。ワックス式の温度調節弁43は、所定の温度を境にしてワックスが急激な体積変化を起こすことで、自立的(自律的)に弁の開閉動作を行う。ワックス式の温度調節弁43は、潤滑オイルの温度を測定する温度センサと、温度調節弁43の開閉を制御する制御部とを必要としない。したがって、バイパス流路51での開閉制御に関して、小型化及び低コスト化を図ることができる。また、自立型の温度調節弁43として、形状記憶合金製の感温バネを用いたものも使用可能である。
次に、この発明の第3実施形態のスクリュ圧縮機1について、図3を参照しながら詳細に説明する。なお、この第3実施形態において、上記第1実施形態での構成要素と同じ機能を有する構成要素には同じ符号を付して、重複する説明を省略する。
第3実施形態では、バイパス流路51上に設けられた開閉弁45と、油溜まり部33内に設けられた温度センサ44と、開閉弁45の開閉を制御する弁制御部46とによって、バイパス流路51での潤滑オイルの流れを制御している。圧縮機本体2の給油箇所に供給された潤滑オイルは、油溜まり部33に溜められた後、潤滑オイルの一部が、バイパス流路51を通じて圧縮機本体2の給油箇所に再び供給される。バイパス流路51を流れる潤滑オイルは、オイルクーラ4で冷却されないため、当該潤滑オイルの温度は、油溜まり部33での潤滑オイルの温度に近似しており実質的に同等であるとみなすことができる。そこで、開閉弁45を開閉するのに使用される所定温度として、油溜まり部33での潤滑オイルの温度が温度センサ44で測定される。
測定された潤滑オイルの温度に基づいて、弁制御部46によって、開閉弁45のアクチュエータの作動が制御され、開閉弁45の開閉が制御される。開閉弁45は、バイパス流路51を流れる潤滑オイルが所定温度を超えたときにバイパス流路51を閉じるように構成されている。すなわち、開閉弁45の開閉が、バイパス流路51を流れる潤滑オイルの温度と実質的に同等である油溜まり部33の温度に応じて、弁制御部46によって制御されている。したがって、開閉弁45の開閉に使用される所定温度の設定が、弁制御部46で任意に且つ容易に変更できるので、所定温度の変更が迅速に且つ容易に対応できる。
この発明は、シール及び冷却を目的として、スクリュロータ22でガスを圧縮するロータ室に対して潤滑オイルを供給する油冷式のスクリュ圧縮機にも適用できる。また、潤滑オイルの冷却方法として、オイルクーラ4を冷却ファンで冷却する空冷式を例示したが、水ポンプで供給された冷却水でオイルクーラ4を冷却する水冷式とすることもできる。また、この発明を説明するために、モータ3の駆動開始すなわち圧縮機本体2の運転開始に合わせて、オイルポンプ34が潤滑オイルの送出を開始するという態様を説明したが、モータ3の運転開始よりも若干遅れてオイルポンプ34が潤滑オイルの送出を開始するという態様を含んでもよい。すなわち、モータ3の駆動開始とオイルポンプ34による潤滑オイルの送出開始との間には、若干(数秒程度)のタイムラグがあってもよい。
なお、この発明を説明するために、圧縮機本体2、モータ3、オイルクーラ4及び制御部等の各種構成要素がパッケージ内に収容されたパッケージ型のスクリュ圧縮機を例示したが、上記構成要素がパッケージ内に収容されていない通常型のスクリュ圧縮機にもこの発明が適用可能である。
以上の説明から明らかなように、この発明に係るスクリュ圧縮機1は、
圧縮機本体2の本体ケーシング21内に収容されたスクリュロータ22と、
前記スクリュロータ22のロータ軸26を支持する軸受23,24と、
前記ロータ軸26を回転駆動するモータ3と、
前記モータ3の駆動開始に合わせて潤滑オイルの送出を開始するオイルポンプ34と、
前記オイルポンプ34から送出された潤滑オイルをオイルクーラ4によって冷却する冷却流路11と、
前記冷却流路11の下流側に位置して、少なくとも前記軸受23,24に給油する供給流路15,16と、
前記オイルクーラ4の上流側において前記冷却流路11から分岐されるとともに前記オイルクーラ4の下流側において前記冷却流路11と合流して前記供給流路15,16に接続されるバイパス流路51であって、前記オイルポンプ34から送出された潤滑オイルを前記オイルクーラ4を経由することなく前記軸受23,24に給油するバイパス流路51とを備える。
上記構成によれば、バイパス流路51を含む流路では、オイルポンプ34から圧縮機本体2の軸受23,24までの流路長が、冷却流路11を含む他の流路よりも相対的に短くなっている。そのため、圧縮機本体2の運転開始に合わせて、圧縮機本体2の軸受23,24への給油がすぐに行われる。その結果、軸受23,24が適量の潤滑オイルを含み、軸受23,24が、運転開始直後から正常に機能する
この発明は、上記特徴に加えて次のような特徴を備えることができる。
すなわち、前記圧縮機本体2の本体ケーシング21に配設された冷却ジャケット29が、前記オイルクーラ4よりも下流側の冷却流路11上に設けられている。当該構成によれば、冷却ジャケット29を冷却するための流路を別途に設けるよりも、冷却構造が簡略化され、低コストになる。
前記バイパス流路51を流れる潤滑オイルが所定温度を超えたときに前記バイパス流路51を閉じる温度調節弁43が、前記バイパス流路51上に設けられている。当該構成によれば、運転開始直後の比較的低温の潤滑オイルはバイパス流路51を流れるものの、運転開始から少し時間が経過して比較的高温になった潤滑オイルは、バイパス流路51を流れずに冷却流路11を流れる。したがって、高温のために潤滑性能の劣化している潤滑オイルが、軸受23,24に供給されるのを防止できる。
前記温度調節弁43が、内部を通過する潤滑オイルの温度に応じて自力で開閉する自立型温度調節弁である。当該構成によれば、温度センサと制御部とを必要としないため、バイパス流路51での開閉構成に関して、小型化及び低コスト化を図ることができる。
前記バイパス流路51を流れる潤滑オイルが所定温度を超えたときに前記バイパス流路51を閉じる開閉弁45が、前記バイパス流路51上に設けられている。当該構成によれば、運転開始直後の比較的低温の潤滑オイルはバイパス流路51を流れるものの、運転開始から少し時間が経過して比較的高温になった潤滑オイルは、バイパス流路51を流れずに冷却流路11を流れる。したがって、高温のために潤滑性能の劣化している潤滑オイルが、軸受23,24に供給されるのを防止できる。
前記開閉弁45の開閉が、前記バイパス流路51を流れる潤滑オイルの温度と実質的に同等である油溜まり部33の温度に応じて、弁制御部46によって制御される。当該構成によれば、開閉弁45の開閉に使用される所定温度の設定が、弁制御部46で任意に且つ容易に変更できるので、所定温度の変更が迅速に且つ容易に対応できる。
また、この発明に係るスクリュ圧縮機1は、
圧縮機本体2の本体ケーシング21内に収容されたスクリュロータ22と、
前記スクリュロータ22のロータ軸26を支持する軸受23,24と、
前記ロータ軸26を回転駆動するモータ3と、
前記モータ3から動力伝達されて回転駆動するオイルポンプ34と、
前記オイルポンプ34から送出された潤滑オイルをオイルクーラ4によって冷却する冷却流路11と、
前記冷却流路11の下流側に位置して、少なくとも前記軸受23,24に給油する供給流路15,16と、
前記オイルクーラ4の上流側において前記冷却流路11から分岐されるとともに前記オイルクーラ4の下流側において前記冷却流路11と合流して前記供給流路15,16に接続されるバイパス流路51であって、前記オイルポンプ34から送出された潤滑オイルを前記オイルクーラ4を経由することなく前記軸受23,24に給油するバイパス流路51とを備える。
上記構成によれば、バイパス流路51を含む流路では、オイルポンプ34から圧縮機本体2の軸受23,24までの流路長が、冷却流路11を含む他の流路よりも相対的に短くなっている。そのため、モータ3の駆動開始に合わせて、圧縮機本体2の軸受23,24への給油がすぐに行われる。その結果、軸受23,24が適量の潤滑オイルを含み、軸受23,24が、運転開始直後から正常に機能する。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1:パッケージ型のスクリュ圧縮機
2:圧縮機本体
3:モータ
4:オイルクーラ
8:オイル流路
9:ポンプ流路
11:冷却流路
14:供給流路
15:第1軸受流路(供給流路)
16:第2軸受流路(供給流路)
17:ギア流路(供給流路)
18:排出流路
21:本体ケーシング
22:スクリュロータ
23:第1軸受(軸受)
24:第2軸受(軸受)
25:タイミングギア
26:ロータ軸
27:従動ギア
28:歯車箱
29:冷却ジャケット
31:回転駆動軸
32:駆動ギア
33:油溜まり部
34:オイルポンプ
37:分岐ポイント
38:合流ポイント
41:オイルフィルタ
43:温度調節弁
44:温度センサ
45:開閉弁
46:弁制御部
51:バイパス流路
55:空気流入部
56:空気流出部
61:第1ルート
62:第2ルート

Claims (7)

  1. 圧縮機本体の本体ケーシング内に収容されたスクリュロータと、
    前記スクリュロータのロータ軸を支持する軸受と、
    前記ロータ軸を回転駆動するモータと、
    前記モータの駆動開始に合わせて潤滑オイルの送出を開始するオイルポンプと、
    前記オイルポンプから送出された潤滑オイルをオイルクーラによって冷却する冷却流路と、
    前記冷却流路の下流側に位置して、少なくとも前記軸受に給油する供給流路と、
    前記オイルクーラの上流側において前記冷却流路から分岐されるとともに前記オイルクーラの下流側において前記冷却流路と合流して前記供給流路に接続されるバイパス流路であって、前記オイルポンプから送出された潤滑オイルを前記オイルクーラを経由することなく前記軸受に給油するバイパス流路とを備える、スクリュ圧縮機。
  2. 請求項1に記載のスクリュ圧縮機において、
    前記圧縮機本体の本体ケーシングに配設された冷却ジャケットが、前記オイルクーラよりも下流側の冷却流路上に設けられている、スクリュ圧縮機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスクリュ圧縮機において、
    前記バイパス流路を流れる潤滑オイルが所定温度を超えたときに前記バイパス流路を閉じる温度調節弁が、前記バイパス流路上に設けられている、スクリュ圧縮機。
  4. 請求項3に記載のスクリュ圧縮機において、
    前記温度調節弁が、内部を通過する潤滑オイルの温度に応じて自力で開閉する自立型温度調節弁である、スクリュ圧縮機。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のスクリュ圧縮機において、
    前記バイパス流路を流れる潤滑オイルが所定温度を超えたときに前記バイパス流路を閉じる開閉弁が、前記バイパス流路上に設けられている、スクリュ圧縮機。
  6. 請求項5に記載のスクリュ圧縮機において、
    前記開閉弁の開閉が、前記バイパス流路を流れる潤滑オイルの温度と実質的に同等である油溜まり部の温度に応じて、弁制御部によって制御される、スクリュ圧縮機。
  7. 圧縮機本体の本体ケーシング内に収容されたスクリュロータと、
    前記スクリュロータのロータ軸を支持する軸受と、
    前記ロータ軸を回転駆動するモータと、
    前記モータから動力伝達されて回転駆動するオイルポンプと、
    前記オイルポンプから送出された潤滑オイルをオイルクーラによって冷却する冷却流路と、
    前記冷却流路の下流側に位置して、少なくとも前記軸受に給油する供給流路と、
    前記オイルクーラの上流側において前記冷却流路から分岐されるとともに前記オイルクーラの下流側において前記冷却流路と合流して前記供給流路に接続されるバイパス流路であって、前記オイルポンプから送出された潤滑オイルを前記オイルクーラを経由することなく前記軸受に給油するバイパス流路とを備える、スクリュ圧縮機。
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