JP2018018064A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写部の抵抗値測定や転写電圧補正に掛かる時間を短縮して良好な生産性を維持する。【解決手段】カラープリンター1は、複数の感光体ドラム7上の画像を中間転写ベルト3に転写する複数の一次転写部8と、一次転写部8に転写電圧を印加する転写電圧印加部22と、一次転写部8の対象抵抗値を測定する抵抗値測定部25と、中間転写ベルト3のクリーニング装置10と、クリーニング装置10よりも上流側で清掃用帯電電圧を印加するプレブラシ11と、プレブラシ電流を検出するプレブラシ電流検出部28と、対象抵抗値に基づいて転写電圧を補正する転写電圧補正部26とを備える。プレブラシ電流の直近の転写電圧補正時からの変化量が所定の変化閾値以上の場合を測定条件として、抵抗値測定部25が一次転写部8の対象抵抗値を測定すると共に、転写電圧補正部26が一次転写部8の転写電圧を補正する。【選択図】図2

Description

本発明は、転写ベルトに沿って複数の感光体ドラムを備える画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、転写ベルトに沿って複数の感光体ドラムを備え、複数の感光体ドラムのそれぞれに対して複数の一次転写部を備えたものがある。各感光体ドラムの表面を帯電させて画像データに応じて露光することにより静電潜像を形成し、更に、静電潜像に各色のトナーを付着させて現像することで各色のトナー像を形成する。各感光体ドラムに形成された各色のトナー像は、トナーとは逆極性の電圧が印加された各一次転写部によって転写ベルトに一次転写されて、フルカラーのトナー像が形成される。
各一次転写部に最適な転写電流を供給するために、各一次転写部を構成するローラーやベルト等の転写部材の抵抗に合わせた転写電圧を印加する必要がある。しかしながら、各一次転写部を構成するローラーやベルト等の転写部材は、温度変化や経時変化によって劣化し、抵抗値が変化することがある。そのため、各一次転写部の抵抗値の変化に合わせて転写電圧を補正する必要がある。
そこで、例えば、特許文献1に記載の画像形成装置は、表面に現像剤像が形成される像担持体と、現像剤像が転写される中間転写体と、二次転写部に二次転写バイアスを印加することによって、中間転写体から現像剤像を記録材に転写する二次転写手段とをする。中間転写体の体積抵抗率は温度依存性を有する。また、画像形成装置は、中間転写体の温度を検知する温度検知手段を有する。そして、温度検知手段による温度検知結果に応じて、二次転写部のインピーダンス(抵抗値)検知を行い、二次転写バイアスの印加電圧を制御する。
特開2004−62086号公報
しかしながら、転写部材の抵抗値検出には時間を要するため、カラープリンターのように、トナーの色毎に複数の一次転写部を備える構成では、各一次転写部の抵抗値を測定するために更に時間が掛かる。そして、各一次転写部の抵抗値の変化に合わせて転写電圧を補正すると、より時間が掛かることになる。このように、複数の一次転写部を利用した印字処理の生産性を阻害してしまう。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、転写部の抵抗値測定や転写電圧補正に掛かる時間を短縮して良好な生産性を維持することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、所定方向に回転する環状の転写ベルトと、前記転写ベルトの回転方向に沿って配置される複数の感光体ドラムと、前記複数の感光体ドラム上に形成された画像を前記転写ベルトに転写する複数の一次転写部と、前記複数の一次転写部のそれぞれに電圧を印加する転写電圧印加部と、前記一次転写部の対象抵抗値を測定する抵抗値測定部と、前記転写ベルト上の残留トナーを回収するクリーニング装置と、前記転写ベルトの回転方向において前記クリーニング装置よりも上流側で、前記転写ベルト上の前記残留トナーに同極性の清掃用帯電電圧を印加するプレブラシと、前記プレブラシに流れるプレブラシ電流を検出するプレブラシ電流検出部と、前記抵抗値測定部で測定された前記一次転写部の対象抵抗値に基づいて、前記一次転写部の転写電圧を補正する転写電圧補正部と、を備え、前記プレブラシ電流検出部によって検出される前記プレブラシ電流の、前記転写電圧補正部による直近の転写電圧補正時からの変化量が、所定の変化閾値以上の場合を測定条件として、前記抵抗値測定部が前記一次転写部の対象抵抗値を測定する抵抗値測定を実行すると共に、及び前記転写電圧補正部が前記一次転写部の転写電圧を補正する転写電圧補正を実行することを特徴とする。
上記の画像形成装置は、前記複数の一次転写部に流れる電流の合計電流値を検出する総電流検出部を更に備え、前記測定条件を満たす場合には、前記転写電圧印加部が前記複数の一次転写部の内の1つの一次転写部に第1測定用電圧を印加しつつ他の一次転写部に第2測定用電圧を印加すると共に前記総電流検出部が前記合計電流値を検出する総電流検出を実行し、前記抵抗値測定部が前記総電流検出で検出された前記合計電流値に基づいて前記1つの一次転写部について前記抵抗値測定を実行すると共に、前記転写電圧補正部が前記1つの一次転写部について前記転写電圧補正を実行するとよい。
また、前記転写電圧印加部は、前記総電流検出が実行されるとき、前記1つの一次転写部に対して転写電圧を前記第1測定用電圧として印加しつつ他の一次転写部に対してゼロ電圧又は前記転写電圧と同極性の弱電圧を前記第2測定用電圧として印加し、前記総電流検出で検出された前記合計電流値と所定の目標電流値との電流値差分が所定の差分閾値以上と判定された場合、前記抵抗値測定部が前記抵抗値測定を実行すると共に、前記転写電圧補正部が前記転写電圧補正を実行するとよい。
前記抵抗値測定部は、前記転写電圧補正部による前回の転写電圧補正時に前記総電流検出部で検出された前記合計電流値を前記所定の目標電流値に設定するとよい。
前記転写電圧印加部は、前記総電流検出が実行されるとき、前記1つの一次転写部が紙間にある検出タイミングで、前記1つの一次転写部に対してゼロ電圧又は転写電圧と同極性の弱電圧を前記第1測定用電圧として印加しつつ他の一次転写部に対して前記転写電圧を前記第2測定用電圧として印加してもよい。
あるいは、上記の画像形成装置では、前記プレブラシは、前記複数の一次転写部の内の少なくとも1つの一次転写部と同等の抵抗率を有して構成され、前記抵抗値測定部は、前記プレブラシの前記清掃用帯電電圧と前記プレブラシ電流とに基づいて前記プレブラシの抵抗値を算出し、算出した前記プレブラシの抵抗値に基づいて前記プレブラシの抵抗率を算出し、算出した前記プレブラシの抵抗率に基づいて前記複数の一次転写部の対象抵抗値を算出してもよい。
前記転写電圧補正部は、前記転写電圧印加部によって前記一次転写部に印加される前記転写電圧を、前記一次転写部に所定の目標転写電流が流れるような電圧値に補正するとよい。
上記した画像形成装置は、前記転写ベルト及び前記複数の一次転写部の近傍の温度を検知する温度検知部を更に備え、前記測定条件に加えて、前記温度検知部によって検知される現在の温度と、前記転写電圧補正部による前回の転写電圧補正時に前記温度検知部によって検知された前回の温度との差分が、所定の温度差以上になった場合を測定条件としてもよい。
あるいは、前記測定条件に加えて、前記転写ベルト及び前記複数の一次転写部の駆動時間が、前記転写電圧補正部による前回の転写電圧補正時から所定時間以上経過した場合を測定条件としてもよい。
本発明によれば、転写部の抵抗値測定や転写電圧補正に掛かる時間を短縮して良好な生産性を維持することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンターを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおける電気的構成を示す概要図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおける測定条件判定、並びに各一次転写部の総電流検出、抵抗値測定及び転写電圧補正の動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るカラープリンターにおける測定条件判定、並びに各一次転写部の総電流検出、抵抗値測定及び転写電圧補正の動作を示すフローチャートである。 本発明の更なる他の実施形態に係るカラープリンターにおける測定条件判定、並びに各一次転写部の抵抗値測定及び転写電圧補正の動作を示すフローチャートである。 本発明の更なる他の実施形態に係るカラープリンターにおける測定条件判定、並びに各一次転写部の抵抗値測定及び転写電圧補正の動作を示すフローチャートである。
先ず、本発明の一実施形態に係るカラープリンター1(画像形成装置)の全体の構成について図1を参照しながら説明する。以下、説明の便宜上、図1における紙面手前側をカラープリンター1の前側とする。
カラープリンター1は、略箱型状のプリンター本体2を備え、プリンター本体2の中央部には、所定方向に回転する環状の中間転写ベルト3(転写ベルト)が複数のローラー間に架設される。中間転写ベルト3の下側には、4つの画像形成部4(4Y、4C、4M、4K)がトナーの色(例えば、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色)毎に設けられる。各画像形成部4は、中間転写ベルト3の回転方向における上流側(本実施形態では左側)から順に、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色に対応している。以下、色を特定して説明する場合を除き、トナーの色に対応する各部について「Y」、「C」、「M」、「K」の記号は省略する。中間転写ベルト3の右端には、二次転写部5が設けられ、二次転写部5は、中間転写ベルト3の右端側の一部と二次転写ローラー6とで構成される。
各画像形成部4には、感光体ドラム7が回転可能に設けられ、換言すれば、4つの感光体ドラム7(7Y、7C、7M、7K)が中間転写ベルト3の回転方向に沿って配置される。感光体ドラム7の周囲には、一次転写部8が配置されていて、換言すれば、4つの感光体ドラム7(7Y、7C、7M、7K)のそれぞれに対して4つの一次転写部8(8Y、8C、8M、8K)が設けられる。一次転写部8は、中間転写ベルト3の一部と一次転写ローラー9とで構成され、一次転写ローラー9は、中間転写ベルト3を挟んで感光体ドラム7と対向して配置される。換言すれば、4つの一次転写部8(8Y、8C、8M、8K)の4つの一次転写ローラー9(9Y、9C、9M、9K)は、それぞれ、4つの感光体ドラム7(7Y、7C、7M、7K)に対向して配置される。
また、中間転写ベルト3の左端には、中間転写ベルト3を清掃するためのクリーニング装置10が設けられ、中間転写ベルト3の回転方向においてクリーニング装置10よりも上流側には、プレブラシ11が設けられる。
クリーニング装置10は、例えば、回転ブラシ等のクリーニングローラー12と、回収ローラー13とからなる。クリーニングローラー12は、中間転写ベルト3に当接しつつ回転し、中間転写ベルト3上の残留トナーを捕集する。回収ローラー13は、クリーニングローラー12で捕集された残留トナーを回収する。回収ローラー13には、残留トナーの極性(例えば、プラス極性)とは逆極性(例えば、マイナス極性)の電圧が印加される。
プレブラシ11は、中間転写ベルト3に当接していて、中間転写ベルト3上の残留トナーを帯電すると共に浮き上がらせる。プレブラシ11には、残留トナーの極性(例えば、プラス極性)と同極性の電圧が印加される。
カラープリンター1の画像形成処理では、各画像形成部4で各色の画像が形成される。このとき、各画像形成部4では、先ず、感光体ドラム7が帯電器(図示せず)によって帯電される。その後、外部コンピュータ(図示せず)等から入力した画像データに基づいて露光器(図示せず)によって感光体ドラム7が露光されることで、感光体ドラム7上に静電潜像が形成される。感光体ドラム7上の静電潜像は、現像器(図示せず)によって各色のトナー像に現像される。感光体ドラム7上のトナー像は、一次転写部8によって中間転写ベルト3の表面に一次転写される。以上の動作を4つの画像形成部4が順次繰り返すことによって、中間転写ベルト3上にフルカラーのトナー像(以下、カラートナー像と称する)が形成される。
そして、カラープリンター1の画像形成処理では、カラートナー像は、中間転写ベルト3の回転によって二次転写部5へと供給される。二次転写部5では、カラートナー像とタイミングを合わせて給紙カセット(図示せず)等から用紙が供給され、中間転写ベルト3上のカラートナー像が用紙に二次転写される。更に、カラープリンター1では、定着装置(図示せず)によって用紙上のカラートナー像が定着され、カラートナー像定着後の用紙が排紙トレイ(図示せず)に排出される。なお、中間転写ベルト3上の残留トナーは、プレブラシ11及びクリーニング装置10によって清掃、回収される。
次に、カラープリンター1の電気的な構成について図2を参照しながら説明する。カラープリンター1は、制御部20と、記憶部21と、4つの転写電圧印加部22(22Y、22C、22M、22K)と、総電流検出部23と、電流値比較部24と、抵抗値測定部25と、転写電圧補正部26と、プレブラシ電圧印加部27と、プレブラシ電流検出部28と、測定条件判定部29と、温度検知部30とを備える。
カラープリンター1では、各一次転写部8について4つの転写電圧印加部22及び総電流検出部23による総電流検出を行うための測定条件として、例えば、プレブラシ11に流れるプレブラシ電流の、転写電圧補正部26による直近の転写電圧補正時からの変化量が、所定の変化閾値以上の場合を条件とする。この測定条件は、図3や図4に示すように、抵抗値測定部25による抵抗値測定や転写電圧補正部26による転写電圧補正を行うための測定条件でもある。なお、プレブラシ電流の変化量の判定は、プレブラシ電流検出部28がプレブラシ電流を検出する毎に行われる。プレブラシ電流の初回検出時のように転写電圧補正が未だ一度も行われていない場合には、プレブラシ電流の変化量を判定することなく、総電流検出、抵抗値測定及び転写電圧補正を行ってよく、あるいは、総電流検出を行うことなく抵抗値測定及び転写電圧補正を行ってもよい。4つの一次転写部8は、それぞれ異なるタイミングで総電流検出の検出対象になる。
例えば、検出対象の一次転写部8は、4つの一次転写部8の配置順に従って中間転写ベルト3に画像を順次転写する毎に切り換えてもよく、4つの一次転写部8の内、所定の条件に基づいて指定又は選択されてもよい。検出対象の一次転写部8の総電流検出の検出タイミングは、4つの一次転写部8(4つの画像形成部4)を用いる一連の画像形成動作において、検出対象の一次転写部8が紙間にあるタイミングに設定され、例えば、一次転写部8の転写直後に設定される。
制御部20は、CPU等からなり、記憶部21、4つの転写電圧印加部22、総電流検出部23、電流値比較部24、抵抗値測定部25、転写電圧補正部26、プレブラシ電圧印加部27、プレブラシ電流検出部28、測定条件判定部29、温度検知部30及びその他のカラープリンター1に備わる各部に接続されていて、各部を制御可能に構成されている。
記憶部21は、ROMやRAM等からなり、カラープリンター1の画像形成処理やその他の各種機能を実現するプログラムやデータを記憶する。なお、図2では、電流値比較部24、抵抗値測定部25、転写電圧補正部26及び測定条件判定部29は、記憶部21とは別に図示されているが、記憶部21に記憶されて制御部20によって実行されるプログラムで構成されてよい。
4つの転写電圧印加部22は、4つの一次転写部8のそれぞれに対応して設けられる。各転写電圧印加部22は、各一次転写部8の各一次転写ローラー9に接続されていて、各一次転写ローラー9に電圧を印加する。例えば、各転写電圧印加部22は、通常印字の場合には、各一次転写部8で一次転写を行うために、各一次転写ローラー9に所定の目標転写電流が流れるような転写電圧を各一次転写ローラー9に印加する。各転写電圧印加部22が印加する転写電圧は、一次転写ローラー9毎に適した電圧値であり、4つの転写電圧印加部22の間で異なる電圧値でもよい。
4つの転写電圧印加部22は、検出対象の一次転写部8について総電流検出を実行する場合には、検出対象の一次転写部8に第1測定用電圧を印加しつつ、他の一次転写部8に第1測定用電圧とは異なる第2測定用電圧を印加する。例えば、4つの転写電圧印加部22は、検出対象の一次転写部8が紙間にある検出タイミングで、検出対象の一次転写部8に対して第1測定用電圧として転写電圧(例えば、+1000V)を印加し、他の一次転写部8に対して第2測定用電圧としてゼロ電圧又は転写電圧と同極性の弱電圧(例えば、+50V)を印加する。
総電流検出部23は、4つの転写電圧印加部22に接続されていて、4つの一次転写ローラー9(4つの一次転写部8)に共通した電流値の検出回路であり、4つの一次転写ローラー9を流れる電流の合計電流値を検出する。なお、本実施形態では、4つの一次転写ローラー9に共通した1つの総電流検出部23を備える例を説明するが、総電流検出部23の構成はこの例に限定されない。例えば、2つの総電流検出部23を備えて、各総電流検出部23に一次転写ローラー9を2つずつ接続し、各総電流検出部23が2つの一次転写ローラー9を流れる電流の合計電流値を検出してもよい。
総電流検出部23は、例えば、検出対象の一次転写部8について総電流検出を実行する場合に、検出対象の一次転写部8に係る検出タイミング(検出対象の一次転写ローラー9に転写電圧を印加しつつ他の一次転写ローラー9にゼロ電圧又は弱電圧を印加しているタイミング)で4つの一次転写ローラー9に流れる電流の合計電流値(検出対象の一次転写部8に係る合計電流値)を検出する。
電流値比較部24は、各一次転写部8(各一次転写ローラー9)について、4つの転写電圧印加部22及び総電流検出部23による総電流検出で検出された合計電流値と所定の目標電流値との電流値差分と所定の差分閾値(例えば、2μA程度)とを比較する。電流値比較部24が、検出対象の一次転写部8について、合計電流値と所定の目標電流値との電流値差分が所定の差分閾値以上と判定すると、その一次転写部8が転写電圧の補正対象と判定される。一次転写ローラー9(一次転写部8)の所定の目標電流値は、例えば、カラープリンター1の工場出荷時や初期設定時に予め定められ、転写電圧補正部26によって転写電圧の補正が行われると、その補正の際に総電流検出部23で検出された合計電流値に更新されて設定される。
なお、電流値比較部24は、4つの一次転写部8(4つの一次転写ローラー9)毎に転写電圧の補正を行うか否かを示す補正実行トリガーを記憶部21等に記憶してもよい。電流値比較部24は、各一次転写部8(各一次転写ローラー9)について、合計電流値と所定の目標電流値との電流値差分が所定の差分閾値未満と判定した場合には補正実行トリガーをオフに設定する一方、合計電流値と所定の目標電流値との電流値差分が所定の差分閾値以上と判定した場合には補正実行トリガーをオンに設定する。電流値比較部24が4つの一次転写ローラー9の全てについて補正実行トリガーを設定した後で、補正実行トリガーがオンの一次転写ローラー9について抵抗値測定及び転写電圧補正が行われる。
抵抗値測定部25は、各転写電圧印加部22が印加する電圧値や総電流検出部23で検出された合計電流値等に基づいて、各一次転写ローラー9(各一次転写部8)の抵抗値を測定する。例えば、抵抗値測定部25は、電流値比較部24によって転写電圧の補正対象と判定された一次転写ローラー9(一次転写部8)の対象抵抗値を、総電流検出によって検出された補正対象の一次転写部8に係る合計電流値に基づいて測定する抵抗値測定を実行する。
具体的には、抵抗値測定部25は、補正対象の一次転写部8に係る合計電流値に基づいて、転写電圧を印加している間に補正対象の一次転写部8(一次転写ローラー9)に流れる対象電流値(転写電流)を測定する。そして、抵抗値測定部25は、転写電圧と対象電流値とに基づいて、例えば、転写電圧を対象電流値で除算して、補正対象の一次転写ローラー9の対象抵抗値を測定する。
転写電圧補正部26は、各転写電圧印加部22が各一次転写ローラー9(各一次転写部8)に印加する転写電圧を、所定の目標転写電流が流れるような電圧値に補正する。具体的には、転写電圧補正部26は、補正対象の一次転写部8について、所定の目標転写電流と対象抵抗値とに基づいて、例えば、所定の目標転写電流に対象抵抗値を乗算して、補正後の転写電圧を算出する。また、転写電圧補正部26は、転写電圧補正を行う場合には、プレブラシ電流検出部28によって検出されたプレブラシ電流を、測定条件の次回の判定のために記憶部21等に記憶しておく。
プレブラシ電圧印加部27は、プレブラシ11に接続されていて、中間転写ベルト3上の残留トナーの極性(例えば、プラス極性)と同極性の清掃用帯電電圧をプレブラシ11に印加する。
プレブラシ電流検出部28は、プレブラシ電圧印加部27に接続されていて、所定のタイミングで、プレブラシ11に流れるプレブラシ電流を検出する。例えば、所定のタイミングとして、連続印字を300枚程度行った後や、カラープリンター1を使用してから(放置してから)12時間程度経過した後等、プリンター本体2の機内及び中間転写ベルト3の温度が変化して、中間転写ベルト3の抵抗値が変化していることが考えられるタイミングが設定される。
測定条件判定部29は、所定の測定条件に従って、4つの転写電圧印加部22及び総電流検出部23による総電流検出や抵抗値測定部25による抵抗値測定、転写電圧補正部26による転写電圧補正をすべきことを判定する。例えば、測定条件判定部29は、転写電圧補正部26によって一次転写部8の転写電圧が1回以上補正された後で、プレブラシ電流検出部28で検出されるプレブラシ11に流れるプレブラシ電流の、転写電圧補正部26による直近の転写電圧補正時からの変化量が、所定の変化閾値(例えば、100V程度)以上の場合を、総電流検出、抵抗値測定及び転写電圧補正を実行する測定条件とする。
温度検知部30は、中間転写ベルト3や4つの一次転写部8の近傍の温度を検知する。なお、温度検知部30は、1つだけ設けられていてもよいが、中間転写ベルト3及び4つの一次転写部8のそれぞれに対して個々に温度検知部30が設けられていてもよい。
次に、本実施形態の4つの画像形成部4の画像形成動作(印字動作)、並びに一次転写部8の抵抗値測定及び転写電圧補正の動作を図3のフローチャートを参照しながら説明する。
4つの画像形成部4の印字動作の前に、プレブラシ電圧印加部27によってプレブラシ11に清掃用帯電電圧(例えば、プラス極性)が印加される。このプレブラシ11を中間転写ベルト3が通過すると、中間転写ベルト3上の残留トナーが清掃用帯電電圧と同極性にシフトする。また、クリーニング装置10では、回収ローラー13が残留トナーとは逆極性(例えば、マイナス極性)に帯電されている。このクリーニング装置10を中間転写ベルト3が通過すると、中間転写ベルト3上の残留トナーがクリーニングローラー12で捕集され、残留トナーとは逆極性の回収ローラー13によって効率良く回収される。
このとき、プレブラシ電流検出部28によって、プレブラシ11に流れるプレブラシ電流が検出される。そして、プレブラシ電流が所定の変化閾値以上の場合に(ステップS1:YES)、4つの転写電圧印加部22及び総電流検出部23による総電流検出が実行される。なお、プレブラシ電流が所定の変化閾値未満の場合には(ステップS1:NO)、通常印字が実行される(ステップS2)。
総電流検出が実行される場合、4つの画像形成部4では、初めにイエロー用の画像形成部4Yで画像形成動作が行われ、このとき、イエロー用の一次転写ローラー9Y(イエロー用の一次転写部8Y)には、イエロー用の転写電圧印加部22Yから転写電圧が印加されて、中間転写ベルト3上の所定の印字位置に対してイエローのトナー画像の一次転写が行われる。
イエロー用の一次転写ローラー9Yは、一次転写後に紙間になって、総電流検出の検出タイミングとなる。そして、イエロー用の一次転写部8Yについて総電流検出が実行され、イエロー用の一次転写ローラー9Yには、イエロー用の転写電圧印加部22Yから転写電圧が印加され、他の一次転写ローラー9C、9M、9Kには、それぞれの転写電圧印加部22C、22M、22Kからゼロ電圧又は弱電圧が印加される。このとき、総電流検出部23によって4つの一次転写ローラー9の合計電流値が検出される。
そして、電流値比較部24によって、イエロー用の一次転写部8Yに係る合計電流値と所定の目標電流値との電流値差分と所定の差分閾値とが比較される(ステップS3)。この電流値差分が所定の差分閾値未満の場合には(ステップS3:NO)、イエロー用の一次転写ローラー9Yの補正実行トリガーをオフに設定する一方、この電流値差分が所定の差分閾値以上の場合には(ステップS3:YES)、イエロー用の一次転写ローラー9Yを転写電圧の補正対象としてイエロー用の一次転写ローラー9Yの補正実行トリガーをオンに設定する(ステップS4)。
次に、シアン用の画像形成部4Cで画像形成動作が行われ、このとき、シアン用の一次転写ローラー9C(シアン用の一次転写部8C)には、シアン用の転写電圧印加部22Cから転写電圧が印加されて、中間転写ベルト3上の所定の印字位置に対してシアンのトナー画像の一次転写が行われる。
シアン用の一次転写ローラー9Cは、一次転写後に紙間になって、総電流検出の検出タイミングとなる。そして、シアン用の一次転写部8Cについて総電流検出が実行され、シアン用の一次転写ローラー9Cには、シアン用の転写電圧印加部22Cから転写電圧が印加され、他の一次転写ローラー9Y、9M、9Kには、それぞれの転写電圧印加部22Y、22M、22Kからゼロ電圧又は弱電圧が印加される。このとき、総電流検出部23によって4つの一次転写ローラー9の合計電流値が検出される。
そして、電流値比較部24によって、シアン用の一次転写部8Cに係る合計電流値と所定の目標電流値との電流値差分と所定の差分閾値とが比較される(ステップS5)。この電流値差分が所定の差分閾値未満の場合には(ステップS5:NO)、シアン用の一次転写ローラー9Cの補正実行トリガーをオフに設定する一方、この電流値差分が所定の差分閾値以上の場合には(ステップS5:YES)、シアン用の一次転写ローラー9Cを転写電圧の補正対象としてシアン用の一次転写ローラー9Cの補正実行トリガーをオンに設定する(ステップS6)。
後続するマゼンタ用の画像形成部4Mやブラック用の画像形成部4Kについても、上記のイエロー用の画像形成部4Yやシアン用の画像形成部4Cと同様に総電流検出(ステップS7〜S10)が行われ、マゼンタ用の一次転写ローラー9Mの補正実行トリガーやブラック用の一次転写ローラー9Kの補正実行トリガーが設定される。
次に、抵抗値測定部25が、転写電圧の補正対象(補正実行トリガーがオン)の一次転写ローラー9に対して抵抗値測定を実行し(ステップS11)、この一次転写ローラー9に係る合計電流値に基づいて、この一次転写ローラー9の対象抵抗値を測定する。また、転写電圧補正部26は、転写電圧の補正対象(補正実行トリガーがオン)の一次転写ローラー9に対して転写電圧補正を実行し(ステップS11)、上記のように測定した対象抵抗値に基づいて、この一次転写ローラー9に転写電圧印加部22から印加される転写電圧を、所定の目標転写電流が流れるような電圧値に補正する。
本実施形態によれば、上述のように、カラープリンター1(画像形成装置)は、所定方向に回転する環状の中間転写ベルト3(転写ベルト)と、中間転写ベルト3の回転方向に沿って配置される複数の感光体ドラム7と、複数の感光体ドラム7上に形成された画像を中間転写ベルト3に転写する複数の一次転写部8(複数の一次転写ローラー9)と、複数の一次転写部8のそれぞれに電圧を印加する転写電圧印加部22と、一次転写部8の対象抵抗値を測定する抵抗値測定部25と、中間転写ベルト3上の残留トナーを回収するクリーニング装置10と、中間転写ベルト3の回転方向においてクリーニング装置10よりも上流側で、中間転写ベルト3上の残留トナーに同極性の清掃用帯電電圧を印加するプレブラシ11と、プレブラシ11に流れるプレブラシ電流を検出するプレブラシ電流検出部28と、抵抗値測定部25で測定された一次転写部8の対象抵抗値に基づいて、その一次転写部8の転写電圧を補正する転写電圧補正部26とを備える。そして、転写電圧補正部26が一次転写部8の転写電圧を測定条件に拘らず(例えば、初回に)補正した後では、プレブラシ電流検出部28によって検出されるプレブラシ電流の、転写電圧補正部26による直近の転写電圧補正時からの変化量が、所定の変化閾値以上の場合を測定条件として、抵抗値測定部25が一次転写部8の対象抵抗値を測定する抵抗値測定を実行すると共に、転写電圧補正部26が一次転写部8の転写電圧を補正する転写電圧補正を実行する。
また、本実施形態によれば、カラープリンター1は、複数の一次転写部8に流れる電流の合計電流値を検出する総電流検出部23を更に備える。そして、上記の測定条件を満たす場合には、転写電圧印加部22が複数の一次転写部8の内の1つの一次転写部8(検出対象の一次転写部8)に第1測定用電圧を印加しつつ他の一次転写部8に第2測定用電圧を印加すると共に総電流検出部23が合計電流値を検出する総電流検出を実行し、抵抗値測定部25が総電流検出で検出された合計電流値に基づいて1つの一次転写部8(検出対象の一次転写部8)について抵抗値測定を実行すると共に、転写電圧補正部26がその1つの一次転写部8について転写電圧補正を実行する。
更に、本実施形態によれば、転写電圧印加部22は、総電流検出が実行されるとき、検出対象の一次転写部8に対して転写電圧を第1測定用電圧として印加しつつ他の一次転写部8に対してゼロ電圧又は転写電圧と同極性の弱電圧を第2測定用電圧として印加する。総電流検出で検出された合計電流値と所定の目標電流値との電流値差分が所定の差分閾値以上と判定された場合、抵抗値測定部25が抵抗値測定を実行すると共に、転写電圧補正部26が転写電圧補正を実行する。
このような構成とすることにより、プレブラシ電流の変動に応じて、抵抗値測定や転写電圧補正を行うか否かを判定するので、抵抗値測定及び転写電圧補正に起因する処理時間を短縮することができる。例えば、プレブラシ電流の変化量が変化閾値以上の場合には、一次転写部8の抵抗値の変動が大きいと推定されるので、抵抗値測定及び転写電圧補正を行う。一方、プレブラシ電流の変化量が変化閾値未満の場合には、一次転写部8の抵抗値の変動が小さいと推定されるので、抵抗値測定及び転写電圧補正を行わない。これにより、複数の一次転写部8を用いた画像形成処理の生産性を低下させずに良好に維持することができる。また、プレブラシ電流の変動を判定することで、総電流検出に起因する処理時間を短縮することもできる。総電流検出では、各一次転写部8の実行時に流れる合計電流値に基づいて、各一次転写部8の抵抗値測定や転写電圧補正を行うか否かを判定するので、4つの一次転写部8毎に処理時間を短縮することができる。
また、本実施形態によれば、抵抗値測定部25は、転写電圧補正部26による前回の転写電圧補正時に総電流検出部23で検出された合計電流値を所定の目標電流値に設定する。
これにより、転写電圧の不必要な補正をより確実に回避して、処理速度の低下を防止することができる。
また、本実施形態によれば、転写電圧補正部26は、転写電圧印加部22によって補正対象の一次転写部8に印加される転写電圧を、補正対象の一次転写部8に所定の目標転写電流が流れるような電圧値に補正する。
これにより、上記のように測定した抵抗値を利用するので、画像形成処理の生産性を低下させることなく、一次転写部8に印加される転写電圧を適切に補正することができる。また、転写電圧の不必要な補正を回避して、処理速度の低下を防止することもできる。
上記実施形態では、測定条件判定部29は、プレブラシ電流検出部28で検出されるプレブラシ11に流れるプレブラシ電流の、転写電圧補正部26による直近の転写電圧補正時からの変化量が、所定の変化閾値以上の場合を、総電流検出や抵抗値測定及び転写電圧補正を実行する測定条件とする例を説明したが、測定条件はこれに限定されない。
例えば、他の実施形態では、測定条件判定部29は、上記測定条件に加えて、例えば、温度検知部30によって検知される現在の温度と、転写電圧補正部26による前回の転写電圧補正時に温度検知部30によって検知された前回の温度との差分が、所定の温度差(例えば、5℃程度)以上になった場合を、測定条件としてもよい。更に、測定条件判定部29は、中間転写ベルト3及び4つの一次転写部8の駆動時間が、転写電圧補正部26による前回の転写電圧補正時から所定時間(例えば、1時間程度)以上経過した場合を、測定条件としてもよい。なお、駆動時間が所定時間を経過した場合、駆動時間のカウントはリセットされる。
このような他の実施形態の測定条件の判定動作について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。なお、この判定動作の説明において、図3のフローチャートで参照される上記実施形態と同様の説明は省略する。
先ず、測定条件判定部29によって、中間転写ベルト3又は4つの一次転写部8の温度変化や駆動時間が判定される(ステップS20)。そして、温度変化が所定の温度差未満の場合や、駆動時間が所定の駆動時間未満の場合には、測定条件判定部29によって、総電流検出、抵抗値測定及び転写電圧補正を要しないと判定され(ステップS20:NO)、通常印字(ステップS2)に移行する。一方、温度変化が所定の温度差以上の場合や、駆動時間が所定の駆動時間以上の場合には、測定条件判定部29によって、総電流検出、抵抗値測定及び転写電圧補正をすべきと判定される(ステップS20:YES)。
そして、測定条件判定部29によって、中間転写ベルト3や各一次転写部8の温度変化や駆動時間に基づいて総電流検出、抵抗値測定及び転写電圧補正をすべきと判定された場合には(ステップS20:YES)、更に、上記実施形態と同様にして、プレブラシ電流の変化量と変化閾値とが比較され(ステップS1)、プレブラシ電流の変化量が変化閾値以上の場合(ステップS1:YES)、総電流検出に移行し(ステップS1)、プレブラシ電流の変化量が変化閾値未満の場合(ステップS1:NO)、通常印字に移行する(ステップS2)。
その後、上記実施形態と同様にして、各画像形成部4の一次転写部8の総電流検出(ステップS3〜S10)が行われ、更に、転写電圧の補正対象(補正実行トリガーがオン)の一次転写部8に対して抵抗値測定及び転写電圧補正が実行される(ステップS11)。
このような他の実施形態によれば、一次転写部8(一次転写ローラー9)の劣化が懸念される温度変化や経時変化を測定条件判定部29で判定するので、抵抗値の不必要な測定を回避して、処理速度の低下を防止することができ、また、抵抗値の変化をより確実に検出することが可能となる。
また、上記実施形態では、4つの一次転写ローラー9の全ての補正実行トリガーを設定した後で、補正実行トリガーがオンの一次転写ローラー9に対して抵抗値測定や転写電圧補正を実行する例を説明したが、この例に限定されない。例えば、他の実施形態では、各一次転写ローラー9の総電流検出時に電流値比較部24が転写電圧を補正すべきと判定した時点で、補正実行トリガーを設定せずに、そのまま抵抗値測定や転写電圧補正を実行してもよい。
上記実施形態では、総電流検出において、4つの転写電圧印加部22が、検出対象の一次転写部8に対して第1測定用電圧として転写電圧(例えば、+1000V)を印加し、他の一次転写部8に対して第2測定用電圧としてゼロ電圧又は転写電圧と同極性の弱電圧(例えば、+50V)を印加する例を説明したが、総電流検出の手法はこれに限定されない。例えば、他の実施形態では、総電流検出において、4つの転写電圧印加部22が、検出対象の一次転写部8に対して第1測定用電圧としてゼロ電圧又は転写電圧と同極性の弱電圧を印加し、他の一次転写部8に対して第2測定用電圧として転写電圧を印加してもよい。
なお、この場合、総電流検出部23は、検出対象の一次転写部8にゼロ電圧又は弱電圧を印加した場合の第1合計電流値を検出する。また、総電流検出部23は、全ての一次転写部8に転写電圧を印加した場合の第2合計電流値を予め検出しておく。そして、この検出対象の一次転写部8が転写電圧の補正対象となった場合、抵抗値測定部25は、第1合計電流値と第2合計電流値との電流差に基づいて、補正対象の一次転写部8に流れる対象電流値(転写電流)を測定する。また、抵抗値測定部25は、転写電圧と対象電流値とに基づいて、例えば、転写電圧を対象電流値で除算して、補正対象の一次転写部8の対象抵抗値を測定する。なお、転写電圧補正部26による転写電圧補正の手法は、上記と同様である。
これにより、検出対象の一次転写部8にゼロ電圧又は弱電圧を印加した状態で抵抗値を測定することができるため、検出対象の一次転写部8が狭い紙間にある測定タイミングを利用することができる。これにより、一次転写部8の抵抗値測定のための時間を設ける必要がなく、複数の一次転写部8を用いた画像形成処理の生産性を低下させずに良好に維持することができる。
上記実施形態では、総電流検出の結果に基づいて抵抗値測定及び転写電圧補正を行うか否かを判定することで、抵抗値測定及び転写電圧補正に掛かる処理時間を短縮する構成を説明したが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、更なる他の実施形態では、総電流検出を行うことなく、プレブラシ電流の変動に基づいて、一次転写部8の抵抗値の変動を推定するように構成されてよい。
この場合、プレブラシ11は、電子導電性を有する材料で形成され、また、一次転写ローラー9(一次転写部8)と同等の抵抗率ρを有して構成される。なお、プレブラシ11の抵抗率ρは、4つの一次転写ローラー9の内の何れか1つの一次転写ローラー9の抵抗率と同等でもよく、あるいは、4つの一次転写ローラー9の平均の抵抗率と同等でもよい。プレブラシ11の抵抗率ρと一次転写ローラー9の抵抗率との差は、例えば、0.5LogΩ以下に設定される。
このような更なる他の実施形態では、図5に示すように、抵抗値測定部25は、上記実施形態と同様に、プレブラシ11に流れるプレブラシ電流の、転写電圧補正部26による直近の転写電圧補正時からの変化量が、所定の変化閾値以上の場合を測定条件とする(ステップS1)。
そして、この測定条件を満たす場合(ステップS1:Yes)、プレブラシ電圧印加部27によって印加されるプレブラシ11の清掃用帯電電圧とプレブラシ電流検出部28で検出されるプレブラシ電流とに基づいて、プレブラシの抵抗値を算出する(ステップS30)。また、抵抗値測定部25は、算出したプレブラシ11の抵抗値に基づいてプレブラシ11の抵抗率ρを算出する。プレブラシ電流が変動している場合、プレブラシ11の抵抗率ρは変動していると推定される。更に、抵抗値測定部25は、算出したプレブラシ11の抵抗率ρに基づいて一次転写ローラー9(一次転写部8)の対象抵抗値を算出する。
一次転写ローラー9は、プレブラシ11と同等の抵抗率を有するので、プレブラシ11の抵抗率ρが変動している場合、一次転写ローラー9の抵抗率も同様に変動していると推定される。そのため、一次転写ローラー9が周方向の断面積S及び周方向の長さLを有する場合、プレブラシ11の抵抗率ρを用いて、一次転写ローラー9の対象抵抗値は数式ρ×L/Sで算出される。このようなプレブラシ11の抵抗率ρに基づく対象抵抗値の算出は、4つの一次転写ローラー9のそれぞれについて行われる。
そして、転写電圧補正部26は、4つの一次転写ローラー9のそれぞれに対して、上記実施形態と同様にして、転写電圧補正を実行する(ステップS31)。この転写電圧補正では、プレブラシ11の抵抗率ρに基づいて算出された対象抵抗値に基づいて、転写電圧印加部22から一次転写ローラー9に印加される転写電圧を、所定の目標転写電流が流れるような電圧値に補正する。
このような更なる他の実施形態によれば、プレブラシ11の抵抗率ρに基づいて一次転写ローラー9の対象抵抗値を測定するので、転写電圧補正が必要なタイミングで、印字動作に影響することなく抵抗値測定を行うことができる。また、抵抗値測定のために一次転写ローラー9毎に電圧を印加したり電流を検出したりする工程を省略することができる。そのため、抵抗値測定及び転写電圧補正に掛かる処理時間を短縮することができる。なお、総電流検出部23や電流値比較部24を省略することもできるので、構成を簡易化することができる。
また、このような更なる他の実施形態においても、図6に示すように、測定条件判定部29は、プレブラシ電流の変動の測定条件に加えて、中間転写ベルト3や各一次転写部8の温度変化や駆動時間を測定条件としてよい(ステップS20)。
測定条件判定部29は、中間転写ベルト3又は4つの一次転写部8の温度変化や駆動時間を判定し、温度変化が所定の温度差未満の場合や、駆動時間が所定の駆動時間未満の場合には、抵抗値測定及び転写電圧補正を要しないと判定して(ステップS20:NO)、通常印字(ステップS2)に移行する。一方、測定条件判定部29は、温度変化が所定の温度差以上の場合や、駆動時間が所定の駆動時間以上の場合には、抵抗値測定及び転写電圧補正をすべきと判定する(ステップS20:YES)。抵抗値測定(ステップS30)及び転写電圧補正(ステップS31)については、上記と同様です。
本実施形態では、カラープリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の、複数の感光体ドラムを備える他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 カラープリンター(画像形成装置)
3 中間転写ベルト(転写ベルト)
4 画像形成部
5 二次転写部
6 二次転写ローラー
7 感光体ドラム
8 一次転写部
9 一次転写ローラー
10 クリーニング装置
11 プレブラシ
12 クリーニングローラー
13 回収ローラー
20 制御部
21 記憶部
22 転写電圧印加部
23 総電流検出部
24 電流値比較部
25 抵抗値測定部
26 転写電圧補正部
27 プレブラシ電圧印加部
28 プレブラシ電流検出部
29 測定条件判定部
30 温度検知部

Claims (9)

  1. 所定方向に回転する環状の転写ベルトと、
    前記転写ベルトの回転方向に沿って配置される複数の感光体ドラムと、
    前記複数の感光体ドラム上に形成された画像を前記転写ベルトに転写する複数の一次転写部と、
    前記複数の一次転写部のそれぞれに電圧を印加する転写電圧印加部と、
    前記一次転写部の対象抵抗値を測定する抵抗値測定部と、
    前記転写ベルト上の残留トナーを回収するクリーニング装置と、
    前記転写ベルトの回転方向において前記クリーニング装置よりも上流側で、前記転写ベルト上の前記残留トナーに同極性の清掃用帯電電圧を印加するプレブラシと、
    前記プレブラシに流れるプレブラシ電流を検出するプレブラシ電流検出部と、
    前記抵抗値測定部で測定された前記一次転写部の前記対象抵抗値に基づいて、前記一次転写部の転写電圧を補正する転写電圧補正部と、を備え、
    前記プレブラシ電流検出部によって検出される前記プレブラシ電流の、前記転写電圧補正部による直近の転写電圧補正時からの変化量が、所定の変化閾値以上の場合を測定条件として、前記抵抗値測定部が前記一次転写部の対象抵抗値を測定する抵抗値測定を実行すると共に、及び前記転写電圧補正部が前記一次転写部の転写電圧を補正する転写電圧補正を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の一次転写部に流れる電流の合計電流値を検出する総電流検出部を更に備え、
    前記測定条件を満たす場合には、前記転写電圧印加部が前記複数の一次転写部の内の1つの一次転写部に第1測定用電圧を印加しつつ他の一次転写部に第2測定用電圧を印加すると共に前記総電流検出部が前記合計電流値を検出する総電流検出を実行し、前記抵抗値測定部が前記総電流検出で検出された前記合計電流値に基づいて前記1つの一次転写部について前記抵抗値測定を実行すると共に、前記転写電圧補正部が前記1つの一次転写部について前記転写電圧補正を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写電圧印加部は、前記総電流検出が実行されるとき、前記1つの一次転写部に対して転写電圧を前記第1測定用電圧として印加しつつ他の一次転写部に対してゼロ電圧又は前記転写電圧と同極性の弱電圧を前記第2測定用電圧として印加し、
    前記総電流検出で検出された前記合計電流値と所定の目標電流値との電流値差分が所定の差分閾値以上と判定された場合、前記抵抗値測定部が前記抵抗値測定を実行すると共に、前記転写電圧補正部が前記転写電圧補正を実行することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記抵抗値測定部は、前記転写電圧補正部による前回の転写電圧補正時に前記総電流検出部で検出された前記合計電流値を前記所定の目標電流値に設定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記転写電圧印加部は、前記総電流検出が実行されるとき、前記1つの一次転写部が紙間にある検出タイミングで、前記1つの一次転写部に対してゼロ電圧又は転写電圧と同極性の弱電圧を前記第1測定用電圧として印加しつつ他の一次転写部に対して前記転写電圧を前記第2測定用電圧として印加することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記プレブラシは、前記複数の一次転写部の内の少なくとも1つの一次転写部と同等の抵抗率を有して構成され、
    前記抵抗値測定部は、前記プレブラシの前記清掃用帯電電圧と前記プレブラシ電流とに基づいて前記プレブラシの抵抗値を算出し、算出した前記プレブラシの抵抗値に基づいて前記プレブラシの抵抗率を算出し、算出した前記プレブラシの抵抗率に基づいて前記複数の一次転写部の対象抵抗値を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記転写電圧補正部は、前記転写電圧印加部によって前記一次転写部に印加される前記転写電圧を、前記一次転写部に所定の目標転写電流が流れるような電圧値に補正することを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記転写ベルト及び前記複数の一次転写部の近傍の温度を検知する温度検知部を更に備え、
    前記測定条件に加えて、前記温度検知部によって検知される現在の温度と、前記転写電圧補正部による前回の転写電圧補正時に前記温度検知部によって検知された前回の温度との差分が、所定の温度差以上になった場合を測定条件とすることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記測定条件に加えて、前記転写ベルト及び前記複数の一次転写部の駆動時間が、前記転写電圧補正部による前回の転写電圧補正時から所定時間以上経過した場合を測定条件とすることを特徴とする請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載の画像形成装置。
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