JP2018027163A - 表皮係止用クリップの連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品の種類の増加を抑制しつつ、表皮に取り付けられた被係止部材に合わせて係止位置を変えられる表皮係止用クリップの連結構造を提供する。
【解決手段】表皮係止用クリップの連結構造70は、発泡体に保持され、前記発泡体を覆う表皮に取り付けられた被係止部材を係止する表皮係止用クリップ10と、長尺とされ、複数の表皮係止用クリップ10を連結すると共に隣接する表皮係止用クリップ10間の距離を変えられる連結部材72と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、表皮係止用クリップの連結構造に関する。
特許文献1に開示されたクリップ(表皮係止用クリップ)は、発泡体に保持される板状の基部と、基部から立設し、対面する一対の壁部と、壁部の外側へ向かって弾性変形可能に設けられた係止部と、係止部の内面から突出すると共に、発泡体を覆うシートカバーに取付けられ壁部間へ挿入された固定部材を係止する係止爪と、を有している。
特開2011−69417号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、複数種類のクリップを用いることで、係止位置をシートカバーに取り付けられた固定部材に対応させることができる。しかし、複数種類のクリップを用いるため、部品の種類が増加する傾向にある。
本発明は、部品の種類の増加を抑制しつつ、表皮に取り付けられた被係止部材に合わせて係止位置を変えられる表皮係止用クリップの連結構造を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の表皮係止用クリップの連結構造は、発泡体に保持され、前記発泡体を覆う表皮に取り付けられた被係止部材を係止する表皮係止用クリップと、長尺とされ、複数の前記表皮係止用クリップを連結すると共に隣接する前記表皮係止用クリップ間の距離を変えられる連結部材と、を有する。
請求項1に記載の表皮係止用クリップの連結構造によれば、隣接する表皮係止用クリップ間の距離を変えることで、連結部材によって連結された複数の表皮係止用クリップの位置を表皮に取り付けられた被係止部材に合わせることができる。ここで、上記表皮係止用クリップの連結構造では、表皮係止用クリップと連結部材の2種類の部品で被係止部材に合わせて係止位置(表皮係止用クリップの位置)を変えられるため、例えば、複数種類の表皮係止用クリップを用いる構成と比べて、部品の種類の増加を抑制できる。
本発明の請求項2に記載の表皮係止用クリップの連結構造は、請求項1に記載の表皮係止用クリップの連結構造において、前記連結部材は、屈曲可能とされている。
請求項2に記載の表皮係止用クリップの連結構造によれば、例えば、連結部材が屈曲できない構成と比べて、被係止部材が直線状に配置されなくても、連結部材の屈曲により係止位置(表皮係止用クリップの位置)を被係止部材に合わせることができる。
本発明の請求項3に記載の表皮係止用クリップの連結構造は、請求項1又は請求項2に記載の表皮係止用クリップの連結構造において、前記連結部材には、長手方向に複数の凹凸部が設けられ、前記表皮係止用クリップには、前記凹凸部に係合する係合部が設けられている。
請求項3に記載の表皮係止用クリップの連結構造によれば、複数の表皮係止用クリップの各々の係合部を連結部材に設けられた複数の凹凸部にそれぞれ係合させることで、連結部材を用いて複数の表皮係止用クリップを連結することができる。ここで、上記表皮係止用クリップの連結構造では、係合部が係合する凹凸部を変更する簡単な操作で、隣接する表皮係止用クリップ間の距離を変えることができる。言い換えると、簡単な操作で連結部材に対する表皮係止用クリップの係合位置を調整することができる。
本発明の請求項4に記載の表皮係止用クリップの連結構造は、請求項3に記載の表皮係止用クリップの連結構造において、前記連結部材は、長手方向に間隔をあけて複数設けられ、前記凹凸部の凸部を構成する球体部と、前記球体部よりも小径とされ、隣接する前記球体部間をつなぎ、前記凹凸部の凹部を構成する線状部と、を備えている。
請求項4に記載の表皮係止用クリップの連結構造によれば、隣接する球体部間をつなぐ線状部が球体部よりも小径なため、連結部材が線状部を起点として変形(屈曲、捩れ)する。ここで、上記表皮係止用クリップの連結構造では、例えば、連結部材を略一定径とした構成と比べて、連結部材が変形(屈曲、捩れ)しやすいため、係止位置を被係止部材に正確に合わせることができる。
本発明の請求項5に記載の表皮係止用クリップの連結構造は、請求項4に記載の表皮係止用クリップの連結構造において、前記係合部には、前記連結部材が挿通される貫通孔が形成されており、前記球体部は前記貫通孔の縁部に係合する。
請求項5に記載の表皮係止用クリップの連結構造によれば、球体部のピッチ(線状部の長さ)で連結部材に対する表皮係止用クリップの係合位置を調整することができる。
本発明の請求項6に記載の表皮係止用クリップの連結構造は、請求項5に記載の表皮係止用クリップの連結構造において、前記線状部の長さが前記貫通孔の長さよりも短い。
請求項6に記載の表皮係止用クリップの連結構造によれば、線状部の長さを貫通孔の長さよりも短くしていることから、例えば、線状部の長さを貫通孔の長さと同じ又は長くしている構成と比べて、連結部材に表皮係止用クリップを係合させた際の連結部材の長手方向のガタ付きを抑制できる。
本発明の請求項7に記載の表皮係止用クリップの連結構造は、請求項6に記載の表皮係止用クリップの連結構造において、前記表皮係止用クリップは、発泡体に保持される板状の基部と、前記基部の一方の板面に設けられ、前記被係止部材を係止する係止部と、前記基部の他方の板面に設けられた前記係合部と、を備える。
請求項7に記載の表皮係止用クリップの連結構造によれば、基部の一方の板面に係止部を設け、他方の板面に係合部を設けていることから、例えば、一方の板面に係止部と係合部を設ける構成と比べて、被係止部材を係止部に係止させる際に連結部材が係止作業の妨げとならない。
本発明の請求項8に記載の表皮係止用クリップの連結構造は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の表皮係止用クリップの連結構造において、前記連結部材は、表皮係止用クリップよりも軟質な材料で形成されている。
請求項8に記載の表皮係止用クリップの連結構造によれば、連結部材を表皮係止用クリップよりも軟質な材料で形成していることから、連結した表皮係止用クリップに外力が作用した場合、連結部材が弾性変形又は損傷して表皮係止用クリップの変形又は損傷が抑制される。
また、上記表皮係止用クリップの連結構造では、例えば、連結部材を表皮係止用クリップよりも硬質な材料で形成する構成と比べて、連結部材を任意の位置で切断しやすく、出荷時又は搬送時のサイズをコンパクトにできる。
本発明の請求項9に記載の表皮係止用クリップの連結構造は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の表皮係止用クリップの連結構造において、前記連結部材は、筒状とされている。
請求項9に記載の表皮係止用クリップの連結構造によれば、連結部材を筒状(中空)としていることから、例えば、連結部材を柱状(中実)とする構成と比べて、連結部材が変形(屈曲、捩れ)しやすい。
本発明は、部品の種類の増加を抑制しつつ、表皮に取り付けられた被係止部材に応じて係止位置を変えられる表皮係止用クリップの連結構造を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る表皮係止用クリップの連結構造が用いられるシートを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る表皮係止用クリップの連結構造が用いられるシートを示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る表皮係止用クリップの連結構造を示す斜視図である。 図3に示される表皮係止用クリップの連結構造の4X−4X線断面図である。 図4に示される表皮係止用クリップの連結構造の5X−5X線断面図である。 本発明の一実施形態に係る表皮係止用クリップの連結構造において、表皮係止用クリップが発泡体に保持された状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表皮係止用クリップの連結構造において、表皮係止用クリップの一対の係止部に被係止部材が係止される前の状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表皮係止用クリップの連結構造において、表皮係止用クリップの一対の係止部が被係止部材によって拡げられている状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表皮係止用クリップの連結構造において、表皮係止用クリップの一対の係止部に被係止部材が係止された状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表皮係止用クリップの連結構造を発泡体用金型にセットした状態を示す斜視図である。 図10に示される表皮係止用クリップの連結構造の11X−11X線断面図である。
本発明の一実施形態に係る表皮係止用クリップの連結構造を図1〜図11にしたがって説明する。なお、図中に示す矢印Hは部品上下方向を示し、矢印Wは部品幅方向を示し、矢印Fは部品前後方向を示す。
先ず、本実施形態の表皮係止用クリップ10(以下、適宜「クリップ10」と記載する。)の連結構造70が用いられる車両用のシート100について説明する。シート100は、図1に示されるように、乗員の臀部等を支持するクッション部110と、背部及び腰部等を支持するバック部120と、頭部を支持するヘッドレスト128とを備えている。
クッション部110は、図2に示されるように、クッション112(発泡体の一例)と、表皮114とを備えている。さらに、クッション112は、メイン部112Aと、メイン部112Aを幅方向から挟むように配置された一対のサポート部112Bとを備えている。
それぞれのサポート部112Bとメイン部112Aとの間には、溝116が形成され、溝116の底に、連結部材72によって連結された複数のクリップ10が配置されている。具体的には、クッション112を発泡成形する際に、連結部材72によって連結された複数のクリップ10を金型(図10参照)にインサートすることで溝116の底に連結部材72によって連結された複数のクリップ10が配置されるようになっている(図6参照)。
そして、表皮114に取り付けられたシート部材117の先端に固定されている被係止部材の一例としてのサスペンダ118が、クリップ10に取り付けられるようになっている(図9参照)。なお、サスペンダ118、及びクリップ10については、詳細を後述する。
同様に、バック部120は、図2に示されるように、クッション122(発泡体の一例)と、表皮124とを備えている。さらに、クッション122は、メイン部122Aと、メイン部122Aを幅方向から挟むように配置された一対のサポート部122Bとを備えている。
それぞれのサポート部122Bとメイン部122Aとの間には、溝126が形成され、溝126の底に、連結部材72によって連結された複数のクリップ10が配置されている。具体的には、クッション122を発泡成形する際に、連結部材72によって連結された複数のクリップ10を金型(図10参照)にインサートすることで溝126の底に連結部材72によって連結された複数のクリップ10が配置されるようになっている(図6参照)。
そして、表皮124に取り付けられたシート部材127の先端に固定されているサスペンダ118が、クリップ10に取り付けられるようになっている(図9参照)。なお、サスペンダ118、及びクリップ10については、詳細を後述する。
図7に示されるように、サスペンダ118は、溝116、126の底面に沿って延び(図7の紙面奥行方向に延び)、先端側が先細り形状とされている。そして、サスペンダ118の基端側の部分には、外側(図7の左右方向側)に突出する一対の突起118Aが形成されている。
次に、本実施形態の表皮係止用クリップ10の連結構造70(以下、適宜「連結構造70」と記載する。)について説明する。本実施形態の連結構造70は、複数のクリップ10と、複数のクリップ10を連結する連結部材72とを有している。
(クリップ)
クリップ10は、樹脂材料で一体成形され、図3及び図6に示されるように、板状で、クッション112、122(図6参照)に保持される基部14と、基部14の板厚方向で一方側の板面14A(図5では上面)に設けられ、板面14Aから上方側へ立ち上がる2個の係止部34と、基部14の板厚方向で他方側の板面14B(図5では下面)に設けられ、板面14Bから下方側へ突出する係合部78を有している。
基部14は、板面14Aが部品上方を、板面14Bが部品下方をそれぞれ向いた状態で部品前後方向に延びている。この構成において、クリップ10がクッション112、122に配置された状態では、基部14は、図6に示されるように、クッション112、122の内部に配置され、溝116、126の底面に沿って延びるように配置されている(図6の紙面奥行方向に延びるように配置されている)。
係止部34は、図3、図5及び図6に示されるように、基部14から上方側へ立ち上がり、部品前後方向に並んで2個備えられている。それぞれの係止部34は、同様の構造とされているため、以下では、一方の係止部34について説明する。
係止部34は、基部14から立ち上がり、部品幅方向に対向して配置されている一対の延設部50と、延設部50の先端側にそれぞれ形成され、前述したサスペンダ118を挟み込んで係止する一対の係止爪52と、を備えている。
一対の延設部50、及び一対の係止爪52は、基部14の部品幅方向中心を通り、部品上下方向に延びる中心線CL(図4参照)に対して対称とされている。
また、一対の延設部50は、基端側に比して先端側が互いに離れるように部品幅方向の外側に傾斜している。そして、それぞれの延設部50は、部品幅方向の外側が凸となるように湾曲している。また、それぞれの延設部50は、それぞれの延設部50の先端側が離れるように弾性変形可能とされている。
さらに、係止爪52は、一対の係止爪52の先端側が互いに近接するように、延設部50の先端側にそれぞれ形成されている。
この構成において、クリップ10がクッション112、122に配置された状態では、係止部34は、図6に示されるように、クッション112、122の溝116、126に配置され、発泡材から外部に露出するようになっている。
また、一対の係止爪52が、サスペンダ118を挟み込んで係止する際には、図8、図9に示されるように、それぞれの延設部50は、一対の係止爪52が互いに離れるように弾性変形するようになっている。
係合部78は、図4及び図5に示されるように、板面14Bから下方側へ突出しており、中央部に連結部材72が挿通される貫通孔80が形成されている。この貫通孔80は、断面円形の孔(すなわち、円孔)であり、大きさ(径D1)が後述する連結部材72の球体部74の径D2よりも小径でかつ連結部材72の線状部76の径D3よりも大径とされている。
(連結部材)
連結部材72は、図3及ぶ図4に示されるように、長尺で屈曲可能とされ、複数のクリップ10を連結すると共に隣接するクリップ10間の距離を変えられるように構成されている。
この連結部材72には、長手方向に複数の凹凸部73が設けられている。具体的には、連結部材72は、長手方向に間隔をあけて複数設けられ、凹凸部73の凸部を構成する球体部74と、球体部74よりも小径とされ、隣接する球体部74間をつなぎ、凹凸部73の凹部を構成する線状部76と、を備えている。
球体部74は、球形とされ、径D2が貫通孔80の径D1よりも大径とされている。このため、球体部74は、係合部78の貫通孔80の縁部に当接して係合するようになっている。
線状部76は、円柱状とされ、径D3が球体部74の径D2よりも小径とされている。このため、線状部76は、球体部74が貫通孔80の縁部に当接している状態では、貫通孔80内に配置されるようになっている。なお、線状部76が貫通孔80内に配置されている状態では、クリップ10を連結部材72に対して容易に回転させることができる。これにより、連結部材72に対するクリップ10の向き(サスペンダ118の係止方向)を容易に調整することができる。
また、線状部76は、長手方向に沿った長さL1が貫通孔80の長さL2よりも短くされている。なお、本実施形態では、隣接する球体部74間の距離と長さL1が同一の値とされている。
また、連結部材72は、クリップ10よりも軟質な材料で形成されている。
次に、クリップ10の連結作業について説明する。
複数のクリップ10を連結する場合、係合部78の貫通孔80に連結部材72を挿通させる。具体的には、貫通孔80に球体部74を圧入して連結部材72を挿通させる。このとき、連結部材72に対するクリップ10の係合位置は、表皮114に取り付けられたサスペンダ118の位置に合わせる。すなわち、隣接するクリップ10間の距離を対応するサスペンダ118のピッチに合わせる。そして連結部材72に必要な数のクリップ10を係合させた後は、連結部材72の長手方向の端部を切り落とし、部品の大きさをコンパクトにする。これにより、複数のクリップ10を連結部材72で連結した状態で搬送できるようになる。
次に、シート100の製造方法について説明する。
まず、複数のクリップ10を連結した連結部材72を準備する。
(クッション成形工程)
次に、図10及び図11に示されるように、クッション112、122を成形するための各金型90、92を型開きして、クリップ10の係止部34をセットするためのセット凹部94にクリップ10をセットする。このセット凹部94は、各金型90、92にサスペンダ118のピッチに合わせて複数形成されている。ここで、連結部材72によって連結されたクリップ10のピッチは、サスペンダ118のピッチに合わされていることから、クリップ10をセット凹部94にセットする作業時間が短縮される。また、クリップ10のセット作業における煩雑さも解消される。
クリップ10をセット凹部94にセットした後は、金型90、92を型閉じし、クッション材を注入してクッション112、122を成形する。成形されたクッション112、122には、クリップ10の基部14が保持される。
(表皮取付工程)
次に、図6〜図9に示されるように、サスペンダ118をクリップ10に係止させてクッション112、122をそれぞれ表皮114、124で覆う。具体的には、サスペンダ118を溝116、126に挿入して、先細りとされているサスペンダ118の先端側の部分と、一対の係止爪52とを当接させ、さらに、サスペンダ118を溝116、126の底面に向けて挿入して、図8に示されるように、一対の係止爪52が互いに離間するように延設部50を弾性変形させる。サスペンダ118が一対の係止爪52の間を通過した後は、図9に示されるように、延設部50が弾性復帰し、一対の係止爪52がサスペンダ118を挟み込んで係止する。これにより、サスペンダ118が、クリップ10に係止される。このようにして、シート100が製造される。
次に、本実施形態の連結構造70の作用効果について説明する。
連結構造70では、隣接するクリップ10間の距離Pを変えることで、連結部材72によって連結された複数のクリップ10の位置をサスペンダ118に合わせることができる。ここで、連結構造70では、クリップ10と連結部材72の2種類の部品でサスペンダ118に合わせて係止位置(クリップ10の係合位置)を変えられるため、例えば、複数種類のクリップを用いる構成と比べて、部品の種類の増加を抑制できる。
また、連結構造70によれば、複数のクリップ10の各々の係合部78を連結部材72に設けられた複数の凹凸部73にそれぞれ係合させることで、連結部材72を用いて複数のクリップ10を連結することができる。ここで、連結構造70では、係合部78が係合する凹凸部73を変更する簡単な操作で、隣接するクリップ10間の距離を変えることができる。言い換えると、簡単な操作で連結部材72に対するクリップ10の係合位置を調整することができる。
連結構造70では、連結部材72が屈曲可能とされていることから、例えば、連結部材が屈曲できない構成と比べて、サスペンダ118が直線状に配置されなくても、連結部材72の屈曲により係止位置(クリップ10の係合位置)をサスペンダ118に合わせることができる。特に、連結部材72は、隣接する球体部74間をつなぐ線状部76が球体部74よりも小径なため、連結部材72が線状部76を起点として変形(屈曲、捩れ)する。ここで、連結構造70では、例えば、連結部材72を略一定径とした構成と比べて、連結部材72が変形(屈曲、捩れ)しやすいため、係止位置(クリップ10の係合位置)をサスペンダ118により正確に合わせることができる。
また、連結構造70によれば、球体部74のピッチ(線状部76の長さL1)で連結部材72に対するクリップ10の係合位置を調整することができる。
さらに、連結構造70によれば、線状部76の長さL1を貫通孔80の長さL2よりも短くしていることから、例えば、線状部76の長さを貫通孔80の長さと同じ又は長くしている構成と比べて、連結部材72にクリップ10を係合させた際の連結部材72の長手方向のガタ付きを抑制できる。
また、連結構造70によれば、基部14の板面14Aに係止部34を設け、板面14Bに係合部78を設けていることから、例えば、板面14Aに係止部34と係合部78を設ける構成と比べて、サスペンダ118を係止部34に係止させる際に連結部材72が係止作業の妨げとならない。
また、連結構造70では、連結部材72をクリップ10よりも軟質な材料で形成していることから、連結したクリップ10に外力が作用した場合、連結部材72が弾性変形又は損傷してクリップ10の変形又は損傷が抑制される。さらに、連結構造70では、例えば、連結部材72をクリップ10よりも硬質な材料で形成する構成と比べて、連結部材72を任意の位置で切断しやすく、出荷時又は搬送時のサイズをコンパクトにできる。
前述の実施形態では、連結部材72を中実な部材、すなわち、柱状の部材としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、連結部材72を中空な部材、すなわち、筒状の部材としてもよい。この構成とすることで、連結部材72を中実な部材とする構成と比べて、連結部材をさらに変形(屈曲、捩れ)させやすくなる。
前述の実施形態では、連結部材72が球体部74と線状部76を備える構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、連結部材を円柱状の部材とし、この円柱状の部材の外周に軸方向に沿って凹凸部を複数形成する構成としてもよい。この凹凸部の形状は、クリップ10の係合部78が係合できれば特に限定されない。
また、前述の実施形態では、クリップ10の係合部78に貫通孔80を形成しているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、係合部78の側壁面に部品前後方向に延びる溝部を形成し、この溝部に線状部76を嵌め込む構成としてもよい。また、溝部の開口側に返しが形成されてもよい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施でき、製造工程の順序を適宜変更することが可能である。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 クリップ(表皮係止用クリップの一例)
14 基部
34 係止部
70 連結構造(表皮係止用クリップの連結構造の一例)
72 連結部材
73 凹凸部
74 球体部
76 線状部
78 係合部
80 貫通孔
112 クッション(発泡体の一例)
114 表皮
118 サスペンダ(被係止部材の一例)
122 クッション(発泡体の一例)
124 表皮

Claims (9)

  1. 発泡体に保持され、前記発泡体を覆う表皮に取り付けられた被係止部材を係止する表皮係止用クリップと、
    長尺とされ、複数の前記表皮係止用クリップを連結すると共に隣接する前記表皮係止用クリップ間の距離を変えられる連結部材と、
    を有する表皮係止用クリップの連結構造。
  2. 前記連結部材は、屈曲可能とされている、請求項1に記載の表皮係止用クリップの連結構造。
  3. 前記連結部材には、長手方向に複数の凹凸部が設けられ、
    前記表皮係止用クリップには、前記凹凸部に係合する係合部が設けられている、請求項1又は請求項2に記載の表皮係止用クリップの連結構造。
  4. 前記連結部材は、長手方向に間隔をあけて複数設けられ、前記凹凸部の凸部を構成する球体部と、前記球体部よりも小径とされ、隣接する前記球体部間をつなぎ、前記凹凸部の凹部を構成する線状部と、を備えている、請求項3に記載の表皮係止用クリップの連結構造。
  5. 前記係合部には、前記連結部材が挿通される貫通孔が形成されており、
    前記球体部は前記貫通孔の縁部に係合する、請求項4に記載の表皮係止用クリップの連結構造。
  6. 前記線状部の長さが前記貫通孔の長さよりも短い、請求項5に記載の表皮係止用クリップの連結構造。
  7. 前記表皮係止用クリップは、発泡体に保持される板状の基部と、前記基部の一方の板面に設けられ、前記被係止部材を係止する係止部と、前記基部の他方の板面に設けられた前記係合部と、を備える、請求項6に記載の表皮係止用クリップの連結構造。
  8. 前記連結部材は、表皮係止用クリップよりも軟質な材料で形成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の表皮係止用クリップの連結構造。
  9. 前記連結部材は、筒状とされている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の表皮係止用クリップの連結構造。
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