JP4324728B2 - 撮像装置、この撮像装置に用いられる撮影画像処理方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、この撮像装置に用いられる撮影画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置に係り、特に複数枚の画像からなるパノラマ画像を作成する場合に用いて好適な撮像装置と、この撮像装置に用いられる撮影画像処理方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばデジタルカメラでは、被写体に対するカメラの向き(角度)を変えながら複数枚の画像を撮影することで、これらの画像を自動的につなぎ合わせて1枚のパノラマ画像を作成する機能を備えたものがある。この場合、パノラマ画像として撮影された複数枚の画像は装置内の所定のメモリにパノラマ画像を構成する一連の撮影データとして保存され、そして、再生時にはスクロールキーなどの操作により、これらの画像が1枚ずつ順に表示されるのが一般的である(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図15は従来のデジタルカメラにおけるパノラマ画像の再生時の操作方法を説明するための図である。
【0004】
カメラ100内の図示せぬメモリには、予めユーザがカメラ100の向きを変えながら、シャッターキー101を押下して撮影した複数枚の画像からなるパノラマ画像が保存されている。このカメラ100の裏面には、操作部102および表示部103などが設置されており、再生時に操作部102の右/左スクロールキーを操作することで、当該パノラマ画像を構成する各画像が順次切り替えられて表示部103に表示される。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−99633号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
パノラマ画像は被写体を一方向から撮影した通常の画像と違って、例えば北方向の画像、北東方向の画像、東方向の画像…といったように、カメラを各方向(方角)に向けて撮影した複数枚の画像から構成されるものである。
【0007】
しかしながら、従来のデジタルカメラでは、このパノラマ画像を構成する各画像がどの方向から撮ったものか全く判らず、再生時には上述したようにスクロールキーの操作により各画像が順に表示されるだけであるため、あたかも一方向に長い画像のように見えてしまい、パノラマ画像の持つ方位特性をまったく活すことができなかった。
【0008】
本発明は前記のような点に鑑みなされたもので、カメラの向きと関連付けて画像の記録や再生を行うことで、例えばパノラマ画像のように方位特性を有する画像がどの向きから撮ったものかを簡単に把握できる撮像装置、この撮像装置に用いられる撮影画像処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る電子機器は、被写体を撮影する撮像装置であって、前記被写体に対する装置本体の向きを変えながら複数枚の画像を得る撮影手段と、前記装置本体の向いている方向を示す方位情報を取得する方位検出手段と、前記撮影手段により得られた各画像を記録するとともに、各画像の撮影時に前記方位検出手段によって取得された方位情報を各画像のそれぞれに付加して記録する記録処理手段と、複数種類のパノラマ画像の各々を構成する各画像に対して、該パノラマ画像の種類を識別する識別情報を付加して記録するパノラマ画像管理手段と、再生対象となるパノラマ画像の種類を指定するパノラマ画像指定手段と、前記パノラマ画像指定手段により指定されたパノラマ画像の種類に対応する識別情報が付加されている複数の画像の中で、該パノラマ画像の再生中に前記方位検出手段によって取得される方位情報に対応する方位情報を有する画像を前記装置本体の動きに連動させて順次読み出す再生処理手段と、この再生処理手段によって読み出された複数の画像に基づいて前記パノラマ画像指定手段により指定された種類のパノラマ画像を順次作成して表示する表示手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項2に係る電子機器は更に、前記撮影手段は、すでに撮影した画像の一部を現在の撮影対象に重なるように半透明状態で表示することを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項3に係る電子機器は更に、前記再生処理手段は、前記記録処理手段によって記録された複数の画像のうちの1つを基準画像として表示した後、その基準画像を起点にして前記装置本体が向けられた角度に応じた画像を当該複数の画像の中から読み出して表示することを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項4に係る電子機器は更に、前記方位検出手段は、前記装置本体の向いている方角を示す方位情報を取得することを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項5に係る電子機器は更に、前記方位検出手段は、前記装置本体が最初に向いていた方向からの変化量を示す方位情報を取得することを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項6に係る撮影画像処理方法は、被写体を撮影する撮像装置による撮影画像処理方法であって、前記被写体に対する装置本体の向きを変えながら複数枚の画像を得る撮影ステップと、前記装置本体の向いている方向を示す方位情報を取得する方位検出ステップと、前記撮影ステップにより得られた各画像を記録するとともに、各画像の撮影時に前記方位検出ステップによって取得された方位情報を各画像のそれぞれに付加して記録する記録処理ステップと、複数種類のパノラマ画像の各々を構成する各画像に対して、該パノラマ画像の種類を識別する識別情報を付加して記録するパノラマ画像管理ステップと、再生対象となるパノラマ画像の種類を指定するパノラマ画像指定ステップと、前記パノラマ画像指定ステップにより指定されたパノラマ画像の種類に対応する識別情報が付加されている複数の画像の中で、該パノラマ画像の再生中に前記方位検出ステップによって取得される方位情報に対応する方位情報を有する画像を前記装置本体の動きに連動させて順次読み出す再生処理ステップと、この再生処理ステップによって読み出された複数の画像に基づいて前記パノラマ画像指定ステップにより指定された種類のパノラマ画像を順次作成して表示する表示ステップとを前記撮像装置が実行することを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項7に係るプログラムは、被写体を撮影する撮像装置に搭載されたコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記コンピュータを、前記被写体に対する装置本体の向きを変えながら複数枚の画像を得る撮影手段と、前記装置本体の向いている方向を示す方位情報を取得する方位検出手段と、前記撮影手段により得られた各画像を記録するとともに、各画像の撮影時に前記方位検出手段によって取得された方位情報を各画像のそれぞれに付加して記録する記録処理手段と、複数種類のパノラマ画像の各々を構成する各画像に対して、該パノラマ画像の種類を識別する識別情報を付加して記録するパノラマ画像管理手段と、再生対象となるパノラマ画像の種類を指定するパノラマ画像指定手段と、前記パノラマ画像指定手段により指定されたパノラマ画像の種類に対応する識別情報が付加されている複数の画像の中で、該パノラマ画像の再生中に前記方位検出手段によって取得される方位情報に対応する方位情報を有する画像を前記装置本体の動きに連動させて順次読み出す再生処理手段と、この再生処理手段によって読み出された複数の画像に基づいて前記パノラマ画像指定手段により指定された種類のパノラマ画像を順次作成して表示する表示手段として機能させることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0020】
図1は本発明の撮像装置としてデジタルカメラを用いた場合の外観構成を示すもので、図1(A)が主に前面の、図1(B)が主に背面の構成を示す斜視図である。
【0021】
このデジタルカメラ1は、略矩形の薄板状ボディの前面に、撮影レンズ2、セルフタイマランプ3、光学ファインダ窓4、マイクロホン部5、ストロボ発光部6、及びラバーグリップ7を配設し、上面の(ユーザにとって)右端側には電源キー8及びシャッタキー9を配する。
【0022】
ラバーグリップ7は、ユーザが撮影時にデジタルカメラ1を右手で筐体右側面側から把持した場合に右手中指、薬指、及び小指が確実に該筐体を把持できるように配設されたゴム製の帯状突起である。
【0023】
また、電源キー8は、電源のオン/オフ毎に操作するキーであり、シャッタキー9は、撮影モード時に撮影タイミングを指示する。
【0024】
また、デジタルカメラ1の背面には、モードスイッチ(SW)10、スピーカ部11、メニューキー12、十字キー13、セットキー14、光学ファインダ15、ストロボチャージランプ16、及び表示部17を配する。
【0025】
モードスイッチ10は、例えばスライドキースイッチにより構成され、基本モードである記録モード「R」と再生モード「P」とを切換える。
【0026】
メニューキー12は、各種メニュー項目等を選択させる際に操作する。本実施形態では、このメニューキー12の操作により「パノラマモード」を設定する。「パノラマモード」は、カメラ向きを水平方向に変えながら複数枚の画像を撮影することにより、これらの画像を自動的に繋げて1つのパノラマ画像を作成するモードである。
【0027】
十字キー13は、上下左右各方向へのカーソル移動用のキーが一体に形成されたものであり、表示されているメニュー項目等を移動させる際に操作する。
【0028】
セットキー14は、前記十字キー13の中心位置に配置され、その時点で選択されているメニュー項目内容等を設定するために操作する。
【0029】
ストロボチャージランプ16は、光学ファインダ15に近接して配設されたLEDランプでなり、このデジタルカメラ1のユーザが光学ファインダ15を覗いている場合と表示部17を見ている場合のいずれであってもストロボのチャージ状態等をユーザに視認させる。
【0030】
表示部17は、バックライト付きのカラー液晶パネルで構成されるもので、記録モード時には電子ファインダとしてスルー画像のモニタ表示を行う一方で、再生モード時には選択した画像等を再生表示する。
【0031】
なお、図示はしないがデジタルカメラ1の底面には、記録媒体として用いられるメモリカードを着脱するためのメモリカードスロットや、外部のパーソナルコンピュータ等と接続するためのシリアルインタフェースコネクタとして、例えばUSB(Universal Serial Bus)コネクタ等が設けられている。
【0032】
また、このデジタルカメラ1には、方位センサ18が組み込まれており、ユーザが本機器を手で持って、光学ファインダ15をのぞき込むようにしてデジタルカメラ1を向けた方向、つまり、ユーザが被写体を見ている方角が検出されるようになっている。
【0033】
図2は前記デジタルカメラ1の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0034】
基本モードである記録モードにおいては、モータ(M)21の駆動により合焦位置や絞り位置が移動される、前記撮影レンズ2を構成するレンズ光学系22の撮影光軸後方に配置された撮像素子であるCCD23が、タイミング発生器(TG)24、垂直ドライバ25によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1画面分出力する。
【0035】
この光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド回路26でサンプルホールドされ、A/D変換器27でデジタルデータに変換され、カラープロセス回路28で画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理が行われて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Crが生成され、DMA(Direct Memory Access)コントローラ29に出力される。
【0036】
DMAコントローラ29は、カラープロセス回路28の出力する輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、同じくカラープロセス回路28からの複合同期信号、メモリ書込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いて一度DMAコントローラ29内部のバッファに書込み、DRAMインタフェース(I/F)30を介してバッファメモリとして使用されるDRAM31にDMA転送を行う。
【0037】
制御部32は、CPUと、このCPUが実行するプログラムを記憶したROM、及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成される。この制御部32はデジタルカメラ1全体の制御動作を司るもので、前記輝度及び色差信号のDRAM31へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号をDRAMインタフェース30を介してDRAM31より読出し、VRAMコントローラ33を介してVRAM34に書込む。
【0038】
デジタルビデオエンコーダ35は、前記輝度及び色差信号をVRAMコントローラ33を介してVRAM34より定期的に読出し、これらのデータを元にビデオ信号を発生して前記表示部17に出力する。
【0039】
この表示部17は、上述した如く記録モード時にはモニタ表示部(電子ファインダ)として機能するもので、デジタルビデオエンコーダ35からのビデオ信号に基づいた表示を行うことで、その時点でVRAMコントローラ33から取込んでいる画像情報に基づく画像をリアルタイムに表示することとなる。
【0040】
このように表示部17にその時点での画像がモニタ画像としてリアルタイムに表示されている状態で、静止画撮影を行いたいタイミングでキー入力部36を構成する前記シャッタキー9を操作すると、トリガ信号を発生する。制御部32は、このトリガ信号に応じてその時点でCCD23から取込んでいる1画面分の輝度及び色差信号のDRAM31へのDMA転送の終了後、直ちにCCD23からのDRAM31への経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
【0041】
この記録保存の状態では、制御部32がDRAM31に書込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインタフェース30を介してY,Cb,Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読出してJPEG(Joint Photograph coding Experts Group)回路37に書込み、このJPEG回路37でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。
【0042】
そして、得た符号データを1画像のデータファイルとして該JPEG回路37から読出し、このデジタルカメラ1の記録媒体として着脱自在に装着されるメモリカード38、または、このデジタルカメラ1に固定的に内蔵される内蔵メモリ39のいずれか一方に書込む。
【0043】
そして、1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及びメモリカード38または内蔵メモリ39への全圧縮データの書込み終了に伴なって、制御部32はCCD23からDRAM31への経路を再び起動する。
【0044】
また、制御部32にはさらに、音声処理部40、USBインタフェース(I/F)41、及びストロボ駆動部42が接続されると共に、デジタルカメラ1を向けた方向を検出するための方位センサ18が接続される。
【0045】
音声処理部40は、PCM音源等の音源回路を備え、音声の録音時には前記マイクロホン部(MIC)5より入力された音声信号をデジタル化し、所定のデータファイル形式、例えばMP3(MPEG-1 audio layer 3)規格にしたがってデータ圧縮して音声データファイルを作成してメモリカード38または内蔵メモリ39へ送出する一方、音声の再生時にはメモリカード38または内蔵メモリ39から送られてきた音声データファイルの圧縮を解いてアナログ化し、前記スピーカ部(SP)11を駆動して、拡声放音させる。
【0046】
USBインタフェース41は、USBコネクタを介して有線接続されるパーソナルコンピュータ等の他の情報端末装置との間で画像データその他の送受を行う場合の通信制御を行う。
【0047】
ストロボ駆動部42は、静止画像撮影時に図示しないストロボ用の大容量コンデンサを充電した上で、制御部32からの制御に基づいて前記ストロボ発光部6を閃光駆動する。
【0048】
なお、前記キー入力部36は、上述したシャッタキー9の他に、前記電源キー8、モードスイッチ10、メニューキー12、十字キー13及びセットキー14等から構成され、それらのキー操作に伴なう信号は直接制御部32へ送出される。
【0049】
また、基本モードである再生モード時には、制御部32がメモリカード38または内蔵メモリ39に記録されている画像データを選択的に読出し、JPEG回路37で記録モード時にデータ圧縮した手順と全く逆の手順で圧縮されている画像データを伸長し、その伸長した画像データをDRAMインタフェース30を介してDRAM31に保持させた上で、このDRAM31の保持内容をVRAMコントローラ33を介してVRAM34に記憶させ、このVRAM34より定期的に画像データを読出してビデオ信号を発生し、前記表示部17で再生出力させる。
【0050】
次に、図3および図4を参照して、このデジタルカメラ1を用いてパノラマ画像を作成する方法について説明する。
【0051】
例えば、風景などを被写体としてパノラマ画像を作成する場合において、図3に示すように、被写体に対するデジタルカメラ1の向き(角度)を変えながら複数枚の画像A,B,C…を撮影する。この場合、被写体に対する撮影可能な範囲はデジタルカメラ1の画角範囲と焦点位置との関係によって決まる。図3の例では、デジタルカメラ1を「北」、「北東」、「東」、「東南」、「南」、「南西」、「西」、「西東」に向けて撮影することで、360度のパノラマ画像を作成する場合が示されている。
【0052】
ここで、デジタルカメラ1を各方角に向けて撮影を行ったときに、方位センサ18によって、そのデジタルカメラ1を向けた方角が検出されるようになっている。なお、前記デジタルカメラ1を向けた方角とは、詳しくは、デジタルカメラ1の装置本体の前面部にある撮影レンズ2を被写体に向けた方角を言う。
【0053】
前記方位センサ18は、例えば磁気センサからなり、センサ内部に直交して巻かれた2組のコイルと、その中心部に配置されたMR素子(磁気抵抗素子)を有する。MR素子は、地磁気を感知し、その磁気の強さによって抵抗値が変化する性質を持っている。これを利用して、2組のコイルによってMR素子の抵抗変化を2方向の成分に分け、これにより得られた電圧信号をマイクロプロセッサで演算処理することで方位を測定する。本実施形態では、方位センサ18からデジタル化された電圧信号が出力され、これを制御部32が受けて演算処理するものとする。
【0054】
なお、前記方位センサ18として、GPS(global positioning system)を利用したものもある。これは、GPSコンパスと呼ばれるもので、2つのアンテナの相対的な位置関係から方位を測定するように構成されている。
【0055】
このような方位センサ18により撮影時のカメラ向きが検出されると、そのカメラ向きを示す方位情報が図4に示すように撮影画像に付加され、メモリカード38または内蔵メモリ39に記録される。すなわち、例えばユーザがデジタルカメラ1を北に向けて撮影すれば、そのときに得られる画像Aに北向きであることを示す方位情報が付加されてメモリカード38または内蔵メモリ39に記録される。このようにして、デジタルカメラ1の向きを変えて撮影した複数枚の画像A,B,C…のそれぞれに方位情報が付加されて、1つの連続したパノラマ画像が作成されることになる。
【0056】
また、このパノラマ画像の再生時には、デジタルカメラ1を向けた方角に対応した画像がメモリ(メモリカード38または内蔵メモリ39)から読み出されて表示部17に表示される。例えば、デジタルカメラ1を北に向ければ、パノラマ画像を構成する各画像A,B,C…のうちの北方向の画像Aが表示部17に表示される。
【0057】
以下に、このデジタルカメラ1によるパノラマ画像に関する処理動作について、(a)記録モード時の処理と、(b)再生モード時の処理に分けて説明する。なお、以下の各フローチャートで示される処理はデジタルカメラ1に搭載された制御部32により実行されるものであり、この制御部32は図示せぬROMなどに記憶されたプログラムを読み込むことで、そのプログラムに記述された手順に従って処理を実行する。
【0058】
(a)記録モード時
図5はデジタルカメラ1の記録処理の動作を示すフローチャートであり、パノラマ画像を構成する各画像を記録する場合の処理手順が示されている。
【0059】
パノラマ画像を作成するため、まず、モードスイッチ10の操作により動作モードを記録モード「R」に切り替え、続いてメニューキー12の操作により「パノラマモード」を設定しておく(ステップA11,A12)。
【0060】
この状態で、デジタルカメラ1の撮影レンズ2を被写体に向けてシャッタキー9を押下すると(ステップA13のYes)、所定の画角範囲内で撮影レンズ2に写る被写体の画像が撮影データとして得られる(ステップA14)。なお、撮影中は表示部17が電子ビューファインダとして機能しており、その画面上に現在の撮影対象が表示されている。
【0061】
ここで、ユーザがシャッタキー9の押下により撮影を行ったとき、デジタルカメラ1を向けた方角が方位センサ18により検出され(ステップA15)、そのカメラ方向を示す方位情報が当該撮影画像に付加されて所定のメモリに記録される(ステップA16)。前記所定のメモリとは、本実施形態ではメモリカード38または内蔵メモリ39のいずれか一方であり、ここでは便宜的にメモリカード38に記録されるものとして説明する。
【0062】
以下同様にして、デジタルカメラ1の向きを変えながら複数枚の画像が撮影され、これらの画像毎にそのときのカメラ向きを示す方位情報が付加されてメモリカード38に順次記録されていく。その際、2枚目からの画像の撮影時には、直前に撮影した画像がメモリカード38から読み出され、その画像の一部が現在の撮影対象に重なるように表示部17の画面上に半透明の状態で表示される(ステップA18)。これにより、次に撮影する画像を前の画像と方角的に繋がるように撮影することができる。
【0063】
また、ユーザが電源をオフするなどの所定の操作により記録終了を明示的に指示した時点で(ステップA17のYes)、ここでの記録処理が終了する。
【0064】
このようにしてデジタルカメラ1の向きを変えながら複数枚の画像を撮影することで、メモリカード38の中にはこれらの画像が1つの連続したパノラマ画像として記録される。
【0065】
図6乃至図9に具体例を示す。
【0066】
今、例えば北方向、北東方向、東方向の3枚の撮影画像からなるパノラマ画像を作成する場合を想定して説明する。図6は北方向撮影時に表示部17に表示される画像の一例、図7は北東方向撮影時に表示部17に表示される画像の一例、図8は東方向撮影時に表示部17に表示される画像の一例を示している。また、図9はこれらの撮影画像をつなぎ合わせて作成されたパノラマ画像の一例を示している。
【0067】
まず、パノラマ画像の構成画像となる1枚目の画像を撮影するべく、図6に示すように、デジタルカメラ1を北方向に向けてシャッタキー9を押す。これにより、デジタルカメラ1の画角範囲内で北方向の画像が得られる。このとき、例えば磁気センサからなる方位センサ18によって、デジタルカメラ1を向けた方角が検出され、その方角(この場合、北方向)を示す方位情報が当該撮影画像に付加されてメモリカード38に保存される。
【0068】
次に、パノラマ画像の構成画像となる2枚目の画像を撮影するべく、デジタルカメラ1を北東方向に向ける。その際、デジタルカメラ1を向けた方角に合わせて、図7に示すように、直前に撮った画像の一部が電子ビューファンダとして機能している表示部17に半透明の状態で表示される。図7において、図中の点線で示す画像が直前の撮影画像であり、ここではデジタルカメラ1を北方向に向けて撮影した後に、続けてデジタルカメラ1を北東方向に向けたので、その直前に撮った画像として北方向の画像がメモリカード38から読み出され、当該画像の右端部分が半透明状態で表示部17に表示される。
【0069】
なお、例えば北方向の画像を撮影した後、表示部17を北東方向ではなく、西東方向に向けたとしたら、直前の撮影画像である北方向の画像の左端が半透明の状態で表示されることになる。
【0070】
また、撮影済みの各画像のどの画像を半透明の状態で表示するのかはメニューキー12の操作等によりユーザが任意に選択でき、また、その表示範囲もユーザが任意に選択できるものとする。
【0071】
しかして、図7に示しように、直前に撮った北方向の画像の一部が表示された状態で、デジタルカメラ1を北東方向に向け、前記北方向の画像の一部に北東方向の画像を合わせるように撮影範囲を定めてからシャッタキー9を押す。これにより、既に撮影済みの北方向の画像に綺麗に繋がる北東方向の画像が得られる。また、このときも方位センサ18にて撮影時にデジタルカメラ1を向けた方角が検出され、その方角(この場合、北東方向)を示す方位情報が当該撮影画像に付加されてメモリカード38に保存される。
【0072】
3枚目についても同様であり、図8に示すように、デジタルカメラ1を東方向に向け、直前に撮った北東方向の画像の一部に東方向の画像を合わせるように撮影範囲を定めてシャッタキー9を押す。これにより、既に撮影済みの北東方向の画像に綺麗に繋がる東方向の画像が得られる。また、このときも方位センサ18にて撮影時にデジタルカメラ1を向けた方角が検出され、その方角(この場合、東方向)を示す方位情報が当該撮影画像に付加されてメモリカード38に保存される。
【0073】
このようにして、パノラマ画像を構成する3枚分の画像が撮影されると、これらの画像は図9に示すように1つの連続したパノラマ画像としてメモリカード38に記録される。
【0074】
なお、ここでは説明を簡単にするために1種類のパノラマ画像を作成する場合について説明するが、複数種類のパノラマ画像を作成する場合には、各パノラマ画像毎に識別情報を当該パノラマ画像を構成する各画像に共通に付加しておく。例えば、3種類のパノラマ画像を作成する場合であれば、1枚目のパノラマ画像を構成する各画像に対して「NO.1」といった識別情報、2枚目のパノラマ画像を構成する各画像に対して「NO.2」といった識別情報、3枚目のパノラマ画像を構成する各画像に対して「NO.3」といった識別情報をそれぞれ付加しておく。これにより、再生時には、例えばユーザが所望のパノラマ画像を例えばメニュー画面上で選択した際に、その選択したパノラマ画像の識別情報に基づいて当該パノラマ画像の各画像を表示対象としてメモリカード38から読み出すことができる。
【0075】
(b)再生モード時
次に、再生モード時の動作について説明する。
【0076】
図10はデジタルカメラ1の再生処理の動作を示すフローチャートであり、パノラマ画像を再生する場合の処理手順が示されている。なお、ここで言うパノラマ画像の再生とは、所定のメモリからパノラマ画像を構成する各画像を読み出して表示部17の画面上に表示することを意味する。また、前記所定のメモリは記録時と同様にメモリカード38であるとする。このメモリカード38には、パノラマ画像を構成する各画像のデータが方位情報と共に記録されている。
【0077】
図10に示すように、パノラマ画像を再生する場合には、まず、モードスイッチ10の操作により動作モードを再生モード「P」に切り替え、続いてメニューキー12の操作により「パノラマモード」を設定しておく(ステップB11,B12)。
【0078】
ここで、通常は、カーソルキーの操作などによりパノラマ画像を構成する各画像を順次表示する方式が用いられるが、本実施形態では、デジタルカメラ1を任意の方角に向けるだけで、パノラマ画像の中でその方角に対応した画像を表示することができる。
【0079】
すなわち、前記「パノラマモード」が設定された状態で、ユーザがデジタルカメラ1を任意の方角に向けると、そのときの方角が方位センサ18により検出される(ステップB13)。そして、前記方位センサ18により検出されたカメラ向きを示す方位情報に基づいてメモリカード38が検索され(ステップB14)、そのカメラ向きに対応した画像を中心にして当該パノラマ画像の一部が表示部17に表示される(ステップB15→B17)。
【0080】
また、デジタルカメラ1を別の方角に向ければ(ステップB18のNo)、前記同様にして、そのときのデジタルカメラ1の向きが検出され、そのカメラ向きに対応した画像を中心にして当該パノラマ画像の一部が表示部17に表示される。
【0081】
具体的に説明すると、例えば、図9に示したパノラマ画像を再生する場合であれば、ユーザがデジタルカメラ1を北方向に向けたとき、詳しくは、ユーザがデジタルカメラ1の裏面に設けられた表示部17を見るようにして、そのデジタルカメラ1の前面部(撮影レンズ2が設置された面)を北方向に向けると、図6のような北方向の画像が表示部17に表示されることになる。
【0082】
同様に、デジタルカメラ1を北東方向に向けたときには、図7のような北東方向の画像が表示部17に表示され、また、デジタルカメラ1を東方向に向けたときには、図8のような東方向の画像が表示部17に表示される。
【0083】
ここで、デジタルカメラ1を向けた方角に対応した画像がメモリカード38になかった場合には(ステップB15のNo)、その両隣の方角の撮影画像から当該方角の画像が生成されて(ステップB16)、その画像がパノラマ画像の一部として表示部17に表示される(ステップB17)。
【0084】
すなわち、前記の例で言えば、北方向を向いて撮影した画像、北東方向を向いて撮影した画像、東方向を向いて撮影した画像の3枚から構成されるパノラマ画像の再生中に、ユーザがデジタルカメラ1を北北東に向けた場合には、図11(a)に示すように、そのパノラマ画像上で北方向を向いて撮影した画像の中心点Paと北東方向を向いて撮影した画像の中心点Pbとを結ぶ線分の中点Pa+bを求める。そして、図11(b)に示すように、パノラマ画像の中で前記中点Pa+bを中心とする所定の範囲L内の画像を北北東の画像としてメモリカード38から読み出して表示部17に表示する。
【0085】
この動作は連続的に行われる。すなわち、例えばデジタルカメラ1の向きを北方向から東北方向へ連続的に変えれば、表示部17に表示されるパノラマ画像も北方向に向けた撮影した画像から東北方向に向けた画像へと、パノラマ画像の表示が連続的に変化することになる。
【0086】
また、ユーザが電源をオフするなどの所定の操作により再生終了を明示的に指示した時点で(ステップB18のYes)、ここでの再生処理が終了する。
【0087】
このように、パノラマ画像を再生する場合において、ユーザがデジタルカメラ1を任意の方角に向ければ、その方角に対応した画像が当該パノラマ画像の一部として表示される。したがって、従来方式のようにパノラマ画像をスクロールキーの操作により順次表示するものと違って、面倒なキー操作が不要であり、デジタルカメラ1の向きを変えるだけでパノラマ画像を連続して見ることができる。例えば、図3に示すように360度のパノラマ画像を撮影した場合であれば、再生時に同じようにデジタルカメラ1を水平方向に360度回転させることで、実際に周囲を見回している感覚で各方角の画像を連続して見ることができる。
【0088】
なお、前記実施形態では、パノラマ画像の再生時において、デジタルカメラ1を向けた方角に対応した画像を表示するようにしたが、方角には関係なく、ユーザがデジタルカメラ1を向けた角度に応じてパノラマ画像の表示を切り替えることでも良い。
【0089】
すなわち、前記実施形態では、デジタルカメラ1を北方向に向けたときには、北向きの画像を中心にしてパノラマ画像を表示したが、最初に表示する画像はそのときのカメラ向きに関係なく、例えば当該パノラマ画像の中心にある画像を基準画像として表示した後、その位置からデジタルカメラ1を向けた角度に応じて、前記基準画像を元にして表示する部分を変化させる。例えば、まず最初に北東方向の画像(図7)を基準画像として表示し、この状態でユーザがデジタルカメラ1を右方向に45度回転させた場合には東方向の画像(図8)を表示し、左方向に45度回転させた場合には北方向の画像(図6)を表示する。
【0090】
図12にこのときの再生動作を示す。まず、モードスイッチ10の操作により動作モードを再生モード「P」に切り替え、続いてメニューキー12の操作により「パノラマモード」を設定しておく(ステップC11,C12)。
【0091】
ここで、ユーザがデジタルカメラ1を任意の方角に向けた状態で、予め表示対象として指定されたパノラマ画像の中の所定の画像が基準画像として表示部17に表示される(ステップC13)。前記所定の画像とは、上述したように例えばパノラマ画像の中心部分に当たる画像である。
【0092】
この状態で、ユーザがデジタルカメラ1の向きを変えたことが方位センサ18により検出されると(ステップC14のYes)、変更前の方角と変更後の方角に基づいてユーザがデジタルカメラ1をどちら向きに何度が動かしたのかが求められる(ステップC15)。この場合、例えば変更前の方角が北東であり、変更後の方角が東であったならば、デジタルカメラ1を右回りに45度動かしたことが判る。また、変更後の方角が北であったならば、デジタルカメラ1を左回りに45度動かしたことが判る。
【0093】
このようにして、デジタルカメラ1を動かした方向とその変更角度が求められると、当該パノラマ画像の中で前記基準画像の中心位置からデジタルカメラ1の変更方向に変更角度分だけずらした位置が新たに表示する画像の中心として定められ(ステップC16)、メモリカード38の中から該当する部分の画像が読み出されて表示部17に表示される(ステップC17)。
【0094】
以下同様に、再生終了の指示があるまで(ステップC18のNo)、デジタルカメラ1の向きの変化に連動させて当該パノラマ画像を構成する各画像が連続的に表示部17に表示される。
【0095】
このように、デジタルカメラ1の向きの変化に対応させてパノラマ画像の表示を変化させることでも、従来のような面倒なスクロール操作を不要として、パノラマ画像を構成する各画像を連続して見ることができる。
【0096】
(画像再生システム)
次に、図13および図14を参照して前記デジタルカメラ1を利用した画像再生システムについて説明する。
【0097】
図13はその画像再生システムの構成を示すブロック図であり、本システムは前記デジタルカメラ1に接続されるサーバ51、そのサーバ51の持つデータベース(DB)52、そして、画像再生装置53および複数の表示装置54a、54b、54c…からなる。
【0098】
サーバ51は、デジタルカメラ1にて撮影されたパノラマ画像の各画像をこれらに付加された方位情報と共に受信してデータベース52に保存する。なお、サーバ51とデジタルカメラ1との接続形態は有線であっても無線であっても良い。サーバ51と画像再生装置53との接続形態についても同様であり、有線であっても無線であっても良い。有線には、インターネット等の通信ネットワークを含む。また、無線としては、赤外線の他に、例えばBluetooth(R)などの近距離無線通信システムを含む。前記Bluetooth(R)は、短距離の無線通信規格に準じた無線通信システムであり、例えば2.45GHzのISM(Industrial Scientific Medical)帯の無線電波を用いて約10mの無線通信を実現するものである。
【0099】
サーバ51は、外部から表示要求があったときなど、所定のタイミングでデータベース52から前記デジタルカメラ1で撮影されたパノラマ画像の各画像を読み出し、これらを画像再生装置53に送る。上述したように各画像には方位情報が付加されており、画像再生装置53はその方位情報に基づいて各画像を表示装置54a、54b、54c…に転送することで、これらの画像を方位別に分けて同時に表示する。
【0100】
すなわち、例えば北方向の画像、北東方向の画像、東方向の画像の3方向からなるパノラマ画像であれば、画像再生装置53はそのパノラマ画像の北方向の画像を表示装置54a、北東方向の画像を表示装置54b、東方向の画像を表示装置54cに送って、これらの画像を同時に表示する。
【0101】
このように、本システムによれば、デジタルカメラ1とは離れた別の場所にて、そのデジタルカメラ1で撮影されたパノラマ画像を見ることができる。この場合、図14に示すように表示装置54a、54b、54c…を各方位毎に円を描くように並べておけば、360度のパノラマ画像をその円の中心から眺め回して見ることができる。
【0102】
なお、前記実施形態では、電子機器としてデジタルカメラを例にして説明したが、本発明はこれに限るものでなく、例えばカメラ付きの携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)など、撮影機能を備えた電子機器であれば全てに適用可能である。
【0103】
その他、本発明は前記実施形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変形して実施することが可能である。
【0104】
更に、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態で示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、「発明が解決しようとする課題」で述べた効果が解決でき、「発明の効果」の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0105】
また、上述した実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD−ROM等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、そのプログラム自体をネットワーク等の伝送媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムあるいは伝送媒体を介して提供されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0106】
また、記録媒体としては、CD−ROMやDVD−ROM等の他にも、例えば、Blu−ray Disc(R)やAOD(Advanced Optical Disc)などの青色レーザを用いた次世代光ディスク、赤色レーザを用いるHD-DVD9、青紫色レーザを用いるBlue Laser DVDなど、今後開発される種々の大容量記録媒体を用いて本発明を実施することが可能である。
【0107】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、デジタルカメラなどからなる撮像装置において、その装置本体の向き(つまりカメラの向き)を変えながら複数枚の画像からなるパノラマ画像を作成した場合に、そのパノラマ画像の各画像に撮影時のカメラ向きを示す方位情報が付加されるので、各画像がどの方角から撮ったものであるかを知ることができる。
【0108】
また、これらの画像の再生時には、装置本体を任意の方角に向けることにより、その方角に対応した画像が表示されるので、従来のような面倒なスクロール操作を必要とせずにパノラマ画像の表示切替えを簡単に行うことができる。さらに、装置本体のカメラの動きに合わせてパノラマ画像の各画像が連続的に表示されるため、実際に周囲を見回しているような感覚でパノラマ画像を見ることができる。
【0109】
更に、複数種類のパノラマ画像の各々を構成する各画像に対して、該パノラマ画像の種類を識別する識別情報を付加して記録し、再生対象となるパノラマ画像の種類が指定された場合に、この指定されたパノラマ画像の種類に対応する識別情報が付加されている複数の画像の中で、該パノラマ画像の再生中に取得される方位情報に対応する画像を装置本体の動きに連動させて順次読み出し、この読み出された複数の画像に基づいて前記パノラマ画像指定手段により指定された種類のパノラマ画像を順次作成して表示するようにしたので、パノラマ画像を構成する複数の画像を記録しておくだけで、所望の種類のパノラマ画像を再生して表示させることが可能となり、今までの機器にない画像の楽しみ方ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子機器としてデジタルカメラを用いた場合の外観構成を示す斜視図。
【図2】前記デジタルカメラの電子回路の構成を示すブロック図。
【図3】前記デジタルカメラを用いて360度のパノラマ画像を作成する方法を説明するための図。
【図4】前記デジタルカメラによって撮影されたパノラマ画像の各画像の記録方法を説明するための図。
【図5】前記デジタルカメラによるパノラマ画像の記録処理の動作を示すフローチャート。
【図6】前記デジタルカメラの記録モード時に表示部に表示される画像の一例を示す図。
【図7】前記デジタルカメラの記録モード時に表示部に表示される画像の一例を示す図。
【図8】前記デジタルカメラの記録モード時に表示部に表示される画像の一例を示す図。
【図9】前記デジタルカメラにて撮影された複数枚の画像をつなぎ合わせて作成されたパノラマ画像の一例を示す図。
【図10】前記デジタルカメラによるパノラマ画像の再生処理の動作を示すフローチャート。
【図11】前記デジタルカメラを向けた方向に対応した画像の生成方法を説明するための図。
【図12】前記デジタルカメラの他の再生処理の動作を示すフローチャート。
【図13】前記デジタルカメラを利用した画像再生システムの構成を示すブロック図。
【図14】前記画像再生システムにおける各表示装置の配置例を示す図。
【図15】従来のデジタルカメラにおけるパノラマ画像の再生時の操作方法を説明するための図。
【符号の説明】
1…デジタルカメラ
2…撮影レンズ
3…セルフタイマランプ
4…光学ファインダ窓
5…マイクロホン部(MIC)
6…ストロボ発光部
7…ラバーグリップ
8…電源キー
9…シャッタキー
10…モードスイッチ(SW)
11…スピーカ部(SP)
12…メニューキー
13…十字キー
14…セットキー
15…光学ファインダ
16…ストロボチャージランプ
17…表示部
18…方位センサ

Claims (7)

  1. 被写体を撮影する撮像装置であって、
    前記被写体に対する装置本体の向きを変えながら複数枚の画像を得る撮影手段と、
    前記装置本体の向いている方向を示す方位情報を取得する方位検出手段と、
    前記撮影手段により得られた各画像を記録するとともに、各画像の撮影時に前記方位検出手段によって取得された方位情報を各画像のそれぞれに付加して記録する記録処理手段と、
    複数種類のパノラマ画像の各々を構成する各画像に対して、該パノラマ画像の種類を識別する識別情報を付加して記録するパノラマ画像管理手段と、
    再生対象となるパノラマ画像の種類を指定するパノラマ画像指定手段と、
    前記パノラマ画像指定手段により指定されたパノラマ画像の種類に対応する識別情報が付加されている複数の画像の中で、該パノラマ画像の再生中に前記方位検出手段によって取得される方位情報に対応する方位情報を有する画像を前記装置本体の動きに連動させて順次読み出す再生処理手段と、
    この再生処理手段によって読み出された複数の画像に基づいて前記パノラマ画像指定手段により指定された種類のパノラマ画像を順次作成して表示する表示手段と
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮影手段は、すでに撮影した画像の一部を現在の撮影対象に重なるように半透明状態で表示することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記再生処理手段は、前記記録処理手段によって記録された複数の画像のうちの1つを基準画像として表示した後、その基準画像を起点にして前記装置本体が向けられた角度に応じた画像を当該複数の画像の中から読み出して表示することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記方位検出手段は、前記装置本体の向いている方角を示す方位情報を取得することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記方位検出手段は、前記装置本体が最初に向いていた方向からの変化量を示す方位情報を取得することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 被写体を撮影する撮像装置による撮影画像処理方法であって、
    前記被写体に対する装置本体の向きを変えながら複数枚の画像を得る撮影ステップと、
    前記装置本体の向いている方向を示す方位情報を取得する方位検出ステップと、
    前記撮影ステップにより得られた各画像を記録するとともに、各画像の撮影時に前記方位検出ステップによって取得された方位情報を各画像のそれぞれに付加して記録する記録処理ステップと、
    複数種類のパノラマ画像の各々を構成する各画像に対して、該パノラマ画像の種類を識別する識別情報を付加して記録するパノラマ画像管理ステップと、
    再生対象となるパノラマ画像の種類を指定するパノラマ画像指定ステップと、
    前記パノラマ画像指定ステップにより指定されたパノラマ画像の種類に対応する識別情報が付加されている複数の画像の中で、該パノラマ画像の再生中に前記方位検出ステップによって取得される方位情報に対応する方位情報を有する画像を前記装置本体の動きに連動させて順次読み出す再生処理ステップと、
    この再生処理ステップによって読み出された複数の画像に基づいて前記パノラマ画像指定ステップにより指定された種類のパノラマ画像を順次作成して表示する表示ステップと
    を前記撮像装置が実行することを特徴とする画像処理方法。
  7. 被写体を撮影する撮像装置に搭載されたコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記被写体に対する装置本体の向きを変えながら複数枚の画像を得る撮影手段と、
    前記装置本体の向いている方向を示す方位情報を取得する方位検出手段と、
    前記撮影手段により得られた各画像を記録するとともに、各画像の撮影時に前記方位検出手段によって取得された方位情報を各画像のそれぞれに付加して記録する記録処理手段と、
    複数種類のパノラマ画像の各々を構成する各画像に対して、該パノラマ画像の種類を識別する識別情報を付加して記録するパノラマ画像管理手段と、
    再生対象となるパノラマ画像の種類を指定するパノラマ画像指定手段と、
    前記パノラマ画像指定手段により指定されたパノラマ画像の種類に対応する識別情報が付加されている複数の画像の中で、該パノラマ画像の再生中に前記方位検出手段によって取得される方位情報に対応する方位情報を有する画像を前記装置本体の動きに連動させて順次読み出す再生処理手段と、
    この再生処理手段によって読み出された複数の画像に基づいて前記パノラマ画像指定手段により指定された種類のパノラマ画像を順次作成して表示する表示手段と
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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