JP2018021807A - 同位体濃度分析装置および同位体濃度分析方法 - Google Patents
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Description
(1) 水を主成分とする試料中に含まれる同位体の濃度を分析する同位体濃度分析装置であって、気化した前記試料とキャリアガスとを含む分析対象ガスを供給する複数の試料供給系と、複数の前記試料供給系からそれぞれ前記分析対象ガスが供給される複数のセルと、前記セル内にレーザ光を照射するレーザ光照射部と、前記セルから出射されたレーザ光を検出しレーザ光のスペクトルの変化を分析する検出部と、前記セルから出射したレーザ光を前記検出部に導く複数のレーザ光誘導部と、を備える、同位体濃度分析装置。
(2) 前記レーザ光照射部は、切り替え可能な複数の出射部と、複数の前記出射部から複数の前記セルにそれぞれレーザ光を導く複数の照射レーザ光誘導部と、を有する、前項(1)に記載の同位体濃度分析装置。
(3) 前記レーザ光照射部は、出射部と、前記出射部から出射されたレーザ光を複数のレーザ光に分岐させる分岐部と、分岐された複数のレーザ光をそれぞれ複数の前記セルに導く複数の照射レーザ光誘導部と、を有し、分岐された複数のレーザ光の光路中には、それぞれ光路を遮断する光路遮断部が設けられ、光路遮断部は、複数のレーザ光のうち何れか1つを除いた他のレーザ光が前記検出部に導かれることを阻止する、前項(1)に記載の同位体濃度分析装置。
(4) 前記試料供給系は、供給ライン切り替え部と、キャリアガスの供給源から前記供給ライン切り替え部を繋ぐ複数の供給ラインと、それぞれの前記供給ラインの経路中に設けられ前記試料を気化させて前記供給ラインに供給する複数の気化器と、を有し、前記供給ライン切り替え部は、複数の前記供給ラインのうち何れか1つの供給ラインから移送された前記分析対象ガスを前記セルに供給すると共に他の供給ラインから移送された前記キャリアガスを排気する、前項(1)〜(3)の何れか一項に記載の同位体濃度分析装置。
(6) 複数の前記セルにそれぞれ接続され前記セルに分析対象ガスを供給する試料供給系を備え、それぞれの前記試料供給系に前記試料を気化させる気化器を有する複数の供給ラインを有する同位体濃度分析装置を用いて、複数回の濃度分析工程を行う際に、複数の供給ラインから順番に気化した試料とキャリアガスとを含む分析対象ガスを供給すると共に、供給を行わない待機中の供給ラインにおいてキャリアガスを通過させ排気させる、前項(5)に記載の同位体濃度分析方法。
(7) 待機中の前記供給ラインにおいてキャリアガスと共に試料を通過させ排気させる、前項(6)に記載の同位体濃度分析方法。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示している場合がある。
<同位体濃度分析装置>
図1は、第1実施形態の同位体濃度分析装置1の概略構成を模式的に示す図である。
本実施形態の同位体濃度分析装置1は、水を主成分とする試料中に含まれる同位体の濃度を分析する装置である。
以下、各部について、詳細に説明する。
試料供給系10は、気化した試料とキャリアガスとを含む分析対象ガスGをセル20に供給する。試料としては、水素同位体又は酸素同位体を含む水を主成分とする分析対象の試料とすることができる。また、キャリアガスとしては、例えば、窒素、或いはアルゴンやヘリウム等の不活性ガスを用いることができる。
なお、本実施形態では、試料供給系10が同位体濃度分析装置1に2つ設けられる場合について説明するが、試料供給系10は、後段に説明するセル20と同数設けられ、セル20と共に同位体濃度分析装置1に3つ以上設けられていてもよい。
複数のセル20は、それぞれ試料供給系10に接続されている。それぞれのセル20には試料供給系10から供給された分析対象ガスGが供給される。本実施形態において、セル20は、同位体濃度分析装置1に2つ設けられている。2つのセル20は、同様の構成を有する。以下の説明において、2つのセル20を区別する場合には、一方のセル20を第1のセル20Aと呼び、他方のセル20を第2のセル20Bと呼ぶ。
なお、セル20は同位体濃度分析装置1に3つ以上設けられていてもよい。
光透過性円筒部材21は、両端が閉塞端とされた円筒形状を有し、光透過性を有する材料(例えば、ガラス)で構成されている。
なお、本実施形態では、セル20としてヘリオットセルを用いる場合を例示したが、セル20は、単光路セル、ホワイトセル、光共振器型セルなどであってもよい。
排気ライン25は、セル20内のガスを排気可能なように、その一端がセル20と接続されている。排気ライン25の経路中には、排気ポンプ26および圧力調整部28が設けられている。
圧力調整部28は、排気ライン25の経路中であってセル20と排気ポンプ26の間に設けられている。圧力調整部28は、排気ポンプ26によるセル20への吸引力を調整する機能を果たし、セル20内の圧力を一定とする。
排気ライン25において、セル20と圧力調整部28の間の区間には、加熱部H6が設けられている。加熱部H6は、排気ライン25の一部区間を構成する配管を被覆する。加熱部H6は、圧力調整部28に流れるガスの温度を一定として、圧力調整部28によるセル20内の圧力制御の確実性を高める。
レーザ光照射部30は、レーザ光導入孔23bを介してセル20内にレーザ光を照射する。レーザ光照射部30は、レーザ光発振装置33と、レーザ光発振装置33で生成されたレーザ光を複数(本実施形態では2つ)のチャンネルに切り替え可能なレーザ光切り替え部32と、レーザ光切り替え部32に接続された複数(本実施形態では2つ)の照射レーザ光誘導部34と、を有する。
ミラー50は、セル20から出射したレーザ光を検出部40に導く。ミラー50は、セル20の数に対応して複数設けられている。以下の説明において2つのミラー50を区別する場合には、それぞれを第1のミラー50Aおよび第2のミラー50Bと呼ぶ。
検出部40は、セル20から出射されたレーザ光を検出する。また、検出部40は、検出したレーザ光のスペクトルの変化を分析して、レーザ光が通過したセル20内の分析対象ガスGに含まれる試料の同位体の濃度比を取得する。
検出部40は、レーザ光検出装置41と、分析部42を有する。
ロックインアンプ45は、レーザ光検出装置41から送信された電気信号と、ファンクションジェネレータから送信されたレーザ光の変調周波数信号と、に基づいて分析中の水の同位体に関する二次微分吸収スペクトルを取得する。また、ロックインアンプ45は、取得した二次微分吸収スペクトルに関するデータをデータ収録部44に送信する。
データ収録部44では、ロックインアンプ45から送信された二次微分吸収スペクトルに関するデータを、データ処理部43で使用可能なデータに変換してデータ処理部43に送信する。
データ処理部43は、ファンクションジェネレータ62を介して、レーザ光のオフセット電流や変調振幅、変調周波数を制御するために使用される。また、データ処理部43は、データ収録部44から得られるロックインアンプの信号すなわち二次微分信号を読み取り、二次微分吸収スペクトルの描画や、各同位体のピーク高さの計算、そのピーク高さ比から同位体濃度を計算するために使用される。
制御部60は、ファンクションジェネレータ62と温度コントローラ内蔵LDドライバ61とを有する。
ファンクションジェネレータ62は、データ処理部43から送信されたオフセット電流、変調振幅、変調周波数に関するデジタル信号を受け、レーザ光の変調周波数信号を生成する。ファンクションジェネレータ62は、ロックインアンプ45にレーザ光の変調周波数信号を供給する。
温度コントローラ内蔵LDドライバ61は、ファンクションジェネレータ62から送信される電圧信号に基づいて、レーザ光照射部30から照射されるレーザ光の温度及び電流の制御を行う。
次に、本実施形態の同位体濃度分析装置1を用いた同位体濃度分析方法について説明する。図2は、本実施形態の同位体濃度分析方法の工程図である。
本実施形態の同位体濃度分析装置1を用いた同位体濃度分析方法は、水を主成分とする気化した試料をセル20内に供給してレーザ光を照射し、レーザ光のスペクトルの変化から試料中に含まれる同位体の濃度を分析する同位体濃度分析方法である。ここでは、水を主成分とする第1〜第4の試料A、B、C、Dをこの順番で分析する場合の同位体濃度分析方法について説明する。
予め今回の測定より以前に測定した際のメモリー効果を低減させるための予備工程を行う。試料の同位体濃度の分析を始める前に、第1および第2の試料供給系10A、10Bの第1〜第4の供給ライン11A〜11Dに流量調節部18により所定の流量に調節されたキャリアガスを連続的に供給する。このとき、供給ライン切り替え部14の状態は、図1に示す状態(具体的には、第1の接続部14aと第2の接続部14bとが接続され、第3の接続部14cと第4の接続部14dとが接続された状態)とする。これにより、第1の供給ライン11Aを流れるキャリアガスは、第1のセル20Aに導入され、第2の供給ライン11Bを流れるキャリアガスは、排気ライン16を介し排気される。同様に、第3の供給ライン11Cを流れるキャリアガスは、第2のセル20Bに導入され、第4の供給ライン11Dを流れるキャリアガスは、排気ライン16を介し排気される。
上述の予備工程におけるキャリアガスの供給を継続しながら、以下の手順により、試料の分析(分析前準備工程および濃度分析工程)を行う。
まず、第1のセル20Aに対する第1の分析前準備工程を行う。
第1の分析前準備工程は、気化した第1の試料Aとキャリアガスとを含む分析対象ガスGを、第1のセル20Aに対し供給および排気することで、第1のセル20A内のメモリー効果を低減させる工程である。このような分析前準備工程は、コンディショニング工程とも呼ばれる。
次いで、第1のセル20Aにおける第1の濃度分析工程を行う。
第1の濃度分析工程は、第1の試料Aの同位体濃度を分析する工程である。第1の濃度分析工程は、上述の第1の分析前準備工程の後に行う。第1の濃度分析工程は、第1の試料Aを含む分析対象ガスGを第1のセル20Aに供給し第1のセル20A内にレーザ光を照射し、第1のセル20Aから出射されたレーザ光のスペクトルの変化から第1の試料Aに含まれる同位体の濃度を分析する工程である。
図2に示すように、第2のセル20Bでは、第1の濃度分析工程と並行して第2の分析前準備工程が行われる。第2の分析前準備工程は、第2のセル20B内のメモリー効果を低減するために行われる。第2の分析前準備工程は、第1の分析前準備工程と同様の手順で行われる。
次いで、排気ポンプ26により第2のセル20B内の分析対象ガスGを排気する。
分析対象ガスGを供給および排気する工程は、第2のセル20B内のメモリー効果を十分に除去するために複数回行う。
次いで、第2のセル20Bにおける第2の濃度分析工程を行う。第2の濃度分析工程は、上述の第2の分析前準備工程の後に行う。また、第2の濃度分析工程は、第1の濃度分析工程が完了した後に開始する。
第2の濃度分析工程において、第2の試料Bの同位体濃度を分析する。
まず、第2の試料供給系10Bの第3の供給ライン11Cの気化器12に第2の試料Bを導入し、キャリアガスとともに気化した第2の試料Bを第2のセル20Bに供給する。
次いで、レーザ光切り替え部32によりレーザ光の照射位置を第2の出射部31Bに切り替えて、レーザ光を第2のセル20Bの内部に導入する。さらに、第2のセル20Bの外側に出射されたレーザ光を、検出部40で検出して第2の試料Bの同位体濃度を算出する。
最後に、排気ポンプ26により第2のセル20B内の分析対象ガスGを排気する。
第2の濃度分析工程において、分析対象ガスGの導入、レーザ光照射による分析、並びに排気は、第1の濃度分析工程と同様に、複数回行うことが好ましい。
第1のセル20Aでは、第2の濃度分析工程と並行して第3の分析前準備工程が行われる。また、第3の分析前準備工程は、第1の濃度分析工程が完了した後に行う。
第3の分析前準備工程は、第1のセル20Aで直前に行われた第1の濃度分析工程のメモリー効果を低減させる工程である。
まず、第3の分析前準備工程では、第1の試料供給系10Aの第2の供給ライン11Bの気化器12に第3の試料Cを導入し、第1のセル20Aに分析対象ガスGを供給する。
さらに、第1のセル20A内の分析対象ガスGを排気する。
分析対象ガスGを供給および排気する工程は、第1のセル20A内のメモリー効果を十分に除去するために複数回行う。
次いで、第1のセル20Aにおける第3の濃度分析工程を行う。第3の濃度分析工程は、第2の濃度分析工程が完了した後に開始する。
第3の濃度分析工程は、第3の試料Cの同位体濃度を分析する工程であり、第1および第2の濃度分析工程と同様の手順を経て行うことができる。第3の濃度分析工程では、第3の試料Cの同位体濃度が算出される。最後に、排気ポンプ26により第1のセル20A内の分析対象ガスGを排気する。第3の濃度分析工程において、分析対象ガスGの導入、レーザ光照射による分析、並びに排気は、複数回行うことが好ましい。
さらに、第2のセル20Bでは、第3の濃度分析工程と並行して第4の分析前準備工程が行われる。また、第4の分析前準備工程は、第2の濃度分析工程が完了した後に行うことができる。
第4の分析前準備工程は、第2のセル20Bで直前に行われた第3の濃度分析工程のメモリー効果を低減させる工程である。
次いで、第2のセル20Bにおける第4の濃度分析工程を行う。第4の濃度分析工程は、第3の濃度分析工程が完了した後に開始する。
第4の濃度分析工程は、第4の試料Dの同位体濃度を分析する工程であり、第1〜第4の濃度分析工程と同様の手順を経て行うことができる。第4の濃度分析工程では、第4の試料Dの同位体濃度が算出される。最後に、排気ポンプ26により第2のセル20B内の分析対象ガスGを排気する。第4の濃度分析工程において、分析対象ガスGの導入、レーザ光照射による分析、並びに排気は、濃度分析の精度を高めるために、複数回行うことが好ましい。
予備工程は、上述したように、第1〜第4の分析前準備工程および第1〜第4の濃度分析工程と並行して行われる。すなわち、本実施形態によれば、複数回の濃度分析工程を行う際に、異なる供給ライン11から順番に気化した試料とキャリアガスとを含む分析対象ガスGを供給すると共に、供給を行わない待機中の供給ライン11においてキャリアガスを通過させ排気させることができる。例えば、第1の供給ライン11Aを介して第1のセル20Aに分析対象ガスGを供給する第1の分析前準備工程を行っているとき、第2〜第4の供給ライン11B、11C、11Dにおいては、キャリアガスが移送されている。また、他の工程においても同様に、セル20に分析対象ガスGを供給していない供給ライン11において、キャリアガスが移送されている。これにより、前回の分析において残留する試料をパージして、供給ライン11中のメモリーの効果を低減させることができる。なお、第1の分析前準備工程を行っているとき、第3の供給ライン11Cは供給ライン切り替え部14を介し第2のセル20Bに接続されている。このため、第3の供給ライン11Cを流れるキャリアガスは、第2のセル20Bおよび排気ライン25を介して排気される。
(例1)
次に、本実施形態の同位体濃度分析方法のタイムラインの一例について説明する。
以下の表1は、本実施形態の同位体濃度分析方法のタイムラインの例1を示す。
以下の表2は、本実施形態の同位体濃度分析方法のタイムラインの例2を示す。
本実施形態の同位体濃度分析装置1によれば、それぞれ異なる試料供給系10に接続された複数のセル20(第1のセル20Aおよび第2のセル20B)を有する。これにより、1つのセル(例えば第1のセル20A)において試料の同位体濃度を分析する濃度分析工程を行う間に、他のセル(例えば第2のセル20B)においてセル内のメモリー効果を抑制する分析前準備工程を行うことができる。すなわち、複数のセル20のうち何れか1つのセルにおける分析前準備工程は、他のセル20における濃度分析工程と並行して行うことができる。これにより、セル内のメモリー効果を抑制しつつ、測定時間を短縮することができる。
同位体濃度分析装置1の分析対象ガスGが通過する経路において、試料供給系10は、メモリー効果の影響を受けやすい。したがって、1つのセル20に対して、複数の供給ライン11を用意しこれらを用いて、順次試料を供給することで、試料供給系10のメモリー効果の影響を抑制して、より正確な同位体濃度分析を行うことができる。また、セル20に分析対象ガスGを供給している供給ライン11以外の供給ライン11において、キャリアガス(又は試料を含むキャリアガス)でパージして、前回以前の試料の影響(メモリー効果)を低減した状態で、今回の測定を行うことができる。
図3は、第2実施形態の同位体濃度分析装置101の概略構成の一部を模式的に示す図である。以下、図3を基に、同位体濃度分析装置101について説明する。なお、図3は、同位体濃度分析装置101の構成の一部を省略している。
同位体濃度分析装置101は、第1実施形態の同位体濃度分析装置1と比較して、レーザ光照射部130と、光路遮断部171、172の構成が異なる。
なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
以下、各部について、詳細に説明する。
レーザ光照射部130は、セル20内にレーザ光を照射する。レーザ光照射部130は、変調されたレーザ光を生成し出射部131から出射するレーザ光発振装置133と、ハーフミラー(分岐部、第1の照射レーザ光誘導部)135と、照射レーザ光誘導用ミラー(第2の照射レーザ光誘導部)136と、を有する。
なお、本実施形態では、分岐路としてハーフミラー135を採用する場合を例示したが、分岐路は、レーザ光を複数に分離可能であればその他の構成を採用できる。
第1および第2の光路遮断部171、172は、分岐された複数のレーザ光の光路中にそれぞれ配置されている。より具体的には、第1の光路遮断部171は、第1のセル20Aに入射するレーザ光の経路中に配置され、第2の光路遮断部172は、第2のセル20Bに入射するレーザ光の経路中に配置されている。
なお、本実施形態において、第1の光路遮断部171は、第1のセル20Aと検出部40との間に配置されており、第1のセル20Aから出射した後のレーザ光を遮断する。一方で、第2の光路遮断部172は、出射部131と第2のセル20Bとの間に配置されており、第2のセル20Bに入射する前のレーザ光を遮断する。このように、光路遮断部171、172は、分岐された複数のレーザ光の検出部40に達するまでの光路中にそれぞれ配置されていれば、セル20の入出射前後のうち何れの光路に配置されていてもよい。
なお、本実施形態において、光路遮断部171、172がレーザ光の通過を遮断する構成を有するが、光路遮断部171、172は、複数のレーザ光のうち何れ1つを除いた他のレーザ光が検出部40に導かれることを阻止するものであれば他の構成であってもよい。一例として、セル20から出射したレーザ光を検出部40に導くミラー50の設置角度を駆動可能として、レーザ光を発散させることで、ミラー50に光路遮断部の機能を担わせてもよい。
本実施形態の同位体濃度分析装置101によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態の同位体濃度分析装置101は、レーザ光照射部130は、出射部131と、レーザ光を分岐させるハーフミラー135と、分岐された複数のレーザ光をそれぞれセル20に導く照射レーザ光誘導部(ハーフミラー135および照射レーザ光誘導用ミラー136)と、を有する。したがって、出射部131を複数設けることなく、複数のセル20にレーザ光を照射することができる。
Claims (7)
- 水を主成分とする試料中に含まれる同位体の濃度を分析する同位体濃度分析装置であって、
気化した前記試料とキャリアガスとを含む分析対象ガスを供給する複数の試料供給系と、
複数の前記試料供給系からそれぞれ前記分析対象ガスが供給される複数のセルと、
前記セル内にレーザ光を照射するレーザ光照射部と、
前記セルから出射されたレーザ光を検出しレーザ光のスペクトルの変化を分析する検出部と、
前記セルから出射したレーザ光を前記検出部に導く複数のレーザ光誘導部と、
を備える、
同位体濃度分析装置。 - 前記レーザ光照射部は、切り替え可能な複数の出射部と、複数の前記出射部から複数の前記セルにそれぞれレーザ光を導く複数の照射レーザ光誘導部と、を有する、
請求項1に記載の同位体濃度分析装置。 - 前記レーザ光照射部は、出射部と、前記出射部から出射されたレーザ光を複数のレーザ光に分岐させる分岐部と、分岐された複数のレーザ光をそれぞれ複数の前記セルに導く複数の照射レーザ光誘導部と、を有し、
分岐された複数のレーザ光の光路中には、それぞれ光路を遮断する光路遮断部が設けられ、
前記光路遮断部は、複数のレーザ光のうち何れか1つを除いた他のレーザ光が前記検出部に導かれることを阻止する、
請求項1に記載の同位体濃度分析装置。 - 前記試料供給系は、供給ライン切り替え部と、キャリアガスの供給源から前記供給ライン切り替え部を繋ぐ複数の供給ラインと、それぞれの前記供給ラインの経路中に設けられ前記試料を気化させて前記供給ラインに供給する複数の気化器と、を有し、
前記供給ライン切り替え部は、複数の前記供給ラインのうち何れか1つの供給ラインから移送された前記分析対象ガスを前記セルに供給すると共に他の供給ラインから移送された前記キャリアガスを排気する、
請求項1〜3の何れか一項に記載の同位体濃度分析装置。 - 水を主成分とする気化した試料をセル内に供給してレーザ光を照射し、レーザ光のスペクトルの変化から試料中に含まれる同位体の濃度を分析する同位体濃度分析方法であって、
気化した試料とキャリアガスとを含む分析対象ガスを、前記セルに供給および排気することで前記セル内の前記分析対象ガスを安定させる分析前準備工程と、
前記分析前準備工程の後に行い、前記分析対象ガスを前記セルに供給し前記セル内にレーザ光を照射し前記セルから出射されたレーザ光のスペクトルの変化から前記試料に含まれる同位体の濃度を分析する濃度分析工程と、を複数の前記セルでそれぞれ連続して行い、
複数の前記セルのうち何れか1つのセルにおける前記分析前準備工程は、他のセルにおける前記濃度分析工程と並行して行われる、
同位体濃度分析方法。 - 複数の前記セルにそれぞれ接続され前記セルに分析対象ガスを供給する試料供給系を備え、それぞれの前記試料供給系に前記試料を気化させる気化器を有する複数の供給ラインを有する同位体濃度分析装置を用いて、
複数回の濃度分析工程を行う際に、複数の供給ラインから順番に気化した試料とキャリアガスとを含む分析対象ガスを供給すると共に、供給を行わない待機中の供給ラインにおいてキャリアガスを通過させ排気する、
請求項5に記載の同位体濃度分析方法。 - 待機中の前記供給ラインにおいてキャリアガスと共に試料を通過させ排気する、
請求項6に記載の同位体濃度分析方法。
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