JP2018018966A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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Seigo Osawa
青吾 大澤
邦明 真光
Kuniaki Masamitsu
真光  邦明
真悟 山内
Shingo Yamauchi
真悟 山内
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Abstract

【課題】レーザ部から照射される光の光軸とレンズの光軸との相対的なずれを抑制可能な半導体レーザ装置を提供する。【解決手段】半導体レーザ装置1の筐体10は、基部14に設けられた第1壁11と第2壁12との間に光が通る通路13を有する。導光部20は、筐体10の通路13に配置され、光を透過するレンズを有する。レーザ部30は、筐体10の通路13に配置され、半導体発光素子が発する光をレンズに向けて照射する。導光部20の一方の側を支持する第1レンズ支持部121と、レーザ部30の一方の側を支持する第1レーザ支持部131とは、いずれも第1壁11に設けられる。導光部20の他方の側を支持する第2レンズ支持部122と、レーザ部30の外壁の他方の側を支持する第2レーザ支持部132とは、いずれも第2壁12に設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体レーザ装置に関するものである。
従来、ヘッドアップディスプレイ等に使用される半導体レーザ装置が知られている。特許文献1に記載の半導体レーザ装置では、筐体に対し、レーザダイオードが固定されたホルダ(以下「LDホルダ」という)と、レンズが固定されたホルダ(以下「レンズホルダ」という)とが固定されている。
LDホルダは、筐体の外壁に設けられた穴に対し、筐体の外壁の外側から固定されている。レンズホルダは、LDホルダに固定されたレーザダイオードから照射される光の光軸に直交する方向に設けられた筐体の穴に挿入され、その穴の内側に固定されている。LDホルダとレンズホルダとは、レーザダイオードから照射される光の光軸とレンズの光軸とが一致するように位置調整された状態で、筐体に対し接着剤により固定されている。
特開2015‐143732号公報
しかしながら、特許文献1に記載の半導体レーザ装置は、筐体のうち、LDホルダが固定された箇所の形状と、レンズホルダが固定された箇所の形状とが異なっている。そのため、温度変化により、筐体、LDホルダおよびレンズホルダが熱膨張または熱収縮すると、LDホルダとレンズホルダとは、それぞれ異なる方向に異なる距離変位する。したがって、この半導体レーザ装置は、温度変化に対し、レーザダイオードから照射される光の光軸とレンズの光軸との相対的なずれが大きくなるおそれがある。
本発明は上記点に鑑みて、レーザ部から照射される光の光軸とレンズの光軸との相対的なずれを抑制可能な半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の半導体レーザ装置は、筐体、導光部、レーザ部、第1レンズ支持部、第2レンズ支持部、第1レーザ支持部および第2レーザ支持部を備える。筐体(10)は、基部(14)、その基部に設けられた第1壁(11)および第2壁(12)、ならびに第1壁(11)と第2壁(12)との間に形成された光が通る通路(13)を有する。導光部(20)は、筐体が有する通路に配置され、光を透過するレンズ(22)を有する。レーザ部(30)は、筐体が有する通路に配置され、半導体発光素子(39)を有し、その半導体発光素子が発する光をレンズに向けて照射する。第1レンズ支持部(121)は、第1壁に設けられ、導光部の外壁のうちレンズの光軸(21)に直交する一方の側を支持する。第2レンズ支持部(122)は、第2壁に設けられ、導光部の外壁のうちレンズの光軸に直交する他方の側を支持する。第1レーザ支持部(131)は、第1壁のうち第1レンズ支持部が設けられる位置から離れた位置に設けられ、レーザ部の外壁のうちレーザ部から照射される光の光軸(31)に直交する一方の側を支持する。第2レーザ支持部(132)は、第2壁のうち第2レンズ支持部が設けられる位置から離れた位置に設けられ、レーザ部の外壁のうちレーザ部から照射される光の光軸に直交する他方の側を支持する。
これによれば、第1壁に第1レンズ支持部と第1レーザ支持部とが設けられるので、第1レンズ支持部の形状と第1レーザ支持部の形状とを近似したものにすることが可能である。そのため、第1レンズ支持部の線膨張率と第1レーザ支持部の線膨張率とが近似したものとなる。また、第2壁に第2レンズ支持部と第2レーザ支持部とが設けられるので、第2レンズ支持部の形状と第2レーザ支持部の形状とを近似したものにすることが可能である。そのため、第2レンズ支持部の線膨張率と第2レーザ支持部の線膨張率とが近似したものとなる。したがって、温度変化により構成部材が熱膨張または熱収縮したとき、導光部とレーザ部とは略同じ方向に略同じ距離変位する。その結果、半導体レーザ装置は、レーザ部から照射される光の光軸とレンズの光軸との相対的なずれを抑制できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる半導体レーザ装置の模式図である。 図1のII部分の平面図である。 (A)は図2のIIIA−IIIAの断面図であり、(B)は図2のIIIB−IIIBの断面図である。 第1実施形態にかかる半導体レーザ装置において、温度変化に伴うレンズの光軸とレーザ光の光軸の相対的なずれを示す実験結果である。 比較例の半導体レーザ装置の模式図である。 図5のVI部分の部分断面図である。 図6のVII−VIIの断面図である。 比較例の半導体レーザ装置において、温度変化に伴うレンズの位置ずれを説明する図である。 比較例の半導体レーザ装置において、温度変化に伴うレンズの光軸とレーザ光の光軸の相対的なずれを示す実験結果である。 第2実施形態にかかる半導体レーザ装置の部分断面図である。 第3実施形態にかかる半導体レーザ装置の部分断面図である。 (A)は図11のXIIA−XIIAの断面図であり、(B)は図11のXIIB−XIIBの断面図である。 第4実施形態にかかる半導体レーザ装置の部分断面図である。 第5実施形態にかかる半導体レーザ装置の部分断面図である。 (A)は図14のXVA−XVAの断面図であり、(B)は図14のXVB−XVBの断面図である。 (A)は図14のXVIA−XVIAの断面図であり、(B)は図14のXVIB−XVIBの断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の半導体レーザ装置は、例えば車両の運転に必要な各種情報をフロントガラスなどに表示するヘッドアップディスプレイ等に用いられるものである。
図1から図3に示すように、半導体レーザ装置1は、筐体10、導光部20、レーザ部30、第1レンズ支持部121、第2レンズ支持部122、第1レーザ支持部131および第2レーザ支持部132などを備えている。
図1は、筐体10の模式図である。筐体10は、例えばアルミニウムなどの金属により形成されている。筐体10は、基部14と、その基部14に設けられた第1壁11および第2壁12などを有している。基部14と第1壁11と第2壁12とは、一体に形成されている。
また、筐体10は、第1壁11と第2壁12との間に、レーザ部30から照射された光が通るための通路13を有している。第1壁11と第2壁12とは、いずれも通路13が延びる方向に連続して形成されている。筐体10の通路13に、導光部20とレーザ部30とが設けられる。
導光部20は、光が透過するレンズにより構成されている。このレンズは、平行光をつくるためのコリメートレンズである。このレンズは、例えばガラスにより形成されている。
レーザ部30は、図示していない半導体発光素子としてのレーザダイオードを有しており、そのレーザダイオードの発する光をレンズに向けて照射するものである。
なお、図示していないが、筐体10には、レーザ部30から照射されて導光部20のレンズを通過した光をフロントガラスなどに向けて投射する投射部、および、その投射部が投射する光をフロントガラス上で走査する走査部などの構成部品を設置することが可能である。なお、筐体10は、それらの構成部品が組み込まれた後、図示していないカバーが被せられ、密閉される。
図2および図3に示すように、第1壁11の一部に、第1レンズ支持部121が設けられる。第1レンズ支持部121は、導光部20の外壁のうちレンズの光軸21に直交する一方の側を支持するものである。
また、第1壁11のうち第1レンズ支持部121が設けられる位置から離れた位置に第1レーザ支持部131が設けられる。第1レーザ支持部131は、レーザ部30の外壁のうちレーザ部30から照射される光の光軸31に直交する一方の側を支持するものである。
一方、第2壁12の一部に、第2レンズ支持部122が設けられる。第2レンズ支持部122は、導光部20の外壁のうちレンズの光軸21に直交する他方の側を支持するものである。
また、第2壁12のうち第2レンズ支持部122が設けられる位置から離れた位置に第2レーザ支持部132が設けられる。第2レーザ支持部132は、レーザ部30の外壁のうちレーザ部30から照射される光の光軸31に直交する他方の側を支持するものである。
図2では、第1壁11のうち、第1レンズ支持部121となる部位の境界を破線αで示し、第1レーザ支持部131となる部位の境界を破線βで示している。ただし、その境界α、βは例示であり、第1レンズ支持部121と第1レーザ支持部131とは、第1壁11の中で連続して構成されているものである。
また、図2では、第2壁12のうち、第2レンズ支持部122となる部位の境界を破線γで示し、第2レーザ支持部132となる部位の境界を破線δで示している。ただし、その境界γ、δは例示であり、第2レンズ支持部122と第2レーザ支持部132とは、第2壁12の中で連続して構成されているものである。
なお、図2には、導光部20のレンズの光軸21と、レーザ部30から照射される光の光軸31とが一致した状態が示されている。
図3(A)は、導光部20、第1レンズ支持部121および第2レンズ支持部122などを示している。
導光部20と第1レンズ支持部121との間、および導光部20と第2レンズ支持部122との間には、接着剤40が設けられている。そのため、導光部20と第1レンズ支持部121とは、それらの間に接着剤40を挟んで離れた状態で固定されている。また、導光部20と第2レンズ支持部122とは、それらの間に接着剤40を挟んで離れた状態で固定されている。なお、導光部20と第1レンズ支持部121との間に設けられる接着剤40の量と、導光部20と第2レンズ支持部122との間に設けられる接着剤40の量とは、13%程度異なっていてもよい。
図3(B)は、レーザ部30、第1レーザ支持部131および第2レーザ支持部132などを示している。なお、図3(B)では、レーザ部30の外縁のみを示し、レーザ部30の内部の構成の図示を省略している。
レーザ部30と第1レーザ支持部131との間、およびレーザ部30と第2レーザ支持部132との間には、接着剤40が設けられている。そのため、レーザ部30と第1レーザ支持部131とは、それらの間に接着剤40を挟んで離れた状態で固定されている。また、レーザ部30と第2レーザ支持部132とは、それらの間に接着剤40を挟んで離れた状態で固定されている。
接着剤40は、塗布量、線膨張率、弾性率が統一されたものであることが好ましい。なお、レーザ部30と第1レーザ支持部131との間に設けられる接着剤40の量と、レーザ部30と第2レーザ支持部132との間に設けられる接着剤40の量とは、40%程度異なっていてもよい。
図3(A)、(B)に示したように、第1レンズ支持部121のうち導光部20側の内壁と、第2レンズ支持部122のうち導光部20側の内壁との距離を、導光部間距離L1とする。第1レーザ支持部131のうちレーザ部30側の内壁と、第1レーザ支持部131のうちレーザ部30側の内壁との距離を、レーザ部間距離L2とする。このとき、導光部間距離L1とレーザ部間距離L2とは揃っている。すなわち、導光部20とレーザ部30とが並ぶ方向から見たとき、第1レンズ支持部121のうち導光部20側の内壁と、第1レーザ支持部131のうちレーザ部30側の内壁とは、少なくとも一部が重なるものとなる。また、第2レンズ支持部122のうち導光部20側の内壁と、第2レーザ支持部132のうちレーザ部30側の内壁とは、少なくとも一部が重なるものとなる。
なお、本明細書において、「2か所の距離が揃っている」とは、2か所の距離が同一であることに加え、製造公差などを加味した上で、95%以上揃っていることを含むものである。
図3(A)、(B)に示したように、第1レンズ支持部121が設けられた箇所の第1壁11の厚みT1と、第1レーザ支持部131が設けられた箇所の第1壁11の厚みT2とは、揃っている。また、第2レンズ支持部122が設けられた箇所の第2壁12の厚みT3と、第2レーザ支持部132が設けられた箇所の第2壁12の厚みT4とは、揃っている。すなわち、導光部20とレーザ部30とが並ぶ方向から見たとき、第1レンズ支持部121のうち導光部20とは反対側の外壁と、第1レーザ支持部131のうちレーザ部30とは反対側の外壁とは、少なくとも一部が重なるものとなる。また、第2レンズ支持部122のうち導光部20とは反対側の外壁と、第2レーザ支持部132のうちレーザ部30とは反対側の外壁とは、少なくとも一部が重なるものとなる。
なお、本明細書において、「2か所の厚みが揃っている」とは、2か所の厚みが同一であることに加え、製造公差などを加味した上で、95%以上揃っていることを含むものである。
また、図3(A)、(B)に示したように、第1レンズ支持部121および第2レンズ支持部122が設けられた箇所における基部14の厚みTH1と、第1レーザ支持部131および第2レーザ支持部132が設けられた箇所における基部14の厚みTH2とは、揃っている。
詳細には、図3(A)に示したXY平面の断面視において、第1レンズ支持部121および第2レンズ支持部122が設けられた箇所における基部14の厚みTH1と、レーザ部間距離L1との積である基部14の面積を、導光部20の基部面積S1とする。図3(B)に示したXY平面の断面視において、第1レーザ支持部131および第2レーザ支持部132が設けられた箇所における基部14の厚みTH2と、レーザ部間距離L2との積である基部14の面積を、レーザ部30の基部面積S2とする。このとき、導光部20の基部面積S1とレーザ部30の基部面積S2とは、揃っている。なお、本明細書において、「2か所の面積が揃っている」とは、2か所の面積が同一であることに加え、製造公差などを加味した上で、95%以上揃っていることを含むものである。
図3(A)、(B)に示したように、第1レンズ支持部121の断面形状と、第1レーザ支持部131の断面形状とは、揃っている。したがって、導光部20とレーザ部30とが並ぶ方向から見たとき、第1レンズ支持部121の断面形状と、第1レーザ支持部131の断面形状とは、少なくとも一部が重なるものとなる。すなわち、導光部20とレーザ部30とが並ぶ方向から見たとき、第1レンズ支持部121が導光部20の外壁を支持する箇所と、第1レーザ支持部131がレーザ部30の外壁を支持する箇所とは、少なくとも一部が重なるものとなる。これにより、第1レンズ支持部121の線膨張率と第1レーザ支持部131の線膨張率とが近似したものとなる。したがって、温度変化により構成部材が熱膨張または熱収縮したとき、第1レンズ支持部121と第1レーザ支持部131とは、略同一の形状変化を示す。
また、第2レンズ支持部122の断面形状と、第2レーザ支持部132の断面形状とは、揃っている。したがって、導光部20とレーザ部30とが並ぶ方向から見たとき、第2レンズ支持部122の断面形状と、第2レーザ支持部132の断面形状とは、少なくとも一部が重なるものとなる。すなわち、導光部20とレーザ部30とが並ぶ方向から見たとき、第2レンズ支持部122が導光部20の外壁を支持する箇所と、第2レーザ支持部132がレーザ部30の外壁を支持する箇所とは、少なくとも一部が重なるものとなる。これにより、第2レンズ支持部122の線膨張率と第2レーザ支持部132の線膨張率とが近似したものとなる。したがって、温度変化により構成部材が熱膨張または熱収縮したとき、第2レンズ支持部122と第2レーザ支持部132とは、略同一の形状変化を示す。
次に、導光部20のレンズの光軸21と、レーザ部30から照射される光の光軸31とが一致するように、筐体10に対して導光部20とレーザ部30とを固定する方法の一例について説明する。
まず、第1レンズ支持部121と第2レンズ支持部122との間に導光部20を配置する。このとき、導光部20は、第1レンズ支持部121と第2レンズ支持部122から離れた状態で、図示していない治具などにより保持される。その状態で、導光部20と第1レンズ支持部121との間、および導光部20と第2レンズ支持部122との間に接着剤40を充填する。そして、その接着剤40に紫外線を照射し、接着剤40を固化する。
次に、第1レーザ支持部131と第2レーザ支持部132との間にレーザ部30を配置する。このとき、レーザ部30は、第1レーザ支持部131と第2レーザ支持部132から離れた状態で、図示していない治具などにより保持される。その状態で、レーザ部30と第1レーザ支持部131との間、およびレーザ部30と第2レーザ支持部132との間に接着剤40を充填する。続いて、導光部20のレンズの光軸21と、レーザ部30から照射される光の光軸31とが一致するように、レーザ部30の位置を調整する。2つの光軸が一致するようにレーザ部30の位置調整がされた状態で、接着剤40に紫外線を照射し、その接着剤40を固化する。その後、紫外線照射により固化した接着剤40をさらに加熱し、その接着剤40を完全に固化する。
なお、第1レンズ支持部121と第2レンズ支持部122に対して導光部20を固定する工程と、第1レーザ支持部131と第2レーザ支持部132に対してレーザ部30を固定する工程は、上記の説明と逆の順序で行ってもよい。
すなわち、まず、第1レーザ支持部131と第2レーザ支持部132との間にレーザ部30を配置し、接着剤40を充填する。そして、その接着剤40に紫外線を照射し、接着剤40を固化する。
次に、第1レンズ支持部121と第2レンズ支持部122との間に導光部20を配置し、接着剤40を充填する。続いて、導光部20のレンズの光軸21と、レーザ部30から照射される光の光軸31とが一致するように、導光部20の位置を調整する。2つの光軸が一致するように導光部20の位置調整がされた状態で、接着剤40に紫外線を照射し、その接着剤40を固化する。その後、紫外線照射により固化した接着剤40をさらに加熱し、その接着剤40を完全に固化する。
これにより、レンズの光軸21とレーザ部30から照射される光の光軸31とが一致した状態で、導光部20とレーザ部30とが筐体10に固定される。
ここで、半導体レーザ装置1には、レンズの光軸21とレーザ部30から照射される光の光軸31との相対的なずれ(以下「相対的な光軸ずれ」という)が、所定の範囲内にあることが求められる。
そこで、第1実施形態の半導体レーザ装置1の温度を変化させたときの相対的な光軸ずれについて実験を行った結果を、図4に示す。
この実験では、図3(B)に記載した座標に示すように、第1壁11と第2壁12とが並ぶ方向をX軸とした。また、第1壁11と第2壁12とが並ぶ方向に対して垂直、且つ、レンズ部とレーザ部30とが並ぶ方向に対して垂直な方向をY軸とした。そのX軸とY軸に関し、半導体レーザ装置1の温度を変化させたときの相対的な光軸ずれを調べた。
図4では、X軸に関する相対的な光軸ずれを円形にてプロットし、それらを結ぶ線を破線100にて示した。また、Y軸に関する相対的な光軸ずれを三角形にてプロットし、それらを結ぶ線を実線101にて示した。
図4に示したように、第1実施形態の半導体レーザ装置1は、その温度を変化させたとき、X軸とY軸に関し、相対的な光軸ずれが所定の閾値Th1と閾値Th2との間に収まっている。
上述した第1実施形態の半導体レーザ装置1に対し、比較例の半導体レーザ装置2について説明する。
図5および図6に示すように、比較例の半導体レーザ装置2は、筐体10の外壁に設けられた穴15に対し、筐体10の外壁の外側からレーザ部300がホルダ310を介して固定されている。
筐体10には、レーザ部300から照射された光が通るための通路13を構成する第1壁11と第2壁12が設けられている。その第1壁11に設けられた第1レンズ支持部121と、第2壁12に設けられた第2レンズ支持部122との間に、導光部200が固定されている。
なお、図6には、導光部200のレンズの光軸21と、レーザ部300から照射される光の光軸31とが一致した状態が示されている。
図7に示すように、導光部200は、第1レンズ支持部121の斜面123と第2レンズ支持部122の斜面124とに当接した状態で、接着剤40によって固定されている。
図8では、比較例の半導体レーザ装置2に関し、その温度を変化させたときの導光部200の挙動を示している。比較例の半導体レーザ装置2の温度が上昇すると、図8の破線201に示すように、第1レンズ支持部121の斜面123と第2レンズ支持部122の斜面124とは互いに遠ざかる方向に変位する。そのため、導光部200は、Y軸方向において筐体10の基部14側に移動する。したがって、導光部200のレンズの光軸も、符号21aに示すように、Y軸方向において筐体10の基部14側に移動する。
一方、比較例の半導体レーザ装置2の温度が低下すると、図8の一点鎖線202に示すように、第1レンズ支持部121の斜面123と第2レンズ支持部122の斜面124とは互いに近づく方向に変位する。そのため、導光部200は、Y軸方向において筐体10のうち基部14とは反対側に移動する。したがって、導光部200のレンズの光軸も、符号21bに示すように、Y軸方向において筐体10のうち基部14とは反対側に移動する。
ここで、比較例の半導体レーザ装置2の温度を変化させたときの相対的な光軸ずれについて実験を行った結果を、図9に示す。
図9では、X軸に関する相対的な光軸ずれを円形にてプロットし、Y軸に関する相対的な光軸ずれを三角形にてプロットした。
図9に示した実験結果より、比較例の半導体レーザ装置2は、その温度を変化させたとき、Y軸に関し、相対的な光軸ずれが温度変化に伴って所定の閾値Th2から外れている。なお、X軸に関しては、相対的な光軸ずれが所定の閾値Th1と閾値Th2との間に収まっている。したがって、比較例の半導体レーザ装置2は、第1実施形態の半導体レーザ装置1よりも、Y軸に関する相対的な光軸ずれが大きいといえる。
これに対し、第1実施形態の半導体レーザ装置1は、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態では、第1レンズ支持部121と第1レーザ支持部131とが第1壁11に設けられ、第2レンズ支持部122と第2レーザ支持部132とが第2壁12に設けられている。
これによれば、第1レンズ支持部121の形状と第1レーザ支持部131の形状とを近似したものに揃えることが可能である。そのため、第1レンズ支持部121の線膨張率と第1レーザ支持部131の線膨張率とが近似したものとなる。また、第2レンズ支持部122の形状と第2レーザ支持部132の形状とを近似したものに揃えることが可能である。そのため、第2レンズ支持部122の線膨張率と第2レーザ支持部132の線膨張率とが近似したものとなる。したがって、温度変化により構成部材が熱膨張または熱収縮したとき、導光部20とレーザ部30とは略同じ方向に略同じ距離変位する。その結果、半導体レーザ装置1は、レーザ部30から照射される光の光軸31とレンズの光軸21との相対的なずれを抑制できる。
(2)第1実施形態では、導光部20とレーザ部30とが並ぶ方向から見たとき、レンズの光軸21に直交する面における第1レンズ支持部121の断面形状と、レーザ部30から照射される光の光軸31に直交する面における第1レーザ支持部131の断面形状との少なくとも一部が重なっている。
また、レンズの光軸21に直交する面における第2レンズ支持部122の断面形状と、レーザ部30から照射される光の光軸31に直交する面における第2レーザ支持部132の断面形状との少なくとも一部が重なっている。
これによれば、第1レンズ支持部121の線膨張率と第1レーザ支持部131の線膨張率とを近似したものにできる。また、第2レンズ支持部122の線膨張率と第2レーザ支持部132の線膨張率とを近似したものにできる。
(3)第1実施形態では、1レンズ支持部121が設けられた箇所の第1壁11の厚みT1と、第1レーザ支持部131が設けられた箇所の第1壁11の厚みT2とが揃っている。また、第2レンズ支持部122が設けられた箇所の第2壁12の厚みT3と、第2レーザ支持部132が設けられた箇所の第2壁12の厚みT4とが揃っている。
これによれば、第1レンズ支持部121の線膨張率と第1レーザ支持部131の線膨張率とを近似したものにできる。また、第2レンズ支持部122の線膨張率と第2レーザ支持部132の線膨張率とを近似したものにできる。
(4)第1実施形態では、第1レンズ支持部121と第2レンズ支持部122との間の距離L1は、第1レーザ支持部131と第1レーザ支持部131との間の距離L2と揃っている。
これによれば、導光部20の幅とレーザ部30の幅とを揃えることが可能である。したがって、導光部20の線膨張率とレーザ部30の線膨張率とを近似したものにできる。
(5)第1実施形態では、第1壁11は、第1レンズ支持部121から第1レーザ支持部131に亘り連続して形成されている。また、第2壁12は、第2レンズ支持部122から第2レーザ支持部132に亘り連続して形成されている。
これによれば、レーザ部30の有する半導体発光素子から生じる熱は、レーザ部30から第1レーザ支持部131を経由して第1レンズ支持部121に伝熱し、また、レーザ部30から第2レーザ支持部132を経由して第2レンズ支持部122に伝熱する。そのため、第1レーザ支持部131と第1レンズ支持部121との温度変化量が近似し、また、第2レーザ支持部132と第2レンズ支持部122との温度変化量が近似する。したがって、レーザ部30の有する半導体発光素子から生じる熱による第1レンズ支持部121の形状変化量と第1レーザ支持部131の形状変化量とを近づけ、第2レンズ支持部122の形状変化量と第2レーザ支持部132の形状変化量とを近づけることができる。
(6)第1実施形態では、導光部20と第1レンズ支持部121との間、導光部20と第2レンズ支持部122との間、レーザ部30と第1レーザ支持部131との間、および、レーザ部30と第2レーザ支持部132との間は、いずれも接着剤40を挟んで離れている。
これによれば、温度変化により構成部材が熱膨張または熱収縮したとき、接着剤40が緩衝材として機能する。そのため、第1レンズ支持部121と第2レンズ支持部122から導光部20が直接押圧されることが防がれ、第1レーザ支持部131と第2レーザ支持部132からレーザ部30が直接押圧されることが防がれる。したがって、導光部20とレーザ部30との相対的な位置ずれを防ぐことが可能である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対してレーザ部30の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図10に示すように、第2実施形態では、レーザ部30は、図示していない半導体発光素子が発する光をレンズに向けて照射する発光モジュール32と、その発光モジュール32に接続するヒートシンク33とを有している。
ヒートシンク33は、例えばアルミニウムなどの金属から形成されている。ヒートシンク33は、例えばはんだ等の熱伝導性の高い接合部材331により、発光モジュール32の端面に接合されている。なお、図10では、ヒートシンク33と接合部材331を断面で示している。
ヒートシンク33に設けられた孔の内側を発光モジュール32から延びるPIN端子34、+端子35、−端子36が挿通している。PIN端子34と+端子35とはいずれも、絶縁被膜によって被覆され、ヒートシンク33に対して電気的に絶縁されている。一方、−端子36は、ベース電極であり、発熱源となる半導体発光素子に接続されると共に、ヒートシンク33にも接続されている。これにより、ヒートシンク33は、半導体発光素子が発する熱を吸収する。
ここで、第2実施形態では、ヒートシンク33と第1レーザ支持部131との間に隙間が設けられている。また、ヒートシンク33と第2レーザ支持部132との間に隙間が設けられている。そのため、半導体発光素子が発する熱によりヒートシンク33が熱膨張または熱収縮した場合でも、そのことがレーザ部30の位置ずれに影響することが防がれる。したがって、第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、レーザ部30から照射される光の光軸31とレンズの光軸21との相対的なずれを抑制できる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。
図11および図12に示すように、第3実施形態では、ヒートシンク33が有底筒状に形成されている。ヒートシンク33は、底部37、およびその底部37の外縁から筒状に延びる筒部38を有する。ヒートシンク33は、例えば、はんだ331または接着剤等により、発光モジュール32に接合されている。発光モジュール32から延びるPIN端子34、+端子35、−端子36は、底部37に設けられた孔を挿通している。なお、図11では、ヒートシンク33と接合部材331を断面で示している。また、図12(B)では、発光モジュール32の外縁のみを示し、内部の構成の図示を省略している。
ヒートシンク33の筒部38は、発光モジュール32の外側を囲う形状となっている。導光部20を構成するコリメートレンズの外幅W1と、ヒートシンク33の筒部38の外幅W2とは、揃っている。なお、第3実施形態では、発光モジュール32の外幅は、コリメートレンズの外幅W1より小さい。しかし、この場合でも、ヒートシンク33の筒部38が発光モジュール32の外側を囲う形状となっていることにより、導光部20の外幅W1とレーザ部30の外幅W2とを揃えることが可能である。そのため、第1レンズ支持部121の形状と第1レーザ支持部131の形状とを近似したものに揃え、第2レンズ支持部122の形状と第2レーザ支持部132の形状とを近似したものに揃えることができる。また、第1レンズ支持部121と第2レンズ支持部122との間の距離L1と、第1レーザ支持部131と第1レーザ支持部131との間の距離L2とを、近似したものに揃えることができる。したがって、第3実施形態でも、第1、第2実施形態と同様に、レーザ部30から照射される光の光軸31とレンズの光軸21との相対的なずれを抑制できる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。
図13に示すように、第4実施形態では、レーザ部30は、発光モジュール32とヒートシンク33とが一体に構成されている。
ヒートシンク33は、鉄、窒化アルミニウムまたはセラミックスなどの高熱伝導部材により構成されている。また、ヒートシンク33は、発光モジュール32の基台としても機能する。このヒートシンク33に対し、ベース電極である−端子36が設けられている。そのベース電極に半導体発光素子39が設けられている。なお、そのベース電極である−端子36は、ヒートシンク33に接続されている。そのため、ヒートシンク33は、半導体発光素子39としてのレーザダイオードが発する熱を吸収する。
ヒートシンク33には、−端子36の他に、PIN端子34と+端子35とが挿通している。PIN端子34と+端子35とはいずれも、絶縁被膜によって被覆され、ヒートシンク33に対して電気的に絶縁されている。PIN端子34は、フォトダイオード391に接続されている。また、+端子35は、レーザダイオード39に接続されている。レーザダイオード39およびフォトダイオード391などは、発光モジュール32を構成する。
レーザダイオード39およびフォトダイオード391などには、レーザキャップ320が被せられている。レーザキャップ320は、ヒートシンク33に固定されている。これにより、発光モジュール32とヒートシンク33とが一体に構成される。
第4実施形態も、第2実施形態と同様に、レーザダイオード39が発する熱をヒートシンク33によって吸収できると共に、レーザ部30から照射される光の光軸31とレンズの光軸21との相対的なずれを抑制できる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。
図14から図16に示すように、第5実施形態では、レーザ部30の有するヒートシンク33が、有底角筒状に形成されている。ヒートシンク33は、底部37および角筒部381を有する。ヒートシンク33は、図示していないはんだまたは接着剤等により、発光モジュール32に接合されている。ヒートシンク33の底部37に設けられた孔を、発光モジュール32から延びるPIN端子34、+端子35、−端子36が挿通している。ヒートシンク33の角筒部381は、底部37の外縁から角筒状に延び、発光モジュール32の外側を囲う形状となっている。
また、導光部20は、光が透過するレンズ22と、そのレンズ22の外側を囲うホルダ23とを有している。レンズ22は、コリメートレンズであり、円形に形成されている。ホルダ23は、有底角筒状に形成されている。ホルダ23は、底部24および角筒部25を有する。ホルダ23は、図示していない接着剤等により、発光モジュール32に接合されている。ホルダ23の底部24には、レーザ部30から照射された光を通すための孔26が設けられている。ホルダ23の角筒部25は、ホルダ23の底部24の外縁から角筒状に延び、レンズ22の外側を囲う形状となっている。
ここで、ホルダ23の角筒部25の外幅W1と、ヒートシンク33の角筒部381の外幅W2とは、揃っている。そのため、第5実施形態では、発光モジュール32の外幅とコリメートレンズ22の外幅とが異なる場合でも、レーザ部30の外幅と導光部20の外幅とを揃えることが可能である。そのため、第1レンズ支持部121の形状と第1レーザ支持部131の形状とを近似したものに揃え、第2レンズ支持部122の形状と第2レーザ支持部132の形状とを近似したものに揃えることができる。
第5実施形態では、筐体10の通路13の内壁とレーザ部30との間に放熱グリス42が設けられている。詳細には、放熱グリス42は、第1レーザ支持部131、第2レーザ支持部132および通路13の底と、ヒートシンク33との間に設けられる。この放熱グリス42は、半導体発光素子から生じる熱を筐体10に伝熱させるものである。
また、筐体10の通路13の内壁と導光部20との間にも放熱グリス42が設けられている。詳細には、放熱グリス42は、第1レンズ支持部121、第2レンズ支持部122および通路13の底と、ホルダ23との間に設けられる。
第5実施形態では、温度変化により放熱グリス42が熱膨張または熱収縮したとき、その放熱グリス42から導光部20とレーザ部30との両方に荷重が印加される。放熱グリス42から第1レーザ支持部131、第2レーザ支持部132、第1レンズ支持部121および第2レンズ支持部122のいずれにも荷重が印加される。そのため、導光部20とレーザ部30とは略同じ方向に略同じ距離変位する。したがって、半導体レーザ装置1は、レーザ部30から照射される光の光軸31とレンズの光軸21との相対的なずれを抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
上述した実施形態では、半導体レーザ装置は、例えばヘッドアップディスプレイに使用するものとして説明したが、他の実施形態では、半導体レーザ装置は、プロジェクタなどに使用するものとしてもよい。
上述した実施形態では、筐体は、例えばアルミニウムなどの金属により形成されるものとして説明したが、他の実施形態では、筐体は、アルミニウム以外の金属または樹脂等から形成されるものとしてもよい。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、半導体レーザ装置は、筐体、導光部、レーザ部、第1レンズ支持部、第2レンズ支持部、第1レーザ支持部および第2レーザ支持部を備える。筐体は、基部、その基部に設けられた第1壁および第2壁、ならびに第1壁と第2壁との間に形成された光が通る通路を有する。導光部は、筐体が有する通路に配置され、光を透過するレンズを有する。レーザ部は、筐体が有する通路に配置され、半導体発光素子を有し、その半導体発光素子が発する光をレンズに向けて照射する。第1レンズ支持部は、第1壁に設けられ、導光部の外壁のうちレンズの光軸に直交する一方の側を支持する。第2レンズ支持部は、第2壁に設けられ、導光部の外壁のうちレンズの光軸に直交する他方の側を支持する。第1レーザ支持部は、第1壁のうち第1レンズ支持部が設けられる位置から離れた位置に設けられ、レーザ部の外壁のうちレーザ部から照射される光の光軸に直交する一方の側を支持する。第2レーザ支持部は、第2壁のうち第2レンズ支持部が設けられる位置から離れた位置に設けられ、レーザ部の外壁のうちレーザ部から照射される光の光軸に直交する他方の側を支持する。
第2の観点によれば、導光部とレーザ部とが並ぶ方向から見たとき、レンズの光軸に直交する面における第1レンズ支持部の断面形状と、レーザ部から照射される光の光軸に直交する面における第1レーザ支持部の断面形状との少なくとも一部が重なっている。
また、レンズの光軸に直交する面における第2レンズ支持部の断面形状と、レーザ部から照射される光の光軸に直交する面における第2レーザ支持部の断面形状との少なくとも一部が重なっている。
これによれば、第1レンズ支持部の線膨張率と第1レーザ支持部の線膨張率とを近似したものにできる。また、第2レンズ支持部の線膨張率と第2レーザ支持部の線膨張率とを近似したものにできる。
第3の観点によれば、第1レンズ支持部が設けられた箇所の第1壁の厚みと第1レーザ支持部が設けられた箇所の第1壁の厚みとが揃っており、第2レンズ支持部が設けられた箇所の第2壁の厚みと第2レーザ支持部が設けられた箇所の第2壁の厚みとが揃っている。
これによれば、第1レンズ支持部の線膨張率と第1レーザ支持部の線膨張率とを近似したものにできる。また、第2レンズ支持部の線膨張率と第2レーザ支持部の線膨張率とを近似したものにできる。
第4の観点によれば、第1レンズ支持部と第2レンズ支持部との間の距離は、第1レーザ支持部と第1レーザ支持部との間の距離と揃っている。
これによれば、導光部の幅とレーザ部の幅とを揃えることが可能である。したがって、導光部の線膨張率とレーザ部の線膨張率とを近似したものにできる。
第5の観点によれば、第1レンズ支持部および第2レンズ支持部が設けられた箇所における基部の厚みと、第1レーザ支持部および第2レーザ支持部が設けられた箇所における基部の厚みとは揃っている。
第6の観点によれば、第1壁は、第1レンズ支持部から第1レーザ支持部に亘り連続して形成されている。第2壁は、第2レンズ支持部から第2レーザ支持部に亘り連続して形成されている。
これによれば、レーザ部の有する半導体発光素子から生じる熱は、レーザ部から第1レーザ支持部を経由して第1レンズ支持部に伝熱し、また、レーザ部から第2レーザ支持部を経由して第2レンズ支持部に伝熱する。そのため、第1レーザ支持部と第1レンズ支持部との温度変化量が近似し、また、第2レーザ支持部と第2レンズ支持部との温度変化量が近似する。したがって、レーザ部の有する半導体発光素子から生じる熱による第1レンズ支持部の形状変化量と第1レーザ支持部の形状変化量とを近づけ、第2レンズ支持部の形状変化量と第2レーザ支持部の形状変化量とを近づけることができる。
第7の観点によれば、導光部と第1レンズ支持部との間、導光部と第2レンズ支持部との間、レーザ部と第1レーザ支持部との間、および、レーザ部と第2レーザ支持部との間にそれぞれ設けられた接着剤をさらに備える。
導光部と第1レンズ支持部との間、導光部と第2レンズ支持部との間、レーザ部と第1レーザ支持部との間、および、レーザ部と第2レーザ支持部との間は、接着剤を挟んで離れている。
これによれば、温度変化により構成部材が熱膨張または熱収縮したとき、接着剤が緩衝材として機能する。そのため、第1レンズ支持部と第2レンズ支持部から導光部が直接押圧されることが防がれ、第1レーザ支持部と第2レーザ支持部からレーザ部が直接押圧されることが防がれる。したがって、導光部とレーザ部との相対的な位置ずれを防ぐことが可能である。
第8の観点によれば、レーザ部は、半導体発光素子が発する光をレンズに向けて照射する発光モジュールと、発光モジュールに接続するヒートシンクとを有している。ヒートシンクと第1レーザ支持部とが離れており、ヒートシンクと第2レーザ支持部とが離れている。
これによれば、発光モジュールを構成する半導体発光素子が発する熱をヒートシンクに吸収させることが可能である。
また、半導体発光素子が発する熱によりヒートシンクが熱膨張または熱収縮した場合でも、そのことがレーザ部の位置ずれに影響することが防がれる。
第9の観点によれば、ヒートシンクは、発光モジュールの外側を囲う形状である。ヒートシンクの外幅と、導光部の外幅とは揃っている。
これによれば、発光モジュールの外幅が導光部の外幅より小さい場合でも、ヒートシンクによりレーザ部の外幅と導光部の外幅とを揃えることが可能である。そのため、第1レンズ支持部の形状と第1レーザ支持部の形状とを近似したものに揃え、第2レンズ支持部の形状と第2レーザ支持部の形状とを近似したものに揃えることができる。したがって、第1レンズ支持部の線膨張率と第1レーザ支持部の線膨張率とを近似したものにできる。また、第2レンズ支持部の線膨張率と第2レーザ支持部の線膨張率とを近似したものにできる。
第10の観点によれば、導光部は、光が透過するレンズと、レンズの外側を囲うホルダを有する。レーザ部が有するヒートシンクの外幅と、導光部が有するホルダの外幅とは揃っている。
これによれば、レーザ部の発光モジュールの外幅と導光部のレンズの外幅とが異なる場合でも、発光モジュールを囲うヒートシンクとレンズを囲うホルダとにより、レーザ部の外幅と導光部の外幅とを揃えることが可能である。そのため、第1レンズ支持部の形状と第1レーザ支持部の形状とを近似したものに揃え、第2レンズ支持部の形状と第2レーザ支持部の形状とを近似したものに揃えることができる。
第11の観点によれば、放熱グリスは、第1レーザ支持部および第2レーザ支持部とレーザ部との間に設けられると共に、第1レンズ支持部および第2レンズ支持部と導光部との間に設けられる。
これによれば、温度変化により放熱グリスが熱膨張または熱収縮したとき、放熱グリスから導光部とレーザ部の両方に荷重が印加される。また、放熱グリスから第1レーザ支持部、第2レーザ支持部、第1レンズ支持部および第2レンズ支持部のいずれにも荷重が印加される。そのため、導光部とレーザ部とは略同じ方向に略同じ距離変位する。したがって、半導体レーザ装置は、レーザ部から照射される光の光軸とレンズの光軸との相対的なずれを抑制できる。
さらに、半導体発光素子から生じる熱を、ヒートシンクと放熱グリスを通じて第1レーザ支持部および第2レーザ支持部に逃がすことができる。
1 半導体レーザ装置
10 筐体
11 第1壁
12 第2壁
20 導光部
30 レーザ部
121 第1レンズ支持部
122 第2レンズ支持部
131 第1レーザ支持部
132 第2レーザ支持部

Claims (11)

  1. 基部(14)、前記基部に設けられた第1壁(11)および第2壁(12)、ならびに前記第1壁(11)と前記第2壁(12)との間に形成された光が通る通路(13)を有する筐体(10)と、
    前記筐体が有する前記通路に配置され、光を透過するレンズ(22)を有する導光部(20)と、
    前記筐体が有する前記通路に配置され、半導体発光素子(39)を有し、前記半導体発光素子が発する光を前記レンズに向けて照射するレーザ部(30)と、
    前記第1壁に設けられ、前記導光部の外壁のうち前記レンズの光軸(21)に直交する一方の側を支持する第1レンズ支持部(121)と、
    前記第2壁に設けられ、前記導光部の外壁のうち前記レンズの光軸に直交する他方の側を支持する第2レンズ支持部(122)と、
    前記第1壁のうち前記第1レンズ支持部が設けられる位置から離れた位置に設けられ、前記レーザ部の外壁のうち前記レーザ部から照射される光の光軸(31)に直交する一方の側を支持する第1レーザ支持部(131)と、
    前記第2壁のうち前記第2レンズ支持部が設けられる位置から離れた位置に設けられ、前記レーザ部の外壁のうち前記レーザ部から照射される光の光軸に直交する他方の側を支持する第2レーザ支持部(132)と、を備える半導体レーザ装置。
  2. 前記導光部と前記レーザ部とが並ぶ方向から見たとき、
    前記レンズの光軸に直交する面における前記第1レンズ支持部の断面形状と、前記レーザ部から照射される光の光軸に直交する面における前記第1レーザ支持部の断面形状との少なくとも一部が重なっており、
    前記レンズの光軸に直交する面における前記第2レンズ支持部の断面形状と、前記レーザ部から照射される光の光軸に直交する面における前記第2レーザ支持部の断面形状との少なくとも一部が重なっている請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  3. 前記第1レンズ支持部が設けられた箇所の前記第1壁の厚み(T1)と前記第1レーザ支持部が設けられた箇所の前記第1壁の厚み(T2)とが揃っており、
    前記第2レンズ支持部が設けられた箇所の前記第2壁の厚み(T3)と前記第2レーザ支持部が設けられた箇所の前記第2壁の厚み(T4)とが揃っている請求項1または2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 前記第1レンズ支持部と前記第2レンズ支持部との間の距離(L1)は、前記第1レーザ支持部と前記第2レーザ支持部との間の距離(L2)と揃っている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  5. 前記第1レンズ支持部および前記第2レンズ支持部が設けられた箇所における前記基部の厚み(TH1)と、前記第1レーザ支持部および前記第2レーザ支持部が設けられた箇所における前記基部の厚み(TH2)とは揃っている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  6. 前記第1壁は、前記第1レンズ支持部から前記第1レーザ支持部に亘り連続して形成されており、
    前記第2壁は、前記第2レンズ支持部から前記第2レーザ支持部に亘り連続して形成されている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  7. 前記導光部と前記第1レンズ支持部との間、前記導光部と前記第2レンズ支持部との間、前記レーザ部と前記第1レーザ支持部との間、および、前記レーザ部と前記第2レーザ支持部との間にそれぞれ設けられた接着剤(40)をさらに備え、
    前記導光部と前記第1レンズ支持部との間、前記導光部と前記第2レンズ支持部との間、前記レーザ部と前記第1レーザ支持部との間、および、前記レーザ部と前記第2レーザ支持部との間は、前記接着剤を挟んで離れている請求項1ないし6のいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  8. 前記レーザ部は、前記半導体発光素子が発する光を前記レンズに向けて照射する発光モジュール(32)と、前記発光モジュールに接続するヒートシンク(33)とを有しており、
    前記ヒートシンクと前記第1レーザ支持部とが離れており、前記ヒートシンクと前記第2レーザ支持部とが離れている請求項1ないし7のいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  9. 前記ヒートシンクは、前記発光モジュールの外側を囲う形状であり、
    前記導光部の外幅(W1)と、前記ヒートシンクの外幅(W2)とが揃っている請求項8に記載の半導体レーザ装置。
  10. 前記導光部は、前記レンズと、前記レンズの外側を囲うホルダ(23)を有し、
    前記レーザ部が有する前記ヒートシンクの外幅と、前記導光部が有する前記ホルダの外幅とが揃っている請求項8または9に記載の半導体レーザ装置。
  11. 前記第1レーザ支持部および前記第2レーザ支持部と前記レーザ部との間に設けられると共に、前記第1レンズ支持部および前記第2レンズ支持部と前記導光部との間に設けられる放熱グリス(42)をさらに備える請求項1ないし10のいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
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