JP2018027564A - 基板加工方法および基板加工装置 - Google Patents
基板加工方法および基板加工装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018027564A JP2018027564A JP2016215244A JP2016215244A JP2018027564A JP 2018027564 A JP2018027564 A JP 2018027564A JP 2016215244 A JP2016215244 A JP 2016215244A JP 2016215244 A JP2016215244 A JP 2016215244A JP 2018027564 A JP2018027564 A JP 2018027564A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- processing
- crystal substrate
- laser
- condensing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laser Beam Processing (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Abstract
Description
まず、第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態に係る基板加工装置を説明する模式的な側面図である。図2で(a)から(c)は、それぞれ、本実施形態に係る基板加工方法により加工層含有基板を製造するプロセスを説明する模式的な側面図である。図3で(a)および(b)は、それぞれ、本実施形態に係る基板加工方法により加工層が形成されていくことを示す模式的な側面断面図である。図4は、本実施形態で、加工層含有基板からくり抜き対象部をくり抜くことを説明する模式的な斜視図である。図5は、本実施形態に係る基板加工装置で、収差補正環としての機能を説明するための模式的な側面図である。図6は、本実施形態に係る基板加工方法で形成された加工層に加工痕が配列されていることを説明する模式的な説明図である。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る基板加工装置10は、載置された加工対象結晶基板20aを保持して回転する回転ステージ11と、回転ステージ11のステージ面Su上に保持された加工対象結晶基板20aに向けてレーザ光Bを集光するレーザ集光手段12(例えば集光器)と、を備える。レーザ集光手段12は、レーザ発振装置Jから出射したレーザ光が入射するようになっている。また、基板加工装置10は、回転ステージ11とレーザ集光手段12との距離Lを変える照射軸方向距離変更手段(図示せず)と、この距離Lに応じてレーザ集光手段12の収差補正の調整状態を制御する収差補正制御手段13と、を備える。更に基板加工装置10は、回転ステージ11の回転中心軸Csとレーザ集光手段12の照射中心軸Cbとの距離rを変える半径方向距離変更手段(図示せず)を備える。
以下、加工対象結晶基板20aが単結晶基板である例を挙げ、基板加工装置10を用いて本実施形態に係る基板加工方法を行うことをその効果も含めて説明する。
本発明者は、上記実施形態に係る基板加工方法の一実施例(以下、実施例1という)により、上記実施形態の基板加工装置10を用い、結晶方位がそれぞれ[100]、[110]で、厚さ625μmのφ200mmの単結晶シリコンウエハを加工対象単結晶基板として、以下の実験を行った。
対物レンズ :補正環機能付き100倍、NAは0.85
(オリンパス社製のLCPLN100XIRを使用)
波長(nm) :1064
パルス幅(ns) :190
パルスエネルギー(μJ):3.0
補正環調整量 :0.7
(補正環目盛値)
デフォーカス量 :−10、−30、−50
(DF量、μm)
照射間隔(μm) :2.0
補正環を調整せずにDF量を増大していくと、形成される加工痕長さが安定し難く、かつ、基板の深い位置に加工痕が形成され難い。そこで本発明者は、基板深さ方向の各位置で加工痕長さが10μm以下となる照射条件を探ることを意図して、レーザ出力を一定、すなわちパルスエネルギーを一定の条件にして補正環を変化させた場合の加工痕形成状態を評価した。
対物レンズ :補正環機能付き100倍、NAは0.85
(オリンパス社製のLCPLN100XRを使用)
波長(nm) :1064
パルス幅(ns) :190
周波数(kHz) :500
パルスエネルギー(μJ):3.0
補正環調整量 :0.0、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、
0.8、0.9、1.0
DF量(μm) :-90、-80、-70、-60、-50、-40、-30、-20、-10
照射間隔(μm) :2.0
上記実施形態に係る基板加工方法の一実施例(以下、実施例2という)により、破断強度が低下した加工層22を形成して加工層含有基板20cとした。
本発明者は、上記実施形態に係る基板加工方法の一実施例(以下、実施例3という)により、以下の条件で加工対象単結晶基板に加工を行った。その際、集光位置Bfを被照射面20uから基板厚み方向に20μmまでの位置としており、被照射面20uから20μmよりも浅い位置にはレーザ光が集光しないようにした。レーザ発振器ではファイバーレーザを用いた。
対物レンズ :補正環機能付き100倍、NAは0.85
(オリンパス社製のLCPLN100XRを使用)
単結晶基板 :単結晶シリコンウエハ、結晶方位[100]
波長(nm) :1064
出力(W) :0.6
発信周波数(kHz) :500
パルス幅(ns) :190
ドットピッチ(μm) :2
ラインピッチ(μm) :2
補正環調整量 :0.0〜0.7
焦点位置(μm) 補正環調整量
0〜100 0.7
100〜150 0.0
150〜200 0.1
200〜250 0.2
250〜300 0.3
300〜350 0.4
350〜425 0.5
425〜500 0.6
500〜625 0.7
次に、第2実施形態を説明する。図17は、本実施形態に係る基板加工方法により製造した加工層含有基板を示す模式的な側面断面図である。本実施形態では、第1実施形態と同様、加工対象結晶基板20aが単結晶基板である例を挙げて説明する。
11 回転ステージ
12 レーザ集光手段
13 収差補正制御手段
15 集光レンズ
16 第1レンズ
18 第2レンズ
20a 加工対象結晶基板
20am 加工対象単結晶基板
20b くり抜き対象部
20c 加工層含有基板
20d くり抜き単結晶基板
20u 被照射面
20v 裏面(基板裏面)
22 加工層
22c 加工痕
22v 加工層裏面方部(加工層一方基板面方部)
B レーザ光
Bf 集光位置
Cb 照射中心軸
Cs 回転中心軸
E 外周部
EP 集光点
K 基板厚み方向長さ
L 距離
M 中央部
MP 集光点
Su ステージ面
r 距離
Claims (13)
- レーザ光を集光するとともに収差補正が調整可能なレーザ集光手段を、加工対象結晶基板の被照射面上に非接触に配置する第1工程と、
前記レーザ集光手段により加工対象結晶基板内部にレーザ光を集光しつつ、レーザ光の集光位置を前記加工対象結晶基板のくり抜き対象部の周囲方向および厚み方向に変化させ、破断強度が低下した加工層を前記くり抜き対象部の外周側に形成することで加工層含有基板とする第2工程と、を備え、
前記第2工程では、加工対象結晶基板内部および少なくとも一方の加工対象結晶基板面近傍で、レーザ光の集光位置において生じる加工痕が、前記加工対象結晶基板の結晶方位に沿って伸張しかつ前記加工対象結晶基板の異なる結晶方位に沿って伸張しないように前記レーザ集光手段の収差補正を調整することを特徴とする基板加工方法。 - 前記第2工程では、前記加工対象結晶基板面近傍を前記被照射面とは反対側の面である基板裏面の近傍とし、
前記基板裏面から所定範囲内の基板厚み位置にレーザ光の焦点を合わせ、
前記レーザ集光手段を前記基板裏面から離れるように移動させつつレーザ光を照射して前記加工層を形成することを特徴とする請求項1に記載の基板加工方法。 - 前記レーザ集光手段の収差補正を行う補正環により、前記基板裏面からの距離が大きい加工痕ほど加工痕長さが短くなるように前記補正環を調整することを特徴とする請求項2に記載の基板加工方法。
- 前記第2工程では、前記加工対象結晶基板面近傍を前記被照射面の近傍とし、
前記被照射面から所定範囲内の基板厚み位置にレーザ光の焦点を合わせ、
前記レーザ集光手段を前記被照射面から離れるように移動させつつレーザ光を照射して前記加工層を形成することを特徴とする請求項1に記載の基板加工方法。 - 前記レーザ集光手段の収差補正を行う補正環により、前記被照射面からの距離が大きい加工痕ほど加工痕長さが短くなるように前記補正環を調整することを特徴とする請求項4に記載の基板加工方法。
- 前記第2工程では、レーザ光の集光によって形成される前記加工痕の前記基板厚み方向の長さを10μm以下とすることを特徴とする請求項3または5に記載の基板加工方法。
- 前記加工対象結晶基板として、前記被照射面の結晶方位が[100]である単結晶シリコンを用いることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の基板加工方法。
- 前記第2工程では、前記加工層を短円筒状に形成することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の基板加工方法。
- 前記第2工程では、前記レーザ集光手段に入射するレーザ光の出力を一定にしておくことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の基板加工方法。
- 前記加工層のうち前記一方の加工対象単結晶基板面側を構成する加工層一方基板面方部の外周側は、前記一方の加工対象単結晶基板面から離れるにつれて径が徐々に大きくなる湾曲凸面状にされていることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の基板加工方法。
- 載置された加工対象結晶基板を保持して回転する回転ステージと、
前記回転ステージ上に保持された前記加工対象結晶基板に向けてレーザ光を集光するとともにレーザ光の収差補正が調整可能なレーザ集光手段と、
前記回転ステージと前記レーザ集光手段との距離を変える照射軸方向距離変更手段と、前記距離に応じて前記収差補正の調整を制御する収差補正制御手段と、
を備え、
前記収差補正制御手段は、加工対象結晶基板内部および少なくとも一方の加工対象結晶基板面近傍で、レーザ光の集光位置において生じる加工痕が前記加工対象結晶基板の結晶方位に沿って伸張しかつ前記加工対象結晶基板の異なる結晶方位に沿って伸張しないように制御することを特徴とする基板加工装置。 - レーザ光の収差補正を行う補正環としての機能を前記レーザ集光手段が備え、
前記収差補正制御手段は、少なくとも一方の加工対象結晶基板面からの距離が大きい加工痕ほど加工痕長さが短くなるように制御することを特徴とする請求項11に記載の基板加工装置。 - 前記回転ステージの回転中心軸と前記レーザ集光手段の照射中心軸との距離を変える半径方向距離変更手段を備えることを特徴とする請求項11または12に記載の基板加工装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016159670 | 2016-08-16 | ||
JP2016159670 | 2016-08-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018027564A true JP2018027564A (ja) | 2018-02-22 |
JP6779486B2 JP6779486B2 (ja) | 2020-11-04 |
Family
ID=61248828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016215244A Active JP6779486B2 (ja) | 2016-08-16 | 2016-11-02 | 基板加工方法および基板加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6779486B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112338352A (zh) * | 2019-08-08 | 2021-02-09 | 株式会社迪思科 | 激光加工装置的加工性能的确认方法 |
CN114096373A (zh) * | 2019-07-18 | 2022-02-25 | 东京毅力科创株式会社 | 处理装置和处理方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202190A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Seiko Epson Corp | 基板分割方法、及び表示装置の製造方法 |
JP2013147380A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Hamamatsu Photonics Kk | レーザ加工方法 |
JP2014188581A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Hamamatsu Photonics Kk | レーザ加工方法 |
JP2015123465A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 信越ポリマー株式会社 | 基板加工装置及び基板加工方法 |
JP2016107334A (ja) * | 2014-11-27 | 2016-06-20 | 株式会社東京精密 | レーザー加工装置及びレーザー加工方法 |
-
2016
- 2016-11-02 JP JP2016215244A patent/JP6779486B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202190A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Seiko Epson Corp | 基板分割方法、及び表示装置の製造方法 |
JP2013147380A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Hamamatsu Photonics Kk | レーザ加工方法 |
JP2014188581A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Hamamatsu Photonics Kk | レーザ加工方法 |
JP2015123465A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 信越ポリマー株式会社 | 基板加工装置及び基板加工方法 |
JP2016107334A (ja) * | 2014-11-27 | 2016-06-20 | 株式会社東京精密 | レーザー加工装置及びレーザー加工方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114096373A (zh) * | 2019-07-18 | 2022-02-25 | 东京毅力科创株式会社 | 处理装置和处理方法 |
CN114096373B (zh) * | 2019-07-18 | 2023-12-01 | 东京毅力科创株式会社 | 处理装置和处理方法 |
CN112338352A (zh) * | 2019-08-08 | 2021-02-09 | 株式会社迪思科 | 激光加工装置的加工性能的确认方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6779486B2 (ja) | 2020-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5917862B2 (ja) | 加工対象物切断方法 | |
JP2017204626A (ja) | 基板加工方法および基板加工装置 | |
JP6516184B2 (ja) | 脆性基板のスライス装置及び方法 | |
JP5491761B2 (ja) | レーザ加工装置 | |
JP2017071074A (ja) | 内部加工層形成単結晶基板の製造方法、および、単結晶基板の製造方法 | |
JP6605278B2 (ja) | レーザ加工方法 | |
JP2009290148A (ja) | ウエーハの分割方法 | |
WO2012096094A1 (ja) | レーザ加工方法 | |
WO2012096097A1 (ja) | レーザ加工方法 | |
US9761492B2 (en) | Processing method of optical device wafer | |
KR20130088746A (ko) | 칩의 제조 방법 | |
JP2009289773A (ja) | ウエーハの分割方法 | |
WO2012096092A1 (ja) | レーザ加工方法 | |
JP2009290052A (ja) | ウエーハの分割方法 | |
JP2016087655A (ja) | ウエーハの加工方法 | |
JP2013063454A (ja) | レーザ加工方法及びレーザ加工装置 | |
JP2016025282A (ja) | パッケージ基板の加工方法 | |
WO2012096093A1 (ja) | レーザ加工方法 | |
JP2018027564A (ja) | 基板加工方法および基板加工装置 | |
JP5906265B2 (ja) | ウエーハの分割方法 | |
JP6605277B2 (ja) | レーザ加工方法及びレーザ加工装置 | |
JP6851040B2 (ja) | 基板加工方法および基板加工装置 | |
EP3467159B1 (en) | Substrate manufacturing method | |
JP6752232B2 (ja) | 加工対象物切断方法 | |
JP6202695B2 (ja) | 単結晶基板製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191016 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200916 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200929 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201005 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6779486 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |