JP2018021390A - 開閉制御装置 - Google Patents

開閉制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018021390A
JP2018021390A JP2016153673A JP2016153673A JP2018021390A JP 2018021390 A JP2018021390 A JP 2018021390A JP 2016153673 A JP2016153673 A JP 2016153673A JP 2016153673 A JP2016153673 A JP 2016153673A JP 2018021390 A JP2018021390 A JP 2018021390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
vehicle
vehicle body
closing
rear gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016153673A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6785084B2 (ja
Inventor
宏 夏井
Hiroshi Natsui
宏 夏井
小林 弘幸
Hiroyuki Kobayashi
弘幸 小林
金子 正幸
Masayuki Kaneko
正幸 金子
悠太 佐々木
Yuta Sasaki
悠太 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2016153673A priority Critical patent/JP6785084B2/ja
Publication of JP2018021390A publication Critical patent/JP2018021390A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6785084B2 publication Critical patent/JP6785084B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】車体側面において車体と開閉部材との間の隙間に生じる走行風の巻き込みによる風切り音を低減することができるとともに、隙間部分に設けられたウェザストリップの耐久性の低下を防ぐことができる開閉制御装置を提供すること。【解決手段】車体20の開口部22を開閉可能であって、閉状態で側縁部31,32が車両の側面に位置する開閉部材30と、前記開閉部材を開閉駆動する駆動部40とを備えた開閉制御装置10において、風速を検知可能な検知センサ60と、車両走行中に前記検知センサが検知した風速に基づいて、車両の側面にある前記開閉部材と車体との隙間Dの幅Lが少なくとも一部において狭くなるように、前記駆動部を作動させて前記開閉部材を前記車体に接近させる制御部70とを備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、開閉制御装置に関し、特に、車体の開口部を開閉可能な開閉部材の移動を制御する開閉制御装置に関する。
自動車等の車両には、車体の開口部に、これを開閉可能な開閉部材が設けられる。この開口部の縁部と、開閉部材との合せ部分には、通常、弾性を有するウェザストリップが配置されており、ウェザストリップのシール性能により防水性や防音性を確保している。近年、この開閉部材を駆動部により自動で開閉駆動する開閉制御装置が知られている(特許文献1)。
特開2010−064743号公報
このような車両において、車体と開閉部材の側縁部との分離部分が車両側面に位置すると、分離部分に形成される隙間に走行風の巻き込みが生じて風切り音が発生する。この風切り音は、風速が高いほど大きくなり、大きな風切り音は乗員に騒音として認識される。
このような風切り音を低減するために、開閉部材の閉鎖力を大きくしたり、車体と開閉部材との間に配置されたウェザストリップの形状を変えたりして、車体と開閉部材との間の隙間幅を小さくする方法がある。
しかしながら、開閉部材の閉鎖力を常に大きくしたり、隙間幅が小さくなるようにウェザストリップの形状を変更したりすると、ウェザストリップの耐久性が大きく低下してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、ウェザストリップの耐久性の低下を防ぎながら、車体側面において車体と開閉部材との間の隙間部分に生じる走行風の巻き込みによる風切り音を低減することができる開閉制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の開閉制御装置は、車体の開口部を開閉可能であって、閉状態で側縁部が車両の側面に位置する開閉部材と、前記開閉部材を開閉駆動する駆動部とを備えた開閉制御装置において、風速を検知可能な検知センサと、車両走行中に前記検知センサが検知した風速に基づいて、車両の側面にある前記開閉部材と車体との隙間の幅が少なくとも一部において狭くなるように、前記駆動部を作動させて前記開閉部材を前記車体に接近させる制御部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、車両走行中に風速に基づいて開閉部材を車体に接近させ、車両側面にある開閉部材と車体との隙間の幅を狭くすることができるので、風速が高い等、騒音となる風切り音が発生する場合に、隙間の幅を狭くして、この隙間部分に生じる走行風の巻き込みを抑え、風切り音を低減させることができる。
また、開閉部材と車体との隙間の幅を狭くする制御は、車両走行中に風速に基づいて行われるため、ウェザストリップに常時大きな閉鎖力を作用させたり、隙間の幅が狭くなるようなウェザストリップの形状変更を行ったりする必要がない。そのため、ウェザストリップの耐久性の低下を防ぐことができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の開閉制御装置において、前記開口部と前記開閉部材との合せ部分に設けられたウェザストリップを備え、該ウェザストリップは、前記隙間の幅が狭くなるように前記開閉部材を前記車体に接近させた接近状態でシール状態となる一方、非接近状態で非シール状態となるサブシールリップ部を有することを特徴とする。
この構成によれば、車両走行中に制御部によって開閉部材を車体に接近させた場合に、サブシールリップ部がシール状態となることにより、非接近状態と比べて車室内外の透過損失を大きくすることができるので、風切り音を遮断する効果が高い。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の開閉制御装置において、前記開閉部材は、車体後方の開口部を開閉可能であって、閉状態で両側縁部が車両の両側面に位置するリヤゲートであることを特徴とする。
この構成によれば、リヤゲートの両側縁部が車両の両側面に位置する車両において、この両側縁部と車体との分離部分に形成される隙間に生じる風切り音を低減することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の開閉制御装置において、前記検知センサは、風向き及び風速を検知可能であり、前記制御部は、車両走行中に前記検知センサで検知された風速及び風向に基づき、前記リヤゲートの左右の側縁部のうち、風上側の側縁部を前記車体に接近させることを特徴とする。
この構成によれば、車両の両側面にあるリヤゲートと車体との隙間部分において、風上側の側面にある隙間の幅を狭くすることができる。車両が横風の影響を受けている場合、風上側にある隙間部分で、走行風の巻き込みによる空洞共鳴が生じ、風切り音が発生するが、隙間の幅を狭くして巻き込みを抑えることで、騒音の原因となる風切り音を低減させることができる。さらに、隙間の幅が狭くなってウェザストリップがリヤゲートに圧着されることにより、車室内外の透過損失が大きくなるので、風切り音を遮断する効果が高い。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の開閉制御装置において、前記検知センサは、車両の両側部及び中央部に配置された少なくとも3つの風速検知センサを含むことを特徴とする。
この構成によれば、3つの風速検知センサの風速の違いによって、風向きを算出することができるので、比較的安価な構成で風速と風向きとを検知することができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか1項に記載の開閉制御装置において、前記制御部は、車速センサが検知した車速が所定値以上の高速走行の場合に、前記隙間の幅が狭くなるように、前記リヤゲートの左右の側縁部を前記車体に接近させることを特徴とする。
この構成によれば、車速が所定値以上の高速走行時には、車両の左右両側の隙間部分で走行風の巻き込みによる大きな風切り音が発生しやすいため、両側面にある隙間部分の幅を狭くすることで、騒音となる風切り音を低減することができる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項3〜6のいずれか1項に記載の開閉制御装置において、閉状態で前記リヤゲートの前記両側縁部は、該両側縁部と対向する前記車体の両側後端部よりも車幅方向内側に位置することを特徴とする。
この構成によれば、リヤゲートの両側縁部と車体との隙間部分の近傍において、車両の前方から後方へ走行風を流れやすくして、隙間部分に生じる走行風の巻き込みを低減させることができる。
また、請求項8に記載の発明は、請求項3〜7のいずれか1項に記載の開閉制御装置において、前記リヤゲートの両側縁部の車幅方向外側の角部は、丸みを有するR形状であることを特徴とする。
この構成によれば、リヤゲートの両側縁部と車体との隙間部分付近に発生する走行風の乱れを抑えることができるので、隙間部分に生じる走行風の巻き込みを抑制することができる。
本発明に係る開閉制御装置によれば、開閉部材と車体との間の隙間に生じる走行風の巻き込みによる風切り音を低減することができるとともに、隙間部分に設けられたウェザストリップの耐久性の低下を防ぐことができる。
本発明の一実施形態である開閉制御装置の概要を説明する車両の後方斜視図。 図1に示す車両の側面図。 開閉制御装置の制御系を示す構成図。 閉状態にあるリヤゲートの移動を説明する車両後部の側面図であり、(a)は第1閉鎖位置を示し、(b)は第2閉鎖位置を示す。 リヤゲートの移動による隙間の変化を説明する図であって、図4のV−V線に沿う模式的断面図。(a)は第1閉鎖位置での隙間の状態を示し、(b)は第2閉鎖位置での隙間の状態を示し、(c)はリヤゲートの両側縁部のうち、一方を第1閉鎖位置とし他方を第2閉鎖位置とした状態を示す。 リヤゲートの移動に伴うウェザストリップの状態の変化を説明する断面図であり、(a)は第1閉鎖位置でのウェザストリップの状態を示し、(b)は第2閉鎖位置でのウェザストリップの状態を示す。 制御ユニットの処理を示すフローチャート図。 閉状態にあるリヤゲートの離間移動を説明する図であり(a)は、図4と同様の側面図であって第3閉鎖位置を示し、(b)は、図6と同様の断面図であって第3閉鎖位置でのウェザストリップの状態を示す。
図1は、本発明の一実施形態である開閉制御装置10の概要を説明する車両の後方斜視図であり、図2は図1に示す車両の側面図であり、図3は、開閉制御装置10の制御系を示す構成図である。本実施形態において開閉制御装置10は、自動車等の車両に用いられ、車体20の後部の開口部22を開閉可能なリヤゲート30の開閉移動を制御するものであり、特に、閉状態で、リヤゲート30の両側縁部31,32が車両の両側面に位置する車両に用いられる。ここで、両側縁部31,32が車両の両側面に位置する、とは、リヤゲート30の左側の側縁部31の少なくとも一部が車両の左側面に位置し、かつ右側の側縁部32の少なくとも一部が車両の右側面に位置することをいい、例えば、リヤゲート30の閉状態において、左右の側縁部31,32の上方部分が車両の側面に位置し、下方部分が車両の後面に位置するものも含む。
開閉制御装置10は、制御対象となるリヤゲート30と、リヤゲート30を開閉駆動する電動モータ(駆動部)40と、ロック機構50と、風速及び風向きを検知可能な検知センサ60と、自身の車両の速度を検知する車速センサ65と、電動モータ40を作動させる制御ユニット(制御部)70とを備える。車体20の開口部22とリヤゲート30との合せ部分には、シール部材であるウェザストリップ26が設けられる。
リヤゲート30は、開口部22の上縁部にヒンジを介して上下方向に回動自在に支持される。車体後部には、リヤゲート30の内側の左右側部と、車体20の左右側部とを連結し、リヤゲート30を開閉移動可能に支持する左右一対のステー(支持部材)42,43が設けられる。
ステー42,43は、一端がリヤゲートに取り付けられた筒状のシリンダチューブ42a,43aと、一端側がシリンダチューブ42a,43aに往復移動可能に挿入され、他端が車体に取り付けられたロッド42b,43bとを備え、ロッド42b,43bの往復移動により長手方向に伸縮自在に構成される。ステー42,43は、電動モータ40に接続されており、電動モータ40から動力が伝達されることで長手方向に伸縮し、この伸縮に伴ってリヤゲート30が開閉移動する。さらに、ステー42,43は、図示していないダンパ機構を備える。
リヤゲート30は、閉状態で、リヤゲート30の下端部であって車幅方向の中央部に設けられたロック機構50により開方向への移動が規制される。ロック機構50は、リヤゲート30を閉状態に保持するものであり、例えば、リヤゲート30に設けられたラッチ51と、車体20に設けられ、ラッチ51と係合してリヤゲートを閉状態で保持するストライカ52とを備えて構成される。ロック機構50は、リヤゲート30が閉状態にあるか否かを検知可能な開閉検知センサ(図示せず)を備える。本実施形態では、ラッチ51がストライカ52に対して係合状態にある場合に、開閉検知センサが閉状態にあると検知する。
図5(a)に示すように、リヤゲート30は閉状態において、左側の側縁部31と、これに対向する車体20の左側後端部24との間に形成される隙間Dが、車両の左側面に位置している。右側面部は左側面部と対称に構成されており、リヤゲート30の右側の側縁部32と、これに対向する車体20の右側後端部25との間に形成される隙間Dが、車両の右側面に位置している。隙間Dが車両側面に形成される範囲において、リヤゲート30の車幅方向の寸法W1は、これと対向する車体20の後端部の車幅方向の寸法W2よりも小さくなっており、閉状態において、リヤゲート30の両側縁部31,32は、これと対向する車体30の両側後端部24,25よりも車幅方向内側に位置する。また、両側縁部31,32において、車幅方向外側の角部31a,32aは、丸みを有するR形状となっている。
検知センサ60は、風速及び風向きを検知するものである。このような検知センサ60としては、風速センサと風向きセンサとを備えたものや、複数の風速センサを備え、各風速センサによる風速の違いから風向きを算出するもの等を用いることができる。複数の風速センサを用いる場合、車室外であって、車幅方向において車両の両側部と中央部とに設置された少なくとも3つの風速センサを備えることが好ましい。本実施形態では、前方のフード26の車幅方向の両側部に位置する第1風速センサ60a及び第2風速センサ60bと、ルーフ27の車幅方向の中央部に位置する第3風速センサ60cとを備える。風向きの算出は、各風速センサ60a,60b,60cと接続された制御ユニット70により行うことができる。なお、風速センサを複数用いる場合、後述する制御処理で判断基準として用いる風速Sは、例えば、検知された複数の風速の平均値や、検知されたもののうち最も高い風速値とすることができる。
制御ユニット70は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのROM等を含むマイクロコンピュータによって構成される。この制御ユニット70は、電動モータ40を作動させることにより、リヤゲート30を開位置と閉位置との間で移動制御可能である。
制御ユニット70には、自身の車両速度が、所定の速度以上であるか否かを判断するための速度閾値Vと、車両の周囲の風速が所定の風速以上であるか否かを判断するための風速閾値Sとが設定されている。
また、制御ユニット70は、ロック機構50によりリヤゲート30の開方向への移動が規制された状態で、この移動規制範囲内でリヤゲート30を開方向又は閉方向へ移動制御することができる。図4は、閉状態にあるリヤゲート30の移動を説明する側面図であり、図5は、リヤゲート30の移動による隙間Dの変化を説明する模式的断面図である。なお、図4及び図5では、わかりやすくするために移動状態や比較される部分の寸法の大小関係を誇張して示している。制御ユニット70は、ロック機構50による開移動規制状態(つまり、リヤゲート30の閉状態)において、通常閉鎖状態である第1閉鎖位置(図4(a)参照)と、第1閉鎖位置からリヤゲート30を閉方向へ移動させた(すなわち、リヤゲート30を開口部22の縁部に対して接近させた)第2閉鎖位置(図4(b)参照)との間で移動制御することができる。
図5(a)及び(b)に示すように、制御ユニット70は、リヤゲート30の両側縁部が同時に第1閉鎖位置又は第2閉鎖位置へ移動するように、電動モータ40によって左右のステー26,27を駆動させることができる。図5(a)に示すように、第1閉鎖位置において、車両側面に形成されるリヤゲート30と車体20との隙間Dの幅寸法LはLであり、図5(b)に示すように、第2閉鎖位置では幅寸法LがLよりも小さいLとなる。さらに、制御ユニット70は、リヤゲート30の左右の側縁部31,32を個別に開方向又は閉方向へ移動させることができる。言い換えると、左右の側縁部31,32のうち、一方の側縁部が第1閉鎖位置となり、他方の側縁部が第2閉鎖位置となるように移動制御可能である。図5(c)では、一例として、右側の側縁部32が第1閉鎖位置となり、左側の側縁部31が第2閉鎖位置となるように、左右のステー26,27を駆動させた状態を示している。左側の側縁部31によって形成される隙間Dの幅寸法Lは、Lよりも小さくなっている。
既述のとおり、開口部22とリヤゲート30との合せ部分には、ウェザストリップ26が配置される。ウェザストリップ26は、例えばゴムにより形成された弾性部材であり、本実施形態では、開口部22の周縁に沿ってウェザストリップ26が装着されている。ウェザストリップ26は、車体20への取付部27と、メインシールリップ部28と、サブシールリップ部29とを有する。
取付部27は、開口部22の縁部に取付け可能な形状であり、図示例では、開口部22を形成する車体20の縁部を挟持した状態で固定される断面略U字状に形成される。メインシールリップ部28は、取付部27から突出した中空のシール部であり、サブシールリップ部29は、メインシールリップ部28が形成する中空の内部に位置しており、取付部27から突出するシール部である。
図6(a)及び(b)に示すように、サブシールリップ部29は、リヤゲート30が第1閉鎖位置にある場合に、先端部がメインシールリップ部28の内面と非接触となることでシール機能を奏しない非シール状態となる一方、リヤゲート30が第2閉鎖位置にある場合に、先端部がメインシールリップ部28の内面と接触してシール機構を奏するシール状態となる。なお、メインシールリップ部28は、各閉鎖位置においてリヤゲート30と接触してシール機能を奏する。リヤゲート30に作用するウェザストリップ26の反力の大きさの相互関係は、第1閉鎖位置<第2閉鎖位置となる。
次に、開閉制御装置10の制御ユニット70によるリヤゲート30の閉状態における移動制御について説明する。図7は、制御ユニット70の処理を示すフローチャート図である。
まず、制御ユニット70は、車速センサ65の検知結果により車両が走行中であるか否かを判断する(ステップS101)。車両が走行中ではない、すなわち停止状態である場合(ステップS101:No)、電動モータ40を作動させてステー42,43を駆動させ、リヤゲート30の両側縁部31,32を第1閉鎖位置へ移動させる。その後、処理を終了(リターン)する。なお、両側縁部31,32が既に第1閉鎖位置である場合には、その状態を保持する。
車両が走行中の場合(ステップS101:Yes)、車速センサ65が検知した車速Vが車速閾値V未満であるか判断する(ステップS103)。車速Vが閾値V未満ではない、すなわち車速Vが閾値V以上の場合(ステップS103:No)、電動モータ40を作動させてリヤゲート30の両側縁部31,32が第2閉鎖位置となるように、開口部22の縁部に対してリヤゲート30を移動させる(ステップS104)。その後、処理を終了(リターン)する。
車速Vが閾値V未満である場合(ステップS103:Yes)、検知センサ60が検知した風速Sが風速閾値S以上であるか判断する(ステップS105)。風速Sが閾値S未満の場合(ステップS105:No)、電動モータ40を作動させてリヤゲート30の両側縁部31,32を第1閉鎖位置へ移動させて(ステップS102)、処理を終了(リターン)する。
検知した風速Sが閾値S以上である場合(ステップS105:Yes)検知センサ60による風向きの検知結果に基づき、横風であるか判断する(ステップS106)。なお、横風であるかは、車体正面に対して設定角度以上、車体左斜め側又は右斜め側から風が吹いているかによって判断することができる。
横風ではない、すなわち向かい風である場合(ステップS106:No)、電動モータ40を作動させてリヤゲート30の両側縁部31,32が第2閉鎖位置となるようにリヤゲート30を移動させ(ステップS104)、処理を終了(リターン)する。
横風である場合(ステップS106:Yes)、風上が車両の左側であるか判断する(ステップS107)。左側である場合(ステップS107:Yes)、電動モータ40により左右のステー42,43のうち、左側のステー42のみを駆動させて、リヤゲート30の左側の側縁部31が第2閉鎖位置となるようにリヤゲート30を移動させる(ステップS108)。その後、処理を終了(リターン)する。
一方、風上が車両の右側である場合(ステップS107:No)、電動モータ40により左右のステー42,43のうち、右側のステー43のみを駆動させて、リヤゲート30の右側縁部32が第2閉鎖位置となるようにリヤゲート30を移動させる(ステップS109)。その後、処理を終了(リターン)する。
上述した開閉制御装置10では、高速走行時や車両走行中に風速Sが高くなった場合等、高い風速によって隙間Dの部分に走行風の巻き込みによる空洞共鳴が発生し、騒音となる風切り音が発生し得る場合に、リヤゲート30をロック機構50による移動規制範囲内で閉方向へ移動させることにより、隙間Dの幅を狭くして走行風の巻き込みを抑えることができる。これにより、騒音となる風切り音を低減することができる。
また、車両が横風の影響を受けている場合、風上側にある隙間Dで空洞共鳴が生じ、風切り音が発生するが、風上側の隙間Dの幅を狭くすることで風切り音を低減させることができる。
また、隙間Dの幅が狭くなってウェザストリップ26がリヤゲート30に圧着されることにより、車室内外の透過損失が大きくなるので、風切り音を遮断する効果が高い。さらに、ウェザストリップ26は、メインシールリップ部27の内部にサブシールリップ部28が形成された多重壁構造となっているので、リヤゲート30が第2閉鎖位置へ移動した際に、サブシールリップ部28がシール状態となって透過損失がより大きくなる。そのため、リヤゲート30が第1閉鎖位置から第2閉鎖位置へ移動した場合には、遮音効果を高めることができる。
また、隙間Dの幅を狭くする制御は、車両走行中に検知した風速Sに基づいて行われるため、ウェザストリップ26に常時大きな閉鎖力を作用させたり、隙間Dの幅が狭くなるようなウェザストリップ26の形状変更を行ったりする必要がないので、ウェザストリップ26の耐久性の低下を防ぐことができる。
さらに、リヤゲート30の閉状態において、リヤゲート30の両側縁部31,32は、車体20の両側後端部24,25よりも車幅方向内側に位置しているので、隙間Dの近傍において、車両の前方から後方へ走行風を流れやすくして隙間部分に生じる走行風の巻き込みを低減させることができる。さらに、両側縁部31の車幅方向外側の角部31a,32aがR形状となっているので、角部31a,32a及び隙間D付近に発生する走行風の乱れを抑制する効果が高い。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、検知センサは、少なくとも風速を検知可能であればよく、検知した風速Sが所定の値(閾値S)以上の場合に、隙間Dが狭くなるようにリヤゲート30の両側縁部31,32を接近させる構成であってもよい。
他の例として、図8に示すように、制御ユニット70は、第1及び第2閉鎖位置に加え、ロック機構50によってリヤゲート30の開移動が規制された範囲内にいて、第1閉鎖位置からリヤゲート30を開方向へ移動させた(すなわち、リヤゲート30を開口部22の縁部に対して離間させた)第3閉鎖位置へリヤゲート30を移動可能な構成であってもよい。
この第3閉鎖位置への移動制御は、図7のステップS108及びS109で行われる。具体的には、ステップS108及びS109で、リヤゲート30の一方の側縁部を第2閉鎖位置へ移動させる際に、電動モータ40を作動させてリヤゲート30の他方の側縁部を第3閉鎖位置へ移動させる。図8(b)に示すように、第3閉鎖位置では、ウェザストリップ26にかかるリヤゲート30の押圧力が低減されるので、ウェザストリップ26の耐久性を向上できる。また、リヤゲート30の他方の側縁部を開方向へ移動させると、ラッチ51及びストライカ52による係合部分を支点としてリヤゲート30にねじれが生じるので、一方の側縁部をより車体20側へ接近させて隙間Dを小さくすることができる。
また、開閉制御装置10による制御対象は、リヤゲート30に限られず、車体20の側面に形成された開口部を開閉可能なスライド式のサイドドアであってもよい。この場合、開閉制御装置10は、駆動部により、サイドドアの車両前方側の側縁部と車体との隙間の幅が狭くなるように、車両の左右側面の一方又は両方のサイドドアを引き込む。具体的には、横風の場合に、風上側の側面のサイドドアを引き込み、高速走行時には左右両側のサイドドアを引き込むように制御する。サイドドアの引き込みにより、サイドドアの車両前方側の側縁部は、隙間の幅を狭くしながら車体よりも車幅方向内側に位置するように引き寄せられ、サイドドアの車両後方側の端部は、車体から車幅方向外側に張り出した状態となる。
10 開閉制御装置
20 車体
22 開口部
26 ウェザストリップ
28 メインシールリップ部
29 サブシールリップ部
30 リヤゲート(開閉部材)
31 リヤゲートの左側の側縁部
32 リヤゲートの右側の側縁部
31a,32a 角部
40 電動モータ(駆動部)
42,43 ステー
50 ロック機構
60 検知センサ
60a 第1風速センサ
60b 第2風速センサ
60c 第3風速センサ
65 車速センサ
70 制御ユニット(制御部)

Claims (8)

  1. 車体の開口部を開閉可能であって、閉状態で側縁部が車両の側面に位置する開閉部材と、
    前記開閉部材を開閉駆動する駆動部とを備えた開閉制御装置において、
    風速を検知可能な検知センサと、
    車両走行中に前記検知センサが検知した風速に基づいて、車両の側面にある前記開閉部材と車体との隙間の幅が少なくとも一部において狭くなるように、前記駆動部を作動させて前記開閉部材を前記車体に接近させる制御部と、を備えたことを特徴とする開閉制御装置。
  2. 前記開口部と前記開閉部材との合せ部分に設けられたウェザストリップを備え、
    該ウェザストリップは、前記隙間の幅が狭くなるように前記開閉部材を前記車体に接近させた接近状態でシール状態となる一方、非接近状態で非シール状態となるサブシールリップ部を有することを特徴とする請求項1に記載の開閉制御装置。
  3. 前記開閉部材は、車体後方の開口部を開閉可能であって、閉状態で両側縁部が車両の両側面に位置するリヤゲートであることを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉制御装置。
  4. 前記検知センサは、風向き及び風速を検知可能であり、
    前記制御部は、車両走行中に前記検知センサで検知された風速及び風向に基づき、前記リヤゲートの左右の側縁部のうち、風上側の側縁部を前記車体に接近させることを特徴とする請求項3に記載の開閉制御装置。
  5. 前記検知センサは、車両の両側部及び中央部に配置された少なくとも3つの風速検知センサを含むことを特徴とする請求項4に記載の開閉制御装置。
  6. 前記制御部は、車速センサが検知した車速が所定値以上の高速走行の場合に、前記隙間の幅が狭くなるように、前記リヤゲートの左右の側縁部を前記車体に接近させることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の開閉制御装置。
  7. 閉状態で前記リヤゲートの前記両側縁部は、該両側縁部と対向する前記車体の両側後端部よりも車幅方向内側に位置することを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の開閉制御装置。
  8. 前記リヤゲートの両側縁部の車幅方向外側の角部は、丸みを有するR形状であることを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の開閉制御装置。
JP2016153673A 2016-08-04 2016-08-04 開閉制御装置 Active JP6785084B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016153673A JP6785084B2 (ja) 2016-08-04 2016-08-04 開閉制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016153673A JP6785084B2 (ja) 2016-08-04 2016-08-04 開閉制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018021390A true JP2018021390A (ja) 2018-02-08
JP6785084B2 JP6785084B2 (ja) 2020-11-18

Family

ID=61165363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016153673A Active JP6785084B2 (ja) 2016-08-04 2016-08-04 開閉制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6785084B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113968127A (zh) * 2020-07-22 2022-01-25 郑州宇通客车股份有限公司 一种发动机后置车辆及其后舱门控制方法和装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113968127A (zh) * 2020-07-22 2022-01-25 郑州宇通客车股份有限公司 一种发动机后置车辆及其后舱门控制方法和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6785084B2 (ja) 2020-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6496279B2 (ja) ウェザーストリップ
US20170342767A1 (en) Door structure for a vehicle
EP3680151A1 (en) Side sill structure of vehicle mounted with opposite sliding doors
JP2007314002A (ja) ガラスランの取付構造
US9015993B2 (en) Control device for operating an electric window lifter
JP4829158B2 (ja) 自動車のドア構造
JP3931023B2 (ja) ドアガラスラン
JP4181535B2 (ja) 自動車のサイドドアのサイドシールドを運動制御する方法
JP2007269102A (ja) 車両用ウインドスロッブ低減装置
JP6785084B2 (ja) 開閉制御装置
JP2005132215A (ja) 自動車用ドアのシール構造
JP2016107681A (ja) 車両吸出し音の低減装置
JP6785085B2 (ja) 開閉制御装置
JP7256879B2 (ja) 車両ドアシステム、その制御方法及びそれを備える自動車
US10500930B2 (en) Vehicle door glass damping and vehicles including vehicle door glass damping systems
JP2006232222A (ja) 車両のドア構造
JP4973575B2 (ja) フレームレスドアのシール構造
US11999223B2 (en) Vehicle door system and control method thereof, and vehicle having same
US20220410673A1 (en) Vehicle side structure
JP2002036880A (ja) 自動車のドアサッシュ構造
JP2574832Y2 (ja) サンルーフ装置のシール構造
JP6620932B2 (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP4416583B2 (ja) ドアの排水構造
JPS6034483Y2 (ja) 自動車のドアガラス浮き防止部材
JPH11198661A (ja) グラスラン構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6785084

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250