JP2018018740A - 表示装置及び表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡略化された製造方法と、それを用いた信頼性の高い表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】基板上の第1面に複数の表示パネルを形成する表示装置の製造方法において、複数の表示パネルの表示領域に、半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を形成し、複数の表示パネルの境界領域に、回路素子層を構成する半導体層、絶縁層、及び導電層から選ばれた少なくとも一層を含むバンプ部を形成し、複数の表示パネルの略全面に封止膜を形成し、バンプ部で、基板を切断して表示パネルを個片化すること、とを含む表示装置の製造方法を提供する。
【選択図】図5A

Description

本発明は、表示装置及び表示装置の製造方法に関する。
表示装置は、各画素に発光素子が設けられ、個別に発光を制御することで画像を表示する。例えば発光素子として有機EL素子を用いる有機EL表示装置においては、各画素に有機EL素子が設けられ、有機EL素子は、アノード電極、およびカソード電極から成る一対の電極間に有機EL材料を含む層(以下、「有機EL層」という)を挟んだ構造を有している。有機EL表示装置は、アノード電極が画素ごとに個別画素電極として設けられ、カソード電極は複数の画素に跨って共通の電位が印加される共通画素電極として設けられている。有機EL表示装置は、この共通画素電極の電位に対し、画素電極の電位を画素ごとに印加することで、画素の発光を制御している。
有機EL層は水分に極めて弱く、外部からパネル内部に水分が浸入し、有機EL層に到達するとダークスポットと呼ばれる非点灯領域が発生し得る。そこで、有機EL層への水分の侵入を防止するために、有機EL素子が配列された表示領域の構造を覆うように、封止膜を形成する対策が取られている。封止膜としては、例えば有機絶縁膜と、有機絶縁膜の側面及び上下面を無機絶縁膜で積層した構造がよく一般的に用いられる。
特許文献1には、転写方式によるフレキシブルTFT基板において、基板周辺におけるマイクロクラックに起因するTFTアレイの破壊を防止する方法が開示されている。
特開2010−224426号公報
複数の表示パネルを同時に形成する表示装置の製造方法において、多面取り用大型パネルは個片切断する必要がある。このときに、封止膜に応力が集中してダメージが生じる可能性がある。
本発明は、多面取り用大型パネルを個片切断するときに、封止膜に発生するダメージが表示領域に伝播することを防止することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態によると、基板上の第1面に複数の表示パネルを形成する表示装置の製造方法において、複数の表示パネルの表示領域に、半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を形成し、複数の表示パネルの境界領域に、回路素子層を構成する半導体層、絶縁層、及び導電層から選ばれた少なくとも一層を含むバンプ部を形成し、複数の表示パネルの略全面に封止膜を形成し、バンプ部で、基板を切断して表示パネルを個片化すること、とを含む表示装置の製造方法が提供される。
本発明の一実施形態によると、基板上の第1面に複数の表示パネルを形成する表示装置の製造方法において、複数の表示パネルの表示領域に、半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を形成し、複数の表示パネルの境界領域に、回路素子層を構成する半導体層、絶縁層、及び導電層から選ばれた少なくとも一層を含む複数のバンプ部を形成し、複数の表示パネルの略全面に封止膜を形成し、複数のバンプ部の間で、基板を切断して表示パネルを個片化すること、とを含む表示装置の製造方法が提供される。
本発明の一実施形態によると、半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を有する表示領域と、表示領域を囲み、半導体層、絶縁層、及び導電層から選ばれた少なくとも一層を含むバンプ部を有する封止領域と、表示領域と封止領域との略全面に設けられた封止膜と、を有し、封止膜は、封止領域においてバンプ部の上面とバンプ部に隣接する領域とで分離されている、表示装置が提供される。
本発明の一実施形態によると、半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を有する表示領域と、表示領域を囲む封止領域と、表示領域と封止領域とに設けられた封止膜と、を有し、封止膜は封止領域に端部を有し、封止膜の端部は、封止領域の外周の方向に向かって封止膜の膜厚が減少する傾斜部を有することを特徴とする表示装置が提供される。
本発明の一実施形態によると、基板上の第1面に複数の表示パネルを有する多面取り用基板であって、半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を有する複数の表示パネルと、表示パネルの少なくとも一辺に沿って、半導体層、絶縁層、及び導電層から選ばれた少なくとも一層を含むバンプ部を含む境界領域と、複数の表示パネルの略全面に設けられた封止膜と、を有し、封止膜は、境界領域においてバンプ部の上面とバンプ部に隣接する領域とで分離されている、多面取り用基板が提供される。
本発明の一実施形態によると、基板上の第1面に複数の表示パネルを有する多面取り用基板であって、半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を有する複数の表示パネルと、表示パネルの少なくとも一辺に沿って、半導体層、絶縁層、及び導電層から選ばれた少なくとも一層を含むバンプ部を複数含む境界領域と、複数の表示パネルの略全面に設けられた封止膜と、を有し、封止膜は、境界領域においてバンプ部の上面とバンプ部に隣接する領域とで分離されている、多面取り用基板が提供される。
本発明の一実施形態に係る表示装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の概略構造を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を用いて作製された表示領域の概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法における切断部位の概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法における切断部位の概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法における切断部位の概略構造を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法における切断部位の概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法における切断部位の概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明のいくつかの実施形態に係る表示装置について詳細に説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の実施形態では、特に有機EL表示装置を好適な応用例として例示するが、これに限定されるものではない。
図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、図面の寸法比率は、説明の都合上、実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略する。
本明細書において、ある部材又は領域が、他の部材又は領域の「上(又は下)」にあるとする場合、特段の限定がない限り、これは他の部材又は領域の直上(又は直下)にある場合のみでなく、他の部材又は領域の上方(又は下方)にある場合を含み、すなわち、他の部材又は領域の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含む。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る表示装置100の概略構成を示す斜視図である。本実施形態に係る表示装置100の概略構成を、図1を参照して説明する。表示装置100は、第1基板102に表示領域106が設けられている。表示領域106は複数の画素108が配列することによって構成されている。表示領域106の上面には封止材としての第2基板104が設けられている。第2基板104は表示領域106を囲むシール材110によって、第1基板102に固定されている。第1基板102に形成された表示領域106は、封止材である第2基板104とシール材110によって大気に晒されないように封止されている。このような封止構造により画素に設けられる発光素子の劣化を抑制している。尚、第2基板104の固定にあたり、ここでは表示領域106を囲むシール材110を用いる構成で説明したが、その構成に限られるものではなく、他の手段にて第2基板104が固定される場合などは、シール材110は必ずしも必要ではない。
図2及び図3を参照し、本実施形態に係る表示装置100の概略構造について説明する。図2は、本実施形態に係る製造方法を用いて作製された表示装置100の概略構造を示す平面図である。図3は、本実施形態に係る製造方法を用いて作製された表示領域106の概略構造を示す断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係る表示装置100は、第1基板102上に表示画面を形成する表示領域106が設けられている。第1基板102には、一端部に端子領域114が設けられている。端子領域114は第2基板104の外側に配置されている。端子領域114は、複数の接続端子116によって構成されている。接続端子116は、映像信号を出力する機器や電源などと表示装置100とを接続する配線基板との接点を形成する。接続端子116におけるこの接点は、外部に露出している。第1基板102には端子領域114から入力された映像信号を表示領域106に出力する第1駆動回路111および第2駆動回路112が設けられている。本実施形態において、第1駆動回路111は第2基板104の内側に、第2駆動回路112は第2基板104の外側に配置されている。
表示領域106と、第1駆動回路111及び第2駆動回路112とは、それぞれ配線によって接続される。表示領域106は、画素108以外に走査信号線、映像信号線と呼ばれる配線が設けられている。表示領域106の各画素108は、これらの配線により第1駆動回路111、第2駆動回路112と接続されている。例えば、第1駆動回路111は、表示領域106に走査信号を出力する駆動回路であり、第2駆動回路112は表示領域106に映像信号を出力する駆動回路である。
図3に示すように、表示領域106は回路素子を有する。本実施形態において回路素子層は、半導体層140、ゲート絶縁層148、ゲート電極142、第1絶縁層150、ソース・ドレイン電極144、第2絶縁層152、個別画素電極122、第3絶縁層154、発光層126、および共通画素電極124を含む多層構造を有する。表示領域106の複数の画素108の各々は、トランジスタ118及び発光素子120を有する。トランジスタ118は発光素子120の発光を制御する。
トランジスタ118は、半導体層140、ゲート絶縁層148、ゲート電極142が積層された構造を有している。半導体層140は、非晶質又は多結晶のシリコン、若しくは酸化物半導体などで形成される。ソース・ドレイン電極144は、第1絶縁層150を介して、ゲート電極142の上層に設けられている。ソース・ドレイン電極144の上層には平坦化層としての第2絶縁層152が設けられている。そして、第2絶縁層152の上面に発光素子120が設けられている。第2絶縁層152は、ソース・ドレイン電極144及び、第1絶縁層150に設けられたコンタクトホール、ゲート電極142及び半導体層140の形状に伴う第1絶縁層150の凹凸を埋設し、略平坦な表面を有している。第2絶縁層152は、無機絶縁層の表面をエッチング加工、化学的機械研摩加工することで形成された平坦表面、またはアクリル、ポリイミドなどの前駆体を含む組成物を塗布又は堆積し、レベリングされた平坦表面を有していてもよい。
発光素子120は、個別画素電極122とこれに対向して配置される共通画素電極124とで発光層126を挟んだ構造を有している。個別画素電極122は画素108ごとに独立しており、それぞれトランジスタ118と接続される。共通画素電極124は複数の画素に跨って共通の電位が印加される。しかしながらこれに限定されず、各々の画素の全てまたは一部において、共通画素電極124を隣接画素とは独立して個別に設けても良い。発光素子120は2端子素子であり、個別画素電極122と共通画素電極124との間の電位を制御することで発光が制御される。隣接する2つの画素108の間には、第3絶縁層154が設けられている。第3絶縁層154は、端部が個別画素電極122の周縁部を覆うように設けられている。なお、第3絶縁層154は、個別画素電極122の端部において共通画素電極124と短絡することを防ぎ、かつ隣接する画素108間を絶縁するものであるので、絶縁材料で形成されることが好ましい。例えば、第3絶縁層154を形成するには、ポリイミドやアクリル等の有機材料、若しくは酸化シリコン等の無機材料を用いることが好ましい。
第1絶縁層150から上層である第2絶縁層152、第3絶縁層154、および共通画素電極124は、表示領域106内で段階的に成形範囲が小さくなることで、表示領域106の端部において第2絶縁層152から共通画素電極124までの端部が、段状に積層されてもよい。すなわち、表示領域106内で回路素子層の高さは段階的であり、端部は第2絶縁層152、第3絶縁層154、および共通画素電極124のそれぞれの層の高さによって段状に形成されてもよい。
本実施形態で示す表示装置100は、発光素子120が発光した光を共通画素電極124側に出射する、いわゆるトップエミッション型の構造を有している。本実施形態においてはトップエミッション型を例示するが、これに限らず個別画素電極122側に出射する、いわゆるボトムエミッション型に適用することも可能である。個別画素電極122は、発光層126で発光した光を、共通画素電極124側に反射させるため、反射率の高い金属膜で形成されていることが好ましい。或いは、個別画素電極122を金属膜と透明導電膜との積層構造とし、光反射面が含まれる構造としてもよい。一方、共通画素電極124は、発光層126で発生した光を透過させるため、透光性を有しかつ導電性を有するITO(酸化スズ添加酸化インジウム)やIZO(酸化インジウム・酸化亜鉛)等の透明導電膜で形成されていることが好ましい。または、共通画素電極124として、出射光が透過できる程度の膜厚で金属層を形成しても良い。
図3では示さなかったが、第1駆動回路111も回路素子を有する。例えば図7及び図8において、第1駆動回路111では、表示領域106に設けられているトランジスタ118と同じ構造を有するトランジスタによって信号処理回路が形成されている。第1駆動回路111の端部における第2絶縁層152および第3絶縁層154の端部も、それぞれ段状に積層されてもよい。ただし図7及び図8において、第2絶縁層152はなくてもよい。
表示領域106の上部には封止膜が設けられている。例えば発光素子120として有機EL素子を用いる有機EL表示装置においては、有機EL層は、水分に極めて弱いため、外部からパネル内部に水分が浸入し、有機EL層に到達するとダークスポットが発生し得る。そのため、表示領域106の回路素子を覆うように封止膜が設けられている。本実施形態において表示領域106の上部における封止膜は3層の積層構造を有し、下層側より、第1の絶縁膜130、第2の絶縁膜132、および第3の絶縁膜134が設けられている。第1の絶縁膜130、第2の絶縁膜132、および第3の絶縁膜134の3層は、いずれも表示領域106の回路素子を覆うように配置されている。
第1の絶縁膜130としては、無機絶縁材料又は有機絶縁材料の絶縁材料を用いることができる。第1の絶縁膜130としては水分の遮断性の高い膜が好ましく、特に無機絶縁層を用いるのが好ましい。例えば、無機絶縁材料を使用する場合、窒化シリコン(Si)、酸化窒化シリコン(SiO)、窒化酸化シリコン(SiN)、酸化アルミニウム(Al)、窒化アルミニウム(Al)、酸化窒化アルミニウム(Al))、窒化酸化アルミニウム (Al)等の膜などを使用することができる(x、y、zは任意)。このとき、表示領域106内の発光素子120等による凹凸のために、第1の絶縁膜130のみの単層では十分に被覆することができず、水分の伝搬経路が発生する場合がある。
そこで、第2の層として高い平坦性を確保するための第2の絶縁膜132を設ける。第2の絶縁膜132としては、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂などの有機絶縁層等を用いることができる。図3に示すように、第2の絶縁膜132は、表示領域106を覆うように形成される。すなわち第2の絶縁膜132の端部は、表示領域106の外周部113に位置する。
平坦性の向上した第2の絶縁膜132上に、第3の絶縁膜134を設ける。第2の絶縁膜132による平坦化のため、第3の絶縁膜134は高い被覆性を有し、水分の伝搬経路の発生を抑制することができる。第3の絶縁膜134としては、無機絶縁材料又は有機絶縁材料の絶縁材料を用いることができる。第3の絶縁膜134は、特に水分の遮断性が高い膜が好ましく、例えば窒化シリコン膜等の無機絶縁材料を用いることが好ましい。上記の有機絶縁層および無機絶縁層を積層構造にすることによって、水分の侵入の防止が期待できる。
表示領域106の外周には、外周部113が設けられている。第2の絶縁膜132の端部は、外周部113内に配置されている。一方で、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、いずれも第1基板102の略全面に配置されている。すなわち、3層に積層された絶縁膜の端部において、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が、第2の絶縁膜132を被覆する構造となっている。図2および図3に示すように、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、第2の絶縁膜132より大きく、第2の絶縁膜132の端部の外側で第1の絶縁膜130と第3の絶縁膜134とが接している。このような構造を有することによって、特に第2の絶縁膜132の端部が露出することを防いでいる。第2の絶縁膜132として有機絶縁層が用いられた場合、その端部が露出していると、外部から侵入した水分の侵入経路となり得る。第2の絶縁膜132の端部から侵入した水分は発光素子120へ伝搬し、表示装置100の寿命を低下させることが懸念される。このため有機絶縁層の端部は無機絶縁層によって覆われている必要がある。このような構造を、水分遮断領域ともいう。
図4は、本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を示す平面図である。本実施形態において複数の表示装置の各回路素子は、多面取り用基板である第1基板102上に同時形成する。封止膜である第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層は、第1基板102の略全面に一括形成する。封止膜である第2の絶縁膜132は、各表示領域106上に形成する。各々の表示パネルの境界領域には、切断部位160を配置する。各々の表示パネルは、第1基板102を切断部位160で切断することで得る。各表示パネルは、封止材である第2基板104とシール材110によって、表示領域106が大気に晒されないように封止し、本実施形態に係る表示装置100を得る。尚、第2基板104の固定にあたり、ここでは表示領域106を囲むシール材110を用いる構成で説明したが、その構成に限られるものではなく、他の手段にて第2基板104が固定される場合などは、シール材110は必ずしも必要ではない。
図5Aは、本発明の一実施形態に係る製造方法における切断部位の概略構成を示す断面図である。図5Aに示すように、各表示パネルの境界領域には、封止領域115が配置される。封止領域115は、切断部位160にバンプ部128を有する。本実施形態においてバンプ部128は、表示領域106および第1駆動回路111に設けられている回路素子層で形成されている。しかしながらこれに限定されず、回路素子とは別にバンプ部128が形成されてもよい。バンプ部128は、同一範囲において各層が積層されることで第1基板102から突出した凸形状が形成される。これによって、表示領域106および第1駆動回路111の端部と比べて、大きな段差が形成される。すなわちバンプ部128と隣接する領域とでは、大きな段差が形成される。なお、図5Aにおいて、バンプ部128と隣接する領域との段差は垂直に示したが、これに限定されない。傾斜面を有する形状などであってもよい。また、バンプ部128と隣接する領域との段差の高さは2μm以上が好ましい。このような高さを有することで、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が段切れするようにできる。ここで、段切れとは第1の絶縁膜130および/または第3の絶縁膜134が下地面の段差に対して、その段差部で不連続である状態を示す。
本実施形態において、封止領域115における封止膜は2層の積層構造を有し、下層側より、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が設けられている。封止領域115において、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層はいずれも、バンプ部128上および隣接する領域に配置される。しかしながら第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128の上面との間で分離されている。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、このため表示装置の略全面に一括形成される第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、封止領域115においてバンプ部128の側面には成膜されない。なお、図5Aにおいて、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、バンプ部128に隣接する領域およびバンプ部128上においていずれも垂直に断絶されている。しかしながらこれに限定されず、図5Bに示すように、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、階段状や、それぞれの段で膜厚が減少する傾斜面を有する形状などであってもよい。また、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部の形状は、それぞれ異なってもよく、また異なる形状の組み合わせであってもよい。特に、バンプ部128に隣接する領域における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部が、階段状や、それぞれの段で傾斜面を有する形状などを有することによって、バンプ部128の側面に第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が接触または近接することを抑制することができ、個片切断時にかかる応力や、外部応力が、表示領域106を覆う第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134にマイクロクラックを発生することを防ぐことができる。
図6は、本発明の一実施形態に係る製造方法における切断部位の概略構成を示す上面図である。図6に示すように、封止領域115は、切断部位160にバンプ部128を有する。封止領域115において、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層はいずれも、バンプ部128上および隣接する領域に配置される。しかしながら第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128上との間で段切れしている。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、このため表示装置の略全面に一括形成される第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、封止領域115において、バンプ部128の両脇側面において不連続な状態となる。なお、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、垂直に断絶されてもよく、また階段状や、それぞれの段で傾斜面を有する形状などであってもよい。
これによって多面取り用基板を個片切断するとき、各表示装置の境界領域に配置されたバンプ部上を切断することで、切断時に発生しうる第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134のマイクロクラックが表示領域106の方向に進展することを防ぐことができる。
図7は、本実施形態に係る表示装置100の概略構造を示す断面図である。図7は、図2のA−Bに沿った表示装置100の断面図を示している。図7に示すように、表示装置100は、第1基板102のB側端部から、封止領域115、第1駆動回路111、外周部113、表示領域106が設けられている。
本実施形態において封止領域115では、表示領域106に設けられている絶縁層である第2絶縁層152、および第3絶縁層154によってバンプ部128が形成されている。しかしながらこれに限定されず、表示領域106に設けられている半導体層140、絶縁層であるゲート絶縁層148、第1絶縁層150、および導電層である個別画素電極122、共通画素電極124、ゲート電極142、ソース・ドレイン電極144などによってバンプ部128が形成されてもよい。バンプ部128は、各層が同一範囲に積層されることで第1基板102から突出した凸形状に形成される。これによって、バンプ部128と隣接する領域とで、大きな段差が生じる。なお、図7において、バンプ部128と隣接する領域との段差は垂直に示したが、これに限定されない。傾斜面を有する形状などであってもよい。
バンプ部128は、表示装置の外周に配置される。すなわち、バンプ部128は封止領域の外側端部に配置される。多面取り用基板を個片切断することで複数の表示パネルを同時に形成する製造方法において、バンプ部128は各表示パネルの境界領域に配置される。各表示パネルの境界領域に配置されるバンプ部128、第1の絶縁膜130、および第3の絶縁膜134は、表示領域106および第1駆動回路111に設けられている回路素子層とは不連続であることから、個片切断時にかかる応力が表示領域106の方向に進展することを防ぐことができる。バンプ部128の一部またはすべては、例えば、多面取り用基板を個片切断するときに脱落することもある。この場合、表示装置の外周から、少なくとも第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が欠失することとなる。すなわち、表示領域を覆う第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、封止領域115に端部を有し、封止領域115の外周より小さい領域に配置される。表示装置の外周には、少なくとも第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が配置されない領域ができる。外部応力の影響を受けやすい表示装置の外周において、封止膜である第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が欠失することで、表示領域106を覆う第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134にマイクロクラックが発生することを防ぐことができる。
表示領域106、第1駆動回路111、およびバンプ部128の上部には封止膜が設けられている。本実施形態において表示領域106の上部における封止膜は3層の積層構造を有し、下層側より、第1の絶縁膜130、第2の絶縁膜132、および第3の絶縁膜134が設けられている。第1の絶縁膜130、第2の絶縁膜132、および第3の絶縁膜134の3層は、いずれも表示領域106を覆うように配置されている。
表示領域106と第1駆動回路111との間には、外周部113が設けられている。第2の絶縁膜132の端部は、外周部113内に配置されている。一方で、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、いずれも第1基板102の略全面に配置されている。すなわち、3層に積層された絶縁膜の端部において、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が、第2の絶縁膜132を被覆する構造となっている。このような構造を有することによって、特に第2の絶縁膜132の端部が露出することを防いでいる。
本実施形態において第1駆動回路111、および封止領域115(バンプ部128を含む)における封止膜は2層の積層構造を有し、下層側より、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が設けられている。第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層は、いずれも第1駆動回路111を覆うように配置されている。封止領域115において、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層はいずれも、バンプ部128上および隣接する領域に配置される。しかしながら第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128上との間で段切れしている。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、このため表示パネルの略全面に一括形成される第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、封止領域115においてバンプ部128の両脇側面において不連続な状態となる。これによって多面取り用基板を個片切断するとき、各表示パネルの境界領域に配置されたバンプ部上を切断することで、切断時に発生しうる第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134のマイクロクラックが進展することを防ぐことができる。なお、図7において、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、バンプ部128に隣接する領域およびバンプ部128上においていずれも垂直に断絶されている。しかしながらこれに限定されず、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、階段状や、それぞれの段で膜厚が減少する傾斜面を有する形状などであってもよい。また、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部の形状は、それぞれ異なってもよく、また異なる形状の組み合わせであってもよい。
封止領域115にはシール材110が設けられている。シール材110は第1基板102と第2基板104とを接着している。本実施形態において、シール材110は封止領域115内のバンプ部128に隣接する領域に配置したが、これに限定されない。封止領域115内であれば、バンプ部128上であってもよい。シール材110により第1基板102と第2基板104との間の領域は大気と遮断され、その中に表示領域106は封入される。尚、第2基板104の固定にあたり、ここでは表示領域106を囲むシール材110を用いる構成で説明したが、その構成に限られるものではなく、他の手段にて第2基板104が固定される場合などは、シール材110は必ずしも必要ではない。
本実施形態のように、3層に積層された封止膜構造とすることで、表示領域106への水分の侵入を抑制することができる。第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が封止領域115内で断切れしている構造とすることで、第1基板102の切断時に発生しうる絶縁膜のマイクロクラックが進展することを防ぐことができ、更に水分の侵入を抑制することがでる。これによって、信頼性の高い表示装置を提供することができる。ここで従来のシール材110による封止構造と組み合わせて用いることによって更なる水分への耐性向上が期待でき、更に信頼性の高い表示装置を提供することができる。
<製造方法>
次に、本実施形態における表示装置100の製造方法について説明する。図8A〜Dは、本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。図8A〜Dは、図4のC−Dに沿った断面図を示している。本実施形態において、回路素子層の形成は既存の方法を用いることが可能であるため、その説明は省略し、図8A〜Dにおいては第1駆動回路111および封止領域115における、封止膜を形成する方法をより詳しく説明する。
図8Aは、第1駆動回路111および封止領域115における、各回路素子層を形成した第1基板102の断面図である。図8Aには示していないが、表示領域106および第1駆動回路111には、半導体層、絶縁層及び導電層を含む回路素子層を形成する。表示領域106および第1駆動回路111の回路素子層は、端部がそれぞれ段状に積層されてもよい。封止領域115の切断部位160には、表示領域106および第1駆動回路111に設けられている絶縁層である第2絶縁層152、および第3絶縁層154によってバンプ部128を形成する。表示領域106の回路素子、第1駆動回路111の回路素子、および封止領域115のバンプ部128は、パターニングによって形成する。バンプ部128は、各層を同一範囲において積層することで第1基板102から突出した凸形状に形成する。これによって、バンプ部128と隣接する領域とで、大きな段差が生じる。バンプ部128は表示パネルの外周に配置する。すなわち、バンプ部128は各表示パネルの境界領域に配置する。なお、図8Aにおいて、バンプ部128と隣接する領域との段差は垂直に示したが、これに限定されない。傾斜面を有する形状などであってもよい。
次に、第1の絶縁膜130を形成する。図8Bに示すように、回路を形成した第1基板102の被成膜面に第1の絶縁膜130を成膜する。本実施形態では、窒化シリコン膜をプラズマCVD法を用いて成膜する。本実施形態において第1の絶縁膜130は、表示領域106および第1駆動回路111を覆うように形成する。封止領域115においても、第1の絶縁膜130は、バンプ部128上および隣接する領域に形成する。しかしながらバンプ部128の凸形状のため、第1の絶縁膜130は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128上との間で段切れする。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、このため表示パネルの略全面に一括形成される第1の絶縁膜130は、封止領域115においてバンプ部128の側面には成膜されない。なお、封止領域115における第1の絶縁膜130は、垂直に断絶されてもよく、また傾斜面を有する形状などであってもよい。
図8A〜Dに図示しなかったが、次に、表示領域106上に第2の絶縁膜132を形成する。本実施形態では、アクリル樹脂をインクジェット法を用いて成膜する。第2の絶縁膜132は表示領域106を覆うように形成する。このとき第2の絶縁膜132の端部は、外周部113内に配置する。
次に、第3の絶縁膜134を形成する。図8Cに示すように、第1の絶縁膜130(および第2の絶縁膜132上)に第3の絶縁膜134を形成する。本実施形態では、窒化シリコン膜をプラズマCVD法を用いて成膜する。本実施形態において第3の絶縁膜134は、表示領域106および第1駆動回路111を覆うように形成する。封止領域115においても、第3の絶縁膜134は、バンプ部128上および隣接する領域に形成する。しかしながらバンプ部128の凸形状のため、第3の絶縁膜134は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128上との間で段切れする。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、このため表示パネルの略全面に一括形成される第3の絶縁膜134は、封止領域115においてバンプ部128の側面には成膜されない。なお、封止領域115における第3の絶縁膜134の端部は、垂直に断絶されてもよく、また傾斜面を有する形状などであってもよい。
次に、切断部位160で第1基板102を切断する。ここで、第1基板102上に一括形成された複数の表示パネルは、個片切断される。図8Dに示すように、切断部位160にはバンプ部128が配置されている。個片切断時には、バンプ部128上を切断する。切断方法は、スクライビングホイールによるスクライブ・ブレーク、打ち抜き切断、レーザ切断、およびその組み合わせを用いることができる。
切断部位160で第1基板102を切断するとき、第1の絶縁膜130および/または第3の絶縁膜134に応力がかかりマイクロクラックが生じること、あるいはバンプ部ごと脱落してしまうことがある。さらに、フレキシブルなシートディスプレイでは変形を繰り返すことでマイクロクラックが進展して水分の侵入経路が広がっていくことがある。封止膜である第1の絶縁膜130および/または第3の絶縁膜134におけるマイクロクラックは、水分侵入経路となり、画素に設けられる発光素子に到達するとダークスポットが発生し得る。本実施形態において、切断部位160に配置された第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、封止領域115においてバンプ部128と隣接する領域の間で段切れしている。このため、切断時に発生しうるバンプ部128上の第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134におけるマイクロクラックが、表示領域106の方向に進展することを防ぐことができる。
個片切断された各表示パネルを、シール材110を用いて第2基板104で封止することで、図7に示す表示装置100が得られる。本実施形態において、シール材110は、封止領域115内のバンプ部128に隣接する領域に配置したが、これに限定されない。封止領域115内であれば、バンプ部128上であってもよい。シール材110により第1基板102と第2基板104との間の領域は大気と遮断され、その中に表示領域106は封入される。尚、第2基板104の固定にあたり、ここでは表示領域106を囲むシール材110を用いる構成で説明したが、その構成に限られるものではなく、他の手段にて第2基板104が固定される場合などは、シール材110は必ずしも必要ではない。
本実施形態のように、3層に積層された封止膜構造とすることで、表示領域への水分の侵入を抑制することができる。第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が封止領域115内で断切れしている構造とすることで、第1基板102の切断時に発生しうる絶縁膜のマイクロクラックが進展することを防ぐことができ、更に水分の侵入を抑制することがでる。これによって、信頼性の高い表示装置を提供することができる。ここで従来のシール材110による封止構造と組み合わせて用いることによって更なる水分への耐性向上が期待でき、更に信頼性の高い表示装置を提供することができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、封止領域115におけるバンプ部128を、各絶縁層を積層した凸形状に形成する。第2実施形態では、バンプ部128をさらにアッシングすることで庇形状に形成する。尚、本実施形態と第1実施形態において、表示装置100の構造や、一部の製造工程については共通するため、重複する説明は省略する。
図9は、本発明の一実施形態に係る製造方法における切断部位の概略構造を示す断面図である。図9に示すように、各表示パネルの境界領域には、封止領域115が配置される。封止領域115は、切断部位160にバンプ部128を有する。本実施形態においてバンプ部128は、表示領域106および第1駆動回路111に設けられている回路素子層で形成されている。しかしながらこれに限定されず、回路素子とは別にバンプ部128が形成されてもよい。バンプ部128は、同一範囲において各層が積層されることで第1基板102から突出した凸形状に形成される。凸形状のバンプ部128をさらにアッシングすることで庇形状に形成する。これによって、表示領域106および第1駆動回路111の端部と比べて、大きな段差が形成される。すなわちバンプ部128と隣接する領域とでは、大きな段差が形成される。さらにバンプ部128の側面は切断部位160方向に刳れた形状となる。なお、図9において、バンプ部128の側面は大部分が切断部位160方向に刳れた形状を示したが、これに限定されない。バンプ部128の側面の一部分が切断部位160方向に刳れた形状であってもよい。バンプ部128と隣接する領域との段差の高さは2μm以上が好ましい。このような高さを有することで、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が段切れするようにできる。
本実施形態において、封止領域115における封止膜は2層の積層構造を有し、下層側より、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が設けられている。封止領域115において、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層はいずれも、バンプ部128上および隣接する領域に配置される。しかしながら第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128の上面との間で分離されている。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、さらにバンプ部128の側面は切断部位160方向に刳れた形状となっているため、表示パネルの略全面に一括形成される第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、封止領域115においてバンプ部128の側面には成膜されない。これによって多面取り用基板を個片切断するとき、各表示パネルの境界領域に配置されたバンプ部上を切断することで、切断時に発生しうる第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134のマイクロクラックが表示領域106の方向に進展することを防ぐことができる。なお、図9において、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、バンプ部128に隣接する領域およびバンプ部128上においていずれも垂直に断絶されている。しかしながらこれに限定されず、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、階段状や、それぞれの段で膜厚が減少する傾斜面を有する形状などであってもよい。また、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部の形状は、それぞれ異なってもよく、また異なる形状の組み合わせであってもよい。特に、バンプ部128に隣接する領域における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部が、階段状や、それぞれの段で傾斜面を有する形状などを有することによって、バンプ部128の側面に第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が接触または近接することを抑制することができ、個片切断時にかかる応力や、外部応力が、表示領域106を覆う第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134にマイクロクラックを発生することを防ぐことができる。
図10は、本実施形態に係る表示装置100の概略構造を示す断面図である。図10は、図2のA−Bに沿った断面図を示している。図10に示すように、表示装置100は、第1基板102のB側端部から、封止領域115、第1駆動回路111、外周部113、表示領域106が設けられている。
本実施形態において封止領域115では、表示領域106に設けられている絶縁層である第2絶縁層152、第3絶縁層154、および導電層である共通画素電極124とによってバンプ部128が形成されている。しかしながらこれに限定されず、表示領域106に設けられている半導体層140、および導電層である個別画素電極122、共通画素電極124、ゲート電極142、およびソース・ドレイン電極144などによってバンプ部128が形成されてもよい。バンプ部128は、各層が積層されることで第1基板102から突出した凸形状に形成される。さらにバンプ部128は、第2絶縁層152および第3絶縁層154がアッシングされる。このためバンプ部128の表示領域側面において、共通画素電極124の端部が、第2絶縁層152および第3絶縁層154の端部より外側に突出した庇形状に形成される。これによって、バンプ部128と隣接する領域とで、大きな段差が生じ、さらにバンプ部128の表示領域側面は切断部位160方向に刳れた形状となる。なお、図10において、バンプ部128の側面は大部分が切断部位160方向に刳れた形状を示したが、これに限定されない。バンプ部128の側面の一部分が切断部位160方向に刳れた形状であってもよい。
バンプ部128は、表示装置の外周に配置される。すなわち、バンプ部128は封止領域の外側端部に配置される。多面取り用基板を個片切断することで複数の表示パネルを同時に形成する製造方法において、バンプ部128は各表示パネルの境界領域に配置される。各表示パネルの境界領域に配置されるバンプ部128、第1の絶縁膜130、および第3の絶縁膜134は、表示領域106および第1駆動回路111に設けられている回路素子層とは不連続であることから、個片切断時にかかる応力が表示領域106の方向に進展することを防ぐことができる。バンプ部128の一部またはすべては、例えば、多面取り用基板を個片切断するときに脱落することもある。この場合、表示装置の外周から、少なくとも第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が欠失することとなる。すなわち表示装置の外周には、少なくとも第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が配置されない領域ができる。外部応力の影響を受けやすい表示装置の外周において、封止膜である第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が欠失することで、表示領域106を覆う第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134にマイクロクラックが発生することを防ぐことができる。
表示領域106、第1駆動回路111、およびバンプ部128の上部には封止膜が設けられている。本実施形態において表示領域106の上部における封止膜は3層の積層構造を有し、下層側より、第1の絶縁膜130、第2の絶縁膜132、および第3の絶縁膜134が設けられている。第2の絶縁膜132の端部は、外周部113内に配置されている。一方で、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、いずれも第1基板102の略全面に配置されている。すなわち、3層に積層された絶縁膜の端部において、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が、第2の絶縁膜132を被覆する構造となっている。
本実施形態において第1駆動回路111、および封止領域115(バンプ部128を含む)における封止膜は2層の積層構造を有し、下層側より、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が設けられている。第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層は、いずれも第1駆動回路111を覆うように配置されている。封止領域115において、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層はいずれも、バンプ部128上および隣接する領域に配置される。しかしながら第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128上との間で段切れしている。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、さらにバンプ部128の側面は切断部位160方向に刳れた形状となっているため、表示パネルの略全面に一括形成される第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、封止領域115においてバンプ部128の両脇側面において不連続な状態となる。これによって多面取り用基板を個片切断するとき、各表示パネルの境界領域に配置されたバンプ部上を切断することで、切断時に発生しうる第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134のマイクロクラックが進展することを防ぐことができる。なお、図10において、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、バンプ部128に隣接する領域およびバンプ部128上においていずれも垂直に断絶されている。しかしながらこれに限定されず、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、階段状や、それぞれの段で傾斜面を有する形状などであってもよい。また、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部の形状は、それぞれ異なってもよく、また異なる形状の組み合わせであってもよい。
封止領域115にはシール材110が設けられている。シール材110は第1基板102と第2基板104とを接着している。本実施形態において、シール材110は封止領域115内のバンプ部128に隣接する領域に配置したが、これに限定されない。封止領域115内であれば、バンプ部128上であってもよい。シール材110により第1基板102と第2基板104との間の領域は大気と遮断され、その中に表示領域106は封入される。尚、第2基板104の固定にあたり、ここでは表示領域106を囲むシール材110を用いる構成で説明したが、その構成に限られるものではなく、他の手段にて第2基板104が固定される場合などは、シール材110は必ずしも必要ではない。
本実施形態のように、3層に積層された封止膜構造とすることで、表示領域106への水分の侵入を抑制することができる。第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が封止領域115内で断切れしている構造とすることで、第1基板102の切断時に発生しうる絶縁膜のマイクロクラックが進展することを防ぐことができ、更に水分の侵入を抑制することがでる。これによって、信頼性の高い表示装置を提供することができる。ここで従来のシール材110による封止構造と組み合わせて用いることによって更なる水分への耐性向上が期待でき、更に信頼性の高い表示装置を提供することができる。
<製造方法>
次に、本実施形態における表示装置100の製造方法について説明する。図11A〜Eは、本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。図11A〜Eは、図4のC−Dに沿った断面図を示している。本実施形態において、回路素子層の形成は既存の方法を用いることが可能であるため、その説明は省略し、図11A〜Eにおいては第1駆動回路111および封止領域115における、封止膜を形成する方法をより詳しく説明する。
図11Aは、第1駆動回路111および封止領域115における、各回路素子層を形成した第1基板102の断面図である。図11Aには示していないが、表示領域106および第1駆動回路111には、半導体層、絶縁層及び導電層を含む回路素子層を形成する。表示領域106および第1駆動回路111の回路素子層は、端部がそれぞれ段状に積層されてもよい。封止領域115の切断部位160には、表示領域106および第1駆動回路111に設けられている絶縁層である第2絶縁層152、および第3絶縁層154と、導電層である共通画素電極124とによってバンプ部128を形成する。表示領域106の回路素子、第1駆動回路111の回路素子、および封止領域115のバンプ部128は、パターニングによって形成する。バンプ部128は、各層を同一範囲において積層することで第1基板102から突出した凸形状に形成する。これによって、バンプ部128と隣接する領域とで、大きな段差が生じる。バンプ部128は表示パネルの外周に配置する。すなわち、バンプ部128は各表示パネルの境界領域に配置する。
次に、バンプ部128をアッシングする。図11Bに示すように、バンプ部128の第2絶縁層152および第3絶縁層154をアッシングする。ここではアッシング方法として、Oプラズマアッシングを用いたが、これに限定しない。導電層である共通画素電極124よりも、第2絶縁層152および第3絶縁層154の選択性が高いアッシング方法であればよい。ここで、表示領域106および第1駆動回路111の第2絶縁層152および第3絶縁層154の端部は、導電層である個別画素電極122、共通画素電極124、ゲート電極142、およびソース・ドレイン電極144から十分離れているので、第2絶縁層152および第3絶縁層154がアッシングされてもそれぞれの回路素子に影響はない。このようにして、バンプ部128において、共通画素電極124の端部が、第2絶縁層152および第3絶縁層154の端部より外側に突出した庇形状を形成する。しかしながらこれに限定されず、バンプ部128の形成に用いる層の材料および組合せによって、適宜アッシング方法を選択することができ、それによってバンプ部128側面の少なくとも一部を内側に刳れた形状に形成すればよい。
次に、第1の絶縁膜130を形成する。図11Cに示すように、回路を形成した第1基板102の被成膜面に第1の絶縁膜130を成膜する。本実施形態では、窒化シリコン膜をプラズマCVD法を用いて成膜する。本実施形態において第1の絶縁膜130は、表示領域106および第1駆動回路111を覆うように形成する。封止領域115においても、第1の絶縁膜130は、バンプ部128上および隣接する領域に形成する。しかしながらバンプ部128の庇形状のため、第1の絶縁膜130は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128上との間で段切れする。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、さらにバンプ部128の側面は切断部位160方向に刳れた形状となっているため、表示パネルの略全面に一括形成される第1の絶縁膜130は、封止領域115においてバンプ部128の側面には成膜されない。なお、封止領域115における第1の絶縁膜130は、垂直に断絶されてもよく、また傾斜面を有する形状などであってもよい。
図11A〜Eに図示しなかったが、次に、表示領域106上に第2の絶縁膜132を形成する。本実施形態では、アクリル樹脂をインクジェット法を用いて成膜する。第2の絶縁膜132は表示領域106を覆うように形成する。このとき第2の絶縁膜132の端部は、外周部113内に配置する。
次に、第3の絶縁膜134を形成する。図11Dに示すように、第1の絶縁膜130(および第2の絶縁膜132上)に第3の絶縁膜134を形成する。本実施形態では、窒化シリコン膜をプラズマCVD法を用いて成膜する。本実施形態において第3の絶縁膜134は、表示領域106および第1駆動回路111を覆うように形成する。封止領域115においても、第3の絶縁膜134は、バンプ部128上および隣接する領域に形成する。しかしながらバンプ部128の庇形状のため、第3の絶縁膜134は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128上との間で段切れする。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、さらにバンプ部128の側面は切断部位160方向に刳れた形状となっているため、表示パネルの略全面に一括形成される第3の絶縁膜134は、封止領域115においてバンプ部128の側面には成膜されない。なお、封止領域115における第3の絶縁膜134の端部は、垂直に断絶されてもよく、また傾斜面を有する形状などであってもよい。
次に、切断部位160で第1基板102を切断する。ここで、第1基板102上に一括形成された複数の表示パネルは、個片切断される。図11Eに示すように、切断部位160にはバンプ部128が配置されている。個片切断時には、バンプ部128上を切断する。切断方法は、スクライビングホイールによるスクライブ・ブレーク、打ち抜き切断、レーザ切断、およびその組み合わせを用いることができる。
切断部位160で第1基板102を切断するとき、第1の絶縁膜130および/または第3の絶縁膜134に応力がかかりマイクロクラックが生じること、あるいはバンプ部ごと脱落してしまうことがある。さらに、フレキシブルなシートディスプレイでは変形を繰り返すことでマイクロクラックが進展して水分の侵入経路が広がっていくことがある。封止膜である第1の絶縁膜130および/または第3の絶縁膜134におけるマイクロクラックは、水分侵入経路となり、画素に設けられる発光素子に到達するとダークスポットが発生し得る。本実施形態において、切断部位160に配置された第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、封止領域115においてバンプ部128と隣接する領域の間で段切れしている。このため、切断時に発生しうるバンプ部128上の第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134におけるマイクロクラックが、表示領域106の方向に進展することを防ぐことができる。
個片切断された各表示パネルを、シール材110を用いて第2基板104で封止することで、図10に示す表示装置100が得られる。本実施形態において、シール材110は、封止領域115内のバンプ部128に隣接する領域に配置したが、これに限定されない。封止領域115内であれば、バンプ部128上であってもよい。シール材110により第1基板102と第2基板104との間の領域は大気と遮断され、その中に表示領域106は封入される。
本実施形態のように、3層に積層された封止膜構造とすることで、表示領域への水分の侵入を抑制することができる。第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が封止領域115内で断切れしている構造とすることで、第1基板102の切断時に発生しうる絶縁膜のマイクロクラックが進展することを防ぐことができ、更に水分の侵入を抑制することがでる。これによって、信頼性の高い表示装置を提供することができる。従来のシール材110による封止構造と組み合わせて用いることによって更なる水分への耐性向上が期待でき、更に信頼性の高い表示装置を提供することができる。尚、第2基板104の固定にあたり、ここでは表示領域106を囲むシール材110を用いる構成で説明したが、その構成に限られるものではなく、他の手段にて第2基板104が固定される場合などは、シール材110は必ずしも必要ではない。
<第3実施形態>
第1実施形態では、封止領域115におけるバンプ部128を表示パネルの境界領域に形成し、バンプ部128上を切断した。第3実施形態では、バンプ部128を表示パネルの境界領域に複数形成し、バンプ部128間隙の凹部を切断する。尚、本実施形態と第1実施形態において、表示装置100の構造や、一部の製造工程については共通するため、重複する説明は省略する。
図12は、本発明の一実施形態に係る製造方法における切断部位の概略構造を示す断面図である。図12に示すように、各表示パネルの境界領域には、封止領域115が配置される。封止領域115は、複数のバンプ部128を有し切断部位160にバンプ部128間隙の凹部を有する。本実施形態においてバンプ部128は、表示領域106および第1駆動回路111に設けられている回路素子層で形成されている。しかしながらこれに限定されず、回路素子とは別にバンプ部128が形成されてもよい。本実施形態においてバンプ部128は、第1駆動回路111と一体形成されている。しかしながらこれに限定されず、バンプ部128は別体に形成されてもよい。バンプ部128は、それぞれ同一範囲において各層が積層されることで第1基板102から突出した凸形状に形成される。これによって、表示領域106の端部と比べて、大きな段差が形成される。すなわちバンプ部128と隣接する領域とでは、大きな段差が形成される。なお、図12において、バンプ部128と隣接する領域との段差は垂直に示したが、これに限定されない。傾斜面を有する形状などであってもよい。また、バンプ部128と隣接する領域との段差の高さは2μm以上が好ましい。このような高さを有することで、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が段切れするようにできる。
本実施形態において、封止領域115における封止膜は2層の積層構造を有し、下層側より、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が設けられている。封止領域115において、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層はいずれも、バンプ部128上および隣接する領域に配置される。しかしながら第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128の上面との間で分離されている。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、このため表示パネルの略全面に一括形成される第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、封止領域115においてバンプ部128の側面には成膜されない。これによって多面取り用基板を個片切断するとき、各表示パネルの境界領域に配置されたバンプ部間隙を切断することで、切断時に発生しうる第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134のマイクロクラックが表示領域106の方向に進展することを防ぐことができる。なお、図12において、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、バンプ部128に隣接する領域およびバンプ部128上においていずれも垂直に断絶されている。しかしながらこれに限定されず、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、階段状や、それぞれの段で膜厚が減少する傾斜面を有する形状などであってもよい。また、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部の形状は、それぞれ異なってもよく、また異なる形状の組み合わせであってもよい。特に、バンプ部128に隣接する領域における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部が、階段状や、それぞれの段で傾斜面を有する形状などを有することによって、バンプ部128の側面に第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が接触または近接することを抑制することができ、個片切断時にかかる応力や、外部応力が、表示領域106を覆う第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134にマイクロクラックを発生することを防ぐことができる。
図13は、本実施形態に係る表示装置100の概略構造を示す断面図である。図13は、図2のA−Bに沿った断面図を示している。図13に示すように、表示装置100は、第1基板102のB側端部から、封止領域115、第1駆動回路111、外周部113、表示領域106が設けられている。
本実施形態において封止領域115では、表示領域106に設けられている絶縁層である第2絶縁層152、および第3絶縁層154によってバンプ部128が形成されている。しかしながらこれに限定されず、表示領域106に設けられている半導体層140、および導電層である個別画素電極122、共通画素電極124、ゲート電極142、およびソース・ドレイン電極144などによってバンプ部128が形成されてもよい。本実施形態においてバンプ部128は、第1駆動回路111と一体形成されている。しかしながらこれに限定されず、バンプ部128は別体に形成されてもよい。バンプ部128は、各層が積層されることで第1基板102から突出した凸形状に形成される。これによって、バンプ部128と隣接する領域とで、大きな段差が生じる。なお、図13において、バンプ部128と隣接する領域との段差は垂直に示したが、これに限定されない。傾斜面を有する形状などであってもよい。
バンプ部128は、表示装置の外周がバンプ部128間隙となるよう配置される。すなわち、各表示パネルの境界領域には複数のバンプ部128が形成され、バンプ部128間隙が封止領域の外側端部となるように配置される。多面取り用基板を個片切断することで複数の表示パネルを同時に形成する製造方法において、バンプ部128間隙は各表示パネルの境界領域に配置される。
表示領域106、第1駆動回路111、およびバンプ部128の上部には封止膜が設けられている。本実施形態において表示領域106の上部における封止膜は3層の積層構造を有し、下層側より、第1の絶縁膜130、第2の絶縁膜132、および第3の絶縁膜134が設けられている。第2の絶縁膜132の端部は、外周部113内に配置されている。一方で、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、いずれも第1基板102の略全面に配置されている。すなわち、3層に積層された絶縁膜の端部において、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が、第2の絶縁膜132を被覆する構造となっている。
本実施形態において第1駆動回路111、および封止領域115(バンプ部128を含む)における封止膜は2層の積層構造を有し、下層側より、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が設けられている。第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層は、いずれも第1駆動回路111を覆うように配置されている。封止領域115において、第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層はいずれもバンプ部128上および隣接する領域(バンプ部128間隙を含む)に配置される。しかしながら第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の2層は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128上との間で段切れしている。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、このため表示パネルの略全面に一括形成される第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、封止領域115においてバンプ部128の両脇側面において不連続な状態となる。これによって多面取り用基板を個片切断するとき、各表示パネルの境界領域に配置されたバンプ部128間隙を切断することで、切断時に発生しうる第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134のマイクロクラックが進展することを防ぐことができる。なお、図13において、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、バンプ部128に隣接する領域およびバンプ部128上においていずれも垂直に断絶されている。しかしながらこれに限定されず、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部は、階段状や、それぞれの段で傾斜面を有する形状などであってもよい。また、封止領域115における第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134の端部の形状は、それぞれ異なってもよく、また異なる形状の組み合わせであってもよい。
封止領域115にはシール材110が設けられている。シール材110は第1基板102と第2基板104とを接着している。本実施形態において、シール材110はバンプ部128上に配置したが、これに限定されない。封止領域115内であれば、バンプ部128に隣接する領域であってもよい。シール材110により第1基板102と第2基板104との間の領域は大気と遮断され、その中に表示領域106は封入される。尚、第2基板104の固定にあたり、ここでは表示領域106を囲むシール材110を用いる構成で説明したが、その構成に限られるものではなく、他の手段にて第2基板104が固定される場合などは、シール材110は必ずしも必要ではない。
本実施形態のように、3層に積層された封止膜構造とすることで、表示領域への水分の侵入を抑制することができる。第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が封止領域115内で断切れしている構造とすることで、第1基板102の切断時に発生しうる絶縁膜のマイクロクラックが進展することを防ぐことができ、水分の侵入を抑制することがでる。これによって、信頼性の高い表示装置を提供することができる。更に、ここで従来のシール材110による封止構造と組み合わせて用いることによって更なる水分への耐性向上が期待でき、更に信頼性の高い表示装置を提供することができる。
<製造方法>
次に、本実施形態における表示装置100の製造方法について説明する。図14A〜Dは、本発明の一実施形態に係る製造方法を示す断面図である。14A〜Dは、図4のC−Dに沿った断面図を示している。本実施形態において、回路素子層の形成は既存の方法を用いることが可能であるため、その説明は省略し、図14A〜Dにおいては第1駆動回路111および封止領域115における、封止膜を形成する方法をより詳しく説明する。
図14Aは、第1駆動回路111および封止領域115における、各回路素子層を形成した第1基板102の断面図である。図14Aには示していないが、表示領域106および第1駆動回路111には、半導体層、絶縁層及び導電層を含む回路素子層を形成する。表示領域106および第1駆動回路111の回路素子層は、端部がそれぞれ段状に積層されてもよい。封止領域115の切断部位160には、表示領域106および第1駆動回路111に設けられている絶縁層である第2絶縁層152、および第3絶縁層154によってバンプ部128を形成する。表示領域106の回路素子、第1駆動回路111の回路素子、および封止領域115のバンプ部128は、パターニングによって形成する。本実施形態においてバンプ部128は、第1駆動回路111と一体形成する。しかしながらこれに限定されず、バンプ部128は別体に形成してもよい。バンプ部128は、各層を同一範囲において積層することで第1基板102から突出した凸形状に形成する。これによって、バンプ部128と隣接する領域とで、大きな段差が生じる。バンプ部128は、バンプ部128間隙が切断部位160となるよう配置する。すなわち、各表示パネルの境界領域に複数のバンプ部128を形成し、バンプ部128間隙が各表示パネルの外周となるように配置する。なお、図14Aにおいて、バンプ部128と隣接する領域との段差は垂直に示したが、これに限定されない。傾斜面を有する形状などであってもよい。
次に、第1の絶縁膜130を形成する。図14Bに示すように、回路を形成した第1基板102の被成膜面に第1の絶縁膜130を成膜する。本実施形態では、窒化シリコン膜をプラズマCVD法を用いて成膜する。本実施形態において第1の絶縁膜130は、表示領域106および第1駆動回路111を覆うように形成する。封止領域115においても、第1の絶縁膜130は、バンプ部128上および隣接する領域に形成する。しかしながらバンプ部128間隙の凹形状のため、第1の絶縁膜130は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128上との間で段切れする。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、このため表示パネルの略全面に一括形成される第1の絶縁膜130は、封止領域115においてバンプ部128の側面には成膜されない。なお、封止領域115における第1の絶縁膜130は、垂直に断絶されてもよく、また傾斜面を有する形状などであってもよい。
図14A〜Dに図示しなかったが、次に、表示領域106上に第2の絶縁膜132を形成する。本実施形態では、アクリル樹脂をインクジェット法を用いて成膜する。第2の絶縁膜132は表示領域106を覆うように形成する。このとき第2の絶縁膜132の端部は、外周部113内に配置する。
次に、第3の絶縁膜134を形成する。図14Cに示すように、第1の絶縁膜130(および第2の絶縁膜132上)に第3の絶縁膜134を形成する。本実施形態では、窒化シリコン膜をプラズマCVD法を用いて成膜する。本実施形態において第3の絶縁膜134は、表示領域106および第1駆動回路111を覆うように形成する。封止領域115においても、第3の絶縁膜134は、バンプ部128上および隣接する領域に形成する。しかしながらバンプ部128間隙の凹形状のため、第3の絶縁膜134は、バンプ部128に隣接する領域とバンプ部128上との間で段切れする。バンプ部128と隣接する領域とでは大きな段差があり、このため表示パネルの略全面に一括形成される第3の絶縁膜134は、封止領域115においてバンプ部128の側面には成膜されない。なお、封止領域115における第3の絶縁膜134の端部は、垂直に断絶されてもよく、また傾斜面を有する形状などであってもよい。
次に、切断部位160で第1基板102を切断する。ここで、第1基板102上に一括形成された複数の表示パネルは、個片切断される。図14Dに示すように、切断部位160にはバンプ部128間隙が配置されている。個片切断時には、バンプ部128間隙を切断する。切断方法は、スクライビングホイールによるスクライブ・ブレーク、打ち抜き切断、レーザ切断、およびその組み合わせを用いることができる。
切断部位160で第1基板102を切断するとき、第1の絶縁膜130および/または第3の絶縁膜134に応力がかかりマイクロクラックが生じることがある。さらに、フレキシブルなシートディスプレイでは変形を繰り返すことでマイクロクラックが進展して水分の侵入経路が広がっていくことがある。封止膜である第1の絶縁膜130および/または第3の絶縁膜134におけるマイクロクラックは、水分侵入経路となり、画素に設けられる発光素子に到達するとダークスポットが発生し得る。本実施形態において、切断部位160に配置された第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134は、封止領域115においてバンプ部128と隣接する領域の間で段切れしている。このため、切断時に発生しうるバンプ部128間隙の第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134におけるマイクロクラックが、表示領域106の方向に進展することを防ぐことができる。
個片切断された各表示パネルを、シール材110を用いて第2基板104で封止することで、図13に示す表示装置100が得られる。本実施形態において、シール材110は、封止領域115内のバンプ部128上に配置したが、これに限定されない。封止領域115内であれば、バンプ部128に隣接する領域であってもよい。シール材110により第1基板102と第2基板104との間の領域は大気と遮断され、その中に表示領域106は封入される。尚、第2基板104の固定にあたり、ここでは表示領域106を囲むシール材110を用いる構成で説明したが、その構成に限られるものではなく、他の手段にて第2基板104が固定される場合などは、シール材110は必ずしも必要ではない。
本実施形態のように、3層に積層された封止膜構造とすることで、表示領域への水分の侵入を抑制することができる。第1の絶縁膜130および第3の絶縁膜134が封止領域115内で断切れしている構造とすることで、第1基板102の切断時に発生しうる絶縁膜のマイクロクラックが進展することを防ぐことができ、更に水分の侵入を抑制することがでる。これによって、信頼性の高い表示装置を提供することができる。ここで従来のシール材110による封止構造と組み合わせて用いることによって更なる水分への耐性向上が期待でき、更に信頼性の高い表示装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態による表示装置100及びその製造方法について説明した。しかし、これらは単なる例示に過ぎず、本発明の技術的範囲はそれらには限定されない。実際、当業者であれば、特許請求の範囲において請求されている本発明の要旨を逸脱することなく、種々の変更が可能であろう。よって、それらの変更も当然に、本発明の技術的範囲に属すると解されるべきである。
表示装置:100、基板:102、104、表示領域:106、画素:108、シール材:110、第1駆動回路:111、第2駆動回路:112、外周部:113、端子領域:114、封止領域:115、接続端子:116、トランジスタ:118、発光素子:120、個別画素電極:122、共通画素電極:124、発光層:126、バンプ部:128、第1の絶縁膜:130、第2の絶縁膜:132、第3の絶縁膜:134、半導体層:140、ゲート電極:142、ソース・ドレイン電極:144、ゲート絶縁層:148、第1絶縁層:150、第2絶縁層:152、第3絶縁層:154、切断部位:160

Claims (23)

  1. 基板上の第1面に複数の表示パネルを形成する表示装置の製造方法において、
    前記複数の表示パネルの表示領域に、半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を形成し、
    前記複数の表示パネルの境界領域に、前記回路素子層を構成する前記半導体層、前記絶縁層、及び前記導電層から選ばれた少なくとも一層を含むバンプ部を形成し、
    前記複数の表示パネルの略全面に封止膜を形成し、
    前記バンプ部で、前記基板を切断して前記表示パネルを個片化すること、
    とを含む表示装置の製造方法。
  2. 基板上の第1面に複数の表示パネルを形成する表示装置の製造方法において、
    前記複数の表示パネルの表示領域に、半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を形成し、
    前記複数の表示パネルの境界領域に、前記回路素子層を構成する前記半導体層、前記絶縁層、及び前記導電層から選ばれた少なくとも一層を含む複数のバンプ部を形成し、
    前記複数の表示パネルの略全面に封止膜を形成し、
    前記複数のバンプ部の間で、前記基板を切断して前記表示パネルを個片化すること、
    とを含む表示装置の製造方法。
  3. 前記バンプ部は、少なくとも前記絶縁層を含み、前記基板の第1面から突出した形状に形成する、
    請求項1または2に記載の表示装置の製造方法。
  4. 前記バンプ部は、少なくとも前記絶縁層と前記導電層を含み、前記絶縁層から前記導電層の端部が外側に突出した形状に形成する、
    請求項3に記載の表示装置の製造方法。
  5. 前記バンプ部は、前記回路素子層の形成時にパターニングによって形成される、請求項3または4に記載の表示装置の製造方法。
  6. 前記回路素子層は、個別画素電極、共通画素電極、発光層、半導体層、ゲート電極、ソース・ドレイン電極、ゲート絶縁層、第1絶縁層、第2絶縁層、および第3絶縁層を含み、
    前記バンプ部は、前記個別画素電極、前記共通画素電極、前記半導体層、前記ゲート電極、前記ソース・ドレイン電極、前記ゲート絶縁層、前記第1絶縁層、前記第2絶縁層、及び前記第3絶縁層から選ばれた少なくとも一層を含む請求項5に記載の表示装置の製造方法。
  7. 前記封止膜を、前記バンプ部と隣接する領域とで不連続に形成する、請求項6に記載の表示装置の製造方法。
  8. 前記封止膜を、プラズマCVD法によって成膜する、請求項7に記載の表示装置の製造方法。
  9. 前記封止膜を、無機絶縁材料を用いて形成する、請求項8に記載の表示装置の製造方法。
  10. 前記封止膜を、窒化シリコン膜を用いて形成する請求項9に記載の表示装置の製造方法。
  11. 前記基板を、スクライビングホイールによるスクライブ・ブレーク、打ち抜き切断、レーザ切断、およびその組み合わせによって切断する請求項10に記載の表示装置の製造方法。
  12. 半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を有する表示領域と、
    前記表示領域を囲み、前記半導体層、前記絶縁層、及び前記導電層から選ばれた少なくとも一層を含むバンプ部を有する封止領域と、
    前記表示領域と前記封止領域との略全面に設けられた封止膜と、を有し、
    前記封止膜は、前記封止領域において前記バンプ部の上面と前記バンプ部に隣接する領域とで分離されている、表示装置。
  13. 前記バンプ部は、前記封止領域の外側端部に位置する
    ことを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
  14. 前記バンプ部を構成する前記半導体層、前記絶縁層、及び前記導電層から選ばれた少なくとも一つの層と、前記回路素子層を構成する前記半導体層、前記絶縁層、および前記導電層とは分離されている、
    ことを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
  15. 前記表示領域に、発光層を含む有機層をさらに備えることを特徴とする、請求項12乃至14の何れか1項に記載の表示装置。
  16. 前記封止膜が、前記封止領域において前記バンプ部の上面と前記バンプ部に隣接する領域とで分離されていることは、
    前記表示領域を覆う封止膜の端部が、前記封止領域の外周の方向に向かって前記封止膜の膜厚が減少する傾斜部を有することを特徴とする請求項12乃至15の何れか一項に記載の表示装置。
  17. 半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を有する表示領域と、
    前記表示領域を囲む封止領域と、
    前記表示領域と前記封止領域とに設けられた封止膜と、を有し、
    前記封止膜は前記封止領域に端部を有し、
    前記封止膜の前記端部は、前記封止領域の外周の方向に向かって前記封止膜の膜厚が減少する傾斜部を有することを特徴とする表示装置。
  18. 前記封止膜の前記端部は、前記封止領域の外周より小さい領域に位置する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の表示装置。
  19. 基板上の第1面に複数の表示パネルを有する多面取り用基板であって、
    半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を有する前記複数の表示パネルと、
    前記表示パネルの少なくとも一辺に沿って、前記半導体層、前記絶縁層、及び前記導電層から選ばれた少なくとも一層を含むバンプ部を含む境界領域と、
    前記複数の表示パネルの略全面に設けられた封止膜と、を有し、
    前記封止膜は、前記境界領域において前記バンプ部の上面と前記バンプ部に隣接する領域とで分離されている、多面取り用基板。
  20. 前記バンプ部を構成する前記半導体層、前記絶縁層、及び前記導電層から選ばれた少なくとも一つの層と、前記回路素子層を構成する前記半導体層、前記絶縁層、及び前記導電層とは分離されている、
    ことを特徴とする請求項19に記載の多面取り用基板。
  21. 基板上の第1面に複数の表示パネルを有する多面取り用基板であって、
    半導体層、絶縁層、及び導電層を含む回路素子層を有する前記複数の表示パネルと、
    前記表示パネルの少なくとも一辺に沿って、前記半導体層、前記絶縁層、及び前記導電層から選ばれた少なくとも一層を含むバンプ部を複数含む境界領域と、
    前記複数の表示パネルの略全面に設けられた封止膜と、を有し、
    前記封止膜は、前記境界領域において前記バンプ部の上面と前記バンプ部に隣接する領域とで分離されている、多面取り用基板。
  22. 前記表示パネルに、発光層を含む有機層をさらに備えることを特徴とする、請求項19乃至21の何れか1項に記載の多面取り用基板。
  23. 前記封止膜が、前記境界領域において前記バンプ部の上面と前記バンプ部に隣接する領域とで分離されていることは、
    前記封止膜の端部が、前記表示パネルの外周の方向に向かって膜厚が減少する傾斜部を有することを特徴とする請求項19乃至22の何れか一項に記載の多面取り用基板。
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