JP2018021724A - 熱スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】被冷却体が超電導状態となるまでの当該被冷却体の冷却期間を短縮することが可能な熱スイッチを提供すること。【解決手段】熱スイッチ(10)であって、上側熱伝導部(12)と、下側熱伝導部(14)と、包囲部(16)と、作動媒体と、媒体ヒータ(H1)と、作動媒体固化室(20)と、連通流路(30)と、制御部(40)と、を備え、作動媒体の量は、作動媒体が固相の状態において上側熱伝導部(12)及び下側熱伝導部(14)の双方に接触可能な量に設定されており、制御部(40)は、第1冷却ステージ(6)、上側熱伝導部(12)、第2冷却ステージ(7)及び下側熱伝導部(14)のいずれかの温度が、第1最低到達温度以上でかつ第1冷却ステージ(6)の冷凍能力と第2冷却ステージ(7)の冷凍能力とが互いに等しくなる温度以下になったときに、媒体ヒータ(H1)を駆動すること。【選択図】図2
Description
本発明は、冷凍機に接続される熱スイッチに関する。
従来、超電導コイル等の被冷却体を冷凍機で冷却することによって当該被冷却体を超電導状態とすることが可能な超電導装置が知られている。このような超電導装置では、被冷却体を例えば室温から冷却し始めてからこの被冷却体が超電導状態に至るまでの期間を短縮するために、作動媒体を含む熱スイッチが用いられることがある。
例えば、特許文献1には、被冷却体としての超電導コイルと、超電導コイルを冷却する冷凍機と、冷凍機に熱的に接続された熱スイッチと、を備える極低温装置が開示されている。冷凍機は、最低到達温度が約4Kの低温側冷却ステージと、最低到達温度が低温側冷却ステージのそれよりも高い高温側冷却ステージと、を有している。超電導コイルは、低温側冷却ステージに熱的に接続されている。
熱スイッチは、低温側冷却ステージ及び高温側冷却ステージ間に熱的に接続されており、低温側冷却ステージ及び高温側冷却ステージ間の熱の伝達及び遮断を切り替える。具体的に、熱スイッチは、高温側冷却ステージに熱的に接続された上端板と、低温側冷却ステージに熱的に接続された下端板と、上端板及び下端板に接続されており冷凍機の冷温側シリンダを取り囲む内壁と、上端板及び下端板に接続されており内壁よりも一回り大きな外壁と、内壁と外壁との間において上端板に接続された上円筒体と、内壁と外壁との間において下端板に接続された下円筒体と、各端板及び各壁で囲まれた封入空間に封入された窒素等の液化ガス(以下、「作動媒体」と称する。)と、を有している。上円筒体と下円筒体とは互いに径方向に離間している。また、作動媒体の封入量は、作動媒体が固相となった状態における当該作動媒体の表面が上円筒体の下端部よりも下方に位置する量に設定されている。
次に、超電導コイルの室温程度からの冷却開始から当該超電導コイルが超電導状態に至るまでの操作について説明する。冷却初期は、高温側冷却ステージの冷凍能力の方が低温側冷却ステージのそれよりも大きいため、冷却初期は、主に高温側冷却ステージによって超電導コイルを冷却するとともに、冷却後期は、低温側冷却ステージによって超電導コイルを冷却することが、超電導コイルの超電導状態に至るまでの時間の短縮に効果的である。上記熱スイッチは、このような操作を可能とするものである。具体的に、超電導コイルが室温程度から冷却される際、前記封入空間内の作動媒体は、気相として存在しており、この気相の作動媒体が上円筒体及び下円筒体間の熱伝達を担う。このため、冷却初期において、超電導コイルの熱は、下円筒体、気相の作動媒体及び上円筒体を介して高温側冷却ステージに流れる。この状態が、熱スイッチがオンの状態である。その後、超電導コイルの温度が低下するとともに作動媒体の温度も低下すると、封入空間において作動媒体が凝固する。これにより、作動媒体と上円筒体との接触、つまり、下円筒体(低温側冷却ステージ)から上円筒体(高温側冷却ステージ)への熱伝達が遮断されるので、超電導コイルは、低温側冷却ステージのみによって冷却される。この状態が、熱スイッチがオフの状態である。
特許文献1に記載の熱スイッチでは、超電導コイルの冷却を開始してから当該超電導コイルが超電導状態になるまでの期間の短縮に改善の余地がある。具体的に、特許文献1に記載の熱スイッチでは、低価格で取り扱いが容易という理由により作動媒体として窒素が用いられているが、通常、窒素は、高温側冷却ステージの最低到達温度(約30K)よりも高い温度(約63K)で凝固する。よって、作動媒体が凝固してから(熱スイッチがオフになってから)、高温側冷却ステージが最低到達温度になるまでの期間は、高温側冷却ステージの冷凍能力が有効に活用されていない。
本発明の目的は、被冷却体が超電導状態となるまでの当該被冷却体の冷却期間を短縮することが可能な熱スイッチを提供することである。
前記課題を解決するために、前記封入空間に、作動媒体が固相の状態において上円筒体及び下円筒体の双方に接触可能な量の作動媒体を封入することにより、作動媒体が凝固するまで期間に加えて、作動媒体の凝固後から被冷却体の温度が高温側冷却ステージが最低到達温度に達するまでの期間についても、主に高温側冷却ステージによって超電導コイルを冷却することが考えられる。
しかしながら、そのようにすると、高温側冷却ステージが最低到達温度に達した後も熱スイッチがオフにならないため、低温側冷却ステージの冷熱が下円筒体、固相の作動媒体及び上円筒体を介して高温側冷却ステージに流入し続ける。よって、被冷却体の最低到達温度が高くなる。
そこで、鋭意検討した結果、本発明者らは、各冷却ステージの冷凍能力がほぼ等しくなったときに、前記封入空間内の作動媒体を外部に移送させること(熱スイッチをオフにすること)により、作動媒体の凝固後における高温側冷却ステージの冷凍能力の有効活用と、低温側冷却ステージから高温側冷却ステージへの冷熱の流入の抑制と、の双方を達成可能であることに想到した。本発明は、このような観点に基づいてなされたものである。
具体的に、本発明は、第1最低到達温度に達することが可能な第1冷却ステージと、第1最低到達温度よりも低い第2最低到達温度に達することが可能であるとともに前記第1冷却ステージの下方に配置された第2冷却ステージと、を有する冷凍機の前記第1冷却ステージ及び前記第2冷却ステージ間に熱的に接触するように当該冷凍機に接続されることが可能で、かつ、前記冷凍機に熱的に接続された状態で前記第1冷却ステージ及び前記第2冷却ステージ間の熱の伝達及び遮断を切り替え可能な熱スイッチであって、前記第1冷却ステージに熱的に接続された上側熱伝導部と、前記第2冷却ステージに熱的に接続されており、前記上側熱伝導部から離間した位置に配置された下側熱伝導部と、前記上側熱伝導部及び前記下側熱伝導部を包囲する包囲部と、前記包囲部内に封入されており、前記第1最低到達温度よりも高い凝固温度を有する作動媒体と、前記包囲部内に設けられており、前記作動媒体の温度が当該作動媒体の凝固温度以上となるように前記作動媒体を加熱可能な媒体ヒータと、前記包囲部の外側において前記第1冷却ステージに熱的に接続された作動媒体固化室と、前記包囲部内と前記作動媒体固化室内とを連通する連通流路と、制御部と、を備え、前記包囲部内に封入される前記作動媒体の量は、前記作動媒体が固相の状態において前記上側熱伝導部及び前記下側熱伝導部の双方に接触可能な量に設定されており、前記連通流路のうち前記包囲部内に位置する端部は、前記上側熱伝導部の下端部よりも下方に位置しており、前記制御部は、前記第1冷却ステージ、前記上側熱伝導部、前記第2冷却ステージ及び前記下側熱伝導部のいずれかの温度が、前記第1最低到達温度以上でかつ前記第1冷却ステージの冷凍能力と前記第2冷却ステージの冷凍能力とが互いに等しくなる温度以下になったときに、前記媒体ヒータを駆動する、熱スイッチを提供する。
本熱スイッチでは、包囲部内に封入される作動媒体の量が、作動媒体が固相の状態において上側熱伝導部及び下側熱伝導部の双方に接触可能な量に設定されているので、包囲部内における作動媒体の凝固後も第1冷却ステージの冷凍能力が有効に活用され、しかも、第1冷却ステージ、上側熱伝導部、第2冷却ステージ及び下側熱伝導部のいずれかの温度が、第1最低到達温度以上でかつ第1冷却ステージの冷凍能力と第2冷却ステージの冷凍能力とが互いに等しくなる温度以下になったときに媒体ヒータを駆動するので、第2冷却ステージから第1冷却ステージへの冷熱の流入が抑制される。具体的に、媒体ヒータを駆動すると、包囲部内の固相の作動媒体が液化し、この液相の作動媒体が連通流路を通じて作動媒体固化室に流入する。ここで、連通流路のうち包囲部内に位置する端部は、上側熱伝導部の下端部よりも下方に位置しているので、液相の作動媒体の作動媒体固化室への流入の完了後、上側熱伝導部及び下側熱伝導部間の熱伝達が遮断される(熱スイッチがオフになる)。よって、第2冷却ステージから第1冷却ステージへの冷熱の流入が抑制される。したがって、第2冷却ステージに熱的に接続される超電導コイル等の被冷却体が超電導状態となるまでの期間が短縮される。
具体的に、前記媒体ヒータは、前記上側熱伝導部と前記下側熱伝導部との間において固相の前記作動媒体に接触する位置に設けられていることが好ましい。
このようにすれば、媒体ヒータの熱がより有効に作動媒体に伝達されるので、作動媒体が早期に液化する。
また、前記熱スイッチにおいて、前記作動媒体固化室の温度が前記包囲部内の温度以上となるように前記作動媒体固化室を加熱可能な固化室ヒータをさらに備え、前記制御部は、前記包囲部内の温度が前記作動媒体の凝固温度になるまでの間、前記固化室ヒータを駆動することが好ましい。
このようにすれば、冷却開始から包囲部内の温度が作動媒体の凝固温度になるまでの間、固化室ヒータの駆動によって作動媒体固化室内の作動媒体が気相の状態で連通流路を通じて包囲部内に流入する。よって、包囲部内で凝固する作動媒体の量、すなわち、上側熱伝導部及び下側熱伝導部と固相の作動媒体との接触面積が増える(熱伝達率が高まる)ので、被冷却体が超電導状態となるまでの時間がより短縮される。
この場合において、前記制御部は、前記包囲部内の温度が前記作動媒体の凝固温度以下であるときに、前記固化室ヒータを停止することが好ましい。
このようにすれば、作動媒体の作動媒体固化室から包囲部内への移送の終了後における固化室ヒータの熱の第1冷却ステージへの伝達が抑制される。具体的に、包囲部内の温度が作動媒体の凝固温度以下である場合、作動媒体の作動媒体固化室から包囲部内への移送が完了し、作動媒体のほぼ全量が包囲部内で凝固したと考えられる。よって、作動媒体の包囲部内への移送後における固化室ヒータの熱の第1冷却ステージへの伝達が抑制される。
また、前記熱スイッチにおいて、前記作動媒体固化室と前記第1冷却ステージとの間に設けられており、前記作動媒体固化室の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有するスペーサをさらに備えることが好ましい。
このようにすれば、作動媒体固化室内の作動媒体を気化させるための固化室ヒータの熱が第1冷却ステージに伝達されることが抑制される。
また、前記熱スイッチにおいて、前記連通流路に設けられた流路ヒータをさらに備え、前記制御部は、前記連通流路の温度が前記作動媒体の凝固温度以上に維持されるように前記流路ヒータを駆動することが好ましい。
このようにすれば、作動媒体が包囲部内から作動媒体固化室に向かって連通流路内を通過する過程で当該作動媒体が連通流路内で凝固すること(当該作動媒体が連通流路の少なくとも一部を閉塞すること)に起因して作動媒体の作動媒体固化室への移送が滞ることが抑制される。
また、前記熱スイッチにおいて、前記制御部は、前記媒体ヒータを駆動した後、前記作動媒体固化室の温度が低下し始めたときに前記媒体ヒータを停止することが好ましい。
このようにすれば、被冷却体が超電導状態となるまでの時間が一層短縮される。具体的に、作動媒体固化室内に移動した作動媒体が作動媒体固化室内において凝固し始めると、その凝固熱により作動媒体固化室の温度が上昇する。その後、作動媒体の凝固が完了すると、作動媒体固化室は第1冷却ステージによって冷却されるので、当該作動媒体固化室の温度は低下し始める。つまり、作動媒体固化室の温度が低下し始めると、包囲部内から作動媒体固化室への作動媒体の移送が実質的に完了したとみなすことができる。よって、その時点で媒体ヒータを停止することにより、被冷却体が超電導状態となるまでの時間が有効に短縮される。
以上のように、本発明によれば、被冷却体が超電導状態となるまでの当該被冷却体の冷却期間を短縮することが可能な熱スイッチを提供することができる。
本発明の一実施形態の超電導装置について、図1〜図6を参照しながら説明する。
図1に示されるように、本超電導装置は、被冷却体である超電導コイル1と、超電導コイル1を収容する熱シールド2及び真空容器3と、超電導コイル1を冷却する冷凍機4と、熱スイッチ10と、を備えている。
超電導コイル1は、超電導体(超電導物質)からなる線材を巻回して得られるコイルである。超電導コイル1は、当該超電導コイル1に電流を供給する外部の電源部(図示略)に接続可能に構成されている。超電導コイル1の温度が超電導転移温度(臨界温度)以下の状態であるときに当該超電導コイル1に電流が供給されると、その電流は、いわゆる永久電流として電気抵抗がほぼゼロとなった超電導コイル1を流れ続ける。超電導コイル1は、この永久電流が引き起こす電磁誘導によって磁場を発生させる。
熱シールド2は、超電導コイル1を収容している。熱シールド2は、アルミニウム等からなり、外部から当該熱シールド2内への熱の侵入を抑制する。
真空容器3は、熱シールド2を被覆する形状を有している。真空容器3内は真空に保たれる。これにより真空容器3内への熱の侵入が抑制される。
冷凍機4は、ロータリーバルブ等を含む駆動部5と、第1冷却ステージ6と、第2冷却ステージ7と、を有している。
第1冷却ステージ6は、高温側シリンダ6aを介して駆動部5に接続されている。第1冷却ステージ6は、熱シールド2に熱的に接続されている。第1冷却ステージ6は、第1最低到達温度(約30K)に達することが可能である。
第2冷却ステージ7は、低温側シリンダ7aを介して第1冷却ステージ6に接続されている。この第2冷却ステージ7に超電導コイル1が接続されている。第2冷却ステージ7は、第最低到達温度よりも低い第2最低到達温度(約4K)に達することが可能である。
熱スイッチ10は、第1冷却ステージ6及び第2冷却ステージ7間に熱的に接触するように冷凍機4に接続されることが可能で、かつ、冷凍機4に熱的に接続された状態で第1冷却ステージ6及び第2冷却ステージ7間の熱の伝達及び遮断を切り替え可能である。熱スイッチ10は、低温側シリンダ7aに隣接する位置で各冷却ステージ6,7に接続されている。具体的に、図2に示されるように、熱スイッチ10は、上側熱伝導部12と、下側熱伝導部14と、包囲部16と、作動媒体W(図3〜図5を参照)と、媒体ヒータH1と、作動媒体固化室20と、連通流路30と、制御部40と、を有している。本実施形態の熱スイッチ10は、超電導コイル1の冷却の開始(冷凍機4の駆動)後において、作動媒体Wの凝固後も第1冷却ステージ6の冷凍能力が超電導コイル1の冷却に有効に活用されることを可能にし、かつ、各冷却ステージ6,7の冷凍能力がほぼ等しくなった後における第2冷却ステージ7から第1冷却ステージ6への冷熱の流入を抑制可能にするものである。以下、熱スイッチ10の詳細について説明する。
上側熱伝導部12は、第1冷却ステージ6に熱的に接続されている。すなわち、上側熱伝導部12の最低到達温度は、前記第1最低到達温度と実質的に同じ温度である。上側熱伝導部12は、銅等の熱伝導性の高い金属からなる。上側熱伝導部12は、第1冷却ステージ6の下面に接続された上板部12aと、上板部12aから下方に突出する突出部12bと、を有する。突出部12bは、円柱状に形成されている。
下側熱伝導部14は、第2冷却ステージ7に熱的に接続されている。すなわち、下側熱伝導部14の最低到達温度は、前記第2最低到達温度と実質的に同じ温度である。下側熱伝導部14は、銅等の熱伝導性の高い金属からなる。下側熱伝導部14は、第2冷却ステージ7の上面に接続された下板部14aと、下板部14aから起立する起立部14bと、を有する。起立部14bは、突出部12bを取り囲む円筒状に形成されている。
包囲部16は、上側熱伝導部12及び下側熱伝導部14を包囲する形状を有する。包囲部16は、ステンレスやチタン等の熱伝導性の低い金属からなる。この包囲部16内に、前記作動媒体Wが封入されている。作動媒体Wの凝固温度は、第1最低到達温度よりも高い。本実施形態では、作動媒体Wとして、窒素が用いられている。包囲部16内に封入される作動媒体Wの量は、作動媒体Wが固相の状態において上側熱伝導部12及び下側熱伝導部14の双方に接触可能な量に設定されている。
媒体ヒータH1は、作動媒体Wの温度が当該作動媒体Wの凝固温度以上となるように作動媒体Wを加熱可能である。本実施形態では、媒体ヒータH1は、包囲部16内に設けられている。より具体的には、媒体ヒータH1は、上側熱伝導部12と下側熱伝導部14との間において固相の作動媒体Wに接触する位置に設けられている。
作動媒体固化室20は、包囲部16の外側において第1冷却ステージ6に熱的に接続されている。作動媒体固化室20は、ステンレスやチタン等の熱伝導性の低い金属からなる。作動媒体固化室20内において、作動媒体Wは固化する(捕捉される)ことが可能である。作動媒体固化室20と第1冷却ステージ7との間には、作動媒体固化室20の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有するスペーサ22が設けられている。
作動媒体固化室20の周囲には、固化室ヒータH2が設けられている。固化室ヒータH2は、作動媒体固化室20の温度が包囲部16内の温度以上となるように作動媒体固化室20を加熱可能である。
連通流路30は、包囲部16内と作動媒体固化室20内とを連通する。連通流路30のうち包囲部16内に位置する端部は、上側熱伝導部12の突出部12bの下端部よりも下方に位置している。連通流路30のうち作動媒体固化室20内に位置する端部は、作動媒体固化室20内に作動媒体Wの略全量が存在する場合の当該作動媒体Wの表面よりも上方に位置している。
連通流路30には、流路ヒータH3が設けられている。具体的に、流路ヒータH3は、連通流路30のうち包囲部16と作動媒体固化室20との間の部位に設けられている。流路ヒータH3は、連通流路30の温度が作動媒体Wの凝固温度以上となるように連通流路30を加熱可能である。
制御部40は、各ヒータH1〜H3の駆動及び停止を制御する。具体的に、制御部40は、冷却の開始(冷凍機4の駆動)後において、包囲部16内における作動媒体Wの凝固後も第1冷却ステージ6の冷凍能力が超電導コイル1の冷却に有効に活用され、かつ、各冷却ステージ6,7の冷凍能力がほぼ等しくなった後における第2冷却ステージ7から第1冷却ステージ6への冷熱の流入(超電導コイル1の最低到達温度が高くなること)が抑制されるように、各ヒータH1〜H3の駆動及び停止を制御する。以下、図6を参照しながら、超電導コイル1が室温程度から冷却される際の具体的な制御部40の制御内容を説明する。
超電導コイル1の冷却が開始されると、制御部40は、まず、固化室ヒータH2を駆動する(ステップS11)。これにより、作動媒体固化室20の第2温度T2は、包囲部16内の第1温度T1よりも高くなる。なお、包囲部16内の作動媒体Wは飽和状態で存在しているので、その飽和温度よりも高い温度の作動媒体固化室20内では、作動媒体Wは気相として存在する。本実施形態では、制御部40は、前記第2温度T2が100K程度となるように、固化室ヒータH2に給電する。その結果、作動媒体固化室20内の作動媒体Wは気化し、この気相の作動媒体Wは、連通流路30を通じて包囲部16内に流入する。なお、前記第1温度T1は、下側熱伝導部14の下板部14aに設けられた温度センサ51により検出される。前記第2温度T2は、作動媒体固化室20に設けられた温度センサ52により検出される。
この時点では、第1冷却ステージ6の冷凍能力が第2冷却ステージ7の冷凍能力よりも大きいので、この後、主に第1冷却ステージ6によって、上側熱伝導部12、気相の作動媒体W及び下側熱伝導部14を介して超電導コイル1が冷却される。
次に、制御部40は、前記第1温度T1が作動媒体Wの三重点における第1基準温度Tα以下であるか否か、すなわち、作動媒体Wが固相の状態であるか否かを判定する(ステップS12)。この結果、前記第1温度T1が前記第1基準温度Tα(本実施形態では、63K)よりも高い場合、制御部40は、再度ステップS12に戻る。一方、前記第1温度T1が第1基準温度Tα以下である場合、包囲部16内で作動媒体Wの凝固が始まっており、それ以上作動媒体固化室20を加熱する必要がないので、制御部40は、固化室ヒータH2を停止する(ステップS13)。
本実施系形態では、包囲部16内における作動媒体Wの凝固後(図3の状態)においても、その時点で第2冷却ステージ7の冷凍能力よりも大きな冷凍能力を有する第1冷却ステージ6による超電導コイル1の冷却が継続される。そして、各冷却ステージ6,7の冷凍能力(温度)がほぼ等しくなると、その後は、第2冷却ステージ7の冷熱が下側熱伝導部14、固相の作動媒体W及び上側熱伝導部12を介して第1冷却ステージ6に流入するので、この状態では超電導コイル1の効率的な冷却が阻害される。そこで、本実施形態では、各冷却ステージ6,7の冷凍能力(温度)がほぼ等しくなった時点で作動媒体Wを介した各冷却ステージ6,7間の熱伝達を遮断する。具体的には、制御部40は、前記第1温度T1が、第1冷却ステージ6の冷凍能力と第2冷却ステージ7の冷凍能力とが互いに等しくなる第2基準温度Tβ(本実施形態では、30K)以下か否かを判定する(ステップS14)。そして、第1温度T1が第2基準温度Tβよりも高い場合、制御部40は、再度ステップS14に戻る一方、第1温度T1が第2基準温度Tβ以下である場合、制御部40は、媒体ヒータH1を駆動する(ステップS15)。これにより、包囲部16内の作動媒体Wは液化し始める。
ここで、本実施形態では、固相の窒素(作動媒体W)が液化し始めるのは約63Kであり、そのときの飽和蒸気圧は約10000Paである。一方、作動媒体固化室20の温度は第1冷却ステージ6の温度とほぼ等しいため、当該作動媒体固化室20内の圧力は数Pa程度である。よって、図4に示されるように、包囲部16内で液化した作動媒体Wは、連通流路30を通じて作動媒体固化室20に移動する。したがって、作動媒体Wを介した各冷却ステージ6,7間の熱伝達が遮断される。
そして、本実施形態では、液相の作動媒体Wが包囲部16内から作動媒体固化室20に向かって連通流路30内を通過する過程で当該作動媒体Wが連通流路30内で凝固すること(作動媒体Wが連通流路30の少なくとも一部を閉塞すること)を抑制するために、制御部40は、流路ヒータH3を駆動する(ステップS16)。本実施形態では、制御部40は、連通流路30の温度が作動媒体Wの三重点における温度よりも僅かに高い温度(本実施形態では、64K)となるように、流路ヒータH3に給電する。なお、連通流路30の温度は、連通流路30に設けられた温度センサ53により検出される。
液相の作動媒体Wの作動媒体固化室20への移動が完了した後、作動媒体固化室20で作動媒体Wの凝固が始まると、その凝固熱によって作動媒体固化室20の温度(温度センサ52の検出値)は上昇する。そして、作動媒体Wの凝固が完了すると(図5の状態)、作動媒体固化室20の温度は再び低下し始める。つまり、作動媒体固化室20の温度が低下し始めると、包囲部16内から作動媒体固化室20への作動媒体Wの移送が実質的に完了したとみなすことができる。よって、流路ヒータH3の駆動後、制御部40は、作動媒体固化室20の温度である前記第2温度T2が低下したか否かを判定する(ステップS17)。この結果、第2温度T2が低下していなければ、制御部40は、再度ステップS17に戻る一方、第2温度T2が低下していれば、制御部40は、媒体ヒータH1及び流路ヒータH3を停止する(ステップS18)。これにより、超電導コイル1の冷却開始からの制御部40による制御が完了する。
その後、超電導コイル1は、第2冷却ステージ7のみによって冷却され、これにより超電導状態(約4Kに保たれた状態)に至る。
以上に説明したように、本実施形態の熱スイッチでは、包囲部16内に封入される作動媒体Wの量が、作動媒体Wが固相の状態において上側熱伝導部12及び下側熱伝導部14の双方に接触可能な量に設定されているので、包囲部16内における作動媒体Wの凝固後も第1冷却ステージ6の冷凍能力が有効に活用され、しかも、下側熱伝導部14の第1温度T1が、第1冷却ステージ6の冷凍能力と第2冷却ステージ7の冷凍能力とが互いに等しくなる第2基準温度Tβ以下になったときに媒体ヒータH1を駆動するので、第2冷却ステージ7から第1冷却ステージ6への冷熱の流入が抑制される。具体的に、媒体ヒータH1を駆動すると、包囲部16内の固相の作動媒体Wが液化し、この液相の作動媒体Wが連通流路30を通じて作動媒体固化室20に流入する。ここで、連通流路30のうち包囲部16内に位置する端部は、上側熱伝導部12の下端部よりも下方に位置しているので、液相の作動媒体Wの作動媒体固化室20への流入の完了後、上側熱伝導部12及び下側熱伝導部14間の熱伝達が遮断される(熱スイッチがオフになる)。よって、第2冷却ステージ7から第1冷却ステージ6への冷熱の流入が抑制される。したがって、第2冷却ステージ7に熱的に接続される超電導コイル1等の被冷却体が超電導状態となるまでの期間が短縮される。
また、本実施形態では、媒体ヒータH1は、上側熱伝導部12と下側熱伝導部14との間において固相の作動媒体Wに接触する位置に設けられている。このため、媒体ヒータH1の熱がより有効に作動媒体Wに伝達されるので、作動媒体Wが早期に液化する。
また、本実施形態では、制御部40は、包囲部16内の温度が作動媒体Wの凝固温度になるまでの間、固化室ヒータH2を駆動する。このため、冷却開始から包囲部16内の温度が作動媒体Wの凝固温度になるまでの間、固化室ヒータH2の駆動によって作動媒体固化室20内の作動媒体Wが気相の状態で連通流路30を通じて包囲部16内に流入する。よって、包囲部16内で凝固する作動媒体Wの量、すなわち、上側熱伝導部12及び下側熱伝導部14と固相の作動媒体Wとの接触面積が増える(熱伝達率が高まる)ので、被冷却体が超電導状態となるまでの時間がより短縮される。
そして、制御部40は、包囲部16内の温度が作動媒体Wの凝固温度以下であるときに、固化室ヒータH2を停止する。このため、作動媒体Wの作動媒体固化室20から包囲部16内への移送の終了後における固化室ヒータの熱の第1冷却ステージへの伝達が抑制される。具体的に、包囲部16内の温度が作動媒体Wの凝固温度以下である場合、作動媒体Wの作動媒体固化室20から包囲部16内への移送が完了し、作動媒体Wのほぼ全量が包囲部16内で凝固したと考えられる。よって、作動媒体Wの包囲部16内への移送後における固化室ヒータH2の熱の第1冷却ステージ6への伝達が抑制される。
また、本実施形態では、作動媒体固化室20と第1冷却ステージ6との間には、作動媒体固化室20の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有するスペーサ22が設けられている。このため、作動媒体固化室20内の作動媒体Wを気化させるための固化室ヒータH2の熱が第1冷却ステージ6に伝達されることがより確実に抑制される。
また、制御部40は、連通流路30の温度が作動媒体Wの凝固温度以上に維持されるように流路ヒータH3を駆動する。このため、液相の作動媒体Wが包囲部16内から作動媒体固化室20に向かって連通流路30内を通過する過程で当該作動媒体Wが連通流路30内で凝固すること(作動媒体Wが連通流路30の少なくとも一部を閉塞すること)に起因して作動媒体Wの作動媒体固化室20への移送が滞ることが抑制される。
また、制御部40は、媒体ヒータH1を駆動した後、作動媒体固化室20の温度が低下し始めたときに媒体ヒータH1を停止する。このため、被冷却体が超電導状態となるまでの時間が一層短縮される。具体的に、作動媒体固化室20内に移動した作動媒体Wが作動媒体固化室20内において凝固し始めると、その凝固熱により作動媒体固化室20の温度が上昇する。その後、作動媒体Wの凝固が完了すると、作動媒体固化室20は第1冷却ステージ6によって冷却されるので、当該作動媒体固化室20の温度は低下し始める。つまり、作動媒体固化室20の温度が低下し始めると、包囲部16内から作動媒体固化室20への作動媒体Wの移送が実質的に完了したとみなすことができる。よって、その時点で媒体ヒータH1を停止することにより、被冷却体が超電導状態となるまでの時間が有効に短縮される。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、ステップS14において、制御部40は、第1冷却ステージ6、上側熱伝導部12、第2冷却ステージ7及び下側熱伝導部14のいずれかの温度が、第1最低到達温度以上でかつ第1冷却ステージ6の冷凍能力と第2冷却ステージ7の冷凍能力とが互いに等しくなる第2基準温度Tβ以下になったときに、媒体ヒータH1を駆動してもよい。なお、第1冷却ステージ6又は上側熱伝導部12の温度は、第1冷却ステージ6に設けられた温度センサ41により検出される。
次に、以下に示されるように、上記実施形態についての実施例及びこれに対する比較例を作成し、これら実施例及び比較例の各熱スイッチを用いて、500kgの超電導コイル1の初期予冷時間についての試験を行った。
<実施例>
媒体ヒータH1:コンスタンタン線(φ12mm、15Ω/m、全長15m、抵抗値225Ω)
作動媒体:窒素(300Kにおける初期封入圧が5気圧)
上側熱伝導部12:無酸素銅(直径32mm、長さ90mm)
下側熱伝導部14:無酸素銅(内径38mm)
作動媒体固化室20:ステンレス(内容積3リットル)
<比較例>
上記実施例に対し、媒体ヒータH1を有していない点のみが異なる。
媒体ヒータH1:コンスタンタン線(φ12mm、15Ω/m、全長15m、抵抗値225Ω)
作動媒体:窒素(300Kにおける初期封入圧が5気圧)
上側熱伝導部12:無酸素銅(直径32mm、長さ90mm)
下側熱伝導部14:無酸素銅(内径38mm)
作動媒体固化室20:ステンレス(内容積3リットル)
<比較例>
上記実施例に対し、媒体ヒータH1を有していない点のみが異なる。
図7は、試験結果を示している。なお、図7は、作動媒体Wである窒素が三重点における温度(約63K)に到達した後(包囲部16内において窒素が凝固し始めた後)の第1冷却ステージ6、第2冷却ステージ7及び窒素の各温度の推移を示している。この図7に示されるように、窒素が凝固し始めた後、実施例では、固相の窒素を介して第2冷却ステージ7が第1冷却ステージ6によって冷却されるため、比較例に比べて第2冷却ステージ7の温度が早期に低下する。そして、実施例では、各冷却ステージ6,7の冷凍能力がほぼ等しくなったときに媒体ヒータH1が駆動されることに起因して、一時的に第2冷却ステージ7の温度が上昇するものの、媒体ヒータH1の停止後、第2冷却ステージ7の温度は速やかに低下し、第2最低到達温度(約4K)に至る。一方、比較例では、窒素が凝固し始めた後(熱スイッチがオフになった後)、第2冷却ステージ7の温度は、当該第2冷却ステージ7の冷凍能力のみに依存するので、実施例に比べて緩やかに低下し、第2最低到達温度に至る。
以上より、実施例では、窒素が凝固し始めてから第2冷却ステージ7の温度(超電導コイル1の温度)が第2最低到達温度(約4K)に到達するまでの時間が、比較例のそれに比べて約270分短縮されていることが確認された。
1 超電導コイル(被冷却体)
4 冷凍機
6 第1冷却ステージ
7 第2冷却ステージ
10 熱スイッチ
12 上側熱伝導部
14 下側熱伝導部
16 包囲部
20 作動媒体固化室
22 スペーサ
30 連通流路
40 制御部
H1 媒体ヒータ
H2 固化室ヒータ
H3 流路ヒータ
W 作動媒体
4 冷凍機
6 第1冷却ステージ
7 第2冷却ステージ
10 熱スイッチ
12 上側熱伝導部
14 下側熱伝導部
16 包囲部
20 作動媒体固化室
22 スペーサ
30 連通流路
40 制御部
H1 媒体ヒータ
H2 固化室ヒータ
H3 流路ヒータ
W 作動媒体
Claims (7)
- 第1最低到達温度に達することが可能な第1冷却ステージと、第1最低到達温度よりも低い第2最低到達温度に達することが可能であるとともに前記第1冷却ステージの下方に配置された第2冷却ステージと、を有する冷凍機の前記第1冷却ステージ及び前記第2冷却ステージ間に熱的に接触するように当該冷凍機に接続されることが可能で、かつ、前記冷凍機に熱的に接続された状態で前記第1冷却ステージ及び前記第2冷却ステージ間の熱の伝達及び遮断を切り替え可能な熱スイッチであって、
前記第1冷却ステージに熱的に接続された上側熱伝導部と、
前記第2冷却ステージに熱的に接続されており、前記上側熱伝導部から離間した位置に配置された下側熱伝導部と、
前記上側熱伝導部及び前記下側熱伝導部を包囲する包囲部と、
前記包囲部内に封入されており、前記第1最低到達温度よりも高い凝固温度を有する作動媒体と、
前記包囲部内に設けられており、前記作動媒体の温度が当該作動媒体の凝固温度以上となるように前記作動媒体を加熱可能な媒体ヒータと、
前記包囲部の外側において前記第1冷却ステージに熱的に接続された作動媒体固化室と、
前記包囲部内と前記作動媒体固化室内とを連通する連通流路と、
制御部と、を備え、
前記包囲部内に封入される前記作動媒体の量は、前記作動媒体が固相の状態において前記上側熱伝導部及び前記下側熱伝導部の双方に接触可能な量に設定されており、
前記連通流路のうち前記包囲部内に位置する端部は、前記上側熱伝導部の下端部よりも下方に位置しており、
前記制御部は、前記第1冷却ステージ、前記上側熱伝導部、前記第2冷却ステージ及び前記下側熱伝導部のいずれかの温度が、前記第1最低到達温度以上でかつ前記第1冷却ステージの冷凍能力と前記第2冷却ステージの冷凍能力とが互いに等しくなる温度以下になったときに、前記媒体ヒータを駆動する、熱スイッチ。 - 請求項1に記載の熱スイッチにおいて、
前記媒体ヒータは、前記上側熱伝導部と前記下側熱伝導部との間において固相の前記作動媒体に接触する位置に設けられている、熱スイッチ。 - 請求項1又は2に記載の熱スイッチにおいて、
前記作動媒体固化室の温度が前記包囲部内の温度以上となるように前記作動媒体固化室を加熱可能な固化室ヒータをさらに備え、
前記制御部は、前記包囲部内の温度が前記作動媒体の凝固温度になるまでの間、前記固化室ヒータを駆動する、熱スイッチ。 - 請求項3に記載の熱スイッチにおいて、
前記制御部は、前記包囲部内の温度が前記作動媒体の凝固温度以下であるときに、前記固化室ヒータを停止する、熱スイッチ。 - 請求項3又は4に記載の熱スイッチにおいて、
前記作動媒体固化室と前記第1冷却ステージとの間に設けられており、前記作動媒体固化室の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有するスペーサをさらに備える、熱スイッチ。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の熱スイッチにおいて、
前記連通流路に設けられた流路ヒータをさらに備え、
前記制御部は、前記連通流路の温度が前記作動媒体の凝固温度以上に維持されるように前記流路ヒータを駆動する、熱スイッチ。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載の熱スイッチにおいて、
前記制御部は、前記媒体ヒータを駆動した後、前記作動媒体固化室の温度が低下し始めたときに前記媒体ヒータを停止する、熱スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016153820A JP2018021724A (ja) | 2016-08-04 | 2016-08-04 | 熱スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016153820A JP2018021724A (ja) | 2016-08-04 | 2016-08-04 | 熱スイッチ |
Publications (1)
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ID=61164366
Family Applications (1)
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JP2016153820A Pending JP2018021724A (ja) | 2016-08-04 | 2016-08-04 | 熱スイッチ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2018021724A (ja) |
-
2016
- 2016-08-04 JP JP2016153820A patent/JP2018021724A/ja active Pending
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