JP2018028247A - 防火サッシ - Google Patents

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Abstract

【課題】火災時に、障子に用いられる樹脂材料が溶け落ちて加熱された下枠等に接触して発火することを防止することで、火災の延焼を抑制する。【解決手段】上下、左右の枠材を四周に組んでなり、建物開口部に配置される枠体と、枠体内に開閉自在に配置される障子と、枠体を構成する下枠の上面に取り付けられる樹脂製の下カバー部材を備え、の下面には、下枠カバー部材の長手方向全長に沿って加熱により膨張する加熱膨張材が配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、建物開口部に配置される防火サッシに関する。
建物開口部に配置される建具として、枠体を構成する下枠の上面に樹脂製のカバー部材を配置して、断熱性を向上させた建具が公知となっている。
特開2008−127903号
近年、特許文献1の建具のような断熱建具においても、火災時の防火性能が求められるようになっており、障子の下框などに加熱により膨張する加熱膨張材を配置して、火災時に障子の下框と下枠との間の隙間を封鎖して、火炎や煙が室内外を連通して延焼することを防止している。
しかし、断熱性に優れた建具は、障子の複層ガラスの空気層を大きくしたり、障子の樹脂框の見込み寸法を大きくして断熱性を向上させているために、自ずと樹脂材料部分が多くなり、また、枠体においても当然見込み寸法が大きくなり、枠体における樹脂材料部分も多くならざるをえず、樹脂部分を構成する材料によっては火災時の熱よって溶融して下枠上面に落下し、下枠の熱によって発火して室内側への延焼を引き起こす原因となる可能性があった。
本発明は、上記の事情を鑑み、火災時において、障子に用いられる樹脂材料が溶け落ちて下枠の熱によって発火することを防止して、火災の延焼を抑制することを目的とする。
本発明は、上下、左右の枠材を四周に組んでなり、建物開口部に配置される枠体と、枠体内に開閉自在に配置される障子と、枠体を構成する下枠の上面に取り付けられる樹脂製の下カバー部材を備え、下カバー部材の下面には、下枠カバー部材の長手方向全長に沿って加熱により膨張する加熱膨張材が配置されていることを特徴とする。
本発明の構成により、火災時に障子に用いられる樹脂部材が溶け落ちても、膨張した加熱膨張材によって加熱された下枠に直接接触することを防止することができ、発火を防いで火災の延焼を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る防火サッシの縦断面図である。 本発明の実施形態に係る防火サッシの横断面図である。 本発明の実施形態に係る防火サッシの下枠部分の通常時における拡大縦断面図である。 本発明の実施形態に係る防火サッシの下枠部分の火災時における拡大縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係る防火サッシの下枠部分の通常時における拡大縦断面図である。
本発明の実施形態に係る防火サッシを、図面を参照して説明する。
(全体の構成)
本発明の実施形態に係る防火サッシは、建物開口部に設置され、図1,2に示すように、上枠11、下枠12及び左、右縦枠13,14を四周に組んでなる枠体1と、上框21,31、下框22,32、左縦框23,33及び右縦框24,34を四周に組んでその内周にパネル体が嵌め込まれてなる内、外障子2,3とからなり、枠体1に形成された内、外案内レールに沿って内、外障子2,3を左右方向に移動可能に支持することにより、引き違いサッシとして構成されている。本実施形態の防火サッシにおいては、網戸障子4が、外障子3のさらに室外側に配置されている。
なお、本発明の防火サッシは、引き違いサッシに限るものではなく、片引き窓など、窓枠に対して障子が開閉するものであれば、どのような方式のサッシであってもよい。
(枠体の構成)
図1に示すように、枠体1を構成する上枠11は、アルミニウム等の金属材料により形成された室外側上部材111及び室内側上部材112と、室外側上部材111と室内側上部材112とを連結する樹脂等の断熱材からなる連結部材113と、室内側上部材112の下面内周に配置固定される樹脂製の樹脂上部材114とにより構成されている。
室外側上部材111の室外寄りの下面には、外障子3を案内する外案内レール111a及び網戸案内レール111bが垂下されるとともに、室内側上部材112の室外側端部の下面には、内障子2を案内する内案内レール112aが垂下されている。
樹脂上部材114は、室内側上部材112の内案内レール112aの室内面を覆う室外壁部114aと、室内側上部材112の下面を覆う上壁部114bと、上壁部114bの室内側端が下方に垂下してしてなる室内壁部114cと、室内壁部114cの下端が室内側に延設されてなる額部114dとから形成されており、室内側上部材112が直接室内空間に露出することを防止している。
内障子2と外障子3の召合せ部の上方位置であって、上枠11の外案内レール111aと内案内レール112aの間、及び、網戸案内レール111bと外案内レール111aとの間には、それぞれ風止板d1,風止板d2が配置されている。そして、少なくとも外案内レール111aと内案内レール112aの間の風止板d1と左縦枠13との間には、上枠11の室外側上部材111の下面を覆う樹脂製の上カバー部材51が配置されており、内、外障子2,3の閉鎖時において外障子3の室内側に露出される室外側上部材111の下面から冷熱が室内に直接伝達されることを防止している。そして、上カバー部材51には、下方に延びる片状の可動片51aが設けられている。
枠体1を構成する下枠12は、アルミニウム等の金属材料により形成され中空部12aを有する下枠本体121と、樹脂材料により形成され下枠本体121の室内側上面に配置固定される樹脂下部材122とにより構成されている。
樹脂下部材122は、下枠本体121の上面を覆う底壁部122aと、底壁部122aの室内側端が上方に延設してなる室内壁部122bと、室内壁部122bの上端が室内側に延設されてなる額部122cとから形成されており、下枠本体121の室内側上面が直接室内空間に露出することを防止している。
下枠本体121の室外寄りの上面には外障子3を案内する外案内レール121aが設けられ、室内寄りの上面には内障子2を案内する内案内レール121bが設けられており、下枠本体121の室外側壁面には網戸4の網戸案内レール121cが設けられている。
そして、外案内レール121aと内案内レール121bの間には、下枠本体121の上面を覆う樹脂製の下カバー部材52が配置されている。
下カバー部材52は、下枠12の略半分の長さを備えた略矩形長尺形状の板状部材として構成されており、少なくとも下枠12の召合せ部下方位置に設置された召合せブロックd3と左縦枠13との間に取り付けられ、内、外障子2,3の閉鎖時において室内に露出される下枠本体121の上面から冷熱が室内に直接伝達されることを防止している。
図2に示すように、左縦枠13は、アルミニウム等の金属材料により形成され内周面に外障子3の戸先框(左縦框)33に配置される引寄せブロックfが当接する引寄せ片131aが設けられた本体部材131と、樹脂材料により形成され本体部材131の室内側内周面に配置固定される樹脂左部材132により構成されている。
樹脂左部材132は、本体部材131に係合され左縦枠13の室内側内周面を覆う本体部132aと、本体部132aの室内側に延設する額部132bとにより構成されており、樹脂左部材132の本体部132aには、上下方向の複数箇所において内周方向に開口する取付凹部132cを備え、取付凹部132cの底壁を本体部材131に重合させた状態で、両者を貫通するネジ等の固定手段(図示はない。)で内周側から複数箇所固定することにより、建物の開口部に強固に取付けられている。そして、取付凹部132cには樹脂製のキャップ132dが装着されることにより、アルミニウム等の金属材料によりなる左縦枠13の本体部材131を介してネジ等の固定手段に伝達された冷熱が室内への伝達されることを抑制すると共に、ネジ等の固定手段の頭部が室内に露出することによる意匠の低下を抑えている。
なお、取付凹部132cは、樹脂左部材132の長手方向(上下方向)に連続する溝部として構成してもよい。
右縦枠14は、アルミニウム等の金属材料により形成され内周面に内障子2の戸先框(右縦框)24に配置される引寄せブロックfが当接する引寄せ片141aが設けられた本体部材141と、樹脂材料により形成され本体部材141の室内側内周面に配置固定される樹脂右部材142により構成されている。
樹脂右部材142は、本体部材141に係合される取付部142aと、取付部142aの室内側端より内周方向へ延びる室内壁部142bと、室内壁部142bの内周側端より室内側へ延設する額部142cにより構成され、取付部142aを本体部材141に係合させた状態で、両者を貫通するネジ等の固定手段(図示はない。)で内周側から複数箇所固定することにより、建物の開口部に強固に取付けられている。
(障子の構成)
図1に示すように、内障子2の上框21は、アルミニウム等の金属材料により形成され中空部211aを有する室外側上框部211と樹脂材料により形成され中空部212aを有する室内側上框部212とからなる複合框として構成されている。上框21の外周には、上枠11に形成された内案内レール112aにより案内される案内溝21aが形成されているとともに、上框21の内周には、室外側上框部211と室内側上框部212とによってパネル間口21bが形成されている。
案内溝21aの室外側上端及び室内側上端には、内案内レール112aに当接もしくは近接する気密材が取付けられており、上枠11と上框21との間を気密して、上框21の上面と上枠11下面との間を通って外気が直接室内に入り込むことを防止して、サッシの断熱性能を向上させている。
また、パネル間口21bには、火災時に複層ガラスからなるパネル材25が框材から外れることを防止するパネル外れ止め部材721が配置されており、パネル外れ止め部材721には、加熱により膨張する加熱膨張材が取り付けられている。
内障子2の下框22は、アルミニウム等の金属材料により形成され中空部221aを有する室外側下框部221と樹脂材料により形成され中空部222aを有する室内側下框部222とからなる複合框として構成されており、下框22の外周には案内溝22aが形成されて下枠12に形成された内案内レール121b上を走行する戸車aが配置されているとともに、下框21の内周には、室外側下框部221と室内側下框部222とによってパネル間口22bが形成されている。
案内溝22aの室外側下端には、内案内レール121bに当接する気密材が取付けられており、下枠12と下框22との間を気密して、下框22の下面と下枠12上面との間を通って外気が直接室内に入り込むことを防止してサッシの断熱性能を向上させている。
また、パネル間口22bには、火災時に複層ガラスからなるパネル材25が框材から外れることを防止するパネル外れ止め部材722が配置されており、パネル外れ止め部材722には、加熱により膨張する加熱膨張材が取り付けられている。
図2に示すように、内障子2の戸先框(右縦框)24は、アルミニウム等の金属材料により形成され中空部241aを有する室外側戸先框部241と、樹脂材料により形成され複数の中空部242aを有する室内側戸先框部242とからなる複合框として構成されている。
戸先框(右縦框)24の外周には右縦枠14に形成された引寄せ片141aに当接する引寄せブロックfが設置されているとともに、戸先框(右縦框)24の内周には、室外側戸先框部241と室内側戸先框部242とによってパネル間口24bが形成されている。
室外側戸先框部241の外周端には内障子2の閉鎖時に引寄せ片141aに当接する気密材が取付けられており、右縦枠14と戸先框24との間を気密してサッシの断熱性能を向上させている。
また、パネル間口24bには、火災時に複層ガラスからなるパネル材25が框材から外れることを防止するパネル外れ止め部材724が配置されており、パネル外れ止め部材724には、加熱により膨張する加熱膨張材が取り付けられている。
内障子2の召合框(左縦框)23は、アルミニウム等の金属材料により形成され中空部231aを有する室外側召合框部231と樹脂材料により形成され中空部232aを有する室内側召合框部232とからなり、室内側召合框部232が室外側召合框部231の室内側面及び外周面、即ち、障子の閉鎖時に室内に露出する面を覆うように一体化され複合框として構成されている。
召合框(左縦框)23の内周には、室外側召合框部231と室内側召合框部232とによってパネル間口23bが形成されており、パネル間口23bには、火災時に複層ガラスからなるパネル材25が框材から外れることを防止するパネル外れ止め部材723が配置され、パネル外れ止め部材723には加熱により膨張する加熱膨張材が取り付けられている。
召合框(左縦框)23の外周面にはクレセント錠81が取付けられている。また、内障子2の召合框(左縦框)23の室外側面には、外障子3の召合框34に向かって加熱膨張材が配置されている。室外側召合框部231の室外側面には煙返し片が形成され、外障子3の召合框34の室内側面に形成された煙返し片と協働して煙返しcを構成している。
外障子3は、召合框(右縦框)34の構成が内障子2と異なっており、その他の点においては、概ね内障子2と同様であるので、召合框34についてのみ説明し、外障子3の他の框材についての説明は省略する。
外障子3の召合框(右縦框)34は、アルミニウム等の金属材料により形成され中空部34aを有しているとともに、中空部34aの内周にパネル間口34bが形成されており、パネル間口34bには、火災時に複層ガラスからなるパネル材25が框材から外れることを防止するパネル外れ止め部材734が配置されている。パネル外れ止め部材734には、加熱により膨張する加熱膨張材が取り付けられている。
召合框(右縦框)34の室内側面の外周端部には内障子2の召合框(左縦框)23の室外側面に当接する気密材が取付けられており、外障子3の召合框34と内障子2の召合框23との間を通って外気が直接室内に入り込むことを防止してサッシの断熱性能を向上させている。また、召合框34の室内側面には、召合框23に向かって加熱膨張材が配置されている。
召合框(右縦框)34の室内側面にはクレセント受け82が取付けられている。
(補強材による耐火構造)
本実施形態の防火サッシにおいては、建具の重量がかかる下枠12の中空部内、及び、内障子2、外障子3を構成する縦框材の中空部内に、火災時に建具の形状を保つための補強材が配置されている。
−下枠−
図1に示すように、下枠12の中空部12a内には、スチールもしくはアルミ合金等からなる補強部材912が中空部12aの上面に固定されて配置されている。
補強材912は、中空部の上面に固定される上壁部912aと上壁部912aの室外側端に連続する室外側壁部912bと室外側壁部912bの下端より室内方向に連続する底壁部912cと上壁部912aの室内側端から下方に連続する室内側壁部912dとからなる長尺部材として形成され、室外側壁部922の上方位置の室内側面と下方位置の室外側面には、加熱により膨張する加熱膨張材が排水路等に対向するように配置されており、火災時に排水路等を塞ぐことで、室内外の火炎や煙の連通を防止する。
また、室内側壁部912dには、断面略L字状の補助部材912eが取り付けられており、補助部材912eの上面には加熱により膨張する加熱膨張材が配置されている。
−戸先框−
図2示すように、内、外障子2,3の戸先框24,33の室外側戸先框部241,331の中空部241a,331a内には、長手方向に沿ってスチールもしくはアルミニウム合金等からなり断面略U字状の補強材924,933が開口部を外周方向に向けて配置されており、断面略U字状の一側壁部が内障子2の戸先框24のパネル間口24bに配置されたガラス外れ止め部材724及び外障子3の戸先框33のパネル間口33bに配置されたガラス外れ止め部材733にそれぞれビス等の固定手段により固定されている。
−召合框−
内障子2の召合框23の中空部231a内には、長手方向に沿ってスチールもしくはアルミニウム合金等からなり断面略U字状の補強材923が開口部を室外側に向けて配置されており、断面略U字状の一側壁部が内障子2の召合框23のパネル間口23bに配置されたガラス外れ止め部材723にビス等の固定手段により固定されている。
外障子3の召合框34の中空部34a内には、長手方向に沿ってスチールもしくはアルミニウム合金等からなり断面略U字状の補強材934が開口部を室内側に向けて配置されており、断面略U字状を構成する内周側壁部が外障子3の召合框34のパネル間口34bに配置されたガラス外れ止め部材734にビス等の固定手段により固定されているとともに、外周側壁部に固定されたピース部材934aによって、召合框34の室内側壁に固定されている。
(下カバー部材下面の加熱膨張材)
以上のように、本実施形態の防火サッシにおいては、下枠12及び障子2の縦框の中空部内に補強材を配置して、火災時に障子2,3の形状を維持することで、室内外の煙の連通を遅らせるとともに、炎の連通による延焼を抑制している。
しかし、近年の建具においては、障子や枠体は、軽量化や断熱性の点から樹脂材料からなる部材の割合が多くなり、火災時に障子の樹脂部材が溶融して下枠上に落下して、高温に加熱された金属製の下枠によって燃えだしてしまうことがあり、延焼してしまう可能性があった。
そこで、本実施形態の防火サッシにおいては、下枠12の上面に配置される下カバー部材52の下面に加熱により膨張する加熱膨張材を配置することにより、障子を構成する樹脂部材、特に可燃性の樹脂部材が溶融して落下した場合であっても樹脂部材からの発火を有効に防止すると共に、しかも、日常の清掃等によって加熱膨張材が損傷することを防止して、長期間に亘って防火性能を維持することを可能にしている。以下、説明する。
図3に示すように、下カバー部材52は、塩化ビニール等の樹脂材料により形成されており、下枠12の上面から所定間隔を空けて配置される上壁部521と、上壁部521の室内側端部より下方に延設される室内側脚部522と、上壁部521の見込み方中央位置よりやや室外側の下面より下方に延設される室外側脚部523とを備えており、下カバー部材52の室内側脚部522の下端には室内側に屈曲する係止部522aが形成されている。
そして、室内側脚部522及び室外側脚部523を下枠12の上面に載置した状態で、係止部522aを下枠12の内案内レール121bの下端部に形成された室外側に開口する被係止凹部121dに係止させるとともに、上壁部521の室外側端部521aを下枠12の外案内レール121aの室内側面に形成された被係止凸部121fに係止することで、下枠12の上面であって外案内レール121aと内案内レール121bとの間に下カバー部材52が取り付けられている。
下枠12の上面に取り付けられた下カバー部材52の上壁部521の下面であって、室内側脚部522と室外側脚部523との間には、加熱により膨張する加熱膨張材61が両面テープ等により取り付けられているとともに、同じく上壁部521の下面であって、室外側脚部523の室外側には、同加熱膨張材62が両面テープ等により取付けられている。
一方、外障子3の下框32の案内溝32aを形成する室外側下框部321の室内側壁は、下框32に配置される戸車aの下端よりも下方に延設されており、室外側下框部321の室内側壁の室外側面には外案内レール121aの室内側面に対向するようにホルダー部が形成されており、ホルダー部には加熱膨張材63が取付けられている。
なお、下カバー部材52の下面への加熱膨張材61,62の取付けは、両面テープ等による接着のほかに、例えば、外障子3の下框32の加熱膨張材63の取付のように、下カバー部材52の下面に加熱膨張材61,62を保持するためのホルダー部を設けて取り付けてもよいし、また、下カバー部材52の下面側に加熱膨張材を一体成形することで設けてもよい。
以上の構成により、本実施形態の防火サッシの室外側で火災が発生した際には、図4に示すように、外障子3の下框32に取付けられた加熱膨張材63が外案内レール121aに向けて膨張するとともに、下カバー部材52の下面に取り付けた加熱膨張材61,62が下枠12の上面と下カバー部材52との間で膨張して充満する。
これによって、火災時に下框32に配置された戸車a等の樹脂部材が溶けて落下しても、下框32に取付けられた加熱膨張材63の膨張により下枠12の上面への落下を防止することができる。仮に、膨張する加熱膨張材63と外案内レール121aとの隙間を通って落下しても下枠12の上面と下カバー部材52との間で膨張する加熱膨張材61,62により樹脂部材が下枠12の上面に達することを防止することができる。
このとき、下カバー部材52の室外側脚部523が上壁部521の室外側端ではなく、上壁部521の見込み方中央位置よりやや室外側位置に形成されており、室外側脚部523の室外側に加熱膨張材62が取り付けられているので、加熱膨張材62の膨張は下カバー部材52の脚部に邪魔されることなく外案内レール121aの室内側面に達することができ、外案内レール121aの室内側に溶け落ちた樹脂が入り込む隙間が生じることが抑制できる。
さらに、下カバー部材52が難燃性の材料により形成されることで、下方で加熱膨張材61,62が膨張することにより下カバー部材52は浮き上がり、樹脂材料により形成された室内側下框部322が熱により溶け落ちても、溶け落ちた樹脂片は下カバー部材52により下枠12上面から遠ざけるように浮きあげられて加熱された下枠12に接触することが防止でき、発火等の危険性を低減できる。
そして、日常生活においては、下枠12と下カバー部材52との間に充満させる加熱膨張材61,62を下枠12の上面ではなく下カバー部材52の下面に取り付けているので、雨水等による腐食や劣化を防止することができるとともに、下枠12の上面にチリ等のゴミが溜まるのを防ぎ、溜まった場合には清掃を容易にすることができる。
(他の実施形態)
図5に示す他の実施形態は、内、外障子2,3を案内する下枠12の上面の凹凸を少なくしたフラットレールタイプの防火サッシに本発明を採用したものである。
図5に示すように、フラットレールタイプの防火サッシにおいては、下カバー部材53は、アルミニウム等の金属材料により形成された支持部材531と塩化ビニール等の樹脂材料により形成され支持部材531の上面を覆うカバー部532とから形成されている。支持部材531は下枠12の上面に載置される室内側脚部531aと室外側脚部531bとを備え、室外側脚部531bの室外側面には外案内レール121aに向けて加熱膨張材64が取り付けられている。また、支持部材531の上面とカバー部532の下面との間に加熱膨張材65が配置されている。
一方、外障子3の下框32の案内溝32aを形成する室外側下框部321の室内側壁は、下框32に配置される戸車aの下端よりも上方に位置しており、室外側下框部321の室内側壁の下面は室内側に屈曲して下壁部321aが形成されており、下壁部321aの下面には下方に向けてホルダー部が形成されており、ホルダー部には加熱膨張材66が取付けられている。
以上のように、下カバー部材53の支持部材531の室外側面に外案内レール121aに向けて加熱膨張材64が取り付けられているので、外案内レール121aの室内側に隙間をつくることなく加熱膨張材65を膨張させることができるので、溶け落ちる樹脂材料が下枠12の上面に達するのを防ぐことができ、延焼を抑制できる。
また、下框22,32の室外側下框部321の室内側壁の下面を室内側に屈曲して下壁部321aが形成され、その下面に加熱膨張材66を取り付けているので、フラットレールタイプにおける下枠12の上面と障子2,3の下面との隙間を確実に塞ぐことができ、室内外の連通を抑制することができる。
さらに、加熱膨張材を取り付ける下カバー部材は、外障子3の室内側に配置されるカバー部材に限るものではなく、図5に示すように、内案内レール121bの室内側に配置される樹脂下部材122の下面に加熱膨張材67を設けることもでき、下枠の上面に配置されるカバー部材であれば、どのようなカバー部材であってもよく、また、建具自体の構成についても何ら限定されるものではない。
なお、本実施形態において、窓種は特に限定されるものではないが、本実施形態の下カバー部材が取り付けられている引違い窓や外動片引き窓は、室外側での火災の際に火炎に晒される下枠の面積が大きくて加熱されやすいので、下枠上面での加熱膨張材の膨張によって断熱層を形成する本発明を採用する建具として特に効果的である。
1 :枠体
11 :上枠
111 :室外側上部材
111a :外案内レール
111b :網戸案内レール
112 :室内側上部材
112a :内案内レール
113 :連結部材
114 :樹脂上部材
114a :室外壁部
114b :上壁部
114c :室内壁部
114d :額部
12 :下枠
12a :中空部
121 :下枠本体
121a :外案内レール
121b :内案内レール
121c :網戸案内レール
121d :被係止凹部
121f :被係止凸部
122 :樹脂下部材
122a :底壁部
122b :室内壁部
122c :額部
13 :左縦枠
131 :本体部材
131a :片
132 :樹脂左部材
132a :本体部
132b :額部
132c :取付凹部
132d :キャップ
14 :右縦枠
141 :本体部材
141a :片
142 :樹脂右部材
142a :取付部
142b :室内壁部
142c :額部
2 :内障子
21 :上框
21a :案内溝
21b :パネル間口
211 :室外側上框部
211a :中空部
212 :室内側上框部
212a :中空部
22 :下框
22a :案内溝
22b :パネル間口
221 :室外側下框部
221a :中空部
222 :室内側下框部
222a :中空部
23 :召合框
23b :パネル間口
231 :室外側召合框部
231a :中空部
232 :室内側召合框部
232a :中空部
24 :戸先框
24b :パネル間口
241 :室外側戸先框部
241a :中空部
242 :室内側戸先框部
242a :中空部
25 :パネル材
3 :外障子
31 :上框
32 :下框
32a :案内溝
321 :室外側下框部
321a :下壁部
322 :室内側下框部
33 :戸先框
33b :パネル間口
331 :室外側戸先框部
331a :中空部
34 :召合框
34a :中空部
34b :パネル間口
51 :上カバー部材
51a :可動片
52 :下カバー部材
521 :上壁部
521a :室外側端部
522 :室内側脚部
522a :係止部
523 :室外側脚部
53 :下カバー部材
531 :支持部材
531a :室内側脚部
531b :室外側脚部
532 :カバー部
61〜67:加熱膨張材
本発明は、上下、左右の枠材を四周に組んでなり、建物開口部に配置される枠体と、枠体内に開閉自在に配置される障子と、枠体を構成する下枠の上面に取り付けられる樹脂製の下カバー部材を備え、下カバー部材の下面には、下カバー部材の長手方向全長に沿って加熱により膨張する加熱膨張材が配置されていることを特徴とする。

Claims (1)

  1. 上下、左右の枠材を四周に組んでなり、建物開口部に配置される枠体と、枠体内に開閉自在に配置される障子と、枠体を構成する下枠の上面に取り付けられる樹脂製の下カバー部材を備え、
    下カバー部材の下面には、下枠カバー部材の長手方向全長に沿って加熱により膨張する加熱膨張材が配置されている
    ことを特徴とする建具。
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