JP2018024012A - 鍛造方法及びこれに用いる鍛造金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイドルギヤの黒皮に鍛造素材のキズを位置させないようにする。
【解決手段】円柱状の鍛造素材10を加圧して外周に切削対象の切削部51、55を有する製品粗材の鍛造において、ブレイク工程での加圧前の状態で上型と下型の対向面の中心から所定半径を平坦面とし、その外周領域を外方に向けて互いに離反する湾曲面とし、平坦面を鍛造素材10より小径に設定して、対向面と鍛造素材10の外周縁A、Bが接触しないようにする。これにより加圧時に鍛造素材10の外周縁A、Bは対向面からの束縛を受けることなく外方へ逃げるので、鍛造素材10の外周縁A、Bであったった領域を、後工程で切削されずに残る領域(凹部53、非切削部54)よりも外周縁側切削部51、55に位置させて、夾雑物の発生原因となるキズが鍛造素材10の外周縁A、Bに合ったとしても、キズのある領域を切削して除去することで、夾雑物の発生を防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、製品に黒皮が残される鍛造品の成形方法及びこれに用いる鍛造金型の構造に関する。
車両用変速機は、アウトプットギヤと噛み合うアイドルギヤを有しており(例えば、特許文献1)、このアイドルギヤは、例えば図6に示すような断面形状を有する。
この製品としてのアイドルギヤ100はほぼ円盤状で、外周側に不図示のアウトプットギヤと噛み合う外歯104を備え、中心部に不図示のアイドル軸と噛み合う内歯スプライン102を備える。そして、外歯104と内歯スプライン102部をつなぐ2つのギヤ側面のうち、一方側の側面101(図中、上側)には、軽量化のために凹部103が形成されており、他方側の側面106(図中、下側)には、アイドルギヤ100の回転軸に直交する平坦面105が外周側に形成されている。
ここで、外歯104、内歯スプライン102、ギヤ側面101、及び平坦面105は、高い寸法精度や面粗度が要求されるため、製品粗材としての鍛造品の対応部分を切削することにより形成されるが、凹部103、及びギヤ側面106のうちの平坦面105を除く部分(以下、非切削部107と標記)については、寸法精度や面粗度は要求されないので、切削せずに製品粗材面(黒皮)のまま残されるのが通常である(図6のハッチング部参照)。
製品粗材である鍛造品は、長尺の円柱材を所定の長さに切断して鍛造素材とし、これに対して金型による複数段階のプレス工程を繰り返して成形される。
プレス工程の第1段階はブレイク工程であり、金型の上型及び下型は互いに平坦な対向面を有して鍛造素材を軸方向に加圧する。これにより、鍛造素材は軸方向に圧縮され、径方向に膨出して円盤状へ変形する。その後、順次に上型及び下型を変えて最終形状へ近づけていく。
特開2013−204715号公報
ところで、上記の円柱材を切断した鍛造素材10は、図7の(a)に示すような外周縁(角部Ka、Kb)に切断バリや打痕等のキズが生じやすく、ブレイク工程を経た段階では、(b)に示すように、鍛造素材10において角部Ka、Kbであった領域が、ブレイク工程で得られた円盤の外周部よりも内径側に位置している。
このため、プレス工程の最終段階において、(c)に示すように、角部Ka、Kbであった領域が上述の凹部103と非切削部107に位置する鍛造品(製品粗材)となる。
このプレス工程の最終段階で得られた鍛造品は、内外周側とギヤ側面が切削されて、前述のように外歯104、内歯スプライン102、ギヤ側面101、及び平坦面105が形成されるが、切削されない凹部103と非切削部107では、黒皮状の製品粗材面(黒皮部)が、そのまま残されることになる。
ここで、凹部103と非切削部107に内包される角部Ka、Kbであった領域にキズが存在していると、黒皮部の一部がキズを起点として剥離して夾雑物となり、例えばベルトを用いるCVTでは、剥離した夾雑物のベルト?み込みが発生する虞がある。
そのため、黒皮部がそのまま残された領域(凹部103と非切削部107)でのキズ検査を欠かすことができないので、黒皮部のない製品と比較して製造工数が増加する。
このような問題は、凹部を有するアイドルギヤだけでなく、円柱材をプレス成型した鍛造品を製品粗材とし、外周縁部よりも内側に黒皮を残す種々の製品についても同様である。
したがって本発明は、上述の問題点に鑑み、鍛造品の外周縁部よりも内側に鍛造素材のキズを位置させないようにした鍛造方法及び鍛造金型を提供することを目的とする。
このため、本発明は、円柱状の素材を加圧して円盤状の製品粗材とし、製品粗材の黒皮を所定部位に残し他の部位を切削して得る製品のための製品粗材の鍛造方法であって、加圧前の状態で上型と下型の対向面が素材の端部外周縁と接触しないように設定した金型を用いる加圧工程を有して、素材の端部外周縁を製品粗材における上記所定部位より外周側に位置させるものとした。
そして上記金型は、上型と下型の対向面がそれぞれの中心から所定半径の領域を平坦面とし、その外周領域を外方に向けて互いに離反する湾曲面として、平坦面の所定半径を素材の半径よりも小さく設定するのが好ましい。
本発明によれば、素材の端部外周縁にキズが受けることがあっても、端部外周縁は製品粗材において黒皮が残される所定部位から外れた切削部位に位置するので、キズが除去されて、栗皮の剥がれなどが回避される。
上型と下型の対向面の中心から所定半径を平坦面とし、その外周領域を外方に向けて互いに離反する湾曲面として、平坦面の所定半径を素材の半径よりも小さくすることにより、対向面と素材の端部外周縁との非接触状態を確実に保持できる。
実施の形態にかかる鍛造過程を示す図である。 各過程におけるワーク形状の半部を拡大して示す図である。 ブレイク工程の金型の拡大図である。 ブレイク型に対するフィンガーの調整要領を示す図である。 アイドル型に対するフィンガーの調整要領を示す図である。 アイドルギヤを示す図である。 アイドルギヤにおけるキズの発現態様を示す図である。
以下、本発明をアイドルギヤの鍛造に適用した実施の形態について説明する。
図1は実施の形態にかかる鍛造過程を金型(上型、下型)とともに示す図である。
(a)は鍛造素材、(b)はブレイク、(c)はアイドル、(d)はフィニッシュの各段階を示しており、ブレイク以降の金型としてそれぞれブレイク型1a、アイドル型1b、フィニッシュ型1cが用いられる。
ワークとして円柱材から切断した(a)の鍛造素材10は、(b)のブレイク工程においてブレイク型1a(上型3a、下型2a)で軸方向に加圧され、略円盤状に成形されて1次成形品20となる。以下、各工程での加工後のワーク形状が離間した上型と下型の間に示される。
図2は各過程におけるワーク形状の半部を拡大して示す断面図である。
1次成形品20は、鍛造素材10(円柱材)の側壁が外方(径方向)へ押し出されるとともに、外周側が内方よりも厚肉となっている。そして、図2の(a)に示す鍛造素材10の両端の外周縁A、Bも側壁とともに外方へ押し出されて、図2の(b)に示すように、円盤の外周縁Aa、Baに位置するものとなっている。
図2の(c)のアイドル工程では、図1の(c)に示したアイドル型1b(上型3b、下型2b)で外周側が厚肉の1次成形品20の厚みを平準化するとともに、最終形状へ向けた若干の形状付与を行って2次成形品30とする。
この際、1次成形品20時の外周縁Aa、Baは、図2の(c)に示すように、わずかに内方へ移動するが、新たな外周縁Ab、Bb近傍にとどまる。
このあと、図2の(d)のフィニッシュ工程において2次成形品30は、図1の(d)に示したフィニッシュ型1c(上型3c、下型2c)によって、凹部53を有する最終形状に成形され、鍛造完了品50(製品粗材)となる。
なお、この最終形状では中央部の内歯スプライン形成部52が閉じているが、追って当該部位を打ち抜くことにより貫通孔としてから軸方向にスプライン加工される。
フィニッシュ工程を経て成形された鍛造完了品50では、円柱材であった鍛造素材10の両端の外周縁Aa(A)、Ba(B)が、図2の(d)に示すように、最終形状における外周縁Ac、Bc近傍にとどまっており、鍛造素材10において外周縁A、B(角部)であった領域(外周縁Aa(A)、Ba(B))が、後工程で切削される所定範囲内(ギヤ側面の切削部51、55となる領域内)に収まっている。
したがって、鍛造素材10の外周縁A、Bにキズが生じていたとしても、このキズは、後工程の切削により切屑と共に除去されるので、黒皮部がそのまま残された領域(後工程で切削されない領域:凹部53、非切削部54)に、そこにキズが内包されることはない。
つぎに上述した鍛造に用いられる金型の要部について説明する。
図3はブレイク工程の金型の拡大図である。
ブレイク型1aにおける上型3aと下型2aの対向面は対称であり、いずれも中心から所定半径rの領域は平坦面4で、これを囲む外周領域は外方に向けて互いに離反する湾曲面5を呈する加工形状を有している。
なお、下型2aには湾曲面5の外周にさらに治具受け部6が設定されている。治具受け部6は円筒面7と平坦な端面8を有し、端面8は湾曲面5に連なったリング状である。治具については追って説明する。
平坦面4の上記所定半径rは、鍛造素材(円柱)10の半径Rよりも小さく設定されており、このため、鍛造素材10が下型2aと上型3a間に挟まれても未だ加圧されていない段階から鍛造粗材10の外周縁A、B部分は下型2a及び上型3aと接触していない状態にある。
これにより、その後加圧が進行する際、従来の対向面全面が平坦な金型と異なり、鍛造素材10の外周縁A、Bは接触による上型3a及び下型2aからの束縛を受けることなく、側壁が外方へ膨出する変形とともに外方へ逃げる結果、先の図2の(b)に示されるように、1次成形品20の外周縁Aa、Baに位置するようになる。
また円盤状となる1次成形品20は、中央部の平坦面21(図中、上面)及び平坦面23(図中、下面)に続いて外方に湾曲面22(図中、上面)及び湾曲面24(図中、下面)を有し、外周側が厚肉となる。
次段のアイドル工程では、前工程で外周側が厚肉となった1次成形品20の外周側の厚さを平準化するため、アイドル型1b(上型3b及び下型2b)の対向面の外周領域に平坦面9(図1の(c)参照)を有している。
これにより、1次成形品20の外周縁Aa、Baは加圧時に上型3b及び下型2bの平坦面9、9との接触により束縛され、図2の(c)に示されるように、鍛造素材10に遡る当初の外周縁A、Bは2次成形品30においては新たな外周縁Ab、Bbの内側近傍に位置することになる。
フィニッシュ工程においても、当初の外周縁A、Bは図2の(d)に示されるように、外周縁Ac、Bcの内側近傍の位置に保持される。
上述の鍛造に際しては、プレス機に付設されたフィンガーによりワーク(鍛造素材、1次成形品、2次成形品、・・)を掴んで金型へ搬送する。
図4は、治具を用いてブレイク型1aに対するフィンガー49の調整を行う要領を示す。
なお、図4のうち(a)は各部位の詳細を示すため、(b)よりも大きく描いている。
下型2aの上面は前述のように、中心から所定半径rまでが平坦面4でその外側に湾曲面5をもつ加工形状を有するとともに、さらにその外周に治具受け部6を有している。
前述のように、治具受け部6は円筒面7と平坦な端面8を有し、端面8は湾曲面5に連なっている。
とくに図4の(a)に示すように、治具40は、第1治具41と第2治具45からなる。
第1治具41は、内側面が治具受け部6の円筒面7と整合する側壁42と、平坦な端面8に着座する端壁43と、を有する断面L字形のリングである。端壁43のリング幅(径方向幅)は、治具受け部6の平坦な端面8のリング幅よりも小さく、したがって端壁43の内側は下型2aの湾曲面5の外周径よりも大径の第1の孔44となっている。
第1治具41は、その端壁43を治具受け部6の平坦な端面8上にセットされる。
第2治具45は、第1治具41の第1の孔44と整合する外径を有するとともに、内側に所定径の第2の孔47を有するリングであって、第1治具41の第1の孔44の内側にセットして下端面を平坦な端面8上に着座させる。
第2治具45の第2の孔47の所定径は、鍛造素材10の外径と整合するように設定してある。
第2治具45は、その外周部で平坦な端面8上に着座するが、内周側は下型2aの湾曲面5と干渉しないように切除した逃げ部46となっている。第2の孔47は逃げ部46に開口している。
鍛造素材10は第2治具45の第2の孔47を通して下型2aにセットされ、これにより、鍛造素材10の軸心は正確に下型2aの中心に一致した状態となる。
プレス機の稼動前、すなわち下型2aと上型3aによる加圧前の状態において、図4の(a)に示すように、鍛造素材10を、第2治具45の第2の孔47から下型2aにセットした状態で、フィンガー49に鍛造素材10をクランプさせることにより、不図示の搬送制御装置にフィンガー49のアンクランプ位置を記憶させる。これにより、ブレイク型1aに対するフィンガー49の調整が完了する。
なお、このフィンガー49の調整においては、鍛造素材10の現物を用いる代わりに、鍛造素材10と同一形状の円柱体を第3治具として第2治具45の孔47からセットしてもよい。
フィンガー49の調整が完了すると、下型2aから第1治具41及び第2治具45を撤去してプレス機のブレイク型1aによる稼動状態に入る。
図4の(b)に示すように、上型3aと下型2aの間に鍛造素材10を搬送してくるフィンガー49は、記憶した位置でアンクランプするので、先の治具40で下型2a上の正確に設定された位置に鍛造素材10がセッティングされる。
アイドル型1bに対するフィンガー49の調整においても、同様に治具を用いて行うことができる。
ここで、先のブレイク型1aに対するフィンガー49の調整に用いた治具40において、第2治具45の外径を、ブレイク型1aで成形した1次成形品20の外径と同一に設定することにより、アイドル型1bに対するフィンガー49の調整にも共用することができる。この場合には、第1治具41の第1の孔44も、1次成形品20の外径と整合する径に設定しておけばよい。
アイドル型1bに対するフィンガー49の調整は、具体的には図5の(a)に示すように、ブレイク型1aの段階で、第1治具41と第2治具45を下型2a上にセットして、フィンガー49に第2治具45をクランプさせることにより、搬送制御装置にフィンガー49のアンクランプ位置を記憶させる。これにより、アイドル型1bに対するフィンガー49の調整が完了する。
本実施の形態では、鍛造素材10が発明における素材に該当し、鍛造完了品50が、後工程において外歯形成部59、内歯スプライン形成部52及びギヤ側面の切削部51、55を切削して製品としてのアイドルギヤを得るための製品粗材に該当する。
そして、後工程で切削されない領域(凹部53、非切削部54)が、製品粗材の黒皮を残す部位に該当する。
また、鍛造素材10の外周縁A、Bが端部外周縁に該当する。
ブレイク型1aの上型3aと下型2aが発明における上型と下型に該当し、ブレイク工程がとくに請求項1における加圧工程で、請求項2、10における最初の工程に該当する。
1次成形品20が最初の工程による成形品に該当する。
実施の形態は以上のように構成され、
円柱状の鍛造素材10を軸方向に加圧して円盤状の2次成形品30とし、
この2次成形品30の鍛造により、後工程での切削加工で、一部領域(凹部53、非切削部54)に黒皮状の製品粗材面(黒皮部)を残しつつ、他の領域(部位)に、外歯形成部59、内歯スプライン形成部52及び切削部51、55を形成したアイドルギヤを得るための製品粗材(鍛造完了品50)を鍛造する鍛造方法において、
最初のブレイク工程での加圧前の状態で、上型3aと下型2aの対向面が、鍛造素材10の外周縁A、Bと接触しないように設定したブレイク型1aを用いて、鍛造素材10の外周縁A、Bを鍛造完了品50における凹部53及び非切削部54より外周側に位置させるものとしたので、外周縁A、Bにキズを受けることがあっても、このキズは、例えば切削部51、55などを切削することで切屑と共に除去されて、切断バリが剥がれて夾雑物となることなどが回避される。(請求項1、2、5、6及び10に対応する効果)
より具体的には、上型3aと下型2aは、それぞれの対向面の中心から半径rの領域が平坦面4をなし、その外周領域が外方に向けて互いに離反する湾曲面5をなして、半径rを鍛造素材10の半径Rよりも小さく設定してあるので、ブレイク工程完了まで鍛造素材10の外周縁A、Bと加圧面(上型3a及び下型2aの対向面)との非接触状態を保持可能で、外周縁A、Bが1次成形品20の新たな外周縁Aa、Baに確実に位置される。(請求項3及び7に対応する効果)
最初のブレイク工程における鍛造素材10と上型3a及び下型2aとの中心合わせのため、鍛造素材10を金型へ搬送するフィンガー49に治具40を用いて鍛造素材10のアンクランプ位置を記憶させるので、鍛造素材10の外周縁A、Bと上型3a及び下型2aの対向面との正確な非接触状態を実現できる。(請求項4及び8に対応する効果)
とくに、治具40は、所定径の第1の孔44を有して下型2aに支持され、第1の孔44が下型2aの中心と同心に保持される第1治具41と、第1の孔44に整合する外径を有するとともに、内径が鍛造素材10の外径Rと整合する同心の第2の孔47を有するリング状の第2治具45と、からなるので、第2の孔47を通して鍛造素材10を下型2aに載置するだけで中心が合う。(請求項9に対応する効果)
また、第2治具45の外径を、ブレイク工程による1次成形品20の外径と同一に設定することにより、治具40を共用して1次成形品20を次工程のアイドル型(下型2b)へ搬送する際のフィンガー49の調整も可能となる。(請求項11に対応する効果)
なお、実施の形態では、製品において黒皮を残す部位として、アイドルギヤの凹部53及び非切削部54を例示したが、本発明は、この凹部53と非切削部54を有するアイドルギヤに限定されるものではない。
鍛造素材10の鍛造により得られた製品素材(鍛造完了品)であって、切削させずに残る黒皮状の非切削部(黒皮部)を有する種々の製品に対する製品粗材の鍛造に適用することができる。
1a ブレイク型
1b アイドル型
1c フィニッシュ型
2a、2b、2c 下型
3a、3b、3c 上型
4 平坦面
5 湾曲面
6 治具受け部
7 円筒面
8 端面
9 平坦面
10 鍛造素材
20 1次成形品
21 平坦面
22 湾曲面
23 平坦面
24 湾曲面
30 2次成形品
40 治具
41 第1治具
42 側壁
43 端壁
44 第1の孔
45 第2治具
46 逃げ部
47 第2の孔
49 フィンガー
50 鍛造完了品
51、55 切削部
52 内歯スプライン形成部
53 凹部(黒皮部)
54 非切削部(黒皮部)
59 外歯形成部
A、Aa、Ab、Ac、B、Ba、Bb、Bc 外周縁

Claims (11)

  1. 円柱状の素材を加圧して円盤状の製品粗材とし、該製品粗材の黒皮を所定部位に残し他の部位を切削して得る製品のための前記製品粗材の鍛造方法であって、
    加圧前の状態で上型と下型の対向面が前記素材の端部外周縁と接触しないように設定した金型を用いる加圧工程を有して、前記素材の端部外周縁を前記製品粗材における前記所定部位より外周側に位置させることを特徴とする鍛造方法。
  2. 前記加圧工程が複数の工程からなる鍛造過程のうち最初の工程であることを特徴とする請求項1に記載の鍛造方法。
  3. 前記金型は上型と下型のそれぞれの対向面の中心から所定半径の領域が平坦面をなし、その外周領域が外方に向けて互いに離反する湾曲面をなして、
    前記所定半径を前記素材の半径よりも小さく設定したことを特徴とする請求項2に記載の鍛造方法。
  4. 前記素材と前記金型との中心合わせのため、前記素材を前記金型へ搬送するフィンガーに治具を用いて前記素材のアンクランプ位置を記憶させることを特徴とする請求項3に記載の鍛造方法。
  5. 前記製品がアイドルギヤであって、前記製品粗材の外周側と中心部が切削により外歯と内歯スプラインとされ、その中間部が凹部とされて、該凹部が前記所定部位として前記製品粗材の黒皮が残されるものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の鍛造方法。
  6. 円柱状の素材を加圧して円盤状の製品粗材に成形する鍛造金型であって、前記製品粗材がその黒皮を所定部位に残し他の部位を切削して得る製品のためのものであり、
    上型と下型の対向面が加圧前の状態で前記素材の端部外周縁と接触しないように設定して、
    前記素材の端部外周縁が前記製品粗材における前記所定部位より外周側に位置するようにしたことを特徴とする鍛造金型。
  7. 前記上型と下型の対向面はそれぞれの中心から所定半径の領域が平坦面をなし、その外周領域が外方に向けて互いに離反する湾曲面をなして、
    前記所定半径が前記素材の半径よりも小さく設定してあることを特徴とする請求項6に記載の鍛造金型。
  8. 前記素材と前記下型との中心合わせのための治具が設定され、
    中心合わせした状態の前記素材を、該素材を前記下型上へ搬送するフィンガーに掴ませることにより当該素材のアンクランプ位置を記憶可能としたことを特徴とする請求項7に記載の鍛造金型。
  9. 前記治具は、
    所定径の第1の孔を有して前記下型に支持され前記第1の孔が前記下型の中心と同心に保持される第1治具と、
    前記第1の孔に整合する外径を有するとともに、内径が前記素材の外径と整合する同心の第2の孔を有するリング状の第2治具とからなり、
    前記第2の孔を通して前記素材を前記下型に載置するようにしたことを特徴とする請求項8に記載の鍛造金型。
  10. 前記対向面が加圧前の状態で前記素材の端部外周縁と接触しないように設定した前記上型と下型が、複数の加圧工程からなる鍛造過程のうち最初の工程に設定されたものであることを特徴とする請求項9に記載の鍛造金型。
  11. 前記第2治具の外径を前記最初の工程による成形品の外径と同一に設定してあることを特徴とする請求項10に記載の鍛造金型。
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