JP2018017302A - ギヤ、及びギヤの製造方法 - Google Patents

ギヤ、及びギヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ギヤの歯どうしが当たるときに生じる異音を低減させる。
【解決手段】ギヤ100は、環状の歯車部10と、歯車部10を支持する環状の樹脂製の支持部20と、支持部20の内側に支持部20の内周面20aと間隔を空けて設けられる金属製の芯部30と、支持部20の内周面20aと芯部30の外周面30bとの間に設けられ支持部20と芯部30とを連結する環状の連結部40と、を備え、連結部40は、支持部20よりも弾性率の低い樹脂で形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ギヤ、及びギヤを製造する方法に関する。
従来、駆動軸の回転力を被駆動軸に伝達する手段としてギヤが知られている。特許文献1に開示されるギヤは、駆動軸又は被駆動軸の外周に設けられるハブと、複数の歯を外周に形成する環状の外側部と、ハブと外側部とを連結する連結部と、を有する。ハブは金属で形成され、外側部は合成樹脂で形成される。連結部は、外側部の材料よりも硬い合成樹脂で形成され、ハブと外側部との間で回転力が良好に伝達される。
米国特許出願公開第2010/0201030号明細書
特許文献1に開示されるギヤでは、ハブは、硬い樹脂材料で形成された連結部に接触する。そのため、ギヤの歯どうしが当たるときに生じる振動は、連結部を通じてほとんど減衰することなくハブに伝わる。そのため、ハブが振動し、異音が生じるおそれがある。
本発明は、ギヤの歯どうしが当たるときに生じる異音を低減させることを目的とする。
第1の発明は、環状の歯車部と、環状の樹脂製の支持部と、金属製の芯部と、支持部の内周面と芯部の外周面との間に設けられ支持部と芯部とを連結する環状の連結部と、を備え、連結部は、支持部よりも弾性率の低い樹脂で形成されることを特徴とする。
第1の発明では、芯部と支持部とが連結部によって連結され連結部が支持部よりも弾性率の低い樹脂で形成されるので、ギヤの歯どうしが当たるときに生じる振動は、連結部を通じて減衰しながら芯部に伝わる。したがって、芯部の振動を防止することができる。
第2の発明は、連結部が、歯車部と同じ材料で形成されることを特徴とするギヤ。
第2の発明では、歯車部が連結部と同じ材料で形成されるので、歯車部と連結部とを同じ工程で形成すればよく、歯車部と連結部とを別々の工程で形成しなくて済む。したがって、ギヤの製造における工数を削減することができる。
第3の発明は、支持部と連結部とが、軸方向に互いに接触する第1接触部を有することを特徴とする。
第3の発明では、支持部と連結部が軸方向に接触する第1接触部を有するので、支持部と連結部との軸方向への相対移動が規制される。したがって、支持部と連結部とが分離するのを防止することができる。
第4の発明は、支持部と連結部とが、周方向に互いに接触する第2接触部を有することを特徴とする。
第4の発明では、支持部と連結部が周方向に接触する第2接触部を有するので、支持部と連結部との相対回転が規制される。したがって、歯車部と芯部との間で回転力を確実に伝達させることができる。
第5の発明は、ギヤを製造する方法に係り、金型内に芯部を配置し樹脂を金型内に充填して歯車部と連結部とを成形する工程と、歯車部と連結部との間に連結部より弾性率の高い樹脂を充填して支持部を成形する工程と、を備えることを特徴とする。
第5の発明では、樹脂を金型内に充填して歯車部と連結部とを成形するので、歯車部と連結部とが同じ工程で成形される。歯車部と連結部とを別々の工程で形成しなくて済み、ギヤの製造における工数を削減することができる。
本発明によれば、ギヤの歯どうしが当たるときに生じる異音を低減させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るギヤの正面図であり、ウォームシャフトと噛み合った状態を示す。 図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。 図3Aは、歯車部の断面図であり、図2に対応して示す。 図3Bは、歯車部の正面図である。 図4Aは、支持部の断面図であり、図2に対応して示す。 図4Bは、図4AのIVB−IVBに沿う断面図である。 図5Aは、連結部の断面図であり、図2に対応して示す。 図5Bは、連結部の正面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る製造方法を説明するための図であり、型に芯部を配置し樹脂材料を充填した状態を示す。 図7は、本発明の実施形態に係る製造方法を説明するための図であり、不要部を除去して歯車部及び連結部を成形した状態を示す。 図8は、本発明の実施形態に係る製造方法を説明するための図であり、歯車部と連結部との間に繊維強化樹脂材料を充填した状態を示す。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るギヤ100について説明する。
図1に示すようにギヤ100は、ウォーム減速機1に用いられる。ギヤ100は、「ウォームホイール」とも呼ばれる。
ウォーム減速機1では、ギヤ100はウォームシャフト6と噛み合う。ウォームシャフト6はモータの回転軸(不図示)に連結され、ギヤ100は例えばピニオン(不図示)に連結される。
モータの回転に伴ってウォームシャフト6が回転すると、ギヤ100が回転する。このとき、ウォームシャフト6の回転は、減速してギヤ100に伝達される。ギヤ100の回転に伴って、ピニオンが回転する。このように、ウォーム減速機1は、モータの回転をウォームシャフト6及びギヤ100を介して減速してピニオンに伝達する。
以下において、ギヤ100の回転軸に沿う方向を単に「軸方向」と称し、ギヤ100の回転軸を中心とする放射方向を「径方向」と称し、ギヤ100の回転軸の周りに沿う方向を「周方向」と称する。
ウォームシャフト6は、円柱状のシャフト本体6aと、シャフト本体6aの外周に螺旋状に形成されるシャフト歯6bと、を有する。ウォームシャフト6は、鉄合金で形成され、シャフト本体6aとシャフト歯6bとは一体的に形成される。
ギヤ100の外周には、シャフト歯6bと噛み合う複数のホイール歯(歯)11が形成される。
ウォームシャフト6が所定の方向(図1に示すD1方向)に回転すると、ホイール歯11がシャフト歯6bによって押される。その結果、ギヤ100は、図1に示すD3方向に回転する。ウォームシャフト6が逆方向(図1に示すD2方向)に回転すると、ホイール歯11はシャフト歯6bによって逆方向に押される。その結果、ギヤ100は、図1に示すD4方向に回転する。
図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図1及び図2に示すように、ギヤ100は、外周にホイール歯11を有する環状の歯車部10を備える。歯車部10は、円環状のホイール本体12を有し、ホイール歯11はホイール本体12の外周から突出する。ホイール歯11及びホイール本体12は樹脂からなり、型成形によって一体的に形成される。歯車部10に用いられる樹脂としては、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアセタール、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)及びポリフェニレンサルファイド(PPS)等が挙げられるが、これらに限られない。
歯車部10の内周面10aには、歯車部10を支持する環状の支持部20が設けられる。支持部20は、繊維強化樹脂で形成される。繊維強化樹脂は、例えば、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアセタール、PEEK及びPPS等のベース樹脂に、ガラス繊維や炭素繊維等の繊維補強材を配合した材料である。
ギヤ100では、歯車部10に用いられる樹脂には繊維補強材が配合されておらず、歯車部10に用いられる樹脂は、繊維強化樹脂よりも柔らかく、歯車部10に用いられる樹脂の弾性率は、支持部20に用いられる繊維強化樹脂の弾性率よりも低い。シャフト歯6bとホイール歯11とが噛み合ったときにシャフト歯6bが磨耗しにくく、ウォーム減速機1の耐久性を向上させることができる。
支持部20の内側には、支持部20の内周面20aと間隔を空けて芯部30が設けられる。芯部30は、金属で形成される。芯部30は環状に形成され、芯部30の内周面30aにピニオンの軸(図示省略)が嵌合する。
支持部20の内周面20aと芯部30の外周面20bとの間には、支持部20と芯部30とを連結する環状の連結部40が設けられる。連結部40の内周面40aは、芯部30の外周面20bに固着する。支持部20の振動は、連結部40を通じて芯部30に伝わる。
連結部40は、歯車部10と同じ樹脂で形成される。具体的には、連結部40は、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアセタール、PEEK及びPPS等の樹脂で形成される。これらの樹脂には繊維補強材が配合されておらず、支持部20に用いられる繊維強化樹脂よりも柔らかく、連結部40に用いられる樹脂の弾性率は、支持部20に用いられる繊維強化樹脂の弾性率よりも低い。
連結部40が、繊維強化樹脂よりも弾性率の低い樹脂で形成されるので、シャフト歯6bとホイール歯11とが当たるときに生じる振動は、支持部20から連結部40を通じて減衰しながら芯部30に伝わる。したがって、芯部30の振動を防止することができ、シャフト歯6bとホイール歯11とが当たるときに生じる異音を低減させることができる。
ギヤ100では、連結部40は、歯車部10と同じ材料で型成形により形成される。歯車部10を成形する工程と同じ工程で連結部40を成形すればよく、歯車部10と連結部40とを別々の工程で成形しなくて済む。したがって、ギヤ100の製造における工数を減らすことができる。
図3Aは、歯車部10の断面図であり、図2に対応して示す。図3Bは、歯車部10の正面図である。図3A及び図3Bに示すように、歯車部10は、内周面10aから径方向内側に突出する環状突部51aと、環状突部51aから軸方向に突出する複数の棒状突部52aと、を有する。
図4Aは、支持部20の断面図であり、図2に対応して示す。図4Bは、図4AのIVB−IVB線に沿う断面図である。図4A及び図4Bに示すように、支持部20の外周面20bには周方向に延在する環状溝部51bが形成され、環状溝部51bの両側面には軸方向に延在する複数の穴部52bが形成される。
図2に示すように、歯車部10の環状突部51aは、支持部20の環状溝部51b内に配置され、環状溝部51bの側面と接触する。つまり、歯車部10及び支持部20には、軸方向に互いに接触する接触部が環状突部51aと環状溝部51bとによって形成される。そのため、歯車部10と支持部20との軸方向への相対移動が規制される。したがって、歯車部10と支持部20とが分離するのを防止することができる。
歯車部10の棒状突部52aは、支持部20の穴部52b内に配置され、穴部52bの側面と接触する。つまり、歯車部10及び支持部20には、周方向に互いに接触する接触部が棒状突部52aと穴部52bとによって形成される。そのため、歯車部10と支持部20との周方向への相対回転が規制される。したがって、歯車部10と支持部20との間で回転力を確実に伝達させることができる。
図5Aは、連結部40の断面図であり、図2に対応して示す。図5Bは、連結部40の正面図である。図5A及び図5Bに示すように、連結部40は、外周面40bから径方向外側に突出する環状突部56aと、環状突部56aから軸方向に突出する複数の棒状突部57aと、を有する。
図4A及び図4Bに示すように、支持部20の内周面20aには周方向に延在する環状溝部56bが形成され、環状溝部56bの両側面には軸方向に延在する複数の穴部57bが形成される。
図2に示すように、連結部40の環状突部56aは、支持部20の環状溝部56b内に配置され、環状溝部56bの側面と接触する。つまり、連結部40及び支持部20には、軸方向に互いに接触する接触部(第1接触部)が環状突部56aと環状溝部56bとによって形成される。そのため、連結部40と支持部20との軸方向への相対移動が規制される。したがって、連結部40と支持部20とが分離するのを防止することができる。
連結部40の棒状突部57aは、支持部20の穴部57b内に配置され、穴部57bの側面と接触する。つまり、連結部40及び支持部20には、周方向に互いに接触する接触部(第2接触部)が棒状突部57aと穴部57bとによって形成される。そのため、連結部40と支持部20との周方向への相対回転が規制される。したがって、連結部40と支持部20との間で回転力を確実に伝達させることができる。
ギヤ100では、環状突部51aは、歯車部10の全周に亘って形成され、環状溝部51bは、支持部20の全周に亘って形成される。環状突部51aは、周方向に部分的に形成されていてもよい。この場合、環状溝部51bは、環状突部51aに対応して周方向に部分的に形成されていてもよい。
同様に、環状突部56aは、連結部40の全周に亘って形成され、環状溝部56bは、支持部20の全周に亘って形成される。環状突部56aは、周方向に部分的に形成されていてもよい。この場合、環状溝部56bは、環状突部56aに対応して周方向に部分的に形成されていてもよい。
また、ギヤ100では、棒状突部52aは、環状突部51aの両側に設けられ、穴部52bは、環状溝部51bの両側面に設けられる。棒状突部52aは、環状突部51aの片側のみに設けられていてもよい。この場合、穴部52bは、棒状突部52aに対応して環状溝部51bの片側側面にのみ設けられていてもよい。
同様に、棒状突部57aは、環状突部56aの両側に設けられ、穴部57bは、環状溝部56bの両側面に設けられる。棒状突部57aは、環状突部56aの片側のみに設けられていてもよい。この場合、穴部57bは、棒状突部57aに対応して環状溝部56bの片側側面にのみ設けられていてもよい。
環状突部51aは、歯車部10の内周面10aに代えて、支持部20の外周面20bに形成されていてもよい。この場合、環状溝部51bは、支持部20の外周面20bに代えて、歯車部10の内周面10aに形成される。
同様に、環状突部56aは、連結部40の外周面40bに代えて、支持部20の内周面20aに形成されていてもよい。この場合、環状溝部56bは、支持部20の内周面20aに代えて、連結部40の外周面40bに形成される。
棒状突部52aは、環状突部51aに代えて、環状溝部51bの側面に設けられていてもよい。この場合、穴部52bは、環状溝部51bの側面に代えて、環状突部51aの側面に形成される。
同様に、棒状突部57aは、環状突部56aに代えて、環状溝部56bの側面に設けられていてもよい。この場合、穴部57bは、環状溝部56bの側面に代えて、環状突部56aの側面に形成される。
次に、ギヤ100の製造方法について、図6から図8を参照して説明する。ギヤ100は、金型に溶融材料を充填することによって製造されるが、図6から図8では、金型の図示を省略している。
まず、図6に示すように、予め成形された芯部30を金型内に配置する。繊維補強材が配合されていない樹脂を金型内に充填し、歯車部10及び連結部40を成形する。このとき、芯部30の外周面30bと連結部40の内周面40aとが固着する。
連結部40には、金型のゲートに対応して樹脂部71が形成される。歯車部10と連結部40とは、金型の形状に対応して形成される樹脂部72を介して連結されている。
樹脂が固化したところで歯車部10、連結部40及び芯部30を金型から取り外し、歯車部10と連結部40とを分離する。具体的には、図7に示すように、不要な樹脂部71,72を成形後の歯車部10及び連結部40から除去する。連結部40と芯部30とは固着されたままである。
次に、図8に示すように、歯車部10と、連結部40と、芯部30と、を別の金型に配置する。繊維強化樹脂を金型内(歯車部10と連結部40との間)に充填し、支持部20を形成する。支持部20には、金型のゲートに対応して樹脂部73が形成される。
繊維強化樹脂が固化したところで歯車部10、支持部20、連結部40及び芯部30を金型から取り外す。不要な樹脂部73を支持部20から除去することによって、ギヤ100が完成する。
本実施形態に係る製造方法では、樹脂を金型内に充填して歯車部10と連結部40とを同時に成形するので、歯車部10と連結部40とが同じ工程で形成される。歯車部10と連結部40とを別々の工程で形成しなくて済み、ギヤ100の製造における工数を削減することができる。
以上の実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
ギヤ100では、繊維強化樹脂で支持部20が形成され繊維強化樹脂よりも弾性率の低い樹脂で連結部40が形成される。ギヤ100のホイール歯11がウォームシャフト6のシャフト歯6b(図1参照)と当たるときに生じる振動は、支持部20から連結部40を通じて減衰しながら芯部30に伝わる。したがって、芯部30の振動を防止することができ、シャフト歯6bとホイール歯11とが当たるときに生じる異音を低減させることができる。
連結部40及び支持部20には、軸方向に互いに接触する接触部が環状突部56aと環状溝部56bとによって形成される。そのため、連結部40と支持部20との軸方向への相対移動が規制される。したがって、連結部40と支持部20とが分離するのを防止することができる。
連結部40及び支持部20には、周方向に互いに接触する接触部(第2接触部)が棒状突部57aと穴部57bとによって形成される。そのため、連結部40と支持部20との周方向への相対回転が規制される。したがって、連結部40と支持部20との間で回転力を確実に伝達させることができる。
また、歯車部10と連結部40とが同じ材料で形成される。歯車部10を成形する工程と同じ工程で連結部40を成形すればよく、歯車部10と連結部40とを別々の工程で成形しなくて済む。ギヤ100の製造における工数を減らすことができ、ギヤ100を安価に製造することができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
本実施形態では、ギヤ100は、外周にホイール歯11を有する環状の歯車部10と、歯車部10の内周面10aに設けられ歯車部10を支持する環状の樹脂製の支持部20と、支持部20の内側に支持部20の内周面20aと間隔を空けて設けられる金属製の芯部30と、支持部20の内周面20aと芯部30の外周面30bとの間に設けられ支持部20と芯部30とを連結する環状の連結部40と、を備え、連結部40は、支持部20よりも弾性率の低い樹脂で形成される。
この形態では、芯部30と支持部20とが連結部40によって連結され連結部40が支持部20よりも弾性率の低い樹脂で形成されるので、ギヤ100のホイール歯11がウォームシャフト6のシャフト歯6bに当たるときに生じる振動は、連結部40を通じて減衰しながら芯部30に伝わる。したがって、芯部30の振動を防止することができ、ホイール歯11とシャフト歯6bとが当たるときに生じる異音を低減させることができる。
また、本実施形態では、連結部40は、歯車部10と同じ材料で形成される。
この形態では、歯車部10が連結部40と同じ材料で形成されるので、歯車部10と連結部40とを同じ工程で形成すればよく、歯車部10と連結部40とを別々の工程で形成しなくて済む。したがって、ギヤ100の製造における工数を削減することができる。
また、本実施形態では、支持部20と連結部40とは、軸方向に互いに接触する環状突部56a及び環状溝部56bを有する。
この形態では、支持部20と連結部40が軸方向に接触する環状突部56a及び環状溝部56bを有するので、支持部20と連結部40との軸方向への相対移動が規制される。したがって、支持部20と連結部40とが分離するのを防止することができる。
また、本実施形態では、支持部20と連結部40とは、周方向に互いに接触する棒状突部57a及び穴部57bを有する。
この形態では、支持部20と連結部40が周方向に接触する棒状突部57a及び穴部57bを有するので、支持部20と連結部40との相対回転が規制される。したがって、歯車部10と芯部30との間で回転力を確実に伝達させることができる。
また、本実施形態は、ギヤ100を製造する方法に係り、金型内に芯部30を配置し樹脂を金型内に充填して歯車部10と連結部40とを成形する工程と、歯車部10と連結部40との間に連結部40より弾性率の高い樹脂を充填して支持部20を成形する工程と、を備える。
この形態では、樹脂を金型内に充填して歯車部10と連結部40とを成形するので、歯車部10と連結部40とが同じ工程で形成される。歯車部10と連結部40とを別々の工程で形成しなくて済み、ギヤ100の製造における工数を削減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体例に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、歯車部10と連結部40とが同じ樹脂で形成されているが、歯車部10と連結部40とが異なる樹脂で形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、連結部40が樹脂で形成されているが、連結部40は、樹脂以外の材料、例えば、ゴムや接着剤で形成されていてもよく、支持部20に用いられる繊維強化樹脂よりも弾性率の低い材料で形成されていればよい。
また、上記実施形態では、ウォームシャフト6と噛み合うギヤ(ウォームホイール)100について説明したが、互いに噛み合うギヤに本発明を適用してもよい。
6・・・ウォームシャフト、6b・・・シャフト歯、10・・・歯車部、10a・・・内周面、11・・・ホイール歯(歯)、20・・・支持部、20a・・・内周面、30・・・芯部、30b・・・外周面、40・・・連結部、56a・・・環状突部(第1接触部)、56b・・・環状溝(第1接触部)、57a・・・棒状突部(第2接触部)、57b・・・穴部(第2接触部)、100・・・ギヤ

Claims (5)

  1. ギヤであって、
    外周に歯を有する環状の歯車部と、
    前記歯車部の内周面に設けられ前記歯車部を支持する環状の樹脂製の支持部と、
    前記支持部の内側に前記支持部の内周面と間隔を空けて設けられる金属製の芯部と、
    前記支持部の内周面と前記芯部の外周面との間に設けられ前記支持部と前記芯部とを連結する環状の連結部と、を備え、
    前記連結部は、前記支持部よりも弾性率の低い樹脂で形成されることを特徴とするギヤ。
  2. 請求項1に記載のギヤであって、
    前記連結部は、前記歯車部と同じ材料で形成されることを特徴とするギヤ。
  3. 請求項1又は2に記載のギヤであって、
    前記支持部と前記連結部とは、軸方向に互いに接触する第1接触部を有することを特徴とするギヤ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のギヤであって、
    前記支持部と前記連結部とは、周方向に互いに接触する第2接触部を有することを特徴とするギヤ。
  5. 環状の歯車部と、前記歯車部の内周面に設けられ前記歯車部を支持する環状の支持部と、前記支持部の内側に設けられる芯部と、前記支持部の内周面と前記芯部の外周面との間に設けられ前記支持部と前記芯部とを連結する環状の連結部と、を備えるギヤを製造する方法であって、
    金型内に前記芯部を配置し樹脂を前記金型内に充填して前記歯車部と前記連結部とを成形する工程と、
    前記歯車部と前記連結部との間に前記連結部より弾性率の高い樹脂を充填して前記支持部を成形する工程と、を備えることを特徴とするギヤの製造方法。
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