以下、本発明の実施形態について、図面(図1〜図13)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
<第1実施形態>
図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態に係る画像形成システム100について説明する。図1は、画像形成システム100の構成を示す図である。図1に示すように、画像形成システム100は、複数台の画像形成装置1A、画像形成装置1B、及び画像形成装置1C、並びに割当装置2を備える。
画像形成装置1A〜画像形成装置1Cは、それぞれ、用紙Pに画像を形成する。用紙Pは、「記録媒体」の一例に相当する。
割当装置2は、例えば、パーソナルコンピューターで構成される。また、割当装置2は、ネットワークNWを介して、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cと通信する。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)及びWAN(Wide Area Network)を含む。
割当装置2は、制御部21を備える。制御部21は、プロセッサー21A及び記憶部21Bを備え、割当装置2の動作を制御する。プロセッサー21Aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む。記憶部21Bは、例えば、半導体メモリーを含み、HDD(Hard Disk Drive)を含んでもよい。記憶部21Bは、制御プログラムを記憶する。
次に、図2を参照して、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cについて説明する。図2は、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cの構成を示す図である。画像形成装置1A〜画像形成装置1Cの構成は、略同一である。したがって、画像形成装置1Aの構成について説明し、画像形成装置1B、及び画像形成装置1Cの構成の説明を省略する。
画像形成装置1Aは、カラー複写機である。画像形成装置1Aは、用紙P上に画像を形成する。画像形成装置1Aは、筐体10、操作表示部11、給紙部12、搬送部L、トナー供給ユニット13、画像形成ユニット14、定着部17、排出部18及び、制御部16を備える。
操作表示部11は、ユーザーからの操作を受け付けると共に、ユーザーに種々の情報を報知する。操作表示部11は、表示部111を備える。表示部111は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)を備え、種々の情報を表示する。
給紙部12は、用紙Pを搬送部Lへ供給する。搬送部Lは、用紙Pを、転写部15及び定着部17を経由して排出部18まで搬送する。
トナー供給ユニット13は、画像形成ユニット14にトナーを供給する。トナー供給ユニット13は、4つのトナーコンテナ131y、トナーコンテナ131c、トナーコンテナ131m、及びトナーコンテナ131kを備える。トナーコンテナ131yは、イエロー色のトナーを収容する。トナーコンテナ131cは、シアン色のトナーを収容する。トナーコンテナ131mは、マゼンタ色のトナーを収容する。トナーコンテナ131kは、ブラック色のトナーを収容する。トナーコンテナ131y〜トナーコンテナ131kを、トナーコンテナ131と総称する場合がある。
画像形成ユニット14は、用紙Pに画像を形成する。具体的には、画像形成ユニット14は、画像形成部14y、画像形成部14c、画像形成部14m、画像形成部14k、及び転写部15を含む。画像形成部14yには、トナーコンテナ131yからイエロー色のトナーが供給される。画像形成部14cには、トナーコンテナ131cからシアン色のトナーが供給される。画像形成部14mには、トナーコンテナ131mからマゼンタ色のトナーが供給される。画像形成部14kには、トナーコンテナ131kからブラック色のトナーが供給される。画像形成部14y〜画像形成部14kの各々は、トナーによってトナー像を形成する。
画像形成部14y、画像形成部14c、画像形成部14m、及び画像形成部14kは、それぞれ、トナー残量センサー141y、トナー残量センサー141c、トナー残量センサー141m、及びトナー残量センサー141kを備える。トナー残量センサー141yは、トナーコンテナ131yに収容されたトナーの残量Qy(以下、「トナー残量Qy」と記載する。)を検出する。トナー残量センサー141cは、トナーコンテナ131cに収容されたトナーの残量Qc(以下、「トナー残量Qc」と記載する。)を検出する。トナー残量センサー141mは、トナーコンテナ131mに収容されたトナーの残量Qm(以下、「トナー残量Qm」と記載する。)を検出する。トナー残量センサー141kは、トナーコンテナ131kに収容されたトナーの残量Qk(以下、「トナー残量Qk」と記載する。)を検出する。トナー残量Qy〜トナー残量Qkをトナー残量Qと総称する場合がある。
第1実施形態では、トナー残量センサー141y〜トナー残量センサー141kは、それぞれ、トナーコンテナ131y〜トナーコンテナ131kに配置される。また、トナー残量センサー141y〜トナー残量センサー141kは、それぞれ、トナー残量Qy〜トナー残量Qkを光学的に検出する。なお、例えば、トナー残量センサー141yは、トナーコンテナ131y内のトナーを攪拌するモーター(図示省略)の負荷に基づいてトナー残量Qyを検出してもよい。トナー残量センサー141c〜トナー残量センサー141kについても同様である。また、例えば、トナー残量センサー141yに換えて、制御部16が、印字のドット数に基づいてトナー消費量を求め、トナー消費量からトナー残量Qyを検出してもよい。更に、例えば、制御部16が、トナー供給モーターの回転時間(又は回転数)の積算値に基づいてトナー残量Qyを検出してもよい。これらの技術は、トナー残量Qc〜トナー残量Qkの検出にも適用できる。
転写部15は、中間転写ベルト154を備える。画像形成部14y〜画像形成部14kが、それぞれ、中間転写ベルト154にトナー像を転写する。複数個のトナー像が、中間転写ベルト154上で重畳され、中間転写ベルト154上に画像が形成される。転写部15は、中間転写ベルト154上に形成された画像を、用紙Pに転写する。その結果、用紙P上に画像が形成される。定着部17は、用紙Pを加熱及び加圧し、用紙Pに形成された画像を用紙Pに定着する。排出部18は、用紙Pを画像形成装置1の外部へ排出する。
制御部16は、プロセッサー16A、及び記憶部16Bを備え、画像形成装置1の動作を制御する。プロセッサー16Aは、例えば、CPUを含む。記憶部16Bは、例えば、半導体メモリーを含み、HDDを含んでもよい。記憶部16Bは、制御プログラムを記憶する。
次に、図2及び図3を参照して、割当装置2の制御部21、及び画像形成装置1A〜画像形成装置1Cの制御部16の構成について説明する。図3は、制御部21、及び制御部16の構成を示す図である。画像形成装置1A〜画像形成装置1Cの制御部16の構成は、略同一である。したがって、画像形成装置1Aの制御部16について説明し、画像形成装置1Bの制御部16、及び画像形成装置1Cの制御部16の説明を省略する。
図3に示すように、制御部21は、受付部211、印字率算出部212、印字率判定部213、凝集判定部214、及び割当部215を備える。具体的には、制御部21のプロセッサー21Aが、記憶部21Bから制御プログラムを読み出して実行し、受付部211、印字率算出部212、印字率判定部213、凝集判定部214、及び割当部215として機能する。
制御部16は、情報取得部161、及び印刷実行部162を備える。具体的には、制御部16のプロセッサー16Aが、記憶部16Bから制御プログラムを読み出して実行し、情報取得部161、及び印刷実行部162として機能する。
図2に示す記憶部16Bは、トナーコンテナ131が画像形成装置1Aに装着されてからの経過日数PD、及びトナーコンテナ131の周辺温度TPを記憶する。具体的には、温度センサー(図示省略)が画像形成装置1A内に配置されている。温度センサーは、トナーコンテナ131の周辺温度TPを検出する。制御部16は、温度センサーが検出した周辺温度TPを記憶部16Bに書き込む。その結果、記憶部16Bは周辺温度TPを記憶する。
情報取得部161は、トナー残量センサー141からトナー残量Qを取得する。また、情報取得部161は、経過日数PD、及び周辺温度TPを記憶部16Bから取得する。
印刷実行部162は、制御部21の割当部215からの指示に従って、用紙Pに画像を形成するジョブ(以下、「印刷ジョブ」と記載する場合がある。)を実行する。
受付部211は、ユーザーからの指示に基づいて、印刷ジョブを受け付ける。具体的には、受付部211は、ユーザーの操作表示部11に対する操作に基づいて、印刷ジョブを受け付ける。
印字率算出部212は、印刷ジョブの印字率DEを算出する。印字率DEとは、用紙Pに形成される画像の積算面積S1の、用紙Pの面積S2に対する比率(S1/S2)のことである。
印字率判定部213は、印字率DEが閾値印字率DES以下であるか否かを判定する。閾値印字率DESは、「第1閾値」に相当する。
凝集判定部214は、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cの情報取得部161から経過日数PD、周辺温度TP、及びトナー残量Qを取得する。また、凝集判定部214は、経過日数PD、周辺温度TP、及びトナー残量Qに基づいて、トナーコンテナ131内のトナーが凝集しているか否かを判定する。
割当部215は、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cのうちのいずれか1つの画像形成装置に、印刷ジョブを割り当てる。
具体的には、凝集判定部214が画像形成装置1A〜画像形成装置1Cのうち画像形成装置1αのトナーが凝集していると判定した場合に、割当部215は、画像形成装置1βに印刷ジョブを割り当てる。画像形成装置1αは、トナーが凝集していると凝集判定部214が判定した画像形成装置を示す。画像形成装置1βは、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cのうち、画像形成装置1α以外の画像形成装置を示す。
以上、図1から図3を参照して説明したように、割当部215は、画像形成装置1βに印刷ジョブを割り当てる。画像形成装置1βには、トナーが凝集していない。よって、画像形成装置1βではトナーが凝集してトナーが供給されない事態が発生しないため、画像形成装置1βが印刷ジョブを確実に実行することができる。したがって、トナーの凝集状態に関する情報を有効に活用できる。
一方、画像形成装置1αではトナーが凝集している。トナーが凝集している場合には、回転体(図示省略)を駆動するモーター(図示省略)が過電流を検知して停止する。回転体は、モーターによって駆動されて回転し、トナーコンテナ131から画像形成ユニット14にトナーを供給する。よって、モーターが過電流で停止すると、トナーコンテナ131から画像形成ユニット14にトナーを供給できない。
次に、図3及び図4を参照して、印字率DEについて説明する。図4は、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cが実行する印刷ジョブの印字率DEを示す図である。図4に示すように、印字率DEは、イエロー色の印字率DEy、シアン色の印字率DEc、マゼンタ色の印字率DEm、及び、ブラック色の印字率DEkを含む。印字率DEyは、用紙Pの面積S2に対する、用紙Pに形成されるイエロー色の画像の積算面積S1yの比率(S1y/S2)である。印字率DEcは、用紙Pの面積S2に対する、用紙Pに形成されるシアン色の画像の積算面積S1cの比率(S1c/S2)である。印字率DEmは、用紙Pの面積S2に対する、用紙Pに形成されるマゼンタ色の画像の積算面積S1mの比率(S1m/S2)である。印字率DEkは、用紙Pの面積S2に対する、用紙Pに形成されるブラック色の画像の積算面積S1kの比率(S1k/S2)である。
印字率算出部212は、具体的には、印字率DEy、印字率DEc、印字率DEm、及び印字率DEkを算出する。
また、印字率判定部213は、具体的には、印字率DEyが閾値印字率DES以下であるか否かを判定する。同様に、印字率判定部213は、印字率DEcが閾値印字率DES以下であるか否かを判定し、印字率DEmが閾値印字率DES以下であるか否かを判定し、印字率DEkが閾値印字率DES以下であるか否かを判定する。閾値印字率DESは、例えば、4%である。
更に、割当部215は、凝集判定部214の判定結果、及び印字率判定部213の判定結果に応じて、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cに印刷ジョブを割り当てる。具体的には、凝集判定部214が画像形成装置1αのトナーが凝集していると判定した場合であっても、印字率DEが閾値印字率DES以下であると印字率判定部213が判定した場合には、割当部215は、画像形成装置1αに印刷ジョブを割り当てる。第1実施形態では、印字率DEy、印字率DEc、印字率DEm、及び印字率DEkが閾値印字率DES以下である場合に、印字率判定部213は、印字率DEが閾値印字率DES以下であると判定する。
図4に示すように、第1の印刷ジョブの印刷データAでは、印字率DEyが20%であり、印字率DEcが10%であり、印字率DEmが10%であり、印字率DEkが10%である。よって、印刷データAの印字率DEy、印字率DEc、印字率DEm、及び印字率DEkは、閾値印字率DES以下ではない。したがって、印字率判定部213は、印刷データAの印字率DEが閾値印字率DES以下ではないと判定する。
また、第2の印刷ジョブの印刷データBでは、印字率DEyが0%であり、印字率DEcが0%であり、印字率DEmが0%であり、印字率DEkが5%である。よって、印刷データBの印字率DEy、印字率DEc、及び印字率DEmは、閾値印字率DES以下であり、印字率DEkは、閾値印字率DES以下ではない。したがって、印字率判定部213は、印刷データBの印字率DEが閾値印字率DES以下ではないと判定する。
また、第3の印刷ジョブの印刷データCでは、印字率DEyが2%であり、印字率DEcが2%であり、印字率DEmが2%であり、印字率DEkが2%である。よって、印刷データCの印字率DEy、印字率DEc、印字率DEm、及び印字率DEkは、閾値印字率DES以下である。したがって、印字率判定部213は、印刷データCの印字率DEが閾値印字率DES以下であると判定する。
その結果、第3の印刷ジョブの印字率DEが閾値印字率DES以下であり、第1の印刷ジョブ及び第2の印刷ジョブの印字率DEは閾値印字率DES以下ではないと判定される。したがって、受付部211が第1の印刷ジョブ〜第3の印刷ジョブを受け付け、且つ、凝集判定部214が画像形成装置1αのトナーが凝集していると判定した場合には、割当部215は、以下の処理を行う。すなわち、割当部215は、第3の印刷ジョブを画像形成装置1αに割り当て、第1の印刷ジョブ及び第2の印刷ジョブを画像形成装置1βに割り当てる。
以上、図3及び図4を参照して説明したように、凝集判定部214が画像形成装置1αのトナーが凝集していると判定した場合に、割当部215は以下の処理を行う。すなわち、第3の印刷ジョブの印字率DEが閾値印字率DES以下であると印字率判定部213が判定した場合には、割当部215は、画像形成装置1αに第3の印刷ジョブを割り当てる。
第3の印刷ジョブの印字率DEは閾値印字率DES以下であるため、第3の印刷ジョブを実行した場合に、トナーコンテナ131から画像形成ユニット14にトナーが補給される可能性は低い。よって、画像形成ユニット14は、画像形成ユニット14内のトナーを用いて画像を形成できる。したがって、トナーコンテナ131のトナーが凝集している場合であっても、画像形成装置1αは第3の印刷ジョブを実行できる可能性が高い。その結果、割当部215が印刷ジョブを画像形成装置1αに割り当てることができる。よって、割当部215が印刷ジョブを画像形成装置1A〜画像形成装置1Cに割り当てる際に、印刷ジョブを実行させる画像形成装置の選択の自由度を高めることができる。
次に、図3及び図5を参照して、トナーの凝集を判定する条件について説明する。図5は、トナーの凝集を判定する条件を示す図である。割当装置2の制御部21(凝集判定部214)は、図5に示す条件に基づいてトナーの凝集を判定する。
図5に示すように、トナー残量Qは、トナー残量Qy、トナー残量Qc、トナー残量Qm、及びトナー残量Qkを含む。情報取得部161は、トナー残量センサー141yから、トナー残量Qyを取得する。同様に、情報取得部161は、トナー残量センサー141c、トナー残量センサー141m、及びトナー残量センサー141kから、それぞれ、トナー残量Qc、トナー残量Qm、及びトナー残量Qkを取得する。
また、経過日数PDは、経過日数PDy、経過日数PDc、経過日数PDm、及び経過日数PDkを含む。経過日数PDyは、トナーコンテナ131yが画像形成装置1A〜画像形成装置1Cに装着されてからの経過日数を示す。同様に、経過日数PDc、経過日数PDm、及び経過日数PDkは、トナーコンテナ131c、トナーコンテナ131m、及びトナーコンテナ131kが、それぞれ、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cに装着されてからの経過日数を示す。経過日数PDy、経過日数PDc、経過日数PDm、及び経過日数PDkを、経過日数PDと総称する場合がある。
記憶部16Bは、経過日数PDy、経過日数PDc、経過日数PDm、及び経過日数PDkを記憶する。例えば、制御部16が、トナーコンテナ131yが画像形成装置1A〜1Cに装着されたことを検出し、装着された日時からの経過日数PDyを算出し、経過日数PDyを記憶部16Bに書き込む。同様に、制御部16が、トナーコンテナ131c、トナーコンテナ131m、及びトナーコンテナ131kが画像形成装置1A〜画像形成装置1Cに装着された日時からの経過日数PDc、経過日数PDm、及び経過日数PDkを、それぞれ、算出して記憶部16Bに書き込む。
図5に示すように、画像形成装置1Aのトナー残量Qy、トナー残量Qc、トナー残量Qm、及びトナー残量Qkは、それぞれ、75%、70%、70%、及び35%である。また、経過日数PDy、経過日数PDc、経過日数PDm、及び経過日数PDkは、30日である。周辺温度TPは、30℃である。
画像形成装置1Bのトナー残量Qy、トナー残量Qc、トナー残量Qm、及びトナー残量Qkは、それぞれ、5%、55%、50%、及び40%である。また、経過日数PDy、経過日数PDc、経過日数PDm、及び経過日数PDkは、2日である。周辺温度TPは、25℃である。
画像形成装置1Cのトナー残量Qy、トナー残量Qc、トナー残量Qm、及びトナー残量Qkは、それぞれ、90%、80%、90%、及び40%である。また、経過日数PDy、経過日数PDc、経過日数PDm、及び経過日数PDkは、60日である。周辺温度TPは、35℃である。
図5では、経過日数PDy、経過日数PDc、経過日数PDm、及び経過日数PDkが同一の日数である形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。経過日数PDy、経過日数PDc、経過日数PDm、及び経過日数PDkが別々の日数である形態でもよい。この形態では、経過日数PDy〜経過日数PDkが、実態を反映しているため、凝集判定部214は、トナーが凝集しているか否かを更に正確に判定することができる。
次に、図3及び図6を参照して、トナーの凝集の判定方法について説明する。図6(a)及び図6(b)は、割当装置2の制御部21(凝集判定部214)がトナーの凝集を判定するために用いるグラフである。図6(a)は、トナー残量Qが多い(例えば、90%)ときのグラフG1を示す。図6(b)は、トナー残量Qが少ない(例えば、40%)ときのグラフG2を示す。図6(a)及び図6(b)において、横軸は周辺温度TPを示し、縦軸は経過日数PDを示す。横軸が周辺温度TPを示し、縦軸が経過日数PDを示す平面を、「判定平面」と記載する。
グラフG1及びグラフG2は、トナーが凝集しているか否かの境界を示す線である。グラフG1及びグラフG2を「判定曲線G」と総称する場合がある。判定曲線Gの縦軸の正方向側の領域RTは、トナーが凝集している領域である。領域RTを「トナー凝集領域RT」と記載する場合がある。具体的には、グラフG1の縦軸の正方向側のトナー凝集領域RTは、トナーが凝集している領域である。同様に、グラフG2の縦軸の正方向側のトナー凝集領域RTは、トナーが凝集している領域である。
また、グラフG2は、グラフG1と比較して縦軸の正方向側に位置している。これは、トナー残量Qが少ない場合が、トナー残量Qが多い場合よりもトナーが凝集し難いことを示している。また、グラフG1及びグラフG2は、右下がりの曲線である。これは、周辺温度TPが高い程、短期間でトナーが凝集することを示している。
図6(a)には、判定点P11、判定点P21、及び判定点P31をプロットし、図6(b)には、判定点P12、判定点P22、及び判定点P32をプロットしている。判定点P11及び判定点P12は、図5に示す画像形成装置1Aの周辺温度TP及び経過日数PDに対応する。判定点P21及び判定点P22は、図5に示す画像形成装置1Bの周辺温度TP及び経過日数PDに対応する。判定点P31及び判定点P32は、図5に示す画像形成装置1Cの周辺温度TP及び経過日数PDに対応する。
判定点P31及び判定点P32は、それぞれ、トナー凝集領域RTに含まれる。よって、凝集判定部214は、画像形成装置1Cではトナーが凝集していると判定する。これに対して、判定点P11及び判定点P12は、それぞれ、トナー凝集領域RTに含まれない。また、判定点P21及び判定点P22は、それぞれ、トナー凝集領域RTに含まれない。よって、凝集判定部214は、画像形成装置1A及び画像形成装置1Bでは、トナーが凝集していないと判定する。
グラフG1及びグラフG2は、例えば、次の(1)式及び(2)式で与えられる。
PD=15700×EXP(−0.18×TP) (1)
PD=23550×EXP(−0.18×TP) (2)
上記(1)式及び(2)式に、トナー残量Qの変数を用いて表すと、次の(3)式で表される。
PD=F1(Q)×EXP(−0.18×TP) (3)
ここで、関数F1(Q)は、トナー残量Qの関数であって、トナー残量Qが少ない程大きな値となる。例えば、上記(1)式に示すように、トナー残量Qが90%のとき、F1(90)=15700であり、上記(2)式に示すように、トナー残量Qが40%のとき、F1(40)=23550である。
したがって、凝集判定部214は、判定曲線Gを用いてトナーが凝集しているか否かを以下のようにして判定する。すなわち、凝集判定部214は、トナー残量Qに基づいて、判定曲線Gを決定する。そして、凝集判定部214は、判定点PTがトナー凝集領域RTに含まれるか否かに応じて、トナーが凝集しているか否かを判定する。判定点PNは、画像形成装置1A〜1Cの周辺温度TP及び経過日数PDに対応する。
以上、図3、図5及び図6を参照して説明したように、凝集判定部214は、経過日数PD、周辺温度TP及びトナー残量Qに基づいて、トナーが凝集しているか否かを判定する。経過日数PDが長い程、トナーが凝集し易い。また、周辺温度TPが高い程、短期間でトナーが凝集する。更に、トナー残量Qが多い程、短期間でトナーが凝集する。したがって、トナーが凝集しているか否かを正確に判定することができる。
図5及び図6を参照して説明したように、凝集判定部214は、画像形成装置1Cではトナーが凝集していると判定し、画像形成装置1A及び画像形成装置1Bでは、トナーが凝集していないと判定する。一方、図4を参照して説明したように、割当装置2の受付部211が第1の印刷ジョブ〜第3の印刷ジョブを受け付けた場合には、割当部215は、以下のように印刷ジョブを割り当てる。すなわち、割当部215は、第3の印刷ジョブを画像形成装置1αに割り当て、第1の印刷ジョブ及び第2の印刷ジョブを画像形成装置1βに割り当てる。例えば、割当部215は、第3の印刷ジョブを画像形成装置1Cに割り当て、第1の印刷ジョブを画像形成装置1Aに割り当て、第2の印刷ジョブを画像形成装置1Bに割り当てる。
図3、図5及び図6では、凝集判定部214が経過日数PD、周辺温度TP、及びトナー残量Qに基づいて、トナーが凝集しているか否かを判定するが、本発明はこれに限定されない。例えば、凝集判定部214が経過日数PD、及び周辺温度TPに基づいて、トナーが凝集しているか否かを判定する形態でもよい。この形態では、凝集判定部214の処理を簡略化できる。
次に、図3及び図7を参照して、「凝集判定処理」について説明する。「凝集判定処理」は、トナーが凝集しているか否かを制御部21(凝集判定部214)が判定する処理である。図7は、割当装置2の制御部21の「凝集判定処理」を示すフローチャートである。なお、図7では、トナーコンテナ131yに収容されたイエロー色のトナーが凝集しているか否かを判定する場合について説明し、他の色のトナーについての説明は省略する。
図7に示すように、ステップS101において、凝集判定部214は、制御部16の情報取得部161からトナー残量Qyを取得する。
次に、ステップS103において、凝集判定部214は、制御部16の情報取得部161からトナー補給回数NSyを取得する。
記憶部16Bは、トナーコンテナ131yから画像形成部14yへのトナー補給回数NSyを記憶する。同様に、記憶部16Bは、トナーコンテナ131cから画像形成部14cへのトナー補給回数NSc、トナーコンテナ131mから画像形成部14mへのトナー補給回数NSm、及びトナーコンテナ131kから画像形成部14kへのトナー補給回数NSkを記憶する。トナー補給回数NSy、トナー補給回数NSc、トナー補給回数NSm、及びトナー補給回数NSkを、トナー補給回数NSと総称する場合がある。また、制御部16が、トナー補給回数NSをカウントし、トナー補給回数NSを記憶部16Bに書き込む。
トナー補給回数NSyは、トナーコンテナ131yから画像形成部14yにトナーが補給された回数である。具体的には、トナー補給回数NSyは、「凝集判定処理」の実行時点を終点とする所定期間内において、トナーコンテナ131yから画像形成部14yにトナーが補給された回数である。所定期間は、例えば、10日間である。トナー補給時には、トナーコンテナ131yから画像形成部14yにトナーを供給する補給装置が駆動される。補給装置の駆動開始時、及び駆動停止時には、トナーコンテナ131yに振動が付与される。よって、トナー補給回数NSyが多い程、トナーが凝集し難くなる。このことを、上記(3)式に反映すると、下記(4)式で表される。
PD=F1(Q)×F2(NS)×EXP(−0.18×TP) (4)
ここで、トナー補給回数NSが零(ゼロ)である場合には、F2(NS)は「1」となる。また、関数F2(NS)は、トナー補給回数NSの関数であって、トナー補給回数NSが多い程、大きな値となる。よって、トナー補給回数NSが多い程、判定曲線Gは縦軸の正方向側に位置する。
次に、ステップS105において、凝集判定部214は、判定曲線Gを決定する。
次いで、ステップS107において、凝集判定部214は、経過日数PDyを取得する。
そして、ステップS109において、凝集判定部214は、周辺温度TPを取得する。
次に、ステップS111において、凝集判定部214は、判定点PTyがトナー凝集領域RTに含まれるか否かを判定する。
判定点PTyは、図6(a)及び図6(b)に示すように、横軸が周辺温度TPを示し、縦軸が経過日数PDを示す「判定平面」において、座標(周辺温度TP、経過日数PDy)に対応する点である。
判定点PTyがトナー凝集領域RTに含まれないと判定した場合(ステップS111でNO)には、処理がステップS115に進む。判定点PTyがトナー凝集領域RTに含まれると判定した場合(ステップS111でYES)には、処理がステップS113に進む。
そして、ステップS113において、凝集判定部214は、トナーコンテナ131y内のトナーが凝集していると判定し、処理が終了する。
ステップS111でNOの場合には、ステップS115において、凝集判定部214は、トナーコンテナ131y内のトナーが凝集していないと判定し、処理が終了する。
以上、図3及び図7を参照して説明したように、凝集判定部214は、経過日数PD、周辺温度TP、トナー残量Q、及びトナー補給回数NSに基づいて、トナーが凝集しているか否かを判定する。また、トナー補給回数NSが多い程、トナーが凝集し難い。したがって、トナーが凝集しているか否かを更に正確に判定することができる。
図7では、凝集判定部214が、トナー補給回数NSに応じて判定曲線Gを決定するが、本発明はこれに限定されない。例えば、割当装置2が経過日数PDをカウントするカウンタを備え、トナー補給が行われる度に、カウンタを所定値だけカウントダウンする形態でもよい。この形態では、判定曲線Gを決定する処理を簡略化できる。
次に、図3及び図8を参照して、「ジョブ割当処理」について説明する。「ジョブ割当処理」は、割当部215が、印刷ジョブを画像形成装置1A〜画像形成装置1Cのいずれか1つの画像形成装置に割り当てる処理である。図8は、割当装置2の「ジョブ割当処理」を示すフローチャートである。
図8に示すように、ステップS201において、まず、受付部211が印刷ジョブを受け付けたか否かの判定を行う。
印刷ジョブを受け付けていないと受付部211が判定した場合(ステップS201でNO)には、処理が待機状態になる。印刷ジョブを受け付けたと受付部211が判定した場合(ステップS201でYES)には、処理がステップS203に進む。
そして、ステップS203において、印字率算出部212が、印刷ジョブの印字率DEy、印字率DEc、印字率DEm、及び印字率DEkを算出する。
次に、ステップS205において、印字率判定部213が、印字率DEyが閾値印字率DES以下であるか否かを判定する。
印字率DEyが閾値印字率DES以下ではないと印字率判定部213が判定した場合(ステップS205でNO)には、処理がステップS215に進む。印字率DEyが閾値印字率DES以下であると印字率判定部213が判定した場合(ステップS205でYES)には、処理がステップS207に進む。
そして、ステップS207において、印字率判定部213が、印字率DEcが閾値印字率DES以下であるか否かを判定する。
印字率DEcが閾値印字率DES以下ではないと印字率判定部213が判定した場合(ステップS207でNO)には、処理がステップS215に進む。印字率DEcが閾値印字率DES以下であると印字率判定部213が判定した場合(ステップS207でYES)には、処理がステップS209に進む。
そして、ステップS209において、印字率判定部213が、印字率DEmが閾値印字率DES以下であるか否かを判定する。
印字率DEmが閾値印字率DES以下ではないと印字率判定部213が判定した場合(ステップS209でNO)には、処理がステップS215に進む。印字率DEmが閾値印字率DES以下であると印字率判定部213が判定した場合(ステップS209でYES)には、処理がステップS211に進む。
そして、ステップS211において、印字率判定部213が、印字率DEkが閾値印字率DES以下であるか否かを判定する。
印字率DEkが閾値印字率DES以下ではないと印字率判定部213が判定した場合(ステップS211でNO)には、処理がステップS215に進む。印字率DEkが閾値印字率DES以下であると印字率判定部213が判定した場合(ステップS211でYES)には、処理がステップS213に進む。
そして、ステップS213において、割当部215が、印刷ジョブを、画像形成装置1αに割り当て、処理が終了する。
一方、ステップS215において、割当部215が、印刷ジョブを、画像形成装置1βに割り当て、処理が終了する。
以上、図3及び図8を参照して説明したように、割当部215が、凝集判定部214の判定結果、及び印字率判定部213の判定結果に基づいて、画像形成装置1α又は画像形成装置1βに印刷ジョブを割り当てる。具体的には、印字率DEy、印字率DEc、印字率DEm、及び印字率DEkが閾値印字率DES以下であると印字率判定部213が判定した場合に、割当部215は、印刷ジョブを画像形成装置1αに割り当てる。
印刷ジョブの印字率DEy、印字率DEc、印字率DEm、及び印字率DEkが閾値印字率DES以下である場合には、トナーコンテナ131から画像形成ユニット14へのトナーの補給が発生しない可能性が高い。よって、画像形成ユニット14は、画像形成ユニット14内のトナーを用いて印刷ジョブを実行できる可能性が高い。したがって、トナーコンテナ131のトナーが凝集している場合であっても、画像形成装置1αは印刷ジョブを実行できる可能性が高い。一方、印字率DEy、印字率DEc、印字率DEm、及び印字率DEkの少なくともいずれか1つが閾値印字率DESより大きい場合には、トナーコンテナ131から画像形成ユニット14へのトナーの補給が発生する可能性が高い。また、トナーが凝集している場合には、トナーの補給を行うことができない。よって、印刷ジョブを画像形成装置1αに割り当てると、印刷ジョブを実行できない。したがって、画像形成装置1βに印刷ジョブを割り当てることによって、印刷ジョブを確実に実行することができる。したがって、印刷ジョブを画像形成装置1A〜画像形成装置1Cに適正に割り当てることができる。
第1実施形態では、割当部215が、印字率DEy、印字率DEc、印字率DEm、及び印字率DEkが閾値印字率DES以下である場合に、画像形成装置1αに印刷ジョブを割り当てるが、本発明はこれに限定されない。例えば、印字率DEy、印字率DEc、印字率DEm、及び印字率DEkのうちの少なくとも1つが閾値印字率DES以下である場合に、割当部215が、画像形成装置1αに印刷ジョブを割り当てる形態でもよい。ただし、画像形成装置1αにおいて凝集しているトナーの色は、閾値印字率DES以下であると判定された印字率の示す色と一致している。この形態では、画像形成装置1αに印刷ジョブを割り当てる可能性を高めることができる。したがって、印刷ジョブを画像形成装置1A〜画像形成装置1Cに更に適正に割り当てることができる。
図1及び図3を参照して説明したように、割当装置2がユーザーからの指示に基づいて印刷ジョブを受け付けるが、本発明はこれに限定されない。割当装置2がプリンターサーバー装置として機能する形態でもよい。この形態では、ネットワークNWで接続された他のパーソナルコンピューターのような端末装置から印刷ジョブを受け付ける。また、割当装置2が、複数の端末装置から受け付けた印刷ジョブを画像形成装置1A〜1Cに適正に割り当てることができる。
図1及び図3を参照して説明したように、割当装置2が凝集判定部214を備えるが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置1A〜画像形成装置1Cが、それぞれ、トナーが凝集しているか否かを判定する形態でもよい。この形態では、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cからトナーが凝集しているか否かを割当装置2に通知することが好ましい。割当装置2は、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cからの通知に基づいて、印刷ジョブを画像形成装置1A〜画像形成装置1Cに適正に割り当てることができる。
<第2実施形態>
次に、図9〜図12を参照して、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置1について説明する。画像形成装置1は、第1実施形態に係る画像形成装置1A〜画像形成装置1Cと比較して、制御部16の機能が相違している。画像形成装置1の制御部16の機能以外の構成は、図2に示す第1実施形態に係る画像形成装置1A〜画像形成装置1Cと略同一であるため、その説明を省略する。また、第2実施形態に係る画像形成装置1は、割当装置2と通信しない点で、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cと相違している。図9を参照して、画像形成装置1の制御部16の構成について説明する。図9は制御部16の構成を示す図である。
具体的には、画像形成装置1A〜画像形成装置1Cの制御部16が、それぞれ、情報取得部161、及び印刷実行部162を備えるのに対して、画像形成装置1の制御部16が、図9に示すように、下記の機能を備える点で相違する。
すなわち、画像形成装置1の制御部16は、凝集判定部163、第1期間判定部164、温度判定部165、報知部166、検出部167、及び第2期間判定部168を備える。具体的には、制御部16のプロセッサー16Aが、記憶部16Bから制御プログラムを読み出して実行し、凝集判定部163、第1期間判定部164、温度判定部165、報知部166、検出部167、及び第2期間判定部168として機能する。
凝集判定部163は、トナーコンテナ131が装着されてからの経過日数PD、及びトナーコンテナ131の周辺温度TPに基づいて、トナーが凝集しているか否かを判定する。また、凝集判定部163は、経過日数PD及び周辺温度TPに基づいて、期間RDを算出する。期間RDは、トナーが凝集していると凝集判定部163が判定するまでの期間を示す。期間RDは、「凝集推定期間」に相当する。経過日数PDは、経過日数PDy、経過日数PDc、経過日数PDm、及び経過日数PDkを含む。経過日数PDyは、トナーコンテナ131yが画像形成装置1に装着されてからの経過日数を示す。同様に、経過日数PDc、経過日数PDm、及び経過日数PDkは、トナーコンテナ131c、トナーコンテナ131m、及びトナーコンテナ131kが、それぞれ、画像形成装置1に装着されてからの経過日数を示す。
期間RDは、期間RDy、期間RDc、期間RDm、及び期間RDkを含む。期間RDyは、トナーコンテナ131yに収納されたトナーが凝集していると凝集判定部163が判定するまでの期間を示す。期間RDcは、トナーコンテナ131cに収納されたトナーが凝集していると凝集判定部163が判定するまでの期間を示す。期間RDmは、トナーコンテナ131mに収納されたトナーが凝集していると凝集判定部163が判定するまでの期間を示す。期間RDkは、トナーコンテナ131kに収納されたトナーが凝集していると凝集判定部163が判定するまでの期間を示す。期間RDy〜期間RDkを期間RDと総称する場合がある。
第1期間判定部164は、期間RDが閾値期間RDS以下であるか否かを判定する。具体的には、第1期間判定部164は、期間RDy、期間RDc、期間RDm、及び期間RDkが、それぞれ、閾値期間RDS以下であるか否かを判定する。閾値期間RDSは、「第2閾値」に相当する。閾値期間RDSは、例えば、30日間である。
温度判定部165は、周辺温度TPが閾値温度TPS以上であるか否かを判定する。閾値温度TPSは、「第3閾値」に相当する。閾値温度TPSは、例えば、35℃である。
報知部166は、凝集判定部163の判定結果に基づいて、ユーザーに情報を報知する。具体的には、トナーが凝集していると凝集判定部163が判定した場合には、報知部166は、トナーが凝集している旨の情報をユーザーに報知する。また、報知部166は、第1期間判定部164、及び温度判定部165の判定結果に基づいて、ユーザーに情報を報知する。
検出部167は、トナーが凝集したことを検出する。具体的には、検出部167は、攪拌部材(図示省略)を回転させるモーター(図示省略)の負荷に基づいて、トナーが凝集したことを検出する。攪拌部材は、トナーコンテナ131に収容されたトナーを攪拌する。なお、検出部167は、攪拌部材の回転数に基づいて、トナーが凝集したことを検出してもよい。また、検出部167は、トナーコンテナ131y内のイエロー色のトナーが凝集したことを検出する。同様に、検出部167は、トナーコンテナ131c内のシアン色のトナー、トナーコンテナ131m内のマゼンタ色のトナー、及びトナーコンテナ131k内のブラック色のトナーが、それぞれ、凝集したことを検出する。
第2期間判定部168は、トナーが凝集したことを検出部167が検出した場合に、複数色のトナーのうち、凝集した色以外のトナーの期間RDが、凝集した色のトナーの期間RDより短いか否かを判定する。
以上、図9を参照して説明したように、凝集判定部163は、経過日数PD、及び周辺温度TPに基づいて、トナーが凝集しているか否かを判定する。また、トナーが凝集していると凝集判定部163が判定した場合には、報知部166は、トナーが凝集している旨の情報をユーザーに報知する。よって、ユーザーはトナーが凝集していることを知ることができる。したがって、例えば、凝集しているトナーが収容されたトナーコンテナ131を振って、トナーの凝集を解消することができる。
第2実施形態では、凝集判定部163が経過日数PD、及び周辺温度TPに基づいて、トナーが凝集しているか否かを判定するが、本発明はこれに限定されない。例えば、凝集判定部163が、図1〜図8を参照して説明した第1実施形態に係る割当装置2の凝集判定部214と同様にして判定する形態でもよい。すなわち、凝集判定部163が、経過日数PD、周辺温度TP、トナー残量Q、及びトナー補給回数NSに基づいて、トナーが凝集しているか否かを判定する形態でもよい。この形態では、トナー残量Qの多少による凝集への影響と、トナー補給回数NSの多少による凝集への影響とを反映して判定できるため、トナーが凝集しているか否かを更に正確に判定できる。
次に、図9及び図10を参照して、第2実施形態に係る画像形成装置1の制御部16の報知領域について説明する。「報知領域」は、報知部166が報知する内容を決定するための「判定平面」における領域を示す。図10は、第2実施形態に係る画像形成装置1の制御部16の「報知領域」を示すグラフG3である。
グラフG3は、トナーが凝集しているか否かの境界を示す「判定曲線」の一例である。グラフG3の縦軸の正方向側の領域は、トナーが凝集している領域(トナー凝集領域)RT1である。グラフG4は、グラフG3を縦軸の負方向に、閾値期間RDSだけシフトしたグラフである。ただし、グラフG3を縦軸の負方向に閾値期間RDSだけシフトした場合に、グラフG3のうち縦軸の負方向側に位置する部分は、グラフG3を横軸上に配置する。具体的には、図10に示すように、グラフG4のうち、周辺温度TPが閾値温度TPS以上の点が横軸上に配置される。閾値温度TPSは、例えば、35℃である。よって、グラフG4とグラフG3との間の領域は、トナーが凝集するまでの期間PRが閾値期間RDS以下の領域(以下、「凝集可能領域」と記載する場合がある。)である。閾値期間RDSは、例えば、30日間である。
また、図10に示す線分LTは、閾値温度TPSを示す。具体的には、線分LTは、周辺温度TPが閾値温度TPSであることを示す縦軸と平行な直線の一部であって、下端がグラフG4上に位置し、上端がグラフG3上に位置する。凝集可能領域は、線分LTによって2つの領域に分割される。凝集可能領域のうち、線分LT上の点と線分LTに対して横軸の正方向の領域とを第1凝集可能領域RT2とし、線分LTに対して横軸の負方向の領域を第2凝集可能領域RT3と規定する。
第1期間判定部164及び温度判定部165(図9参照)と、第1凝集可能領域RT2、及び第2凝集可能領域RT3との関係について以下に説明する。期間RDが閾値期間RDS以下であると第1期間判定部164が判定し、周辺温度TPが閾値温度TPS以上であると温度判定部165が判定した場合に、期間RD及び周辺温度TPに対応する「判定平面」内の判定点PTは、第1凝集可能領域RT2に含まれる。判定点PTの座標は(周辺温度TP、経過日数PD)である。また、期間RDが閾値期間RDS以下であると第1期間判定部164が判定し、周辺温度TPが閾値温度TPS以上ではないと温度判定部165が判定した場合に、期間RD及び周辺温度TPに対応する「判定平面」内の判定点PTは、第2凝集可能領域RT3に含まれる。
判定点PTがトナー凝集領域RT1に含まれる場合には、報知部166は、トナーコンテナ131を振る旨を報知する。例えば、ユーザーが操作表示部11のコピーボタンを押下したときに、報知部166は、「トナーが固まっているため、コピーを行うことができません。コピーを行う場合には、トナーコンテナを振って下さい。」と表示部111に表示する。コピーボタンは、コピーを行う場合に、ユーザーが押下するボタンである。また、判定点PTがトナー凝集領域RT1に含まれる場合には、制御部16は、ユーザーがトナーコンテナを振るまで、画像を形成する動作を禁止する。
トナーが凝集している場合には、トナーコンテナ131から画像形成ユニット14にトナーを供給することができない。一方、画像形成ユニット14内のトナーが所定量以下となった場合に、制御部16は、トナーコンテナ131から画像形成ユニット14にトナーを供給する旨の指示を出力する。そして、制御部16は、所定時間後にトナーが供給されているか否かを判定する。トナーが供給されていないと判定した場合には、制御部16は、画像を形成する動作を停止する。
判定点PTがトナー凝集領域RT1に含まれる場合には、報知部166がトナーコンテナ131を振る旨を報知すると共に、制御部16が画像を形成する動作を禁止する。よって、画像形成装置1が画像を形成する動作を実行中に、トナーの凝集に起因して画像を形成する動作が停止する事態を回避できる。
報知部166がトナーコンテナ131(例えば、トナーコンテナ131y)を振る旨を報知した後に、トナーコンテナ131yが取り外されず、他のトナーコンテナ131(例えば、トナーコンテナ131c)が取り外された後、装着された場合には、報知部166は以下の処理を行う。すなわち、報知部166は、ユーザーが間違ったトナーコンテナ131cを取り外した旨の報知をする。報知部166は、例えば、「トナーコンテナ131cが取り外されました。トナーコンテナ131yを取り外して振ってください。」とのメッセージを表示部111に表示する。
判定点PTが第1凝集可能領域RT2又は第2凝集可能領域RT3に含まれる場合には、報知部166は、トナーが凝集している可能性がある旨の情報を報知する。具体的には、報知部166は、例えば、「ご使用の環境ではトナーが固まる可能性があります。固まった際は、コンテナを振っていただく必要があります。」との情報を報知する。
また、判定点PTが第1凝集可能領域RT2に含まれる場合には、報知部166は、ユーザーに第1情報M1を報知する。更に、判定点PTが第2凝集可能領域RT3に含まれる場合には、報知部166は、ユーザーに第1情報と相違する第2情報M2を報知する。
第1情報M1は、周辺温度TPが高いために短期間でトナーが凝集する旨を示す。具体的には、第1情報M1は、例えば、「温度が高い(35℃超である)ため、トナーが固まる可能性があります。環境温度を30℃以下に下げてください。」との情報である。第2情報M2は、トナーコンテナ131を装着してから長期間経過しているためにトナーが凝集する旨を示す。具体的には、第2情報M2は、例えば、「長期間使用しない場合には、トナーが固まる可能性があります。」との情報である。
次に、図9及び図11を参照して、画像形成装置1の制御部16の「第1報知処理」について説明する。「第1報知処理」は、第1情報M1又は第2情報M2を報知する処理である。図11は、第2実施形態に係る画像形成装置1の「第1報知処理」の動作を示すフローチャートである。図11では、便宜上、イエロー色のトナーについて説明する。
図11に示すように、まず、ステップS301において、凝集判定部163が、トナーコンテナ131yが装着されてからの経過日数PDyを取得する。
次に、ステップS303において、凝集判定部163が、トナーコンテナ131yの周辺温度TPを取得する。
そして、ステップS305において、凝集判定部163が、トナーが凝集しているか否かを判定する。
トナーが凝集していないと凝集判定部163が判定した場合(ステップS305でNO)には、処理がステップS309に進む。トナーが凝集していると凝集判定部163が判定した場合(ステップS305でYES)には、処理がステップS307に進む。
そして、ステップS307において、報知部166が、トナーが凝集している旨をユーザーに報知し、処理が終了する。
ステップS305でNOの場合には、ステップS309において、凝集判定部163が、期間RDyを算出する。期間RDyは、トナーコンテナ131yに収容されたトナーが凝集していると凝集判定部163が判定するまでの期間を示す。
次に、ステップS311において、第1期間判定部164が、期間RDyが閾値期間RDS以下であるか否かを判定する。
期間RDyが閾値期間RDS以下ではないと第1期間判定部164が判定した場合(ステップS311でNO)には、処理が終了する。
期間RDyが閾値期間RDS以下であると第1期間判定部164が判定した場合(ステップS311でYES)には、処理がステップS313に進む。
そして、ステップS313において、温度判定部165が、周辺温度TPが閾値温度TPS以上であるか否かを判定する。
周辺温度TPが閾値温度TPS以上ではないと温度判定部165が判定した場合(ステップS313でNO)には、処理がステップS317に進む。
周辺温度TPが閾値温度TPS以上であると温度判定部165が判定した場合(ステップS313でYES)には、処理がステップS315に進む。
そして、ステップS315において、報知部166が第1情報M1を報知し、処理が終了する。
ステップS313でNOの場合には、ステップS317において、報知部166が第2情報M2を報知し、処理が終了する。
以上、図9〜図11を参照して説明したように、期間RDが閾値期間RDS以下であると第1期間判定部164が判定した場合に、報知部166は、トナーが凝集する可能性がある旨の情報を報知する。よって、ユーザーは、例えば、トナーコンテナ131を振ることによって、トナーの凝集を回避することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
また、期間RDが閾値期間RDS以下であると第1期間判定部164が判定し、周辺温度TPが閾値温度TPS以上であると温度判定部165が判定した場合には、報知部166は、第1情報M1を報知する。例えば、第1情報M1は、周辺温度TPが高いために短期間でトナーが凝集する旨を示す。よって、ユーザーは、例えば、画像形成装置1が配置されている部屋のエアコンの設定温度を下げることによって周辺温度TPを低くし、トナーの凝集を回避できる。したがって、ユーザーの利便性を更に向上できる。
更に、期間PRが閾値期間PRS以下であると第1期間判定部164が判定し、周辺温度TPが閾値温度TPS以上ではないと温度判定部165が判定した場合には、報知部166は、第2情報M2を報知する。例えば、第2情報M2は、トナーコンテナ131を装着してから長期間経過しているためにトナーが凝集する旨を示す。したがって、トナーコンテナ131を振ることによって、トナーの凝集を回避することができる。その結果、ユーザーの利便性を向上できる。
次に、図9及び図12を参照して、報知部166が表示する平均印字率表示画面300について説明する。図12は、第2実施形態に係る画像形成装置1の制御部16(報知部166)が表示する平均印字率表示画面300を示す図である。平均印字率表示画面300は、期間RDが閾値期間RDS以下であると第1期間判定部164が判定した場合に、報知部166によって画像形成装置1の表示部111に表示される。
図12に示すように、平均印字率表示画面300には、色表示部301、平均印字率表示部302、及び備考表示部303が表示される。色表示部301は、トナーの色の名称を表示する。「Y」は、イエロー色を示し、「C」は、シアン色を示し、「M」はマゼンタ色を示し、「K」はブラック色を示す。平均印字率表示部302には、各色の平均印字率DEAが表示される。平均印字率DEAは、所定期間内に実行された印刷ジョブにおける印字率の平均値を示す。所定期間は、例えば、10日間である。平均印字率DEAは、イエロートナーの平均印字率DEAy、シアントナーの平均印字率DEAc、マゼンタトナーの平均印字率DEAm、及びブラックトナーの平均印字率DEAkを含む。
図12では、平均印字率DEAyが2%であり、平均印字率DEAcが2%であり、平均印字率DEAmが0%であり、平均印字率DEAkが4%である。よって、マゼンタトナーは、所定期間内で消費されていない。したがって、マゼンタトナーは、所定期間内で、トナーコンテナ131mから画像形成部14mへ補給されていない。したがって、備考表示部303のマゼンタ色に対応する欄に、「長期間補給されていない。」とのメッセージが表示されている。
また、報知部166が、更に、以下のメッセージを報知する形態でもよい。
「特定の色のみの印刷を続けた場合、使われない色のコンテナに収容されたトナーが固まることがあります。定期的にコンテナを振っていただくことで、トナーが固まることを解消できます。マゼンタが使われていないので、マゼンタのコンテナに収容されたトナーが固まっている可能性があります。」
このようなメッセージを報知することによって、ユーザーは、トナーコンテナ131を振る必要性を理解することができる。
以上、図9及び図12を参照して説明したように、期間RDが閾値期間RDS以下であると第1期間判定部164が判定した場合に、報知部166が平均印字率DEAを報知する。平均印字率DEAが低い場合には、トナーが凝集する可能性がある。特に、平均印字率DEAが零(ゼロ)である場合には、トナーが凝集する可能性が高い。よって、ユーザーは、平均印字率DEAが低いトナーが収容されたトナーコンテナ131を振ることによって、トナーの凝集を回避することができる。したがって、ユーザーの利便性を更に向上できる。
次に、図9及び図13を参照して、画像形成装置1の制御部16の「第2報知処理」について説明する。「第2報知処理」は、トナーコンテナ131を振る旨を報知する処理である。図13は、第2実施形態に係る画像形成装置1の「第2報知処理」の動作を示すフローチャートである。
図13に示すように、まず、ステップS401において、検出部167が、トナーが凝集したことを検出したか否かを判定する。
トナーが凝集したことを検出していない場合(ステップS401でNO)には、処理が待機状態になる。トナーが凝集したことを検出した場合(ステップS401でYES)には、処理がステップS403に進む。
そして、ステップS403において、報知部166が、トナーが凝集したトナーコンテナ131を振る旨をユーザーに報知する。
次に、ステップS405において、第2期間判定部168が、期間RD1を算出する。期間RD1は、時点TAから時点TBまでの期間を示す。時点TAは、トナーが凝集したことを検出部167が検出した時点である。時点TBは、凝集が検出された色のトナーについて、凝集判定部163が、当該トナーが凝集していると判定する時点である。
例えば、凝集が検出されたトナーの色がイエロー色である場合には、時点TAは、イエロー色のトナーが凝集したことを検出した時点である。時点TBは、イエロー色のトナーが凝集していると凝集判定部163が判定する時点である。
次に、ステップS407において、第2期間判定部168が、期間RD2を算出する。期間RD2は、時点TAから時点TCまでの期間を示す。時点TCは、凝集が検出されたトナーの色と異なる色のトナーについて、凝集判定部163が、トナーが凝集していると判定する時点である。
例えば、凝集が検出されたトナーの色がイエロー色である場合には、時点TAは、イエロー色のトナーが凝集したことを検出した時点である。時点TCは、シアン色、マゼンタ色又はブラック色のトナーが凝集していると凝集判定部163が判定する時点である。
次に、ステップS409において、第2期間判定部168が、期間RD2の長さが期間RD1の長さ以下であるか否かを判定する。
期間RD2の長さが期間RD1の長さ以下ではないと第2期間判定部168が判定した場合(ステップS409でNO)には、処理がステップS413に進む。
期間RD2の長さが期間RD1の長さ以下であると第2期間判定部168が判定した場合(ステップS409でYES)には、処理がステップS411に進む。
そして、ステップS411において、報知部166が、期間RD2に対応する色のトナーが収容されたトナーコンテナ131を振る旨をユーザーに報知する。
次に、ステップS413において、第2期間判定部168が、凝集が検出されたトナーの色と異なる全ての色について、期間RD2をチェックしたか否かを判定する。
凝集が検出されたトナーの色と異なる全ての色について期間RD2をチェックしてはいないと第2期間判定部168が判定した場合(ステップS413でNO)には、処理がステップS407に戻る。
凝集が検出されたトナーの色と異なる全ての色について期間RD2をチェックしたと第2期間判定部168が判定した場合(ステップS413でYES)には、処理が終了する。
以上、図9及び図13を参照して説明したように、トナーが凝集したことを検出部167が検出した場合に、第2期間判定部168は以下の処理を行う。すなわち、第2期間判定部168は、期間RD2の長さが期間RD1の長さ以下であるか否かを判定する。そして、期間RD2の長さが期間RD1の長さ以下であると第2期間判定部168が判定した場合には、報知部166が、凝集が検出された色以外の色のトナーが収容されたトナーコンテナ131を振る旨をユーザーに報知する。
例えば、イエロー色のトナーが凝集したことを検出部167が検出した場合には、第2期間判定部168は、以下の処理を行う。すなわち、第2期間判定部168は、期間RDc、期間RDm、期間RDkのうち、期間RDyの長さ以下の期間が有るか否かを検出する。そして、例えば、期間RDcの長さが、期間RDyの長さ以下であると判定した場合には、シアン色のトナーが収容されたトナーコンテナ131cを振る旨をユーザーに報知する。よって、凝集している可能性が高いトナーのトナーコンテナ131cを振る旨をユーザーに報知できる。したがって、トナーの凝集が検出されたトナーコンテナ131を振ってから短期間経過後に、再度他の色のトナーが凝集することを抑制できる。短期間とは、例えば、2〜3日間である。その結果、ユーザーの利便性を更に向上できる。
図13を参照して説明したように、第2実施形態では、第2期間判定部168が、期間RD2の長さが期間RD1の長さ以下であるか否かを判定するが、本発明はこれに限定されない。報知部166が、期間RD1の長さと、期間RD2の長さとに基づいて、トナーコンテナ131を振る旨をユーザーに報知する形態であればよい。例えば、期間RD2の長さが期間RD1の長さから所定期間(例えば、5日間)を引いた差以下である場合に、報知部166が、「凝集が検出された色以外の色のトナーが収容されたトナーコンテナ131」を振る旨をユーザーに表示部111を介して報知する形態でもよい。この場合には、ユーザーがトナーコンテナ131を振ってから所定期間経過後に、トナーが凝集してユーザーが再度トナーコンテナ131を振ることを抑制できる。その結果、ユーザーの利便性を更に向上できる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(2))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1を参照して説明したように、画像形成装置1A〜画像形成装置1C及び、画像形成装置1はカラー複写機であるが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置1A〜画像形成装置1C、及び画像形成装置1がモノクロ複写機である形態でもよい。また、画像形成装置1A〜画像形成装置1C、及び画像形成装置1が複合機である形態でもよい。
(2)図1を参照して説明したように、画像形成システム100が画像形成装置1A〜画像形成装置1Cを備えるが、本発明はこれに限定されない。画像形成システム100が複数台の画像形成装置を備える形態であればよい。例えば、2台の画像形成装置を備える形態でもよいし、4台以上の画像形成装置を備える形態でもよい。