JP2018026766A - 通信装置、通信装置の制御方法、プログラム - Google Patents

通信装置、通信装置の制御方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 BLEを用いた通信から他の通信への切り替えに時間がかかる場合があった。
【解決手段】 第一の無線通信手段と、第二の無線通信手段と、制御手段とを有し、前記制御手段は、前記第一の無線通信手段で外部装置と接続する際に用いる通信パラメータを前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置と共有するための処理を、前記第一の無線通信手段で接続するための要求を前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置から受信することができるようになる前に実行するよう制御することを特徴とする通信装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、無線通信により外部装置と通信する通信装置に関する。
従来、無線LANなどの無線通信機能を搭載したカメラが知られている。この無線通信を用いて他の装置と接続するためには、SSID(Service Set Identifier)やパスワードといった通信パラメータを、お互いの機器にユーザが入力する必要があった。この手間を省くために、NFCやBluetooth(登録商標)等の他の通信によって通信パラメータを共有し、利用したい無線通信機能に切り替える機能(いわゆるハンドオーバー機能)をもつ機器が知られている。更に、近年では、Bluetooth Low Energy(BLE)を用いることで、消費電力がより少ない装置も知られている(特許文献1)。BLEの消費電力の小ささは、通信の間隔(connection interval)の調整によって実現される。すなわち、通信間隔を延ばすほど、消費電力が少なくなる。その一方で、レスポンスや通信速度は遅くなるため、通信すべきデータがある場合や、ユーザ操作が行われる可能性の高いシーンでは、通信間隔を短く設定することで、レスポンスを高めたり通信速度を速めたりする。
特開2016−76744号公報
しかしながら、BLEの通信間隔は、即座に変更することはできない仕様になっている。しかも、一度の通信でやりとりできる情報量は非常に少ない。このため、例えば上述の特許文献1のように無線LAN通信への切り替えを指示した後に通信パラメータを交換する場合、無線LAN通信に切り替わるために時間がかかってしまう。
そこで、本発明は、BLEを用いた通信から他の通信への切り替えに必要な時間を短縮することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の通信装置は、第一の無線通信手段と、第二の無線通信手段と、制御手段とを有し、前記制御手段は、前記第一の無線通信手段で外部装置と接続する際に用いる通信パラメータを前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置と共有するための処理を、前記第一の無線通信手段で接続するための要求を前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置から受信することができるようになる前に実行するよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、BLEを用いた通信から他の通信への切り替えに必要な時間を短縮することが出来る。
(a)第1の実施形態におけるデジタルカメラのブロック図である。(b)、(c)は、第1の実施形態におけるデジタルカメラの外観図である。 第1の実施形態における携帯電話の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における、カメラ100による携帯電話200への無線LAN接続情報通知シーケンスである。 第1の実施形態における、無線LAN接続情報通知時のカメラ100と携帯電話200の操作概要図である。 第1の実施形態における、カメラ100のBluetooth通信による無線LAN接続情報通知フローチャートである。 第1の実施形態における、携帯電話200の操作による無線LANハンドオーバーシーケンスである。 第1の実施形態における、携帯電話200の操作による無線LANハンドオーバー時のカメラ100と携帯電話200の操作概略図である。 第1の実施形態における、携帯電話200の操作による無線LANハンドオーバーフローチャートである。 第2の実施形態における、カメラ100の操作による無線LANハンドオーバーシーケンスである。 第2の実施形態における、カメラ100の操作による無線LANハンドオーバー時のカメラ100と携帯電話200の操作概略図である。 第2の実施形態における、カメラ100による携帯電話200との無線LANハンドオーバーフローチャートである。
以下に、本発明を実施するための形態について、添付の図面を用いて詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されてもよい。また、各実施の形態を適宜組み合せることも可能である。
[第一の実施形態]
<デジタルカメラの構成>
図1(a)は、本実施形態の通信装置の一例であるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。なお、ここでは通信装置の一例としてデジタルカメラについて述べるが、通信装置はこれに限られない。例えば通信装置は携帯型のメディアプレーヤや、いわゆるタブレットデバイス、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であってもよい。
制御部101は、入力された信号や、後述のプログラムに従ってデジタルカメラ100の各部を制御する。なお、制御部101が装置全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体を制御してもよい。
撮像部102は、例えば、光学レンズユニットと絞り・ズーム・フォーカスなど制御する光学系と、光学レンズユニットを経て導入された光(映像)を電気的な映像信号に変換するための撮像素子などで構成される。撮像素子としては、一般的には、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)や、CCD(Charge Coupled Device)が利用される。撮像部102は、制御部101に制御されることにより、撮像部102に含まれるレンズで結像された被写体光を、撮像素子により電気信号に変換し、ノイズ低減処理などを行いデジタルデータを画像データとして出力する。本実施形態のデジタルカメラ100では、画像データは、DCF(Design Rule for Camera File system)の規格に従って、記録媒体110に記録される。
不揮発性メモリ103は、電気的に消去・記録可能な不揮発性のメモリであり、制御部101で実行される後述のプログラム等が格納される。
作業用メモリ104は、撮像部102で撮像された画像データを一時的に保持するバッファメモリや、表示部106の画像表示用メモリ、制御部101の作業領域等として使用される。
操作部105は、ユーザがデジタルカメラ100に対する指示をユーザから受け付けるために用いられる。操作部105は例えば、ユーザがデジタルカメラ100の電源のON/OFFを指示するための電源ボタンや、撮影を指示するためのレリーズスイッチ、画像データの再生を指示するための再生ボタンを含む。さらに、後述の無線通信部111を介して外部機器との通信を開始するための専用の接続ボタンなどの操作部材を含む。また、後述する表示部106に形成されるタッチパネルも操作部105に含まれる。なお、レリーズスイッチは、SW1およびSW2を有する。レリーズスイッチが、いわゆる半押し状態となることにより、SW1がONとなる。これにより、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備を行うための指示を受け付ける。また、レリーズスイッチが、いわゆる全押し状態となることにより、SW2がONとなる。これにより、撮影を行うための指示を受け付ける。
表示部106は、撮影の際のビューファインダー画像の表示、撮影した画像データの表示、対話的な操作のための文字表示などを行う。なお、表示部106は必ずしもデジタルカメラ100が内蔵する必要はない。デジタルカメラ100は内部又は外部の表示部106と接続することができ、表示部106の表示を制御する表示制御機能を少なくとも有していればよい。
記録媒体110は、撮像部102から出力された画像データを記録することができる。記録媒体110は、デジタルカメラ100に着脱可能なよう構成してもよいし、デジタルカメラ100に内蔵されていてもよい。すなわち、デジタルカメラ100は少なくとも記録媒体110にアクセスする手段を有していればよい。
無線通信部111は、外部装置と接続するためのインターフェースである。本実施形態のデジタルカメラ100は、無線通信部111を介して、外部装置とデータのやりとりを行うことができる。例えば、撮像部102で生成した画像データを、無線通信部111を介して外部装置に送信することができる。なお、本実施形態では、無線通信部111は外部装置とIEEE802.11の規格に従った無線LAN通信、いわゆるWi−Fi(登録商標)で通信するためのインターフェースを含む。制御部101は、無線通信部111を制御することで外部装置との無線通信を実現する。なお、通信方式は無線LANに限定されるものではなく、例えば赤外通信方式等の他の無線通信方式も含む。無線通信部111は第1の無線通信手段の一例である。また、データを通信するためのプロトコルとしては、例えば無線LANを通じたPTP/IP(Picture Transfer Protocol over Internet Protocol)を用いることができる。
近距離無線通信部112は、例えば無線通信のためのアンテナと無線信号を処理するため変復調回路や通信コントローラから構成される。近距離無線通信部112は、変調した無線信号をアンテナから出力し、またアンテナで受信した無線信号を復調することによりIEEE802.15の規格に従った近距離無線通信を実現する。本実施形態では、近距離無線通信部112は、IEEE802.15.1の規格(いわゆるBleutooth)に従って他の装置と通信する。また、本実施形態においてBluetooth通信は、低消費電力であるBluetooth Low Energyのバージョン4.0(BLE)を採用する。このBLE通信は、無線LAN通信と比べて通信可能な範囲が狭い(つまり、通信可能な距離が短い)。また、BLE通信は、無線LAN通信と比べて通信速度が遅い。その一方で、BLE通信は、無線LAN通信と比べて消費電力が少ない。本実施形態のデジタルカメラ100は、近距離無線通信部112を介して、外部装置と常時接続しておく。そして、デジタルカメラ100もしくは外部装置からの操作によりBLE通信で無線LAN接続へ切り替える通知をすることで、無線LAN接続を自動で行うことが出来る。
なお、本実施形態におけるデジタルカメラ100の無線通信部111は、インフラストラクチャモードにおけるアクセスポイントとして動作するAPモードと、インフラストラクチャモードにおけるクライアントとして動作するCLモードとを有している。そして、無線通信部111をCLモードで動作させることにより、本実施形態におけるデジタルカメラ100は、インフラストラクチャモードにおけるCL機器として動作することが可能である。デジタルカメラ100がCL機器として動作する場合、周辺のAP機器に接続することで、AP機器が形成するネットワークに参加することが可能である。また、無線通信部111をAPモードで動作させることにより、本実施形態におけるデジタルカメラ100は、APの一種ではあるが、より機能が限定された簡易的なAP(以下、簡易AP)として動作することも可能である。デジタルカメラ100が簡易APとして動作すると、デジタルカメラ100は自身でネットワークを形成する。デジタルカメラ100の周辺の装置は、デジタルカメラ100をAP機器と認識し、デジタルカメラ100が形成したネットワークに参加することが可能となる。上記のようにデジタルカメラ100を動作させるためのプログラムは不揮発性メモリ103に保持されているものとする。
なお、本実施形態におけるデジタルカメラ100はAPの一種であるものの、CL機器から受信したデータをインターネットプロバイダなどに転送するゲートウェイ機能は有していない簡易APである。したがって、自機が形成したネットワークに参加している他の装置からデータを受信しても、それをインターネットなどのネットワークに転送することはできない。
次に、デジタルカメラ100の外観について説明する。図1(b)、図1(c)はデジタルカメラ100の外観の一例を示す図である。レリーズスイッチ105aや再生ボタン105b、方向キー105c、タッチパネル105d、電源スイッチ105eは、前述の操作部105に含まれる操作部材である。また、表示部106には、撮像部102による撮像の結果得られた画像が表示される。
以上がデジタルカメラ100の説明である。
<携帯電話200の内部構成>
図2は、本実施形態の情報処理装置の一例である携帯電話200の構成例を示すブロック図である。なお、ここでは情報処理装置の一例として携帯電話について述べるが、情報処理装置はこれに限られない。例えば情報処理装置は、無線機能付きのデジタルカメラ、タブレットデバイス、あるいはパーソナルコンピュータなどであってもよい。
制御部201は、入力された信号や、後述のプログラムに従って携帯電話200の各部を制御する。なお、制御部201が装置全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体を制御してもよい。
撮像部202は、撮像部202に含まれるレンズで結像された被写体光を電気信号に変換し、ノイズ低減処理などを行いデジタルデータを画像データとして出力する。撮像した画像データはバッファメモリに蓄えられた後、制御部201にて所定の演算を行い、記録媒体210に記録される。
不揮発性メモリ203は、電気的に消去・記録可能な不揮発性のメモリである。不揮発性メモリ203には、制御部201が実行する基本的なソフトウェアであるOS(オペレーティングシステム)や、このOSと協働して応用的な機能を実現するアプリケーションが記録されている。また、本実施形態では、不揮発性メモリ203には、デジタルカメラ100と通信するためのアプリケーション(以下アプリともいう)が格納されている。以下の説明では、アプリケーションとして、Bluetoothを通じてカメラ100の撮影や撮影画像の閲覧/保存といったリモート制御を行うカメラ制御アプリケーションを例に挙げて説明する。
作業用メモリ204は、表示部206の画像表示用メモリや、制御部201の作業領域等として使用される。
操作部205は、携帯電話200に対する指示をユーザから受け付けるために用いられる。操作部205は例えば、ユーザが携帯電話200の電源のON/OFFを指示するための電源ボタンや、表示部206に形成されるタッチパネルなどの操作部材を含む。
表示部206は、画像データの表示、対話的な操作のための文字表示などを行う。なお、表示部206は必ずしも携帯電話200が備える必要はない。携帯電話200は表示部206と接続することができ、表示部206の表示を制御する表示制御機能を少なくとも有していればよい。
記録媒体210は、撮像部202から出力された画像データを記録することができる。記録媒体210は、携帯電話200に着脱可能なよう構成してもよいし、携帯電話200に内蔵されていてもよい。すなわち、携帯電話200は少なくとも記録媒体210にアクセスする手段を有していればよい。
通信部211は、外部装置と接続するためのインターフェースである。本実施形態の携帯電話200は、通信部211を介して、デジタルカメラ100とデータのやりとりを行うことができる。本実施形態では、通信部211はアンテナであり、制御部101は、アンテナを介して、デジタルカメラ100と接続することができる。なお、デジタルカメラ100との接続では、直接接続してもよいしアクセスポイントを介して接続してもよい。データを通信するためのプロトコルとしては、例えば無線LANを通じたPTP/IP(Picture Transfer Protocol over Internet Protocol)を用いることができる。なお、デジタルカメラ100との通信はこれに限られるものではない。例えば、通信部211は、赤外線通信モジュール、WirelessUSB等の無線通信モジュールを含むことができる。
近距離無線通信部212は、例えば無線通信のためのアンテナと無線信号を処理するため変復調回路や通信コントローラから構成される。近距離無線通信部212は、変調した無線信号をアンテナから出力し、またアンテナで受信した無線信号を復調することによりIEEE802.15の規格に従った近距離無線通信を実現する。本実施形態では、近距離無線通信部112は、IEEE802.15.1の規格(いわゆるBleutooth)に従って他の装置と通信する。また、本実施形態においてBluetooth通信は、低消費電力であるBluetooth Low Energyのバージョン4.0(BLE)を採用する。
公衆網通信部213は、公衆無線通信を行う際に用いられるインターフェースである。携帯電話200は、公衆網通信部213を介して、他の機器と通話することができる。この際、制御部201はマイク214およびスピーカ215を介して音声信号の入力と出力を行うことで、通話を実現する。本実施形態では、公衆網通信部213はアンテナであり、制御部101は、アンテナを介して、公衆網に接続することができる。なお、通信部211および公衆網通信部213は、一つのアンテナで兼用することも可能である。
以上が携帯電話200の説明である。
図3は、本実施形態におけるカメラ100と携帯電話200とのBLE接続シーケンスである。以下では、携帯電話200にてカメラ制御アプリケーションが起動している状態であるとする。
まず、ユーザがカメラ100を操作して、図4(a)に示すような通信メニューを表示する。図4(a)の画面においてユーザが操作部105を介して近距離無線通信(本実施形態ではBLE)を用いた携帯電話200との接続を開始するための操作を行う(P301)。ここでは、図4(a)の画面に示される「はい」ボタンを選択することで、BLEを用いた携帯電話200との接続を開始するための操作を入力することができる。該操作が受け付けられたことに応じて、制御部101へBLEを用いた携帯電話200との接続を開始するための操作が行われたことが通知される(P302)。また、カメラ100の画面は図4(b)に示す画面に遷移する。この通知を受けた制御部101は、近距離無線通信部112へBLEの接続処理の開始を通知する(P303)。近距離無線通信部112は、周辺の機器へカメラ100の存在を通知するためのアドバタイズパケットの定期的な送信を開始する(P304)。
一方、携帯電話200では、アドバタイズパケットを受信すると、アプリの画面上にて、カメラ100が検出されたことが通知される。その結果、携帯電話200の画面は図4(d)から図4(e)に遷移する。図4(e)は、カメラ100のみが検出された状態の画面である。図4(e)の画面のリストの例では、カメラ100を識別するために、「カメラ_AAA」という文字列が表示されている。この文字列はカメラ100からのアドバタイズに含まれている識別情報である。なお、他にもアドバタイズパケットを発信する装置が存在していれば、その装置の識別情報も併せてリストアップされる。ユーザは表示されるリストのなかから、カメラ100を選択する(P305)。それにより、携帯電話200は近距離無線通信部112に対してBLE接続要求を送信する(P306)。近距離無線通信部112はBLE接続要求を受信したら携帯電話200に対してBLE接続応答を送信する(P307)。これにより、カメラと携帯電話の間でBLEでの接続が確立される。なお、まだこのタイミングでは、BLEを利用したサービスは開始できないように制御される。ここで、BLEを利用したサービスには、BLEを介して無線LANの通信パラメータを携帯電話200と共有し、ユーザが通信パラメータを入力することなく無線LANの接続を行うハンドオーバーサービスを含む。つまり、ユーザはまだハンドオーバーサービスの開始を指示することはできない。また、図4(c)や図4(f)の画面は未だ表示されない。これらの画面に遷移する前に、以下の処理が実行される。
近距離無線での接続確立後、近距離無線通信部112は携帯電話200に対してBLEの通信間隔の変更要求を送信する(P308)。携帯電話200は変更要求に対する応答を近距離無線通信部112へ送信する(P309)。続けて、携帯電話200は近距離無線通信部112に対してBLEの通信間隔の変更を通知する(P310)。これにより、近距離無線通信部112と携帯電話200の間で新たな通信間隔で近距離無線通信を行うことになる。例えば後述のP311、P315、P316の通信は、ここで設定された通信間隔に従ったタイミングで実行される。
続いて、携帯電話200から近距離無線通信部112に対して無線LAN通信を確立するために必要な情報を要求する(P311)。近距離無線通信部112は制御部101へ無線LAN通信を確立するために必要な情報の要求があった旨を通知する(P312)。これに応じて、制御部101は無線LAN接続情報を生成する(P313)。ここでいう無線LAN接続情報とは、無線LANの通信パラメータである。例えば、SSID(Service Set Identifier)、パスワード、カメラ100のIPアドレス等が挙げられる。なお、この無線LAN接続情報は、BLEでの接続が切断された場合には破棄され、再度接続する際に改めて生成する。この際、BLE接続する度にランダムなSSIDやパスワードを生成してもよい。これによりセキュリティ性を高めることができる。
制御部101は近距離無線通信部112へ生成した無線LAN接続情報を通知する(P314)。近距離無線通信部112は携帯電話200に対して無線LAN接続情報を送信する(P315)。
携帯電話200は無線LAN接続情報の取得後、近距離無線通信部112に対してBLE通信を介した携帯電話200との接続が完了した旨を送信する(P316)。近距離無線通信部112は制御部101へその旨を通知する(P317)。制御部101は表示部106に対して携帯電話200とのBLE接続が完了した旨を表示するよう通知する(P318)。表示部106は携帯電話200とBLE接続が完了した旨を表示する(P319)。これにより、図4(c)の画面がカメラ100の表示部106に表示される。
一方、携帯電話200でも(P316)の後にカメラ100とのBLE接続が完了した旨をアプリ画面上にて表示する(P320)。これにより、図4(f)の画面が携帯電話200の画面に表示される。そして、P320以降、BLEを介したサービスを利用できる状態となる。つまり、無線LAN接続情報を取得した後に、ハンドオーバーの指示を入力できる状態に遷移する。
以上が本実施形態における、カメラ100と携帯電話200とのBLE接続シーケンスである。
図5は上述の図3のシーケンスを実現する際の、カメラ100動作を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、操作部105により、携帯電話200とのBLEの接続処理を開始するための指示を受け付けることに応じて開始される。
まず、近距離無線通信部112は携帯電話200との近距離無線通信の接続処理を実行する(S501)。この処理は図3のP303〜P310の処理に相当する。制御部101は携帯電話200とのBLEでの接続が完了するまで待つ(S502)。
BLEでの接続確立後、制御部101は携帯電話200から無線LAN接続情報の要求を受信するまで待つ(S503)。近距離無線通信部112が携帯電話200から無線LAN接続情報の要求を受信したら、近距離無線通信部112は制御部101にその旨を通知して、制御部101にて無線LAN接続情報を生成する(S504)。この処理は、図3のP312〜P313の処理に相当する。
無線LAN接続情報生成後、制御部101から近距離無線通信部112を介して携帯電話200へ無線LAN接続情報を通知する(S505)。この処理は、図3のP314〜P315の処理に相当する。
その後、近距離無線通信部112は携帯電話200からBLE接続完了通知を受信するまで待つ(S506)。近距離無線通信部112は携帯電話200からBLE接続完了通知を受信したならば、その旨を制御部101へ通知する。更に、制御部101は表示部106に対して携帯電話200との接続が完了した旨を表示させる(S507)。この処理は、図3のP317〜P319の処理に相当する。以後、BLEを介したサービスを利用できる状態となる。
以上が本実施形態における、カメラ100の動作を示すフローチャートの説明である。
図6はBLEから無線LANへのハンドオーバーシーケンスである。このシーケンスは、カメラ100と携帯電話200とがBLEで接続している状態で開始される。
まず、携帯電話200にて無線LANへハンドオーバーする操作を入力する(P601)。ここでは例えば、携帯電話200には、図7(d)のような画面が表示される。この図7(d)の画面はアプリのTOPメニューの画面の一例である。画面内には、カメラ内画像閲覧ボタンとリモート撮影ボタンとが表示されている。カメラ内画像閲覧ボタンは、カメラ100に記録済みの画像を携帯電話200から閲覧して、ユーザの望む画像をカメラ100から携帯電話200に取り込むサービスを開始するためのボタンである。リモート撮影ボタンは、カメラ100の撮像動作を携帯電話200からリモートコントロールするサービスを開始するためのボタンである。どちらのサービスも通信するデータ量が多いため、BLEではなく、無線LANを介した通信によって実現される。ユーザは、これらのボタンを選択することで、サービスの実行を要求すると共にハンドオーバーの要求も入力することになる。
さて、ユーザ操作に応じて、携帯電話200はBLEを介して近距離無線通信部112へハンドオーバー要求を通知する(P602)。近距離無線通信部112はハンドオーバー要求を携帯電話200から受信したら、その旨を制御部101へ通知する(P603)。制御部101はハンドオーバー要求が通知されたら無線LANへのハンドオーバーが可能か否か判断する(P604)。例えば、操作部105にて無線LANを使用しないよう設定されていた場合、制御部101はハンドオーバー不可と判断する。また、前述したように、無線LAN通信はBLE通信よりも消費電力が大きい。そのため、電池の残量が無線LANの使用に十分でない場合も、制御部101はハンドオーバー不可と判断する。制御部101は判断した結果に基づいてハンドオーバー応答を近距離無線通信部112へ通知する(P605)。図6ではP604での判断した結果、ハンドオーバーが可能と判断された場合について説明する。この場合、ハンドオーバーが可能であることを示す応答(OK)が制御部101から近距離無線通信部112に送信され、近距離無線通信部112は制御部101からのハンドオーバー応答(OK)を携帯電話200へ送信する(P606)。また、このタイミングで、カメラの画面は、図7(a)から図7(b)に遷移し、無線LANでの接続中であることをユーザに通知する。
制御部101はP605の後、無線通信部111に対してアクセスポイント機能の起動を通知する(P607)。この時、P310にて生成した無線LAN接続情報も併せて通知する。無線通信部111は制御部101から取得した無線LAN接続情報に基づいてアクセスポイント機能を起動する(P608)。これにより、無線通信部111は、無線LAN接続情報に含まれるSSIDを含むビーコンのブロードキャストを開始することで、ネットワークを生成する。
一方、携帯電話200はP606にて近距離無線通信部112からハンドオーバー応答(OK)を受信したならば、P313にて取得した無線LAN接続情報に基づいて無線通信部111に対して接続要求を送信する(P609)。無線通信部111は携帯電話200からの接続要求を受信したならば、パスワードを判断する(P610)。具体的には、P313で携帯電話200に送信したパスワードと、P609で携帯電話200から受信したパスワードとを比較して、一致するかどうかを判断する。一致する場合、接続してもよい機器であると判断する。一致しない場合、接続すべきではない機器であると判断する。無線通信部111は携帯電話200へ、判断した結果に応じた接続応答を送信する(P611)。接続してもよい機器であると判断した場合、制御部101は、接続応答(OK)を無線通信部111を介して携帯電話200に通知するよう制御する。一方、接続すべきではない機器であると判断した場合、制御部101は、接続応答(NG)を無線通信部111を介して携帯電話200に通知するよう制御する。
ここではP610での判断結果が接続してもよい機器であると判断した前提で説明する。無線通信部111は携帯電話200へ接続応答(OK)を送信した後、制御部101へ無線LAN接続完了を通知する(P612)。制御部101は無線LAN接続完了の通知を受けて、表示部106に無線LAN接続完了の表示するよう通知する(P613)。表示部106は、その旨を受けて、携帯電話200と無線LAN接続が完了したことを表示する(P614)。ここでカメラ100の画面は図7(c)に遷移する。一方、携帯電話200でもP611にて無線通信部111から接続応答(OK)を受信したら、カメラ100との無線LAN接続が完了した旨を表示する(P615)。ここで携帯電話200の画面は図7(f)に遷移する。これにより、カメラ100と携帯電話200の間で無線LAN接続が確立される。
以上が本実施形態における携帯電話200の操作による無線LANハンドオーバーシーケンスである。
図8は本実施形態におけるハンドオーバーの際のカメラの動作を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、カメラ100と携帯電話200とがBLEで接続している状態で開始される。
まず、近距離無線通信部112は携帯電話200からハンドオーバー要求を受信するまで待つ(S801)。
近距離無線通信部112は携帯電話200からハンドオーバー要求を受信したら、制御部101へその旨を通知して、制御部101は今のカメラ100の状態が無線LANへハンドオーバーが可能か判断する(S802)。ハンドオーバーが可能であると判断された場合、制御部101は近距離無線通信部112を介して携帯電話200へハンドオーバー応答(OK)を送信する(S803)。
制御部101は近距離無線通信部112にハンドオーバー応答(OK)を通知した後、無線通信部111に対してアクセスポイント機能の起動を要求する。無線通信部111はアクセスポイントを起動する(S804)。
その後、携帯電話200から無線LANの接続要求を受信するまで待つ(S805)。無線通信部111は携帯電話200から無線LNAの接続要求を受信したら、携帯電話200からのパスワードが、図3のS505で携帯電話200に送信したパスワードと一致しているか判断する(S806)。一致している場合、無線通信部111は携帯電話200に対して無線接続応答(OK)を送信する(S807)。その後、無線通信部111は制御部101へ無線接続完了を通知して、制御部101は無線接続完了通知を受けて表示部106に対して携帯電話200との無線接続が完了した旨を表示させる(S808)。
一方、S802にてハンドオーバーが不可能であると判断された場合、制御部101は近距離無線通信部112へハンドオーバー応答(NG)を通知する。そして、近距離無線通信部112は携帯電話200へハンドオーバー応答(NG)を送信して終了する(S809)。ハンドオーバー応答(NG)を受信した携帯電話200は、無線LANの接続要求を送信しない。
また、S806にてパスワードが一致しないと判断された場合、制御部101は無線通信部111へ無線LANの接続応答(NG)を通知して、無線通信部111は携帯電話200へ無線LANの接続応答(NG)を送信して終了する(S810)。
以上が本実施形態におけるハンドオーバーの際のカメラの動作を示すフローチャートの説明である。
以上説明したように、本実施形態によればカメラ100は近距離無線通信部112を介して携帯電話200とBLEでの接続を確立する場合、BLEを利用してハンドオーバーの指示を受け付ける前に、無線LANの通信パラメータを共有する。これにより、無線LANへのハンドオーバーの指示を入力する時点で既に無線LANの通信パラメータが共有済みであるため、改めて無線LANの通信パラメータを共有するための通信を行う必要がない。その分、無線LANの接続を確立するまでの時間を短縮することができる。
[第二の実施形態]
第一の実施形態では、ハンドオーバー要求のトリガとなる操作を携帯電話200にて行う例について述べた。これに対し、第二の実施形態では、ハンドオーバー要求のトリガとなる操作をデジタルカメラ100で行う例について述べる。なお、本実施形態は第一の実施形態と共通する部分が多いため、本実施形態特有の部分を中心に説明する。
図9はカメラ100の操作による無線LANハンドオーバーシーケンスである。
まず、ユーザが、カメラ100の操作部105にて無線LANへハンドオーバーする操作を入力する(P901)。例えば、カメラ100の表示部106には、図10のような通信のメニュー画面が表示され、ユーザは「スマートフォンへ画像送信」というボタンを選択することで、無線LANへハンドオーバーする指示を入力することができる。これに応じて、操作部105は制御部101へハンドオーバーする操作が行われた旨を通知する(P902)。これを受けた制御部101は近距離無線通信部112に対してハンドオーバー要求を携帯電話200に通知するよう制御する(P903)。近距離無線通信部112は制御部101からの制御に従って、携帯電話200へカメラからのハンドオーバー要求を送信する(P904)。以降は、図6のP602以降と同様のシーケンスとなる。
以上がカメラ100の操作による無線LANハンドオーバーシーケンスである。なお、カメラからハンドオーバーを要求する機能と、携帯電話200からハンドオーバーを要求する機能は、同じシステムに両方実装してもよい。
図11はカメラ100の操作による無線LANハンドオーバーフローチャートである。
まず、操作部105にてカメラからのハンドオーバー操作を入力する(S1101)。ハンドオーバー操作に応じて、制御部101、近距離無線通信部112を介して、携帯電話200へカメラからのハンドオーバー要求が送信される(S1102)。以降は、図8の携帯電話200の操作による無線LANハンドオーバーと同様のフローチャートとなる。
以上がカメラ100の操作による無線LANハンドオーバーフローチャートである。
以上説明したように、本実施形態によればカメラ100は近距離無線通信部112を介して携帯電話200とBLEでの接続を確立する場合、BLEを利用したハンドオーバーの指示を受け付ける前に、無線LANの通信パラメータを共有する。これにより、無線LANへのハンドオーバーの指示を入力する時点で既に無線LANの通信パラメータが共有済みであるため、改めて無線LANの通信パラメータを共有するための通信を行う必要がない。その分、無線LANの接続を確立するまでの時間を短縮することができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (12)

  1. 第一の無線通信手段と、
    第二の無線通信手段と、
    制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記第一の無線通信手段で外部装置と接続する際に用いる通信パラメータを前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置と共有するための処理を、前記第一の無線通信手段で接続するための要求を前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置から受信することができるようになる前に実行するよう制御することを特徴とする通信装置。
  2. 第一の無線通信手段と、
    第二の無線通信手段と、
    制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記第一の無線通信手段で外部装置と接続する際に用いる通信パラメータを前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置と共有するための処理を、前記第一の無線通信手段で接続するための要求を前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置に送信することができるようになる前に実行するよう制御することを特徴とする通信装置。
  3. 第一の無線通信手段と、
    第二の無線通信手段と、
    制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記第一の無線通信手段で外部装置と接続する際に用いる通信パラメータを前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置と共有するための処理を、前記第一の無線通信手段で接続するための要求を前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置に送信する指示をユーザから受け付けることができるようになる前に実行するよう制御することを特徴とする通信装置。
  4. 第一の無線通信手段と、
    第二の無線通信手段と、
    制御手段とを有し、
    前記第二の無線通信手段を介して外部装置と接続する場合、前記制御手段は、前記第一の無線通信手段で前記外部装置と接続する際に用いる通信パラメータを前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置と共有するための処理を実行した後に、前記第二の無線通信手段を介した前記外部装置との接続が完了したことをユーザに通知することを特徴とする通信装置。
  5. 前記第一の無線通信手段による通信の通信速度は、前記第二の無線通信手段による通信の通信速度よりも速いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記第二の無線通信手段による通信を確立する場合、定期的に通信を行う間隔を前記外部装置と共有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記間隔は前記第二の無線通信手段による通信を確立した後に変更することができることを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置と接続する度に前記第一の無線通信手段による通信の確立に用いる通信パラメータをランダムに変更することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 撮像手段を更に有し、
    前記第一の無線通信手段を介して接続した前記外部装置からのリモートコントロールを受け付けることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 撮像手段を更に有し、
    前記第一の無線通信手段で接続した前記外部装置からの要求に応じて、記録済みの画像を前記外部装置に送信することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の通信装置。
  11. 第一の無線通信手段と第二の無線通信手段とを有する通信装置の制御方法であって、
    前記第二の無線通信手段を介して外部装置と接続する場合、前記第一の無線通信手段で前記外部装置と接続する際に用いる通信パラメータを前記第二の無線通信手段を介して前記外部装置と共有するための処理を実行した後に、前記第二の無線通信手段を介した前記外部装置との接続が完了したことをユーザに通知することを特徴とする通信装置の制御方法。
  12. コンピュータを請求項1乃至10のいずれか1項に記載の通信装置の各手段として機能するための、コンピュータが読み取り可能なプログラム。
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