JP2018022761A - 光源ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】光源配置領域を大きく設定することなく、広範囲にわたって均一に光を照射することのできる光源ユニットを提供すること。【解決手段】この光源ユニットは、多数のLED素子が配置されてなる光源部と、前記多数のLED素子が配置された光源配置領域を覆うよう設けられた、LED素子からの光を外方に屈折させる光学要素部を周縁部分に有する透光性保護カバーとを備えてなる。透光性保護カバーは、板状の基体部の一面における周縁部分に、光学要素部として機能する、光源配置領域を臨む内周面が、径方向外方に向かうに従ってLED素子配置面に接近する方向に傾斜する傾斜面によって構成された枠部が形成されて構成されており、当該透光性保護カバーが、光源部を構成する少なくとも一部のLED素子の光軸が前記傾斜面に向かって伸びる状態で、配置された構成とされていることが好ましい。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば被処理物に対して光照射することにより当該被処理物を加熱処理するための光源ユニットに関し、特に、光源として多数のLED素子を備えた光源ユニットに関する。
半導体製造工程の様々なプロセスにおいて行われる被処理物に対する加熱処理の方法としては、例えば、被処理物を光照射により加熱する方法(光加熱による非接触方式)が知られている。光加熱処理における光源としては、例えばフラッシュランプなどの放電ランプが用いられていたが、近年においては、光源としてLEDを用いた光加熱処理技術の実用化されてきている。
例えば特許文献1には、半導体ウエハのみが吸収する波長領域の光を放射して半導体ウエハを加熱するためのLEDを備えてなる、半導体ウエハの表面をウェット洗浄する液処理装置が記載されている。
特許第5254308号公報
枚葉式の処理装置において、例えば半導体ウエハなどの被処理物に対する光加熱処理を行うためには、光源を被処理物に対向させて配備する必要がある。光源は、装置設計上の都合から、被処理物の下面側に配備されることが望ましいが、被処理物の下面側には、被処理物の支持機構があることから、光源の収容スペースが制限されている。このため、LEDを用いた光加熱処理にあっては、LED配置領域の大きさを被処理物の径よりも小さく設定せざるを得ないのが実情である。従って、被処理物の周縁部に対して光を均一に照射することが困難であり、被処理物を全面にわたって温度均一性の高い状態で加熱することができない、という問題があった。
仮に、被処理物の全面に均一に光照射可能な光源を被処理物の上面側に配備することを想定した場合には、被処理物以外にも光が照射されるため、周辺構造部材の損傷や温度上昇によって、加熱処理の均一性が損なわれることになる。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、多数のLED素子が配置される光源配置領域の大きさを大きく設定することなく、広範囲にわたって均一に光を照射することのできる光源ユニットを提供することを目的とする。
本発明の光源ユニットは、多数のLED素子が配置されてなる光源部と、この光源部における前記多数のLED素子が配置された光源配置領域を覆うよう設けられた透光性保護カバーとを備えてなり、
前記透光性保護カバーは、その周縁部分に、LED素子からの光を外方に屈折させる光学要素部を有することを特徴とする。
本発明の光源ユニットにおいては、前記透光性保護カバーは、前記多数のLED素子が配置されたLED素子配置面と平行に伸びる板状の基体部と、この基体部の一面における周縁部分に形成された、前記光学要素部として機能する前記光源配置領域の周囲を囲む枠部とにより構成されており、
当該枠部の前記光源配置領域を臨む内周面が、前記光源配置領域の径方向外方に向かうに従って前記LED素子配置面に接近する方向に傾斜する傾斜面により形成されており、
当該透光性保護カバーは、前記光源部を構成する少なくとも一部のLED素子の光軸が前記傾斜面に向かって伸びる状態で、配置された構成とされていることが好ましい。
このような構成の光源ユニットにおいては、前記透光性保護カバーにおける枠部の内周面を構成する前記傾斜面が、湾曲面を介して前記基体部の一面に連続する構成とされていることが好ましい。
さらにまた、本発明の光源ユニットは、前記透光性保護カバーにおける基体部の他面と離間して配置される被処理物の加熱処理に用いられるものとして構成されていることが好ましい。
本発明の光源ユニットによれば、透光性保護カバーにおける光学要素部の作用によって、当該光学要素部に入射される光線を、指向性を持たせて出射することができるので、光源部からの光を広範囲にわたって均一に照射することができる。
本発明の光源ユニットの一例における構成を概略的に示す断面図である。 光源部の一例における構成を概略的に示す平面図である。 光軸が傾斜面に向かって伸びる状態で配置されたLED素子から放射される光の光線追跡線を概略的に示す説明図である。 参考例に係る光源ユニットにおける構成の一部を光線追跡線と共に概略的に示す断面図である。 実験例1および参考実験例1に係る光源ユニットの各々によって試験用ウエハを光加熱し、試験用ウエハの中心部の温度が100℃になった時の試験用ウエハの光照射面における温度分布を示す図である。 実験例1に係る光源ユニットにおける径方向最外縁側に位置されるLED列に係る一のLED素子と、当該LED素子と隣り合う一つ径方向内側のLED列におけるLED素子の2個のみを点灯させたときの、試験用ウエハの光照射面での照度分布を示す図である。 参考実験例1に係る光源ユニットにおける径方向最外縁側に位置されるLED列に係る一のLED素子と、当該LED素子と隣り合う一つ径方向内側のLED列におけるLED素子の2個のみを点灯させたときの、試験用ウエハの光照射面での照度分布を示す図である。 参考実験例2に係る光源ユニットにおける径方向最外縁側に位置されるLED列に係る一のLED素子と、当該LED素子と隣り合う一つ径方向内側のLED列におけるLED素子の2個のみを点灯させたときの、試験用ウエハの光照射面での照度分布を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の光源ユニットの一例における構成を概略的に示す断面図である。図2は、光源部の一例における構成を概略的に示す平面図である。
この光源ユニット10は、多数のLED素子11が配置されてなる光源部15と、この光源部15における多数のLED素子11が配置された光源配置領域Rを覆うよう設けられた透光性保護カバー20とを備えてなる。
図示の例における光源部15は、例えば、円板状の基板13の一面上における円形の光源配置領域R内において、多数のLED素子11が光源配置領域Rの周縁と同心円状に配置されて構成されている。具体的には、光源配置領域Rの中心位置に配置されたLED素子11の光軸を中心とする円Cの円周に沿って複数のLED素子11が並ぶ複数の円環状のLED列12が同心円状に配置されている。
LED素子11としては、目的および用途に応じて、可視光線を放射するもの、紫外線を放射するもの、赤外線を放射するものを選択して用いることができる。
LED素子11の形態は特に限定されず、表面実装型若しくはパッケージ型のLED素子、LEDチップ、レンズ一体型のLED素子、砲弾型のLED素子などであってもよい。この例におけるLED素子11は、例えば表面実装型の矩形のものが用いられている。
隣接する2つのLED素子11の配置ピッチ(光軸L間の距離)は、ほぼ同一の大きさとされている。LED素子11の光軸Lとは、LED素子11から放射される光の中心軸を意味し、図示の例では、発光面の中心を通る軸が光軸Lとなる。
透光性保護カバー20は、その周縁部分に、LED素子11からの光を外方に屈折させる光学要素部を有する。具体的には、光学要素部は、当該光学要素部に入射される光を指向性を持たせて出射する機能を有する。
図示の例における透光性保護カバー20は、多数のLED素子11が配置されたLED素子配置面Sと平行に伸びる円板状の基体部21と、この基体部21の一面(内面)21aにおける周縁部分に形成された、光源配置領域Rの周囲を囲む枠部22とにより構成されており、枠部22が光学要素部として機能する。
枠部22の光源配置領域Rを臨む内周面は、光源配置領域Rの径方向外方に向かうに従ってLED素子配置面Sに接近する方向に傾斜する傾斜面22aにより形成されている。そして、透光性保護カバー20は、光源部15を構成する少なくとも一部のLED素子11の光軸Lが枠部22の内周面を構成する傾斜面22aに向かって伸びる状態で、配置されている。このような構成とされていることにより、光源部15からの光を広範囲にわたって均一に照射することができる。
また、枠部22の内周面を構成する傾斜面22aは、湾曲面23を介して基体部21の内面21aに連続する構成とされていることが好ましい。枠部22の内周面を構成する傾斜面22aが湾曲面23を介さずに基体部21の内面21aに接続された構成であると、枠部22と基体部21とで光の屈折方向が変わる為に、照度の落込み部を生じる(図8参照。)。従って、枠部22の内周面を構成する傾斜面22aが、湾曲面23を介して基体部21の内面21aに連続する構成とされていることにより、照度の落込みを生じることなく広範囲に渡って光を均一に照射することができる。
透光性保護カバー20を構成する材料としては、目的および用途に応じて選択することができるが、透光性を有するガラス材料や透光性を有する樹脂材料を用いることができる。このようなガラス材料としては、例えば石英やホウケイ酸ガラスなどを例示することができる。また、樹脂材料としては、例えばPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(パーフルオロエチレンプロペンコポリマー)などのフッ素樹脂を例示することができる。
光源ユニット10が、例えば、半導体製造工程のウェット洗浄処理において被処理物に対して実行される加熱処理(乾燥処理)に用いられる場合には、高い耐薬品性を有することから、透光性保護カバー20を構成する材料として、PFAやFEP、又はこれらフッ素樹脂をガラスにコーティングしたものを用いることが好ましい。
枠部22の内周面を構成する傾斜面22aの、LED素子配置面Sに対する傾斜角は、例えば40〜50°の範囲内であることが好ましい。
而して、上記の光源ユニット10が、例えば、半導体ウエハなどの板状の被処理物Wの加熱処理に用いられるものとして構成されている場合には、光源ユニット10は、例えば被処理物Wの下方側に、透光性保護カバー20における基体部21の他面(外面)21bが被処理物Wと離間して配置される。このような場合には、通常、径方向において被処理物Wの外周縁位置より10mm程度内方側の位置に、光源部15における径方向最外縁側に位置されるLED列12を配置せざるを得ないのが実情である。
然るに、上記の光源ユニット10においては、光源配置領域Rを覆うよう設けられた透光性保護カバー20が、LED素子11からの光を外方に屈折させる光学要素部として機能する、内周面が傾斜面22aにより形成された枠部22を備えている。そして、透光性保護カバー20が、光源部15を構成する少なくとも一部のLED素子11、具体的には、径方向最外縁側に位置されるLED列12に係るLED素子11aの光軸Lが傾斜面22aに向かって伸びる状態で、配置されている。このため、上記の光源ユニット10によれば、透光性保護カバー20における枠部22に入射される光線を被処理物Wの周縁部に向かって指向させることができる。
すなわち、図3に示すように、例えば光源配置領域Rの径方向最外縁側に位置されたLED列12に係るLED素子11aから放射された光の多くは、透光性保護カバー20における傾斜面22aあるいは湾曲面23に入射されることとなる。
LED素子11aの光軸Lに対して径方向外方側に向かって放射される光線(光成分)のうち、透光性保護カバー20における傾斜面22aの法線方向に沿って放射される光線より大きな放射角で放射される光線は、透光性保護カバー20における傾斜面22aによって、当該光線の入射方向に対して径方向内方側に屈折される。一方、LED素子11から透光性保護カバー20における傾斜面22aの法線方向に沿って放射される光線より小さな放射角で放射される光線(光軸方向に放射される光線を含む。)は、傾斜面22aに対する入射方向が変わる。このため、当該光線は、透光性保護カバー20における傾斜面22aによって、当該光線の入射方向に対して径方向外方側に屈折される。
また、LED素子11aの光軸Lに対して径方向内方側に向かって放射される光線は、入射方向に対して径方向外方側に屈折される。しかしながら、透光性保護カバー20における傾斜面22aに入射される光線は、透光性保護カバー20の外面21bの法線方向に対して径方向外方側に屈折されるのに対して、透光性保護カバー20における湾曲面23に入射される光線は、透光性保護カバー20の外面21bの法線方向に対して径方向内方側に屈折される。然るに、傾斜面22aと湾曲面23との境界部分付近に入射される光線は、傾斜面22aに入射される場合と湾曲面23に入射される場合とで、屈折角の差が小さい。そのため、傾斜面22aによって屈折される場合と湾曲面23によって屈折される場合とで屈折される方向が互いに異なるが、透光性保護カバー20中を進行する光線の広がりが小さく抑制されることになる。
そして、透光性保護カバー20の外周面に向かって進行する光は、透光性保護カバー20の外周面において、入射方向に対して径方向内方側に屈折されて出射される。また、透光性保護カバー20の傾斜面22aによって屈折されて透光性保護カバー20の外面21bに向かって進行する光は、透光性保護カバー20の外面21bにおいて、入射方向に対して径方向外方側に屈折されて出射される。さらにまた、透光性保護カバー20における湾曲面23によって屈折されて透光性保護カバー20の外面21bに向かって進行する光は、透光性保護カバー20の外面21bにおいて、入射方向に対して径方向内方側に屈折されて出射される。
一方、図4に示すように、内周面25aがLED素子配置面Sに対して垂直に伸びる円筒状の枠部25を備えた透光性保護カバー20aを用いた場合を想定する。このような構成の光源ユニット10aにおいては、透光性保護カバー20aにおける枠部25に向かって放射される光線は、当該光線の入射方向に対して径方向外方側に屈折される。そして、透光性保護カバー20aの外周面において、入射方向に対して径方向内方側に屈折されて出射される。これに対して、透光性保護カバー20aにおける基体部21に向かって放射される光線のうち、LED素子11aの光軸に対して径方向外方側に向かう光線は、基体部21の内面21aによって、入射方向に対して径方向内方側に屈折される。そして、当該光線は、透光性保護カバー20の外面21bにおいて、入射方向に対して径方向外方側に屈折されて出射される。
なお、透光性保護カバー20aにおける基体部21に向かって放射される光線のうち、LED素子11aの光軸に対して径方向内方側に向かう光線は、基体部21の内面21aによって、入射方向に対して径方向外方側に屈折される。そして、当該光線は、透光性保護カバー20aの外面21bにおいて、入射方向に対して径方向内方側に屈折されて出射される。
このように、図4に示す構成の光源ユニット10aにおいては、LED素子11aから放射される光線が枠部25の内周面25aによって屈折される場合と、基体部21の内面21aによって屈折される場合とで屈折される方向が互いに異なる。このため、枠部の内周面25aと基体部21の内面21aとの境界部分付近に入射される光線は、枠部25に入射される場合と基体部21に入射される場合とで、透光性保護カバー20a中での進行方向が大きく異なることとなり、結果として、被処理物Wの光照射面上において照度の均一性が低くなる。
然るに、図3に示す構成の光源ユニット10によれば、LED素子11aの配光を制御することにより当該LED素子11aからの光を被処理物Wの周縁部に選択的に照射することができるので、後述する実験例の結果に示されるように、光源配置領域Rを大きく設定することなく、光源部15からの光を広範囲にわたって均一に照射することができる。従って、上記の光源ユニット10によれば、被処理物Wを全面にわたって温度均一性の高い状態で加熱することができる。
以上、本発明の光源ユニットの一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、透光性保護カバーにおける光学要素部として機能する枠部の内周面は、基体部に垂直な断面において、弧状に湾曲した曲面によって構成されていてもよい。また、枠部の内周面は、フレネル面を含む面により構成されていてもよい。
また、光源部は、すべてのLED素子が同一平面上に配置された構成とされている必要はない。さらにまた、光源部は、上記実施例に係る構成のものに限定されず、多数のLED素子が円環状または部分円環状の光源配置領域R内に配置された構成(例えば被処理物の周縁部のみを光加熱する構成)とされていてもよい。
以下、本発明の効果を確認するために行った実験例について説明する。
〔実験例1〕
図1および図2に示す構成に従って、本発明に係る光源ユニットを作製した。この光源ユニットの仕様は、以下に示すとおりである。
<光源部(15)>
光源配置領域(R):φ292mmの円形状
LED素子(11(11a))の中心発光波長:850nm、サイズ:1.0mm角、出力:1.0W、配置ピッチ:1.5mm
<透光性保護カバー(20)>
材質:PFA(屈折率=1.3)、外径寸法:φ300mm、高さ方向寸法:5mm、枠部内周面(傾斜面22a)の光源配配置面(S)に対する傾斜角:45°、湾曲面(23)の曲率半径:3mm、枠部の開口端面における内周縁位置と径方向最外縁側に位置されるLED列(12)に係るLED素子(11a)の光軸位置との径方向離間距離:2.5mm、基体部(21)の厚み:2mm
上記において作製した光源ユニットの透光性保護カバー(20)における基体部(21)の外面(21b)より5mm離間した位置に、φ300mmの試験用ウエハ(W)をその形状中心位置が光源ユニット(10)の中心位置と一致する状態で、基体部(21)の外面(21b)と平行に伸びるよう配置した。また、試験用ウエハ(W)表面には、半径方向におよそ30mmピッチで熱電対を敷設した。
そして、光源ユニット(10)における各々のLED素子(11)を一斉に点灯させ、試験用ウエハ(W)の中心部の温度が100℃になった時の試験用ウエハ(W)の光照射面における温度分布を調べた。結果を図5において曲線(α,丸印のプロット)で示す。図5の横軸における「0」mmの位置が試験用ウエハ(W)の中心位置である。
また、径方向最外縁側に位置されるLED列(12)に係る一のLED素子(11a)と当該LED素子(11a)と隣り合う一つ径方向内側のLED列におけるLED素子の2個のみを点灯させて、試験用ウエハ(W)の光照射面上における照度分布を測定した。結果を図6に示す。図6の横軸における「0」mmの位置が、試験用ウエハ(W)の周縁位置であり、「8」mmの位置がLED素子(11a)の光軸の位置である。
〔参考実験例1〕
透光性保護カバー(20a)が、枠部(25)の内周面(25a)がLED素子配置面(S)に対して垂直に伸びる全体が円筒状のものであることの他は、実験例1における光源ユニットと同一の構成を有する光源ユニット(10a,図4参照。)を作製した。
そして、実験例1と同様の方法により、試験用ウエハ(W)の光照射面における温度分布を調べた。結果を図5において曲線(β,菱形印のプロット)で示す。
また、実験例1と同様の方法により、試験用ウエハ(W)の光照射面における照度分布を測定した。結果を図7に示す。
〔実験例2〕
基体部(21)の内面(21a)と、枠部(22)の内周面(22a)とが湾曲面を介さずに接続された構成とされていることの他は、実験例1における光源ユニットと同一の構成を有する光源ユニット作製した。
そして、実験例1と同様の方法により、試験用ウエハ(W)の光照射面上における照度分布を測定した。結果を図8に示す。
以上の結果より明らかなように、実験例1に係る光源ユニットによれば、試験用ウエハの最外縁側の測定点の位置(中心から145mmの位置)まで、試験用ウエハの光照射面における温度の面内均一性の高い光加熱処理を行うことができることが確認された。
また、実験例2に係る光源ユニットにおいては、試験用ウエハの最外縁側の測定点の位置の温度が実験例1に係る光源ユニットに比して若干低くなることが確認された。この理由は、図8に示されるように、照度分布において照度の落込み部が生じるためであると推察される。
なお、参考実験例1に係る光源ユニットおいては、試験用ウエハの光照射面において、最外縁側の測定点の位置の温度がより内側の温度に比較して15℃程度も低くなっていることが確認された。
10 光源ユニット
10a 光源ユニット
11 LED素子
11a LED素子
12 LED列
13 基板
15 光源部
20 透光性保護カバー
20a 透光性保護カバー
21 基体部
21a 一面(内面)
21b 他面(外面)
22 枠部
22a 傾斜面
23 湾曲面
25 枠部
25a 内周面
C 円
L 光軸
R 光源配置領域
S LED素子配置面
W 被処理物

Claims (4)

  1. 多数のLED素子が配置されてなる光源部と、この光源部における前記多数のLED素子が配置された光源配置領域を覆うよう設けられた透光性保護カバーとを備えてなり、
    前記透光性保護カバーは、その周縁部分に、LED素子からの光を外方に屈折させる光学要素部を有することを特徴とする光源ユニット。
  2. 前記透光性保護カバーは、前記多数のLED素子が配置されたLED素子配置面と平行に伸びる板状の基体部と、この基体部の一面における周縁部分に形成された、前記光学要素部として機能する前記光源配置領域の周囲を囲む枠部とにより構成されており、
    当該枠部の前記光源配置領域を臨む内周面が、前記光源配置領域の径方向外方に向かうに従って前記LED素子配置面に接近する方向に傾斜する傾斜面により形成されており、
    当該透光性保護カバーは、前記光源部を構成する少なくとも一部のLED素子の光軸が前記傾斜面に向かって伸びる状態で、配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
  3. 前記透光性保護カバーにおける枠部の内周面を構成する前記傾斜面が、湾曲面を介して前記基体部の一面に連続していることを特徴とする請求項2に記載の光源ユニット。
  4. 前記透光性保護カバーにおける基体部の他面と離間して配置される被処理物の加熱処理に用いられることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の光源ユニット。
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