JP2018019723A - 工業的生体触媒作用のための操作されたトランスアミナーゼポリペプチド - Google Patents
工業的生体触媒作用のための操作されたトランスアミナーゼポリペプチド Download PDFInfo
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Abstract
【課題】光学活性型のキラルアミン化合物を調製するための工業プロセスにおいて使用され得る操作されたトランスアミナーゼを提供する。
【解決手段】本開示は、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド、それらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、それらのポリペプチドを作製する方法、およびアミノアクセプター基質化合物(すなわち、ケト基含有化合物)のキラルアミン生成物化合物への生体触媒による変換にそれらのポリペプチドを使用する方法を提供する。
【選択図】なし
【解決手段】本開示は、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド、それらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、それらのポリペプチドを作製する方法、およびアミノアクセプター基質化合物(すなわち、ケト基含有化合物)のキラルアミン生成物化合物への生体触媒による変換にそれらのポリペプチドを使用する方法を提供する。
【選択図】なし
Description
この出願は、2013年2月28日に出願された同時係属の米国仮出願連続番号61/770,814(これは、全ての目的のためにその全体が援用される)に対する優先権を主張する。
1.技術分野
本開示は、薬学的およびファインケミカルアミン化合物の製造についての工業的プロセス条件下で有用な操作されたトランスアミナーゼポリペプチドに関するものである。
本開示は、薬学的およびファインケミカルアミン化合物の製造についての工業的プロセス条件下で有用な操作されたトランスアミナーゼポリペプチドに関するものである。
2.配列表、表またはコンピュータプログラムの参照
配列表の公式の写しは、「CX2−129WO2_ST25.txt」というファイル名、2014年1月29日という作成日および647,890キロバイトというサイズを有するASCII形式のテキストファイルとしてEFS−Webを介して本明細書と同時に提出される。EFS−Webを介して出願される配列表は、本明細書の一部であり、その全体が参照により本明細書中に援用される。
配列表の公式の写しは、「CX2−129WO2_ST25.txt」というファイル名、2014年1月29日という作成日および647,890キロバイトというサイズを有するASCII形式のテキストファイルとしてEFS−Webを介して本明細書と同時に提出される。EFS−Webを介して出願される配列表は、本明細書の一部であり、その全体が参照により本明細書中に援用される。
3.背景
トランスアミナーゼ(E.C.2.6.1)は、アミノドナー化合物からアミノアクセプター化合物のケト基へのアミノ基、電子対およびプロトンの転移を触媒する。トランスアミナーゼ反応により、キラルアミン生成物化合物が形成され得る。スキーム1に示すように、アミノアクセプター化合物(B)(これは所望のキラルアミン生成物(D)のケト基質前駆体である)を、トランスアミナーゼの存在下でアミノドナー化合物(A)と反応させる。トランスアミナーゼは、アミノドナー化合物(A)の第1級アミン基がアミノアクセプター化合物(B)のケト基へ転移するのを触媒する。トランスアミナーゼ反応により、キラルアミン生成物化合物(D)(R1はR2と同じではないと想定する)およびケト基を有する新たなアミノアクセプター副産物(または「カルボニル副産物」)化合物(C)が生じる。
トランスアミナーゼ(E.C.2.6.1)は、アミノドナー化合物からアミノアクセプター化合物のケト基へのアミノ基、電子対およびプロトンの転移を触媒する。トランスアミナーゼ反応により、キラルアミン生成物化合物が形成され得る。スキーム1に示すように、アミノアクセプター化合物(B)(これは所望のキラルアミン生成物(D)のケト基質前駆体である)を、トランスアミナーゼの存在下でアミノドナー化合物(A)と反応させる。トランスアミナーゼは、アミノドナー化合物(A)の第1級アミン基がアミノアクセプター化合物(B)のケト基へ転移するのを触媒する。トランスアミナーゼ反応により、キラルアミン生成物化合物(D)(R1はR2と同じではないと想定する)およびケト基を有する新たなアミノアクセプター副産物(または「カルボニル副産物」)化合物(C)が生じる。
キラルアミン化合物を製造するためのトランスアミナーゼの使用の例としては、アミノ酸のエナンチオマー濃縮(例えば、Shinら、2001,Biosci.Biotechnol.Biochem.65:1782−1788;Iwasakiら、2003,Biotech.Lett.25:1843−1846;Iwasakiら、2004,Appl.Microb.Biotech.69:499−505,Yunら、2004,Appl.Environ.Microbiol.70:2529−2534;およびHwangら、2004,Enzyme Microbiol.Technol.34:429−426を参照のこと);プレガバリンの中間体および前駆体の調製(例えば、国際公開第2008/127646号);シクロパミンアナログの酵素的アミノ基転移(例えば、国際公開第2011/017551号);β−アミノ酸の立体特異的合成およびエナンチオマー濃縮(例えば、国際公開第2005/005633号);アミンのエナンチオマー濃縮(例えば、米国特許第4,950,606号;米国特許第5,300,437号;および米国特許第5,169,780号);アミノ酸および誘導体の製造(例えば、米国特許第5,316,943号;米国特許第4,518,692号;米国特許第4,826,766号;米国特許第6,197,558号;および米国特許第4,600,692号);ならびに薬学的化合物、シタグリプチン、リバスチグミンおよびベルナカラントの製造(例えば、2012年10月23日付、米国特許8,293,507 B2;Savileら、2010,“Biocatalytic asymmetric synthesis of chiral amines from ketones applied to sitagliptin manufacture,”Science 329(5989):305−9;2011年12月22日公開の国際公開第2011/159910号;および2012年2月23日公開の国際公開第2012/024104号を参照のこと)が挙げられる。
スキーム1の反応を触媒する能力を有する野生型トランスアミナーゼは、様々な微生物から単離されており、それらの微生物としては、Alcaligenes denitrificans、Bordetella bronchiseptica、Bordetella parapertussis、Brucella melitensis、Burkholderia malle、Burkholderia pseudomallei、Chromobacterium violaceum、Oceanicola granulosus HTCC2516、Oceanobacter sp.RED65、Oceanospirillum sp.MED92、Pseudomonas putida、Ralstonia solanacearum、Rhizobium meliloti、Rhizobium sp.(NGR234株)、Bacillus thuringensis、Klebsiella pneumonia、Vibrio fluvialis(例えば、Shinら、2001,Biosci.Biotechnol,Biochem.65:1782−1788を参照のこと)、およびArthrobacter sp.KNK168(例えば、Iwasakiら、Appl.Microbiol.Biotechnol.,2006,69:499−505、米国特許第7,169,592号を参照のこと)が挙げられるが、これらに限定されない。これらの野生型トランスアミナーゼ遺伝子およびコードされるポリペプチドのいくつかは、配列決定されており、それらとしては、例えば、Ralstonia solanacearum(Genbankアクセッション番号YP_002257813.1,GI:207739420)、Burkholderia pseudomallei 1710b(Genbankアクセッション番号ABA47738.1,GI:76578263)、Bordetella petrii(Genbankアクセッション番号AM902716.1,GI:163258032)、Vibrio fluvialis JS17(Genbankアクセッション番号AEA39183.1,GI:327207066)、およびArthrobacter sp.KNK168(GenBankアクセッション番号BAK39753.1,GI:336088341)が挙げられる。クラスEC2.6.1.18およびEC2.6.1−19の少なくとも2つの野生型トランスアミナーゼが、結晶化され、構造的に特徴付けられた(例えば、Yonahaら、1983,Agric.Biol.Chem.47(10):2257−2265を参照のこと)。
(R)−選択的または(S)−選択的立体選択性(stereoselectively)を有するトランスアミナーゼが知られている。例えば、Arthrobacter sp.KNK168由来の野生型トランスアミナーゼは、(R)−選択的であると考えられ、ある種の基質から(R)−アミン化合物を主として生成し(例えば、Iwasakiら、Appl. Microbiol. Biotechnol.,2006,69:499−505,米国特許第7,169,592号を参照のこと)、またVibrio fluvialis JS17由来の野生型トランスアミナーゼは、(S)−選択的であると考えられ、ある種の基質から(S)−アミン化合物を主として生成する(例えば、Shinら、“Purification,characterization,and molecular cloning of a novel amine:pyruvate transaminase from Vibrio fluvialis JS17,”Appl.Microbiol.Biotechnol.61(5−6),463−471(2003)を参照のこと)。
(R)−選択性、増強された溶媒安定性および熱安定性、ならびに広範囲のアミノアクセプター基質の変換についての他の改善された特性を有する天然に存在しないトランスアミナーゼは、野生型および他の操作されたトランスアミナーゼバックボーン配列の変異誘発および/または定向進化により生成されてきた(例えば、2012年10月23日付、米国特許8,293,507 B2;2011年1月13日公開の国際公開2011/005477A1;2012年2月23日公開の国際公開第2012/024104号;およびSavileら、2010、“Biocatalytic asymmetric synthesis of chiral amines from ketones applied to sitagliptin manufacture,”Science 329(5989):305−9を参照のこと)。
Shinら、Biosci.Biotechnol.Biochem.(2001)65:1782〜1788
Iwasakiら、Biotech.Lett.(2003)25:1843〜1846
Iwasakiら、Appl.Microb.Biotech.(2004)69:499〜505
しかしながら、トランスアミナーゼは、一般的に、工業的に有用なプロセス条件(例えば、溶媒、温度)に対する不安定性、商業的に有用なアミノアクセプターおよび/またはアミノドナー基質についての不十分な認識および立体選択性、ならびに好ましくない反応平衡による低い生成物収率などの、キラルアミン化合物の調製における商業的適用にとって望ましくない特性を有する。したがって、光学活性型のキラルアミン化合物を調製するための工業プロセスにおいて使用され得る操作されたトランスアミナーゼが必要とされている。
4.要旨
本開示は、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド、それらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、それらのポリペプチドを作製する方法、およびアミノアクセプター基質化合物(すなわち、ケト基含有化合物)のキラルアミン生成物化合物への生体触媒による変換にそれらのポリペプチドを使用する方法を提供する。本開示のトランスアミナーゼポリペプチドは、以前に操作されたトランスアミナーゼポリペプチド(配列番号2のアミノ酸配列)と比べて、1またはそれを超える残基差異を有し、それに関連して以前に操作されたトランスアミナーゼポリペプチドと比較して高い溶媒安定性および熱安定性を有するように操作されている(例えば、2012年10月23日付、米国特許8,293,507 B2;2011年1月13日公開のPCT公開国際公開2011005477A1、および2012年2月23日公開のPCT公開国際公開第2012024104号を参照のこと)。それらのアミノ残基差異は、とりわけ、活性、立体選択性、安定性、発現および生成物の許容範囲(product tolerance)を含む、様々な酵素特性の改善をもたらす残基位置に配置されている。
本開示は、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド、それらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、それらのポリペプチドを作製する方法、およびアミノアクセプター基質化合物(すなわち、ケト基含有化合物)のキラルアミン生成物化合物への生体触媒による変換にそれらのポリペプチドを使用する方法を提供する。本開示のトランスアミナーゼポリペプチドは、以前に操作されたトランスアミナーゼポリペプチド(配列番号2のアミノ酸配列)と比べて、1またはそれを超える残基差異を有し、それに関連して以前に操作されたトランスアミナーゼポリペプチドと比較して高い溶媒安定性および熱安定性を有するように操作されている(例えば、2012年10月23日付、米国特許8,293,507 B2;2011年1月13日公開のPCT公開国際公開2011005477A1、および2012年2月23日公開のPCT公開国際公開第2012024104号を参照のこと)。それらのアミノ残基差異は、とりわけ、活性、立体選択性、安定性、発現および生成物の許容範囲(product tolerance)を含む、様々な酵素特性の改善をもたらす残基位置に配置されている。
特に、本開示の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、スキーム2で示すように、基質、4−オキソ−4−[3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル]−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−2−オン(本明細書では「化合物(2)」と称す)からその対応するキラルアミン生成物化合物、(2R)−4−オキソ−4−[3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル]−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−2−アミン(本明細書では、「化合物(1)」と称す)への効率的な変換のために操作されている。
しかしながら、本開示の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドの進化した構造的特色により、スキーム3で示すように、式(II)の様々なケトン基質化合物(化合物(2)以外の化合物も含む)から式(I)のそれらの対応するキラルアミン生成物化合物(化合物(1)以外の化合物も含む)への生体触媒による変換も可能となっている。
Zは、OR2またはNR2R3であり;
R1は、C1−8アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−2アルキル、ヘテロアリール−C1−2アルキル、または必要に応じてO、SおよびNから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでいてもよい5〜6員複素環系であって、この複素環は、非置換であるか、またはオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルコキシおよびC1−4アルキル(ここで、アルキルおよびアルコキシは非置換であるか、または1〜5個のフッ素で置換されている)から独立して選択される1〜3個の置換基により置換されているものとし、;
R2およびR3は、それぞれ独立して水素、C1−8アルキル、アリール、またはアリール−C1−2アルキルであるか;または
R2およびR3は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、必要に応じてO、SおよびNから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでいてもよい4〜7員複素環系を形成し、この複素環は、非置換であるか、またはオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルコキシおよびC1−4アルキル(ここで、アルキルおよびアルコキシは非置換であるか、または1〜5個のフッ素で置換されている)から独立して選択される1〜3個の置換基により置換されており;この複素環系は、必要に応じて5〜6員飽和もしくは芳香族炭素環式環系またはO、SおよびNから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員飽和もしくは芳香族複素環系と縮合されていてもよく、この縮合環系は、非置換であるか、またはヒドロキシ、アミノ、フッ素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、およびトリフルオロメチルから選択される1〜2個の置換基で置換されているものとする]。
一部の実施形態において、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、反対のエナンチオマーに対して少なくとも70%のエナンチオマー過剰率で*の印を付けた立体中心に示された立体化学的立体配置を有する式(I)の化合物への式(II)の化合物の生体触媒による変換を行うことができる。
一部の実施形態において、本開示は、配列番号2の参照配列と少なくとも80%の配列同一性を有し、そして(a)X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42G、X48D/E/G/K/T、X51K、X54P、X76S、X122F/Q、X148Q、X152T、X155A/I/K/T/V、X156R、X160P、X215G/H/L、X241R、X270T、X273H、X325M;およびX241Rから選択される配列番号2との比較によるアミノ酸残基差異、および/または(b)X42G、X54P、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X152S、X155T、およびR164P;X42G、X54P、X150F、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、およびX267V;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、W156Q、およびC215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、X215G、およびX267V;X33L;X42G、X54P、X117G;X150F、X152S、X155I、X156Q、およびC215G;およびX41K、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびC215G;X33L、X42G、X54P、X109S、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215H、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、V171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X48G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X42G、X54P、X60V、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X68A、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X69S、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155I、X156Q、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X126M、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X135I、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X192F、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX224I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、およびX284P;X42G、X54P、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284P;X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X193M、およびX215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX283S;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX284I;およびX42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Y、およびX215Gから選択される残基差異の組合せを有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドを提供する。
本開示のトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドの一部の実施形態において、アミノ酸配列は、X5K、X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42A/G、X44Q、X48D/E/G/K/T、X49T、X51K、X54P、X55L、X76S、X108V、X117G、X122F/Q、X126A、X148Q、X150A/F、X152S/T、X155A/I/K/L/T/V、X156Q/R/S、X160P、X164P、X165N、X182T、X215G/H/L、X218M、X241R、X267V、X270T、X273H、X325M、およびX328Iから選択される配列番号2との比較による1またはそれを超える残基差異をさらに含み得る。
一部の実施形態において、本開示は、配列番号2の参照配列と少なくとも80%の配列同一性を有し、そして(a)G36C、I41C、I41F、I41K、I41M、I41N、I41R、E42G、P48D、P48E、P48G、P48K、P48T、A51K、S54P、M122F、M122Q、Y148Q、C152T、Q155A、Q155I、Q155K、Q155T、Q155V、C215H、C215L、Y273H、L325M、およびA241Rから選択される配列番号2との比較によるアミノ酸残基差異、または(b)A5K、E42G、S49T、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;P33L、I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、F160P、およびC215G;P33L、I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、F160P、およびC215L;P33L、E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびC215H;P33L、E42G、S54P、A109S、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215H;P33L、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215G;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215G;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215H;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215H;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215H、およびA241R;G36C、E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、Q155I.およびC215H;G36C、E42G、P48K、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびC215H;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、C215H、およびA241R;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、C215H、およびA241R;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびA241R;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155V、およびC215H;I41C、E42G、S49T、S54P、S150F、C152S、Q155I、F160P、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S49T、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、C215GおよびI267V;I41C、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、およびQ155K;I41C、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155K、W156Q、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、W156Q、およびC215G;I41C、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155K、およびF160P;I41C、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41C、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155L、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215G;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびC215G;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、F160P、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、F160P、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、およびC215L;I41F、E42G、S54P、M122Q、S150F、C152T、Q155V、W156Q、およびC215G;I41F、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、V171I、およびC215G;I41F、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L,W156Q,V171I、C215G、およびA241R;I41F、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215G;I41K、E42G、P48E、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびW156Q;I41K、E42G、P48E、S54P、S150F、C152S、Q155L、およびC215L;I41K、E42G、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41K、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびC215G;I41K、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155L、およびC215G;I41K、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155K、C215L、およびI267V;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215G;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、F160P、C215G、およびI267V;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびF160P;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびC215G;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215G;I41N、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびF160P;I41N、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155T;およびW156Q;I41N、S49T、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、F160P、D165N、およびC215L;E42A、A44Q、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、A44Q、S54P、I108V、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、A44Q、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、A44Q、S54P、S150A、C152S、およびQ155T;E42G、A44Q、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215H;E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、S49T、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155L、F160P、およびC215L;E42G、S49T、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215G;E42G、S49T、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155T、W156Q、C215G、およびI267V;E42G、S49T、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、I55L、T126A、C152S、Q155T、L218M、およびA270T;E42G、S54P、F60V、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、T68A、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、T69S、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、N76S、T126A、C152S、Q155T、S182T、L218M、A270T、およびV328I;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155K、およびC215H;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155V、W156Q、およびF160P;E42G、S54P、E117G、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、E117G、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、M122Q、S150F、C152S、Q155I、W156Q、C215G、およびA241R;E42G、S54P、M122Q、S150F、C152S、Q155L,W156Q、V171I、C215G、およびA241R;E42G、S54P、M122Q、S150F、C152T、Q155V、W156Q、V171I、C215G、およびA241R;E42G、S54P、T126M、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、P135I、F136Y、S150F、C152S、Q155L、W156Q、W192F、およびC215G;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびG224I;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Y、C215G、S282V、およびG284I;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Y、C215G、およびG284P;E42G、S54P、F136Y、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、S282V、およびG284P;E42G、S54P、S150A、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、F160P、C215L、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、V171I、C215G、およびA241R;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215L;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、F160P、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215H;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびW156Q;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、G193M、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、S282V、およびG284I;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびT283S;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびG284I;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Y、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、およびC215H;E42G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;
E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、F160P、C215L、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびW156R;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、F160P、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、F160P、およびC215L;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、C152S、Q155I、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155K、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155L、およびW156S;E42G、S54P、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびF160P;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびR164P;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびR164P;E42G、S54P,C152S、Q155T、S182T、L218M、およびA270T;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびC215G;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびC215L;およびE42G、S54P、C152S、Q155V、およびW156Sから選択される残基差異の組合せを有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドを提供する。
E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、F160P、C215L、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびW156R;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、F160P、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、F160P、およびC215L;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、C152S、Q155I、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155K、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155L、およびW156S;E42G、S54P、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびF160P;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびR164P;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびR164P;E42G、S54P,C152S、Q155T、S182T、L218M、およびA270T;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびC215G;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびC215L;およびE42G、S54P、C152S、Q155V、およびW156Sから選択される残基差異の組合せを有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドを提供する。
本開示のトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドの一部の実施形態において、操作されたポリペプチドは、適切な反応条件下で化合物(2)の基質を化合物(1)の生成物に変換することができる。一部の実施形態において、操作されたポリペプチドは、適切な反応条件下で、配列番号2の活性の少なくとも1.2倍、2倍、5倍、10倍、20倍、25倍、50倍、75倍、100倍またはそれより大きな活性で化合物(2)を化合物(1)に変換することができる。一部の実施形態において、操作されたポリペプチドは、適切な反応条件下で、配列番号2と比べて高い活性で化合物(2)を化合物(1)に変換することができ、この適切な反応条件は、少なくとも50g/Lの負荷での化合物(1)、1mM PLP、50%DMSO(v/v)、1.5Mイソプロピルアミン、pH11、および55℃を含むものとする。
本開示の一部の実施形態において、操作されたポリペプチドのアミノ酸配列は、以下の配列番号4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38,40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、146、148、150、152、154、154、156、158、160、162、164、166、168、170、172、174、176、178、180、182、184、186、188、190、192、194、196、198、200、202、204、206、208、210、212、214、216、218、220、222、224、226、228、230、232、234、236、238、240、242、244、246、248、250、252、254、256、258、260、262、264、266、268、270、272、274、276、278、280、282、284、286、288、290、292、294、296、298、300、302、304、および306の例示的な配列から選択される配列を含む。これらの例示的なポリペプチド配列はそれぞれ、本明細書で開示された配列番号2に対するアミノ酸差異の異なる組み合わせを含む(例えば、表2A、2Bおよび2C参照)。一部の実施形態において、操作されたポリペプチドは、これらの例示的な配列のいずれか1つに対し少なくとも80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれを超える同一性を有する配列を含み、さらにこれらの例示的なアミノ酸配列のいずれか1つで見い出されるように、配列番号2に対するアミノ酸差異の組み合わせを含む。一部の実施形態において、これらの例示的なアミノ酸配列のいずれか1つで見い出されるように、配列番号2に対するアミノ酸差異の組み合わせを含む本操作されたポリペプチドは、さらにX5K、X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42A/G、X44Q、X48D/E/G/K/T、X49T、X51K、X54P、X55L、X76S、X108V、X117G、X122F/Q、X126A、X148Q、X150A/F、X152S/T、X155A/I/K/L/T/V、X156Q/R/S、X160P、X164P、X165N、X182T、X215G/H/L、X218M、X241R、X267V、X270T、X273H、X325M、およびX328Iから選択される配列番号2と比較した場合の追加的アミノ酸差異;または操作されたトランスアミナーゼポリペプチドの当該分野で開示された他のアミノ酸差異(例えば、2012年10月23日付、米国特許8,293,507 B2;2011年1月13日公開の国際公開2011/005477A1;2012年2月23日公開の国際公開第2012/024104号で開示されたアミノ酸差異を参照)を含み得る。
本開示の一部の実施形態において、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは固体支持体に固定され、必要に応じてその固体支持体は、エポキシド官能基を有するポリメタクリレート、アミノエポキシド官能基を有するポリメタクリレート、オクタデシル官能基を有するスチレン/DVBコポリマーまたはポリメタクリレートを含むビーズまたは樹脂から選択されてもよい。
他の実施態様において、本開示は、本明細書で開示されたトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを提供する。一部の実施形態において、本ポリヌクレオチドは、配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、141、143、145、147、149、151、153、155、157、159、161、163、165、167、169、171、173、175、177、179、181、183、185、187、189、191、193、195、197、199、201、203、205、207、209、211、213、215、217、219、221、223、225、227、229、231、233、235、237、239、241、243、245、247、249、251、253、255、257、259、261、263、265、267、269、271、273、375、277、279、281、283、285、287、291、293、295、297、299、301、303、および305から選択されるヌクレオチド配列を含み得る。
さらに、本開示は、本明細書で開示されたトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターおよび宿主細胞を提供する。したがって、一部の実施形態において、本開示は、本明細書で開示された操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含み、および必要に応じてさらに制御配列を含んでいてもよい発現ベクターを提供する。他の実施形態において、本開示は、本明細書で開示された操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む宿主細胞を提供する。他の実施形態において、本開示は発現ベクターを含む宿主細胞を提供し、この発現ベクターは、本明細書で開示された操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含むものとする。他の実施形態において、本開示は、本明細書で開示された操作されたポリペプチドの調製方法を提供し、この方法は、本ポリペプチドの発現に適切な条件下で宿主細胞を培養することを含むものとする。一部の実施形態において、操作されたポリペプチドの調製方法は、さらにポリペプチドの単離を含む。
本開示はまた、広範囲のキラルアミン化合物の調製のための本明細書で開示された操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを使用するためのプロセスを提供する。一部の実施形態において、本開示は、反対のエナンチオマーに対して少なくとも70%のエナンチオマー過剰率で、*の印を付けた立体中心に示された立体化学的立体配置を有する構造式(I):
Zは、OR2またはNR2R3であり;
R1は、C1−8アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−2アルキル、ヘテロアリール−C1−2アルキル、または必要に応じてO、SおよびNから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでいてもよい5〜6員複素環系であって、この複素環は、非置換であるか、または独立してオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルコキシおよびC1−4アルキル(ここで、アルキルおよびアルコキシは非置換であるか、または1〜5個のフッ素で置換されている)から選択される1〜3個の置換基により置換されているものとし、;
R2およびR3は、それぞれ独立して水素、C1−8アルキル、アリール、またはアリール−C1−2アルキルであるか;または
R2およびR3は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、必要に応じてO、SおよびNから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでいてもよい4〜7員複素環系を形成し、この複素環は、非置換であるか、またはオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルコキシおよびC1−4アルキル(ここで、アルキルおよびアルコキシは非置換であるか、または1〜5個のフッ素で置換されている)から独立して選択される1〜3個の置換基により置換されており;この複素環系は、必要に応じて5〜6員飽和もしくは芳香族炭素環式環系またはO、SおよびNから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員飽和もしくは芳香族複素環系と縮合されていてもよく、この縮合環系は、非置換であるか、またはヒドロキシ、アミノ、フッ素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、およびトリフルオロメチルから選択される1〜2個の置換基で置換されているものとし、本プロセスは、構造式(II):
構造式(I)の化合物を調製するためのプロセスの一部の実施形態において、R1はベンジルであり、ベンジルのフェニル基は、非置換であるか、またはフッ素、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されている。本プロセスの一部の実施形態において、ZはNR2R3であり、このNR2R3は、構造式(III):
の複素環である。
構造式(I)の化合物を調製するためのプロセスの一部の実施形態において、式(II)の化合物は特に化合物(2)を除外し、本方法により調製される式(I)の化合物は特に(specificall)化合物(1)を除外する。
一部の実施形態において、本開示は、反対の(S)−立体配置を有するエナンチオマーに対し少なくとも70%のエナンチオマー過剰率で、***の印を付けた立体中心に(R)−立体配置を有する構造式(Ia):
Arは、非置換であるか、またはフッ素、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから成る群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されたフェニルであり;および
R4は、水素または非置換もしくは1〜5個のフッ素により置換されたC1−4アルキルである)
の化合物を調製するためのプロセスであって、
構造式(IIa):
構造式(Ia)の化合物を調製するためのプロセスの一部の実施形態において、式(IIa)の化合物は特に化合物(2)を除外し、本方法により調製される式(Ia)の化合物は特に化合物(1)を除外する。
一部の実施形態において、本開示は、化合物(1)
一部の実施形態において、本開示はまた、化合物(3)、ゲミグリプチン
一部の実施形態では、本明細書で開示された操作されたポリペプチドを用いるプロセスが実施され得、式(I)のキラルアミン化合物、式(Ia)の化合物、化合物(1)、または化合物(3)は、少なくとも90%、97%、98%、99%またはそれより大きいエナンチオマー過剰率で製造される。
式(I)の化合物、式(Ia)の化合物、化合物(1)、または化合物(3)を調製するための操作されたポリペプチドを用いる本明細書で開示されたプロセスはいずれも、限定される訳ではないが、アミノドナー、pH、温度、緩衝剤、溶媒系、基質負荷、ポリペプチド負荷、補助因子負荷、圧力、および反応時間の範囲を含む様々な好適な反応条件下で実施され得る。例えば、一部の実施形態において、式(I)の化合物、式(Ia)の化合物、化合物(1)、または化合物(3)の調製が実施され得、その好適な反応条件としては、(a)約10〜200g/Lの基質化合物(例、化合物(2))の基質負荷;(b)約0.5g/L〜5g/Lの操作されたポリペプチド;(c)約0.1〜3MのIPM濃度;(d)約0.1〜1mMのPLP補助因子濃度;(e)約30%(v/v)〜約60%(v/v)のDMSO濃度;(f)約9.5〜11.5のpH;および(g)約45℃〜60℃の温度が含まれる。一部の実施形態において、適切な反応条件としては、(a)約50g/Lの基質化合物(例、化合物(2));(b)約2g/Lの操作されたポリペプチド;(c)約50%(v/v)のジメチルスルホキシド(DMSO);(d)約1Mのイソプロピルアミン(IPM);(e)約1mMのピリドキサールリン酸(PLP);(f)約pH10;および(g)約50℃が含まれる。
一部の実施形態では、本明細書で開示された操作されたポリペプチドを用いるプロセスが実施され得、そのアミノ基ドナーは、イソプロピルアミン、アラニン、3−アミノ酪酸またはメチルベンジルアミンから選択される。一部の実施形態において、アミノ基ドナーはイソプロピルアミンである。
一部の実施形態では、本明細書で開示された操作されたポリペプチドを用いるプロセスが実施され得、そのプロセスは、さらに該反応から式(I)、式(Ia)の生成物化合物、化合物(1)、または化合物(3)を単離する工程を含む。
一部の実施形態では、本明細書で開示された操作されたポリペプチドを用いるプロセスが実施され得、そのプロセスは、さらに式(I)の化合物、式(Ia)の化合物、化合物(1)、または化合物(3)を薬学的に受容可能な塩に変換する工程を含む。一部の実施形態において、薬学的に受容可能な塩を形成するプロセスは、前記化合物を薬学的に受容可能な酸と好適な反応溶媒中で接触させるさらなる工程を含む。このプロセスの一部の実施形態において、薬学的に受容可能な酸はリン酸であり、薬学的に受容可能な塩は二水素リン酸塩である。一部の実施形態において、このプロセスは、薬学的に受容可能な塩を反応溶媒から結晶化させる工程をさらに含み得る。
上記で示したように、化合物(1)は、JANUVIA(登録商標)における有効薬学的成分であるシタグリプチンである。したがって、化合物(1)、および/またはその薬学的に受容可能な塩または酸を製造するための操作されたポリペプチドを用いる本明細書で開示されたプロセスは、JANUVIA(登録商標)または関連薬学的化合物を製造するための大きなプロセスで使用され得る。一部の実施形態において、本開示はまた、(2R)−4−オキソ−4−[3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル]−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−2−アミンホスフェート(1:1)一水和物の調製プロセスを提供し、そのプロセスは、好適な反応条件下でアミノ基ドナーの存在下において化合物(2)の基質を本明細書で開示された操作されたポリペプチドと接触させることにより基質化合物(2)を生成物化合物(1)に変換する工程を含むものとする。
同様に、本開示は、化合物(3)、または化合物(3)の薬学的に受容可能な塩もしくは酸の製造プロセスを提供し、そのプロセスは、好適な反応条件下でアミノ基ドナーの存在下において基質化合物(4)、または保護基で修飾された基質化合物(4)を本明細書で開示された操作されたポリペプチドと接触させることにより、基質化合物(4)、または保護基で修飾された基質化合物(4)を、生成物化合物(3)に変換する工程を含むものとする。
操作されたポリペプチドの選択、それらの調製、基質の選択、および本プロセス実施のためのパラメータについてのさらなる指針は、以下のより詳細な説明および実施例でさらに記載されている。
一部の実施形態では、本願は例えば以下の項目を提供する:
(項目1)
配列番号2の参照配列と少なくとも80%の配列同一性を有し、そして
(a)X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42、X48D/E/G/K/T、X51K、X54、X76S、X122F/Q、X148Q、X152T、X155A/I/K/T/V、X156R、X160P、X215G/H/L、X241R、X270T、X273H、X325M;およびX241Rから選択される配列番号2との比較によるアミノ酸残基差異、または
(b)X42G、X54P、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X152S、X155T、およびR164P;X42G、X54P、X150F、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、およびX267V;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、W156Q、およびC215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、X215G、およびX267V;X33L;X42G、X54P、X117G;X150F、X152S、X155I、X156Q、およびC215G;X41K、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびC215G;X33L、X42G、X54P、X109S、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215H、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、V171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X48G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X42G、X54P、X60V、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X68A、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X69S、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155I、X156Q、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X126M、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X135I、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X192F、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX224I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、およびX284P;X42G、X54P、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284P;X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X193M、およびX215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX283S;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX284I;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156YおよびX215Gから選択される残基差異の組合せ
を有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド。
(項目2)
前記アミノ酸配列が、さらにX5K、X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42A/G、X44Q、X48D/E/G/K/T、X49T、X51K、X54P、X55L、X76S、X108V、X117G、X122F/Q、X126A、X148Q、X150A/F、X152S/T、X155A/I/K/L/T/V、X156Q/R/S、X160P、X164P、X165N、X182T、X215G/H/L、X218M、X241R、X267V、X270T、X273H、X325M、およびX328Iから選択される、配列番号2との比較による1またはそれを超える残基差異を含む、項目1に記載の操作されたポリペプチド。
(項目3)
配列番号2の参照配列と少なくとも80%の配列同一性を有し、そして
(a)G36C、I41C、I41F、I41K、I41M、I41N、I41R、E42G、P48D、P48E、P48G、P48K、P48T、A51K、S54P、M122F、M122Q、Y148Q、C152T、Q155A、Q155I、Q155K、Q155T、Q155V、C215H、C215L、Y273H、L325M、およびA241Rから選択される、配列番号2との比較によるアミノ酸残基差異;または
(b)A5K、E42G、S49T、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;P33L、I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、F160P、およびC215G;P33L、I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、F160P、およびC215L;P33L、E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびC215H;P33L、E42G、S54P、A109S、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215H;P33L、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215G;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215G;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215H;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215H;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215H、およびA241R;G36C、E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215H;G36C、E42G、P48K、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびC215H;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、C215H、およびA241R;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、C215H、およびA241R;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびA241R;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155V、およびC215H;I41C、E42G、S49T、S54P、S150F、C152S、Q155I、F160P、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S49T、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、C215GおよびI267V;I41C、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、およびQ155K;I41C、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155K、W156Q、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、W156Q、およびC215G;I41C、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155K、およびF160P;I41C、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41C、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155L、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215G;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびC215G;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、F160P、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、F160P、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、およびC215L;I41F、E42G、S54P、M122Q、S150F、C152T、Q155V、W156Q、およびC215G;I41F、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、V171I、およびC215G;I41F、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L,W156Q,V171I、C215G、およびA241R;I41F、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215G;I41K、E42G、P48E、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびW156Q;I41K、E42G、P48E、S54P、S150F、C152S、Q155L、およびC215L;I41K、E42G、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41K、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびC215G;I41K、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155L、およびC215G;I41K、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155K、C215L、およびI267V;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215G;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、F160P、C215G、およびI267V;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびF160P;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびC215G;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215G;I41N、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびF160P;I41N、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155T;およびW156Q;I41N、S49T、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、F160P、D165N、およびC215L;E42A、A44Q、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、A44Q、S54P、I108V、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、A44Q、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、A44Q、S54P、S150A、C152S、およびQ155T;E42G、A44Q、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215H;E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、S49T、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155L、F160P、およびC215L;E42G、S49T、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215G;E42G、S49T、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155T、W156Q、C215G、およびI267V;E42G、S49T、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、I55L、T126A、C152S、Q155T、L218M、およびA270T;E42G、S54P、F60V、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、T68A、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、T69S、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、N76S、T126A、C152S、Q155T、S182T、L218M、A270T、およびV328I;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155K、およびC215H;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155V、W156Q、およびF160P;E42G、S54P、E117G、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、E117G、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、M122Q、S150F、C152S、Q155I、W156Q、C215G、およびA241R;E42G、S54P、M122Q、S150F、C152S、Q155L,W156Q、V171I、C215G、およびA241R;E42G、S54P、M122Q、S150F、C152T、Q155V、W156Q、V171I、C215G、およびA241R;E42G、S54P、T126M、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、P135I、F136Y、S150F、C152S、Q155L、W156Q、W192F、およびC215G;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびG224I;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Y、C215G、S282V、およびG284I;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Y、C215G、およびG284P;E42G、S54P、F136Y、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、S282V、およびG284P;E42G、S54P、S150A、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、F160P、C215L、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、V171I、C215G、およびA241R;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215L;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、F160P、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215H;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびW156Q;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、G193M、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、S282V、およびG284I;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびT283S;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびG284I;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Y、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、およびC215H;E42G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、F160P、C215L、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびW156R;E42G、S54P、S150F、C152S
、Q155T、F160P、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、F160P、およびC215L;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、C152S、Q155I、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155K、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155L、およびW156S;E42G、S54P、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびF160P;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびR164P;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびR164P;E42G、S54P,C152S、Q155T、S182T、L218M、およびA270T;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびC215G;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびC215L;およびE42G、S54P、C152S、Q155V、およびW156Sから選択される残基差異の組合せ
を有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド。
(項目4)
前記操作されたポリペプチドが、好適な反応条件のもと、基質化合物(2)
を、生成物化合物(1)
に変換することができる、項目1に記載の操作されたポリペプチド。
(項目5)
好適な反応条件のもと、化合物(2)を、配列番号2の活性の少なくとも1.2倍の活性で化合物(1)に変換することができる、項目4に記載の操作されたポリペプチド。
(項目6)
前記好適な反応条件が、少なくとも50g/Lの化合物(2)負荷、1mMのPLP、50%DMSO(v/v)、1.5Mのイソプロピルアミン、pH11、および55℃を含む、項目5に記載の操作されたポリペプチド。
(項目7)
前記アミノ酸配列が、配列番号4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38,40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、146、148、150、152、154、154、156、158、160、162、164、166、168、170、172、174、176、178、180、182、184、186、188、190、192、194、196、198、200、202、204、206、208、210、212、214、216、218、220、222、224、226、228、230、232、234、236、238、240、242、244、246、248、250、252、254,256,258,260、262、264、266、268、270、272、274、276、278、280、282、284、286、288、290、292、294、296、298、300、302、304、および306から選択される配列を含む、項目1に記載の操作されたポリペプチド。
(項目8)
前記ポリペプチドが固体支持体に固定化されている、項目1に記載の操作されたポリペプチド。
(項目9)
前記固体支持体が、エポキシド官能基を有するポリメタクリレート、アミノエポキシド官能基を有するポリメタクリレート、オクタデシル官能基を有するスチレン/DVBコポリマーまたはポリメタクリレートを含むビーズまたは樹脂である、項目8に記載の操作されたポリペプチド。
(項目10)
項目1〜7のいずれか1項に記載の操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
(項目11)
さらに、配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、141、143、145、147、149、151、153、155、157、159、161、163、165、167、169、171、173、175、177、179、181、183、185、187、189、191、193、195、197、199、201、203、205、207、209、211、213、215、217、219、221、223、225、227、229、231、233、235、237、239、241、243、245、247、249、251、253、255、257、259、261、263、265、267、269、271、273、375、277、279、281、283、285、287、291、293、295、297、299、301、303、および305から選択されるヌクレオチド配列を含む、項目10に記載のポリヌクレオチド。
(項目12)
項目10または11に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
(項目13)
少なくとも1つの制御配列を含む、項目12に記載の発現ベクター。
(項目14)
項目10または11に記載のポリヌクレオチドまたは項目12または13に記載の発現ベクターを含む宿主細胞。
(項目15)
項目1〜7のいずれか1項に記載の操作されたポリペプチドを調製する方法であって、前記ポリペプチドの発現に好適な条件のもと、項目14に記載の宿主細胞を培養する工程を含む、方法。
(項目16)
さらに前記ポリペプチドを単離する工程を含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
反対のエナンチオマーに対して少なくとも70%のエナンチオマー過剰率で、 * の印を付けた立体中心に示された立体化学的立体配置を有する構造式(I):
の化合物を調製するためのプロセスであって、式中、
Zは、OR 2 またはNR 2 R 3 であり;
R 1 は、C 1−8 アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C 1−2 アルキル、ヘテロアリール−C 1−2 アルキル、または必要に応じてO、SおよびNから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでいてもよい5〜6員複素環系であって、この複素環は、非置換であるか、または独立してオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、C 1−4 アルコキシおよびC 1−4 アルキルから選択される1〜3個の置換基により置換され、ここで、アルキルおよびアルコキシは非置換であるか、または1〜5個のフッ素で置換され;
R 2 およびR 3 は、それぞれ独立して水素、C 1−8 アルキル、アリール、またはアリール−C 1−2 アルキルであるか;または
R 2 およびR 3 は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、必要に応じてO、SおよびNから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでいてもよい4〜7員複素環系を形成し、この複素環は、非置換であるか、またはオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、C 1−4 アルコキシおよびC 1−4 アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基により置換され、ここで、アルキルおよびアルコキシは非置換であるか、または1〜5個のフッ素で置換され;またこの複素環系は、必要に応じて5〜6員飽和もしくは芳香族炭素環式環系またはO、SおよびNから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員飽和もしくは芳香族複素環系と縮合されていてもよく、この縮合環系は、非置換であるか、またはヒドロキシ、アミノ、フッ素、C 1−4 アルキル、C 1−4 アルコキシ、およびトリフルオロメチルから選択される1〜2個の置換基で置換され、
前記プロセスは、構造式(II):
の化合物を、好適な反応条件下で好適な有機溶媒中アミノ基ドナーの存在下において項目1〜9のいずれか1項に記載の操作されたポリペプチドと接触させる工程を含む、プロセス。
(項目18)
R 1 がベンジルであり、そのベンジルのフェニル基が非置換であるか、またはフッ素、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシからなる群より選択される1〜3個の置換基により置換されている、項目17に記載のプロセス。
(項目19)
ZがNR 2 R 3 である、項目17に記載のプロセス。
(項目20)
NR 2 R 3 が、構造式(III):
の複素環であり、式中、R 4 は、水素または非置換もしくは1〜5個のフッ素により置換されたC 1−4 アルキルである、項目19に記載のプロセス。
(項目21)
構造式(II)の化合物が化合物(2)を除外し、また構造式(I)の化合物が化合物(1)を除外する、項目17〜20のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目22)
反対の(S)−立体配置を有するエナンチオマーに対し少なくとも70%のエナンチオマー過剰率で、 *** の印を付けた立体中心に(R)−立体配置を有する構造式(Ia):
の化合物を調製するためのプロセスであって、式中、
Arは、非置換であるか、またはフッ素、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから成る群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されたフェニルであり;そして
R 4 は、水素または非置換もしくは1〜5個のフッ素により置換されたC 1−4 アルキルであり、前記プロセスは、構造式(IIa):
で示されるプロキラルケトンを、好適な反応条件下でアミノ基ドナーの存在下において、項目1〜9のいずれか1項に記載の操作されたポリペプチドと接触させる工程を含む、プロセス。
(項目23)
Arが2,5−ジフルオロフェニルまたは2,4,5−トリフルオロフェニルであり、R 4 がトリフルオロメチルである、項目22に記載のプロセス。
(項目24)
Arが2,4,5−トリフルオロフェニルである、項目23に記載のプロセス。
(項目25)
構造式(IIa)の化合物が化合物(2)を除外し、また構造式(Ia)の化合物が化合物(1)を除外する、項目22〜24のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目26)
化合物(1)
を調製するプロセスであって、化合物(2)
の基質を、好適な反応条件下でアミノ基ドナーの存在下において項目1〜9のいずれか1項に記載の操作されたポリペプチドと接触させる工程を含む、プロセス。
(項目27)
式(I)の化合物、式(Ia)の化合物、または化合物(1)が、少なくとも90%のエナンチオマー過剰率で製造される、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目28)
式(I)の化合物、式(Ia)の化合物、または化合物(1)が、少なくとも99%のエナンチオマー過剰率で製造される、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目29)
前記アミノ基ドナーが、イソプロピルアミン、アラニン、3−アミノ酪酸、またはメチルベンジルアミンから選択される、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目30)
前記アミノ基ドナーがイソプロピルアミンであり、任意選択的に約0.1〜約3.0M、0.2〜約2.5M、約0.5〜約2Mまたは約1〜約2Mの濃度である、項目29に記載のプロセス。
(項目31)
前記好適な反応条件が、約pH9.5〜約pH11.5のpHを含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目32)
前記好適な反応条件が、約45℃〜約60℃の温度を含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目33)
前記好適な反応条件が、約30%(v/v)〜約60%(v/v)でのジメチルスルホキシド(DMSO)を含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目34)
前記好適な反応条件が、約5g/L〜約200g/L、約10g/L〜約150g/L、または約50g/L〜約100g/Lの負荷での前記基質化合物を含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目35)
前記好適な反応条件が、約0.5g/L〜約5g/L、約0.5g/L〜約3g/L、約0.5g/L〜約2g/L、または約0.5g/L〜約1g/Lの濃度で前記操作されたポリペプチドを含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目36)
前記好適な反応条件が、(a)約10〜200g/Lの基質化合物(2)の基質負荷;(b)約0.5g/L〜5g/Lの操作されたポリペプチド濃度;(c)約0.1〜3MのIPM濃度;(d)約0.1〜1mMのPLP補助因子濃度;(e)約30%(v/v)〜約60%(v/v)のDMSO濃度;(f)約9.5〜11.5のpH;および(g)約45℃〜60℃の温度を含む、項目26に記載のプロセス。
(項目37)
前記好適な反応条件が、(a)約50g/Lの基質化合物(2);(b)約2g/Lの操作されたポリペプチド;(c)約50%(v/v)のジメチルスルホキシド(DMSO);(d)約1Mのイソプロピルアミン(IPM);(e)約1mMのピリドキサールリン酸(PLP);(f)約pH10;および(g)約50℃を含む、項目26に記載のプロセス。
(項目38)
さらに前記反応から式(I)の化合物、式(Ia)の化合物、または化合物(1)を単離する工程を含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目39)
さらに、好適な反応溶媒中で式(Ia)の化合物、または化合物(1)を薬学的に受容可能な酸と接触させることにより、前記化合物を薬学的に受容可能な塩に変換する工程を含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目40)
前記薬学的に受容可能な酸がリン酸であり、そして前記薬学的に受容可能な塩が二水素リン酸塩である、項目39に記載のプロセス。
(項目41)
さらに前記反応溶媒から前記薬学的に受容可能な塩を結晶化させる工程を含む、項目40に記載のプロセス。
(項目42)
(2R)−4−オキソ−4−[3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル]−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−2−アミンホスフェート(1:1)一水和物を調製するためのプロセスであって、好適な反応条件下でアミノ基ドナーの存在下において、化合物(2)の基質を項目1〜9のいずれか1項に記載の操作されたポリペプチドと接触させることにより、基質化合物(2)
を生成物化合物(1)
に変換する工程を含む、プロセス。
(項目43)
前記アミノ基ドナーがイソプロピルアミンである、項目42に記載の方法。
一部の実施形態では、本願は例えば以下の項目を提供する:
(項目1)
配列番号2の参照配列と少なくとも80%の配列同一性を有し、そして
(a)X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42、X48D/E/G/K/T、X51K、X54、X76S、X122F/Q、X148Q、X152T、X155A/I/K/T/V、X156R、X160P、X215G/H/L、X241R、X270T、X273H、X325M;およびX241Rから選択される配列番号2との比較によるアミノ酸残基差異、または
(b)X42G、X54P、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X152S、X155T、およびR164P;X42G、X54P、X150F、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、およびX267V;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、W156Q、およびC215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、X215G、およびX267V;X33L;X42G、X54P、X117G;X150F、X152S、X155I、X156Q、およびC215G;X41K、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびC215G;X33L、X42G、X54P、X109S、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215H、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、V171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X48G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X42G、X54P、X60V、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X68A、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X69S、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155I、X156Q、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X126M、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X135I、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X192F、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX224I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、およびX284P;X42G、X54P、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284P;X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X193M、およびX215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX283S;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX284I;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156YおよびX215Gから選択される残基差異の組合せ
を有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド。
(項目2)
前記アミノ酸配列が、さらにX5K、X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42A/G、X44Q、X48D/E/G/K/T、X49T、X51K、X54P、X55L、X76S、X108V、X117G、X122F/Q、X126A、X148Q、X150A/F、X152S/T、X155A/I/K/L/T/V、X156Q/R/S、X160P、X164P、X165N、X182T、X215G/H/L、X218M、X241R、X267V、X270T、X273H、X325M、およびX328Iから選択される、配列番号2との比較による1またはそれを超える残基差異を含む、項目1に記載の操作されたポリペプチド。
(項目3)
配列番号2の参照配列と少なくとも80%の配列同一性を有し、そして
(a)G36C、I41C、I41F、I41K、I41M、I41N、I41R、E42G、P48D、P48E、P48G、P48K、P48T、A51K、S54P、M122F、M122Q、Y148Q、C152T、Q155A、Q155I、Q155K、Q155T、Q155V、C215H、C215L、Y273H、L325M、およびA241Rから選択される、配列番号2との比較によるアミノ酸残基差異;または
(b)A5K、E42G、S49T、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;P33L、I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、F160P、およびC215G;P33L、I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、F160P、およびC215L;P33L、E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびC215H;P33L、E42G、S54P、A109S、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215H;P33L、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215G;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215G;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215H;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215H;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215H、およびA241R;G36C、E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215H;G36C、E42G、P48K、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびC215H;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、C215H、およびA241R;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、C215H、およびA241R;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびA241R;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155V、およびC215H;I41C、E42G、S49T、S54P、S150F、C152S、Q155I、F160P、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S49T、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、C215GおよびI267V;I41C、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、およびQ155K;I41C、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155K、W156Q、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、W156Q、およびC215G;I41C、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155K、およびF160P;I41C、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41C、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155L、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215G;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびC215G;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、F160P、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、F160P、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、およびC215L;I41F、E42G、S54P、M122Q、S150F、C152T、Q155V、W156Q、およびC215G;I41F、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、V171I、およびC215G;I41F、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L,W156Q,V171I、C215G、およびA241R;I41F、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215G;I41K、E42G、P48E、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびW156Q;I41K、E42G、P48E、S54P、S150F、C152S、Q155L、およびC215L;I41K、E42G、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41K、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびC215G;I41K、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155L、およびC215G;I41K、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155K、C215L、およびI267V;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215G;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、F160P、C215G、およびI267V;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびF160P;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびC215G;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215G;I41N、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびF160P;I41N、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155T;およびW156Q;I41N、S49T、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、F160P、D165N、およびC215L;E42A、A44Q、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、A44Q、S54P、I108V、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、A44Q、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、A44Q、S54P、S150A、C152S、およびQ155T;E42G、A44Q、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215H;E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、S49T、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155L、F160P、およびC215L;E42G、S49T、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215G;E42G、S49T、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155T、W156Q、C215G、およびI267V;E42G、S49T、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、I55L、T126A、C152S、Q155T、L218M、およびA270T;E42G、S54P、F60V、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、T68A、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、T69S、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、N76S、T126A、C152S、Q155T、S182T、L218M、A270T、およびV328I;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155K、およびC215H;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155V、W156Q、およびF160P;E42G、S54P、E117G、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、E117G、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、M122Q、S150F、C152S、Q155I、W156Q、C215G、およびA241R;E42G、S54P、M122Q、S150F、C152S、Q155L,W156Q、V171I、C215G、およびA241R;E42G、S54P、M122Q、S150F、C152T、Q155V、W156Q、V171I、C215G、およびA241R;E42G、S54P、T126M、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、P135I、F136Y、S150F、C152S、Q155L、W156Q、W192F、およびC215G;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびG224I;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Y、C215G、S282V、およびG284I;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Y、C215G、およびG284P;E42G、S54P、F136Y、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、S282V、およびG284P;E42G、S54P、S150A、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、F160P、C215L、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、V171I、C215G、およびA241R;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215L;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、F160P、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215H;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびW156Q;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、G193M、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、S282V、およびG284I;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびT283S;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびG284I;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Y、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、およびC215H;E42G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、F160P、C215L、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびW156R;E42G、S54P、S150F、C152S
、Q155T、F160P、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、F160P、およびC215L;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、C152S、Q155I、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155K、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155L、およびW156S;E42G、S54P、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびF160P;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびR164P;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびR164P;E42G、S54P,C152S、Q155T、S182T、L218M、およびA270T;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびC215G;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびC215L;およびE42G、S54P、C152S、Q155V、およびW156Sから選択される残基差異の組合せ
を有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド。
(項目4)
前記操作されたポリペプチドが、好適な反応条件のもと、基質化合物(2)
(項目5)
好適な反応条件のもと、化合物(2)を、配列番号2の活性の少なくとも1.2倍の活性で化合物(1)に変換することができる、項目4に記載の操作されたポリペプチド。
(項目6)
前記好適な反応条件が、少なくとも50g/Lの化合物(2)負荷、1mMのPLP、50%DMSO(v/v)、1.5Mのイソプロピルアミン、pH11、および55℃を含む、項目5に記載の操作されたポリペプチド。
(項目7)
前記アミノ酸配列が、配列番号4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38,40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、146、148、150、152、154、154、156、158、160、162、164、166、168、170、172、174、176、178、180、182、184、186、188、190、192、194、196、198、200、202、204、206、208、210、212、214、216、218、220、222、224、226、228、230、232、234、236、238、240、242、244、246、248、250、252、254,256,258,260、262、264、266、268、270、272、274、276、278、280、282、284、286、288、290、292、294、296、298、300、302、304、および306から選択される配列を含む、項目1に記載の操作されたポリペプチド。
(項目8)
前記ポリペプチドが固体支持体に固定化されている、項目1に記載の操作されたポリペプチド。
(項目9)
前記固体支持体が、エポキシド官能基を有するポリメタクリレート、アミノエポキシド官能基を有するポリメタクリレート、オクタデシル官能基を有するスチレン/DVBコポリマーまたはポリメタクリレートを含むビーズまたは樹脂である、項目8に記載の操作されたポリペプチド。
(項目10)
項目1〜7のいずれか1項に記載の操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
(項目11)
さらに、配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、141、143、145、147、149、151、153、155、157、159、161、163、165、167、169、171、173、175、177、179、181、183、185、187、189、191、193、195、197、199、201、203、205、207、209、211、213、215、217、219、221、223、225、227、229、231、233、235、237、239、241、243、245、247、249、251、253、255、257、259、261、263、265、267、269、271、273、375、277、279、281、283、285、287、291、293、295、297、299、301、303、および305から選択されるヌクレオチド配列を含む、項目10に記載のポリヌクレオチド。
(項目12)
項目10または11に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
(項目13)
少なくとも1つの制御配列を含む、項目12に記載の発現ベクター。
(項目14)
項目10または11に記載のポリヌクレオチドまたは項目12または13に記載の発現ベクターを含む宿主細胞。
(項目15)
項目1〜7のいずれか1項に記載の操作されたポリペプチドを調製する方法であって、前記ポリペプチドの発現に好適な条件のもと、項目14に記載の宿主細胞を培養する工程を含む、方法。
(項目16)
さらに前記ポリペプチドを単離する工程を含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
反対のエナンチオマーに対して少なくとも70%のエナンチオマー過剰率で、 * の印を付けた立体中心に示された立体化学的立体配置を有する構造式(I):
Zは、OR 2 またはNR 2 R 3 であり;
R 1 は、C 1−8 アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C 1−2 アルキル、ヘテロアリール−C 1−2 アルキル、または必要に応じてO、SおよびNから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでいてもよい5〜6員複素環系であって、この複素環は、非置換であるか、または独立してオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、C 1−4 アルコキシおよびC 1−4 アルキルから選択される1〜3個の置換基により置換され、ここで、アルキルおよびアルコキシは非置換であるか、または1〜5個のフッ素で置換され;
R 2 およびR 3 は、それぞれ独立して水素、C 1−8 アルキル、アリール、またはアリール−C 1−2 アルキルであるか;または
R 2 およびR 3 は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、必要に応じてO、SおよびNから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでいてもよい4〜7員複素環系を形成し、この複素環は、非置換であるか、またはオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、C 1−4 アルコキシおよびC 1−4 アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基により置換され、ここで、アルキルおよびアルコキシは非置換であるか、または1〜5個のフッ素で置換され;またこの複素環系は、必要に応じて5〜6員飽和もしくは芳香族炭素環式環系またはO、SおよびNから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員飽和もしくは芳香族複素環系と縮合されていてもよく、この縮合環系は、非置換であるか、またはヒドロキシ、アミノ、フッ素、C 1−4 アルキル、C 1−4 アルコキシ、およびトリフルオロメチルから選択される1〜2個の置換基で置換され、
前記プロセスは、構造式(II):
(項目18)
R 1 がベンジルであり、そのベンジルのフェニル基が非置換であるか、またはフッ素、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシからなる群より選択される1〜3個の置換基により置換されている、項目17に記載のプロセス。
(項目19)
ZがNR 2 R 3 である、項目17に記載のプロセス。
(項目20)
NR 2 R 3 が、構造式(III):
(項目21)
構造式(II)の化合物が化合物(2)を除外し、また構造式(I)の化合物が化合物(1)を除外する、項目17〜20のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目22)
反対の(S)−立体配置を有するエナンチオマーに対し少なくとも70%のエナンチオマー過剰率で、 *** の印を付けた立体中心に(R)−立体配置を有する構造式(Ia):
Arは、非置換であるか、またはフッ素、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから成る群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されたフェニルであり;そして
R 4 は、水素または非置換もしくは1〜5個のフッ素により置換されたC 1−4 アルキルであり、前記プロセスは、構造式(IIa):
(項目23)
Arが2,5−ジフルオロフェニルまたは2,4,5−トリフルオロフェニルであり、R 4 がトリフルオロメチルである、項目22に記載のプロセス。
(項目24)
Arが2,4,5−トリフルオロフェニルである、項目23に記載のプロセス。
(項目25)
構造式(IIa)の化合物が化合物(2)を除外し、また構造式(Ia)の化合物が化合物(1)を除外する、項目22〜24のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目26)
化合物(1)
(項目27)
式(I)の化合物、式(Ia)の化合物、または化合物(1)が、少なくとも90%のエナンチオマー過剰率で製造される、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目28)
式(I)の化合物、式(Ia)の化合物、または化合物(1)が、少なくとも99%のエナンチオマー過剰率で製造される、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目29)
前記アミノ基ドナーが、イソプロピルアミン、アラニン、3−アミノ酪酸、またはメチルベンジルアミンから選択される、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目30)
前記アミノ基ドナーがイソプロピルアミンであり、任意選択的に約0.1〜約3.0M、0.2〜約2.5M、約0.5〜約2Mまたは約1〜約2Mの濃度である、項目29に記載のプロセス。
(項目31)
前記好適な反応条件が、約pH9.5〜約pH11.5のpHを含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目32)
前記好適な反応条件が、約45℃〜約60℃の温度を含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目33)
前記好適な反応条件が、約30%(v/v)〜約60%(v/v)でのジメチルスルホキシド(DMSO)を含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目34)
前記好適な反応条件が、約5g/L〜約200g/L、約10g/L〜約150g/L、または約50g/L〜約100g/Lの負荷での前記基質化合物を含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目35)
前記好適な反応条件が、約0.5g/L〜約5g/L、約0.5g/L〜約3g/L、約0.5g/L〜約2g/L、または約0.5g/L〜約1g/Lの濃度で前記操作されたポリペプチドを含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目36)
前記好適な反応条件が、(a)約10〜200g/Lの基質化合物(2)の基質負荷;(b)約0.5g/L〜5g/Lの操作されたポリペプチド濃度;(c)約0.1〜3MのIPM濃度;(d)約0.1〜1mMのPLP補助因子濃度;(e)約30%(v/v)〜約60%(v/v)のDMSO濃度;(f)約9.5〜11.5のpH;および(g)約45℃〜60℃の温度を含む、項目26に記載のプロセス。
(項目37)
前記好適な反応条件が、(a)約50g/Lの基質化合物(2);(b)約2g/Lの操作されたポリペプチド;(c)約50%(v/v)のジメチルスルホキシド(DMSO);(d)約1Mのイソプロピルアミン(IPM);(e)約1mMのピリドキサールリン酸(PLP);(f)約pH10;および(g)約50℃を含む、項目26に記載のプロセス。
(項目38)
さらに前記反応から式(I)の化合物、式(Ia)の化合物、または化合物(1)を単離する工程を含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目39)
さらに、好適な反応溶媒中で式(Ia)の化合物、または化合物(1)を薬学的に受容可能な酸と接触させることにより、前記化合物を薬学的に受容可能な塩に変換する工程を含む、項目17〜26のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目40)
前記薬学的に受容可能な酸がリン酸であり、そして前記薬学的に受容可能な塩が二水素リン酸塩である、項目39に記載のプロセス。
(項目41)
さらに前記反応溶媒から前記薬学的に受容可能な塩を結晶化させる工程を含む、項目40に記載のプロセス。
(項目42)
(2R)−4−オキソ−4−[3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル]−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−2−アミンホスフェート(1:1)一水和物を調製するためのプロセスであって、好適な反応条件下でアミノ基ドナーの存在下において、化合物(2)の基質を項目1〜9のいずれか1項に記載の操作されたポリペプチドと接触させることにより、基質化合物(2)
(項目43)
前記アミノ基ドナーがイソプロピルアミンである、項目42に記載の方法。
5.詳細な説明
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用されるとき、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明らかに他のことを示さない限り、複数の対象物を含む。したがって、例えば、「ポリペプチド(a polypeptide)」に対する言及は、1つより多いポリペプチドを含む。
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用されるとき、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明らかに他のことを示さない限り、複数の対象物を含む。したがって、例えば、「ポリペプチド(a polypeptide)」に対する言及は、1つより多いポリペプチドを含む。
同様に、「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(include)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(have)」および「有する(having)」は、相互交換可能であり、限定していると意図されていない。
様々な実施形態の説明が、用語「〜を含む」を使用する場合、当業者は、いくつかの具体的な場合において、ある実施形態が、語法「〜から本質的になる」または「〜からなる」を使用して代わりに説明され得ることを理解するだろうということが理解されるべきである。
図面を含む前述の全般的な説明と以下の詳細な説明の両方が、例示的であって、単なる説明に過ぎず、本開示を限定するものでないことがさらに理解されるべきである。
本明細書中で使用される項の見出しは、単に構成上の目的のものであって、説明される主題を限定すると解釈されるべきでない。
5.1 省略形
遺伝的にコードされるアミノ酸に対して使用される省略形は、従来のものであり、以下のとおりである:
遺伝的にコードされるアミノ酸に対して使用される省略形は、従来のものであり、以下のとおりである:
遺伝的にコードするヌクレオシドに対して使用される省略形は、従来のものであり、以下のとおりである:アデノシン(A);グアノシン(G);シチジン(C);チミジン(T);およびウリジン(U)。明確に描写されない限り、省略されたヌクレオチドは、リボヌクレオシドまたは2’−デオキシリボヌクレオシドであり得る。ヌクレオシドは、個別でまたは一括で、リボヌクレオシドまたは2’−デオキシリボヌクレオシドであると明記され得る。核酸配列が、一続きの1文字省略形として示されるとき、それらの配列は、通常の慣行に従って5’から3’への方向で示され、リン酸は示されない。
5.2 定義
本開示について言及するとき、本明細書中の説明において使用される専門用語および科学用語は、別段明確に定義されない限り、当業者が通常理解している意味を有する。したがって、以下の用語は、以下の意味を有するよう意図されている。
本開示について言及するとき、本明細書中の説明において使用される専門用語および科学用語は、別段明確に定義されない限り、当業者が通常理解している意味を有する。したがって、以下の用語は、以下の意味を有するよう意図されている。
「タンパク質」、「ポリペプチド」および「ペプチド」は、長さまたは翻訳後修飾(例えば、グリコシル化、リン酸化、脂質化、ミリストイル化(myristilation)、ユビキチン化など)に関係なく、アミド結合によって共有結合的に連結された少なくとも2つのアミノ酸のポリマーのことを表すために本明細書中で交換可能に使用される。D−アミノ酸およびL−アミノ酸、ならびにD−アミノ酸とL−アミノ酸との混合物が、この定義に含まれる。
「トランスアミナーゼ」または「アミノトランスフェラーゼ」は、アミンドナー化合物の第1級アミン由来のアミノ基(−NH2)、電子対、およびプロトンをアミンアクセプター化合物のカルボニル基(C=O)に転移させ、それによりアミンドナー化合物をその対応するカルボニル化合物に、またカルボニルアクセプター化合物をその対応する第1級アミン化合物に変換する(例えば、スキーム1参照)酵素的能力を有するポリペプチドを指すもので、本明細書では互換的に使用されている。本明細書で使用されているトランスアミナーゼは、天然に存在する(野生型)トランスアミナーゼならびに人為操作により生成された天然には存在しない操作されたポリペプチドを包含する。
「アミノ基ドナー」または「アミノドナー」は、アミノ基をアクセプターカルボニル化合物(すなわち、アミノ基アクセプター)に供与し、それによりカルボニル副産物となることができるアミノ基含有化合物を指すもので、本明細書では互換的に使用されている。アミノ基ドナーは、一般構造式
「キラルアミン」とは、一般式Rα−CH(NH2)−Rβのアミンのことを指し、本明細書中ではその最も広い意味で使用され、それは、水素原子に加えて、(i)キラルな環構造を形成する二価の基、または(ii)構造もしくはキラリティが互いと異なる2つの置換基(水素以外)を有する第2級炭素原子に結合された第1級アミノ基の存在によって特徴付けられる、異なる官能基タイプおよび混合された官能基タイプの多種多様の脂肪族化合物および脂環式化合物を含む。キラルな環構造を形成する二価の基としては、例えば、2−メチルブタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,4−ジイル、ヘキサン−1,4−ジイル、ヘキサン−1,5−ジイル、2−メチルペンタン−1,5−ジイルが挙げられる。第2級炭素原子上の2つの異なる置換基(上記のRαおよびRβ)もまた、非常に様々であり得、それらには、アルキル、アリールアルキル、アラルキル、アリール、ハロ、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルキルオキシ、低級アルキルチオ、シクロアルキル、カルボキシ、カルバルキルオキシ(carbalkyloxy)、カルバモイル、モノ−およびジ−(低級アルキル)置換カルバモイル、トリフルオロメチル、フェニル、ニトロ、アミノ、モノ−およびジ−(低級アルキル)置換アミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルカルボキサミド、アリールカルボキサミドなど、ならびに前述のものによって置換されたアルキル、アリールアルキルまたはアリールが含まれる。
「カルボニル副産物」とは、アミノ基ドナー上のアミノ基がアミノ基転移反応でアミノ基アクセプターに転移されたときにアミノ基ドナーから形成されるカルボニル化合物をいう。カルボニル副産物は、一般構造式
「アミノアクセプター」および「アミンアクセプター」、「ケト基質」は、本明細書では互換的に使用されており、トランスアミナーゼが媒介する反応(例、スキーム1参照)においてアミノ基ドナーからアミノ基を受け入れるカルボニル基含有化合物をいう。本開示の文脈において、トランスアミナーゼについてのアミノアクセプター化合物としては、とりわけ、本明細書でさらに説明されているように、式(II)の化合物、式(IIa)の化合物、化合物(2)、および化合物(4)を挙げることができる。
本明細書で使用されている「補助因子」は、反応を触媒する際に酵素と組み合わされて作動する非タンパク質化合物をいう。本明細書で使用されている「補助因子」は、ビタミンB6ファミリー化合物PLP、PN、PL、PM、PNP、およびPMPを包含するもので、補酵素と称されることもある。
「ピリドキサール−リン酸」、「PLP」、「ピリドキサール−5’−リン酸」、「PYP」および「P5P」は、トランスアミナーゼ反応において補助因子として作用する化合物のことを指すために本明細書中で交換可能に使用される。いくつかの実施形態において、ピリドキサールリン酸は、CAS番号[54−47−7]である構造1−(4’−ホルミル−3’−ヒドロキシ−2’−メチル−5’−ピリジル)メトキシホスホン酸によって定義される。ピリドキサール−5’−リン酸は、ピリドキソール(ビタミンB6としても知られる)のリン酸化および酸化によってインビボで生成され得る。トランスアミナーゼ酵素を使用するアミノ基転移反応において、アミノドナーのアミン基は、補助因子に転移されることにより、ケト副産物を生成する一方で、ピリドキサール−5’−リン酸は、ピリドキサミンリン酸に変換される。ピリドキサール−5’−リン酸は、異なるケト化合物(アミノアクセプター)との反応によって再生される。ピリドキサミンリン酸からアミノアクセプターへのアミン基の転移により、アミンが生成され、補助因子が再生される。いくつかの実施形態において、ピリドキサール−5’−リン酸は、ピリドキシン(PN)、ピリドキサール(PL)、ピリドキサミン(PM)およびそれらのリン酸化された対応物;ピリドキシンリン酸(PNP)およびピリドキサミンリン酸(PMP)を含むビタミンB6ファミリーの他のメンバーによって置き換えられ得る。
「コード配列」とは、タンパク質のアミノ酸配列をコードする核酸(例えば、遺伝子)の一部のことを指す。
「天然に存在する」または「野生型」とは、天然に見られる形態のことを指す。例えば、天然に存在するまたは野生型のポリペプチド配列またはポリヌクレオチド配列は、天然での供給源から単離され得る、ヒトの操作によって意図的に改変されていない、生物の中に存在する配列である。
「組換え」または「操作された」または「天然に存在しない」は、例えば、細胞、核酸またはポリペプチドに関して使用されるとき、他の形では天然に存在しないであろう様式で改変された、材料またはその材料の自然のもしくは天然の形態に対応する材料のことを指すか、またはそれと同一であるが、合成の材料からおよび/もしくは組換え手法を用いる操作によって生成されるかもしくは得られる。非限定的な例としては、とりわけ、天然(非組換え)の形態の細胞内で見られないかまたは異なるレベルで別途発現される天然の遺伝子を発現する組換え細胞が挙げられる。
「配列同一性のパーセンテージ」および「パーセンテージ相同性」は、ポリヌクレオチド間およびポリペプチド間の比較のことを指すために本明細書中で交換可能に使用され、最適にアラインメントされた2つの配列を比較ウィンドウにわたって比較することによって決定されるものであり、ここで、その比較ウィンドウ内のポリヌクレオチド配列またはポリペプチド配列の一部は、それらの2つの配列の最適なアラインメントのために、参照配列と比べて付加または欠失(すなわち、ギャップ)を含み得る。上記パーセンテージは、同一の核酸塩基またはアミノ酸残基が両方の配列に存在する位置の数を決定することにより、マッチした位置の数を得て、マッチした位置の数を比較ウィンドウ内の位置の総数で除算し、その結果に100を乗算することにより、配列同一性のパーセンテージを得ることによって、計算され得る。あるいは、上記パーセンテージは、同一の核酸塩基もしくはアミノ酸残基が両方の配列に存在する位置の数、または核酸塩基もしくはアミノ酸残基がギャップとアラインメントされる位置の数を決定することにより、マッチした位置の数を得て、マッチした位置の数を比較ウィンドウ内の位置の総数で除算し、その結果に100を乗算することにより、配列同一性のパーセンテージを得ることによって、計算され得る。当業者は、2つの配列をアラインメントするために利用可能な確立されたアルゴリズムが数多く存在することを認識する。比較のための最適な配列のアラインメントは、例えば、Smith and Waterman,1981,Adv.Appl.Math.2:482のローカルホモロジーアルゴリズム、Needleman and Wunsch,1970,J.Mol.Biol.48:443のホモロジーアラインメントアルゴリズム、Pearson and Lipman,1988,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:2444の類似性検索法、これらのアルゴリズムのコンピューター化された実行(GCG Wisconsin Software PackageにおけるGAP、BESTFIT、FASTAおよびTFASTA)または目視検査(Current Protocols in Molecular Biology,F.M.Ausubelら、eds.,Current Protocols,a joint venture between Greene Publishing Associates,Inc.and John Wiley & Sons,Inc.,(1995 Supplement)(Ausubel)を広く参照のこと)によって行われ得る。パーセント配列同一性および配列類似性を決定するために適したアルゴリズムの例は、Altschulら、1990,J.Mol.Biol.215:403−410およびAltschulら、1977,Nucleic Acids Res.3389−3402にそれぞれ記載されているBLASTおよびBLAST2.0アルゴリズムである。BLAST解析を行うためのソフトウェアは、National Center for Biotechnology Informationのウェブサイトを通じて公的に入手可能である。このアルゴリズムは、まず、データベース配列中の同じ長さのワードとアラインメントされたとき、マッチするかまたはいくつかの正値の閾値スコアTを満たす、クエリー配列中の長さWのショートワードを同定することによってスコアの高い配列対(HSP)を同定する工程を含む。Tは、隣接ワードスコア閾値と称される(Altschulら、前出)。これらの最初の隣接ワードヒットは、これらを含むより長いHSPを見つけ出すための検索を開始するためのシード(seed)として作用する。次いで、このワードヒットを、累積アラインメントスコアを増加させることができる限り、各配列に沿って両方の方向に伸長する。累積スコアは、ヌクレオチド配列の場合、パラメータM(マッチする残基対に対する報酬スコア;常に>0)およびN(ミスマッチ残基に対するペナルティスコア;常に<0)を用いて計算される。アミノ酸配列の場合、スコアリング行列を使用して、累積スコアが計算される。各方向におけるワードヒットの伸長は、累積アラインメントスコアが、その達成された最大値から数量Xだけ低下したとき;1つ以上のスコアが負である残基アラインメントの累積に起因して、累積スコアが0以下になるとき;またはいずれかの配列の末端に到達したとき、停止する。BLASTアルゴリズムのパラメータW、TおよびXは、アラインメントの感度および速度を決定する。BLASTNプログラム(ヌクレオチド配列の場合)は、11というワード長(W)、10という期待値(E)、M=5、N=−4および両方の鎖の比較をデフォルトとして使用する。アミノ酸配列の場合、BLASTPプログラムは、3というワード長(W)、10という期待値(E)およびBLOSUM62スコアリング行列をデフォルトとして使用する(Henikoff and Henikoff,1989,Proc Natl Acad Sci USA 89:10915を参照のこと)。配列アラインメントおよび%配列同一性の例示的な決定は、提供されるデフォルトのパラメータを使用して、GCG Wisconsin Softwareパッケージ(Accelrys,Madison WI)内のBESTFITまたはGAPプログラムを使用し得る。
「参照配列」とは、配列比較のための基準として使用される規定の配列のことを指す。参照配列は、より大きな配列のサブセット、例えば、完全長の遺伝子またはポリペプチド配列のセグメントであり得る。一般に、参照配列は、少なくとも20ヌクレオチド長またはアミノ酸残基長、少なくとも25残基長、少なくとも50残基長、またはその核酸もしくはポリペプチドの完全長である。2つのポリヌクレオチドまたはポリペプチドは各々、(1)それらの2つの配列の間で類似している配列(すなわち、完全な配列の一部)を含み得、(2)それらの2つの配列の間で非常に異なる配列をさらに含み得るので、2つ(以上)のポリヌクレオチド間またはポリペプチド間の配列比較は、配列が類似している局所的な領域を同定し、比較するために、代表的には、それらの2つのポリヌクレオチドまたはポリペプチドの配列を「比較ウィンドウ」にわたって比較することによって行われる。いくつかの実施形態において、「参照配列」は、1次アミノ酸配列に基づき得、ここで、その参照配列は、その1次配列中に1つ以上の変更を有し得る配列である。例えば、「X9に対応する残基にヒスチジンを有する配列番号2に基づく参照配列」とは、配列番号2のX9における対応する残基(チロシンである)がヒスチジンに変更された参照配列のことを指す。
「比較ウィンドウ」とは、少なくとも約20個連続したヌクレオチド位置またはアミノ酸残基の概念的なセグメントのことを指し、ここで、ある配列が、少なくとも20個連続したヌクレオチドまたはアミノ酸の参照配列と比較され得、比較ウィンドウ内の配列の一部が、それらの2つの配列の最適なアラインメントのために、参照配列(付加も欠失も含まない)と比べて20パーセント以下の付加または欠失(すなわち、ギャップ)を含み得る。その比較ウィンドウは、20個連続した残基より長い場合があり、必要に応じて、30、40、50、100またはそれより長いウィンドウを含む。
所与のアミノ酸配列またはポリヌクレオチド配列のナンバリングの文脈において使用されるときの「〜に対応する」、「〜に関して」または「〜と比較して」は、その所与のアミノ酸配列またはポリヌクレオチド配列が参照配列と比較されるときの特定の参照配列の残基のナンバリングのことを指す。換言すれば、所与のポリマーの残基番号または残基位置は、その所与のアミノ酸配列またはポリヌクレオチド配列内の残基の実際の数値的な位置によってではなく、参照配列に関して指し示される。例えば、操作されたトランスアミナーゼのアミノ酸配列などの所与のアミノ酸配列は、それらの2つの配列間の残基のマッチを最適化するためにギャップを導入することによって、参照配列とアラインメントされ得る。これらの場合、ギャップが存在するが、所与のアミノ酸配列またはポリヌクレオチド配列における残基のナンバリングは、それとアラインメントされた参照配列に関して行われる。
「アミノ酸差異」または「残基差異」とは、参照配列中の対応する位置におけるアミノ酸残基と比較して、ポリペプチド配列の位置におけるアミノ酸残基の差異のことを指す。アミノ酸差異の位置は、通常、本明細書中で「Xn」と称され、ここで、nは、その残基差異が基づいている参照配列中の対応する位置のことを指す。例えば、「配列番号2と比べてX12位における残基差異」とは、配列番号2の12位に対応するポリペプチド位置におけるアミノ酸残基の差異のことを指す。したがって、配列番号2の参照ポリペプチドが、12位にチロシンを有する場合、「配列番号2と比べてX12位における残基差異」は、配列番号2の12位に対応するポリペプチドの位置における、チロシン以外の任意の残基のアミノ酸置換のことを指す。本明細書中のほとんどの場合において、ある位置における具体的なアミノ酸残基差異は、「XnY」と示され、ここで、「Xn」は、上に記載されたような対応する位置を特定し、「Y」は、操作されたポリペプチドに見られるアミノ酸(すなわち、参照ポリペプチドと異なる残基)の1文字識別子である。いくつかの場合において(例えば、表2A、2Bおよび2Cにおいて)、本開示は、従来の表記法「AnB」によって表される具体的なアミノ酸差異も提供し、ここで、Aは、参照配列中の残基の1文字識別子であり、「n」は、参照配列中の残基位置の番号であり、Bは、操作されたポリペプチド配列中の残基置換の1文字識別子である。場合によっては、本開示のポリペプチドは、参照配列に対する1またはそれを超えるアミノ酸残基差異を含み得、参照配列に対する残基差異が存在する特定された位置のリストにより示されている。一部の実施形態において、1より多いアミノ酸がポリペプチドの特定残基位置で使用され得るとき、使用され得る様々なアミノ酸残基は「/」により分けられている(例、X192A/X192G)。本開示は、保存的アミノ酸置換および非保存的アミノ酸置換の一方/または両方を含む1またはそれを超えるアミノ酸差異を含む操作されたポリペプチド配列を含む。
「保存的なアミノ酸置換」とは、ある残基が、類似の側鎖を有する異なる残基で置換されることを指し、ゆえに、代表的には、ポリペプチド中のアミノ酸が、同一または類似の規定のアミノ酸クラス内のアミノ酸で置換されることを含む。例として、これらに限定されないが、脂肪族側鎖を有するアミノ酸は、別の脂肪族アミノ酸、例えば、アラニン、バリン、ロイシンおよびイソロイシンで置換され得;ヒドロキシル側鎖を有するアミノ酸は、ヒドロキシル側鎖を有する別のアミノ酸、例えば、セリンおよびトレオニンで置換され;芳香族側鎖を有するアミノ酸は、芳香族側鎖を有する別のアミノ酸、例えば、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンおよびヒスチジンで置換され;塩基性側鎖を有するアミノ酸は、塩基性側鎖を有する別のアミノ酸、例えば、リジンおよびアルギニンで置換され;酸性側鎖を有するアミノ酸は、酸性側鎖を有する別のアミノ酸、例えば、アスパラギン酸またはグルタミン酸で置換され;疎水性アミノ酸または親水性アミノ酸は、それぞれ別の疎水性アミノ酸または親水性アミノ酸で置換される。例示的な保存的置換を、下記の表1に提供する。
「欠失」とは、参照ポリペプチドからの1つ以上のアミノ酸の除去による、そのポリペプチドに対する改変のことを指す。欠失は、操作されたトランスアミナーゼ酵素の酵素活性を保持しつつおよび/または改善された特性を保持しつつ、1つ以上のアミノ酸、2つ以上のアミノ酸、5つ以上のアミノ酸、10個以上のアミノ酸、15個以上のアミノ酸または20個以上のアミノ酸、参照酵素を構成するアミノ酸の総数の10%まで、またはそのアミノ酸の総数の20%までの除去を含み得る。欠失は、ポリペプチドの内部の部分および/または末端の部分に向けられ得る。様々な実施形態において、欠失は、連続したセグメントを含み得るか、または不連続であり得る。
「挿入」とは、参照ポリペプチドからの1つ以上のアミノ酸の付加によるポリペプチドの改変のことを指す。いくつかの実施形態において、改善された操作されたトランスアミナーゼ酵素は、天然に存在するトランスアミナーゼポリペプチドへの1つ以上のアミノ酸の挿入、ならびに他の改善されたトランスアミナーゼポリペプチドへの1つ以上のアミノ酸の挿入を含む。挿入は、ポリペプチドの内部の部分、またはカルボキシ末端もしくはアミノ末端におけるものであり得る。本明細書中で使用される挿入には、当該分野で公知であるような融合タンパク質が含まれる。その挿入は、天然に存在するポリペプチドにおいて、連続したアミノ酸のセグメントであり得るか、または1つ以上のアミノ酸によって分断され得る。
本明細書中で使用される「フラグメント」とは、アミノ末端および/またはカルボキシ末端の欠失を有するが、残りのアミノ酸配列がその配列中の対応する位置と同一である、ポリペプチドのことを指す。フラグメントは、少なくとも14アミノ酸長、少なくとも20アミノ酸長、少なくとも50アミノ酸長またはそれを超えるアミノ酸長、および完全長トランスアミナーゼポリペプチドの最大70%、80%、90%、95%、98%および99%であり得る。
「単離されたポリペプチド」とは、天然に伴う他の夾雑物、例えば、タンパク質、脂質およびポリヌクレオチドから実質的に分離されたポリペプチドのことを指す。この用語は、天然に存在する環境または発現系(例えば、宿主細胞またはインビトロ合成)から取り出されたかまたは精製されたポリペプチドを包含する。改善されたトランスアミナーゼ酵素は、細胞内に存在し得るか、細胞培地中に存在し得るか、または溶解産物もしくは単離された調製物などの様々な形態で調製され得る。したがって、いくつかの実施形態において、改善されたトランスアミナーゼ酵素は、単離されたポリペプチドであり得る。
「実質的に純粋なポリペプチド」とは、ポリペプチド種が、存在する優勢な種である(すなわち、モル濃度または重量に基づいて、それが、その組成物中の他の任意の個別の高分子種よりも豊富である)組成物のことを指し、通常、対象の種が、モル基準または%重量基準で、存在する高分子種の少なくとも約50パーセントを構成するとき、実質的に精製された組成物である。一般に、実質的に純粋なトランスアミナーゼ組成物は、モル基準または%重量基準で、その組成物中に存在するすべての高分子種の約60%以上、約70%以上、約80%以上、約90%以上、約95%以上および約98%以上を構成する。いくつかの実施形態において、対象の種は、本質的な均一性(すなわち、従来の検出方法では、組成物中に夾雑物種を検出できない)にまで精製され、ここで、その組成物は、単一の高分子種から本質的になる。溶媒種、小分子(<500ダルトン)および元素イオン種は、高分子種と見なされない。いくつかの実施形態において、単離された改善されたトランスアミナーゼポリペプチドは、実質的に純粋なポリペプチド組成物である。
「立体選択性」とは、化学反応または酵素反応において、1つの立体異性体が別の立体異性体よりも優先的に形成されることを指す。立体選択性は、一方の立体異性体の形成が他方よりも好まれる場合、部分的であり得るか、またはただ1つの立体異性体が形成される場合、完全であり得る。立体異性体が、エナンチオマーであるとき、立体選択性は、両方の合計における一方のエナンチオマーの割合(代表的には、パーセンテージとして報告される)であるエナンチオ選択性と称される。それは、通常、式[主要なエナンチオマー−少数のエナンチオマー]/[主要なエナンチオマー+少数のエナンチオマー]に従って計算される、鏡像体過剰率(e.e.)として当該分野において別の方法で(代表的には、パーセンテージとして)報告される。立体異性体が、ジアステレオ異性体である場合、立体選択性は、2つのジアステレオマーの混合物中の一方のジアステレオマーの割合(代表的には、パーセンテージとして報告される)である、ジアステレオ選択性と称され、通常、その代わりにジアステレオマー過剰率(d.e.)として報告される。混合物が2種を超えるジアステレオマーを含む場合、ジアステレオマー過剰率よりもジアステレオマーの比率または「ジアステレオマー比」を報告するのが一般的である。鏡像体過剰率およびジアステレオマー過剰率は、立体異性体過剰率(stereomeric excess)の一種である。「高度に立体選択的」とは、基質を、対応するキラルアミン生成物に、少なくとも約85%の立体異性体過剰率で変換することができるトランスアミナーゼポリペプチドをいう。
「改善された酵素特性」とは、参照トランスアミナーゼ(例えば、野生型トランスアミナーゼ酵素または改善され操作された別のトランスアミナーゼ)と比べて任意の酵素特性の改善を示すトランスアミナーゼポリペプチドのことを指す。改善が望ましい酵素特性としては、酵素活性(基質のパーセント変換に関して表現され得る)、熱安定性、溶媒安定性、pH活性プロファイル、補助因子の要件、阻害剤(例えば、基質阻害または生成物阻害)に対する不応性、立体特異性および立体選択性(エナンチオ選択性を含む)が挙げられるが、これらに限定されない。
「高い酵素活性」とは、参照トランスアミナーゼ酵素と比べて、比活性(例えば、生成された生成物/時間/重量タンパク質)の増大または基質から生成物へのパーセント変換(例えば、特定の量のトランスアミナーゼを使用したときの特定の時間内での開始量の基質から生成物へのパーセント変換)の増大によって表され得る、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドの改善された特性のことを指す。酵素活性を決定する例示的な方法は、実施例に提供される。Km、Vmaxまたはkcatといった従来の酵素特性を含む、酵素活性に関する任意の特性が、影響され得、その変化が、高い酵素活性をもたらし得る。酵素活性の改善は、そのトランスアミナーゼポリペプチドが由来した天然に存在するトランスアミナーゼまたは別の操作されたトランスアミナーゼよりも、対応する野生型トランスアミナーゼ酵素の約1.1倍の酵素活性から、2倍、5倍、10倍、20倍、25倍、50倍、75倍、100倍またはそれを超える酵素活性までであり得る。具体的な実施形態において、操作されたトランスアミナーゼ酵素は、親のトランスアミナーゼ酵素の酵素活性の1.5倍〜50倍、1.5倍〜100倍またはそれを超える範囲の改善された酵素活性を示す。トランスアミナーゼ活性は、標準的なアッセイのいずれか1つによって(例えば、反応物または生成物の分光光度的な特性の変化をモニターすることによって)計測され得る。いくつかの実施形態において、生成された生成物の量は、o−フタルジアルデヒド(OPA)誘導体化後に、UV吸光度または蛍光検出と組み合わされた高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分離によって計測され得る。酵素活性の比較は、本明細書中で詳細にさらに記載されるように、規定の酵素調製物、所定の条件下での規定のアッセイおよび1つ以上の規定の基質を用いて行われる。通常、溶解産物を比較するとき、宿主細胞によって産生される酵素の量および溶解産物中に存在する酵素の量の変動を最小にするために、同一の発現系および同一の宿主細胞を使用して、細胞数およびアッセイされるタンパク質の量が決定される。
「変換」とは、基質から対応する生成物への酵素的変換のことを指す。「パーセント変換」とは、特定の条件下、ある時間内で生成物に変換される基質のパーセントのことを指す。したがって、トランスアミナーゼポリペプチドの「酵素活性」または「活性」は、基質から生成物への「パーセント変換」として表現され得る。
「熱安定」とは、ある時間(例えば、0.5〜24時間)にわたって高温(例えば、40〜80℃)に曝露された後に、野生型酵素と比べて類似の活性(例えば、60%〜80%超)を維持するトランスアミナーゼポリペプチドのことを指す。
「溶媒安定」とは、ある時間(例えば、0.5〜24時間)にわたって様々な濃度(例えば、5〜99%)の溶媒(エタノール、イソプロピルアルコール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、アセトン、トルエン、酢酸ブチル、メチルtert−ブチルエーテルなど)に曝露された後に、野生型酵素と比べて類似の活性(例えば、60%〜80%超)を維持するトランスアミナーゼポリペプチドのことを指す。
「ハイブリダイゼーションストリンジェンシー」は、核酸のハイブリダイゼーションにおける洗浄条件などのハイブリダイゼーション条件に関する。一般に、ハイブリダイゼーション反応は、より低いストリンジェンシーの条件下で行われた後、様々であるがより高いストリンジェンシーの洗浄が行われる。用語「中程度にストリンジェントなハイブリダイゼーション」とは、標的DNAが、標的ポリヌクレオチドに対する約90%超の同一性とともに、その標的DNAに対して約60%の同一性、好ましくは、約75%の同一性、約85%の同一性を有する相補的な核酸に結合することを可能にする条件のことを指す。例示的な中程度にストリンジェントな条件は、42℃の50%ホルムアミド、5×Denhart’s溶液、5×SSPE、0.2%SDS中でのハイブリダイゼーションの後の、42℃の0.2×SSPE、0.2%SDSでの洗浄に等価な条件である。「高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション」とは、規定のポリヌクレオチド配列に対する溶液条件下で測定されたときの熱融解温度Tmからの約10℃以下の条件のことを広く指す。いくつかの実施形態において、高ストリンジェンシー条件とは、65℃の0.018M NaCl中で安定なハイブリッドを形成するそれらの核酸配列だけのハイブリダイゼーションを可能にする条件のことを指す(すなわち、ハイブリッドが、65℃の0.018M NaCl中で安定でない場合、それは、本明細書中で企図されるような高ストリンジェンシー条件下では安定でないだろう)。高ストリンジェンシー条件は、例えば、42℃の50%ホルムアミド、5×Denhart’s溶液、5×SSPE、0.2%SDSに等価な条件におけるハイブリダイゼーションの後の、65℃の0.1×SSPEおよび0.1%SDSでの洗浄によって提供され得る。別の高ストリンジェンシー条件は、65℃の0.1%(w:v)SDSを含む5×SSC中でのハイブリダイズに等価な条件でのハイブリダイズおよび65℃の0.1%SDSを含む0.1×SSCでの洗浄である。他の高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件ならびに中程度にストリンジェントな条件は、上で引用された参考文献に記載されている。
「コドンが最適化された」とは、コードされるタンパク質が目的の生物においてより効率的に発現されるように、タンパク質をコードするポリヌクレオチドのコドンを特定の生物において優先的に使用されるコドンに変更することを指す。ほとんどのアミノ酸が、「同義語」または「同義の」コドンと呼ばれるいくつかのコドンによって表されるという点で遺伝暗号は縮重しているが、特定の生物のコドン使用頻度(codon usage)は、ランダムではなく、特定のコドントリプレットに偏っていることが周知である。このコドン使用頻度の偏りは、所与の遺伝子、共通の機能または祖先起源の遺伝子、低コピー数のタンパク質と比べて高度に発現されるタンパク質、および生物のゲノムの集合したタンパク質コード領域に関して、より高い場合がある。いくつかの実施形態において、トランスアミナーゼ酵素をコードするポリヌクレオチドは、発現のために選択された宿主生物からの最適な生成のためにコドンが最適化される場合がある。
「調節配列」は、本開示のポリヌクレオチドおよび/またはポリペプチドの発現に必要または有益なすべての構成要素を含むと本明細書中でいわれる。各調節配列は、ポリペプチドをコードする核酸配列に対して天然であり得るか、または外来性であり得る。そのような調節配列としては、リーダー、ポリアデニル化配列、プロペプチド配列、プロモーター、シグナルペプチド配列および転写ターミネーターが挙げられるが、これらに限定されない。最低でも、調節配列は、プロモーターならびに転写および翻訳の停止シグナルを含む。調節配列は、ポリペプチドをコードする核酸配列のコード領域と調節配列とのライゲーションを容易にする具体的な制限酵素認識部位を導入する目的でリンカーとともに提供され得る。
「作動可能に連結された」は、調節配列が、目的のポリヌクレオチドおよび/またはポリペプチドの発現を指示するかまたは制御するように、その調節配列が、目的のポリヌクレオチドに対する位置に適切に配置された(すなわち、機能的な関係性で)配置として本明細書中で定義される。
「プロモーター配列」とは、コード配列などの目的のポリヌクレオチドの発現のために宿主細胞によって認識される核酸配列のことを指す。プロモーター配列は、目的のポリヌクレオチドの発現を媒介する転写調節配列を含む。プロモーターは、変異体プロモーター、切断型プロモーターおよびハイブリッドプロモーターを含む、最適な宿主細胞において転写活性を示す任意の核酸配列であり得、宿主細胞と同種または異種である細胞外または細胞内のポリペプチドをコードする遺伝子から得られることがある。
「アルキル」は、直鎖または分枝状の、1〜18個の炭素原子、特に1〜8個の炭素原子、より特定すれば1〜6個の炭素原子の基をいう。特定された数の炭素原子を伴うアルキルは括弧で示され、例えば、(C1−C4)アルキルは1〜4個の炭素原子のアルキルをいう。
「アルケニル」は、少なくとも1つの二重結合を含むが、必要に応じて1つより多い二重結合を含んでいてもよい直鎖または分枝状の、2〜12個の炭素原子の基をいう。
「アルキニル」は、少なくとも1つの三重結合を含むが、必要に応じて1つより多い三重結合を含んでいてもよく、また必要に応じて1またはそれを超える二重結合部分を含んでいてもよい直鎖または分枝状の、2〜12個の炭素原子の基をいう。
「アリール」は、単環を有する(例、フェニル)か、または多環式縮合環を有する(例、ナフチルまたはアントリル)5〜14個の炭素原子の不飽和芳香族炭素環式基をいう。多環式縮合環については、環の少なくとも1つは芳香族である。代表的なアリールには、フェニル、ピリジル、ナフチルなどがある。
「アリールアルキル」は、アリール部分で置換されたアルキルをいう。代表的なアリールアルキル基には、ベンジル、フェネチルなどがある。
「アリールアルケニル」は、アリール基で置換された本明細書で定義されたアルケニルをいう。
「アリールアルキニル」は、アリール基で置換された本明細書で定義されたアルキニルをいう。
「ヘテロアリール」は、環内に酸素、窒素および硫黄から選択される1〜4個の環ヘテロ原子を含む5〜14個の環原子の芳香族複素環基をいう。ヘテロアリール基は、単環(例、ピリジルまたはフリル)または多環式縮合環(例、インドリジニルまたはベンゾチエニル)を有し得る。多環式縮合環については、環の少なくとも1つは芳香族である。
「ヘテロアリールアルキル」は、本明細書で定義されたヘテロアリール部分で置換されたアルキルをいう。
「ヘテロアリールアルケニル」は、本明細書で定義されたヘテロアリール基で置換されたアルケニルをいう。
「ヘテロアリールアルキニル」は、本明細書で定義されたヘテロアリール部分で置換されたアルキニルをいう。
「シクロアルキル」は、単環式環または多環式縮合環を有する3〜12個の炭素原子の環状アルキル基をいう。代表的なシクロアルキル基には、例を挙げると、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロオクチル、1−メチルシクロプロピル、2−メチルシクロペンチル、2−メチルシクロオクチルなどの単環構造、またはアダマンチルなどの架橋環系を含む多環構造がある。
「複素環」および互換的には「ヘテロシクロアルキル」は、単環または多環式縮合環、環内に窒素、硫黄または酸素から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する3〜14個の環原子を有する飽和または不飽和基をいう。複素環基は、単環(例、ピペリジニルまたはテトラヒドロフリル)または多環式縮合環(例、インドリニル、ジヒドロベンゾフランまたはキヌクリジニル)を有し得る。代表的な複素環およびヘテロアリールには、限定される訳ではないが、フラン、チオフェン、チアゾール、オキサゾール、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチルピリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナントロリン、イソチアゾール、フェナジン、イソオキサゾール、フェノキサジン、フェノチアジン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、インドリンなどがある。
「シクロアルキルアルキル」は、本明細書で定義されたシクロアルキル部分で置換されたアルキルをいう。
「シクロアルキルアルケニル」は、本明細書で定義されたシクロアルキル部分で置換されたアルケニルをいう。
「シクロアルキルアルキニル」は、本明細書で定義されたシクロアルキル部分で置換されたアルキニルをいう。
「ヘテロシクロアルキルアルキル」は、本明細書で定義されたヘテロシクロアルキル部分で置換されたアルキルをいう。
「ヘテロシクロアルケニル」は、本明細書で定義されたヘテロシクロアルキル部分で置換されたアルケニルをいう。
「ヘテロシクロアルキルアルキニル」は、本明細書で定義されたヘテロシクロアルキル部分で置換されたアルキニルをいう。
「アルコキシ」または「アルキルオキシ」は基アルキル−O−をいい、ここで、アルキル基は前記で定義されており、同じく前記で定義された必要に応じて置換されていてもよいアルキル基を含む。
「アミノ」は基−NH2をいう。置換アミノは、基−NHR’,NR’R’およびNR’R’R’をいい、ここで各R’は互いに独立して置換または非置換アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルキルオキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アシル、アルキルオキシカルボニル、スルファニル、スルフィニル、スルホニルなどから選択される。典型的なアミノ基には、限定されるが、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、トリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、メチルスルホニルアミノ、フラニル−オキシ−スルファミノなどがある。
「カルボキシ」は、−COOHをいう。
「カルボニル」は−C(O)−をいい、様々な置換基を有することにより、酸、酸ハロゲン化物、アルデヒド、アミド、エステルおよびケトンを含む種々のカルボニル基を形成し得る。
「ヒドロキシ」は−OHをいう。
「シアノ」は−CNをいう。
「ハロゲン」または「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードをいう。
「スルホニル」は−SO2−をいう。置換スルホニルは−SO2R’をいい、ここでR’は下記の好適な置換基である。
例えば縮合アリールまたは縮合ヘテロアリールにおける「縮合」または「縮合環」は、2またはそれを超える環が少なくとも2個の環原子を共通して有するように連結された2またはそれを超える環をいう。縮合アリールは、環の少なくとも1つがアリールである縮合環をいう。縮合ヘテロアリールは、環の少なくとも1つがヘテロアリールである縮合環をいう。
別段特定されない限り、「置換された」とは、前述の基の中の水素によって占有される位置を、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、アルキルオキシ、置換アルキルオキシ、トリフルオロメトキシ、ハロアルキルオキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ハロ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、アルキル、アルケニル、アルキニル、置換アルキル、トリフルオロメチル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルオキシアルキル、チオ、アルキルチオ、アシル、カルボキシ、アルキルオキシカルボニル、カルボキサミド、置換カルボキサミド、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニルアミノ、スルホンアミド、置換スルホンアミド、シアノ、アミノ、置換アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アシルアミノ、アミジノ、アミドキシモ(amidoximo)、ヒドロキサモイル(hydroxamoyl)、フェニル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ピリジル、イミダゾリル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルキニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、複素環、(複素環)オキシおよび(複素環)アルキルによって例証されるがこれらに限定されない置換基での置き換えをいい;好ましいヘテロ原子は、酸素、窒素および硫黄である。開殻の原子価(open valence)が、これらの置換基上に存在する場合、それらは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび/または複素環基でさらに置換され得ること、これらの開殻の原子価が、炭素上に存在する場合、それらは、ハロゲンおよび酸素、窒素または硫黄に結合された置換基によってさらに置換され得ること、ならびに複数のそのような開殻の原子価が存在する場合、これらの基はつなぎ合わされることにより、結合の直接的な形成または新しいヘテロ原子、好ましくは、酸素、窒素もしくは硫黄との結合の形成によって、環を形成し得ることが、理解される。水素を置換基で置き換えることが、許容できない不安定性を本発明の分子にもたらさず、その他の点で化学的に妥当であるならば、上記の置換を行うことができることがさらに理解される。
「随意の」または「必要に応じて」は、その後に記載される事象または状況が、生じてもよいし生じなくてもよいこと、ならびにその記載が、その事象または状況が生じる場合およびその事象または状況が生じない場合を含むことを意味する。当業者は、1つ以上の随意の置換基を含むと記載される任意の分子に関して、立体的に実際的であるおよび/または合成的にあり得る化合物だけが含まれると意味されることを理解するだろう。「必要に応じて置換される」は、1つの用語の化学基または一連の化学基におけるその後のすべての修飾語について言及する。例えば、用語「必要に応じて置換されるアリールアルキル」において、その分子の「アルキル」部分および「アリール」部分は、置換されてもよいし置換されなくてもよく、一連の「必要に応じて置換されるアルキル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリール」の場合、アルキル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリール基は、他のものとは無関係に、置換されてもよいし置換されなくてもよい。
「保護基」とは、ある分子の中の反応性の官能基に付着されたとき、官能基の反応性をマスクするか、減少させるかまたは妨げる原子の群のことを指す。代表的には、保護基は、合成の経過中に望むとおりに選択的に除去され得る。保護基の例は、Wuts and Greene,“Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis,”4th Ed.,Wiley Interscience(2006)およびHarrisonら、Compendium of Synthetic Organic Methods,Vols.1−8,1971−1996,John Wiley & Sons,NYに見られる。保護基を有し得る官能基としては、ヒドロキシ、アミノおよびカルボキシ基が挙げられるが、これらに限定されない。代表的なアミノ保護基としては、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(「CBZ」)、tert−ブトキシカルボニル(「Boc」)、トリメチルシリル(「TMS」)、2−トリメチルシリル−エタンスルホニル(「SES」)、トリチル基および置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(「FMOC」)、ニトロ−ベラトリルオキシカルボニル(「NVOC」)などが挙げられるが、これらに限定されない。代表的なヒドロキシル保護基には、限定される訳ではないが、ヒドロキシル基がアシル化されている(例、メチルおよびエチルエステル、酢酸基もしくはプロピオン酸基またはグリコールエステル)か、またはアルキル化されているもの、例えばベンジルおよびトリチルエーテル、ならびにアルキルエーテル、テトラヒドロピラニルエーテル、トリアルキルシリルエーテル(例、TMSまたはTIPPS基)およびアリルエーテルなどが含まれる。他の保護基は、本明細書で示した参考文献で見い出され得る。
「脱離基」は、概して化学反応において別の原子または部分によって置き換えられることが可能な任意の原子または部分のことを指す。より詳細には、脱離基とは、求核剤(例えば、アミン、チオール、アルコールまたはシアニド)によって容易に置き換えられるおよび置換される原子または部分のことを指す。そのような脱離基は、周知であり、それらには、カルボキシレート、N−ヒドロキシスクシンイミド(「NHS」)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、およびアルキルオキシ基が含まれる。脱離基の非限定的な特徴および例は、例えば、Organic Chemistry、第2版、Francis Carey(1992),328−331頁;Introduction to Organic Chemistry、第2版、Andrew StreitwieserおよびClayton Heathcock(1981),169−171頁;ならびにOrganic Chemistry、第5版、John McMurry,Brooks/Cole Publishing(2000),398頁および408頁に見られ;これらのすべてが参照により本明細書中に援用される。
「好適な反応条件」とは、本開示のトランスアミナーゼポリペプチドが、基質を所望のアミノ生成物化合物に変換することができる(例えば、化合物(2)から化合物(1)への変換)、生体触媒反応溶液中の条件(例えば、酵素負荷、基質負荷、補助因子負荷、温度、pH、緩衝剤、共溶媒などの範囲)のことを指す。例示的な「好適な反応条件」は、本開示において提供され、実施例によって説明される。
「化合物負荷」または「酵素負荷」におけるような「負荷」とは、反応の開始時における反応混合物中のある成分の濃度または量のことを指す。
生体触媒によって媒介されるプロセスの文脈における「基質」とは、その生体触媒による作用を受ける化合物または分子のことを指す。例えば、本明細書中に開示されるプロセスにおけるトランスアミナーゼ生体触媒に対する例示的な基質は、化合物(2)であり、その調製については2008年2月5日付、米国特許7,326,708 B2に記載されている。
生体触媒によって媒介されるプロセスの文脈における「生成物」とは、その生体触媒の作用の結果生じる化合物または分子のことを指す。例えば、本明細書中に開示されるプロセスにおけるトランスアミナーゼ生体触媒の例示的な生成物は、化合物(1)である。
5.3 トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド
本開示は、一部の実施形態において、薬学的有効成分シタグリプチンである化合物(1)が含まれ得る、構造式(I)のキラルアミン生成物を製造するための構造式(II)のアミノアクセプター基質化合物の選択的アミノ基転移(スキーム3参照)に有用なトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド(本明細書では、「操作されたトランスアミナーゼポリペプチド」とも称す)を提供する。したがって、一実施態様において、本開示は、スキーム2で示すように基質化合物(2)を生成物化合物(1)に変換することができるトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドに関するものである。さらに、本開示は、操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、該ポリヌクレオチドを含む関連したベクターおよび宿主細胞、該操作されたポリペプチドを製造する方法、ならびに好適な反応条件を含む、該操作されたポリペプチドを使用する方法を提供する。
本開示は、一部の実施形態において、薬学的有効成分シタグリプチンである化合物(1)が含まれ得る、構造式(I)のキラルアミン生成物を製造するための構造式(II)のアミノアクセプター基質化合物の選択的アミノ基転移(スキーム3参照)に有用なトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド(本明細書では、「操作されたトランスアミナーゼポリペプチド」とも称す)を提供する。したがって、一実施態様において、本開示は、スキーム2で示すように基質化合物(2)を生成物化合物(1)に変換することができるトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドに関するものである。さらに、本開示は、操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、該ポリヌクレオチドを含む関連したベクターおよび宿主細胞、該操作されたポリペプチドを製造する方法、ならびに好適な反応条件を含む、該操作されたポリペプチドを使用する方法を提供する。
本開示の操作されたポリペプチドは、Arthrobacter sp.KNK168(Genbankアクセッション番号BAK39753.1,GI:336088341)の野生型トランスアミナーゼポリペプチドと比較して、また本開示の操作されたポリペプチドの定向進化のための出発バックボーン配列として使用された、配列番号2の参照用の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドと比較して改善された酵素特性(増大した立体選択性など)を有するように操作された天然には存在しないトランスアミナーゼである。配列番号2の参照用の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、Arthrobacter sp.KNK168の野生型トランスアミナーゼに対して以下の28のアミノ酸差異を有する:S8P、Y60F、L61Y、H62T、V65A、V69T、D81G、M94I、I96L、F122M、S124T、S126T、G136F、Y150S、V152C、A169L、V199I、A209L、G215C、G217N、S223P、L269P、L273Y、T282S、A284G、P297S、I306V、およびS321P。
本開示の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、ある一定の工業的に関連した条件のもと化合物(2)から化合物(1)への効率的な変換のために配列番号2の定向進化により生成されたもので、配列番号2の参照用の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドと比較したところによると1またはそれを超える残基差異を有する。これらの残基差異は、様々な酵素特性の改善、特に高められた活性、高められた立体選択性、高められた安定性、ならびに高められた基質および/または生成物濃度の許容範囲(例、低減された生成物阻害)と関連している。したがって、一部の実施形態において、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、好適な反応条件のもと配列番号2の参照ポリペプチドの活性と比較して少なくとも約1.2倍、1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、100倍、200倍、500倍、1000倍またはそれを超えて高められた活性で基質化合物(2)を化合物(1)に変換することができる。一部の実施形態において、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、好適な反応条件のもと、約48時間、約36時間、約24時間またはさらにはそれより短時間の反応時間で、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、または少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、少なくとも約99%の変換パーセントで化合物(2)の基質を化合物(1)に変換することができる。一部の実施形態において、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、好適な反応条件のもと、少なくとも90%、95%、97%、98%、99%またはそれを超えるエナンチオマー過剰率で化合物(2)を化合物(1)に変換することができる。
本開示は、偶数番号が付された配列識別子の配列番号4〜306のアミノ酸配列を含む多くの例示的な操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを提供する。これらの例示的な操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、配列番号2と比較して化合物(2)から化合物(1)への変換についての改善された特性と関連した以下の1またはそれを超える残基差異を含むアミノ酸配列を含む:(a)X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42G、X48D/E/G/K/T、X51K、X54P、X76S、X122F/Q、X148Q、X155A/I/K/T/V、X156R、X160P、X215G/H/L、X241R、X270T、X273H、X325M;およびX241R;および/または(b)X42G、X54P、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X152S、X155T、およびR164P;X42G、X54P、X150F、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、およびX267V;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、W156Q、およびC215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、X215G、およびX267V;X33L;X42G、X54P、X117G;X150F、X152S、X155I、X156Q、およびC215G;およびX41K、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびC215G;X33L、X42G、X54P、X109S、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215H、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、V171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X48G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X42G、X54P、X60V、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X68A、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X69S、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155I、X156Q、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X126M、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X135I、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X192F、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX224I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、およびX284P;X42G、X54P、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284P;X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X193M、およびX215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX283S;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX284I;およびX42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Y、およびX215Gから選択される配列番号2と比較した場合の残基差異の組合せ。
場合によっては、例示的な操作されたポリペプチドが、X5K、X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42A/G、X44Q、X48D/E/G/K/T、X49T、X51K、X54P、X55L、X76S、X108V、X117G、X122F/Q、X126A、X148Q、X150A/F、X152S/T、X155A/I/K/L/T/V、X156Q/R/S、X160P、X164P、X165N、X182T、X215G/H/L、X218M、X241R、X267V、X270T、X273H、X325M、およびX328Iから選択される配列番号2との比較による1またはそれを超える残基差異をさらに含むアミノ酸配列を有する。C215G。場合によっては、例示的な操作されたポリペプチドが、G36C、I41C、I41F、I41K、I41M、I41N、I41R、E42G、P48D、P48E、P48G、P48K、P48T、A51K、S54P、M122F、M122Q、Y148Q、C152T、Q155A、Q155I、Q155K、Q155T、Q155V、C215H、C215L、Y273H、L325M、およびA241R;または(b)A5K、E42G、S49T、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;P33L、I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、F160P、およびC215G;P33L、I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、F160P、およびC215L;P33L、E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびC215H;P33L、E42G、S54P、A109S、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215H;P33L、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215G;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215G;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215H;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215H;P33L、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215H、およびA241R;G36C、E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、Q155I.およびC215H;G36C、E42G、P48K、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびC215H;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、C215H、およびA241R;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、C215H、およびA241R;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびA241R;G36C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155V、およびC215H;I41C、E42G、S49T、S54P、S150F、C152S、Q155I、F160P、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S49T、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、C215GおよびI267V;I41C、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、およびQ155K;I41C、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155K、W156Q、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、W156Q、およびC215G;I41C、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155K、およびF160P;I41C、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41C、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155L、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215G;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびC215G;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、F160P、C215G、およびI267V;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、F160P、およびC215L;I41C、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、およびC215L;I41F、E42G、S54P、M122Q、S150F、C152T、Q155V、W156Q、およびC215G;I41F、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、V171I、およびC215G;I41F、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L,W156Q,V171I、C215G、およびA241R;I41F、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215G;I41K、E42G、P48E、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびW156Q;I41K、E42G、P48E、S54P、S150F、C152S、Q155L、およびC215L;I41K、E42G、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41K、E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびC215G;I41K、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155L、およびC215G;I41K、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155K、C215L、およびI267V;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215G;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、F160P、C215G、およびI267V;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびC215L;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびF160P;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびC215G;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;I41K、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215G;I41N、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびF160P;I41N、E42G、S54P、E117G、S150F、C152S、Q155T;およびW156Q;I41N、S49T、E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、F160P、D165N、およびC215L;E42A、A44Q、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、A44Q、S54P、I108V、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、A44Q、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、A44Q、S54P、S150A、C152S、およびQ155T;E42G、A44Q、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215H;E42G、P48G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、S49T、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155L、F160P、およびC215L;E42G、S49T、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびC215G;E42G、S49T、S54P、I108V、E117G、S150F、C152S、Q155T、W156Q、C215G、およびI267V;E42G、S49T、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、I55L、T126A、C152S、Q155T、L218M、およびA270T;E42G、S54P、F60V、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、T68A、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、T69S、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、N76S、T126A、C152S、Q155T、S182T、L218M、A270T、およびV328I;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155K、およびC215H;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、I108V、S150F、C152S、Q155V、W156Q、およびF160P;E42G、S54P、E117G、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、E117G、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、M122Q、S150F、C152S、Q155I、W156Q、C215G、およびA241R;E42G、S54P、M122Q、S150F、C152S、Q155L,W156Q、V171I、C215G、およびA241R;E42G、S54P、M122Q、S150F、C152T、Q155V、W156Q、V171I、C215G、およびA241R;E42G、S54P、T126M、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、P135I、F136Y、S150F、C152S、Q155L、W156Q、W192F、およびC215G;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびG224I;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Y、C215G、S282V、およびG284I;E42G、S54P、F136I、S150F、C152S、Q155L、W156Y、C215G、およびG284P;E42G、S54P、F136Y、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、S282V、およびG284P;E42G、S54P、S150A、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、F160P、C215L、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、V171I、C215G、およびA241R;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、W156Q、およびC215L;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、F160P、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155I、およびC215H;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、およびW156Q;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155K、W156Q、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、G193M、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、およびC215G;E42G、S
54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、S282V、およびG284I;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびT283S;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびG284I;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Y、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、およびC215H;E42G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、F160P、C215L、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびW156R;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、F160P、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、F160P、およびC215L;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、C152S、Q155I、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155K、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155L、およびW156S;E42G、S54P、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびF160P;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびR164P;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびR164P;E42G、S54P,C152S、Q155T、S182T、L218M、およびA270T;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびC215G;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびC215L;およびE42G、S54P、C152S、Q155V、およびW156Sから選択される残基差異の組合せから選択される配列番号2との比較による1またはそれを超える残基差異をさらに含むアミノ酸配列を有する。
54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、S282V、およびG284I;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびT283S;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Q、C215G、およびG284I;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、W156Y、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155L、およびC215H;E42G、S54P、S150F、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、F160P、C215L、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、W156Q、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびW156R;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、F160P、およびC215G;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、F160P、およびC215L;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、C215G、およびI267V;E42G、S54P、S150F、C152S、Q155T、およびI267V;E42G、S54P、C152S、Q155I、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155K、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155L、およびW156S;E42G、S54P、C152S、およびQ155T;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびF160P;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびR164P;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびW156Q;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびW156S;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびR164P;E42G、S54P,C152S、Q155T、S182T、L218M、およびA270T;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびC215G;E42G、S54P、C152S、Q155T、およびC215L;およびE42G、S54P、C152S、Q155V、およびW156Sから選択される残基差異の組合せから選択される配列番号2との比較による1またはそれを超える残基差異をさらに含むアミノ酸配列を有する。
一部の実施形態において、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、好適な反応条件のもと配列番号2の参照ポリペプチドの基質許容範囲と比較して基質の存在についての高められた許容範囲で化合物(2)を化合物(1)に変換することができる。したがって、一部の実施形態において、操作されたポリペプチドは、好適な反応条件のもと、約72時間、約48時間、約36時間、約24時間またはさらにはそれより短時間の反応時間で、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、または少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%の変換パーセントで、少なくとも約1g/L、5g/L、10g/L、20g/L、約30g/L、約40g/L、約50g/L、約70g/L、約100g/Lの基質負荷濃度の存在下、化合物(2)の基質を化合物(1)に変換することができる。
上記の操作されたポリペプチドの改善された特性が得られる好適な反応条件は、ポリペプチド、基質、アミンドナー、補助因子、緩衝剤、共溶媒の濃度または量、pH、および/または温度および反応時間を含む条件に関して決定され得る。一部の実施形態において、好適な反応条件は、下記および実施例に記載のHTP、SFPまたはDSPアッセイ条件を含む。
本開示の例示的な天然には存在しない操作されたトランスアミナーゼポリペプチドの構造および機能に関する情報を、下記表2A、2Bおよび2Cに示す。奇数番号が付された配列識別子(すなわち、配列番号)は、偶数番号が付された配列番号により提供されるアミノ酸(aa)配列をコードするヌクレオチド(nt)配列を示し、これらの配列は、この開示に添えた電子配列表ファイルで提供される(これらについては、参照により援用する)。アミノ酸残基差異は、配列番号2の参照ポリペプチド配列との比較に基づいており、その遺伝子配列を、ある一定の工業的に有用な反応条件下での化合物(2)から化合物(1)への変換において高められた活性を有する操作されたポリペプチドの定向進化のための出発点として使用した。各操作されたポリペプチドの活性は、高スループット(HTP)アッセイ(一次スクリーニングとして)を用いて、また場合によっては、2次的振とうフラスコ粉末(SFP)および/または下流加工(downstream processed)(DSP)粉末アッセイを用いて決定された。表2Aに提供されたHTPアッセイ値は、表に示されたアッセイ反応条件に従って96ウェルプレート形式において大腸菌(E.coli)の透明な細胞溶解産物を用いて決定された。SFPおよびDSP酵素調製物は、操作されたポリペプチドのより精製された粉末調製物を提供する。表2BにおけるSFPアッセイ値は、表に示された反応条件を用い、5mLバイアル形式で操作されたポリペプチドのSFPを用いて決定された。表2CにおけるDSPアッセイ値は、表に示された反応条件を用い、5mLバイアル形式で操作されたポリペプチドのDSP粉末を用いて決定された。HTP、SFPおよびDSP調製物およびアッセイのさらなる詳細は実施例に記載されている。
当業者にとって明らかなように、前述の残基位置および各残基位置についての特異的アミノ酸残基を個々に、または様々な組み合わせとして使用することにより、とりわけ酵素活性、基質/生成物優先性、立体選択性、基質/生成物の許容範囲、および高められた温度、溶媒および/またはpHなどの様々な条件下での安定性を含む、所望の改善された特性を有するトランスアミナーゼポリペプチドを合成することができる。
本明細書で提供されている指針に照らすと、さらに、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子を有する例示的な操作されたポリペプチドはいずれも、例えば、表2A、2Bおよび2Cにおける他のポリペプチドおよびそこに記載された他の残基位置からの様々なアミノ酸差異の新たな組み合わせで付加することによる進化の後続ラウンドにより、他の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを合成するための出発アミノ酸配列として使用され得ると考えられる。それより前の進化のラウンドを通して未変化のまま維持されていた位置にアミノ酸差異を含ませることにより、さらなる改善を生み出すことができる。
したがって、一部の実施形態において、本開示は、配列番号2の参照配列と少なくとも80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれを超える同一性を有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドを提供する。また一部の実施形態において、本開示は、配列番号2の参照配列と少なくとも80%の配列同一性を有し、ならびに(a)X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42G、X48D/E/G/K/T、X51K、X54P、X76S、X122F/Q、X148Q、X152T、X155A/I/K/T/V、X156R、X160P、X215G/H/L、X241R、X270T、X273H、X325M;およびX241Rから選択される配列番号2との比較によるアミノ酸残基差異、および/または(b)X42G、X54P、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X152S、X155T、およびR164P;X42G、X54P、X150F、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、およびX267V;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、W156Q、およびC215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、X215G、およびX267V;X33L;X42G、X54P、X117G;X150F、X152S、X155I、X156Q、およびC215G;およびX41K、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびC215G;X33L、X42G、X54P、X109S、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215H、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、V171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X48G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X42G、X54P、X60V、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X68A、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X69S、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155I、X156Q、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X126M、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X135I、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X192F、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX224I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、およびX284P;X42G、X54P、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284P;X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X193M、およびX215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX283S;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX284I;およびX42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Y、およびX215Gから選択される残基差異の組み合わせを有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドを提供する。
一部の実施形態において、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子から選択された参照配列と少なくとも80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれを超える同一性、ならびに(a)から選択される1またはそれを超えるアミノ酸残基差異を有するアミノ酸配列アミノ酸配列を含む。一部の実施形態において、本開示は、配列番号2の参照配列と少なくとも80%の配列同一性ならびに(a)X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42G、X48D/E/G/K/T、X51K、X54P、X76S、X122F/Q、X148Q、X152T、X155A/I/K/T/V、X156R、X160P、X215G/H/L、X241R、X270T、X273H、X325M;およびX241Rから選択される配列番号2との比較によるアミノ酸残基差異、および/または(b)X42G、X54P、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X152S、X155T、およびR164P;X42G、X54P、X150F、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、およびX267V;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、W156Q、およびC215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、X215G、およびX267V;X33L;X42G、X54P、X117G;X150F、X152S、X155I、X156Q、およびC215G;およびX41K、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびC215G;X33L、X42G、X54P、X109S、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215H、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、V171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X48G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X42G、X54P、X60V、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X68A、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X69S、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155I、X156Q、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X126M、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X135I、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X192F、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX224I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、およびX284P;X42G、X54P、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284P;X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X193M、およびX215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX283S;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX284I;およびX42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Y、およびX215Gから選択される残基差異の組み合わせを有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドを提供する。
一部の実施形態において、参照配列は、配列番号4、40、62、64、70、78、122、130、160、178、および192から選択される。一部の実施形態において、参照配列は配列番号4である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号40である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号62である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号64である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号70である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号78である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号122である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号130である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号160である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号178である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号192である。
一部の実施形態において、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子を有する配列の1つと少なくとも80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性、ならびに配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子を有する配列のいずれか1つに存在する配列番号2との比較によるアミノ酸残基差異の組み合わせを有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態において、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子から選択されるアミノ酸配列を含む。
上記で特定した残基位置に加えて、本明細書で開示されている操作されたトランスアミナーゼポリペプチドはいずれも、他の残基位置、すなわちX5、X33、X36、X41、X42、X44、X48、X49、X51、X54、X55、X76、X108、X117、X122、X126、X148、X150、X152、X155、X156、X160、X164、X165、X182、X215、X218、X241、X267、X270、X273、X325、およびX328以外の残基位置に配列番号2の参照ポリペプチド配列に対する残基差異をさらに含むことができる。これらの他の残基位置における残基差異は、ポリペプチドのトランスアミナーゼ活性を変えることなくアミノ酸配列の追加的変異をもたらし得る。したがって、一部の実施形態において、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子を有するポリペプチドから選択される操作されたトランスアミナーゼポリペプチドのいずれか1つのアミノ酸残基差異に加えて、該配列は、配列番号2との比較による他のアミノ酸残基位置に1−2、1−3、1−4、1−5、1−6、1−7、1−8、1−9、1−10、1−11、1−12、1−14、1−15、1−16、1−18、1−20、1−22、1−24、1−26、1−30、1−35、1−40、1−45、1−50、1−55、または1−60残基差異をさらに含み得る。一部の実施形態において、参照配列との比較によるアミノ酸残基差異の数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、30、30、35、40、45、50、55、または60残基位置であり得る。一部の実施形態において、他のアミノ酸残基位置での残基差異は、配列番号2の野生型ポリペプチドまたは配列番号2の操作されたポリペプチドの参照配列と比較した保存的置換および/または非保存的置換を含み得る。
配列番号2の野生型配列に対する他の位置でのアミノ酸残基差異および酵素機能に対するこれらの差異の影響は、2012年10月23日付、米国特許8,293,507 B2、2011年1月13日公開の、PCT公開国際公開2011005477A1、および2012年2月23日公開の、PCT公開国際公開第2012024104号(これらはそれぞれ参照で援用する)で開示された他の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドについて記載されている。したがって、一部の実施形態において、配列番号2の野生型配列との比較によるアミノ酸差異の1つ以上もまた、X2;X4;X5;X7;X8;X9;X10;X11;X14;X18;X22;X25;X26;X27;X28;X30;X37;X38;X41;X44;X48;X49;X50;X55;X58;X60;X65;X81;X82;X94;X96L;X102;X108;X120;X135;X137;X138;X141;X142;X146;X148;X163;X163;X164;X169;X171;X178;X181;X182;X204;X209;X210;X211;X213;X215;X217;X218;X223;X225;X230;X242;X245;X252;X265;X292;X297;X302;X306;X321;X328およびX329から選択される残基位置で本開示の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドに導入され得る。特に、前述の位置におけるアミノ酸残基を選ぶ場合、以下のものから選択され得る:X2K/Q/S;X4I/Y;X5K/H/I/L/N/S/T/V;X7A;X8P/T;X9N/Q/S;X10V;X11K;X14R;X18C;X22I;X25Q;X26H;X27T;X28P;X30M/Q;X37R;X38G;X41H/S/F;X44Q/V;X48A/D/G/Q/V;X49T;X50L;X55V/L;X58L;X60F;X65A/T/C/G/S;X81G;X82S;X94I/L;X96L;X102L/K;X108V;X120Y;X135Q;X137T/I;X138K/P;X141L;X142R/T;X146R;X148A/F;X163H/V;X164P/V/A;X169L;X171A;X178S;X181G;X182T;X204A;X209L/C/D/E;X210S;X211I;X213P;X215F/Y/C;X217N/S;X218M;X223I/L/M/N/P;X225Y;X230V;X242T;X245S;X252F;X265T;X292T;X297S;X302A;X306L;X321P;X328I;およびX329H。残基位置でのアミノ酸残基の選択に関するさらなる指針は引用した参考文献で見ることができる。
上記で議論されるように、例示的な操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを生成するための出発バックボーンとして使用される配列番号2の操作されたポリペプチド配列はまた、Arthrobacter sp.KNK168(GenBankアクセッション番号BAK39753.1,GI:336088341)の天然に存在するトランスアミナーゼに対して以下の28アミノ酸差異:S8P、Y60F、L61Y、H62T、V65A、V69T、D81G、M94I、I96L、F122M、S124T、S126T、G136F、Y150S、V152C、A169L、V199I、A209L、G215C、G217N、S223P、L269P、L273Y、T282S、A284G、P297S、I306V、およびS321Pを有する操作されたトランスアミナーゼポリペプチドである。したがって、一部の実施形態において、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子を有する配列のいずれか1つから選択される参照アミノ酸配列と少なくとも80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、次の位置:X8;X60;X61;X62;X65;X81;X94;X96;X122;X124;X136;X169;X199;X209;X215;X217;X223;X269;X273;X282;X284;X297;X306;およびX321の1つ以上に配列番号2との比較による残基差異を含まないアミノ酸配列を有する。
一部の実施形態において、本開示はまた、機能的トランスアミナーゼ活性および/または操作されたトランスアミナーゼポリペプチドの改善された特性を保持する本明細書記載の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドのいずれかのフラグメントを含む操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを提供する。したがって、一部の実施形態において、本開示は、トランスアミナーゼ活性(例えば、好適な反応条件のもと化合物(2)を化合物(1)に変換することができる)を有するポリペプチドフラグメントを提供し、この場合該フラグメントは、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子を有する例示的な操作されたポリペプチドなどの本開示の操作されたポリペプチドの完全長アミノ酸配列の少なくとも約80%、90%、95%、98%、または99%を含む。
一部の実施形態において、本開示の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子を有する例示的な操作されたポリペプチド配列など、本明細書記載の操作されたトランスアミナーゼポリペプチド配列のいずれか1つとの比較において欠失を含むアミノ酸配列を有し得る。したがって、本開示の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドの全ての各実施形態について、アミノ酸配列は、トランスアミナーゼポリペプチドのアミノ酸総数の最大10%、アミノ酸総数の最大10%、アミノ酸総数の最大20%、またはアミノ酸総数の最大30%である、1またはそれを超えるアミノ酸、2またはそれを超えるアミノ酸、3またはそれを超えるアミノ酸、4またはそれを超えるアミノ酸、5またはそれを超えるアミノ酸、6またはそれを超えるアミノ酸、8またはそれを超えるアミノ酸、10またはそれを超えるアミノ酸、15またはそれを超えるアミノ酸、または20またはそれを超えるアミノ酸の欠失を含み得、この場合、本明細書記載の操作されたトランスアミナーゼの関連した機能的活性および/または改善された特性は維持されるものとする。一部の実施形態において、欠失は、1−2、1−3、1−4、1−5、1−6、1−7、1−8、1−9、1−10、1−15、1−20、1−21、1−22、1−23、1−24、1−25、1−30、1−35、1−40、1−45、1−50、1−55、または1−60アミノ酸残基を含み得る。一部の実施形態において、欠失の数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、30、30、35、40、45、50、55、または60アミノ酸残基であり得る。一部の実施形態において、欠失は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、18、20、21、22、23、24、25または30アミノ酸残基の欠失を含み得る。
一部の実施形態において、本開示は、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子を有する例示的な操作されたポリペプチド配列など、本明細書記載の操作されたトランスアミナーゼポリペプチド配列のいずれか1つとの比較において挿入を含むアミノ酸配列を有する操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを提供する。したがって、本開示のトランスアミナーゼポリペプチドの全ての各実施形態について、該挿入は、1またはそれを超えるアミノ酸、2またはそれを超えるアミノ酸、3またはそれを超えるアミノ酸、4またはそれを超えるアミノ酸、5またはそれを超えるアミノ酸、6またはそれを超えるアミノ酸、8またはそれを超えるアミノ酸、10またはそれを超えるアミノ酸、15またはそれを超えるアミノ酸、または20またはそれを超えるアミノ酸を含み得、この場合、本明細書記載の操作されたトランスアミナーゼの関連した機能的活性および/または改善された特性は維持されるものとする。該挿入は、トランスアミナーゼポリペプチドのアミノもしくはカルボキシ末端、または内側部分に対するものであり得る。
一部の実施形態において、本開示は、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子を有する配列と少なくとも80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドを提供するが、ただし、このアミノ酸配列は、2012年10月23日付、米国特許8,293,507 B2、2011年1月13日公開の、PCT公開国際公開2011005477A1、2012年2月23日公開の、PCT公開国際公開第2012024104号および2012年9月7日付、PCT出願第PCT/US12/54300号(これらはそれぞれ参照で援用する)に開示された例示的な操作されたトランスアミナーゼポリペプチドのいずれとも同一ではない(すなわち、これらを除外する)ものとする。
一部の実施形態において、本開示のトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドはまた、式(II)、式(IIa)の基質化合物、化合物(2)、および/または化合物(4)を、それぞれ式(I)、式(Ia)の対応するアミン生成物化合物、化合物(1)および/または化合物(3)に変換することができる。一部の実施形態において、本操作されたポリペプチドは、好適な反応条件下での、式(II)、式(IIa)の基質化合物、および/または化合物(2)から式(I)、式(Ia)の対応するアミン生成物化合物、および/または化合物(1)への変換において配列番号2の操作されたポリペプチドの活性および/または安定性と比べて改善された活性および/または安定性を有する。特に、かかる化合物の工業規模での製造に有用な反応条件。
上記実施形態において、操作されたポリペプチドに好適な反応条件は、表2A、2Bおよび2Cに記載されたものである。したがって、一部の実施形態において、好適な反応条件は、(a)式(II)、式(IIa)の基質化合物、化合物(2)または化合物(4)について約10〜200g/Lの基質負荷;(b)約0.5g/L〜5g/Lの操作されたポリペプチドの濃度;(c)約0.1〜3MのIPM濃度;(d)約0.1〜1mMのPLP補助因子濃度;(e)約30%(v/v)〜約60%(v/v)のDMSO濃度;(f)約9.5〜11.5のpH;ならびに(g)約45℃〜60℃の温度を含む。一部の実施形態において、好適な反応条件は、(a)約50g/Lの式(II)、式(IIa)の基質化合物、化合物(2)または化合物(4);(b)約2g/Lの操作されたポリペプチド;(c)約50%(v/v)のジメチルスルホキシド(DMSO);(d)約1Mのイソプロピルアミン(IPM);(e)約1mMのピリドキサールリン酸(PLP);(f)約pH10;ならびに(g)約50℃を含む。これらの反応条件およびトランスアミナーゼポリペプチドの使用についての指針は、中でも表2A、2Bおよび2C、および実施例で提供されている。
一部の実施形態において、本開示のポリペプチドは、操作されたポリペプチドが、例えば、限定するわけではないが、抗体タグ(例、mycエピトープ)、精製配列(例、金属への結合のためのHisタグ)、および細胞局在化シグナル(例、分泌シグナル)などによって、他のポリペプチドに融合されている、融合ポリペプチドの形態であり得る。したがって、本明細書記載の操作されたポリペプチドは、他のポリペプチドとの融合を伴って、または伴わずに使用され得る。
本明細書中に記載される操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、遺伝的にコードされるアミノ酸に限定されないことが理解されるべきである。したがって、遺伝的にコードされるアミノ酸に加えて、本明細書中に記載されるポリペプチドは、天然に存在するアミノ酸および/またはコードされない合成のアミノ酸を全体的にまたは部分的から構成され得る。本明細書中に記載されるポリペプチドを構成し得る一般的に遭遇するある特定のコードされないアミノ酸としては、遺伝的にコードされるアミノ酸のD−立体異性体;2,3−ジアミノプロピオン酸(Dpr);α−アミノイソ酪酸(Aib);ε−アミノヘキサン酸(Aha);δ−アミノ吉草酸(Ava);N−メチルグリシンまたはサルコシン(MeGlyまたはSar);オルニチン(Orn);シトルリン(Cit);t−ブチルアラニン(Bua);t−ブチルグリシン(Bug);N−メチルイソロイシン(MeIle);フェニルグリシン(Phg);シクロヘキシルアラニン(Cha);ノルロイシン(Nle);ナフチルアラニン(Nal);2−クロロフェニルアラニン(Ocf);3−クロロフェニルアラニン(Mcf);4−クロロフェニルアラニン(Pcf);2−フルオロフェニルアラニン(Off);3−フルオロフェニルアラニン(Mff);4−フルオロフェニルアラニン(Pff);2−ブロモフェニルアラニン(Obf);3−ブロモフェニルアラニン(Mbf);4−ブロモフェニルアラニン(Pbf);2−メチルフェニルアラニン(Omf);3−メチルフェニルアラニン(Mmf);4−メチルフェニルアラニン(Pmf);2−ニトロフェニルアラニン(Onf);3−ニトロフェニルアラニン(Mnf);4−ニトロフェニルアラニン(Pnf);2−シアノフェニルアラニン(Ocf);3−シアノフェニルアラニン(Mcf);4−シアノフェニルアラニン(Pcf);2−トリフルオロメチルフェニルアラニン(Otf);3−トリフルオロメチルフェニルアラニン(Mtf);4−トリフルオロメチルフェニルアラニン(Ptf);4−アミノフェニルアラニン(Paf);4−ヨードフェニルアラニン(Pif);4−アミノメチルフェニルアラニン(Pamf);2,4−ジクロロフェニルアラニン(Opef);3,4−ジクロロフェニルアラニン(Mpcf);2,4−ジフルオロフェニルアラニン(Opff);3,4−ジフルオロフェニルアラニン(Mpff);ピリド−2−イルアラニン(2pAla);ピリド−3−イルアラニン(3pAla);ピリド−4−イルアラニン(4pAla);ナフト−1−イルアラニン(1nAla);ナフト−2−イルアラニン(2nAla);チアゾリルアラニン(taAla);ベンゾチエニルアラニン(bAla);チエニルアラニン(tAla);フリルアラニン(fAla);ホモフェニルアラニン(hPhe);ホモチロシン(hTyr);ホモトリプトファン(hTrp);ペンタフルオロフェニルアラニン(5ff);スチリルアラニン(styrylkalanine)(sAla);アウトリルアラニン(authrylalanine)(aAla);3,3−ジフェニルアラニン(Dfa);3−アミノ−5−フェニルペンタン酸(phenypentanoic acid)(Afp);ペニシラミン(Pen);1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(Tic);β−2−チエニルアラニン(Thi);メチオニンスルホキシド(Mso);N(w)−ニトロアルギニン(nArg);ホモリジン(hLys);ホスホノメチルフェニルアラニン(pmPhe);ホスホセリン(pSer);ホスホトレオニン(pThr);ホモアスパラギン酸(hAsp);ホモグルタミン酸(hGlu);1−アミノシクロペンタ−(2または3)−エン−4カルボン酸;ピペコリン酸(PA)、アゼチジン−3−カルボン酸(ACA);1−アミノシクロペンタン−3−カルボン酸;アリルグリシン(aOly);プロパルギルグリシン(pgGly);ホモアラニン(hAla);ノルバリン(nVal);ホモロイシン(hLeu)、ホモバリン(hVal);ホモイソロイシン(hIle);ホモアルギニン(hArg);N−アセチルリジン(AcLys);2,4−ジアミノ酪酸(Dbu);2,3−ジアミノ酪酸(Dab);N−メチルバリン(MeVal);ホモシステイン(hCys);ホモセリン(hSer);ヒドロキシプロリン(Hyp)およびホモプロリン(hPro)が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中に記載されるポリペプチドを構成し得るさらなるコードされないアミノ酸は、当業者に明らかだろう(例えば、Fasman,1989,CRC Practical Handbook of Biochemistry and Molecular Biology,CRC Press,Boca Raton,FL,at pp.3−70およびそれらの中で引用されている参考文献(これらのすべてが、参照により援用される)に提供されている様々なアミノ酸を参照のこと)。これらのアミノ酸は、L−配置またはD−配置であり得る。
当業者は、側鎖保護基を有するアミノ酸または残基もまた、本明細書中に記載されるポリペプチドを構成し得ることを認識するだろう。そのような保護されたアミノ酸(この場合、芳香族のカテゴリーに属する)の非限定的な例(保護基が括弧内に列挙される)としては:Arg(tos)、Cys(メチルベンジル)、Cys(ニトロピリジンスルフェニル)、Glu(δ−ベンジルエステル)、Gln(キサンチル)、Asn(N−δ−キサンチル)、His(bom)、His(ベンジル)、His(tos)、Lys(fmoc)、Lys(tos)、Ser(O−ベンジル)、Thr(O−ベンジル)およびTyr(O−ベンジル)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中に記載されるポリペプチドを構成し得る立体構造的に制約される非コードアミノ酸としては、N−メチルアミノ酸(L−配置);1−アミノシクロペンタ−(2または3)−エン−4−カルボン酸;ピペコリン酸;アゼチジン−3−カルボン酸;ホモプロリン(hPro);および1−アミノシクロペンタン−3−カルボン酸が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、操作されたポリペプチドは、固体支持体(例えば、膜、樹脂、固体キャリアまたは他の固相材料)上に提供され得る。固体支持体は、有機ポリマー(例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフルオロエチレン、ポリエチレンオキシおよびポリアクリルアミド)ならびにそのコポリマーおよびグラフトから構成され得る。固体支持体は、無機でもあり得る(例えば、ガラス、シリカ、コントロールドポアガラス(controlled pore glass)(CPG)、逆相シリカまたは金属、例えば、金または白金)。固体支持体の形状は、ビーズ、球、粒子、顆粒、ゲル、膜または表面の形態であり得る。表面は、平面、実質的に平面または非平面であり得る。固体支持体は、多孔性または非多孔性であり得、膨潤するまたは膨潤しない特徴を有し得る。固体支持体は、ウェル、くぼみの形態、または他の容器、うつわ、特徴もしくは場所で形成され得る。
一部の実施形態において、トランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、それらが配列番号2の参照ポリペプチドに対してそれらの改善された活性、エナンチオ選択性、立体選択性、および/または他の改善された特性を保持するように、固体支持体に結合または固定化される。かかる実施形態において、固定化されたポリペプチドは、式(II)、式(IIa)の基質化合物、化合物(2)、および/または化合物(4)から、式(I)、式(Ia)の対応するアミン生成物化合物、化合物(1)および/または化合物(3)への生体触媒による変換を促進し得、反応完了後(例、ポリペプチドが固定化されているビーズを保持することにより)容易に保持され、次いで後続反応で再使用または再循環される。かかる固定化酵素プロセスにより、さらなる効率およびコスト低減が可能となる。したがって、さらに、本開示の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを用いる方法はいずれも固体支持体に結合または固定化された同じトランスアミナーゼポリペプチドを用いて実施され得ると考えられる。
操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、非共有結合または共有結合により結合され得る。固体支持体(例、樹脂、膜、ビーズ、ガラスなど)へ酵素をコンジュゲーションおよび固定化する様々な方法は当該分野では周知である。特に、PCT公開の国際公開2012/177527 A1、化合物(2)を化合物(1)に変換することができる固定化された操作されたトランスアミナーゼポリペプチド(配列番号2の参照ポリペプチドを含む)、およびポリペプチドが疎水性相互作用または共有結合により物理的に樹脂に結合され、少なくとも100%まで有機溶媒を含む溶媒系で安定している固定化ポリペプチドの調製方法。酵素を固体支持体(例、樹脂、膜、ビーズ、ガラスなど)にコンジュゲーションおよび固定化する他の方法は、当該分野で周知であり、例えば、Yiら、“Covalent immobilization of ω−transaminase from Vibrio fluvialis JS17 on chitosan beads,”Process Biochemistry 42(5):895−898(2007年5月);Martinら、“Characterization of free and immobilized(S)−aminotransferase for acetophenone production,”Applied Microbiology and Biotechnology 76(4):843−851(2007年9月);Koszelewskiら、“Immobilization of ω−transaminases by encapsulation in a sol−gel/celite matrix,”Journal of Molecular Catalysis B:Enzymatic,63:39−44(2010年4月);Truppoら、“Development of an Improved Immobilized CAL−B for the Enzymatic Resolution of a Key Intermediate to Odanacatib,”Organic Process Research & Development,オンラインで公開:dx.doi.org/10.1021/op200157c;Hermanson,G.T.,Bioconjugate Techniques,第2版、Academic Press(2008);Mateoら、“Epoxy sepabeads:a novel epoxy support for stabilization of industrial enzymes via very intense multipoint covalent attachment,”Biotechnology Progress 18(3):629−34(2002);およびBioconjugation Protocols:Strategies and Methods,Methods in Molecular Biology,C.M.Niemeyer編、Humana Press(2004)(これらの各開示は、参照により本明細書中に援用される)に記載されている。
本開示の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを固定化するために有用な固体支持体としては、エポキシド官能基を有するポリメタクリレート、アミノエポキシド官能基を有するポリメタクリレート、オクタデシル官能基を有するスチレン/DVBコポリマーまたはポリメタクリレートを含む、ビーズまたは樹脂が挙げられるが、これらに限定されない。本開示の操作されたトランスアミナーゼを固定化するために有用な例示的な固体支持体としては、キトサンビーズ、Eupergit CおよびSEPABEAD(Mitsubishi)(以下の異なるタイプのSEPABEAD:EC−EP、EC−HFA/S、EXA252、EXE119およびEXE120を含む)が挙げられるが、これらに限定されない。
一部の実施形態において、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、ポリペプチドが位置的に異なる場所に配置されているアレイ形態で提供され得る。一部の実施形態において、位置的に異なる場所は、96−ウェルプレートなどの固体支持体におけるウェルである。複数の支持体は、ロボットによる試薬の送達のために、または検出方法および/もしくは検出機器によってアドレス可能な、様々な場所でアレイ上に構成され得る。かかるアレイは、ポリペプチドによる変換について様々な基質化合物を試験するのに使用され得る。
一部の実施形態において、本明細書記載の操作されたポリペプチドは、キット形態で提供され得る。キット中のポリペプチドは、個別に存在するか、または複数のポリペプチドとして存在し得る。該キットは、酵素反応を実施するための試薬、ポリペプチドの活性を評価するための基質、ならびに生成物を検出するための試薬をさらに備え得る。該キットはまた、試薬ディスペンサーおよびキットの使用説明書を含み得る。一部の実施形態において、本開示のキットは、異なるアドレス可能な位置に複数の異なる操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを含むアレイを備え、その異なるポリペプチドは、参照配列の異なる改変体であり、それぞれが、少なくとも1つの異なる改善された酵素特性を有する。複数の操作されたポリペプチドを備える上記アレイおよびそれらの使用方法は公知である(例えば、国際公開第2009/008908A2号参照)。
5.4 操作されたトランスアミナーゼポリペプチドの調製に有用なポリヌクレオチド、制御配列、発現ベクター、および宿主細胞
別の実施態様において、本開示は、本明細書記載のトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを提供する。該ポリヌクレオチドを、遺伝子発現を制御する1またはそれを超える異種調節配列に作動し得るように連結することにより、該ポリペプチドを発現することができる組換えポリヌクレオチドが作製され得る。操作されたトランスアミナーゼをコードする異種ポリヌクレオチドを含む発現構築物を適切な宿主細胞に導入することにより、対応する操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを発現させることができる。
別の実施態様において、本開示は、本明細書記載のトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを提供する。該ポリヌクレオチドを、遺伝子発現を制御する1またはそれを超える異種調節配列に作動し得るように連結することにより、該ポリペプチドを発現することができる組換えポリヌクレオチドが作製され得る。操作されたトランスアミナーゼをコードする異種ポリヌクレオチドを含む発現構築物を適切な宿主細胞に導入することにより、対応する操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを発現させることができる。
当業者に明らかであるように、タンパク質配列の利用可能性および様々なアミノ酸に対応するコドンの知識により、主題のタンパク質配列をコードすることができるすべてのポリヌクレオチドの説明が提供される。同じアミノ酸が代替のコドンまたは同義コドンによってコードされる遺伝暗号の縮重により、そのすべてが本明細書で開示された改善されたトランスアミナーゼ酵素をコードする極めて多数の核酸を作製することが可能になる。したがって、特定のアミノ酸配列が同定されたことで、当業者は、そのタンパク質のアミノ酸配列を変化させない方法で1またはそれを超えるコドンの配列を単純に改変することによって、任意の数の異なる核酸を作製することができる。この点において、本開示は、可能性のあるコドン選択に基づいて組み合わせを選択することによって作製され得るポリヌクレオチドの可能性のあるすべての各バリエーションを明確に企図するもので、そのようなバリエーションはすべて、表2A、2Bおよび2Cに提示され、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子の配列として参照により本明細書中に援用される配列表に開示された例示的な操作されたポリペプチドのアミノ酸配列を含む、本明細書で開示された任意のポリペプチドについて具体的に開示されたとみなされるべきである。本明細書で記載されているように、一部の実施形態では、配列番号4、40、62、64、70、78、122、130、160、178、および192から選択される1またはそれを超えるアミノ酸配列をコードする配列が、ポリヌクレオチドの実施形態から排除される。
様々な実施形態において、コドンは、好ましくは、そのタンパク質が産生されている宿主細胞に適合するように選択される。例えば、細菌において使用される好ましいコドンは、細菌において遺伝子を発現させるために使用され;酵母において使用される好ましいコドンは、酵母における発現のために使用され;哺乳動物において使用される好ましいコドンは、哺乳動物細胞における発現のために使用される。いくつかの実施形態において、天然の配列が好ましいコドンを含み得るので、また、好ましいコドンを使用することが、すべてのアミノ酸残基にとって必要でないことがあるので、すべてのコドンが、トランスアミナーゼのコドン使用頻度を最適化するために置き換えられる必要があるわけではない。その結果として、トランスアミナーゼ酵素をコードするコドンが最適化されたポリヌクレオチドは、完全長コード領域のコドン位置の約40%、50%、60%、70%、80%または90%超に好ましいコドンを含み得る。
一部の実施形態において、該ポリヌクレオチドは、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子から選択される参照配列と少なくとも約80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれを超えて同一であるアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼポリペプチドをコードするもので、該ポリペプチドは、トランスアミナーゼ活性ならびに本明細書記載の1またはそれを超える改善された特性、例えば配列番号2のポリペプチドと比べて高められた活性で化合物(2)を生成物化合物(1)に変換する能力を有する。一部の実施形態において、参照配列は、配列番号4、40、62、64、70、78、122、130、160、178、および192から選択される。一部の実施形態において、参照配列は配列番号4である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号40である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号62である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号64である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号70である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号78である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号122である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号130である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号160である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号178である。一部の実施形態において、参照配列は配列番号192である。
一部の実施形態において、該ポリヌクレオチドは、上記同一性パーセントを有し、(a)から選択される配列番号2との比較による1またはそれを超えるアミノ酸残基差異を有するアミノ酸配列を含む操作されたトランスアミナーゼポリペプチドをコードする。一部の実施形態において、本開示は、配列番号2の参照配列と少なくとも80%の配列同一性ならびに(a)X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42G、X48D/E/G/K/T、X51K、X54P、X76S、X122F/Q、X148Q、X152T、X155A/I/K/T/V、X156R、X160P、X215G/H/L、X241R、X270T、X273H、X325M;およびX241Rから選択される配列番号2との比較によるアミノ酸残基差異、および/または(b)X42G、X54P、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X152S、X155T、およびR164P;X42G、X54P、X150F、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、およびX267V;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、W156Q、およびC215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、X215G、およびX267V;X33L;X42G、X54P、X117G;X150F、X152S、X155I、X156Q、およびC215G;およびX41K、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびC215G;X33L、X42G、X54P、X109S、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215H、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、V171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X48G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X42G、X54P、X60V、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X68A、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X69S、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155I、X156Q、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X126M、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X135I、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X192F、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX224I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、およびX284P;X42G、X54P、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284P;X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X193M、およびX215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX283S;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX284I;およびX42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Y、およびX215Gから選択される残基差異の組み合わせを有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドを提供する。
一部の実施形態において、該ポリヌクレオチドは、上記同一性パーセントを有し、X5K、X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42A/G、X44Q、X48D/E/G/K/T、X49T、X51K、X54P、X55L、X76S、X108V、X117G、X122F/Q、X126A、X148Q、X150A/F、X152S/T、X155A/I/K/L/T/V、X156Q/R/S、X160P、X164P、X165N、X182T、X215G/H/L、X218M、X241R、X267V、X270T、X273H、X325M、およびX328Iから選択される配列番号2との比較による1またはそれを超える残基差異を有するアミノ酸配列を含む操作されたトランスアミナーゼポリペプチドをコードする。
一部の実施形態において、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドをコードする該ポリヌクレオチドは、配列番号3〜305の奇数番号が付された配列識別子から選択される配列を含む。一部の実施形態において、該ポリヌクレオチド配列は、配列番号3、39、61、63、69、77、121、129、159、177、および191から選択される。
一部の実施形態において、本開示は、中程度にストリンジェントな条件または高度にストリンジェントな条件など、規定された条件下で、本開示の操作されたトランスアミナーゼをコードするポリヌクレオチド配列(またはその相補体)とハイブリダイズするポリヌクレオチドを提供する。一部の実施形態において、該ポリヌクレオチドは、高度にストリンジェントな条件下で配列番号3〜305の奇数番号が付された配列識別子を有する配列から選択されるポリヌクレオチドまたはその相補体とハイブリダイズすることができ、本明細書記載の1またはそれを超える改善された特性をもつトランスアミナーゼ活性を有するポリペプチドがコードされる。一部の実施形態において、高度にストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる該ポリヌクレオチドは、(a)から選択される配列番号2との比較による1またはそれを超えるアミノ酸残基差異を有するアミノ酸配列を含む操作されたトランスアミナーゼポリペプチドをコードする。一部の実施形態において、本開示は、配列番号2の参照配列と少なくとも80%の配列同一性ならびに(a)X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42G、X48D/E/G/K/T、X51K、X54P、X76S、X122F/Q、X148Q、X152T、X155A/I/K/T/V、X156R、X160P、X215G/H/L、X241R、X270T、X273H、X325M;およびX241Rから選択される配列番号2との比較によるアミノ酸残基差異、および/または(b)X42G、X54P、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X152S、X155T、およびR164P;X42G、X54P、X150F、X152S、およびX155T;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、およびX267V;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、W156Q、およびC215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、X215G、およびX267V;X33L;X42G、X54P、X117G;X150F、X152S、X155I、X156Q、およびC215G;およびX41K、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびC215G;X33L、X42G、X54P、X109S、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X33L、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215H、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、V171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、およびX215G;X41F、X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X48G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215H;X42G、X54P、X60V、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X68A、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X69S、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155I、X156Q、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152S、X155L、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X122Q、X150F、X152T、X155V、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X126M、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X135I、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X192F、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、およびX215G;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX224I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X136I、X150F、X152S、X155L、X156Y、X215G、およびX284P;X42G、X54P、X136Y、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284P;X42G、X54P、X150F、X152S、X155I、X156Q、X171I、X215G、およびX241R;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X193M、およびX215G;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、X282V、およびX284I;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX283S;X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Q、X215G、およびX284I;およびX42G、X54P、X150F、X152S、X155L、X156Y、およびX215Gから選択される残基差異の組み合わせを有するアミノ酸配列を含むトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドを提供する。
一部の実施形態において、高度にストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる該ポリヌクレオチドは、上記同一性パーセントを有し、X5K、X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42A/G、X44Q、X48D/E/G/K/T、X49T、X51K、X54P、X55L、X76S、X108V、X117G、X122F/Q、X126A、X148Q、X150A/F、X152S/T、X155A/I/K/L/T/V、X156Q/R/S、X160P、X164P、X165N、X182T、X215G/H/L、X218M、X241R、X267V、X270T、X273H、X325M、およびX328Iから選択される配列番号2との比較による1またはそれを超える残基差異を有するトランスアミナーゼポリペプチドをコードする。
一部の実施形態において、該ポリヌクレオチドは、本明細書記載のポリペプチドをコードするが、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドをコードする参照ポリヌクレオチドとヌクレオチドレベルで約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、もしくは99%またはそれを超える配列同一性を有する。一部の実施形態において、参照ポリヌクレオチド配列は、配列番号3〜305の奇数番号が付された配列識別子を有する配列から選択される。
操作されたトランスアミナーゼポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチドは、発現、さらなる制御配列を伴う、または伴わない適切な発現での挿入、および該ポリペプチドの発現および産生に適した宿主細胞への形質転換を改善するためのコドン最適化によるさらなる配列改変を含め、そのポリペプチドの発現をもたらすように種々の方法で操作され得る。
発現ベクターに応じて、ベクターに挿入する前に、単離されたポリヌクレオチドを操作することが、望ましい場合があるか、または必要である場合がある。組換えDNA法を利用してポリヌクレオチドおよび核酸配列を改変するための手法は、当該分野で周知である。指針は、Sambrookら、2001,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,3rd Ed.,Cold Spring Harbor Laboratory Press;およびCurrent Protocols in Molecular Biology,Ausubel.F.ed.,Greene Pub.Associates,1998,2010年改訂、に提供されている。
本明細書で開示されたポリヌクレオチドは、使用される特定の細胞産生系によってはプロモーター配列をさらに含み得る。細菌性宿主細胞の場合、本開示の核酸構築物の転写を誘導するのに好適なプロモーターとしては、特に、大腸菌(E.coli)のlacオペロン、Streptomyces coelicolorのアガラーゼ遺伝子(dagA)、Bacillus subtilisのレバンスクラーゼ遺伝子(sacB)、Bacillus licheniformisのアルファ−アミラーゼ遺伝子(amyL)、Bacillus stearothermophilusのマルトース生成アミラーゼ遺伝子(amyM)、Bacillus amyloliquefaciensのアルファ−アミラーゼ遺伝子(amyQ)、Bacillus licheniformisのペニシリナーゼ遺伝子(penP)、Bacillus subtilisのxylAおよびxylB遺伝子、ならびに原核生物のベータ−ラクタマーゼ遺伝子(Villa−Kamaroffら、1978,Proc.Natl Acad.Sci.USA 75:3727−3731)から得られるプロモーター、ならびにtacプロモーター(DeBoerら、1983,Proc.Natl Acad.Sci.USA 80:21−25)がある。糸状菌宿主細胞について、本開示の核酸構築物の転写を誘導するのに好適なプロモーターとしては、Aspergillus oryzaeのTAKAアミラーゼ、Rhizomucor mieheiのアスパラギン酸プロテイナーゼ、Aspergillus nigerの中性アルファ−アミラーゼ、Aspergillus nigerの酸安定性アルファ−アミラーゼ、Aspergillus nigerまたはAspergillus awamoriのグルコアミラーゼ(glaA)、Rhizomucor mieheiのリパーゼ、Aspergillus oryzaeのアルカリプロテアーゼ、Aspergillus oryzaeのトリオースホスフェートイソメラーゼ、Aspergillus nidulansのアセトアミダーゼ、およびFusarium oxysporumのトリプシン様プロテアーゼ(WO96/00787)に対する遺伝子から得られるプロモーター、ならびにNA2−tpiプロモーター(Aspergillus nigerの中性アルファ−アミラーゼおよびAspergillus oryzaeのトリオースホスフェートイソメラーゼに対する遺伝子由来のプロモーターのハイブリッド)、ならびにそれらの変異体プロモーター、切断型プロモーターおよびハイブリッドプロモーターが挙げられる。酵母宿主では、有用なプロモーターは、出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)のエノラーゼ(ENO−1)、出芽酵母のガラクトキナーゼ(GAL1)、出芽酵母のアルコールデヒドロゲナーゼ/グリセルアルデヒド−3−リン酸脱水素酵素(ADH2/GAP)および出芽酵母の3−ホスホグリセリン酸キナーゼに対する遺伝子に由来し得る。酵母宿主細胞に対する他の有用なプロモーターは、Romanosらによる、1992,Yeast 8:423−488に記載されている。
調節配列は、転写を終結するための、宿主細胞によって認識される配列である好適な転写ターミネーター配列でもあり得る。そのターミネーター配列は、上記ポリペプチドをコードする核酸配列の3’末端に作動可能に連結される。最適な宿主細胞において機能的である任意のターミネーターが、本開示において使用され得る。例えば、糸状菌宿主細胞に対する例示的な転写ターミネーターは、Aspergillus oryzaeのTAKAアミラーゼ、Aspergillus nigerのグルコアミラーゼ、Aspergillus nidulansのアントラニル酸シンターゼ、Aspergillus nigerのアルファ−グルコシダーゼおよびFusarium oxysporumのトリプシン様プロテアーゼに対する遺伝子から得ることができる。酵母宿主細胞に対する例示的なターミネーターは、出芽酵母のエノラーゼ、出芽酵母のシトクロムC(CYC1)および出芽酵母のグリセルアルデヒド−3−リン酸脱水素酵素に対する遺伝子から得ることができる。酵母宿主細胞に対する他の有用なターミネーターは、Romanosら、1992,前出によって記載されている。
制御配列はまた、宿主細胞による翻訳にとって重要なmRNAの非翻訳領域である好適なリーダー配列でもあり得る。そのリーダー配列は、上記ポリペプチドをコードする核酸配列の5’末端に作動可能に連結される。選択した宿主細胞において機能的である任意のリーダー配列が、使用され得る。例示的な細菌性リーダー配列は、pelBリーダー配列(Leiら、1987、J Bacteriol.169(9):4379−4383)およびPseudomonas fluorescensのdsbA、dsbC、Bce、CupA2、CupB2のリーダー配列(米国特許第7,618,799号)を使用し得る。糸状菌宿主細胞に対する例示的なリーダー配列は、Aspergillus oryzaeのTAKAアミラーゼおよびAspergillus nidulansのトリオースホスフェートイソメラーゼに対する遺伝子から得られる。酵母宿主細胞に対する好適なリーダーは、出芽酵母のエノラーゼ(ENO−1)、出芽酵母の3−ホスホグリセリン酸キナーゼ、出芽酵母のアルファ−因子および出芽酵母のアルコールデヒドロゲナーゼ/グリセルアルデヒド−3−リン酸脱水素酵素(ADH2/GAP)に対する遺伝子から得られる。
調節配列は、核酸配列の3’末端に作動可能に連結される配列であり、かつ転写されたとき、転写されたmRNAにポリアデノシン残基を付加するシグナルとして宿主細胞によって認識される配列である、ポリアデニル化配列でもあり得る。最適な宿主細胞において機能的である任意のポリアデニル化配列が、本開示において使用され得る。糸状菌宿主細胞に対する例示的なポリアデニル化配列は、Aspergillus oryzaeのTAKAアミラーゼ、Aspergillus nigerのグルコアミラーゼ、Aspergillus nidulansのアントラニル酸シンターゼ、Fusarium oxysporumのトリプシン様プロテアーゼおよびAspergillus nigerのアルファ−グルコシダーゼに対する遺伝子に由来し得る。酵母宿主細胞に対する有用なポリアデニル化配列は、Guo and Sherman,1995,Mol Cell Bio 15:5983−5990によって記載されている。例示的な哺乳動物ポリアデニル化配列は、Zhangら、2005、Nucleic Acids Res. 33:D116〜D120に見出され得る。
調節配列は、ポリペプチドのアミノ末端に連結されたアミノ酸配列をコードし、コードされたポリペプチドを細胞の分泌経路に方向づける、シグナルペプチドコード領域でもあり得る。核酸配列のコード配列の5’末端は、分泌されるポリペプチドをコードするコード領域のセグメントと翻訳読み枠で天然に連結されたシグナルペプチドコード領域を本質的に含み得る。あるいは、コード配列の5’末端は、コード配列に対して外来のシグナルペプチドコード領域を含み得る。コード配列が、天然においてシグナルペプチドコード領域を含まない場合、外来のシグナルペプチドコード領域が必要とされ得る。
あるいは、ポリペプチドの分泌を増強するために、外来のシグナルペプチドコード領域は単純に天然のシグナルペプチドコード領域を置き換え得る。しかしながら、発現されたポリペプチドを選択した宿主細胞の分泌経路に方向づける任意のシグナルペプチドコード領域が使用され得る。細菌宿主細胞に対する効果的なシグナルペプチドコード領域は、Bacillus NClB11837のマルトース生成アミラーゼ、Bacillus stearothermophilusのアルファ−アミラーゼ、Bacillus licheniformisのサブチリシン、Bacillus licheniformisのベータ−ラクタマーゼ、Bacillus stearothermophilusの中性プロテアーゼ(nprT、nprS、nprM)およびBacillus subtilisのprsAに対する遺伝子から得られるシグナルペプチドコード領域である。さらなるシグナルペプチドは、Simonen and Palva,1993,Microbiol Rev 57:109−137によって記載されている。糸状菌宿主細胞に対する効果的なシグナルペプチドコード領域は、Aspergillus oryzaeのTAKAアミラーゼ、Aspergillus nigerの中性アミラーゼ、Aspergillus nigerのグルコアミラーゼ、Rhizomucor mieheiのアスパラギン酸プロテイナーゼ、Humicola insolensのセルラーゼおよびHumicola lanuginosaのリパーゼに対する遺伝子から得られるシグナルペプチドコード領域であり得る。酵母宿主細胞に対する有用なシグナルペプチドは、出芽酵母のアルファ−因子および出芽酵母のインベルターゼに対する遺伝子に由来し得る。他の有用なシグナルペプチドコード領域は、Romanosら、1992、上記によって記載される。
調節配列は、ポリペプチドのアミノ末端に配置されたアミノ酸配列をコードするプロペプチドコード領域でもあり得る。結果として生じるポリペプチドは、プロ酵素またはプロポリペプチド(または場合によってはチモーゲン)として公知である。プロポリペプチドは、そのプロポリペプチド由来のプロペプチドの触媒的切断または自己触媒的切断によって、成熟した活性なポリペプチドに変換され得る。プロペプチドコード領域は、Bacillus subtilisのアルカリプロテアーゼ(aprE)、Bacillus subtilisの中性プロテアーゼ(nprT)、出芽酵母のアルファ−因子、Rhizomucor mieheiのアスパラギン酸プロテイナーゼおよびMyceliophthora thermophilaのラクターゼ(WO95/33836)に対する遺伝子から得られることがある。シグナルペプチド領域とプロペプチド領域の両方が、ポリペプチドのアミノ末端に存在する場合、プロペプチド領域が、ポリペプチドのアミノ末端の隣に配置され、シグナルペプチド領域が、プロペプチド領域のアミノ末端の隣に配置される。
宿主細胞の増殖に関連してポリペプチドの発現の制御を可能にする制御配列を付加することが望ましい場合もある。制御系の例は、化学的刺激または物理的刺激(制御化合物の存在を含む)に応答して遺伝子の発現をオンまたはオフにするものである。原核生物宿主細胞において、好適な制御配列としては、lac、tacおよびtrpオペレーター系が挙げられる。酵母宿主細胞において、好適な制御系としては、例として、ADH2系またはGAL1系が挙げられる。糸状菌において、好適な制御配列としては、TAKAアルファ−アミラーゼプロモーター、Aspergillus nigerのグルコアミラーゼプロモーターおよびAspergillus oryzaeのグルコアミラーゼプロモーターが挙げられる。調節配列の他の例は、遺伝子増幅を可能にするものである。真核生物系では、これらは、メトトレキセートの存在下で増幅されるジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子、および重金属で増幅されるメタロチオネイン遺伝子を含む。これらの場合、本開示のポリペプチドをコードする核酸配列は、調節配列と作動し得るように連結される。
別の態様において、本開示は、導入される宿主タイプに応じた、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドまたはその改変体をコードするポリヌクレオチドを含む組換え発現ベクター、および1つ以上の発現制御領域(例えば、プロモーターおよびターミネーター、複製起点など)にも関する。上に記載された様々な核酸配列および調節配列は、上記ポリペプチドをコードする核酸配列を好都合な制限酵素認識部位に挿入または置換することを可能にする1つ以上のそのような部位を含み得る組換え発現ベクターを生成するように、共につなぎ合わされ得る。あるいは、本開示の核酸配列は、核酸配列またはその配列を含む核酸構築物を、発現にとって適切なベクターに挿入することによって、発現され得る。発現ベクターを作製する際、コード配列は、コード配列が、発現にとって適切な調節配列と作動可能に連結されるように、ベクター内に配置される。
組換え発現ベクターは、組換えDNA手順に便利に供され得る任意のベクター(例えば、プラスミドまたはウイルス)であり得、ポリヌクレオチド配列の発現をもたらし得る。ベクターの選択は、代表的には、ベクターが導入される宿主細胞とベクターの適合性に依存し得る。ベクターは、直鎖状または閉環状のプラスミドであり得る。発現ベクターは、自己複製ベクター、すなわち、染色体外の実体、例えば、プラスミド、染色体外エレメント、ミニ染色体または人工染色体として存在するベクターであり得、その複製は、染色体の複製とは無関係である。そのベクターは、自己複製を保証するための任意の手段を含み得る。あるいは、ベクターは、宿主細胞に導入されたとき、ゲノムに組み込まれ、それが組み込まれた染色体とともに複製されるベクターであり得る。さらに、単一のベクターもしくはプラスミド、または2つ以上のベクターもしくはプラスミド(それらが合わせて、宿主細胞のゲノムに導入される全DNAを含む)あるいはトランスポゾンが、使用され得る。
本開示の発現ベクターは、形質転換された細胞を容易に選択することを可能にする1つ以上の選択マーカーを含み得る。選択マーカーは、その産物が、殺生物剤抵抗性またはウイルス抵抗性、重金属に対する抵抗性、栄養素要求株に対する原栄養性などを提供する遺伝子である。細菌の選択マーカーの例は、Bacillus subtilisもしくはBacillus licheniformis由来のdal遺伝子、または抗生物質耐性(例えば、アンピシリン耐性、カナマイシン耐性、クロラムフェニコール耐性またはテトラサイクリン耐性)を付与するマーカーである。酵母宿主細胞に対する好適なマーカーは、ADE2、HIS3、LEU2、LYS2、MET3、TRP1およびURA3である。糸状菌宿主細胞において使用するための選択マーカーとしては、amdS(アセトアミダーゼ)、argB(オルニチンカルバモイルトランスフェラーゼ)、bar(ホスフィノスリシンアセチルトランスフェラーゼ)、hph(ハイグロマイシンホスホトランスフェラーゼ)、niaD(硝酸レダクターゼ)、pyrG(オロチジン−5’−リン酸デカルボキシラーゼ)、sC(硫酸アデニルトランスフェラーゼ)およびtrpC(アントラニル酸シンターゼ)、ならびにそれらの等価物が挙げられるが、これらに限定されない。Aspergillus細胞において使用するための実施形態は、Aspergillus nidulansまたはAspergillus oryzaeのamdSおよびpyrG遺伝子ならびにStreptomyces hygroscopicusのbar遺伝子を含む。
本開示の発現ベクターはまた、宿主細胞ゲノムへのベクターの組込みまたはゲノムとは関係無く細胞におけるベクターの自律複製を可能にするエレメント(複数も可)を含み得る。宿主細胞ゲノムへの組込みのため、ベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列または相同的または非相同的組換えによるゲノムへのベクター組込みのためのベクターの任意の他のエレメントに依存し得る。
別法として、発現ベクターは、宿主細胞のゲノムへの相同的組換えによる組込みを誘導するための追加の核酸配列を含み得る。その追加的核酸配列は、染色体(複数も可)における正確な場所(複数も可)において宿主細胞ゲノムへベクターを組み込ませることができる。正確な場所での組込みの可能性を高めるため、好ましくは組込みエレメントは、相同的組換えの確率を高めるため対応する標的配列と高度に相同性である、100〜10000塩基対、好ましくは400〜10000塩基対、および最も好ましくは800〜10000塩基対など、十分な数の核酸を含むべきである。組込みエレメントは、宿主細胞のゲノムにおける標的配列と相同性である任意の配列であり得る。さらに、組込みエレメントは、非コード性核酸配列またはコード性核酸配列であり得る。他方、ベクターは、非相同的組換えにより宿主細胞のゲノムに組み込まれ得る。
自律複製のため、ベクターは、さらに問題の宿主細胞においてベクターを自律複製させ得る複製起点を含み得る。細菌性の複製起点の例は、P15A oriまたはプラスミドpBR322、pUC19、pACYCl77(このプラスミドはP15A oriを有する)または大腸菌での複製を可能にするpACYC184、およびBacillusでの複製を可能にするpUB110、pE194、pTA1060、またはpAMβ1の複製起点である。酵母宿主細胞で使用される複製起点の例は、2ミクロン複製起点、ARS1、ARS4、ARS1とCEN3の組み合わせ、およびARS4とCEN6の組み合わせである。複製起点は、宿主細胞において温度感受性の様式で機能させる変異を有するものであり得る(例、Ehrlich、1978、Proc Natl Acad Sci. USA 75:1433参照)。
1コピーより多くの本開示の核酸配列を宿主細胞へ挿入することにより、遺伝子産物の生産を増やすことができる。核酸配列のコピー数の増加は、少なくとも1つの追加コピーの配列を宿主細胞ゲノムへ組み込むことにより、または核酸配列と共に増幅可能な選択可能マーカー遺伝子を含ませることにより達成され得、この場合選択可能マーカー遺伝子の増幅されたコピー、およびそれによる核酸配列の追加のコピーを含む細胞は、適切な選択可能作用物質の存在下で細胞を培養することにより選択され得る。
本開示の実施形態で有用な多くの発現ベクターは市販されている。好適な商業的発現ベクターには、Sigma−Aldrich Chemicalsからのp3xFLAGTM(商標)発現ベクターがあり、これは、哺乳類宿主細胞における発現のためのCMVプロモーターおよびhGHポリアデニル化部位ならびに大腸菌における増幅のためのpBR322複製起点およびアンピシリン耐性マーカーを含む。他の好適な発現ベクターは、Stratagene(ラジョラ、カリフォルニア)から市販されているpBluescriptII SK(−)およびpBK−CMV、およびpBR322(Gibco BRL)、pUC(Gibco BRL)、pREP4、pCEP4(Invitrogen)またはpPolyから誘導されるプラスミドである(Latheら、1987、Gene 57:193−201)。
例示的な発現ベクターは、lacIレプレッサーの制御下でlacプロモーターを含むプラスミドpCK110900Iへ改善されたトランスアミナーゼをコードするポリヌクレオチドを作動し得るように連結することにより調製され得る。この発現ベクターはまた、P15a複製起点およびクロラムフェニコール耐性遺伝子を含む。
別の実施態様において、本開示は、本開示の改善されたトランスアミナーゼポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む宿主細胞を提供するもので、該ポリヌクレオチドは、宿主細胞におけるトランスアミナーゼ酵素発現のための1またはそれを超える制御配列に作動し得るように連結されている。本開示の発現ベクターによりコードされるポリペプチドの発現で使用される宿主細胞は当該分野では周知であり、限定される訳ではないが、細菌細胞(例えば、大腸菌、Arthrobacter sp.KNK168、StreptomycesおよびSalmonella typhimuriumの細胞);真菌細胞、例えば、酵母細胞(例えば、Saccharomyces cerevisiae(出芽酵母)またはPichia pastoris(ATCCアクセッション番号201178));昆虫細胞(例えば、Drosophila S2およびSpodoptera Sf9細胞);動物細胞(例えば、CHO、COS、BHK、293およびBowesメラノーマ細胞);および植物細胞が挙げられる。例示的な宿主細胞は、大腸菌W3110(ΔfhuA)である。上記宿主細胞に適切な培養培地および成長条件は当該分野では周知である。
トランスアミナーゼを発現させるためのポリヌクレオチドは、当該分野では公知の様々な方法により細胞へ導入され得る。技術としては、特にエレクトロポレーション、遺伝子銃、リポソーム媒介性トランスフェクション、リン酸カルシウムトランスフェクションおよびプロトプラスト融合がある。細胞へポリヌクレオチドを導入する様々な方法は、当業者には明白なものである。
5.6 操作されたトランスアミナーゼポリペプチドの生成方法
一部の実施形態において、本開示の改善された操作されたポリヌクレオチドおよび操作されたポリペプチドを作製するため、アミノ基転移反応を触媒する天然に存在するトランスアミナーゼ酵素をArthrobacter sp.KNK168から得る(誘導する)。一部の実施形態では、親ポリヌクレオチド配列を、特定された宿主細胞におけるトランスアミナーゼの発現を高めるようにコドン最適化する。Arthrobacter sp.KNK168の野生型ポリペプチドをコードする親ポリヌクレオチド配列については報告されている(例えば、Iwasakiら、Appl.Microbiol.Biotechnol.、2006、69:499−505参照)。また、この親配列に基づく操作されたトランスアミナーゼの調製は、米国特許公開2010/0285541A1および公開された国際出願WO2010/099501に記載されている。
一部の実施形態において、本開示の改善された操作されたポリヌクレオチドおよび操作されたポリペプチドを作製するため、アミノ基転移反応を触媒する天然に存在するトランスアミナーゼ酵素をArthrobacter sp.KNK168から得る(誘導する)。一部の実施形態では、親ポリヌクレオチド配列を、特定された宿主細胞におけるトランスアミナーゼの発現を高めるようにコドン最適化する。Arthrobacter sp.KNK168の野生型ポリペプチドをコードする親ポリヌクレオチド配列については報告されている(例えば、Iwasakiら、Appl.Microbiol.Biotechnol.、2006、69:499−505参照)。また、この親配列に基づく操作されたトランスアミナーゼの調製は、米国特許公開2010/0285541A1および公開された国際出願WO2010/099501に記載されている。
操作されたトランスアミナーゼは、上で論じたように、天然に存在するトランスアミナーゼをコードするポリヌクレオチドを変異誘発および/または定向進化法に供することによって、得ることができる。例示的な定向進化技術は、Stemmer,1994,Proc Natl Acad Sci USA 91:10747−10751;WO95/22625;WO97/0078;WO97/35966;WO98/27230;WO00/42651;WO01/75767および米国特許第6,537,746号に記載されているような、変異誘発および/またはDNAシャフリングである。使用され得る他の定向進化手順としては、とりわけ、付着伸長プロセス(staggered extension process)(StEP)、インビトロ組換え(Zhaoら、1998,Nat.Biotechnol.16:258−261)、変異誘発PCR(Caldwellら、1994,PCR Methods Appl.3:S136−S140)およびカセット変異誘発(Blackら、1996,Proc Natl Acad Sci USA 93:3525−3529)が挙げられる。本明細書中の目的にとって有用な変異誘発および定向進化法は、例えば、以下にも記載されている:Lingら、1997,Anal.Biochem.254(2):157−78;Daleら、1996,“Oligonucleotide−directed random mutagenesis using the phosphorothioate method,”Methods Mol.Biol.57:369−74;Smith,1985,Ann.Rev.Genet.19:423−462;Botsteinら、1985,Science 229:1193−1201;Carter,1986,Biochem.J.237:1−7;Kramerら、1984,Cell,38:879−887;Wellsら、1985,Gene 34:315−323;Minshullら、1999,Curr Opin Chem Biol 3:284−290;Christiansら、1999,Nature Biotech 17:259−264;Crameriら、1998,Nature 391:288−291;Crameriら、1997,Nature Biotech 15:436−438;Zhangら、1997,Proc Natl Acad Sci USA 94:45−4−4509;Crameriら、1996,Nature Biotech 14:315−319;Stemmer,1994,Nature 370:389−391;Stemmer,1994,Proc Natl Acad Sci USA 91:10747−10751;PCT公開第WO95/22625;WO97/0078;WO97/35966;WO98/27230;WO00/42651;およびWO01/75767および米国特許第6,537,746号。すべての刊行物および特許が、参照により本明細書中に援用される。
変異誘発処理後に得られたクローンは、所望の改善された酵素特性を有する操作されたトランスアミナーゼについてスクリーニングされ得る。発現ライブラリーからの酵素活性の測定は、例えば生成物アミンのOPA誘導体化後のHPLC分析など、標準的生化学技術を用いて実施され得る。
例えば、所望の改善された酵素特性が、熱安定性である場合、酵素活性は、酵素調製物を規定の温度に供した後に、熱処理の後に残っている酵素活性の量を計測して、計測され得る。次いで、トランスアミナーゼをコードするポリヌクレオチドを含むクローンが、単離され、配列決定されることにより、ヌクレオチド配列の変化(もしあれば)が同定され、宿主細胞において酵素を発現するために使用される。
操作されたポリペプチドの配列が、公知である場合、その酵素をコードするポリヌクレオチドは、公知の合成法に従って、標準的な固相法によって調製され得る。いくつかの実施形態において、最大約100塩基のフラグメントは、個々に合成され、次いで、つなぎ合わせる(例えば、酵素的もしくは化学的なライゲーション(litigation)法、またはポリメラーゼに媒介される方法によって)ことにより、任意の所望の連続した配列が形成され得る。例えば、本開示のポリヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチドは、例えば、通常、自動化された合成方法で実施されるように、例えば、Beaucageら、1981,Tet Lett 22:1859−69によって記載された従来のホスホルアミダイト法、またはMatthesら、1984,EMBO J.3:801−05によって記載された方法を使用する、化学合成によって、調製され得る。ホスホルアミダイト法によると、オリゴヌクレオチドは、例えば、自動DNA合成装置において、合成され、精製され、アニールされ、ライゲートされ、適切なベクターにクローニングされる。加えて、本質的に任意の核酸が、種々の商業的供給源のいずれかから取得され得る。
一部の実施形態において、本開示はまた、好適な反応条件のもと化合物(2)を化合物(1)に変換することができる操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを調製または製造するための方法であって、ポリペプチドの発現に好適な培養条件下で操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを発現することができる宿主細胞を培養することを含む方法を提供する。一部の実施形態において、本ポリペプチドを調製する方法は、さらにポリペプチドの単離を含む。操作されたポリペプチドは、適切な細胞(上記)で発現され、特にリゾチーム処理、音波処理、濾過、塩析、超遠心分離およびクロマトグラフィーを初めとする、タンパク質精製に使用される周知技術のいずれか1つまたはそれ以上を用いて宿主細胞および/または培養培地から単離(または回収)され得る。ポリペプチドを単離するためのクロマトグラフィー技術としては、特に逆相クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル電気泳動およびアフィニティークロマトグラフィーが挙げられる。特定の操作されたポリペプチドの精製条件は、一部、実効電荷、疎水性、親水性、分子量、分子形状などの因子により変わることがあり、当業者には明白なものである。
5.7 操作されたトランスアミナーゼ酵素の使用方法およびそれにより調製される化合物
別の実施態様において、本明細書で開示された操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、基質化合物(2)またはその構造アナログを化合物(1)の生成物または対応する構造アナログに変換するプロセスにおいて使用され得る。一般的に、化合物(1)の構造アナログは、構造式(I)および構造式(Ia)内に包含される。
別の実施態様において、本明細書で開示された操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、基質化合物(2)またはその構造アナログを化合物(1)の生成物または対応する構造アナログに変換するプロセスにおいて使用され得る。一般的に、化合物(1)の構造アナログは、構造式(I)および構造式(Ia)内に包含される。
一部の実施形態において、本明細書で開示された操作されたポリペプチドは、キラルアミン化合物を調製するプロセスで使用され得る。一部の実施形態において、本開示は、反対のエナンチオマーに対して少なくとも70%のエナンチオマー過剰率で、*の印を付けた立体中心に示された立体化学的立体配置を有する構造式(I):
Zは、OR2またはNR2R3であり;
R1は、C1−8アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−2アルキル、ヘテロアリール−C1−2アルキル、または必要に応じてO、SおよびNから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでいてもよい5〜6員複素環系であって、この複素環は、非置換であるか、または独立してオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルコキシおよびC1−4アルキル(ここで、アルキルおよびアルコキシは非置換であるか、または1〜5個のフッ素で置換されている)から選択される1〜3個の置換基により置換されているものとし、;
R2およびR3は、それぞれ独立して水素、C1−8アルキル、アリール、またはアリール−C1−2アルキルであるか;または
R2およびR3は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、必要に応じてO、SおよびNから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでいてもよい4〜7員複素環系を形成し、この複素環は、非置換であるか、または独立してオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルコキシおよびC1−4アルキル(ここで、アルキルおよびアルコキシは非置換であるか、または1〜5個のフッ素で置換されている)から選択される1〜3個の置換基により置換されており;この複素環系は、必要に応じて5〜6員飽和もしくは芳香族炭素環式環系またはO、SおよびNから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員飽和もしくは芳香族複素環系と縮合されていてもよく、この縮合環系は、非置換であるか、またはヒドロキシ、アミノ、フッ素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、およびトリフルオロメチルから選択される1〜2個の置換基で置換されているものとし、本プロセスは、構造式(II):
式(I)の化合物を調製するための本プロセスの一部の実施形態において、ZはNR2R3であり、このNR2R3は、構造式(III):
の複素環である。
構造式(I)の化合物を調製するための本プロセスの一部の実施形態において、式(II)の化合物は特に化合物(2)を除外し、本方法により調製される式(I)の化合物は特に(specificall)化合物(1)を除外する。
一部の実施形態において、本開示のトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、反対の(S)−立体配置を有するエナンチオマーに対し少なくとも70%のエナンチオマー過剰率で、***の印を付けた立体中心に(R)−立体配置を有する構造式(Ia):
R4は、水素または非置換もしくは1〜5個のフッ素により置換されたC1−4アルキルである]
の化合物を調製するためのプロセスで使用され得;該プロセスは、構造式(IIa):
構造式(Ia)の化合物を調製するためのプロセスの一部の実施形態において、式(IIa)の化合物は特に化合物(2)を除外し、本方法により調製される式(Ia)の化合物は特に化合物(1)を除外する。
一部の実施形態において、本開示は、化合物(1)、シタグリプチン
本開示はまた、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドが、シタグリプチンの構造アナログである他のキラルアミン化合物の調製に使用され得ることを想定する。ゲミグリプチンは、シタグリプチンと同じクラスのジペプチジルペプチダーゼ−4(DPP−4)阻害剤における経口血糖降下剤(oral anti−hyperglycemic agent)である。ゲミグリプチンは、化合物(3):
ゲミグリプチンは、シタグリプチン(化合物(1))と類似した構造を有し、式(I)の構造で示される同じ種類に含まれる。したがって、一実施形態において、本開示は、化合物(3)を調製するプロセスであって、化合物(4)のケト基質、または保護基で修飾された化合物(4)
本明細書で記載し、実施例で説明するように、本開示は、限定される訳ではないが、pH、温度、緩衝剤、溶媒系、基質負荷、基質化合物立体異性体の混合物、ポリペプチド負荷、補助因子負荷、圧力、および反応時間の範囲を含む、本明細書におけるプロセスで使用され得る好適な反応条件の範囲を想定する。本明細書記載の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを用いる基質化合物から生成物化合物への生体触媒による変換のためのプロセスを実施するためのさらなる好適な反応条件は、限定される訳ではないが、濃度、pH、温度の実験反応条件、溶媒条件下での操作されたトランスアミナーゼポリペプチドと基質化合物の接触、および、例えば本明細書で提供されている実施例に記載された方法を用いることによる生成物化合物の検出を含む常用的実験により容易に最適化され得る。
上記のように、本開示のプロセスで使用されるトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、一般的に配列番号2〜306の偶数番号が付された配列のいずれか1つから選択された参照アミノ酸配列と少なくとも80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、またある操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、(a)X33L、X36C、X41C/M/R、X48K、X51K、X76S、X122F/Q、X148Q、X155K、X156R、X160P、X215G、X241R、X270T、X273H、およびX325Mから選択された配列番号2との比較による1またはそれを超えるアミノ酸残基差異;および/または(b):(i)X42G、X54P、X152S、およびX155T;(ii)X42G、X54P、X152S、X155T、およびR164P;(iii)X42G、X54P、X150F、X152S、およびX155T;(iv)X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、およびX267V;(v)X42G、X54P、X150F、X152S、X155L、W156Q、およびC215G;(vi)X42G、X54P、X150F、X152S、X155T、X215G、およびX267V;(vii)X33L;X42G、X54P、X117G;X150F、X152S、X155I、X156Q、およびC215G;および(viii)X41K、X42G、X54P、X150F、X152S、X155K、X156Q、およびC215Gから選択された配列番号2との比較による残基差異の組み合わせを有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態において、高度にストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができるポリヌクレオチドは、上記の同一性パーセントならびにX5K、X33L、X36C、X41C/F/K/M/N/R、X42A/G、X44Q、X48D/E/G/K/T、X49T、X51K、X54P、X55L、X76S、X108V、X117G、X122F/Q、X126A、X148Q、X150A/F、X152S/T、X155A/I/K/L/T/V、X156Q/R/S、X160P、X164P、X165N、X182T、X215G/H/L、X218M、X241R、X267V、X270T、X273H、X325M、およびX328Iから選択される配列番号2との比較による1またはそれを超える残基差異を有するトランスアミナーゼポリペプチドをコードする。
式(II)の化合物から式(I)の化合物への変換、式(IIa)の化合物から式(Ia)の化合物への変換、化合物(2)から化合物(1)への変換、および/または化合物(4)から化合物(3)への変換(それらの様々なアナログを含むものとする)における本明細書で開示された操作されたトランスアミナーゼポリペプチドの改善された活性、安定性、および/または立体選択性により、より低濃度の操作されたポリペプチドでより高い変換パーセンテージが達成され得るプロセスが提供され、また生成物化合物(例、化合物(1))の精製および生成物化合物の下流にある化合物の精製のための後続工程で除去される必要があり得る残留タンパク質の量も低減される。本プロセスの一部の実施形態において、好適な反応条件は、約0.1〜約40g/L、約0.5〜約20g/L、約1.0〜約10g/L、約2〜約5g/L、約40g/Lまたはそれ未満、約20g/Lまたはそれ未満、約15g/Lまたはそれ未満、約10g/Lまたはそれ未満、約5g/Lまたはそれ未満、約3g/Lまたはそれ未満、約2g/Lまたはそれ未満、約1.5g/Lまたはそれ未満、約1.0g/Lまたはそれ未満、約0.75g/Lまたはそれ未満の操作されたポリペプチド濃度を含む。
反応混合物中の基質化合物は、例えば、生成物化合物の所望の量、酵素活性に対する基質濃度の影響、反応条件下での酵素の安定性、および基質から生成物へのパーセント変換を考慮して、変動させることができる。本方法のいくつかの実施形態において、好適な反応条件は、少なくとも約0.5〜約200g/L、1〜約200g/L、5〜約150g/L、約10〜約100g/Lまたは約50〜約100g/Lの基質化合物負荷を含む。いくつかの実施形態において、好適な反応条件は、少なくとも約0.5g/L、少なくとも約1g/L、少なくとも約5g/L、少なくとも約10g/L、少なくとも約15g/L、少なくとも約20g/L、少なくとも約30g/L、少なくとも約50g/L、少なくとも約75g/L、少なくとも約100g/L、少なくとも約150g/Lもしくは少なくとも約200g/L、またはなおもそれより多い基質化合物負荷を含む。本明細書中に提供される基質負荷に対する値は、化合物(2)の分子量に基づくが、しかしながら、等価なモル量の化合物(2)の様々な水和物および塩もまた、そのプロセスにおいて使用され得ることも企図される。さらに、式(II)、式(IIa)によって網羅される基質化合物およびの化合物(4)もまた、化合物(2)に対して使用される量に照らして、適切な量で使用され得る。
本明細書記載のプロセスにおいて、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、生成物化合物を形成するためにアミノドナーを使用する。一部の実施形態において、反応条件におけるアミノドナーは、イソプロピルアミン(本明細書中で「IPM」とも称される)、プトレシン、L−リジン、α−フェネチルアミン、D−アラニン、L−アラニンもしくはD,L−アラニンまたはD,L−オルニチンから選択される化合物を含む。いくつかの実施形態において、アミノドナーは、IPM、プトレシン、L−リジン、D−またはL−アラニンからなる群より選択される。いくつかの実施形態において、アミノドナーは、IPMである。いくつかの実施形態において、好適な反応条件は、少なくとも約0.1〜約3.0M、0.2〜約2.5M、約0.5〜約2Mまたは約1〜約2Mの濃度で存在するアミノドナー、特に、IPMを含む。いくつかの実施形態において、アミノドナーは、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、1、1.5、2、2.5または3Mの濃度で存在する。
本プロセスに好適な反応条件はまた、典型的には反応混合物中に補助因子の存在を含む。操作されたトランスアミナーゼは典型的にはビタミンB6ファミリーの構成員を使用するため、反応条件は、ピリドキサール−5’−リン酸(ピリドキサール−リン酸、PLP、P5Pとしても知られる)、ピリドキシン(PN)、ピリドキサール(PL)、ピリドキサミン(PM)、ならびにそれらのリン酸化された対応物;ピリドキシンリン酸(PNP)およびピリドキサミンリン酸(PMP)から選択される補助因子を含み得る。いくつかの実施形態において、好適な反応条件は、約0.1g/L〜約10g/L、約0.2g/L〜約5g/L、約0.5g/L〜約2.5g/Lの濃度の、PLP、PN、PL、PM、PNPおよびPMPから選択される補助因子の存在を含み得る。いくつかの実施形態において、補助因子はPLPである。したがって、一部の実施形態において、好適な反応条件は、約0.1g/L〜約10g/L、約0.2g/L〜約5g/L、約0.5g/L〜約2.5g/Lの濃度の、補助因子、PLPの存在を含み得る。一部の実施形態において、反応条件は、約10g/Lまたはそれ未満、約5g/Lまたはそれ未満、約2.5g/Lまたはそれ未満、約1.0g/Lまたはそれ未満、約0.5g/Lまたはそれ未満、もしくは約0.2g/Lまたはそれ未満のPLP濃度を含む。
本プロセスのいくつかの実施形態(例、全細胞または溶解産物を使用する場合)において、補助因子は、天然には細胞抽出物中に存在し、補充される必要はない。上記プロセスのいくつかの実施形態(例、部分精製トランスアミナーゼ酵素、または精製トランスアミナーゼ酵素を使用)において、本プロセスは、さらに酵素反応混合物に補助因子を添加する工程を含み得る。いくつかの実施形態において、補助因子は、反応の開始時に加えられ、かつ/またはさらなる補助因子が、反応中に加えられる。
アミノ基転移反応の経過中、反応混合物のpHは、変化し得る。反応混合物のpHは、所望のpHでまたは所望のpH範囲内で維持され得る。これは、反応の前および/または反応の経過中に酸または塩基を加えることによって行われ得る。あるいは、pHは、緩衝剤を使用することによって調節され得る。したがって、いくつかの実施形態において、反応条件は、緩衝剤を含む。所望のpH範囲を維持するのに好適な緩衝剤は、当該分野で公知であり、それらとしては、例として、これらに限定されないが、ホウ酸塩、炭酸塩、リン酸塩、トリエタノールアミン(TEA)緩衝剤などが挙げられる。いくつかの実施形態において、緩衝剤は、TEAである。上記プロセスのいくつかの実施形態において、好適な反応条件は、TEAの緩衝溶液を含み、ここで、そのTEAの濃度は、約0.01〜約0.4M、0.05〜約0.4M、0.1〜約0.3Mまたは約0.1〜約0.2Mである。いくつかの実施形態において、反応条件は、約0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.07、0.1、0.12、0.14、0.16、0.18、0.2、0.3または0.4MのTEA濃度を含む。いくつかの実施形態において、反応条件は、好適な溶媒として、緩衝剤が存在しない水を含む。
上記プロセスの実施形態において、反応条件は、好適なpHを含み得る。上記で示したように、所望のpHまたは所望のpH範囲は、酸もしくは塩基、適切な緩衝剤または緩衝剤と酸もしくは塩基の添加との組み合わせを使用することによって維持され得る。反応混合物のpHは、反応の前および/または反応の経過中に制御され得る。いくつかの実施形態において、好適な反応条件は、約8〜約12.5の溶液pH、約8〜約12のpH、約9.0〜約11.5のpH、または約9.5〜約11.0のpHを含む。いくつかの実施形態において、反応条件は、約8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12または12.5の溶液pHを含む。
本明細書中のプロセスの実施形態では、例えば、より高い温度における反応速度の増加、反応の十分な持続時間のための酵素の活性、およびさらに下記で記載するとおり、基質ジアステレオマーのエピマー化速度の増加を考慮して(動的速度論的分割(dynamic kinetic resolution)のため)、好適な温度が、その反応条件のために使用され得る。例えば、本開示の操作されたポリペプチドは、天然に存在するトランスアミナーゼポリペプチド、および配列番号2の操作されたポリペプチドと比較して高い安定性を有し、そのおかげで、反応についての高められた変換率および改善された基質溶解度特性のためのより高い温度において、本開示の操作されたポリペプチドを使用することが可能である。したがって、いくつかの実施形態において、好適な反応条件は、約10℃〜約70℃、約10℃〜約65℃、約15℃〜約60℃、約20℃〜約60℃、約20℃〜約55℃、約30℃〜約55℃、または約40℃〜約50℃の温度を含む。いくつかの実施形態において、好適な反応条件は、約10℃、15℃、20℃、25℃、30℃、35℃、40℃、45℃、50℃、55℃、60℃、65℃または70℃の温度を含む。いくつかの実施形態において、酵素反応中の温度は、反応の経過全体にわたってある温度で維持され得る。一部の実施形態において、酵素反応中の温度は、反応の経過中に温度プロファイルに対して調整され得る。
上記プロセスのいくつかの実施形態において、好適な反応条件は、トランスアミナーゼ酵素の不活性化を制限するように作用し得る、還元型の補助因子であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)の存在をさらに含み得る(例えば、van Ophemら、1998,Biochemistry 37(9):2879−88を参照のこと)。NADHが存在するそのような実施形態において、補助因子再生系(例えば、グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)およびグルコースデヒドロゲナーゼまたはギ酸デヒドロゲナーゼおよびホルメート)が、反応媒質中でNADHを再生するために使用され得る。
操作されたトランスアミナーゼを用いる本プロセスは、一般的に、溶媒中で行われる。好適な溶媒としては、水、水性の緩衝溶液、有機溶媒、および/または共溶媒系(一般に、水性溶媒および有機溶媒を含む)が挙げられる。水性溶媒(水または水性共溶媒系)は、pHが緩衝され得るか、または緩衝されないものであり得る。いくつかの実施形態において、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドを用いる上記プロセスは、一般的に、有機溶媒(例えば、エタノール、イソプロパノール(IPA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、酢酸エチル、酢酸ブチル、1−オクタノール、ヘプタン、オクタン、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)、トルエンなど)、イオン性液体(例、1−エチル−4メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェートなど)を含む水性共溶媒系において行われる。水性共溶媒系の有機溶媒成分は、水性成分と混和性であり、単一の液相を提供し得るか、または水性成分と部分的に混和性もしくは不混和性であり、2つの液相を提供し得る。例示的な水性共溶媒系は、水および1またはそれを超える有機溶媒を含む。一般に、水性共溶媒系の有機溶媒成分は、それがトランスアミナーゼ酵素を完全に不活性化することのないように選択される。適切な共溶媒系は、本明細書中に記載されるアッセイなどの酵素活性アッセイを使用して、候補溶媒系において目的の規定された基質を用いて特定の操作されたトランスアミナーゼ酵素の酵素活性を計測することによって、容易に特定され得る。本プロセスの一部の実施形態では、好適な反応条件は、水性共溶媒を含み、ここで、その共溶媒は、約1%〜約80%(v/v)、約1〜約70%(v/v)、約2%〜約60%(v/v)、約5%〜約40%(v/v)、10%〜約40%(v/v)、10%〜約30%(v/v)、または約10%〜約20%(v/v)の濃度でDMSOを含む。上記プロセスのいくつかの実施形態において、好適な反応条件は、少なくとも約1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%または80%(v/v)の濃度でDMSOを含む水性共溶媒を含む。
好適な反応条件は、基質化合物からその対応する生成物化合物への生体触媒による変換をもたらす反応パラメータの組み合わせを含み得る。したがって、本プロセスの一部の実施形態において、反応パラメータの組み合わせは、(a)約10〜200g/Lの基質化合物(例、化合物(2))の基質負荷;(b)約0.5g/L〜5g/Lの操作されたポリペプチド濃度;(c)約0.1〜3MのIPM濃度;(d)約0.1〜1mMのPLP補助因子濃度;(e)約30%(v/v)〜約60%(v/v)のDMSO濃度;(f)約9.5〜11.5のpH;および(g)約45℃〜60℃の温度を含む。
一部の実施形態において、反応パラメータの組み合わせは、(a)約50g/Lの基質化合物(例、化合物(2));(b)約2g/Lの操作されたポリペプチド;(c)約50%(v/v)のジメチルスルホキシド(DMSO);(d)約1Mのイソプロピルアミン(IPM);(e)約1mMのピリドキサールリン酸(PLP);(f)約pH10;および(g)約50℃を含む。
一部の実施形態において、反応パラメータの組み合わせは、(a)約50g/Lの基質化合物(例、化合物(2));(b)約1g/Lの操作されたポリペプチド;(c)約50%(v/v)のジメチルスルホキシド(DMSO);(d)約1Mのイソプロピルアミン(IPM);(e)約1mMのピリドキサールリン酸(PLP);(f)約pH11;および(g)約55℃を含む。
一部の実施形態において、反応パラメータの組み合わせは、(a)約50g/Lの基質化合物(例、化合物(2));(b)約0.5g/Lの操作されたポリペプチド;(c)約50%(v/v)のジメチルスルホキシド(DMSO);(d)約2Mのイソプロピルアミン(IPM);(e)約1mMのピリドキサールリン酸(PLP);(f)約pH11.5;および(g)約55℃を含む。
さらなる例示的な反応条件には、表2A、2Bおよび2C、ならびに実施例1に提示されたアッセイ条件がある。
本明細書記載のアミノ基転移反応を行う際に、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、部分精製酵素もしくは精製酵素、その酵素をコードする遺伝子(複数も可)で形質転換された細胞全体、ならびに/またはそのような細胞の細胞抽出物および/もしくは溶解産物において反応混合物に加えられ得る。操作されたトランスアミナーゼ酵素をコードする遺伝子(複数も可)で形質転換された細胞全体またはその細胞抽出物、溶解産物、および単離された酵素は、固体(例えば、凍結乾燥されたもの、噴霧乾燥されたものなど)または半固体(例えば、粗ペースト)を含む種々の異なる形態で使用され得る。細胞抽出物または細胞溶解産物は、沈殿(硫酸アンモニウム、ポリエチレンイミン、熱処理など)に続く脱塩手順(例えば、限外濾過、透析など)の後の凍結乾燥によって、部分的に精製され得る。いずれの細胞調製物も、公知の架橋剤(例えば、グルタルアルデヒド)を使用する架橋または固相材料(例えば、樹脂、ビーズ、例えばキトサン、Eupergit C、SEPABEADなど)への固定化によって安定化され得る。
本明細書記載のアミノ基転移反応の一部の実施形態において、反応は、本明細書記載の好適な反応条件下で実施され、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは固体支持体に固定化される。アミノ基転移反応の実施のために操作されたトランスアミナーゼを固定化するのに有用な固体支持体としては、エポキシド官能基を有するポリメタクリレート、アミノエポキシド官能基を有するポリメタクリレート、オクタデシル官能基を有するスチレン/DVBコポリマーまたはポリメタクリレートを含む、ビーズまたは樹脂が挙げられるが、これらに限定されない。例示的な固体支持体としては、キトサンビーズ、Eupergit CおよびSEPABEAD(Mitsubishi)(以下の異なるタイプのSEPABEAD:EC−EP、EC−HFA/S、EXA252、EXE119およびEXE120を含む)が挙げられるが、これらに限定されない。
操作されたポリペプチドが分泌ポリペプチドの形態で発現され得る一部の実施形態では、分泌ポリペプチドを含む培養培地が本明細書におけるプロセスで使用され得る。
一部の実施形態において、固体反応物(例えば、酵素、塩など)は、粉末(例えば、凍結乾燥されたもの、噴霧乾燥されたものなど)、溶液、エマルジョン、懸濁物などを含む種々の異なる形態で、反応に提供され得る。反応物は、当業者に公知の方法および装置を用いて、容易に凍結乾燥され得るか、または噴霧乾燥され得る。例えば、タンパク質溶液は、少量のアリコートで−80℃において凍結され、次いで、予冷された凍結乾燥チャンバーに加えられた後、真空が適用され得る。
一部の実施形態において、反応物の添加順序は重要ではない。反応物は、共に同時に溶媒(例えば、単相の溶媒、二相の水性共溶媒系など)に加えられてもよいし、あるいは、反応物のいくつかが、別々に加えられ、いくつかが、異なる時点において共に加えられてもよい。例えば、補助因子、トランスアミナーゼおよびトランスアミナーゼ基質が、最初に溶媒に加えられ得る。改善された混合効率のために、水性共溶媒系が使用されるとき、トランスアミナーゼおよび補助因子が、最初に水相に加えられ、混合され得る。次いで、有機相が加えられ、混合された後、トランスアミナーゼ基質が加えられ得る。あるいは、トランスアミナーゼ基質は、有機相において予め混合された後、水相に加えられてもよい。
いくつかの実施形態において、上記プロセスは、アミノ基が式(II)、(IIa)の基質化合物、化合物(2)または化合物(4)に転移されるときにアミノ基ドナーから形成されるカルボニル副産物の除去工程をさらに含み得る。そのようなその場での除去は、正反応が優勢になり、次いで、より多くの基質が生成物に変換されるように、逆反応の速度を低下させることができる。カルボニル副産物の除去は、いくつかの方法で行われ得る。アミノ基ドナーが、アラニンなどのアミノ酸である場合、カルボニル副産物であるケト酸は、過酸化物との反応によって除去され得る(例えば、参照により本明細書中に援用される米国特許公開2008/0213845A1を参照のこと)。使用され得る過酸化物としては、とりわけ、過酸化水素;ペルオキシ酸(過酸)(例えば、過酢酸(CH3CO3H)、トリフルオロ過酢酸およびメタクロロペルオキシ安息香酸);有機過酸化物(例えば、t−ブチル過酸化物((CH3)3COOH));または他の選択的酸化剤(例えば、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム、MnO2、KMnO4、四酸化ルテニウムおよび関連する化合物)が挙げられる。あるいは、ピルベートの除去は、乳酸デヒドロゲナーゼを使用して、平衡状態を生成物アミンにシフトさせることによる、ラクテートへの還元によって達成され得る(例えば、Koszelewskiら、2008,Adv.Syn.Catal.350:2761−2766を参照のこと)。ピルベートの除去は、ピルビン酸デカルボキシラーゼを使用することによる、二酸化炭素アセトアルデヒドへのその脱炭酸によっても達成され得る(例えば、Hoehneら、2008,Chem BioChem 9:363−365を参照のこと)。
いくつかの実施形態において、アミノドナーの選択によって、水より高い蒸気圧を有するカルボニル副産物(例えば、揮発性の有機カルボニル化合物などの低沸点の副生成物)がもたらされる場合、そのカルボニル副産物は、反応溶液を非反応性ガスとともに噴霧することによって、または真空を適用して反応の圧力を低下させ、気相中に存在するカルボニル副産物を除去することによって、除去され得る。非反応性ガスは、反応成分と反応しない任意のガスである。様々な非反応性ガスとしては、窒素ガスおよび貴ガス(例えば、不活性ガス)が挙げられる。いくつかの実施形態において、非反応性ガスは、窒素ガスである。いくつかの実施形態において、上記プロセスにおいて使用されるアミノドナーは、アミノ基アクセプターにアミノ基を転移する際にカルボニル副産物であるアセトンを形成するイソプロピルアミン(IPM)である。このアセトンは、窒素ガスとともに噴霧することによって、または反応溶液に真空を適用して、冷却器または他の冷却トラップなどのアセトントラップによってアセトンを気相から除去することによって、除去され得る。あるいは、アセトンは、ケトレダクターゼを使用してイソプロパノールに還元することによって除去され得る。
カルボニル副産物が除去される上記プロセスのいくつかの実施形態において、対応するアミノ基ドナーは、アミノ基ドナーを補充するためおよび/または反応のpHを維持するために、アミノ基転移反応中に加えられ得る。アミノ基ドナーの補充は、平衡状態を生成物形成にシフトさせ、それにより、基質から生成物への変換も増加させる。したがって、アミノ基ドナーがIPMであり、アセトン生成物がその場で除去される、いくつかの実施形態において、本プロセスは、アセトン除去中に失われたアミノ基ドナーを補充するためおよび反応のpHを維持する(例、約8.5〜約pH11.5)ために、IPMをその溶液に加える工程をさらに含み得る。
一部の実施形態では、本開示のトランスアミナーゼポリペプチドを用いた、アミノアクセプター基質化合物からキラルアミン生成物化合物への生体触媒による変換を含む本プロセスは、薬学的に受容可能な塩または酸、薬学的に受容可能な製剤の形成、生成物の後処理、抽出、単離、精製、および/または結晶化の工程をさらに含み得、これらはそれぞれある一定範囲の条件下で実施され得る。
一部の実施形態において、本明細書で開示された操作されたポリペプチドを用いる本プロセスであって、該反応から式(I)の化合物、式(Ia)の化合物、化合物(1)または化合物(3)を単離する工程をさらに含むプロセスが実施され得る。
一部の実施形態において、本明細書で開示された操作されたポリペプチドを用いる本プロセスであって、式(I)の化合物、式(Ia)の化合物、化合物(1)または化合物(3)を、好適な反応溶媒中で薬学的に受容可能な酸と接触させることにより、前記化合物を薬学的に受容可能な塩に変換する工程をさらに含むプロセスが実施され得る。本プロセスの一部の実施形態において、薬学的に受容可能な酸はリン酸であり、薬学的に受容可能な塩は二水素リン酸塩である。一部の実施形態において、本プロセスは、反応溶媒から薬学的に受容可能な塩を結晶化させる工程をさらに含み得る。
一部の実施形態では、本明細書で開示された操作されたポリペプチドを用いる本プロセスであって、アミノ基ドナーが、イソプロピルアミン、アラニン、3−アミノ酪酸またはメチルベンジルアミンから選択されるプロセスが実施され得る。一部の実施形態において、アミノ基ドナーはイソプロピルアミンである。
上記で示したように、化合物(1)は、JANUVIA(登録商標)における薬学的有効成分のシタグリプチンである。したがって、化合物(1)および/またはその薬学的に受容可能な酸または塩を製造するために操作されたポリペプチドを用いる本明細書で開示されたプロセスは、JANUVIA(登録商標)または関連薬学的化合物を製造するためのより大きなプロセスで使用され得る。一部の実施形態において、本開示はまた、(2R)−4−オキソ−4−[3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル]−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−2−アミンホスフェート(1:1)一水和物の調製のためのプロセスであって、好適な反応条件のもとアミノ基ドナーの存在下で化合物(2)の基質を本明細書で開示された操作されたポリペプチドと接触させることにより、基質化合物(2)を生成物化合物(1)に変換する工程を含むプロセスを提供する。
一部の実施形態において、さらに本開示は、化合物(3)、または化合物(3)の薬学的に受容可能な塩または酸の調製のためのプロセスであって、好適な反応条件のもとアミノ基ドナーの存在下で化合物(4)の基質または保護基で修飾された化合物(4)の基質を本明細書で開示された操作されたポリペプチドと接触させることによる、基質化合物(4)または保護基で修飾された化合物(4)の基質を生成物化合物(3)に変換する工程を含むプロセスを提供する。
上で開示されたプロセスにより生成された生体触媒反応混合物からアミノ化生成物化合物または閉環化合物を抽出するため、単離するため、それらの塩を形成するため、精製するため、および/または結晶化するための方法、手法およびプロトコルは、当業者に公知であり、かつ/または通例の実験によって達成される。さらに、例示的な方法が、下記の実施例に提供される。
本開示の様々な特徴および実施形態が、例示的であって限定すると意図されない、以下の代表的な実施例において例示される。
6.実施例
実施例1:操作されたポリペプチドの合成、最適化およびスクリーニング
A.遺伝子の取得および最適化
配列番号2の参照の操作されたポリペプチドをコードするコドン最適化され、操作されたトランスアミナーゼ遺伝子(配列番号1)を、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子のトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド(それぞれ、基質化合物(2)を、それ自体および/または配列番号2の参照配列に対して改善された酵素特性で生成物化合物(1)に変換することができる)をコードする遺伝子を生成させる定向進化のための出発バックボーンとして使用した。本開示の配列番号1の遺伝子および配列番号2のポリペプチドは、2012年10月23日付、米国特許8,293,507 B2の配列番号109および110に対応する。配列番号2の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、野生型Arthrobacter sp.KNK168ポリペプチド配列(GenBankアクセッション番号BAK39753.1,GI:336088341)に対して以下の28アミノ酸差異を有する:S8P、Y60F、L61Y、H62T、V65A、V69T、D81G、M94I、I96L、F122M、S124T、S126T、G136F、Y150S、V152C、A169L、V199I、A209L、G215C、G217N、S223P、L269P、L273Y、T282S、A284G、P297S、I306V、およびS321P。pCK110900ベクター系(例えば、米国特許出願公開2006/0195947A1を参照のこと)における配列番号1のクローニングおよび後続の大腸菌W3110fhuAにおける発現は、2012年10月23日付、米国特許8,293,507 B2に記載されている通りであった。簡単に述べると、大腸菌W3110は、lacプロモーターの制御下において、そのトランスアミナーゼポリペプチドを細胞内タンパク質として発現する。そのポリペプチドは主として細胞質ゾルの可溶性活性酵素として蓄積する。本明細書で開示された遺伝子配列配列番号1の操作された誘導体を生成するための、遺伝子合成の後にヒットをスクリーニングし、配列決定することによって、変異体ライブラリーを繰り返し作製することによる標準的な定向進化の方法。一次スクリーニングに使用したHTPアッセイを、これらの大腸菌W3110細胞の発現からの透明な細胞溶解産物を用いて実施した(表2Aおよび下記参照)。
実施例1:操作されたポリペプチドの合成、最適化およびスクリーニング
A.遺伝子の取得および最適化
配列番号2の参照の操作されたポリペプチドをコードするコドン最適化され、操作されたトランスアミナーゼ遺伝子(配列番号1)を、配列番号4〜306の偶数番号が付された配列識別子のトランスアミナーゼ活性を有する操作されたポリペプチド(それぞれ、基質化合物(2)を、それ自体および/または配列番号2の参照配列に対して改善された酵素特性で生成物化合物(1)に変換することができる)をコードする遺伝子を生成させる定向進化のための出発バックボーンとして使用した。本開示の配列番号1の遺伝子および配列番号2のポリペプチドは、2012年10月23日付、米国特許8,293,507 B2の配列番号109および110に対応する。配列番号2の操作されたトランスアミナーゼポリペプチドは、野生型Arthrobacter sp.KNK168ポリペプチド配列(GenBankアクセッション番号BAK39753.1,GI:336088341)に対して以下の28アミノ酸差異を有する:S8P、Y60F、L61Y、H62T、V65A、V69T、D81G、M94I、I96L、F122M、S124T、S126T、G136F、Y150S、V152C、A169L、V199I、A209L、G215C、G217N、S223P、L269P、L273Y、T282S、A284G、P297S、I306V、およびS321P。pCK110900ベクター系(例えば、米国特許出願公開2006/0195947A1を参照のこと)における配列番号1のクローニングおよび後続の大腸菌W3110fhuAにおける発現は、2012年10月23日付、米国特許8,293,507 B2に記載されている通りであった。簡単に述べると、大腸菌W3110は、lacプロモーターの制御下において、そのトランスアミナーゼポリペプチドを細胞内タンパク質として発現する。そのポリペプチドは主として細胞質ゾルの可溶性活性酵素として蓄積する。本明細書で開示された遺伝子配列配列番号1の操作された誘導体を生成するための、遺伝子合成の後にヒットをスクリーニングし、配列決定することによって、変異体ライブラリーを繰り返し作製することによる標準的な定向進化の方法。一次スクリーニングに使用したHTPアッセイを、これらの大腸菌W3110細胞の発現からの透明な細胞溶解産物を用いて実施した(表2Aおよび下記参照)。
B.HTPアッセイ
pH8.5で0.1MのTEA緩衝液、1g/Lのリゾチーム、および0.5g/Lの硫酸ポリミキシンB、および0.25mMのPLPを含有する200μLの溶解緩衝液を加え、次いで室温で2時間振とうする(250rpmで)ことにより、操作されたポリペプチドを発現する大腸菌細胞を溶解した。一般的なHTP活性アッセイ条件は、50g/Lの基質化合物(2)、1または1.2mMのPLP、50%(v/v)DMSO、20μLまたは40μLの透明な細胞溶解産物(発現された操作されたポリペプチドを含有)、1.5Mまたは2MのIPM、pH11またはpH11.5、ならびに4時間または18時間200rpmおよび55℃での振とうであった。1mLのアセトニトリルを添加し、5分間振とうすることによりアッセイ反応をクエンチし、プレートを18℃で10分間4000xgで遠心分離した。比溶解およびアッセイ反応条件を表2Aに示す。
pH8.5で0.1MのTEA緩衝液、1g/Lのリゾチーム、および0.5g/Lの硫酸ポリミキシンB、および0.25mMのPLPを含有する200μLの溶解緩衝液を加え、次いで室温で2時間振とうする(250rpmで)ことにより、操作されたポリペプチドを発現する大腸菌細胞を溶解した。一般的なHTP活性アッセイ条件は、50g/Lの基質化合物(2)、1または1.2mMのPLP、50%(v/v)DMSO、20μLまたは40μLの透明な細胞溶解産物(発現された操作されたポリペプチドを含有)、1.5Mまたは2MのIPM、pH11またはpH11.5、ならびに4時間または18時間200rpmおよび55℃での振とうであった。1mLのアセトニトリルを添加し、5分間振とうすることによりアッセイ反応をクエンチし、プレートを18℃で10分間4000xgで遠心分離した。比溶解およびアッセイ反応条件を表2Aに示す。
C.SFP調製物およびアッセイ
一次スクリーニングのためのHTPアッセイに加えて、いくつかの場合に、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドの振とうフラスコ粉末(SFP)調製物を用いて、二次スクリーニングを5mL規模で実施した。振とうフラスコ粉末(SFP)は、およそ30%の総タンパク質を含み、従って、HTPアッセイにおいて使用される細胞溶解産物と比べて、操作された酵素のより精製された調製物を提供する。
一次スクリーニングのためのHTPアッセイに加えて、いくつかの場合に、操作されたトランスアミナーゼポリペプチドの振とうフラスコ粉末(SFP)調製物を用いて、二次スクリーニングを5mL規模で実施した。振とうフラスコ粉末(SFP)は、およそ30%の総タンパク質を含み、従って、HTPアッセイにおいて使用される細胞溶解産物と比べて、操作された酵素のより精製された調製物を提供する。
SFPを調製するため、目的の操作されたトランスアミナーゼをコードするプラスミドを含む大腸菌の単一の微生物コロニーを、30μg/mLクロラムフェニコール(CAM)および1%グルコースを含む50mLのLuria Bertaniブロスに接種した。250rpmで振盪しながら、30℃の恒温器内で一晩(少なくとも16時間)、細胞を増殖させた。その培養物を、1000mLフラスコ内で、30μg/mlCAMおよび100mMのピリドキシンを含む250mLの2xYT培地(Difco)中に、0.1という600nmの光学濃度(OD600)に希釈し、30℃で増殖させた。培養物のOD600が0.6〜0.8になったら、イソプロピル−β−D−チオガラクトシド(「IPTG」)を1mMという最終濃度まで加えることによって、操作されたトランスアミナーゼ遺伝子の発現を誘導した。次いで、インキュベーションを一晩(少なくとも16時間)続けた。遠心分離(5000rpm、30分、5℃)によって細胞を採取し、上清を廃棄した。細胞ペレットを、100μMのピリドキサール5’リン酸を含む、12mLの冷(4℃)50mMリン酸カリウム緩衝液,pH8.5に再懸濁し、4℃で維持しつつ、16kpsiでワンショット粉砕機(Constant System Ltd)に1回通した。遠心分離(10000rpm、40分、5℃)によって細胞残屑を除去した。透明の溶解産物上清を集め、−80℃で保管した。凍結された透明の溶解産物の凍結乾燥により、粗トランスアミナーゼポリペプチドの乾燥した振とうフラスコ粉末が得られる。あるいは、細胞ペレット(洗浄の前または後)は、4℃または−80℃で保存され得る。
一般的なSFPアッセイは、5mLの総体積中以下の出発反応混合物を含んでいた:50g/Lの化合物(2)の基質、0.5、1または2g/Lの操作されたポリペプチドSFP、1または1.2mMのPLP、1Mまたは2MのIPM、50%(v/v)DMSO、および0.05MのTEA緩衝液。SFP反応条件は、pH10および50℃;pH11.5および55℃;またはpH11.5および60℃であった。磁気撹拌棒による250rpmでの撹拌を伴いSFPアッセイ反応時間は2または24時間であった。
SFPアッセイについての一般的プロトコルは次の通りであった。ストック溶液(プレミックス)を以下のとおり実験のセットごとに毎日調製した:0.5mLの10または12mMのPLP(滅菌水中)に対し、0.82mLのIPM、2.5mLのDMSO、および50g/L濃度での基質化合物(2)。プレミックス溶液のpHを37%HClで調節した。25、50または100g/Lの操作されたポリペプチドストック溶液を、12.5、25または50mgの該ポリペプチドのSFPを0.5mLのTEA緩衝液(0.1M、pH8.5)に溶解することにより調製した。
各実験について、4.9mLのプレミックスストック溶液を、ガラス製ねじ口式バイアルに加えた。バイアルをきつく閉め、250rpmで磁気撹拌しながら50、55または60℃に加熱した。100μLの酵素粉末溶液(0.2Mボレート中、pH10.5)を反応混合物に加えた。バイアルをきつく閉め、2または24時間撹拌しながら反応を続行させた。2または24時間後20mLのアセトニトリルを加えることにより反応をクエンチした。
D.DSP調製物およびアッセイ
操作されたトランスアミナーゼポリペプチドのDSP粉末は、5mMのピリドキサールHClを供給培地および発酵槽培地に添加する標準的なバイオプロセス法に従って、短時間バッチ発酵の後、流加プロセスとして調製された。簡潔には、IPTGを1mMという最終濃度まで加えることによって、トランスアミナーゼポリペプチドの発現を誘導した。発酵の後、細胞を採取し、100mMのTEA緩衝液(pH7.5)に再懸濁し、次いで、トランスアミナーゼポリペプチドの均質化によって機械的に破砕した。細胞残屑および核酸を、ポリエチレンイミン(PEI)を用いて凝集させ、懸濁物を遠心分離によって清澄化した。得られた透明の上清を、タンジェンシャルクロスフロー限外濾過膜を用いて濃縮することにより、塩および水を除去した。次いで、濃縮され、部分的に精製された酵素濃縮物を、凍結乾燥機において乾燥させてDSP粉末を得、これを容器(例えば、ポリエチレン)に包装した。
操作されたトランスアミナーゼポリペプチドのDSP粉末は、5mMのピリドキサールHClを供給培地および発酵槽培地に添加する標準的なバイオプロセス法に従って、短時間バッチ発酵の後、流加プロセスとして調製された。簡潔には、IPTGを1mMという最終濃度まで加えることによって、トランスアミナーゼポリペプチドの発現を誘導した。発酵の後、細胞を採取し、100mMのTEA緩衝液(pH7.5)に再懸濁し、次いで、トランスアミナーゼポリペプチドの均質化によって機械的に破砕した。細胞残屑および核酸を、ポリエチレンイミン(PEI)を用いて凝集させ、懸濁物を遠心分離によって清澄化した。得られた透明の上清を、タンジェンシャルクロスフロー限外濾過膜を用いて濃縮することにより、塩および水を除去した。次いで、濃縮され、部分的に精製された酵素濃縮物を、凍結乾燥機において乾燥させてDSP粉末を得、これを容器(例えば、ポリエチレン)に包装した。
操作されたポリペプチドDSPの最終アッセイ濃度がわずか0.5g/Lまたは1.0g/Lであるという唯一の差異を伴うが、SFP活性アッセイについて上で記載したのと同じ方法を用いて、DSP活性アッセイを5mL規模で実施した。
E.アッセイのHPLC分析
上記されたようにHTP、SFPまたはDSPアッセイを実施した後、アセトニトリルでクエンチしたアッセイ反応溶液からの試料を分析することにより、化合物(2)の基質から化合物(1)の生成物への変換パーセントならびに生成物の立体異性体純度(すなわち、e.e.%)を決定した(例えば米国特許8,293,507 B2の実施例4に記載された標準アキラルおよびキラルHPLC分析方法を用いた(また、Savileら、2010、“Biocatalytic asymmetric synthesis of chiral amines from ketones applied to sitagliptin manufacture,” Science 329(5989):305−9およびSupporting Online Materialsも参照)を使用した)。
上記されたようにHTP、SFPまたはDSPアッセイを実施した後、アセトニトリルでクエンチしたアッセイ反応溶液からの試料を分析することにより、化合物(2)の基質から化合物(1)の生成物への変換パーセントならびに生成物の立体異性体純度(すなわち、e.e.%)を決定した(例えば米国特許8,293,507 B2の実施例4に記載された標準アキラルおよびキラルHPLC分析方法を用いた(また、Savileら、2010、“Biocatalytic asymmetric synthesis of chiral amines from ketones applied to sitagliptin manufacture,” Science 329(5989):305−9およびSupporting Online Materialsも参照)を使用した)。
簡単に述べると、Agilent Eclipse XDB−C8カラム(4.6x150mm、5μm)を備えたAgilent 1200 HPLCを用い、45:55の10mMのNH4Ac/MeCNを溶離剤として用いて、1.5ml/分の流量および40℃のカラム温度で、化合物(2)の基質から化合物(1)への変換パーセントを決定した。保持時間:基質化合物(2)=1.7分;化合物(1)=1.4分。溶離液中の基質および生成物を、経路長1cmで210nmまたは268nmでのピーク面積として決定した。
Daicel Chiralpak AD−Hカラム(4.6x150mm、5μm)を備えたAgilent 1200 HPLCを用い、60:40:0.1:0.1のEtOH/ヘプタン/ジエチルアミン/水を溶離剤として用いて、0.8ml/分の流量および35℃のカラム温度で、化合物(1)の立体異性体純度を決定した。保持時間:基質化合物(2)=6.3分;(S)−エナンチオマー生成物化合物=8.4分;化合物(1)=10.8分。基質および生成物を、経路長1cmで210nmまたは268nmでのピーク面積として決定した。
F.結果
本開示のトランスアミナーゼ活性を有する特定の操作されたポリペプチドのHTP、SFPおよびDSP調製物の比活性、安定性および立体純度アッセイの結果を、表2A、2Bおよび2Cに提示する。
本開示のトランスアミナーゼ活性を有する特定の操作されたポリペプチドのHTP、SFPおよびDSP調製物の比活性、安定性および立体純度アッセイの結果を、表2A、2Bおよび2Cに提示する。
本願において引用されたすべての刊行物、特許、特許出願および他の文書は、各個別の刊行物、特許、特許出願または他の文書が、すべての目的のために参照により援用されると個別に示されたのと同程度に、すべての目的のために、それらの全体が参照により援用される。
様々な具体的な実施形態が、例示され、説明されてきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更が行われ得ることが認識されるだろう。
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- 明細書中に記載の発明。
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