JP2018028263A - ストッパ装置および日射遮蔽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な操作でロック状態から位置調整後に再びロック状態に移行することが可能であると共に、長期に亘り機能を発揮可能なストッパ装置および日射遮蔽装置を提供する。【解決手段】ストッパ装置10は、追従方向への操作コードC1の移動を規制するロック状態と、操作コードC1のロック状態を解除する解除状態との間で切り替え可能である。またストッパ装置10は、ガイド部100を有するスライド部材40と、ガイド部100により移動がガイドされる移動部材30とを備え、ガイド部100には第1ガイド部101と第2ガイド部102とが設けられ、第1ガイド部101は、ロック状態を実現可能なロック位置P1と、解除状態を実現可能な解除位置P3とを備え、第2ガイド部102は第1ガイド部101に連続すると共に、解除位置P3を迂回して移動部材30をロック位置P1に移行させるための迂回位置P5を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、ストッパ装置およびこのストッパ装置を用いた日射遮蔽装置に関する。
アコーディオンドアやブラインド等においては、牽引コードや昇降コード等の操作コードを係止するために、ストッパ装置が用いられている。かかるストッパ装置としては、たとえば特許文献1および特許文献2に示すものがある。
特許文献1に開示のストッパ装置は、操作コードを引き出した後に、操作コードから手を放したとき、操作コードのヘッドボックスへの引き込みを阻止して遮蔽部材(たとえばスラット等)の自重降下を阻止するロック状態となる。また、ロック状態から操作コードを僅かに引き出せば、ロック状態を解除した解除状態となって、遮蔽部材の下降操作を可能とすると共に、操作コードを引き下げて遮蔽部材の引き上げを行うことも可能としている。
また、特許文献2には、操作コードを素早く引下げると、係合子が高速操作係止部に達し、引下げ解除後は挟持部に移動する構成が開示されている。かかる特許文献1においては、緩やかに引下げると、係合子が抵抗増大部で係止され、引下げ解除後に許容部に移動する。
特開2001−173343号公報 特開2010−196320号公報 特開2010−116724号公報
ところで、遮蔽部材の位置を変えるべく位置調整を行う場合がある。その場合、ロック状態にある操作コードを引き出して、遮蔽部材が自動的に移動する向きとは逆向きに遮蔽部材を移動させ、再び操作コードのロック状態にする。そのようにして、操作コードから手を離しても、遮蔽部材が自動的に移動しない状態として、遮蔽部材の位置調整が完了する。
ここで、特許文献1に示す構成では、その図4に示すように、案内溝の内部においては、ロック状態に対応する第1の位置P1にカム軸が存在する状態から、操作コードを引き出して遮蔽部材を移動させてカム軸を第2の位置P2に位置させる。その後に一度操作コードを戻して若干遮蔽部材を自動的に移動させてカム軸を第3の位置P3に位置させ、その後に操作コードを再度引き出してカム軸を第4の位置P4に位置させる。すなわち、特許文献1に示す構成では、所望の位置に操作コードを引き出したとしても、一度操作コードを戻した後に再び引き出さないと、操作コードのロック状態を実現できず、その操作を知らないと、意図しない遮蔽部材の移動が生じる等の不具合がある。
これに対して、特許文献2、3に開示の構成では、操作コードを引き出す速度の差異や、操作コードの長引きによって、係合子が挟持位置又は許容位置に位置するのかを切り換えることを可能としている。しかし、特許文献2、3に示す構成では、抵抗増大部が設けられている構成のため、かかる抵抗増大部においてコード引きが渋くなる、という問題がある。また、特許文献2、3に示す構成では、抵抗増大部が摩耗してしまうと、機能を発揮できなくなる、という問題がある。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、簡易な操作で操作コードのロック状態から位置調整後に再びロック状態に移行することが可能であると共に、長期に亘って機能を発揮させることが可能なストッパ装置および日射遮蔽装置を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によると、遮蔽部材に対する加力手段での加力に抗する引出し方向に操作コードが移動するのを許容する一方、遮蔽部材が加力手段での加力に従う追従方向への操作コードの移動を規制するロック状態と、遮蔽部材が追従方向への操作コードのロック状態を解除する解除状態との間で切り替え可能なストッパ装置であって、所定のスライド範囲内において操作コードの移動に伴いスライドすると共に、ガイド部が設けられているスライド部材と、ガイド部によって移動がガイドされる移動部材と、を備え、ガイド部には第1ガイド部と第2ガイド部とが設けられていて、第1ガイド部は、ロック状態を実現可能なロック位置と、解除状態を実現可能な解除位置とを備えていて、第2ガイド部は、移動部材を抵抗なく移動可能な直線状部分と、解除位置を迂回して移動部材をロック位置に移行させるための迂回位置とを有していて、迂回位置に至らずに解除位置に移動部材が位置する場合と比較して操作コードを長引きすることにより、直線状部分を経由して迂回位置に移動部材が位置する、ことを特徴とするストッパ装置が提供される。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、移動部材は、突出部分を有するカム軸であり、スライド部材は、ケース内においてスライドがガイドされると共に、ケースには、カム軸がガイド部とは異なる向きに移動するのをガイドするための摺動溝が形成されている、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、第2ガイド部の直線状部分の延伸方向は、スライド部材のスライド方向と平行に設けられている、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、ガイド部は、カム軸の移動をガイドする溝形状の案内溝であり、この案内溝は、第1ランド部と第2ランド部とを囲んで設けられていて、第1ランド部は、解除位置に対応する部分が凹形状となる凹部を有していて、第1ガイド部は、第1ランド部を囲む第1ループ溝を有していて、第2ガイド部は、第2ランド部を囲む第2ループ溝を有している、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の各発明に係るストッパ装置を用いることを特徴とする日射遮蔽装置を提供することが好ましい。
本発明によると、簡易な操作で操作コードのロック状態から位置調整後に再びロック状態に移行することが可能であると共に、長期に亘って機能を発揮させることが可能なストッパ装置および日射遮蔽装置を実現できる。
本発明の一実施の形態に係るストッパ装置の構成を示す図であり、(A)は解除状態において台車がケースに収納された状態を示す平面図であり、(B)は解除状態の側断面図であり、(C)は解除状態においてケースを除いた状態を示す底面図である。 図1のストッパ装置を構成する台車、押圧部材およびストッパカムを示す分解斜視図である。 図1のストッパ装置を構成するケースを示す斜視図である。 図1のストッパ装置を構成するカム軸を示す側面図である。 図1のストッパ装置における案内溝の形状を示すと共に、カム軸の案内溝における位置を示す図である。 (A)はロック状態において台車がケースに収納された状態を示す平面図であり、(B)はロック状態の側断面図であり、(C)はロック状態においてケースを除いた状態を示す底面図である。 (A)はカム軸が第2位置よりも第5位置寄りに位置する状態を示す平面図であり、(B)は同じ状態の側断面図であり、(C)は同じ状態においてケースを除いた状態を示す底面図である。 (A)はカム軸が第5位置にあるときの状態を示す平面図であり、(B)は同じ状態の側断面図であり、(C)は同じ状態においてケースを除いた状態を示す底面図である。 図1のストッパ装置をアコーディオンドアに適用した場合に係り、アコーディオンドアの全体構成を示す側面図である。
<ストッパ装置10の各構成要素について>
以下、本発明のストッパ装置10について、図面に基づいて説明する。図1は、ストッパ装置10の構成を示す図であり、(A)は台車40がケース20に収納された状態を示す平面図であり、(B)は同じ状態の側断面図であり、(C)は同じ状態においてケース20を除いた状態を示す底面図である。図2は、ストッパ装置10を構成する台車40、押圧部材50およびストッパカム60を示す分解斜視図である。
このストッパ装置10は、次のような動作を実現可能としている。すなわち、遮蔽部材には、ストッパ装置10の内部を通る操作コードC1を介して、たとえば錘部材やバネ部材等の加力手段が直接的または間接的に連結されている。ここで、ストッパ装置10が存在しないとすると、操作コードC1は、加力手段での加力により、遮蔽部材が自動的に加力へ追従する追従方向(図1のX2方向)へ移動する状態が実現される。また、ユーザーが操作コードC1を把持している場合には、遮蔽部材への加力に抗して、操作コードC1を引出し方向(図1のX1方向)へと引き出す引出し動作が実現される。
なお、遮蔽部材としては、たとえば、アコーディオンドアにおけるオートクローズ用の錘部材、横型ブラインドにおけるスラット等が挙げられる。
ここで、ユーザーが操作コードC1から手を離しても、遮蔽部材が加力に追従しない状態(ロック状態)を実現するべく、ストッパ装置10が用いられている。すなわち、ストッパ装置10は、遮蔽部材への加力によって操作コードC1がX2方向に移動してしまうのが阻止されるロック状態を実現可能としている。また、ストッパ装置10では、上述したロック状態から、操作コードC1をX1方向へと長引きし、その長引き後に操作コードC1から手を離すと、再びロック状態が実現される。
ただし、操作コードC1を長引きしない状態で、操作コードC1から手を離すと、操作コードC1の移動が阻止されない解除状態となる。そのため、遮蔽部材への加力によって、遮蔽部材は追従方向(X2方向)へ移動する。なお、追従方向への移動に対応するものとしては、アコーディオンドアにおいては、ドア本体の閉じ動作が対応し、横型ブラインドにおいては、スラットの展開動作が対応する。
そして、操作コードC1の移動を許容する解除状態から、操作コードC1を引き、その後操作コードC1から手を離すと、再びロック状態が実現される。なお、解除状態からロック状態へ移行させる場合には、凹部111からカム軸30が外れる程度以上に操作コードC1を引く必要がある。
このような動作を実現するため、ストッパ装置10は、次のように構成されている。すなわち、ストッパ装置10は、ケース20と、カム軸30と、台車40と、押圧部材50と、ストッパカム60とを主要な構成としている。以下、各構成について順次説明する。
<ケース20およびカム軸30について>
先ず、ストッパ装置10が備えるケース20およびカム軸30について説明する。図3は、ケース20を示す斜視図である。ケース20は、上方側(Z1側)と、X1側およびX2側の端部が開口して設けられている。ここで、X1側の端部の開口からは、ケース20に移動自在に取り付けられる台車40が飛び出し可能となっているが、X2側の端部の開口からは、台車40はほとんど飛び出さない状態となっている。これは、図1(B)および図3に示すように、ケース20のX2側の上方側には、台車40の飛び出しを規制する規制片21が存在するためである。かかる規制片21は、台車40の上方突出部41aと衝突することで、台車40のX2側の開口からの飛び出しが規制される。
また、ケース20のX1側の上方側(Z1側)には、上方側(Z1側)の開口部分の一部を塞ぐ対向片22が設けられている。対向片22は、X方向に延伸する平板状部22aを有しているが、操作コードC1のガイド性を良好にするために、平板状部22aからX2側の端部に向かうにつれて上方側(Z1側)に傾斜して設けられている。また、平板状部22aのX1側の端部は、角が取られたR形状に設けられている。
この対向片22は、ストッパカム60の噛合部64と対向して設けられている。ストッパカム60が倒れた状態では、対向片22と噛合部64との間には、操作コードC1を挿通させるのに十分な隙間が存在しているが、ストッパカム60が起立した状態では、対向片22と噛合部64との間の隙間が狭くなる。このとき、噛合部64は、操作コードC1を噛んで、その操作コードC1がX2側に移動するのを阻止する。
また、図1(B)に示すように、ケース20の底面20a側には、当該底面20aを切り欠いた切欠部23が設けられていて、その切欠部23には、ストッパカム60の舌片63が挿入される。舌片63は、切欠部23のX1側の内壁である当接部23aに当接して、ストッパカム60が図1(B)において反時計回りに倒れるのを規制する。
また、ケース20には、保持片24が設けられている。保持片24は、ケース20側において、ストッパカム60の基軸61に当接する部分である。そのため、保持片24は、基軸61の横長孔44aにおけるX1側への移動は許容するものの横長孔44aにおけるX2側への移動は阻止する部材である。したがって、図2に示すような基軸61が、台車40の横長孔44aのX2側の端部に位置する状態において、台車40およびストッパカム60がX2側に向かい移動して、基軸61が保持片24に保持されると、台車40はX1側に移動できる状態でも、ストッパカム60のそれ以上のX2側への移動が阻止される。
また、図1(B)に示すように、底面20aからは上方側(Z1側)に向かい突出部25が突出している。突出部25は、ケース20の幅方向(図1(A)他のY方向;以下同様)を長手方向としている。この突出部25の上方側(Z1側)には、カム軸30が入り込むことが可能な摺動溝26が設けられている。摺動溝26は、幅方向に向かい延伸している溝部分であり、段付きの溝形状に設けられている。かかる摺動溝26でのガイドにより、カム軸30は、ケース20の幅方向への移動は許容されるものの、ケース20の長手方向(図1(A)他のX方向;以下同様)への移動は許容されない状態となっている。
なお、ケース20と台車40との間には、カム軸30(移動部材に対応)と案内溝100から構成されるカム機構CMが設けられている。図4は、カム軸30の構成を示す側面図である。図4に示すように、カム機構CMを構成するカム軸30には、円盤状の台座部31と、台座部31の両面側から突出する突出部分32a,32bとを有している。台座部31の下面側の突出部分32aは、摺動溝26のうち幅狭の下段側の溝部分に入り込むが、台座部31は摺動溝26のうち幅広の上段側の溝部分に入り込む。一方、台座部31の上面側の突出部分32bは、台車40の案内溝100に入り込む。
<台車40および押圧部材50について>
続いて、台車40および押圧部材50について説明する。台車40は、ケース20に対してスライド自在に設けられている。この台車40は、スライド部材に対応する。図2に示すように、台車40には、一対の側壁部41が設けられていて、その側壁部41のX2側の部位には、上方に向かい突出する上方突出部41aが設けられている。上方突出部41aには、フック部42が設けられていて、そのフック部42が押圧部材50の切欠部52aに嵌まり込むことで、押圧部材50が台車40に対して移動不能に取り付けられる。
また、台車40には、ガイド板部43が設けられている。ガイド板部43は、その上面側が押圧部材50と対向して設けられていて、このガイド板部43と押圧部材50との間で操作コードC1を挟持する。また、ガイド板部43の下面側には、案内溝100が形成されている。
なお、ガイド板部43と対向する押圧部材50は、弾性を有する金属プレートから形成されていて、平板状の上面部51の幅方向(Y方向)の両端側は下方に向かうように折り曲げられた側面部52となっている。その側面部52には、切欠部52aが設けられていて、その切欠部52aには台車40のフック部42が嵌め込まれる。それにより、押圧部材50が台車40に対して取り付けられる。
また、上面部51には湾曲部53が連続していて、その湾曲部53には、押圧部54が連続している。湾曲部53は、上面部51のX1側の端部で湾曲するように折り曲げられている部分である。押圧部54は、X1側の湾曲部53からX2側に向かう部分である。なお、押圧部54のX2側の端部は、上方に向かうように折り曲げられている。
押圧部54は、ガイド板部43上に位置する操作コードC1を、付勢力を有する状態で押圧している。そのため、押圧部54と操作コードC1との間には、所定の摩擦力が作用する。その摩擦力により、ケース20内で操作コードC1が移動すると、その移動には、押圧部材50と台車40とが伴う状態となっている。しかし、操作コードC1が移動する状態で、ケース20内で台車40の移動が阻止されると、押圧部材50の移動も阻止される。この場合、操作コードC1は、押圧部54に対し所定の摩擦力にて摺動する。
また、図2に示すように、台車40の側壁部41のX1側の部位には、横長孔44aと縦長孔44bとが設けられている。横長孔44aは、その長手がX方向に沿っていて、縦長孔44bは、その長手が上下方向(図1(B)他のZ方向;以下同様)に沿っている。なお、横長孔44aの幅は、縦長孔44bの幅よりも大きく設けられている。
横長孔44aには、ストッパカム60の基軸61が挿入される。基軸61は、横長孔44a内を移動するため、上下方向の移動は規制されるが、X方向の移動は、横長孔44a内であれば規制されない状態となっている。一方、縦長孔44bには、ストッパカム60の係合軸62が挿入される。係合軸62は、縦長孔44b内を移動可能となっている。したがって、基軸61と係合軸62の距離は一定であるため、横長孔44a内の基軸61の位置に応じて、縦長孔44b内の係合軸62の位置が定まり、それによってストッパカム60の傾倒度合いが定まる。
<ストッパカム60について>
次に、ストッパカム60について説明する。図2に示すように、ストッパカム60は、それぞれの側面の下方に基軸61を備えていて、その基軸61は上述した横長孔44aに挿入される。また、ストッパカム60のそれぞれの側面には、係合軸62が設けられていて、その係合軸62は、側面のうち噛合部64およびX1側に近接する部位に設けられている。この係合軸62は、上述した縦長孔44bに挿入される。
また、ストッパカム60の下方側からは、さらに下方に向かうように舌片63が突出していて、その舌片63はケース20を切り欠いて形成された当接部23aに当接する。また、ストッパカム60のうち、基軸61および舌片63から離間する外周側には、歯車状の噛合部64が設けられている。噛合部64は、ケース20の対向片22と対向して設けられている。ここで、噛合部64は、X2側が基軸61に最も近く、そこからX1側に向かうにつれて基軸61から遠くなるように設けられている。また、図1(B)に示す状態では、噛合部64と対向片22との間には、操作コードC1を挿通させるのに十分な隙間が存在している。しかし、図6(B)に示す状態では、噛合部64と対向片22との間の隙間が狭くなる。このとき、噛合部64は、操作コードC1を噛んで、その操作コードC1がX2側に移動するのを阻止する。
ところで、ストッパカム60においては、基軸61が横長孔44a内で移動すると、その基軸61に対して一定の距離を隔てている係合軸62も縦長孔44b内で移動する。このとき、係合軸62は、縦長孔44b内を上方に向かって移動するが、その際には台車40がX2側へ移動する。そのため、図6(B)に示すように、ストッパカム60の噛合部64は、対向片22に接近し、操作コードC1を挟持する。
<カム機構CMの案内溝100について>
次に、カム機構CMを構成する案内溝100について説明する。上述したように、ケース20と台車40との間には、摺動溝26、カム軸30および案内溝100から構成されるカム機構CMが設けられている。このうち、案内溝100は、台車40のガイド板部43の下面側に形成され、かつカム軸30が入り込む位置に設けられている。なお、案内溝100は、ガイド部に対応する。また、案内溝100には、特許文献2、3に示すような抵抗増大部に対応する部分はなく、カム軸30が円滑に移動可能となっている。
図5は、案内溝100の形状を示すと共に、カム軸30の案内溝100における位置を示す図である。図5に示すように、ガイド板部43の下面側には、第1ランド部110と、第2ランド部120とが案内溝100で囲まれる状態で設けられている。カム軸30は、この第1ランド部110と第2ランド部120の周囲の案内溝100を摺動する。第1ランド部110および第2ランド部120は、その表面がガイド板部43の下面と同程度の高さとなるように設けられていて、カム軸30が第1ランド部110の表面および第2ランド部120の表面に位置しないようにしている。
また、第1ランド部110は、X2側に開口した凹部111が存在する略V字形状(概ねハート形状)に設けられている。なお、凹部111は、第1ランド部110を構成する壁面112に囲まれることで構成されている。また、第1ランド部110は、単純なV字形状を変形させた形状に設けられていて、それによって、案内溝100の溝幅が広がってしまうのを防止して、案内溝100でのカム軸30のガイド性を良好としている。
具体的には、第1ランド部110の大部分の部位は、X方向およびY方向に傾斜した壁面を有しているが、第1ランド部110のY2側の部位には、X方向に沿った壁面112aが存在している。また、第1ランド部110のX2側かつY2側の端部と、X2側かつY1側の端部も、それら端部と対向すると共に案内溝100を構成する他の壁面に対して、カム軸30が摺動しつつも大きくガタ付かない程度に、近接して設けられている。
また、第2ランド部120は、略平行四辺形の形状に設けられている。ただし、第2ランド部120のY2側の壁面121は、第1ランド部110のY2側の壁面112aに対して、Y方向の位置が同程度の位置となるように設けられている。しかし、第2ランド部120のY1側の壁面122は、第1ランド部110のY1側の壁面112bよりも、Y2側に位置するように設けられている。特に、壁面112bは、壁面122と対向する内壁面104に対して、Y方向の位置が同程度か、または壁面104よりもY1側に位置している。壁面104の壁面112bに対する位置が、このような位置となることにより、カム軸30が凹部111に位置する解除状態を実現可能としている。
ここで、案内溝100には、上述した第1ランド部110および第2ランド部120を取り巻くように、第1ループ溝101と第2ループ溝102とが設けられている。なお、第1ループ溝101は第1ガイド部に対応し、第2ループ溝102は第2ガイド部に対応する。第1ループ溝101は、図5において、カム軸30が第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3、第4位置P4と順次移行し、再び第1位置P1に戻るようなループを描く溝部分である。
なお、第2ループ溝102のY1側の溝部分102a(第5位置P5に到達しない部分であり、直線状の部分に対応)は、直線状をなすように設けられている。すなわち、第2ループ溝102のうち、第1位置P1から第5位置P5に向かう経路には、直線状の溝部分102aと、その溝部分102aからX2側かつY2側に向かう(図5で左斜め上に向かう)溝部分102cとが存在している。
また、溝部分102a以外に、第2ループ溝102のうちY2側の溝部分102bも直線状に設けられていて、これら溝部分102aと溝部分102bとは平行となっている。また、直線状の溝部分102a,102bが延伸する方向は、台車40がスライドする方向(X方向)と平行となっている。ただし、溝部分102aと溝部分102bとは平行を為していなくても良い。また、溝部分102a,102bの方向は、台車40がスライドする方向(X方向)と平行でないものとしても良い。
また、案内溝100のうち、第5位置P5から第4位置P4を経て壁面112a付近までの溝部分は、直線状に設けられている。すなわち、案内溝100には、第1ループ溝101と第2ループ溝102とに跨って直線状をなす部分が存在している。この直線状をなす部分は、第2ループ溝102のY2側の溝部分102bと、第1ループ溝101の壁面112a付近の溝部分101aとを備え、それらが直線状に連続して一体的な状態をなしている。
なお、図5に示す構成では、第1位置P1は、第1ループ溝101のループ状の部分には存在していなく、ループ状の部分からX1側に飛び出す部分に存在している。しかしながら、かかるX1側に飛び出す部分も、第1ループ溝101に含めるようにしても良い。なお、第1位置P1は、ロック位置に対応する。
これに対して、第2ループ溝102は、第2ランド部120の周囲を囲む溝形状部分である。第2ループ溝102は、第1ループ溝101と連続している。そのため、カム軸30が案内溝100を摺動する際には、第1ループ溝101と第2ループ溝102とで摺動状態が切り替わることなく、スムーズに摺動する。なお、第2ループ溝102は、第1ループ溝101の一部と重なっていても良い。
第2ループ溝102においては、カム軸30は、第2位置P2から第2ループ溝102のY1側の部分を通って第5位置P5に至り、その第5位置P5を経た後に、第2ループ溝102のY2側の部分を通って第4位置P4へと至る。そして、カム軸30が第4位置P4に至った後には、第1ループ溝101のX1側に進行し、最終的に第1位置P1へと戻る。
<カム軸30の案内溝100に対する位置および動作について>
以上のような構成における、第1位置P1〜第5位置P5にカム軸30が存在する場合について、以下に説明する。先ず、図5に示す第1位置P1(ロック位置)にカム軸30が存在する場合、操作コードC1は、対向片22と噛合部64との間で挟持されたロック状態となっている。この時のストッパ装置10の状態は、図6に示す通りである。図6は、ストッパ装置10の構成を示す図であり、(A)はロック状態において台車40がケース20に収納された状態を示す平面図であり、(B)はロック状態の側断面図であり、(C)はロック状態においてケース20を除いた状態を示す底面図である。
かかるロック状態では、操作コードC1のX2側に向かう移動は阻止され、遮蔽部材が加力に追従した追従方向に移動するのが規制される。
この第1位置P1から操作コードC1をX1側に引いて、カム軸30を図5の第2位置P2まで移動させる。なお、第2位置P2は、操作コードC1を長く引かずに、短く引いた場合(以下、短引きとする。)に対応するが、第2位置P2は第2ループ溝102のY1側の溝部分102aに入り込んでいても良い(この状態が図7である)。ただし、操作コードC1の引き量は、図5における第1ランド部110のX2側かつY1側の端部よりも、カム軸30の中心がX2側に位置しつつもY2側に位置していることが必要である。この場合、ガイド板部43と押圧部54との間の摩擦力により、台車40もX1側に移動する。このとき、ストッパカム60は、操作コードC1のX1側への移動に伴って図6(B)から図7(B)の状態へと移行し、時計回りに倒れる。
なお、第2位置P2よりも第5位置P5寄りの第2ループ溝102の溝部分102aにカム軸30が位置する状態を示した図が図7である。図7は、ストッパ装置10の構成を示す図であり、(A)はカム軸30が第2位置P2よりも第5位置P5寄りに位置する状態を示す平面図であり、(B)は同じ状態の側断面図であり、(C)は同じ状態においてケース20を除いた状態を示す底面図である。
第2位置P2にカム軸30が位置する状態において、ユーザーが操作コードC1をX1側へ引くのを止め、操作コードC1から手を離すと、遮蔽部材への加力によって操作コードC1はX2側に移動する。このとき、ガイド板部43と押圧部54との間の摩擦力により、台車40もX2側に移動して、台車40がケース20の内部に再び収納される。このとき、図5に示すように、カム軸30が案内溝100の内部において相対的にX1側に向かう。しかし、カム軸30は、X1側への移動において、第1ランド部110を構成する壁面112と衝突するため、カム軸30は第1位置P1へは戻らずに、凹部111に入り込み、第3位置P3に位置する状態となる。なお、第3位置P3は、解除位置に対応する。
このときの台車40の位置は、図1に示す通りである。図1に示すように、台車40は、図6に示す場合よりも、若干X1側に位置する状態となる。そのため、基軸61は保持片24によって押し込まれずに、ストッパカム60が倒れたままの状態となる。それにより、操作コードC1の移動が阻止されない解除状態となり、操作コードC1から手を離すと、遮蔽部材への加力によって操作コードC1がX2側に移動自在となる。
図5の第3位置P3(解除位置)にカム軸30が位置する状態において、ユーザーが操作コードC1を把持して、図1において操作コードC1をX1側に移動させる。すると、ガイド板部43と押圧部54との間の摩擦力により、台車40もX1側に移動する。このとき、図5に示すように、カム軸30が案内溝100の内部において相対的にX2側に向かう。このとき、カム軸30は、第2ランド部120を構成する壁面121との衝突により、第4位置P4に位置する状態となる。なお、第4位置P4は、第2ループ溝102のY2側の溝部分102bに入り込んでいても良い(最もX2側に位置した状態が図8である)。
図5の第4位置P4に位置する状態において、ユーザーが操作コードC1をX1側へ引くのを止めて、当該操作コードC1から手を離すと、遮蔽部材への加力により、操作コードC1は、X2側に移動する。このとき、ガイド板部43と押圧部54との間の摩擦力により、台車40もX2側に移動して、再び台車40がケース20の内部に収納される。このとき、カム軸30が案内溝100の内部において相対的にX1側に向かい、図5における第1位置P1(ロック位置)へ戻る。そのため、台車40は、ケース20内において、再び図6に示す位置に位置し、操作コードC1が、対向片22と噛合部64との間で挟持されたロック状態となる。
以上が、短引きを行う場合の、動作サイクルである。纏めると、カム軸30が第1位置P1(ロック位置)にあるときに操作コードC1のロック状態(図6)となり、そこから操作コードC1を短引きするとカム軸30が第2位置P2に移動し、その後に操作コードC1から手を離すと、カム軸30が第3位置P3(解除位置)に位置するロックの解除状態となる(図1)。その後、操作コードC1を引いてカム軸30が第4位置P4に移動した後に、操作コードC1から手を離すと、再びカム軸30が第1位置P1に位置するロック状態(図6)となる。
ところで、図6に示すような操作コードC1のロック状態において、操作コードC1を長く引いた場合(以下、長引きとする。)、カム軸30は、案内溝100の内部において、第1位置P1から第5位置P5まで移動する。第5位置P5は、案内溝100のうち最もX2側に位置する部分であり、迂回位置に対応する。この第5位置P5(迂回位置)は、次のような位置となっている。すなわち、第5位置P5(迂回位置)にカム軸30が位置する場合、そのカム軸30が案内溝100においてX1側に相対的に移動すると、第2ループ溝102のうちY1側の溝部分102aを通らずに、Y2側の溝部分102bを通過して第1位置P1に至る。以上のような位置が、第5位置P5の位置(迂回位置)となっている。
なお、カム軸30が第5位置P5にあるときの台車40の位置は、図8に示す通りである。図8は、ストッパ装置10の構成を示す図であり、(A)はカム軸30が第5位置P5にあるときの状態を示す平面図であり、(B)は同じ状態の側断面図であり、(C)は同じ状態においてケース20を除いた状態を示す底面図である。
操作コードC1のロック状態(図6)において、操作コードC1を長引きすると、カム軸30は、台車40が図8に示す位置に移動し、カム軸30が第1位置P1(ロック位置)から第5位置P5(迂回位置)に移動する。その後、操作コードC1からユーザーが手を離すと、操作コードC1は、遮蔽部材への加力によってX2側に移動する。このとき、ガイド板部43と押圧部54との間の摩擦力により、台車40もX2側に移動する。それにより、カム軸30は、案内溝100における第1位置P1に位置し、噛合部64と対向片22との間で操作コードC1が挟み込まれたロック状態となる。それにより、操作コードC1のX2側に向かう移動は阻止され、遮蔽部材への加力に追従するのが規制される。
以上のように、操作コードC1を長引きすると、短引きを行う場合とは異なる動作サイクルが実現される。この場合、カム軸30が第1位置P1(ロック位置)にあるときに操作コードC1のロック状態(図6)となり、そこから操作コードC1を長引きするとカム軸30が第5位置P5(迂回位置)に移動し(台車40の位置は図8参照)、その後に操作コードC1から手を離すと、カム軸30が第1位置P1(ロック位置)に位置して操作コードC1のロック状態となる(図6)。
<効果について>
以上のような構成のストッパ装置10によると、案内溝100の工夫により、操作コードC1に対して、(1)挟持(ロック状態)→(長引き)→挟持(ロック状態)、という操作と、(2)挟持(ロック状態)→(短引き)→解除(解除状態)、という操作とを実現できる。このため、遮蔽部材の位置調整を行う場合には、(1)のように操作することで、遮蔽部材の位置調整を容易に行うことができる。
このため、ロック状態にある操作コードC1を長引きすれば、特許文献1に示すようなストッパ装置が経過する解除状態を経ずに済む。そのため、操作コードC1の長引き後に操作コードC1から手を離しても、意図しない遮蔽部材の移動は生じなく、再び遮蔽部材の位置調整をしなければならない等の不具合を防止可能となる。
また、本実施の形態では、案内溝100には、上述した解除状態に対応する第3位置P3を迂回するための第2ループ溝102が設けられている。このような案内溝100の形状の工夫により、上述した(1)の操作と、(2)の操作とを切り換えることを可能としている。このため、(1)における操作コードC1の長引きにおいても、コード引きが渋くなることがなく、操作性を向上させることが可能となる。また、案内溝100の形状の工夫により、上述した(1)の操作と、(2)の操作とを切り換えることを可能としているため、特許文献2、3の構成の場合のような抵抗増大部が摩耗する、という問題がなく、長期に亘って(1)の操作と(2)の操作とを切り換えることが可能である。加えて、案内溝100には抵抗増大部がないので、第2ループ溝102は、カム軸30の移動に際して操作コードC1に衝撃を与えずにカム軸30を移動させることが可能な状態で第1ループ溝101に連続している。そのため、抵抗増大部を通過する場合のような明らかな衝撃がなく、滑らかに操作コードC1を長引きすることが可能となる。
また、本実施の形態では、台車40はケース20内においてスライドがガイドされると共に、ケース20にはカム軸30が移動するのをガイドするための摺動溝26が形成されている。そのため、台車40のスライドに伴って、カム軸30を摺動溝26および案内溝100に従って移動させることができ、操作コードC1のロック状態と解除状態とをスムーズに切り替えることが可能となる。
また、本実施の形態では、第2ループ溝102のうち、第1位置P1から第5位置P5に向かう経路には、直線状をなす溝部分102a(直線状部分)が設けられている。このため、コード引きがスムーズになり、コード引きが渋くなるのを防止可能となる。また、カム軸30が溝部分102aに位置する状態で、操作コードC1から手を離す場合、カム軸30はスムーズに凹部111に移動する。このため、特許文献2,3のような抵抗増大部が存在する場合と比較して、カム軸30が途中で引っ掛かる等して、ストッパ装置10の動作に支障が生じるのを防止可能となる。
また、本実施の形態では、案内溝100は、第1ランド部110と第2ランド部120とを囲んで設けられている。また、第1ループ溝101は第1ランド部110を囲み、第2ループ溝102は第2ランド部120を囲んでいる。さらに、第1ランド部110は、第3位置P3に対応する部分が凹形状となる凹部111を有している。このため、凹部111にカム軸30を位置させることで、操作コードC1のロックがされない解除状態を容易に実現することが可能となる。
<ストッパ装置10の適用例について>
上述した構成のストッパ装置10は、たとえばアコーディオンドア200に適用可能である。ストッパ装置10をアコーディオンドア200に適用した例を、図9に示す。図9は、ストッパ装置10をアコーディオンドア200に適用した場合に係り、アコーディオンドア200の全体構成を示す側面図である。図9に示すアコーディオンドア200においては、取付フレーム210が図9の右側に設けられ、その取付フレーム210に対して接離する移動框220が、同じく図9の右側に設けられている。また、固定框230は図9の左側に設けられている。移動框220は、遮蔽部材に対応するドア本体240の端部(図9における右側の端部)に取り付けられている。
また、アコーディオンドア200の上方側には、レール部材250が設けられ、そのレール部材250の内部には、上述した構成のストッパ装置10が取り付けられている。操作コードC1に沿って図9の左側に進行すると、操作コードC1は滑車ユニット260によって向きが転向させられるが、その操作コードC1は、錘部材270に直接的または間接的に接続されている。また、操作コードC1に沿って図9の右側に進行すると、操作コードC1は、ガイドポール280に直接的または間接的に接続されている。
以上のようなアコーディオンドア200にストッパ装置10を適用した場合、ストッパ装置10は、加力手段である錘部材270の重量に抗しながら、操作コードC1を挟持したロック状態を実現可能となり、ドア本体240を所定位置に保持可能となる。加えて、そのロック状態から、操作コードC1を長引きし、その後に操作コードC1から手を離すと、操作コードC1の解除状態を経ずに、操作コードC1を挟持したロック状態を実現可能となり、ドア本体240を所定位置に保持可能となる。
すなわち、案内溝100の工夫により、操作コードC1に対して、(1)挟持(ロック状態)→(長引き)→挟持(ロック状態)、という操作と、(2)挟持(ロック状態)→(短引き)→解除(解除状態)、という操作とを実現できる。このため、ドア本体240の位置調整を行う場合には、(1)のように操作することで、ドア本体240の位置の再調整を容易に行うことができる。
なお、上述したストッパ装置10の適用例は、アコーディオンドア200についてであるが、ストッパ装置10は、アコーディオンドア200以外のものにも適用可能である。アコーディオンドア200以外のものとしては、横型ブラインド、プリーツスクリーン、ローマンシェード等の、コードを用いて遮蔽部材を操作するものがある。なお、アコーディオンドア200および横型ブラインド、プリーツスクリーン、ローマンシェード等は、日射遮蔽装置に対応する。
<変形例>
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の各実施の形態では、台車40は、スライド部材に対応するものとして説明している。しかしながら、スライド部材は、台車40に限られるものではない。たとえば、スライド部材としては、押圧部材50を一体的に設けたものであっても良く、車輪等を備えて滑らかにスライドできるものであっても良い。
また、上述の実施の形態では、ガイド部として案内溝100について説明している。しかしながら、ガイド部は、案内溝100に限られるものではない。たとえば、カム軸30の摺動をガイドするものであれば、凸形状のレール状のものであっても良い。
また、上述の実施の形態では、第2ランド部120は、略平行四辺形の形状に設けられていて、その第2ランド部120を囲む第2ループ溝102も、略平行四辺形の形状に設けられている。しかしながら、第2ループ溝102は、そのような形状には限られず、略三角形状を始めとする種々の多角形状、円形状、楕円形状等、どのような形状を描くように形成されても良い。すなわち、第2ループ溝102としては、操作コードC1の引き出しを止めて手を離すと第1位置P1に移動する迂回位置が存在すると共に、その迂回位置に達しない部位では解除位置に移動するものであれば良い。
なお、第2ループ溝102としては、ループ状の溝部分以外に、X2側に延出する直線状の部分が存在していて、この直線状の部分が迂回位置に対応するものであっても良い。
また、第2ループ溝102がX2側では1つの溝に合流するものとし、その第2ループ溝102の分岐部位にワンウェイの弁部材を設ける構成としても良い。この場合、第2位置P2から第2ループ溝102のX2側へ向かう移動では支障なく弁部材を押し込んで第2ループ溝102のX2側に移動できるものの、第2ループ溝102のX1側に戻る際には、弁部材への衝突で、分岐部位のうち第2位置P2ではなく第4位置P4に向かう側に移動するものとしても良い。
10…ストッパ装置、20…ケース、21…規制片、22…対向片、22a…平板状部、24…保持片、25…突出部、26…摺動溝、30…カム軸(移動部材に対応)、31…台座部、32a,32b…突出部分、40…台車(スライド部材に対応)、43…ガイド板部、44a…横長孔、44b…縦長孔、50…押圧部材、51…上面部、53…湾曲部、54…押圧部、60…ストッパカム、61…基軸、62…係合軸、63…舌片、64…噛合部、100…案内溝(ガイド部に対応)、101…ガイド部、101…第1ループ溝(第1ガイド部に対応)、102…第2ループ溝(第2ガイド部に対応)、103…内壁面、110…第1ランド部、111…凹部、120…第2ランド部、200…アコーディオンドア、210…取付フレーム、220…移動框、230…固定框、240…ドア本体、250…レール部材、260…滑車ユニット、270…錘部材、280…ガイドポール、P1〜P5…第1〜第5位置、C1…操作コード
上記課題を解決するために、遮蔽部材に対する加力手段での加力に抗する引出し方向に操作コードが移動するのを許容する一方、前記遮蔽部材が前記加力手段での加力に従う追従方向への前記操作コードの移動を規制するロック状態と、前記遮蔽部材が前記追従方向への前記操作コードのロック状態を解除する解除状態との間で切り替え可能なストッパ装置であって、操作コードを引くと、ロック状態から解除状態に、さらに解除状態から操作コードを引くと、ロック状態に戻し、操作コードを解除状態にする動作より長引きすると、ロック状態から解除状態になることなく、ロック状態に戻す、ことを特徴とするストッパ装置が提供される。

Claims (5)

  1. 遮蔽部材に対する加力手段での加力に抗する引出し方向に操作コードが移動するのを許容する一方、前記遮蔽部材が前記加力手段での加力に従う追従方向への前記操作コードの移動を規制するロック状態と、前記遮蔽部材が前記追従方向への前記操作コードのロック状態を解除する解除状態との間で切り替え可能なストッパ装置であって、
    所定のスライド範囲内において前記操作コードの移動に伴いスライドすると共に、ガイド部が設けられているスライド部材と、
    前記ガイド部によって移動がガイドされる移動部材と、
    を備え、
    前記ガイド部には第1ガイド部と第2ガイド部とが設けられていて、
    前記第1ガイド部は、前記ロック状態を実現可能なロック位置と、前記解除状態を実現可能な解除位置とを備えていて、
    前記第2ガイド部は、前記移動部材を抵抗なく移動可能な直線状部分と、前記解除位置を迂回して前記移動部材を前記ロック位置に移行させるための迂回位置とを有していて、
    前記迂回位置に至らずに前記解除位置に前記移動部材が位置する場合と比較して前記操作コードを長引きすることにより、前記直線状部分を経由して前記迂回位置に前記移動部材が位置する、
    ことを特徴とするストッパ装置。
  2. 請求項1記載のストッパ装置であって、
    前記移動部材は、突出部分を有するカム軸であり、
    前記スライド部材は、ケース内においてスライドがガイドされると共に、
    前記ケースには、前記カム軸が前記ガイド部とは異なる向きに移動するのをガイドするための摺動溝が形成されている、
    ことを特徴とするストッパ装置。
  3. 請求項1または2記載のストッパ装置であって、
    前記第2ガイド部の前記直線状部分の延伸方向は、前記スライド部材のスライド方向と平行に設けられている、
    ことを特徴とするストッパ装置。
  4. 請求項1に記載のストッパ装置であって、
    前記移動部材は、突出部分を有するカム軸であり、
    前記ガイド部は、前記カム軸の移動をガイドする溝形状の案内溝であり、
    この案内溝は、第1ランド部と第2ランド部とを囲んで設けられていて、
    前記第1ランド部は、前記解除位置に対応する部分が凹形状となる凹部を有していて、
    前記第1ガイド部は、前記第1ランド部を囲む第1ループ溝を有していて、
    前記第2ガイド部は、前記第2ランド部を囲む第2ループ溝を有している、
    ことを特徴とするストッパ装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のストッパ装置を用いることを特徴とする日射遮蔽装置。
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