JP2018021230A - 金属タンタル粒子の製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】針状の金属タンタル粒子の製造法の提供。【解決手段】球状又は粒状の金属タンタル粒子を、アルコールと金属タンタル粒子の比(アルコール/金属タンタル粒子)が10〜100mL/gとなる量のアルコール存在下で粉砕することを特徴とする、平均粒子径10μm以下、アスペクト比5〜12の針状金属タンタル粒子の製造法。【選択図】なし

Description

本発明は、針状の金属タンタル粒子の製造法に関する。
タンタルは固体電解質コンデンサのアノード電極原料として有用であることが知られている。タンタルコンデンサを製造するのに適切な金属タンタル粒子は、粒子径、形状、純度等の点で種々のものが求められている。
そのようなタンタル粒子を製造する方法としては、タンタルの金属塩を希釈塩に添加し、前記希釈液中のタンタル金属塩を還元剤の作用においてタンタルを生成させる方法(特許文献1)、所望の形態の前駆物質を製造し、前駆物質を酸化物へ変換、熱処理による酸化物の構造の安定化および形態を維持しながら、安定化された酸化物を還元し、バルブ金属粉末を製造する方法(特許文献2)、及びタンタル出発原料粉末を流体中で、粉砕媒体により高エネルギー粉砕機によりタンタル粉末を製造する方法(特許文献3)が知られている。
特開2003−166002号公報 特開2003−277811号公報 特許第5773441号公報
固体電解質コンデンサに使用される金属タンタルは、凝集粒の空孔率が高いことが必要であり、そのためには針状であるのが望ましい。ところが、特許文献1では、希釈塩を溶融させるため、高温での反応が必要であるため、粒子の大きさなどを容易に調整することができない。また、特許文献2では、酸化物として安定化させるため、高温での処理が複数必要であり、粒子の大きさなどを容易に調整することができない。また、酸素が粉末中に残存するため、タンタル金属を原料として製造するタンタル化合物に酸素が不純物となるなどの問題がある。また、特許文献3では、粉砕媒体により高エネルギー粉砕機によりタンタル粉末が得られるが、形状は、フレーク状、こぶのあるおよび角張った形状となり、針状の金属タンタルは得ることはできない。
従って、本発明の課題は、一定の粒子径を有する針状金属粒子の工業的に有利な製造法を提供することにある。
そこで本発明者は、容易に入手できる球状又は粒状の金属タンタルを原料とし、これを一定量のアルコール中で粉砕すれば、一定の粒子径を有する針状の金属タンタル粒子が効率良く得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の〔1〕〜〔4〕を提供するものである。
〔1〕球状又は粒状の金属タンタル粒子を、アルコールと金属タンタル粒子の比(アルコール/金属タンタル粒子)が10〜100mL/gとなる量のアルコール存在下で粉砕することを特徴とする、平均粒子径10μm以下、アスペクト比5〜12の針状金属タンタル粒子の製造法。
〔2〕原料の球状又は粒状の金属タンタル粒子の平均粒子径が10μm以上である〔1〕記載の製造法。
〔3〕アルコールが、20℃で液体のアルコールである〔1〕又は〔2〕記載の製造法。
〔4〕粉砕が、ボールミル粉砕である〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の製造法。
本発明方法によれば、簡便な操作により、一定の粒子径と一定のアスペクト比を有する針状金属タンタル粒子が高収率で得られる。本発明方法により得られる針状金属タンタル粒子は、固体電解質コンデンサ用原料として有用である。
実施例1で得られた針状金属タンタル粒子のSEM像を示す。
本発明製造方法に用いる原料は、球状又は粒状の金属タンタル粒子である。球状には、球状及び略球状が含まれる。また粒状には、アスペクト比5未満の形状が含まれる。原料金属タンタルの平均粒子径は、目的とする平均粒子径10μm以下、アスペクト比5〜12の針状金属タンタル粒子を得る点から、10μm以上が好ましく、10〜200μmがより好ましく、10〜100μmがさらに好ましい。
金属タンタルの粉砕は、アルコールの存在下に行われる。アルコールとしては、20℃で液体のアルコールが好ましく、炭素数1〜10のアルコールがより好ましい。具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、アリルアルコール、ベンジルアルコールなどが挙げられる。
アルコールと金属タンタル粒子の比(アルコール/金属タンタル粒子)は、平均粒子径10μm以下、アスペクト比5〜12の針状金属タンタル粒子を効率良く得る点から、10〜100mL/gであり、20〜100mL/gがより好ましい。この比が10未満の場合、金属タンタルが主に欠け、割れやつぶれなどにより粉砕されるため、フレーク状、片状の金属タンタル粉末となり、種々の形状の金属タンタル粉末となる。この比が0の場合、粉砕の容器やボールに付着したり、金属タンタル同士の固着が生じ、粉砕できない。この比が100を超えても、針状の金属タンタルとなるが、粉砕量が少なく、効率が悪くなる。
粉砕手段としては、ボールミル、ロッドミル、高圧粉砕ミル等が挙げられるが、ボールミルが好ましい。粉砕装置としては、振動型ミリング装置、遊星型ボールミル装置、内外筒回転型ミル、アトライターミル、インナーピース型ミルなどが挙げられ、遊星型ボールミル装置やアトライターミルが好ましい。粉砕媒体としては、クローム鋼、SUS、ジルコニウム、タングステンカーバイトなどのボールが挙げられる。
粉砕時間は、10分〜5時間が好ましく、金属タンタル粒子の性状、例えば平均粒子径などにより時間を粉砕時間は調整すればよい。また粉砕条件は、常温常圧が好ましい。
本発明方法により、平均粒子径10μm以下、アスペクト比5〜12の針状金属タンタル粒が得られる。針状金属タンタル粒子の平均粒子径は1μm以上10μm以下が好ましい。またアスペクト比は5〜10が好ましく、5〜8がより好ましい。
平均粒子径は、JIS R 1629「ファインセラミックス原料のレーザ回折・散乱法による粒子径分布測定」に準じて測定を行った。アスペクト比は、長さ/直径である。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
(1)使用した試薬
・金属タンタル:平均粒子径が15μmの球状金属タンタル粉末
・アルコール:エタノール(試薬特級)
(2)粉砕方法
粉砕装置:遊星ボールミル
粉砕容器の大きさ:300mL
粉砕媒体:ジルコニアボールを200g
粉砕時間:1時間
(3)評価方法
・粒子形状:走査型電子顕微鏡(SEM)観察。
・平均粒子径:JIS R 1629「ファインセラミックス原料のレーザ回折・散乱法による粒子径分布測定」に準じて測定を行った。
・アスペクト比:SEM観察で、針状の金属タンタル粉末20個の長さと直径を測定し、長さ/直径の比を算出し、平均値とした。
(4)実施例と比較例
・実施例1:エタノール200mL/金属タンタル10g。エタノール(mL)/金属タンタル(g)が20。
・実施例2:エタノール200mL/金属タンタル4g。エタノール(mL)/金属タンタル(g)が50。
・実施例3:エタノール200mL/金属タンタル2g。エタノール(mL)/金属タンタル(g)が100。
・比較例1:エタノール200mL/金属タンタル40g。エタノール(mL)/金属タンタル(g)が5。
・比較例2:エタノール0mL/金属タンタル10g。エタノール(mL)/金属タンタル(g)が0。
5.結果
結果を表1に示す。
実施例1〜3は、針状の金属タンタル粉末が得られた。平均粒子径は、10μm以下と小さい粒子となった。実施例1で得られた針状金属タンタル粒子のSEM像を図1に示す。
比較例1は、粒状、フレーク状などいろいろな形状が混在した金属タンタル粉末となった。比較例2は、粒状、フレーク状などいろいろな形状の金属タンタル粉末となったが、粉砕容器、ボールなどへの付着も多く見られた。比較例1及び比較例2の平均粒子径は、針状にならなかったため、平均粒子径の測定、アスペクト比の算出は行わなかった。

Claims (4)

  1. 球状又は粒状の金属タンタル粒子を、アルコールと金属タンタル粒子の比(アルコール/金属タンタル粒子)が10〜100mL/gとなる量のアルコール存在下で粉砕することを特徴とする、平均粒子径10μm以下、アスペクト比5〜12の針状金属タンタル粒子の製造法。
  2. 原料の球状又は粒状の金属タンタル粒子の平均粒子径が10μm以上である請求項1記載の製造法。
  3. アルコールが、20℃で液体のアルコールである請求項1又は2記載の製造法。
  4. 粉砕が、ボールミル粉砕である請求項1〜3のいずれか1項記載の製造法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008504692A (ja) * 2004-06-28 2008-02-14 キャボット コーポレイション 高キャパシタンスのタンタルフレークス及びその生産方法
JP2009510260A (ja) * 2005-09-29 2009-03-12 ニンシア オリエント タンタル インダストリー カンパニー、 リミテッド 金属粒子を球状に造粒し塊成化する方法、これらの方法により調製される金属粒子、これらの金属粒子から製造されるアノード
JP2016519210A (ja) * 2013-03-13 2016-06-30 ケメット エレクトロニクス コーポレーション 薄片粉末を製造するための低エネルギーの粉砕

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