JP2018021744A - 爆薬の分散装薬方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】岩盤などの発破孔に装薬する際の装薬時間を短縮することができ、作業効率を向上させて工費及び工期の低減を図ることができ、さらに発破孔の任意の位置に爆薬を容易に分散させて配置することで爆破エネルギーを分散させることができ、効率的な発破を実現できる。【解決手段】長尺薄板状の紙材又は木材からなるプレート部材11を備えた爆薬保持プレート1を加工する工程と、プレート部材11に対して、プレート部材11の長尺方向Xに沿って間隔をあけて複数のダイナマイト2を保持させて装填用爆薬ユニット10を製造する工程と、装填用爆薬ユニット10を岩盤に穿孔された発破孔3に装填した後、込め物を押し込み発破孔3の孔口3aを塞ぐ工程と、を有する爆薬の分散装薬方法を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、爆薬の分散装薬方法に関する。
従来、爆薬を紙などで円柱状に包装したダイナマイトは、手作業によって装填されていたが、このような装填作業は発破孔に長尺棒材を用いて順次爆薬を押し込むといった重労働となっていた。そのため、近年では、例えば特許文献1に示されるように、ホースやパイプを使用し、岩盤から離れた位置からダイナマイトを発破孔に装填する技術が知られている。
また、特許文献2には、ドリルジャンボ等の建設機械を使用して、発破孔を削孔するとともに、その発破孔内に装填パイプの先端部を挿入し、装填パイプに連結されているホースの基端部に設けられている装填機から圧縮空気を装填パイプの先端部に向けて圧送し、圧縮空気と共にダイナマイトを装填ホースの内部を通過移動させて発破孔内部まで到達させて装填する自動装薬方式のものが開示されている。
特開2005−326107号公報 特開平9−126700号公報
しかしながら、従来のような爆薬の装填方法では、複数の爆薬を連続的に装薬し、且つエア圧による圧送で装薬、又は込め棒を使用して装薬するため、爆薬同士が密着した状態となる。すなわち、発破孔の孔尻付近に集中した状態で装薬されることとなり、装薬長を確保するために過剰な装薬になり、コストや工期が増大するという問題があった。
とくに自動装薬の場合には、岩盤強度や発破パターンによる削孔長を考慮した適正な爆薬間隔に調整することが難しく、例えば発破長に対する爆薬量が多くなると坑壁への影響、すなわち坑壁への爆破エネルギーが大きくなって余掘り量が増大し、結果的にコストも増えることになっていた。
一方で、スペーサを用いて発破孔において間隔をあけて複数の爆薬を配置する分散装薬を行う方法もあるが、この場合には、装薬作業に手間がかかり、装薬時間が従来に比較して大幅に長くなることから、その点で改善の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、岩盤などの発破孔に装薬する際の装薬時間を短縮することができ、作業効率を向上させて工費及び工期の低減を図ることができる爆薬の分散装薬方法を提供することを目的としている。
また、本発明の他の目的は、発破孔の任意の位置に爆薬を容易に分散させて配置することで爆破エネルギーを分散させることができ、効率的な発破を実現できる爆薬の分散装薬方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供している。
本発明に係る爆薬の分散装薬方法は、岩盤に穿孔された発破孔に挿入されるダイナマイトからなる複数の爆薬を、前記発破孔の孔軸方向に沿って互いに間隔をあけた状態で装填するための爆薬の分散装薬方法であって、長尺薄板状の紙材又は木材からなるプレート部材を備えた爆薬保持プレートを加工する工程と、前記プレート部材に対して、該プレート部材の長尺方向に沿って間隔をあけて前記複数の爆薬を保持させて装填用爆薬ユニットを製造する工程と、前記装填用爆薬ユニットを発破孔に装填した後、込め物を押し込み前記発破孔の孔口を塞ぐ工程と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、プレート部材を備えた爆薬保持プレートに複数の爆薬を保持させるといった簡単な構造であるので、短時間でかつ容易に装填用爆薬ユニットを製造することができる。そして、製造された装填用爆薬ユニットを発破孔に容易に押し込んで装填することができる。このように本発明では、所望の位置に爆薬を保持させた装填用爆薬ユニットを岩盤などの発破孔に押し込むといった簡単な作業により装薬することができるので、装薬時間を短縮することができ、作業効率を向上させて工費及び工期の低減を図ることができる。
また、本発明では、発破孔の任意の位置に爆薬を容易に分散させて配置することが可能となるので、孔尻に集中的に装薬されることがなくなる。すなわち、複数の爆薬を岩盤強度、削孔長を考慮して爆薬保持プレートに対して適正な間隔に調整して保持させることができる。そのため、最少の爆薬量で予定の発破長を確保することができ、かつ爆破エネルギーを複数の発破孔に均等に分散して、坑壁への影響を最小限とすることが可能となり、効率的な発破を実現できる。そして、坑壁への爆破エネルギーの影響を抑制することで、緩み範囲を小さくすることができ、初期地圧が小さくなり、切羽の安定性を向上させることができる。
また、本発明に係る爆薬の分散装薬方法は、前記複数の爆薬は、前記プレート部材に設けられた接着部に固着されることで、前記プレート部材に保持されることが好ましい。
この場合には、プレート部材に設けた接着部に対して爆薬を固着させるといった簡単な方法により、複数の爆薬をプレート部材の長尺方向の所定位置に配置することができる。そのため、スペーサ等の部材を設けることなく爆薬同士の間にスペースをもたせて容易にかつ短時間で任意の位置に固定できることから、分散装薬にかかる作業を効率よく行うことができる。
また、プレート部材に対して接着部を介して複数の爆薬を収容した状態で保持することができることから、保持した爆薬がプレート部材に対して姿勢が変わって位置がずれたり、脱落することを抑制することができる。
本発明の爆薬の分散装薬方法によれば、岩盤などの発破孔に装薬する際の装薬時間を短縮することができ、作業効率を向上させて工費及び工期の低減を図ることができる。
また、本発明の爆薬の分散装薬方法によれば、発破孔の任意の位置に爆薬を容易に分散させて配置することで爆破エネルギーを分散させることができ、効率的な発破を実現できる利点がある。
本発明の実施の形態による装填用爆薬ユニットの側面図であって、収容凹部の開口側から見た図である。 図1に示すA−A線断面図であって、装填用爆薬ユニットにおけるダイナマイトが固着された部分の縦断面図である。 装填用爆薬ユニットの製造手順を説明するための図であって、(a)〜(c)は上から見た平面図、(d)は部分斜視図である。 第1変形例による装填用爆薬ユニットの縦断面図であって、図2に対応する図である。 第2変形例による装填用爆薬ユニットの縦断面図であって、図2に対応する図である。 第3変形例による装填用爆薬ユニットの縦断面図であって、図2に対応する図である。 第4変形例による装填用爆薬ユニットの縦断面図であって、図2に対応する図である。 第5変形例による装填用爆薬ユニットの縦断面図であって、図2に対応する図である。
以下、本発明の実施の形態による爆薬の分散装薬方法について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施の形態による爆薬の分散装薬方法は、例えば発破方式により施工されるトンネルにおいて、岩盤に穿孔された発破孔3に挿入される複数のダイナマイト2(爆薬)を発破孔3の孔軸方向に沿って互いに間隔をあけた状態で装填する際に採用される。この分散装薬方法では、複数のダイナマイト2を保持した状態で収容する爆薬保持プレート1を用いている。
ここで、本実施の形態において爆薬保持プレート1に保持されるダイナマイト2としては、導火線2aの一端が接続された筒状の親ダイナマイト(以下、「親ダイ2A」と略称する)と、発破時の爆破力を増大させるために例えばバルク状の爆薬などからなる増しダイナマイト(以下、「増しダイ2B」と略称する)と、が使用される。そして、発破孔3の最深部3bに1本の親ダイ2Aが装填され、孔口3aに向けて順次、複数本の増しダイ2B、2B、…が装填された状態で、最後に込め物(図示省略)が装填される。
図1及び図2に示すように、爆薬保持プレート1は、長尺薄板状の紙材又は木材からなるプレート部材11と、プレート部材11の一方の面(固着面11a)に設けられ、ダイナマイト2を固着させるための接着剤12(接着部)と、を備えている。そして、爆薬保持プレート1は、接着剤12を介してダイナマイト2を固着させた状態で、発破孔3に挿入可能な形状に形成されている。
ここで、プレート部材11の長手方向を長尺方向Xといい、長尺方向Xに直交する板面方向を幅方向Dという。
プレート部材11は、長尺方向Xに平行な2本の折り目部11b、11bが形成されており、これら折り目部11bに沿って折り曲げられ長尺方向Xから見た断面視で略台形状に形成されている。つまり、折り目部11b、11bは、プレート部材11を幅方向Dに略3等分になるように区画する位置に設けられている。折り目部11b、11bで区画されるプレート部材11は、底壁11Aと、底壁11Aを挟んだ両側に位置する側壁11B、11Bと、からなり、側壁11B、11Bがそれぞれ近接する方向に折り曲げられた内角側に、ダイナマイト2が収容される収容凹部11cが形成されている。
プレート部材11としては、例えば厚紙、段ボール、薄板状の木質ボード(ベニヤ板)等の部材を採用することができる。長尺方向Xに沿う折り目部11b、11bには、例えばミシン目、スリット、薄肉部などの弱化部13が形成されている。
また、図3(a)に示すように、プレート部材11の固着面11aには、プレート部材11の長尺方向Xに沿って所定間隔をあけた目盛14が表示されている。この目盛14は、プレート部材11の固着面11aに直接、印刷されたものでも良いし、印刷されたシートやテープ等を貼着したものであってもよい。なお、目盛14の間隔は、定規のように定まった寸法でもよいし、ダイナマイト2の長さ寸法を表示するものであってもよいし、予めダイナマイト2の位置を表示したものであってもよい。
接着剤12は、図1及び図2に示すように、底壁11A及び側壁11Bのそれぞれの内面に塗布されている。接着剤12は、プレート部材11の一方の面(固着面11a)の全面にわたって塗布されるものではなく、本実施の形態のようにダイナマイト2が配置される位置に合わせて間隔をあけて断続的に塗布されている(図3(b)、(c)参照)。或いは、プレート部材11の各壁11A、11Bの幅方向Dの寸法よりも小さな幅寸法で、長尺方向Xに沿って延在する線状に付着させておくことも可能である。
なお、接着剤12としては、とくに限定されることはなく、紙材や板材からなるプレート部材11とダイナマイト2との両方に接着可能な材質であればいずれのものでも良い。
上述のように構成される爆薬保持プレート1に複数のダイナマイト2を保持させることにより構成される装填用爆薬ユニット10は、プレート部材11の底壁11Aと側壁11B、11Bとによって形成される収容凹部11cに、複数のダイナマイト2が接着剤12を介して長尺方向Xに間隔をあけてプレート部材11に固着された構成となっている。
ここで、爆薬保持プレート1(プレート部材11)の長尺方向Xの長さとしては、例えば発破孔3の削孔長が2.8m〜3.0mで1.5mの範囲で装薬を必要とする場合において、1.5mの長さに設定することができる。
次に、爆薬の分散装薬方法について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、爆薬の分散装薬方法は、プレート部材11を備えた爆薬保持プレート1を加工する工程と、プレート部材11に対して長尺方向Xに沿って間隔をあけて複数のダイナマイト2を保持させて装填用爆薬ユニット10を製造する工程と、装填用爆薬ユニット10を発破孔3に装填した後、込め物を押し込み発破孔3の孔口を塞ぐ工程と、を有している。
具体的には、先ず、図3(a)に示すように、長尺薄板状の紙材又は木材からなるプレート部材11を形成し、所望の長さ、幅に形成されたプレート部材11の両面、或いは一方の面に対して、長尺方向Xに平行となる弱化部13を形成する。なお、弱化部13の加工は、プレート部材11の形成時と同時に行うことも可能である。その後、図3(b)に示すように、固着面11aの所定位置に接着剤12を塗布することで爆薬保持プレート1が加工される。
次に、図3(c)に示すように、底壁11Aの接着剤12に対してダイナマイト2を配置して接着させる。これにより、プレート部材11の長尺方向Xに沿って適宜な間隔(スペースS)をあけて複数のダイナマイト2が固着された状態で保持される。なお、ダイナマイト2の配置としては、プレート部材11における図1に示す発破孔3の最深部3b側に親ダイ2Aが配置され、他の位置には複数の増しダイ2B、2B、…が配置される。
その後、図3(d)に示すように、プレート部材11の一対の側壁11B、11Bをそれぞれダイナマイト2側に向けて折り目部11b(弱化部13)で折り曲げ、側壁11Bを接着剤12を介してダイナマイト2の側部に接着させる。これにより、1本のダイナマイト2は底壁11A、及び一対の側壁11B、11Bの3面に接着された状態で爆薬保持プレート1に保持された状態となり、装填用爆薬ユニット10の製造が完了となる。
なお、ダイナマイト2を接着剤12に対して接着させる工程の前に、一対の側壁11B、11Bを折り曲げて断面視で略台形状に形成する工程を行うようにしてもよい。
図3(a)〜(d)に示す前述した装填用爆薬ユニット10は、施工現場で製造されるが、例えば、図3(b)に示すようなプレート部材11に接着剤12を塗布した平板形状までを例えば工場等で製造しておくことで、多数の平板状の爆薬保持プレート1を重ねた状態で施工現場に運搬し、施工現場に設けられるストックヤードに仮置きしておく。このとき、接着剤12の露出する接着面を適宜な保護手段により覆っておくことが好ましい。
そして、発破の際に発破孔3にダイナマイト2を装填する時点で、図3(c)、(d)に示すように、前記平板状の爆薬保持プレート1に複数のダイナマイト2を接着させて保持させた状態の装填用爆薬ユニット10を製造することができる。
ここで、トンネルの切羽に削孔される複数の発破孔3は、トンネル作業に使用される周知のドリルジャンボ等により削孔される。
続いて、発破に必要な適宜数の装填用爆薬ユニット10をトンネル内に搬入し、図1に示すように、削孔された発破孔3に対して例えば装填用のパイプ(図示省略)等を使用して装填用爆薬ユニット10を親ダイ2Aを最深部3b側に向けて押し込み、さらに込め物を押し込むことで装填作業が完了となる。
次に、爆薬の分散装薬方法の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の形態では、図3(a)〜(d)に示すように、プレート部材11を備えた爆薬保持プレート1に複数のダイナマイト2を保持させるといった簡単な構造であるので、短時間でかつ容易に装填用爆薬ユニット10を製造することができる。そして、図1に示すように、製造された装填用爆薬ユニット10を発破孔3に容易に押し込んで装填することができる。ここで、製造された装填用爆薬ユニット10が発破孔3に挿入可能な形状に形成することで、発破孔3に装填する際に、発破孔3内で引っ掛かったり、詰まって装填できないといった不具合を防ぐことができる。そのため、発破孔3の削孔径を大きくする必要もなく、経済的である。
このように本実施の形態では、所望の位置にダイナマイト2を保持させた装填用爆薬ユニット10を発破孔3に押し込むといった簡単な作業により装薬することができるので、装薬時間を短縮することができ、作業効率を向上させて工費及び工期の低減を図ることができる。
また、本実施の形態では、発破孔3の任意の位置にダイナマイト2を容易に分散させて配置することが可能となるので、発破孔3の孔尻に集中的に装薬されることがなくなる。すなわち、複数のダイナマイト2を岩盤強度、削孔長を考慮して爆薬保持プレート1に対して適正な間隔に調整して保持させることができる。
そのため、最少の爆薬量で予定の発破長を確保することができ、かつ爆破エネルギーを複数の発破孔3に均等に分散して、坑壁への影響を最小限とすることが可能となり、効率的な発破を実現できる。そして、坑壁への爆破エネルギーの影響を抑制することで、緩み範囲を小さくすることができ、初期地圧が小さくなり、切羽の安定性を向上させることができる。
ここで、トンネルにおける分散装薬に関してさらに具体的に説明する。
発破孔3は心抜き、払い、周辺孔に分類されるが、このような分類を行うことで発破孔3の位置に応じた装薬量を調整でき、経済的な発破が可能となる。
すなわち、心抜きでは、一般的に、装薬長を発破孔3の削孔長の70%以上を確保する必要があるが、削孔長が長くなればなるほど、必要装薬長を確保するために、通常の装薬方法では過装薬になりがちとなる。そのため、本実施の形態のような薄板状のプレート部材11に適切な間隔をあけてダイナマイト2を装薬することで、過剰に装薬されることを防止することができ、経済的に優れた分散装薬を実現することができる。
また、周辺孔の装薬長は発破孔3の削孔長の50%を確保する必要があるが、通常の装薬では過剰となる傾向がある。そのため、本実施の形態のような薄板状のプレート部材11に適切な間隔をあけてダイナマイト2を固定することで、最小限の爆薬量にすることができる。
また、本実施の形態では、プレート部材11に設けた接着剤12に対してダイナマイト2を固着させるといった簡単な方法により、複数のダイナマイト2を長尺方向Xの所定位置に配置することができる。そのため、スペーサ等の部材を設けることなくダイナマイト2同士の間にスペースSをもたせて容易にかつ短時間で任意の位置に固定できることから、分散装薬にかかる作業を効率よく行うことができる。
さらに、プレート部材11に対して接着剤12を介して複数のダイナマイト2を収容した状態で保持することができることから、保持したダイナマイト2がプレート部材11に対して姿勢が変わって位置がずれたり、脱落することを抑制することができる。
また、本実施の形態では、プレート部材11が長尺薄板状の紙材又は木材から形成されているので、折り曲げて形状を変化させることを容易に行うことができる。つまり、本実施の形態の爆薬保持プレート1では、プレート部材11を使用するダイナマイト2の形状、大きさに合わせて、本実施の形態のような台形型の断面形状に自由に設定することが可能となる。しかも、プレート部材11が紙材又は木材から形成されているので、発破孔3の削孔長に合わせた必要長さに切断して調整することができる。
また、本実施の形態では、上述したように爆薬保持プレート1に対してダイナマイト2を固着させて装填用爆薬ユニット10を製造する作業を現場で容易に行うことが可能となることから、接着剤12が設けられた薄板状の爆薬保持プレート1を重ねた状態で輸送することができる。そのため、多数の爆薬保持プレート1をトラック等の輸送設備に積載することが可能となることから、輸送効率を向上させることができ、輸送にかかるコストの低減を図ることができる。
しかも、例えば使用する現場に仮置きする場合でも、薄板状の爆薬保持プレート1を重ねた状態でストックすることができるので、保管場所のスペースを縮小できる利点がある。
そして、発破箇所がトンネルの場合には、坑外で爆薬保持プレートにダイナマイト2を固定してから、坑内に搬入すればよいことから、坑内の作業環境の悪い中で装薬作業を行う必要がなくなり、作業効率を向上させることができる。
また、本実施の形態では、プレート部材11の固着面11aに目盛14が表示されており、この目盛14を分散装薬の間隔用として利用することができる。そのため、爆薬保持プレート1に複数のダイナマイト2を互いに間隔をあけて固着する際に、ダイナマイト2同士の間のスペースSを計測することなく所定の間隔をあけて固着することができ、容易に分散装薬を行うことが可能となる。
上述のように本実施の形態による爆薬の分散装薬方法では、岩盤などの発破孔3に装薬する際の装薬時間を短縮することができ、作業効率を向上させて工費及び工期の低減を図ることができる。
また、本実施の形態では、発破孔3の任意の位置にダイナマイト2を容易に分散させて配置することで爆破エネルギーを分散させることができ、効率的な発破を実現できる。
以上、本発明による爆薬の分散装薬方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、爆薬保持プレートの形状は上述した実施の形態に限定されることはない。例えば、図4〜図8に示す第1変形例〜第5変形例のような形状のものを採用することができる。
図4に示す第1変形例による装填用爆薬ユニット10Aは、2枚の爆薬保持プレート1A、1Aを使用したものであり、2枚の薄板状のままのプレート部材11をそれぞれ接着剤12を介してダイナマイト2を挟持した構成となっている。この場合には、プレート部材11を折り曲げる作業が不要となるので、作業効率の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態では、2枚の爆薬保持プレート1Aを設けた構成としているが、3枚以上の爆薬保持プレート1Aを設ける構成としてもよい。
図5に示す第2変形例による爆薬保持プレート1Bは、上述した実施の形態の爆薬保持プレート1の断面形状を変えた変形例であって、折り目部11b(弱化部13)がプレート部材11の幅方向Dの中心に位置のみに形成され、断面視で略V型に折り曲げられた構成となっている。そして、折り目部11bによって区画された一対の斜面11C、11Dによって形成される収容凹部11cの各内面には接着剤12が塗布されている。
図6に示す第3変形例による爆薬保持プレート1Cは、プレート部材11が長尺方向Xから見た断面視で円弧状に湾曲された円弧板状プレート11Eをなしている。この円弧板状プレート11Eの内周側には、ダイナマイト2が収容される収容凹部11cが形成され、収容凹部11cに接着剤12が設けられている。
図7に示す第4変形例による爆薬保持プレート1Dは、上述した第1の実施の形態による断面視で略台形状に形成された爆薬保持プレート1において、収容凹部11cの開口の少なくとも一部を覆うとともに、収容凹部11cに収容されるダイナマイト2の外周を保持する保持片15を有する構成とすることも可能である。保持片15は、幅方向Dの一端15bが一対の側壁11Bのうち一方の開放端に接続され、他端の係止端15cが他方の側壁11Bの開放内端縁に係止可能に構成されている。
この場合には、ダイナマイト2を爆薬保持プレート1Dの収容凹部11cに収容した状態で、保持片15の係止端15cを他方の側壁11Bに係止させることで、収容凹部11cに収容されたダイナマイト2の外周2bを保持片15の内面15aによって押えることができる。そのため、爆薬保持プレート1Dに複数のダイナマイト2を固着させた状態での運搬時や発破孔への装填時においてダイナマイト2が爆薬保持プレート1Dに対して離脱したり、姿勢が変わって位置がずれることを防ぐことができる。
図8に示す第5変形例による爆薬保持プレート1Eは、周方向の一部にスリット開口16aを有する紙材又は木材からなる筒状プレート16(プレート部材)を備えた構成のものである。筒状プレート16は、例えば長尺薄板状のプレート材を筒状に湾曲させて加工したり、或いは円筒状の部材にスリット加工を行ってスリット開口16aを形成することにより加工することができる。また、本第5変形例では、上述した実施の形態及び変形例のような接着剤12が設けられず、筒状プレート16の内面16bでダイナマイト2を挟持した状態で保持する構成となっている。スリット開口16aは、開口幅がダイナマイト2の径寸法よりも小さく設定され、筒状プレート16において長尺方向Xの全体にわたって延在している。
第5変形例の場合には、爆薬保持プレート1Eに複数のダイナマイト2を保持させる際、スリット開口16aを幅方向に広げてその内側にダイナマイト2を押し込むことにより、筒状プレート16の長尺方向Xの所定位置にダイナマイト2を保持させた装填用爆薬ユニット10Bを製造することができる。
また、本実施の形態では、プレート部材11に設けられる接着部として接着剤12を採用しているが、これに限定されることはなく、粘着テープ等を採用することも可能である。
そして、粘着テープにおける爆薬(ダイナマイト2)との接着面には、剥離可能な保護シートが貼着されていてもよい。この場合には、プレート部材に爆薬を固着させる際に、保護シートを剥離させて、粘着テープの接着面に爆薬を固着させることができる。このように粘着テープの接着面が保護シートによって保護された状態となるので、爆薬を固着させる前に接着面に塵が付着して接着力が低下することを防ぐことができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1、1A〜1E 爆薬保持プレート
2 ダイナマイト
2A 親ダイ
2B 増しダイ
3 発破孔
10、10A、10B 装填用爆薬ユニット
11 プレート部材
11A 底壁
11B 側壁
11C、11D 斜面
11E 円弧板状プレート(プレート部材)
11a 固着面
11b 折り目部
11c 収容凹部
12 接着剤(接着部)
13 弱化部
14 目盛
15 保持片
16 筒状プレート(プレート部材)
D 幅方向
S スペース
X 長尺方向

Claims (2)

  1. 岩盤に穿孔された発破孔に挿入されるダイナマイトからなる複数の爆薬を、前記発破孔の孔軸方向に沿って互いに間隔をあけた状態で装填するための爆薬の分散装薬方法であって、
    長尺薄板状の紙材又は木材からなるプレート部材を備えた爆薬保持プレートを加工する工程と、
    前記プレート部材に対して、該プレート部材の長尺方向に沿って間隔をあけて前記複数の爆薬を保持させて装填用爆薬ユニットを製造する工程と、
    前記装填用爆薬ユニットを発破孔に装填した後、込め物を押し込み前記発破孔の孔口を塞ぐ工程と、
    を有することを特徴とする爆薬の分散装薬方法。
  2. 前記複数の爆薬は、前記プレート部材に設けられた接着部に固着されることで、前記プレート部材に保持されることを特徴とする請求項1に記載の爆薬の分散装薬方法。
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