JP2018016151A - 車両の走行用前照灯 - Google Patents

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【課題】多数個の光源を必要とせず、対向車が存在していても自車線を適切に照明でき、また先行車が存在していても一定距離までは前方を照明できるような走行用前照灯を実現する。【解決手段】車両における対向車線側の部位に設置する複数の光源セグメントのうち、車両中心線よりも反対向車線側を指向して光を照射する光源セグメントの数を、車両中心線よりも対向車線側を指向して光を照射する光源セグメントの数よりも多くした走行用前照灯を構成した。車両には、路面と平行な方向を指向して光を照射する光源セグメントとともに、路面と交差する斜め下方を指向して光を照射し、車両の前方50mの地点から100mの地点までの路面を光の照射範囲に含む光源セグメントを設置することが好ましい。【選択図】図6

Description

本発明は、車両に装備される走行用前照灯に関する。
近時、夜間に車両の前方にある交通上の障害物を適切に確認でき、かつ照射光線が対向車や先行車の交通を妨げないような、配光可変型前照灯システムが開発されている。配光可変型前照灯システムは、車載のカメラで撮影した画像を解析して対向車や先行車を検出し、当該対向車または先行車の存在する領域以外の領域に向けて照明光を正射する状態を維持しながら、当該対向車または先行車の存在する領域に限って照明光を照射しないようにするものである。配光可変型前照灯システムにより、対向車または先行車の搭乗者を眩惑させずに走行用前照灯(ハイビーム)を使用して安全に夜間走行を行うことができる。
前照灯の配光パターンを変化させるための具体的な仕組みとしては、光源から放たれる光を反射させるリフレクタをアクチュエータにより駆動して光軸の向きを変位させる態様のもの(例えば、下記特許文献1を参照)や、多数の独立した光源の点灯/消灯を頻繁に切り換えることで照明光の照射範囲を細かく制御する態様のもの(例えば、下記非特許文献1を参照)が知られている。
前者の態様のものは、リフレクタを可動に支持しこれを適正な姿勢に操作するための機構を作り込み、かつ長期間の使用に耐え得る耐久性を確保することが要求される。後者の態様のものは、多数個の光源を設置しかつそれらを制御するスイッチング回路を実装する必要がある。従って、何れも高コストとなるきらいがある。
特開2016−120871号公報
"Audi(登録商標)マトリックスLEDヘッドライト"、[online]、アウディ アクチェンゲゼルシャフト、[平成28年7月5日検索]、インターネット<URL:http://www.audi.co.jp/jp/brand/ja/vorsprung_durch_technik/content/2013/10/audi-a8-in-a-new-radiant-light.html>
本発明は、多数個の光源を必要とせず、対向車が存在していても自車線を適切に照明でき、また先行車が存在していても一定距離までは前方を照明できるような走行用前照灯を実現することを所期の目的とする。
本発明では、車両における対向車線側の部位に設置する複数の光源セグメントのうち、自車線または自車線よりも反対向車線側を指向して光を照射する光源セグメントの数を、対向車線側を指向して光を照射する光源セグメントの数よりも多くした車両の走行用前照灯を構成した。
並びに、本発明では、車両に設置する複数の光源セグメントとして、路面と平行な方向を指向して光を照射する光源セグメントと、路面と交差する斜め下方を指向して光を照射しすれ違い用照明灯(ロービーム)による光の照射範囲よりも前方の路面を光の照射範囲に含む光源セグメントとを備えた車両の走行用前照灯を構成した。
なお、「対向車線側」とは、道路の中央線側、車両の運転席側、左側通行を採用している国または地域においては車両の運転席から見て右側(車両の前方から見て左側)を指す。「反対向車線側」とは、対向車線側と反対側、即ち車道外側線側(自車線に隣接する路肩、路側帯または歩道の側)、車両の運転席とは反対側(助手席側)、左側通行を採用している国または地域においては運転席から見て左側(車両の前方から見て右側)を指す。
本発明によれば、多数個の光源を必要とせず、対向車が存在していても自車線を適切に照明でき、また先行車が存在していても一定距離までは前方を照明できるような走行用前照灯を実現することができる。
本実施形態において車両の反対向車線側(左側)の部位に設置する複数の光源セグメントの配光パターンの例を模式的に示す平面図。 同実施形態の車両の反対向車線側の部位に設置する複数の光源セグメントの配光パターンを車両に正対するスクリーンに投影した状態を模式的に示す図。 同実施形態の車両の反対向車線側の部位に設置する特定の光源セグメントの照明光の照射範囲を模式的に示す側面図。 同実施形態において車両の対向車線側(右側)の部位に設置する複数の光源セグメントの配光パターンの例を模式的に示す平面図。 同実施形態の車両の対向車線側の部位に設置する複数の光源セグメントの配光パターンを車両に正対するスクリーンに投影した状態を模式的に示す図。 同実施形態において対向車が存在する状況下での複数の光源セグメントの点灯/消灯の状態を模式的に示す平面図。 同実施形態において先行車が存在する状況下での複数の光源セグメントの点灯/消灯の状態を模式的に示す平面図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態の車両Cの走行用前照灯は、車両Cの前端部における左右の側部にそれぞれ複数個の光源セグメントを設置してなるものである。各光源セグメントは、照明光を放射する照明光源、例えば発光ダイオードと、照明光源から放射される照明光を車両Cの前方に向けるリフレクタ(図示せず)とを要素とする。各光源セグメントの照明光源は、互いに独立に点灯/消灯させることが可能である。
本実施形態の走行用前照灯は、車両Cの左側部及び右側部に四個ずつ光源セグメントを備えている。図1ないし図5に、各光源セグメントの配光パターンの一例を示す。なお、この図示例の配光パターンは、左側通行を採用する国または地域を想定したものであり、右側通行を採用する国または地域に適用する際にはこれを左右反転させる必要がある。
従来の車両の走行用前照灯では、運転席から見て、左側に設置した光源セグメントが主として車両中心線よりも左方の領域つまりは自車線CLの路肩側を照らし、右側に設置した光源セグメントが主として車両中心線よりも右方の領域つまりは対向車線側を照らしていた。このようなものであると、配光可変型前照灯システムが対向車の存在を検出したとき、当該対向車に対して強い光を照射しないために、右側の光源セグメントの大半を消灯することとなる。結果、車両の前方、特に自車線CLの右半部を照明する光量が減少し、遠方の障害物の視認性が低下するおそれがあった。対向車の搭乗者を眩惑させることを回避し、かつ遠方の障害物の視認性を十分に確保するには、光源セグメントの個数を増やさざるを得ないが、光源セグメント数の増加はコストの増大に直結する。
これに対し、本実施形態では、運転席から見て、左側に設置した光源セグメントが車両中心線よりも右方の領域つまりは対向車線側を照らし、右側に設置した光源セグメントが車両中心線よりも左方の領域つまりは自車線CLの路肩側を照らすように配光している。
詳述すると、運転者から見て左側に設置した第一光源セグメント、第二光源セグメント、第三光源セグメント及び第四光源セグメントの四個の光源セグメントのうち、第一光源セグメントは、自車線CLに沿った前方を照明する。図2に示す例に則して述べると、第一光源セグメントから放たれる照明光10を車両Cに正対する(車両Cの進行方向と直交する)スクリーンに投影して運転席から(車両Cの前方に向かって)見たとき、車両中心線を含み車両Cの進行方向と平行な鉛直面Aと車両Cの前端部との交点を基点として右方に少しく偏倚した角度(例えば、右方に2°)から左方に偏倚した角度(例えば、左方に5°)までの領域が、その照明光10の照射範囲に含まれる。
第二光源セグメントは、自車線CLよりも寧ろ対向車線OLを照明する。第二光源セグメントから放たれる照明光20を車両Cに正対するスクリーンに投影して運転席から見たとき、車両中心線を含み車両Cの進行方向と平行な鉛直面Aから右方に偏倚した領域(例えば、鉛直面Aと車両Cの前端部との交点を基点として右方に5°の角度から右方に1°の角度まで)が、その照明光20の照射範囲に含まれる。
第三光源セグメントは、運転席から見て、第二光源セグメントが照明する領域よりもさらに右方の領域を照明する。その光軸は、車両Cの前方100m超の地点の対向車線OLの路肩の辺りを指向する。第三光源セグメントから放たれる照明光30を車両Cに正対するスクリーンに投影して運転席から見たとき、車両中心線を含み車両Cの進行方向と平行な鉛直面Aから右方により偏倚した領域(例えば、鉛直面Aと車両Cの前端部との交点を基点として右方に10°の角度から右方に3°の角度まで)が、その照明光30の照射範囲に含まれる。第二光源セグメント及び第三光源セグメントの光軸は、車両中心線を含む鉛直面Aよりも右方を指向している。これら第二光源セグメント及び第三光源セグメントは、車両中心線を含む鉛直面Aよりも右側(特に、対向車線OL)に存在する障害物を照明するものであり、車両中心線を含む鉛直面Aよりも左側(特に、自車線CL及びその路肩)に存在する障害物を積極的に照明しようとしていない。図1に示しているように、第二光源セグメント及び第三光源セグメントは、運転者から見て車両Cの左側端よりも左方に照明光20、30を照射しない。
並びに、第四光源セグメントは、自車線CLに沿った前方を照明する。第四光源セグメントから放たれる照明光40を車両Cに正対するスクリーンに投影して運転席から見たとき、車両中心線を含み車両Cの進行方向と平行な鉛直面Aと車両Cの前端部との交点を基点として右方に偏倚した角度(例えば、右方に3°)から左方に偏倚した角度(例えば、左方に3°)までの領域が、その照明光40の照射範囲に含まれる。
運転者から見て左側に設置した光源セグメントによる照明光10、20、30、40の照射範囲の分解能は、車両中心線を含む鉛直面Aよりも右方においてより細かく、車両中心線を含む鉛直面Aよりも左方においてより粗い。つまり、運転者から見て左側に設置した各光源セグメントの照明光源の点灯/消灯の切り換えを通じて、車両中心線を含む鉛直面Aよりも右方における照明光10、20、30、40の照射範囲を細かく制御することが可能である。
第一光源セグメント、第二光源セグメント及び第三光源セグメントの光軸は、水平方向即ち路面と平行な方向に設定する。第一光源セグメント、第二光源セグメント及び第三光源セグメントが放つ照明光10、20、30は、既存の走行用前照灯と同様に車両Cの前方を正射、即ち路面と平行な方向(水平方向)ないしそれよりも上方に向かう。他方、第四光源セグメントの光軸は、路面と交差する斜め下方を向き、路面との交差地点において車両中心線を含む鉛直面Aまたはその近傍に到達するように設定する。図3に示しているように、第四光源セグメントが放つ照明光40は、主として路面と平行な方向よりも下方に向かい(但し、路面と平行な方向ないしそれよりも上方に向けて、人の目を眩惑させない程度の減光された光が放射されることはあり得る)、車両Cの前方50mないしその数m手前の地点から100m超(例えば、120m)の地点までの路面及び当該路面上に存在する障害物を照明する。この第四光源セグメントは、車両Cに装備されたすれ違い用前照灯が照射する照明光90よりは遠方の領域を照明する、いわばハイビームとロービームとの中間の「ミドルビーム」となる。
運転者から見て右側に設置した第五光源セグメント、第六光源セグメント、第七光源セグメント及び第八光源セグメントの四個の光源セグメントのうち、第五光源セグメントは、運転席から見て大きく左方に偏倚した領域を照明する。その光軸は、車両Cの前方100m超の地点の自車線CLの路肩の辺りを指向する。図5に示す例に則して述べると、第五光源セグメントから放たれる照明光50を車両Cに正対するスクリーンに投影して運転席から(車両Cの前方に向かって)見たとき、車両中心線を含み車両Cの進行方向と平行な鉛直面Aから左方に偏倚した領域(例えば、鉛直面Aと車両Cの前端部との交点を基点として左方に10°の角度から左方に4°の角度まで)が、その照明光50の照射範囲に含まれる。
第六光源セグメントは、運転席から見て、第五光源セグメントが照明する領域よりはやや右方即ち車両中心線寄りの領域、車両Cの前方100m程度の地点までの自車線CLの左半部を含む領域を照明する。第六光源セグメントから放たれる照明光60を車両Cに正対するスクリーンに投影して運転席から見たとき、車両中心線を含み車両Cの進行方向と平行な鉛直面Aから左方に偏倚した領域(例えば、鉛直面Aと車両Cの前端部との交点を基点として左方に5°の角度から左方に2°の角度まで)が、その照明光60の照射範囲に含まれる。
第七光源セグメントは、運転席から見て、第六光源セグメントが照明する領域よりもやや右方、自車線CLの大半部を含む領域を照明する。第七光源セグメントから放たれる照明光70を車両Cに正対するスクリーンに投影して運転席から見たとき、車両中心線を含み車両Cの進行方向と平行な鉛直面Aから左方に偏倚した領域(例えば、鉛直面Aと車両Cの前端部との交点を基点として左方に4°の角度から左方に1°の角度まで)が、その照明光70の照射範囲に含まれる。第五光源セグメント、第六光源セグメント及び第七光源セグメントの光軸は、車両中心線を含む鉛直面Aよりも左方を指向している。これら第五光源セグメント、第六光源セグメント及び第七光源セグメントは、車両中心線を含む鉛直面Aよりも左側(特に、自車線CL及びその路肩)に存在する障害物を照明するものであり、車両中心線を含む鉛直面Aよりも右側(特に、対向車線OL及びその路肩)に存在する障害物を積極的に照明しようとしていない。図4に示しているように、第五光源セグメント、第六光源セグメント及び第七光源セグメントは、運転者から見て車両Cの右側端よりも右方に照明光50、60、70を照射しない。
並びに、第八光源セグメントは、自車線CLに沿った前方を照明する。第八光源セグメントから放たれる照明光80を車両Cに正対するスクリーンに投影して運転席から見たとき、車両中心線を含み車両Cの進行方向と平行な鉛直面Aと車両Cの前端部との交点を基点として左方に少しく偏倚した角度(例えば、左方に2°)から右方に偏倚した角度(例えば、右方に5°)までの領域が、その照明光80の照射範囲に含まれる。
運転者から見て右側に設置した光源セグメントによる照明光50、60、70、80の照射範囲の分解能は、車両中心線を含む鉛直面Aよりも左方においてより細かく、車両中心線を含む鉛直面Aよりも右方においてより粗い。つまり、運転者から見て右側に設置した各光源セグメントの照明光源の点灯/消灯の切り換えを通じて、車両中心線を含む鉛直面Aよりも左方における照明光50、60、70、80の照射範囲を細かく制御することが可能である。
第五光源セグメント、第六光源セグメント、第七光源セグメント及び第三光源セグメントの光軸は、水平方向即ち路面と平行な方向に設定する。第五光源セグメント、第六光源セグメント、第七光源セグメント及び第八光源セグメントが放つ照明光50、60、70、80は、既存の走行用前照灯と同様、車両Cの前方そして無限遠方を正射する。
本実施形態における車両Cの配光可変型前照灯システムの制御を司る電子制御装置(Electronic Control Unit)0は、車両Cの前方を撮影することのできる車載カメラ(イメージセンサ)で撮影した動画像を解析し(当該画像内に現れる対向車Oの前照灯や先行車Fの尾灯を検出する等して)、対向車線OLを走行する対向車O及び/または自車線CLを走行する先行車Fの存在を認識する。そして、その対向車O及び/または先行車Fに対して照明光10、20、30、40、50、60、70、80を照射することとなる光源セグメントの照明光源を適時消灯しながら、それ以外の光源セグメントの照明光源を点灯させた状態に維持する。
例えば、図6に示すように、車両Cの前方200m付近の地点における対向車線OL上に対向車Oが存在するときには、当該対向車Oを照明光10、20、80の照射範囲に捉えた光源セグメント、即ち第一光源セグメント、第二光源セグメント及び第八光源セグメント(の照明光源)を消灯しつつ、当該対向車Oを照明光30、40、50、60、70の照射範囲に捉えていない光源セグメント、即ち第三光源セグメント、第四光源セグメント、第五光源セグメント、第六光源セグメント及び第七光源セグメント(の照明光源)を点灯させる。これにより、車両Cの前方を照明する光量を必要十分に確保しながらも、対向車Oの搭乗者を眩惑させることを回避できる。以後、対向車Oとの距離が縮まるにつれて、対向車Oを照明光10、20、30、40、50、60、70、80の照射範囲に捉える光源セグメントが変化するので、その都度消灯する光源セグメント及び点灯する光源セグメントを切り換えてゆく。
また、図7に示すように、車両Cの前方200m付近の地点における自車線CL上に先行車Fが存在するときには、当該先行車Fを照明光10、70、80の照射範囲に捉えた光源セグメント、即ち第一光源セグメント、第七光源セグメント及び第八光源セグメント(の照明光源)を消灯しつつ、当該対向車Oを照明光20、30、40、50、60の照射範囲に捉えていない光源セグメント、即ち第二光源セグメント、第三光源セグメント、第四光源セグメント、第五光源セグメント及び第六光源セグメント(の照明光源)を点灯させる。これにより、車両Cの前方を照明する光量を必要十分に確保しながらも、先行車Fの搭乗者を眩惑させることを回避できる。先行車Fとの距離が変化した際には、先行車Fを照明光10、20、30、40、50、60、70、80の照射範囲に捉える光源セグメントが変化するので、その都度消灯する光源セグメント及び点灯する光源セグメントを切り換える。
本実施形態では、車両Cにおける車両中心線よりも対向車線側(運転者から見て右側)の部位に設置する複数の光源セグメントのうち、自車線CLまたは自車線CLよりも反対向車線側(運転者から見て左側)を指向して光50、60、70を照射する光源セグメント(第五光源セグメント、第六光源セグメント、第七光源セグメント)の数を、対向車線側(運転者から見て右側)を指向して光80を照射する光源セグメント(第八光源セグメント)の数よりも多くした走行用前照灯を構成した。
本実施形態によれば、対向車Oの搭乗者の眩惑を回避するべく対向車Oに向けて照明光10、20、30、40、80を照射する光源セグメントを消灯したとしても、点灯状態にある他の光源セグメントが、車両Cの前方(特に、自車線CLの右半部)を必要十分に照明することができる。換言すれば、対向車Oが存在する状況下において、消灯する光源セグメントの個数を減らし、点灯させて自車線CL及び自車線CLの路肩を照明する光源セグメントの個数を増すことができる。従って、夜間走行における障害物の視認性が改善し、ひいては夜間走行の安全性が向上する。そして、照明光量を増すために多数個の光源セグメントを車両Cに設置する必要はなく、低コストで有用な配光可変型前照灯システムを構築することが可能となる。
加えて、車両Cの対向車線側の部位に設置した光源セグメントが車両中心線よりも反対向車線側、即ち自車線CLないし自車線CLの路肩を照らす一方、車両Cの反対向車線側の部位に設置した光源セグメントが車両中心線よりも対向車線側、即ち対向車線OLないし対向車線OLの路肩を照らすというように、光軸がクロスする配光パターンと採用したため、先行車Fがある程度の距離まで接近してきたとしても、多くの光源セグメントを消灯せず点灯させた状態に維持することが可能となる。遠方に位置する先行車Fがカーブに差し掛かったときにも、光源セグメントが放つ照明光が当該先行車Fに当たりにくく、当該先行車Fの搭乗者を眩惑させない。
並びに、本実施形態では、車両Cにおける車両中心線よりも反対向車線側(運転者から見て左側)の部位に設置する複数の光源セグメントとして、路面と平行な方向を指向して光10、20、30を照射する光源セグメント(第一光源セグメント、第二光源セグメント、第三光源セグメント)と、路面と交差する斜め下方を指向して光40を照射し、車両Cの前方50mの地点から100mの地点までの路面を光40の照射範囲に含む光源セグメント(第四光源セグメント)とを備えた走行用前照灯を構成した。
本実施形態によれば、遠方の先行車Fの存在を検知したときに直ちに車両Cの前方の照明を走行用前照灯からすれ違い用前照灯に切り換えるのではなく、先行車Fとの距離が100m程度に接近するまで後者の光源セグメントを消灯せず点灯させた状態に維持することが可能となり、照明光40の照射範囲を急変させずに済む。
車両Cの前方40m付近の路面に向けて光を照射するすれ違い用前照灯では、車両Cの前方50m以遠の地点に存在する障害物を照明することができない。先行車Fの搭乗者を眩惑させないために、走行用前照灯を使用せずすれ違い用前照灯を使用することは、夜間の走行中に前方の障害物の発見が遅れるリスクを増大させる。本実施形態のように、走行用前照灯の構成要素として、路面と交差する斜め下方を指向して光40を照射しすれ違い用照明灯による光の照射範囲よりも前方の路面を光40の照射範囲に含む光源セグメント、例えば車両Cの前方50mの地点から100mの地点までの路面を光40の照射範囲に含む光源セグメントを設けておけば、当該光源セグメントを点灯させつつ他の光源セグメントを必要に応じて消灯し、先行車Fの搭乗者の眩惑を回避しながら、車両Cの前方50m以遠の地点に存在する障害物を照明してその視認性を高めることができる。
また、上述の第四光源セグメントは、車載のカメラで撮影した画像を解析して車両Cの前方の障害物の存在を認識し、車両Cが当該障害物に衝突する直前に車両Cを自動で制動する衝突被害軽減ブレーキシステムの性能向上にも寄与する。走行用前照灯に代えてすれ違い用前照灯を点灯させる場合と、走行用前照灯の第四光源セグメントを点灯させる場合とでは、後者の方がより遠方の障害物を照明することが可能であり、その分だけシステムが早期に障害物の存在を認識するに至り、特に高速走行時の障害物への衝突回避の確実性が増すことになる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。光源セグメントの個数や配光パターンが、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。各光源セグメントから放たれる光の照射範囲(の角度、光軸の向き)は、照明光源のパワーに応じて調整する。
その他、各部の具体的な構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両に装備される走行用前照灯に適用することができる。
10…第一光源セグメントの照明光
20…第二光源セグメントの照明光
30…第三光源セグメントの照明光
40…第四光源セグメントの照明光
50…第五光源セグメントの照明光
60…第六光源セグメントの照明光
70…第七光源セグメントの照明光
80…第八光源セグメントの照明光
A…車両中心線を含み車両の進行方向と平行な鉛直面
C…車両
CL…自車線
F…先行車
O…対向車
OL…対向車線

Claims (3)

  1. 車両における対向車線側の部位に設置する複数の光源セグメントのうち、自車線または自車線よりも反対向車線側を指向して光を照射する光源セグメントの数を、対向車線側を指向して光を照射する光源セグメントの数よりも多くした車両の走行用前照灯。
  2. 車両に設置する複数の光源セグメントとして、路面と平行な方向を指向して光を照射する光源セグメントと、路面と交差する斜め下方を指向して光を照射しすれ違い用照明灯による光の照射範囲よりも前方の路面を光の照射範囲に含む光源セグメントとを備えた請求項1記載の車両の走行用前照灯。
  3. 車両に設置する複数の光源セグメントとして、路面と平行な方向を指向して光を照射する光源セグメントと、路面と交差する斜め下方を指向して光を照射しすれ違い用照明灯による光の照射範囲よりも前方の路面を光の照射範囲に含む光源セグメントとを備えた車両の走行用前照灯。
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