JP2018017054A - 建物ユニット、建物及び電力供給システム - Google Patents

建物ユニット、建物及び電力供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP2018017054A
JP2018017054A JP2016149006A JP2016149006A JP2018017054A JP 2018017054 A JP2018017054 A JP 2018017054A JP 2016149006 A JP2016149006 A JP 2016149006A JP 2016149006 A JP2016149006 A JP 2016149006A JP 2018017054 A JP2018017054 A JP 2018017054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
building
unit
power supply
supplied
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016149006A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6837206B2 (ja
Inventor
荒金 仙英
Norihide Arakane
仙英 荒金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016149006A priority Critical patent/JP6837206B2/ja
Publication of JP2018017054A publication Critical patent/JP2018017054A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6837206B2 publication Critical patent/JP6837206B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/70Hybrid systems, e.g. uninterruptible or back-up power supplies integrating renewable energies

Landscapes

  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】電力系統からの電力供給が停止した場合に、バックアップ電源による電力の消費を抑えつつ、建設場所での複雑な配線工事を伴うことなく建物内の特定の場所又は特定の電力負荷に電力を供給することができる建物ユニット及び電力供給システム等を提供する。【解決手段】建物ユニット1は、建物2の一部を構成し、かつ、建設場所以外で予め組み立てられており、建設場所以外で予め設置された設備を有する。建物ユニット1及び電力供給システム100では、電力系統110から建物2への電力供給が停止した場合、建物2の建設場所に設置されるバックアップ電源から建物ユニット1に電力が供給される。【選択図】図6

Description

本発明は、建物ユニット、建物ユニットを備える建物、及び、建物ユニットを備える建物に係る電力供給システムに関する。
近年、発電装置等の分散型電源及び蓄電装置を用いた電力供給システムが提案されている(例えば特許文献1)。発電装置としては、太陽電池又は燃料電池等が知られている。また、蓄電装置としては、蓄電池等が知られている。また、発電装置及び蓄電装置は、創蓄連携システムを構築する。
このような発電装置及び蓄電装置は、例えば需要家(電力消費家)の建物又は建物の敷地内に設置される。需要家の発電装置で生成された電力は、建物内の電力負荷(電気機器等)で消費されたり、蓄電装置に蓄えられたりする。これにより、発電装置で生成する電力と電力系統から供給される電力と蓄電装置で蓄えられた蓄電電力とを組み合わせて、需要家の電力負荷で消費される電力を効率良くまかなうことができる。
また、このような電力供給システムを用いることで、災害や計画等によって電力系統から需要家への電力供給が停止(停電)した場合、自立運転を行うことができる。例えば、停電が発生した場合、蓄電装置で蓄えられた電力又は発電装置で生成する電力を電力負荷に供給する。これにより、停電時でも建物内の電力負荷への給電を行うことができる。つまり、分散型電源等の発電装置及び蓄電装置は、需要家のバックアップ電源として利用することができる。
特開2014−197955号公報
しかしながら、停電時に建物の全ての電力負荷を発電装置の発電電力でまかなうことは困難である。また、停電時に建物の全ての電力負荷を蓄電装置の蓄電電力でまかなうと、蓄電装置の残容量が短時間で激減することになり、停電が長時間続いた場合に、ユーザにとって優先順位の高い電力負荷への給電を行うことができなくなるおそれがある。
一方、建物の電力負荷は多岐にわたり、また、電力負荷の中にはユーザがあまり意識せずに電力が消費されるものもあることから、停電が発生した場合に、どの電力負荷に優先的に電力を割り当てるべきかを適切に判断することは難しい。また、建物を建設する前では電化製品等の電力負荷の配置が決まっていないこともあるので、建物を建設するときに停電時のことまでを考慮して電源コンセント等の配線工事を予め行うことも難しい。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、電力系統からの電力供給が停止した場合に、バックアップ電源による電力の消費を抑えつつ、建設場所での複雑な配線工事を伴うことなく建物内の特定の場所又は特定の電力負荷に電力を供給することができる建物ユニット及び電力供給システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る建物ユニットの一態様は、建物の一部を構成し、かつ、建設場所以外で予め組み立てられた建物ユニットであって、前記建設場所以外で予め設置された設備を有し、電力系統から前記建物への電力供給が停止した場合、前記建物の建設場所に設置されるバックアップ電源から前記建物ユニットに電力が供給される。
また、本発明に係る建物の一態様は、前記建設場所に設置された上記の建物ユニットと、前記建物ユニットをコアとして前記建設場所で建築された建築構造体とを備える。
また、本発明に係る電力供給システムの一態様は、建物の一部を構成し、かつ、建設場所以外で予め組み立てられた建物ユニットを有する建物と、バックアップ電源と、前記バックアップ電源の電力の供給先を制御する制御部とを有し、前記建物ユニットは、前記建設場所以外で予め設置された設備と、電力負荷とを有し、前記制御部は、電力系統から前記建物への電力供給が停止した場合、前記バックアップ電源から前記電力負荷に電力を供給する。
本発明によれば、電力系統からの電力供給が停止した場合に、バックアップ電源による電力の消費を抑えつつ、建設場所での複雑な配線工事を伴うことなく建物の特定の機器又は部屋に電力を供給することができる。
実施の形態に係る建物ユニットの外観を模式的に示す斜視図である。 実施の形態に係る建物の外観を模式的に示す斜視図である。 実施の形態に係る建物ユニットにおける第一分割ユニットを水平方向に切断したときの断面図である。 実施の形態に係る建物ユニットにおける第二分割ユニットを水平方向に切断したときの断面図である。 実施の形態に係る建物の施工方法において、基礎に第一分割ユニットを設置するときの工程を示す図である。 実施の形態に係る建物の施工方法において、第二分割ユニットを設置するときの工程を示す図である。 実施の形態に係る建物の施工方法において、建物の一階部分の建築構造体を建築するときの工程を示す図である。 実施の形態に係る建物の施工方法において、建物の二階部分の建築構造体を建築するときの工程を示す図である。 実施の形態に係る電力供給システムの構成を示す図である。 変形例に係る電力供給システムの構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置や接続形態、組み立てや製造のステップ(工程)、又は、ステップの順序等は、一例であって本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
[建物ユニット、建物]
実施の形態に係る建物ユニット1及び建物2の構成について、図1〜図4を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る建物ユニット1の外観を模式的に示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る建物2の外観を模式的に示す斜視図である。図3は、同建物ユニット1における第一分割ユニット10を水平方向に切断したときの断面図であり、図4は、同建物ユニット1における第二分割ユニット20を水平方向に切断したときの断面図である。
図1及び図2に示すように、建物ユニット1は、建物2の一部を構成する建物ユニット1は、建物2を建設する建設場所(建築場所)以外の場所で予め組み立てられる。例えば、建物ユニット1は、工場等で予め組み立てられる。
建物2は、例えば、住宅敷地内に建築された一般住宅である。建物2は、建物ユニット1と、建物ユニット1をコアとして建設場所で建築された建築構造体とを備える。このような建物ユニット1は、建物2を建設する際のコアとなるコアユニットとも呼ばれる。
建物ユニット1を用いて建物2を建設する際、建物ユニット1を建設場所に運搬して設置し、設置された建物ユニット1をコアとして建築構造体を建築していく。建築構造体は、在来工法で施工される。つまり、建物ユニット1以外は、在来工法で施工される。
建物2は、例えば木造であるが、鉄骨造等の非木造であってもよい。また、建物2は、例えば住宅であるが、店舗、工場又は倉庫等の非住宅であってもよい。また、建物2は、例えば二階建てであるが、三階建て以上であってもよいし、一階建てであってもよい。なお、建物2は、地階を有していてもよい。
建物ユニット1は、住宅に必要な水廻り設備及び電気設備等の各種設備が集約されたコアユニットである。例えば水廻り設備の多くを建物ユニット1に集約することにより、小型の住宅においても広い居住空間を確保することができる。
建物ユニット1は、1つ以上の分割ユニット1a(単位ユニット)によって構成されている。建物ユニット1が二階建て以上の住宅の一部を構成する場合、建物ユニット1は、積み上げられた複数の分割ユニット1aによって構成されている。
複数の分割ユニット1aは、建物2の複数階の各々を構成している。本実施の形態において、建物ユニット1は、建物2の一階に対応する第一分割ユニット10(第一ユニット)と、建物2の二階に対応する第二分割ユニット20(第二ユニット)とを有する。すなわち、建物ユニット1は、分割ユニット1aとして第一分割ユニット10(第一ユニット)及び第二分割ユニット20(第二ユニット)を有する。
各分割ユニット1aは、工場等の建物2の建設場所以外の場所で予め組み立てられる。つまり、第一分割ユニット10及び第二分割ユニット20は、工場等で各種設備が予め組み込まれた工業化ユニットである。分割ユニット1aを工場で生産することで、高品質かつ高機能な分割ユニット1aを製造することができるとともに、建設場所での工期の短縮化を図ることができる。
工場で組み立てられた第一分割ユニット10及び第二分割ユニット20はそれぞれ、トラック又はトレーラー等の運搬車両によって建設場所に運搬される。運搬された第一分割ユニット10及び第二分割ユニット20は、建設場所で積み重ねて設置され、互いに連結及び固定される。
この場合、図1に示すように、第一分割ユニット10は、建設場所で作られた基礎3に配置されて固定される。基礎3は、例えば、鉄筋コンクリート製の布基礎又はべた基礎である。基礎3には、複数本のアンカーボルト(図示せず)が埋め込まれている。アンカーボルトと第一分割ユニット10の柱部分の底部に設けられた柱脚金具11とを締結することで、第一分割ユニット10が基礎3に固定される。第二分割ユニット20は、基礎3に固定された第一分割ユニット10の上に設置されて、第一分割ユニット10に連結及び固定される。
なお、トラックの高さ制限を満たす場合あるいはトラックの高さ制限が存在しない場合には、第一分割ユニット10及び第二分割ユニット20は、工場等で互いに連結された状態で建設場所に運搬されてもよい。
第一分割ユニット10及び第二分割ユニット20はそれぞれ、例えば、木造軸組工法による軸組構造体としての建築構造体を備える。第一分割ユニット10及び第二分割ユニット20における建築構造体は、工場等で予め組み立てられる。
図1及び図3に示すように、第一分割ユニット10は、建築構造体として、矩形枠状の土台12、土台12上に建てられる複数の柱13、柱13間にわたって架け渡される面材14(壁材)、及び、柱13間に配置される間柱15等を有する。なお、柱13の底部には、柱13と土台12と大引きとを互いに連結する柱脚金具11が取り付けられる。
図1及び図4に示すように、第二分割ユニット20は、建築構造体として、床側横架材22、複数の柱23、柱23間にわたって架け渡される面材24(壁材)、柱23間に配置される間柱25、及び、柱23の上部に配置される天井側横架材26等を有する。
図3及び図4に示すように、建物ユニット1は、設備を備える。設備は、建物ユニット1に、建設場所以外で予め設置されている。設備は、例えば、工場で建物ユニット1を組み立てる際に建物ユニット1に組み込まれる。設備は、分割ユニット1aの少なくとも1つに設置されていればよい。設備は、例えば、水廻り設備、電気設備、空調設備等の住宅設備である。
水廻り設備は、例えば、ユニットバス(浴室)、トイレ、洗面台、システムキッチン、及び、給湯器(給湯システム)等である。なお、水廻り設備として、排水管、給水管及び給湯管等の配管等を含んでいてもよい。
電気設備は、例えば、分電盤等の電力制御機器及び電気設備等の設備を操作するための操作盤、情報盤、創蓄連携関連機器、インターホン、スイッチ、電源コンセント、及び、照明等である。なお、電気設備には、情報配線及び電気配線等の配線等を含んでもよい。
空調設備は、例えば、室内に設置されるエアコン等の空調室内機、天井裏等に設置される熱交換器、換気システム、及び、換気扇等である。なお、電気設備には、空調用のダクトを含んでもよい。
本実施の形態では、図3に示すように、第一分割ユニット10には、水廻り設備として、トイレ31と洗面台32とが設置されている。また、図4に示すように、第二分割ユニット20には、トイレ31と洗面台32とユニットバス33とが設置されている。
図3に示すように、第一分割ユニット10は、部屋40を有する。つまり、第一分割ユニット10には、建物ユニット1(第一分割ユニット10)の間取りの一つとして部屋40が設けられている。部屋40は、例えば広さが1坪程度の空間領域である。図示しないが、建物2の建築構造体として部屋40に隣接してキッチンルーム又はダイニングルームが存在する場合、部屋40は、パントリとして利用することができる。この場合、部屋40には、食品が貯蔵されたり、冷蔵庫等のキッチン用の電気機器が設置されたりしてもよい。
部屋40には、電気設備の一例として電源コンセント34が設けられている。電源コンセント34は、例えば差し込みコンセントである。図3に示すように、部屋40には、差し込みコンセントである電源コンセント34の一例として、照明器具を設置するための引っ掛けシーリング33aと、電源用の壁コンセント34bとが設けられている。引っ掛けシーリング34aは、部屋40の天井に設けられている。壁コンセント34bは、部屋40の壁に設けられている。本実施の形態では、壁コンセント34bは、部屋40の内壁面に3つ設けられている。
このように、部屋40には壁コンセント34bが設けられているので、部屋40には、建物2が完成した後にユーザが購入した電気機器(電力負荷)を設置することができる。例えば、部屋40には、冷蔵庫等の家電製品を設置することができるが、その他に、インターネット接続できる情報機器が設置されていてもよい。
また、第一分割ユニット10には、電気設備スペース35及びパイプスペース36が設けられている。
電気設備スペース35は、例えば前面に開閉扉が設けられた収納スペースであり、電気設備スペース35の中には電気設備等が収納される。ユーザは、開閉扉を開けることで、電気設備スペース35に収納された電気設備を操作することができる。電気設備スペース35には、例えば、分電盤等の電力制御機器、操作盤、情報盤、創蓄連携関連機器等の電気設備が収納されるが、これに限るものではない。
パイプスペース36は、例えば壁内に埋め込まれた収納スペースである。本実施の形態において、パイプスペース36は、洗面台32と面材14との間の空間を利用して設けられている。パイプスペース36には、例えば、排水管、給水管及び給湯管等の水回り設備の各種配管、及び、ダクト等の空調換気設備の各種配管が収納されるが、電気設備の各種配線等が収納されていてもよい。
なお、本実施の形態では、第一分割ユニット10と第二分割ユニット20との両方が水廻り設備を備える構成を例示しているが、第一分割ユニット10及び第二分割ユニット20の一方のみが水廻り設備を備えてもよい。また、第一分割ユニット10と第二分割ユニット20は、水廻り設備以外の設備を備えていてもよい。また、電源コンセント34、電気設備スペース35及びパイプスペース36は、第一分割ユニット10のみに設けたが、第一分割ユニット10及び第二分割ユニット20の両方に設けてもよいし、第二分割ユニット20のみに設けてもよい。
[建物の施工]
次に、建物ユニット1を用いて建設される建物2の施工方法の一例を、図5A〜図5Dを用いて説明する。図5A〜図5Dは、実施の形態に係る建物の施工方法における各工程を示す図である。図5Aは、基礎3に第一分割ユニット10を設置するときの工程を示している。図5Bは、第二分割ユニット20を設置するときの工程を示している。図5Cは、建物2の一階部分の建築構造体を建築するときの工程を示している。図5Dは、建物2の二階部分の建築構造体を建築するときの工程を示している。なお、図5A〜図5Dにおいて、第一分割ユニット10の面材14及び第二分割ユニット20の面材24は省略されている。
図5Aに示すように、建設場所に作られた基礎3に、建物ユニット1のうちの第一分割ユニット10を設置する。具体的には、建物2の建設場所に運搬された第一分割ユニット10を、移動式クレーン等の吊り上げ装置によって吊り上げて、基礎3の所定の位置に移動して下ろす。このとき、第一分割ユニット10の土台12は、基礎3の上に載置される。
その後、基礎3から突出するアンカーボルト3aを第一分割ユニット10の土台の12の柱脚金具11に通して、アンカーボルト3aと柱脚金具11とをネジ留めにより締結する。これにより、第一分割ユニット10が基礎3に固定される。
次に、図5Bに示すように、建物ユニット1のうちの第二分割ユニット20を第一分割ユニット10の上に設置する。具体的には、建物2の建設場所に運搬された第二分割ユニット20を、移動式クレーン等の吊り上げ装置によって吊り上げて、第一分割ユニット10の上方に移動して下ろす。このとき、第二分割ユニット20の床側横架材22が、第一分割ユニット10の柱13の上に載置される。
その後、図示しないが、連結金具を用いて床側横架材22と柱13とを固定する。なお、床側横架材22は、建物2の内部に向かって突出している。
次に、図5Cに示すように、建物2の一階部分の建築構造体を建築する。具体的には、第二分割ユニット20を設置した後、一階部分の横架材及び壁パネル(外壁)等の建築材を第一分割ユニット10に組み合わせるとともに一階部分のその他の部屋や玄関等を建築した後、建物2の二階床を設置する。なお、必要に応じて、柱を設置してもよい。
次に、図5Dに示すように、建物2の二階部分の建築構造体を建築する。具体的には、二階床を設置した後、第二分割ユニット20の上部に天井側横架材26を設置し、二階部分の横架材及び壁パネル(外壁)等の建築材を第二分割ユニット20に組み合わせるとともに二階部分のその他の部屋を建築した後、二階天井梁を設置する。なお、必要に応じて、柱を設置してもよい。
その後、図示しないが、屋根の骨組みを組み立てた後、屋根パネルを設置し、瓦又はスレート等の屋根材を敷設する。
これにより、建物2の建築構造体の建築が終了する。なお、その後、外壁の外観を形成する外壁材の施工、内装の施工、及び、電気設備の施工等が行われる。
[電力供給システム]
次に、建物ユニット1及び建物2における電力供給システム100について、図6を用いて説明する。図6は、実施の形態に係る電力供給システム100の構成を示す図である。
図6に示すように、本実施の形態における電力供給システム100は、電力系統110と、太陽電池120と、蓄電池130と、パワーコンディショナ140と、分電盤150と、電力切替ユニット160と、第一電力負荷171と、第二電力負荷172と、第三電力負荷173とによって構成されている。
このように構成された電力供給システム100では、災害や計画停電によって電力系統110から建物2への電力供給が停止した場合に、太陽電池120と蓄電池130とを使用して自立運転を行うことができる。
電力系統110は、電気事業者から需要家に所定の電圧及び所定の周波数の交流電力を供給する商用電力系統ある。本実施の形態における電力系統110は、単相三線式あるいは三相三線式の交流電源であり、建物2に電力を供給する。
太陽電池120は、太陽光を受光して発電する発電装置であり、マトリクス状に配置された複数の太陽電池セルを有する。太陽電池120は、建物2の建設場所に設置されるバックアップ電源の一例であり、例えば、図2に示すように、建物2の屋根に設置される。本実施の形態では、太陽電池120は、建物ユニット1の上方の屋根に設置されている。太陽電池120としては、例えば最大出力が100W〜250Wの太陽電池モジュールを用いることができる。
図6に示すように、太陽電池120は、電気配線によってパワーコンディショナ140に接続されており、太陽電池120で発電した直流電力はパワーコンディショナ140に供給される。太陽電池120とパワーコンディショナ140とで太陽光発電システムが構築される。
蓄電池130は、電気を蓄えることができる蓄電装置であり、電力系統110から供給される電力又は太陽電池120で発電した電力を蓄積(充電)する機能を有するとともに、その蓄積した電力を放出(放電)する機能を有する。つまり、蓄電池130は、充電と放電とを繰り返して行うことができる二次電池であり、例えばリチウムイオン電池又は鉛蓄電池等である。蓄電池130は、建物2の建設場所に設置されるバックアップ電源の一例であり、例えば、蓄電池130は、図2及び図3に示すように、建物2が建設された需要家の敷地に設置される。本実施の形態では、蓄電池130は、建物ユニット1に隣接して設置している。蓄電池130としては、例えば蓄電容量が5〜20kWhのものを用いることができる。
図6に示すように、蓄電池130は、電気配線によってパワーコンディショナ140に接続されており、パワーコンディショナ140によって充放電制御が行われる。蓄電池130は、放電時に直流電力を出力する。蓄電池130とパワーコンディショナ140とで蓄電システムが構築される。
パワーコンディショナ140は、電力系統110から供給される電力及び太陽電池120の発電電力を用いて蓄電池130を充電する。また、パワーコンディショナ140は、蓄電池130に蓄えられた直流電力(蓄電電力)を交流電力に変換する。また、パワーコンディショナ140は、太陽電池120で発電した直流電力を交流電力に変換する。パワーコンディショナ140は、インバータ回路及びコンバータ回路等を有する。
パワーコンディショナ140は、変換した交流電力を、電力系統110が供給する商用電力に協調させる系統連系運転機能を有する。また、パワーコンディショナ140は、電気配線によって分電盤150と接続されており、パワーコンディショナ140から出力される交流電力は、分電盤150を介して、第一電力負荷171、第二電力負荷172及び第三電力負荷173に供給される。なお、パワーコンディショナ140から出力される交流電力は、電力系統110に逆潮流(売電)されてもよい。
パワーコンディショナ140は、図2及び図3に示すように、例えば、建物2が建設された需要家の敷地に設置される。本実施の形態では、パワーコンディショナ140は、建物ユニット1に隣接して設置している。これにより、建物ユニット1内に設置された分電盤150及び電力切替ユニット160との配線接続を容易に行うことができる。また、パワーコンディショナ140と蓄電池130とを隣接して配置することで、パワーコンディショナ140と蓄電池130との配線接続も容易に行うことができる。また、本実施の形態では、太陽電池120が建物ユニット1の上方の屋根に設置されているので、パワーコンディショナ140と太陽電池120との配線接続も容易に行うことができる。
分電盤150は、電力系統110と建物2の電力負荷との間の電力供給経路上に設置されている。分電盤150には、主電源ブレーカ及び分岐ブレーカ等が設けられており、電力系統110又はパワーコンディショナ140からの交流電力は、主電源ブレーカ及び分岐ブレーカを介して建物2内の電力負荷(第一電力負荷171、第二電力負荷172、第三電力負荷173)に供給される。分電盤150は、建物ユニット1に設置される。本実施の形態では、図3に示される第一分割ユニット10の電気設備スペース35に収納されている。
電力切替ユニット160は、建物2の電力負荷に供給する電力の出力元を切り替えるための制御機器である。本実施の形態において、電力切替ユニット160は、建物ユニット1における電力負荷に供給する電力の出力元を切り替える。具体的には、電力切替ユニット160は、電力系統110の状態に応じて、建物ユニット1の第一分割ユニット10の第一電力負荷171に供給する電力の出力元として、電力系統110、太陽電池120及び蓄電池130のいずれか1つを選択する。
例えば、電力切替ユニット160は、電力系統110から建物への電力供給が行われている場合(非停電の場合)は、電力系統110からの電力を第一電力負荷171に供給し、電力系統110から建物2への電力供給が停止した場合(停電時の場合)は、バックアップ電源となる太陽電池120又は蓄電池130からの電力を第一電力負荷171に供給するように電力供給経路を切り替える。
本実施の形態において、電力切替ユニット160は、電力系統110から建物2への電力供給が行われているか否かを検知する機能を有している。つまり、電力切替ユニット160は、停電が発生していない(通常)か、停電が発生しているかを判定している。
したがって、電力切替ユニット160が非停電であることを検知している場合は、電力切替ユニット160は、第一電力負荷171への電力供給経路を切り替えない。つまり、第一電力負荷171への電力供給経路は、通常時の電力系統110から第一電力負荷171への経路(第一経路)が維持される。なお、非停電時における電力系統110からの電力は、分電盤150を介して第一電力負荷171に供給される。
一方、電力切替ユニット160が停電であることを検知した場合は、電力切替ユニット160は、第一電力負荷171への電力供給経路を切り替える。具体的には、電力切替ユニット160は、第一電力負荷171への電力供給経路が通常時の電力系統110から第一電力負荷171への経路(第一経路)からバックアップ電源となる太陽電池120又は蓄電池130から第一電力負荷171への経路(第二経路)に変更されるように、第一電力負荷171への電力供給経路を切り替える。なお、停電時における太陽電池120又は蓄電池130からの電力は、パワーコンディショナ140を介して第一電力負荷171に供給される。
このように、電力切替ユニット160は、バックアップ電源となる太陽電池120又は蓄電池130の電力の供給先を制御する制御部として機能する。
第一電力負荷171、第二電力負荷172及び第三電力負荷173の各々は、需要家において電力を消費する一つ又は複数の負荷機器であり、供給される電力によって動作する。第一電力負荷171、第二電力負荷172及び第三電力負荷173は、建物2に設置される設備又は建物2内に配置される電気機器等である。
第一電力負荷171は、建物ユニット1の第一分割ユニット10に配置される。一例として、第一電力負荷171は、トイレ31等の水廻り設備、各種電気設備、又は、電源コンセント34に接続される照明や電気機器である。電源コンセント34に接続される電気機器としては、例えば、テレビ、冷蔵庫、パーソナルコンピュータ等の情報機器、又は、各種機器の充電器等である。
第一電力負荷171は、非停電時(通常時)には、電力系統110、太陽電池120又は蓄電池130から供給される交流電力によって動作し、停電時には、太陽電池120又は蓄電池130から供給される交流電力によって動作する。つまり、第一電力負荷171は、停電時には自立運転により動作する自立電力負荷である。第一電力負荷171に供給される電力の出力元は、電力系統110から建物2への電力供給状態に応じて、電力切替ユニット160によって切り替えられる。
第二電力負荷172は、建物ユニット1の第二分割ユニット20に配置される。また、第三電力負荷173は、建物2の建物ユニット1以外の場所に配置される。第二電力負荷172及び第三電力負荷173は、第一電力負荷171と同様に、トイレ等の水廻り設備、各種電気設備、又は、電源コンセントに接続される照明や電気機器である。
本実施の形態において、第二電力負荷172及び第三電力負荷173は、非停電時(通常時)には、電力系統110、太陽電池120又は蓄電池130から供給される交流電力によって動作する。一方、第二電力負荷172及び第三電力負荷173は、停電時には、第二電力負荷172及び第三電力負荷173への電力供給が停止されるので動作しない。つまり、第二電力負荷172及び第三電力負荷173は、停電時には自立運転しない一般電力負荷である。
このように構成された電力供給システム100では、電力系統110から建物2への電力供給が停止した場合(停電した場合)、バックアップ電源となる太陽電池120又は蓄電池130から建物ユニット1に電力が供給される。本実施の形態では、停電した場合に、第一分割ユニット10及び第二分割ユニット20のうち第一分割ユニット10のみに、バックアップ電源となる太陽電池120又は蓄電池130からの電力が供給される。
この場合、電力切替ユニット160によって第一分割ユニット10に供給する電力の出力元が切り替えられることで、バックアップ電源となる太陽電池120又は蓄電池130からの電力が第一分割ユニット10に供給される。
具体的には、電力系統110から建物2への電力供給が行われている場合(非停電時の場合)は、分電盤150を経由して、電力系統110、太陽電池120又は蓄電池130からの電力が第一分割ユニット10(第一電力負荷171)に供給される。
一方、電力系統110から建物2への電力供給が停止した場合(停電した場合)は、分電盤150を経由せずに、バックアップ電源となる太陽電池120又は蓄電池130からの電力が第一分割ユニット10(第一電力負荷171)に供給される。本実施の形態では、停電時には、太陽電池120又は蓄電池130からの電力は、分電盤150を経由することなくパワーコンディショナ140から直接供給される。
また、停電した場合、バックアップ電源となる太陽電池120又は蓄電池130から第一分割ユニット10に設けられた電源コンセント34に電力が供給される。
なお、本実施の形態において、停電した場合は、第二分割ユニット20の第二電力負荷172及び建物ユニット1以外に設置された第三電力負荷173に対しては、バックアップ電源(太陽電池120又は蓄電池130)の電力の供給を停止しているが、さらに、第一分割ユニット10の設備に対してもバックアップ電源(太陽電池120又は蓄電池130)の電力の供給を停止している。具体的には、停電時には、第一分割ユニット10のトイレ31への電力供給を停止している。
[効果等]
本実施の形態に係る建物ユニット1は、建物2の一部を構成し、かつ、建設場所以外で予め組み立てられてたものであり、建設場所以外で予め設置された設備を有する。そして、建物ユニット1は、電力系統110から建物2への電力供給が停止した場合、建物2の建設場所に設置されるバックアップ電源から建物ユニット1に電力が供給される構成となっている。
また、本実施の形態に係る電力供給システム100では、このような建物ユニット1を有する建物2と、バックアップ電源と、バックアップ電源の電力の供給先を制御する制御部とを有している。そして、制御部は、電力系統110から建物2への電力供給が停止した場合、バックアップ電源から建物ユニット1に電力を供給している。
バックアップ電源としては、例えば、主として蓄電池130が用いられるが、太陽電池120が用いられてもよい。
このように、電力系統110から建物2への電力供給が停止した場合(停電した場合)に、バックアップ電源の電力を建物ユニット1に供給することで、停電時には建物2の中の特定の場所として建物ユニット1に電力を集中させることができる。つまり、停電時には建物ユニット1のみを自立運転させて、建物ユニット1を停電時のシェルターとして機能させることができる。
さらに、停電時の電力供給先を建物ユニット1のみとすることで、停電時においてユーザにとって優先順位の高い特定の電力負荷(設備、電気製品等)を建物ユニット1に予め設置しておくことが可能となる。つまり、停電時にユーザが必要とする電力負荷を建物ユニット1に意図的に予め設置しておくことができる。これにより、停電が発生した場合に、建物ユニット1に設置された特定の電力負荷に優先的に電力を割り当てることができるので、停電時であってもユーザは自身が必要とする電力負荷を利用することができる。しかも、停電時の電力供給先を建物ユニット1のみとすることで、停電時を想定した配線工事を建物ユニット1だけに対して行っておけばよいという利点もある。
さらに、停電時の電力供給先を建物ユニット1のみとすることで、停電時においてユーザが必要とする特定の電力負荷を建物ユニット1に予め集中して設置しておくことができる。これにより、停電時に蓄電池130の残容量が短時間で激減することを抑制できるので、停電が長時間続いた場合でも、ユーザにとって優先順位の高い特定の電力負荷に電力を供給し続けることが可能となる。
以上、本実施の形態における建物ユニット1及び電力供給システム100によれば、電力系統110からの電力供給が停止した場合に、バックアップ電源による電力の消費を抑えつつ、建設場所での複雑な配線工事を伴うことなく建物2内の特定の場所又は特定の電力負荷に電力を供給することができる。
また、本実施の形態における建物ユニット1は、さらに、建物ユニット1の電力負荷に供給する電力の出力元を切り替えるための電力切替ユニット160を有しており、電力切替ユニット160は、電力系統110から建物2への電力供給が行われている場合は、電力系統110からの電力を建物ユニット1の電力負荷に供給し、電力系統110から建物2への電力供給が停止した場合は、バックアップ電源からの電力を建物ユニット1の電力負荷に供給するように電力供給経路を切り替える。電力供給システム100では、電力切替ユニット160は、バックアップ電源となる太陽電池120又は蓄電池130の電力の供給先を制御する制御部として機能している。
このように、建物ユニット1に電力切替ユニット160を設けることで、停電になった場合、建物ユニット1の電力負荷に供給する電力の出力元を、電力系統110からバックアップ電源に容易に切り替えることができる。
また、本実施の形態における建物ユニット1は、さらに、電力系統110と電力負荷との電力供給経路上に設置された分電盤150を有しており、電力系統110から建物2への電力供給が行われている場合は、分電盤150を経由して電力系統110からの電力が電力負荷に供給され、電力系統110から建物2への電力供給が停止した場合は、分電盤150を経由せずにバックアップ電源からの電力が前記電力負荷に供給される。
これにより、停電になった場合に、バックアップ電源からの電力を建物2の電力負荷に容易に供給することができる。
また、本実施の形態における建物ユニット1は、建物2の一階に対応する第一分割ユニット10と、建物2の二階に対応する第二分割ユニット20とを有し、電力系統110から建物2への電力供給が停止した場合、第一分割ユニット10及び第二分割ユニット20のうち第一分割ユニット10のみにバックアップ電源の電力が供給される。
このように、停電時に第一分割ユニット10のみにバックアップ電源の電力を供給することで、停電時には建物2の中の特定の場所としてユーザが利用しやすい一階部分に対応する第一分割ユニット10に電力の供給を集中させることができる。つまり、停電時には第一分割ユニット10のみを自立運転させて、第一分割ユニット10を停電時のシェルターとして機能させることができる。
さらに、停電時の電力供給先を第一分割ユニット10のみとすることで、停電時においてユーザが必要とする電力負荷を第一分割ユニット10に予め設置しておくことが可能となる。これにより、停電が発生した場合に、第一分割ユニット10に設置された特定の電力負荷に優先的に電力を割り当てることができる。
さらに、停電時の電力供給先を第一分割ユニット10のみとすることで、停電時においてユーザが必要とする特定の電力負荷を第一分割ユニット10に予め集中して設置しておくことができる。これにより、停電時に蓄電池130の残容量が短時間で激減することを一層抑制することができる。
また、本実施の形態における建物ユニット1において、第一分割ユニット10は、電源コンセント34が設けられた部屋40を有し、電力系統110から建物ユニット1への電力供給が停止した場合、バックアップ電源から電源コンセント34に電力が供給される。
このように、停電時にバックアップ電源から電力が供給される電源コンセント34を設けておくことで、停電時においても電源コンセント34を介してバックアップ電源を利用して電気機器を使用することができる。例えば、停電時に電源コンセント34を利用してインターネット接続できる情報機器を使用することで、外部から停電原因等の情報を長期間入手し続けることが可能となる。
また、このような電源コンセント34が設けられた部屋40は、パントリであるとよい。
これにより、パントリに冷蔵庫を設置しておくことで、停電時でも冷蔵庫を利用し続けることが可能となる。したがって、災害等によって停電が長期化したとしても、冷蔵庫に保冷された生鮮食品等を食べることが可能となる。さらに、パントリに水や食料を貯蔵しておくことで、災害時に使用する水や食料を容易に確保することができる。
また、本実施の形態における建物ユニット1において、電源コンセント34は、照明器具を設置するための引っ掛けシーリング34aである。
これにより、停電時にバックアップ電源によって引っ掛けシーリング34aに設置された照明器具に給電することができるので、停電時でも照明器具を点灯させることができる。したがって、停電時の明かりを容易に確保することができる。
また、本実施の形態における建物ユニット1において、電源コンセント34は、壁に設けられた壁コンセント34bであってもよい。
これにより、停電時にバックアップ電源によって壁コンセント34bに給電できるので、停電時でも壁コンセント34bを利用して電気機器等の電力負荷を動作させることができる。
また、本実施の形態において、建物ユニット1に設置される設備は、水廻り設備である。
このように、工場等で建物ユニット1に予め水廻り設備を設置することで、建設現場での建物2の建設期間を短縮することができる。
また、本実施の形態における建物ユニット1において、電力系統110から建物2への電力供給が停止した場合、バックアップ電源から建物ユニット1の設備への電力供給を停止する。
このように、停電時にバックアップ電源から建物ユニット1の設備への電力供給をあえて停止させることで、バックアップ電源の無駄な電力消費を抑えることができる。例えば、蓄電池130の蓄電電力の消費を抑えることができる。
この場合、バックアップ電源による給電を停止させる設備は、例えばトイレ31であるとよい。
トイレ31は、水を温めて温水にしたり便座を暖めたりする機能を有する等によって、ユーザが想定する以上に消費電力が大きい。したがって、停電時にバックアップ電源からトイレ31への給電を停止することで、バックアップ電源の無駄な電力消費を抑えることができる。なお、トイレ31は給電されなくても水洗を行うことができるので、トイレ31に給電しなくてもユーザはトイレ31を利用することができる。
また、本実施の形態おける建物2は、建設場所に設置された建物ユニット1と、建物ユニット1をコアとして建設場所で建築された建築構造体とを備える。
これにより、停電時にバックアップ電源によって建物ユニット1に給電を行うことができる建物2を実現することができる。
(変形例)
以上、本発明に係る建物ユニット、建物及び電力供給システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、電力供給システムとしては、図7に示すような構成であってもよい。図7は、変形例に係る電力供給システム200の構成を示す図である。
図7に示すように、本変形例における電力供給システム200では、太陽電池120及び蓄電池130の各々に対して専用のパワーコンディショナ141及び142が設けられている。
パワーコンディショナ141は、太陽電池120とともに太陽光発電システムを構成している。パワーコンディショナ141は、太陽電池120発電した直流電力を交流電力に変換する機能を有する。
パワーコンディショナ142は、蓄電池130とともに蓄電システムを構成している。パワーコンディショナ142は、蓄電池130が出力した直流電力を交流電力に変換する機能を有するとともに、電力系統110又は太陽光発電システムからの交流電力を直流電力に変換して蓄電池130に供給する機能を有する。
本変形例における電力供給システム200は、上記実施の形態における電力供給システム100と同様に動作するので、上記実施の形態における電力供給システム100と同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態では、バックアップ電源である蓄電池130は、建物2の外に設置したが、建物2の中に設置してもよい。また、蓄電池130は、建物ユニット1の中に設置してもよい。この場合、蓄電池130は、工場において建物ユニット1内に予め組み込んでおいてもよい。また、建物ユニット1が建物2の屋根も含んでいる場合は、太陽電池120についても工場において建物ユニット1に予め組み込んでおいてもよい。このように、バックアップ電源を工場で予め建物ユニット1に組み込んでおくことで、建設場所での施工が不要となり、バックアップ電源と分電盤等との配線工事を容易に行うことができる。
また、上記実施の形態では、第一分割ユニット10に設置される電力負荷としては、電力切替ユニット160に接続された第一電力負荷171を例示したが、これに限らない。例えば、第一分割ユニット10には、電力切替ユニット160に接続されていない電力負荷(つまり、停電時に自立運転しない一般電力負荷)が設置されていてもよい。
また、上記実施の形態では、第二分割ユニット20及び建物ユニット1以外の建物2内に設置される電力負荷としては、停電時に自立運転しない一般電力負荷(第二電力負荷172、第三電力負荷173)を例示したが、これに限らない。例えば、第二分割ユニット20及び建物ユニット1以外の建物2内には、電力切替ユニット160に接続された電力負荷(つまり、停電時に自立運転できる自立電力負荷)が設置されていてもよい。
また、上記実施の形態では、分電盤150及び電力切替ユニット160は、第一分割ユニット10に設置したが、これに限らない。分電盤150及び電力切替ユニット160は、第二分割ユニット20に設置してもよいし、建物ユニット1以外の建物2内に設置されていてもよい。また、電力切替ユニット160は、建物2以外に設置されていてもよい。この場合、電力切替ユニット160は、バックアップ電源の電力の供給先を制御する制御部として、例えばパワーコンディショナ140等に内蔵されていてもよいし、パワーコンディショナ140とは別体の制御機器であってもよい。
また、上記実施の形態では、発電装置として太陽電池120を例示したが、発電装置は、燃料電池又はガスエンジン発電装置等の太陽電池以外の発電装置であってもよい。
その他、実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
また、上記実施の形態に係る電力供給システムは、電力制御方法としても実現することができる。この場合、電力制御方法に含まれる動作(ステップ)をコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。さらに、そのようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD、USBメモリ、SDカードなどのメモリカード、半導体メモリ等)に記録したり、インターネット等の伝送媒体を介して流通させたりすることができる。
また、上記の説明において、電力切替ユニット160等の各種構成の制御機能は、回路であってもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、上記の制御機能の動作として説明した処理は、コンピュータが実行することができる。例えば、コンピュータが、プロセッサ(CPU)、メモリ及び入出力回路等のハードウェア資源を用いてプログラムを実行することによって、上記の各手段の処理を実行する。具体的には、プロセッサが処理対象のデータをメモリ又は入出力回路等から取得してデータを演算したり、演算結果をメモリ又は入出力回路等に出力したりすることによって、各処理を実行する。
1 建物ユニット
2 建物
10 第一分割ユニット(第一ユニット)
20 第二分割ユニット(第二ユニット)
31 トイレ(設備)
34 電源コンセント
110 電力系統
120 太陽電池(バックアップ電源)
130 蓄電池(バックアップ電源)
150 分電盤
160 電力切替ユニット
171 第一電力負荷(電力負荷)

Claims (15)

  1. 建物の一部を構成し、かつ、建設場所以外で予め組み立てられた建物ユニットであって、
    前記建設場所以外で予め設置された設備を有し、
    電力系統から前記建物への電力供給が停止した場合、前記建物の建設場所に設置されるバックアップ電源から前記建物ユニットに電力が供給される
    建物ユニット。
  2. さらに、前記建物ユニットの電力負荷に供給する電力の出力元を切り替えるための電力切替ユニットを有し、
    前記電力切替ユニットは、前記電力系統から前記建物への電力供給が行われている場合は、前記電力系統からの電力を前記電力負荷に供給し、前記電力系統から前記建物への電力供給が停止した場合は、前記バックアップ電源からの電力を前記電力負荷に供給するように電力供給経路を切り替える
    請求項1に記載の建物ユニット。
  3. さらに、前記電力系統と前記電力負荷との電力供給経路上に設置された分電盤を有し、
    前記電力系統から前記建物への電力供給が行われている場合は、前記分電盤を経由して前記電力系統からの電力が前記電力負荷に供給され、前記電力系統から前記建物への電力供給が停止した場合は、前記分電盤を経由せずに前記バックアップ電源からの電力が前記電力負荷に供給される
    請求項1又は2に記載の建物ユニット。
  4. 前記建物ユニットは、前記建物の一階に対応する第一ユニットと、前記建物の二階に対応する第二ユニットとを有し、
    前記電力系統から前記建物への電力供給が停止した場合、前記第一ユニット及び前記第二ユニットのうち前記第一ユニットのみに前記バックアップ電源の電力が供給される
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の建物ユニット。
  5. 前記第一ユニットは、電源コンセントが設けられた部屋を有し、
    前記電力系統から前記建物ユニットへの電力供給が停止した場合、前記バックアップ電源から前記電源コンセントに電力が供給される
    請求項4に記載の建物ユニット。
  6. 前記部屋は、パントリである
    請求項5に記載の建物ユニット。
  7. 前記電源コンセントは、照明器具を設置するための引っ掛けシーリングである
    請求項5又は6に記載の建物ユニット。
  8. 前記電源コンセントは、前記部屋の壁に設けられた壁コンセントである
    請求項5又は6に記載の建物ユニット。
  9. 前記設備は、水廻り設備である
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の建物ユニット。
  10. 前記電力系統から前記建物への電力供給が停止した場合、前記バックアップ電源から前記設備への電力供給を停止する
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の建物ユニット。
  11. 前記設備は、トイレである
    請求項10に記載の建物ユニット。
  12. 前記建設場所に設置された請求項1〜11のいずれか1項に記載の建物ユニットと、
    前記建物ユニットをコアとして前記建設場所で建築された建築構造体とを備える
    建物。
  13. 建物の一部を構成し、かつ、建設場所以外で予め組み立てられた建物ユニットを有する建物と、
    バックアップ電源と、
    前記バックアップ電源の電力の供給先を制御する制御部とを有し、
    前記建物ユニットは、前記建設場所以外で予め設置された設備と、電力負荷とを有し、
    前記制御部は、電力系統から前記建物への電力供給が停止した場合、前記バックアップ電源から前記電力負荷に電力を供給する
    電力供給システム。
  14. 前記建物ユニットは、前記制御部として、前記建物ユニットの電力負荷に供給する電力の出力元を切り替えるための電力切替ユニットを有し、
    前記電力切替ユニットは、前記電力系統から前記建物への電力供給が行われている場合は、前記電力系統からの電力を前記電力負荷に供給し、前記電力系統から前記建物への電力供給が停止した場合は、前記バックアップ電源からの電力を前記電力負荷に供給するように電力供給経路を切り替える
    請求項13に記載の電力供給システム。
  15. 前記バックアップ電源は、発電装置又は前記発電装置で発電した電力を蓄電する蓄電装置である
    請求項14に記載の電力供給システム。
JP2016149006A 2016-07-28 2016-07-28 建物ユニット、建物及び電力供給システム Active JP6837206B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016149006A JP6837206B2 (ja) 2016-07-28 2016-07-28 建物ユニット、建物及び電力供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016149006A JP6837206B2 (ja) 2016-07-28 2016-07-28 建物ユニット、建物及び電力供給システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018017054A true JP2018017054A (ja) 2018-02-01
JP6837206B2 JP6837206B2 (ja) 2021-03-03

Family

ID=61081528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016149006A Active JP6837206B2 (ja) 2016-07-28 2016-07-28 建物ユニット、建物及び電力供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6837206B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001204144A (ja) * 2000-01-19 2001-07-27 Sekisui Chem Co Ltd 太陽光発電システム
JP2006158084A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Toyota Motor Corp 停電時電力供給装置及び住宅の配線構造
US20090223143A1 (en) * 2008-03-05 2009-09-10 Joseph Esposito Prefabricated containerized housing
JP3171974U (ja) * 2011-09-14 2011-11-24 株式会社タカラレーベン 蓄電システム
JP2014017940A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Sekisui Chem Co Ltd 建物の改修方法及び非常用空間付き建物
JP2014039364A (ja) * 2012-08-13 2014-02-27 Tranceboot Co Ltd 給電制御装置
JP2016017352A (ja) * 2014-07-09 2016-02-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 建物ユニット及び建物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001204144A (ja) * 2000-01-19 2001-07-27 Sekisui Chem Co Ltd 太陽光発電システム
JP2006158084A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Toyota Motor Corp 停電時電力供給装置及び住宅の配線構造
US20090223143A1 (en) * 2008-03-05 2009-09-10 Joseph Esposito Prefabricated containerized housing
JP3171974U (ja) * 2011-09-14 2011-11-24 株式会社タカラレーベン 蓄電システム
JP2014017940A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Sekisui Chem Co Ltd 建物の改修方法及び非常用空間付き建物
JP2014039364A (ja) * 2012-08-13 2014-02-27 Tranceboot Co Ltd 給電制御装置
JP2016017352A (ja) * 2014-07-09 2016-02-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 建物ユニット及び建物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6837206B2 (ja) 2021-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2634132C2 (ru) Способ и система для строительства здания
US10301813B1 (en) Portable core facility for a building
JP6082271B2 (ja) ホームエネルギーマネージメントシステム
US20110006741A1 (en) Building and power storing method
US8863447B2 (en) Hybrid geodesic structure
WO2004067868A1 (en) Reusable worker housing and methods relating thereto
JP2014134326A (ja) 電力管理システム
JP2000333370A (ja) 建物ユニット及びユニット建物
JP2014189945A (ja) 蓄電池の設置構造
JP6837206B2 (ja) 建物ユニット、建物及び電力供給システム
JP4216948B2 (ja) 電力貯蔵システム
US10563394B2 (en) Building unit and building
JP6399440B2 (ja) 建物ユニット及び建物
JP6026732B2 (ja) 建築物
RU2121032C1 (ru) Способ изготовления многоэтажного жилого дома и многоэтажный жилой дом
JP2013044187A (ja) 建物
JP6501190B2 (ja) 建物及び建物ユニット
JP6484900B2 (ja) 建物ユニット及び建物
JP2014017068A (ja) 蓄電装置の排熱利用システム
JP2002033502A (ja) 太陽光発電システム
KR101480091B1 (ko) 구조체 기능을 갖는 모듈화된 가변형 기능벽체 세트, 이를 이용한 공간 형성 방법 및 그 구조물
JP5941673B2 (ja) 収納室温度調節システム
JP2013027127A (ja) 既設構造物の改修方法および改修建築物における電力制御方法並びにこれらに用いる電力制御盤
JP6562360B2 (ja) 建物ユニット及び建物
JP6399339B2 (ja) 建物ユニット及び建物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200901

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200901

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200909

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210122

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6837206

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151