JP2018026745A - 情報処理記録装置,情報処理記録方法,情報処理記録プログラム - Google Patents

情報処理記録装置,情報処理記録方法,情報処理記録プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2018026745A
JP2018026745A JP2016158546A JP2016158546A JP2018026745A JP 2018026745 A JP2018026745 A JP 2018026745A JP 2016158546 A JP2016158546 A JP 2016158546A JP 2016158546 A JP2016158546 A JP 2016158546A JP 2018026745 A JP2018026745 A JP 2018026745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
information
unit
storage media
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016158546A
Other languages
English (en)
Inventor
晴之 石原
Haruyuki Ishihara
晴之 石原
裕海 松葉
Hiromi Matsuba
裕海 松葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2016158546A priority Critical patent/JP2018026745A/ja
Publication of JP2018026745A publication Critical patent/JP2018026745A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

【課題】記憶媒体の特性に応じて適切な種類の情報を適切な記憶媒体に記録し、複数の記憶媒体の中からユーザが所望する特定の情報を確実かつ容易に取り出し表示し得る情報処理記録装置を提供する。【解決手段】情報を処理する情報処理部11fと、情報処理部により処理された情報を記録する複数の記憶媒体24a,24bと、複数の記憶媒体のそれぞれに対応して設けられ複数の記憶媒体との間で情報の送受を行う複数の記録部14a,14bと、複数の記録部を駆動制御する記録制御部11cと、複数の記憶媒体のそれぞれの固有情報を読み取って複数の記憶媒体のそれぞれの特性を判定する媒体判定部11dと、媒体判定部による判定結果に基づいて情報処理部により処理された情報を複数の記憶媒体の特性に応じた適切な記憶媒体に複数の記録部を介して記録する制御部11とを具備する。【選択図】図3

Description

この発明は、複数の記憶媒体を備え、例えば画像や音声その他のデータ化された各種の情報を処理し記録する情報処理記録装置,情報処理記録方法,情報処理記録プログラムに関するものである。
従来、データ化された画像や音声その他(etc.)の各種情報を対象として、種々様々な処理を施すと共に、その処理済み情報(データ)を所定の記憶媒体(memory medium)に記録する情報処理記録装置が一般に実用化され広く普及している。この種の情報処理記録装置としては、具体的には例えば静止画像データや動画像データその他の情報を主に取り扱う(即ち情報を処理し記録する)デジタルカメラ(撮像装置)や、主に音声情報(音声データ)を取り扱う(即ち情報を処理し記録する)ボイスレコーダー(録音装置)のほか様々な形態のものがある。
このような形態の情報処理記録装置において取り扱われる情報(データ)を記録する記憶媒体としては、例えば内部固定型メモリや着脱カード型メモリその他各種の形態の記憶媒体が適用される。ここで、内部固定型メモリは装置内部に設けられる電気基板上に実装された半導体メモリによって構成されるものである。また、着脱カード型メモリはカード形状のケース内に収納された半導体メモリからなり、当該ケースを装置に対して着脱自在に構成さした形態のものである。
そして、従来の情報処理記録装置においては、複数の記憶媒体を具備して構成されるものが、例えば特開2007−221235号公報やその他の文献によって種々提案され、実用化されている。
上記特開2007−221235号公報によって開示されている情報処理記録装置としての撮像装置(デジタルカメラ)は、単一の装置において、メモリカードとワンタイムメモリとの2種類の記憶媒体を具備し、情報(データ)量の多い可逆圧縮データを低コストのワンタイムメモリに記録し、非可逆圧縮データをメモリカードに記録するように構成している。また、使用者(ユーザ)によって行われる設定によって、上記設定とは逆の設定とすることもできる。
つまり、上記特開2007−221235号公報に開示されている撮像装置は、記憶媒体の種類(コスト,記録容量他)に応じて各対応する種類(可逆圧縮データ,非可逆圧縮データ他)の画像データを自動的に対応する記憶媒体に記録することができる。また、使用者(ユーザ)の意志(選択)を反映した設定に基づいて、設定された特定の記憶媒体に所望の画像データを記録するように構成している。
特開2007−221235号公報
ところが、上記特開2007−221235号公報によって開示されている手段では、順次取得された画像データが、データの種類によって異なる記憶媒体に記録されることになる。したがって、使用者(ユーザ)は、特定の画像データが複数の記憶媒体のうちのいずれに存在するかを容易に特定することができず、混乱を招いてしまうという問題点がある。
特に近年においては、個々の記憶媒体の記録容量が大容量化の傾向にあると共に、個々の記憶媒体自体の低価格化が著しい。したがって、この種の情報処理記録装置を使用する使用者(ユーザ)は、多数の大容量記憶媒体を同時に扱う機会が増加している。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、複数の記憶媒体を備え、例えば画像や音声その他のデータ化された各種の情報を処理し記録する情報処理記録装置において、記憶媒体の特性に応じて適切な種類の情報(データ)を適切な記憶媒体に記録すると共に、多量の情報(データ)が保存された複数の記憶媒体の中から使用者(ユーザ)が所望する特定の情報(データ)を確実にかつ容易に取り出し表示することのできる情報処理記録装置,情報処理記録方法,情報処理記録プログラムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の情報処理記録装置は、情報を処理する情報処理部と、上記情報処理部により処理された情報を記録する複数の記憶媒体と、上記複数の記憶媒体のそれぞれに対応して設けられ上記複数の記憶媒体との間で情報の送受を行う複数の記録部と、上記複数の記録部を駆動制御する記録制御部と、上記複数の記憶媒体のそれぞれの固有情報を読み取って上記複数の記憶媒体のそれぞれの特性を判定する媒体判定部と、上記媒体判定部による判定結果に基づいて、上記情報処理部によって処理された情報を、上記複数の記憶媒体の特性に応じた適切な記憶媒体に、上記複数の記録部を介して記録する制御部と、を具備する。
本発明の一態様の情報処理記録方法は、撮像動作を行って画像信号を取得し、取得された画像信号に基く画像情報を生成し、上記画像情報についての画像データ圧縮処理を含む情報処理を行って画像データを生成し、複数の記憶媒体のそれぞれの固有情報を読み取って上記複数の記憶媒体のそれぞれの特性を判定し、上記判定結果に基づいて、上記生成された画像データを、上記複数の記憶媒体の特性に応じて適切な記憶媒体に記録すると同時に、上記判定結果に基づいて、上記複数の記憶媒体に記録された複数の画像データに基く画像を順次表示部に表示する。
本発明の一態様の情報処理記録プログラムは、撮像動作を行って画像信号を取得し、取得された画像信号に基く画像情報を生成するステップと、上記画像情報についての画像データ圧縮処理を含む情報処理を行って画像データを生成するステップと、複数の記憶媒体のそれぞれの固有情報を読み取って上記複数の記憶媒体のそれぞれの特性を判定するステップと、上記判定に基づいて、上記生成された画像データを、上記複数の記憶媒体の特性に応じて適切な記憶媒体に記録するステップと、同時に、上記判定に基づいて、上記複数の記憶媒体に記録された複数の画像データに基く画像を順次表示部に表示するステップと、を含む情報処理記録方法をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、複数の記憶媒体を備え、例えば画像や音声その他のデータ化された各種の情報を処理し記録する情報処理記録装置において、記憶媒体の特性に応じて適切な種類の情報(データ)を適切な記憶媒体に記録すると共に、多量の情報(データ)が保存された複数の記憶媒体の中から使用者(ユーザ)が所望する特定の情報(データ)を確実にかつ容易に取り出し表示することのできる情報処理記録装置,情報処理記録方法,情報処理記録プログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態の情報処理記録装置である撮像装置の主に前面を示す外観斜視図 図1の情報処理記録装置(撮像装置)の主に背面を示す外観斜視図 図1の情報処理記録装置(撮像装置)の内部主要構成を示すブロック構成図 本発明の一実施形態の情報処理記録装置(撮像装置)におけるメインフローチャートの主要部 図4のフローチャートにおいて分岐符号Aで示す分岐以降の処理を示す部分フローチャート 図4のフローチャートにおいて分岐符号Bで示す分岐以降の処理を示す部分フローチャート 図4のステップS2の処理(ライブビュー画像表示処理)の結果、表示部(16,17)の表示形態についての具体例を示す図 図5のステップS31の処理(優先媒体設定処理)の確認画面の表示例 図8の表示において所定の選択操作を行った後の確認画面の表示例 図1の情報処理記録装置(撮像装置)において、画質に関する設定情報のうち記録する画像データファイルの種類の設定の例示 図1の情報処理記録装置(撮像装置)において、画質に関する設定情報のうち圧縮データを記録する設定を含む場合の圧縮データに関する画質の設定の例示 図1の情報処理記録装置(撮像装置)において、記録方法設定処理にて設定される記録方法の例示 図1の情報処理記録装置(撮像装置)における優先媒体判定処理において、動作モード設定情報に対する推奨優先媒体の例示 図1の情報処理記録装置(撮像装置)において、二つの記録部のカードスロットにそれぞれ装着された各記憶媒体に対し「分割記録」を行った際のファイル構造を示す概念図 図14の状態において、二つの記録部のうちの一方(第2記録部のカードスロット)の第2記憶媒体を別の第3記憶媒体に差し替えた際のファイル構造を示す概念図 図1の情報処理記録装置(撮像装置)において、二つの記憶媒体を使用して記録動作を行う際に各記憶媒体に固有番号情報(ユニークID)が附されるようすを示すファイル構造の概念図 図15の状況において、固有番号情報(ユニークID)が不一致の場合の例を示すファイル構造の概念図 図17の状況において、新たな固有番号情報(ユニークID)が附されるようすを示すファイル構造の概念図
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。以下の説明に用いる各図面は模式的に示すものであり、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさで示すために、各部材の寸法関係や縮尺等を各構成要素毎に異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、これら各図面に記載された構成要素の数量や構成要素の形状や構成要素の大きさの比率や各構成要素の相対的な位置関係等に関し、図示の形態のみに限定されるものではない。
本発明の一実施形態は、情報処理記録装置の一例として、例えば静止画像データ、動画像データ及びこれに伴う音声データその他の情報について、各種のデータ処理及び記録処理を行い得るように構成される撮像装置(いわゆるデジタルカメラなど)を例示するものである。ここで、本実施形態の情報処理記録装置である撮像装置は、撮像光学系によって結像された光学像を、撮像素子(例えばCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)イメージセンサーやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor;相補性金属酸化膜半導体)型イメージセンサーその他の形態の光電変換素子)を用いて順次光電変換し、当該撮像素子により得られた画像信号を所定の形態の画像データ(例えば静止画像又は動画像を表わすデジタル画像データ)として記憶媒体に記録すると共に、この記憶媒体に記録されたデジタル画像データに基いて静止画像又は動画像を再生表示する画像表示装置(例えば液晶表示ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL;Organic Electro-Luminescence:OEL)ディスプレイなど)を備えて構成される撮像装置(例えばデジタルカメラなど)である。
なお、当該撮像装置が取り扱い得る画像データには、上記静止画像データ及び動画像データのほかに、これら静止画像データや動画像データに含まれる音声データも含むものとする。この場合において、上記音声データは、上記各画像データを構成するデータファイルに一体に含まれる形態のものであってもよいし、上記音声データと上記画像データとを別個のデータファイルとして保持し両者を関連付けた構成とする形態のものであってもよい。
図1〜図3は、本発明の一実施形態の情報処理記録装置である撮像装置の概略構成を示す図である。このうち図1は本実施形態の情報処理記録装置(撮像装置)の主に前面を示す外観斜視図である。図2は同情報処理記録装置(撮像装置)の主に背面を示す外観斜視図である。図3は同情報処理記録装置(撮像装置)の内部主要構成を示すブロック構成図である。
まず、本実施形態の情報処理記録装置である撮像装置の概略構成を、図1〜図3を用いて以下に説明する。
本実施形態の情報処理記録装置である撮像装置10は、筐体21と、撮像部12と、操作部13と、複数の記録部14(14a,14b,14c)と、複数の記憶媒体24(24a,24b,24c)と、第1表示部16と、第2表示部17などを有して構成されている。なお、これらの各構成部は、図1〜図3の全てに図示されているわけではない。
筐体21は、略直方体形状に形成され、本撮像装置10の外装部材を構成する部材である。筐体21の内部には、本撮像装置10を構成する各種の構成部材が収納されている。
撮像部12は、情報としての画像データを生成する構成ユニットである。撮像部12は、撮像光学系12aと撮像素子12bとを含んで構成されている。このうち撮像光学系12aは、被写体の光学像を結像させる複数の光学レンズなどによって構成されている。この撮像光学系12aは、上記筐体21の前面に設けられている。そして、撮像光学系12aは、当該撮像装置10の前方に位置する被写体(不図示)からの光束を集光して、上記筐体21の内部に設けられている撮像素子12bの受光面上に光学像を結像させるように構成されている。
本実施形態の撮像装置10における撮像光学系12a自体は、従来の一般的な構成の撮像装置が具備する撮像光学系と同様のものが適用されているものとする。したがって、撮像光学系12aの構成の詳細な説明は省略する。なお、上記撮像光学系12aの中心軸を光軸というものとし、この光軸を、図1に示すように、符号Oで示すものとする。
撮像素子12bは、上記撮像光学系12aにより結像された光学像を順次光電変換して画像信号を取得し、取得された画像信号を所定の形態の情報である画像データ(例えば静止画像又は動画像を表わすデジタル画像データ)を生成する光電変換素子である。撮像素子12bは、例えばCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)イメージセンサーやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor;相補性金属酸化膜半導体)型イメージセンサーその他の形態のものが適用される。
撮像素子12bの受光面は、光軸Oに直交する面に対して平行に配置されている。また、上記撮像光学系12aと上記撮像素子12bとは、撮像素子12bの受光面の略中心を貫く中心軸(仮想線)と撮像光学系12aの光軸Oとが略一致するように、当該撮像装置10の所定の位置にそれぞれが配設されている。
操作部13は、複数の操作部材(13a,13b,13c,13d,13e)と、これら複数の操作部材のそれぞれに対応するスイッチ部品などの電気的構成部材(不図示)とを含んで構成されている。操作部13は、使用者(ユーザ)の操作を受けて、各所定の指示信号を発生させるための構成部である。
具体的には、上記複数の操作部材は、上記筐体21の外面において、各々所定の部位に設けられている。これら複数の操作部材のそれぞれは、上記筐体21の内部に設けられる電気基板(不図示)上に実装配置されている複数の電気部品(スイッチ部材;不図示)にそれぞれ対応させて設けられている。そして、使用者(ユーザ)による上記操作部材への操作を受けて、個々の操作部材は各対応する電気部品に作用する。これによって、操作部材が作用した電気部品からは、所定の指示信号が発生するように構成されている。ここで発生した指示信号は、後述する画像処理制御部11へと出力される(詳細後述)。
上記複数の操作部材の具体的な形態としては、図1,図2に示すように、回転式ダイヤル操作部材13a,13eや押圧式ボタン操作部材13b,13c,13dなどのほか、図示していないがスライド式操作部材などが用いられる。
上記回転式ダイヤル操作部材13a,13eは、例えば動作モードの切り換え操作や、撮像動作若しくは再生動作時の各種の設定切り換え操作などに対応する操作部材である。また、上記押圧式ボタン操作部材13b,13c,13dは、撮像動作の開始操作(シャッタレリース)や、撮像動作時若しくは再生動作時の各種の設定切り換えなどに対応する操作部材である。
複数の記録部14(14a,14b,14c)は、上記撮像部12によって生成されたデジタル画像データを複数の記憶媒体24に記録するための媒体駆動回路部や媒体取付部であるカードスロットなどを有して構成されている構成ユニット部である。即ち、上記複数の記録部14は、複数の記憶媒体24のそれぞれに各対応して設けられている。例えば、本実施形態における複数の記録部14としては、第1記憶媒体24aに対応する第1記録部14aと、第2記憶媒体24bに対応する第2記録部14bと、内部メモリ24cに対応する内部記録部14cがある。なお、第1記録部14aと第2記録部14bとは、同じ種類(規格)の記憶媒体に対応する同じ形態としてもよいし、異なる種類(規格)の記憶媒体に対応させた異なる形態としてもよい。これにより、上記複数の記録部14(14a,14b,14c)は、上記複数の記憶媒体24(24a,24b,24c)との間に介在し両者間で情報(画像データ)の送受を行う構成ユニットとして機能する。
複数の記憶媒体24(24a,24b,24c)は、上記撮像部12によって取得され後述する撮像制御部11e,画像情報処理部11fなどによる処理を経て生成された画像情報(デジタル画像データ)を記録するための構成部である。
本実施形態において、複数の記憶媒体24としては、例えば二つの着脱カード型メモリ(第1記憶媒体24aと第2記憶媒体24b)と、一つの内部固定型メモリ(内部メモリ24c)とを例示している。なお、複数の記憶媒体24の形態としては、上記の形態に限られることはなく、例えば内部メモリ24cを省略した形態でもよい。また、着脱カード型メモリを三つ若しくはそれ以上の複数設けて構成する形態であってもよい。そして、着脱カード型メモリとしての第1記憶媒体24aと第2記憶媒体24bとは、形状を含む種類又は規格が同じものを採用する形態であってもよいし、形状を含む種類又は規格が異なるものを採用する形態であってもよい。
なお、本実施形態の撮像装置10においては、図2において示すように、複数の記録部14のうちの二つの記録部(14a,14b)の媒体取付部(以下、カードスロットという)を、筐体21の一側面(即ち背面から見て右側面)に設けた例を示している。
本撮像装置10の筐体21の一側面には、上記二つの記録部が並べて配設されている。そして、各カードスロットの各開口は、同筐体21の一側面方向に向けて開口している。
一方、本撮像装置10の筐体21の一側面の外面には、蓋部材21aが設けられている。この蓋部材21aは、一辺が筐体21の一側面の外面に対してヒンジ部を介して回動自在に軸支されている。そして、当該蓋部材21aは、筐体21の一側面に対して上記ヒンジ部を回転軸として回動することによって、上記二つの記録部の各カードスロットの各開口を外部に対して露呈する開位置(図2に示す状態)と、同開口を覆う閉位置との間で変位するように構成されている。そして、蓋部材21aが開位置にあるとき、上記二つの記録部のカードスロットの開口は外部に露呈して、当該各開口のそれぞれに対して記憶媒体24a,24bを挿入することができる。また、上記蓋部材21aが閉位置にあるとき(不図示)、上記各開口は蓋部材21aによって覆われて保護される状態となる。
第1表示部16及び第2表示部17は、上記上記撮像部12によって取得された画像信号(画像情報)に基づく画像や設定メニューなどを表示するための構成部である。具体的には、第1表示部16は小型表示パネルを用いて構成され、使用者(ユーザ)が覗き込むようにして利用されるいわゆる電子ビューファインダ形態の表示ユニットである。また、第2表示部17は、当該撮像装置10の上記筐体21の背面に設けられ、上記第1表示部16よりも大型の表示パネルを用いて構成されるいわゆる背面表示モニタ形態の表示ユニットである。この第2表示部17は、通常状態では表示面が背面に向けて露呈するように配置されている。そして、上記第1表示部16と上記第2表示部17とは適宜切り換えて使用される。
なお、上記第2表示部17の表示パネルの表示面上には、操作部材に含まれるタッチパネル19が配設されている(図1、図2では不図示、図3参照)。このタッチパネル19は、上記第2表示部17の表示パネルを覆うように重畳した形態で配置されている。使用者(ユーザ)が、当該第2表示部17の表示パネルの表示を、タッチパネル19を介して指などによって触れると、タッチパネル19からは所定の指示信号が発生するように構成されている。
本実施形態の撮像装置10におけるタッチパネル19自体は、従来の一般的な構成の撮像装置その他の形態の電子機器において具備されるものと同様のものが適用されているものとする。したがって、タッチパネル19の構成の詳細な説明は省略する。
撮像装置10の内部には、図3に示すように、画像処理制御部11が設けられている。画像処理制御部11は、当該撮像装置10の全体を統括的に制御する制御回路からなる制御部と、上記撮像部12によって取得された画像信号出力を受けて各種の信号処理を施す信号処理回路からなる信号処理部とによって構成される回路部である。画像処理制御部11は、例えば電気基板上に実装される各種の電気部品の集積により構成される。
画像処理制御部11は、図3に示すように、表示制御部11aと、操作判定部11bと、記録制御部11cと、撮像制御部11eと、画像情報処理部11fと、改竄防止部11gとその他の回路部を有して構成されている。
表示制御部11aは、上記第1表示部16及び第2表示部17を駆動制御する回路部である。当該表示制御部11aは、画像情報処理部11fによって生成されたデジタル画像データを受けて表示に適する形態の画像信号を生成し、上記第1表示部16又は第2表示部17のいずれかへ出力する。この場合において、表示制御部11aは、生成した表示用画像信号を上記第1表示部16と第2表示部17とのいずれへ出力するかなどの判定を行ったり、出力すべきと判定された方の表示部の駆動制御などを行う。
操作判定部11bは、上記複数の操作部材のいずれかが使用者(ユーザ)によって操作されたとき、当該操作部13から出力される所定の指示信号を受けて、その操作指示を判定するための回路部である。
記録制御部11cは、複数の記録部14のそれぞれを駆動制御するための回路部である。この記録制御部11cは媒体判定部11dを有している。この媒体判定部11dは、第1記録部14a及び第2記録部14bの状態、即ち両記録部(14a,14b)の各カードスロットへの記憶媒体の装着又は非装着状態の確認を行ったり、記憶媒体が装着されている場合には、装着されている記憶媒体の固有情報(例えば記録容量や読み書き速度などの性能情報,規格属性情報,固有番号情報(ユニークID)などの特性情報)を読み出す機能を有する。また、媒体判定部11dは、記憶媒体から読み出した各種の情報や、設定されている撮像条件(動作モードなど),設定されている記録方法などの情報に基づいて、装着されている複数の記憶媒体のうち適切な記憶媒体を優先媒体として自動的に判定する機能も有している(詳細後述)。
撮像制御部11eは、上記撮像部12の駆動制御を行うと共に、当該撮像部12から出力された画像信号を受けて所定の画像処理(前処理)を行う回路部である。撮像制御部11eは、具体的には例えば、撮像素子12bを駆動して光電変換処理を実行し、画像信号を取得する制御を行う。また、操作部13からの所定の指示信号(例えば焦点調節指示信号や変倍指示信号)に応じて、撮像光学系12aの駆動制御(焦点調節動作や変倍動作など)を行う。
画像情報処理部11fは、上記撮像制御部11eにおいて前処理済みの画像信号を受けて、所定の画像情報処理(例えばデジタル化処理や表示用信号変換処理などのほか、記録用信号変換処理(データ圧縮処理などを含む)など)を行う情報処理部である。本実施形態においては、情報処理記録装置の一例として撮像装置10を示している。したがって、当該撮像装置10にて取り扱う情報は画像情報である。本実施形態の情報処理記録装置である撮像装置10において、情報を処理する情報処理部は、画像情報を処理する画像情報処理部11fが相当する。
改竄防止部11gは、記録部14(のカードスロット)に装着された記憶媒体が一回のみ書き込み可能な媒体(いわゆるライトワンスメモリカード)である場合に、その記憶媒体を制御するための回路部である。即ち、改竄防止部11gは、例えば暗号化処理、改竄検出用ハッシュ関数の作成処理のほか、記録部14との間で暗号化キーの通信を行って当該記録部14のカードスロットに装着されている記憶媒体(ライトワンスメモリカード)への書き込み許可処理や書き込まれたデータのロック処理などを行なう。なお、メモリカードにおける改竄防止技術については、従来周知の技術を利用するものとして、これ以上の詳細な説明は省略する。
また、通信部20は、当該撮像装置10と外部機器との間で行うデータ通信を実行し、通信制御を行う回路部である。
なお、本実施形態の撮像装置10は、図3において明示する構成部以外にも、種々の構成部を具備するものである。しかしながら、それら図示していないその他の構成部については、本発明に直接関連しない部分であるので図示を省略している。そして、それら不図示の構成部については、従来の一般的な構成の撮像装置と同様のものが適用されているものとして、その説明を省略する。
このように、主要部が構成された本実施形態の情報処理記録装置としての撮像装置10の作用を、以下に説明する。図4〜図6は、本実施形態の情報処理記録装置(撮像装置)におけるメインフローチャートである。詳しくは、図4は当該メインフローチャートの主要部を示している。図5は図4の分岐符号Aで示す分岐以降の処理を示している。図6は図4の分岐符号Bで示す分岐以降の処理を示している。なお、図5,図6の各処理シーケンスを実行後は、図4の分岐符号Cの分岐点に戻る処理となっている。
まず、本実施形態の撮像装置10の操作部13に含まれる複数の操作部材のうち電源オンオフスイッチに作用する操作部材が使用者(ユーザ)によって操作される。すると、操作部13から電源オンを指示する指示信号が発生する。画像処理制御部11(図3参照)は、当該電源オン信号を受けて、撮像装置10の起動処理を実行する。これにより、当該撮像装置10は使用可能状態となる(スタート;図4の処理シーケンスの開始)。
この状態にあるとき、画像処理制御部11は、図4のステップS1において、現在設定されている動作モードが撮像モードであるか否かの確認を行う。ここで、現在撮像モードが設定されていることが確認された場合には、ステップS2の処理に進む。また、現在撮像モードが設定されていない、つまり撮像モード以外の動作モードが設定されていることが確認された場合には、図6のステップS41の処理に進む(図4、図6の分岐符号B参照)。
ステップS2において、画像処理制御部11は、撮像制御部11eを介して撮像部12の駆動制御を行うと共に、画像情報処理部11fを制御してデジタル画像データを順次生成し、表示制御部11aを介して二つの表示部(16,17)のうちの一方の駆動制御を行ない、当該二つの表示部(16,17)のいずれか一方(選択されている方)に順次画像を表示させ続けるいわゆるライブビュー画像表示処理を実行する。当該ライブビュー画像表示処理は、これ以降、所定の処理(例えば撮像動作処理や再生動作処理、メニュー表示処理など)が割り込まれるまでの間、継続して実行される。その後、ステップS3の処理に進む。
ここで、上記ステップS2の処理(ライブビュー画像表示処理)の結果、本実施形態の撮像装置10における表示部(16,17)の表示形態についての具体例を図7を用いて説明する。
図7において符号101で示す矩形状の枠線は、二つの表示部(16,17)の表示面における全表示領域を示すものとする(以下、表示領域101という)。当該撮像装置10の使用時には、上記二つの表示部(16,17)は、上述したように、適宜切り換えることにより、いずれか一方を使用することになる。したがって、上記二つの表示部(16,17)は、同じ内容の表示を同様の形態で表示することができるように構成している。
表示領域101には、その全表示領域を使って、撮像部12により生成された画像データに基づく画像が順次連続表示される(ライブビュー画像表示)。ここで、図7の符号200は、例えば主要被写体を示している。そして、この図7の例では、主要被写体として人物像を表示している。
表示領域101の枠内において、例えば符号101aで示す領域には、記憶可能な画像データ量に関する情報が表示されている(以下、領域情報101aという)。この場合において、領域情報101aは、上記ライブビュー画像の表示に重畳させて、表示領域101内の所定の領域に表示するようにしている。
図7に示す例では、上記領域情報101aとして「102/1010」の数値を表示している。この場合の各数値の意味するところは、次の通りである。即ち、装着されている記憶媒体の記憶可能な「残容量(102)」と、装着されている記憶媒体の記憶可能な「総容量(1010)」と、を分数表示したものである。
このうち、記憶媒体の「残容量」は、装着されている記憶媒体に既に記憶済み画像データ量の情報と、同記憶媒体の総容量の情報とに基づいて算出される情報、即ち記憶媒体に記憶可能な領域の残り容量の情報であり、空き容量の情報に応じた数値情報である。即ち、記憶媒体の「残容量」の情報は、記憶媒体の「総容量」から記憶済み画像データ量を差し引いた残りの記録容量(空き容量)に対して記憶可能なデータ量の数値情報(静止画像データであれば残り枚数、動画像データであれば残り時間)を表す。
なお、上記「残容量」を、図7の符号101aに示すように、具体的な数値(枚数又は時間)で表すためには、画質に関する設定値を考慮した演算処理が必要となる。個々の画像データ容量は、画像サイズや圧縮率などの設定条件によって増減するためである(詳細後述)。
記憶済み画像データ量及び記憶媒体の総容量についての各情報は、現在装着されている各記憶媒体(24a,24b)から各記録部(14a,14b)を介して読み込まれる情報である。
即ち、記憶済み画像データ量の情報は、例えば、二つの記録部の各カードスロットのそれぞれに記憶媒体が装着されている場合には、装着されている二つの記憶媒体に記憶済みの全画像データ量の合算容量、若しくは、装着されている二つの記憶媒体のうち参照している方の記憶媒体に記憶済みの画像データ量の情報である。また、現在二つの記録部の一方のみに記憶媒体が装着されている場合には、装着されている一つの記憶媒体の記憶済みの画像データ量、若しくは、参照している方の記録部に対応する記憶済みの画像データ量(参照設定が記憶媒体の装着されていない方の記録部の場合には、データ量は「ゼロ」となる)の情報である。
なお、二つの記録部のいずれにも記憶媒体が装着されていない場合には、データ量を「ゼロ」とする形態でもよいし、内部メモリ24cの記憶済み画像データ量を参照してもよい。
一方、「総容量」の情報は、現在装着されている記憶媒体の規定の記録容量に関する情報である。即ち、記憶媒体の「総容量」の情報は、複数の記録部14の各カードスロットのそれぞれに装着されている記憶媒体(24a,24b)の規定の記録容量の総容量に対して記憶可能なデータ量の数値情報(静止画像データであれば残り枚数、動画像データであれば残り時間)を表す。
なお、上記「総容量」を、図7の符号101aに示すように、具体的な数値(枚数又は時間)で表すためには、画質に関する設定値を考慮した演算処理が必要となるのは、上述の「残容量」と同様の理由による。
ここで、画質に関する設定情報としては、記録する画像データファイルの種類の設定、例えば、非圧縮データ又は可逆圧縮データ(例えばRAW(未加工)データ;以下、単に非圧縮データという)のみを記録する設定、非圧縮データと圧縮データ又は非可逆圧縮データ(例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)データ;以下、単に圧縮データという)との両方を記録する設定、圧縮データのみを記録する設定などである(図10参照)。
なお、動画撮像モードの場合の画質に関する設定では、非圧縮データと圧縮データとの両方を記録する設定は通常の場合、用意されていないことが多い。動画像データは記録容量を多く必要とするためである。したがって、動画撮像モード場合の画質に関する設定では、非圧縮データと圧縮データとのいずれか一方を記録する設定のみとなる(図10参照)。
またさらに、上記圧縮データを記録する設定を含む場合において、圧縮データに関する画質の設定として、例えば、横縦のピクセル(画素)数で表される画像サイズ(例えばL(Large),M(Medium),S(Small)の三種類)と、圧縮率(例えばSF(SuperFine),F(Fine),N(Normal),B(Basic)の四種類)との組み合わせによる設定がある(図11参照)。
なお、ここで挙げた例示は静止画像撮像モード時の画質設定例である。動画撮像モード時の画質設定については、これらとは別に、画像サイズ(FullHD(high definition),HD(high definition),SD(standard definition)など)とフレームレートなどのほか、圧縮ファイルフォーマットなどの設定があるが、繁雑になるので具体的な例示は省略し、従来一般に用いられている形態のものが適用されているものとする。
使用者(ユーザ)は、当該撮像装置10を用いて撮像動作を実行するためには、撮像動作を行う前に、予め画質に関する設定の操作を行っておく必要がある。
図7に示す例では、「残容量」と「総容量」とを分数によって表示する例を示しているが、この表示形態に限られることはない。例えば、「残容量」のみを表示する形態であってもよい。
なお、上記表示領域101aの表示形態において、静止画撮像モードの場合は整数表示とする。その整数の数値は撮像可能な残り枚数を表す数値である。また、動画撮像モードの場合における上記表示領域101aの表示形態としては、例えば「時:分:秒」といった形態とする。この表示形態は録画可能な残り時間を表す数値である。
このように、図7の表示領域101aに表示される記憶可能な画像データ量の数値は、残り枚数,残り時間とすると、撮像動作が進行するのに伴って当該数字は減算表示されることになる。
次に、図7において符号101bで示す領域には、二つの記録部(14a,14b)の現在の状態が表示される。即ち、図7の符号101bで示す第1状態表示領域101bには、二つの記録部(14a,14b)への記憶媒体の装着又は非装着の状態表示などがなされる。この第1状態表示領域101bの表示形態としては、例えば「ダブルスロット」=二つの記録部(14a,14b)の両方に記憶媒体(24a,24b)が装着されている状態(図7に示す例示)、「第1スロット」=二つの記録部のうちの一方の第1記録部14aに記憶媒体が装着されている状態、「第2スロット」=二つの記録部のうちの他方の第2記録部14bに記憶媒体が装着されている状態、「記憶媒体がありません」=二つの記録部のいずれにも記憶媒体が装着されていない状態でかつ内部メモリを具備していない状態(又は設定によって内部メモリを参照しない設定とした場合)、「内部メモリ」=内部メモリを具備しており、内部メモリを参照する設定とした状態、若しくは内部メモリを具備し、かつ二つの記録部のいずれにも記憶媒体が装着されていない状態などがある。
図7に示す例では、当該第1状態表示領域101bには「ダブルスロット」との表示がなされており、二つの記録部(14a,14b)のそれぞれには各対応する記憶媒体(24a,24b)がそれぞれに装着されていることを示している。
また、図7において符号101cで示す領域には、複数の記録部14のうちのいずれを優先的に使用するかを設定する「優先使用設定」の設定状態が表示される。例えば、図7の符号101cで示す第2状態表示領域101cの表示形態としては、例えば「優先スロット1」=優先して使用する記録部を第1記録部14aのカードスロットに装着された記憶媒体であると設定されている状態、「優先スロット2」=優先して使用する記録部を第2記録部14bのカードスロットに装着された記憶媒体であると設定されている状態、「優先内部メモリ」=優先して使用する記録部を内部記録部14cの内部メモリ24cであると設定されている状態、などがある。
図7において符号101cで示す領域には、現在設定されている「優先媒体」の設定状態を示している。この「優先媒体」の設定は、後述する図5のステップS31以降の処理において設定される項目である。具体的には、図7に示す例では、「優先媒体」として「スロット1」(第1記録部14aのカードスロット)に装着されている第1記憶媒体24aが設定されている旨を示す「優先スロット1」との表示がなされている。なお、優先媒体の状態を示す領域101cには、この例のほか、「優先媒体」として「スロット2」(第2記録部14b)に装着されている第2記憶媒体24bが設定されていることを示す優先スロット2」との表示、「優先媒体」として改竄防止機能を有する記憶媒体を設定されている場合の「改竄防止」との表示、などの表示例が考えられる。
以上の説明により、図7に示すライブビュー画像表示の例においては、二つの記録部(14a,14b)のいずれにも記憶媒体が装着されおり(符号101bの「ダブルスロット」表示)、「優先媒体」として「第1スロット」(第1記録部14a)の第1記憶媒体24aを設定しており(符号101cの「優先スロット1」表示)、この第1記憶媒体24aは、全容量が画像データ「1010」枚分の容量(所定のサイズ,圧縮率の場合)を有し、現時点において撮像可能な残り数が「102」であることを示している。
図4に戻って、同図4のステップS3において、画像処理制御部11は、記録制御部11cの媒体判定部11dを介して二つの記録部、即ち第1記録部14aと第2記録部14bとのそれぞれ(のカードスロット)に記憶媒体24a,24bがそれぞれ挿入(装着)されているか否かの確認を行う。ここで、二つの記憶媒体(24a,24b)が各記録部(14a,14b)のそれぞれに装着されていることが確認された場合には、次のステップS4の処理に進む。また、二つの記憶媒体(24a,24b)が装着されていない、つまり一方の記録部(のカードスロット)のみ若しくはいずれの記録部(のカードスロット)にも記憶媒体が装着されていないことが確認された場合には、ステップS5の処理に進む。
ステップS4において、画像処理制御部11は、二つの記憶媒体(24a,24b)を用いて記録を行う際の記録方法が設定済みであるか否かの確認を行う。ここで、記録方法が設定済みであることが確認されると、次のステップS5の処理に進む。また、記録方法が設定済みではないこと、即ち未設定であることが確認されると、次のステップS7の処理に進む。
上述のステップS4の処理にて、記録方法が未設定であることが確認されて、ステップS7の処理に進むと、このステップS7において、画像処理制御部11は、二つの記憶媒体(24a,24b)を用いて記録を行う際の記録方法が未設定である旨の警告を行う。ここで行われる警告は、例えば表示制御部11aを介して第1表示部16又は第2表示部17を用いて行う表示警告や、不図示のスピーカなどの発音部材を用いた警告音、不図示の発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)などの発光部材を用いた警告灯の点灯若しくは点滅表示、その他の形態が考えられる。
続いて、ステップS8において、画像処理制御部11は、二つの記憶媒体(24a,24b)を用いて記録を行う際の記録方法の設定処理(以下、記録方法設定処理という)を実行する。この記録方法設定処理の概略は、例えば、次のような処理である。
即ち、画像処理制御部11は、内部記憶部(ROMなど;不図示)などに予め記録済みの各種のメニュー情報から記録方法設定処理に関する設定項目一覧表示情報を読み出す。次いで、画像処理制御部11は、表示制御部11aを介して第1表示部16又は第2表示部17を駆動して、上記設定項目の一覧表示を行う。使用者(ユーザ)は、この設定項目一覧表示を見ながら、所定の操作部材(操作部13)を用いて所望の設定項目を選択し、設定する操作を行う(手動操作)。すると、画像処理制御部11は、操作判定部11bを介して操作部13からの操作指示信号を受けて、受信した操作指示信号に対応する設定を行う。記録方法設定処理は、このような一連の処理である。そして、画像処理制御部11は、操作判定部11bを介して操作部13からの設定処理終了指示信号を受けると、次のステップS6の処理に進む。
ここで、上記ステップS8の記録方法設定処理にて設定される記録方法としては次の通りである。本実施形態の撮像装置10においては、上述したように、複数の記録部14(14a,14b,14c)を有して構成されている。このうち二つの記録部、即ち第1記録部14a及び第2記録部14bには、それぞれに記憶媒体24を挿き抜しし得る形態のカードスロットを有して構成されていることも上述した通りである。そして、本撮像装置10は、これら二つのカードスロットのそれぞれに記憶媒体24を装着した状態で使用することができる。したがって、本撮像装置10にて撮像動作を行って取得された画像データを、上記二つの記憶媒体24を利用して記録するのに際しては、各種の形態の記録方法が考えられる。例えば、二つの記憶媒体24のそれぞれに同時に記録動作を行う「同時記録」と、二つの記憶媒体24のうち一方(例えば第1記憶媒体24a)から順次記録を行なって、当該一方(第1記憶媒体24b)が書き切れなくなったら、続けて他方(第2記憶媒体24b)へと順次記録動作を続行する「順次記録」、などがある。さらに、「同時記録」の設定には、例えば、二つの記憶媒体24のそれぞれに同一内容の記録動作を行う「同一内容同時記録」と、二つの記憶媒体24のうち一方(例えば第1記憶媒体24a)に所定の形態のデータ(例えば非圧縮データ)の記録動作を行なうと共に、他方(例えば第2記憶媒体24b)には別の形態のデータ(例えば圧縮データ)の記録動作を行う「分割記録」、などがある(図12参照)。
図14は、本実施形態の撮像装置の二つの記録部のカードスロットにそれぞれ装着された各記憶媒体に対し「分割記録」を行った際のようすを概念的に示す図である。
即ち、図14において、第1記録部14aのカードスロットに第1記憶媒体24aが装着され、第2記録部14aのカードスロットに第2記憶媒体24bが装着されている状態を示しているものとする。この状態において、「同時記録」の設定でかつ「分割記録」の設定がなされているものとする。
図14は、このような設定の撮像装置10を用いて撮像動作を行う際に、非圧縮データのみを取得する設定と、圧縮データのみを取得する設定とを、適宜切り換えて行った場合の二つの記憶媒体(24a,24b)のファイル構造を示す。
図14において符号124a,124bで示す枠内には、第1記憶媒体24a及び第1記憶媒体24bのファイル構造を示している。このファイル構造自体は、一般的な形態のカメラファイルシステムと同様のものである。
即ち、「DCIM」はルートディレクトリに置かれるフォルダ名である。この「DCIM」フォルダの下層に「100OLYMP」フォルダがある。この「100OLYMP」は、「101OLYMP」,「102OLYMP」のように、上三桁の数字を変えたフォルダ名を作成し得る。そして、この「100OLYMP」フォルダ内に画像データが格納される。
個々の画像データのファイル名は、図14に示すように、「P4180001.ORF」,「P4180004.JPG」などである。この場合において、ファイル名は、「Pxxxnnnn.mmm」の形態となっている。ここで、「xxx」は月日を表し、「nnnn」は通し番号(0001〜9999)を表し、「mmm」は拡張子である。「xxx」のうち最初の一桁が月(1〜9,abc)を、下の二桁が日(1〜31)を表すものとする。拡張子「mmm」は、非圧縮データ(RAWデータ)の拡張子を「ORF」とし、圧縮データ(JPEGデータ)の拡張子を「JPG」としている。
そして、図14に示す例では、第1記録部14aの第1カードスロットに装着された第1記憶媒体24aは大容量仕様の媒体であり、第2記録部14bの第2カードスロットに装着された第2記憶媒体24bは小容量仕様の媒体であるものとする。この場合において、静止画撮像モードによる撮像動作を行い、かつ非圧縮データのみを取得する撮像と、圧縮データのみを取得する撮像とを、適宜切り換えて行った場合、本実施形態の撮像装置10においては、第1記憶媒体24aには非圧縮データが記録され、第2記憶媒体24bには圧縮データが記録されることになる。この場合、撮像毎に生成される画像データのファイル名における「番号」は、二つの記憶媒体で重複が生じないように振られている。
図14は、上述のような撮像動作を行った際の二つの記憶媒体のファイル構造の例示である。図14に示すように、最初の3回の撮像動作では、第1記憶媒体24aに対し非圧縮データが取得されている(「0001〜0003」の「ORF」ファイル)。続く4回目の撮像動作にて、第2記憶媒体24bに対し圧縮データが取得されている(「0004」の「JPG」ファイル)。続いて5回目の撮像動作にて、第1記憶媒体24aに対し非圧縮データが取得されている(「0005」の「ORF」ファイル)。さらに続く6,7回目の撮像動作にて、第2記憶媒体24bに対し圧縮データが取得されている(「0006,0007」の「JPG」ファイル)。続いて8回目の撮像動作にて、第1記憶媒体24aに対し非圧縮データが取得されている(「0008」の「ORF」ファイル)。このような具合に、各記憶媒体に対して各対応する画像データが適宜自動的に記録される。
図4に戻る。上述したように、ステップS4の処理にて記録方法が設定済みであることが確認された場合、及び上述のステップS3の処理にて二つの記憶媒体(24a,24b)が装着されていないことが確認された場合に、ステップS5の処理に進む。すると、このステップS5において、画像処理制御部11は、撮像条件が設定済みであるか否かの確認を行う。ここで、撮像条件が設定済みであることが確認された場合には、ステップS6の処理に進む。また、撮像条件が設定されていない(未設定である)ことが確認された場合には、ステップS9の処理に進む。
ステップS9において、画像処理制御部11は撮像条件の設定処理を実行する。ここで、撮像条件とは、撮像モード時における各種の設定、例えば動作モード設定情報(例えば静止画撮像(Still image shooting)モードと動画撮像(Movie shooting)モード,静止画撮像モード時の連写(Continuous shooting)モード,動画撮像モード時の高速度撮像(High-speed imaging)モードなどのほか、改竄防止モードなどの特殊モードなど動作形態の設定情報)のほか、撮像に関する各種項目の設定(例えば露出モード,ISO感度,ホワイトバランスなどの一般的な項目設定)などである。
撮像条件設定処理は、第1表示部16又は第2表示部17に設定メニューを表示し、使用者(ユーザ)による操作部材(操作部13)の操作により生じる指示信号に基づいて行われる処理である。撮像条件設定処理の具体的な一連の作用は、上述した記録方法設定処理と略同様である。そして、画像処理制御部11は、操作判定部11bを介して操作部13から設定処理終了指示信号を受けると、次のステップS6の処理に進む。
ステップS6において、画像処理制御部11は、二つの記憶媒体を用いる記録方法の設定が「同時記録」に設定されているか否かを確認する。ここで、「同時記録」に設定されていることが確認されると、次のステップS10の処理に進む。また、「同時記録」以外に設定されていることが確認されると、図5のステップS31(図4、図5の分岐符号A)の処理に進む。
ステップS10において、画像処理制御部11は、二つの記憶媒体(24a,24b)のそれぞれに対して同一内容の記録を同時に行う「同一内容同時記録」が設定されているか否かの確認を行う。ここで、「同一内容同時記録」の設定が確認されると、次のステップS11の処理に進む。また、「同一内容同時記録」の設定が確認されない場合には、ステップS21の処理に進む。
ステップS11において、画像処理制御部11は、二つの記憶媒体(24a,24b)に対する同一内容の同時記録ができる状態にあるか否かの確認を行う。ここで、二つの記憶媒体(24a,24b)に対して同一内容の同時記録ができない状態とは、例えば、二つの記録部(14a,14b)の一方又は両方に記憶媒体が装着されていない(二つの記憶媒体(24a,24b)が存在しない)場合のほか、二つの記録部(14a,14b)のそれぞれに記憶媒体(24a,24b)が装着されている状態であっても、一方若しくは両方の記憶媒体の記憶可能容量に不足がある(空き容量不足である)場合等が想定される。
上記ステップS11の処理にて、二つの記憶媒体(24a,24b)に対し同一内容の同時記録ができない状態であることが確認されると、ステップS12の処理に進む。また、二つの記憶媒体(24a,24b)に対し同一内容の同時記録ができる状態であることが確認された場合には、ステップS13の処理に進む。
ステップS12において、画像処理制御部11は、例えば表示制御部11aを介して第1表示部16又は第2表示部17を駆動して、所定の警告表示処理を実行する。ここで、処理シーケンスは一時中断する。
この場合において、警告表示を見た使用者(ユーザ)は、二つの記憶媒体に対する同一内容同時記録処理を行ない得る状態とするための何らかの措置(例えば、二つの記録部のそれぞれに記憶媒体を装着する、又は二つの記録媒体の残容量を確認して充分な空き容量を確保する(記録媒体の交換又は記録済みデータの削除など)、若しくは使用を中止するなどの措置)を行うことになる。そうして、二つの記憶媒体に対する同一内容同時記録が可能な状態となれば、中断していた処理シーケンスは、ステップS13の処理へと進む。
ステップS13において、画像処理制御部11は、操作判定部11bを介して操作部13からの操作指示信号を監視して、所定の撮像操作(例えばシャッタレリース操作など)に対応した撮像開始指示信号が発生したか否かの確認を行う。ここで、撮像開始指示信号の発生が確認された場合には、次のステップS14の処理に進む。また、撮像操作指示信号の発生が(所定の時間内で)確認されない場合には、上述のステップS1の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。
ステップS14において、画像処理制御部11は、通常の撮像処理を実行し、当該撮像処理によって取得された画像データを一時メモリ(不図示)に保存すると共に、当該画像データに基づいてデータ圧縮処理を実行する。同時に、二つの表示部(16,17)のいずれか一方で継続していたライブビュー画像表示に換えて、取得した画像データに基づく画像を同表示部を用いて所定時間だけ表示する表示処理を実行する。その後、ステップS15の処理に進む。
ステップS15において、画像処理制御部11は、記録制御部11cを介して第1記録部14a及び第2記録部14bを駆動して、上記二つの記憶媒体(24a,24b)に対する記録処理、即ち同一内容同時記録処理を実行する。これにより、二つの記憶媒体(24a,24b)のそれぞれには同じ内容の画像データが記録される。その後、上述のステップS1の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。
なお、上記ステップS15における同一内容同時記録処理においては、例えば取得した静止画撮像データに関する非圧縮データと圧縮データとの一組のデータを、二つの記憶媒体(24a,24b)のそれぞれに同時に記録するようにしてもよいし、取得した静止画撮像データの圧縮データのみを、二つの記憶媒体(24a,24b)のそれぞれに同時に記録するようにしてもよい。また、取得した静止画撮像データの非圧縮データのみを、二つの記憶媒体(24a,24b)のそれぞれに同時に記録するようにしてもよい。この場合には、ステップS14におけるデータ圧縮処理を省略してもよい。
一方、上述のステップS10の処理にて、「同一内容同時記録」の設定が確認されない場合に、ステップS21の処理に進むと、このステップS21において、画像処理制御部11は、二つの記憶媒体(24a,24b)に対する同一内容の同時記録ができる状態にあるか否かの確認を行う(上記ステップS11と同様の処理)。ここで、同時記録ができないことが確認されると、次のステップS22の処理に進む。また、同時記録できることが確認された場合には、ステップS23の処理に進む。
ステップS22において、画像処理制御部11は、例えば表示制御部11aを介して第1表示部16又は第2表示部17を駆動して、所定の警告処理を実行する。その後、ステップS23の処理に進む(詳細は上記ステップS12の処理と同様)。
ステップS23において、画像処理制御部11は、操作判定部11bを介して操作部13からの操作指示信号を監視して、所定の撮像操作(例えばシャッタレリース操作など)に対応した撮像開始指示信号が発生したか否かの確認を行う。ここで、撮像開始指示信号の発生が確認された場合には、次のステップS24の処理に進む。また、撮像開始指示信号の発生が(所定の時間内で)確認されない場合には、上述のステップS1の処理に戻り、以降の処理を繰り返す(上記ステップS13の処理と同様)。
ステップS24において、画像処理制御部11は、通常の撮像処理を実行する(上記ステップS14の処理参照;但し、当該ステップS24の処理においてはデータ圧縮処理は含まない)。その後、ステップS25の処理に進む。
ステップS25において、画像処理制御部11は、記録制御部11cを介して二つの記録部(14a,14b)のうちの一方を駆動して、対応する記憶媒体への記録処理(例えば、取得した画像データの非圧縮データの記録処理)を行うと共に、取得した画像データ(非圧縮データ)に対し画像情報処理部11fを介してデータ圧縮処理を実行する。その後、ステップS26の処理に進む。
続いて、ステップS26において、画像処理制御部11は、記録制御部11cを介して二つの記録部(14a,14b)のうちの他方を駆動して、対応する記憶媒体への記録処理(例えば、上記ステップS25の処理にてデータ圧縮処理済みの圧縮データの記録処理)を実行する。その後、上述のステップS1の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。これにより、二つの記憶媒体(24a,24b)のうちの一方には、例えば取得した画像データの非圧縮データが記録され、二つの記憶媒体(24a,24b)のうちの他方には、例えば取得した画像データの圧縮データが記録される。その後、上述のステップS1の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。
他方、上述の図4のステップS6にて、二つの記憶媒体を用いる記録方法の設定が「同時記録」以外である場合に、図5のステップS31の処理(図4、図5の分岐符号A)に進んだ場合の処理シーケンスは以下の通りである。
図5のステップS31において、画像処理制御部11は、撮像データを記録する際に複数の記録部(14a,14b,14c)に各対応する複数の記憶媒体(24a,24b,24c)のうちのいずれを優先して使用するかの設定(以下、優先媒体設定処理という)を行うか否かの確認を行う。
即ち、図5のステップS31の処理においては、画像処理制御部11は、まず、例えば内部記憶部(ROM等;不図示)等に予め記録済みの各種のメニュー情報から、優先媒体設定処理に関する設定項目表示情報を読み出す。次いで、画像処理制御部11は、表示制御部11aを介して第1表示部16又は第2表示部17を駆動して、優先媒体設定処理を行うか否かを確認する旨の表示を行う。図8,図9は、優先媒体設定処理における確認画面の例示である。使用者(ユーザ)は、所定の操作部材(操作部13)を用いて所望の項目を選択する操作を行う。画像処理制御部11は、操作判定部11bを介して操作部13からの操作指示信号を受けて、その操作指示信号に対応する設定処理を行う。その後、画像処理制御部11は、操作判定部11bを介して操作部13から設定処理終了指示信号を受けると、次のステップS33の処理に進む。
即ち、図8において、符号101で示す矩形状の枠線は、図7と同様に表示領域を示す。この表示領域101にはライブビュー画像が表示されている。また、表示領域101の枠内において、領域情報101aには、図7と同様に、記憶媒体の「残容量」についての情報が表示されている。
図8において符号101bで示す表示領域には、本表示例における確認事項の表示、即ち「優先媒体設定」の処理を行うか否かを確認する旨の表示(「優先媒体設定?」)がなされている。また、符号101c,101dで示す表示領域には、使用者(ユーザ)の意志を確認するための表示、即ち表示領域101dには「Y」(YES;はい)の表示が、表示領域101cには「N」(NO;いいえ)の表示がそれぞれなされている。使用者(ユーザ)は、所定の操作部材(例えばタッチパネル19など)を操作することによって、上記表示領域101c,101dのうちの一方の表示を選択する。
使用者(ユーザ)が上記表示領域101c,101dの何れかを選択すると、図9に示すような表示に切り換わる。図9の表示例は、使用者(ユーザ)が表示領域101dの「Y」を選択する操作を行った場合を示している。
即ち、使用者(ユーザ)が図8の状態において、表示領域101dの「Y」を選択する操作を行うと、図5のステップステップS32の処理に進む。また、優先媒体の設定が既に処理済みであるなどの理由で、優先媒体設定処理を行わない場合、使用者(ユーザ)は、図8の表示領域101cの「N」を選択する操作を行う。この場合には、図5のステップS33の処理に進む。
ここで、ステップS32の優先媒体設定処理の概要を説明する。上述のようにして、使用者(ユーザ)が表示領域101dの「Y」を選択する操作を行うと、図8の表示領域101dの表示は、例えば反転表示に切り換わる。図9においては、領域101dの枠内にハッチングを施すことによって反転表示を示している。また、表示領域101cには、優先媒体として推奨する記録媒体が装着されている方の記録部のカードスロットを示す表示に切り換わる。図9の例では、第2記録部14bのカードスロット(図9ではスロット2と図示)を推奨する旨の表示がなされている例を示している。
この場合において、推奨する優先媒体の判定は、次のようにして行われる。即ち、上述したように、画像処理制御部11の記録制御部11cの媒体判定部11dは、複数の記録部に装着された記憶媒体から各種の情報を読み込み保持している。そこで媒体判定部11dは、装着された記録媒体から読み出した情報(記録容量,読み書き速度などの性能情報,規格属性情報,固有番号情報(ユニークID)などの固有情報)と、設定されている撮像条件のうちの動作モード情報(例えば静止画撮像モード,動画撮像モードのほか、連写モード,改竄防止モードなど)などの情報と、記録画像データの画質に関する設定の情報(非圧縮データ記録か圧縮データ記録か又は両方記録か、また圧縮データの圧縮率や画像サイズなどの情報)と、記録方法の設定の情報、などを考慮して、設定されている状態に適した優先媒体の判定を行う(図13参照)。例えば、静止画撮像モードが設定されている場合において、非圧縮データと圧縮データとを両方ともに記録する設定がなされている場合(かつ同時記録ではない場合(ステップS6で「N」分岐))には、装着されている二つの記憶媒体のうち大容量仕様の記憶媒体又は空き容量の大きい方の記憶媒体を優先媒体として設定する。
また、静止画撮像モードでかつ連写モードが設定されている場合や動画撮像モード(特に高速度撮像モード時)が設定されている場合には、容量よりも高速書き込み性能を重視して、装着されている二つの記憶媒体うち高速読み書き可能な方の記憶媒体を優先媒体として設定する。なお、優先媒体として設定される方の記憶媒体には、空き容量が充分に存在することを前提としてもよい。即ち、装着されている二つの記憶媒体が、例えば高速読み書き可能で空き容量が少ない記憶媒体と、読み書き性能は低いが空き容量が多い記憶媒体とである場合、前者を選択するように構成してもよいし、後者を選択するように構成してもよい。
一方、改竄防止モードが設定されている場合には、装着された二つの記憶媒体のうち改竄防止モードに対応した記憶媒体を優先媒体として設定する。この場合、静止画撮像モード,動画撮像モードのいずれが設定されていても同様である。
また、改竄防止モードの設定状態に関わらず、装着された記憶媒体が改竄防止モードに対応する記憶媒体であった場合には、動作モードを改竄防止モードに切り換える制御を行うようにしてもよい。この場合、動作モードの設定は、静止画撮像モード,動画撮像モードのいずれに設定されている場合でも同様である。
なお、上記改竄防止モードとは、改竄防止技術を利用して記録行う動作モードである。即ち、改竄防止モードは、書き込み動作を一回のみに限定し、かつ記憶媒体に書き込まれた画像データに対する編集や加工及び消去等の改竄処理を不可能とする動作モードである。したがって、この改竄防止モードによる動作を確保するためには、改竄防止機能に対応した特殊タイプのメモリカード、いわゆるワンタイムメモリカードなどと呼ばれる記憶媒体が必要である。
他方、記録方法として「順次記録」が設定されている場合には、大容量仕様の記憶媒体又は空き容量の多い記憶媒体が優先媒体として設定される。
さらに、取得したデータ種別(例えば非圧縮データ,圧縮データの別)に応じて記録する記憶媒体を切り換えるようにしてもよい。例えば、非圧縮データを取得した場合には、大容量仕様の記憶媒体又は空き容量が多い記憶媒体へ記録する、圧縮データを取得した場合には、小容量仕様の記憶媒体又は空き容量が少ない記憶媒体へ記録する。そして、静止画撮像モードが設定されている場合において、非圧縮データと圧縮データとを両方ともに記録する設定であって(かつ同時記録ではなく(ステップS6で「N」分岐))、非圧縮データと圧縮データとをそれぞれ別の記憶媒体に記録する設定の場合には、装着されている二つの記憶媒体のうち大容量仕様又は空き容量の大きい方の記憶媒体を非圧縮データ記録用の優先媒体として設定し、他方(小容量仕様又は空き容量の小さい方)の記憶媒体を圧縮データ記録用の優先媒体として設定する。
以上を簡単に整理すると、静止画像データの記録時において、非圧縮データを記録するためには記録容量が最も重視される。これに加えて、書き込み速度がより高速であればなお望ましい。また、静止画像データの記録時であって、連続撮像動作を行って大量の圧縮データを記録する連写モード時には、書き込み速度が重視される。さらに、これに加えて記録容量が大容量であればなお望ましい。他方、動画像データの記録時には、書き込み速度が高速な記憶媒体が望ましい。なお、これに加えて記録容量が大きいものが、より望ましい。
上述した優先媒体設定処理(図5のステップS32)は、図8の表示状態において、使用者(ユーザ)が領域101dを選択する操作を行うことによって実行される。すると、画像処理制御部11の記録制御部11cの媒体判定部11dは、装着されている記憶媒体の状態や、当該撮像装置10に設定されている設定状態に応じて、自動的に優先媒体として推奨する記憶媒体のあるカードスロットを判定し、表示する。その後、使用者(ユーザ)は所定の操作部材(例えばOKボタン;不図示)などを操作することにより、当該撮像装置10における優先媒体設定処理を終了させて、通常の撮像動作モードに復帰させ得る。
なお、これら一連の優先媒体設定処理とは別に、使用者(ユーザ)が優先媒体を手動設定することも可能である。その際の操作は、従来一般の撮像装置におけるメニュー表示に従った操作方法が適用される。そして、同様の操作によって、優先媒体設定処理が終了する。その後、ステップS33の処理に進む。
ステップS33において、画像処理制御部11は、記録制御部11cの媒体判定部11dを介して第1記録部14a及び第2記録部14bのそれぞれに装着されている記憶媒体(24a,24b)を確認して、現在優先媒体として設定されている記憶媒体が使用できる状態にあるか否かの確認を行う。ここで、記憶媒体が使用できない状態とは、例えば、二つの記録部(14a,14b)に装着されている二つの記憶媒体(24a,24b)の記憶可能領域の不足(空き容量不足)である場合等が想定される。ここで、記憶媒体が使用できる状態であることが確認された場合には、ステップS35の処理に進む。また、記憶媒体が使用できない状態であることが確認された場合には、次のステップS34の処理に進む。
ステップS34において、画像処理制御部11は、記憶媒体が使用できない状態であることを、使用者(ユーザ)に対し報知するための警告表示と指示表示を行う処理(警告指示表示処理という)を実行する。この警告指示表示処理は、例えば記憶媒体が使用できない状態にある旨の警告表示を行うと同時に、使用できる状態にするための対処方法のアドバイス表示(例えば優先媒体設定の変更を促すアドバイス表示など)や、若しくは装着されている記憶媒体を取り外して適切な記憶媒体を装着する旨を促すアドバイス表示等の表示処理を行う。その後、撮像装置10は待機状態となり、ステップS35の処理に進む。使用者(ユーザ)は、この待機状態の間に、所定の対処操作等を行うことができる。
ステップS35において、画像処理制御部11は、操作判定部11bを介して操作部13からの操作指示信号を監視して、撮像操作(シャッタレリース操作等)を表す撮像操作指示信号が発生したか否かの確認を行う。ここで、撮像操作指示信号の発生が確認された場合には、次のステップS36の処理に進む。また、撮像操作指示信号の発生が(所定の時間、)確認されない場合には、上述の図4のステップS1の処理に戻り、以降の処理を繰り返す(図5、図4の分岐符号C)。
ステップS36において、画像処理制御部11は、通常の撮像処理を実行する。その後、ステップS37の処理に進む。
続いて、ステップS37において、画像処理制御部11は、設定された優先媒体への記録処理を実行する。その後、上述の図4のステップS1の処理に戻り、以降の処理を繰り返す(図5、図4の分岐符号C)。
ところで、上述の図4のステップS1の処理にて、現在設定されている動作モードが撮像モード以外であると確認されて、図6のステップS41の処理に進むと(図4、図6の分岐符号B)、このステップS41において、画像処理制御部11は、現在設定されている動作モードが再生モードであるか否かの確認を行う。
即ち、上記ステップS41の処理にて、画像処理制御部11は、現在設定されている動作モードが再生モードであると確認した場合には、ステップS42の処理に進む。また、現在再生モードが設定されていない、つまり撮像モード及び再生モード以外の動作モードが設定されていることを確認した場合には、図6に示すように「その他の動作モード」の確認処理を実行する。なお、上記「その他の動作モード」については、本発明に直接関連しない部分であるので、その詳細な処理シーケンスの説明及び図示を省略する。ここで、上記「その他の動作モード」としては、例えば当該撮像装置10が当該撮像装置10以外の他の外部機器との間でデータ通信や無線給電等を行う「通信モード」や「無線給電モード」等がある。
以下は、本実施形態の撮像装置10における再生モード時の作用である。即ち、まず、ステップS42において、画像処理制御部11は、記録制御部11cの媒体判定部11dを介して第1記録部14aと第2記録部14bとのそれぞれ(のカードスロット)に記憶媒体24a,24bがそれぞれ挿入(装着)されているか否かの確認を行う。ここで、二つの記憶媒体(24a,24b)が各記録部(14a,14b)のそれぞれに装着されていることが確認された場合には、次のステップS43の処理に進む。また、二つの記憶媒体(24a,24b)が装着されていない、つまり一方のカードスロットのみに記憶媒体が装着されている場合、若しくはいずれのカードスロットにも記憶媒体が装着されていないことが確認された場合には、ステップS44の処理に進む。
ステップS44において、画像処理制御部11は、記録制御部11c及び表示制御部11aを制御して通常の表示処理を実行する。ここで、例えば第1記録部14aと第2記録部14bと(のカードスロット)の一方のみに記憶媒体がそれぞれ装着されている場合には、画像処理制御部11は、記録制御部11cを介して記憶媒体が装着されている記録部を駆動制御して、装着されている記憶媒体に記憶済みの画像データの読み出しを行ない、読み出した画像データのうちの一番新しい画像データ(記録済み画像データのうちの最新の画像データ)を表示制御部11aを介して二つの表示部(16,17)へと伝送し、いずれか一方の表示部に表示させる。
また、ここで、例えば第1記録部14aと第2記録部14bと(のカードスロット)の両方に記憶媒体が装着されていない場合には、画像処理制御部11は、記録制御部11cを介して内部記録部14cを駆動制御して、内部メモリ24cに記憶済みの画像データの読み出しを行ない、読み出した画像データを表示制御部11aを介して二つの表示部(16,17)のうちの一方に表示させる。
なお、内部メモリ24cを省略して構成した場合においては、第1記録部14aと第2記録部14bと(のカードスロット)のいずれにも記憶媒体が装着されていない場合は、記憶媒体が存在しない旨の警告表示等を二つの表示部(16,17)のうちの一方に表示させる処理などを行う。その後、ステップS45の処理に進む。
一方、上記ステップS42の処理にて、二つの記憶媒体(24a,24b)が装着されていることが確認されて、ステップS43の処理に進むと、このステップS43において、画像処理制御部11は、記録制御部11c及び表示制御部11aを制御して、二つの記憶媒体(24a,24b)に記憶済みの画像データの読み出しを行ない、読み出した画像データのうちの最新の画像データを表示制御部11aを介して二つの表示部(16,17)へと伝送し、いずれか一方の表示部に表示させる。
このときの表示形態としては、例えば、二つの記憶媒体(24a,24b)を一つの記憶媒体と見なして制御して、当該二つの記憶媒体に記憶済みの画像データを、例えば時系列などを基準としてソートし、順に表示するなどの表示形態が考えられる。
また、別の表示形態としては、二つの記憶媒体のうちの一方を使用者(ユーザ)が選択操作して、選択された方の記憶媒体から画像データを読み取って表示させるような形態としてもよい。この場合、記憶媒体の選択操作は、適宜任意の時に行ない得るようにする。また、これら例示した表示形態に限らず、その他の表示形態で表示させるようにしてもよい。その後、ステップS45の処理に進む。
ステップS45において、画像処理制御部11は、操作判定部11bを介して操作部13からの指示信号を監視して、操作指示信号が発生すれば、その操作指示信号に応じた表示処理を実行する。このとき行ない得る表示処理の具体例としては、例えば表示中の画像の拡大表示や、拡大表示位置の変更、表示画像データの切り換え、サムネイル画像の一覧表示等の表示処理である。その後、ステップS46の処理に進む。
ステップS46において、画像処理制御部11は、操作判定部11bを介して操作部13からの指示信号を監視して、再生モードを抜け出るための操作指示である「戻る」指示の発生の確認を行う。ここで、「戻る」指示が確認されない場合には、上述のステップS42の処理に戻り以降の処理を繰り返す。一方、ここで、「戻る」指示が確認された場合には、図4のステップS1の処理に戻り、以降の処理を繰り返す(図6、図4の分岐符号C)。
上述のステップS42の処理にて、二つの記憶媒体(24a,24b)が装着されていることが確認されて、ステップS43の処理に進んだ場合に、当該ステップS43の処理にて行われる表示処理について、さらに詳述する。
この場合において、再生動作の対象とする画像データは、本実施形態の撮像装置10の二つの記録部(14a,14b)のカードスロットにそれぞれ装着された各記憶媒体(24a,24b)に対し「分割記録」を行って得られた画像データ、即ち二つの記憶媒体に対し図14に示す形態で記録された画像データとする。
図14に示すように、第1記憶媒体24aには非圧縮データが記録され、第2記憶媒体24bには圧縮データが記録されている。そして、二つの記憶媒体に記録された画像データはファイル名が重複しないように振られている。
そして、本実施形態の撮像装置10における再生動作時には、二つの記憶媒体(24a,24b)を一つの記憶媒体と見なして制御がなされる。これにより、二つの記憶媒体(24a,24b)のそれぞれに記録された全ての画像データを対象として順次再生表示を行うことができる。
このように、再生動作を行う際に、撮像装置10の二つの記録部(14a,14b)のカードスロットに装着されている記憶媒体(24a,24b)のそれぞれは、同撮像装置10による記録動作時に二つの記憶媒体のペアとして用いられたものであるとは限らない。例えば、記録動作時には、図14に示す第1記憶媒体24aと第2記憶媒体24bとを用いた場合、これら二つの記憶媒体(24a,24b)が二つの記録部(14a,14b)に装着された状態のまま再生動作モードに移行した時には、上述したように、二つの記憶媒体(24a,24b)を一つの記憶媒体と見なした形態で再生動作を実行し得るのには、何の問題も生じない。
ところが、上記二つの記憶媒体(24a,24b)をペアとして記録動作を行った後、再生動作を実行する前に、例えば一方の記録部(例えば第2記録部14b)に装着された一方の記憶媒体(例えば第2記憶媒体24b)を取り外し、これに換えて、図15に示すように、第2記録部14bに第3記憶媒体24xを装着した場合を考える。
ここで、新たに装着された第3記憶媒体24xのファイル構造は、図15に示す形態であるものとする。この第3記憶媒体24xは、例えば他の撮像装置などを用いて取得され記録された複数の画像データが記録されている。又は、上記第3記憶媒体24xは、同じ撮像装置10を用いて別の機会に撮像動作が行われて得られた複数の画像データが記録されているものとする。
したがって、当該第3記憶媒体24xのファイル構造は、図15の枠124x内に示すように、「DCIM」フォルダの下層の「100OLYMP」フォルダ内に複数の画像データ、即ちファイル名「P4180001.JPG」〜「P4180007.JPG」の連続した番号が振られた複数の画像データが記録されている。
このような場合には、第1記録部14aの第1記憶媒体24aと、第2記録部14bの第3記憶媒体24xとの間で、ファイル名が重複していながら内容の異なる画像データが存在することになる。したがって、二つの記憶媒体(24a,24x)を一つの記憶媒体と見なして再生制御を行うと問題が生じる可能性がある。
そこで、このような事態に対処するために、本実施形態の撮像装置10においては、二つの記憶媒体を使用して記録動作を行う際には、各記憶媒体に対して固有番号情報であるユニークID(図16の符号25a参照)を記録する制御が行われている。
上記ユニークID25aは、記憶媒体を記録部に装着して新たにフォルダが作成されるタイミングなどに附される固有の情報である。ユニークID25aは、例えば一つのファイルとして作成される。このユニークID25aの形態としては、例えば撮像装置10に固有のシリアル番号とファイル作成時点の年月日情報などからなる唯一固有の情報である。
具体的には、例えば撮像装置10の二つの記録部(14a,14b)のそれぞれに記憶媒体を装着した状態で当該撮像装置10を起動させる。すると、画像処理制御部11は、その起動処理時に、二つの記録部(14a,14b)を確認し、それぞれに装着されている記憶媒体を確認する。
このとき、図16に示すように、各記憶媒体(24a,24b)が既にユニークID(25a)を有しており、同名フォルダのユニークID25aが一致している場合には、既存のフォルダ及びユニークID25aを継続使用する。
一方、図17に示すように、各記憶媒体(24a,24x)が既にユニークID(25a,25b)を有しており、同名フォルダのユニークID25a,25bが不一致の場合には、二つの記憶媒体を別個の記憶媒体として扱う制御がなされる。したがって、この場合には、まず、例えば一方の記憶媒体(例えば第1記憶媒体24a)のみが記録動作及び再生動作の対象となる。その旨の表示が表示部に表示される。また、使用者(ユーザ)は、所定の操作を行うことで、使用中の記憶媒体(第1記憶媒体24a)から別の記憶媒体(第3記憶媒体24x)へと扱う対象を切り換えることができる。
他方、同様に、各記憶媒体(24a,24x)が既にユニークID(25a,25b)を有している場合において、二つの記憶媒体(24a,24x)を用いて記録動作を行う設定となっている時には、これら二つの記憶媒体(24a,24x)を確認した後に、新たな同名フォルダ(例えば「101OLYMP」)を二つの記憶媒体(24a,24x)のそれぞれに作成し、その新フォルダ内(「101OLYMP」)に新たなユニークID(25c)を付与する制御が実行されるようにしてもよい(図18参照)。このときに付与されるユニークID25cは、二つの記録部(14a,14b)にそれぞれ装着されている二つの記憶媒体(24a,24x)に対して同じ内容のものが付与される。つまり、同じユニークIDを有する二つの記憶媒体がペアとなったときに、二つの記憶媒体を協働させた記録動作及び再生動作の実行制御がなされる。
こうして、同一のユニークID25を有する二つの記憶媒体を用いて記録動作が行われた後に、再生動作モードに移行すると(図6のステップS41参照)、まず画像処理制御部11は、二つの記録部(14a,14b)の二つの記憶媒体(24a,24b)を確認する。そして、同一フォルダ名のフォルダ内のそれぞれに格納されたユニークID25が一致した時には、二つの記憶媒体の同名フォルダを一つの媒体と見なして再生処理を実行する(図16参照)。
また、同一のフォルダ名にそれぞれ格納されたユニークID25が不一致の場合には、一方(例えば第1記録部14a)に装着されている方の記憶媒体の画像データのみを再生対象とすると共に、適宜使用者(ユーザ)による操作に応じて、他方(例えば第2記録部14b)の記憶媒体に切り換えて再生動作を実行する。
なお、これとは別に、ユニークID25が不一致の場合、まず一方(第1記録部14a)の記憶媒体を再生対象とし、その記憶媒体に記録済みの画像データの再生が最終画像まで進むと、自動的に他方(第2の記録部14b)の記憶媒体を再生対象となるように制御してもよい。この場合には、使用者(ユーザ)は、二つの記憶媒体の切り換えを意識すること無く、一方の媒体から他方の媒体まで連続した一つの媒体と同等のものとして違和感なく取り扱うことができる。
このような対応を施すことによって、第1記録部14aと第2記録部14bとのそれぞれに装着された記憶媒体(24a,24b)のうち一方が入れ替えられて、一方の記録部に記録動作時とは異なる別の記憶媒体24xが装着されたとしても、常に問題なく再生動作を実行することができる。
以上説明したように上記一実施形態によれば、複数の記憶媒体を装着し得る複数の記録部(カードスロット)を具備し、例えば画像や音声その他のデータ化された各種の情報を処理し記録する情報処理記録装置において、複数の記録部に装着された複数の記憶媒体のそれぞれの特性情報と、情報(データ)の種類情報と、撮像装置の動作モード設定とに基づいて、適切な種類の情報(データ)を適切な記憶媒体に記録する。これと同時に、複数の記録部に装着された複数の記憶媒体のそれぞれに記録された複数の画像データを対象とする再生動作の際には、記録動作時に各記憶媒体内に作成された固有番号情報(ユニークID)に基づいて再生制御が行われる。
これにより、複数の記憶媒体のそれぞれに記録された多量の情報(データ)の中から
使用者(ユーザ)が所望する特定の情報(データ)を確実にかつ容易に取り出し表示することができる。
なお、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。また、これらの動作フローを構成する各ステップは、発明の本質に影響しない部分については、適宜省略も可能であることは言うまでもない。
また、ここで説明した技術のうち、主にフローチャートで説明した制御や機能は、多くがソフトウエアプログラムにより設定可能であることが多くあり、そのソフトウエアプログラムをコンピュータが読み取り実行することで上述した制御や機能を実現することができる。そのソフトウエアプログラムは、コンピュータプログラム製品として、予め製品製造過程において上記記憶媒体や記憶部等、具体的には例えばフレキシブルディスク CD−ROM等 不揮発性メモリ等の可搬媒体やハードディスク 揮発性メモリ等の記憶媒体に、その全体あるいは一部を記憶又は記録されている電子データである。また、これとは別に、製品出荷時又は可搬媒体或いは通信回線を介して流通又は提供が可能なものである。利用者は、製品出荷後であっても、自ら通信ネットワークやインターネット等を介して、それらのソフトウエアプログラムをダウンロードしてコンピュータにインストールしたり、あるいは記憶媒体からコンピュータにインストールすることで、動作可能にすることができ、これによって容易に本実施形態の撮像装置を実現することができる。
上述の各実施形態で説明した各処理シーケンスは、その性質に反しない限り、手順の変更を許容し得る。したがって、上述の処理シーケンスに対して、例えば各処理ステップの実行順序を変更したり、複数の処理ステップを同時に実行させたり、一連の処理シーケンスを実行する毎に、各処理ステップの順序が異なるようにしてもよい。即ち、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。また、これらの動作フローを構成する各ステップは、発明の本質に影響しない部分については、適宜省略も可能であることは言うまでもない。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。この発明は、添付のクレームによって限定される以外にはそれの特定の実施態様によって制約されない。
本発明は、撮像装置に限られることはなく、情報としての画像データを処理し記録する機能を備えたその他の形態の電子機器、例えばデジタルカメラ、ムービーカメラ、携帯電話、スマートフォン、電子手帳、電子辞書、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、タブレット型端末機器、ゲーム機器、テレビジョン受像器、時計、GPS(Global Positioning System)を利用したナビゲーション機器等、各種の撮像機能付き電子機器等に対して広く適用することができる。
また、撮像素子を用いて画像データを情報として取得して、その取得画像データに処理を施し記録し表示装置を用いて表示する機能を有する電子機器、例えば望遠鏡、双眼鏡、単眼鏡、顕微鏡等の観察用機器に対しても同様に適用することができる。
そして、内視鏡、顕微鏡のような産業用若しくは医療用の観察機器等のほか、監視カメラや車載用カメラ等の撮像装置を含むシステムにおいても同様に適用することができる。
さらに、情報処理記録装置が扱う情報としては、画像データのみに限らず、他の形態の情報データ、例えば音声データ等であってもよい。したがって、音声データを扱う各種の音声記録再生機能を備えた録音機、ボイスレコーダ、ICレコーダ等の電子機器等に対しても、本発明は同様に適用することができる。
10……撮像装置
11……画像処理制御部
11a……表示制御部
11b……操作判定部
11c……記録制御部
11d……媒体判定部
11e……撮像制御部
11f……画像情報処理部
11g……改竄防止部
12……撮像部
12a……撮像光学系
12b……撮像素子
13……操作部
13a,13e……回転式ダイヤル操作部材
13b,13c,13d……押圧式ボタン操作部材
14……記録部
14a……第1記録部
14b……第2記録部
14c……内部記録部
16……第1表示部
17……第2表示部
19……タッチパネル
20……通信部
21……筐体
21a……蓋部材
24……記憶媒体
24a……第1記憶媒体
24b……第2記憶媒体
24c……内部メモリ
24x……第3記憶媒体

Claims (7)

  1. 情報を処理する情報処理部と、
    上記情報処理部により処理された情報を記録する複数の記憶媒体と、
    上記複数の記憶媒体のそれぞれに対応して設けられ上記複数の記憶媒体との間で情報の送受を行う複数の記録部と、
    上記複数の記録部を駆動制御する記録制御部と、
    上記複数の記憶媒体のそれぞれの固有情報を読み取って上記複数の記憶媒体のそれぞれの特性を判定する媒体判定部と、
    上記媒体判定部による判定結果に基づいて、上記情報処理部によって処理された情報を、上記複数の記憶媒体の特性に応じた適切な記憶媒体に、上記複数の記録部を介して記録する制御部と、
    を具備することを特徴とする情報処理記録装置。
  2. 情報を表示する表示部と、
    上記媒体判定部による判定結果に基づいて、上記情報処理部によって処理された情報を上記表示部に表示する制御を行う表示制御部と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の情報処理記録装置。
  3. 上記情報処理部は、情報のデータ圧縮処理を含む処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理記録装置。
  4. 情報を取得する情報取得部を、さらに具備することを特徴とする請求項1に記載の情報処理記録装置。
  5. 上記情報取得部は、
    撮像光学系及び撮像素子を含む撮像部と、
    上記撮像部を駆動して行う撮像動作を制御すると共に、上記撮像部によって取得された画像信号の前処理を行って画像情報を生成する撮像制御部と、
    を具備することを特等とする請求項4に記載の情報処理記録装置。
  6. 撮像動作を行って画像信号を取得し、取得された画像信号に基く画像情報を生成し、
    上記画像情報についての画像データ圧縮処理を含む情報処理を行って画像データを生成し、
    複数の記憶媒体のそれぞれの固有情報を読み取って上記複数の記憶媒体のそれぞれの特性を判定し、
    上記判定結果に基づいて、上記生成された画像データを、上記複数の記憶媒体の特性に応じて適切な記憶媒体に記録すると同時に、
    上記判定結果に基づいて、上記複数の記憶媒体に記録された複数の画像データに基く画像を順次表示部に表示する
    ことを特徴とする情報処理記録方法。
  7. 撮像動作を行って画像信号を取得し、取得された画像信号に基く画像情報を生成するステップと、
    上記画像情報についての画像データ圧縮処理を含む情報処理を行って画像データを生成するステップと、
    複数の記憶媒体のそれぞれの固有情報を読み取って上記複数の記憶媒体のそれぞれの特性を判定するステップと、
    上記判定に基づいて、上記生成された画像データを、上記複数の記憶媒体の特性に応じて適切な記憶媒体に記録するステップと、
    同時に、上記判定に基づいて、上記複数の記憶媒体に記録された複数の画像データに基く画像を順次表示部に表示するステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理記録方法をコンピュータに実行させるための情報処理記録プログラム。
JP2016158546A 2016-08-12 2016-08-12 情報処理記録装置,情報処理記録方法,情報処理記録プログラム Pending JP2018026745A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016158546A JP2018026745A (ja) 2016-08-12 2016-08-12 情報処理記録装置,情報処理記録方法,情報処理記録プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016158546A JP2018026745A (ja) 2016-08-12 2016-08-12 情報処理記録装置,情報処理記録方法,情報処理記録プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018026745A true JP2018026745A (ja) 2018-02-15

Family

ID=61194156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016158546A Pending JP2018026745A (ja) 2016-08-12 2016-08-12 情報処理記録装置,情報処理記録方法,情報処理記録プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018026745A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7475930B2 (ja) 2020-03-31 2024-04-30 キヤノン株式会社 撮像装置とその制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7475930B2 (ja) 2020-03-31 2024-04-30 キヤノン株式会社 撮像装置とその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008206138A (ja) 撮像装置および画像処理装置
JP2007067769A (ja) 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP2010136191A (ja) 撮像装置、記録装置、および、記録方法
JP4600762B2 (ja) 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP2007214786A (ja) 携帯型撮像装置
TWI272480B (en) Image recording device and method
JP2008010979A (ja) カメラ装置
JP2009077277A (ja) 外部記録媒体管理システム、外部記録媒体管理装置、外部記録媒体管理方法、及びプログラム
JP4324728B2 (ja) 撮像装置、この撮像装置に用いられる撮影画像処理方法及びプログラム
US20060245739A1 (en) Electronic camera device and method of creating history file
JP2007110261A (ja) デジタルカメラ
KR101385168B1 (ko) 화상 데이터 기록장치
JP2018026745A (ja) 情報処理記録装置,情報処理記録方法,情報処理記録プログラム
JP2007089075A (ja) 撮像装置、ナビゲーション装置、及び位置情報記憶システム
JP2007306243A (ja) 撮像装置
WO2023281955A1 (ja) 通信装置、撮像装置、制御方法およびプログラム
JP2006339935A (ja) ビデオカメラ
JP2005175957A (ja) 画像管理装置、デジタルカメラ、及び画像管理方法
US20240119024A1 (en) Communication apparatus and control method
JP4765518B2 (ja) 画像管理装置及びプログラム
US8947559B2 (en) Recorder and player
JP2014033354A (ja) 動画記録装置及び動画記録方法
JP7256671B2 (ja) 通信装置およびその制御方法ならびにプログラム
JP4742061B2 (ja) 撮影画像表示装置及び撮影画像表示プログラム並びに撮影画像表示プログラムを記録した記録媒体
JP2010183565A (ja) 撮像装置、画像検索装置およびプログラム