JP2018022421A - 制御軸の状態を二重にチェックする制御装置および制御方法 - Google Patents

制御軸の状態を二重にチェックする制御装置および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二重チェックによる状態判定機能を実装する場合、装置構成を簡易にしながらも様々な動力伝達部に対して汎用的に適用可能な制御装置および制御方法を提供する。【解決手段】制御装置10は、制御軸14の位置を示す第1検出信号Sd1を出力するロータリエンコーダ26と、モータ16の位置を示すモータ位置信号Spmを取得するパルスコーダ22と、モータ位置信号Spmを動力伝達部12の運動変換特性40を用いて順変換することで、制御軸14の位置に対応する第2検出信号Sd2を出力する位置変換部36と、第1検出信号Sd1と第2検出信号Sd2とを用いて、制御軸14が異常か否かを二重に判定する異常判定部38を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、制御軸を制御して、制御軸の状態を二重にチェックする制御装置および制御方法に関する。
一般的に制御軸とモータとの間に、可変ギア機構等の動力伝達部が介在するため、従来から、動力伝達部の異常を検出するための技術が種々提案されている。
特許文献1では、動力伝達部を介して回転動力が主軸に伝達されるモータの回転駆動を制御するモータ制御装置が開示されている。簡単に説明すると、モータ制御装置は、モータの回転角を検出するセンサ、主軸の回転角を検出するセンサを備える。モータ制御装置は、主軸の回転角を検出するセンサから、主軸が1回転するごとに出力される1回転信号を取得する。また、モータ制御装置は、モータの回転角からモータの回転速度および主軸の回転角から主軸の回転速度を算出する。モータ制御装置は、1回転信号を取得してから次の1回転信号を取得するまでに取得されたモータの回転角の変化量が第1の範囲から外れた場合、または、モータの回転速度と主軸の回転速度との差が第2の範囲から外れた場合、動力伝達部に異常が発生したと判定する。
特開2015−106936号公報
しかしながら、主軸の回転角等を検出するセンサ自体に異常が発生している場合は、動力伝達部の異常も正確に判定することができない。このセンサが正常か異常かを判定するためには、主軸の回転角を検出するセンサを2つにすることで、主軸の回転角をダブルチェック(二重にチェック)することで対応することができる。つまり、2つのセンサの検出結果が異なる場合は、センサに異常が発生していると判定することができる。2つのセンサを設けることで、センサに異常があるか否かを判定することができるが、そのためだけにセンサを別途設ける必要があり、コストがかかる。
本発明は上記した問題を解決するためになされたものであり、制御軸の位置を検出するセンサを別途設けることなく、制御軸の状態をダブルチェックして、異常があるか否かを検出する制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
第1の本発明に係る制御装置は、不等速性を有しまたはギア比が一定の動力伝達部の制御軸に対して動力を付与して、制御軸の状態を二重にチェックする制御装置であって、前記制御軸に対して動力を付与するためのモータと、前記制御軸の位置を検出し、検出した位置を示す第1検出信号を出力する位置検出部と、前記モータの位置を検出し、検出した位置を示すモータ位置信号を出力するモータ位置検出部と、前記モータ位置検出部により出力された前記モータ位置信号を前記動力伝達部の運動変換特性を用いて順変換することで、前記制御軸の位置に対応する第2検出信号を出力する位置変換部と、前記位置検出部から出力された前記第1検出信号と、前記位置変換部から出力された前記第2検出信号とを用いて、前記制御軸の状態が異常か否かを二重に判定する異常判定部と、を備える。
この構成により、他の検出器(センサ)を新たに追加することなく第1検出信号の妥当性判定に供される第2検出信号を取得可能である。つまり、制御軸の位置を検出するセンサを別途設けることなく、制御軸の状態をダブルチェックすることができる。また、装置構成を簡易にしながらも様々な動力伝達部に対して汎用的に適用できる。
第1の本発明は、前記制御装置であって、前記異常判定部は、前記第1検出信号に基づく前記制御軸の第1の位置および前記第2検出信号に基づく前記制御軸の第2の位置の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断してもよい。これにより、前記制御軸の位置が前記正常の範囲内にあるか否かを二重に監視できる。また、前記第1の位置および前記第2の位置のうち一方のみが、前記正常の範囲内にない場合は、前記位置検出部、前記モータ位置検出部、および、前記動力伝達部の少なくとも1つが異常であると判定してもよい。
第1の本発明は、前記制御装置であって、前記異常判定部は、前記第1検出信号および前記第2検出信号の各々から前記制御軸の速度を算出し、前記第1検出信号に基づいて算出された第1の速度および前記第2検出信号に基づいて算出された第2の速度の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断してもよい。これにより、前記制御軸の速度が前記正常の範囲内にあるか否かを二重に監視できる。また、前記第1の速度および前記第2の速度のうち一方のみが、前記正常の範囲内にない場合は、前記位置検出部、前記モータ位置検出部、および、前記動力伝達部の少なくとも1つが異常であると判定してもよい。
第1の本発明は、前記制御装置であって、前記異常判定部は、前記第1検出信号および前記第2検出信号の各々から前記制御軸の加速度を算出し、前記第1検出信号に基づいて算出された第1の加速度および前記第2検出信号に基づいて算出された第2の加速度の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断してもよい。これにより、前記制御軸の加速度が前記正常の範囲内にあるか否かを二重に監視できる。また、前記第1の加速度および前記第2の加速度のうち一方のみが、前記正常の範囲内にない場合は、前記位置検出部、前記モータ位置検出部、および、前記動力伝達部の少なくとも1つが異常であると判定してもよい。
第1の本発明は、前記制御装置であって、前記異常判定部は、前記第1検出信号および前記第2検出信号の各々から前記制御軸の指令位置に対する前記制御軸の位置偏差を算出し、前記第1検出信号に基づいて算出された前記制御軸の第1の位置偏差および前記第2検出信号に基づいて算出された前記制御軸の第2の位置偏差の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断してもよい。これにより、前記制御軸の位置偏差が前記正常の範囲内にあるか否かを二重に監視できる。また、前記第1の位置偏差および前記第2の位置偏差のうち一方のみが、前記正常の範囲内にない場合は、前記位置検出部、前記モータ位置検出部、および、前記動力伝達部の少なくとも1つが異常であると判定してもよい。
第1の本発明は、前記制御装置であって、前記位置変換部は、テーブルまたは関数により特定される前記運動変換特性を用いて前記第2検出信号を出力してもよい。これにより、モータ位置信号から制御軸の位置を示す第2検出信号を精度よく生成することができ、制御軸の状態をダブルチェックすることができる。
第1の本発明は、前記制御装置であって、2つの演算部を有し、前記2つの演算部の各々は、前記位置変換部および前記異常判定部を有し、前記2つの演算部の各々の少なくとも一方は、前記2つの演算部の各々の前記異常判定部の判定結果が一致しない場合は、前記2つの演算部の少なくとも一方が異常であると判定してもよい。これにより、異常を判断する側の演算部が正常であるか否かを判定することができる。したがって、制御装置の異常判定の信頼性が向上する。
第2の本発明に係る制御方法は、不等速性を有しまたはギア比が一定の動力伝達部の制御軸に対して動力を付与するためのモータを用いる制御方法であって、位置検出部が、前記制御軸の位置を検出し、検出した位置を示す第1検出信号を出力する第1出力ステップと、モータ位置検出部が、前記モータの位置を検出し、検出した位置を示すモータ位置信号を出力する第2出力ステップと、出力された前記モータ位置信号を前記動力伝達部の運動変換特性を用いて順変換することで、前記制御軸の位置に対応する第2検出信号を出力する変換ステップと、出力された前記第1検出信号と前記第2検出信号とを用いて、前記制御軸の状態が異常か否かを二重に判定する異常判定ステップと、を含む。
この構成により、他の検出器(センサ)を新たに追加することなく第1検出信号の妥当性判定に供される第2検出信号を取得可能である。つまり、制御軸の位置を検出するセンサを別途設けることなく、制御軸の状態をダブルチェックすることができる。また、装置構成を簡易にしながらも様々な動力伝達部に対して汎用的に適用できる。
第2の本発明は、前記制御方法であって、前記異常判定ステップは、前記第1検出信号に基づく前記制御軸の第1の位置および前記第2検出信号に基づく前記制御軸の第2の位置の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断することにより、前記制御軸の位置が前記正常の範囲内にあるか否かを二重にチェックしてもよい。これにより、前記制御軸の位置が前記正常の範囲内にあるか否かを二重に監視できる。
第2の本発明は、前記制御方法であって、前記異常判定ステップは、前記第1検出信号および前記第2検出信号の各々から前記制御軸の速度を算出し、前記第1検出信号に基づいて算出された第1の速度および前記第2検出信号に基づいて算出された第2の速度の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断してもよい。これにより、前記制御軸の速度が前記正常の範囲内にあるか否かを二重に監視できる。
第2の本発明は、前記制御方法であって、前記異常判定ステップは、前記第1検出信号および前記第2検出信号の各々から前記制御軸の加速度を算出し、前記第1検出信号に基づいて算出された第1の加速度および前記第2検出信号に基づいて算出された第2の加速度の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断してもよい。これにより、前記制御軸の加速度が前記正常の範囲内にあるか否かを二重に監視できる。
第2の本発明は、前記制御方法であって、前記異常判定ステップは、前記第1検出信号および前記第2検出信号の各々から前記制御軸の指令位置に対する前記制御軸の位置偏差を算出し、前記第1検出信号に基づいて算出された前記制御軸の第1の位置偏差および前記第2検出信号に基づいて算出された前記制御軸の第2の位置偏差の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断してもよい。これにより、前記制御軸の位置偏差が前記正常の範囲内にあるか否かを二重に監視できる。
第2の本発明は、前記制御方法であって、前記変換ステップは、テーブルまたは関数により特定される前記運動変換特性を用いて前記第2検出信号を出力してもよい。これにより、モータ位置信号から制御軸の位置を示す第2検出信号を精度よく生成することができ、制御軸の状態をダブルチェックすることができる。
第2の本発明は、前記制御方法であって、前記変換ステップおよび前記異常判定ステップは、2つの演算部でそれぞれ実行され、前記2つの演算部の各々で実行された前記異常判定ステップの判定結果が一致しない場合は、前記2つの演算部のうち少なくとも一方が異常であると判定する第2の異常判定ステップを含んでもよい。これにより、異常を判断する側の演算部が正常であるか否かを判定することができる。したがって、制御装置の異常判定の信頼性が向上する。
本発明によれば、他の検出器(センサ)を新たに追加することなく第1検出信号の妥当性判定に供される第2検出信号を取得可能である。つまり、制御軸の位置を検出するセンサを別途設けることなく、制御軸の状態をダブルチェックすることができる。また、装置構成を簡易にしながらも様々な動力伝達部に対して汎用的に適用できる。
本発明の第1の実施の形態における制御装置のブロック図である。 図1の動力伝達部における運動変換特性の一例を示す図である。 図1の動力伝達部における運動変換特性の他の一例を示す図である。 図1の制御装置の動作説明に供されるフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における制御装置のブロック図である。
以下、本発明に係る制御装置について、制御方法との関係において好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態における制御装置10について、図1〜図4を参照しながら説明する。
<制御装置10の構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態における制御装置10のブロック図である。制御装置10は、モータ16(ここでは、サーボモータ)を用いて、動力伝達部12の制御軸14の位置を制御する制御装置である。動力伝達部12は、上記した制御軸14の他、モータ16と一体的に回転可能な主軸18と、主軸18を介して制御軸14にモータ16の回転動力(以下、動力と呼ぶ。)を伝達する伝達部20を備える。
制御装置10は、例えば、1台以上の工作機械(不図示)を統括的に制御する数値制御装置である。工作機械がプレス機である場合、この動力伝達部12はスライド駆動機構の一部を構成する。このとき、制御軸14には、往復直線運動を行うラム(不図示)が接続されている。
制御装置10は、モータ16の他に、パルスコーダ(モータ位置検出部)22、演算部24、ロータリエンコーダ(位置検出部)26、駆動回路28、記憶部30、および報知部32を含んで構成される。
パルスコーダ22は、モータ16の回転位置(以下、位置と呼ぶ。)を検出するためのセンサであり、モータ16に取り付けられている。パルスコーダ22は、検出した位置を示す信号Spm(以下、モータ位置信号という)を駆動回路28に向けて出力する。駆動回路28は、モータ16を回転させる(駆動させる)ためのドライバであり、演算部24の制御にしたがって、モータ16を駆動させる。駆動回路28は、制御軸14の回転位置(以下、位置と呼ぶ。)が演算部24の後述する位置制御部34が指令した指令値(制御軸14の指令位置)となるように、モータ16を駆動させる。ロータリエンコーダ26は、制御軸14に取り付けられ、且つ、制御軸14の位置を検出するためのセンサである。ロータリエンコーダ26は、検出した位置を示す信号Sd1(以下、第1検出信号という)を演算部24に向けて出力する。
演算部24は、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro-Processing Unit)のプロセッサによって構成されており、プロセッサが記憶部30に格納された基本プログラムを読み出し実行することで、本第1の実施の形態の演算部24として機能する。演算部24は、制御軸14の位置を制御する位置制御部34と、モータ16の位置を制御軸14の位置に変換する位置変換部36と、制御軸14が正常か異常かを判定する異常判定部38とを有する。
記憶部30は、少なくとも1つの揮発性または不揮発性のメモリ装置から構成される。メモリ装置は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、PROM(Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等で構成される。本図例では、記憶部30には、動力伝達部12の運動変換特性40(または62)および基本プログラム等が格納されている。
報知部32は、例えば、ディスプレイまたはスピーカを含む出力装置からなり、演算部24からの出力指令に応じて作業者に向けて可視画像または音声の出力を行う。
図2は、図1の動力伝達部12における運動変換特性の一例を示す図である。グラフの横軸はモータ16の位置(単位:度)を示すと共に、グラフの縦軸は制御軸14の位置(単位:度)を示している。図2に示す運動変換特性40は、モータ16の位置を制御軸14の位置に変換するための変換特性である。なお、位置の単位は角度(例えば、度)に限られず、位置を特定可能な別の単位(例えば、mm)であってもよい。
図2から理解されるように運動変換特性40は非線形性を有しているので、動力伝達部12は、不等速性を有するいわゆる不等速変速機構(可変ギア機構)である。つまり、モータ16の位置に応じてモータ16の速度と制御軸14の速度との比(ギア比)が変動する。不等速性を有する動力伝達部12として、クランク機構、ナックルジョイント機構、リンク機構(具体的には、クリーブランド、ウィットウォース等)を含む様々な機械構造を採用してもよい。なお、動力伝達部12は、ギア比が一定のものであってもよい。ギア比が一定の動力伝達部12を用いる場合は、このギア比は、1:1以外のもの(例えば、2:1、3:1等)であってもよい。
図3は、図1の動力伝達部12における運動変換特性の他の一例を示す図である。グラフの横軸は制御軸14の位置(単位:度)を示すと共に、グラフの縦軸はギア比(単位:なし)を示している。図3に示す運動変換特性62は、モータ16の位置を制御軸14の位置に変換するための変換特性であり、図2に示す運動変換特性40と実質的に同一である。
<制御装置10の動作>
第1の実施の形態における制御装置10は、以上のように構成される。続いて、制御装置10の動作を図4のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。本第1の実施の形態では、パルスコーダ22およびロータリエンコーダ26の検出結果を利用して、制御軸14の状態を二重にチェックし、ロータリエンコーダ26または動力伝達部12に異常があるか否かを判定する。
図4のステップS1において、位置制御部34は、制御軸14の位置が指令値となるようにモータ16を駆動させる。位置制御部34は、記憶部30に記憶された制御軸14を制御するためのプログラムを解析することで指令値を取得する。
次いで、ステップS2において、演算部24は、ロータリエンコーダ26に対して計測動作を指示する旨の制御信号を供給する。ロータリエンコーダ26は、演算部24からの指示に応じて所定の計測タイミングで、制御軸14の位置を示す第1検出信号Sd1を出力する。その後、演算部24は、ロータリエンコーダ26から第1検出信号Sd1を取得した後、記憶部30に一時的に記憶させる。
ステップS3において、演算部24は、パルスコーダ22に対して計測動作を指示する旨の制御信号を供給する。パルスコーダ22は、演算部24からの指令に応じて所定の計測タイミングで、モータ16の位置を示すモータ位置信号Spmを出力する。その後、演算部24は、駆動回路28を通じてパルスコーダ22からモータ位置信号Spmを取得した後、記憶部30に一時的に記憶させる。
ステップS4において、演算部24の位置変換部36は、ステップS3で取得されたモータ位置信号Spmを、記憶部30から読み出した運動変換特性40(または62)を用いて順変換することで、制御軸14の位置に対応する第2検出信号Sd2を生成する。ここで、運動変換特性40、62は、例えばテーブルまたは関数により特定される。例えば、図2に示すような運動変換特性40をテーブルによって特定する場合は、モータ16の位置と制御軸14の位置との関係が一対一応で記憶部30に記憶されており、関数によって特定される場合は、運動変換特性40を示す関数が記憶部30に記憶されている。これにより、制御軸14の状態をダブルチェック(二重にチェック)することができる。
なお、パルスコーダ22およびロータリエンコーダ26の取り付け誤差、動力伝達部12の各構成の取り付け誤差やばらつき等が一切ない場合(理想状態の場合)で、且つ、動力伝達部12およびロータリエンコーダ26が正常の場合は、ステップS2で取得した第1検出信号Sd1と第2検出信号Sd2とは一致する。なお、本第1の実施の形態では、パルスコーダ22は正常のものとして扱う。
ステップS5において、演算部24の異常判定部38は、ステップS2で取得した第1検出信号Sd1に基づく制御軸14の位置(第1の位置)およびステップS4で生成された第2検出信号Sd2に基づく制御軸14の位置(第2の位置)の各々が正常の範囲内にあるか否かの判断を行う。
ステップS5で、異常判定部38が、第1検出信号Sd1に基づく制御軸14の位置および第2検出信号Sd2に基づく制御軸14の位置がともに正常の範囲内にあると判断すると、制御軸14が正常と判定し(ステップS6)、本動作を終了する。一方、ステップS5において、異常判定部38が、第1検出信号Sd1に基づく制御軸14の位置および第2検出信号Sd2に基づく制御軸14の位置の少なくとも一方が正常の範囲内にないと判断すると、ロータリエンコーダ26および動力伝達部12の少なくとも一方が異常と判定し(ステップS7)、ステップS8に進む。なお、正常の範囲は、予め決められた値(パラメータ等)であり、所定の範囲を示す情報は、例えば、記憶部30等の記憶媒体に記憶されている。また、異常判定部38は、制御軸14が異常である場合、ロータリエンコーダ26および動力伝達部12の少なくとも一方が異常であるかを切り分けて判定してもよい。
ステップS8において、演算部24は、報知部32に対して報知動作を指示する旨の制御信号を供給する。これにより、報知部32は、演算部24からの指示に応じた警告画面の表示または警告音の出力を行って、異常が発生した旨を作業者に報知する。
なお、図4のフローチャートのステップS5においては、第1検出信号Sd1および第2検出信号Sd2に基づく位置を用いて正常か異常かを判定したが、第1検出信号Sd1および第2検出信号Sd2から算出した値を用いて正常か異常かを判定してもよい。以下、その変形例(第1変形例〜第3変形例)を詳しく説明するが、それ以外の方法で正常か異常かを判定してもよい。つまり、第1検出信号Sd1および第2検出信号Sd2を用いて正常か異常かを判定するものであればよい。
<第1変形例>
第1変形例では、制御軸14の速度を用いる。ロータリエンコーダ26によって前回検出された制御軸14の位置をPOS1_OLD(時点:t)とし、ロータリエンコーダ26によって今回検出された制御軸14の位置をPOS1_NEW(時点:t+Δt)とすると、第1検出信号Sd1を用いて算出される制御軸14の速度(第1の速度)V1は、次の(1)式で求められる。この制御軸14の位置は、第1検出信号Sd1に基づいて特定される。
V1=(POS1_NEW−POS1_OLD)/Δt ‥‥(1)
一方、パルスコーダ22によって前回検出されたモータ16の位置をPOS2_OLD(時点:t)とし、パルスコーダ22によって今回検出されたモータ16の位置をPOS2_NEW(時点:t+Δt)とすると、第2検出信号Sd2を用いて算出される制御軸14の速度(第2の速度)V2は、次の(2)式で求められる。ここで、F( )は、動力伝達部12の運動変換特性40(順変換)を示す演算子である。モータ16の位置は、モータ位置信号Spmに基づいて特定される。
V2={F(POS2_NEW)−F(POS2_OLD)}/Δt ‥‥(2)
異常判定部38は、図4のステップS5において、まず、(1)式および(2)式を用いて、速度V1、V2を算出する。そして、異常判定部38は、速度V1、V2がともに正常の範囲内にあるかどうかを判断する。本変形例1では、正常の範囲は、閾値(上限値)Verr以下とする。したがって、異常判定部38は、V1≦Verr,且つ,V2≦Verr、の場合は、制御軸14が正常であると判定する。また、異常判定部38は、V1≦Verr,且つ,V2≦Verr、の関係を満たさない場合は、制御軸14が異常であると判定する。ここで、Verrは、任意の値であり、許容される速度誤差の上限値に相当する。
<第2変形例>
第2変形例として、制御軸14の位置偏差を用いる。ここで、「位置偏差」とは、位置制御部34による指令値との間の位置の乖離量を意味する。直近の制御軸14に対する指令値(制御軸14に対する指令位置)をPOS1_CMDとし、指令値に応じた制御軸14の実際の位置をPOS1_TMPとすると、制御軸14の位置偏差(第1の位置偏差)DP1は、次の(3)式で求められる。このPOS1_TMPは、ロータリエンコーダ26によって検出された制御軸14の位置であり、ロータリエンコーダ26から出力された第1検出信号Sd1に基づいて特定される。
DP1=POS1_TMP−POS1_CMD ‥‥(3)
一方、パルスコーダ22によって検出されたモータ16の実際の位置をPOS2_TMPとすると、制御軸14の位置偏差(第2の位置偏差)DP2は、次の(4)式で求められる。モータ16の位置は、モータ位置信号Spmに基づいて特定される。
DP2=F(POS2_TMP)−POS1_CMD ‥‥(4)
異常判定部38は、図4のステップS5において、まず、(3)式および(4)式を用いて、位置偏差DP1、DP2を算出する。そして、異常判定部38は、位置偏差DP1、DP2がともに正常の範囲内にあるかどうかを二重に判断する。本変形例2では、正常の範囲は、閾値(上限値)DPerr以下とする。したがって、異常判定部38は、DP1≦DPerr,且つ,DP2≦DPerr、の場合は、制御軸14が正常であると判定する。また、異常判定部38は、DP1≦DPerr,且つ,DP2≦DPerr、の関係を満たさない場合は、制御軸14が異常であると判定する。ここで、DPerrは、任意の値であり、許容される位置偏差誤差の上限値に相当する。
<第3変形例>
第3変形例として、制御軸14の加速度を用いる。上記した第1変形例の手法を用いて、前回算出された制御軸14の速度V1をV1_OLD(時点:t)とし、今回算出された制御軸14の速度V1をV1_NEW(時点:t+Δt)とすると、第1検出信号Sd1に基づいて算出される制御軸14の加速度(第1の加速度)A1は、次の(5)式で求められる。
A1=(V1_NEW−V1_OLD)/Δt ‥‥(5)
一方、上記した第1変形例の手法を用いて、前回算出された制御軸14の速度V2をV2_OLD(時点:t)とし、今回算出された制御軸14の速度V2をV2_NEW(時点:t+Δt)とすると、第2検出信号Sd2(モータ位置信号Spm)に基づいて算出される制御軸14の加速度(第2の加速度)A2は、次の(6)式で求められる。
A2=(V2_NEW−V2_OLD)/Δt ‥‥(6)
異常判定部38は、図4のステップS5において、まず、(1)式、(2)式、(5)式、および、(6)式を用いて、加速度A1、A2を算出する。そして、異常判定部38は、加速度A1、A2がともに正常の範囲内にあるかどうかを二重に判断する。本変形例3では、正常の範囲は、閾値(上限値)Aerr以下とする。したがって、異常判定部38は、A1≦Aerr,且つ,A2≦Aerr、の場合は、制御軸14が正常であると判定する。また、異常判定部38は、A1≦Aerr,且つ,A2≦Aerr、の関係を満たさない場合は、制御軸14が異常であると判定する。ここで、Aerrは、任意の値であり、許容される加速度誤差の上限値に相当する。
なお、動力伝達部12は、不等速性を有する動力伝達部(動力伝達部)としたが、動力伝達部12は、ギア比が一定の動力伝達部であってもよい。この場合であっても、記憶部30には、ギア比が一定となる動力伝達部12の運動変換特性が記憶されている。
[変形例]
上記第1の実施の形態は、以下のように変形してもよい。
(変形例1)変形例1においては、動力伝達部12は、モータ16の回転方向の動力を直進方向(軸方向)の動力に変換して制御軸14に伝達させる。したがって、制御軸14が軸方向に沿って直進移動する。この場合は、ロータリエンコーダ26の代わりに制御軸14の軸方向における位置を検出することができる変位センサ等の位置検出部を設けることになる。この位置検出部によって検出された検出信号が第1検出信号Sd1となる。また、変形例1においては、記憶部30には、モータ16の回転方向における位置を制御軸14の軸方向における位置に変換する動力伝達部12の運動変換特性が記憶されている。動力伝達部12の制御軸14が軸方向に沿って移動するものであっても、上記第1の実施の形態と同様に、制御軸14が異常であるか否かを二重に判定することができる。なお、変形例1の動力伝達部12も、不等速性を有するいわゆる不等速変速機構であってもよく、ギア比が一定の変速機構であってもよい。
(変形例2)上記第1の実施の形態では、説明をわかり易くするために、パルスコーダ22は正常なものとして説明したが、パルスコーダ22も故障する虞がある。したがって、制御装置10の異常判定部38は、第1検出信号Sd1および第2検出信号Sd2に基づくそれぞれの位置が正常の範囲内にない場合は、制御軸14が異常であると判定した上で、パルスコーダ22、ロータリエンコーダ26、および、動力伝達部12の少なくとも1つが異常であるかを切り分けて判定してもよい。また、制御装置10の異常判定部38は、第1検出信号Sd1および第2検出信号Sd2の各々から算出された速度V1、V2、加速度A1、A2、または、位置偏差DP1、DP2が、正常の範囲内にない場合は制御軸14が異常であると判定してもよい。
<第1の実施の形態(変形例も含む)による効果>
以上のように、制御装置10は、[1]不等速性を有しまたはギア比が一定の動力伝達部12の制御軸14に対して動力を付与するためのモータ16と、[2]制御軸14の位置を検出し、検出した位置を示す第1検出信号Sd1を出力するロータリエンコーダ26と、[3]モータ16の位置を検出し、検出した位置を示すモータ位置信号Spmを出力するパルスコーダ22と、[4]出力されたモータ位置信号Spmを動力伝達部12の運動変換特性40を用いて順変換することで、制御軸14の位置に対応する第2検出信号Sd2を出力する位置変換部36と、[5]出力された第1検出信号Sd1と第2検出信号Sd2とを用いて、制御軸14が異常か否かを二重に判定する異常判定部38と、を備える。
また、この制御装置10を用いる制御方法は、[1]ロータリエンコーダ26が、制御軸14の位置を検出し、検出した位置を示す第1検出信号Sd1を出力する第1出力ステップ(S2)と、[2]パルスコーダ22が、モータ16の位置を検出し、検出した位置を示すモータ位置信号Spmを出力する第2出力ステップ(S3)と、[3]出力されたモータ位置信号Spmを動力伝達部12の運動変換特性40を用いて順変換することで、制御軸14の位置に対応する第2検出信号Sd2を出力する変換ステップ(S4)と、[4]出力された第1検出信号Sd1と第2検出信号Sd2とを用いて、制御軸14が異常か否かを二重に判定する異常判定ステップ(S5〜S7)と、を備える。
このように、パルスコーダ22からのモータ位置信号Spmを動力伝達部12の運動変換特性40を用いて順変換して、制御軸14の位置に対応する第2検出信号Sd2を出力するようにした。これにより、他の検出器(センサ)を新たに追加することなく第1検出信号Sd1の妥当性判定に供される参照値(つまり、第2検出信号Sd2)を取得可能である。つまり、制御軸14の位置を検出するセンサを別途設けることなく、制御軸14の状態をダブルチェックすることができる。また、装置構成を簡易にしながらも様々な動力伝達部12に対して汎用的に適用できる。
異常判定部38は、第1検出信号Sd1に基づく制御軸14の第1の位置および第2検出信号Sd2に基づく制御軸14の第2の位置の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断してもよい。これにより、制御軸14の位置が正常な範囲内であるか否かを二重で監視できる。そして、異常判定部38は、第1の位置および第2の位置のうち一方のみが正常の範囲内にない場合は、パルスコーダ22、ロータリエンコーダ26、および、動力伝達部12の少なくとも1つが異常であると判定してもよい。これにより、簡単に、且つ、精度よく、パルスコーダ22、ロータリエンコーダ26、または、動力伝達部12の異常を判定することができる。
異常判定部38は、第1検出信号Sd1および第2検出信号Sd2の各々から制御軸14の速度を算出し、第1検出信号Sd1に基づいて算出された第1の速度V1および第2検出信号Sd2に基づいて算出された第2の速度V2の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断してもよい。これにより、制御軸14の速度が正常な範囲内であるか否かを二重で監視できる。そして、異常判定部38は、第1の速度V1および第2の速度V2のうち一方のみが正常の範囲内にない場合は、パルスコーダ22、ロータリエンコーダ26、および、動力伝達部12の少なくとも1つが異常であると判定してもよい。これにより、簡単に、且つ、精度よく、パルスコーダ22、ロータリエンコーダ26、または、動力伝達部12の異常を判定することができる。
異常判定部38は、第1検出信号Sd1および第2検出信号Sd2の各々から制御軸14の加速度を算出し、第1検出信号Sd1に基づいて算出された第1の加速度A1および第2検出信号Sd2に基づいて算出された第2の加速度A2の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断してもよい。これにより、制御軸14の加速度が正常な範囲内であるか否かを二重で監視できる。そして、異常判定部38は、第1の加速度A1および第2の加速度A2のうち一方のみが正常の範囲内にない場合は、パルスコーダ22、ロータリエンコーダ26、および、動力伝達部12の少なくとも1つが異常であると判定してもよい。これにより、簡単に、且つ、精度よく、パルスコーダ22、ロータリエンコーダ26、または、動力伝達部12の異常を判定することができる。
異常判定部38は、第1検出信号Sd1および第2検出信号Sd2の各々から制御軸14の指令位置に対する制御軸14の位置偏差を算出し、第1検出信号Sd1に基づいて算出された制御軸14の第1の位置偏差DP1および第2検出信号Sd2に基づいて算出された制御軸14の第2の位置偏差DP2の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断してもよい。これにより、制御軸14の位置偏差が正常な範囲内であるか否かを二重で監視できる。そして、異常判定部38は、第1の位置偏差DP1および第2の位置偏差DP2のうち一方のみが、正常の範囲内にない場合は、パルスコーダ22、ロータリエンコーダ26、および、動力伝達部12の少なくとも1つが異常であると判定してもよい。これにより、簡単に、且つ、精度よく、パルスコーダ22、ロータリエンコーダ26、または、動力伝達部12の異常を判定することができる。
位置変換部36は、テーブルまたは関数により特定される運動変換特性40(または62)を用いて第2検出信号Sd2を出力してもよい。これにより、モータ位置信号Spmから制御軸14の位置を示す第2検出信号Sd2を精度よく生成することができる。
[第2の実施の形態]
続いて、第2の実施の形態における制御装置70について、図5を参照しながら説明する。なお、第1の実施の形態に示す制御装置10と同様の構成には同一の参照符号を付すると共に、その構成の説明を省略する場合がある。
<制御装置70の構成および動作>
図5は、本発明の第2の実施の形態における制御装置70のブロック図である。制御装置70は、第1の実施の形態と同様に、動力伝達部12の制御軸14に対して動力を付与するためのモータ16を制御する装置である。
制御装置70は、モータ16、パルスコーダ22、ロータリエンコーダ26、駆動回路28、記憶部30、報知部32の他、互いに接続された2つの演算部72、74を含んで構成される。
演算部72、74は、異なるプロセッサ、或いは同一のプロセッサの異なるコアによって構成されている。一方の演算部72は、記憶部30に格納された基本プログラムを読み出し実行することで、位置制御部34と、位置変換部36と、異常判定部76を含む各機能を実現可能である。他方の演算部74は、記憶部30に格納された基本プログラムを読み出し実行することで、少なくとも位置変換部78および異常判定部80を含む各機能を実現可能である。これにより、独立性が一層高いダブルチェックを行うことができる。
位置変換部78は、位置変換部36と同等の機能を有し、異常判定部76、80は、原則として第1の実施の形態で説明した異常判定部38が有する機能を少なくとも含む。つまり、位置変換部78は、パルスコーダ22が検出したモータ位置信号Spmに基づいて、第2検出信号Sd2を算出する。また、演算部72、74の異常判定部76、80は、ロータリエンコーダ26が検出した第1検出信号Sd1と、位置変換部36、78が算出した第2検出信号Sd2とを用いて、制御軸14が正常か異常かを二重に判定する。
また、異常判定部76は、他方の異常判定部80から、異常判定部80の判定結果(異常か正常か)を取得し、自身の判定結果と異常判定部80の判定結果とが一致するか否かを判定する。これにより、正常か異常かを判定する側(演算部72、74)が正常か異常かを判定することができる。そして、異常判定部76は、異常判定部76、80の各々の判定結果が一致しないと判断した場合は、演算部72、74の少なくとも一方に異常があると判定し、その旨を報知部32を介して作業者に報知する。
なお、異常判定部76は、異常判定部76、80の各々で算出された制御軸14の速度V1、V2、位置偏差DP1、DP2、または、加速度A1、A2が互いに一致するか否かを判断してもよい。異常判定部76は、速度V1、V2、位置偏差DP1、DP2、または、加速度A1、A2が互いに一致しないと判断した場合は、演算部72、74の少なくとも一方に異常があると判定し、その旨を作業者に報知してもよい。また、異常判定部76が、異常判定部76、80の少なくとも一方に異常があるか否かを判定したが、異常判定部80が、異常判定部76、80の少なくとも一方に異常があるか否かを判定してもよい。この場合は、異常判定部80は、異常があると判定すると、その旨を報知部32を介して作業者に報知する。
<第2の実施の形態による効果>
以上のように、制御装置70は、2つの演算部72、74を有する。演算部72は、位置変換部36および異常判定部76を有し、演算部74は、位置変換部78および異常判定部80を有する。2つの演算部72、74の各々の少なくとも一方は、2つの演算部72、74の各々の異常判定部76、80の判定結果が一致しない場合は、2つの演算部72、74の少なくとも一方が異常であると判定する(第2の異常判定ステップ)。これにより、制御軸14の異常を判断する側の演算部72、74が正常であるか否かを判定することができる。したがって、制御装置70の異常判定の信頼性が向上する。
[備考]
なお、この発明は、上述した実施の形態および変形例に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。或いは、技術的に矛盾が生じない範囲で各々の構成を任意に組み合わせてもよい。
10、70…制御装置 12…動力伝達部
14…制御軸 16…モータ
18…主軸 20…伝達部
22…パルスコーダ(モータ位置検出部) 24、72、74…演算部
26…ロータリエンコーダ(位置検出部) 28…駆動回路 30…記憶部 32…報知部 34…位置制御部 36、78…位置変換部 38、76、80…異常判定部 40、62…運動変換特性

Claims (14)

  1. 不等速性を有しまたはギア比が一定の動力伝達部の制御軸に対して動力を付与して、制御軸の状態を二重にチェックする制御装置であって、
    前記制御軸に対して動力を付与するためのモータと、
    前記制御軸の位置を検出し、検出した位置を示す第1検出信号を出力する位置検出部と、
    前記モータの位置を検出し、検出した位置を示すモータ位置信号を出力するモータ位置検出部と、
    前記モータ位置検出部により出力された前記モータ位置信号を前記動力伝達部の運動変換特性を用いて順変換することで、前記制御軸の位置に対応する第2検出信号を出力する位置変換部と、
    前記位置検出部から出力された前記第1検出信号と、前記位置変換部から出力された前記第2検出信号とを用いて、前記制御軸の状態が異常か否かを二重に判定する異常判定部と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記異常判定部は、前記第1検出信号に基づく前記制御軸の第1の位置および前記第2検出信号に基づく前記制御軸の第2の位置の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする制御装置。
  3. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記異常判定部は、前記第1検出信号および前記第2検出信号の各々から前記制御軸の速度を算出し、前記第1検出信号に基づいて算出された第1の速度および前記第2検出信号に基づいて算出された第2の速度の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする制御装置。
  4. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記異常判定部は、前記第1検出信号および前記第2検出信号の各々から前記制御軸の加速度を算出し、前記第1検出信号に基づいて算出された第1の加速度および前記第2検出信号に基づいて算出された第2の加速度の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする制御装置。
  5. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記異常判定部は、前記第1検出信号および前記第2検出信号の各々から前記制御軸の指令位置に対する前記制御軸の位置偏差を算出し、前記第1検出信号に基づいて算出された前記制御軸の第1の位置偏差および前記第2検出信号に基づいて算出された前記制御軸の第2の位置偏差の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御装置において、
    前記位置変換部は、テーブルまたは関数により特定される前記運動変換特性を用いて前記第2検出信号を出力することを特徴とする制御装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御装置において、
    2つの演算部を有し、
    前記2つの演算部の各々は、前記位置変換部および前記異常判定部を有し、
    前記2つの演算部の各々の少なくとも一方は、前記2つの演算部の各々の前記異常判定部の判定結果が一致しない場合は、前記2つの演算部の少なくとも一方が異常であると判定する
    ことを特徴とする制御装置。
  8. 不等速性を有しまたはギア比が一定の動力伝達部の制御軸に対して動力を付与するためのモータを用いる制御方法であって、
    位置検出部が、前記制御軸の位置を検出し、検出した位置を示す第1検出信号を出力する第1出力ステップと、
    モータ位置検出部が、前記モータの位置を検出し、検出した位置を示すモータ位置信号を出力する第2出力ステップと、
    出力された前記モータ位置信号を前記動力伝達部の運動変換特性を用いて順変換することで、前記制御軸の位置に対応する第2検出信号を出力する変換ステップと、
    出力された前記第1検出信号と前記第2検出信号とを用いて、前記制御軸の状態が異常か否かを二重に判定する異常判定ステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  9. 請求項8に記載の制御方法であって、
    前記異常判定ステップは、前記第1検出信号に基づく前記制御軸の第1の位置および前記第2検出信号に基づく前記制御軸の第2の位置の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする制御方法。
  10. 請求項8に記載の制御方法であって、
    前記異常判定ステップは、前記第1検出信号および前記第2検出信号の各々から前記制御軸の速度を算出し、前記第1検出信号に基づいて算出された第1の速度および前記第2検出信号に基づいて算出された第2の速度の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする制御方法。
  11. 請求項8に記載の制御方法であって、
    前記異常判定ステップは、前記第1検出信号および前記第2検出信号の各々から前記制御軸の加速度を算出し、前記第1検出信号に基づいて算出された第1の加速度および前記第2検出信号に基づいて算出された第2の加速度の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする制御方法。
  12. 請求項8に記載の制御方法であって、
    前記異常判定ステップは、前記第1検出信号および前記第2検出信号の各々から前記制御軸の指令位置に対する前記制御軸の位置偏差を算出し、前記第1検出信号に基づいて算出された前記制御軸の第1の位置偏差および前記第2検出信号に基づいて算出された前記制御軸の第2の位置偏差の各々が、予め決められた正常の範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする制御方法。
  13. 請求項8〜12のいずれか1項に記載の制御方法において、
    前記変換ステップは、テーブルまたは関数により特定される前記運動変換特性を用いて前記第2検出信号を出力することを特徴とする制御方法。
  14. 請求項8〜12のいずれか1項に記載の制御方法において、
    前記変換ステップおよび前記異常判定ステップは、2つの演算部でそれぞれ実行され、
    前記2つの演算部の各々で実行された前記異常判定ステップの判定結果が一致しない場合は、前記2つの演算部のうち少なくとも一方が異常であると判定する第2の異常判定ステップを含む
    ことを特徴とする制御方法。
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