JP2018015742A - 油分離器、圧縮装置および冷凍サイクル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油分離器40は、本体部41、流体供給通路50、冷媒吐出通路60および油排出通路70を備える。流体供給通路50は、本体部41が有する円筒状の流体室46に冷媒と油とが混合した流体を供給し、流体室46の周方向に流体が流れる旋回流を形成する。冷媒吐出通路60は、流体室46に油が溜まる油溜り部462より上側に設けられ、流体室46から冷媒を吐出する。油排出通路70は、流体室46の油溜り部462から油を排出する。ここで、流体室46の内壁のうち旋回流下流側の部位47と、油排出通路70の内壁のうち旋回流下流側の部位72とのなす角のうち、流体室46と油排出通路70の外側に形成されるθ1は鈍角である。
【選択図】図3
Description
(1)流体供給通路に関し、流体室に流体を供給する方向の設定により、流体室に旋回流を生み出す方法。
(2)流体室の旋回流部に関し、旋回流の遠心力を高めて冷媒と油とを分離する方法。
(3)冷媒吐出通路に関し、上述した特許文献1に記載の技術のように、流体室の底からの距離を遠くして油の巻上げを低減する方法。
(4)流体室の油溜り部に関し、旋回流部で旋回している冷媒と油溜り部の油とを分ける方法。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、冷媒と油の分離効率を向上することの可能な油分離器、並びにその油分離器を備えた圧縮装置および冷凍サイクルを提供することを目的とする。
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、例えば給湯機用の冷凍サイクル1に適用される油分離器40について説明する。
まず、冷凍サイクル1の構成について説明する。図1に示すように、給湯機用の冷凍サイクル1は、圧縮機2、油分離器40、凝縮器3、減圧器4、蒸発器5および気液分離器6等が順次配管で接続された蒸気圧縮式のヒートポンプサイクルである。
次に、本実施形態の圧縮装置7の構成について説明する。図2は、圧縮装置7の一例を示したものである。この圧縮装置7は、圧縮機2と油分離器40とが接続されたものである。圧縮機2は、例えばスクロール型の電動圧縮機であり、外郭を構成するハウジング10の内側に、冷媒を圧縮する圧縮機構部11と、その圧縮機構部11を駆動する電動機部12とを備えている。ハウジング10の外側に、圧縮機構部11で圧縮された冷媒に混入している油を分離するための油分離器40が設けられている。
続いて、油分離器40の一般的構成について説明する。油分離器40は、圧縮機2から吐出された冷媒に混入している油を分離し、その分離された油を圧縮機2に戻す役割を果たすものである。油分離器40は、ブラケット33により、圧縮機2のハウジング10に接続されている。なお、図2の矢印に示す上下は、油分離器40が冷凍サイクル1に設置された状態の重力方向上下に相当するものである。
次に、本実施形態の油分離器40の特徴的構成について、図3を参照して説明する。なお、図3は、図2のIII−III断面において、流体室46の内壁と油排出通路70の内壁を示したものである。なお、図3では、旋回流の回転方向を矢印110にて示している。
この実験は、本実施形態の油分離器40と比較例の油分離器80において、本体部41の油溜り部462となる箇所に目盛り表記付のガラス窓を設けたものをそれぞれ用意して行った。そして、本実施形態の油分離器40と比較例の油分離器80のそれぞれにおいて、一定量の油が流体室46から冷媒吐出通路60を通って冷凍サイクル1へ持出される時間を測定した。
次に、本実施形態の油分離器40と比較例の油分離器80それぞれについて、上記の方法で測定した時間に基づき、単位時間あたりに冷凍サイクル1へ持出される油量を算出した。そして比較例の油分離器80における冷凍サイクル1へ持出される単位時間あたりの油量と、本実施形態の油分離器40における冷凍サイクル1へ持出される単位時間あたりの油量との比較を行った。
なお、上述した実験の条件として、圧縮機2は、給湯機用コンプレッサを使用した。また、冷媒は、CO2を用いた。圧縮機2の回転数は、給湯条件で使用頻度の高い、2500rpm付近とした。また、圧縮機2の吐出圧力は10MPa付近とし、吸入圧力は5MPa付近とした。
図8に示すように、比較例の油分離器80における冷凍サイクル1へ持出される単位時間あたりの油量を1とした場合、本実施形態の油分離器40における冷凍サイクル1へ持出される単位時間あたりの油量は0.7程度である。これにより、比較例の油分離器80と比較して、本実施形態の油分離器40は、冷凍サイクル1へ持出される単位時間あたりの油量が少なく、冷媒と油の分離効率が良いことがわかった。
本発明の第2実施形態について説明する。以下に説明する複数の実施形態は、第1実施形態に対して油分離器40の油排出通路70の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本発明の第3実施形態について説明する。図10は、流体室46の油溜り部462における軸に垂直な断面において、流体室46の内壁と油排出通路70の内壁を示したものである。
本発明の第4実施形態について説明する。図11は、流体室46の油溜り部462における軸に垂直な断面において、流体室46の内壁と油排出通路70の内壁を示したものである。
本発明の第5実施形態について説明する。
本発明の第6実施形態について説明する。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、油分離器は、本体部、流体供給通路、冷媒吐出通路および油排出通路を備える。本体部は、円筒状の流体室を有する。流体供給通路は、流体室の内壁に設けられた供給口から冷媒と油とが混合した流体を流体室に供給し、流体室の周方向に流体が流れる旋回流を形成する。冷媒吐出通路は、流体室に油が溜まる箇所より重力方向上側に設けられ、流体室から冷媒を吐出する。油排出通路は、流体室に油が溜まる箇所で流体室の内壁に設けられた排出口から油を排出する。ここで、流体室の径方向の内壁のうち油排出通路に接続する位置から旋回流の下流側に延びる部位と、油排出通路の内壁のうち旋回流の下流側で流体室の径方向の内壁に接続する部位とのなす角のうち、流体室と油排出通路の外側に形成される角は鈍角である。
41 本体部
46 流体室
50 流体供給通路
51 供給口
60 冷媒吐出通路
70 油排出通路
71 排出口
Claims (8)
- 円筒状の流体室(46)を有する本体部(41)と、
前記流体室の内壁に設けられた供給口(51)から冷媒と油とが混合した流体を前記流体室に供給し、前記流体室の周方向に流体が流れる旋回流を形成する流体供給通路(50)と、
前記流体室に油が溜まる箇所(462)より重力方向上側に設けられ、前記流体室から冷媒を吐出する冷媒吐出通路(60)と、
前記流体室に油が溜まる箇所で前記流体室の径方向の内壁に設けられた排出口(71)から油を排出する油排出通路(70)と、を備え、
前記流体室の径方向の内壁のうち前記油排出通路に接続する位置から旋回流の下流側に延びる部位(47)と、前記油排出通路の内壁のうち旋回流の下流側で前記流体室の径方向の内壁に接続する部位(72)とのなす角のうち、前記流体室と前記油排出通路の外側に形成される角(θ1)は鈍角である油分離器。 - 前記排出口における前記流体室の内壁の円筒形状の仮想面(C)と前記油排出通路の中心線(Ax1)との交点を交点Xとし、前記交点Xを含む前記仮想面の接線を接線Tとすると、前記油排出通路の内壁のうち旋回流の下流側で前記流体室の径方向の内壁に接続する部位と、前記接線Tとのなす角のうち、前記油排出通路の内側で前記接線Tよりも前記流体室側に形成される角(θ3)は鈍角である請求項1に記載の油分離器。
- 前記排出口における前記流体室の内壁の円筒形状の仮想面と前記油排出通路の中心線との交点を交点Xとし、前記交点Xと前記流体室の中心軸(Ax2)とを結ぶ直線を直線Lとすると、前記油排出通路の中心線は、前記交点Xから反流体室側へ延びる側が前記直線Lに対し旋回流の上流側に傾いている請求項1または2に記載の油分離器。
- 前記流体室の中心軸を通り前記油排出通路の中心線に平行な直線を直線Rとすると、前記油排出通路の中心線は前記直線Rに対し旋回流の下流側にずれている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の油分離器。
- 前記流体室の中心軸を通り前記油排出通路の中心線に平行な直線を直線Rとすると、前記油排出通路は前記直線Rに対し旋回流の下流側にずれている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の油分離器。
- 前記排出口は、前記流体室の径方向の内壁と軸方向の内壁とに亘り設けられる請求項1ないし5のいずれか1つに記載の油分離器。
- 外殻を構成するハウジング(10)と、
前記ハウジングの内側に設けられ、冷媒を圧縮する圧縮機構部(11)と、
前記圧縮機構部から吐出された冷媒に混入している油を冷媒から分離し、その油を前記圧縮機構部の摺動箇所に排出する請求項1ないし6のいずれか1つに記載の油分離器(40)と、を備えた圧縮装置。 - 冷媒を圧縮する圧縮機構部(11)を有する圧縮機(2)と、
前記圧縮機から吐出された冷媒に混入している油を冷媒から分離し、その油を前記圧縮機構部の摺動箇所に排出する請求項1ないし7のいずれか1つに記載の油分離器(40)と、
前記油分離器から吐出された冷媒を外部流体との熱交換により凝縮させる凝縮器(3)と、
前記凝縮器から供給された冷媒を減圧する減圧器(4)と、
前記減圧器から供給された冷媒を空気との熱交換により蒸発させ、冷媒を前記圧縮機に供給する蒸発器(5)と、を備えた冷凍サイクル。
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WO2019163409A1 (ja) * | 2018-02-20 | 2019-08-29 | サンデン・オートモーティブコンポーネント株式会社 | オイル分離構造、圧縮機 |
JP2021116962A (ja) * | 2020-01-24 | 2021-08-10 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 冷凍装置 |
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