JP2018028289A - 排水システム、排水ポンプ車および排水方法 - Google Patents

排水システム、排水ポンプ車および排水方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のポンプを直列に接続する場合において、運転開始時および運転停止時以外における運転の信頼性を向上させる。【解決手段】水中駆動電動機を備えた複数のポンプと、前記複数のポンプを直列に接続する配管と、運転開始時および運転停止時以外において、前記複数のポンプのうちの一のポンプの排水量を変更する場合に、該変更に連動して他のポンプの排水量を変更させつつ、前記ポンプの運転を継続する制御装置と、を備える、排水システム、が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、排水システム、排水ポンプ車および排水方法に関する。
近年、ゲリラ豪雨のような、突発的な降雨による不特定箇所での出水が多く発生している。大型台風による大規模な洪水や津波による大規模な浸水被害が発生し、固定ポンプ場による排水では浸水を防ぎきれない状況も発生している。
突発的かつ不特定箇所での排水という課題を解決するために、車両荷台上に排水に必要な機器を積載し、不特定箇所での排水を可能にする「排水ポンプ車」が運用されている。不特定箇所では、堤防高さが通常より高かったり、道路のアンダーパスなどで排水箇所までの距離が長かったりして、ポンプ揚程が大きくなる場合がある。ポンプ1台分の揚程では対応できない高低差や距離の大きな排水にも対応するため、より高い揚程ないしより長い距離の排水を確保できる直列接続可能なポンプが開発されている。
可搬式ポンプの機動性(軽量性)を利用して湖沼や河川、海水などを取水して緊急時の冷却水などとして使用することも可能である。この場合には、適切な水量調整が必要となる。
特許文献1には、ポンプに連結された永久磁石形同期モータをインバータで駆動するポンプ駆動装置を複数備え、直列に接続された複数のポンプの運転を制御するポンプ制御装置において、ポンプ駆動装置はインバータの入力電圧を検出して所定の電圧を超えると異常電圧信号を出力する電圧検出器を備えており、ポンプ駆動装置とそのポンプ駆動装置で駆動される永久磁石形同期モータの間に開閉器が設けられており、インバータが異常であることを知らせる異常信号と異常電圧信号の何れかを受けると開閉器を開にする開閉器制御回路を設けることが開示されている。すなわち特許文献1の発明は、異常発生時にモータを停止するものである。
特許文献2には、運転制御装置が、上流側の排水ポンプを起動後に順次下流側の排水ポンプを定格より低い所定の負荷率で起動し、当該下流側の排水ポンプの負荷状態が所定の運転開始閾値を超えると当該下流側の排水ポンプを定格に運転切替し、定格運転時に上限閾値を超え、または下限閾値を下回ると運転を停止することが開示されている。すなわち特許文献2の発明は、起動時のポンプ制御および定格運転時の緊急停止に関するものである。
特開2004−156559号公報 特開2009−264351号公報
本発明は、ポンプを直列接続して運用する場合に生じる課題に対応するものである。
本発明の第1の側面の排水システムは、水中駆動電動機を備えた複数のポンプと、前記複数のポンプを直列に接続する配管と、運転開始時および運転停止時以外において、前記複数のポンプのうちの一のポンプの排水量を変更する場合に、該変更に連動して他のポンプの排水量を変更させつつ、前記ポンプの運転を継続する制御装置と、を備える。
上記排水システムにおいて、一のポンプは、排水量を増加させる場合において、複数のポンプのうち、最も上流のポンプとしうる。
上記排水システムにおいて、一のポンプは、排水量を低下させる場合において、複数のポンプのうち、最も下流のポンプとしうる。
上記排水システムは、前記複数のポンプのうち上流側のポンプを上流ポンプ、前記上流ポンプよりも下流側のポンプを下流ポンプとするとき、前記制御装置が、前記連動の際、下流ポンプへの水供給不足が生じないように他のポンプの排水量を変更させるものであってもよい。
上記排水システムにおいて、前記制御装置が、運転開始時および運転停止時以外において、前記連動の際、下流ポンプの排水量を低減させる割合を、上流ポンプの排水量を低減させる割合と同じかこれより大きくするように構成されていてもよい。
上記いずれかの排水システムにおいて、前記制御装置が、運転開始時および運転停止時以外において、前記連動の際、下流ポンプの排水量を増加させる割合を、上流ポンプの排水量を増加させる割合と同じかこれより小さくするように構成されていてもよい。
上記いずれかの排水システムにおいて、前記制御装置が、運転開始時および運転停止時以外において、排水システムの排水量を増加させる場合に、前記複数のポンプのうち上流側のポンプから下流側のポンプにかけて、順次に排水量を増加させるように構成されていてもよい。
上記いずれかの排水システムにおいて、前記制御装置が、運転開始時および運転停止時以外において、排水システムの排水量を低減させる場合に、前記複数のポンプのうち下流側のポンプから上流側のポンプにかけて、順次に排水量を低減させるように構成されていてもよい。
上記いずれかの排水システムにおいて、前記制御装置が、運転開始時および運転停止時以外において、前記複数のポンプのうち、前記連動の際、上流側のポンプの時間当たり排水量増加率を下流側のポンプの時間当たり排水量増加率よりも大きくし、上流側のポンプの時間当たり排水量低減率を下流側のポンプの時間当たり排水量低減率より小さくするように構成されていてもよい。
上記いずれかの排水システムにおいて、前記制御装置が、前記複数のポンプのうち、最上流側のポンプに異常が発生した場合に、全てのポンプの排水量を一定時間低減させるように構成されていてもよい。
本発明の第2の側面の排水方法は、水中駆動電動機を備えた複数のポンプと前記複数のポンプを直列に接続する配管とを用い、運転開始時および運転停止時以外において、前記複数のポンプのうちの一のポンプの排水量を変更する場合に、該変更に連動して他のポンプの排水量を変更させつつ、前記ポンプの運転を継続するものである。
上記排水方法において、一のポンプは、複数のポンプのうち、最も上流のポンプとしうる。
上記排水方法において、一のポンプは、複数のポンプのうち、最も下流のポンプとしうる。
上記排水方法は、前記連動の際、下流ポンプへの水供給不足が生じないように他のポンプの排水量を変更させるものであってもよい。
本発明の第3の側面の排水ポンプ車は、上記のいずれかに記載の排水システムを搭載した、排水ポンプ車である。
本発明によれば、ポンプを直列接続して運用する場合に、下流側ポンプの損傷が生じる可能性を低減できる。
第1実施形態に係る排水システムの模式図 ポンプの側方模式断面図 第2実施形態に係る排水システムの模式図
直列接続する場合、一般的には一台目を水中に投入し、2台目は、ホースを介して陸上に設置する。本発明者らは、かかる構成により生じる課題について鋭意検討した。その結果、以下の知見を得た。
地上部に設置されたポンプは、確実に通水された状態で運転しなければ、焼損する恐れがある。直列接続が必要な場合は、高低差が大きかったり、距離が長かったりするため、ポンプ設置位置が運転員から離れており、常時監視することが困難である。また例えば、一台目のポンプ(水中)の運転状態(排水量)の変化に合わせて二台目のポンプ(陸上)の運転状態(排水量)を調整する必要があり、運転員の操作も容易ではない。かかる問題に対処すべく、下流側のポンプへの水供給不足が生じないように、互いに直列に接続された各ポンプの排水量を適切に制御することが有効である。
本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態にかかる排水システムおよび排水方法について説明する。
(第1実施形態)
[装置構成]
図1は、第1実施形態に係る排水システムの模式図である。図2は、ポンプの側方模式断面図である。以下、図1および図2を参照しつつ、第1実施形態の排水システム100について説明する。
図1に示すように、排水システム100は、第1ポンプ10および第2ポンプ20と、第1配管12および第2配管22と、制御装置80(制御盤)とを備える。なお、図1に示す例では、排水システム100は更に電源装置90(発電機)を備え、排水ポンプ車150に搭載されているが、これらは必須ではない。
第1ポンプ10および第2ポンプ20は、水中駆動電動機を備えたポンプ(いわゆる水中ポンプ)である。ポンプとしては、軸流ポンプ、斜流ポンプ、渦巻ポンプなどを用いることができる。
図1に示す例において、第1ポンプ10はフロート70から吊り下げられ、水中に設置されている。図1に示す例において、第2ポンプ20は陸上に設置されている。ただし、第2ポンプ20が水中に配置される態様は排除されない。第1ポンプ10および第2ポンプ20は、同一の型式であってもよいし、異なる型式であってもよい。複数のポンプのうち、陸上に設置されるポンプが、その内部を通過する水によって電動機の冷却が行なわれるタイプのポンプであってもよい。具体的には、第2ポンプ20は、その内部を通過する水によって電動機の冷却が行なわれるタイプのポンプであってもよい。この場合においても、水中に設置される他のポンプが、その内部を通過する水によって電動機の冷却が行なわれるタイプのポンプであってもよい。
第1ポンプ10の排水口と第2ポンプ20の吸水口とは、第1配管12により接続されている。すなわち、第1ポンプ10と第2ポンプ20とは、第1配管12により直列に接続されている。かかる構成では、第1ポンプ10により吸い上げられた水が、第2ポンプ20により増圧され、下流へと排出される。
第2ポンプ20の排水口と貯水池1とは、第2配管22により接続されている。第1配管12および第2配管22は、例えば、ホースにより構成されうる。第1ポンプ10の吸水口には吸込ノズルが取り付けられていてもよい。
かかる構成では、水は第1ポンプ10から第2ポンプ20を通過して貯水池1へと流れる。
第1ポンプ10および第2ポンプ20は、一人で持ち運び可能な程度の重さであってもよい。具体的には例えば、第1ポンプ10および第2ポンプ20の重量は、1個あたり20kg〜40kgとすることができる。軽量化のため、第1ポンプ10および第2ポンプ20は、温度センサ等を備えない簡潔な構成としてもよい。第1ポンプ10および第2ポンプ20は、インバータ制御タイプのポンプであってもよい。
制御装置80は、運転開始時および運転停止時以外において、複数のポンプ10、20のうちの一のポンプ(例えば、第1ポンプ10)の排水量を変更する場合に、該変更に連動して他のポンプ(例えば、第2ポンプ20)の排水量を変更させつつ、ポンプ10、20の少なくともいずれかの運転を継続する。「排水量」とは、単位時間当たりにポンプが排出する水の体積としうる。排水量の変更は、例えば、回転数の変更により実現されうる。すなわち、排水量と回転数とは、場合により制御上等価でありうる。なお、ここでいう一のポンプ排水量の変更には、排水量をゼロから増やす「起動」および排水量をゼロにする「停止」は含まれない。他のポンプの排水量の変更には、起動および停止が含まれてもよい。連動の際、第2ポンプ20への水供給不足が生じないように各ポンプの排水量を変更させてもよい。
制御装置80は、第1ポンプ10および第2ポンプ20を制御する機器であればどのような形態であってもよく、例えば、マイクロプロセッサ、CPU等で構成することができる。なお、制御装置80は、単独の制御器で構成される形態(集中制御)だけでなく、複数の制御器が協働して排水システム100の制御を実行する制御器群で構成される形態(分散制御)であっても構わない。制御装置80は、マイクロプロセッサ、CPU等に例示される演算処理部だけでなく、メモリ等からなる記憶部及び計時部を有していてもよく、マイクロコンピュータで構成されていてもよい。
制御装置80と第1ポンプ10とは、第1ケーブル14により接続されている。制御装置80から第1ポンプ10へと第1ケーブル14を介して電力が供給される。制御装置80は、第1ケーブル14を介して第1ポンプ10の動作を制御する。
制御装置80と第2ポンプ20とは、第2ケーブル24により接続されている。制御装置80から第2ポンプ20へと第2ケーブル24を介して電力が供給される。制御装置80は、第2ケーブル24を介して第2ポンプ20の動作を制御する。
図1に示す例では、電源装置90から制御装置80へと電力が供給される。また、図1に示す例では、排水システム100は、排水ポンプ車150に搭載されている。移動時には、第1ポンプ10、第2ポンプ20、第1配管12、第2配管22、第1ケーブル14、第2ケーブル24、およびフロート70は、排水ポンプ車150に格納されうる。
図2は、第2ポンプ20の側方模式断面図である。筒状の外壁55のうち、吸水口51側の径はくびれてラッパ状の形状をなしている。吸水口51には第1配管12が水密に取り付けられている。排水口53には第2配管22が水密に取り付けられている。外壁55の内部に形成される空間には、電動機50が設けられており、支持部材58により支持されている。電動機50は、第2ケーブル24により電源を供給され、かつ動作を制御される。電動機50の吸水口51側には回転軸54が延びている。回転軸54には回転羽根52が取り付けられている。電動機50が回転軸54を介して回転羽根52を回転させると、吸水口51から流路56を経て排水口53へと向かう水流が発生する。これにより、第2ポンプ20による水の圧送が実現される。さらに、流路56の中を水が流れることにより、電動機50が冷却される。
第1ポンプ10については、図2において吸水口51に接続されていた第1配管12が省略され、排水口53に接続されていた配管22が第1配管12となる他は第2ポンプ20と同様の構成とすることができる。よって、詳細な説明を省略する。
[動作]
排水システム100は、運転開始時および運転停止時以外において、複数のポンプ10、20のうちの一のポンプの排水量を変更する場合に、該変更に連動して他のポンプの排水量を変更させつつ、複数のポンプ10、20の運転を継続する。以下、かかる動作の具体的な方法を説明する。なお、以下はあくまで例示であり、いずれも必須ではない。
本実施形態において、「運転開始時」とは、例えば、排水システム100の電源が投入された後、運転開始シーケンスの実行開始から定常運転までにいたる時間、すなわち排水システム100の運転を開始するに当たっての一連のプロセスが実行される時間をいう。
本実施形態において、「運転停止時」とは、例えば、運転停止の指示が入力された後、運転停止シーケンスの実行開始からポンプの停止までにいたる時間、すなわち排水システム100の運転を停止するに当たっての一連のプロセスが実行される時間をいう。
本実施形態において、「運転開始時および運転停止時以外」とは、例えば、運転開始シーケンスの実行開始から定常運転までにいたる時間および運転停止シーケンスの実行開始からポンプの停止にいたる時間を除く運転中の時間と定義しうる。「運転開始時および運転停止時以外」とは、例えば、排水システムの電源が投入され、各ポンプの出力が目標値に達した時点から、運転停止シーケンスの実行開始までの時間であってもよい。
なお、本実施形態では、運転開始時および運転停止時以外において、複数のポンプ10、20のうちの一のポンプの排水量を変更する場合に、該変更に連動して他のポンプの排水量を変更させつつ、複数のポンプ10、20の運転を継続していればよい。よって、その他の時間、例えば運転開始時および運転停止時の少なくともいずれか一方において、複数のポンプ10、20のうちの一のポンプの排水量を変更する場合においても、該変更に連動して他のポンプの排水量を変更させつつ、複数のポンプ10、20の運転が継続されてもよい。
本実施形態において、「上流」ないし「下流」とは、排水システムにより排出される水が排水システム内を通る流れに沿った上流ないし下流を指す。
以下の動作は、例えば、制御装置80による第1ポンプ10および第2ポンプ20の制御により実現されうる。
1.第1ポンプ10の排水量を低減させる例
第1ポンプ10の排水量を低減させる場合に、第2ポンプ20の排水量を低下させる割合が不足すると、第2ポンプ20で水切れ(ポンプに供給される水量の不足、以下同様)が発生し、第2ポンプ20が損傷することがある。そこで、運転開始時および運転停止時以外で第1ポンプ10の排水量を低減させる場合に、第2ポンプ20(下流ポンプ)の排水量を低減させる割合を、第1ポンプ10(上流ポンプ)の排水量を低減させる割合(例えば、10%減)と同じかこれより大きくする(例えば、20%減)。かかる動作により、陸上に設置された第2ポンプ20に水切れが生じる可能性が低減される。排水量低減後は、第1ポンプ10および第2ポンプ20いずれについても運転が継続されうる。
第2ポンプ20(下流ポンプ)の排水量を低減させるタイミングは、特に限定されない。例えば、第1ポンプ10(上流ポンプ)の排水量を低減させるタイミングより早くてもよいし、両者が同時であってもよい。
なお、排水量を低減させる割合およびタイミングについては、揚程高、配管長、排水量等に応じて、第2ポンプ20で損傷が発生しないように、適宜に設定されうる。
2.第1ポンプ10の排水量を増加させる例
第1ポンプ10の排水量を増加させる場合に、第2ポンプ20の排水量を増加させる割合が過大になると、第2ポンプ20で水切れが発生し、第2ポンプ20が損傷することがある。そこで、運転開始時および運転停止時以外で第1ポンプ10の排水量を増加させる場合に、第2ポンプ20(下流ポンプ)の排水量を増加させる割合を、第1ポンプ10(上流ポンプ)の排水量を増加させる割合(例えば、20%増)と同じかこれより小さくする(例えば、10%増)。かかる動作により、陸上に設置された第2ポンプ20に水切れが生じる可能性が低減される。排水量増加後は、第1ポンプ10および第2ポンプ20いずれについても運転が継続されうる。
第2ポンプ20(下流ポンプ)の排水量を増加させるタイミングは、特に限定されない。例えば、第1ポンプ10(上流ポンプ)の排水量を増加させるタイミングより遅くてもよいし、両者が同時であってもよい。
なお、排水量を増加させる割合およびタイミングについては、揚程高、配管長、排水量等に応じて、第2ポンプ20の損傷が発生しないように、適宜に設定されうる。
上流ポンプの排水量を増加させる場合には、下流ポンプの排水量を必ずしも増加させなくてもよい。
3.ポンプの排水量を順次に増加させる例
排水システム100の排水量を増加させる場合に、第2ポンプ20(下流側のポンプ)の排水量増加が先に行なわれると、第2ポンプ20で水切れが発生し、第2ポンプ20が損傷することがある。そこで、運転開始時および運転停止時以外で排水システム100の排水量を増加させる場合に、複数のポンプ10、20のうち上流側の第1ポンプ10から下流側の第2ポンプ20にかけて、順次に排水量を増加させる。なお「順次に」とは、「時間的に順次に」を意味する(以下、同様)。かかる動作により、陸上に設置された第2ポンプ20に水切れが生じる可能性が低減される。排水量増加後は、第1ポンプ10および第2ポンプ20いずれについても運転が継続されうる。
なお、排水量を増加させる割合およびタイミングについては、揚程高、配管長、排水量等に応じて、第2ポンプ20で損傷が発生しないように、適宜に設定されうる。
4.ポンプの排水量を順次に低減させる例
排水システム100の排水量を低減させる場合に、第1ポンプ10(上流側のポンプ)の排水量低減が先に行なわれると、第2ポンプ20で水切れが発生し、第2ポンプ20が損傷することがある。そこで、運転開始時および運転停止時以外で排水システム100の排水量を低減させる場合に、複数のポンプ10、20のうち下流側の第2ポンプ20から上流側の第1ポンプ10にかけて、順次に排水量を低減させる。かかる動作により、陸上に設置された第2ポンプ20に水切れが生じる可能性が低減される。排水量低減後は、第1ポンプ10および第2ポンプ20いずれについても運転が継続されうる。
なお、排水量を低減させる割合およびタイミングについては、揚程高、配管長、排水量等に応じて、第2ポンプ20で損傷が発生しないように、適宜に設定されうる。
5.ポンプの時間当たり排水量変化率を調整する例
排水システム100の排水量を変更する場合に、ポンプの時間当たり排水量変化率が不適切だと、第2ポンプ20で水切れが発生し、第2ポンプ20が損傷することがある。そこで、運転開始時および運転停止時以外において、複数のポンプ10、20のうち、上流側の第1ポンプ10の時間当たり排水量増加率を下流側の第2ポンプ20の時間当たり排水量増加率よりも大きくし、上流側の第1ポンプ10の時間当たり排水量低減率を下流側の第2ポンプ20の時間当たり排水量低減率より小さくする。かかる動作により、陸上に設置された第2ポンプ20に水切れが生じる可能性が低減される。排水量低減後は、第1ポンプ10および第2ポンプ20いずれについても運転が継続されうる。
なお、排水量を増減させる率およびタイミングについては、揚程高、配管長、排水量等に応じて、第2ポンプ20で損傷が発生しないように、適宜に設定されうる。
6.吸水口の詰まり解消
排水システム100の運転を行なうと、吸水口に塵芥が集まり、吸水口が目詰まりを起こす場合がある。そこで、複数のポンプのうち、最上流側のポンプに異常が発生した場合に、全てのポンプの排水量を一定時間低減させてもよい。異常としては、具体的には例えば、ポンプの吐出圧が上がらない、排水量が少ない、ポンプが過熱する等の事象を上げることができる。ここでいう「低減」には、ポンプの停止を含んでもよい。「低減」には、ポンプの停止を含まなくてもよい。ポンプの回転数を低減することで、水が流路に沿って逆流する、いわゆる「正転逆流」が発生する。ポンプの排水量を一定時間低減することで、水が逆流し、塵芥が吸水口から離れるため、再び吸水しやすくなる。
第1実施形態の排水システム100は、上記1ないし6の動作のいずれか1つを実行するものであってもよいし、任意の組合せを実行するものであってもよいし、全てを実行するものであってもよい。上記の制御は、第2ポンプ20の水切れが生じる可能性を低減するように行なわれうる。すなわち、水切れが完全に防止されることを意味するものでは必ずしもなく、水切れの生じる可能性が低減されれば足りる。より具体的には例えば、第1ポンプ10と第2ポンプ20とを接続する第1配管12(ホース)がつぶれないよう適切な水圧がかかること、を目安に調整がされてもよい。配管(ホース)のつぶれを防止することで、より適切な流量制御が可能となる。
図1に示す例では、排水システム100の排水口(第2配管22の出口)は貯水池1に開放されているが、かかる態様に限定されない。例えば、排水システム100の排水口が陸上ポンプを備えた送水車(図示せず)に接続され、送水車により所定の場所まで送水が行われてもよい。送水車による送水は、消火、冷却等に用いられうる。
(第2実施形態)
[装置構成]
図3は、第2実施形態に係る排水システムの模式図である。以下、図3を参照しつつ、第2実施形態の排水システム200について説明する。
図3に示すように、排水システム200は、第1ポンプ10および第2ポンプ20および第3ポンプ30と、第1配管12および第2配管22および第3配管32と、制御装置80とを備える。なお、図3に示す例では、排水システム200は更に電源装置90を備え、排水ポンプ車150に搭載されているが、これらは必須ではない。
排水システム200において、第2配管22の出口は第3ポンプ30の吸水口に接続されている。第3ポンプ30の排水口は第3配管32の入口に接続されている。第3配管32の出口は貯水池1へと開放されている。かかる構成では、水は第1ポンプ10、第2ポンプ20、第3ポンプ30を経由して貯水池1へと流れる。第3配管32の出口は、陸上ポンプを備えた送水車(図示せず)に接続され、送水車により所定の場所まで送水が行われてもよい。
第1ポンプ10の排水口と第2ポンプ20の吸水口とは、第1配管12により接続されている。第2ポンプ20の排水口と第3ポンプ30の吸水口とは、第2配管22により接続されている。すなわち、第1ポンプ10と第2ポンプ20と第3ポンプ30とは、第1配管12および第2配管22により直列に接続されている。第1配管12および第2配管22および第3配管32は、例えば、ホースにより構成されうる。
図3に示す例では、第3ポンプ30が陸上に配置されているが、第2ポンプ20および第3ポンプ30の一方ないし両方が水中に配置される場合を排除しない。第3ポンプ30の具体的な構成は第2ポンプ20と同様とすることができるので詳細な説明を省略する。
制御装置80と第3ポンプ30とは、第3ケーブル34により接続されている。制御装置80から第3ポンプ30へと第3ケーブル34を介して電力が供給される。制御装置80は、第3ケーブル34を介して第3ポンプ30の動作を制御する。
図3に示す例では、排水システム200は、排水ポンプ車150に搭載されている。移動時には、第1ポンプ10、第2ポンプ20、第3ポンプ30、第1配管12、第2配管22、第3配管32、第1ケーブル14、第2ケーブル24、第3ケーブル34、およびフロート70は、排水ポンプ車150に格納されうる。
以上の他、第2実施形態の排水システム200は、第1実施形態の排水システム100と同様の構成とすることができる。よって、図1と図3とで共通する構成要素については、同一の符号および名称を付して詳細な説明を省略する。
[動作]
排水システム200は、運転開始時および運転停止時以外において、複数のポンプ10、20、30のうちの一のポンプの排水量を変更する場合に、該変更に連動して他のポンプの排水量を変更させつつ、複数のポンプ10、20、30の運転を継続する。以下、かかる動作の具体的な方法を説明する。なお、以下はあくまで例示であり、いずれも必須ではない。
本実施形態において、「運転開始時」とは、例えば、排水システム200の電源が投入された後、運転開始シーケンスの実行開始から定常運転までにいたる時間、すなわち排水システム200の運転を開始するに当たっての一連のプロセスが実行される時間をいう。
本実施形態において、「運転停止時」とは、例えば、運転停止の指示が入力された後、運転停止シーケンスの実行開始からポンプの停止までにいたる時間、すなわち排水システム200の運転を停止するに当たっての一連のプロセスが実行される時間をいう。
本実施形態において、「運転開始時および運転停止時以外」とは、例えば、運転開始シーケンスの実行開始から定常運転までにいたる時間および運転停止シーケンスの実行開始からポンプの停止にいたる時間を除く運転中の時間と定義しうる。「運転開始時および運転停止時以外」とは、例えば、排水システムの電源が投入され、各ポンプの出力が目標値に達した時点から、運転停止シーケンスの実行開始までの時間であってもよい。
なお、本実施形態では、運転開始時および運転停止時以外において、複数のポンプ10、20、30のうちの一のポンプの排水量を変更する場合に、該変更に連動して他のポンプの排水量を変更させつつ、複数のポンプ10、20、30の運転を継続していればよい。よって、その他の時間、例えば運転開始時および運転停止時の少なくともいずれか一方において、複数のポンプ10、20、30のうちの一のポンプの排水量を変更する場合においても、該変更に連動して他のポンプの排水量を変更させつつ、複数のポンプ10、20、30の運転が継続されてもよい。
本実施形態において、「上流」ないし「下流」とは、排水システムにより排出される水が排水システム内を通る流れに沿った上流ないし下流を指す。
以下の動作は、例えば、制御装置80による第1ポンプ10、第2ポンプ20および第3ポンプ30の制御により実現されうる。
1.第1ポンプ10の排水量を低減させる例
第1ポンプ10の排水量を低減させる場合に、第2ポンプ20および第3ポンプ30の排水量を低下させる割合が不足すると、第2ポンプ20ないし第3ポンプ30で水切れが発生し、第2ポンプ20ないし第3ポンプ30が損傷することがある。そこで、運転開始時および運転停止時以外で第1ポンプ10の排水量を低減させる場合に、第2ポンプ20(下流ポンプ)の排水量を低減させる割合を、第1ポンプ10(上流ポンプ)の排水量を低減させる割合(例えば、10%減)と同じかこれより大きくする(例えば、15%減)。また、第3ポンプ30(下流ポンプ)の排水量を低減させる割合を、第2ポンプ20(上流ポンプ)の排水量を低減させる割合(例えば、15%減)と同じかこれより大きくする(例えば、20%減)。すなわち、配管中の水の流れに沿って互いに隣接する一対のポンプについて、下流側のポンプの排水量を低減させる割合について、上流側のポンプの排水量を低減させる割合と同じかこれより大きくすることができる。かかる動作により、陸上に設置された第2ポンプ20ないし第3ポンプ30に水切れが生じる可能性が低減される。排水量低減後は、第1ポンプ10、第2ポンプ20および第3ポンプ30のいずれについても運転が継続されうる。
配管中の水の流れに沿って互いに隣接する全ての対のポンプについて、下流側のポンプの排水量を低減させる割合について、上流側のポンプの排水量を低減させる割合と同じかこれより大きくしてもよい。
第2ポンプ20(下流ポンプ)の排水量を低減させるタイミングは、特に限定されない。例えば、第1ポンプ10(上流ポンプ)の排水量を低減させるタイミングより早くてもよいし、両者が同時であってもよい。
第3ポンプ30(下流ポンプ)の排水量を低減させるタイミングは、特に限定されない。例えば、第2ポンプ20(上流ポンプ)の排水量を低減させるタイミングより遅くてもよいし、両者が同時であってもよい。
なお、排水量を低減させる割合およびタイミングについては、揚程高、配管長、排水量等に応じて、第2ポンプ20ないし第3ポンプ30で損傷が発生しないように、適宜に設定されうる。
2.第1ポンプ10の排水量を増加させる例
第1ポンプ10の排水量を増加させる場合に、第2ポンプ20および第3ポンプ30の排水量を増加させる割合が過大になると、第2ポンプ20ないし第3ポンプ30で水切れが発生し、第2ポンプ20ないし第3ポンプ30が損傷することがある。そこで、運転開始時および運転停止時以外で第1ポンプ10の排水量を増加させる場合に、第2ポンプ20(下流ポンプ)の排水量を増加させる割合を、第1ポンプ10(上流ポンプ)の排水量を増加させる割合(例えば、20%増)と同じかこれより小さくする(例えば、15%増)。また、第3ポンプ30(下流ポンプ)の排水量を増加させる割合を、第2ポンプ20(上流ポンプ)の排水量を増加させる割合(例えば、15%増)と同じかこれより小さくする(例えば、10%増)。すなわち、配管中の水の流れに沿って互いに隣接する一対のポンプについて、下流側のポンプの排水量を増加させる割合について、上流側のポンプの排水量を増加させる割合と同じかこれより小さくすることができる。かかる動作により、陸上に設置された第2ポンプ20ないし第3ポンプ30に水切れが生じる可能性が低減される。排水量増加後は、第1ポンプ10、第2ポンプ20および第3ポンプ30いずれについても運転が継続されうる。
配管中の水の流れに沿って互いに隣接する全ての対のポンプについて、下流側のポンプの排水量を増加させる割合について、上流側のポンプの排水量を増加させる割合と同じかこれより小さくしてもよい。
第2ポンプ20(下流ポンプ)の排水量を増加させるタイミングは、特に限定されない。例えば、第1ポンプ10(上流ポンプ)の排水量を増加させるタイミングより早くてもよいし、両者が同時であってもよい。
第3ポンプ30(下流ポンプ)の排水量を増加させるタイミングは、特に限定されない。例えば、第2ポンプ20(上流ポンプ)の排水量を増加させるタイミングより遅くてもよいし、両者が同時であってもよい。
なお、排水量を増加させる割合およびタイミングについては、揚程高、配管長、排水量等に応じて、第2ポンプ20ないし第3ポンプ30で損傷が発生しないように、適宜に設定されうる。
3.ポンプの排水量を順次に増加させる例
排水システム200の排水量を増加させる場合に、下流側のポンプの排水量増加が先に行なわれると、下流側のポンプで水切れが発生し、下流側のポンプが損傷することがある。そこで、運転開始時および運転停止時以外で排水システム200の排水量を増加させる場合に、複数のポンプ10、20、30のうち上流側の第1ポンプ10から下流側の第3ポンプ30にかけて、順次に(第1ポンプ10、第2ポンプ20、第3ポンプ30の順に)排水量を増加させる。かかる動作により、陸上に設置された第2ポンプ20ないし第3ポンプ30に水切れが生じる可能性が低減される。排水量増加後は、第1ポンプ10、第2ポンプ20および第3ポンプ30のいずれについても運転が継続されうる。
なお、排水量を増加させる割合およびタイミングについては、揚程高、配管長、排水量等に応じて、第2ポンプ20ないし第3ポンプ30で損傷が発生しないように、適宜に設定されうる。
4.ポンプの排水量を順次に低減させる例
排水システム200の排水量を低減させる場合に、上流側のポンプの排水量低減が先に行なわれると、下流側のポンプで水切れが発生し、下流側のポンプが損傷することがある。そこで、運転開始時および運転停止時以外で排水システム200の排水量を低減させる場合に、複数のポンプ10、20、30のうち下流側の第3ポンプ30から上流側の第1ポンプ10にかけて、順次に(第1ポンプ10、第2ポンプ20、第3ポンプ30の順に)排水量を低減させる。かかる動作により、陸上に設置された第2ポンプ20ないし第3ポンプ30に水切れが生じる可能性が低減される。排水量低減後は、第1ポンプ10、第2ポンプ20および第3ポンプ30のいずれについても運転が継続されうる。
なお、排水量を低減させる割合およびタイミングについては、揚程高、配管長、排水量等に応じて、第2ポンプ20ないし第3ポンプ30で損傷が発生しないように、適宜に設定されうる。
5.ポンプの時間当たり排水量変化率を調整する例
排水システム200の排水量を変更する場合に、ポンプの時間当たり排水量変化率が不適切だと、第2ポンプ20ないし第3ポンプ30で水切れが発生し、第2ポンプ20ないし第3ポンプ30が損傷することがある。そこで、運転開始時および運転停止時以外において、複数のポンプ10、20、30のうち、上流側の第1ポンプ10の時間当たり排水量増加率を下流側の第2ポンプ20の時間当たり排水量増加率よりも大きくし、上流側の第1ポンプ10の時間当たり排水量低減率を下流側の第2ポンプ20の時間当たり排水量低減率より小さくする。また、上流側の第2ポンプ20の時間当たり排水量増加率を下流側の第3ポンプ30の時間当たり排水量増加率よりも大きくし、上流側の第2ポンプ20の時間当たり排水量低減率を下流側の第3ポンプ30の時間当たり排水量低減率より小さくする。すなわち、配管中の水の流れに沿って互いに隣接する一対のポンプについて、上流側のポンプの時間当たり排水量増加率を下流側のポンプの時間当たり排水量増加率よりも大きくし、上流側のポンプの時間当たり排水量低減率を下流側のポンプの時間当たり排水量低減率より小さくする。かかる動作により、陸上に設置された第2ポンプ20ないし第3ポンプ30に水切れが生じる可能性が低減される。排水量低減後は、第1ポンプ10、第2ポンプ20および第3ポンプ30のいずれについても運転が継続されうる。
配管中の水の流れに沿って互いに隣接する全ての対のポンプについて、上流側のポンプの時間当たり排水量増加率を下流側のポンプの時間当たり排水量増加率よりも大きくし、上流側のポンプの時間当たり排水量低減率を下流側のポンプの時間当たり排水量低減率より小さくしてもよい。
なお、排水量を増減させる率およびタイミングについては、揚程高、配管長、排水量等に応じて、第2ポンプ20ないし第3ポンプ30で損傷が発生しないように、適宜に設定されうる。
6.吸水口の詰まり解消
排水システム200の運転を行なうと、吸水口に塵芥が集まり、吸水口が目詰まりを起こす場合がある。そこで、複数のポンプのうち、最上流側のポンプに異常が発生した場合に、全てのポンプの排水量を一定時間低減させてもよい。異常としては、具体的には例えば、ポンプの吐出圧が上がらない、排水量が少ない、ポンプが過熱する等の事象を上げることができる。ここでいう「低減」には、ポンプの停止を含んでもよい。「低減」には、ポンプの停止を含まなくてもよい。ポンプの回転数を低減することで、水が流路に沿って逆流する、いわゆる「正転逆流」が発生する。ポンプの排水量を一定時間低減することで、水が逆流し、塵芥が吸水口から離れるため、再び吸水しやすくなる。
第1実施形態の排水システム200は、上記1ないし6の動作のいずれか1つを実行するものであってもよいし、任意の組合せを実行するものであってもよいし、全てを実行するものであってもよい。上記の制御は、第2ポンプ20および第3ポンプ30の水切れが生じる可能性を低減するように行なわれうる。すなわち、水切れが完全に防止されることを意味するものでは必ずしもなく、水切れの生じる可能性が低減されれば足りる。より具体的には例えば、ポンプとポンプとを接続する配管(ホース)がつぶれないよう適切な水圧がかかること、を目安に調整がされてもよい。配管(ホース)のつぶれを防止することで、より適切な流量制御が可能となる。
上記の説明では、直列接続されるポンプの台数が2個および3個の場合について説明したが、4個以上についても同様に拡張できることは明らかであろう。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 貯水池
10 第1ポンプ
12 第1配管
14 第1ケーブル
20 第2ポンプ
22 第2配管
24 第2ケーブル
30 第3ポンプ
32 第3配管
34 第3ケーブル
50 電動機
51 吸水口
52 回転羽根
53 排水口
54 回転軸
55 外壁
56 流路
58 支持部材
70 フロート
80 制御装置
90 電源装置
100 排水システム
150 排水ポンプ車
200 排水システム

Claims (9)

  1. 水中駆動電動機を備えた複数のポンプと、
    前記複数のポンプを直列に接続する配管と、
    運転開始時および運転停止時以外において、前記複数のポンプのうちの一のポンプの排水量を変更する場合に、該変更に連動して他のポンプの排水量を変更させつつ、前記ポンプの運転を継続する制御装置と、
    を備える、排水システム。
  2. 前記複数のポンプのうち上流側のポンプを上流ポンプ、前記上流ポンプよりも下流側のポンプを下流ポンプとするとき、
    前記制御装置が、運転開始時および運転停止時以外において、前記連動の際、下流ポンプの排水量を低減させる割合を、上流ポンプの排水量を低減させる割合と同じかこれより大きくするように構成されている、
    請求項1に記載の排水システム。
  3. 前記複数のポンプのうち上流側のポンプを上流ポンプ、前記上流ポンプよりも下流側のポンプを下流ポンプとするとき、
    前記制御装置が、運転開始時および運転停止時以外において、前記連動の際、下流ポンプの排水量を増加させる割合を、上流ポンプの排水量を増加させる割合と同じかこれより小さくするように構成されている、
    請求項1または2に記載の排水システム。
  4. 前記制御装置が、運転開始時および運転停止時以外において、排水システムの排水量を増加させる場合に、前記複数のポンプのうち上流側のポンプから下流側のポンプにかけて、順次に排水量を増加させるように構成されている、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の排水システム。
  5. 前記制御装置が、運転開始時および運転停止時以外において、排水システムの排水量を低減させる場合に、前記複数のポンプのうち下流側のポンプから上流側のポンプにかけて、順次に排水量を低減させるように構成されている、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の排水システム。
  6. 前記制御装置が、運転開始時および運転停止時以外において、前記連動の際、前記複数のポンプのうち、上流側のポンプの時間当たり排水量増加率を下流側のポンプの時間当たり排水量増加率よりも大きくし、上流側のポンプの時間当たり排水量低減率を下流側のポンプの時間当たり排水量低減率より小さくするように構成されている、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の排水システム。
  7. 前記制御装置が、前記複数のポンプのうち、最上流側のポンプに異常が発生した場合に、全てのポンプの排水量を一定時間低減させるように構成されている、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の排水システム。
  8. 水中駆動電動機を備えた複数のポンプと前記複数のポンプを直列に接続する配管とを用い、運転開始時および運転停止時以外において、前記複数のポンプのうちの一のポンプの排水量を変更する場合に、該変更に連動して他のポンプの排水量を変更させつつ、前記ポンプの運転を継続する、排水方法。
  9. 請求項1ないし7のいずれかに記載の排水システムを搭載した、排水ポンプ車。
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