JP2018024625A - シルクペプチド含有組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
[2]イソフラボンが大豆由来であることを特徴とする[1]に記載の組成物。
[3]シルクペプチドとイソフラボンとの質量比が1:0.05〜1であることを特徴とする[1]又は[2]のいずれかに記載の組成物。
[4]水溶液の25℃においてオストワルド法で測定した粘度が、純水の粘度を0.6mm2/sとしたとき0.001mm2/s〜0.55mm2/sであることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]さらに、キャベツ抽出物を含有することを特徴とする[1]または[2]に記載の組成物。
[6]イソフラボンとリン脂質とを含有するシルクペプチドの呈味改善剤。
[7]イソフラボンが大豆由来であることを特徴とする[6]に記載の呈味改善剤。
[8]さらに、キャベツ抽出物を含有することを特徴とする[6]または[7]に記載の呈味改善剤。
[9]イソフラボンとリン脂質とを添加するシルクペプチドの呈味改善方法。
[10]イソフラボンが大豆由来であることを特徴とする[9]に記載の呈味改善方法。
[11]さらに、キャベツ抽出物を添加することを特徴とする[9]または[10]に記載の呈味改善方法。
本発明の組成物は、(A)シルクペプチド、(B)イソフラボン及び(C)リン脂質を含有する。以下、これらの成分についてそれぞれ説明する。
シルクペプチドは、上述の通り蚕の繭から得られるシルクのタンパク質を加水分解したものである。シルクのタンパク質としては、フィブロインとセリシンが知られているが、本発明のシルクペプチドは、フィブロインとセリシンの両方を含むシルクを加水分解したものでもよく、どちらか一方のタンパク質を精製した後に加水分解したものでもよい。
イソフラボンは、マメ科植物、特に大豆に多く含まれるポリフェノールである。本発明のイソフラボンは、イソフラボンの配糖体やイソフラボンのアグリコン、及びそれらの塩などのイソフラボン誘導体を含む。イソフラボンとしては、例えば、ダイゼイン、ダイジン、ゲニステイン、ゲニスチンなどが挙げられる。本発明のイソフラボンは、植物に含まれるもの、植物から単離されたもの、合成されたもののいずれであってもよいが、十分な食経験があり、安全性が高いことから、大豆に含まれるイソフラボンが特に好ましい。
リン脂質は、リン酸エステルの構造を持つ脂質の総称であり、卵、肉、魚、一部の植物などに多く含まれている。リン脂質としては、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホスファチジルセリン、ホスファチジルエタノールアミン(セファリン)、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリンなどが挙げられる。リン脂質としては、動植物に含まれるものや、合成されたものを用いることができる。
キャベツ抽出物は、特に限定されないが、例えばキャベツの粉砕物のスラリーから遠心分離や濾過などの通常知られている固液分離手段を用いて固形物(残渣)を除いた液体成分であってもよいし、キャベツを細切し食塩や砂糖などを添加して浸透圧により得られる液体から、遠心分離や濾過などの通常知られている固液分離手段を用いて固形物(残渣)を除いた液体成分であってもよいし、通常知られている植物体を用いた溶媒抽出手段により得ることができる液体成分であってもよいし、キャベツ粉砕物のスラリーを発酵させ、遠心分離や濾過などの通常知られている固液分離手段を用いて固形物(残渣)を除いた発酵物(キャベツ発酵物)であってもよいし、前記手段などで得られる各液体成分の発酵物(キャベツ発酵物)であってもよい。キャベツ抽出物を得る際に使用する溶媒としては、例えば、水、熱水、有機溶媒、含水有機溶媒などが挙げられる。キャベツ抽出物は、例えば、水分や溶媒を除去するなどのために、液体成分を減圧濃縮や凍結乾燥などの濃縮や乾燥などに供したものであってもよい。
本発明の発酵キャベツは、キャベツとその他の原料を同時に発酵させたものであってもよい。キャベツは通常知られている通りのアブラナ科に属する一年生又は越年生草本であるキャベツ(Brassica Oleracea L.)であれば特に限定されない。
本発明の組成物を粉末飲料の形態として用いる場合は、例えば、水、湯、牛乳などの任意の液体に分散又は溶解させ、液状物を摂取する飲料や、粉末飲料をペットボトル、カン、ビン、紙パックなどにあらかじめ液状物として封入された容器詰飲料が挙げられる。これらの形態の中でも、場所を取らずに長期間保存でき、必要な時に調製できることから、粉末飲料であることが好ましい。
表1に示す配合に従って、シルクペプチド(市販されているシルクプロテインの加水分解物(分子量300〜5,000、平均分子量 約1,000))、イソフラボン(市販されている大豆由来イソフラボン)、リン脂質(市販されている大豆由来レシチン)、キャベツ抽出物(市販されているキャベツ抽出物の乳酸菌発酵物の乾燥粉末(東洋新薬製))、賦形剤(市販されているデキストリン)をよく混合し、実施例1〜6および比較例1〜5の粉末飲料を作製した。
(被験試料)
官能試験には、上記表1に示す実施例1〜6、比較例1〜5及び参考例1の計12種のサンプルを用いた。
上記12種のサンプル1.5gを、プラスチック製のコップに移し、それぞれに100mLの水を注いでよくかき混ぜた。それら12種の粉末飲料を男女計6名がそれぞれ摂取し、香りのよさ、苦味のなさ、歯のざらつきのなさ、飲みやすさ、舌触りのよさ、のどごしのよさ、後味のよさ及び総合評価の項目を評価した。評価方法は、全ての項目において参考例1の賦形剤単独の粉末飲料を基準の「0点」とし、各項目を−5点から5点の11段階で相対的に評価した。評価点数は、参考例1を基準として、「5点 非常に好ましい」「4点 かなり好ましい」「3点 好ましい」「2点 やや好ましい」「1点 どちらかと言えば好ましい」「0点 普通」「−1点 どちらかというと好ましくない」「−2点 やや好ましくない」「−3点 好ましくない」「−4点 かなり好ましくない」「−5点 非常に好ましくない」とした。
各サンプルのそれぞれの項目の被験者の平均点数を図1に示す。
表2に示す配合に従って、サンプル1.5gを100mlの水に溶かした際の粘度を、増粘剤(市販されているデキストリン)を用いて調整したこと以外は、製造例1と同様に実施例7〜10の粉末飲料を作製した。
本発明における粘度は、オストワルド法によって測定した。
粘度は、オストワルド粘度計の球の容量をV(mL)、毛細管の内径をR(mm)、球状部分を被験液が流れるのにかかる時間をS(s)として、以下の計算式で求められる。
なお、測定に用いる被験液は5mLであり、被験液の温度は25℃である。
粘度(mm2/s)=V/RS
(粘度の値が小さいほど、粘り気のある液体である)
本発明の実施例における液体の粘度の測定には、柴田化学製のオストワルド粘度計(V=3mL、R=1.25mm)を用いた。
表2にはオストワルド法によって測定した粘度も同時に記載している。
(被験試料)
官能試験には、上記表1に示す実施例3と上記表2に示す及び実施例7〜10の計5種のサンプルを用いた。
上記5種のサンプル1.5gを、試験例1と同様にプラスチック製のコップに移し、それぞれに100mLの水を注いでよくかき混ぜた。それら5種の粉末飲料を男女計6名がそれぞれ摂取し、試験例1と同様に評価を行った。評価方法は、増粘剤を配合しない実施例3を基準の「0点」としたこと以外は、試験例1と同様に評価した。
各サンプルのそれぞれの項目の被験者の平均点数を図2に示す。
Claims (5)
- シルクペプチド、イソフラボン及びリン脂質とを含有することを特徴とする組成物。
- イソフラボンが大豆由来であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- シルクペプチドとイソフラボンとの質量比が1:0.05〜1であることを特徴とする請求項1〜又は2のいずれか一項に記載の組成物。
- 水溶液の25℃においてオストワルド法で測定した粘度が、純水の粘度を0.6mm2/sとしたとき0.001mm2/s〜0.55mm2/sであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
- さらに、キャベツ抽出物を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組成物。
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